Quilt

申请号 JP28773192 申请日 1992-10-26 公开(公告)号 JPH06133839A 公开(公告)日 1994-05-17
申请人 Mino Kanae; Takeshi Yoneyama; 三野 加奈江; 武 米山; 发明人 YONEYAMA TAKESHI;
摘要 PURPOSE: To reduce the weight and to improve fittability to the body by remov ing fur of mouton at a suitable interval, and providing vent holes at a suitable interval in a leather part of the mouton whose fur is removed.
CONSTITUTION: Fur 2 overgrown on a leather part 1 of mouton is trimmed linearly at a suitable interval (about 4cm) by, for instance, hair clippers, and on this leather part from which the fur 2 is removed, vent holes 4 whose diameter is about 15mm are distributed and provided. Subsequently, mouton worked in such a way is sewn to the inside (the side to which the human body comes into contact at the time of sleep) of an ordinary quilt 3, or attached so as to be freely attachable and detachable by a fastener, etc. As for this quilt, its gas permeability is better than that of a conventional quilt, and as a result, the number of times of turning-over body motion in sleep is also smaller. A wool part of the mouton is excellent in hygroscopicity and moisture emittability, but has no physical action of absorbing water vapor in a short time, therefore, by providing the vent holes and allowing discharged moisture to escape from the inside of a bed, a comfortable sleep condition is obtained.
COPYRIGHT: (C)1994,JPO&Japio
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ムートンの毛を適当な間隔をおいて切除し、この毛を切除したムートンの皮革部に適当な間隔をおいて通気穴を配設したものを掛け布団の内側に設けたことを特徴とする掛け布団。
  • 【請求項2】 請求項1記載のムートンの毛を切除しない部分にも通気穴を配設したことを特徴とする掛け布団。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、ムートン(羊の毛皮
    を使用した掛け布団に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】ムートンを寝具として利用し始めたのは、中世の初期からであり、北欧などの寒冷地において特に多く利用されていた。 わが国においては、近年になってムートンの寝具としての利用が散見されるが、未だ広く利用される状況には至っていない。

    【0003】実公昭62−36469 号はその一例を示すもので、これは、所定幅の帯状に切断された複数のムートンを、該ムートン間に可撓性を有する所定幅のテープ状部材を交互にあるいは適宜介在させて構成し、所要面積の掛け布団に形成したことを特徴とするムートン製掛け布団である。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】ムートンをそのままの状態で寝具として利用する観点から検討すると、羊毛自体は、柔軟で軽量である上に、保温性および吸放湿性が良好であるから、寝具としての物理的特性に優れている。 これに対して毛皮は、重量が大で、かつ柔軟性が乏しいため、掛け布団にした場合は重い上に、身体にフイットしにくいというドレープ性に欠けるという欠点がある。 そして比較的温暖であるわが国で使用すると、就寝中の布団内の湿度が高くなりすぎ、通気性が悪いためむれを生じ、その結果、人体に有害な各種雑菌の繁殖源になりかねないなどという問題点があった。

    【0005】前記した実公昭62−36469 号のムートン製掛け布団は、ムートンを帯状に切断したものを布製テープなどと繋ぎ合わせて掛け布団としたものであるから、
    皮と布を縫合するためテープは相当に丈夫なものを使用しなければならないが、丈夫な布製テープは通気性にかけると共に、縫合に手間がかかるという問題点がある。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決するため本発明においては、ムートンの毛を適当な間隔をおいて切除し、この毛を切除したムートンの皮革部に適当な間隔をおいて通気穴を配設したものを掛け布団の内側に設けて掛け布団を構成する。

    【0007】また前記したムートンの毛を切除しない部分にも通気穴を配設してもよい。

    【0008】

    【作用】上述のように本発明においては、ムートンの毛を適当な間隔をおいて切除し、この毛を切除したムートンの皮革部に適当な間隔をおいて通気穴を配設したから、重量が軽減すると共に、多数分布して設けた通気穴によって毛皮の柔軟性が増大して身体によくフィットする。 また通気性がよくなることによって、寝床内部の湿度と温度を最適に近い状態に保つことができる。 なお、
    毛が切除された部分には、両側の毛が覆いかぶさるため、支障はない。

    【0009】また前記したムートンの毛を切除しない部分にも通気穴を配設した場合は、毛皮の重量をさらに軽減できると共に、毛皮の柔軟性を増して身体へのフイット性を向上させることができる。 また通気性も一段と向上するから、より高い気温にも対応することができる。

    【0010】

    【実施例】以下、図面について本発明の実施例を説明する。 図中1はムートンの皮革部、2はムートンの毛、3
    (図1参照)は、布製の布団カバー内に綿や、羊毛や、
    羽毛などを入れて形成した通常の掛け布団である。

    【0011】図1および図2は、本発明の第1実施例を示すもので、本実施例においては、ムートンの皮革部1
    上に生えそろっている毛2を、例えばバリカン(図示せず)により、適当な間隔(約4cm前後) を置いて直線状に刈り込み、この毛2を切除した皮革部2に直径約15mm
    程度の通気穴4を分布して設ける。 そしてこのように加工したムートンを図1に示すように、通常の掛け布団3
    の内側(就寝時人体の接する側)に縫いつけるか、あるいはフアスナー等によって着脱自在に取り付ける。

    【0012】図3は本発明の第2実施例を示すもので、
    この場合は前記した第1実施例のムートンの毛2を切除しない部分にも通気穴4を適当な間隔で配設してある。
    他の構成は第1実施例と同様である。

    【0013】つぎに上述のように構成した掛け布団の作用効果について説明する。 就寝時、寝具によって身体の周囲に形成される微気候的な状態を寝床気候と言い、この寝床気候は寝床内の気温、湿度、気流の三要素によって変形されるが、そのほかに掛け布団の重量も物理的性状として重要である。

    【0014】快適な寝床気候条件として脳波的にも安定した睡眠経過が得られやすい寝床気候は温度が32〜34℃
    で、湿度は45〜50%である。 就寝時温度は従来のムートン製掛け布団でも本発明の掛け布団でも寝床内では図4
    に示すように、ほぼ一定であるが、湿度は図5に示すように、従来の掛け布団では最低55%であり、本発明の掛け布団では38%付近の快適睡眠条件が得られる。

    【0015】すなわち図4および図5は、横座標に就寝経過時間をとり、縦座標に図6のP点で測定した図4の場合は温度(℃)、図5の場合は相対湿度(%)をとった特性図で、Aは本発明の掛け布団を使用した場合、B
    は従来のムートン製掛け布団を使用した場合であり、C
    はその時の室内の温度または湿度を示すものである。

    【0016】また従来のムートン製掛け布団では、就寝時に身体から排泄される蒸気がテープ部を濡らし、その結果通気性を妨げるので、寝床内の湿度が下がりにくくなる。 このため寝返り等の体動が盛んになる。 表1
    は、42才、48才、51才の男子の就寝時における一晩中の寝返り体動回数を測定した5ケ月平均値を示すもので、
    その測定条件は、室温23.4〜24.1℃、湿度約52%、就寝時間8.4 時間である。

    【0017】

    【表1】

    【0018】上述のように本発明の掛け布団は、従来の掛け布団より通気性がよく、その結果寝返り体動回数も少ないことがわかる。 元来ムートンの羊毛部分は吸湿放湿性に優れているが、水蒸気を短時間に吸収する物理作用はないために、本発明のように、通気穴を設けて排泄水分を寝床内より逃がす必要があるのである。

    【0019】

    【発明の効果】上述のように本発明においては、ムートンの毛2を適当な間隔をおいて切除し、この毛2を切除したムートンの皮革部1に適当な間隔をおいて通気穴4
    を配設したから、重量が軽減すると共に、多数分布して設けた通気穴4によって毛皮の柔軟性が増大して身体によくフイットする。 また通気性がよくなることによって、寝床内部の湿度と温度を最適に近い状態に保つことができるという効果が得られる。

    【0020】また前記したムートンの毛2を切除しない部分にも通気穴4を配設した場合は、毛皮の重量をさらに軽減できると共に、毛皮の柔軟性を増して身体へのフイット性を向上させることができる。 また通気性も一段と向上するから、より高い気温にも対応することができるという効果が得られる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】(a) は、本発明の掛け布団の正面図であり、
    (b) は、(a) の下面図である。

    【図2】本発明の掛け布団で使用するムートンの部分断面図である。

    【図3】本発明の掛け布団で使用するムートンの他の実施例を示す部分断面図である。

    【図4】各種掛け布団を使用した就寝時における温度−
    時間特性比較図である。

    【図5】各種掛け布団を使用した就寝時における相対湿度−時間特性比較図である。

    【図6】温度および相対湿度の測定点を示す就寝状態図である。

    【符号の説明】

    1 ムートンの皮革部 2 ムートンの毛 3 通常の掛け布団 4 通気穴

    QQ群二维码
    意见反馈