专利类型 | 发明专利 | 法律事件 | |
专利有效性 | 有效专利 | 当前状态 | |
申请号 | JP2004564603 | 申请日 | 2003-12-22 |
公开(公告)号 | JP4361877B2 | 公开(公告)日 | 2009-11-11 |
申请人 | エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー; | 申请人类型 | 其他 |
发明人 | インゲマー フェルンフォルス,; ブルスク, ウラ フォルスグレン; ボー ルネマン,; | 第一发明人 | インゲマー フェルンフォルス, |
权利人 | エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー | 权利人类型 | 其他 |
当前权利人 | エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー | 当前权利人类型 | 其他 |
省份 | 当前专利权人所在省份: | 城市 | 当前专利权人所在城市: |
具体地址 | 当前专利权人所在详细地址: | 邮编 | 当前专利权人邮编: |
主IPC国际分类 | A47K7/00 | 所有IPC国际分类 | A47K7/00 ; A47K10/16 ; A61L15/34 ; A61L15/36 ; A61L15/46 ; A61M35/00 |
专利引用数量 | 0 | 专利被引用数量 | 2 |
专利权利要求数量 | 0 | 专利文献类型 | B2 |
专利代理机构 | 专利代理人 | ||
权利要求 | 皮膚又は尿生殖器領域を清浄するために及び皮膚又は尿生殖器領域へ乳酸生成細菌を移行させるために好適な衛生ティッシュにおいて、前記衛生ティッシュが少なくとも洗浄液を供給されている少なくとも一つの第一部分(2;10;15;19)及び以下のものからなる組成物を供給されている少なくとも一つの第二部分(3;11;16;20)を含むことを特徴とする衛生ティッシュ: A)一種以上の乳酸生成細菌株の調製物であって、0.30以下、より好ましくは0.25以下、最も好ましくは0.20以下の水分活性を有する調製物;及び B)少なくとも一種の脂質を含む脂質相。 乳酸生成細菌株がペディオコックス属、ラクトコックス属、ラクトバシルス属又はそれらの混合物から選択される請求項1に記載の衛生ティッシュ。 一種以上の乳酸生成細菌株の調製物が少なくともラクトバシルス・プランタルムを含む請求項2に記載の衛生ティッシュ。 一種以上の乳酸生成細菌株の調製物が少なくともラクトバシルス・プランタルム931(寄託番号(DSM):11918)を含む請求項3に記載の衛生ティッシュ。 プロバイオティック細菌細胞の量が10 4 〜10 11コロニー形成単位(CFU)、より好ましくは10 6 〜10 11コロニー形成単位(CFU)である請求項1〜4のいずれか一項に記載の衛生ティッシュ。 脂質相中の少なくとも一種の脂質がオリーブ油、ナタネ油、ココナッツ油、パーム核油、ピーナッツ油、大豆油、ジメチコーン、パラフィン油及びペトロラタム(ワセリン)からなる群から選択される請求項1〜5のいずれか一項に記載の衛生ティッシュ。 ケア剤、無機塩(例えば塩化カルシウム)の如き水吸収剤、乳酸、アスコルビン酸、クエン酸又はホウ酸の如き弱い有機又は無機酸の如きpH緩衝剤、香料、抗酸化剤、ヒドロコルチゾン又は他の抗炎症性ステロイド、スキムミルク、グルコース、グルタミン酸及びグリセロールの如き凍結防止剤、アミノ酸、ペプチド、核酸誘導体、ビタミン、塩、脂肪酸、グルコース、フルクトース、リボース、マルトース及びラクトースの如き栄養分の如き一種以上の追加の成分、及び/又は皮膚軟化剤、乳化剤、非イオン性、両性及びアニオン性界面活性剤の如き界面活性剤、湿潤剤、pH制御剤、キレート化剤、粘度調節剤、抗微生物剤、保存剤及び芳香剤の如き一種以上の所望の洗浄添加剤を更に含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の衛生ティッシュ。 第一部分及び第二部分がバリヤー(4;12;17;18)によって離隔されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の衛生ティッシュ。 第一部分(10)及び第二部分(11)が衛生ティッシュの異なる面に配置されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の衛生ティッシュ。 第一部分(15)及び第二部分(16)が二つの対向する側縁に沿って一緒に接合された別個のシートからなる請求項9に記載の衛生ティッシュ。 ティッシュが、第一部分(15)と第二部分(16)の間に分散されかつ前記二つの対向する側縁に沿ってそれらに接合された少なくとも一つのバリヤーシートを含むバリヤー(17,18)を含む請求項10に記載の衛生ティッシュ。 第二部分(20)が二つの対向する側縁に沿って一緒に接合された第一シート(22)及び第二シート(24)からなり、第一部分(19)が別のシートからなり、その別のシートが第二部分の前記対向する側縁の一つに接合されかつその側縁の一つで前記側縁に沿って延びる請求項1〜8のいずれか一項に記載の衛生ティッシュ。 第一部分(19)が、前記第一部分が前記第二部分の上に折り畳まれたときに前記第一部分から前記第二部分を離隔するバリヤー層(21)を含む請求項12に記載の衛生ティッシュ。 少なくとも一つの保護シート(23,25)が前記第一シート(22)と第二シート(24)の間に分散されている請求項12又は13に記載の衛生ティッシュ。 第一部分(2)及び第二部分(3)が異なる区域に配置されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の衛生ティッシュ。 バリヤー(4)が前記衛生ティッシュのまわりに折り畳まれることによって包装の一部を形成し、前記バリヤーは衛生ティッシュを被覆するのに十分な大きさであり、かつ前記第一及び第二部分に影響を与えることなしにそれ自体に封止される請求項15に記載の衛生ティッシュ。 |
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说明书全文 | 本発明は皮膚及び尿生殖器領域を清浄するために及び皮膚及び尿生殖器領域へ乳酸生成細菌を移行させるために用いられる衛生ティッシュに関する。 尿生殖器領域は50種以上もの異なる細菌種を含む複雑な微生物環境系を宿している(Hillら、Scand.J.Urol.Nephrol.1984;86(suppl.)23−29)。 この領域の優生な種はラクトバシルス(Lactobacillus)属に属する乳酸生成細菌である。 これらの乳酸生成細菌のメンバーはこれらの領域に健康な微生物叢を維持するのに重要であり、病原性微生物の種に対する拮抗効果を有するプロバイオティック細菌として作用する。 乳酸生成細菌はコロニー形成のための好適なニッチを占めてバイオフィルムを形成して利用可能な栄養について競争することによって他の微生物の増殖及びコロニー形成を阻害し、その結果、有害な微生物によるコロニー形成を締め出す。 また、酵素(例、ペルオキシダーゼ)、特殊な阻害物質(例、トキシン及びバクテリオシン)及びpHを下げる有機酸(乳酸及び酢酸を含む)の生産は他の微生物のコロニー形成を阻害する。 しかし、健康な個体の微生物環境系は抗生物質の使用により、又は糖尿病の罹患によりかき乱されることがあり得、さらにはホルモン変化中(例、妊娠中又はエストロゲンを含む避妊薬の使用)、月経中、閉経後などにかき乱されることもあり得る。 また、微生物は肛門から尿生殖器領域へと拡散することがあり、それにより感染を引き起こす。 これは正常な微生物叢をかき乱し、膣炎、尿管感染及び普通の皮膚感染を生ずる微生物感染に対して個体を感受性にする。 この種の感染に一般的に関連する微生物はエシェリキア、エンテロコックス、シュードモナス、プロテウス、クレブシエラ、ストレプトコックス、スタフィロコックス、ガルドネレラ及びカンジダ属に属する。 女性は肛門と尿生殖器管の間の距離が短いので特に危険性が高い;危険性は尿生殖領域中に十分に発達した微生物叢をまだ有さない若い女性及び保護的な微生物叢をもはや有さない老年の女性で特に高い。 尿生殖器領域と同様、皮膚は一連の生物によってコロニー形成され、その正常な叢を形成する。 生物の数及び種類は異なる皮膚部位の間で異なる。 これは皮膚の構造的バリアと共に侵入性微生物に対する優れた防御を宿主に与える。 皮膚上の微生物の数は前腕及び背中の乾燥した表面の1cm 2あたり数百個から、腋窩及び鼠蹊の如き湿った領域の1cm 2あたり数万個まで異なる。 この正常な叢は「外来」生物が皮膚にコロニー形成するのを防止するという重要な役割を果たす。 これらの「外来」生物は皮膚感染を回避するため抑えられる必要がある。 スタフィロコックス・アウレウス(Staphylococcus aureus)は、はれもの又は膿瘍の如き軽症の皮膚感染並びにさらに重症の手術後創傷感染の最も一般的な原因である。 治療は排膿法を含み、これは軽症の病変に対しては通常十分であるが、感染が重症で患者が熱を有するときは抗生物質が追加的に与えられてもよい。 毒性ショック症候群は毒性ショック症候群毒素を生産するエス・アウレウス株によって生じる全身性感染である。 この病気は健康な女性によるタンポンの使用との関連を通して著名になったが、それは女性に限定されず、非生殖器部位でのエス・アウレウス感染の結果として生じうる。 他の一般的な皮膚感染はストレプトコックス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)(A群のストレプトコッシ)によって生ずる。 この生物は感染された皮膚病変を有する他の人々との接触を通じて獲得され、正常な皮膚の上にまずコロニー形成して増殖し、その後、上皮の微少な破れを通って侵入して病変を発達させる。 感染と戦うためにはペニシリン又はエリトロマイシンを用いた治療が必要であるかもしれない。 プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)は正常なヒトの皮膚に見出される。 この生物はアクネの原因であるとはもはや信じられていないが、アクネの炎症において役割を担っていた。 マラセジア(Malassezia)(以前のピティロスポルム(Pityrosporum))は成人のヒトの頭部及び胸部のたぶん普遍的な生息生物である。 この生物の種は脂漏性皮膚炎及び粃糠疹の如き様々な皮膚病に関与していることが知られており、重症のふけ症の病因において役割を果たしていることが知られている。 これらの細菌はアトピー性皮膚炎の悪化においても役割を果たしているかもしれない。 いわゆる皮膚の白癬感染は皮膚糸状菌、例えばトリコフィトン(Tricophyton)、エピデルモフィトン(Epidermophyton)及びミクロスポルム(Microsporum)によって生じるかもしれない。 皮膚の大部分の領域が比較的乾燥していることはカンジダ(Candida)の増殖を制限し、それ故、カンジダは健康な皮膚には少数しか見出されない。 しかし、カンジダは損傷された皮膚及び間擦性の部位(湿っておりかつこすられるようになる並置された皮膚の部位)に迅速にコロニー形成する。 カンジダは口腔及び膣粘膜にもコロニー形成し、その過増殖はこれらの部位の病気(いわゆる膣カンジダ症)を生じるかもしれない。 シー・アルビカンス(C・albicans)はおむつ皮膚炎に関連している。 シー・アルビカンスが誘導する病変はpHによって顕著に影響を受け、低い皮膚pHはより少ない病変を与えるということを示す研究がある(B.Runeman,Acta Derm Venereol 2000;80:421−424)。 上述の種類の感染に関する問題を減少する一つの方法は良好な個人の衛生状態を持つことである。 しかし、過剰の洗浄剤の使用は有害な微生物の量を減少させるのみならず、有用な微生物叢も害することがあり得、再び、病原性の種がコロニー形成して感染を生じることに対して感受性にする。 代わりに、病原性の種と競争して尿生殖器領域及び皮膚における有用な微生物叢を再確立して維持することを容易にするために乳酸生成細菌をこれらの領域に投与することは、微生物感染を治療して予防するための成功的な手段であることが見出されている。 乳酸生成細菌は例えばWO 97/02846、WO 99/17813、WO 99/45099及びWO 00/35502に記載のように、おむつ、衛生ナプキン、パンティライナー及びタンポンの如き吸収物品を介して送達されることができるということが示唆されている。 しかし、吸収物品は常に最適の投与ルートであるとは限らない。 何故なら吸収物品の担持はしばしば不快で密着しており温かいと理解されるからである。 この投与ルートは治療効率又は予防効果を維持するためには乳酸生成細菌の繰り返しの投与がしばしば必要であるので不便でもある。 また、これらの製品は尿生殖器領域以外の体の他の領域に細菌を送達するためには用いられることができない。 それ故、いくつかの用途のためには、吸収製品以外の他の手段で乳酸生成細菌を投与することが一層便利であり得る。 吸収物品を介して乳酸生成細菌を投与することに関する第二の問題はかかる製品の製造に関する。 何故なら、すべての可能な変形例及び寸法の製品が細菌を供給される必要があるからである。 それ故、個々の調整なしに用いられることができる製品を介した投与は吸収製品より優れた製造上の利点を与えるであろう。 しかしながら、乳酸生成細菌の移行のために用いられることを意図される物品を与えることに関する主要な問題は、細菌が物品の移送中及び貯蔵中、生存力を維持しなければならないということである。 乳酸生成細菌は湿った条件下では迅速に生存力を失う。 従って、製品が湿気にさらされないということが重要である。 この問題を部分的に克服する一つの方法は、凍結乾燥された乳酸生成細菌を物品に供給し、それにより生存力のある乳酸生成細菌を含む長い貯蔵寿命の製品を与えることである。 しかしながら、細菌は製造と使用の間の時間中も湿気に対してなお保護される必要がある。 代わりに、滅菌されたワセリン油中での貯蔵は8ヶ月の貯蔵後も高レベルの生存している乳酸生成細菌細胞を維持していたということを示す研究実験がある。 ただし、そこでは細菌細胞の生存は皮膚への細菌の移行の関連では議論されていない(Arkadeva et al.,N.A.Nauchnye Doklady Vysshei Shkoly.Biologiches kie Nauki,1983,2:101−104)。 対照的に、Stoianovaら(Mikrobiologiia,2000,69:98−104)は鉱物油中への含浸は乳酸生成細菌の生存力を保持するには有効ではないことを見出している。 乳酸生成細菌と脂質組成物の組合わせの追加の例があるが、これらは乳酸生成細菌の生存力についての脂質組成物の効果を記述していない。 WO 01/13956はエミュー油、抗微生物剤及び/又はバシルス・コアグランス(Bacillus coagulans)を含む、抗微生物治療に用いるための医薬組成物の使用を記述している。 しかしながら、WO 01/13956に記述された組成物を使用する目的は、望ましくない微生物を殺す成分を添加することによって微生物感染を治療することであり、エミュー油は組成物に含まれる細菌の生存力を高めるために添加されるわけではない。 WO 92/13577は接着特性を有する化合物で被覆されたタンポン又は衛生ナプキンであって、接着性化合物に付着する細菌が続いて添加されるタンポン又は衛生ナプキンに関する。 しかし、WO 92/13577は衛生ティッシュに関するものではない。 結局、使用するのに便利であり、適用された領域への細菌の効率的な移行を生じ、細菌細胞の生存力の損失なしに長期間貯蔵することができる、皮膚及び尿生殖器領域への乳酸生成細菌の送達のための製品を開発する必要性がなお存在する。 本発明の目的は皮膚及び尿生殖器領域の清浄及びプロバイオティック乳酸生成細菌の送達の両方を可能にするための便利な装置を提供することである。 それ故、本発明は皮膚及び尿生殖器領域を清浄及びケアするために用いられかつこれらの領域に乳酸生成細菌を送達するために用いられることができる衛生ティッシュに関する。 この衛生ティッシュは好ましくは脂質中に懸濁された乳酸生成細菌(単数又は複数)及び所望により追加の成分の調製物を含む組成物及び所望により洗浄添加剤を含む洗浄液を供給されており、この組成物は細菌を含み、この洗浄液は衛生ティッシュの異なる部分に供給されていることを特徴とする。 本発明者は、乳酸生成細菌を脂質中に封入することにより細菌の形状を保つ湿分不含有の環境が与えられ、その結果、増大された寿命及び皮膚への高い移行率をもたらし、しかも皮膚上での生存及び増殖についての適合性をなおも保持することを驚くべきことにも見出した。 それ故、このアプローチによって細菌の生存は長期間の貯蔵中、増大される。 また、本発明の衛生ティッシュは皮膚及び尿生殖器領域への乳酸生成細菌の移行効率を改善する。 さらに、本発明は洗浄剤と細菌組成物の混合を防止するための衛生ティッシュの設計に関する。 図面の簡単な説明 図1〜9において1.00E+02は1.00×10 2を意味し、1.00E+03は1.00×10 3を意味し、以下同様である。 定義 「ティッシュ」又は「衛生ティッシュ」は例えばふきん、布片、小さなペーパータオル、ナプキン、ウェットワイプ等の、皮膚をふくためのいかなる装置も意味する。 「面」は例えば図19中の符号10及び11によって示される二つの面、即ち相互の上に配置された面を意味する。 用語「区域」は衛生ティッシュの異なる領域に言及しており、そこでは区域は例えば図12中の符号2及び3によって示されるように衛生ティッシュ上に並んで配置されている。 「洗浄液」は皮膚及び尿生殖器領域を清浄するために用いられることができる水溶液、水中油形乳濁液、油中水形乳濁液又は油を意味する。 「マトリックス」はレーヨン、セルロース、再生セルロース、ポリエステル、ポリオレフィン繊維、織物等、又はフォーム、不織布、フェルト又は綿芯、又はそれらの組合せの如きいかなる天然又は合成繊維も意味する。 「供給された」は洗浄液又は細菌組成物が衛生ティッシュに含浸されるか又は被覆されることを意味する。 「追加の成分」はケア剤、水吸収剤、pH緩衝剤(乳酸、アスコルビン酸、クエン酸又はホウ酸の如き弱い有機又は無機酸)、香料、抗酸化剤、ヒドロコルチゾン、他の抗炎症性ステロイド等の如き皮膚ケア製品に一般的に添加される薬剤を意味する。 皮膚ケア製品に一般的に添加される好適な薬剤の更なる詳細は、Harry's Cosmeticology 8th ed. ,MM Rieger編,Chemical Publishing Co. ,Inc. ,New York,2000に与えられている。 「追加の成分」は凍結防止剤(スキムミルク、グルコース、グルタミン酸及びグリセロールの如き)、及び栄養分(アミノ酸、ペプチド、核酸誘導体、ビタミン、塩、脂肪酸、グルコース、フルクトース、リボース、マルトース及びラクトースの如き)の如き細菌の性能を増大させる薬剤も意味する。 「バリヤー」/「バリヤーシート」/「バリヤー層」は衛生ティッシュの第一部分と第二部分の間での洗浄液及び/又は細菌組成物の移行/拡散を防止するか又は減少させる材料を意味する。 バリヤー材料は必要な洗浄液又は細菌組成物の移行/拡散の防止の度合いに応じて多かれ少なかれ透過性であることができる。 「脂質」は脂肪の特性を有する水不溶性有機分子を意味する。 本発明のための好適な脂質はペトロラタム(ワセリン)由来の脂質、合成脂質、及び動物及び植物由来の脂質を含む。 本発明の目的のための好ましい「乳酸生成細菌株」はラクトバシルス、ラクトコックス(Lactococcus)及びペディオコックス(Pediococcus)属からの細菌を含む。 選択された使用される細菌はラクトコックス・ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトバシルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバシルス・クルバタス(Lactobacillus curvatus)又はラクトバシルス・プランタルムの種からのものであることが好ましい。 より好ましくは、乳酸生成細菌はラクトバシルス・プランタルム931(寄託番号(DSM):11918)である。 「所望の洗浄添加剤」は皮膚洗浄製品に一般的に添加させる薬剤を意味し、これらは例えば皮膚軟化剤、乳化剤、湿潤剤、pH制御剤、キレート化剤、粘度調節剤、抗微生物剤、保存剤及び芳香剤からなる群から選択されるものであることができる。 皮膚洗浄製品に一般的に添加される好適な薬剤についてのさらなる詳細はWoodruff′s Ingredients and Formulary Handbook,John woodruff,First ed. ,1997,Miller Freeman UK Ltd. に与えられている。 「水分活性」は同一温度での純水の平衡水蒸気圧に対するサンプルの平衡水蒸気圧の比率を意味する。 Scott,W. J. ,Water relations of food spoilage microorganisms,Adv. Food Res. ,7:83−127(1957)又はPrior,B. A,Measurement of Water Activity in Foods:A Review,Journal of Food Protection,42(8):668−674(1979)を参照されたい。 発明の詳細な記述 提供される衛生ティッシュはレーヨン、セルロース、再生セルロース、ポリエステル、ポリオレフィン繊維、織物等又はフォーム、不織布、フェルト又は綿芯、又はそれらの組合せの如きいかなる天然又は合成繊維を含むマトリックスから構成されることができる。 衛生ティッシュのマトリックスの含水量は10(重量)%以下であることが好ましく、より好ましくは5(重量)%以下であり、最も好ましくは1(重量)%以下である。 本発明の衛生ティッシュは二つの機能、即ち皮膚及び/又は尿生殖器領域の清浄、及び同じ衛生ティッシュ上の乳酸生成細菌の送達を組合せて持つ。 洗浄液と細菌組成物は衛生ティッシュの少なくとも二つの異なる部分に離隔されており、これによりティッシュの二つの機能を離隔させる。 衛生ティッシュの清浄機能は洗浄液を介して提供され、この洗浄液は水溶液、水中油形乳濁液、油中水形乳濁液又は油であることができる。 洗浄液はいかなる一般的に用いられる水溶性又は油溶性洗浄剤も含むことができる。 水溶性洗浄剤は非イオン性、両性及びアニオン性界面活性剤の群から選択される。 油溶性洗浄剤は動物又は植物由来のトリグリセリド、パラフィン油、パラフィン誘導体の如き液体炭化水素、又はそれらの混合物の群から選択される。 洗浄液は衛生ティッシュの全重量の0.5〜95%の量であり、好ましくは5〜50%の量である。 洗浄液は皮膚軟化剤、乳化剤、湿潤剤、pH制御剤、キレート化剤、粘度調節剤、抗微生物剤、保存剤及び芳香剤の群の一種以上の所望の洗浄添加剤をさらに含むことができる。 衛生ティッシュ上の乳酸生成細菌は、ティッシュの製造及び貯蔵中に生存することができるように湿気から保護されなければならないことは重要である。 乳酸生成細菌を含む製品の製造及び貯蔵中の湿気への暴露は細菌の再活性化を生じ、これは続いてそれらの死をもたらす。 それ故、細菌を湿気から保護することにより、それらの生存は増大され、製品の耐久性は延長される。 本発明者は、乳酸生成細菌を、細菌が低い水分活性を有する環境中にある形態で(例えば乾燥された、好ましくは凍結乾燥された形態で)、一種以上の脂質中に懸濁させることが細菌を湿気から保護し、細菌の生存を増大させることを驚くべきことに見出した。 本発明の乳酸生成細菌の生存を増大させるために使用するための好適な脂質は培養可能な細胞の数における最大減少が12ヶ月の貯蔵後、3対数単位であるように貯蔵された細胞の生存を支持する。 より好ましくは、好適な脂質は培養可能な細胞の数における最大減少が12ヶ月の貯蔵後、2対数単位であるように貯蔵された細胞の生存を支持する。 最も好ましくは、好適な脂質は培養可能な細胞の数における最大減少が12ヶ月の貯蔵後、1対数単位であるように貯蔵された細胞の生存を支持する。 本発明者は細菌を脂質中に懸濁することは皮膚及び尿生殖器領域への細菌の移行率を増大させることも見出した。 脂質が例えば水より高い接着性を有し、それにより多くの量の細菌が実際に皮膚に移行されることを生ずることによる効果であり得る。 好適な脂質は1cm 2あたり10 5個以上の培養可能な細胞の皮膚への細菌の移行を可能にする。 より好ましくは好適な脂質は1cm 2あたり10 6個以上の培養可能な細胞の皮膚への細菌の移行を可能にする。 最も好適な脂質は1cm 2あたり10 7個以上の培養可能な細胞の皮膚への細菌の移行を可能にする。 また、脂質は細菌がいったん皮膚に送達されると細菌の生存を増大させる効果も有する。 これはたぶん、脂質が細菌の生存を保持するために有用な微小環境を作り出す効果であり得る。 それ故、本発明のために好適な脂質は1cm 2あたり10 2個以上の培養可能な細胞が衛生ティッシュの使用による送達の12時間後に回復されることができるように皮膚上での細菌細胞の生存を支持することも特徴とする。 より好ましくは、好適な脂質は1cm 2あたり10 3個以上の培養可能な細胞が衛生ティッシュの使用による送達の12時間後に回復されることができるように皮膚上での細菌細胞の生存を支持する。 最も好ましくは、好適な脂質は1cm 2あたり10 4個以上の培養可能な細胞が衛生ティッシュの使用による送達の12時間後に回復されることができるように皮膚上での細菌細胞の生存を支持する。 いったん細菌が皮膚に送達されると、皮膚の湿気は細菌を再活性化し、それによりそれらが意図される作用、即ち病原性微生物種のコロニー形成を競合的に締め出して防止する作用を行うことを可能にする。 本発明のための好適な脂質の例は液体パラフィン(鉱物油、パラフィン油及びワセリン油)、ペトロラタム(ワセリン及び石油ゼリー)、微小結晶質セラ(cera)、オゾケライト、セレシン及びパラフィンの如き石油由来の脂質を含む。 代わりに、ジメチコーン、シクロメチコーン及びシリコーンエステルの如き、及びセテアリールメチコーンの如き合成脂質も用いられることができる。 第三の代替案は動物又は植物由来の脂質を用いることであり、これは通常トリグリセリドである。 天然の動物又は植物由来の脂質はしばしばモノ−、ジ−、及びトリグリセリド及び遊離脂肪酸の混合物である。 脂質は精製され、水素添加され、精錬され、改質され、単独で又は様々な混合物中で用いられることができる。 好適な元来動物由来の脂質の例は、蜜蝋、エミュー油、乳脂(lactis lipida)、ラノリン、サメの肝油及び獣脂である。 好適な元来植物由来の脂質の例は、アンズ核油、ピーナッツ油、アボカド油/ワックス、ベイラムワックス、黒スグリ種子油、ルリヂサ種子油、ブラジルナッツ油、椿油、カンデリラ蝋、ナタネ種、カルバナ蝋、ヒマシ油、ココアバター、ココナッツ油、トウモロコシ油、綿実油、ヨーロッパノイバラ種子油、マツヨイグサ種子油、ブドウ種子油、イリップ(illipe)バター、ジャスミン蝋、ホホバ蝋、ラベンダー蝋、アマニ油、マンゴー種子油、オリーブ油、オレンジ蝋、パーム油、パーム核油、ピーナッツ油、米蝋、紅花油、ゴマ種子油、シアバター、大豆油、ヒマワリ種子蝋、スイートアーモンド油、及び小麦胚芽油である。 本発明のための好適な脂質は5(重量%)以下の含水量を有することが好ましく、より好ましくは3(重量%)以下、最も好ましくは1(重量%)以下の含水量を有する。 本発明のための好ましい脂質はオリーブ油、ナタネ油、ココナッツ油、パーム核油、ピーナッツ油、大豆油、ジメチコーン、パラフィン油及びペトロラタムを含む。 これらの脂質は特に好ましい。 何故なら、これらの脂質は乳酸生成細菌の高い生存及びこれらの細菌の皮膚及び尿生殖器領域への高い移行率を与えるからである。 加えて、これらの脂質は皮膚に対して正の効果を有する:これらの脂質は沈静効果を有し、皮膚保護特性を示し、かつ非毒性で非アレルゲン性である。 好ましい脂質は全て非動物起源のものである。 所望により、ケア剤、水吸収剤(例えば塩化カルシウムの如き無機塩)、pH緩衝剤(乳酸、アスコルビン酸、クエン酸又はホウ酸の如き弱い有機又は無機酸)、香料、抗酸化剤、ヒドロコルチゾン、及び他の抗炎症性ステロイドを含む一種以上の追加の成分も衛生ティッシュに添加されることができる。 これらの追加の成分は衛生ティッシュの細菌含有部分に添加されることが好ましい。 所望により、衛生ティッシュの細菌含有部分はスキムミルク、グルコース、グルタミン酸及びグリセロールの如き凍結防止剤を単独で又は様々な組合せで含むこともできる。 加えて、アミノ酸、ペプチド、核酸誘導体、ビタミン、塩、脂肪酸、グルコース、フルクトース、リボース、マルトース及びラクトースの如き細菌の増殖のための栄養分も単独で又は様々な組合せで衛生ティッシュの細菌含有部分に添加されることができる。 衛生ティッシュの洗浄液含有部分は所望により一種以上の任意の洗浄添加剤を含むことができる。 好適な洗浄添加剤の例は皮膚軟化剤、乳化剤、界面活性剤(非イオン性、両性及びアニオン性界面活性剤)、湿潤剤、pH制御剤、キレート化剤、粘度調節剤、抗微生物剤、保存剤及び芳香剤を含む。 衛生ティッシュ上のプロバイオティック細菌の数は10 4 〜10 11コロニー形成単位(CFU)であることが好ましく、10 6 〜10 11 CFUであることがより好ましい。 ティッシュ上の乳酸生成細菌の脂質懸濁液の量は0.5〜95重量%である。 一つの好ましい実施態様では、拮抗効果を有するプロバイオティック細菌株はペディオコックス属、ラクトコックス属、又はラクトバシルス属(これらの組合せを含む)から選択される。 他の好ましい実施態様では、拮抗効果を有するプロバイオティック細菌株は少なくともラクトバシルス・プランタルム株である。 一層好ましい実施態様では、拮抗効果を有するプロバイオティック細菌株は少なくともラクトバシルス・プランタルム931(寄託番号(DSM):11918)である。 プロバイオティック細菌は健康な人の皮膚又は尿生殖器領域から単離されることが好ましい。 プロバイオティック細菌の調製物は乾燥形態で与えられ、好ましくは凍結乾燥粉末として与えられる。 細菌調製物の水分活性は0.30以下であることが好ましく、より好ましくは0.25以下、最も好ましくは0.20以下である。 衛生ティッシュの設計は本発明にとって重要である。 清浄機能と乳酸生成細菌移行機能を離隔して保持するために洗浄液と細菌組成物が混合されないことが重要である。 また、洗浄液が洗浄液中のいかなる湿分又は抗微生物剤の存在を介して細菌の生存を妨げないように細菌を洗浄液から保護することが重要である。 これは水ベースの洗浄液が用いられる場合は特に重要である。 何故なら、細菌と水との接触は細菌の生存を低下させるからである。 それ故、本発明の衛生ティッシュは少なくとも一つの第一部分及び少なくとも一つの第二部分からなる(即ち、これらの部分に分けられる)。 ティッシュの異なる部分及び機能を相互から離隔するために、以下の好ましい実施態様に示されるように、所望によりバリヤーがティッシュの異なる部分の間に配置されることができる。 バリヤーのための好ましい材料は、それぞれの特定の場合に要求される不透過性の度合い、ティッシュの設計、及び用いられる洗浄液に応じて選択される。 例えば、水ベースの洗浄液が用いられる場合は油ベースの洗浄液が用いられる場合よりも水不透過性が高いバリヤーが用いられる必要がある。 対照的に、油ベースの洗浄液が用いられる場合にはバリヤーは不要であることもあり得る。 バリヤーとして用いるのに好適な材料はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコール及び類似のポリマーを含むが、アルミニウム箔などの他の材料もバリヤー材料として用いられることができる。 バリヤーは衛生ティッシュの異なる部分の間の領域で衛生ティッシュに添加されたワックス(単数又は複数)及び他の撥水性材料からなることもできる。 衛生ティッシュの異なる部分は同じティッシュマトリックス又は異なるマトリックスから作られることができ、洗浄液及び細菌組成物は衛生ティッシュの全体又は一部のみに適用されることができる。 衛生ティッシュのどの部分が洗浄液を含み、どの部分が細菌組成物を含むのかを使用者が判別することを容易にするために、視覚的表示が衛生ティッシュの一つの部分又は両方の部分に所望により添加されることができる。 本発明のための好適な視覚的表示は化粧品、医薬及び食品産業で一般的に使用される染料を含む。 かかる染料の例はニトロ、モノアゾ、ジアゾ、フタロシアニン、キノリン、キサンテン、トリアリールメタン、インジゴイド、及び植物染料の群に含まれる。 衛生ティッシュの幾何学的形状は、本発明にとっては重要でなく、例えば長方形、円形、不規則な形などのいかなる形状も可能である。 以下、衛生ティッシュの洗浄液部分と細菌組成物部分との離隔を可能にする衛生ティッシュの好ましい設計のいくつかの例が示されるであろう。 しかし、これらの例は例示の目的のためのみであり、本発明の範囲を制限することを意図されるものではない。 図面中、同一の符号はいくつかの異なる実施態様における衛生ティッシュの類似部分を記述するために用いられる。 図12は本発明による衛生ティッシュ1の第一の好ましい実施態様を示す側面透視図である。 この実施態様では衛生ティッシュは異なる区画に配置されたティッシュマトリックスの第一及び第二部分を含み、第一部分2は洗浄液を供給されており、第二部分3は細菌組成物を供給されている。 第一及び第二部分は並んで配置されており、異なる含浸物を有する同一のティッシュマトリックスの二つの部分を構成することができるか又は一緒に接合された別個のシートであることができる。 図13に示されるように、バリヤー4は前記第一部分2と第二部分3の間の接合領域に配置されることができ、第一部分と第二部分の間の接合部に沿って延びることができる。 バリヤーの高さは第一部分2及び第二部分3のティッシュマトリックスの厚さと少なくとも同じであり、かくしてバリヤーを衛生ティッシュの一体化された部分とする。 第一部分2及び第二部分3はバリヤーによって離隔されることが好ましい。 図14a−bに示された一つの変形例(折り畳まれた状態(図14a)及び折り畳まれていない状態(図14b))ではバリヤーはバリヤーシート4の形状である。 バリヤーシートはバリヤーシートが第一部分2と第二部分3の間の接合部から外側へ延びるような態様で配置される(図14b)。 バリヤーシートは衛生シートの第一部分と第二部分の間の接合部の長さ(B)に少なくとも実質的に相当する幅(A)、及び前記第一部分及び第二部分の一方の長さ(D,E)に少なくとも相当する長さ(C)を有することが好ましい。 従って、バリヤーシートは前記第一部分と第二部分の少なくとも一方の実質的に全面積にわたって延び、かくして衛生ティッシュが折り畳まれたときに第一部分と第二部分を相互から離隔する。 好ましくは、バリヤーシートの長さは衛生ティッシュの全長の少なくとも1.5倍である。 このことはバリヤーシート4が衛生ティッシュのまわりに折り畳まれることを可能にし、かくして第一部分2と第二部分3の間のバリヤー及び包装の両方を同時に与える(図14a)。 バリヤーシートは包装として折り畳まれたとき、溶接又は接着剤の使用によりその外側縁5で封止されることが好ましく、かくして衛生ティッシュを完全に包囲し、使用者によって引き裂いて開封されるようにする。 図14aはかかる包装の模式的透視図を開示しており、断面を部分的に開示している。 好ましくはバリヤーシートは第一部分2及び第二部分3よりも大きい長さ及び/又は幅を有し、かくして折り畳まれた状態でバリヤーシートの外方縁は第一部分2及び第二部分3に影響を与えることなしに一緒に封止されることができる。 バリヤーシートは第一部分2と第二部分3の間の接合部に取り付けられることができ、接合部から外方へ延びることができる。 代わりに、バリヤー4は別個のシートであることができ、これは折り畳まれた衛生ティッシュの内側に配置されてそのまわりに包装されることができる。 図13に示される変形例による衛生ティッシュは図15に示されるように追加の層6で積層されることが有利である。 追加の層のために好適な材料はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコール及び類似のポリマーを含むが、アルミニウム箔などの他の材料も用いられることができる。 追加の層は衛生ティッシュの前記第一部分2及び第二部分3の両方を被覆することが好ましく、これらの部分は所望により衛生ティッシュから延びることができるバリヤー4によって離隔されている。 追加の層は側部フラップ7も含むことが好ましく、これは衛生ティッシュのまわりに折り畳まれたときに衛生ティッシュの全体を被覆し、従って衛生ティッシュを完全に包囲することができるような寸法を少なくとも有し、これにより図16に示されるように衛生ティッシュのための包装を形成する。 側部フラップ7は追加の層の延長であることができるか又は別個の部分であることができる。 もし側部フラップ7が別個の部分であるなら、側部フラップ7の縁は溶接又は接着剤の使用により衛生ティッシュ及び/又は積層された追加の層の縁と一緒に封止される。 図16に示される折り畳まれた包装の縁は溶接されるか又は接着剤を用いて封止されることが好ましく、これにより封止を形成する。 図17及び18に示されるさらなる変形例では、追加の層は衛生ティッシュの第一部分2及び第二部分3の縁からそれぞれ外方へ延びる二つの側部フラップ8を与えられている。 側部フラップ8は別個の部分であることができ、又は追加の層6の延長であることができる。 側部フラップの寸法は、それぞれの側部フラップが衛生ティッシュの前記第一部分2又は第二部分3の一方を被覆することができるような寸法である。 もし側部フラップ8が別個の部分なら、側部フラップの側部縁は衛生ティッシュ及び/又は追加の層6の対応する縁と一緒に封止されることが好ましい。 側部フラップはそれらの外部縁がバリヤー4の上方の領域で出会うように衛生ティッシュの上に折り畳まれる。 側部フラップの外部縁は溶接又は接着剤の使用によってバリヤー4の上方の領域で一緒に封止される及び/又はバリヤー4に封止され、そしてティッシュの縁に封止されることが好ましく、かくして衛生ティッシュのための包装を形成する。 この変形例では側部フラップは一度に一つずつ開封又は除去されることができる。 それにより、細菌組成物を含む衛生ティッシュの部分は側部フラップによって保護され、一方、洗浄液を含む衛生ティッシュの部分は清浄のために用いられる。 それにより、細菌部分は洗浄液又は皮膚から除去された不潔物によって使用前に汚染されない。 図19は本発明による衛生ティッシュの別の好ましい実施態様の側面透視図である。 この実施態様では、洗浄液を供給されている第一部分10は、細菌組成物を供給されている第二部分11に積層されており、両方の部分は実質的に同一の表面的広がりを有し、衛生ティッシュの異なる面に配置されている。 第一部分10及び第二部分11は所望により前記第一部分10と第二部分11の間に積層されたバリヤー層12によって離隔される。 前記バリヤー層は第一部分10と第二部分11の間をそれらの全表面にわたって延びる。 この実施態様の衛生ティッシュは図20に示されるように衛生ティッシュの二つの対向する縁上に第一側部フラップ13及び第二側部フラップ14を与えられている。 第一側部フラップ13及び第二側部フラップ14は、それらがそれぞれ衛生ティッシュの前記第一部分10及び第二部分11の一方を被覆するように異なる方向に折り畳まれる。 側部フラップはそれらの縁で封止されることができ、かくして衛生ティッシュのための包装を形成する。 また、この変形例では側部フラップは一度に一つずつ開封又は除去されることができる。 それにより、細菌組成物を含む衛生ティッシュの部分は側部フラップによって保護され、一方洗浄液を含む衛生ティッシュの部分は洗浄のために用いられる。 それにより、細菌部分は洗浄液又は皮膚から除去された不潔物によって使用前に汚染されない。 図19及び図20に記述された実施態様では細菌懸濁液及び/又は洗浄液はバリヤーに直接適用されることもできる。 本発明による衛生ティッシュの第三の好ましい実施態様は図21に示されている。 第一部分は第一ティッシュシート15を含み、第二部分は相互の上に配置された第二ティッシュシート16を含み、一方の部分は洗浄液を供給されており、他方の部分は細菌組成物を供給されている。 第一部分15と第二部分16は積層されていないが、二つの対向する側縁に沿って、及び所望により第三縁で接合されており、管又はバッグ構造を形成する。 第一部分15及び第二部分16は同じティッシュシートから構成されることもでき、折り畳まれて封止されて管又はバッグ構造を形成することができる。 この設計では、衛生ティッシュは「洗浄手袋」として機能することができる。 第一部分及び第二部分と同じ表面広がりを有するバリヤーシート17は前記第一部分15と第二部分16の間にこれらを離隔するように配置されることが好ましい。 衛生ティッシュは第一バリヤーシート17の下に配置された第二バリヤーシート18を与えられることが有利である。 バリヤーは管又はバッグ構造を形成するように折り畳まれる単一のバリヤーシートから構成されることもできる。 この配置により、使用者の手は洗浄液又は細菌組成物と接触する必要がない。 何故なら、使用者は第一バリヤーシート17と第二バリヤーシート18の間に衛生ティッシュを保持することができるからである。 第一バリヤーシート17及び第二バリヤーシート18は第一部分15及び第二部分16にそれぞれ積層されることもできる。 図21に記述される実施態様では細菌懸濁液及び/又は洗浄液はティッシュマトリックスに含浸される代わりにバリヤーに直接適用されることもできる。 図22に示される別の代替的変形例では、洗浄液を供給された衛生ティッシュの第一部分は側部フラップ19として配置される。 第二部分20は管又はバッグ構造を形成するように封止された第一ティッシュシート22及び第二ティッシュシート24を含む。 第二部分20は管又はバッグ構造を形成するように折り畳まれて封止される単一のティッシュシートからなることもできる。 側部フラップ19は細菌組成物を供給された衛生ティッシュの第二部分20の第一シート22の上に最初は折り畳まれている。 好ましくは、側部フラップ19はバリヤーシート21と積層され、これにより側部フラップ19が第二部分20の上に折り畳まれたときに細菌組成物を含む衛生ティッシュの部分を衛生ティッシュの第二部分20の第一シート22との接触から保護する。 洗浄液を含む第一部分が使用された後、細菌組成物を含むシート22を露出させるため、側部フラップ19は使用者によって引き裂かれるか又は衛生ティッシュから折り畳まれる。 細菌組成物を含む側に対向する管又はバッグの側24はいかなる好適な材料のシートであることができ、細菌組成物を含むか含まないことができる。 もし好ましいのなら、細菌組成物を含む衛生ティッシュの第二部分は管又はバッグ構造の内側に配置された第一保護シート23及び所望により第二保護シート25も含むことができる。 第一保護シート23及び第二保護シート25は第一シート22及び第二シート24にそれぞれ積層されてもよく又は積層されなくてもよい。 第一保護シート23及び第二保護シート25は管又はバッグ構造を形成させるために折り畳まれた同一の保護シートから構成されることもできる。 好ましくは、保護シートは上述のバリヤーのための好適な材料と同じ材料からなる。 図22に記述される衛生ティッシュは側部フラップを有する管又はバッグ構造を形成するように折り畳まれて縁を封止される単一のティッシュシートからなることもできる。 上述の全ての好ましい実施態様では、衛生ティッシュの異なる部分は同じ又は異なるティッシュマトリックスから構成されることができる。 本発明による衛生ティッシュは個別に包装されることができるか又はディスペンサー中に与えられることができる。 上述の通り、包装は衛生ティッシュの一体化された部分であることもできる。 実施例1 オリーブ油中でのラクトバシルス・プランタルム931細胞の貯蔵に対する比較として、ラクトバシルス・プランタルム931細胞は衛生ティッシュ上で水とオリーブ油の懸濁液中で貯蔵された。 これらは2.5gの凍結乾燥されたラクトバシルス・プランタルム931細胞(上述のようにして調製)を45mlのMilli Q水と5mlのオリーブ油(Fillippo BERIO,Italy)で、又は35mlのMilli Q水と15mlのオリーブ油で力強くかき混ぜて約10又は30%の油を有する懸濁液をそれぞれ調製することによって調製された。 細菌の油−水懸濁液は細菌生存力の研究のためにティッシュシート(Spun Lace Dupont)に付与された。 各ティッシュ(6×7cm)に1mlの細菌懸濁液がティッシュを一面に覆うように滴下された。 ティッシュシートは中央で折り畳まれ、次に長辺から中央に再度折り畳まれ、箔バッグ中に包装され、その縁は溶着された。 初期細菌濃度の決定のためにサンプルが取り除かれ、残りのバッグは生存力の研究のために室温で貯蔵された。 ティッシュシート上での様々な時間期間の貯蔵後のラクトバシルス・プランタルム931細胞の生存力をテストするため、ティッシュシートはStomacherバッグに移され、10mlの0.9%NaClがティッシュシート上に広げられた。 バッグはStomacher中で高作用で3分間処理された。 バッグの内身は次に試験管に移され、必要なら0.9%NaClで希釈され、直ちにRogosaプレートに播種された。 コロニー数は37℃で、5%CO 2の空気中で2日間インキュベートされた後、計数された。 各サンプリング日について二つのティッシュシートが分析された。 1年3ヶ月の全時間期間の間の衛生ティッシュ上でのオリーブ油中のラクトバシルス・プランタルム931の生存力は図1に示されている。 これらの条件下で貯蔵されたラクトバシルス・プランタルム931細胞の生存力は、テストされた両方のティッシュシート変形例について極めて高かった。 比較として、ティッシュシート上の細菌の油−水懸濁液(水中の10及び30%のオリーブ油)の貯蔵(図2)は、ほんの3ヶ月の研究された時間期間で10 3以上のオーダの急降下を伴う生存力の迅速な低下を生じた。 実施例2 上述の実施例に加えて、様々な組成を有する脂質中でのラクトバシルス・プランタルム931の生存をさらに比較するため、スキムミルク中の凍結乾燥されたラクトバシルス・プランタルム931細胞2g(1gあたり2×10 10コロニー形成単位)は脂質のコンシステンシーに応じて40ml又は40gの様々な脂質組成と混合された。 テストされた脂質は次の通りであった:白ワセリン(ペトロラタム、Apoteket AB,Umea,Sweden)、パラフィン(液体パラフィン、Apoteket AB,Gothenburg,Sweden)、グリセロール(“グリセリン”、最大含水量0.5%、Apoteket AB,Gothenburg,Sweden)、オリーブ油(“Olea Europea”、冷圧されたもの、Apoteket AB,Gothenburg,Sweden)、ジメチコーン(Dimethicone,350cSt.,Dow Corning 200/350 S流体、Kebo Lab,Sweden)、及びAkoline MCM(中程度の鎖の脂肪酸のモノ−ジグリセリド;主にカプリル酸及びカプリン酸、Karlshamns AB,Sweden)、Akomed R(ココナッツ及び/又はパーム核油からのカプリル/カプリントリグリセリド、脱臭されたもの、Karlshamns AB,Sweden)、及びAkorex L(ナタネ油、部分的に水素添加され脱臭されたもの、Karlshamns AB,Sweden)。 サンプルは滅菌された茶色のガラス瓶中で室温で暗所で通常の空気湿度(30〜60%の変動する相対湿度)で貯蔵された。 様々な貯蔵時間後の生存しているラクトバシルス・プランタルム931細胞の数を確認するため、1gのサンプルがStomacherバッグに移され、9mlの0.9%NaClが添加された。 次にバッグはStomacher中で高作用で3分間処理された。 バッグの内身は試験管に移され、必要ならNaClで希釈され、MRSプレートで37℃で、5%CO 2の空気中で2日間培養された。 様々な脂質中でのラクトバシルス・プランタルム931細胞の貯蔵に対する比較として、ラクトバシルス・プランタルム931細胞は水とオリーブ油の懸濁液中で貯蔵された。 これらは2.5gの凍結乾燥されたラクトバシルス・プランタルム931細胞(上述のようにして調製)を45mlのMilli Q水と5mlのオリーブ油(Fillippo BERIO,Italy)で、又は35mlのMilli Q水と15mlのオリーブ油で力強くかき混ぜて約10又は30%油を有する懸濁液をそれぞれ調製することによって調製された。 サンプルは滅菌されたプラスチック瓶中で室温で通常の空気湿度(30〜60%の変動する相対湿度)で貯蔵された。 様々な時間間隔の後の生存をテストするため、サンプルは瓶から取り出され、0.9%NaClで希釈され、37℃で、5%CO 2の空気中で2日間インキュベートされた。 図3は1年以上の研究された時間期間にわたるオリーブ油及びナタネ油中でのラクトバシルス・プランタルム931細胞の異常に高レベルの生存を示す。 ワセリン、パラフィン、Dimethicone、Akoline MCM、Akomed R、及びAkorex L中での貯蔵も、延長された時間期間にわたって高い生存をもたらした(図4)。 しかし、より親水性のグリセロール中での貯蔵は時間にわたる生存の明白な減少を生じた(図4)。 また、静菌特性を有することが知られているAkoline MCMは細胞の生存を支持することができなかった(図4)。 加えて、油−水懸濁液中で与えられる親水性環境での貯蔵(図5)は、貯蔵の最初の1ヶ月にわたって10 2以上のオーダの生存力の迅速な初期低下を生じた。 研究された次の2ヶ月の間に生存率の低下は平坦化されたが、生存率の低下は細菌細胞が脂質中で貯蔵された場合に観察される値よりずっと高かった。 実施例3 図6〜8に示される通り、皮膚に移行されたラクトバシルス・プランタルム931細胞の量は細菌がMilli Q水中に懸濁された場合(図8)と比較してオリーブ油(図6)又はパラフィン油(図7)中に懸濁された場合の方が通常10倍以上高かった。 それ故、水の代わりに脂質中に細菌を懸濁させることは皮膚への細菌の移行率を増大させることが示された。 また、一旦ラクトバシルス・プランタルム931細胞が皮膚上に存在すると、脂質は細菌の生存も増大させた。 何故なら、細菌数の初期減少は低く、24時間後の皮膚上の細菌の最終レベルは、水が懸濁剤として用いられた場合(図8)に見出される値と比較して、細菌がオリーブ油又はパラフィン油中に懸濁された場合(図6及び7)、ティッシュの使用後もずっと高かったからである。 実施例4 少女は研究中に入浴又はシャワーを浴びることを許されなかったが、他のいかなる点でも指示は与えられなかった。 図9及び10に示されている結果は、尿道(図9)及び会陰部(図10)へのラクトバシルス・プランタルム931の高レベルの移行があったこと、及び驚くほど多くの量の細菌が研究された時間期間中にこれらの領域で維持されたということを示す。 実施例5 |