Biological indigo dyeing method

专利类型 发明专利 法律事件
专利有效性 公开 当前状态
申请号 JP2007120087 申请日 2007-04-27
公开(公告)号 JP2008274488A 公开(公告)日 2008-11-13
申请人 National Institute Of Advanced Industrial & Technology; 独立行政法人産業技術総合研究所; 申请人类型 学校
发明人 TOKIWA YUTAKA; NAKAJIMA KENJI; 第一发明人 TOKIWA YUTAKA
权利人 National Institute Of Advanced Industrial & Technology,独立行政法人産業技術総合研究所 权利人类型 学校
当前权利人 National Institute Of Advanced Industrial & Technology,独立行政法人産業技術総合研究所 当前权利人类型 学校
省份 当前专利权人所在省份: 城市 当前专利权人所在城市:
具体地址 当前专利权人所在详细地址: 邮编 当前专利权人邮编:
主IPC国际分类 D06P1/22 所有IPC国际分类 D06P1/22C09B7/00C09B61/00D06P1/34
专利引用数量 3 专利被引用数量 5
专利权利要求数量 0 专利文献类型 A
专利代理机构 专利代理人
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an indigo dyeing method having a reduced smell characteristic of a fermentation vat liquid to be used in indigo dyeing.
SOLUTION: The simple indigo dyeing method having a reduced smell characteristic of a fermentation vat liquid useful in conventional indigo dyeing is achieved by bringing a composition having an indigo reduction ability such as (1) a fermentation vat liquid using "Sukumo" (indigo dye) derived from knotweed, (2) a fermentation vat liquid using "Doroai" (mud indigo) derived from Ryukyu indigo, "Doroai" prepared from Indian indigo etc., a synthetic indigo and an alkali buffer solution for pH 10 adjustment into contact with a yeast essence solution (or suspension), retaining the solution for several days and carrying out indigo dyeing using the solution.
COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT
权利要求
  • 酵母エキス溶液に、1)蓼藍由来「すくも」を用いた発酵建液、2)琉球藍由来の「泥藍」、3)インド藍から調製された「泥藍」を用いた発酵建液などのインジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ及びpH10用アルカリ緩衝液を添加・接触させた液を数日間保持し、この溶液を使用する藍染法。
  • ペプトン、コーンスチープリカー(CSL)、麦芽エキス、小麦ふすま(未処理)、小麦ふすま(脱脂)、小麦粉(強力粉)、小麦粉(薄力粉)、糖蜜、廃糖蜜など食品補助剤、家畜等の飼料、肥料として用いられている物質の溶液(あるいは懸濁液)に、請求項1の1)、2)、3)などのインジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ及びpH 10用アルカリ緩衝液を添加・接触させた後数日間保持し、この溶液を使用する藍染法。
  • 請求項1乃至請求項2の物質2つ以上を混ぜた溶液(あるいは懸濁液)に、請求項1の1)、2)、3)などのインジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ及びpH 10用アルカリ緩衝液を添加・接触させた後数日間保持し、この溶液を使用する藍染法。
  • 請求項1乃至請求項3の物質の溶液(あるいは懸濁液)に、請求項1の1)、2)、3)などのインジゴ還元能を有する組成物と合成インジゴを添加・接触後、木灰(抽出液を含む)と石灰でpH 10〜11に調節しながら後数日間保持し、この溶液を使用する藍染法。
  • 说明书全文

    本発明は、合成インジゴを用いた簡便な藍染めに関する。 より詳細には、酵母エキスなどの溶液あるいは懸濁液に、伝統的な藍染に使用される発酵建液等インジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ及びpH 10用アルカリ緩衝液を添加・接触させ数日間保持後、この溶液を使用した簡便な藍染法に関する。

    現在、インジゴによる染色は、(i) 天然藍、すなわち(i-1)北海道から鹿児島にかけて行われている植物の蓼藍(たであい)の葉を発酵させることによって調製した「すくも」に小麦ふすまや灰汁を入れた液(発酵建液)、あるいは(i-2)沖縄で行われている琉球藍やインド藍を発酵して得られた泥藍に小麦ふすまや灰汁を入れた液(発酵建液)を発酵させる方法(正藍建)、(ii) (i)の発酵建液に化学合成された合成インジゴを添加する方法(割建)、(iii) 蓼藍から調製された「すくも」や泥藍あるいは合成インジゴをハイドロサルファイトで還元する化学建(ハイドロ建)による方法によって調製した染液に布を浸漬することによって行なわれている。

    このうち、(i)の発酵建による方法や、(ii)(i)の発酵建液に合成インジゴを加えた方法により染色した製品は、関与する生物の作用により、より優美にして鮮明な色調が得られ、また、(iii)の化学建による方法に比較して耐性が強い、変色・退色がないなど多くの利点を有している。 しかしながら、これらの方法は管理が非常に難しく相当の経験がないと建てることができないこと、高アルカリ性でかつ有機物を発酵原料として用いるため特有の臭いが発生するこという欠点がある。

    現在一般的に行なわれている発酵建法は、天然染料として「すくも」や「泥藍」からインジゴを可溶化した藍の発酵建液又はこの発酵建液に合成インジゴを添加したものに、繊維を漬けることにより染色を行なっているが、この方法では発酵建液を染色可能な状態にするには維持・管理の面でかなり手間がかかるし、また高いアルカリ性が必要なので発酵建液は特有の臭いが発生するこという欠点がある。
    そこで、本発明では、手間がかからず、また従来の藍染めに使われる発酵建液特有の臭いを軽減が期待できる藍染法を開発した。

    本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を加え、酵母エキスなどに、天然の蓼藍から調製された「すくも」の発酵建液、琉球藍やインド藍から調製された「泥藍」の発酵建液等インジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ及びpH 10調整用アルカリ緩衝液を添加・接触させた後、数日間保持した反応液を用いた藍染法を開発し、本発明を完成するに到った。
    本発明者らは、酵母エキス、小麦ふすまなどの溶液あるいは懸濁液に、茨城県桜川市真壁町(真壁藍工房、蓼藍由来の「すくも」)、沖縄県名護市(やまあい工房、藍染茶房 藍風;琉球藍由来の「泥藍」)、沖縄県石垣島(島藍、インド藍由来の「泥藍」)から調製された発酵建液等のインジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ及びpH 10調整用アルカリ緩衝液を添加・接触させた後、当該溶液に数日間保持するだけで優れた藍染めが可能になることを見出した。 また使用する物質によっては従来から使用されている発酵建液に比べ特有の臭気(不快臭)が少ないものも見出された。

    本発明の要旨は次のとおりである。
    すなわち、本発明は、
    (1)酵母エキス溶液に、1)蓼藍由来「すくも」を用いた発酵建液、2)琉球藍由来の「泥藍」、3)インド藍から調製された「泥藍」を用いた発酵建液などのインジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ及びpH10用アルカリ緩衝液を添加・接触させた液を数日間保持し、この溶液を使用する藍染法である。
    (2)ペプトン、コーンスチープリカー(CSL)、麦芽エキス、小麦ふすま(未処理)、小麦ふすま(脱脂)、小麦粉(強粉)、小麦粉(薄力粉)、糖蜜、廃糖蜜など食品補助剤、家畜等の飼料、肥料として用いられている物質の溶液(あるいは懸濁液)に、請求項1の1)、2)、3)などのインジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ及びpH 10用アルカリ緩衝液を添加・接触させた後数日間保持し、この溶液を使用する藍染法である。

    (3)請求項1乃至請求項2の物質2つ以上を混ぜた溶液(あるいは懸濁液)に、請求項1の1)、2)、3)などのインジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ及びpH 10用アルカリ緩衝液を添加・接触させた後数日間保持し、この溶液を使用する藍染法である。
    (4)請求項1乃至請求項3記載の物質の溶液(あるいは懸濁液)に、請求項1の1)、2)、3)などのインジゴ還元能を有する組成物と合成インジゴを添加・接触後、木灰(抽出液を含む)と石灰でpH 10〜11に調節しながら後数日間保持し、この溶液を使用する藍染法である。

    本発明により、簡単な操作で染色が可能になり、かつ従来の発酵建法に比べ遜色ない染色が可能である。 また従来(伝統的な)の発酵建液は、独特の臭い(不快臭)が生じているが、本方法によればかなり軽減されるなど従来の方法に比べ優れている点が多くその利用が期待できる。

    以下、本発明について詳細に説明する。
    先ず本発明は酵母エキスなどの溶液(あるいは懸濁液)に、インジゴ還元能を有する発酵建液等組成物、合成インジゴ及びpH 10用アルカリ緩衝液を添加・接触させ数日間保持することにより、藍染めを可能にした。
    本発明に使用する発酵建液は、茨城県桜川市真壁町(真壁藍工房、蓼藍由来の「すくも」)、沖縄県名護市(やまあい工房、藍染茶房 藍風;琉球藍由来の「泥藍」)、沖縄県石垣島(島藍、インド藍由来の「泥藍」)であるが、これ以外の場所や地域で使用されている発酵建液ならなんでもよい。 また偶然得られる液でもインジゴ還元能を有する組成物なら何でもよい。

    本発明では合成インジゴを使用しているが、合成インジゴ以外の「すくも」、「泥藍」等インジゴ成分を含んだものなら何で使用できる。
    また本発明では酵母エキス、ペプトン、コーンスチープリカー(CSL)、麦芽エキス、あるいは小麦ふすま(未処理)、小麦ふすま(脱脂)、小麦粉(強力粉)、小麦粉(薄力粉)などを使用しているが、糖蜜、廃糖蜜、食品補助剤、飼料、肥料等も使用でき、これらを単独あるいは数種類混合して使うことも可能である。 これら物質の溶解(あるいは懸濁液)に使用するアルカリ緩衝液のpHは 10が好ましいが、それ以外のアルカリ側のpHでもよい。 溶液のpH調整は、アルカリ緩衝(1MのNaHCO 3 /Na 2 CO 3 )を10 %加えることによりpH 10に調節できる。 実施例には示していないが、溶液のpH調整に、木灰(抽出液を含む)または石灰あるいは両者を組み合わせてpHを10〜11に調整して使用することも可能である。 木灰(抽出液を含む)と石灰を組み合わせてのpH調節は天然素材をベースとしている従来の発酵建法と同じ操作で行なうことになるので、同様の効果が期待できる。

    次に、本発明の藍染法について説明する。 本発明の藍染法は、酵母エキスなどの溶液(あるいは懸濁液)に、発酵建液等のインジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ、pH 10調整用アルカリ緩衝液を添加・接触させることを特徴とする。
    なお、反応液のpHは10が好ましいが、アルカリ性であればいずれのpHでもよい。 本発明の溶液を用いることによって、合成インジゴだけでなく天然藍由来の「すくも」や「泥藍」から生地の染色が可能となる。

    以下、実施例により本発明を具体的に説明する。 但し、本発明はこれらの実施例にその技術範囲が限定されるものではない。 なお、以下の実施例において%は、特に断りのない限り質量%を表す。
    [実施例1]
    茨城県桜川市真壁町の真壁藍工房で調製された「すくも」原料として用いた発酵建液を使用した。
    まずRCM培地(Reinforced Clostridial Medium 培地、Difco社製:38 gを900 mlの蒸留水に溶解)9mlをオートクレ−ブで滅菌後、別滅菌したアルカリ緩衝液1ml{(1MのNaHCO 3 /Na 2 CO 3 )を加えpH10に調製するための液}の入った(内径15 mmの)試験管に発酵建液を0.3 ml加えた後、30℃で5日間保持した。 この液はインジゴ還元能を有しており、これを発酵建液組成物とした。

    次に(内径23 mmの)試験管に、酵母エキス(1%)、ペプトン(1%)、コーンスチープリカー{CSL、2% (v/v))、麦芽エキス(1%)、小麦ふすま(未処理、5%)、小麦ふすま(脱脂、5%)、小麦粉(強力粉、5%)、小麦粉(薄力粉、5%)、糖蜜(5%)、廃糖蜜(5%)を各々入れた後、蒸留水45 mlに溶解(あるいは懸濁)し、さらに合成インジゴ(0.2%)と液を均一にするための回転子(撹拌子、径15 mm)入れた後オートクレーブで滅菌した。 これにアルカリ緩衝液5 ml(1MのNaHCO 3 /Na 2 CO 3 )を加えpH10に調製するための液}を加え50 mlにした。 この液に発酵建液由来液1.5 mlを添加・接触させた後、30℃で5日間保持した。 保持期間中毎日1度はスターラーで液を撹拌した。 この溶液に生地を5分間及び2日間漬けて、空気に曝し可溶化したインジゴを元に戻してから水洗した。 藍染めによる染色の程度を比較した結果、表1に示したように酵母エキス、ペプトン、CSL、麦芽エキス、小麦ふすま(未処理)を用いた溶液で染色した生地の染色度が優れていた。 インジゴ染色が優れた酵母エキス、ペプトン、CSL、麦芽エキスなどは5分間の浸漬で十分比較できたが、それ以外の着色の弱い溶液の比較は2日間浸漬したもので補った。
    溶液の臭気(不快臭)は、小麦粉(薄力粉)を用いたときが最も強く、小麦粉(強力粉)、小麦ふすま(脱脂)の順になっていた。 一方酵母エキス、CSL、麦芽エキス、糖蜜、廃糖蜜を用いたときはかなり臭いも弱く、特に麦芽エキスではインジゴ還元能は若干劣っていたが、他の物質を使用したときと比べ不快臭がほとんど無かった。

    [実施例2]
    偶然得られたインジゴ還元能を有する液を用いた。
    本来インジゴ還元能がない系で基準培地(blank)として用いた液、すなわち内径23 mmの大型試験管に合成インジゴ(0.01%と0.2%をそれぞれ添加)とRCM培地(Reinforced Clostridial Medium 培地、Difco社製:38 gを900 mlの蒸留水に溶解)45 mlを入れオートクレ−ブ滅菌後、別滅菌したアルカリ緩衝液5ml(1MのNaHCO 3 /Na 2 CO 3 )を加えpH10に調整したもので、無菌操作を行った後、30℃で5日間(毎日一度は回転子を回すことにより液を均一化した)保持したところ、インジゴ還元能が認められた。 これは外部から偶然得られたものと考えられ、インジゴ還元能を有する液とした。

    次に合成インジゴ(0.01%)の入った(内径15 mmの)試験管にRCM培地(Reinforced Clostridial Medium 培地、Difco社製:38 gを900 mlの蒸留水に溶解)9mlを入れた後オートクレ−ブで滅菌した。 これに滅菌したアルカリ緩衝液1ml(1MのNaHCO 3 /Na 2 CO 3 )を加えpH10に調製したもの}を加えたものにインジゴ還元能を有する液0.3 mlを入れた後、30℃で5日間静置した。 そしてこの液をインジゴ還元能を有する組成物とした。

    さらに実施例1でインジゴ還元力の優れた酵母エキスを用いて以下の検討を加えた。 すなわち合成インジゴ(0.2%)の入った内径23 mmの大型試験管に、酵母エキス(45mlの蒸留水に酵母エキス0.5 gを溶かした)を入れオートクレーブ滅菌後、アルカリ緩衝液5ml(1MのNaHCO 3 /Na 2 CO 3 )を加えpH10に調整した液にインジゴ還元力を有する液1.5 mlを加えた後、予め加えた回転子を回して毎日一度反応液を均一にしながら、30℃で5日間静置した。 そしてこの反応液に生地を5分間浸漬後、空気に曝して可溶化したインジゴを元のインジゴに戻してから水洗した。 その結果、表2に示すように実施例1と同様に生地が顕著に着色していることが認められた。

    [表1]

    酵母エキスなどの溶液(あるいは懸濁液)に、真壁藍工房で調製された発酵建液組成物、合成インジゴ及びpH 10調整用アルカリ緩衝液を添加・接触させた後30℃で静置した溶液に、生地を5分間と2日間浸漬することによるインジゴ還元能(染色度)を比較した示した表である。 なお、インジゴ還元能(染色度)の強さを+から+++の3段階で表した。 +は2日間浸漬により染色が見られたもので、+++は5分間の浸漬で染色が十分に見られた。 なお+(w)は2日間の浸漬でやっと染色が見られたものを示した。

    [表2]

    酵母エキス溶液に、インジゴ還元能を有する組成物、合成インジゴ(0.2%)及びpH 10調整用アルカリ緩衝液を添加・接触した後、30℃で数日間保持した反応液を用いて生地の着色程度をインジゴ還元能(染色度)として示した。 なお、インジゴ還元(染色)の強さを+から+++の3段階で表したが、+++は5分間の浸漬で染色が十分に見られたものを示した。

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