長靴下吊り具

申请号 JP2015030759 申请日 2015-02-19 公开(公告)号 JP2016151079A 公开(公告)日 2016-08-22
申请人 株式会社岡田快適生活研究所; 发明人 岡田 司郎;
摘要 【課題】腰回りに装着しても容易にずり落ちることのなく、長靴下をしっかりと吊り上げることのできる長靴下吊り具を提供する。 【解決手段】長靴下吊り具1は、左右何れかの片脚に装着された長靴下8を吊り上げる長靴下吊り具1において、人体の腰回りに装着される牽引紐10と、牽引紐10の両端にそれぞれ設置される、長靴下8の開口上端に着脱可能に固定される留め具25と、牽引紐10が輪を構成するように、その両端から所定の 位置 で交差した状態で連結する交差連結具20と、を備え、人体への装着時に、留め具25が交差連結具20の方向に斜め上方に引っ張られ、長靴下8が、その開口上端が閉まるように締め付けられながら吊り上げられること特徴とする。 【選択図】図1
权利要求

左右何れかの片脚に装着された長靴下を吊り上げる片脚用の長靴下吊り具において、 人体の腰回りに装着される牽引紐と、 前記牽引紐の両端にそれぞれ設置される、前記長靴下の開口上端に着脱可能に固定される留め具と、 前記牽引紐が輪を構成するように、その両端から所定の位置で交差した状態で連結する交差連結具と、を備え、 人体への装着時に、前記留め具が前記交差連結具の方向に斜め上方に引っ張られ、前記長靴下が、その開口上端が閉まるように締め付けられながら吊り上げられることを特徴とする長靴下吊り具。請求項1に記載の片脚用の長靴下吊り具を右脚用及び左脚用として二つ備える両脚用の長靴下吊り具において、 右脚用の前記牽引紐と左脚用の前記牽引紐とを所定の場所で連結する左右連結具であって、装着時に人体の前側において連結する前側左右連結具と、装着時に人体の後側において連結する後側左右連結具と、を有する左右連結具を備えることを特徴とする長靴下吊り具。前記交差連結具は、前記牽引紐の両端の突出部分が3〜10cmとなる位置でスライド可能に連結していることを特徴とする請求項1又は2記載の長靴下吊り具。

说明书全文

本発明は、脚に装着された長靴下を吊り上げるために人体に装着される長靴下吊り具に関する。

従来から、脚に装着されたガーターストッキング等の長靴下がずり落ちるのを防ぐために、長靴下の上部を挟んで吊り上げるガーターベルト等の長靴下吊り具が提供されている。

下記特許文献1には、ストッキングへの固定操作を片手で簡単に行うことのできるガーターベルトが開示され、下記特許文献2には、ガーターベルト機能の付いたショーツが開示されている。

登録実用新案第3161925号公報

登録実用新案第3094649号公報

しかし、従来の吊り上げ式のガーターベルトでは、腰回りのベルト部分に、ストッキングを吊り上げようとする反がそのまま下向きに作用するため、ベルト部分を装着者の腰にきつく締め付けて装着しておかないと、ガーターベルトがずり落ちてしまう。

本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、腰回りに装着しても容易にずり落ちることがなく、長靴下をしっかりと吊り上げることのできる長靴下吊り具を提供することを目的とする。

上記課題を解決するための本発明に係る長靴下吊り具は、左右何れかの片脚に装着された長靴下を吊り上げる片脚用の長靴下吊り具において、人体の腰回りに装着される牽引紐と、前記牽引紐の両端にそれぞれ設置される、前記長靴下の開口上端に着脱可能に固定される留め具と、前記牽引紐が輪を構成するように、その両端から所定の位置で交差した状態で連結する交差連結具と、を備え、人体への装着時に、前記留め具が前記交差連結具の方向に斜め上方に引っ張られ、前記長靴下が、その開口上端が閉まるように締め付けられながら吊り上げられることを特徴とする。

本発明に係る長靴下吊り具によれば、長靴下を斜め上方に吊り上げると共に、その上端開口を締め付けることで、長靴下がしっかりと脚に装着され、長靴下吊り具も容易にずり落ちたりしない。

図1は、本発明の第一実施形態に係るストッキング吊り具の斜視図である。

図2は、本発明の第一実施形態に係るストッキング吊り具の装着状態を示す図である。

図3は、本発明の第一実施形態に係るストッキング吊り具の装着状態を示す図である。

図4は、本発明の第一実施形態に係るストッキング吊り具の装着状態を示す図である。

図5は、本発明の第二実施形態に係るストッキング吊り具の斜視図である。

図6は、本発明の第二実施形態に係るストッキング吊り具の装着状態を示す図である。

図7は、本発明の第三実施形態に係るストッキング吊り具の斜視図である。

図8は、本発明の第三実施形態に係るストッキング吊り具の装着状態を示す図である。

図9は、第一乃至第三実施形態に係る交差連結具の変形例を示す図である。

(第一実施形態) まず、図面を参照しながら本発明の第一実施形態について説明する。本実施形態では、長靴下吊り具として、脚の太腿までの長さのガーターストッキングを吊り上げるストッキング吊り具を例に挙げて説明する。

図1は、第一実施形態に係るストッキング吊り具の斜視図である。図2乃至図4は、第一実施形態に係るストッキング吊り具の装着状態を示す図である。なお、本実施形態では、片脚用ストッキング吊り具1について説明する

ストッキング吊り具1は、牽引紐10と、牽引紐10の両端から所定の長さ離れた位置を交差させた状態で連結する交差連結具20と、牽引紐10の両端に設置されたクリップ25とを備えている。

牽引紐10は、ブラジャーの肩紐等として用いられている細いテープ状紐から構成されている。このテープ状紐は、伸縮率が1.6倍と伸縮性の高い紐である。牽引紐10は、その両端に設置された、クリップ25と接続するための端部接続具としてのエイトカン12を備えている。また、牽引紐10は、二本のテープ状紐が着脱部材15によって連結されて一本の長尺の紐となっている。

着脱部材15は、二本のテープ状紐のそれぞれの連結側端部に設置されたエイトカン16と、ゼットカン17とを備えている。ゼットカン17は、一方のエイトカン16aによって形成された輪にリング部分が固定され、他方のエイトカン16bによって形成された輪に対して着脱される。

交差連結具20は、牽引紐10をその両端が所定の長さ飛び出すような略円形状(小文字のαのような形状)とした状態で、交差部分において重ねられたテープ状紐を連結している。本実施形態では、交差連結具20として、牽引紐10の幅よりも若干広い内幅(牽引紐10が通される部分の幅)のエイトカンを用いている。

交差連結具20によって両端から所定の位置が交差状態で重ねられた牽引紐10は、輪の部分(腰回り輪10a)が略平になるような人体への装着状態において、その両端の突出部分10bが、交差連結具20が位置する交差部から、左右斜め下方に広がるように垂れ下がる。なお、交差連結具20は、牽引紐10を強く引っ張れば牽引紐10に対してスライド可能設置されており、交差連結位置を調整することで、突出部分10bの長さを適宜調整可能である。また、上述した着脱部材15は、交差連結具20による交差連結によって構成される腰回り輪10aの部分に設置されている。

クリップ25は、ガーターストッキング8の開口上端の所定の場所を着脱可能に挟み込んで固定する留め具であり、本実施形態では、ガーターベルトに用いられているボストンが使用される。クリップ25は、その根元の輪の部分に、牽引紐10の先端に設置されたエイトカン12によって形成された輪が通されて牽引紐10の両端に接続設置されている。

もちろん、クリップ25としては、ガーターボストンに限らず、他の構成のクリップを使用することができる。さらに、ガーターストッキング8の上端を固定することができる留め具であれば、挟んで留めるクリップ以外の留め具であっても良い。

第一実施形態に係るストッキング吊り具1のサイズは、牽引紐10の幅が10mm、エイトカン12,16、ゼットカン17及びクリップ25の内幅(牽引紐10が通される部分の幅)が10mm、交差連結具20の内幅が13mmである。

また、牽引紐10の全長は70cmであり、交差連結具20の交差部分から左右斜め下方に広がるように飛び出した突出部分10bの長さは、それぞれ5cmである。よって、牽引紐10を装着した際の腰回り輪10aの周長は60cmである。

続いて、ストッキング吊り具1の使用態様について説明する。ここでは、図2に示すように、右脚に装着されたガーターストッキング8を吊り上げるためにストッキング吊り具1を装着する場合について説明する。

ストッキング吊り具1の装着にあたっては、まず、牽引紐10の腰回り輪10aの部分を腰回りに装着する。牽引紐10の装着は、着脱部材15を外して連結状態を解除し、腰回り輪10aの開いた部分から牽引紐10を腰の周囲に回す。この状態で、着脱部材15を連結して腰回り輪10aを閉じ、牽引紐10を腰回りに装着する。

そして、ストッキング吊り具1の交差連結具20が右脚の前面の略中心に位置するように、牽引紐10の位置を調整する。その後、牽引紐10の両先端部のクリップ25を、右脚に装着されたガーターストッキング8の開口上端を挟み込むように取り付ける。

クリップ25で挟み込む留め位置は、ガーターストッキング8の開口上端の所定の位置であり、交差連結具20から斜め下方に延在する牽引紐10の突出部分10bがそれぞれガーターストッキング8の上端と交差する場所付近である。

このとき、左右の突出部分10bを少し外側に広げた状態で斜め下方に引っ張り、交差するガーターストッキング8の上端に取り付けると良い。このように広げることで、後述するガーターストッキング8の開口を締め付ける力をより強くすることができる。

なお、ストッキング吊り具1の装着手順は適宜変更可能であるのは言うまでもない。例えば、着脱部材15により牽引紐10を連結したままで装着しても良く、その場合には、装着者の両脚を腰回り輪10aに通して牽引紐10を腰回りに装着する必要がある。

また、先にクリップ25でガーターストッキング8の開口上端を挟み込んだ状態で、ガーターストッキング8を脚に装着し、その後、牽引紐10を腰の周囲に回して着脱部材15を連結し、牽引紐10を腰回りに装着するようにしても良い。この場合には、さらに、脱ぐときにも着脱部材15を外すのみで、クリップ25は挟み込んだままにし、ストッキング吊り具1とガーターストッキング8とを連結したままで保管や洗濯等をしても良い。

以上により、図2に示すように、ガーターストッキング8を吊り上げるように右脚用のストッキング吊り具1が装着される。装着状態では、牽引紐10の両側端部が、交差連結具20において、アルファベットX字のようにクロスした状態となる。

本実施形態では、クリップ25によって挟まれて吊り上げられるガーターストッキング8の留め位置は、伸縮性のある牽引紐10によって交差連結具20に向けて斜め上方に引っ張られるため、ガーターストッキング8の開口は、二箇所の留め位置が近付くように引っ張られる。すなわち、ガーターストッキング8の開口が閉まるように締め付けられる。

このように、ガーターストッキング8は、ストッキング吊り具1により斜め上方に吊り上げられると共に、その上端開口が締め付けられるため、装着された脚からずり落ちるのを確実に防止し、しっかりと脚に装着される。

また、このように開口が締め付けられてガーターストッキング8がずり落ち難くなることで、ガーターストッキング8を垂直上方に吊り上げる力は小さくて済み、ストッキング吊り具1に対して作用する下向きの力は小さくなる。よって、牽引紐10を腰回りに強く締め付けて装着しなくても、ストッキング吊り具1がずり落ちるようなことはない。

続いて、図3及び図4を参照しながら、ストッキング吊り具1を両脚に装着する場合について説明する。片脚用のストッキング吊り具1は、左脚用、右脚用とで略同じ構成であり、どちらの脚にも用いることができる。図3は、図2に示した装着方法と同じ方法により、左右の両脚にストッキング吊り具1を装着した状態を示している。

また、図4は、図2に示した装着方法とは異なる方法で、左右の両脚にストッキング吊り具1を装着した状態を示している。図2及び図3の装着方法では、牽引紐10の腰回り輪10aが腰回りを一周しているのに対して、図4の装着方法では、腰回り輪10aは、装着者の右側又は左側において前後に往復して腰回りを半周するだけである。

そして、図4の装着方法では、左右のストッキング吊り具1の腰回り輪10aを、装着者の前側(腹側)及び後側(背中側)においてX状交差させて引っ掛けることで、左右の腰回り輪10aが一体となって腰回りを周回するように構成している。

(第二実施形態) 続いて、本発明の第二実施形態について説明する。図5は、第二実施形態に係るストッキング吊り具の斜視図である。図6は、第二実施形態に係るストッキング吊り具の装着状態を示す図である。

第一実施形態では、片脚用のストッキング吊り具1について説明したが、本実施形態では、両脚用のストッキング吊り具3について説明する。ストッキング吊り具3は、上述した片脚用のストッキング吊り具1を二つ組み合わせた構成となっている。したがって、ストッキング吊り具3を構成する部材は、ストッキング吊り具1を構成する部材と同じ構成のものが多いため、本実施形態では、主として異なる構成について説明する。

ストッキング吊り具3は、右脚用吊り具30と、左脚用吊り具40と、右脚用吊り具30と左脚用吊り具40とを連結して組み合わせるための左右連結具50とを備えている。右脚用吊り具30及び左脚用吊り具40は、着脱部材15を備えていないが、その他は上述したストッキング吊り具1と同様の構成である。

右脚用吊り具30は、右脚用牽引紐31と、右脚用牽引紐31の両端から所定の位置を重ねて交差させた状態で連結する右脚用交差連結具33と、右脚用牽引紐31の両端に設置された右脚用クリップ35と備えている。

第一実施形態と同様に、右脚用牽引紐31は、テープ状紐から構成され、その両端にはエイトカン32がそれぞれ設置されている。また、右脚用交差連結具33としてはエイトカンが用いられている。右脚用クリップ35は、ガーターベルトに用いられているボストンが使用され、エイトカン32によって形成された輪の部分が通されて、右脚用牽引紐31の両端に接続設置されている。

左脚用吊り具40は、左右が逆になるだけで、上述した右脚用吊り具30と同じ構成であり、両端にエイトカン42が設置された左脚用牽引紐41と、左脚用交差連結具43と、左脚用クリップ45とを備えている。

左右連結具50は、装着者の前側(腹側)において右脚用牽引紐31と左脚用牽引紐41とをX状に交差した状態で連結する前側左右連結具51と、装着者の後側(背中側)において右脚用牽引紐31と左脚用牽引紐41とをX状に交差した状態で連結する後側左右連結具53とを備えている。前側左右連結具51及び後側左右連結具53としては、エイトカンを用いている。

第二実施形態に係るストッキング吊り具3のサイズは、牽引紐31,41の幅が10mm、エイトカン32,42及びクリップ35,45の内幅(牽引紐31,41が通される部分の幅)が10mm、連結具33,43,51,53の内幅が13mmである。また、牽引紐31,41の全長は70cmであり、交差連結具33,43から飛び出した突出部分31b,41bの長さはそれぞれ5cmである。よって、牽引紐31,41を装着した際の腰回り輪31a,41aの周長は60cmとなる。

続いて、ストッキング吊り具3の使用態様について説明する。ストッキング吊り具3の装着にあたっては、本実施形態に係る牽引紐31,41には上述した着脱部材15が設けられていないため、まず、牽引紐31,41の腰回り輪31a,41aを一緒に広げて、装着者の足を通し、牽引紐31,41を腰回りに装着する。

このとき、ストッキング吊り具3の前側左右連結具51が装着者の前側の左右中心付近、後側左右連結具53が後側の左右中心付近に位置するようにストッキング吊り具3の位置を調整する。そうすると、右脚用吊り具30の右脚用交差連結具33が右脚の前面の略中心に位置すると共に、左脚用吊り具40の左脚用交差連結具43が左脚の前面の略中心に位置する。

この状態で、右脚用牽引紐31の両先端部の右脚用クリップ35を、右脚に装着されたガーターストッキング8の開口上端の二箇所を挟み込むように取り付け、左脚用牽引紐41の両先端部の左脚用クリップ45を、左脚に装着されたガーターストッキング8の開口上端の二箇所を挟み込むように取り付ける。

これにより、両脚用のストッキング吊り具3の装着が完了する。装着状態では、図6に示すように、右脚用牽引紐31の両側端から所定の位置が、右脚用交差連結具33において、X状にクロスした状態となり、左脚用牽引紐41の両側端から所定の位置が、左脚用交差連結具43において、X状にクロスした状態となる。

また、装着状態では、右脚用牽引紐31の腰回り輪31aは、装着者の左腰の部分から右脚太腿部分に向けて右側下がりで腰回りを一周し、左脚牽引紐41の腰回り輪41aは、装着者の右腰の部分から左脚太腿部分に向けて左側下がりで腰回りを一周する。

よって、右脚用牽引紐31の腰回り輪31aと、左脚用牽引紐41の腰回り輪41aとは、装着者の前側の前側左右連結具51においてX状にクロスし、装着者の後側の後側左右連結具53においてX状にクロスする。すなわち、ストッキング吊り具3の装着状態を前側から見ると、装着者の前側部分の三箇所で牽引紐31,41がX状にクロスした状態となり、デザイン的に優れた印象を与えることができる。

以上、第二実施形態に係る両脚用のストッキング吊り具3によれば、第一実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、両脚のガーターストッキング8を吊り上げながらお洒落に装着することができる。また、第二実施形態によれば、第一実施形態のように片脚用のストッキング吊り具1を左右の脚用に別々に装着するのではなく、一度に簡単に両脚用に装着することができる。

(第三実施形態) 続いて、本発明の第三実施形態について説明する。図7は、第三実施形態に係るストッキング吊り具の斜視図である。図8は、第三実施形態に係るストッキング吊り具の装着状態を示す図である。

本実施形態では、第二実施形態と同様に、両脚用のストッキング吊り具6について説明する。ストッキング吊り具6も、上述したストッキング吊り具3と同様に、片脚用のストッキング吊り具1を二つ組み合わせた構成となっている。したがって、ストッキング吊り具6を構成する部材は、ストッキング吊り具1を構成する部材と同じ構成のものが多いため、本実施形態では、主として異なる構成ついて説明する。

ストッキング吊り具6は、第二実施形態と同様に、右脚用吊り具60と、左脚用吊り具70と、右脚用吊り具60と左脚用吊り具70とを連結して組み合わせるための左右連結具80とを備えている。

右脚用吊り具60は、両端にエイトカン62が設置された右脚用牽引紐61と、右脚用交差連結具63と、右脚用クリップ65とを備えている。左脚用吊り具70も同様に、両端にエイトカン72が設置された左脚用牽引紐71と、左脚用交差連結具73と、左脚用クリップ75とを備えている。

但し、本実施形態では、右脚用牽引紐61及び左脚用牽引紐71がそれぞれ腰回りを一周するのではなく、右脚用牽引紐61の腰回り輪61aは、装着時に装着者の右側において前後に往復して延在しており、腰回りの右側を半周するだけである。また、左脚用牽引紐71の腰回り輪71aは、装着時に装着者の左側において前後に往復して延在しており、腰回りの左側を半周するだけである。

そして、装着時に人体の右側で半周する右脚用牽引紐61と、人体の左側で半周する左脚用牽引紐71とが、左右連結具80によって一体に連結されることで、装着者の腰回りを一周する腰回り輪が構成されることになる。

左右連結具80は、前側左右連結具81と、後側左右連結具83とを備えている。前側左右連結具81は、第二実施形態と同様にエイトカンを用いているが、後側左右連結具83は、連結する右脚用牽引紐61と左脚用牽引紐71とを着脱可能なように、着脱式後側左右連結具83であるゼットカンを用いている。また、第三実施形態に係るストッキング吊り具6のサイズは、上述した第二実施形態に係るストッキング吊り具3と同じである。

続いて、ストッキング吊り具6の使用態様について説明する。ストッキング吊り具6の装着にあたっては、着脱式後側左右連結具83により左右を連結したままで、第二実施形態と同様に、右脚用牽引紐61と左脚用牽引紐71とによって構成される腰回りの輪を広げて、装着者の足を通し、牽引紐61,71を腰回りに装着しても良い。

また、着脱式後側左右連結具83を外した状態で、前側左右連結具81によって連結された右脚用牽引紐61と左脚用牽引紐71とを前側から装着者の腰回りを一周するように配置してから、着脱式後側左右連結具83によって牽引紐61,71を人体の後側で連結することで、牽引紐61,71を腰回りに装着するようにしても良い。

こうすれば、牽引紐61,71によって構成される輪に足を通す必要がないので、片脚立ちの困難な高齢者等であっても、手軽にストッキング吊り具6を装着することができる。

以上、第三実施形態に係るストッキング吊り具6によれば、第一実施形態や第二実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、高齢者等であっても手軽に装着することができる。

以上、本発明の第一〜第三実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、ストッキング吊り具のサイズや形状等は適宜変更可能であり、装着者の体型等に合わせて適宜変更すれば良い。

また、上記実施形態では、牽引紐の交差連結具からの両端の突出部分の長さも適宜変更可能であるが、短すぎると、ガーターストッキングの二箇所の留め位置が近付きすぎてしまって斜め上方に牽引できなくなってしまうので望ましくなく、長すぎると、牽引する力が弱くなってしまって望ましくない。よって、突出部分の長さは、3〜10cm程度が望ましい。

また、上記実施形態では、牽引紐として、ブラジャーの肩紐等として用いられている細いテープ状紐を用いているが、ストッキング素材の布を丸めて作った伸縮性の高いストッキング製紐(伸縮率が2.5倍)等、適宜他の素材や形状の紐を用いても良い。但し、ストッキング吊り具がずり落ちたり、ガーターストッキングの開口を適度に締め付けたりするためには、伸縮率の高い紐を用いるのが望ましく、1.3倍以上の伸縮率を有する紐を用いるのが望ましい。

また、上記実施形態では、交差連結具としてエイトカンを用いているが、牽引紐をクロスした状態で連結する交差連結具として、他の構成の部材を用いても良い。図9は、交差連結具の変形例を示す図であり、例えば、図9(a)や図9(b)に示す構造の部材を交差連結具として用いることができる。

また、本実施形態では、ストッキング吊り具により吊り上げる長靴下として、ガーターストッキングを例に挙げて説明したが、ハイソックス等の他の長靴下を吊り上げ対象とすることができる。

1 ストッキング吊り具 10 牽引紐 12 エイトカン 15 着脱部材 16 エイトカン 17 ゼットカン 20 交差連結具 25 クリップ 3 ストッキング吊り具 30 右脚用吊り具 31 右脚用牽引紐 32 エイトカン 33 右脚用交差連結具 35 右脚用クリップ 40 左脚用吊り具 41 左脚用牽引紐 42 エイトカン 43 左脚用交差連結具 45 左脚用クリップ 50 左右連結具 51 前側左右連結具 53 後側左右連結具 6 ストッキング吊り具 60 右脚用吊り具 61 右脚用牽引紐 62 エイトカン 63 右脚用交差連結具 65 右脚用クリップ 70 左脚用吊り具 71 左脚用牽引紐 72 エイトカン 73 左脚用交差連結具 75 左脚用クリップ 80 左右連結具 81 前側左右連結具 83 着脱式後側左右連結具 8 ストッキング

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