专利类型 | 发明专利 | 法律事件 | |
专利有效性 | 公开 | 当前状态 | |
申请号 | JP2016547545 | 申请日 | 2014-12-19 |
公开(公告)号 | JP2017511708A | 公开(公告)日 | 2017-04-27 |
申请人 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー; ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー; | 申请人类型 | 其他 |
发明人 | リン マッカーナン ロビン; リン マッカーナン ロビン; ジアオチン ソン ブライアン; ジアオチン ソン ブライアン; アン キーガン シャロン; アン キーガン シャロン; | 第一发明人 | リン マッカーナン ロビン |
权利人 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー,ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 权利人类型 | 其他 |
当前权利人 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー,ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 当前权利人类型 | 其他 |
省份 | 当前专利权人所在省份: | 城市 | 当前专利权人所在城市: |
具体地址 | 当前专利权人所在详细地址: | 邮编 | 当前专利权人邮编: |
主IPC国际分类 | A61L15/36 | 所有IPC国际分类 | A61L15/36 ; C12N1/00 ; C12N1/04 ; C12N1/16 ; C12N1/20 ; C12N7/00 ; C12N11/04 ; D04H1/425 ; D04H1/4309 |
专利引用数量 | 0 | 专利被引用数量 | 0 |
专利权利要求数量 | 0 | 专利文献类型 | A |
专利代理机构 | 专利代理人 | ||
摘要 | フィラメントなどの1種以上の繊維要素を含み、それらの繊維要素のうちの少なくとも1種が、1種以上のフィラメント形成材料、及び1種以上の 微 生物 、例えば不安定微生物を含有する、ウェブ、並びにその作製方法が提供される。 | ||
权利要求 | 1種以上の繊維要素を含むウェブであって、前記繊維要素のうちの少なくとも1種が、1種以上のフィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含み、前記微生物のうちの少なくとも1種が、生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60% RH条件に28日間にわたって曝された後に、2.5log未満の生存率低下、及び、生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60% RH条件に56日間にわたって曝された後に、5log未満の生存率低下のうちの、少なくとも一方を呈する、ウェブ。 少なくとも1種の微生物が、目的用途の条件に曝される場合、前記繊維要素から放出可能である、請求項1に記載のウェブ。 前記少なくとも1種の微生物が、原核生物、真核生物、ウイルス、バクテリオファージ、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1又は2に記載のウェブ。 前記微生物のうちの少なくとも1種が、プロバイオティクスを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のウェブ。 前記微生物のうちの少なくとも1種が、不安定微生物を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のウェブ。 前記フィラメント形成材料が、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体、ポリエチレンオキシド、デンプン、デンプン誘導体、セルロース、セルロース誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、トラガカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアガム、ポリアクリル酸、メチルメタクリレートコポリマー、カルボキシビニルポリマー、キトサン、キトサン誘導体、ポリエチレングリコール、ヘミセルロース、ヘミセルロース誘導体、ポリアクリルアミド、及びコポリマー、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項� ��記載のウェブ。 前記繊維要素が、安定剤を更に含み、好ましくは、前記安定剤が、炭水化物、タンパク質、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のウェブ。 前記繊維要素が、抗酸化剤を更に含み、好ましくは、前記抗酸化剤が、没食子酸プロピル、BHT、BHA、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、βーカロテン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか一項に記載のウェブ。 前記繊維要素が、可塑剤を更に含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載のウェブ。 前記ウェブが水溶性である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のウェブ。 前記繊維要素が、直径試験方法に従って測定される場合、1μm超の平均直径を呈する、請求項1〜10のいずれか一項に記載のウェブ。 前記繊維要素がフィラメントを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のウェブ。 前記ウェブが、 a. 引張試験方法に従って測定される場合に、5%超のGMピーク伸長と、 b. 引張試験方法に従って測定される場合に、0.8N/cm(200g/インチ)超のGM引張強度と、 c. 引張試験方法に従って測定される場合に、0.15N/cm(15g/cm)で20,000g/cm未満のGM弾性率と、 d. 密度試験方法に従って測定される場合に、0.50g/cm 3未満の密度と、 e. 厚さ試験方法に従って測定される場合に、0.01mm超の厚さと、 f. 水分活性試験方法に従って測定される場合に、0.2未満の水分活性と、 g. 溶解試験方法に従って測定される場合に、1時間未満の平均崩壊時間と、 h. 前記溶解試験方法に従って測定される場合の、12時間未満の平均溶解時間と、 i. 坪量試験方法に従って測定される場合に、5000g/m 2未満の坪量と、 j. これらの組み合わせと、 からなる群から選択される特性を呈する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のウェブ。 前記繊維要素のうちの少なくとも1種が、2成分フィラメントを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載のウェブ。 請求項1〜14のいずれか一項に記載のウェブを含む、使い捨て吸収性物品であって、好ましくは、婦人用衛生パッド、パンティーライナー、タンポン、生理用ナプキン、成人用失禁パッド、成人用失禁パンツ、おむつ、ベビーパンツ、幼児用パンツ、夜間用パンツ、スイムパンツ、及びこれらの混合物からなる群から選択される、使い捨て吸収性物品。 |
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说明书全文 | 本発明は、1種以上の繊維要素、例えばフィラメントを含み、それらの繊維要素のうちの少なくとも1種が、1種以上の微生物、例えば不安定微生物を含む、ウェブに関し、より詳細には、例えば、電界紡糸ではなく、メルトブローン及び/又は乾式紡糸及び/又はスパンボンドの、かつ/あるいはナノ径ではなくマイクロメートル径(すなわち、1〜100マイクロメートルの直径)のフィラメントであって、ヒドロキシルポリマーなどの1種以上のフィラメント形成材料、及びプロバイオティクスなどの1種以上の微生物を含むフィラメントを含む、ウェブ、並びにその作製方法に関する。 細菌及びウイルスなどの生物学的活性剤を含む、電界紡糸フィラメント及び/又はナノファイバーフィラメントが既知である。 一例では、従来技術の電界紡糸フィラメント及び/又はナノファイバーフィラメントは、ヒドロキシルポリマーではない、ポリビニルピロリドンなどの非ヒドロキシルポリマーのフィラメント形成ポリマーから作製される。 別の例では、従来技術の電界紡糸フィラメント及び/又はナノファイバーフィラメントでは、フィラメントの紡糸の間、及び/又は紡糸の後に、それらの微生物は十分に安定化されない。 例えば、ある種の既知の電界紡糸フィラメント内の幾種かの微生物は、電界紡糸プロセスによって、それらの生存率が著しく低減されており、更なる生存率の低下を防止するために、その電界紡糸フィラメントは、−20℃以下の温度で保管しなければならず、このことは、そのような電界紡糸フィラメントで作製された製品の、消費者による使用を妨げるものである。 微生物を含む他の既知のフィラメントは、安定剤の有無にかかわらず、本明細書で説明される生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60%の相対湿度(「RH」)条件に28日間及び/又は56日間にわたって曝された後に、微生物が2.5log未満の生存率低下を呈するように、フィラメント内部での微生物の安定化を教示することができない。 例えばプロバイオティクスを含有する商品の現行の流通は、微生物の損失を最小限に抑えるために、非透湿性であり、プロバイオティクス含有材料を低湿度状態に維持する、特別な包装で行われる。 また、そのような製品は、比較的低温に保たれ、場合によっては、冷蔵されるか又は更に冷凍されるが、このこともまた、そのような製品の消費者による使用を妨げるものである。 したがって、微生物を含む既知のフィラメントの1つの問題点は、それらのフィラメントが、本明細書で説明される生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60%RH条件に28日間及び/又は56日間にわたって曝された後に、微生物が、5(56日間)及び/又は2.5(28日間)log未満の生存率低下を呈するように、微生物を十分に安定化させることができず、かつ/又は、少なくとも10 3 CFU/gの、それらの微生物のうちの少なくとも1種を含有することができず、かつ/又は、それらのフィラメントが、本明細書で説明される溶解試験方法によって測定される場合、1時間未満の平均崩壊時間を呈するように、1種以上の微生物を放出することができず、かつ、そのようなフィラメント含むウェブが� ��当該技術分野において既知ではない点である。 フィラメントなどの繊維要素を含むウェブなどの、固体送達ビヒクルを介して、プロバイオティクスなどの微生物を送達することに関連付けられる、1つの問題点は、プロバイオティクス含有フィラメントを含むウェブなどの、その固体送達ビヒクルの形成の間、及び/又は形成の後に、プロバイオティクスが、それらの生存率を低下させ、かつ/又は、特に1時間(平均崩壊時間)未満で、少なくとも10 3 CFU/gなどの十分な量の、少なくとも1種の微生物を放出しない点である。 したがって、フィラメントなどの1種以上の繊維要素を含み、それらの繊維要素のうちの少なくとも1種が、例えば改善された安定性の結果として、微生物を含む既知の繊維要素に勝る、改善された生存率を呈するプロバイオティクスなどの1種以上の微生物を含む、ウェブが必要とされている。 少なくとも10 3 CFU/gの、少なくとも1種の微生物を含む、フィラメントなどの1種以上の繊維要素を含む、ウェブもまた必要とされている。 更には、1種以上の微生物を含む、フィラメントなどの1種以上の繊維要素を含むウェブであって、そのウェブを消費者が使用するために好適な、幾何平均(GM)引張強度、GMピーク伸長、及び/又はGM弾性率を呈する、ウェブが必要とされている。 また更には、1種以上の微生物を含む、フィラメントなどの1種以上の繊維要素を含むウェブであって、本明細書で説明される溶解時間試験方法によって測定される場合、1時間未満の平均崩壊時間を呈する、ウェブが必要とされている。 本発明は、微生物を含む既知の繊維要素を上回る生存率及び/又は安定性を呈する微生物を含む、電界紡糸ではなく、メルトブローン及び/又は乾式紡糸及び/又はスパンボンドの、かつ/あるいはナノ径ではなくマイクロメートル径のフィラメントなどの、フィラメントなどの繊維要素を含む、ウェブを提供することによって、上述の必要性を満たすものである。 上記で特定された問題点に対する1つの解決策は、ウェブ内及び/又はウェブ内部のフィラメント内に存在する微生物のうちの少なくとも1種が、生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60% RH条件に28日間及び/又は56日間にわたって曝された後に、5(56日間)及び/又は2.5(28日間)log未満の生存率低下を呈し、かつ/あるいは、少なくとも10 3 CFU/gの、少なくとも1種の微生物を含有するように、フィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む、フィラメントなどの繊維要素を含む、ウェブ、並びに/あるいは、1種以上の微生物を含む、フィラメントなどの1種以上の繊維要素を含むウェブであって、そのウェブを消費者が使用するために好適な、幾何平均(GM)引張強度、 GMピーク伸長、及び/又はGM弾性率を呈する、ウェブ、並びに/あるいは、1種以上の微生物を含む、フィラメントなどの1種以上の繊維要素を含むウェブであって、本明細書で説明される溶解時間試験方法によって測定される場合、1時間未満の平均崩壊時間を呈する、ウェブである。 本発明の1種以上の微生物を含有するフィラメントは、それらの微生物に十分な安定性を提供することにより、25℃/60% RH条件に28日間及び/又は56日間にわたって晒された後、それらの微生物が、5(56日間)及び/又は2.5(28日間)log未満の生存率低下を呈するように、フィラメント内に存在する間、それらの生存率及び/又は計数を維持し、かつ本明細書で説明される溶解時間試験方法によって測定される場合、1時間未満の平均崩壊時間によって証明されるように、目的用途の条件下で、フィラメント及び/又はフィラメントを含むウェブから、それらの微生物を放出させることができる点が、図らずも見出されている。 本発明の一実施例では、フィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む、フィラメントを含み、それらの微生物のうちの少なくとも1種が、本明細書で説明される生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60% RH条件に28日間にわたって曝された後に、2.5log未満の生存率低下を呈する、ウェブが提供される。 本発明の別の実施例では、フィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む、フィラメントを含み、それらの微生物のうちの少なくとも1種が、本明細書で説明される生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60% RH条件に56日間にわたって曝された後に、5log未満の生存率低下を呈する、ウェブが提供される。 本発明の別の実施例では、1種以上のフィラメント形成材料、1種以上の微生物、及び1種以上の安定剤を含む、フィラメントを含み、そのフィラメントが、2種以上の微生物を含む断面を呈する、ウェブが提供される。 本発明の更に別の実施例では、1種以上のフィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含むフィラメントを含む、ウェブであって、このウェブ及び/又はウェブ内部のフィラメントが、本明細書で説明される生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60% RH条件に28日間及び/又は56日間にわたって曝された後に、少なくとも10 3 CFU/g、及び/又は少なくとも10 4 CFU/g、及び/又は少なくとも10 5 CFU/g、及び/又は少なくとも10 6 CFU/g、及び/又は少なくとも10 7 CFU/g、及び/又は少なくとも10 8 CFU/gの、それらの微生物のうちの少なくとも1種を含有する、ウェブが提供される。 本発明の更に別の実施例では、1種以上のフィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む、フィラメントを含み、本明細書で説明される引張試験方法に従って測定される場合、8N/cm(200g/インチ)超のGM引張強度を呈する、ウェブが提供される。 本発明の更に別の実施例では、1種以上のフィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む、フィラメントを含み、本明細書で説明される引張試験方法に従って測定される場合、5%超、及び/又は7%超、及び/又は10%超のGMピーク伸長を呈する、ウェブが提供される。 本発明の更に別の実施例では、1種以上のフィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む、フィラメントを含み、本明細書で説明される引張試験方法に従って測定される場合、15g/cmで20,000g/cm未満のGM弾性率を呈する、ウェブが提供される。 本発明の更に別の実施例では、1種以上のフィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む、フィラメントを含み、このフィラメントが、少なくとも1種の微生物を放出し、本明細書で説明される溶解試験方法に従って測定される場合、1時間未満の平均崩壊時間を呈する、ウェブが提供される。 別の実施例では、本発明によるウェブを含む、使い捨て吸収性物品、例えば、婦人用衛生パッド、パンティーライナー、タンポン、生理用ナプキン、成人用失禁パッド、成人用失禁パンツ、おむつ、ベビーパンツ、幼児用パンツ、夜間用パンツ、スイムパンツ、及びこれらの混合物が提供される。 したがって、本発明は、1種以上の微生物を含む、フィラメントなどの繊維要素を含む新規のウェブ、及びその作製方法を提供する。 定義 本明細書で使用するとき、「ウェブ」とは、繊維要素の集合体、例えば、互いに関連付けられるいずれかの性質又は由来の、連続性フィラメントなどの、繊維及び/又はフィラメントを意味する。 一実施例では、ウェブは、キャスティングプロセスではなく、紡糸プロセスを介して形成される繊維要素を含む、矩形の固体である。 一実施例では、本発明によるウェブは、ある機能を実行するための、構造体内部でのフィラメントの秩序立った配列を意味する。 一実施例では、本発明のウェブは、相互に絡み合う、2種以上及び/又は3種以上の複数のフィラメントを含む配列である。 一実施例では、本発明のウェブは、繊維要素に加えて、微粒子などの1種以上の固体添加剤を含み得る。 一実施例では、本発明のウェブは、フィラメントなどの1種以上の繊維要素を含み、それらの繊維要素のうちの少なくとも1種は、1種以上の微生物を含む。 別の実施例では、本発明のウェブは水溶性であり、例えば、そのウェブは、1種以上の微生物を含む水溶性繊維要素を含む。 更に別の実施例では、本発明のウェブは、1種以上の微生物を含む1種以上の繊維要素、及び微生物を含まない1種以上の繊維要素を含み得る。 更に別の実施例では、本発明のウェブは、1種以上の微生物を含む1種以上の水溶性繊維要素、及び1種以上の水不溶性繊維要素を含み得る。 更に別の実施例では、本発明のウェブは、1種以上の微生物を含む1種以上の繊維要素、及び、パルプ繊維、例えば木材パルプ繊維などの、1種以上の固体添加剤を含み得る。 本明細書で使用するとき、「繊維要素」とは、長さがその平均直径を大きく上回る、すなわち、長さと平均直径との比が少なくとも約10である、細長い微粒子を意味する。 繊維要素は、フィラメント又は繊維とすることができる。 一実施例では、繊維要素は、複数の繊維要素を含むヤーンではなく、単一繊維要素である。 本発明の繊維要素は、メルトブローイング、スパンボンディング、電界紡糸、及び/又は回転紡糸などの、好適な紡糸プロセス操作を介して、繊維要素形成組成物とも称されるフィラメント形成組成物から紡糸することができる。 本発明の繊維要素は、単一成分及び/又は多成分とすることができる。 例えば、それらの繊維要素は、2成分繊維及び/又は2成分フィラメントを含み得る。 これらの2成分繊維及び/又は2成分フィラメントは、サイドバイサイド、コア及びシース、海島型などの、任意の形態とすることができる。 本明細書で使用するとき、「共形成繊維構造体」とは、その繊維構造体が、複数のフィラメント及び複数の繊維を含むことを意味する。 一実施例では、共形成繊維構造体は、デンプンフィラメント及び木材パルプ繊維を含む。 本明細書で使用するとき、「フィラメント」とは、長さがその直径を大きく上回る、すなわち、長さと直径との比が少なくとも約10である、細長い微粒子を意味する。 本発明のフィラメントは、メルトブローイング、乾式紡糸、及び/又はスパンボンディングなどの、好適な紡糸プロセス操作を介して、フィラメント形成組成物から紡糸することができる。 本発明のフィラメントは、単一成分及び/又は多成分のものとすることができる。 例えば、それらのフィラメントは、2成分フィラメントを含み得る。 これらの2成分フィラメントは、サイドバイサイド、コア及びシース、海島型などの、任意の形態とすることができる。 本発明のフィラメントは、5.08cm(2インチ)以上、及び/又は7.62cm(3インチ)以上、及び/又は10.16cm(4インチ)以上、及び/又は15.24cm(6インチ)以上の長さを呈する。 フィラメントは、典型的には、本質的に、連続しているか又は実質的に連続していると見なされる。 フィラメントは、繊維(長さが5.08cm未満であるもの)よりも相対的に長い。 フィラメントの非限定的な例としては、メルトブローンフィラメント及び/又はスパンボンドフィラメントが挙げられる。 一実施例では、フィラメントが、より短い長さ(5.08cm未満の長さなど)に切断される場合などに、本発明のフィラメントから1つ以上の繊維を形成することができる。 それゆえ、一実施例では、本発明はまた、1種以上のフィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む繊維などの、本発明のフィラメントから作製される繊維も含む。 それゆえ、本明細書での本発明のフィラメントへの言及はまた、別途注記がない限り、そのようなフィラメントから作製される繊維も含む。 繊維は、典型的には、本質的に連続していると見なされるフィラメントに対して、本質的に不連続であると見なされる。 本明細書で使用するとき、「繊維」とは、5.08cm(2インチ)未満、及び/又は3.81cm(1.5インチ)未満、及び/又は2.54cm(1インチ)未満の長さを呈する、上述のような細長い微粒子を意味する。 繊維は、典型的には、本質的に不連続であると見なされる。 繊維の非限定的な例としては、本発明のフィラメント又はフィラメントトウを紡糸して、次いで、それらのフィラメント又はフィラメントトウを5.08cm(2インチ)未満の断片へと切断することにより、複数の繊維を製造することによって製造される、短繊維が挙げられる。 一実施例では、フィラメントが、より短い長さ(5.08cm未満の長さなど)に切断される場合などに、本発明のフィラメントから1つ以上の繊維を形成することができる。 それゆえ、一実施例では、本発明はまた、1種以上のフィラメント形成材料及び微生物などの1種以上の添加剤を含む繊維などの、本発明のフィラメントから作製される繊維も含む。 それゆえ、本明細書での本発明のフィラメントへの言及はまた、別途注記がない限り、そのようなフィラメントから作製される繊維も含む。 繊維は、典型的には、本質的に連続していると見なされるフィラメントに対して、本質的に不連続であると見なされる。 本明細書で使用するとき、「フィラメント形成組成物」とは、メルトブローイング、乾式紡糸、及び/又はスパンボンディングなどによって本発明のフィラメントを作製するために好適な、組成物を意味する。 フィラメント形成組成物は、1種以上のフィラメント形成材料を含み、それらの材料は、それらをフィラメントへと紡糸するために好適なものにさせる特性を呈する。 一実施例では、フィラメント形成材料は、ポリマーを含む。 1種以上のフィラメント形成材料に加えて、フィラメント形成組成物は、1種以上の添加剤を含み得る。 更には、フィラメント形成組成物は、水などの1種以上の極性溶媒を含み得るものであり、この極性溶媒中に、フィラメント形成材料のうちの1種以上、例えば全て、及び/又は微生物のうちの1種以上、例えば全て、並びに、安定剤及び抗酸化剤などの任意の追加的な添加剤が、溶解及び/又は分散される。 一実施例では、図1に示すように、本発明のフィラメント形成組成物から作製される、本発明のフィラメント10は、1種以上の微生物12が、そのフィラメントの外部表面上のコーティングなどの、コーティングの形態などでフィラメント上に存在するのではなく、フィラメント内に存在し得るようなものである。 フィラメント形成組成物内に存在する、フィラメント形成材料の総濃度、及び微生物の総濃度は、本発明のフィラメントが、それらから製造される限りにおいて、任意の好適な量とすることができる。 図1に示すように、このフィラメントの断面は、2種以上の微生物を含み得る。 一実施例では、1種以上の微生物が、フィラメント内に存在し得るものであり、また1種以上の追加的微生物が、フィラメントの表面上に存在し得る。 別の実施例では、本発明のフィラメントは、1種以上の微生物を含み得るものであり、それらの微生物は、最初に作製された際にフィラメント内に存在するものであるが、次いで、そのフィラメントの目的用途の条件に曝されると、フィラメントから遊離する。 本明細書で使用するとき、「フィラメント形成材料」とは、フィラメントを作製するために好適な特性を呈するポリマーを製造することが可能な、ポリマー又はモノマーなどの材料を意味する。 一実施例では、フィラメント形成材料は、アニオン性、カチオン性、双性イオン性、及び/又は非イオン性のポリマーなどの、1種以上の置換ポリマーを含む。 別の実施例では、このポリマーは、ポリビニルアルコール(「PVOH」)などのヒドロキシルポリマー、並びに/あるいは、デンプン及び/又はデンプン誘導体、例えばエトキシル化デンプン及び/又は酸希釈デンプンなどの、多糖類を含み得る。 更に別の実施例では、フィラメント形成材料は、極性溶媒可溶性材料である。 本明細書で使用するとき、「安定剤」とは、微生物を含有するフィラメントの形成の間、及び/又は形成の後に、例えば、微生物の脱水を防止及び/又は緩和することによって、微生物の生存率を改善する材料を意味する。 本明細書で使用するとき、「添加剤」とは、フィラメント形成材料又は微生物ではない、本発明のフィラメント内に存在する任意の材料を意味する。 一実施例では、添加剤は、加工助剤を含む。 更に別の実施例では、添加剤は、充填剤を含む。 一実施例では、添加剤は、フィラメント内に存在する任意の材料を含み、この材料は、その材料がフィラメントに存在しないことにより、フィラメントが、そのフィラメント構造を喪失するという結果をもたらすものではなく、換言すれば、その材料が存在しないことにより、フィラメントが、その固体形態を喪失するという結果をもたらすものではない。 一実施例では、添加剤は、フィラメント内部での安定化環境を微生物に提供する、安定剤、例えば、炭水化物及び/又はタンパク質を含む。 別の実施例では、添加剤は、抗酸化剤加を含む。 別の実施例では、添加剤は、フィラメント用の可塑剤を含む。 本発明のフィラメントは、1種以上の可塑剤を含み得る。 存在する場合、可塑剤は、乾燥フィラメントベースで、約0.01重量%〜約5重量%、及び/又は約0.05重量%〜約3重量%、及び/又は約0.05重量%〜約1重量%、及び/又は約0.1〜約0.5重量%の濃度で、フィラメント内に存在し得る。 本発明に関する好適な可塑剤の非限定的な例としては、ポリオール、コポリオール、ポリカルボン酸、ポリエステル、及びジメチコンコポリオールが挙げられる。 有用なポリオールの例としては、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチルペンタン−1,3−ジオール、ポリエチレングリコール(200〜600)、ペンタエリスリトール、糖アルコール、例えばソルビトール、マニトール、ラクチトール、並びに他のモノ−及び多価低分子量アルコール(例えば、C2〜C8アルコール)が挙げられるが、これらに限定されない。 一実施例では、可塑剤としては、グリセリン及び/又はプロピレングリコール、及び/又は、プロポキシル化グリセロールなどのグリセロール誘導体が挙げられる。 更に別の実施例では、可塑剤は、グリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリシドール、尿素、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、エチレンビスホルムアミド、及びこれらの混合物からなる群から選択される。 別の実施例では、添加剤は、本発明のフィラメント内に存在するフィラメント形成材料のうちの1種以上を架橋するために好適な、架橋剤を含む。 一実施例では、架橋剤は、ヒドロキシルポリマーを、例えばそれらのヒドロキシル部分を介して一体に架橋することが可能な、架橋剤を含む。 好適な架橋剤の非限定的な例としては、イミダゾリジノン、ポリカルボン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。 一実施例では、架橋剤は、尿素グリオキサール付加物架橋剤、例えば、ジヒドロキシエチレン尿素(「DHEU」)などのジヒドロキシイミダゾリジノンを含む。 架橋剤は、極性溶媒などの溶媒中での、フィラメントの溶解度及び/又は溶解を制御するために、本発明のフィラメント形成組成物及び/又はフィラメント内に存在し得る。 架橋剤の使用により、本発明のフィラメントの溶解性能を調節するための手段が提供される。 別の実施例では、添加剤は、剪断力変性剤及び/又は伸長変性剤などの、変性剤を含む。 レオロジー変性剤の非限定的な例としては、本発明のフィラメント内で使用することが可能な、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリウレタン、及びポリアクリレートが挙げられるが、これらに限定されない。 レオロジー変性剤の非限定的な例は、Dow Chemical Company(Midland,MI)より市販されている。 更に別の実施例では、添加剤は、フィラメントが目的用途の条件に曝される際に、及び/又は、フィラメントが溶解する際に、及び/又は、微生物がフィラメントから放出される際に、及び/又は、フィラメントのモルホルジーが変化する際に、視覚的な信号を提供するために、本発明のフィラメント内に組み込まれる1種以上の色及び/又は染料を含む。 更に別の実施例では、添加剤は、使用中に冷感、温感、又は他の感覚的な信号を提供するために、本発明のフィラメント内に組み込まれる1種以上の感覚剤を含む。 感覚剤の非限定的な例としては、冷感剤及び/又は温感剤、香料、臭気抑制剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。 更に別の実施例では、添加剤は、1種以上の離型剤及び/又は潤滑剤を含む。 好適な離型剤及び/又は潤滑剤の非限定的な実施例としては、脂肪酸、脂肪酸塩、脂肪族アルコール、脂肪族エステル、スルホン化脂肪酸エステル、脂肪族アミンアセテート、脂肪アミド、シリコーン、アミノシリコーン、フルオロポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。 一実施例では、離型剤及び/又は潤滑剤は、フィラメントに適用されるものであり、換言すれば、フィラメントが形成された後に適用される。 一実施例では、1種以上の離型剤/潤滑剤は、回収装置上でフィラメントを回収してウェブを形成する前に、フィラメントに適用される。 別の実施例では、1種以上の離型剤/潤滑剤は、ウェブの積層体内などで、1つ以上のウェブを接触させる前に、本発明のフィラメントから形成されたウェブに適用される。 更に別の実施例では、1種以上の離型剤/潤滑剤は、フィラメント及び/又はウェブの除去を容易にするために、並びに/あるいは、本発明のフィラメント及び/又はウェブの層が、不注意であっても互いに付着することを回避するために、フィラメント及び/又はウェブが、加工処理システム内で使用される装置の表面などの表面に接触する前に、本発明のフィラメント、及び/又はフィラメントを含むウェブに適用される。 一実施例では、離型剤/潤滑剤は微粒子を含む。 更に別の実施例では、添加剤は、1種以上のブロッキング防止剤及び/又は粘着性除去剤を含む。 好適なブロッキング防止剤及び/又は粘着性除去剤の非限定的な例としては、デンプン、デンプン誘導体、架橋ポリビニルピロリドン、架橋セルロース、微結晶セルロース、シリカ、金属酸化物、炭酸カルシウム、タルク、雲母、及びこれらの混合物が挙げられる。 一実施例では、添加剤は、pH緩衝剤、例えばクエン酸ナトリウム二水和物を含む。 本明細書で使用するとき、「目的用途の条件」とは、本発明のフィラメントなどの繊維要素を含むウェブが、その設計目的のうちの1つ以上に関して使用される際に曝される、温度、水などの水分、唾液及び/又は月経液などの体液、pH、並びに/あるいは機械的条件を意味する。 例えば、フィラメントが、婦人用衛生製品内で使用されるように設計される場合には、目的用途の条件としては、その婦人用衛生製品の使用の間に存在する、それらの温度、水分、尿、汗、月経液若しくは他の体液、pH、及び/又は摩擦などの機械的条件が挙げられる。 別の実施例では、フィラメントが、口腔ケア製品内で使用されるように設計される場合には、目的用途の条件としては、それらの口腔ケア製品の、ヒトによる使用又は動物内での使用の間に存在する、それらの温度、水分、唾液、pH、及び/又は機械的条件が挙げられる。 同様に、フィラメントが、家庭用洗浄製品内で使用されるように設計される場合には、目的用途の条件としては、その家庭用洗浄製品の使用の間に存在する、温度、そのフィラメントを水で湿潤させることからもたらされるような水分、及び/又は機械的条件が挙げられる。 上記に加えて、本発明のフィラメントは、ヒト及び/又はペット用の食品内で使用することもできる。 「処理する」とは、表面又は環境の処理に関して本明細書で使用するとき、微生物のうちの1種以上が、表面又は環境に利益をもたらすことを意味する。 処理としては、表面又は環境の外観、清浄度、匂い、純度、及び/又は感触を調節すること、並びに/あるいは直ちに改善することが挙げられる。 一実施例では、ケラチン性組織(例えば、皮膚及び/又は毛髪)表面の処理に関する処理とは、そのケラチン性組織の表面的な外観及び/又は感触を調節すること、並びに/あるいは直ちに改善することを意味する。 例えば、「皮膚、毛髪、又は爪(ケラチン性組織)の条件の調節」としては、皮膚、毛髪、又は爪の萎縮を低減するための、皮膚、毛髪、又は爪の肥厚化(例えば、皮膚の表皮及び/又は真皮及び/又は皮下(例えば、皮下脂肪又は筋肉)層の構築、並びに適用可能である場合、爪及び毛幹の角質層の構築)、真皮−表皮の境界(乳頭間隆起としても既知)の回旋の増加、弾性線維症、たるみ、皮膚若しくは毛髪の変形からの回復の喪失などの、皮膚又は毛髪の弾性の喪失(機能的皮膚エラスチンの喪失、損傷、及び/又は不活性化)の防止、目の下のくま、しみ(例えば、酒さなどによる不均一な赤味)(以降では「赤斑」と称される)、血色の悪さ(青白い色)、毛細血管拡張症若しくはクモ状血管によって引き起こされる変色、及び白� ��などの、皮膚、毛髪、又は爪の色のメラニン性変化若しくは非メラニン性変化の防止が挙げられる。 一実施例では、微生物のうちの1種以上は、動物、例えばヒトなどの哺乳類によって、その動物内の口、鼻、目、耳、毛穴、直腸、膣、又は他の開口部若しくは創傷(創傷ドレッシングによる微生物の送達など)を経由して摂取及び/又は消費される際に、その機能を実行する(すなわち、処理する)ことができる。 摂取を目的とする、本発明のフィラメントなどの繊維要素を含むウェブを含む、製品の非限定的な例としては、婦人用衛生製品(例えば、タンポン、パッド、パンティーライナー)、ベビーケア製品、歯のホワイトニング製品、歯肉健康製品、フロスなどの口腔ケア製品、医薬製品、食餌性製品(例えば、新たな食品形態で送達されるもの)、パーソナルヘルスケア製品、美容ケア製品、及びペットケア製品、並びにこれらの混合物が挙げられる。 本明細書で使用するとき、「重量比」とは、フィラメント内の乾燥重量ベースでの微生物などの添加剤の重量(g又は%))に対する、フィラメント内の乾燥重量ベースでのフィラメント形成材料の重量(g又は%)を意味する。 本明細書で使用するとき、「ヒドロキシルポリマー」としては、例えばフィラメント形成材料として、本発明のフィラメント内に組み込むことが可能な、任意のヒドロキシル含有ポリマーが挙げられる。 一実施例では、本発明のヒドロキシルポリマーは、20重量%超、及び/又は50重量%超、及び/又は90重量%超のヒドロキシル部分を含む。 本発明のフィラメントに関して本明細書で使用するとき、「非セルロース含有」とは、5重量%未満、及び/又は3重量%未満、及び/又は1重量%未満、及び/又は0.1重量%未満、及び/又は0重量%の、セルロースポリマー、セルロース誘導体ポリマー、及び/又はセルロースコポリマーが、フィラメント内に存在することを意味する。 一実施例では、「非セルロース含有」とは、5重量%未満、及び/又は3重量%未満、及び/又は1重量%未満、及び/又は0.1重量%未満、及び/又は0重量%のセルロースポリマーが、フィラメント内に存在することを意味する。 本発明のフィラメントに関して本明細書で使用するとき、「極性溶媒可溶性材料」とは、極性溶媒中に混和性である材料を意味する。 一実施例では、極性溶媒可溶性材料は、アルコール及び/又は水中に混和性である。 換言すれば、極性溶媒可溶性材料は、周囲条件で、アルコール及び/又は水などの極性溶媒と、安定した(均質の溶液を形成した後、5分超にわたって相分離しない)均質な溶液を形成することが可能な材料である。 本発明のフィラメントに関して本明細書で使用するとき、「アルコール可溶性材料」とは、アルコール中に混和性である材料を意味する。 換言すれば、周囲条件で、アルコールと安定した(均質の溶液を形成した後、5分超にわたって相分離しない)均質な溶液を形成することが可能な材料である。 本発明のフィラメントに関して本明細書で使用するとき、「水溶性材料」とは、水中に混和性である材料を意味する。 換言すれば、周囲条件で、水と安定した(均質の溶液を形成した後、5分超にわたって分離しない)均質な溶液を形成することが可能な材料である。 本明細書で使用するとき、「周囲条件」とは、23℃±2.2℃、及び50%±10%の相対湿度を意味する。 フィラメントに関して本明細書で使用するとき、「長さ」とは、一方の終端部から他方の終端部までの、そのフィラメントの最長軸線に沿った長さを意味する。 フィラメントが、その中に、捩れ、縮れ、又は屈曲部を有する場合には、長さは、そのフィラメントの経路全体に沿った長さである。 フィラメントに関して本明細書で使用するとき、「直径」は、本明細書で説明される直径試験方法に従って測定される。 一実施例では、本発明のフィラメントは、100μm未満、及び/又は75μm未満、及び/又は50μm未満、及び/又は25μm未満、及び/又は20μm未満、及び/又は15μm未満、及び/又は10μm未満の、かつ/あるいは1μm超、及び/又は3μm超、及び/又は5μm超、及び/又は7μm超の、直径を呈する。 本明細書で使用するとき、「誘因条件」とは、一実施例では、刺激として機能し、フィラメントの物理的構造の喪失若しくは変更、フィラメントの膨張、ゲル化、若しくは溶解、及び/又は、フィラメントからの微生物の放出などの、フィラメント内での変化を開始させる、活動又は事象などの、あらゆるものを意味する。 別の実施例では、誘因条件は、本発明のフィラメントが水に添加される場合、水などの環境中に存在し得る。 換言すれば、本発明のフィラメントが水に添加されるという事実を除けば、水中では何も変化しない。 フィラメントのモルホルジー変化に関して本明細書で使用されるとき、「モルホロジー変化」とは、フィラメントが、その物理的構造の変化を経験することを意味する。 本発明のフィラメントに関するモルホルジー変化の非限定的な例としては、溶解、融解、膨張、収縮、粉々に破壊、破裂、伸長、短縮、及びこれらの組み合わせが挙げられる。 本発明のフィラメントは、目的用途の条件に曝されると、それらのフィラメントの物理的構造を、完全若しくは実質的に喪失する場合があり、又は、それらのモルホルジーを変化させる場合もあり、又は、それらのフィラメントの物理的構造を保持するか、若しくは実質的に保持する場合もある。 「乾燥ウェブ及び/又は乾燥フィラメントベースでの重量」とは、乾燥剤を使用する乾燥機、例えば、分子ふるい乾燥剤を使用する、Desican Inc. より商標名M−3003−66で市販の乾燥機/乾燥剤内に、ウェブ及び/又はフィラメントを少なくとも24時間にわたって定置した直後に測定される、ウェブ及び/又はフィラメントの重量を意味する。 ウェブ及び/又はフィラメントの重量は、23℃±2.2℃の温度及び50%±10%の相対湿度の調整室内で、乾燥機/乾燥剤からウェブ及び/又はフィラメントを取り出した直後に測定される。 一実施例では、「乾燥ウェブ及び/又は乾燥フィラメントベースでの重量」とは、ウェブ及び/又はフィラメントが、乾燥ウェブ及び/又は乾燥フィラメントベースで、20重量%未満、及び/又は15重量%未満、及び/又は10重量%未満、及び/又は7重量%未満、及び/又は5重量%未満、及び/又は3重量%未満であるが、0重量%超の、水、例えば遊離水などの、水分を含み得ることを意味する。 例えば、ウェブ内及び/又はウェブ内部のフィラメント内に存在する1種以上の添加剤、例えば微生物の総濃度に関して本明細書で使用するとき、「総濃度」とは、重量の合計、微生物のコロニー形成単位/ウェブ及び/又はフィラメントのg(「CFU/g」)の合計、あるいは全ての他の(非微生物)添加剤の重量パーセントを意味する。 換言すれば、ウェブ及び/又はウェブ内部のフィラメントは、乾燥ウェブ及び/又は乾燥フィラメントベースの重量で、少なくとも10 3 CFU/g、及び/又は少なくとも10 4 CFU/g、及び/又は少なくとも10 5 CFU/g、及び/又は少なくとも10 6 CFU/g、及び/又は少なくとも10 7 CFU/g、及び/又は少なくとも10 8 CFU/gの、1種以上の微生物を含み得る。 別の実施例では、本発明のウェブ及び/又はフィラメントは、乾燥ウェブ及び/又は乾燥フィラメントベースで、少なくとも1重量%、及び/又は少なくとも5重量%、及び/又は少なくとも10重量%、及び/又は少なくとも20重量%、及び/又は最大50重量%の総濃度で、ウェブ及び/又はフィラメント内に1種以上の非微生物添加剤を含み得る。 本明細書で使用するとき、「不安定微生物」とは、変化を被る可能性が高い微生物、例えば、ストレスに、例えば湿度、温度、剪断、好気性条件に曝されると、全て又は実質的な部分を喪失する可能性が高い(本明細書で説明される生存率/計数試験方法に従って測定される場合、少なくとも1log以上の生存率低下の)微生物を意味する。 ストレスの非限定的な例は、25℃/60% RH条件に、28日間及び/又は56日間にわたって、微生物を晒すことである。 以下の実施例でのL. ファーメンタムは、本明細書で使用されるような不安定微生物の例である。 本明細書で使用するとき、本明細書で使用される場合の冠詞「a」及び「an」、例えば「アニオン性界面活性剤(an anionic surfactant)」又は「繊維(a fiber)」は、特許請求又は説明される材料のうちの1つ以上を意味するものと理解される。 全ての百分率及び比率は、別途指定されない限り、重量によって算出される。 全ての百分率及び比率は、別途指定されない限り、全組成物を基準にして算出される。 別途注記がない限り、構成成分又は組成物の濃度は全て、その構成成分又は組成物の活性濃度に関するものであり、市販の供給源内に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。 ウェブ 本発明のウェブは、1種以上の繊維要素、例えば、1種以上の微生物を含む1種以上のフィラメントを含む。 本発明のウェブは、本明細書で説明される水分活性試験方法に従って測定される場合、0.2未満、及び/又は0〜約0.2、及び/又は0超〜0.15未満の、水分活性を含み得る。 一実施例では、本発明のウェブは、本明細書で説明される溶解試験方法に従って測定される場合、1時間未満、及び/又は30分未満、及び/又は10分未満、及び/又は5分未満、及び/又は1分未満、及び/又は30秒未満、及び/又は10秒未満、及び/又は5秒未満の、及び/又は即時であり得る、平均崩壊時間を呈し得る。 一実施例では、本発明のウェブは、本明細書で説明される溶解試験方法に従って測定される場合、12時間未満、及び/又は6時間未満、及び/又は1時間未満、及び/又は30分未満、及び/又は10分未満、及び/又は5分未満、及び/又は1分未満、及び/又は30秒未満、及び/又は10秒未満、及び/又は5秒未満の、及び/又は即時であり得る、平均溶解時間を呈し得る。 別の実施例では、本発明のウェブは、本明細書で説明される溶解試験方法に従って測定される場合、約10秒/gsm(s/gsm)以下、及び/又は約5s/gsm以下、及び/又は約3s/gsm以下、及び/又は約2s/gsm以下、及び/又は約1s/gsm以下、及び/又は約0.5s/gsm以下の、ウェブのgsm当たりの平均崩壊時間を呈する。 別の実施例では、本発明のウェブは、本明細書で説明される溶解試験方法に従って測定される場合、約10秒/gsm(s/gsm)以下、及び/又は約5s/gsm以下、及び/又は約3s/gsm以下、及び/又は約2s/gsm以下、及び/又は約1.8s/gsm以下、及び/又は約1.5s/gsmの以下の、ウェブのgsm当たりの平均溶解時間を呈する。 本発明の一実施例では、1種以上の微生物を含むウェブであって、そのウェブ材料が、本明細書で説明される坪量試験方法によって測定される場合、5000g/m 2未満、及び/又は4000g/m 2未満、及び/又は2000g/m 2未満、及び/又は1000g/m 2未満、及び/又は500g/m 2未満、及び/又は300g/m 2未満、及び/又は200g/m 2未満の坪量を呈する、ウェブが提供される。 本発明の別の実施例では、1種以上の微生物を含むウェブであって、そのウェブ材料が、本明細書で説明される厚さ試験方法によって測定される場合、0.01mm超、及び/又は0.05mm超、及び/又は0.1mm超の、かつ/あるいは、約20mmまで、及び/又は約10mmまで、及び/又は約5mmまで、及び/又は約2mmまで、及び/又は約0.5mmまで、及び/又は約0.3mmまでの厚さを呈するウェブが、本明細書で提供される。 本発明の別の実施例では、1種以上の微生物を含むウェブであって、そのウェブ材料が、本明細書で説明される引張試験方法に従って測定される場合、8N/cm超、及び/又は1.5N/cm超、及び/又は1.9N/cm超、及び/又は2.9N/cm超(200g/インチ、及び/又は400g/インチ超、及び/又は500g/インチ超、及び/又は750g/インチ超)のGM引張強度を呈する、ウェブが提供される。 本発明の更に別の実施例では、1種以上の微生物を含むウェブであって、そのウェブ材料が、本明細書で説明される引張試験方法に従って測定される場合、5%超、及び/又は10%超、及び/又は20%超、及び/又は30%超、及び/又は50%超の、かつ/あるいは、約200%まで、及び/又は約100%まで、及び/又は約75%までの幾何平均(GM)ピーク伸長を呈する、ウェブが提供される。 本発明の更に別の実施例では、1種以上の微生物を含むウェブ材料であって、本明細書で説明される引張試験方法によって測定される場合、15g/cmで20,000g/cm未満、及び/又は15g/cmで15,000g/cm未満、及び/又は15g/cmで12,000g/cm未満、及び/又は15g/cmで10,000g/cm未満、及び/又は15g/cmで8,000g/cm未満の、かつ/あるいは、15g/cmで10g/cm超、及び/又は15g/cmで50g/cm超、及び/又は15g/cmで100g/cm超、及び/又は15g/cmで500g/cm超、及び/又は15g/cmで1,000g/cm超の幾何平均(GM)弾性率を呈する、ウェブ材料が提供される。 本発明の更に別の実施例では、1種以上の微生物を含むウェブであって、そのウェブ材料が、本明細書で説明される密度試験方法に従って測定される場合、0.50g/cm 3未満、及び/又は40g/cm 3未満、及び/又は0.38g/cm 3未満、及び/又は0.25g/cm 3未満、及び/又は0.10g/cm 3未満の密度を呈する、ウェブが提供される。 本発明の更に別の実施例では、1種以上の微生物を含むウェブであって、そのウェブ材料が、本明細書で説明されるプレート剛性試験方法に従って測定される場合、50N * mm未満、及び/又は40N * mm未満、及び/又は30N * mm未満、及び/又は20N * mm未満、及び/又は15N * mm未満、及び/又は10N * mm未満、及び/又は7N * mm未満、及び/又は5N * mm未満、及び/又は3N * mm未満のプレート剛性を呈する、ウェブが提供される。 一実施例では、本発明の第1のウェブを、第2のウェブと組み合わせることにより、多層製品、例えば2層製品を形成することができる。 一実施例では、この第2のウェブは、第1のウェブの繊維要素内に存在する微生物とは異なる、ゼロ又は1種以上の微生物を含む、繊維要素を含み得る。 別の実施例では、この第2のウェブは、水不溶性であることなどの、第1のウェブの繊維要素とは異なる特性を呈する、繊維要素を含み得る。 更に別の実施例では、この第2のウェブは、第1のウェブの繊維要素内に存在するフィラメント形成材料とは異なる、熱可塑性ポリマー、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、及び/又はポリエステルなどの種々のフィラメント形成材料を含む、繊維要素を含み得る。 本発明のウェブは、婦人用衛生製品、例えばパッド、タンポン、パンティーライナー、口腔ケア製品、例えばフロス及び/又は歯ストリップ、ホームケア製品、例えば床洗浄パッド内で使用するためなどの、様々な用途で使用するために設計することができる。 繊維要素 本発明の繊維要素は、1種以上の微生物を含み得る。 これらの繊維要素は、1種以上の微生物を含むフィラメントを含み得る。 これらの繊維要素は、フィラメントを紡糸して、次いで、それらのフィラメントを繊維へと切断することによって形成することが可能な、1種以上の微生物を含む繊維を含み得る。 以下の論考は、フィラメントを対象とするものであるが、そのようなフィラメントを繊維へと切断して、本発明のウェブを作製するために使用することができるという理解を伴うものである。 フィラメント 本発明のフィラメントは、フィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む。 一実施例では、1種以上の微生物は、表面コーティングとしてのみ存在するのではなく、又はフィラメント上に部分的に埋め込まれるのでもなく、フィラメント内部に存在する。 一実施例では、本発明のフィラメント内に存在する微生物のうちの少なくとも1種は、本明細書で説明される生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60% RH条件に28日間にわたって曝された後に、2.5log未満、及び/又は2.25log未満、及び/又は2log未満、1.5log未満、及び/又は1log未満の生存率低下を呈する。 一実施例では、本発明のフィラメント内に存在する微生物のうちの少なくとも1種は、本明細書で説明される生存率/計数試験方法に従って測定される場合、25℃/60% RH条件に56日間にわたって曝された後に、5log未満、及び/又は4.5log未満、及び/又は4log未満、及び/又は3.5log未満、及び/又は3log未満、及び/又は2.5log未満、及び/又は2.25log未満、及び/又は2log未満及び/又は1.5log未満、及び/又は1log未満の生存率低下を呈する。 一実施例では、本発明のフィラメント内に存在する微生物のうちの少なくとも1種は、目的用途の条件に曝される場合、フィラメントから放出可能である。 一実施例では、本発明のフィラメント内に存在するフィラメント形成材料の総濃度は、乾燥フィラメントベースで、90重量%未満、及び/又は80重量%未満、及び/又は70重量%未満、及び/又は60重量%未満であり、フィラメント内に存在する1種以上の微生物の総濃度は、乾燥フィラメントベースで、50重量%未満、及び/又は1重量%超である。 フィラメント形成材料及び微生物に加えて、本発明のフィラメントは、1種以上の安定剤を含み得る。 一実施例では、本発明のフィラメント内に存在する安定剤の総濃度は、乾燥フィラメントベースで、60重量%未満、及び/又は10重量%超である。 別の実施例では、フィラメントは、酸化防止剤を更に含み得る。 本発明のフィラメント内に存在する酸化防止剤の総濃度は、乾燥フィラメントベースで、1重量%未満、及び/又は0重量%までである。 更に別の実施例では、本発明のフィラメントは、乾燥フィラメントベースで、約20重量%〜、及び/又は約30重量%〜、及び/又は約40重量%〜約50重量%、及び/又は〜約60重量%、及び/又は〜約70重量%の、ポリビニルアルコールポリマー及び/又はデンプンポリマーなどのフィラメント形成材料と、乾燥フィラメントの重量で、少なくとも10 3 CFU/g、及び/又は少なくとも10 4 CFU/g、及び/又は少なくとも10 5 CFU/g、及び/又は少なくとも10 6 CFU/g、及び/又は少なくとも10 7 CFU/g、及び/又は少なくとも10 8 CFU/gの、1種以上の微生物とを含む。 一実施例では、本発明のフィラメントは、メルトブローンフィラメントとすることができる。 別の実施例では、本発明のフィラメントは、スパンボンドフィラメントとすることができる。 別の実施例では、フィラメントは、その微生物のうちの1種以上の放出前及び/又は放出後に、中空のフィラメントとすることができる。 本発明のフィラメントは、親水性又は疎水性とすることができる。 フィラメントは、そのフィラメント固有の親水性特性又は疎水性特性を変化させるように、表面処理及び/又は内部処理することができる。 一実施例では、フィラメントは、本明細書で説明される直径試験方法に従って測定される場合、100μm未満、及び/又は75μm未満、及び/又は50μm未満、及び/又は25μm未満、及び/又は20μm未満、及び/又は15μm未満、及び/又は10μm未満の、かつ/あるいは1μm超、及び/又は3μm超、及び/又は5μm超、及び/又は7μm超の、平均直径を呈する。 別の実施例では、本発明のフィラメントは、本明細書で説明される直径試験方法に従って測定される場合、1μm超の直径を呈する。 本発明のフィラメントの直径を使用して、フィラメント内に存在する1種以上の微生物の放出速度、並びに/あるいは、フィラメントの物理的構造の喪失及び/又は変化の速度を制御することができる。 本発明のウェブ内に存在するフィラメントは、2種以上の異なる微生物を含み得る。 一実施例では、フィラメントは、2種以上の異なる微生物を含み、それらの2種以上の異なる微生物は、互いに適合性である。 別の実施例では、フィラメントは、2種以上の異なる微生物を含み、それらの2種以上の異なる微生物は、互いに不適合性である。 一実施例では、フィラメントは、フィラメント内部の微生物と、表面コーティング、又はフィラメント内に部分的に埋め込まれるものなどの、フィラメントの外表面上の微生物とを含み得る。 フィラメントの外表面上の微生物は、フィラメント内に存在する微生物と同じか、又は異なるものとすることができる。 異なる場合には、それらの微生物は、互いに適合性とするか、又は不適合性とすることができる。 一実施例では、1種以上の微生物は、フィラメント全体にわたって均一に分散させるか、又は実質的に均一に分散させることができる。 別の実施例では、1種以上の微生物は、フィラメントのある部分が微生物を含有し、フィラメントの別の部分が微生物を含まないように、フィラメント内部で離散領域として分散させることができる。 更に別の実施例では、少なくとも1種の微生物は、フィラメント全体にわたって均一に、又は実質的に均一に分散され、少なくとも別の微生物は、フィラメント内部で1つ以上の離散領域として分散される。 更に別の実施例では、少なくとも1種の微生物は、フィラメント内部で1つ以上の離散領域として分散され、少なくとも別の微生物は、フィラメント内部で、第1の離散領域とは異なる1つ以上の離散領域として分散される。 更に別の実施例では、本発明のフィラメントは、フィラメントの断面が少なくとも2種の微生物を含むように、1種以上の微生物を含有し得る。 本発明のフィラメントの更に別の実施例は、コアが微生物を含有し、シースが微生物を含まないか、又は、コアが微生物を含まず、シースが微生物を含有するか、又は、コアが第1の微生物を含有し、シースが第1の微生物とは異なる第2の微生物を含有するか、又は、コアが1種以上の微生物を含有し、シースが1種以上のフィラメント形成材料を含有する、2成分フィラメントである。 サイドバイサイド2成分フィラメントなどの、2成分フィラメントの別の実施例では、一方のサイドが微生物を含有することができ、他方のサイドが微生物を含むことができないか、又は、一方のサイドが第1の微生物を含有することができ、他方のサイドが第1の微生物とは異なる第2の微生物を含有することができる。 フィラメントは、個別的物品として使用することができる。 一実施例では、フィラメントは、使い捨て吸収性物品、例えばワイプ、ペーパータオル、トイレットペーパー、化粧紙、生理用ナプキン、タンポン、婦人用衛生パッド、パンティーライナー、おむつ、ベビーパンツ、幼児用パンツ、夜間用パンツ、スイムパンツ、成人用失禁パッド及び/又は成人用失禁パンツなどの成人用失禁物品、タオル、乾燥機用シート柔軟剤、洗濯用シート剤、洗濯用バー剤、ドライクリーニング用シート剤、ネット、濾紙、布、衣類、下着などの、支持基材上に適用並びに/あるいは堆積させることができる。 一実施例では、本発明のフィラメントは、水溶性である。 別の実施例では、本発明のフィラメントは、ヒト並びに/あるいは動物によって、可食性、摂取可能、及び/又は消費可能である。 換言すれば本発明のフィラメントは、ヒト並びに/あるいは動物の摂取及び/又は消費に関して安全な、好適な材料、例えばフィラメント形成材料及び微生物から作製されることにより、そのようなフィラメントから作製されたウェブは、ヒト並びに/あるいは動物の摂取及び/又は消費に関して安全である。 フィラメント形成材料 本発明のフィラメントは、1種以上のフィラメント形成材料を含む。 フィラメント形成材料は、乾燥フィラメントベースで、約10重量%〜約90重量%、及び/又は約20重量%〜約80重量%、及び/又は約30重量%〜約70重量%、及び/又は約40重量%〜約60重量%の総濃度で、フィラメント内に存在し得る。 一実施例では、フィラメント形成材料は、アルコール可溶性材料及び/又は水溶性材料などの、極性溶媒可溶性材料を含み得る。 極性溶媒可溶性材料の非限定的な例としては、極性溶媒可溶性ポリマーが挙げられる。 極性溶媒可溶性ポリマーは、合成又は天然由来とすることができ、化学的及び/又は物理的に修正することができる。 一実施例では、極性溶媒可溶性ポリマーは、少なくとも10,000g/モル、及び/又は少なくとも20,000g/モル、及び/又は少なくとも40,000g/モル、及び/又は少なくとも80,000g/モル、及び/又は少なくとも100,000g/モル、及び/又は少なくとも1,000,000g/モル、及び/又は少なくとも3,000,000g/モル、及び/又は少なくとも10,000,000g/モル、及び/又は少なくとも20,000,000g/モルの、かつ/あるいは約40,000,000g/モルまでの、及び/又は約30,000,000g/モルまでの、重量平均分子量を呈する。 一実施例では、水溶性ヒドロキシルポリマーは、ポリビニルアルコール、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びこれらの混合物からなる群から選択される。 好適なポリビニルアルコールの非限定的な例としては、Sekisui Specialty Chemicals America,LLC(Dallas,TX)より商標名CELVOL(登録商標)で市販されているものが挙げられる。 好適なヒドロキシプロピルメチルセルロースの非限定的な例にとしては、上述のヒドロキシプロピルメチルセルロースとの組み合わせを含む、Dow Chemical Company(Midland,MI)より商標名METHOCEL(登録商標)で市販されているものが挙げられる。 一実施例では、本明細書でのポリビニルアルコールは、その特性を修正するために、他のモノマーでグラフト化することができる。 広範なモノマーが、ポリビニルアルコールに対するグラフト化を成功させている。 そのようなモノマーの非限定的な例としては、ビニルアセテート、スチレン、アクリルアミド、アクリル酸、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリロニトリル、1,3−ブタジエン、メチルメタクリレート、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウム、メチルアリルスルホン酸ナトリウム、フェニルアリルエーテルスルホン酸ナトリウム、フェニルメタリルエーテルスルホン酸ナトリウム、2−アクリルアミド−メチルプロパンスルホン酸(AMPs)、塩化ビニリデン、塩化ビニル、ビニルアミン、及び様々なアクレートエステルが挙げられる。 更に別の実施例では、フィラメント形成材料は、フィルム形成材料とすることができる。 更に別の実施例では、フィラメント形成材料は、合成又は天然由来のものとすることができ、その材料は、化学的、酵素的、及び/又は物理的に修正することができる。 本発明の更に別の実施例では、フィラメント形成材料は、エチレン不飽和性カルボン酸モノマー及びエチレン性不飽和モノマーなどのアクリルモノマーから誘導されたポリマー、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、アクリル酸及びメチルアクリルレートのコポリマー、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、デンプン及びデンプン誘導体、プルラン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、並びにカルボキシメチルセルロースからなる群から選択されるポリマーを含み得る。 更に別の実施例では、フィラメント形成材料は、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体、デンプン、デンプン誘導体、セルロース誘導体、ヘミセルロース、ヘミセルロース誘導体、タンパク質、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キトサン、キトサン誘導体、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミド、テトラメチレンエーテルグリコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマーを含み得る。 別の実施例では、フィラメント形成材料は、プルラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、トラガカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアガム、ポリアクリル酸、メチルメタクリレートコポリマー、カルボキシビニルポリマー、デキストリン、ペクチン、キチン、レバン、エルシナン、コラーゲン、ゼラチン、ゼイン、グルテン、大豆タンパク質、カゼイン、ポリビニルアルコール、デンプン、デンプン誘導体、ヘミセルロース、ヘミセルロース誘導体、タンパク質、キトサン、キトサン誘導体、ポリエチレングリコール、テトラメチレンエーテルグリコール、ヒ� ��ロキシメチルセルロース、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマーを含む。 別の実施例では、フィラメント形成材料は、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体、ポリエチレンオキシド、デンプン、デンプン誘導体、セルロース、セルロース誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、トラガカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアガム、ポリアクリル酸、メチルメタクリレートコポリマー、カルボキシビニルポリマー、キトサン、キトサン誘導体、ポリエチレングリコール、ヘミセルロース、ヘミセルロース誘導体、ポリアクリルアミド、及びコポリマー、並びにこれらの混合物からなる群から選択される。 一実施例では、極性溶媒可溶性ポリマーは、アルコール可溶性ポリマー、水溶性ポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択される。 水溶性ポリマーの非限定的な例としては、水溶性ヒドロキシルポリマー、水溶性熱可塑性ポリマー、水溶性生分解性ポリマー、水溶性非生分解性ポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。 一実施例では、水溶性ポリマーは、ポリビニルアルコールを含む。 別の実施例では、水溶性ポリマーは、カルボキシメチルセルロースを含む。 別の実施例では、水溶性ポリマーは、デンプンを含む。 更に別の実施例では、水溶性ポリマーは、ポリビニルアルコール及びデンプンを含む。 微生物 本発明のフィラメントは、1種以上の微生物を含む。 これらの微生物は、原核生物、真核生物、ウイルス、バクテリオファージ、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。 原核生物の非限定的な例としては、細菌及び古細菌が挙げられる。 真核生物の非限定的な例としては、真菌が挙げられる。 細菌 本発明で使用するために好適な細菌としては、グラム陽性球菌、グラム陽性桿菌、及びグラム陰性桿菌が挙げられる。 本発明のフィラメント内で使用するための細菌の非限定的な例としては、ヒト及び動物の微生物叢(皮膚の表面上及び深層内、唾液内、口腔粘膜内、膣粘膜内、結膜内、並びに消化管内に存在する、微生物の凝集体)から単離された微生物が挙げられる。 一実施例では、この細菌は、プロバイオティクスである。 プロバイオティクスは、ヒト及び/又は動物などの、その宿主に対して、有益な健康上の効果及び/又は厚生効果をもたらす細菌である。 本発明のフィラメント内で使用するためのプロバイオティクスの非限定的な例としては、ビフィズス菌種、乳酸桿菌種、乳酸球菌種、四連球菌種、リューコノストック種、スポロラクトバチルス種、バチルス種、及びこれらの混合物が挙げられる。 ビフィズス菌種の非限定的な例としては、ビフィドバクテリウム・アドレッセンティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・アニマリス、ビフィドバクテリウム・サーモフィルム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ロングム、ビフィドバクテリウム・インファンティス、及びビフィドバクテリウム・ラクチスが挙げられる。 プロバイオティクスとして有用なビフィズス菌の具体的な菌株としては、ビフィドバクテリウム・ブレーベ・ヤクルト株、ビフィドバクテリウム・ブレーベR070、ビフィドバクテリウム・ラクチスBb12、ビフィドバクテリウム・ロングムR023、ビフィドバクテリウム・ビフィダムR071、ビフィドバクテリウム・インファンティス35624、ビフィドバクテリウム・インファンティスR033、ビフィドバクテリウム・ロングムBB536、ビフィドバクテリウム・アニマリスAHC7、及びビフィドバクテリウム・ロングムSBT−2928が挙げられる。 本発明のフィラメント内で使用するための乳酸桿菌種の非限定的な例としては、ラクトバチルス・スポロゲネス、ラクトバチルス・ジェンセニイ、ラクトバチルス・バジナリス、ラクトバチルス・ガリナラム、ラクトバチルス・コレオホミニス及びラクトバチルス・イネルス、ラクトバチルス・ブルガリクス、ラクトバチルス・ケレアレ、ラクトバチルス・デルブリッキー、ラクトバチルス・ラムノサス、ラクトバチルス・サーモフィルス、ラクトバチルス・パラカサイ種パラカサイ、ラクトバチルス・ヘルベティカス、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・ブレビス、ラクトバチルス・ウルガリクス、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・セロビオスス、ラクトバチルス・クリスパタス、ラクトバチルス・クルヴァト� ��ス、ラクトバチルス・ファーメンタム、ラクトバチルスGG(ラクトバチルス・ラムノサス又はラクトバチルス・カゼイ亜種ラムノサス)、ラクトバチルス・ガゼリ、ラクトバチルス・ジョンソニイ、ラクトバチルス・プランタラム、ラクトバチルス・ロイテリ、ラクトバチルス・サリバリウス、並びにこれらの混合物が挙げられる。 ラクトバチルス・プランタラム299v株は、サワードウ由来である。 ラクトバチルス・プランタラム自体は、ヒト由来のものである。 乳酸桿菌の他のプロバイオティクス株は、ラクトバチルス・アシドフィルスBG2FO4、ラクトバチルス・アシドフィルスINT−9、ラクトバチルス・プランタラムST3 1、ラクトバチルス・ロイテリ、ラクトバチルス・ジョンソニイLA1、ラクトバチルス・アシドフィルスNCFB 1748、ラクトバチルス・カゼイ・シロタ、ラクトバチルス・アシドフィルスNCFM、ラクトバチルス・アシドフィルスDDS−1、ラクトバチルス・デルブリッキー亜種デルブリッキー、ラクトバチルス・デルブリッキー亜種ブルガリクス2038型、ラクトバチルス・アシドフィルスSBT−2062、ラクトバチルス・ブレビス、ラクトバチルス・サリバリウスUCC 118、ラクトバチルス・ファーメンタム297R1、ラクトバチル� ��・ロイテリ・グラントL1、ラクトバチルス・クリスパタス330L1、ラクトバチルス、及びラクトバチルス・パラカゼイ亜種パラカゼイF 19である。 一実施例では、微生物は、L. カゼイ、L. アシドフィルス、L. プランタラム、及びL. ラムノサスを含めた、乳酸桿菌のうちの1種を含む。 本発明のフィラメント内で使用するための乳酸球菌種の非限定的な例としては、ラクトコッカス・ラクチスが挙げられる。 本発明のフィラメント内で使用するための四連球菌種の非限定的な例としては、ペディオコッカス・アシディラクティシ、ペディオコッカス・ペントサセウス、ペディオコッカス・ウリナエ、及びこれらの混合物が挙げられる。 本発明のフィラメント内で使用するためのリューコノストック種の非限定的な例としては、リューコノストック・メゼンテロイデスが挙げられる。 本発明のフィラメント内で使用するためのスポロラクトバチルス種の非限定的な例としては、スポロラクトバチルス・イヌリヌスが挙げられる。 本発明のフィラメント内で使用するためのバチルス種の非限定的な例としては、バチルス・コアグランス、バチルス・サブチリス、バチルス・ラテロスポルス、バチルス・ラエボラクティカス、及びこれらの混合物が挙げられる。 本発明のフィラメント内に存在し得る他のプロバイオティクス微生物としては、グラム陽性条件的嫌気性ストレプトコッカス・サーモフィルス、エンテロコッカス・フェシウムSF68が挙げられる。 一実施例では、プロバイオティクスは、Bifantis(商標)35624(ビフィズス菌、Chr.Hansen,Denmark)及び/又はビフィドバクテリウム・インファンティス35624である。 他の好適なプロバイオティクスの非限定的な例としては、切除及び洗浄されたヒト消化管から単離されたビフィズス菌の菌株由来の、プロバイオティクスが挙げられる。 一例としては、1999年1月13日にNational Collections of Industrial and Marine Bacteria Ltd(NCIMB)に寄託され、受入番号NCIMB 41003が与えられたとして記載され、米国特許第7,195,906号で説明されている、UCC35624と指定されたビフィドバクテリウム・インファンティス株が挙げられる。 本明細書で有用なプロバイオティクスの好適な例は、ビフィドバクテリウム・ロングム・インファンティス(NCIMB 35624)、ラクトバチルス・ジョンソニイ(CNCM 1−1225)、ビフィドバクテリウム・ラクチス(DSM20215)、ラクトバチルス・パラカゼイ(CNCM 1〜2216)の株、及びこれらの混合物を含む。 本明細書で有用なプロバイオティクスの更なる非限定的な例は、国際公開第03/010297(A1)号、同第03/010298(A1)号、同第03/010299(A1)号(全て2003年2月6日に公開され、Alimentary Health Ltdに譲渡)、及び米国特許出願公開第2012/0276143号で説明されている。 一実施例では、プロバイオティクスは、ビフィドバクテリウム株AH1714、及び/又はビフィドバクテリウム・ロングム株UCC35624を含む。 ビフィドバクテリウム・ロングム株AH1214の寄託は、2009年11月5日に、National Collections of Industrial and Marine Bacteria Limited(NCIMB)(Ferguson Building,Craibstone Estate,Bucksburn,Aberdeen,AB21 9YA,Scotland,UK)で行われ、受入番号NCIMB 41676を与えられた。 ビフィドバクテリウム・ロングム株UCC35624の寄託は、1999年1月13日に、National Collections of Industrial and Marine Bacteria Limited(NCIMB)(Ferguson Building,Craibstone Estate,Bucksburn,Aberdeen,AB21 9YA,Scotland,UK)で行われ、受入番号NCIMB 41003を与えられた。 ビフィドバクテリウム・ロングム株は、遺伝子組み換え突然変異株とすることができ、又は、その自然発生の変種とすることもできる。 一実施例では、ビフィドバクテリウム・ロングム株は、生細胞の形態である。 別の実施例では、ビフィドバクテリウム・ロングム株は、生育不能細胞の形態である。 別の実施例では、プロバイオティクスは、ビフィドバクテリウム株AH121Aを含む。 ビフィドバクテリウム・ロングム株AH121Aの寄託は、2009年11月5日に、National Collections of Industrial and Marine Bacteria Limited(NCIMB)(Ferguson Building,Craibstone Estate,Bucksburn,Aberdeen,AB21 9YA,Scotland,UK)で行われ、受入番号NCIMB 41675を与えられた。 別の実施例では、プロバイオティクスは、ビフィドバクテリウム株AH121Aを含む。 ビフィドバクテリウム・ロングム株AH121Aの寄託は、2009年11月5日に、National Collections of Industrial and Marine Bacteria Limited(NCIMB)(Ferguson Building,Craibstone Estate,Bucksburn,Aberdeen,AB21 9YA,Scotland,UK)で行われ、受入番号NCIMB 41675を与えられた。 微生物の非限定的な例としては、ストレプトコッカス・ラクチス、ストレプトコッカス・クレモリス、ストレプトコッカス・ジアセチラクチス、ストレプトコッカス・サーモフィルス、 真菌 本発明のフィラメント内で使用するための好適な真菌の非限定的な例としては、ペニシリウム、サッカロミセス・セレビシエ、及びこれらの混合物が挙げられる。 ウイルス 本発明のフィラメント内で使用するための好適なウイルスとしては、7つの群全てのウイルスが挙げられる。 これらには、第I群:2本鎖DNAウイルス、第II群:1本鎖DNAウイルス、第III群:2本鎖RNAウイルス、第IV群:プラスセンス1本鎖RNAウイルス、第V群:マイナスセンス1本鎖RNAウイルス、第VI群:逆転写RNAウイルス、及び第VII群:逆転写DNAウイルスが含まれる。 非限定的な例としては、ヒト及び動物に関するワクチンが挙げられる。 バクテリオファージ 本発明のフィラメント内で使用するための好適なバクテリオファージとしては、サルモネラ、大腸菌、シュードモナス、バチルス、リステリア、バークホルデリア、黄色ブドウ球菌、及びS. ミュータンスファージが挙げられる。 プレバイオティクス 1種以上の微生物に加えて、本発明のフィラメントは、1種以上のプレバイオティクスを更に含み得る。 好適なプレバイオティクスの非限定的な例としては、イヌリン、ラクトース、ラフィノース、スタキオース、フラクトオリゴ糖、グルコオリゴ糖、ラクトフェリン、マンナンオリゴ糖、グルカンオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ラクトスクロース、ポリデキストロース、大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、及びこれらの混合物が挙げられる。 好適なプレバイオティクスの他の非限定的な例としては、米国特許第2013281948(A1)号で開示されるようなヒトミルクオリゴ糖、例えば、ラクトース、2'−フコシルラクトース、3'−フコシルラクトース、ジフコシルラクトース、ラクト−N−テトラオース(1型)、ラクト−N−ネオ−テトラオース(2型)、ラクト−N−フコペンタオースI、II、III、IV、及びV、ラクト−N−フコヘキサオースI、ラクト−N−ヘキサオース、ラクト−N−ネオヘキサオース、フコシルラクト−N−ヘキサオースI及びIV、フコシルラクト−N−ネオヘキサオース、ラクト−N−ジフコ−ヘキサオースI及びII、ラクト−ノクタオース(Noctaoses)、シアリル2−3ラクトース、シアリル2−6ラクトース、シアリル−ラ� �ト−N−テトラオースa、b、及びc、並びにジシアリル−ラクト−N−テトラオース、並びにこれらの混合物が挙げられる。 好適なプレバイオティクスの更に他の非限定的な例としては、二糖単位としてのフコース−(1(登録商標)2)ガラクトースb、2'−フコシルラクトース、3'−フコシルラクトース、ラクト−N−ジフコ−テトラオース、ラクト−N−ジフコ−ヘキサオースI、ラクト−N−ジフコ−ヘキサオースII、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−フコペンタオースII、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースV、及びこれらの混合物が挙げられる。 一実施例では、プレバイオティクスは、キャロブビーン、シトラスペクチン、コメヌカ、ローカストビーン、フラクトオリゴ糖、オリゴフルクトース、ガラクトオリゴ糖、シトラスパルプ、マンナンオリゴ糖、アラビノガラクタン、ラクトスクロース、グルコマンナン、ポリデキストロース、リンゴ搾りかす、トマト搾りかす、ニンジン搾りかす、カッシアガム、カラヤガム、タルハガム、アラビアガム、及びこれらの組み合わせを含み得る。 そのようなプレバイオティクスは、一実施例では、乾燥フィラメントベースで、約1重量%〜約85重量%、及び/又は約10重量%〜約60重量%、及び/又は約20重量%〜約50重量%で、本発明のフィラメント内に存在し得る。 安定剤 本発明のフィラメントは、1種以上の安定剤を含み得る。 フィラメント内に存在する場合、布安定剤は、乾燥フィラメントベースで、約0重量%〜約60重量%、及び/又は約10重量%〜約50重量%の濃度で、フィラメント内に存在し得る。 安定剤は、炭水化物及び/又はタンパク質を含み得る。 炭水化物は、乾燥フィラメントベースで、約0重量%〜約50重量%、及び/又は約10重量%〜約40重量%の濃度で、フィラメント内に存在し得る。 炭水化物は、単糖類、二糖類、オリゴ糖、多糖類、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。 好適な炭水化物の非限定的な例としては、スクロース、トレハロース、グリセロール、グルコース、マンニトール、ソルビトール、アドニトール、ベタイン(N,N,N−トリメチルグリシン)、ラクトース、フラクトオリゴ糖(FOS)、ポリフルクトース、例えば、イヌリン、ペクチン、6−グルカン、難消化性デンプン、例えば、高アミロースデンプン、デキストラン、アカシアガム、グアーガム及びローカストビーンガム、寒天、カラギーナン、キサンタン及びマルトデキストリン、並びにこれらの混合物が挙げられる。 タンパク質は、乾燥フィラメントベースで、約0重量%〜約30重量%、及び/又は約1重量%〜約20重量%の濃度で、フィラメント内に存在し得る。 タンパク質は、卵白、アルギニン/リジンポリペプチド、コラーゲン及び加水分解コラーゲン、ゼラチン及び加水分解ゼラチン、糖タンパク質、乳タンパク質、カゼイン酸ナトリウムなどのカゼイン、乳清タンパク質、大豆タンパク質、大麦タンパク質、血清アルブミン、肉、魚、魚介類、鶏肉、卵タンパク質、絹、大豆、トウモロコシ、落花生、綿実、ヒマワリ、エンドウ豆、小麦タンパク質、小麦胚芽タンパク質、グルテンタンパク質、ゼイン、大豆タンパク質分離物及び/又は加水分解物、大麦タンパク質分離物及び/又は加水分解物などの、任意の植物性タンパク質の任意の分離物若しくは加水分解物、並びにこれらの混合物からなる群から選択することができる。 酸化防止剤 本発明のフィラメントは、1種以上の酸化防止剤を含み得る。 存在する場合、酸化防止剤は、乾燥フィラメントベースで、約0.01重量%〜約1重量%、及び/又は約0.1重量%〜約0.5重量%、及び/又は約0.1重量%〜約0.2重量%の濃度で、フィラメント内に存在し得る。 本発明のフィラメント内に存在し得る酸化防止剤の非限定的な例としては、以下のものが挙げられる。 コメヌカ誘導体は、ビタミンE及びその異性体(トコフェロール(T)及びトコトリエノール(T3))を含めた、トコールと総称される、100超の潜在的抗酸化剤を有することが示されている。 トコールに富む物質は、トコフェロール(T)化合物、トコトリエノール化合物、及びトコトリエノール様(T3様)化合物から選択される、1種以上の化合物を含有する混合物である。 安定化されたコメヌカは、ビタミンEの最高の天然源である。 安定化されたコメヌカ中の更なる抗酸化剤としては、γ−オリザノール、β−カロテン、幾つかの既知のフラボノイド、フィトステロール、リポ酸、フェルラ酸、及びイノシトール六リン酸(すなわち、「IP6」)が挙げられるが、これらに限定されない。 これらの化合物のうちの一部は、それらの化合物の既知の天然源のいずれの中よりも遥かに高い濃度で、安定化されたコメヌカ誘導体中に存在する。 フェルラ酸は、例えば、玄米、全粒小麦及びオーツ麦、並びにコーヒー、リンゴ、アーティチョーク、落花生、オレンジ、及びパイナップル中などの、植物の種子中に見出される、植物性化学物質である。 フェルラ酸は、紫外線から我々の細胞を保護し、体内の活性酸素種を中和することにより、我々のDNAに活性酸素種が損傷を引き起こすことを防止する。 酸化防止剤であることにより、フェルラ酸はまた、体内のコレステロール及びトリグリセリドの濃度を低減させるため、心疾患のリスクを低下させる。 IP6は、繊維に富む植物性食品中に一般に見出される、イノシトールのリン酸化形態である。 IP6は、消化管内でフィターゼ酵素によって加水分解されることにより、イノシトールを生じさせる。 IP6は、反応性鉄とキレート化することによって、損傷性のヒドロキシルフリーラジカルに対する、細胞の自然防御を支援する。 プロバイオティクスとの組み合わせで、抗酸化剤は、並外れた追加的な防御を提供し、胃腸障害に関連付けられる侵襲性病原体に抵抗するための、免疫システムの能力を向上させる。 一実施例では、フィラメント内に存在する酸化防止剤は、リコピン、βーカロテン、ルテイン、キサントフィルなどのカロテノイド、ビタミンA、トコフェロール、ビタミンC、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。 別の実施例では、フィラメント内に存在する酸化防止剤は、没食子酸プロピル、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、βーカロテン、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。 食物繊維 本発明のフィラメント及び/又はウェブは、食物繊維を更に含み得る。 食物繊維の非限定的な例としては、イヌリン、寒天、β−グルカン、キチン、デキストリン、リグニン、セルロース、変性セルロース、セルロースエーテル、ヘミセルロース、非デンプン多糖類、還元デンプン、ポリカルボフィル、部分的に加水分解されたグアーガム、小麦デキストリン、及びこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。 任意選択的添加剤 フィラメント形成組成物、及びそれらから作製されるフィラメント、及び最終的に、そのようなフィラメントを含むウェブは、任意選択的添加剤を含み得る。 フィラメントの作製方法 本発明のフィラメントは、1種以上のフィラメント形成材料及び1種以上の微生物を含む、フィラメント形成組成物を紡糸することによって製造される。 一実施例では、図2に示すように、本発明のフィラメント10を作製するための方法14は、以下のステップを含む。 フィラメント形成組成物16は、矢印で示されるような好適な配管22を介して、ダイ20と流体連通することができる。 ポンプ24(例えば、Parker Hannifin Corporation(Sanford,N.C,USA)のZenithポンプ部門によって製造された、1回転当たり5.0立方センチメートル(cc/rev)の容量を有するZenith(登録商標)PEP II型ポンプ)を使用して、ダイ20にフィラメント形成組成物16を圧送することができる。 ダイ20へのフィラメント形成組成物16の流れは、ポンプ20の流量を調節することによって制御することができる。 ダイ20は、図3に示すように、約1.524ミリメートル(約0.060インチ)のピッチPで互いに離間配置された、円形押出ノズル26の2つ以上の列を含み得る。 ノズル26は、約0.305ミリメートル(約0.012インチ)の個々の内径、及び約0.813ミリメートル(約0.032インチ)の個々の外径を有し得る。 各個々のノズル26は、蒸気と加熱圧縮空気とを混合することによって形成される細径化空気を、各個々のノズル26に供給するように、環状かつ末広のフレア状オリフィス28によって取り囲むことができる。 ノズル26を通じて押し出されるフィラメント形成組成物16は、ノズル26を取り囲むオリフィス28を通じて供給される、概して円筒状の細径化空気流によって包囲され、細径化されることにより、フィラメント10が製造される。 フィラメント10は、乾燥空気流によって乾燥させることができ、この乾燥空気流は、電気抵抗加熱器30によって約50℃〜約315℃の温度を有し、乾燥ノズル32を通じて供給され、紡糸されているフィラメント10の全般的な向きに対して、約90℃の角度で放出される。 フィラメント形成組成物の紡糸の間、フィラメント形成組成物、及びその中に含有される微生物は、蒸気及び細径化空気、並びに、微生物の生存率に悪影響を及ぼすことのない、例えば、3log未満、及び/又は2log未満、及び/又は1log未満の生存率の低下を伴う、最大450℃の温度での乾燥空気に供される。 フィラメント10は、ベルト又は布などの回収装置上に回収することができ、一実施例では、そのベルト又は布上にフィラメントを回収する結果として形成されるウェブに対して、パターン、例えば、非無作為反復パターンを付与することが可能な、ベルト又は布である。 一実施例では、この紡糸のステップは、細径化空気にフィラメントを接触させることにより、フィラメントを細径化することを含む。 この方法は、回収装置、例えば、パターン化ベルトなどの、スプール又はベルト又は布上に、複数のフィラメントを回収するステップを更に含み得る。 フィラメントは、乾燥させたフリップトップ式バイアル(Desican Incより市販のもの)内に回収して保管し、使用するまで冷蔵することができる。 本発明のフィラメントは、1μm超、及び/又は3μm超、及び/又は5μm超の、かつ/あるいは100μm未満、及び/又は70μm未満の、平均直径を呈し得る。 一実施例では、本発明の方法は、非電界紡糸法である。 非限定的な実施例 本発明によるフィラメントを含むウェブの非限定的な実施例は、上述のような、図2及び図3に示す方法14を使用することによって製造される。 本発明によるフィラメント形成組成物16の非限定的な実施例を、以下の表1に示す。 1没食子酸プロピル(Spectrum Chemicals,Gardena,CA) 2トレハロース(Swanson Ultra,Fargo,ND) 3クエン酸ナトリウム二水和物(Sigma Aldrich,St.Louis,MO) 4カゼイン酸ナトリウム(Sigma Aldrich,St.Louis,MO) 5 L. ファーメンタム 6ポリビニルアルコール(Sekisui Specialty Chemical Company,Dallas,TX) 非限定的な実施例で上記に示されるフィラメント形成組成物は、以下のように調製される。 蒸留水75mL中に、カゼイン酸ナトリウム以外の全ての成分を、撹拌しつつ60℃まで加熱することによって溶解させることにより、トレハロース溶液を形成する。 蒸留水75mL中に、カゼイン酸ナトリウムを分散させて、60℃まで加熱することにより、カゼイン溶液を形成する。 このカゼイン溶液を、121℃で60分間にわたってオートクレーブ処理し、次いで、23℃まで冷却する。 冷却されたとき、カゼイン溶液中に、トレハロース溶液を注ぐ。 トレハロース溶液のジャーをすすぐことによって、重量を200gに至らせる。 結果は、固形分25%となる。 封止して、冷蔵庫内に保管する。 次に、以下のようにフィラメント形成溶液を作製する。 試験方法 生存率/計数試験方法 1種以上の微生物を含むフィラメントを含むウェブ内での、微生物の生存率を、以下のように判定する。 試料の調製 試験されるフィラメントを含むウェブを、任意の保護包装から取り出す。 試験される1つ以上のフィラメントを、そのウェブから取り出す。 フィラメントは、(ブリスターパック又は他の同様な包装などの、いずれの保護包装も使用せずに)純粋に試験される。 試験されるフィラメントは、試験の前に、28日間及び56日間にわたって、開放容器内で30℃+/−2℃及び30%+/−2%の相対湿度で前処置され、次いで、その28日間又は56日間の前処置の直後に試験される。 更には、試験されるフィラメントは、試験の前に、28日間及び56日間にわたって、開放容器内で25℃+/−2℃及び60%+/−2%の相対湿度で前処置され、次いで、その28日間又は56日間の前処置の直後に試験される。 試験手順 1.1種以上の微生物を含む2.0gのフィラメントを、100mLビーカー内で、試験されている微生物に従って選択された18mLの汎用培地、例えば、限定するものではないが、無菌TSB(トリプチックソイブロス)(1:10希釈)(Accumedia Manufacture Inc(Lansing,MI))中に溶解させ、磁気撹拌器(Lablineモデル番号1250、又は同等物)及び磁気撹拌棒(5cm)を使用して、10分間にわたってボルテックスすることにより、高濃度微生物懸濁液を形成する。 log低下値を、微生物の最終計数(CFU/フィラメントのグラム)と、そのフィラメントを製造したフィラメント形成組成物に添加された微生物の初期計数(CFU/フィラメントのグラム)との差として算出する。 微生物の初期計数が、試験機で認識されない場合には、試験の前に30℃+/−2℃及び30%+/−2%の相対湿度で28日間にわたって前処置された微生物の最終計数(CFU/フィラメントのグラム)と、23℃+/−2.2℃及び50%+/−10%の相対湿度で2時間にわたって前処置された微生物の最終計数(CFU/フィラメントのグラム)(実際の初期計数が得られるまでの、初期計数の推定値)との差である。 直径試験方法 個別のフィラメント、又はウェブ若しくはフィルム内部のフィラメントの平均直径は、走査型電子顕微鏡(SEM)又は光学顕微鏡、並びに画像解析ソフトウェアを使用することによって判定される。 フィラメントが、測定に関して好適に拡大されるように、200〜10,000倍の倍率を選択する。 SEMを使用する場合、試料は、電子ビーム内のフィラメントの帯電及び振動を回避するために、金又はパラジウム化合物でスパッタリングされる。 SEM又は光学顕微鏡で得られた(モニタ画面上の)画像から、フィラメントの直径を判定するための、手作業による手順が使用される。 マウス及びカーソルツールを使用して、無作為に選択されたフィラメントの縁部を探索し、次いで、そのフィラメントの他方の縁部まで、その幅にわたって(すなわち、その地点での、フィラメントの方向に対して垂直に)測定する。 目盛り付きの較正された画像解析ツールにより、μm単位で実際の読取値を取得するための、目盛りが提供される。 ウェブ又はフィルム内部のフィラメントに関しては、SEM又は光学顕微鏡を使用して、そのウェブ又はフィルムの試料の中から、幾つかのフィラメントを無作為に選択する。 ウェブ又はフィルム(又は、製品の内側のウェブ)の少なくとも2つの部分を切り出して、この方式で試験する。 統計的分析のために、そのような測定を、総計で少なくとも100回実施し、次いで、全てのデータを記録する。 記録されたデータを使用して、フィラメント直径の平均値(相加平均)、フィラメント直径の標準偏差、及びフィラメント直径の中央値を算出する。 溶解試験方法 装置及び材料(図4〜図6もまた参照): 試験プロトコル 23℃±1℃及び50% RH±2%の一定の温度及び湿度環境の中で、少なくとも2時間にわたってウェブ試料を平衡化する。 本明細書で定義される坪量方法を使用して、試験されるウェブ試料の坪量を測定する。 24×36mmの開口面積寸法を有する35mmスライド台紙48内部に適合するように、打ち抜きダイ(3.8cm×3.2cm)を使用して、ウェブ試料から、3つの溶出試験片を切り出す。 各試験片を、別個の35mmスライド台紙48内に固定する。 600mLビーカー34内に、磁気攪拌棒38を定置する。 ビーカー34に、500mL±5mLの脱イオン水50を充填する。 充填されたビーカー34を、磁気撹拌器36上に定置し、撹拌器36のスイッチを入れ、ボルテックスが発生し、かつボルテックスの底部がビーカー34上の400mLのマークに達するまで、撹拌速度を調節する。 深さ調節ロッド42が適切に設置されていることを確実にするために、試行実験が必要となる場合もある。 35mmスライド台紙48を、そのスライド台紙の長端部が水面と平行になるように、35mmスライド台紙ホルダーの鰐口クランプ40内に固定する。 鰐口クランプ40は、スライド台紙の長端部の中央に位置決めするべきである。 鰐口クランプ40は、深さ調節ロッド42の端部にはんだ付けされる。 スライド台紙48を水中に下降させる際に、試験片の全体が、ビーカー34の中央で水中に完全に浸漬され、試験片の頂部が、ボルテックスの底部にあり、スライド台紙/スライド台紙ホルダーの底部が、撹拌棒38と直接接触しないような方式で、深さ調節ロッド42を設置する。 深さ調節ロッド42及び鰐口クランプ40は、試験片の表面の位置が、水の流れに対して垂直となるように、設定するべきである。 一回の動作で、固定されたスライド及びクランプを水中に降下させ、タイマーを開始させる。 試験片がビーカーの中心に存在するように、試験片を降下させる。 試験片が離解すると、崩壊が生じる。 これを崩壊時間として記録する。 全ての可視の試験片が、スライド台紙から剥離したとき、スライドを水から引き上げると共に、溶解していない試験片の断片に関して、溶液の監視を継続する。 全ての試験片の断片が、もはや不可視となる場合に、溶解が生じている。 これを溶解時間として記録する。 各ウェブ試料の3つの複製物について試験を行い、平均崩壊時間及び平均溶解時間を記録する。 平均崩壊時間及び平均溶解時間は、秒単位である。 平均崩壊時間及び平均溶解時間は、それぞれを、本明細書で定義される坪量方法によって判定されるような試料の坪量で除算することによって、坪量に関して正規化される。 坪量で正規化された崩壊時間及び溶解時間は、秒/試料のgsm(s/(g/m 2 ))の単位である。 厚さ方法 ウェブの厚さは、切り出された各試料が、Thwing−Albert Instrument Company(Philadelphia,PA)より入手可能なVIR Electronic Thickness TesterモデルIIのロードフット搭載面よりもサイズが大きくなるように、ウェブ試料の5つの試料を切り出すことによって測定される。 典型的には、ロードフット搭載面は、約20.3cm 2 (3.14インチ2 )の円形の表面積を有する。 ウェブ試料を、水平の平坦面とロードフット搭載面との間に拘束する。 ロードフット搭載面は、1.52kPa(15.5g/cm 2 )の拘束圧を、試料に印加する。 各試料のキャリパーは、その平坦面とロードフット搭載面との間に結果的に生じる間隙である。 このキャリパーは、5つのウェブ試料の平均キャリパーとして算出される。 結果をミリメートル(mm)単位で記録する。 坪量試験方法 ウェブ試料の坪量は、12個の個別のウェブ試料を選択して、それぞれ6つの個別の試料の、2つの積層体を作製することによって測定される。 個別の試料が穿孔線を介して互いに接続されている場合には、個別の試料を積み重ねる際に、その穿孔線を同じ側に位置合わせしなければならない。 精密カッターを使用して、各積層体を、8.9cm×8.9cm(3.5インチ×3.5インチ)の正方形へと正確に切り出す。 切り出された正方形の2つの積層体を組み合わせて、12個の正方形の厚さの坪量パッドを作製する。 次いで、この坪量パッドを、0.01gの最小分解能を有する上皿天秤上で秤量する。 この上皿天秤は、風防を使用して、気流及び他の外乱から保護しなければならない。 上皿天秤での読み取り値が一定になったとき、重量を記録する。 坪量は、以下のように算出される。 密度試験方法 ウェブ試料の密度は、ウェブ試料の坪量を、そのウェブ試料の厚さで除算することによって測定される。 密度の単位は、g/cm 3として報告される。 引張試験方法:ピーク伸長、引張強度、TEA、及び弾性率 ピーク伸長、引張強度、TEA、及び接線弾性率は、ロードセルを使用して、コンピュータインタフェースを有する延伸引張試験機(好適な機器は、Thwing−Albert Instrument Co.(Wet Berlin,NJ)製のEJA Vantageである)の一定速度で測定され、測定される力は、セルの限界の10%〜90%の範囲内である。 可動(上部)及び固定(下部)の双方の空気圧式つかみ具に、高さが25.4mm、及び試験片の幅よりも広い、平滑なステンレス鋼面のグリップを取り付ける。 約414kPa(60psi)の空気圧を、つかみ具に供給する。 ウェブ試料の8つの使用可能単位を、それぞれ4つの試料の、2つの積層体に分ける。 各積層体内の試料は、機械方向(MD)及び機械横断方向(CD)に関して、一貫性をもって方向付けられる。 積層体のうちの一方は、MDでの試験に指定され、他方はCDでの試験に指定される。 2.5センチメートル(1インチ)の精密カッター(Thwing Albert JDC−1−10、又は同様物)を使用して、幅2.54cm±2.5cm(1.00インチ±0.01インチ)×長さ8〜10cm(3.0〜4.0インチ)の寸法で、一方の積層体から4つのMDストリップを切り出し、他方から4つのCDストリップを切り出す。 1つの使用可能単位厚さの各ストリップを、試験のための単位試験片として処理する。 延伸試験を実行するように引張試験機をプログラムし、試験片が破断するまで、5.08cm/分(2.00インチ/分)の速度でクロスヘッドを上昇させつつ、力及び延伸データを、20Hzの取得率で収集する。 破断感度を80%に設定し、すなわち、測定される力が最大ピーク力の20%まで低下したとき、試験を終了し、その後、クロスヘッドを、その元の位置に戻す。 標線間距離を、2.54センチメートル(1.00インチ)に設定する。 クロスヘッド及びロードセルを、ゼロに設定する。 単位試験片の少なくとも2.5cm(1.0インチ)を、上部つかみ具及び下部つかみ具の内部で垂直に位置合わせして、上部グリップ内に挿入し、上部グリップを閉鎖する。 下部グリップ内に単位試験片を挿入して、閉鎖する。 単位試験片は、一切の弛みが排除されるように、十分な張力を受けるべきであるが、その張力は、ロードセル上での5.0g未満の力である。 引張試験機を始動させ、データ収集を開始する。 4つのCD単位試験片及び4つのMD単位試験片の全てに関して、同様の方式で試験を繰り返す。 構成された、力(g)対延伸(インチ)曲線から、以下を算出するように、ソフトウェアをプログラムする。 引張強度は、最大ピーク力(g)を、試料の幅(インチ)で除算したものであり、0.004N/cm(1g/インチ)の単位まで四捨五入されたg/インチとして報告される。 調節標線間距離は、元の標線間距離(インチ)に、3.0gの力で測定された延伸(インチ)を加算したものとして算出される。 ピーク伸長は、最大ピーク力での延伸(インチ)を、調節標線間距離(インチ)で除算し、100を乗算したものとして算出され、0.1%の単位まで四捨五入された%として報告される。 総エネルギー(TEA)は、力曲線の下の、ゼロ延伸から最大ピーク力での延伸までを積分した面積(g *インチ)を、調節標線間距離(インチ)と試験片の幅(インチ)との積で除算したものとして算出され、0.4g * cm/cm 2 (1g *インチ/インチ2 )の単位まで四捨五入して報告される。 力(g)対延伸(インチ)曲線を、力(g)対歪み曲線として再プロットする。 歪みは、本明細書では、延伸(インチ)を調節標線間距離(インチ)で除算したものとして定義される。 構成された、力(g)対歪み曲線から、以下を算出するように、ソフトウェアをプログラムする。 接線弾性率(弾性率)は、15g/cmでの弾性率である。 引張強度(g/インチ)、ピーク伸長(%)、総エネルギー(g *インチ/インチ2 )、及び15g/cmでの接線弾性率である弾性率(g/cm)を、4つのCD単位試験片及び4つのMD単位試験片に関して算出する。 CD試験片及びMD試験片に関して、各パラメータに関する平均を別個に算出する。 計算: プレート剛性試験方法 本明細書で使用するとき、「プレート剛性」試験とは、平坦なウェブ試料が、その試料の下の穴の中へ下向きに変形される際の、その平坦なウェブ試料の剛性の測定である。 この試験に関して、ウェブ試料は、半径「R」を有する穴の上を中心として、平坦面上に存在する、厚さ「t」を有する無限プレートとしてモデル化される。 穴の中心の上で、ウェブ試料に直接加えられる中心力「F」は、その穴の中に、ウェブ試料を距離「w」で下方に偏向させる。 線形弾性材料に関しては、この偏向は、次の式によって予測することができる。 試験結果は、MTS Alliance RT/1、Insight Renew、又は同様のモデルの試験機(MTS Systems Corp.(Eden Prairie,Minn.))を、50Nのロードセルと共に使用して、少なくとも毎秒25の力点のデータ取得率で遂行される。 少なくとも6.4センチメートル×6.4センチメートル(2.5インチ×2.5インチ)であるが、13センチメートル×13センチメートル(5.0インチ×5.0インチ)以下の、同じ方向に向けられた、5つのウェブ試料の(いずれの屈曲、圧迫、又は歪み作用も伴うことなく作り出された)積層体を、支持プレート上に、半径15.75mmの穴の上を中心として静置させたまま、半径3.15mmの丸みを帯びた先端のプローブを、20mm/分の速度で降下させる。 プローブの先端が、支持プレートの平面の下方1mmまで降下したとき、試験を終了する。 試験の間の、あらゆる0.5mmの長さを超える、力/mmのグラム単位の最大傾斜(最小二乗回帰を使用)を記録する(この最大傾斜は、一般的に、ストロークの最後に発生する)。 加えられた力をロードセルが監視し、支持プレートの平面に対するプローブ先端の位置もまた監視される。 ピーク負荷を記録し、上記の等式を使用して「E」を推定する。 次いで、単位幅当たりのプレート剛性「S」を、以下のように算出することができる。 *ミリメートルの単位で表される。 この試験作業プログラムは、以下の式を使用して剛性を算出する(又は、生のデータ出力から手作業で算出することもできる)。 次いで、同じ5つのウェブ試料の積層体(上記で使用されたもの)の上下を反転させ、前述の方式と同じ方式で、再試験する。 この試験を、(異なる試料積層体で)更に3回実行する。 それゆえ、同じウェブ試料の、5つのウェブ試料の4つの積層体から、8つのS値が算出される。 これら8つのS値の数値平均を、そのウェブ試料に関するプレート剛性として報告する。 水分活性試験方法 HygroPalm HP23−AW−Aメーター(Bassersdorf,SwitzerlandのRotronic AGより市販)又は等価物を使用して、材料の水分活性を判定する。 具体的な操作指示(標準物並びに試料を試験するためのメーター設定及びキー操作)に関しては、HygroPalm HP23−AW−A取扱説明書を参照のこと。 本明細書で開示される寸法及び値は、記載される正確な数値に厳密に限定されるものとして理解するべきではない。 むしろ、別途指定のない限り、そのような各寸法は、記載される値、及びその値周辺の機能的に等価な範囲の双方を意味するものとする。 例えば、「40μm」として開示される寸法は、「約40μm」を意味するものとする。 相互参照されるか若しくは関連する任意の特許又は出願を含めた、本明細書で引用される全ての文書は、明示的に除外又は別途限定されない限り、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。 いかなる文書の引用も、それが本明細書で開示若しくは特許請求される任意の発明に対する先行技術であること、又は、それが単独で若しくは任意の他の参照との任意の組み合わせで、任意のそのような発明を教示、提案、若しくは開示することを認めるものではない。 更には、本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する限りにおいて、本文書内でその用語に付与される意味又は定義が優先されるものとする。 本発明の特定の実施形態が例示され説明されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な他の変更及び修正を実施することができる点が、当業者には明白であろう。 それゆえ、添付の特許請求の範囲内で、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を網羅するものとする。 |