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Machine tool, and method for monitoring coolant liquid of machine tool

阅读:274发布:2020-09-11

专利汇可以提供Machine tool, and method for monitoring coolant liquid of machine tool专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a machine tool and a method for monitoring a coolant liquid of the machine tool preventing various kinds of adverse effects caused by degradation of liquid quality of the coolant liquid.
SOLUTION: The liquid quality of the coolant liquid to be used for cooling during the cutting work or cleaning during the change of tools is detected by a pH sensor 91, a water quality hardness sensor 92, and a concentration sensor 93. Detected values and thresholds of the sensors 91, 92, 93 are compared with each other. If the detected values are within a normal range, the normal display is executed by a CRT 82. If the detected values are within a range of caution needed, an alarm display is executed by the CRT 82. If the detected values are within an abnormal range, the cutting work by a machine body 3 is prohibited.
COPYRIGHT: (C)2010,JPO&INPIT,下面是Machine tool, and method for monitoring coolant liquid of machine tool专利的具体信息内容。

  • 工具を用いて被加工物に対する切削加工を行う機械本体と、
    前記機械本体で使用する前記工具を交換する工具交換機構と、
    前記機械本体による前記切削加工時の冷却、及び、前記工具交換機構による前記工具交換時の洗浄のために用いる、クーラント液を供給する洗浄機構とを有する工作機械において、
    前記クーラント液の液質を検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した検出値と所定の第1しきい値との比較結果に応じ、正常範囲内である旨の正常表示と要注意範囲内である旨の警告表示とを切り替え表示可能な表示手段とを有することを特徴とする工作機械。
  • 請求項1記載の工作機械において、
    前記検出手段が検出した検出値と、前記第1しきい値よりも液質劣化側に相当する所定の第2しきい値との比較結果に応じ、前記機械本体による前記切削加工の禁止制御を行う禁止制御手段をさらに備えることを特徴とする工作機械。
  • 請求項2記載の工作機械において、
    前記検出手段は、
    前記液質として前記クーラント液のpH値を検出するpH検出手段であり、
    前記表示手段は、
    前記pH検出手段が検出したpH値が、前記第1しきい値が画定する正常pH値範囲内であるかどうかに応じて、前記切り替え表示を行い、
    前記禁止制御手段は、
    前記pH検出手段が検出したpH値が、前記第2しきい値が画定する異常pH値範囲内であるかどうかに応じて、前記禁止制御を行うことを特徴とする工作機械。
  • 請求項2記載の工作機械において、
    前記検出手段は、
    前記液質として前記クーラント液の水質硬度を検出する硬度検出手段であり、
    前記表示手段は、
    前記硬度検出手段が検出した水質硬度が、前記第1しきい値が画定する正常硬度範囲内であるかどうかに応じて、前記切り替え表示を行い、
    前記禁止制御手段は、
    前記硬度検出手段が検出した水質硬度が、前記第2しきい値が画定する異常硬度範囲内であるかどうかに応じて、前記禁止制御を行うことを特徴とする工作機械。
  • 請求項2記載の工作機械において、
    前記検出手段は、
    前記液質として前記クーラント液の濃度を検出する濃度検出手段であり、
    前記表示手段は、
    前記濃度検出手段が検出したクーラント液濃度が、前記第1しきい値が画定する正常濃度範囲内であるかどうかに応じて、前記切り替え表示を行い、
    前記禁止制御手段は、
    前記濃度検出手段が検出したクーラント液濃度が、前記第2しきい値が画定する異常濃度範囲内であるかどうかに応じて、前記禁止制御を行うことを特徴とする工作機械。
  • 工作機械の切削加工時や工具洗浄時に用いるクーラント液の液質を監視する工作機械のクーラント液監視方法において、
    前記クーラント液の前記液質を検出し、
    その検出値が、所定の正常範囲内である場合には、対応する正常表示を行い、
    前記検出値が、前記正常範囲よりも液質劣化側に相当する所定の異常範囲内である場合には、前記切削加工を禁止し、
    前記検出値が、前記正常範囲よりも液質劣化側でかつ前記異常範囲よりも液質良好側に相当する要注意範囲内である場合には、対応する警告表示を行うことを特徴とする工作機械のクーラント液監視方法。
  • 说明书全文

    本発明は、工具を用いて被加工物に対する切削加工を行う工作機械及び工作機械のクーラント液監視方法に関する。

    一般に工作機械においては、工具による被加工物の切削箇所にクーラント液を噴射することにより、工具の冷却や切粉の洗浄を行い、加工精度や工具寿命の向上を図っている。 また工具の交換時にも交換箇所にクーラント液を噴射して切粉の洗浄を行い、切粉が工具交換に支障を来すことを防止する。

    このように、工作機械におけるクーラント液は重要な役割を果たすものであるため、従来、クーラント液の粘度を測定し、その測定結果に応じてクーラント液の流量を制御する工作機械が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。

    特開2002−273640号公報

    一般に工作機械におけるクーラント液の液質が劣化すると、様々な悪影響が生じるおそれがある。 例えばクーラント液のpHが上昇すると雑菌が繁殖してクーラント液が腐敗し、冷却機能の低下や悪臭等による不快感を与えるという問題がある。 クーラント液のpHが低下すると腐食によりサビが発生し、工具や工作機械各部の耐久性の低下や加工精度の低下等を招くおそれがある。 クーラント液の硬度が上昇すると溶解成分析出によるクーラント液の流通不全や配管の劣化、閉塞等を招くおそれがある。 クーラント液の硬度が低下すると発泡しやすくなり冷却機能が低下するおそれがある。 クーラント液の濃度が高すぎると洗浄機能の低下等を招くおそれがあった。 クーラント液の濃度が低すぎると潤滑不全等を招くおそれがある。

    このような種々の悪影響を回避するためには、クーラント液の液質を継続的に監視する必要がある。 しかしながら、上記従来技術ではクーラント液の粘度のみしか監視しておらず、液質を充分に監視しているとは言えなかった。

    本発明の目的は、クーラント液の液質に異常がないかどうかを継続的に監視することにより、クーラント液の液質の劣化による種々の悪影響を防止することができる工作機械及び工作機械のクーラント液監視方法を提供することにある。

    上記目的を達成するために、第1発明の工作機械は、工具を用いて被加工物に対する切削加工を行う機械本体と、前記機械本体で使用する前記工具を交換する工具交換機構と、前記機械本体による前記切削加工時の冷却、及び、前記工具交換機構による前記工具交換時の洗浄のために用いる、クーラント液を供給する洗浄機構とを有する工作機械において、前記クーラント液の液質を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した検出値と所定の第1しきい値との比較結果に応じ、正常範囲内である旨の正常表示と要注意範囲内である旨の警告表示とを切り替え表示可能な表示手段とを有することを特徴とする。

    本願第1発明の工作機械は、検出手段を有する。 検出手段は、切削加工時の冷却や工具交換時の洗浄に用いるクーラント液の液質を検出する。 検出手段の検出値と第1しきい値とを比較し、検出値が正常範囲内であれば表示手段は正常表示を行い、検出値が要注意範囲内であれば表示手段は警告表示を行う。

    これにより、クーラント液の液質に異常がないかどうかを継続的に監視することができ、液質が劣化しつつある場合にはクーラント液の補充・交換準備を行うことができる。 また、その後にクーラント液の補充・交換等の対策をとることで、液質の劣化による、工作機械各部の耐久性及び加工精度への悪影響、加工品への悪影響、不快感等を防止することができる。

    第2発明の工作機械は、上記第1発明において、前記検出手段が検出した検出値と、前記第1しきい値よりも液質劣化側に相当する所定の第2しきい値との比較結果に応じ、前記機械本体による前記切削加工の禁止制御を行う禁止制御手段をさらに備えることを特徴とする。

    本願第2発明の工作機械は、禁止制御手段を有する。 検出手段の検出値と第2しきい値とを比較し、検出値が第2しきい値よりも液質劣化側の範囲内であれば、禁止制御手段が機械本体の切削加工を禁止する。 これにより、劣悪な液質のクーラント液を引き続き使用することによる悪影響を確実に防止することができる。

    第3発明の工作機械は、上記第2発明において、前記検出手段は、前記液質として前記クーラント液のpH値を検出するpH検出手段であり、前記表示手段は、前記pH検出手段が検出したpH値が、前記第1しきい値が画定する正常pH値範囲内であるかどうかに応じて、前記切り替え表示を行い、前記禁止制御手段は、前記pH検出手段が検出したpH値が、前記第2しきい値が画定する異常pH値範囲内であるかどうかに応じて、前記禁止制御を行うことを特徴とする。

    本願第3発明の工作機械では、pH検出手段がクーラント液のpHを検出し、検出値が正常pH範囲内であれば表示手段が正常表示を行い、検出値が異常pH範囲内であれば禁止制御手段が切削加工を禁止する。

    これにより、クーラント液のpH値を継続的に監視することができる。 クーラント液が劣化してpH値が高く(又は低く)なりつつある場合にはクーラント液の補充・交換準備を行うことができる。 また、その後にクーラント液の補充・交換を行うことで、pH値が高すぎることによる雑菌の発生や、pH値が低すぎることによるサビの発生等、種々の不都合を防止することができる。 さらに、pH値が著しく高く(又は低く)なった場合に、そのようなクーラント液を引き続き使用することによる悪影響を確実に防止することができる。

    第4発明の工作機械は、上記第2発明において、前記検出手段は、前記液質として前記クーラント液の質硬度を検出する硬度検出手段であり、前記表示手段は、前記硬度検出手段が検出した水質硬度が、前記第1しきい値が画定する正常硬度範囲内であるかどうかに応じて、前記切り替え表示を行い、前記禁止制御手段は、前記硬度検出手段が検出した水質硬度が、前記第2しきい値が画定する異常硬度範囲内であるかどうかに応じて、前記禁止制御を行うことを特徴とする。

    本願第4発明の工作機械では、硬度検出手段がクーラント液の水質硬度を検出し、検出値が正常硬度範囲内であれば表示手段が正常表示を行い、検出値が異常硬度範囲内であれば禁止制御手段が切削加工を禁止する。

    これにより、クーラント液の水質硬度を継続的に監視することができる。 クーラント液が劣化して水質硬度が高く(又は低く)なりつつある場合にはクーラント液の補充・交換準備を行うことができる。 また、その後にクーラント液の補充・交換を行うことで、水質硬度が高すぎたり低すぎたりすることによる、泡立ちや溶解成分析出によるクーラント液の流通不全や配管の劣化・閉塞等、種々の不都合を防止することができる。 さらに、水質硬度が著しく高く(又は低く)なった場合に、そのようなクーラント液を引き続き使用することによる悪影響を確実に防止することができる。

    第5発明の工作機械は、上記第2発明において、前記検出手段は、前記液質として前記クーラント液の濃度を検出する濃度検出手段であり、前記表示手段は、前記濃度検出手段が検出したクーラント液濃度が、前記第1しきい値が画定する正常濃度範囲内であるかどうかに応じて、前記切り替え表示を行い、前記禁止制御手段は、前記濃度検出手段が検出したクーラント液濃度が、前記第2しきい値が画定する異常濃度範囲内であるかどうかに応じて、前記禁止制御を行うことを特徴とする。

    本願第5発明の工作機械では、濃度検出手段がクーラント液の濃度を検出し、検出値が正常濃度範囲内であれば表示手段が正常表示を行い、検出値が異常濃度範囲内であれば禁止制御手段が切削加工を禁止する。

    これにより、クーラント液の濃度を継続的に監視することができる。 クーラント液が劣化して濃度が高く(又は低く)なりつつある場合にはクーラント液の補充・交換準備を行うことができる。 また、その後にクーラント液の補充・交換を行うことで、クーラント液濃度が高すぎたり低すぎたりすることによる、潤滑・洗浄不全や配管の劣化等、種々の不都合を防止することができる。 さらに、濃度が著しく高く(又は低く)なった場合に、そのようなクーラント液を引き続き使用することによる悪影響を確実に防止することができる。

    上記目的を達成するために、第6発明の工作機械のクーラント液監視方法は、工作機械の切削加工時や工具洗浄時に用いるクーラント液の液質を監視する工作機械のクーラント液監視方法において、前記クーラント液の前記液質を検出し、その検出値が、所定の正常範囲内である場合には、対応する正常表示を行い、前記検出値が、前記正常範囲よりも液質劣化側に相当する所定の異常範囲内である場合には、前記切削加工を禁止し、前記検出値が、前記正常範囲よりも液質劣化側でかつ前記異常範囲よりも液質良好側に相当する要注意範囲内である場合には、対応する警告表示を行うことを特徴とする。

    本願第6発明の工作機械のクーラント液監視方法は、液質の検出値に応じて、正常表示、警告表示、及び切削加工の禁止を行う。 これにより、クーラント液が劣化しつつある場合にはクーラント液の補充・交換準備を行うことができる。 また、その後にクーラント液の補充・交換を行うことで、液質の劣化による、工作機械各部の耐久性及び加工精度への悪影響、加工品への悪影響、不快感等を防止することができる。 また、クーラント液が著しく劣化した場合には、そのようなクーラント液を引き続き使用することによる悪影響を確実に防止することができる。

    本発明によれば、クーラント液の液質の劣化による種々の悪影響を防止することができる。

    本発明の工作機械の一実施形態であるマシニングセンタの正面図である。

    マシニングセンタの機械本体の斜視図である。

    機械本体の主軸ヘッド周囲の正面図である。

    機械本体の工具交換アーム周囲を下側から見た図である。

    クーラント液の供給系統を表す図である。

    マシニングセンタの制御装置の電気的構成を示すブロック図である。

    クーラント液の監視を行う際にCPUによって実行される制御内容を表すフローチャートである。

    以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。 図1は、本発明の工作機械の一実施形態であるマシニングセンタ1の正面図であり、図2は、機械本体3の斜視図であり、図3は、主軸ヘッド7周囲の正面図であり、図4は、工具交換アーム22周囲を下側から見た図であり、図5は、クーラント液の供給系統を表す図であり、図6は、マシニングセンタ1の制御装置50の電気的構成を示すブロック図であり、図7は、クーラント液の監視を行う際にCPU51によって実行される制御内容を表すフローチャートである。 なお、以下の説明においてマシニングセンタ1の前後及び左右の方向は、図1乃至図3中の矢印に示す方向とする。

    図1に示すように、マシニングセンタ1(工作機械に相当)は、図示しないワーク(被加工物に相当)と工具とを相対移動させることによって、ワークに所望の機械加工(例えば、「フライス削り」、「穴空け」、「切削」等)を施すことができる工作機械である。 このマシニングセンタ1は、基台となる鉄製のベース2と、このベース2の上部に設けられ、工具を用いてワークに対する切削加工を行う機械本体3と、ベース2の上部に固定され、機械本体3及びベース2の上部を覆う箱状のスプラッシュカバー4とを主体に構成されている。

    まず、ベース2について説明する。 図1,図2に示すように、ベース2はY軸方向(機械本体3の前後方向)に長い略直方体状に形成され、鋳型内に鋳鉄等の金属材料を流し込むことによって成型されている。 さらにその芯部は、軽量化、高強度化及び低コスト化のため、いわゆる肉抜き成形(リブによる骨組構造)されている。 ベース2の下部の四隅には高さ調節が可能な脚部2aが各々設けられ、これら4本の脚部2aが工場等の床面に設置されることにより、マシニングセンタ1が所定場所に設置される。

    次に、スプラッシュカバー4について説明する。 図1に示すように、スプラッシュカバー4は略直方体状のボックス型に形成され、その内側には機械本体3(図2参照)の加工領域が設けられている。 スプラッシュカバー4の前面には開口部(図示せず)が設けられ、この開口部には一対のスライド式の開閉扉5,6が設けられている。 この開閉扉5,6の略中央には、矩形状のガラス窓部5a,6aが各々設けられ、開閉扉5の右端部には取っ手部5bが設けられ、開閉扉6の左端部には取っ手部6bが設けられている。 これら取っ手部5b,6bを互いに離れる方向に開くことにより開口部が開口され、オペレータ(作業者)はベース2の上部に固定されたテーブル10(図2参照)に対してワークの着脱を行うことができる。

    正面開口部の右側には、マシニングセンタ1を操作する正面視長方形状の操作パネル80が設けられている。 この操作パネル80には、テンキー及び各種操作キーを備えたキーボード81が設けられ、その上部には設定画面、実行動作、及び機械本体3による切削加工時の冷却、及び、後述する工具交換機構20による工具交換時の洗浄のために用いるクーラント液の液質に係わる表示等を行うためのCRT82(表示手段に相当)が設けられている。 オペレータは、この操作パネル80のCRT82を確認しながらキーボード81を操作することによって、ワーク加工を実行するための加工プログラムや、使用される工具26の種類、工具情報、各種パラメータ等を各々設定することができる。

    次に、機械本体3について説明する。 図2に示すように、機械本体3は、ベース2の上部後方に配置されたコラム座部23の上面に固定され、垂直上方に延設された直方体状のコラム16と、このコラム16の前面に沿って昇降可能に設けられた主軸ヘッド7と、この主軸ヘッド7の下部から鉛直下方に延設された主軸9と、主軸ヘッド7の右側に設けられ、主軸9の先端に工具26の工具ホルダ60(図3参照)を取り付けて交換する工具交換機構20と、ベース2の上部に設けられ、ワークを着脱可能に固定するテーブル10とを主体に構成されている。 コラム16の背面側には、箱状の制御ボックス19が設けられ、この制御ボックス19の内側には、マシニングセンタ1の動作を制御する制御装置50が設けられている。 なお、制御装置50の電気的構成については後述する。

    次に、テーブル10の移動機構について説明する。 図2に示すように、テーブル10は、サーボモータからなるX軸モータ71(図6参照)及びY軸モータ72(図6参照)により、X軸方向(機械本体3の左右方向)及びY軸方向(機械本体3の前後方向)に移動制御される。 この移動機構は以下のように構成されている。 テーブル10の下側には直方体状の支持台12が設けられている。 その支持台12の上面にはX軸方向に沿って延設された一対のX軸送りガイド(図示せず)が設けられ、この一対のX軸送りガイド上にテーブル10が移動可能に支持されている。 支持台12は、ベース2の上部に設けられ、このベース2の長手方向に沿って延設された一対のY軸送りガイド上に移動可能に支持されている。 このような機構によって、テーブル10は、ベース2上に設けられたX軸モータ71が駆動すると、X軸送りガイドに沿ってX軸方向に移動し、同じくベース2上に設けられたY軸モータ72が駆動すると、Y軸送りガイドに沿ってY軸方向に移動できる。

    X軸モータ71には、このX軸モータ71を駆動させるX軸駆動回路61(図6参照)が接続され、このX軸駆動回路61は、後述する制御装置50の出インタフェイス55(図6参照)に接続されている。 Y軸モータ72には、このY軸モータ72を駆動させるY軸駆動回路62が接続され、このY軸駆動回路62は、後述する制御装置50の出力インタフェイス55に接続されている。 後述する制御装置50のCPU51(図6参照)の制御信号に基づいて、X軸駆動回路61及びY軸駆動回路62がX軸モータ71及びY軸モータ72を各々駆動させることで、テーブル10を所望の場所に移動させることができる。

    X軸送りガイドには、テレスコピック式に収縮するテレスコピックカバー13,14がテーブル10を中央に挟んで左右両側に各々設けられている。 Y軸送りガイドには、テレスコピックカバー15とY軸後ろカバー(図示せず)とが、支持台12を中央に挟んで前後に各々設けられている。 Y軸後ろカバーは一枚の板金からなる断面山型に形成され、コラム16の下側に設けられたカバー収納穴(図示せず)に収容される。 これら複数のカバーによって、テーブル10がX軸方向及びY軸方向のいずれの方向に移動した場合でも、X軸送りガイド及びY軸送りガイドは、常にテレスコピックカバー13,14,15及びY軸後ろカバー(図示せず)によって覆われている。 つまり、加工領域から飛散する切粉や、クーラント液の飛沫等が各レール上に落下するのを防止できる。

    次に、主軸ヘッド7の昇降機構について説明する。 図2,図3に示すように、主軸ヘッド7は、コラム16の前面側の上下方向に延設されたガイドレール(図示せず)に対してリニアガイド(図示せず)を介して昇降自在に支持されている。 主軸ヘッド7は、コラム16の前面側の上下方向に延設された送りネジ(図示せず)に対してナット(図示せず)で連結されている。 その送りネジがZ軸モータ73(図6参照)の駆動によって正逆方向に回転することで、主軸ヘッド7が上下方向に昇降移動することができる。 Z軸モータ73には、このZ軸モータ73を駆動させるZ軸駆動回路63が接続され、このZ軸駆動回路63は、後述する制御装置50の出力インタフェイス55に接続されている。 後述する制御装置50のCPU51の制御信号に基づいて、Z軸駆動回路63がZ軸モータ73を駆動させることによって、主軸ヘッド7が昇降移動する。

    なお、主軸ヘッド7下部のコラム16側の部分には、コラム16の前面側に設けられた主軸ヘッド7の昇降機構を覆い隠すための正面視縦長長方形状のZ軸カバー18が連結されている。 Z軸カバー18は、コラム16の前面を覆い隠しながら主軸ヘッド7と一体的に昇降する。

    次に、主軸9について説明する。 図3に示す主軸9は、上下方向に長い円筒状に形成され、その内側にはスピンドル(図示せず)が回転自在に設けられている。 このスピンドルは、主軸ヘッド7の上部に設けられた主軸モータ8の駆動によって回転駆動される。 スピンドルには、このスピンドルの軸線に沿って形成され、先端に向かって拡径するホルダ取付穴29が設けられている。 このホルダ取付穴29は、後述する工具ホルダ60のシャンク部60aのテーパ状の外周面を密着して嵌合させるためにテーパ状の内周面を備えている。 そのホルダ取付穴29の縮径する上部には、ホルダ取付穴29の内周面に連続するとともに、径がやや広くなった広径部(図示せず)が設けられ、この広径部の上部には、複数の鋼球を介して後述する工具ホルダ60の首部60bを把持するチャック機構部(図示せず)が設けられている。

    図4に示すように、主軸9の先端には、工具ホルダ60の上部に向かってクーラント液を噴射し、その上部に付着する切粉を洗い流すためのリング状の洗浄ノズル32が設けられている。 この洗浄ノズル32は、図5に示すように、クーラント液中の切粉等を取り除くフィルタ109、切換弁106、及びベース2の後端部に設けられたクーラント液供給口17(図2も参照)を介し、ポンプ78(図6も参照)に接続されている。 ポンプ78が運転すると、クーラントタンク102内に貯留されたクーラント液が加圧して吐出され、フィルタ109により清浄されて洗浄ノズル32から工具ホルダ60の上部に向かって噴射されるようになっている。 なお、上記切換弁106は、ポンプ76,78から、後述する噴射ノズル11が接続された第1の吐出系と、洗浄ノズル32が接続された第2の吐出系とに対するクーラント液の供給の有無を切り換えるためのものである。

    ポンプ78には、このポンプ78を運転させるポンプ制御回路68(図6参照)が接続され、このポンプ制御回路68は、後述する制御装置50の出力インタフェイス55に接続されている。 後述する制御装置50のCPU51の制御信号にしたがって、ポンプ制御回路68がポンプ78を運転させることによって、所望のタイミングで工具ホルダ60の上部にクーラント液を噴射することができる。 この様な工具洗浄動作は、工具交換機構20による工具交換の際に実行される。

    主軸9の近傍には、テーブル10上のワークの切削箇所に向かってクーラント液を噴射する一対の噴射ノズル11(図2参照)が設けられている。 この噴射ノズル11は、図5に示すように、切換弁106及びクーラント液供給口17を介してポンプ76(図6も参照)に接続されている。 ポンプ76が運転すると、クーラントタンク102内に貯留されたクーラント液が加圧して吐出され、一対の噴射ノズル11からテーブル10上のワークの切削箇所に向かって噴射され、工具及びワークを冷却すると共に、切削箇所に堆積する切粉を洗い流すことができる。

    ポンプ76には、上記ポンプ78と同様に、このポンプ76を運転させるポンプ制御回路66(図6参照)が接続され、このポンプ制御回路66は、後述する制御装置50の出力インタフェイス55に接続されている。 後述する制御装置50のCPU51の制御信号にしたがって、ポンプ制御回路66がポンプ76を運転させることによって、所望のタイミングでテーブル10上のワークの切削箇所に向かってクーラント液を噴射することができる。

    なお、図5に示すように、上述のクーラントタンク102、ポンプ76,78、クーラント液供給口17、切換弁106、フィルタ109、噴射ノズル11、及び洗浄ノズル32等が、洗浄機構110を構成する。

    次に、工具ホルダ60について説明する。 図3に示すように、工具ホルダ60は、工具交換機構20により搬送され、主軸9のスピンドルに形成されたホルダ取付穴29(図4参照)に挿脱されるものである。 この工具ホルダ60は、ホルダ取付穴29のテーパ状の内周面に密接して嵌合するためのテーパ状(円錐台形状)のシャンク部60aと、シャンク部60aの底面にフランジ状に形成された略円柱状のフランジ部(図示せず)と、このフランジ部の下面の中心部から下方に突出され、その先端部に工具26を支持する工具支持部(図示せず)とを備える。 シャンク部60aの縮径する上部に設けられた首部60bと、この首部60bの先端に設けられた球形状の頭部60cとを主体に構成されている。 この工具ホルダ60の首部60b及び頭部60cが、主軸9のホルダ取付穴29に設けられたチャック機構によってチャッキング(把持)されるようになっている。

    次に、工具交換機構20について説明する。 図3,図4に示すように、工具交換機構20は、工具26を支持する工具ホルダ60を複数格納する側面視小判型の工具マガジン21と、主軸9に取り付けられた工具ホルダ60と他の工具ホルダ60とを把持して搬送するための工具交換アーム22とを備えている。 工具交換アーム22は、主軸9の軸線方向に対して平行に延設された円筒状のアーム旋回軸22cと、このアーム旋回軸22cの先端部(下端部)に連結されるとともに、水平方向に延設されたアーム部22bと、このアーム部22bの長手方向両端部に各々設けられ、工具ホルダ60を把持する把持部22a,22aとを主体に構成されている。 アーム旋回軸22cは、工具交換機構20の装置本体に回転可能、かつ昇降可能に支持されている。 工具交換アーム22はZ軸方向(機械本体3の上下方向)に昇降されて、アーム旋回軸22cを中心に回転することができる。

    工具マガジン21について説明する。 図2,図3に示す工具マガジン21の内側には、工具ホルダ60を支持する複数の工具ポット(図示せず)と、この工具ポットを工具マガジン21内で搬送する搬送機構とが設けられている。 この搬送機構は、図示しないが、工具マガジン21の内側に回転可能に配設された一対のスプロケットと、このスプロケットの間に掛け渡された無端状のチェーンと、このチェーンの外周側に固着されたブラケット等を備えている。 複数の工具ポットはそれぞれブラケットに取り付けられ、一方のスプロケットが回転駆動された際に、チェーンとともに循環する経路を搬送されるようになっている。 この工具マガジン21内において、工具ホルダ60に取り付けられた工具26は、工具ポットに支持された状態では横方向(水平方向)に向けられた状態(以下、格納状態という)で保持されている。

    工具マガジン21の下端側には、工具交換位置となる割出口が形成されている。 この割出口には、格納状態である工具ポットを水平から下方に向かって90°まで回動させて工具交換可能状態にするポット上昇機構が設けられている。 工具マガジン21に格納された工具26は、現在の格納位置から工具交換位置の割出口まで搬送され、水平に保持された格納状態から回動されて工具交換可能状態に移行される。 工具マガジン21には、これら工具ポットを個々に識別する識別センサ(図示せず)が設けられている。 この識別センサは、工具マガジン21の割出口に何れの工具ポットが搬送されたかを検出するものである。 その識別センサによって搬送されたことが検出されると、搬送機構によって搬送されている所定の工具26が割出口に位置決めされるようになっている。

    次に、工具交換機構20による工具交換動作について説明する。 図3,図4に示すように、工具交換アーム22が上昇して原点に位置している状態において、工具交換アーム22が旋回する。 次いで、工具マガジン21側の工具ホルダ60と、主軸9に取り付けられている工具ホルダ60とが把持部22a,22aにそれぞれ把持される。 工具交換アーム22が下降することによって、工具抜脱動作が行われる。 工具交換アーム22が再度旋回することによって、主軸9側の工具ホルダ60と、工具マガジン21側の工具ホルダ60とが入れ替わる。 すなわち、このとき工具交換アーム22は180度回転することになる。 その後、工具交換アーム22が上昇し、工具交換アーム22に把持された一対の工具ホルダ60の一方は、工具マガジン21側の工具ポット(図示せず)に装着され、他方は主軸9に取り付けられる。 工具交換アーム22が所定度旋回し、工具交換アーム22のアーム旋回動作の1サイクルが終了する。 こうして、工具交換機構20による工具交換動作が終了する。

    なお、前述したように、工具交換機構20による工具交換が行われる際は、主軸9の洗浄ノズル32からクーラント液が工具ホルダ60の上部(シャンク部60a、首部60b,頭部60c)に噴射されて工具洗浄が行われる。 これは、主軸9に取り付けられる工具ホルダ60のシャンク部60a、首部60b、頭部60cに切粉が付着した状態で工具交換されるのを防止するためである。

    次に、制御装置50の電気的構成について説明する。 制御装置50は、工作機械であるマシニングセンタ1に設けられるものであって、RAM53に記憶された加工プログラムやクーラント液監視プログラム(後述の図7参照)を実行することによって、マシニングセンタ1によるワークの加工動作を制御したり、マシニングセンタ1の切削加工時や工具洗浄時に用いるクーラント液の液質を監視するものである。 図6に示すように、制御装置50は、CPU51、ROM52及びRAM53からなるマイクロコンピュータと、入力インタフェイス54、出力インタフェイス55、及びA/Dコンバータ56を基本に構成されている。 入力インタフェイス54には、操作パネル80のキーボード81が電気的に接続され、A/Dコンバータ56には、クーラントタンク102に設けられ(図5参照)、クーラント液の液質としてpH値を検出するpHセンサ91(検出手段、pH検出手段)と、同様にクーラントタンク102に設けられ(図5参照)、クーラント液の液質として水質硬度を検出する水質硬度センサ92(検出手段、硬度検出手段)と、同様にクーラントタンク102に設けられ(図5参照)、クーラント液の液質として濃度(例えば油脂濃度等)を検出する濃度センサ93(検出手段、濃度検出手段)とが電気的に各々接続されている。 各センサ91,92,93から出力された検出信号は、A/Dコンバータ56でデジタル信号に変換されて、CPU51に入力される。 なお、各センサ91,92,93としてデジタル出力式のセンサを用いてもよい。 その場合にはA/Dコンバータ56は不要となる。

    出力インタフェイス55には、X軸モータ71を駆動させるX軸駆動回路61と、Y軸モータ72を駆動させるY軸駆動回路62と、Z軸モータ73を駆動させるZ軸駆動回路63と、主軸モータ8を駆動させる主軸駆動回路64と、操作パネル80のCRT82を駆動させるためのCRT駆動回路65と、噴射ノズル11にクーラント液を供給するポンプ76を運転させるためのポンプ制御回路66と、洗浄ノズル32にクーラント液を供給するポンプ78を運転させるためのポンプ制御回路68とが各々電気的に接続されている。

    上記CPU51は、各センサ91,92,93が検出した検出値と所定の第1しきい値(詳細後述)との比較結果に応じ、CRT82において、正常範囲内である旨の正常表示と要注意範囲内である旨の警告表示とを切り替え表示するように制御する。 さらに、各センサ91,92,93が検出した検出値と、上記第1しきい値よりも液質劣化側に相当する所定の第2しきい値(詳細後述)との比較結果に応じ、機械本体3による切削加工の禁止制御を行う。 次に、この具体的制御内容について図7を用いて説明する。 なお、図7のフローチャートは制御装置50の電源が投入された際に開始される。

    図7に示すように、ステップS5では、クーラント液の液質に関する情報を取得する。 すなわち、pHセンサ91よりクーラント液のpH値を取得し、水質硬度センサ92よりクーラント液の水質硬度を取得し、濃度センサ93よりクーラント液の濃度を取得する。

    ステップS10では、クーラント液の液質が正常範囲内であるか否かを判定する。 具体的には、pHセンサ91が検出したpH値が8.8±0.4以内の範囲内であるか否かを判定する。 なおこの場合において、8.4及び9.2が特許請求の範囲に記載の第1しきい値に相当し、8.8±0.4以内の範囲が第1しきい値が画定する正常pH値範囲に相当する。 水質硬度センサ92が検出した水質硬度が20mg/L〜100mg/Lの範囲内であるか否かを判定する。 このとき、20mg/L及び100mg/Lが特許請求の範囲に記載の第1しきい値に相当し、20mg/L〜100mg/L以内の範囲が第1しきい値が画定する正常硬度範囲に相当する。 濃度センサ93が検出した濃度が3%〜5%以内の範囲内であるか否かを判定する。 このとき、3%及び5%が特許請求の範囲に記載の第1しきい値に相当し、3%〜5%以内の範囲が第1しきい値が画定する正常濃度範囲に相当する。 なお、上記正常範囲はいずれも一例であり、装置仕様や使用環境等に応じて適宜変更されるものである。

    上記pH値、水質硬度、及び濃度の全てが正常範囲内である場合(ステップS10でYES)、ステップS15に移り、CRT駆動回路65に制御信号を出力してCRT82にクーラント液の液質が正常範囲内である旨を表す正常表示を行う。 その後上記ステップS5に戻る。 上記pH値、水質硬度、及び濃度のうち少なくとも1つが正常範囲外である場合(ステップS10でNO)、ステップS20に移る。

    ステップS20では、クーラント液の液質が異常範囲内であるか否かを判定する。 具体的には、pHセンサ91が検出したpH値が8.8±0.8より外の範囲内(言い換えると8.8±0.8以内の範囲を除いた範囲内)であるか否かを判定する。 なおこの場合において、8.0及び9.6が特許請求の範囲に記載の第2しきい値に相当し、8.8±0.8より外の範囲が第2しきい値が画定する異常pH値範囲に相当する。 水質硬度センサ92が検出した水質硬度が15mg/L〜130mg/Lより外の範囲内であるか否かを判定する。 このとき、15mg/L及び130mg/Lが特許請求の範囲に記載の第2しきい値に相当し、15mg/L〜130mg/Lより外の範囲が第2しきい値が画定する異常硬度範囲に相当する。 濃度センサ93が検出した濃度が4%±2%より外の範囲内であるか否かを判定する。 このとき、2%及び6%が特許請求の範囲に記載の第2しきい値に相当し、4%±2%より外の範囲が第2しきい値が画定する異常濃度範囲に相当する。 なお、上記異常範囲はいずれも一例であり、装置仕様や使用環境等に応じて適宜変更されるものである。

    上記pH値、水質硬度、及び濃度の全てが異常範囲内ではない場合(ステップS20でNO)、ステップS25に移り、CRT駆動回路65に制御信号を出力してCRT82にクーラント液の液質が要注意範囲内である旨を表す警告表示を行う。 なお、ここで要注意範囲とは、上記正常範囲よりも液質劣化側でかつ上記異常範囲よりも液質良好側に相当する、正常範囲でも異常範囲でもない範囲のことであり、例えば上記pH値の例では8.0以上8.4未満の範囲と9.2より上且つ9.6以下の範囲のことをいう。 ステップS30に移り、オペレータによりリセットキー(キーボード81に含まれる)が操作されたか否かを判定する。 リセットキーが操作されない場合(ステップS30でNO)、ステップS25及びステップS30を繰り返して警告表示を継続する。 リセットキーが操作された場合(ステップS30でYES)、先のステップS5に戻る。 なお、上記警告表示がなされた状態では、後述する異常表示の場合と異なり、機械本体3による切削加工を行うことは可能である。 上記pH値、水質硬度、及び濃度のうち少なくとも1つが異常範囲内である場合(ステップS20でYES)、ステップS35に移る。

    ステップS35では、CRT駆動回路65に制御信号を出力してCRT82にクーラント液の液質が異常範囲内である旨を表す異常表示(例えば「pH異常です。クーラント液を交換してください」等)を行う。

    ステップS40では、X軸駆動回路61、Y軸駆動回路62、Z軸駆動回路63、及び主軸駆動回路64に停止信号を出力し、X軸モータ71、Y軸モータ72、Z軸モータ73、及び主軸モータ8を停止する。 それ故、オペレータがキーボード81を用いてマシニングセンタ1の起動操作を行っても起動が禁止(ロック)される。

    ステップS45では、オペレータによりリセットキーが操作されたか否かを判定する。 リセットキーが操作されない場合(ステップS45でNO)、ステップS35〜ステップS45を繰り返して異常表示及び起動ロックを継続する。 リセットキーが操作された場合(ステップS45でYES)、ステップS50に移る。

    ステップS50では、制御装置50の電源がOFFにされたか否かを判定する。 電源がONの状態である場合(ステップS50でNO)、先のステップS5に戻り、同様の手順を繰り返す。 電源がOFFにされた場合(ステップS50でYES)、本フローを終了する。

    上記において、ステップS40は、特許請求の範囲に記載の機械本体による切削加工の禁止制御を行う禁止制御手段を構成する。

    以上のような制御により、クーラント液の液質が正常範囲内である場合には、上記ステップS5〜ステップS15が繰り返され、CRT82には正常表示が行われる。 クーラント液の液質が劣化して要注意範囲内となった場合には、上記ステップS5、ステップS10、ステップS20〜ステップS30が繰り返され、CRT82には警告表示が行われる。 このとき、マシニングセンタ1を起動して機械本体3による切削加工を行うことは可能であるので、オペレータはクーラント液の補充・交換準備を行いつつ切削加工を行うことができる。 そして、クーラント液の補充・交換等の対策をとった後にリセットキーを操作すると、クーラント液の液質は正常範囲内となるため、再びステップS5〜ステップS15が繰り返され、CRT82には正常表示が行われることになる。

    クーラント液の補充・交換等を行わず、クーラント液の液質がさらに劣化して異常範囲内となった場合には、上記ステップS5、ステップS10、ステップS20、ステップS35〜ステップS50が繰り返され、CRT82には異常表示が行われると共に、マシニングセンタ1の起動がロックされる。 この状態では、オペレータがクーラント液の補充・交換等を行わずにリセットキーを操作しても、液質が異常範囲内であるためマシニングセンタ1の起動はロックされたままとなる。 したがって、オペレータは、クーラント液の補充・交換等の対策をとった後にリセットキーを操作する必要がある。 これにより、クーラント液の液質は正常範囲内となるため、再びステップS5〜ステップS15が繰り返され、CRT82には正常表示が行われ、ロックが解除されて機械本体3による切削加工を行うことが可能となる。

    以上の実施形態におけるマシニングセンタ1は、pHセンサ91、水質硬度センサ92、及び濃度センサ93を有する。 これらのセンサ91,92,93は、切削加工時の冷却や工具交換時の洗浄に用いるクーラント液の液質を検出する。 センサ91,92,93の検出値としきい値とを比較し、検出値が正常範囲内であればCRT82は正常表示を行い、検出値が要注意範囲内であればCRT82は警告表示を行う。

    これにより、クーラント液の液質に異常がないかどうかを継続的に監視することができ、液質が劣化しつつある場合にはクーラント液の補充・交換準備を行うことができる。 また、その後にクーラント液の補充・交換等の対策をとることで、液質の劣化による、マシニングセンタ1各部の耐久性及び加工精度への悪影響、加工品への悪影響、不快感を防止することができる。

    また、本実施形態では特に、センサ91,92,93の検出値としきい値とを比較し、検出値が異常範囲内であれば、機械本体3の切削加工を禁止する。 これにより、劣悪な液質のクーラント液を引き続き使用することによる悪影響を確実に防止することができる。

    また、本実施形態では特に、pHセンサ91がクーラント液のpHを検出し、検出値が正常pH範囲内であればCRT82が正常表示を行い、検出値が異常pH範囲内であればマシニングセンタ1の起動をロックして切削加工を禁止する。 これにより、クーラント液のpH値を継続的に監視することができる。 クーラント液が劣化してpH値が高く(又は低く)なりつつある場合にはクーラント液の補充・交換準備を行うことができる。 その後にクーラント液の補充・交換を行うことで、pH値が高すぎることによる雑菌の発生、クーラント液の腐敗等による不快感、及び冷却機能の低下や、pH値が低すぎることによるサビの発生等、種々の不都合を防止することができる。 さらに、pH値が著しく高く(又は低く)なった場合に、そのようなクーラント液を引き続き使用することによる悪影響を確実に防止することができる。

    また、本実施形態では特に、水質硬度センサ92がクーラント液の水質硬度を検出し、検出値が正常硬度範囲内であればCRT82が正常表示を行い、検出値が異常硬度範囲内であればマシニングセンタ1の起動をロックして切削加工を禁止する。 これにより、クーラント液の水質硬度を継続的に監視することができる。 クーラント液が劣化して水質硬度が高く(又は低く)なりつつある場合にはクーラント液の補充・交換準備を行うことができる。 その後にクーラント液の補充・交換を行うことで、水質硬度が高すぎたり低すぎたりすることによる、泡立ちや溶解成分析出によるクーラント液の流通不全や配管の劣化・閉塞等、種々の不都合を防止することができる。 さらに、水質硬度が著しく高く(又は低く)なった場合に、そのようなクーラント液を引き続き使用することによる悪影響を確実に防止することができる。

    また、本実施形態では特に、濃度センサ93がクーラント液の濃度を検出し、検出値が正常濃度範囲内であればCRT82が正常表示を行い、検出値が異常濃度範囲内であればマシニングセンタ1の起動をロックして切削加工を禁止する。 これにより、クーラント液の濃度を継続的に監視することができる。 クーラント液が劣化して濃度が高く(又は低く)なりつつある場合にはクーラント液の補充・交換準備を行うことができる。 その後にクーラント液の補充・交換を行うことで、クーラント液濃度が高すぎたり低すぎたりすることによる、潤滑・洗浄不全や配管の劣化等、種々の不都合を防止することができる。 さらに、濃度が著しく高く(又は低く)なった場合に、そのようなクーラント液を引き続き使用することによる悪影響を確実に防止することができる。

    なお、以上においては、クーラント液の液質として、pH値、水質硬度、濃度を監視する場合を説明したが、これら以外の液質、例えば粘度、電気伝導度、溶存酸素、残留塩素等を監視するようにしてもよい。

    1 マシニングセンタ(工作機械)
    3 機械本体 20 工具交換機構 26 工具 82 CRT(表示手段)
    91 pHセンサ(検出手段、pH検出手段)
    92 水質硬度センサ(検出手段、硬度検出手段)
    93 濃度センサ(検出手段、濃度検出手段)
    110 洗浄機構

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