Reforming condensation polymer

申请号 JP2000507721 申请日 1998-08-28 公开(公告)号 JP2001518527A 公开(公告)日 2001-10-16
申请人 イーストマン ケミカル カンパニー; 发明人 チャールズ ウェブスター,ディーン; スタンレイ ウェルズ,サラ; ウェルドン ジュニア カリコ,ダグラス; スコット ジョーンズ,アラン; ロナルド ダーネル,ウィリアム; ローガン マーレイ,デイビット;
摘要 (57)【要約】 本発明は、(a)液体連続相中に分散された第一のポリマーを含むポリマーコロイド系を製造する工程及び(b)このポリマーコロイド系を、縮合反応の前又は間に、(1)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はこれらの混合物を含む縮合反応媒体に導入する工程を含んでなる、縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスの製造方法であって、液体連続相、縮合反応媒体又はその両方にジオール成分を含ませることによって縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスを生成せしめる方法に関する。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 (a)液体連続相に分散された第一のポリマーを含むポリマーコロイド系を製造し、そして (b)このポリマーコロイド系を、縮合反応の前又は間に、(1)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はこれらの混合物を含む縮合反応媒体に導入する 工程を含んでなり、液体連続相、縮合反応媒体又はその両方にジオール成分を含ませることによって縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスを生成せしめる縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスの製造方法。
  • 【請求項2】 液体連続相がジオール成分を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項3】 液体連続相が25〜100重量%のジオール成分である請求項2に記載の方法。
  • 【請求項4】 液体連続相が50〜100重量%のジオール成分である請求項2に記載の方法。
  • 【請求項5】 液体連続相が75〜100重量%のジオール成分である請求項2に記載の方法。
  • 【請求項6】 液体連続相が90〜100重量%のジオール成分である請求項2に記載の方法。
  • 【請求項7】 液体連続相が本質的にジオール成分からなる請求項2に記載の方法。
  • 【請求項8】 ジオール成分が炭素数2〜10の脂肪族若しくは脂環式ジオール又はこれらの混合物を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項9】 ジオール成分が、エチレンジオール、1,3−トリメチレンジオール、1,3−プロピレンジオール、トリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7
    −ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルジオール、シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール、
    シス−若しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、ジエチレンジオール又はこれらの混合物からなる請求項1に記載の方法。
  • 【請求項10】 ジオール成分がエチレンジオール、プロピレンジオール、
    トリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレンジオール、ネオペンチルジオール、シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール又はこれらの混合物からなる請求項1に記載の方法。
  • 【請求項11】 ジオール成分がネオペンチルジオール、エチレンジオール、シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物からなる請求項1に記載の方法。
  • 【請求項12】 ジオール成分が液体連続相中に存在し、液体連続相が本質的にジオール成分からなる請求項1に記載の方法。
  • 【請求項13】 縮合反応媒体がジオール成分を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項14】 第一のポリマーがエチレン系不飽和モノマーの残基を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項15】 第一のポリマーが非酸ビニルモノマー、酸ビニルモノマー又はこれらの混合物の残基からなる請求項1に記載の方法。
  • 【請求項16】 第一のポリマーがメタクリル酸アセトアセトキシエチル、
    アクリル酸アセトアセトキシエチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、
    アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、イソプレン、アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸イソオクチル、
    メタクリル酸イソオクチル、トリメチロールプロピルトリアクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸カルボジイミド、クロトン酸C 1 〜C 18アルキル、マレイン酸ジ−n−ブチル、α−又はβ−
    ビニルナフタレン、マレイン酸ジオクチル、メタクリル酸アリル、マレイン酸ジアリル、マロン酸ジアリル、メタクリル酸メトキシブテニル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸ヒドロキシブテニル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエチレンカーボネート、エポキシブテン、3,4−ジヒドロキシブテン、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリルアミド、アクリルアミド、ブチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、
    ブタジエン、(メタ)アクリル酸ビニル、(メタ)アクリル酸イソプロペニル、
    (メタ)アクリル酸シクロ脂肪族エポキシ、エチルホルムアミド、4−ビニル−
    1,3−ジオキソラン−2−オン、2,2−ジメチル−4−ビニル−1,3−ジオキソラート、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン又はこれらの混合物の非酸ビニルモノマーの残基を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項17】 第一のポリマーがアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸又はこれらの混合物の酸ビニルモノマーの残基を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項18】 第一のポリマーが50〜100%のアクリル酸ブチルを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項19】 第一のポリマーが50〜100%のイソプレンを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項20】 第一のポリマーが50〜100%のブタジエンを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項21】 第一のポリマーが50〜100%のアクリロニトリルを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項22】 第一のポリマーが50〜100%のスチレンを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項23】 第一のポリマーが50〜100%のアクリル酸2−エチルヘキシルを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項24】 第一のポリマーが80〜100%のアクリル酸ブチルを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項25】 第一のポリマーが80〜100%のイソプレンを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項26】 第一のポリマーが80〜100%のブタジエンを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項27】 第一のポリマーが80〜100%のアクリロニトリルを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項28】 第一のポリマーが80〜100%のスチレンを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項29】 第一のポリマーが80〜100%のアクリル酸2−エチルヘキシルを含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項30】 第一のポリマーがアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、ブタジエン、イソプレン又はこれらの混合物の残基を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項31】 第一のポリマーがアクリル酸2−ヘチルヘキシルの残基を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項32】 第一のポリマーが二酸、ジイソシアネート、ジアリールカーボネート、ジアルキルカーボネート、ジハロカーボネート又はジオール成分と反応することができる官能基を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項33】 官能基がエポキシ基、酸基、ヒドロキシル基、イソシアネート基、アミン基、アミド基、カーボネート基又はこれらの混合物を含む請求項31に記載の方法。
  • 【請求項34】 ポリマーコロイド系が架橋されている請求項1に記載の方法。
  • 【請求項35】 第一ポリマーがコアシェルポリマーである請求項1に記載の方法。
  • 【請求項36】 第一ポリマーが非コアシェルポリマーである請求項1に記載の方法。
  • 【請求項37】 ポリマーコロイド系連続相及び縮合反応媒体の両方がジオール成分を含む請求項1に記載の方法。
  • 【請求項38】 成分(b)(1)が二酸を含むことによって縮合ポリマー用のポリエステルを生成する請求項1に記載の方法。
  • 【請求項39】 ポリエステルが酸残基及びジオール残基を含む請求項38
    に記載の方法。
  • 【請求項40】 ポリエステルが改質用残基を更に含む請求項39に記載の方法。
  • 【請求項41】 ポリマーコロイド系が乳化重合によって製造されたラテックスである請求項38に記載の方法。
  • 【請求項42】 第一ポリマーがコアシェルポリマーを含む請求項41に記載の方法。
  • 【請求項43】 第一ポリマーが非コアシェルポリマーを含む請求項41に記載の方法。
  • 【請求項44】 連続相が本質的に水からなる請求項41に記載の方法。
  • 【請求項45】 連続相が本質的にジオールからなる請求項41に記載の方法。
  • 【請求項46】 ラテックスが二酸、ジイソシアネート、ジアリールカーボネート、ジアルキルカーボネート、ジハロカーボネート又はジオール成分と反応することができる官能基を含む請求項41に記載の方法。
  • 【請求項47】 官能基がエポキシ基、酸基、ヒドロキシル基、アミン基、
    アミド基、カーボネート基又はこれらの混合物を含む請求項46に記載の方法。
  • 【請求項48】 縮合ポリマーが40℃より低いTgを有し、本質的に結晶化度を有しない請求項1に記載の方法。
  • 【請求項49】 縮合ポリマーが40℃より高いTgを有する請求項1に記載の方法。
  • 【請求項50】 縮合ポリマーが熱硬化性ポリマーである請求項1に記載の方法。
  • 【請求項51】 ポリマーコロイド系が乳化重合によって製造されたラテックスである請求項1に記載の方法。
  • 【請求項52】 連続相が本質的に水からなる請求項51に記載の方法。
  • 【請求項53】 連続相が本質的にジオールからなる請求項51に記載の方法。
  • 【請求項54】 ポリマーコロイド系が分散重合によって製造される請求項1に記載の方法。
  • 【請求項55】 連続相が本質的に水からなる請求項54に記載の方法。
  • 【請求項56】 連続相が本質的にジオールからなる請求項54に記載の方法。
  • 【請求項57】 ポリマーコロイド系が懸濁重合によって製造される請求項1に記載の方法。
  • 【請求項58】 連続相が本質的に水からなる請求項57に記載の方法。
  • 【請求項59】 連続相が本質的にジオールからなる請求項57に記載の方法。
  • 【請求項60】 ポリマーコロイド系が機械的乳化によって製造される請求項1に記載の方法。
  • 【請求項61】 連続相が本質的に水からなる請求項60に記載の方法。
  • 【請求項62】 連続相が本質的にジオールからなる請求項60に記載の方法。
  • 【請求項63】 ポリマーコロイド系を縮合反応の開始の前に導入する請求項1に記載の方法。
  • 【請求項64】 ポリマーコロイド系をエステル交換段階の間に導入する請求項1に記載の方法。
  • 【請求項65】 ポリマーコロイド系を重縮合段階の間に導入する請求項1
    に記載の方法。
  • 【請求項66】 (1)(a)エチレン系不飽和モノマーの残基を含み、1
    000nmより小さいサイズを有するラテックスポリマー粒子、 (b)界面活性剤及び (c)ラテックスジオール組成物の60〜100重量%を構成するジオール成分を含む連続液相 を含むラテックスジオール組成物を製造し、そして (2)このジオールラテックス組成物を二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はこれらの混合物からなる縮合反応媒体に導入することを含んでなる縮合ポリマー/ラテックスのマトリックスを製造する方法。
  • 【請求項67】 ジオールラテックス組成物がポリマー安定剤を含まない請求項66に記載の方法。
  • 【請求項68】 界面活性剤がアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤又はこれらの混合物を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項69】 界面活性剤が重合性又は非重合性のアルキルエトキシレートサルフェート、アルキルフェノールエトキシレートサルフェート、アルキルエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレート又はこれらの混合物からなる請求項66に記載の方法。
  • 【請求項70】 ラテックス粒子が二酸、ジイソシアネート、ジアリールカーボネート、ジアルキルカーボネート、ジハロカーボネート又はジオール成分と反応することができる官能基を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項71】 官能基が、エポキシ基、アセトアセトキシ基、カーボネート基、ヒドロキシル基、アミン基、イソシアネート基、アミド基及びこれらの混合物を含む請求項70に記載の方法。
  • 【請求項72】 ラテックスポリマー粒子が架橋されている請求項66に記載の方法。
  • 【請求項73】 ラテックスポリマーがコアシェルポリマーである請求項6
    6に記載の方法。
  • 【請求項74】 ラテックスポリマーが非コアシェルポリマーである請求項66に記載の方法。
  • 【請求項75】 ラテックスポリマー粒子がエチレン系不飽和モノマーの残基を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項76】 ラテックスポリマー粒子が非酸ビニルモノマー、酸ビニルモノマー又はこれらの混合物の残基を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項77】 ラテックスポリマー粒子がメタクリル酸アセトアセトキシエチル、アクリル酸アセトアセトキシエチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、イソプレン、アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸イソオクチル、トリメチロールプロピルトリアクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸カルボジイミド、クロトン酸C 1 〜C 18アルキル、マレイン酸ジ−n−ブチル、α−
    又はβ−ビニルナフタレン、マレイン酸ジオクチル、メタクリル酸アリル、マレイン酸ジアリル、マロン酸ジアリル、メタクリル酸メトキシブテニル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸ヒドロキシブテニル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエチレンカーボネート、エポキシブテン、3,4−ジヒドロキシブテン、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリルアミド、アクリルアミド、ブチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、ブタジエン、(メタ)アクリル酸ビニル、(メタ)アクリル酸イソプロペニル、(メタ)アクリル酸シクロ脂肪族エポキシ、エチルホルムアミド、4−
    ビニル−1,3−ジオキソラン−2−オン、2,2−ジメチル−4−ビニル−1
    ,3−ジオキソラート、3,4−ジアセトキシ−1−ブテン又はこれらの混合物の非酸ビニルモノマーの残基を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項78】 ラテックスポリマー粒子がアクリル酸2−エチルヘキシルの残基を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項79】 ラテックスポリマーがアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸又はこれらの混合物の酸ビニルモノマーの残基を含む請求項6
    6に記載の方法。
  • 【請求項80】 ラテックスポリマー粒子がアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、ブタジエン、イソプレン又はこれらの混合物の残基を含む請求項66
    に記載の方法。
  • 【請求項81】 ジオール成分が炭素数2〜10の脂肪族若しくは脂環式ジオール又はこれらの混合物を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項82】 ジオール成分がエチレンジオール、1,3−トリメチレンジオール、プロピレンジオール、トリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルジオール、シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール、シス−若しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、ジエチレンジオール又はこれらの混合物を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項83】 ジオール成分がエチレンジオール、プロピレンジオール、
    トリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレンジオール、ネオペンチルジオール、シクロヘキサンジメタノール又はこれらの混合物を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項84】 ジオール成分がネオペンチルジオール、エチレンジオール、1,4−ブタンジオール及びシス−又はトランス−シクロヘキサンジメタノールを含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項85】 ジオール成分が連続相の65〜100重量%である請求項66に記載の方法。
  • 【請求項86】 ジオール成分が連続相の75〜100重量%である請求項66に記載の方法。
  • 【請求項87】 ジオール成分が連続相の90〜100重量%である請求項66に記載の方法。
  • 【請求項88】 連続相が本質的にジオール成分からなる請求項66に記載の方法。
  • 【請求項89】 連続相が、連続相の40重量%又はそれ以下の共溶媒を更に含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項90】 共溶媒が水、メタノール、エタノール、プロパノール、n
    −ブタノール又はこれらの混合物を含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項91】 ラテックスポリマー粒子がゲル浸透クロマトグラフィーで測定して、1,000〜1,000,000の重量平均分子量を有する請求項6
    6に記載の方法。
  • 【請求項92】 連続相がポリオールを更に含む請求項66に記載の方法。
  • 【請求項93】 請求項1に記載の方法により製造された生成物。
  • 【請求項94】 請求項66に記載の方法により製造された生成物。
  • 【請求項95】 第一のポリマー及び縮合ポリマーからなり、第一のポリマーがポリマーコロイド系から誘導された非コア−シェルポリマーであるポリマーブレンド。
  • 【請求項96】 第一のポリマーが70〜100%のアクリル酸2−エチルヘキシルを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項97】 第一のポリマーが70〜100%のアクリル酸ブチルを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項98】 第一のポリマーが70〜100%のイソプレンを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項99】 第一のポリマーが70〜100%のブタジエンを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項100】 第一のポリマーが70〜100%のアクリロニトリルを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項101】 第一のポリマーが70〜100%のスチレンを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項102】 第一のポリマーが70〜100%のスチレンを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項103】 第一のポリマーが50〜100%のアクリル酸2−エチルヘキシルからなる請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項104】 第一のポリマーが50〜100%のアクリル酸ブチルを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項105】 第一のポリマーが50〜100%のイソプレンを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項106】 第一のポリマーが50〜100%のブタジエンを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項107】 第一のポリマーが50〜100%のアクリロニトリルを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項108】 第一のポリマーが50〜100%のスチレンを含む請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項109】 縮合ポリマーがポリエステルである請求項95に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項110】 縮合ポリマーが40℃より高いTgを有する請求項95
    に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項111】 第一のポリマーが、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、イソプレン、ブタジエン、アクリル酸ラウリル、アクリロニトリル、塩化ビニリデン又はこれらの混合物の残基を含む請求項110に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項112】 縮合ポリマーが40℃より低いTgを有する請求項95
    に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項113】 第一のポリマーが、塩化ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸メチル、ビニルナフタレン、メタクリル酸イソボルニル又はこれらの混合物の残基を含む請求項112に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項114】 ポリマーブレンドがエラストマーである請求項112に記載のポリマーブレンド。
  • 【請求項115】 請求項95に記載のポリマーブレンドを含む粉体被覆。
  • 【請求項116】 液体連続相に分散された第一のポリマーを含んでなるポリマーコロイド系を、縮合反応の前又は間に、(1)二酸、ジイソシアネート、
    ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はこれらの混合物を含む縮合反応媒体に導入する工程を含んでなり、ポリマーコロイド系連続相、縮合反応媒体又はその両方にジオール成分を含ませることによって縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスを生成せしめる縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスの製造方法。
  • 【請求項117】 ラテックスジオール系を、縮合反応の前又は間に、縮合反応の中に導入する工程を含んでなる縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスの製造方法であって、縮合反応媒体が、 (1)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はこれらの混合物を含み、ラテックスジオール系に、 (a)エチレン系不飽和モノマーの残基を含む、1000nmより小さいサイズを有するラテックスポリマー粒子、 (b)界面活性剤及び (c)ラテックスジオール組成物の60〜100重量%のジオール成分を含む連続液相 を含ませることによって縮合ポリマー/ラテックスマトリックスを形成せしめることを含んでなる方法。
  • 【請求項118】 請求項95に記載のポリマーブレンドを含んでなる衝撃性改質ポリエステル。
  • 【請求項119】 請求項95に記載のポリマーブレンドを含んでなるヒドロキシル官能性ポリエステル被覆樹脂。
  • 【請求項120】 縮合反応媒体がジオール成分を更に含む請求項66に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 関連特許出願に対するクロス・リファレンス本件特許出願は、1997年8月28日出願の米国仮特許出願第60/057
    ,714号及び1997年8月28日出願の米国仮特許出願第60/058,0
    08号の優先権を主張し、この第60/057,714号及び第60/058,
    008号特許出願を、それらの全部を参照して本明細書に含める。

    【0002】 発明の分野本発明は、ジオールラテックス組成物及びこのようなジオールラテックス組成物の製造方法に関する。 このジオールラテックス組成物は好ましくは、連続相の主成分としてのジオールで製造される。

    【0003】 本発明は更に、縮合ポリマー及びこのようなポリマーの製造方法に関する。 この縮合ポリマーは、好ましくはジオール成分を含んでなるポリマーコロイド系を使用して製造される。 好ましい態様に於いて、このポリマーコロイド系はジオールラテックス組成物である。 本発明の方法により製造された縮合ポリマーは、不均一相物質である。

    【0004】 発明の背景本発明の第一の主態様に関して、ラテックスポリマーは、そのデリバリーシステムの独特の特徴のために種々の製品で利用されている。 本来、ラテックスポリマーは、その等価溶液よりも低い粘度を有する。 このより低い粘度によって、より高いポリマー濃度を、高粘度流体に付随する多数の問題点に遭遇することなく、応用に提供することが可能になる。 ラテックスポリマーの独特の粘度挙動のための理由は、この系の不均一性に由来する。 ラテックスポリマーは、連続低粘度媒体中に、溶解するのではなくて分散するという事実によって、媒体の粘度へのラテックスポリマーの影響が減少する。 従って、ラテックスの連続相又は溶媒が、この系の粘度に影響を及ぼす支配的な成分である。

    【0005】 典型的に、大部分の市販のラテックスの連続相はである。 このことは、水が低い毒性を有し、可燃性でない点で有利である。 ポリマーのデリバリーシステムとして連続相を使用すべきときには、水は良好な選択である。 しかしながら、幾つかの状況では、水は基体に対して有害であるかもしれず又はラテックスの乾燥特性を変更することが必要であるかもしれない。

    【0006】 水以外の溶媒を、連続相に使用することができる。 例えば、ジオール溶媒を少量で添加することが知られている。 JP04335002には、低温でのビニルエステルエマルジョンの製造用に、凍結防止剤としてアルコール(類)を添加することが教示されている。 開示されているジオール溶媒の量は、50重量%より少ない。 JP63186703には、得られるエマルジョンの皮膜形成特性に影響を及ぼすために、固体成分の10重量%以下の量で、皮膜形成剤及び可塑剤を添加することが教示されている。 JP06184217には、良好な粉末流動性を有する塩化ビニルポリマーを製造するために、塩化ビニル懸濁重合に、ポリオール及び水溶性無機塩を添加することが教示されている。 EP255137には、高い重合度を有するポリビニルエステルを製造するために、100/0〜50
    /50の水/アルコールレベルで水溶性アルコールを使用することが教示されている。

    【0007】 米国特許第3,779,969号には、エマルジョンの10〜50重量%の量で、プロピレンジオール又はジエチレンジオールを使用することが記載されている。 このエチレンジオールは、エマルジョンの改良された湿潤特性を与えるために添加される。

    【0008】 米国特許第4,458,050号には、ジオール鎖延長剤中のポリマー分散液の製造方法が記載されている。 この特許は、ポリウレタンの製造のための、低粘度を有するポリマーの製造に関係している。 '050号特許には、ジオール溶媒中の安定化ラテックスに至る組成物は教示されていない。 この特許にはまた、分散ポリマーを製造するために、大量のポリマー安定剤を使用することが教示されている。

    【0009】 JP60040182及びJP64001786には、織物加工用の撥水−油性のための組成物が教示されている。 この組成物は、ジオール溶媒の混合物中のフルオロポリマーエマルジョンの製造を目指している。 このようなフルオロポリマーは本発明の主題ではない。

    【0010】 米国特許第4,810,763号には、感圧接着剤の製造用の有機媒体中の懸濁重合が教示されている。 '763号特許に記載されている組成物は具体的に、
    大粒子サイズ分散液の製造を目指している。 この特許には、1000nmより小さい粒子サイズを有する粒子サイズラテックスを製造する組成物は開示されていない。 この文献にはまた、乳化重合が開示されていない。

    【0011】 米国特許第4,885,350号及び同第5,061,766号には、親水性有機液体中のビニルモノマーの分散重合が教示されている。 分散ポリマーを製造するのに、大量のポリマー分散安定剤が教示されている。

    【0012】 本発明よりも前に、ラテックスポリマーの連続相中に、連続相の40重量%以上、更に好ましくは、60重量%以上のジオールを使用することは、知られていなかった。 ジオールのこの量は、ラテックス組成物に、特別の基板との改良された相容性、ラテックスのより良い乾燥特性又は本発明の第二の主態様(縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスの製造)に於ける使用のような、ある種の利点を与える。

    【0013】 本発明の第二の主態様に関して、縮合ポリマーと他のポリマーとを押出機内でブレンドすることによって、縮合ポリマーを改質することは知られている。 例えば、ポリエステルの衝撃特性を改良するために、典型的は、低Tgエラストマーを二軸スクリュー押出機内でポリエステルに添加する。 特開平2−155944
    号公報には、飽和ポリエステルと、1〜100phr のグリシジルメタクリレート−グラフトオレフィンポリマー又はグリシジルアミド−グラフト化オレフィンポリマーを含有するポリスチレンポリマーとの物理的ブレンドからなる成形用配合物が記載されている。 特開平2−016145号公報、同2−024346号公報、同1−123854号公報、同1−153249号公報及び同1−1632
    54号公報の全てには、芳香族ポリエステルとグラフト乳化共重合により製造された樹脂とのブレンドが教示されている。 この分散相のサイズは、良好な特性を得る上で重要である。 これは、ときにはポリマーの物理的特性、特に分子量の低下になる、エネルギー集中型方法であり、ブレンド工程を必要とし、より多くの資源及びより長い時間を使用する。

    【0014】 米国特許第5,652,306号、同第4,180,494号及び同第5,4
    09,967号には、アクリルゴム又はポリブタジエン/アクリルゴム粉末とポリエチレンテレフタレート(PET)とをブレンドすることを含む、芳香族ポリエステルの衝撃性改質用組成物が開示されている。 このアクリルゴム粒子は、典型的なコア/シェル乳化重合によって製造され、次いでラテックスを噴霧乾燥することによって製造される。 このラテックスの製造方法は、米国特許第3,89
    5,703号に略述されている。

    【0015】 エラストマーとプラスチックとの押出ブレンドは、労働集約型であり、時間消費型である。 典型的に、ポリブタジエン又はポリ(アクリル酸ブチル)は、ポリエステルの衝撃性改質のために低Tgポリマーとして使用される。 これらの低T
    gエラストマーは、取り扱いが困難であり、第二のモノマー、典型的にポリ(メタクリル酸メチル)を、低Tgポリマー「コア」の周りの「シェル」として使用して、低Tgポリマーを取り扱うことができるようにすることを必要とする。 このコア−シェルポリマーは、単離され、乾燥され、次いで押出機内でポリエステルに添加される。

    【0016】 一層経済的な方法によってポリマーブレンドを製造する方法についてのニーズが存在している。 ポリマーブレンドの製造方法に於いて、コアシェル及び/又は非コアシェルポリマーの両方を利用できることも望ましいであろう。 このようなニーズは、重合反応器内でこのようなブレンドを達成することができ、縮合ポリマーの物理的特性が維持されるか又は改良される、本発明によって解決した。

    【0017】 発明の要約第一の主な面に於いて、本発明は、 (a)エチレン系不飽和モノマーの残基を含み、1000nmより小さいサイズを有するラテックスポリマー粒子、 (b)界面活性剤及び (c)連続液相の60〜100重量%を構成するジオール成分を含んでなる連続液相 を含んでなるジオールラテックス組成物に関する。

    【0018】 第二の主な面に於いて、本発明は、 (a)液体連続相中に分散された第一のポリマーを含むポリマーコロイド系を製造し、そして (b)このポリマーコロイド系を、縮合反応の前又は間に、(1)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はこれらの混合物を含む縮合反応媒体に導入する工程を含んでなり、
    液体連続相、縮合反応媒体又はその両方にジオール成分を含ませることによって縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスを生成せしめる縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスの製造方法に関する。

    【0019】 発明の詳細な説明本発明は、下記の本発明の好ましい態様の詳細な説明及びそれに含まれる実施例を参照することによって、一層容易に理解することができる。

    【0020】 本発明の組成物及び方法を開示し、説明する前に、具体的な合成方法又は特定の配合物は、勿論変化し得るので、本発明はこのようなものに限定されないことを理解されたい。 本明細書で使用した用語は、特別の態様を説明する目的のためのみであり、限定されることを意図していないことも理解されるべきである。

    【0021】 本明細書及び前記の特許請求の範囲に於いて、参照は、下記の意味を有するものとして定義される多数の用語に対して行われる。

    【0022】 単数形(a, an 及びthe )には、文脈で明らかに他の方法で指示されていない限り、複数の指示物が含まれる。

    【0023】 「任意的な」又は「任意的に」は、次に記載される事象又は状況が生じてもよく又は生じなくてもよいこと並びに含まれる記載が、該事象又は状況が生じることを例に挙げ及びそれが生じないことを例に挙げることを意味する。

    【0024】 本明細書に於いて、「ラテックス」は、連続相中のポリマー粒子の分散物(このポリマー粒子は好ましくは、10〜1000nmのサイズ範囲を有する)として定義される。 このポリマー粒子は乳化重合によって製造される。 本明細書に於いて、「ラテックス粒子」は、連続相中に分散されたこのようなポリマー粒子として定義される。

    【0025】 「ジオール」は、グリコール又は二価アルコールの同義語である。 「ポリオール」は、3個又はそれ以上のヒドロキシル基を含有する多価アルコールである。

    【0026】 本明細書を通して、刊行物が参照される場合、これらの刊行物の開示の全部を、本発明が関係している技術水準を一層完全に説明するために、本明細書の中に参照して含める。

    【0027】 第一の主な面に於いて、本発明は、 (a)エチレン系不飽和モノマーの残基を含み、1000nmより小さいサイズを有するラテックスポリマー粒子、 (b)界面活性剤及び (c)連続液相の60〜100重量%を構成するジオール成分を含む連続液相を含んでなるジオールラテックス組成物に関する。

    【0028】 第二の主な面に於いて、本発明は、 (a)液体連続相に分散された第一のポリマーを含むポリマーコロイド系を製造し、そして (b)このポリマーコロイド系を、縮合反応の前又は間に、(1)二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ジハロカーボネート又はこれらの混合物を含む縮合反応媒体に導入する 工程を含んでなり、液体連続相、縮合反応媒体又はその両方にジオール成分を含ませることによって縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスを生成せしめる、縮合ポリマー/第一のポリマーのマトリックスの製造方法に関する。

    【0029】 第一の主な面に於いて、本発明は、ジオールラテックス組成物及びこのようなジオールラテックス組成物の製造方法に関し、ここで、ジオールラテックス組成物は、遊離基開始剤、適当な界面活性剤及びその中でポリマーが溶解性ではないジオール連続相の存在下で、エチレン系不飽和モノマーの重合から誘導されるラテックスポリマーを含む。 このジオールラテックス組成物は、エマルジョンの連続相が、ジオール成分又はジオール(類)と他の(共)溶媒との組合せを含む乳化重合によって製造される。

    【0030】 第二の主な面に於いて、本発明は、好ましくは共反応剤としてのジオール成分を含むポリマーコロイド系を、縮合重合に導入することに関する。 ジオール成分は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタンを製造するための縮合重合又はジオールが使用される全ての他の縮合重合に於いて、共反応剤として使用することができる。

    【0031】 更に詳しくは、本発明のこの第二の主な面には、ジオール含有縮合重合の間に、ポリマーコロイド系を縮合反応の中に導入することによる、ポリマー粒子を捕捉するための方法及び組成物が含まれる。 本発明の一つの態様に於いて、ポリマーコロイド系は、ジオール成分を含む連続相が縮合重合に於けるジオールの源泉である、第一の発明面のジオールラテックス組成物である。 他の態様に於いて、
    ポリマーコロイド系は、水ベースの連続相を含む。 この水ベースの連続相には、
    ジオール成分が含まれていても又は含まれていなくてもよい。 別の態様に於いて、ポリマーコロイド系はジオールベースの連続相を含む。 ポリマーコロイド系が適切に安定化されている場合、ポリマーコロイド系はその原形を保持しており、
    得られる縮合ポリマーマトリックス内で分散相のままである。 ポリマー粒子の性質に依存して、縮合ポリマーの物理的特性を改質することができる。 本発明には、ポリマーの製造用に有用である組成物及び方法が含まれ、この方法に於いて、
    第一ポリマーである、ポリマーコロイド系からなるポリマーが、第二ポリマーである、縮合ポリマーの重合の間に導入される。

    【0032】 次いで、得られる縮合ポリマーには、ポリマー粒子が好ましくは、固体縮合ポリマー連続相の中に分散されている、ポリマーコロイド系を構成するポリマー粒子が含まれている。 これは、改良された物理的特性を有するポリマーブレンドを与える。 例えば、ジオールラテックスポリマーが低Tgゴムであり、縮合ポリマーがポリ(エチレンテレフタレート)(PET)のようなポリエステルである場合、得られる縮合ポリマーブレンドは、改良された耐衝撃性を有するであろう。
    更に、先行技術で使用されているような低Tgゴムのためのコア−シェル系についての必要性が回避される。

    【0033】 I. ジオールラテックス組成物前記のように、第一の主な面に於いて、本発明は、連続相がジオール成分を含む、乳化重合によるジオールラテックス組成物の製造に関する。 このジオールラテックス組成物は、これらに限定されないが、インキ組成物、顔料濃縮体、被覆及び縮合重合に於ける反応剤としてを含む種々の目的のために使用することができる。 このジオールラテックス組成物はラテックスポリマー及び連続相を含み、
    連続相はジオール成分を含んでなる。

    【0034】 このジオールラテックス組成物の連続相のために有用であるジオール成分には、これらに限定されないが、炭素数約2〜約10の任意の脂肪族又は脂環式ジオール及びこれらの混合物が含まれる。 好ましいジオールには、エチレンジオール、1,3−トリメチレンジオール、プロピレンジオール、トリプロピレンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルジオール、シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール、シス−若しくはトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,
    3−シクロブタンジオール、ジエチレンジオール、2,2,4−トリメチル−1
    ,3−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール又はこれらの混合物が含まれ、更に好ましいジオールには、エチレンジオール、プロピレンジオール、トリプロピレンジオール、1
    ,4−ブタンジオール、ジエチレンジオール、ネオペンチルジオール、シス−及びトランス−シクロヘキサンジメタノール並びにこれらの混合物が含まれ、尚更に好ましいジオールには、ネオペンチルジオール、エチレンジオール、シス−若しくはトランス−シクロヘキサンジメタノール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物が含まれる。

    【0035】 ジオール成分に加えて、連続相には、1種又はそれ以上のポリオール成分が含有されていてもよい。 連続相に使用することができる代表的なポリオール成分には、これらに限定されないが、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、1,2,6−ヘキサントリオール、ソルビトール、1,1,4
    ,4−テトラキス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌラート、ジペンタエリトリトール及びこれらの混合物が含まれる。 低分子量ポリオールに加えて、炭素数2〜3のアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドを、炭素数3〜6のポリオール開始剤、例えば、グリセロールで縮合させることによって誘導される高分子量ポリオール(MW400〜3000)、好ましくはトリオールを使用することもできる。

    【0036】 連続相はまた共溶媒を含んでいてよい。 これらの共溶媒には、これらに限定されないが、水、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール及びこれらの混合物が含まれる。 これらの共溶媒は、連続相の全重量基準で、60重量%より少ない、更に好ましくは、40重量%より少ない量で存在していてよい。

    【0037】 全体を通して使用するとき、連続相の合計重量には、ジオール成分、ポリオール成分及び共溶媒の重量が含まれる。 任意的な界面活性剤の重量は、連続相の合計重量に含まれない。

    【0038】 一つの態様に於いて、ジオール成分は、連続相の合計重量基準で60〜100
    重量%、好ましくは、連続相の合計重量基準で65〜100重量%、更に好ましくは、連続相の合計重量基準で75〜100重量%、更に好ましくは、連続相の合計重量基準で90〜100重量%、尚更に好ましくは、この連続相の合計重量基準で100重量%の量で存在する。 別の態様に於いて、ジオール含有相は本質的にジオール成分からなる。

    【0039】 代わりの態様に於いて、ジオール成分は、連続相の合計重量基準で40〜10
    0重量%、好ましくは、連続相の合計重量基準で50〜100重量%、更に好ましくは、連続相の合計重量基準で65〜100重量%、尚更に好ましくは、連続相の合計重量基準で90〜100重量%の量で存在する。 別の態様に於いて、連続相は本質的にジオール成分からなる。 連続相の合計重量には、ジオール成分、
    ポリオール成分及び共溶媒の重量が含まれる。 任意的な界面活性剤の重量は、連続相の合計重量に含まれない。 この態様に於いて、ジオール成分は本質的に、トリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、
    シクロヘキサンジメタノール又はこれらの混合物からなる。

    【0040】 本発明のジオールラテックス組成物は、乳化重合により製造される。 反応物の固体含有量は、好ましくは5〜60重量%であるが、更に好ましくは20〜50
    重量%である。 このジオールラテックス組成物のラテックスポリマー粒子の粒子サイズは、好ましくは1000nm以下、更に好ましくは、20〜700nm、尚更に好ましくは、60〜250nmである。 反応の温度は、好ましくは0〜190℃
    、更に好ましくは60〜90℃である。

    【0041】 ジオールラテックス組成物を製造するために、界面活性剤が好ましく使用される。 乳化重合に使用される界面活性剤の種類及び量は、モノマー組合せ及び重合条件に依存する。 乳化重合で使用される典型的な界面活性剤は、アニオン性、カチオン性又は非イオン性界面活性剤である。 本発明で使用することができるアニオン性界面活性剤には、アルキル、アリール又はアルキルアリールスルホン酸塩、硫酸塩、燐酸塩のアルカリ金属又はアンモニウム塩及びこれらの混合物のような界面活性剤が含まれる。 適当な非イオン性界面活性剤には、これらに限定されないが、ラウリルアルコール、オレイルアルコール及びステアリルアルコールのエトキシル化生成物のようなアルキル及びアルキルアリールポリジオールエーテル;これらに限定されないが、オクチルフェノール又はノニルフェノールのエトキシル化生成物を含むアルキルフェノールグリコールエーテルが含まれる。 適当な界面活性剤は、McCutheon の第I巻:乳化剤及び洗剤1996年北アメリカ版、MC Publishing Co., ニュージャージー州グレンロック(Glen Rock, NJ )、
    1996年刊に記載されている。 この界面活性剤は重合に於いて反応性であっても反応性でなくてもよい。 一つの態様に於いて、有用な界面活性剤はノニルフェノール及びアルキルアルコールエトキシレートの硫酸塩/スルホン酸塩である。
    好ましい界面活性剤には、これらに限定されないが、重合性又は非重合性の、アルキルエトキシレートサルフェート、アルキルフェノールエトキシレートサルフェート、アルキルエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレート又はこれらの混合物が含まれる。

    【0042】 ジオールラテックス組成物のラテックスポリマーは、当該技術分野で公知の任意の一般的な手段によって製造することができる。 ラテックスポリマーを生成するのに使用するモノマーは、エチレン系不飽和モノマーとして広く特徴付けることができる。 これらには、これらに限定されないが、非酸ビニルモノマー、酸ビニルモノマー及び/又はこれらの混合物が含まれる。 本発明のラテックスポリマーは、非酸ビニルモノマーと酸モノマー、これらの混合物及びこれらの誘導体のコポリマーであってよい。 本発明のラテックスポリマーはまた、エチレン系不飽和モノマーのホモポリマーであってもよい。

    【0043】 このラテックスポリマーを製造するために使用することができる適当な非酸ビニルモノマーには、これらに限定されないが、メタクリル酸アセトアセトキシエチル、アクリル酸アセトアセトキシエチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
    イソプレン、アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸イソオクチル、トリメチロールプロピルトリアクリレート、
    スチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸カルボジイミド、クロトン酸C 1 〜C 18アルキル、マレイン酸ジ−n−ブチル、α−又はβ−ビニルナフタレン、マレイン酸ジオクチル、メタクリル酸アリル、マレイン酸ジアリル、マロン酸ジアリル、メタクリル酸メトキシブテニル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸ヒドロキシブテニル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエチレンカーボネート、エポキシブテン、3,4−ジヒドロキシブテン、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、
    メタクリルアミド、アクリルアミド、ブチルアクリルアミド、エチルアクリルアミド、ブタジエン、ビニルエステルモノマー、(メタ)アクリル酸ビニル、(メタ)アクリル酸イソプロペニル、(メタ)アクリル酸シクロ脂肪族エポキシ、エチルホルムアミド、4−ビニル−1,3−ジオキソラン−2−オン、2,2−ジメチル−4−ビニル−1,3−ジオキソラン及び3,4−ジアセトキシ−1−ブテン又はこれらの混合物が含まれる。 適当なモノマーは、「ブランドン・アソシエーツ(The Brandon Associates)」、第2版、1992年Merrimack 、ニューハンプシャー(New Hampshire )及び「ポリマー及びモノマー(Polymers and Monom
    ers )」、ポリサイエンス社(Polyscience, Inc. )、米国ペンシルベニア州ウォーリントン(Warrington, Pennsylvania, USA)からの1966年〜1997年カタログに記載されている。

    【0044】 ラテックスポリマーを製造するために使用することができる酸性ビニルモノマーには、これらに限定されないが、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸及びアジピン酸モノビニルが含まれる。

    【0045】 ラテックスポリマー/(コ)ポリマーを製造するために有用である好ましいモノマーは、これらに限定されないが、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニルエステル、スチレン、スチレン誘導体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、イソプレン及びブタジエンを含むエチレン系不飽和モノマーである。 更に好ましい態様に於いて、ラテックスポリマーは、アクリル酸2−
    エチルヘキシル、スチレン、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、ブタジエン及びイソプレンの(コ)ポリマーからなる。

    【0046】 好ましい態様に於いて、ラテックスポリマーの分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により決定したとき1,000〜1,000,000の重量平均分子量(Mw)、更に好ましくは、5,000〜250,000の重量平均分子量である。 一つの態様に於いて、ラテックスポリマーのガラス転移温度(T
    g)は、約170℃よりか又は等しい。

    【0047】 本発明のジオールラテックス組成物は、ジオール成分を含む連続相中の安定化ラテックスとして特徴付けることができる。 安定なラテックスは、本発明の目的のために、粒子がコロイド的に安定である。 即ち、ラテックス粒子が、24時間、好ましくは48時間、尚更に好ましくは1週間のような長期間の間、連続相内で分散したままであるものとして定義される。

    【0048】 このラテックスポリマー粒子は、一般的に球形状である。 このラテックスポリマーは、コアシェルポリマー又は非コアシェルポリマーであってよい。 モノマー添加することによってコア/シェル方式でポリマーを製造することが可能である。 例えば、重合のモノマー供給物の組成を、反応の経過に亘って急変する方式で変更させて、ポリマーの明瞭に識別できるコア及びシェル部分にすることができる。 コア/シェルポリマー粒子はまた、多葉形、ピーナッツ殻、どんぐり形又はラズベリー形に製造することもできる。 このような粒子に於いては、コア部分は、該粒子の全重量の約20〜約80重量%からなり、シェル部分は、粒子の全重量体積の約80〜約20重量%からなっていてよい。

    【0049】 一つの態様に於いて、この乳化重合に連鎖移動剤が使用される。 典型的な連鎖移動剤は、当該技術分野で公知である。 このジオールラテックス組成物を生成するのに乳化重合反応で使用することができる連鎖移動剤には、これらに限定されないが、ブチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸2−エチルヘキシル、3−メルカプトプロピオン酸n−ブチル、オクチルメルカプタン、イソデシルメルカプタン、オクタデシルメルカプタン、メルカプト酢酸エステル、メルカプトプロピオン酸アリル、メルカプト酢酸アリル、メルカプトプロピオン酸クロチル、メルカプト酢酸クロチル及び米国特許第5,247,040号(参照して本明細書に含める)に開示又は記載されている反応性連鎖移動剤が含まれる。 好ましくは、連鎖移動剤は、メルカプタン及びこれに限定されないが、四塩化炭素を含む種々のハロゲン化アルキルから選択され、更に好ましくは、連鎖移動剤は3−メルカプトプロピオン酸2
    −エチルヘキシルである。 連鎖移動剤は、0〜2部/100部モノマー(phm )
    、更に好ましくは、0〜0.5phm の量で添加することができる。

    【0050】 本発明のラテックスポリマーは、架橋されていないか又は架橋されていてよい。 架橋するとき、適当な架橋剤には、これらに限定されないが、ジビニルベンゼン、メタクリル酸アリル、アクリル酸アリル、多官能性アクリル酸エステル及びこれらの混合物を含む多官能性不飽和化合物が含まれる。 適当な多官能性アクリル酸エステルには、これらに限定されないが、エチレンジオールジメタクリレート、エチレンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート及びこれらの混合物が含まれる。 乳化重合に於ける架橋モノマーの量を制御して、ラテックスのゲル分率を20%から100%まで変化させることができる。 ゲル分率は、良溶媒中に溶解しない量である。

    【0051】 ラテックス粒子は、側鎖官能基を有するモノマーを含有させることによって官能化させることができる。 ラテックス粒子中に含有させることができる官能基には、これらに限定されないが、エポキシ基、アセトアセトキシ基、カーボネート基、ヒドロキシル基、アミン基、イソシアネート基、アミド基及びこれらの混合物が含まれる。 これらの官能基は、これらに限定されないが、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸アセトアセトキシエチル、ビニルエチレンカーボネート、
    メタクリル酸ヒドロキシルエチル、メタクリル酸t−ブチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノ、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、アクリルアミド及びn−メチロールアクリルアミドを含む種々のモノマーから誘導することができる。 官能基を添加することによって、ラテックス合成後にポリマーの更なる反応が可能になる。 官能基は、潜在的架橋を与えるために有用であるか又は下記のセクションIIで検討するように縮合ポリマーと反応させるために使用することができる。

    【0052】 ジオールラテックス組成物を生成するために、乳化重合に於いて開始剤を使用することができ、開始剤には、これらに限定されないが、過硫酸塩、水又はジオール可溶性有機過酸化物及びアゾ型開始剤が含まれる。 好ましい開始剤には、これらに限定されないが、過酸化水素、ペルオキシ二硫酸カリウム又はアンモニウム、過酸化ジベンゾイル、過酸化ラウリル、過酸化ジ第三級ブチル、2,2′−
    アゾビスイソブチロニトリル、t−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化ベンゾイル及びこれらの混合物が含まれる。 t−ブチルヒドロペルオキシドとイソアスコルビン酸との鉄触媒反応のようなレドックス開始系(還元酸化開始)も有用である。 副生物として強酸を発生することができる開始剤を使用しないことが好ましい。 これによって、酸による溶媒のジオール成分の可能性のある副反応が回避される。 開始剤は、0.1〜2phm 、更に好ましくは、0.3〜0.8phm の量で添加することができる。

    【0053】 乳化重合に於いて還元剤を使用することもできる。 適当な還元剤は重合速度を上昇させるものであり、これには例えば、重亜硫酸ナトリウム、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、アスコルビン酸、イソアスコルビン酸及びこれらの混合物が含まれる。 還元剤を乳化重合の中に導入する場合、これは好ましくは、0.1〜2phm 、更に好ましくは0.3〜0.8
    phm の量で添加する。 還元剤を時間の経過の間に反応器の中に供給することが好ましい。

    【0054】 反応のpHを調節するために、緩衝剤をジオール含有乳化重合に使用することもできる。 適当な緩衝剤には、これらに限定されないが、炭酸塩及び重炭酸塩のアンモニウム及びナトリウム塩が含まれる。 緩衝剤は、これらに限定されないが、
    過硫酸塩を含む酸発生開始剤を使用するとき含有させることが好ましい。 乳化重合で、重合触媒を使用することもできる。 重合触媒は、重合速度を上昇させ、上記の還元剤と組み合わせて、反応条件下で重合開始剤の分解を促進することができる化合物である。 適当な触媒には、これらに限定されないが、例えば、硫酸第一鉄七水和物、塩化第一鉄、硫酸第二銅、塩化第二銅、酢酸コバルト、
    硫酸第一コバルト及びこれらの混合物のような遷移金属化合物が含まれる。

    【0055】 このジオールラテックス組成物は、最初に、モノマー、開始剤、界面活性剤及び連続相からなるエマルジョン又は溶液を形成することによって製造される。 一つの態様に於いて、連続相は、60〜100重量%のジオール成分からなる。 次いで、混合物を加熱し、モノマーを重合させて、ラテックスポリマーを生成させる。 典型的に、モノマーは時間の経過の間に反応器の中に供給され、別の開始剤供給物も時間の経過の間に反応器の中に供給される。

    【0056】 ジオールラテックス組成物に安定剤が含まれていてもよく又は安定剤が存在する必要はない。 ジオールラテックス組成物中に使用するのに適した安定剤には、
    これらに限定されないが、アニオン性安定剤、非イオン性懸濁安定剤、両性懸濁安定剤又はこれらの混合物が含まれる。 懸濁安定剤は、連続相中に可溶性でなくてはならないが、モノマーとは実質的に不溶性でなくてはならない。 存在する場合、懸濁安定剤の濃度は、モノマーの3〜15重量%、好ましくはモノマーの7
    〜8重量%である。

    【0057】 連続相中のジオール濃度が100%に近づくとき、疎水性表面のためのジオールラテックス組成物の濡れ特性は改良され、ジオールラテックス組成物は揮発性が小さくなる。 ジオールラテックス組成物の低下した揮発性は、ジオールラテックス組成物を、下記のセクションIIに開示した縮合反応で使用するとき特に有利である。

    【0058】 本発明によって製造されるポリマーは、熱可塑性エンジニヤリング樹脂、エラストマー、フィルム、シート及び容器プラスチックスのために有用である。 本発明のジオールラテックス組成物は、建築用被覆、保全用被覆、工業用被覆、自動車用被覆、織物用被覆、インキ、接着剤並びに紙、木材及びプラスチックス用の被覆のような種々の被覆組成物(塗料)で有用である。 従って、本発明は更に、
    本発明のジオールラテックス組成物を含有するこのような被覆組成物に関する。
    本発明のジオールラテックス組成物は、公知のポリマーラテックスと同じ方式でこれらの被覆組成物に含有させることができ、このような組成物の一般的な成分及び/又は添加物と共に使用することができる。 被覆は透明であっても又は顔料入りであってもよい。

    【0059】 配合により、本発明のジオールラテックス組成物を含有する被覆組成物は、次いで、種々の表面、基板又は物品、例えば、紙、プラスチック、スチール、アルミニウム、木材、石膏ボード又は亜鉛メッキしたシート(プライマー処理されているか又は印刷されていない)に適用することができる。 一般的に、被覆する表面、基板又は物品の種類によって、使用する被覆組成物の種類が決定される。 この被覆組成物は、当該技術分野で公知の手段を使用して適用することができる。
    例えば、被覆組成物は、スプレーにより又は基板を被覆することにより適用することができる。 一般的に、被膜は加熱によって乾燥させることができるが、好ましくは自然乾燥させる。

    【0060】 この被覆組成物には、本発明のジオールラテックス組成物が含有されており、
    更に水、溶媒、顔料(有機又は無機)並びに/又は当該技術分野で公知の他の添加剤若しくは充填剤が含有されていてよい。 このような添加剤又は充填材には、
    これらに限定されないが、シリコーン、フルオロカーボン、ウレタン若しくはセルロース系誘導体のようなレベリング、レオロジー及びフロー調節剤、増量剤、
    米国特許第5,349,026号に記載されているもののような反応性凝集助剤、艶消剤、顔料湿潤及び分散剤及び界面活性剤、紫外吸収剤、紫外光安定剤、ティンティング顔料、増量剤、脱泡及び消泡剤、沈降防止、だれ止め及び増粘剤、
    皮張り防止剤、色わかれ防止及び色むら防止剤、殺菌剤及び防かび剤、腐食防止剤、増粘剤、可塑剤、反応性可塑剤、硬化剤又は凝集剤が含まれる。 このような添加剤の具体例は、「原材料インデックス(Raw Materials Index )」(米国ペイント及び被覆協会(National Paint & Coatings Association)、1500 Rhode I
    sland Avenue, NW, ワシントン・ディー・シー(Wasington, DC )20005 、米国により刊行)に記載されている。

    【0061】 本発明のジオールラテックス組成物は、単独で又は他の一般的なポリマーと一緒にして使用することができる。 このようなポリマーには、これらに限定されないが、テレフタレートベースのポリマーのようなポリエステル、ポリエステルアミド、セルロースエステル、アルキド、ポリウレタン、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、ポリアミド、アクリル樹脂、ビニルポリマー、スチレン−ブタジエンポリマー、酢酸ビニル−エチレンコポリマー及びこれらの混合物が含まれる。

    【0062】 本発明のジオールラテックス組成物はまた、縮合重合に於ける反応剤としても有用である。 縮合重合に於ける反応剤として、本発明のジオールラテックス組成物は、ラテックスジオールを、二酸、ジイソシアネート及びジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート又はジハロカーボネートと共反応させることによって熱可塑性縮合ポリマーを改質するために使用することができる。 下記のセクションIIには、その態様の一つとして、縮合重合に於ける反応剤としてのジオールラテックス組成物のこのような使用を説明する。 更に、本発明は、ラテックスポリマーを熱可塑性縮合ポリマーの中にデリバリーするための便利な方法として作用することができる。

    【0063】 II. 改質縮合ポリマーマトリックス第二の主な態様に於いて、本発明は、ポリマーコロイド系を、縮合ポリマーを生成する反応の中に導入して、縮合ポリマーマトリックス中に捕捉されたポリマー粒子を有する生成物にすることに関する。 重合反応の中に導入されるポリマーコロイド系は、本明細書に於いて、連続相の中に分散されるポリマー粒子として定義され、このポリマー粒子は好ましくは0.020ミクロン〜1000ミクロンの範囲内の粒子サイズを有する。 この連続相には、少量の未反応モノマー、界面活性剤等が含有されていてよい。 本明細書に於いて第一のポリマーとして定義される、ポリマーコロイド系で使用するために適したポリマー粒子は、上記セクションIに記載されたジオールラテックス組成物に関連して記載されたものと同じエチレン系不飽和モノマーから製造され、セクションIのラテックスポリマーのために開示されたものと同じ方法によって官能化又は架橋することができる同じポリマーからなる。 官能化する場合、官能基には、二酸、ジイソシアネート、
    ジアリールカーボネート、ジアルキルカーボネート、ジハロカーボネート又はジオール成分と反応することができる基が含まれることが好ましい。 これらの官能基には、これらに限定されないが、エポキシ、酸、ヒドロキシル、イソシアネート、アミン、アミド及びカーボネート基又はこれらの混合物が含まれる。 更に、
    第一のポリマーは、コア−シェルポリマー又は非コア−シェルポリマーであってよい。

    【0064】 このポリマーコロイド系は、これらに限定されないが、乳化重合、懸濁重合、
    分散重合及び機械的乳化を含む種々の方法によって製造することができる。 一般的に、分散重合及び懸濁重合によって、典型的に1〜500ミクロンの範囲内のより大きな粒子サイズが作られ、一方、乳化重合によって、典型的に10〜10
    00ナノメートルの範囲内のより小さいサイズの粒子が作られる。

    【0065】 好ましい態様に於いて、第一のポリマーは非コア−シェルポリマーであり、ポリマーコロイド系の第一のポリマーは、50〜100%、好ましくは70〜10
    0%、尚更に好ましくは80〜100%の、下記のモノマー、即ちアクリル酸2
    −エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、イソプレン、スチレン、ブタジエン又はアクリロニトリルの1種の残基を含む。

    【0066】 乳化重合、懸濁重合、分散重合及び機械的乳化重合は、ポリマーコロイド系を形成する公知の技術である。 縮合重合反応の中に導入されるポリマーコロイド系を製造するのに分散重合を選択した場合、米国特許第4,885,350号及び米国特許第5,061,766号に記載されているものと同様の方法を使用して、1ミクロン〜100ミクロンの粒子サイズ範囲を有するポリマーコロイド系を製造することができる。 機械的乳化を使用する場合、米国特許第4,177,1
    77号、米国特許第5,358,981号及び米国特許第5,612,407号に記載されているものと同様の方法。

    【0067】 縮合反応の中に導入するため前駆体として形成された、乳化、懸濁、分散又は機械的乳化重合させたポリマーコロイド系について、溶媒又は連続相は水又はジオールをベースにすることができる。 しかしながら、ポリマーコロイド系の連続相中のジオールが、縮合重合反応に関与できるように、連続相はジオールをベースにすることが好ましい。 特に好ましい態様に於いて、ポリマーコロイド系は、
    上記セクションIに記載されたジオールラテックス組成物である。 更に、各ポリマーコロイド系の連続相は、水又はジオールから本質的になるか若しくは任意の比率の両方の成分を含有していてよい。

    【0068】 ジオールベースの連続相を有するポリマーコロイド系に於いて、連続相中のジオールは、縮合ポリマーを生成する反応媒体を構成する二酸、ジイソシアネート、ジアルキルカーボネート若しくはジアリールカーボネート若しくはジハロカーボネート又はこれらの混合物と共反応する。 この態様に於いて、ジオール成分は好ましくは、連続相の25〜100重量%、好ましくは連続相の50〜100重量%、更に好ましくは連続相の70〜100重量%、尚更に好ましくは連続相の90〜100重量%を構成する。 好ましい態様に於いて、連続相はジオール成分から本質的になる。 ポリマーコロイド系のジオールをベースとする連続相のための適当なジオール成分には、これらに限定されないが、セクションIに記載したジオール成分が含まれる。

    【0069】 ジオール成分は、連続相、縮合反応媒体又はその両方の中に存在していてよい。 最初の反応媒体中に存在するジオール濃度は、ポリマーコロイド系中のジオール濃度の原因になるように調節することができる。 ポリマーコロイド系は、重合の種々の段階で縮合重合の中に導入することができる。 例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)重合に於いて、テレフタル酸ジメチル(DMT)、
    エチレンジオール(EG)及び触媒金属を、フラスコの中に入れ、重合させる。
    ラテックスは、1)「前もって」、即ち、開始時に他の物質と一緒に、2)他の出発物質が溶融し、均一溶液を形成した後で、3)DMTとEGとが第一段階で反応して、MeOHを放出した後で、4)N 2を止め、真空を適用する直前に、
    5)最終「重縮合段階」の間の何時か又は中間のどこか、即ちエステル交換段階の間に添加することができる。 最終ブレンドは、ラテックスが縮合ポリマーに添加される時期によって影響を受け得る。 どのような機構に結び付けることを望まないが、縮合ポリマーマトリックス中のエマルジョンポリマーのサイズ及び形状が、添加の時期によって影響を受け得ることが理解される。 また、エマルジョンポリマーと縮合ポリマーとの間の特定の化学的相互作用が、添加の時期によって影響を受け、その結果、これらは最終ブレンド特性に影響を与える。

    【0070】 本発明の方法は、ポリマーコロイド系でのポリマーの単離を必要としない。 それで、本発明は、コアシェルポリマーを製造する必要性及びエマルジョンからポリマーを取得する必要性を克服する。 更に、ブレンドは縮合ポリマーの製造の間に起こるので、エネルギー集約的で、高価で、そしてしばしば縮合ポリマーの分子量の減少に至る、ポリマー/ポリマー後ブレンド工程の必要性が存在しない。

    【0071】 好ましい態様に於いて、その中で本発明のポリマーコロイド系が導入される反応媒体は、ポリエステルを生成する。 本明細書で使用される用語「ポリエステル」は、これらに限定されないが、ホモポリエステル及びコポリエステル(モノマー単位の酸及び/又はジオール残基の2種又はそれ以上の種類)を含む、ブレンドのポリエステル部分の範囲内に入る任意の単位種類のポリエステルを指す。 本発明のポリエステルは、酸残基及びジオール残基を含む。 本発明のポリエステルの酸残基は合計で100モル%であり、本発明のポリエステルのジオール残基は合計で100モル%である。 これらの酸の対応する誘導体、具体的に酸無水物、
    エステル及び酸クロリドを使用することが、本明細書を通して用語「酸残基」に含まれることを理解されたい。 酸残基及びジオール残基に加えて、ポリエステルは他の改質残基を含んでいてよい。 これらの改質残基には、これらに限定されないが、ポリエステル/アミドになるジアミンが含まれる。

    【0072】 このポリエステルは好ましくは、これらに限定されないが、好ましくは炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸若しくはエステル残基、好ましくは炭素数4〜1
    2の脂肪族ジカルボン酸若しくはエステル残基又は好ましくは炭素数8〜12の脂環式ジカルボン酸若しくはエステル残基を含むジカルボン酸又はエステルの残基を含む。 ポリエステルの酸部分を構成する酸又はエステル残基には、好ましくは、フタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、シクロヘキサン二酢酸、ジフェニル−4,4′−ジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸、アゼライン酸、レゾルシノールジセチン酸(resorcin
    oldicetic acid)、ジジオール酸(didiolic acid )、4,4′−オキシビス(
    安息香)酸、ビフェニルジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、4,
    4′−スルホニルジ安息香酸、4,4′−メチルジ安息香酸、トランス−4,4
    ′−スチルベンジカルボン酸、1,2−、1,3−及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸並びにこれらの混合物の残基が含まれる。 ポリエステルは、上記のジカルボン酸の1種又はそれ以上から製造することができる。

    【0073】 ポリエステルを製造するために使用されるジカルボン酸又は誘導体の好ましい例は、テレフタル酸又はエステル及び2,6−ナフタレンジカルボン酸又はエステル、コハク酸、イソフタル酸、グルタル酸、アジピン酸又はエステルである。
    他のナフタレンジカルボン酸又はそのエステルを使用することもできる。 これらには1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−
    、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、2,7−及び2,8−ナフタレンジカルボン酸並びにこれらの混合物が含まれる。 改質酸として、2,6−ナフタレンジカルボン酸が更に好ましい。

    【0074】 このポリエステルのジオール成分は好ましくは、炭素数6〜20のシクロ脂肪族ジオール又は好ましくは炭素数2〜20の脂肪族ジオールを含む。 このようなジオールの例には、エチレンジオール、ジエチレンジオール、トリエチレンジオール、ネオペンチルジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−プロパンジオール、1,
    10−デカンジオール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−メチル−1,4−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、
    2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル−シクロブタン、2,2−ビス(3−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパン及びこれらの混合物が含まれる。 ジオール成分は更に好ましくは、エチレンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルジオール、シクロヘキサンジメタノール、ジエチレンジオール及びこれらの混合物から選択される。 これらのジオールは、約50モル%以下、更に好ましくは、約20モル%以下の本明細書に開示されている他のジオールの何れかによって変性することができる。

    【0075】 本発明のポリエステルは本質的に線状であることが好ましい。 ポリエステルは、低レベルの1種又はそれ以上の分岐剤で変性することができる。 本明細書に於いて、分岐剤は、ヒドロキシル、カルボン酸、カルボン酸エステル、リン系エステル(潜在的に三官能性)及び無水物(二官能性)のような、ポリエステル生成反応に関与することができる少なくとも3個の官能基を有する分子として定義される。

    【0076】 本発明のポリエステルの製造に於いて有用である分岐剤には、これらに限定されないが、グリセロール、ペンタエリトリトール、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸二無水物、酒石酸及びこれらの混合物が含まれる。 縮合反応で分岐剤を使用する場合、分枝剤のための好ましい範囲は、ポリエステルの全重量基準で、0.1〜2.0重量%、更に好ましくは、約0.2〜1.0重量%である。

    【0077】 低いレベルでの分岐剤の添加は、ポリエステルの物理的特性に顕著な有害な影響を与えず、フィルム押出操作に於いて非常に有用である追加の溶融強度を与える。 コポリエステル中に導入された分岐剤の高いレベルによって、劣った物理的特性、例えば、低い伸びを有するコポリエステルになる。

    【0078】 ポリエステルの溶融粘度を上昇させるために、1種又はそれ以上のイオン含有モノマーからなる試薬を添加することができる。 本発明に於いて有用であるイオン含有モノマーには、これらに限定されないが、スルフイソフタル酸のアルカリ土類金属塩又はその誘導体が含まれる。 イオン含有モノマーの好ましい重量%は、約0.3〜5.0モル%、好ましくは約0.3〜3.0モル%である。 このイオン含有モノマーはまた、ポリエステルの溶融粘度を上昇させ、フィルムの伸びを実質的に低レベルまで減少させない。

    【0079】 本発明のホモポリエステル又はコポリエステルは、好ましくは、約150℃〜
    約300℃の温度で、これらに限定されないが、四塩化チタン、チタンテトライソプロポキシド、二酢酸マンガン、酸化アンチモン、三酢酸アンチモン、ジブチル錫ジアセタート、塩化亜鉛又はこれらの混合物を含む重縮合触媒の存在下に、
    ジオール及び二酸(又はジエステル若しくは無水物)を使用して実施される反応で製造される。 この触媒は典型的に、反応剤の全重量基準で10〜1000ppm
    の量で使用される。 反応の最終段階は、高分子量ポリエステルを製造するために、一般的に高真空(10mmHg未満)下で実施される。

    【0080】 本発明はまた、本明細書に記載したように、下記の工程、即ち、 (I)本明細書に記載したようなジオール及び二酸を、触媒系ベースの添加剤と一緒にする工程、 (II)第一段で、該反応混合物を190℃〜220℃で、大気圧又は大気圧より僅かに上で加熱する工程並びに (III )第二段で、リンベースの添加物を添加し、この反応混合物を220℃
    〜290℃で、0.05〜2.00mmHgの減圧下で加熱する工程 からなる方法によって製造された、高分子量ホモポリエステル又はコポリエステルの改質に関する。

    【0081】 これらのポリエステルは、リン系添加剤の存在下に、上記の触媒系の1種で最も良く製造される。 反応に於ける触媒の好ましい濃度は、約5〜約220ppm であり、最も好ましい濃度は約20〜約200ppm である。 この反応は、上記のように2段で最も良く行われる。

    【0082】 本発明の他の態様に於いて、反応媒体の中にこのポリマーコロイド系を導入することによって、ポリカーボネートを改質することができる。 改質することができるポリカーボネートには、これらに限定されないが、二価フェノールをカーボネート前駆体と反応させることによって製造されるホモポリマー、コポリマー及びこれらの混合物が含まれる。 カーボネートを製造するために使用することができる二価フェノールには、これらに限定されないが、ビスフェノール−A、(2
    ,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,2−(3,5,3′
    ,5′−テトラクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル)プロパン、2,2
    −(3,5,3′,5′−テトラブロモ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル)
    プロパン、(3,3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル)メタン及びこれらの混合物が含まれる。 本発明のポリカーボネートの製造で有用である分岐剤には、これらに限定されないが、グリセロール、ペンタエリトリトール、
    トリメリット酸無水物、ピロメリット酸二無水物、酒石酸及びこれらの混合物が含まれる。 縮合反応で分岐剤を使用する場合、分岐剤のための好ましい範囲は、
    ポリエステルの全重量基準で、0.1〜2.0重量%、更に好ましくは、約0.
    2〜1.0重量%である。

    【0083】 本発明の他の態様に於いて、このポリマーコロイド系を導入することによって改質する熱可塑性縮合ポリマーは、ポリウレタンを含んでいてよい。 改質できるポリウレタンは、ジオール又はジオール群の残基とジイソシアネート又はジイソシアネート群の残基を含む。 ポリウレタンのジオール残基は、これらに限定されないが、1,3−シクロブタンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1
    ,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、2−シクロヘキサン−1,4−ジオール、2−メチル−
    1,4−シクロヘキサンジオール、2−エチル−1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘプタンジオール、1,4−シクロヘプタンジオール、2−
    メチル−1,4−シクロヘプタンジオール、4−メチル−1,3−シクロヘプタンジオール、1,3−シクロオクタンジオール、1,4−シクロオクタンジオール、1,5−シクロオクタンジオール、5−メチル−1,4−シクロオクタンジオール、5−エチル−1,4−シクロオクタンジオール、5−プロピル−1,4
    −シクロオクタンジオール、5−ブチル−1,4−シクロオクタンジオール、5
    −ヘキシル−1,4−シクロオクタンジオール、5−ヘプチル−1,4−シクロオクタンジオール、5−オクチル−1,4−シクロオクタンジオール、4,4′
    −メチレンビス(シクロヘキサノール)、4,4′−メチレンビス(2−メチルシクロヘキサノール)、3,3′−メチレンビス(シクロヘキサノール)、4,
    4′−エチレンビス(シクロヘキサノール)、4,4′−プロピレンビス(シクロヘキサノール)、4,4′−ブチレンビス(シクロヘキサノール)、4,4′
    −イソプロピリデンビス(シクロヘキサノール)、4,4′−イソブチレンビス(シクロヘキサノール)、4,4′−ジヒドロキシジシクロヘキシル、4,4′
    −カルボニルビス(シクロヘキサノール)、3,3′−カルボニルビス(シクロヘキサノール)、4,4′−スルホニルビス(シクロヘキサノール)、4,4′
    −オキシビス(シクロヘキサノール)を含むジオール及びこれらの混合物から誘導されている。

    【0084】 本発明のポリウレタンは、溶媒の存在下又は不存在下で、ポリイソシアネート、連鎖延長剤及び任意的な高分子量のポリオールを結合させるための全ての公知の方法を使用して製造することができる。 これには、流延、反応押出、反応射出成形及び関連工程を含む手動又は機械的混合手段が含まれる。 本発明で有用である典型的な製造方法は、米国特許第4,376,834号及び同第4,567,
    236号(ポリウレタンプラスチック生成成分及び製造方法に関するその開示を、参照して本明細書に含める)に開示されている。

    【0085】 反応剤の混合は、環境温度で、即ち20℃〜25℃の温度で実施することができる。 得られる混合物を好ましくは40℃〜130℃、更に好ましくは、50℃
    〜100℃に加熱し、好ましくは反応剤の1種又はそれ以上を、混合する前にこの範囲内の温度に加熱する。

    【0086】 触媒が、任意的に、ポリウレタンを製造するために使用される反応混合物中に含有されていてよい。 イソシアネートと反応性水素含有化合物との反応に触媒作用するための、当該技術分野で従来使用されている触媒の何れも、この目的のために使用することができる。 適当な触媒は、米国特許第4,202,957号の第5欄、第45〜67行(これを参照して本明細書に含める)に開示されている。 使用する触媒の量は、好ましくは、反応剤の全重量基準で、約0.02〜2.
    0重量%の範囲内である。 ワンショット法の特定の態様に於いて、反応は米国特許第3,642,964号に開示されているもののような装置及び方法を使用して連続ベースで実施される。

    【0087】 本発明のポリウレタンには、熱可塑性射出成形可能な樹脂と熱硬化性樹脂との両方が含まれる。 熱可塑性樹脂は、実質的に二官能性ポリイソシアネート及び二官能性連鎖延長剤並びに好ましくは4を越えない官能価を有するポリオールを使用することによって得られる。 しかしながら、使用する重量比率が低範囲内である場合には、より高い官能価を有するポリオールを使用することができる。 当業者に認められるように、この限界は、ポリオールの性質、ポリオールの分子量及び使用するポリオールの量によって変化するであろう。 一般的に、ポリオールの分子量が高くなると、ポリウレタン生成物に於ける熱可塑性を失うことなく使用できる官能価が高くなる。

    【0088】 ジイソシアナート残基は、これらに限定されないが、4,4′−異性体、2,
    4′−異性体及びこれらの混合物を含むメチレンビス(フェニルイソシアネート)、m−及びp−フェニレンジイソシアネート、クロロフェニレンジイソシアネート、α,α′−キシリレンジイソシアネート、2,4−及び2,6−トルエンジイソシアネート及びこれらの後者2種の異性体の混合物、トルイジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等;4,4′−異性体、2,4′−異性体及びこれらの混合物並びにトランス/トランス、シス/トランス、シス/シス及びこれらの混合物を含む全てのその幾何学的異性体を含むメチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキシレンジイソシアネート(1,2−、1,
    3−又は1,4−)、1−メチル−2,5−シクロヘキシレンジイソシアネート、1−メチル−2,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、1−メチル−2,
    6−シクロヘキシルジイソシアネート、4,4′−イソプロピリデンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、4,4′−ジイソシアナトジシクロヘキシル及び全ての幾何学的異性体のような脂環式ジイソシアネート並びにこれらの混合物を含むジイソシアネートから誘導することができる。 メチレンビス(フェニルイソシアネート)の変性形も含まれる。 後者によって、それを環境温度で安定な液体にするために処理したメチレンビス(フェニルイソシアネート)の形が意味される。 このような生成物には、米国特許第3,394,164号、同第3,644
    ,457号、同第3,883,571号、同第4,031,026号、同第4,
    115,429号、同第4,118,411号及び同第4,299,347号に記載されている変性メチレンビス(フェニルイソシアネート)のような、少量(
    ポリイソシアネートの1当量当たり約0.2等量以下)の脂肪族ジオール又は脂肪族ジオール群の混合物と反応させたものが含まれる。

    【0089】 変性メチレンビス(フェニルイソシアネート)にはまた、小部分のジイソシアネートを対応するカルボジイミドに転化し、次いでこれを別のジイソシアネートと相互作用させて、エアレーション(aeration)−イミン基を形成するように処理したもの、即ち、例えば、米国特許第3,384,653号に記載されているような環境温度で安定な液体で得られる生成物も含まれる。 上記のポリイソシアネートの何れかの混合物を、所望により使用することができる。 更に、熱硬化性である本発明のポリウレタンの製造の場合に、反応で使用されるポリイソシアネート成分の中に、少量(30重量%以下)のポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートを導入することが可能である。 後者は、約20〜90重量%のメチレンビス(フェニルイソシアネート)を含有し、混合物の残りが、2.0より高い官能価を有するポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートである混合物である。 このようなポリイソシアネート及びその製造方法は、当該技術分野で公知である。 例えば、米国特許第2,683,730号、同第2,950,263号、
    同第3,012,008号及び同第3,097,191号を参照されたい。 本発明のポリウレタンの製造で有用である分岐剤には、これらに限定されないが、グリセロール、ペンタエリトリトール、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸二無水物、酒石酸及びこれらの混合物が含まれる。 縮合反応で分枝剤を使用する場合、分岐剤のための好ましい範囲は、ポリエステルの全重量基準で、0.1〜2
    . 0重量%、更に好ましくは、約0.2〜1.0重量%である。

    【0090】 縮合ポリマー/ラテックスポリマーのマトリックスの性能特性を向上させるために、他の成分を本発明の組成物に任意的に添加することができる。 例えば、表面滑剤、嵌め外し剤、安定剤、酸化防止剤、紫外光吸収剤、離型剤、金属失活剤、黒色酸化鉄及びカーボンブラックのような着色剤、成核剤、燐酸塩安定剤、ゼオライト、充填剤、これらの混合物等がこれに含まれていてよい。 全てのこれらの添加剤及びその使用は当該技術分野で公知である。 これらの化合物の何れも、
    それらが、本発明がその目的を達成することを阻害しない限り使用することができる。

    【0091】 本発明により製造された縮合ポリマーの組成物についての最終用途応用には、
    衝撃性改良ポリマー、エラストマー、高バリヤーフィルム及び被膜、改良されたバリヤーポリマー並びに改良された引張強度、改良された破断点伸び、より良い耐候性及び改良された曲げ強度のような、改良された機械的特性を有するポリマーが含まれる。 他の最終用途応用には、エンジニヤリング樹脂、被覆、バリヤー応用のための容器及び成形プラスチックスが含まれる。 更に、本発明により製造された改質縮合ポリマーから、粉末被覆を製造することができる。 本発明により製造されたポリマーは、熱可塑性エンジニヤリング樹脂、エラストマー、フィルム、シート及び容器プラスチックス用に有用である。

    【0092】 好ましい態様に於いて、ポリマーコロイド系から誘導された非コアシェル第一ポリマーからなる衝撃性改質ポリエステルが製造される。 他の好ましい態様に於いて、ポリマーコロイド系から誘導された非コアシェルの第一のポリマーからなる、ヒドロキシル官能性ポリエステル被覆が製造される。

    【0093】 本発明の一つの態様に於いて、これに限定されないが、衝撃性改質プチスチックを含む改質縮合ポリマーが、非コアシェルポリマーである第一のポリマー及び縮合ポリマーからなるポリマーコロイド系から製造される。 この態様に於けるポリマーコロイドは、40℃より低いTgを有し、一方、縮合ポリマーは40℃より高いTgを有する。 この衝撃性改質プラスチックは好ましくは、アクリル酸2
    −エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、イソプレン、ブタジエン、アクリル酸ラウリル、アクリロニトリル、塩化ビニリデン又はこれらの混合物の残基からなる第一のポリマーを含んでなるポリマーコロイド系から製造される。

    【0094】 本発明の他の態様に於いて、これに限定されないが、熱可塑性エラストマーを含む改質縮合ポリマーが、非コアシェルのポリマーである第一のポリマーを含むポリマーコロイド系から製造される。 この態様に於けるポリマーコロイドは、4
    0℃より高いTgを有し、一方、縮合ポリマーは40℃より低いTgを有し、好ましくは本質的に結晶性を有しない。 この熱可塑性エラストマーは好ましくは、
    塩化ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、メタクリル酸メチル、ビニルナフタレン、メタクリル酸イソボルニル又はこれらの混合物の残基からなる第一ポリマーを含んでなるポリマーコロイド系から製造される。

    【0095】 エラストマーは、使用温度でエラストマー性であるが、適切な温度でプラスチックとして加工することができる(例えば、射出成形、押出)特別の熱可塑性エラストマー(TPE)に於いて、増加する有用性を見出しつつある。 エラストマーを本発明の方法により製造することができる。 例えば、無定形であり、低いT
    gを有する縮合ポリマーは、プラスチック又はエラストマーとして有用ではない粘稠な液体であろう。 この低Tg粘稠ポリマーは、ポリマーコロイド系の形で、
    物理的架橋剤として作用し、粘稠なポリマー鎖のための連結点である第二ポリマーを添加することによって、エラストマーを製造するために使用することができる。 相分離したポリマーブレンドは、エラストマー特性を有するものになるであろう。

    【0096】 実施例下記の実施例は、本明細書で特許請求された組成物及び方法が、如何にして製造され、評価されるかの完全な開示及び説明を、当業者に提供するために示され、本発明者等が発明と考えているものの範囲を限定することを意図していない。
    数字(例えば、量、温度など)に関する正確性を保証するための努を払ったが、幾らかの誤差及び変動は釈明されるべきである。 他の方法で示さない限り、部は重量基準であり、温度は℃であるか又は室温であり、そして圧力は大気圧又はその付近である。

    【0097】 本明細書で示された結果のために使用した物質及び試験方法は下記の通りである。

    【0098】 インヘレント粘度(Ih.V.)は、100mLの、フェノール/テトラクロロエタンの60/40重量溶液中の0.50gのサンプルで、25℃で測定した。

    【0099】 分子量分布は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定した。 溶液は、4mgのポリマーを、流量マーカーとして10体積%のトルエンを含有する、
    ヘキサフルオロイソプロパノール/塩化メチレンの30/70重量溶液中に溶解することによって調製した。 この系を、一連の狭い分子量ポリスチレン標準物質を使用して較正した。 分子量は、PETをポリスチレンに関連させる一組のマーク−ホーウィンク定数から求めた絶対分子量値で記載した。

    【0100】 熱転移は、デュポン(DuPont)計器2200DSCで示差走査熱量計(DSC
    )によって測定した。 結晶化度%もDSCによって測定した。 DSCは、サンプルをその溶融温度より上に加熱し、急速にそのガラス転移温度より下に冷却した後、20℃/分の走査速度を使用して実施した。

    【0101】 フィルムは、乾燥したポリマーを圧縮成形することによって製造した。 乾燥は、120℃真空オーブン(20mmHg)内で一夜行った。 乾燥したポリマーを、T
    m+30〜50℃で、パサデナ・ハイドローリックス社(Pasadena Hydraulics
    Inc.)プレス上で15ミルのシムで2枚の金属板の間で圧縮することによって6
    インチ×6インチフィルムに圧縮成形した。 圧力を徐々に2分間適用し、その後最終的に15,000ラム力ポンドに到達させ、1分間保持した。 圧縮成形した後、フィルムを氷浴の中に急速に浸漬させて、急冷した。 フィルムの計器による衝撃試験は、ASTM方法D3763、「荷重及び変位センサーを使用するプラスチックスの高速破壊特性」に従って行った。 試験は、シースト・フラクトヴィック(Ceast Fractovic )試験機で23℃で行った。 フィルム厚さは0.33〜
    0.38mmの範囲であった。 フィルムを、76mmの挿入直径を有する穴の上に置き、その間にフィルムを、0.5インチ直径のハンマーで11.1フィート/秒の速度で打った。 破壊は、フィルムが片に砕かれるか又は破壊された場合には脆性として分類し、フィルム内に穴ができた場合には延性破壊を報告した。

    【0102】 透過型電子顕微鏡。 薄い断面は、−105℃で操作した冷凍超ミクロトームで作った。 断面は、80kVで操作したフィリップス(Philips )CM12 TEM
    中で検査した。 コントラストは染色(stain )を使用しないで自然であった。

    【0103】 光学顕微鏡。 薄い断面は、−60℃で作り、ツァイス(Zeiss )光顕微鏡を使用して検査した。

    【0104】 例1凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、300gのエチレンジオール及び2.33gのヒテノール(Hitenol )
    A−10、即ち、ディーケーエス・インターナショナル社(DKS International
    )製造の重合性ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル硫酸アンモニウムを添加した。 反応器の内容物を80℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、118.75gのアクリル酸2−エチルヘキシル、6.25gのトリメチロールプロパントリアクリレート及び3.60gのヒテノールA−10のモノマー/
    界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、12.85gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、15gの水中に溶解させた3.0gの過硫酸ナトリウムを反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、39分間かけて反応器の中に供給した。 モノマーを反応器に添加しつつあったと同時に、50gの水中に溶解させた1.50gの過硫酸ナトリウムを反応器の中に添加した。 全てのモノマーを添加した後、反応器を更に1時間80℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0105】 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。 篩上に集められた乾燥した小片は0.815gであった。 ラテックスを、CEMマイクロ波乾燥器を使用して固体含有量について評価し、これには28.1%の固体が含有されていた。 動的光散乱により測定したときの有効直径は181nmであった。

    【0106】 例2凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、300gのエチレンジオール及び2.3gのヒテノールA−10を添加した。 反応器の内容物を70℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、118
    . 75gのアクリル酸2−エチルヘキシル、6.25gのトリメチロールプロパントリアクリレート及び3.60gのヒテノールA−10のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、12.85gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、15gのエチレンジオール中でスラリー化した3.0gのアゾビスイソ吉草酸を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、58分間かけて反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に1時間30分70℃で保持し、
    この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0107】 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。 篩上に集められた乾燥した小片は0.741gであった。 ラテックスを、CEMマイクロ波乾燥器を使用して固体含有量について評価し、これには27.6%の固体を含んでいた。 動的光散乱により測定したときの有効直径は122nmであった。

    【0108】 例3凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、272gのエチレンジオール、0.839gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート及び5.04gのヒテノールA−10を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、132.81gのアクリル酸2−エチルヘキシル、6.99gのトリメチロールプロパントリアクリレート、35.66gのエチレンジオール及び2.88gのヒテノールA−10
    のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、17.8gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、15gのエチレンジオール中に溶解させた0.777gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシドを反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、58分間かけて反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間(one half hour )65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0109】 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。 篩上に集められた乾燥した小片は0.837gであった。 ラテックスを、CEMマイクロ波乾燥器を使用して固体含有量について評価し、これには25.2%の固体が含有されていた。 動的光散乱により測定したときの有効直径は126nmであった。

    【0110】 例4凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、379.25gのエチレンジオール及び24.65gのディスポニル(
    Disponil)FES77、即ち、ヘンクル社(Henkle)により製造されたアルキルエトキシラート硫酸ナトリウム(alkyl ethoxylate sodium sulfate )、(水中30%活性)を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、191.55gのアクリル酸2−エチルヘキシル、22.54gのスチレン、11.27gのメタクリル酸アリル、47.89gのエチレンジオール及び14.09gのディスポニルFES77のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.7gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に溶解させた0.751gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BH
    P)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.255gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.901gのSFSを反応器の中に供給し、また、56gのエチレンジオール中に溶解させた0.501g
    の90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0111】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは27.5%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき184nmであった。

    【0112】 例5凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、396.01gのエチレンジオール及び7.89gのヒテノールHS−
    20、即ち、ディーケーエス・インターナショナル社製造の重合性ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アンモニウムを添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、112.68gのアクリル酸2−エチルヘキシル、112.68gの酢酸ビニル、57.46gのエチレンジオール及び4.51gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.7gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に溶解させた0.751gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BH
    P)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.255gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.901gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gのエチレンジオール中に溶解させた0.501
    gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0113】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは23.18%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき114nmであった。

    【0114】 例6凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、396.01gのエチレンジオール及び7.89gのヒテノールHS−
    20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、169.01gのアクリル酸n−ブチル、4.507gのヒテノールHS−
    20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.7g
    のこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に溶解させた0.751gの90重量%t−
    ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.255gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、1
    95分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.901gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gのエチレンジオール中に溶解させた0.501gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0115】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは27.5%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき102nmであった。

    【0116】 例7凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、396.01gのエチレンジオール及び7.89gのヒテノールHS−
    20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、169.01gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、45.07gのメタクリル酸メチル、11.27gのメタクリル酸アリル、57.46gのエチレンジオール及び4.51gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.7gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に溶解させた0.71gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)
    を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.255gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.901gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gのエチレンジオール中に溶解させた0.501gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、
    反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0117】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは27.0%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき140nmであった。

    【0118】 例8凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、267.5gのエチレンジオール及び1.74gのヒテノールHS−2
    0を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、295.65gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、34.78gのスチレン、
    17.39gのメタクリル酸アリル、88.70gのエチレンジオール及び6.
    96gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、44.3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、9gのエチレンジオール中に溶解させた1.1
    6gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて9gの蒸留水中に溶解させた0.348gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、220分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、2
    2gの蒸留水中に溶解させた1.391gのSFSを反応器の中に供給した。 また、44gのエチレンジオール中に溶解させた0.773gの90重量%t−B
    HPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30
    分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0119】 得られたエマルジョンは41.78%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき337nmであった。

    【0120】 例9凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、267.5gのエチレンジオール、7.85gのヒテノールHS−20
    、0.0898gの、水中の1重量%硫酸アンモニウム鉄溶液及び0.449g
    の、水中のエチレンジアミン四酢酸の1%溶液を添加した。 反応器の内容物を6
    5℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、190.82gのアクリル酸2−
    ヘチルヘキシル、22.45gのスチレン、11.2gのメタクリル酸アリル、
    57.25gのエチレンジオール及び4.49gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.8gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11
    gのエチレンジオール中に溶解させた1.25gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gのエチレンジオール中に溶解させた0.449gのd−イソアスコルビン酸を反応器に添加した。
    数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、22gのエチレンジオール中に溶解させた1.247gのd−イソアスコルビン酸を反応器の中に供給した。 また、44gのエチレンジオール中に溶解させた0.773gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0121】 得られたエマルジョンは27%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき127nmであった。

    【0122】 例10凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、424.7gの75重量%のプロピレンジオール/水溶液及び7.78
    gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、188.9gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、22
    . 22gのスチレン、11.11gのメタクリル酸アリル、56.67gの75
    重量%のプロピレンジオール/水溶液及び4.44gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、
    11gのエチレンジオール中に溶解させた1.73gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS
    )を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、22gの蒸留水中に溶解させた0
    . 95gのSFSを反応器の中に供給した。 また、44gのエチレンジオール中に溶解させた0.741gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0123】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは27.1%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき196nmであった。

    【0124】 例11凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、424.7gの50:50重量%のプロピレンジオール:エチレンジオール混合物及び7.78gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、188.9gのアクリル酸2
    −ヘチルヘキシル、22.22gのスチレン、11.11gのメタクリル酸アリル、56.67gの50:50重量%のプロピレンジオール:エチレンジオール混合物及び4.44gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に溶解させた1.73gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.95gのSFSを反応器の中に供給した。 また、44gのエチレンジオール中に溶解させた0.741gの90重量%t
    −BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0125】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは27.6%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき332nmであった。

    【0126】 例12凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、394.05gの75重量%のジエチレンジオール水溶液及び1.15
    gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、195.22gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、2
    2.97gのスチレン、11.48gのメタクリル酸アリル、58.56gの7
    5重量%のジエチレンジオール水溶液及び4.59gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、29.3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、
    11gの75重量%ジエチレンジオール/水溶液中に溶解させた0.984gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.689gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、
    透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28g
    の蒸留水中に溶解させた1.605gのSFSを反応器の中に供給した。 また、
    56gの75重量%ジエチレンジオール/水溶液中に溶解させた2.297gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、
    反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0127】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは25.6%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき302nmであった。

    【0128】 例13凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、394.05gの50:50重量%のジエチレンジオール:エチレンジオール混合物及び1.15gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、195.22gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、22.97gのスチレン、11.48gのメタクリル酸アリル、58.56gの50:50重量%のジエチレンジオール:エチレンジオール及び4.59gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、29.3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gのエチレンジオール中に溶解させた0.984gの70重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP
    )を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.689gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。
    同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた1.608gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gのエチレンジオール中に溶解させた2.297g
    の70重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0129】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき497nmであった。

    【0130】 例14凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、75.70gの50重量%のトリプロピレンジオール水溶液及び4.4
    9gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。
    別の500mLフラスコ内で、190.65gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、
    22.43gのスチレン、11.21gのメタクリル酸アリル、376.94g
    の50重量%のトリプロピレンジオール水溶液及び6.73gのヒテノールHS
    −20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、29.3
    gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gの50重量%のトリプロピレンジオール/水溶液中に溶解させた0.984gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.689gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた1.608のSFSを反応器の中に供給した。 また、56gの50重量%のトリプロピレンジオール/水溶液中に溶解させた2.297gの70重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0131】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき144nmであった。

    【0132】 例15凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、322.13gの75重量%のエチレンジオール/水溶液及び26.7
    1gのディスポニルFES77界面活性剤を添加した。 反応器の内容物を65℃
    に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、307.69gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、34.19gのスチレンのモノマー混合物を製造した。 加熱した反応器に、34.19gのこのモノマー混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、8.8gの75%のエチレンジオール/水混合物中に溶解させた0.76gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11gの蒸留水中に溶解させた0.34gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。
    同じ時間の間に、22gの蒸留水中に溶解させた1.03gのSFS及び22.
    79gのディスポニルFES77界面活性剤を反応器の中に供給した。 また、4
    4gの75%のエチレンジオール/水中に溶解させた0.76gの90重量%t
    −BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0133】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは45%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき63nmであった。

    【0134】 例16凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、395.38gの50重量%のシクロヘキサンジメタノール(CHDM
    )水溶液及び5.70gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、193.73gのアクリル酸2
    −ヘチルヘキシル、34.19gのスチレン、58.12gの50重量%のCH
    DM水溶液及び4.56gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、29.1gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gの50重量%CHD
    M/水溶液中に溶解させた0.51gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gの50重量%CHD
    M/水溶液中に溶解させた0.50gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、
    この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0135】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき225nmであった。

    【0136】 例17凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、395.38gの、エチレンジオール中の25重量%のシクロヘキサンジメタノール(CHDM)及び5.70gのヒテノールHS−20を添加した。
    反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、193.73
    gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、34.19gのスチレン、58.12gの25重量%CHDM/EG溶液及び4.56gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、29.1gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11g
    の25%CHDM/EG溶液中に溶解させた0.51gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(
    SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gの25%CHDM/EG溶液中に溶解させた0.51gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間6
    5℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0137】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンには28%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき310nmであった。

    【0138】 例18凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、395.38gの60重量%のネオペンチルジオール(NPG)水溶液及び5.70gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、186.89gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、27.35gのスチレン、6.84gのメタクリル酸アリル、6.8
    4gのメタクリル酸、58.12gの60重量%のNPG/水溶液及び4.56
    gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、29.1gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gの50%NPG/水溶液中に溶解させた0.
    51gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、
    透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。
    残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gの60重量%NPG/水溶液中に溶解させた0.51gの90
    重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0139】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき691nmであった。

    【0140】 例19凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、392.54gの75重量%のエチレンジオール:水溶液及び11.2
    9gのテルギトール(Tergitol) 15−S−40、即ち、ユニオン・カーバイド社(Union Carbide)製造の第二級アルコールエトキシラート(水中、70重量%
    )を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、203.20gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、22.58gのスチレン、
    58.64gの75重量%のEG:水溶液及び6.45gのテルギトール15−
    S−40のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.
    79gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gの75重量%EG:水溶液中に溶解させた0.50gの90
    重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gの75%EG:水溶液中に溶解させた0.50gの90重量%t
    −BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0141】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき118nmであった。

    【0142】 例20凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、229.91gのエチレンジオール、3.62gのヒテノールHS−2
    0及び0.72gの、水中の1%硫酸アンモニウム鉄(II)溶液を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、65.02gのイソプレン、62.48gのスチレン及び2.60gのメタクリル酸のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、14.17gのスチレン及び0.29gのメタクリル酸を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、
    11gのEG中に溶解させた0.21gの70重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.14gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 スチレン/メタクリル酸を30
    分間反応させた後、モノマー混合物を150分間かけて反応器の中に供給した。
    同じ時間の間に、52.50gの蒸留水中に溶解させた0.72gのSFSを反応器の中に供給した。 また、52.5gのEG中に溶解させた1.02gの70
    重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0143】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは18%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき109nmであった。

    【0144】 例21凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、338.66gの1,4−ブタンジオール(1,4−BD)及び127
    . 56gの水溶液並びに7.90gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、191.91gのアクリル酸2−エチルヘキシル、22.58gのスチレン、11.29gのメタクリル酸アリル及び4.52gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、23.03gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、9.03gの1,4−
    BD中に溶解させた0.65gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)
    を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。
    数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのS
    FSを反応器の中に供給した。 また、45.16gの1,4−BD中に溶解させた0.65gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。

    【0145】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは28%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき174.9nmであった。

    【0146】 表I 連続相 モノマー 界面活性剤 開始剤 還元剤 1 EG 2−EHA, TMPTA ヒテノールA−10 NaPS -- 2 EG 2−EHA, TMPTA ヒテノールA−10 ABVA -- 3 EG 2−EHA, TMPTA ヒテノールA−10 t−BHP SFS 4 EG 2−EHA, Sty, ALMA FES77 t−BHP SFS 5 EG 2−EHA, Vac ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 6 EG Sty, BA, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 7 EG MMA,2−EHA, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 8 EG 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 9 EG 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP IAA 10 PG/水 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 11 PG/EG 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 12 DEG /水 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 13 DEG /EG 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 14 TPG /水 2−EHA, Sty, ALMA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 15 EG/水 2−EHA, Sty FES 77 t−BHP SFS 16 CHDM/水 2−EHA, Sty ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 17 CHDM/EG 2−EHA, Sty ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 18 NPG /水 2−EHA, Sty, MAA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 19 EG/水 2−EHA, Sty テルギトール15-S-40 t−BHP SFS 20 EG Sty,イソプレン,MAA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS 21 1,4BD/水 2−EHA, Sty, MAA ヒテノールHS−20 t−BHP SFS

    【0147】 改質縮合ポリマーのための実施例 例22(比較例) PETホモポリマーを、下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97g)、エチレンジオール(1.0モル、62g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら200℃で1時間、次いで210℃で3時間加熱した。 温度を280℃まで上昇させ、窒素流を止め、真空を適用した。 このポリマーを真空(0.2〜0.3トル)下で1時間撹拌した。 このポリマーを冷却させ、
    粉砕した。 粉砕した後、このポリマーの幾らかを使用して、物理的特性試験のために使用することができるポリマーフィルムに溶融プレスした。 特性データを、
    表IIに示す。

    【0148】 例23ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97g)、エチレンジオール(10モル、62g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら200℃で1時間、次いで210℃で3時間加熱した。 温度を275℃まで上昇させ、ここで30分間保持した。 窒素流を止め、真空を5分間適用した(5トル)。 この時間の後、重合の温度を240℃まで低下させ、圧力を300トルまで上昇させた。 1mLの例1のエマルジョンを、注射器で重合フラスコの中に注入し、ポリマー溶融物の中に分散させた。 温度を275℃まで上昇させ、圧力を1
    0トルまで低下させた。 5分後に、圧力を300トルまで上昇させ、追加の2mL
    の例1のエマルジョンを添加した。 撹拌速度を200rpm から50rpm まで低下させて、真空を0.2〜0.3トルに45分間上昇させた。 溶融物は均一のように見えたが、幾らか不透明性を有していた。 加熱及び撹拌を取り除き、ブレンドは15分以内に白色不透明固体に結晶化した。 このポリマーを冷却させ、粉砕した。 粉砕した後、このポリマーの幾らかを使用して、物理的特性試験のために使用することができるポリマーフィルムに溶融プレスした。 特性データを、表IIに示す。 溶融プレスしたフィルムの透過型電子顕微鏡検査によって、ゴム粒子がポリエステルマトリックス中に分散していたことが示された。 粒子サイズは50〜
    300nmの範囲であった。

    【0149】 例24ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97g)、エチレンジオール(1.0モル、52g)及び触媒金属を、0.5
    リットルの重合反応器の中に、窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら200℃で1時間、次いで210℃で3時間加熱した。 温度を280℃まで上昇させ、ここで20分間保持した。 窒素流を止め、真空を5分間適用した(5
    トル)。 圧力を300トルまで上昇させた。 10mLの例1のエマルジョンを、注射器で重合フラスコの中に注入し、ポリマー溶融物の中に分散させた。 撹拌速度を200rpm から50rpm まで低下させて、真空を0.2〜0.3トルに60分間上昇させた。 溶融物は均一のように見えたが、幾らか不透明性を有していた。
    加熱及び撹拌を取り除き、ブレンドは30分以内に白色不透明固体に結晶化した。 このポリマーを冷却させ、粉砕した。 粉砕した後、このポリマーの幾らかを使用して、試験のために使用することができるポリマーフィルムに溶融プレスした。 特性データを、表IIに示す。 溶融プレスしたフィルムの透過型電子顕微鏡検査によって、ゴム粒子がポリエステルマトリックス中に分散していたことが示された。 粒子サイズは100〜400nmの範囲であった。

    【0150】

    【表1】

    【0151】 例25凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、394.63gの水及び2.31gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、196.1
    5gのアクリル酸ブチル、23.08gのスチレン、11.54gのメタクリル酸アリル、58.85gの水及び4.62gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、29.4gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11.2
    gの蒸留水中に溶解させた0.77gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−B
    HP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23g
    のナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.92
    gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gの水中に溶解させた0.51
    gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0152】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは28.5%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき63nmであった。

    【0153】 例26ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97.0g)、エチレンジオール(1.0モル、62.0g)、15.0gの例25のエマルジョン及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1
    気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加熱した。 温度を275℃まで上昇させ、窒素流を止め、真空を適用した。 ポリマーを真空(0.1〜0.3トル)
    下で60分間撹拌し、次いで撹拌を停止し、加熱を取り除いた。 ポリマーを冷却させ、粉砕した。 Ih. V. は0.50dL/gであり、Mwは32,200g/
    モルであり、Tgは86.0℃であった。

    【0154】 例27凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、395.93gのエチレンジオール(EG)及び7.90gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、182.88gのアクリル酸2−エチルヘキシル、31.61gのスチレン、11.29gのメタクリル酸アリル、57.57gのEG及び4.5
    2gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.79gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11.2gのEG中に溶解させた0.50gの90%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gのEG中に溶解させた0.50gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65
    ℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0155】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは28.4%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき120nmであった。

    【0156】 例28ブレンドを下記の方法によって製造した。 炭酸ジフェニル(0.30モル、6
    4.20g)、ビスフェノールA(0.30モル、68.40g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で0.5時間、220℃で20分間、24℃で30分間、260℃で30分間加熱し、280℃まで上昇させた。 この時点で、13.4gの例27のエマルジョンを、125mLの圧力均等化漏斗(pressure-equalizing funnel)を介して、2分間かけてゆっくり添加し、280℃で窒素雰囲気下で加熱を継続した。 15分間かけて、真空を適用して、フラスコ内の圧力を1気圧から0.35トルまで低下させた。 温度を、30分間で290℃に、1.5時間で300℃に、次いで20分間で320℃に上昇させた。 加熱及び撹拌を粘稠な溶融物から取り除き、ポリマーを冷却した。 Tgは135℃であり、Ih. V. は0.29dL/gであった。 サイズが30ミクロン以下である粒子が、ポリカーボネートマトリックス中に分散されている(光学顕微鏡検査)。

    【0157】 例29凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、395.33gのエチレンジオール及び5.50gのヒテノールHS−
    20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、194.84gのアクリル酸2−エチルヘキシル、22.92gのスチレン、11.46gのメタクリル酸アリル、47.89gのエチレンジオール及び3
    . 44gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、29.1gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11.2gのエチレンジオール中に溶解させた0.51gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gのエチレンジオール中に溶解させた0.51gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0158】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンには27.5%の固体が含有されており、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき164nmであった。

    【0159】 例30ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97.0g)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(0.75モル、108
    g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で310℃で10分間加熱して、溶液を均質にした。 30gの例29のエマルジョン及び1.5mLの消泡剤DC−7(ダウ・コーニング社(Dow Corning))を、15分間かけて添加し、反応物を窒素の雰囲気下で45分間以上加熱した。 この時点で真空を加え、
    圧力を200トルに低下させ、次いで(1分以内に)圧力を0.3〜0.5トルに低下させ、1時間撹拌して、粘稠なポリマー溶液を得た。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 Ih. V. は0.65dL/gであり、Tg
    は91.4℃(第二サイクル)であり、Tmは274.4℃(第二サイクル)であった。

    【0160】 例31ポリマーを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97.0g)、1,4−ブタンジオール(0.75モル、67.5g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、2時間加熱し、次いで温度を255℃まで上昇させ、15分間保持した。 この時点で真空を加え、圧力を200トルに低下させ、次いで(1分以内に)圧力を0.3〜0
    . 5トルに低下させ、1時間撹拌して、粘稠なポリマー溶液を得た。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 Ih. V. は0.94dL/gであり、Tgは45.6℃(第二サイクル)であり、Tmは224.0℃(第二サイクル)であった。 Mnは13,000であり、Mwは35,400であった。

    【0161】 例32ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97.0g)、1,4−ブタンジオール(0.75モル、67.5g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で約15分間加熱し、次いで30mLの例29のエマルジョンを、反応容器に2分間かけて添加した。
    反応混合物を、200℃で更に45分間、次いで210℃で2時間加熱した。 温度を255℃に上昇させ、15分間保持し、その後、真空(200トル)を適用し、次いで(1分以内に)圧力を0.3〜0.5トルに低下させ、1時間撹拌して、粘稠なポリマー溶融物を得た。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 Ih. V. は0.58dL/gであり、Tgは42.3℃(第二サイクル)であり、Tmは178.8℃(第二サイクル)であった。

    【0162】 例33ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97.0g)、エチレンジオール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で、混合物が均質になるまで約10分間加熱した。 20分間に亘って、56.5gの例27のエマルジョンを125mLの圧力均等化漏斗で添加し、反応物を200℃で45分より長く、21
    0℃で2時間加熱し、次いで280℃まで上昇させた。 この時点で真空を加え、
    圧力を、35分間かけて1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させた。 粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を45分間維持した。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 強靱な(黄褐色の)半透明フィルムを、200℃で15秒間溶融プレスした。 Ih. V. は0.59dL/gであり、Tgは28℃(第二サイクル)であった。 サイズ30ミクロン以下の粒子が、ポリエステルマトリックス中に分散していた。 (光学顕微鏡検査)

    【0163】 例34凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、406.17gのエチレンジオール(EG)水溶液及び4.58gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の50
    0mLフラスコ内で、206.11gのスチレン、22.90gのジビニルベンゼン、68.70gのEG及び4.58gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、30.23gのこのモノマー/
    界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11.45
    gのEG中に溶解させた0.51gの90%t−ブチルヒドロペルオキシド(t
    −BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.2
    3gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.
    69gのSFSを反応器の中に供給した。 また、34.35gのEG中に溶解させた0.51gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0164】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンは28.0%の固体を含んでおり、粒子サイズは動的光散乱により測定したとき174nmであった。

    【0165】 例35ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97.0g)、エチレンジオール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加熱した。 17分間に亘って、56.5gの例34のエマルジョンを12
    5mLの圧力均等化漏斗で添加し、次いで反応混合物を280℃まで上昇させた。
    この時点で真空を加え、圧力を、11分間かけて1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させた。 粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1
    時間維持した。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 強靱なフィルムを、280℃で15秒間溶融プレスした。 Ih. V. は0.54dL/g
    であり、Tgは57℃(第二サイクル)であり、Tmは200℃(第二サイクル)であった。 光学顕微鏡により、粒子は幾らか凝集し、サイズが約30ミクロン以下であったことが示された。

    【0166】 例36凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、406.17gのエチレンジオール(EG)水溶液及び4.58gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の50
    0mLフラスコ内で、183.21gのアクリル酸2−エチルヘキシル、18.3
    2gのスチレン、27.48gのトリメチロールプロパントリアクリレート、6
    8.70gのEG及び4.58gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、30.23gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11.45gのE
    G中に溶解させた0.51gの90%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BH
    P)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.69g
    のSFSを反応器の中に供給した。 また、34.35gのEG中に溶解させた0
    . 51gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却した。 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。

    【0167】 例37ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97.0g)、エチレンジオール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加熱した。 21分間に亘って、56.5gの例36のエマルジョンを12
    5mLの圧力均等化漏斗で添加し、次いで反応混合物を280℃まで上昇させた。
    この時点で真空を加え、圧力を、11分間かけて1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させた。 粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1
    時間維持した。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 強靱なフィルムを、280℃で15秒間溶融プレスした。 Ih. V. は0.66dL/g
    であり、Tgは51℃(第二サイクル)であり、Tmは200℃(第二サイクル)であった。 光学顕微鏡により、粒子は幾らか凝集し、サイズが約30ミクロン以下であったことが示された。

    【0168】 例38凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、338.86gの1,4−ブタンジオール(1,4−BD)、127.
    56gの蒸留水並びに7.90gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、191.91gのアクリル酸2−エチルヘキシル、22.58gのスチレン、11.29gのメタクリル酸アリル及び4.52gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、23.03gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、9.03gの1,4−B
    D中に溶解させた0.65gの70%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BH
    P)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68g
    のSFSを反応器の中に供給した。 また、45.16gの1,4−BD中に溶解させた0.65gの70重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0169】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 得られたラテックスの粒子サイズは、動的光散乱により175nmであると測定された。

    【0170】 例39ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.40モル、77.6g)、1,4−ブタンジオール(0.60モル、54.0g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で1時間加熱した。 36分間に亘って、51.8gの例38のエマルジョンを125mLの圧力均等化漏斗で添加し、次いで反応混合物を255℃まで上昇させた。 この時点で真空を加え、圧力を、10分間かけて1気圧から0.3〜
    0.5トルまで低下させた。 粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1時間維持した。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 非常に強靱なフィルムを、260℃で15秒間溶融プレスした。 Ih. V.
    は0.58dL/gであり、Tgは25℃(第二サイクル)であり、Tmは220
    ℃(第二サイクル)であった。 光学顕微鏡により、粒子は幾らか凝集し、サイズが約30ミクロン以下であったことが示された。

    【0171】 例40凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、395.38gの60重量%のネオペンチルジオール(NPG)水溶液及び5.70gのヒテノールHS−20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、186.89gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、27.35gのスチレン、6.84gのメタクリル酸アリル、6.8
    4gのメタクリル酸、58.12gの60重量%のNPG/水溶液及び4.56
    gのヒテノールHS−20のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、29.1gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11gの60%NPG/水溶液中に溶解させた0.
    51gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、
    透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色を帯びた白色に変化した。
    残りのモノマー混合物を、195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した。 また、56gの60%NPG/水溶液中に溶解させた0.51gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。

    【0172】 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 得られたラテックスの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき691nm及び211nm
    のサイズを有する双峰性であった。

    【0173】 例41スチームジャケット付き凝縮器、水冷式凝縮器及びディーン・シュタルク(De
    an-Stark) トラップを取り付けた2リットル反応ケトル内に、496gのネオペンチルジオール(NPG)、86gのトリメチロールプロパン(TMP)及び4
    60gのイソフタル酸(IPA)を入れた。 これに、250gの例40のNPG
    含有ラテックスを添加した。 この反応物を150℃に加熱した。 150℃に達した後、1.5gのファーストキャット(Fastcat )4100(Sn触媒)を添加した。 1時間後に、温度を220℃まで上昇させ、この温度で3時間保持した。
    合計140mLの水が留出物中に集められた。 次いで、反応器を120℃に冷却させ、477gの1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(1,4−CHDA)を添加し、温度を230℃まで上昇させた。 反応物を230℃で2.5時間保持し、
    次いで冷却した。 合計241mLの水が、全反応期間に亘って集められた(理論量の88%)。 次いで、325gのキシレンをこの樹脂に添加した。 この樹脂はラテックスの濁った性質を留めていた。 凝析したアクリルゴムの徴候は観察されなかった。

    【0174】 このラテックス含有ポリエステル樹脂及びレジメン(Resimene) 745(ヘキサメトキシメチルメラミン)から、エナメルを製造した。 樹脂/架橋剤重量比は、70/30であった。 0.3%のpTSAを触媒として使用し、0.4%のF
    C430を流動助剤として使用した。 塗膜を、線巻バーを使用してボンデライト(Bonderite )1000パネルの上に引き落とした。 パネルを160℃で30分間焼き付けた。 塗膜は500を越えるMEKダブルラブを有し、良好な硬化を示した。

    【0175】 例42(予測例)ブレンドを下記の方法によって製造する。 グルタル酸ジメチル(1モル)、エチレングリコール(1.5モル)、ジエチレングリコール(0.5モル)及びチタンテトライソプロポキシド(最終ポリマー重量基準で100ppm )を、0.5
    リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れる。 この混合物を、
    撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で約10分間、混合物が均質になるまで加熱する。 20分間に亘って、100gのエチレングリコールベースのポリ(
    スチレン(95モル%)−共−メタクリル酸グリシジル(5モル%))エマルジョンを反応物に添加し、200℃で45分間以上、210℃で2時間加熱し、次いで250℃まで上昇させる。 この時点で真空を加え、圧力を、35分間かけて1気圧から0.3〜0.5トルまで低下させる。 粘稠な溶融物を撹拌しながら、
    0.3〜0.5トルの圧力を45分間維持する。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させる。 エラストマー性ポリマーが単離する。

    【0176】 本発明を、その好ましい態様を特に参照して詳細に記載したが、変更及び改良が本発明の精神及び範囲内で実施できることを理解されたい。

    【0177】 例43凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、341.88gのエチレンジオール及び37.99gの15重量%ローダファック(Rhodafac) RE−610(ローン・プーラン社(Rhone Poulenc )
    からの燐酸塩界面活性剤)を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、182.34gのアクリル酸2−エチルヘキシル、2
    7.35gのスチレン、18.23gのメタクリル酸グリシジル、30.39g
    のローダファックRE−610及び45.58gのエチレンジオールのモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、30.39gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11g
    のエチレンジオール中に溶解させた0.51gのt−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0
    . 23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)を反応器の中に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、粒子の形成を示す僅かに青みがかった色相を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を215分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28gの蒸留水中に溶解させた0.68gのSFSを反応器の中に供給した。 また、45.6gのEG中に溶解させた0.65gの70重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。

    【0178】 例44ウレタン/アクリルコンポジットを、下記の方法によって製造した。 50mLのフラスコに、14.61gのメチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)及び5.75gの例43のラテックスを添加した。 触媒であるジブチル錫ジアセタート(0.1g)を、この混合物に添加した。 1時間以内に、反応物は発熱して、ラテックスを含有する堅いポリマーフォームを形成した。

    【0179】 例45凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた1リットルジャケット付き反応ケトルに、395.93gのエチレンジオール及び7.90gのヒテノールHS−
    20を添加した。 反応器の内容物を65℃に加熱した。 別の500mLフラスコ内で、180.62gのアクリル酸2−エチルヘキシル、22.58gのスチレン、11.29gのメタクリル酸アリル、11.29gのメタクリル酸、4.52
    gのヒテノールHS−20及び57.57gのエチレンジオールのモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、28.79gのこのモノマー/
    界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、11.2g
    のエチレンジオール中に溶解させた0.50gの90重量%t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BHP)を反応器に添加し、続いて11.2gの蒸留水中に溶解させた0.23gのナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(SFS)
    を反応器の中に添加した。 数分間後に、反応器外観は、灰色がかった白色から、
    粒子の形成を示す僅かに青みがかった色相を帯びた白色に変化した。 残りのモノマー混合物を195分間かけて反応器の中に供給した。 同じ時間の間に、28g
    の蒸留水中に溶解させた0.65gのSFSを反応器の中に供給した。 また、5
    6gのEG中に溶解させた0.50gの90重量%t−BHPを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に30分間65℃で保持し、
    この時点で反応器を室温に冷却させた。 得られたエマルジョンを、100メッシュの篩を通して濾過した。 このエマルジョンの粒子サイズは、動的光散乱により測定したとき100nmであった。

    【0180】 例46ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.32モル、61.9g)、56.5gの例45のラテックス及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃で2時間加熱した。 この時点で、反応混合物を280℃まで上昇させ、次いで真空を適用し、
    圧力を、11分間かけて1気圧から0.2〜0.5トルまで低下させた。 粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1時間維持した。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 ポリマーのIh. V. は0.3
    5dL/gであった。

    【0181】 例47凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた2リットルジャケット付き反応ケトルに、515.76gのエチレンジオール、164.80gの水及び12.2
    8gの70重量%テルギトール15−S−40(ユニオン・カーバイド社からの非イオン性界面活性剤)溶液を添加した。 反応器の内容物を85℃に加熱した。
    別の1500mLフラスコ内で、325.65gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、17.19gのトリメチロールプロパントリアクリレート、7.37gの70
    %テルギトール15−S−40及び103.2gのエチレンジオールのモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、45.44gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、17g
    の水中に溶解させた0.69gの過硫酸ナトリウムを反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、90分間かけて反応器の中に供給した。 モノマーを反応器に添加すると同時に、34gの水中に溶解させた1.72gの過硫酸ナトリウムを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に1時間85℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。 動的光散乱により測定したときの有効直径は194nmであった。

    【0182】 例48ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97.0g)、エチレングリコール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃
    で2時間加熱した。 温度を280℃まで上昇させ、次いで窒素を止め、真空を適用した。 真空(0.35トルに達した)にして10分後に、真空を除き、窒素を流入させて、圧力を大気圧まで上昇させ、そして20分間かけて、56.5gの例47のラテックスを125mLの圧力均等化漏斗で添加した。 再び、窒素流を止め、真空を適用した。 粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1時間維持した。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 強靱な不透明白色フィルムを、240℃で15秒間溶融プレスした。 Ih. V. は0.80dL/gであり、Tgは61.3℃(第二サイクル)であり、Tmは21
    2.3℃(第二サイクル)であり、TEMによって、ゴム粒子はポリエステルマトリックス内でサイズが0.2〜0.9ミクロンであったことが示された。

    【0183】 例49凝縮器、窒素パージ及び撹拌機を取り付けた2リットルジャケット付き反応ケトルに、656.7gのエチレンジオール及び26.86gのディスポニルFE
    S77(ヘンケル社(Henkel) からのアニオン性界面活性剤)を添加した。 反応器の内容物を85℃に加熱した。 別の1500mLフラスコ内で、326.7gのアクリル酸2−ヘチルヘキシル、17.19gのトリメチロールプロパントリアクリレート、103.2gのエチレンジオール及び16.12gのディスポニルFES77のモノマー/界面活性剤混合物を製造した。 加熱した反応器に、46
    . 3gのこのモノマー/界面活性剤混合物を添加した。 反応器の内容物を再平衡化させた後、16.8gの水中に溶解させた0.69gの過硫酸ナトリウムを反応器に添加した。 数分間後に、反応器外観は、透明から、小さい粒子の形成を示す青みがかった白色に変化した。 残りのモノマー混合物を、90分間かけて反応器の中に供給した。 モノマーを反応器に添加すると同時に、33.6gの水中に溶解させた1.72gの過硫酸ナトリウムを反応器の中に供給した。 全てのモノマーを添加した後、反応物を更に1時間85℃で保持し、この時点で反応器を室温に冷却させた。 得られたラテックスを、100メッシュの篩を通して濾過した。 動的光散乱により測定したときの有効直径は155nmであった。

    【0184】 例50ブレンドを下記の方法によって製造した。 テレフタル酸ジメチル(0.5モル、97.0g)、エチレングリコール(1.0モル、62.0g)及び触媒金属を、0.5リットルの重合反応器の中に、1気圧の窒素雰囲気下で入れた。 この混合物を、撹拌しながら遅い窒素パージ下で200℃で1時間、次いで210℃
    で2時間加熱した。 温度を280℃まで上昇させ、次いで窒素を止め、真空を適用した。 真空(0.35トルに達した)にして10分後に、真空を除き、窒素を流入させて、圧力を大気圧まで上昇させ、そして10分間かけて、56.6gの例49からのラテックスを125mLの圧力均等化漏斗で添加した。 再び、窒素流を止め、真空を適用した。 粘稠な溶融物を撹拌しながら、0.3〜0.5トルの圧力を1時間維持した。 加熱を取り除き、ポリマーを冷却させ、次いで粉砕した。 強靱な不透明白色フィルムを、240℃で15秒間溶融プレスした。 Ih. V
    . は0.82dL/gであり、Tgは60.1℃(第二サイクル)であり、Tmは212.2℃(第二サイクル)であった。 TEMによって、ゴム粒子はポリエステルマトリックス内でサイズが0.2〜0.9ミクロンであったことが示された。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/141,051 (32)優先日 平成10年8月27日(1998.8.27) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),BR,CN,J P,MX (72)発明者 ウェルズ,サラ スタンレイ アメリカ合衆国,テネシー 37665,キン グスポート,デューク ストリート 1709 (72)発明者 カリコ,ダグラス ウェルドン ジュニア アメリカ合衆国,テネシー 37664,キン グスポート,ティンバーランド サークル 217 (72)発明者 ダーネル,ウィリアム ロナルド アメリカ合衆国,バージニア 24290,ウ ェバー シティ,ピー. オー. ボックス 2206 (72)発明者 ウェブスター,ディーン チャールズ アメリカ合衆国,テネシー 37660,キン グスポート,ケルティック コート 3517 Fターム(参考) 4J002 AB022 AC031 AC061 AC082 BB062 BB171 BC031 BC091 BD041 BD101 BF002 BF021 BG002 BG041 BG051 BG061 BG071 BG101 BH021 BQ001 CD002 CF012 CF052 CG002 CK022 CL002 CL082 4J034 CA04 CB03 CB07 CC03 CC15 CC23 CC26 CC43 CC44 CC45 CC46 CC52 CC61 CC67 CD05 CD09 HA07 HB17 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC71 HC73 KC17 KD02 MA22

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