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Gas-insulated electric apparatus

阅读:865发布:2020-09-16

专利汇可以提供Gas-insulated electric apparatus专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To lessen influence of a gas-insulated electric apparatus on global warming by using, as an insulating gas, a mixed gas comprising CF3I selected based on a specific relation of the four parameters of the total gas pressure, a working temperature, a mixed quantity of CF3I and a working electric field, of a mixed gas. SOLUTION: CF3I being a typical gas comprising iodine in molecules has a low boiling point of -22.5 deg.C, and is a gas at room temperature. Its molecular weight is 195.5, and its dielectric strength at a gas pressure 0.1 MPa is 7 Vrms/ m and high, and is about 1.1 times as high as SF6. This gas is easy to dissolve by light, and its life is said to be a day or less in the atmosphere. Consequently, its global warming coefficient for 20 years is five times or less, and is small as compared with CO2, and its ozone layer destruction potential is,下面是Gas-insulated electric apparatus专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】絶縁ガスにより電気絶縁したガス絶縁電気機器において、 上記絶縁ガスとして、CF 3 Iを含む混合ガスを使用するとともに、 この混合ガスの全ガス圧力,使用温度,CF 3 I混合量及び使用電界の4つのパラメータの特定の関係に基づき、それらの値によって選択された混合ガスを使用することを特徴とするをガス絶縁電気機器。
  • 【請求項2】絶縁ガスにより電気絶縁したガス絶縁電気機器において、 上記絶縁ガスとして、CF 3 Iを含む混合ガスを使用するとともに、 この混合ガスの全ガス圧力,使用温度,CF 3 I混合量及び使用電界の4つのパラメータの特定の関係に基づき、優先する3個のパラメータを初めに決定したのち、
    残りの1個のパラメータを許容範囲の中から選択した混合ガスを使用することを特徴とするをガス絶縁電気機器。
  • 【請求項3】請求項2記載のガス絶縁電気機器において、 上記優先する3個のパラメータは、全ガス圧力と使用温度及び使用電界であり、残りの1個のパラメータはCF
    3 I混合量であることを特徴とするガス絶縁電気機器。
  • 【請求項4】請求項2記載のガス絶縁電気機器において、 上記優先する3個のパラメータは、CF 3 I混合量と使用温度及び使用電界であり、残りの1個のパラメータは全ガス圧力であることを特徴とするガス絶縁電気機器。
  • 【請求項5】請求項1若しくは2のいずれかに記載ガス絶縁電気機器において、 上記混合ガスは、CF 3 IとN 2の混合ガスであることを特徴とするガス絶縁電気機器。
  • 【請求項6】請求項1若しくは2のいずれかに記載ガス絶縁電気機器において、 上記混合ガスは、CF 3 IとCF 3 Iよりも液化温度の低いガスの混合ガスであることを特徴とするガス絶縁電気機器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、電気絶縁性ガスで絶縁したガス絶縁電気機器に係り、特に、地球温暖化への影響を考慮したガス絶縁電気機器に関する。

    【0002】

    【従来の技術】近年の変電所の開閉器や母線は、密閉金属容器に封入されSF 6ガスで絶縁された,所謂、ガス絶縁開閉装置で構成されている。 SF 6ガスは、化学的に安定であり、毒性が極めて低く、しかも、電気絶縁性能とアーク消弧性能に優れたガスである。 従って、SF
    6ガスの年間の使用量は、全世界で8千トン近くになっている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の研究によりSF 6ガスは、地球温暖化係数が極めて大きなガスであるという問題があることが明らかにされてきた。 従って、SF 6ガスの使用量の削減が、世界的規模で必要になってきている。

    【0004】本発明の目的は、現状よりも地球温暖化への寄与の小さなガス絶縁電気機器を提供することにある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成するために、本発明は、絶縁ガスにより電気絶縁したガス絶縁電気機器において、上記絶縁ガスとして、CF 3
    を含む混合ガスを使用するとともに、この混合ガスの全ガス圧,使用温度,CF 3 I混合量及び使用電界の4
    つのパラメータの特定の関係に基づき、それらの値によって選択された混合ガスを使用するようにしたものである。 かかる構成により、地球温暖化係数の小さい絶縁ガスを使用することができ、ガス絶縁電気機器の地球温暖化への寄与の小さくし得るものとなる。

    【0006】(2)また、上記目的を達成するために、
    本発明は、絶縁ガスにより電気絶縁したガス絶縁電気機器において、上記絶縁ガスとして、CF 3 Iを含む混合ガスを使用するとともに、この混合ガスの全ガス圧力,
    使用温度,CF 3 I混合量及び使用電界の4つのパラメータの特定の関係に基づき、優先する3個のパラメータを初めに決定したのち、残りの1個のパラメータを許容範囲の中から選択した混合ガスを使用するようにしたものである。 かかる構成により、地球温暖化係数の小さい絶縁ガスを使用することができ、ガス絶縁電気機器の地球温暖化への寄与の小さくし得るものとなる。

    【0007】(3)上記(2)において、好ましくは、
    上記優先する3個のパラメータは、全ガス圧力と使用温度及び使用電界であり、残りの1個のパラメータはCF
    3 I混合量としたものである。

    【0008】(4)上記(2)において、好ましくは、
    上記優先する3個のパラメータは、CF 3 I混合量と使用温度及び使用電界であり、残りの1個のパラメータは全ガス圧力としたものである。

    【0009】(5)上記(1)若しくは(2)において、好ましくは、上記混合ガスは、CF 3 IとN 2の混合ガスとしたものである。

    【0010】(6)上記(1)若しくは(2)において、好ましくは、 上記混合ガスは、CF 3 IとCF 3
    よりも液化温度の低いガスの混合ガスとしたものである。

    【0011】

    【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を用いて、本発明の一実施形態によるガス絶縁電気機器について説明する。

    【0012】従来からガス絶縁電気機器の絶縁ガスとして用いられているSF 6ガスは、上述したように、化学的に安定であり、毒性が極めて低く、しかも、電気絶縁性能とアーク消弧性能に優れたガスである。 しかしながら、地球温暖化係数が大きいものである。

    【0013】SF 6ガスの地球温暖化効果を低減するためには、SF 6ガスよりも地球温暖化係数の小さいガスを使用し、SF 6の使用量を最小限にする必要がある。
    ガス絶縁電気機器に使用可能な電気絶縁性ガスについては、例えば、R.Wootton著,”Gases Superior to SF 6 f
    or Insulation and Interrution” EPRI Rep. EL-2620
    (1982)や、高木著,”電気電子絶縁材料”電気新聞社,p.65-78(昭和53年4月発行)に記載されている。 しかしながら、電気絶縁性にすぐれたガスは、フッ素や塩素がふくまれており、オゾン層破壊や毒性などの別の環境問題を持つことが知られている。

    【0014】そこで、本発明者らは、SF 6ガスの地球温暖化効果を低減するための電気絶縁性ガスについて種々検討を行った結果、地球温暖化係数を小さくするためには、分子が大気中で分解しやすくなればよく、例えば、分子中にヨウ素を導入することにより大気中で光や分で分解しやすなるという点に着目した。

    【0015】分子中にヨウ素を含む代表的なガスであるCF 3 Iは、沸点が−22.5℃と低く室温で気体であり、分子量が195.9、ガス圧力0.1MPaにおける電気絶縁耐力が約7Vrms/mと高く、SF 6の約1.1倍である。 このガスは光で容易に分解しやすく、
    S. Solomon et al. , ”Ozone
    Depletion and Global Warm
    ing Potentials of CF I”
    J. Geophys. Res. , vol. 99,
    p. 20929−20935,(1994)によれば、
    寿命は大気中で1日以下といわれている。 このため、2
    0年間の地球温暖化係数は、CO に比べて5倍以下と小さく、また、オゾン層破壊ポテンシャルは0.008
    以下である。

    【0016】したがって、CF 3 Iを用いることにより、電気絶縁性に優れ、かつ、地球温暖化への寄与の極めて小さいガス絶縁電気機器を提供することができる。
    即ち、電気絶縁性に優れ、かつ,地球温暖化係数が小さいCF 3 Iに代表される分子中にヨウ素を含む化合物を用いることにより、高性能で、地球温暖化への寄与の極めて小さいガス絶縁電気機器を提供することができる。
    そこで、本発明者らは、CF 3 Iの破壊電界について測定を行った。

    【0017】ここで、図1を用いて、CF 3 Iの破壊電界の測定結果について説明する。 図1は、CF 3 Iの破壊電界の測定結果の説明図である。

    【0018】CF 3 Iの破壊電界の測定は、直径12.
    5mmの球ギャップ(電極間隔1mm)を用いて、CF
    3 Iのガス圧力(MPa)を変えて行われた。 図中、白丸がSF 6の破壊電界(MVrms/m)(実効値)を示し、黒丸がCF 3 Iの破壊電界(MVrms/m)
    (実効値)を示している。 CF 3 Iは、室温では、約0.4MPaまで気体であり、図示から明かなように、
    CF 3 Iの破壊電界は、SF 6より高いという特徴がある。

    【0019】しかしながら、分子中にヨウ素を含む化合物の代表であるCF 3 Iは、液化温度が比較的高いものである。 CF 3 Iは、沸点が−22.5℃であり、本実施形態のようなガス絶縁電気機器の最低使用温度−20
    ℃では、蒸気圧が0.109MPaになる。 ここで、C
    3 Iの蒸気圧と温度の関係について、表1に示す。

    【0020】

    【表1】

    【0021】従って、高気圧で絶縁するガス絶縁機器においては、CF 3 Iよりも液化温度の低いガス,例えば、窒素ガスN 2との混合ガスを用いることが必要になる。 そこで、本発明者らは、CF 3 IとN 2との混合ガスの混合量を変えて、破壊電界を測定した。

    【0022】ここで、図2を用いて、CF 3 IとN 2との混合ガスの混合量を変えた場合の破壊電界の測定結果について説明する。 図2は、CF 3 IとN 2との混合ガスの混合量を変えた場合の破壊電界の測定結果の説明図である。

    【0023】CF 3 IとN 2との混合ガスの破壊電界の測定は、直径12.5mmの球ギャップ(電極間隔1m
    m)を用いて、CF 3 Iのガス圧力を一定としたとき、
    2のガス圧力(MPa)を変えて行われた。 図中、白四がSF 6単体の破壊電界(MVrms/m)(実効値)を示している。 白丸は、CF 3 IとN 2との混合ガスのCF 3 Iのガス圧力を0.1MPaとした場合の破壊電界を示しており、黒丸は、CF 3 IとN 2との混合ガスのCF 3 Iのガス圧力を0.2MPaとした場合の破壊電界を示している。

    【0024】一般に、混合ガスの破壊電界は、以下の(1)式によって求めることができる。 この(1)式は、宅間,”気体絶縁への混合ガスの応用”,電気学会技術報告II部第248号,p. 16(昭和62年5月)
    に記載されている。 Em=E2+(E1−E2)/{1+C(1/k−1)}……(1) ここで、Emは混合ガスの破壊電界であり、E1,E2
    は、それぞれ、ガス1と2の破壊電界であり、E1>E2
    とする。 また、kはガス1の混合比であり、Cはガスに固有な定数である。

    【0025】上式(1)において、ガス1をCF 3 Iとし、ガス2をN 2として、定数Cを求める必要がある。
    CF 3 Iの破壊電界E1は、図1の測定結果より求めることができる。 N 2の破壊電界E2は、大気圧で約2MV/
    m(実効値)である。 また、混合ガスの破壊電界Em
    は、図2の測定結果より求めることができる。 従って、
    以上の条件に基づいて求められたガス定数Cは、CF 3
    IとN 2の混合ガスではC≒0.68になる。 以上より、式(1)のE1、E2及びCが分かったため任意の混合量kと任意の全ガス圧力に対して、破壊電界を求めることができる。

    【0026】ここで、図3を用いて、各全ガス圧力における破壊電界とCF 3 I混合量の関係について説明する。 図3は、各全ガス圧力における破壊電界とCF 3
    混合量の関係の説明図である。

    【0027】図3の実線は、CF 3 IとN 2の混合ガスの全ガス圧力が、0.1MPa〜1.0MPaまでの、
    0.1MPa毎の全ガス圧力のそれぞれについて、CF
    3 I混合量を0%〜100%まで変えた時の破壊電界(MV/m)(実効値)を示している。

    【0028】一方、CF 3 Iの飽和蒸気圧は表1に示した通りであり、混合ガス中のCF 3 I分圧が表1の値になると液化する。 この関係は、図3の破線で表され、使用温度により異なる曲線群になる。

    【0029】図3に示したように、全ガス圧力,CF 3
    I混合量,使用温度及び使用電界の間には特定の関係があり、各パラメータの使用可能な値は限定される。 従って、本実施形態においては、全ガス圧力,使用温度,C
    3 I混合量及び使用電界の4つのパラメータの特定の関係に基づき、それらの値を選択して、ガス絶縁電気機器に用いるCF 3 Iを含む混合ガスを設定するようにしている。

    【0030】また、この4個のパラメータの内3個のパラメータを先に決めると、残りの1個のパラメータの選び得る値の範囲は自動的に決まるという性質を有している。 そこで、本実施形態においては、全ガス圧力,使用温度,CF 3 I混合量及び使用電界の4つのパラメータの特定の関係に基づき、優先する3個のパラメータを初めに決定したのち、残りの1個のパラメータを許容範囲の中から選択することにより、ガス絶縁電気機器に用いるCF 3 Iを含む混合ガスを設定するようにしている。

    【0031】以下、図4〜図7を用いて、混合ガス設定方法について説明する。 最初に、図4を用いて、全ガス圧力,使用温度及びCF 3 I混合量から使用電界を求める例について説明する。

    【0032】例えば、全ガス圧力0.5MPa、CF 3
    I混合量20%、使用温度−20℃のとき、図4における全ガス圧力0.5MPaと、CF 3 I混合量20%の交点におけるCF 3 Iの液化温度は、−24℃であり、
    使用温度−20℃を満たしている。 従って、このときの最高使用電界は実効値で18MV/mとなる。 また、このときの最高使用電界のピーク値は、25.5MV/m
    (=18×√2)になる。

    【0033】次に、図5を用いて、全ガス圧力,使用温度及び最高使用電界からCF 3 I混合量を求める例について説明する。 例えば、全ガス圧力0.7MPa、最低使用温度−20℃、最高使用電界20MV/m(実効値)のとき、図5における最高使用電界20MV/m
    (実効値)と、全ガス圧力0.7MPaの交点におけるCF 3 Iの液化温度は、−30℃であり、使用温度−2
    0℃を満たしている。 従って、このときのCF 3 I混合量は、10%となる。 また、全ガス圧力0.7MPa
    と、最低使用温度−20℃の交点における破壊電界は、
    実効値で23MV/mであり、最高使用電界20MV/
    m(実効値)を満たしている。 従って、このときのCF
    3 I混合量は、17%となる。 即ち、CF 3 I混合量は、
    10〜17%となる。

    【0034】次に、図6を用いて、CF 3 I混合量,使用温度及び最高使用電界から全ガス圧力を求める例について説明する。 例えば、CF 3 I混合量15%、使用温度−20℃、最高使用電界20MV/m(実効値)のとき、図6におけるCF 3 I混合量15%と、最高使用電界20MV/m(実効値)の交点におけるCF 3 Iの液化温度は、−24℃であり、使用温度−20℃を満たしている。 従って、このときの全ガス圧力は、0.61M
    Pa以上が必要である。

    【0035】さらに、図7を用いて、全ガス圧力,CF
    3 I混合量及び最高使用電界から使用温度を求める例について説明する。 例えば、全ガス圧力0.6MPa、C
    3 I混合量25%、最高使用電界22MV/m(実効値)のとき、図7における全ガス圧力0.6MPaと、
    CF 3 I混合量25%の交点における破壊電界は、22
    MV/m(実効値)であり、最高使用電界22MV/m
    (実効値)を満たしている。 従って、このときの最低使用温度は、−11℃以上にしなければ液化が始まり不具合を生じる。

    【0036】以上の4例は、一例に過ぎないものであり、図3に示した関係を用いることにより、全ガス圧力,CF 3 I混合量,使用温度,使用電界の中の3個パラメータの量が決まれば、残りの1個のパラメータの使用可能範囲を求めることができる。

    【0037】次に、図8及び図9を用いて、本実施形態を具体的なガス絶縁電気機器に適用した一例について説明する。 図8は、本実施形態によるガス絶縁電気機器の一例であるガス絶縁開閉装置の断面構成を示している。

    【0038】本実施形態によるガス絶縁開閉装置は、高電圧・大電流の通路である高圧導体10を密閉容器20
    に封入し、固体絶縁物からなるスペーサ30によって高圧導体10を密閉容器20に固定する構造になっている。 密閉容器20の内部には、CF 3 IとN 2の混合ガスが充填されている。

    【0039】ガス絶縁開閉装置は、通常、最低周囲温度−20℃で使用されるため、この温度で液化しないようにCF 3 I混合量を15%、全ガス圧力を0.5〜0.
    7MPaに設定している。

    【0040】ここで、図9を用いて、最低周囲温度−2
    0℃、CF 3 I混合量15%、全ガス圧力0.5〜0.
    7MPaのときの使用電界について求める。 図9は、図3と同一の説明図である。 例えば、全ガス圧力0.5M
    Pa、CF 3 I混合量15%、使用温度−20℃のとき、図9における全ガス圧力0.5MPaと、CF 3
    混合量15%の交点におけるCF 3 Iの液化温度は、−
    30℃であり、使用温度−20℃を満たしている。 従って、このときの最高使用電界は実効値で16MV/mとなる。 また、全ガス圧力0.7MPaと、CF 3 I混合量15%の交点におけるCF 3 Iの液化温度は、−22
    ℃であり、使用温度−20℃を満たしている。 従って、
    このときの最高使用電界は実効値で23MV/mとなる。 即ち、最高使用電界は16〜23MV/m(実効値)が可能になる。

    【0041】放電のバラツキを示す標準偏差σは通常5
    %程度であるので、絶縁破壊防止のために最高電界としては、実際には、13.6〜19.6MV/m(実効値)(=16〜23MV/m×(1−3σ/100))
    もしくはそれ以下が使用されている。

    【0042】従来の絶縁ガスとして、SF 6を用いるガス絶縁開閉装置においては、全ガス圧力0.5MPa
    で、使用温度−20℃のときの使用電界は、本実施形態と同程度であるため、本実施形態におけるガス絶縁開閉装置の大きさ(高圧導体10と密閉容器20の距離)
    は、従来のSF 6を用いるガス絶縁開閉装置と同程度にすることができる。 即ち、本実施形態においては、従来と同程度の大きさのガス絶縁開閉装置を構成できるとともに、使用する絶縁ガスは、地球温暖化係数の小さいC
    3 IとN 2の混合ガスを用いることができるため、地球温暖化への影響を小さくすることができる。

    【0043】次に、図10〜図12を用いて、本実施形態を具体的なガス絶縁電気機器に適用した他の例について説明する。 図10は、本実施形態によるガス絶縁電気機器の他の例であるガス絶縁変圧器の断面構成を示している。

    【0044】本実施形態によるガス絶縁変圧器は、高圧巻線110と低圧巻線120を有しており、高圧巻線1
    10と低圧巻線120とは、鉄心130に巻回されている。 鉄心130に巻回された高圧巻線110と低圧巻線120は、密閉容器140に封入されている。 密閉容器140の内部は、CF 3 IとN 2の混合ガスで絶縁されている。 また、変圧器の冷却のため、ブロワ150を用いて、熱交換器160を混合ガスが循環する構成になっている。

    【0045】ガス絶縁変圧器は、通常、最低周囲温度−
    20℃で使用されるため、この温度で液化しないように、CF 3 I混合量を15%、全ガス圧力を0.3〜
    0.7MPaに設定している。

    【0046】ガス絶縁変圧器が地上に設置される場合、
    通常、最低周囲温度は−20℃であるため、この温度で液化しないように、CF 3 I混合量を15%、全ガス圧力を0.4MPaに設定している。

    【0047】ここで、図11を用いて、最低周囲温度−
    20℃、CF 3 I混合量15%、全ガス圧力0.4MP
    aのときの使用電界について求める。 図11は、図3と同一の説明図である。 例えば、全ガス圧力0.4MP
    a、CF 3 I混合量15%、使用温度−20℃のとき、
    図11における全ガス圧力0.4MPaと、CF 3 I混合量15%の交点におけるCF 3 Iの液化温度は、−3
    4℃であり、使用温度−20℃を満たしている。 従って、このときの最高使用電界は実効値で13MV/mとなる。

    【0048】放電のバラツキを示す標準偏差σは通常5
    %程度であるので、絶縁破壊防止のために最高電界としては、実際には、11MV/m(実効値)(=13MV
    /m×(1−3σ/100))もしくはそれ以下が使用されている。

    【0049】従来の絶縁ガスとして、SF 6を用いるガス絶縁変圧器においては、全ガス圧力0.4MPaで、
    使用温度−20℃のときの使用電界は、本実施形態と同程度であるため、本実施形態におけるガス絶縁開閉装置の大きさ(密閉容器140の大きさ)は、従来のSF 6
    を用いるガス絶縁変圧器と同程度にすることができる。
    即ち、本実施形態においては、従来と同程度の大きさのガス絶縁変圧器を構成できるとともに、使用する絶縁ガスは、地球温暖化係数の小さいCF 3 IとN 2の混合ガスを用いることができるため、地球温暖化への影響を小さくすることができる。

    【0050】以上の説明は、地上設置のガス絶縁変圧器の場合であったが、地下変電所に設置される場合は最低周囲温度は−5℃であるため、この温度で液化しないように、CF 3 I混合量を40%、全ガス圧力を0.4M
    Paに設定している。

    【0051】ここで、図12を用いて、最低周囲温度−
    5℃、CF 3 I混合量40%、全ガス圧力0.4MPa
    のときの使用電界について求める。 例えば、全ガス圧力0.4MPa、CF 3 I混合量40%、使用温度−5℃
    のとき、図11における全ガス圧力0.4MPaと、C
    3 I混合量40%の交点におけるCF 3 Iの液化温度は、−10℃であり、使用温度−5℃を満たしている。
    従って、このときの最高使用電界は実効値で18MV/
    mとなる。

    【0052】放電のバラツキを示す標準偏差σは通常5
    %程度であるので、絶縁破壊防止のために最高電界としては、実際には、15.3MV/m(実効値)(=18
    MV/m×(1−3σ/100))もしくはそれ以下が使用されている。

    【0053】従来の絶縁ガスとして、SF 6を用いるガス絶縁変圧器においては、全ガス圧力0.4MPaで、
    使用温度−5℃のときの使用電界は、本実施形態と同程度であるため、本実施形態におけるガス絶縁開閉装置の大きさ(密閉容器140の大きさ)は、従来のSF 6を用いるガス絶縁変圧器と同程度にすることができる。 即ち、本実施形態においては、従来と同程度の大きさのガス絶縁変圧器を構成できるとともに、使用する絶縁ガスは、地球温暖化係数の小さいCF 3 IとN 2の混合ガスを用いることができるため、地球温暖化への影響を小さくすることができる。

    【0054】なお、以上の説明では、CF 3 Iを含む混合ガスとして、CF 3 IとN 2の混合ガスについて説明しているが、CF 3 IとCF 3 Iよりも液化温度の低いガスの混合ガスを用いることができる。 具体的には、CF 3
    IとCO 2の混合ガスや、CF 3 Iと空気の混合ガス等も用いることができる。

    【0055】以上説明したように、本実施形態によれば、従来の純SF 6で絶縁した場合と同等の大きさのガス絶縁開閉装置やガス絶縁変圧器を構成することができる。 また、液化することなく最低周囲温度で運転できる。 さらに、N 2は大気中に放出しても無害なため、回収装置はCF 3 I用だけでよく、小形にできる。 さらに、SF 6の使用量を大幅に削減できるため、地球温暖化作用を極小化できるものである。

    【0056】

    【発明の効果】本発明によれば、ガス絶縁電気機器における地球温暖化への寄与を減少することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施形態によるCF 3 Iの破壊電界の測定結果の説明図である。

    【図2】本発明の一実施形態によるCF 3 IとN 2との混合ガスの混合量を変えた場合の破壊電界の測定結果の説明図である。

    【図3】本発明の一実施形態による各全ガス圧力における破壊電界とCF 3 I混合量の関係の説明図である。

    【図4】本発明の一実施形態によるガス絶縁電気機器における全ガス圧力,使用温度及びCF 3 I混合量から使用電界を求める説明図である。

    【図5】本発明の一実施形態によるガス絶縁電気機器における全ガス圧力,使用温度及び最高使用電界からCF
    3 I混合量を求める説明図である。

    【図6】本発明の一実施形態によるガス絶縁電気機器におけるCF 3 I混合量,使用温度及び最高使用電界から全ガス圧力を求める説明図である。

    【図7】本発明の一実施形態によるガス絶縁電気機器における全ガス圧力,CF 3 I混合量及び最高使用電界から使用温度を求める説明図である。

    【図8】本発明の一実施形態によるガス絶縁電気機器の一例であるガス絶縁開閉装置の断面図である。

    【図9】本発明の一実施形態によるガス絶縁開閉装置における全ガス圧力,使用温度及びCF 3 I混合量から使用電界を求める説明図である。

    【図10】本発明の一実施形態によるガス絶縁電気機器の他の例であるガス絶縁変圧器の断面図である。

    【図11】本発明の一実施形態によるガス絶縁変圧器における全ガス圧力,使用温度及びCF 3 I混合量から使用電界を求める説明図である。

    【図12】本発明の一実施形態によるガス絶縁変圧器における全ガス圧力,使用温度及びCF 3 I混合量から使用電界を求める説明図である。

    【符号の説明】

    10…高圧導体 20…密閉容器 30…スペ…サ 110…高圧巻線 120…低圧巻線 130…鉄心 140…タンク 150…ブロワ 160…熱交換器

    フロントページの続き (72)発明者 八木橋 義豊 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 Fターム(参考) 5G017 DD01

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