Synthetic leather for clothing

申请号 JP10349593 申请日 1993-04-06 公开(公告)号 JPH06294076A 公开(公告)日 1994-10-21
申请人 Nisshinbo Ind Inc; 日清紡績株式会社; 发明人 KAIHATSU NOBORU;
摘要 PURPOSE:To obtain the subject synthetic leather free from hook tear and fraying, having moisture permeability and light-weighted by forming a coating film from a mixture of a specific synthetic resin and fine powders of a cellulose compound on a nonwoven cloth obtained by interlocking cotton fibers in three dimensions. CONSTITUTION:This very thin and light-weighted synthetic leather for clothing excellent in hygroscopicity, water retention and moisture permeability and free from stuffiness is obtained by coating a resin composition composed of preferably a foamable polyurethane resin and fine powders of a cellulose compound on a nonwoven cloth obtained by interlocking cotton fibers or its mixture with nylon fibers without using a binder and drying.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】基布に合成樹脂から成る被膜を塗布形成した衣料用合成皮革において、前記基布は、綿繊維を含む繊維をバインダーを使用せずに上下左右へ立体的に交絡させてなる不織布で形成されていることを特徴とする衣料用合成皮革。
  • 【請求項2】前記被膜は、ポリウレタン樹脂にセルロース系化合物の微粉末を混入したものから成り、透湿性を有する請求項1記載の衣料用合成皮革。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、衣料用合成皮革に関する。

    【0002】

    【従来技術】従来、衣料用合成皮革には、基布にポリウレタン樹脂などから成る被膜を薄く塗布形成したものがある。 この従来の衣料用合成皮革においては、基布として、経編生地、織布又はメリヤス、若しくは、ポリエステル繊維等の合成繊維を熱融着又はバインダー接合して成る合繊不織布が用いられている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基布に、経編生地、織布又はメリヤスを用いた衣料用合成皮革には、次のような問題がある。 (a)被膜の表面からみて織り目又は編み目が分からないように被膜を厚くする必要があるため、薄地の衣料用合成皮革が得られない。 (b)経緯方向が強度的に弱いため、経緯方向にカギ裂ができやすい。 (c)裁断端面から糸がほつれやすいため、かがり縫い等が必要となり、手間がかかる。

    【0004】また、合繊不織布を基布に用いた衣料用合成皮革にも、次のような問題がある。 (d)織物基布品は繊維同士が接合されているためゴワゴワしており、風合いが硬い。 (e)繊維自体に吸湿性がないため、衣料の内側に結露が生じやすい。

    【0005】本発明は、従来の衣料用合成皮革における上記の問題を解決するべくなされたものであって、その目的とするところは、先に列挙した問題を有しない衣料用合成皮革を提供するにある。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る衣料用合成皮革(以下、「本発明合成皮革」と称する。)は、基布に合成樹脂から成る被膜を塗布形成した衣料用合成皮革において、前記基布は、綿繊維を含む繊維をバインダーを使用せずに上下左右へ立体的に交絡させてなる不織布で形成されている。 上記被膜は、ポリウレタン樹脂にセルロース系化合物の微粉末を混入してなる透湿性を有するものであってもよい。

    【0007】

    【作用】本発明合成皮革は、基布が上下左右へ繊維を立体的に交絡してなる不織布で形成されているので、織り目乃至編み目に相当するものが存在せず、また方向性がなく経緯斜いずれの方向にも強度的に均一であり、更に裁断端面からの糸ほずれもない。 また、本発明合成皮革は、基布が綿繊維を含む繊維をバインダーを使用せずに上下左右へ立体的に交絡した不織布で形成されているので、綿本来の風合いの柔らかさ及びドレープ性がある。
    更に、本発明合成皮革は、基布が綿繊維を含むので、吸性,保水性及び透湿性がある。

    【0008】なお、ポリウレタン樹脂にセルロース系化合物の微粉末を混入してなる透湿性を有する被膜を形成した場合は、基布の透湿性と被膜の透湿性とが相まって、蒸れない皮革となる。

    【0009】

    【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しつつ説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施することが可能なものである。

    【0010】図1は本発明合成皮革の一実施例を示すものであって、表面と裏面とを併せ示すように途中で折り返した平面図である。

    【0011】本発明合成皮革1の特徴は、基布2にある。 この基布2は、繊維をバインダーを使用せずに上下左右へ立体的に交絡してなる不織布で形成されている。
    繊維としては、綿繊維が100%のもの、綿繊維に適量のナイロン繊維を混入し強度を向上させたものなどが用いられる。 基布2は、綿繊維を含むので、吸水性、保水性及び透湿性に優れている。

    【0012】基布2を形成する不織布としては、水流交絡法により製造されたものが例示される。 水流交絡法による不織布は、繊維の夾雑物や短繊維を取り除いた後、
    薄膜に形成し、この薄膜を形成する繊維を高圧水流により交絡させてなる、上下左右に繊維が立体的に絡んだ不織布である。 このため、この不織布からなる基布2は、
    バインダーを使用しなくても合成皮革用基布としての充分な強度を有し、その強度についても方向性がなく経緯どの方向も均一であり、また柔らかな風合いとドレープ性とを有する。 基布2としては、目付30〜150g/
    2の薄いものを用いることができる。

    【0013】基布2の吸水性を向上させたい場合には、
    天然の綿繊維からできた不織布を高温加熱処理して綿繊維の表面ワックスを分解するか、或いは過酸化水素法で漂白すればよい。

    【0014】基布2には、被膜3が塗布形成されている。 この被膜3としては、たとえば発泡性のポリウレタン樹脂を塗布し乾燥してなる微多孔性、透湿性のスポンジ状被膜である。 この発泡性のポリウレタン樹脂に、セルロース系化合物の微粉体を混入させることにより、風合いの柔らかさ,ドレープ性及び透湿性を更に向上させることができる。

    【0015】また、被膜3は、発泡性ポリウレタン樹脂以外に、発泡性の塩化ビニル樹脂を塗布し乾燥硬化させたもので形成してもよい。 被膜3の厚みは通常10〜6
    0μm程度とされる。 このように薄膜にすることができるのは、前記基布2を形成する不織布に目織り目又は編み目に相当するものが存在しないため、被膜3を薄くしても被膜3の表面に基布2の目が浮き出ないからである。

    【0016】本発明合成皮革1は、裁断、縫合されてジャンパー、ズボン、簡易袋物などとされる。

    【0017】

    【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に係る衣料用合成皮革によれば、次の如き実用的効果が得られる。 基布及び被膜を薄くすることができるため、非常に薄い軽量の合成皮革からなる衣料品の提供が可能となる。

    【0018】また、基布の強度に方向性がないため、カギ裂けが発生し難い衣料品の提供が可能となる。

    【0019】さらに、裁断端面からの糸ほつれもないので、かがり縫い等の手間が省略でき、省化が図れる。

    【0020】さらにまた、綿繊維を含む繊維からなる不織布で形成されている基布及び被膜を薄くして綿が本来的に持つ風合いの柔らかさ及びドレープ性を発揮させることができるので、柔らかい風合いの衣料品の提供が可能となる。

    【0021】その上、基布が綿繊維を含む繊維からなる不織布で形成されているので、吸水性,保水性及び透湿性があり、内側に結露のない快適な衣料品の提供が可能となる。

    【0022】加えて、被膜がポリウレタン樹脂にセルロース系化合物の微粉末を混入したもので、透湿性を有する場合は、基布の透湿性と被膜の透湿性とが相まって、
    蒸れない衣料品の提供が可能となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明合成皮革の一実施例を示す平面図である。

    【符号の説明】

    1 本発明合成皮革 2 基布 3 被膜

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 5識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D06M 15/00

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