Fur product and its production

申请号 JP26241891 申请日 1991-10-09 公开(公告)号 JPH05125602A 公开(公告)日 1993-05-21
申请人 Maruhachi Mawata:Kk; 株式会社丸八真綿; 发明人 TAKEDA KAZUO;
摘要 PURPOSE: To efficiently obtain a fur product excellent in spoilage-proofness, durability, etc., by notching plural fur pieces followed by bringing the resultant notches to such a position as to face to each other and then by fixing a connecting piece with an adhesive in each pair of the notches.
CONSTITUTION: Notches 1b, 2b are provided on the respective sides of plural fur pieces along their long direction and brought to such a position as to face to each other. A pair of these notched 1b, 2b is then provided with a connecting piece 10 in continuous form along the long direction of the above sides, and both ends 11,12 of this connecting piece 10 in the width direction are fixed to the respective inner surfaces of the notches 1b, 2b through an adhesive, thus obtaining the objective fur product.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 複数の毛皮片どうしを連結して構成された毛皮製品であって、隣接する毛皮片の、対向する側面には、それぞれ切り込みが形成され、これらの切り込みの内部には、毛皮片どうしを連結する連結片が、接着剤により固定されていることを特徴とする毛皮製品。
  • 【請求項2】 前記切り込みは、毛皮片の側面の長さ方向全長にわたって形成され、前記連結片は、長尺状に形成されるとともに、その幅方向両端部が、隣接する毛皮片の切り込みの内部に固定されていることを特徴とする請求項1記載の毛皮製品。
  • 【請求項3】 複数の毛皮片の側面に、この側面の長さ方向に沿って切り込みを形成し、これらの切り込みどうしを対面させ、対面した切り込みどうしの間に、前記側面の長さ方向に沿って、長尺状に形成された連結片を配設し、ついで、この連結片の幅方向両端部と、前記対面した切り込みの内面とを、接着剤によって固定することを特徴とする毛皮製品の製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、毛皮ふとんなどの毛皮製品およびその製造方法に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来から、毛皮ふとんなどの毛皮製品を製造する場合、なめし加工の終了した原毛皮を、一辺が5〜10cm程度の正方形や長方形などの小片状に切断して毛皮片とし、これらの毛皮片どうしを連結して所定の大きさ(一辺が1〜2m程度)の製品を製造している。 この手段によれば、毛皮の各部を無駄なく使用することが可能となり、資源効率を向上させることができるという利点がある。

    【0003】そして、こうした毛皮製品を製造する場合において、毛皮片どうしを連結する従来の手段としては、図5〜図7(これらの図においては、理解を容易とするために、厚さを極端に強調して記載している。)に示したように、毛皮片1と毛皮片2とを、毛部1a・2
    aを内側にして重ね合わせ、毛皮片1と毛皮片2との一端部近傍どうしを、トレージャーミシン(ループミシン)により、1本のミシン糸3(図5中一点鎖線で示した。)によって縫い合わせ、ついで、毛皮片1・2の他端部どうしを、離間させる方向(図5中P・Q方向)に一定ので引き、ついで、ミシン糸3によって縫い合わせた部分に、ローラなどによって目つぶし加工を施し、
    この部分を略平坦に形成している。 こうした従来の手段においては、1本のミシン糸によって毛皮片1・2どうしを縫い合わせているので、通常のミシンによって縫い合わせた場合と異なり、縫い合わせた後に、糸3に対して毛皮片1・2の多少の移動が可能であり、目つぶし加工によって毛皮片1・2どうしの接続部分(ミシン掛けした部分)を略平坦に仕上げることができる。

    【0004】ところで、前記した従来の手段においては、以下のような問題を生じていた。

    【0005】 従来のように、毛皮にミシン掛けを行った場合には、縫い針により、毛皮に必然的に小さな貫通孔(針穴)H(図6)が形成される。 一方、毛皮(例えば羊の毛皮)には、1cm 2あたり3000〜400
    0本の毛が生えているため、針穴が形成されたことにより、その部分の毛が脱落して抜け毛となり、この抜け毛が使用者の衣服や家具等に付着し、これらを汚損する。

    【0006】 毛皮片どうしを接続しているミシン糸は、1本であるため、使用によって必然的に生じるミシン糸の劣化により、仮に1箇所においてこの糸が切れた場合でも、糸が徐々にほつれ、毛皮片どうしが分離してしまう。

    【0007】 毛皮片どうしを縫製する際には、必然的に毛皮片の伸びを生じるため、同じ長さに切断した毛皮片どうしを一端から縫い合わせた場合であっても、他端(終端)の位置が不一致となりやすく、不一致の場合には、多数の毛皮片を均整に整列させることが難しくなる。 この問題は、各毛皮片毎に、個体差や、脊部、足部などのような部所の差に起因して伸び量がまちまちであるために、しばしば発生する問題である。 このため、現状では、毛皮片どうしを均整に整列させて縫製する作業に高度な技術力を要しており、したがって、生産を自動化、機械化することがきわめて困難となっている。

    【0008】 従来の技術においては、縫い合わせた部分に目つぶし加工を施すことにより、この部分を平坦に加工しているが、図7に示したように、目つぶし加工を施した場合であっても、縫い合わせ部分の裏面側は、
    ミシン糸が縫い付けられているために、毛皮片の端部が若干隆起した状態となる。 このため、製品の裏面を露出させる場合には、その美観を損ねることになり、また、
    製品の裏面に布地を貼り付ける場合にも、裏面に凹凸が存在するため、接着作業などの裏面処理が困難になる。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、汚損防止、製品の耐久性の向上、製品生産効率の向上等を図ることのできる毛皮製品およびその製造方法を提供することを目的とするものである。

    【0010】

    【課題を解決するための手段】請求項1に係る毛皮製品は、隣接する毛皮片の、対向する側面に、それぞれ切り込みを形成し、これらの切り込みの内部に、毛皮片どうしを連結する連結片を、接着剤により固定する構成とした。

    【0011】請求項2に係る毛皮製品は、請求項1の製品において、切り込みを、毛皮片の側面の長さ方向全長にわたって形成し、連結片を、長尺状に形成するとともに、その幅方向両端部を、隣接する毛皮片の切り込みの内部に固定する構成とした。

    【0012】請求項3に係る毛皮製品の製造方法は、複数の毛皮片の側面に、この側面の長さ方向に沿って切り込みを形成し、これらの切り込みどうしを対面させ、対面した切り込みどうしの間に、前記側面の長さ方向に沿って、長尺状に形成された連結片を配設し、ついで、この連結片の幅方向両端部と、対面した切り込みの内面とを、接着剤によって固定する構成とした。

    【0013】

    【作用】請求項1記載の毛皮製品によれば、連結片を介して、接着剤により毛皮片どうしを連結しているので、
    毛皮片に針穴を形成する必要がなく、抜け毛を防止することができ、また、ミシン糸を使用しないので、糸の切断による毛皮片の分離を防止でき、縫製作業を行わないので、毛皮片の伸びが発生せず、縫い合わせる毛皮片の両端を、自動的、機械的に一致させることができ、さらに、ミシン糸による縫製を行わず、連結片により連結しているために、毛皮片の裏面を平坦にすることができ、
    製品の裏面処理が容易となる。

    【0014】

    【実施例】以下、本発明の実施例に係る毛皮製品の構成について、図1〜図4に基づいて説明する。 なお、この実施例の説明においては、従来の毛皮製品と共通する構成については、同一符号を用いて詳細についての説明を省略し、相違する構成についてのみ説明する。

    【0015】本例の毛皮製品においては、隣接する毛皮片1・2の全周にわたって(図1参照)それぞれ切り込み1b・2bが形成され、これらの切り込み1b・2b
    の内部には、毛皮片1・2どうしを連結する布製の連結片10の幅方向両端部11・12が、接着剤(図示せず)により固定されている(図3参照)。

    【0016】これによって、毛皮片1・2の対向する側面に、その長さ方向全長にわたって切り込み1b・2b
    が形成されたものとなっている。

    【0017】前記連結片10は、一方向においては、図4に示したように、長尺のテープ状に形成したものを用いることができる。 この長尺の連結片10に直交する方向における連結片10は、通常は、毛皮片1・2の幅に略等しい長さのものが用いられており、連結片10どうしの交差を防止している。 もちろん、縦横の連結片10
    を、いずれも長尺状のものとすることも可能である。

    【0018】また、前記切り込み1b・2bの、皮部(毛皮片から毛部を除いた部分)の厚さ方向における位置は、裏面(毛部の存在する面と反対の面)から、皮部の厚さの約1/3の位置に形成されている。 さらに、切り込み1b・2bの、開口端部からの切り込み量L(図1参照)は、通常は約3mmとされている。

    【0019】つぎに、本例の毛皮製品の製造方法について、図4に基づいて説明する。

    【0020】まず、毛皮片1・2の全周の側面に、この側面の長さ方向に沿って、カッタなどを用いて切り込み1b・2bを形成する。 ついで、毛皮片1の切り込み1
    bと毛皮片2の切り込み2bとをやや離間させて対面させる。 ついで、対面した切り込み1b・2bどうしの間に、毛皮片1・2の側面の長さ方向に沿って、連結片1
    0を配設する。 ついで、この連結片10の幅方向両端部11・12と切り込み1b・2bの内面とに接着剤を塗布し、両者を接触させて固定する。 この接着作業を、製品の大きさに合せて所定回数行うことにより、所望の大きさの毛皮製品を得ることができる。

    【0021】本例の毛皮製品によれば、連結片10を介して、接着剤により毛皮片1・2どうしを連結しているので、従来のように毛皮片1・2に針穴を形成する必要がなく、針穴の形成に起因する抜け毛を防止することができ、したがって、衣服や家具等の抜け毛による汚損を防止することができる。

    【0022】また、連結片10により連結する構成とし、ミシン糸を使用しないので、糸の切断による毛皮片1・2の分離を防止することができ、製品の耐久性を向上させることができる。

    【0023】さらに、本例の製品においては、連結片1
    0と毛皮片1・2とを接着するだけで毛皮片1・2どうしを連結することができ、縫製作業を行わないので、連結作業時に毛皮片1・2の伸びが発生せず、縫い合わせる毛皮片1・2の両端を、自動的、機械的に一致させることができる。

    【0024】したがって、作業者の熟練を必要としないばかりでなく、連結作業の機械化、自動化を図ることが可能となるという利点がある。

    【0025】さらにまた、ミシン糸による縫製を行わず、連結片10により毛皮片1・2どうしを連結しているために、毛皮片1・2の連結部分の裏面を平坦にすることができ、裏面の意匠性を向上させることができ、さらには、この裏面に布地等を貼り付ける場合の作業(裏面処理)が容易となる。

    【0026】また、本例の製品においては、接着剤を用いて毛皮片1・2どうしを接着させているため、連結部分近傍においては、毛部1a・2aの毛根に接着剤が付着し、この接着剤によって抜け毛を防止でき、衣服等の汚損を一層防止することができるという利点もある。

    【0027】さらに、本例の製品では、切り込み1b・
    2bの、皮部の厚さ方向における位置を、裏面から、皮部の厚さの約1/3の位置に形成したので、切り込みによって毛部1a・2aの毛根を損傷するおそれがなく、
    この点からも抜け毛を防止することができる。

    【0028】なお、本例の製品では、切り込み1b・2
    bの、皮部の厚さ方向における位置を、裏面から、皮部の厚さの約1/3の位置に形成したが、これに限るものではなく、毛部1a・2aの毛根を痛めない程度の位置であればよい。

    【0029】さらに、本例の製品の製造方法においては、連結片10と切り込み1b・2bの内面とに接着剤を塗布するものとしたが、予め連結片10のみに接着剤を塗布しておいてもよい。 要は、連結片10と切り込み1b・2bとを接着剤によって接着し得る方法であれば、どのような塗布方法であってもよい。

    【0030】

    【発明の効果】請求項1に係る毛皮製品によれば、隣接する毛皮片の、対向する側面に、それぞれ切り込みを形成し、これらの切り込みの内部に、毛皮片どうしを連結する連結片を、接着剤により固定したので、従来のように毛皮片に針穴を形成する必要がなく、針穴の形成に起因する抜け毛を防止することができ、したがって、衣服や家具等の抜け毛による汚損を防止することができる。

    【0031】また、ミシン糸を使用しないので、糸の切断による毛皮片の分離を防止することができ、製品の耐久性を向上させることができる。

    【0032】さらに、連結片と毛皮片とを接着するだけで毛皮片どうしを連結することができ、縫製作業を行わないので、連結作業時に毛皮片の伸びが発生せず、縫い合わせる毛皮片の両端を、自動的、機械的に一致させることができ、作業者の熟練を必要としないばかりでなく、連結作業の機械化、自動化を図ることが可能となる。

    【0033】さらにまた、ミシン糸による縫製を行わず、連結片により毛皮片どうしを連結しているために、
    毛皮片の連結部分の裏面を平坦にすることができ、裏面の意匠性を向上させることができ、さらには、この裏面に布地等を貼り付ける場合の作業(裏面処理)が容易となる。

    【0034】また、接着剤を用いて毛皮片どうしを接着させているため、連結部分近傍においては、毛部の毛根に接着剤が付着し、この接着剤によって抜け毛を防止でき、衣服等の汚損を一層防止することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施例に係る毛皮製品に使用する毛皮片を示す平面図である。

    【図2】図1のA方向矢視図である。

    【図3】毛皮片どうしの連結状態を示す要部拡大正面図である。

    【図4】本例の毛皮製品の製造方法を示す平面図である。

    【図5】従来の毛皮製品の製造方法を示す要部拡大正面図である。

    【図6】従来の毛皮製品に使用する毛皮片の連結状態を示す要部拡大平面図である。

    【図7】図6のB−B線に沿う要部拡大断面図である。

    【符号の説明】

    1・2 毛皮片 1b・2b 切り込み 10 連結片 11・12 連結片の幅方向両端部

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