情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

专利类型 发明申请 法律事件
专利有效性 公开 当前状态
申请号 PCT/JP2019/045968 申请日 2019-11-25
公开(公告)号 WO2021106036A1 公开(公告)日 2021-06-03
申请人 株式会社ORSO; 申请人类型 其他
发明人 坂本 義親; 第一发明人 坂本 義親
权利人 株式会社ORSO 权利人类型 其他
当前权利人 株式会社ORSO 当前权利人类型 其他
省份 当前专利权人所在省份: 城市 当前专利权人所在城市:
具体地址 当前专利权人所在详细地址:〒1010047 東京都千代田区内神田2丁目4-6 WTC内神田ビル Tokyo JP 邮编 当前专利权人邮编:
主IPC国际分类 A63H27/127 所有IPC国际分类 A63H27/127A63H30/04A63H33/00G09B5/02G09B9/48G09B19/00G06F11/32G06F8/34
专利引用数量 3 专利被引用数量 0
专利权利要求数量 0 专利文献类型 A1
专利代理机构 特許業務法人iPLAB Startups 专利代理人
摘要 【課題】動作プログラムのコマンドにより実行される移動体の動作の検証をより容易に行う。 【解決手段】本技術に係る情報処理装置は、画像表示制御部と、コマンド表示制御部と、態様表示制御部を備え、前記画像表示制御部は、複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される前記移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させ、前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させ、前記態様表示制御部は、前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示する。
权利要求
  •  画像表示制御部と、コマンド表示制御部と、態様表示制御部を備え、  前記画像表示制御部は、複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させ、  前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、  前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させ、  前記態様表示制御部は、前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示する、 情報処理装置。
  •  前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、前記コマンドが実行される順に並べて表示させる、請求項1に記載の情報処理装置。
  •  前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、前記コマンドの内容に対応する態様を有するオブジェクトとして表示させる、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  •  前記オブジェクトは、ユーザの入力により操作可能に表示される、請求項3に記載の情報処理装置。
  •  一のコマンドと、前記一のコマンドとは異なる他のコマンドとを連続して行うことが可能な場合に、  前記コマンド表示制御部は、前記一のコマンドに対応するオブジェクトと前記他のコマンドに対応するオブジェクトを接続可能な態様で表示させる、請求項4に記載の情報処理装置。
  •  前記端末から得られる情報に基づいて、前記動作プログラムの内容に関わらず前記移動体の動作を制御するための情報を出力する、第1移動体動作制御部をさらに備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  •  前記端末から得られる情報は、前記端末の姿勢に関する情報を含む、請求項6に記載の情報処理装置。
  •  前記端末から得られる情報は、前記端末と前記移動体との位置関係に係る情報を含む、請求項6または7に記載の情報処理装置。
  •  前記端末から得られる情報は、前記端末に備えられるセンサにより取得される情報を含む、請求項6~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  •  前記センサにより取得される情報は、音声情報および/または画像情報を含む、請求項9に記載の情報処理装置。
  •  前記第1移動体動作制御部は、前記端末から得られる情報に基づいて、前記移動体の動作を停止するため情報を出力する、請求項6~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  •  前記第1移動体動作制御部は、前記端末から得られる情報に基づいて、前記動作プログラムに基づく前記移動体の動作を開始または再開するための情報を出力する、請求項6~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  •  前記移動体に備えられるカメラにより撮像された所定の標識の像を解析して得られる情報に基づいて、前記動作プログラムの内容に関わらず前記移動体の動作を制御するための情報を出力する、第2移動体動作制御部をさらに備える、請求項1~12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  •  前記複数のコマンドから構成される前記動作プログラムに対応する前記移動体の移動予定経路を前記表示部に表示させる経路表示制御部をさらに備える、請求項1~13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  •  前記表示部に、前記移動体に対応付けられた仮想オブジェクトを表示させるオブジェクト表示制御部をさらに備え、  前記オブジェクト表示制御部は、前記コマンドの実行中に、前記コマンドにより前記移動体に対して命令される動作に対応するように前記仮想オブジェクトを移動させる、請求項14に記載の情報処理装置。
  •  前記撮像画像は、前記端末に備えられるカメラにより生成される、請求項1~15のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  •  一連の前記撮像画像からなる動画像と、前記コマンド表示制御部および前記態様表示制御部により表示が制御される前記コマンドに関する情報とを時系列で記録する動画記録制御部をさらに備える、請求項1~16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  •  前記コマンド表示制御部により表示される前記移動体の動作プログラムに対応する複数のコマンドに係る情報を、前記移動体に送信するコマンド送信部をさらに備える、請求項1~17のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  •  プロセッサが、  複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させることと、  前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させることと、  前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示することと、 を含む、情報処理方法。
  •  コンピュータを画像表示制御部と、コマンド表示制御部と、態様表示制御部と、として機能させるためのプログラムであって、  前記画像表示制御部は、複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させ、  前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、  前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させ、  前記態様表示制御部は、前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示する、プログラム。
  • 说明书全文

    情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

     本開示は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。

     近年、プログラミングやロボット工学に係る教育への注目が集まっている。このようなプログラミングやロボット工学への初期段階の効果的な教育を実現するために、いわゆる直感的な経験に基づくシステムや教育治具、教育玩具の開発が進められている。

     例えば、特許文献1において、プログラムのコマンドに対応するチップを選択して並べ、配列されたチップを撮像して画像解析することにより、一連のコマンドに係る情報を取得し、かかる情報に基づいてプログラムデータを作成してコマンドを実行し、その結果を画面で示す技術が開示されている。

    特開2019-95587号公報

     例えば、プログラミングにより動作を実行した場合、プログラミングの設計者の意図通りにプログラムが動作しているかを確認することが多い。しかしながら、動作対象がソフトウェアではなく現実の移動体等である場合、移動体の動作を見ただけでは、移動体を動作させるための動作プログラムのコマンドと移動体の実際の動作の突き合せが難しく、十分なフィードバックが得られにくい。

     そこで、本技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、動作プログラムのコマンドにより実行される移動体の動作の検証をより容易に行うことが可能な情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを課題とするものである。

     本開示によれば、画像表示制御部と、コマンド表示制御部と、態様表示制御部を備え、前記画像表示制御部は、複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させ、前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させ、前記態様表示制御部は、前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示する、情報処理装置が提供される。

     また、本開示によれば、プロセッサが、複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させることと、前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させることと、前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示することと、を含む、情報処理方法が提供される。

     また、本開示によれば、コンピュータを画像表示制御部と、コマンド表示制御部と、態様表示制御部と、として機能させるためのプログラムであって、前記画像表示制御部は、複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させ、前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させ、前記態様表示制御部は、前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示する、プログラムが提供される。

     本開示の技術によれば、動作プログラムのコマンドにより実行される移動体の動作の検証をより容易に行うことができる。

    本開示の技術の一例に係る概要を説明するための図である。

    本開示の第1の実施形態に係る飛行体の飛行制御システムの構成の一例を示す概要図である。

    同実施形態に係る端末のハードウェア構成を示す図である。

    同実施形態に係る飛行体の機能ブロック図である。

    同実施形態に係る端末における制御部の機能を示すブロック図である。

    同実施形態に係る表示部に表示されるコマンドに係るオブジェクトの一例を説明するための図である。

    同実施形態に係る表示部に表示されるUIの一例を示す図である。

    同実施形態に係る表示部に表示されるUIの一例を示す図である。

    同実施形態に係る第1移動体動作制御部による処理の一例を示す図である。

    同実施形態に係る飛行体の飛行制御システムによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。

    本開示の第2の実施形態に係る端末における制御部の機能を示すブロック図である。

    同実施形態に係る表示部に表示されるUIの一例を示す図である。

    同実施形態に係る表示部に表示されるUIの一例を示す図である。

     以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。

     (概要)


     図1は、本開示の技術の一例に係る概要を説明するための図である。本開示の技術は、ユーザUsrが端末10を使用して、移動体の一例である飛行体20に対してコマンドを送信し、飛行体20に自律飛行を行わせるものである。詳しくは後述するが、かかるコマンドは、飛行体20の飛行動作の単位ごとに飛行体20の飛行を制御するためのコマンドである。例えば、端末10に対して、「離陸する」「前方向に50cm移動する」「左方向に90°回転する」「発光する」「カメラで撮像する」「着陸する」等のコマンドを組み合わせて一連のコマンドからなる飛行プログラムを構成するための情報をユーザUsrが入する。飛行プログラムは、動作プログラムの一例である。かかる入力は、例えば各コマンドに対応付けて表示されるブロックを適宜並び替えることにより行われる。この飛行プログラムは飛行体20に送信され、飛行体20はかかる飛行プログラムに基づいて飛行動作を行う。ユーザUsrは、構築した飛行プログラムと実際の飛行体20との動作とを突き合せて、ユーザUstが想定していた動作を飛行体20が行ったかを検証する。本技術では、このような飛行プログラムの構築、実行および検証のプロセスを、かかる端末10と飛行体20とを用いることで実現することができる。例えば、プログラミングスキルとして必須と考えられているロジカルシンキングの能力を向上させることができる。例えば、プログラミングやロボット工学といったSTEM教育への適用が可能であるが、本技術の適用範囲は特に限定されない。

     ここでは上記の「検証」のプロセスにおいては、通常のプログラミングとは異なり、飛行体20の実際の動作と飛行プログラムの各コマンドにより実行され得る動作との突き合せが必要となる。しかしながら、飛行体20は三次元方向への移動および回転が可能であるため、単に飛行体20を観察しているだけでは、飛行体20が実行している動作を直感的に把握することは難しい。そのため、検証の質が担保されず、プログラミングスキルの向上のプロセスにおいて非効率となりうる。

     そこで、本技術では、飛行体20が飛行している間、ユーザUsrは、端末10のディスプレイ(表示部)17を通じて、飛行体20の像M1を視認する。表示部17には、像M1とともに、入力したコマンドに対応するブロックが表示されている。そして、一連のコマンドのうち少なくとも一のコマンドに対応する飛行動作が実行されているとき、かかるコマンドに対応するブロックは他のコマンドのブロックとは異なる態様で表示される。

     かかる技術により、端末10の表示部17を観察するだけで、飛行体20の実際の動作と、該動作に対応するコマンドの内容との突き合せが容易となる。また、かかる飛行体20の動作をコマンドの表示態様と含めて録画したり、端末10の状態に応じて飛行体20の動作を制御してもよい。以下、本開示の一実施形態について説明する。

     (第1の実施形態)


     図2は、本開示の第1の実施形態に係る飛行体の飛行制御システム1の構成の一例を示す概要図である。図2に示すように、本実施形態に係る飛行体の飛行制御システム1は、端末10および飛行体20を備える。

     端末10は、例えばスマートフォン、タブレット端末またはパーソナルコンピュータ等の情報処理装置により実現される。また、例えば、端末10の表示機能および入出力機能以外の機能は、一または複数のサーバ等により実現されるコンピュータやクラウドコンピューティング等により実現されてもよい。

     端末10は、インターネット等のネットワークや近距離無線通信等の通信手段を介して、飛行体20と接続する。上記ネットワークおよび通信手段の例として、有線通信、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)、5G、BLE(Bluetooth Low Energy)、UWB(Ultra Wide Band)、Wi-Fi(登録商標)等が挙げられる。

     飛行体20は、移動体の一例である。図1および図2では移動体の一例として無人飛行体(UAV;Unmanned Aerial Vehicle)を示しているが、移動体は、例えば、車両、船舶もしくは潜装置、またはこれらを模した玩具等でもよく、制御信号により自律的に動作する移動体であれば特に限定されない。飛行体20として、ドローンまたはマルチコプター等が挙げられる。飛行体の種類は特に限定されない。

     図3は、本実施形態に係る端末10のハードウェア構成を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。

     端末10は、少なくとも、制御部11、メモリ12、ストレージ13、通信部14、入出力部15、センサ16および表示部17等を備え、これらはバス18を通じて相互に電気的に接続される。

     制御部11は、端末10全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部11はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ13に格納されメモリ12に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。

     メモリ12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリまたはHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ12は、制御部11のワークエリア等として使用され、また、端末10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設定情報等を格納する。

     ストレージ13は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ13に構築されていてもよい。

     通信部14は、情報処理装置10をネットワークおよび/またはブロックチェーンネットワークに接続する。なお、通信部14は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インタフェースを備えていてもよい。

     入出力部15は、キーボード・マウス類等の情報入力機器である。例えば、入出力部15は、後述する表示部17に備えられるタッチパネルを含んでもよい。

     センサ16は、端末10に備えられ、端末10の内部または外部の状況に係る状況を取得するために用いられる。センサ16は、例えば、カメラ161、ジャイロセンサ162、地磁気センサ163、マイク164および測位センサ165を含みうる。

     カメラ161は光学系センサの一例であり、空間を撮像し、撮像画像を生成する機能を有する。撮像画像は、静止画像または動画像を含みうる。ジャイロセンサ162は、端末10の速度および/または角度を検出する機能を有し、端末10の姿勢を推定するために用いられる。地磁気センサ163は、端末10の向きを推定するために用いられる。マイク164は、空間の音声を取得し音声情報を生成する機能を有する。測位センサ165は、端末10の位置情報を取得するために用いられる。

     表示部17は、ディスプレイ等の画像出力機器である。かかるディスプレイは、タッチパネル等の入出力部15の機能も併せて有していてもよい。

     バス18は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。

     図4は、本実施形態に係る飛行体20の機能ブロック図である。なお、以下の機能ブロック図は説明を簡単にするために、単一のデバイス(図4では飛行体)に格納された概念として記載しているが、例えば、その一部機能を外部デバイス(例えば、端末10)に発揮させたり、クラウドコンピューティング技術を利用することによって論理的に構成されていてもよい。

     フライトコントローラ21は、プログラマブルプロセッサ(例えば、中央演算処理装置(CPU))などの1つ以上のプロセッサを有することができる。

     フライトコントローラ21は、メモリ211を有しており、当該メモリにアクセス可能である。メモリ211は、1つ以上のステップを行うためにフライトコントローラ21が実行可能であるロジック、コード、および/またはプログラム命令を記憶している。

     メモリ211は、例えば、SDカードまたはランダムアクセスメモリ(RAM)などの分離可能な媒体または外部の記憶装置を含んでいてもよい。カメラ251またはセンサ252等の外部機器25から取得したデータは、メモリ211に直接に伝達されかつ記憶されてもよい。例えば、カメラ等で撮影した静止画・動画データが内蔵メモリ又は外部メモリに記録される。外部機器25は飛行体にジンバル24を介して設置される。

     フライトコントローラ21は、飛行体の状態を制御するように構成された制御部212を含んでいる。例えば、制御部212は、6自由度(並進運動x、y及びz、並びに回転運動θ、θ及びθ)を有する飛行体の空間的配置、速度、および/または加速度を調整するために、ESC(Electric Speed Controller)26を経由して飛行体の推進機構(モータ27等)を制御する。モータ27によりプロペラ28が回転することで飛行体の揚力を生じさせる。制御部212は、搭載部、センサ類の状態のうちの1つ以上を制御することができる。

     フライトコントローラ21は、1つ以上の外部のデバイス(例えば、送受信機(プロポ)、端末、表示装置、または他の遠隔の制御器)からのデータを送信および/または受け取るように構成された送受信部23と通信可能である。送受信機は、有線通信または無線通信などの任意の適当な通信手段を使用することができる。フライトコントローラ21は、端末10から取得した一連のコマンドから構成される飛行プログラムを、送受信部23を介して取得し得る。

     例えば、送受信部23は、有線通信、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)、5G、BLE(Bluetooth Low Energy)、UWB(Ultra Wide Band)、Wi-Fi(登録商標)などのうちの1つ以上を利用することができる。

     送受信部23は、カメラまたは各種センサにより取得されたデータ、フライトコントローラ21が生成した処理結果、所定の制御データ、端末または遠隔の制御器からのユーザコマンドなどのうちの1つ以上を送信および/または受け取ることができる。なお、本実施形態においては、端末10との通信は、この送受信部23を介して行われ得る。

     本実施の形態に係るセンサ252(外部機器25に含まれる)は、慣性センサ(加速度センサ、ジャイロセンサ)、測位センサ(GPSセンサ)、測距センサ(例えば、レーザーセンサ、超音波センサ、LiDAR)、または地磁気センサを含みうる。また、センサとして、またはビジョン/イメージセンサ(例えば、カメラ251)が含まれる。

     図5は、本実施形態に係る端末10における制御部11の機能を示すブロック図である。なお、図5に図示される構成は一例であり、これに限らない。

     図5に示すように、制御部11は、取得部111、移動体制御部112および表示制御部113を備える。また、取得部111は、コマンド取得部1111およびセンサ情報取得部1112を備える。また、移動体制御部112は、コマンド送信部1121、第1移動体動作制御部1122および第2移動体動作制御部1123を備える。また、表示制御部113は、画像表示制御部1131、コマンド表示制御部1132、態様表示制御部1133および動画記録制御部1134を備える。

     取得部111は、端末10の内部または外部から情報を取得する機能を有する。

     コマンド取得部1111は、ユーザの入力等に基づいて飛行体20を動作させるためのコマンドに係る情報を取得する機能を有する。ここでコマンドとは、飛行体20に所定の動作を与えるための指示である。例えば、コマンドは、飛行体20の移動および/または回転等の動作や、飛行体20に搭載されたセンサおよび/またはアクチュエータ等により行われる動作(例えば、LED等の発光体による発光、スピーカ等による音声の発声、投擲物の投射等)であり得る。

     かかるコマンドは、例えば、表示部17に表示されるコマンドに係るオブジェクトを操作することによって入力されるものであってもよい。図6は、本実施形態に係る表示部17に表示されるコマンドに係るオブジェクトの一例を説明するための図である。図6に示すように、かかるコマンドオブジェクトCO1~CO6は、後述するコマンド表示制御部1132により表示部17に表示される。

     なお、かかるコマンドオブジェクトCO1~CO6には、それぞれコマンドに対応する内容が表示されている。その内容については後述する。

     センサ情報取得部1112は、端末10に設けられるセンサ16の各々から得られる情報を取得する。例えば、センサ情報取得部1112は、カメラ161からカメラ161が撮像して得られる撮像画像の情報を取得し得る。また、センサ情報取得部1112は、ジャイロセンサ162から端末10の姿勢に関する情報を取得し得る。また、センサ情報取得部1112は、地磁気センサ163から端末10の向きに関する情報を取得し得る。また、センサ情報取得部1112は、マイク164が収音して得られる音声情報を取得し得る。また、センサ情報取得部1112は、測位センサ165から端末10の位置情報を取得し得る。センサ情報取得部1112が各種センサから取得し得る情報は、各種センサが取得した生データであってもよいし、各種センサにおいて適宜加工された情報であってもよい。

     移動体制御部112は、飛行体20に対して動作の制御を行うための情報を出力する機能を有する。

     コマンド送信部1121は、コマンド取得部1111により取得された一連のコマンドを飛行体20に送信する機能を有する。飛行体20は、かかる一連のコマンドから構成される飛行プログラムに従って動作する。

     第1移動体動作制御部1122は、端末10から得られる情報に基づいて、飛行プログラムの内容に関わらず、飛行体20の動作を制御するための情報を出力する。

     例えば、飛行体20が飛行プログラムの内容に従って飛行している最中であっても、第1移動体動作制御部1122は、端末10から得られる情報に基づいて、かかる飛行体20の飛行を停止するための情報を出力してもよい。飛行体20は、かかる情報を受けて、飛行を停止する。ここで、飛行の停止とは、飛行体20がその場で着陸すること、または飛行体20が飛行を開始した地点に戻ることを含みうる。

     また、第1移動体動作制御部1122は、端末10から得られる情報に基づいて、飛行プログラムに基づく飛行体20の動作を開始または再開するための情報を出力してもよい。かかる情報をトリガーとして、飛行体20は動作を開始または再開し得る。

     端末から得られる情報は、例えば、端末10の姿勢に関する情報を含む。すなわち、第1移動体動作制御部1122は、ジャイロセンサ162等により取得された端末10の姿勢に関する情報に基づいて、飛行体20の動作を制御するための情報を出力してもよい。詳しくは後述する。

     また、端末から得られる情報は、例えば、端末10と飛行体20との位置関係に係る情報を含んでもよい。すなわち、第1移動体動作制御部1122は、測位センサ165等により取得された端末10の位置情報と、飛行体20の位置情報とに基づいて、飛行体20の動作を制御するための情報を出力してもよい。端末10と飛行体20との位置関係は、例えば、端末10と飛行体20との距離(XYZ方向の少なくともいずれかの成分における)等であってもよい。飛行体20の位置情報は、例えば飛行体20に積載されているセンサによって推定される情報であってもよいし、端末10がカメラ161により撮像される飛行体20の像を含む画像を画像解析することによって得られる情報であってもよい。

     また、端末から得られる情報は、例えば、端末10に備えられるセンサにより取得される情報を含んでもよい。センサにより取得される情報は、例えば、マイク164が収音して得られる音声情報や、カメラ161により得られる画像に基づく画像情報であってもよい。詳しくは後述する。

     第2移動体動作制御部1123は、飛行体20に備えられるカメラ251により撮像された所定の標識の像を解析して得られる情報に基づいて、飛行プログラムの内容に関わらず、飛行体20の動作を制御するための情報を出力する。

     例えば、飛行体20が飛行プログラムの内容に従って飛行している最中であっても、第2移動体動作制御部1123は、飛行体20により得られる標識の像を解析して得られる情報に基づいて、飛行プログラムとは異なる動作を指示するための情報を出力してもよい。詳細は後述する。

     表示制御部113は、端末10の表示部17の表示を制御する機能を有する。

     画像表示制御部1131は、撮像画像を表示部17に表示させる機能を有する。撮像画像は、例えば、端末10のカメラ161により撮像されて生成される画像であり得る。また、撮像画像は、飛行体20の像を含むものであり得る。すなわち、該撮像画像は、端末10のカメラ161の画角に飛行体20が含まれるように撮像されて得られるものであり得る。

     コマンド表示制御部1132は、コマンドに関する情報を所定の態様により表示部17に表示させる機能を有する。所定の態様とは、例えば、図6に示すようなブロックのようなオブジェクトの態様であり得る。かかるブロックには、コマンドの内容に関する情報(START、move、rotate等)が表示され得る。これらのコマンドオブジェクトは、撮像画像に重畳して表示される。

     図6には、コマンドオブジェクトCO1(START:飛行プログラムの開始のためのコマンド)、コマンドオブジェクトCO2(Taking Off:飛行体20の離陸のためのコマンド)、コマンドオブジェクトCO3(rotate 90°:90°ヨー回転するためのコマンド)、コマンドオブジェクトCO4(iterate 3 timesコマンドオブジェクトCO5、CO6に対応するコマンドを3回繰り返すためのコマンド)、コマンドオブジェクトCO5(move 30cm:30cm移動するためのコマンド)およびコマンドオブジェクトCO6(hover 1s:1秒間同位置でホバリングするためのコマンド)が表示されている。

     コマンドオブジェクトCO1~CO6は、例えば図6に示すように、上から順に並べて連結されることにより、コマンドの実行順序が決定される。かかるオブジェクトは上述したように、ユーザの入力により操作可能に表示される。図6に示す例では、コマンドオブジェクトCO3は他のコマンドオブジェクトから離隔して表示されているが、かかるコマンドオブジェクトCO3をコマンドオブジェクトCO2とCO4の間にユーザの入力に移動させることで、コマンドオブジェクトCO1~CO6に対応するそれぞれのコマンドが順に実行される状態となり得る。

     また、これらのコマンドオブジェクトCO1~CO6は、一のコマンドとは異なる他のコマンドとを連続して行うことが可能な場合には、これらのコマンドに対応するオブジェクトが接続可能な態様で表示される。例えば、コマンドオブジェクトCO2に対応するコマンド(Taking off)とコマンドオブジェクトCO3に対応するコマンド(rotate 90°)とは連続して行うことが可能であるので、コマンドオブジェクトCO2の凸部CO2aは、コマンドオブジェクトCO3の凹部CO3aと連結可能である。これにより、コマンドオブジェクトCO2とコマンドオブジェクトCO3とをつなぎ合わせることが感覚的に可能ということがユーザにとって理解しやすくなる。

     なお、飛行体20を飛行させるための空間の大きさ等によっては、コマンドの内容が適切ではない場合もある。具体的には、空間の天井の高さが3メートルである場合に、飛行体20に対して4m上昇するコマンドを送信する場合である。この場合、例えば、コマンド表示制御部1132は、該コマンドに対応するコマンドオブジェクトを並べることができない旨の表示を制御してもよい。

     態様表示制御部1133は、飛行体20の動作に対応するコマンドに関する情報(例えば、コマンドオブジェクト)を、他のコマンドの所定の態様とは異なる態様で表示する機能を有する。例えば、態様表示制御部1133は、撮像画像の撮像時点において実行されている飛行体20の動作に対応するコマンドオブジェクトを、他のコマンドオブジェクトとは異なる色や大きさ、点滅等の表示パターンにより表示してもよい。他のコマンドと異なる態様で対象のコマンドが表示されるのであれば、その態様については特に限定されない。

     動画記録制御部1134は、一連の撮像画像からなる動画像を記録する機能を有する。本実施形態に係る動画記録制御部1134は、かかる動画像と、コマンド表示制御部1132および態様表示制御部1133により表示が制御されるコマンドに関する情報とを時系列で記録する。例えば、飛行体20が所定のコマンドに基づく動作を行っている場合、動画像とともに、該コマンドに対応するコマンドオブジェクトが他のコマンドオブジェクトとは異なる態様で表示されている状態で記録される。これにより、記録した動画を見返した場合に、飛行体20の動作がどのコマンドに対応するかを直感的に理解することができる。すなわち、プログラミングにより得られる結果のフィードバックをより容易に得やすくなる。なお、かかる録画の処理は、例えば図6に記載のボタンBt4をタップすることにより開始または再開されてもよい。また、かかる録画の処理は、飛行体20が第1移動体動作制御部1122による動作の割り込みの制御があった場合であっても、割り込みがあった時点で中断されてもよいし、最終的に飛行体20の飛行が停止するまで続けられていてもよい。

     (UI例)


     次に、本実施形態に係る表示部17に表示されるUI(User Interface)の表示例、および制御部11の各機能による処理の例について説明する。再度図6を参照すると、端末10の表示部17には、撮像画像PI1、コマンドオブジェクトCO(CO1~CO6)、飛行体20のカメラ251により撮像される映像DV1、各種ボタンBt1~Bt4が表示されている。撮像画像PI1には、飛行体20の像DI1が表示されている。既に記述した内容については説明を割愛する。

     図6に示すボタンBt1は、飛行体20がコマンドオブジェクトCOに対応する飛行プログラムに従って実行している飛行の動作を中断させるためのボタンである。具体的には、コマンド送信部1121は、かかるボタンBt1に対してタップの入力があったと判定された場合に、飛行体20に対して飛行プログラムに係る飛行の動作を中断させるための情報を送信してもよい。これにより、飛行体20は動作を中断する。

     図6に示すボタンBt2は、飛行体20が飛行プログラムに係る飛行の動作を中断している場合に、該飛行を再開させるためのボタンである。具体的には、コマンド送信部1121は、かかるボタンBt2に対してタップの入力があったと判定された場合に、飛行体20に対して飛行プログラムに係る飛行の動作を再開させるための情報を送信してもよい。これにより、飛行体20は動作を再開する。

     図6に示すボタンBt3は、飛行体20のカメラ251に撮像処理を行わせるためのボタンである。かかる撮像処理により得られる撮像画像は、例えば、映像DV1に表示されている画像である。具体的には、コマンド送信部1121は、かかるボタンBt3に対してタップの入力があったと判定された場合に、飛行体20に対して撮像処理を実行させるための情報を送信してもよい。これにより、飛行体20のカメラ251は撮像処理を行う。

     図7は、本実施形態に係る表示部17に表示されるUIの一例を示す図である。図7は、飛行体20が離陸を開始する直前の状況を示している。図7を参照すると、コマンドオブジェクトCO1は、他のコマンドオブジェクトと異なり、表示態様が異なっている。すなわち、この時点では、飛行体20がコマンドオブジェクトCO1に対応する状態であること(離陸前のSTARTの状態であること)が示されている。

     図8は、本実施形態に係る表示部17に表示されるUIの一例を示す図である。図8は、図7よりも後の時点に撮像された撮像画像PI2を表示している。かかる撮像画像PI2に示されるように、飛行体20が離陸している状態である像DI2が撮像画像PI2に含まれている。

     この時点においては、コマンドオブジェクトCO2(Taking off)は、他のコマンドオブジェクトとは表示態様が異なっている。すなわち、この時点では、飛行体20がコマンドオブジェクトCO2に対応する動作を実行している状態であること(離陸した状態であること)が示されている。飛行体20の離陸が完了すると、飛行体20は、コマンドオブジェクトCO3に対応する動作を実行し得る。その際、態様表示制御部1133は、コマンドオブジェクトCO3を他のコマンドオブジェクトとは異なる態様に表示し得る。以下、飛行体20が各コマンドに対応する動作を実行するごとに、各コマンドオブジェクトの表示態様が変化しうる。なお、コマンドオブジェクトCO4のような一以上の他のコマンドを繰り返し実行するためのコマンドオブジェクトや、条件分岐等他のコマンドを実行するためのコマンドオブジェクトは、該他のコマンドとともに表示態様が変化されていてもよい。

     また、図8を参照すると、飛行体20のカメラ251の映像DV2には、所定の標識の像MC1が含まれている。このとき、第2移動体動作制御部1123は、かかる像MC1を解析し、その解析情報に基づいて、飛行体20の動作を制御してもよい。この場合、コマンドオブジェクトCOに対応する飛行プログラムによるオーダーに割り込んで、該解析情報に対応する飛行体20の動作が制御されてもよい。例えば、所定の標識の像MC1が解析されることにより、飛行体20が予め与えられた課題のルートを正常に飛行することができたことを示す動作を飛行体20に実行させることができる。これにより、ユーザにより構成された飛行プログラムの評価をその場で行うことが可能となる。

     このように、コマンドに対応する飛行体20の動作に応じてコマンドオブジェクトの表示態様を他のコマンドオブジェクトとは異ならせて表示させることで、飛行体20の動作が飛行プログラムのどのコマンドに対応するかどうかを、容易に確認することができる。これにより、飛行プログラムのフィードバックが容易となる。また、撮像画像の録画において、かかるコマンドオブジェクトの表示態様と併せて記録することで、飛行の動作の実行後に動画像を見返す場合においても、飛行体20の動作状況と各コマンドの突き合せが容易となる。

     (端末の状態に応じた移動体の動作の制御)


     図9は、本実施形態に係る第1移動体動作制御部1122による処理の一例を示す図である。図9に示すように、例えば、端末10のカメラ161の視野VS1が図示される飛行体20の動作範囲に入っていれば、飛行体20の動作を表示部17を介して観察を続けることができる。

     一方で、端末10が端末10aのような姿勢である場合、カメラ161aの視野VS2には、飛行体20の動作範囲から外れてしまっている。この場合、表示部17を見ても飛行体20の像が映っていないため、飛行プログラムの検証を行うことが困難である。そのため、例えば第1移動体動作制御部1122は、端末10が、端末10aに示すような姿勢であると判断した場合、飛行体20の動作を停止するための情報を飛行体20に送信してもよい。これにより、飛行体20は、飛行プログラムに基づく動作を中断または中止する。

     そうすると、飛行体20が端末10の撮像対象から外れていると考えられる場合に、自動的に飛行体20の動作を停止させることができる。また、端末10の使用中に操作を誤ったり、端末10の操作を中断しなければならないなどによりカメラ161の画角から明らかに飛行体20が外れたと判断される場合にも、自動的にプログラムに従った飛行体20の動作を停止させることができる。

     なお、第1移動体動作制御部1122は、カメラ161の撮像により生成される撮像画像の画像情報に基づいて、飛行体20の動作を制御するための情報を飛行体20に送信してもよい。例えば、該撮像画像を画像解析し、動作対象の飛行体20の像が該撮像画像に含まれていないと判断された場合、第1移動体動作制御部1122は、飛行体20の動作を停止するための情報を飛行体20に送信してもよい。これにより、飛行体20は、飛行プログラムに基づく動作を中断または中止する。かかる画像情報は、例えば、撮像画像そのものであってもよいし、撮像画像の輝度、彩度もしくは明度、または撮像画像の画素に係る情報等であってもよい。例えば、撮像画像の輝度が低ければ、カメラ161は飛行体20が飛行可能な空間ではなく、壁や床、テーブル等の構造物に近接していることが考えられる。そのため、第1移動体動作制御部1122は、撮像画像の輝度(の統計情報)が所定のしきい値より低い場合に、飛行体20の動作を停止するための情報を飛行体20に送信してもよい。

     また、例えば、第1移動体動作制御部1122は、マイク164が収音して生成される音声情報に基づいて、飛行体20の動作を制御するための情報を飛行体20に送信してもよい。例えば、該音声情報が飛行体20の動作を停止する内容の音声が含まれる場合、第1移動体動作制御部1122は、飛行体20の動作を停止するための情報を飛行体20に送信してもよい。また、該音声情報が飛行体20の動作を開始または再開する内容の音声が含まれる場合、第1移動体動作制御部1122は、飛行体20の動作を開始または再開するための情報を飛行体20に送信してもよい。

     なお、本実施形態では、飛行体20の動作を停止したりする等の例を示したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、端末10の姿勢等により飛行体20

     次に、本実施形態に係る飛行体の飛行制御システム1による処理の流れの一例について説明する。図10は、本実施形態に係る飛行体の飛行制御システム1による処理の流れの一例を示すフローチャートである。

     まず、飛行体20の飛行プログラムの設定が実行される(ステップSQ101)。例えば、コマンド取得部1111は、ユーザの入力により適宜並べられたコマンドオブジェクトにより、一連のコマンドから構成される飛行プログラムを取得する。かかるコマンドオブジェクトの表示は、コマンド表示制御部1132により制御される。

     次に、飛行体20は飛行プログラムに従って飛行を開始する(ステップSQ103)。例えば、コマンド送信部1121は、取得された飛行プログラムを構成する各コマンドを飛行体20に送信する。飛行体20は、受信した飛行プログラムに従って飛行を開始する。

     次に、飛行体20は、各コマンドに係る動作を実行する(ステップSQ105)。ここでは、コマンドオブジェクトに対応する各コマンドを順次実行することで、飛行体20は各動作を行う。

     このとき、態様表示制御部1133は、飛行体20が行っている動作に対応するコマンドオブジェクトの表示態様を、他のコマンドオブジェクトとは異なる表示態様に変化させる制御を行う(ステップSQ107)。

     また、かかるコマンドによる飛行体20の動作中に、飛行体20が撮像対象から外れたと判定される場合がある(ステップSQ109)。撮像対象から外れたと判定される場合とは、例えば、端末10が所定の姿勢にあると判定された場合、またはカメラ161により得られる撮像画像に飛行体20の像が含まれていない場合を含む。もし、飛行体20が撮像対象から外れたと判定された場合(ステップSQ109/Y)、第1移動体動作制御部1122は、飛行体20に対して飛行体20の動作を停止するための情報を送信する。一方、飛行体20の動作中に飛行体20が撮像対象から外れたと判定されなければ(ステップSQ109/N)、飛行体20は適宜コマンドに係る動作を実行する(ステップSQ111)。

     飛行体20は、飛行プログラムを完了した場合、または端末10からの情報により動作を停止した場合、飛行を終了する(ステップSQ113)。

     以上説明したように、本実施形態に係る飛行体の飛行制御システム1は、コマンドオブジェクトを一例とする飛行体20の所定の動作を指示するためのコマンドに係る情報を表示部17に表示させ、飛行体20の動作中において、かかる動作に対応するコマンドに係る情報を、他のコマンドに係る情報とは異なる態様で表示させる。これにより、ある時点で行われている飛行体20の動作と対応するコマンドとの突き合せが容易となる。かかる表示部17に表示される撮像画像を動画像として記録する際、コマンドに係る情報も表示態様とともに記録することで、ポスト処理における飛行体20の動作の検証も容易になる。

     また、端末10の姿勢、端末10に備えられる各種センサが取得する情報、および/または端末10と飛行体20との位置関係等に基づいて、予め設定された飛行プログラムに関わらず飛行体20の動作(例えば、停止、開始または再開等)の制御が可能となる。これにより、例えば端末10のカメラ161を用いて飛行体20を観察するとき、飛行体20が表示部17にはっきり映っていないような場合に飛行体20の動作を中断または中止することができる。これにより、飛行体20の動作が失敗等によりすぐに中断させることができ、飛行体20の動作の検証を促進させることができる。

     次に、本開示の第2の実施形態について説明する。図11は、本開示の第2の実施形態に係る端末10における制御部11’の機能を示すブロック図である。なお、第1の実施形態に係る機能と同じ機能を有する機能部については、説明を省略する。

     本実施形態に係る制御部11’は、上記実施形態の構成に加え、経路表示制御部1135および仮想オブジェクト表示制御部1136をさらに備える。

     経路表示制御部1135は、複数のコマンドから構成される飛行プログラムに対応する飛行体20の飛行予定経路を表示部17に表示させる機能を有する。飛行体20の飛行予定経路は、予めウェイポイントを設定して得られるものではなく、コマンドにより指定される飛行体20の移動等の動作に基づいて設定されるものである。すなわち、ユーザがコマンドを入力することで、飛行体20が飛行すると思われる経路を把握することができる。

     仮想オブジェクト表示制御部1136は、飛行体20に対応付けられた仮想オブジェクトを表示部17に表示させる機能を有する。かかる仮想オブジェクトは、例えば、飛行体20に対応する仮想オブジェクトである。

     (UI例)


     次に、本実施形態に係る表示部17に表示されるUI(User Interface)の表示例、および制御部11’の各機能による処理の例について説明する。図12は、本実施形態に係る表示部17に表示されるUIの一例を示す図である。なお、図6に示すUIと共通の部分については説明を省略する。図12に示す表示部17は、離陸前の、すなわち飛行プログラムを開始する前の飛行体20の映像を映している。

     図12に示すように、表示部17には、経路情報を示すマップRM1、RM2が表示されている。マップRM1、RM2は、それぞれ高さ方向および平面方向から見た、飛行体20の飛行予定ルートを示すマップである。飛行体20の現在位置は、例えばポイントPt1a、Pt1bにより示され得る。かかる飛行予定ルートは、ユーザが入力したコマンドに基づいて生成され、経路表示制御部1135が生成されたルートを表示部17に表示する制御を行う。

     なお、マップRM1、RM2には、飛行体20の飛行予定ルートに係る情報が示されているが、例えば、飛行体20が回転したり、その場で行う動作を行うことを示す情報がさらに表示されてもよい。

     図13は、本実施形態に係る表示部17に表示されるUIの一例を示す図である。図13に示す表示部17は、離陸中の飛行体20の映像を映している。図13に示す例では、マップRM1、RM2に示すように、飛行体20がポイントPt2a、Pt2bに位置していると推定されることがわかる(マップRM1、RM2に示す位置は、あくまで飛行プログラムの進行に応じて推定される飛行体20の位置である)。このように、飛行体20の飛行予定経路を示す情報を提示することで、ユーザが入力したコマンドにより飛行体20がどのように飛行するかを予め把握することができる。すなわち、飛行体20の飛行プログラムに基づく飛行を実行する前に、予め飛行体20の動作について予測することができる。

     さらに、図13に示すように、表示部17には、仮想オブジェクトであるゴーストGh1が表示されている。ゴーストGh1は、撮像画像PI4を拡張空間として表示される仮想オブジェクトである。仮想オブジェクト表示制御部1136は、例えば、飛行体20の飛行プログラム開始前の位置と、端末10の位置および姿勢と、飛行プログラムの進行に応じて推定される飛行体20の位置情報とに基づいて、ゴーストGh1の表示態様(例えば、ゴーストGh1の表示位置および表示姿勢)を制御し得る。ゴーストGh1のような仮想オブジェクトを飛行体20の像とともに表示させることで、飛行体20の飛行プログラムに基づく動作についてリアルタイムで評価することができる。

     以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。

     本明細書において説明した装置は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部がネットワークで接続された複数の装置(例えばクラウドサーバ)等により実現されてもよい。例えば、端末10の制御部11および表示部17は、互いにネットワークで接続された異なるサーバにより実現されてもよい。また、上記の撮像画像は端末10に備えられるカメラ161とは異なるカメラにより撮像されてもよいが、端末10に備えられるカメラを用いることにより、ユーザにとって飛行体20の撮像とコマンドオブジェクトの視認のいずれも容易となる。

     本明細書において説明した装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。本実施形態に係る端末10の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。

     また、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。

     また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。

     なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。


    (項目1)


     画像表示制御部と、コマンド表示制御部と、態様表示制御部を備え、


     前記画像表示制御部は、複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させ、


     前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、


     前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させ、


     前記態様表示制御部は、前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示する、


    情報処理装置。


    (項目2)


     前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、前記コマンドが実行される順に並べて表示させる、項目1に記載の情報処理装置。


    (項目3)


     前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、前記コマンドの内容に対応する態様を有するオブジェクトとして表示させる、項目1または2に記載の情報処理装置。


    (項目4)


     前記オブジェクトは、ユーザの入力により操作可能に表示される、項目3に記載の情報処理装置。


    (項目5)


     一のコマンドと、前記一のコマンドとは異なる他のコマンドとを連続して行うことが可能な場合に、


     前記コマンド表示制御部は、前記一のコマンドに対応するオブジェクトと前記他のコマンドに対応するオブジェクトを接続可能な態様で表示させる、項目4に記載の情報処理装置。


    (項目6)


     前記端末から得られる情報に基づいて、前記動作プログラムの内容に関わらず前記移動体の動作を制御するための情報を出力する、第1移動体動作制御部をさらに備える、項目1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。


    (項目7)


     前記端末から得られる情報は、前記端末の姿勢に関する情報を含む、項目6に記載の情報処理装置。


    (項目8)


     前記端末から得られる情報は、前記端末と前記移動体との位置関係に係る情報を含む、項目6または7に記載の情報処理装置。


    (項目9)


     前記端末から得られる情報は、前記端末に備えられるセンサにより取得される情報を含む、項目6~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。


    (項目10)


     前記センサにより取得される情報は、音声情報および/または画像情報を含む、項目9に記載の情報処理装置。


    (項目11)


     前記第1移動体動作制御部は、前記端末から得られる情報に基づいて、前記移動体の動作を停止するため情報を出力する、項目6~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。


    (項目12)


     前記第1移動体動作制御部は、前記端末から得られる情報に基づいて、前記動作プログラムに基づく前記移動体の動作を開始または再開するための情報を出力する、項目6~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。


    (項目13)


     前記移動体に備えられるカメラにより撮像された所定の標識の像を解析して得られる情報に基づいて、前記動作プログラムの内容に関わらず前記移動体の動作を制御するための情報を出力する、第2移動体動作制御部をさらに備える、項目1~12のいずれか1項に記載の情報処理装置。


    (項目14)


     前記複数のコマンドから構成される前記動作プログラムに対応する前記移動体の移動予定経路を前記表示部に表示させる経路表示制御部をさらに備える、項目1~13のいずれか1項に記載の情報処理装置。


    (項目15)


     前記表示部に、前記移動体に対応付けられた仮想オブジェクトを表示させるオブジェクト表示制御部をさらに備え、


     前記オブジェクト表示制御部は、前記コマンドの実行中に、前記コマンドにより前記移動体に対して命令される動作に対応するように前記仮想オブジェクトを移動させる、項目14に記載の情報処理装置。


    (項目16)


     前記撮像画像は、前記端末に備えられるカメラにより生成される、項目1~15のいずれか1項に記載の情報処理装置。


    (項目17)


     一連の前記撮像画像からなる動画像と、前記コマンド表示制御部および前記態様表示制御部により表示が制御される前記コマンドに関する情報とを時系列で記録する動画記録制御部をさらに備える、項目1~16のいずれか1項に記載の情報処理装置。


    (項目18)


     前記コマンド表示制御部により表示される前記移動体の動作プログラムに対応する複数のコマンドに係る情報を、前記移動体に送信するコマンド送信部をさらに備える、項目1~17のいずれか1項に記載の情報処理装置。


    (項目19)


     プロセッサが、


     複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させることと、


     前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させることと、


     前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示することと、


    を含む、情報処理方法。


    (項目20)


     コンピュータを画像表示制御部と、コマンド表示制御部と、態様表示制御部と、として機能させるためのプログラムであって、


     前記画像表示制御部は、複数のコマンドから構成される動作プログラムに基づいて一連の動作を行うよう制御される移動体の像を含む撮像画像を、端末の表示部に表示させ、


     前記コマンドは、移動体の所定の一の動作または所定の動作群に対応するコマンドであって、


     前記コマンド表示制御部は、前記複数のコマンドに関する情報を、所定の表示態様により、前記端末の表示部に前記撮像画像に重畳するように表示させ、


     前記態様表示制御部は、前記撮像画像の撮像時点において実行されている前記移動体の動作に対応する前記コマンドに関する情報を、前記所定の表示態様とは異なる態様で表示する、プログラム。

    1     飛行体の飛行制御システム


    10    端末(情報処理装置)


    11    制御部


    17    表示部


    20    飛行体(移動体)


    1122  第1移動体動作制御部


    1123  第2移動体動作制御部


    1131  画像表示制御部


    1132  コマンド表示制御部


    1133  態様表示制御部


    1134  動画記録制御部


    1135  経路表示制御部


    1136  仮想オブジェクト表示制御部

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