Binder composition comprising an amine-polyol reaction product

申请号 JP51775796 申请日 1995-12-04 公开(公告)号 JP3694027B2 公开(公告)日 2005-09-14
申请人 ソシエテ フランセーズ ヘキスト; 发明人 ウィリアム シー. フロイド,;
摘要
权利要求
  • 1 〜C 8ジアルコキシエタナールとメラミン、グリコールウリル及びそれらの混合物からなる群から選択されたアミン誘導体の反応生成物及び2以上のヒドロキシル基を有するポリオールを含む樹脂組成物。
  • ポリオールが前記反応生成物と反応される請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。
  • 反応生成物がグリコールウリルに対して1〜4当量のジアルコキシエタナール及びメラミンに対して1〜6モル当量のジアルコキシエタナールモル比を含み、反応生成物に対して少なくとも0.05モル当量のポリオールを含む請求の範囲第2項記載の樹脂組成物。
  • 反応生成物がアミン誘導体に対して2〜4モル当量のジアルコキシエタナールのモル比を含み、反応生成物に対して少なくとも0.1モル当量のポリオールを含む請求の範囲第3項記載の樹脂組成物。
  • 反応生成物がアミン誘導体、ジアルコキシエタナールからなり、さらにジアルデヒドを含む請求の範囲第1項記載の樹脂組成物。
  • ジアルデヒドがグリオキサールである請求の範囲第5項記載の樹脂組成物。
  • 反応生成物がアミン誘導体に対して0.05〜3モル当量のグリオキサールを含む請求の範囲第6項記載の樹脂組成物。
  • 反応生成物がアミン誘導体に対して0.5〜1モル当量のグリオキサールを含む請求の範囲第7項記載の樹脂組成物。
  • ポリオールがジアルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、グリセリン、アルコキシル化グリセリン、ポリビニルアルコール、デキストロース、デキストロースオリゴマー、デキストロース誘導体、スターチ、スターチ誘導体、ポリグリシドール、ポリサッカライド、ポリサッカライド誘導体及びそれらの混合物からなる群から選択される請求の範囲第2項記載の樹脂組成物。
  • 樹脂組成物の1〜99重量%のポリオールを含む請求の範囲第9項記載の樹脂組成物。
  • ポリオールがジプロピレングリコール、トリプロポキシル化グリセリン、ポリビニルアルコール及びそれらの混合物からなる群から選択される請求の範囲第10項記載の樹脂組成物。
  • 樹脂組成物の15〜50重量%のポリオールを含む請求の範囲第9項記載の樹脂組成物。
  • 酸触媒をさらに含む請求の範囲第2項記載の樹脂組成物。
  • 反応生成物の0.1〜15重量%の酸触媒を含む請求の範囲第13項記載の樹脂組成物。
  • 酸触媒が硫酸、塩酸、燐酸、p−トルエンスルホン酸、塩化アルミニウム、塩化マグネシウム、硫酸ジルコニウム、塩化亜鉛及びアルミニウムヒドロキシクロライドからなる群から選択される請求の範囲第14項記載の樹脂組成物。
  • メラミン、グリコールウリル及びそれらの混合物からなる群から選択されたアミン誘導体と下記式を有する化合物の反応生成物及び2以上のヒドロキシル基を有するポリオールを含む樹脂組成物:
    式中、R 1及びR 2はC 1 〜C 8アルキルであるか又はR1及びR2は環式ジオキソラノ又はジオキサノ置換基を形成するために結合される。
  • 1及びR 2がC 1 〜C 4アルキル基である請求の範囲第16項記載の樹脂組成物。
  • 1及びR 2がメチル基である請求の範囲第17項記載の樹脂組成物。
  • 1及びR 2が同じである請求の範囲第17項記載の樹脂組成物。
  • 反応生成物がポリオールと反応される請求の範囲第16項記載の樹脂組成物。
  • ヒドロキシル含有ポリマーをさらに含み、樹脂組成物が前記ポリマーを架橋するために使用される請求の範囲第2項記載の樹脂組成物。
  • 請求の範囲第2項、第4項、第7項、第9項、第13項、第17項、第20項又は第21項のいずれか記載の樹脂組成物を支持体に適用した後、樹脂を硬化して結合剤を架橋することを含む支持体を結合するための方法。
  • 支持体がガラス、ポリエステル、ナイロン、不織布支持体及びセルロース支持体からなる群から選択される請求の範囲第22項記載の方法。
  • 说明书全文

    発明の背景
    ホルムアルデヒドに基づくフェノール及びメラミン樹脂に対する非ホルムアルデヒドの代案がホルムアルデヒドに関する重合調節及び健康配慮のため望まれている。 工業用途におけるこれらの熱硬化性ホルムアルデヒドベースの樹脂の高い性能、強度及び剛性のため、好適な性能を維持する代替生成物を見つけることは難しい。 本発明はフェノール−ホルムアルデヒド及びメラミン−ホルムアルデヒド樹脂のような多くの用途で使用される樹脂組成物を開示するが、それはフェノール又はホルムアルデヒドを全く含有しないものである。 これらは現在使用されているフェノール−ホルムアルデヒド及びメラミン−ホルムアルデヒド樹脂に匹敵する引張強度、剛性及び耐性を与える熱硬化性皮膜形成組成物である。
    Societe Francaise Hoechstによる1994年8月22日に出願されたフランス特許出願番号94−10186は式R−CHO(式中、Rはジアルコキシメチル基、所望により1以上のアルキル基(好ましくはC 4までのアルキル)によって4及び/又は5回まで置換された1,3−ジオキソラン−2−イル、又は所望により1以上のアルキル基(好ましくはC 4までのアルキル)によって4,5及び/又は6回まで置換された1,3−ジオキサン−2−イルを表わす)のアルデヒドとメラミン、グリコールウリル又はそれらの混合物のようなアミン誘導体の反応生成物、好ましくはグリオキサールとそれらの混合物の反応生成物を含む新規なアミノプラスト樹脂を開示する。 しかしながら、これらのアミノプラスト樹脂は満足に自己縮合せず、弱い、脆い、かつ感水性の皮膜を形成する。 それらの反応性を増大するためにこれらの樹脂のアセタール基を加水分解する試みはメラミン環の崩壊を生じた。
    従って、本発明の目的はフランス特許出願No.94−10186によって開示されたようなアミノプラスト樹脂を改良し、架橋で強い、硬い、強靭なかつ耐水性の皮膜を与える樹脂を提供することにある。 かかる改良された樹脂に対する用途としては、建築材料に使用されるガラス、ポリエステル及びナイロン繊維のような不織布支持体、エアーフィルター、スクラブパッド、及び自動車のフィルターのようなセルロース支持体のための結合剤としての使用が挙げられる。
    発明の概要
    本発明はC 1 〜C 8ジアルコキシエタナール(それはジアルコキシアセトアルデヒド又はグリオキサールモノアセタールとして言及してもよい)とメラミン、グリコールウリル又はそれらの混合物からなる群から選択されたアミン誘導体の反応生成物を含む樹脂組成物を提供し、反応生成物は次いで2以上のヒドロキシル基を有するポリオールと混合される。 所望によりアミン誘導体及びジアルコキシエタナールはジアルデヒド、好ましくはグリオキサールと反応させることもできる。 好ましい例ではポリオールは反応生成物と反応される。
    発明の詳述
    樹脂組成物はポリオールと混合された反応生成物を含む。 反応生成物はジアルコキシエタナールとアミン誘導体の付加生成物である。 アミン誘導体はメラミン、グリコールウリル又はそれらの混合物のいずれかであり、生成物がより強くかつ強靭な皮膜を与えるのでメラミンが好ましい。
    1 〜C 8ジアルコキシエタナールは通常メラミンに対して1〜6当量のジアルコキシエタナール及びグリコールウリルについて1〜4当量、好ましくはアミン誘導体に対して2〜4当量のジアルコキシエタナールのモル比でアミン誘導体と反応される。 さらにジアルデヒド、好ましくはグリオキサールは分子構造中に枝分れ点を与え、より高い分子量を促進するために反応生成物に含めることもできる。 ジアルデヒドは通常アミン誘導体に対して0.05〜3、好ましくは0.5〜1のモル比のレベルで添加される。
    1 〜C 8ジアルコキシエタナールは一般に下記式を有する:

    式中、R

    1及びR

    2はC

    1 〜C

    8アルキルであるか又はR

    1及びR

    2は環式ジオキソラノ又はジオキサノ置換基を形成するために結合される。 C

    1 〜C

    8ジアルコキシエタナールはアセタールが線状置換基から構成されるか又は環式アセタールであるグリオキサールモノアセタールとして記載することもできる。 好ましくはR

    1及びR

    2はC

    1 〜C

    4アルキル基、好ましくは同じ基であり、好ましくはメチル基である。 これはSociete Francaise Hoechstによって製造され、商標Highlink DM(TM)の下で販売され、工業的に入手可能な最も経済的誘導体である。


    反応生成物に加えて2以上のヒドロキシル基を有するポリオールは樹脂組成物を形成するために混合される。 好適なポリオールはジアルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、グリセリン、アルコキシル化グリセリン、ポリビニルアルコール、デキストロース(及びデキストロースオリゴマー及び誘導体)、スターチ、スターチ誘導体、ポリグリシドール又はポリサッカライド(及び誘導体)を含む。 好ましいポリオールはジプロピレングリコール、トリプロポキシル化グリセリン、ポリビニルアルコール及びそれらの混合物である。 ポリオールは反応生成物に対して少なくとも0.05モル当量、好ましくは少なくとも0.1モル当量のポリオールのレベルで添加される。 一般に樹脂組成物は樹脂組成物の約1〜99重量%(乾燥基準)、好ましくは15〜50重量%(乾燥基準)の量のポリオールを含む。 反応生成物に対するポリオールの添加によって、架橋すると強い、硬い、強靭な及び耐水性の皮膜を与える樹脂が提供される。


    好ましい例ではポリオールは反応生成物と反応される。 生じた樹脂組成物はかなり改善された特性を持つことが示される。 即ち、ポリオールが反応生成物と反応され反応生成物と混合される結合剤として樹脂組成物を使用する繊維製品の周囲引張強度(ambient tensile)及び熱間湿潤引張強度(hot wet tensile)の向上を持つことが示される。 一般にポリオールは次の条件下で反応生成物と反応される:75〜110℃、又は還流;4〜7、好ましくは5.5〜6.5のpH;及び0.5〜5時間、好ましくは2〜3時間の時間。


    樹脂組成物への酸触媒の添加も望まれる。 好適な触媒は硫酸、塩酸、燐酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、アルミニウムヒドロキシクロライド及びアルミニウムクロライドのようなアルミニウム塩、マグネシウムクロライド、ジルコニウムサルフェート及びジルコニウムクロライドなどである。 これらの触媒は架橋を行なう反応を容易にする。 酸触媒は一般に反応生成物の重量(乾燥基準)を基準として0.1%〜15%、好ましくは1%〜10%の量で加えられる。


    ここで得られた樹脂組成物はフェノールもホルムアルデヒドも含有しないが、水浸漬及び高温を含む厳しい使用法の条件下でフェノール樹脂の結合性及び強度を維持することがわかった。 この樹脂組成物はセルロース自動車オイルフィルターのため又はガラス繊維、編織布又は断熱材の如きガラス繊維のための結合剤として有用である。 樹脂組成物は樹脂組成物が重合体を架橋するために使用されるヒドロキシル含有重合体(例えばポリビニルアルコール)に添加することができる。


    実 施 例 I


    ジメトキシエタナールとメラミンの反応生成物を以下のようにして製造した:12.6g(0.1mol)のメラミンを、約9のpHを得るための量の30%ソーダ(水酸化ナトリウム)及び31.2gの水を有する溶液における31.2g(0.3mol)のジメトキシエタナールと室温で混合した。 この混合物を60℃で2時間攪拌下で加熱し、一方必要により30重量%ソーダを多数滴下して調整し約9のpHに維持した。 この反応生成物は6gの水で稀釈後54%活性固体のクリアな黄色の液体であった。


    実 施 例 II


    メラミン、グリオキサール及びジメトキシエタナールの反応生成物を以下のようにして製造した:252g(2mol)のメラミンを、約7のpHを得るための量の30重量%ソーダ、277gの水を有する溶液における416g(4mol)のジメトキシエタナール及び40重量%の水溶液における145g(1mol)グリオキサールと室温で混合した。 混合物を次いで60℃で2時間攪拌下で加熱し、一方必要により30%ソーダを多数滴下して添加することによって約7のpHに維持した。 約726gの本発明によるアミノプラスト樹脂を含有する約1090gの水溶液を得た。


    実 施 例 III


    実施例IIのようにして製造した樹脂をともに反応した1当量のグリオキサール、2当量のメラミン及び4当量のジメトキシエタナール(60%水溶液)から構成した。 それはクリアで粘稠な67%固体の液体であった。 一連のブレンド物をこの樹脂、触媒としてイソプロパノール(IPA,1:1)におけるp−トルエンスルホン酸(pTSA)及び種々の量のジエチレングリコール(DEG)又はジプロピレングリコール(DPG)を使用して製造した。 2.0gの重さのこれらの混合物の試料を130℃で75分間硬化し、フィルム特性を評価した。 感水性はガードナー(Gardener)粘度管内に0.5gの粉砕した樹脂を入れ、脱イオン水で標線まで満たすことによって評価した。 管を密栓し、振盪し、次いで1時間後ガードナースケールで記録された色を観察した。 表1の配合をこの実施例で使用した。


    これらの結果はDEGを利用する樹脂がガードナースケールでの色の発現によって評価されるように感水性であり、一方DPGを使用する樹脂がさらに一層耐水性であることを示している。 DPG樹脂は色、硬さ、脆さ及び強度に関する限りDEG樹脂と同じフィルムを形成したが、長く浸しても水を軟化したり変色したりしなかった。 硬化したフェノール及びメラミン−ホルムアルデヒド樹脂はそれらの耐水性のために知られている。 グリコールの量を変えると脆さ、強度及び硬さの程度に影響を及ぼす。


    実 施 例 IV


    実施例1のようにして製造した樹脂を1モル当量のメラミンについて反応させた3モル当量のジメトキシエタナール(DME)から構成した。 この生成物はクリアで薄黄色の55%活性固体の液体であった。 この樹脂を濾紙上の結合剤としてメラミン−ホルムアルデヒド樹脂の代わりに使用した。 樹脂は単独で及び表2の配合による種々のポリオールとともに評価した。 アルミニウムクロライド溶液は樹脂のための好適な触媒であることがわかったが、メラミンホルムアルデヒド樹脂の沈澱を生じた。 評価したポリオールEthox PGW(Ethox Corp.,Greenville,SCからの3当量のエチレンオキサイドと反応させたグリセリン)ポリビニルアルコール(充分に加水分解されている、超低分子量、例えばAirvol 103,Air Products,Allentown,PA又はMowiol 3−98又は4−98,Hoechst Celanese Corp.,Somerville,NJ)又は5%グリオキサールと反応させた同じポリビニルアルコール(PVOH)を含んでいた。 表2の配合物(乾燥基準)を19%含浸量を達成するワットマン濾紙に適用した。 濾紙は乾燥させ177℃(350°F)で5分間硬化した。 濾紙は湿潤及び乾燥ミューレン破裂、湿潤及び乾燥ガーレイ剛性及び室温、105℃(220°F),160℃(320°F)及び216℃(420°F)における引張強度について試験された。 結果を表3に掲載する。


    これらの結果はメラミン/DME樹脂単独及び種々のポリオールと組合せたものがメラミン/ホルムアルデヒド樹脂に匹敵する又はそれより優れる濾紙結合剤としての性能を達成しうることを示している。 これらのメラミン/DME系はホルムアルデヒドの使用なしでこの性能を達成している。 一定のポリオールの存在は紙上のメラミン/DME樹脂単独より優れる性能を与えるようである。


    実 施 例 V


    コントロールとしてメラミン/ホルムアルデヒド(MF)樹脂及びフェノール/ホルムアルデヒド(PF)樹脂に対して種々のメラミン/DME−ポリオールの組合せを評価した。 MF樹脂は実施例IVに使用したものと同じである。 PF樹脂は8.4のpH、760cpsのブルックフィールド粘度、68%の固体(屈折率による)及び2%の遊離ホルムアルデヒドを有する初期縮合水性樹脂である。 樹脂をワットマン濾紙上に入れ、350°F(177℃)で5分間乾燥及び硬化した。 %含浸量は19.6〜20.4であった。 フェノール樹脂は水性パッド槽にすぐ分散したが、触媒の添加で凝固した。 それゆえ、それは触媒なしで適用された。 紙は乾燥ミューレン破裂、5分沸騰後のミューレン破裂、室温、220°F(104℃)、320°F(160℃)、420°F(216℃)における横方向引張強度及びガーレイ剛性(MD及びCD)について試験された。 配合を表4に、結果を表5に示す。


    これらのデータはメラミン/DME樹脂だけがMFに匹敵するが、それはフェノール樹脂より劣ることを示している。 しかしながら、一定のポリオールの添加は破裂及び引張強度の点でメラミン/DME樹脂の性能をフェノール樹脂に匹敵する又はフェノール樹脂より優れる点まで増大することが示されている。 フェノール紙はメラミン/DME紙より堅いが、これは必ずしも欠陥ではない。 過度に堅い紙は脆く、油濾過カートリッジを作るために折り曲げたり溝を作ることが困難になる。 これは濾紙が部分的に硬化され(B段階)、ひだ付のカートリッジ形状にされ、次いで充分に硬化されることを要求するかもしれない。 メラミン/DME樹脂は充分に硬化される利点を与え、折り曲げを妨げるような脆さを持っていない。 これは製造工程を省略することができる。


    実 施 例 VI


    新規樹脂組成物の性能上の特徴をより一層理解するために、硬化分布研究を行なった。 樹脂溶液を20%含浸量でワットマン濾紙上に入れ、風乾した。 次に紙を300°F(149℃),350°F(177℃)又は400°F(204℃)で0.5,1,2,3又は5分間硬化した。 紙を周囲引張強度(横方向)、湿潤引張強度及び熱間引張強度(220°F/140℃)について測定した。 データは樹脂が光又は部分硬化で適用され、次いで続く処理で完全に硬化されたことを示している。 これは“B段階”フェノール樹脂に匹敵する。 試料のいくつかが元の周囲引張強度の50%〜70%である熱間湿潤引張強度を示していることは注目に値する。 これは完全な硬化を示すものである。 下記データでは、硬化条件は次のように記号化する:A−400°F,B−350°F及びC−300°F。 試料2は5%アルミニウムクロライド触媒を有する樹脂であった(表4の試料#3参照)。 試料3は70%樹脂、5%アルミニウムクロライド及び25%完全に加水分解された、超低分子量PVOHであった(表4の試料#7参照)。


    表6〜9の試験結果は時間及び硬化温度が0.5以上の乾燥引張強度に対する湿潤引張強度の比率を与えるために変化できることを示している。 これは“完全硬化(full cure)”と考えられる。


    実 施 例 VII


    前述の実施例はポリビニルアルコール(PVOH)が紙上の実施例I樹脂の性能を改良することを示している。 実施例I樹脂はPVOH又はPVOHの誘導体又は同様に加水分解された基体を含有する種々の配合のために好適な架橋剤にすべきである。 この目的のため、実施例I樹脂はPVOH/アクリルグラフト共重合体のための架橋剤として利用された。


    グラフト共重合体は乾燥基準で、25%超低分子量の、完全に加水分解されたPVOHを43.5%エチルアクリレート、0.75%ブチルアクリレート、1.5%ビスフェノールAジエポキシジアクリレート及び29.25%メチルメタクリレートとグラフトして構成された。 ラテックスは水酸化アンモニウムでpHを6.5に上昇させ、30%固形物で300cpsの粘度を有する白色、不透明な分散液であった。 表10の配合物は不織布ポリエステル屋根マットに適用し、350°Fで3分硬化し、23−24%含浸量を達成した。 マットは周囲引張強度及び5kg〜18kgの荷重下で180℃の%伸びについて試験された。 結果を表11に示す。 Sequabond

    ▲R▼ 145(Sequa Chemicals Inc.)、即ちポリマット屋根結合剤として工業的に使用されるビニルアセテート/アクリル共重合体をコントロールとして使用した。 高い引張強度及び低い伸び値が望ましい特性である。


    表11の結果は実施例Iの樹脂がN−メチロールアクリルアミドを使用する工業的な格子に見られるもの以上の性能を有するPVOHグラフト格子のための非ホルムアルデヒド架橋剤として役立ちうることを示している。


    実 施 例 VIII


    以下の実施例はポリオールとDME/メラミン樹脂を反応することから導かれる利点を、それらをともにブレンドするのとは対照的に示したものである。 機械的攪拌器、温度計及び凝縮器を備えた1lの三つ口フラスコに477gの60%ジメトキシエタナール水溶液(2.75mol)及び126gのメラミン(1.00mol)を充填した。 pHを5%水酸化ナトリウム(9.2g)で9.5に上昇した。 次いでそれを5%水酸化ナトリウムで9.4〜9.5のpHに維持しながら58〜60℃に2時間加熱した。 反応中pH範囲を維持しながら全量で39.3gの5%水酸化ナトリウムを注入ポンプによって添加した。


    2時間反応後、106.2gのグリセリントリプロポキシレート(GTP,0.4mol)及び70.8gのジプロピレングリコール(DPG,1.5mol)を添加した。 pHを0.3gの40%硫酸で6.5に調整し、加熱して2時間還流(102℃)し、次いで冷却した。 生成物はクリアで明るいコハク色であった。


    同様の生成物を、比較しうる結果を有するDME:メラミンの3:1モル比を使用して作った。


    実 施 例 IX


    反応中にポリオールを混入させた実施例VIIIで作られたDME/メラミン樹脂を、同じポリオールの比較しうる量を配合物に添加(ブレンド)した縮合樹脂と比較した。 これらの樹脂を非反応性基体(ポリエステル不織布マット)に適用し、周囲引張強度及び熱間湿潤引張強度について比較した。 含浸量は20%であり、基体を350°Fで5分間乾燥及び硬化した。 下記結果はブレンド物に対して反応生成物が周囲引張強度及び熱間湿潤引張強度においてかなり向上していることを示している。


    実 施 例 X


    本発明の有用性をさらに示すために、実施例Iに記載されたようなジメトキシエタナール/メラミン樹脂を、触媒として3%アルミニウムヒドロキシジクロライドを有し、残りが実施例VIIに記載されたPVOHグラフト共重合体である全結合剤の6,9,12及び18%のレベルで添加した。 結合剤を22〜24%含浸量で不織布ポリエステル屋根マット基体に添加し、350°Fで3分間硬化した。 マットを周囲引張強度及び5〜18kgの荷重下の%伸びについて試験した。 工業用高性能ビニルアクリルラテックス(Sequabond

    ▲R▼ 145,Sequa Chemicals,Inc.,Chester,SC)をコントロールとして使用した。 表12中に示す結果は引張強度がかなり一定に維持されているが、高温での%伸びが樹脂の配合量を変えることによって制御できることを示している。


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