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Method and device for predicting wind velocity of tropical cyclone

阅读:670发布:2020-07-19

专利汇可以提供Method and device for predicting wind velocity of tropical cyclone专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method and a device for predicting the wind velocity of a tropical cyclone while accurately taking regional characteristics of each of specific points into consideration without depending on experience or judgement by human. SOLUTION: First of all, generally being offered tropical cyclone characteristics prediction information is obtained (step S1), and tropical cyclone characteristics prediction information for every hour is calculated by an interpolation method and the like (S2). Then, similar tropical cyclones are extracted (S3), and five tropical cyclones are selected in increasing order of a correlation coefficient (S5). As to the five tropical cyclones, a wind velocity in the wind velocity prediction point is read from a database (S6), and subsequently, model wind velocity values of the current tropical cyclone and the similar tropical cyclones in the past in the wind velocity prediction point are calculated (S7). A correction value of a wind velocity in the wind velocity prediction point is calculated (S8), and a predicted wind velocity V of the current tropical cyclone is calculated (S9). A predicted wind direction is also calculated (S10). COPYRIGHT: (C)2004,JPO,下面是Method and device for predicting wind velocity of tropical cyclone专利的具体信息内容。

  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱帯性低気圧に起因するある地点の風速を予測する熱帯性低気圧風速予測方法において、 t(t>0)時間後の該熱帯性低気圧の特性予測値を利用して、過去の類似熱帯性低気圧を選択し、前記ある地点の過去の類似熱帯性低気圧に起因する実績風速値に、
    該熱帯性低気圧および過去の類似熱帯性低気圧の特性を利用して求めた該ある地点におけるモデル風速値を基に算出した風速の補正値を適用して、該ある地点の該熱帯性低気圧に起因する予測風速を求めるようにしたことを特徴とする熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項2】 前記t時間後の熱帯性低気圧の特性は、
    提供された複数の特定時間後の熱帯性低気圧特性予測情報を補間して求めることを特徴とする請求項1に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項3】 前記熱帯性低気圧および過去の類似熱帯性低気圧の特性は、熱帯性低気圧の中心位置(緯度、経度)、中心気圧、進行速度、進行方向の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項4】 前記過去の類似熱帯性低気圧は、過去の熱帯性低気圧から、該過去の熱帯性低気圧の実績点と今回の熱帯性低気圧との距離の小さい順に抽出することを特徴とする請求項1または2に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項5】 過去の熱帯性低気圧と今回の熱帯性低気圧との各特性の差を自乗した和が小さい熱帯性低気圧を前記過去の類似熱帯性低気圧とする、または過去の熱帯性低気圧と今回の熱帯性低気圧との各特性毎の積を取りその和が大きい熱帯性低気圧を前記過去の類似熱帯性低気圧とすることを特徴とする請求項1または2に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項6】 今回の熱帯性低気圧の中心位置からのある距離以内の枠あるいは該今回の熱帯性低気圧の中心位置を中心としたある距離を辺とする四角の枠を設定し、
    その後前記請求項5の方法にて該枠内から前記過去の類似熱帯性低気圧の選定を行うことを特徴とする請求項1
    または2に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項7】 前記過去の類似熱帯性低気圧の抽出において、同一の過去の類似熱帯性低気圧からの実績として蓄積されている熱帯性低気圧特性情報を重複して選択しないようにすることを特徴とする請求項4,5または6
    に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項8】 前記モデル風速値は、熱帯性低気圧モデル式を用いて算出され、該熱帯性低気圧モデル式は、熱帯性低気圧の中心位置、熱帯性低気圧中心位置との距離、最大風速、最大風速半径、および中心気圧の少なくとも1つをパラメータとして形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項9】 前記モデル風速値は、下記の(1)式の静止熱帯性低気圧モデル式、あるいは(1)式の風速に吹き込み角θ3(風向き)を作用させ、あるいは(2)式、(3)
    式の進行熱帯性低気圧モデル式を用いて方向をもつ風速ベクトルV'が算出されることを特徴とする請求項1または2に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 V=Vmax・exp[−{(lnr) θ1 −(lnr θ1 ] ・・・(1) V'=Si・θ2・(r /r )・Sv・exp[−{π・r/(10・r ) }] ・・・(2) (ただし、熱帯性低気圧距離rがr km以下の場合) V'=Si・θ2・Sv・exp[−{π・r/(10・r )}] ・・・(3) (ただし、熱帯性低気圧距離rがr km以上の場合) ここで、Vmaxは熱帯性低気圧最大風速、rは熱帯性低気圧距離(km)、r は最大風速半径(km)、Sv
    は熱帯性低気圧進行速度(m/s)、Siは熱帯性低気圧位置と観測地点との方向(角度)の位置による影響率、θ1は距離に対する風速の減衰度分、θ2は進行速度の反映度合いを示す変数である。 【請求項10】 前記ある地点の熱帯性低気圧に起因する予測風速を、前記の複数の過去の類似熱帯性低気圧毎で求めた予測風速を平均、または請求項5の類似を示す数値を基に加重平均して求められることを特徴とする請求項1または2に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項11】 さらに、前記ある地点における熱帯性低気圧の接線方向を求め、該接線方向に、吹き込み角を加えた方向を予測風向きとするようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項12】 前記過去の類似熱帯性低気圧が存在しない時には、前記熱帯性低気圧の特性を利用して求めた前記地点におけるモデル風速値と、予測風向きを基に、
    前記ある地点の該熱帯性低気圧に起因する予測風速を求めるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項13】 今回の熱帯性低気圧による風速予測後、または今回の熱帯性低気圧の通過後に、今回の熱帯性低気圧を過去の熱帯性低気圧として蓄積する学習機能を有するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の熱帯性低気圧風速予測方法。 【請求項14】 熱帯性低気圧に起因するある地点の風速を予測する熱帯性低気圧風速予測装置において、 熱帯性低気圧特性予測情報を受信する通信装置と、 該通信装置によって受信された熱帯性低気圧特性予測情報を補間演算する手段と、 該補間演算で求められた熱帯性低気圧特性予測情報と過去の熱帯性低気圧のデータを記憶する手段と、 過去の類似熱帯性低気圧を選択する手段と、 今回の熱帯性低気圧および前記選択された過去の類似熱帯性低気圧の特性値を基にモデル風速値を演算する手段と、 該モデル風速値を基に、補正値を演算する手段と、 前記過去の類似熱帯性低気圧の時の風速実績値と前記補正値とから今回の熱帯性低気圧の予測風速を演算する手段とを具備したことを特徴とする熱帯性低気圧風速予測装置。 【請求項15】 前記過去の熱帯性低気圧のデータを記憶する手段の記憶領域に、請求項5の今回の熱帯性低気圧を追加して記憶することを特徴とする請求項14記載の熱帯性低気圧風速予測装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は熱帯性低気圧風速予測方法および装置に関し、熱帯性低気圧が通過する各地の風速を、予め与えられた数時間後の熱帯性低気圧の特性(位置、中心気圧、進行速度等)から、人間の判断によらずに予測することのできる熱帯性低気圧風速予測方法および装置に関する。 【0002】 【従来の技術】熱帯性低気圧は地球の赤道を中心とした地帯で発生し、場合によっては、その周辺地域に多大な被害を引き起こしている。 従来は、気象情報を放送するテレビやラジオなどへの情報提供元などで予測された数時間後の熱帯性低気圧中心位置、中心気圧、進行速度、
    方向、強風圏や暴風圏から、各地域の熱帯性低気圧による風速などを、過去の熱帯性低気圧の経験を参考にして求め、建築物の補強をする等の対策を実施していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、人間が過去に経験した熱帯性低気圧と現在接近している熱帯性低気圧との特性の異同を分析し、該熱帯性低気圧の風速などを予測するのは難しいという問題があった。 また、従来の熱帯性低気圧による風速の予測は、予測者の経験に大きく依存しており、未経験者の予測は極めて困難である。
    また、人間の経験による風速の予測は必ずしも正確でないという問題もあった。 【0004】本発明は、前記した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、人間の経験あるいは判断によることなく、正確に、特定各地点の地域特性を考慮に入れて、熱帯性低気圧の風速を予測する熱帯性低気圧風速予測方法および装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記した目的を達成するために、本発明は、熱帯性低気圧に起因するある地点の風速を予測する熱帯性低気圧風速予測方法において、t
    (t>0)時間後の該熱帯性低気圧特性(中心位置、中心気圧、進行方向、進行速度など)の予測値を用い、該特性を基に過去の類似熱帯性低気圧を選択し、前記ある地点の過去の類似熱帯性低気圧に起因する実績風速値に、該熱帯性低気圧および過去の類似熱帯性低気圧の特性を利用して求めた該ある地点におけるモデル風速値を基に算出した風速の補正値を適用して、該ある地点の該熱帯性低気圧に起因する予測風速を求めるようにした点に第1の特徴がある。 【0006】また、本発明は、熱帯性低気圧特性予測情報を受信する通信装置と、該通信装置によって受信された熱帯性低気圧特性予測情報を補間演算する手段と、該補間演算で求められた熱帯性低気圧特性予測情報と過去の熱帯性低気圧のデータを記憶する手段と、過去の類似熱帯性低気圧を選択する手段と、今回の熱帯性低気圧および前記選択された過去の類似熱帯性低気圧の特性値を基にモデル風速値を演算する手段と、該モデル風速値を基に、補正値を演算する手段と、前記過去の類似熱帯性低気圧の時の風速実績値と前記補正値とから今回の熱帯性低気圧の予測風速を演算する手段とを具備した熱帯性低気圧風速予測装置を提供する点に第2の特徴がある。 【0007】前記第1、第2の特徴によれば、過去の類似熱帯性低気圧の特性を利用して該熱帯性低気圧に起因する予測風速を求めるようにしているので、人間の経験あるいは判断によることなく、正確に、熱帯性低気圧の風速を予測することができるようになる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。 図1は、本発明の熱帯性低気圧風速予測方法が適用される熱帯性低気圧風速・被害予測システムの概略のシステム図である。 なお、本発明における「熱帯性低気圧」なる語は、台風、ハリケーン、サイクロンなどを含むものとする。 【0009】気象情報の提供者である例えば、ウェザーニューズ社の熱帯性低気圧の位置などの表示を行う気象表示装置2と、被害予測などのために風速予測の必要性のある自治体、保険業者、電会社など、例えば九州電力(株)の熱帯性低気圧風速・被害予測装置3とが、L
    AN4等の通信線により接続される。 該熱帯性低気圧風速・被害予測装置3は、データの仲介を行う熱帯性低気圧処理装置3aと風速・被害予測を実施する風速・被害予測装置3bから構成されている。 【0010】熱帯性低気圧が発生すると、前記気象表示装置2から、熱帯性低気圧特性予測情報が提供される。
    この熱帯性低気圧特性予測情報は、発令時刻(実況情報)から、1,6,12,24,36,48,および7
    2時間後の熱帯性低気圧中心位置(緯度、経度)、および中心気圧が提供される。 風速・被害予測装置3bは、
    該熱帯性低気圧特性予測情報をLAN4を介して受信し、本発明の熱帯性低気圧風速予測方法に従って熱帯性低気圧風速の予測を行う。 【0011】以下に、本発明の熱帯性低気圧風速予測方法の一実施形態を、図2を参照して説明する。 図2は、
    前記風速・被害予測装置3bの熱帯性低気圧風速予測動作の概要を示すフローチャートである。 【0012】ステップS1では、前記気象表示装置2から熱帯性低気圧特性予測情報を取得する。 例えば、図3
    (a)に示されているように、発令時刻(実況情報)から、1,6,12,24,36,48,および72時間後の熱帯性低気圧中心位置(緯度、経度)、および中心気圧を受信する。 【0013】ステップS2では、受信した熱帯性低気圧特性予測情報を基に、1時間毎の熱帯性低気圧特性予測情報(熱帯性低気圧中心位置(緯度、経度)、中心気圧、進行速度、進行方向)を算出する。 【0014】以下に、図3(b)に示されているような、
    2時間後の熱帯性低気圧特性予測情報を算出する方法を説明する。 (1)熱帯性低気圧中心位置(緯度、経度)の予測熱帯性低気圧中心位置(緯度、経度)の予測は、線形補間法を用いて算出する。 実況情報時の時刻t より1時間後の時刻をt n+1 、m時間後の時刻をt +mとすると、例えば2時間後の時刻t n+2における緯度は、
    下記の(1)式により算出される。 【0015】 【数1】

    ここで、lat(t)は、時刻tにおける緯度を表す。 経度についても、前記(1)式と同様の式により、2時間後の経度を算出することができる。 【0016】前記(1)式と同様の線形補間法により、3


    時間後、4時間後、5時間後、7時間後、・・・の熱帯性低気圧中心位置(緯度、経度)が求められる。 (2)熱帯性低気圧中心気圧の予測熱帯性低気圧中心気圧の予測は、線形補間法およびk次移動平均フィルタを用いて、下記の、の手順のように算出する。 【0017】線形補間法実況情報時の時刻t

    より1時間後の時刻をt

    n+1


    m時間後の時刻をt

    n+mとすると、2時間後の時刻t


    n+2における熱帯性低気圧中心気圧は、下記の(2)式により算出される。 【0018】 【数2】 ここで、hPa(t)は、時刻tにおける熱帯性低気圧中心気圧を表す。 【0019】k次移動平均フィルタ2時間後の時刻をt

    n+2とし、該時刻t

    n+2より1


    〜(k−1)/2時間前の時刻をt


    n+2−(k−1)/2 、・・・、t

    n+1 、1〜(k−


    1)/2時間後の時刻をt

    n+3 、・・・、t


    n+2+(k−1)/2とすると、2時間後の熱帯性低気圧中心気圧hPa(t

    n+2 )'は、次の(3)により算出することができる。 ここで、kは奇数である。 【0020】 【数3】 なお、実況情報より1、2時間前のデータが存在しない時には、前記(2)式を用いて、該1、2時間前の熱帯性低気圧中心気圧を算出する。 前記と同様にして、3時間後、4時間後、5時間後、7時間後、・・・の熱帯性低気圧中心気圧を求める。 (3)熱帯性低気圧進行速度の予測熱帯性低気圧進行速度の予測は、前記気象表示装置2から取得した熱帯性低気圧特性予測情報から、各予測ポイントの速度を算出し、算出した速度を基に、線形補間法およびL次移動平均フィルタを用いて算出する。 【0021】熱帯性低気圧進行速度の算出熱帯性低気圧進行速度は、各予測ポイントの熱帯性低気圧中心位置より、次のように算出する。 例えば、図4において、熱帯性低気圧特性予測情報としての1時間後の熱帯性低気圧中心位置をA、m時間後の熱帯性低気圧中心位置をB、Aを通る緯度線とBを通る子午線の交点をC、北極点をNとする。 この球面三形NABに球面三角法を適用し、AB間の角距離⌒AB、および距離R


    を、下記の(4)式,(5)式により求める。 【0022】 【数4】 R=R

    ×AB ・・・(5) ここで、⌒は角距離、R

    は地球半径[km]を示す。 【0023】前記距離Rと移動時間tにより、速度spを次の(6)式により求める。 【0024】速度sp=R/t ・・・(6) 線形補間法次に、実況情報時の時刻t

    より1時間後の時刻をt


    n+1 、m時間後の時刻をt

    n+mとして、2時間後の時刻t

    n+2における熱帯性低気圧進行速度を、次の


    (7)式により算出する。 【0025】 【数5】 ここで、sp(t)は時刻tにおける熱帯性低気圧進行速度を示す。 【0026】なお、実況情報より1、2時間前の実績データを抽出し、データが存在しなければ、(7)式を用いて、1、2時間前の熱帯性低気圧進行速度を算出する。 【0027】L次移動平均フィルタ次に、2時間後の時刻をt

    n+2とし、該時刻t

    n+2


    より1〜(L−1)/2時間前の時刻をt


    n+2−(L−1)/2 、・・・、t

    n+1 、1〜(L−


    1)/2時間後の時刻をt

    n+3 、・・・、t


    n+2+(L−1)/2とすると、2時間後の熱帯性低気圧進行速度sp(t

    n+2 )'は、次の(8)式により算出することができる。 ここで、Lは奇数である。 【0028】 【数6】 (4)熱帯性低気圧進行方向の予測前記の(1)で算出した熱帯性低気圧中心位置より、球面三角法を使用して、次の(9)式により、熱帯性低気圧の進行方向を算出する。 【0029】cos∠ABC=tanBC/tanAB ・・・(9) 前記の計算により、例えば225°<∠ABC≦24


    7.5°の時には熱帯性低気圧進行方向は北東、24


    7.5°<∠ABC≦270°の時は北北東と予測される。 【0030】以上の(1)〜(4)の処理により、72時間先までの1時間毎の予測情報を算出して、前記ステップS


    2の処理を終了する。 【0031】次に、図2のステップS3に進み、過去の類似熱帯性低気圧の抽出処理を行う。 風速予測を行う進路予測情報(=12時間後の予測情報)の熱帯性低気圧中心位置(緯度、経度)を基に、緯度、経度各±α°の範囲にて、過去の熱帯性低気圧実績データをデータベースから抽出する。 例えば、図5のように、12時間後の予測熱帯性低気圧中心位置Sから抽出した過去熱帯性低気圧実績点を、A,B,C,D,EおよびFとする。 また、気象情報の観測地点であるZを風速予測地点(例えば、アメダス地点)とする。 【0032】図2のステップS4では、類似熱帯性低気圧は、過去に存在したか否かの判断がなされる。 この判断が肯定の場合にはステップS5に進み、否定の場合にはステップS11に進む。 【0033】ステップS5では、前記ステップS3で抽出した過去熱帯性低気圧実績点と今回の熱帯性低気圧の熱帯性低気圧中心位置、中心気圧、進行速度、進行方向の差の2乗和の平方根(距離)を算出し、距離の小さい順に、例えば5個の熱帯性低気圧を選定する。 選定する際、例えば以下の条件を満たす過去の類似熱帯性低気圧を選定する。 (a)同一熱帯性低気圧が重複しないようにする。 (ただし,過去の類似熱帯性低気圧が5個以下の熱帯性低気圧の場合は、この限りではない) (b)風速予測地点Zと過去の熱帯性低気圧との距離がr


    0未満ものは、過去の類似熱帯性低気圧として選定しない。 この理由は、風速予測地点と過去の熱帯性低気圧との距離がr0未満のものは、熱帯性低気圧の目に入り誤差が大きくなる可能性があるからである。 または、前記選定において、過去の熱帯性低気圧と該熱帯性低気圧との各特性値毎の積をとり、その和が大きい熱帯性低気圧を類似熱帯性低気圧とする。 【0034】または、該熱帯性低気圧の中心位置からのある距離以内、あるいは該熱帯性低気圧の中心位置を中心としたある距離を辺とする四角の枠内から類似熱帯性低気圧をまず選定し、その後前記距離にて選定を行う。 【0035】ここでは、選定された5個の熱帯性低気圧を、過去熱帯性低気圧実績点A,C,D,EおよびFとする。 【0036】ステップS6では、選定した過去熱帯性低気圧実績点A,C,D,EおよびFにおいて風速予測地点Zで観測された風速をデータベースより抽出する。 抽出した風速予測実績風速を、V

    ,V

    ,V

    ,V

    およびV

    とする。 【0037】ステップS7に進むと、モデル風速値の算出が行われる。 該モデル風速値の算出は、今回の熱帯性低気圧および選定した類似熱帯性低気圧のそれぞれの熱帯性低気圧情報を基に、次の(10)、(11)式の静止熱帯性低気圧モデル式、あるいは(11)式の風速に吹き込み角θ


    3(風向き)を作用させ、(12)式,(13)式の進行熱帯性低気圧モデル式を用いて、方向を持つ風速ベクトルV'の算出が行われる。 【0038】 V=Vmax・exp[−{(lnr)

    θ1 −(lnr

    θ1

    ] ・・・(10) ここで、Vmaxは熱帯性低気圧最大風速、rは熱帯性低気圧距離(km)、θ

    は距離に対する風速の減衰度分である。 なお、前記熱帯性低気圧最大風速Vmaxは、下記の(11)式で表すことができる。 該(11)式中のpは中心気圧(hPa)である。 【0039】 Vmax=a

    ×(p

    −p)

    1/2・・・(11) ただし、p

    は気圧を示す定数でa

    は比例定数である。 【0040】熱帯性低気圧距離rがr

    km以下の場合の進行熱帯性低気圧モデル式は(12)式、熱帯性低気圧距離rがr

    km以上の場合の進行熱帯性低気圧モデル式は(13)式で表される。 【0041】 V'=Si・θ

    ・r

    /r

    ・Sv・exp[−{π/(10・r

    )・r}] ・・・(12) V'=Si・θ

    ・Sv・exp[−{π/(10・r

    )・r}] ・・・(13) ここで、Svは熱帯性低気圧進行速度(m/s)、rは熱帯性低気圧距離(km)、Siは熱帯性低気圧位置と観測地点の位置による影響率、θ

    は進行速度の反映度合いを示す変数である。 なお、θ

    ・Sv・exp(−π/


    10・r

    )は、進行速度の影響を示す宮崎の式であり、例えば、平成8年度「各種気象情報による台風風速予測に関する研究」の論文に示されている。 【0042】まず、上記(10)、(13)および(14)式のいずれかにて算出した今回の熱帯性低気圧の風速予測地点Z


    におけるモデル風速値Vを求める。 続いて、過去の類似熱帯性低気圧A,C,D,EおよびFにおける熱帯性低気圧中心気圧、風速予測地点Zと熱帯性低気圧中心位置との距離r等を上記(10)、(13)または(14)式に当てはめて、過去の類似熱帯性低気圧A,C,D,EおよびFにおける風速予測地点のモデル風速値Va,Vc,Vd,


    VeおよびVfを求める。 【0043】次に、図2のステップS8に進み、風速の補正値を算出する。 風速予測地点Zにおける風速の補正値、すなわち、12時間後の予測情報と過去の類似熱帯性低気圧との、中心気圧などの各変数の相違による風速の補正値は、前記12時間後の予測情報のモデル風速値Vと前記過去の熱帯性低気圧のモデル風速値Va,V


    c,Vd,VeおよびVfから、次のように算出する。 【0044】 過去の熱帯性低気圧Aに関する補正値σa=V−Va 過去の熱帯性低気圧Cに関する補正値σc=V−Vc 過去の熱帯性低気圧Dに関する補正値σd=V−Vd 過去の熱帯性低気圧Eに関する補正値σe=V−Ve 過去の熱帯性低気圧Fに関する補正値σf=V−Vf 次に、ステップS9に進んで、風速予測地点Zにおける予測風速を算出する。 12時間後の風速予測地点Zにおける予測風速V'

    ,V'

    ,V'

    ,V'

    およびV'

    は、過去の類似熱帯性低気圧A,C,D,EおよびFの風速予測地点Zにおける実績風速値V

    ,V


    ,V

    およびV

    と、前記補正値σa,σc,σ


    d,σeおよびσfから次のように算出する。 【0045】 V'

    =V

    +σa V'

    =V

    +σc V'

    =V

    +σd V'

    =V

    +σe V'

    =V

    + σf 次いで、これらの平均を取って12時間後の風速予測地点Zにおける予測風速V'とする。 【0046】 V'=(V'

    +V'

    +V'

    +V'

    +V'

    )/


    5 次に、図2のステップS10に進んで、予測風向きを算出する。 すなわち、図6に示されているように、まず、


    風速予測地点Zにおける熱帯性低気圧の接線方向の風向きを算出する。 次に、該算出した風向きを、吹き込み角θ

    だけ傾けた風向きを予測風向きとする。 【0047】次に、図2のステップS4の判断が否定の時、すなわち類似熱帯性低気圧が過去に全くなかった時の動作を説明する。 ステップS11では、前記(10)式を用いて、風速を予測する地点Zにおける12時間後のモデル風速値Vを算出する。 また、ステップS12で、前記のようにして、予測風向きGを求める。 【0048】次に、ステップS13で、12時間後の予測情報の予測風速を、前記モデル風速値Vと予測風向きGを用いて、次の式から算出する。 【0049】 12時間後の予測情報の予測風速=V×X(G) ここで、X(G)は、風向きGにおける風向き係数である。 次に、ステップS14で、現在の熱帯性低気圧特性情報(図5の熱帯性低気圧現在位置の熱帯性低気圧特性)を過去の熱帯性低気圧として蓄積する。 これにより、過去の熱帯性低気圧の個数を増やし、類似熱帯性低気圧の選択自由度を多くする。 【0050】なお、前記の説明では、風速予測地点の予測風速を求めるものであったが、本発明を適用すれば、


    任意の地点の熱帯性低気圧の風速を求めることができるようになることは明らかである。 【0051】次に、本発明の風速・被害予測装置3b


    (図1参照)の本発明に関する機能のブロック図を、図7に示す。 前記LAN4等の通信線を通って熱帯性低気圧特性予測情報が送られて来ると、通信装置11はこれを受信する。 受信した情報は記憶部12に記憶される。


    熱帯性低気圧特性予測情報演算部13は、該熱帯性低気圧特性予測情報を基に、一時間毎の熱帯性低気圧特性予測情報を算出し、該記憶部12に格納する。 該記憶部1


    2に、過去の熱帯性低気圧の特性(経路、各地点の中心気圧、風速など)等のデータが記憶されているとすると、類似熱帯性低気圧選択部14は、今回の熱帯性低気圧の例えば12時間後の予測中心位置に関し、その近い位置の過去のある時刻の熱帯性低気圧を類似熱帯性低気圧として複数個選択する。 モデル風速値演算部15は、


    今回の熱帯性低気圧および類似熱帯性低気圧の特性値を基に、ある地点(例えば、風速予測地点)における今回の熱帯性低気圧および類似熱帯性低気圧のモデル風速値V,Va,Vc,・・・,Vfを算出する。 補正値演算部16は、該モデル風速値を基に、該類似熱帯性低気圧の風速補正値σa,σc,・・・,σfを算出する。 次に、


    予測風速演算部17は、前記記憶部12に記憶されている前記ある地点における類似熱帯性低気圧の実績風速値V

    ,V

    ,V

    ,V

    およびV

    を、前記風速補正値σa,σc,・・・,σfで補正し、これらの平均を取って、予測風速V'を求める。 その後、通信機11で受信した現在の熱帯性低気圧特性情報(図5の熱帯性低気圧現在位置の熱帯性低気圧特性)を過去の熱帯性低気圧の特性(経路、各地点の中心気圧など)として前記記憶部12に蓄積する。 これにより、自動的に過去の熱帯性低気圧の数が多くなり、類似熱帯性低気圧の選択自由度が増加する。 【0052】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、人間の経験あるいは判断によることなく、正確に、特定各地点の地域特性を考慮に入れて、熱帯性低気圧の風速を予測することができるようになる。 また、


    このため、熱帯性低気圧の風速予測の未経験者あるいは経験の浅い者でも、容易に、熱帯性低気圧の風速予測をすることができるようになる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明が適用されるシステム例を示す図である。 【図2】 本発明の一実施形態のフローチャートである。 【図3】 提供される熱帯性低気圧特性予測情報と補間後の熱帯性低気圧特性予測情報を示す図である。 【図4】 熱帯性低気圧速度算出の説明図である。 【図5】 熱帯性低気圧風速算出の説明図である。 【図6】 予測風向き算出の説明図である。 【図7】 本発明の一実施形態の機能ブロック図である。 【符号の説明】 2・・・気象表示装置、3・・・熱帯性低気圧風速・被害予測装置、3a・・・熱帯性低気圧処理装置、3b・・・風速・被害予測装置、4・・・LAN、11・・・通信装置、12・・・
    記憶部、13・・・熱帯性低気圧特性予測情報演算部、1
    4・・・類似熱帯性低気圧選択部、15・・・モデル風速値演算部、16・・・補正値演算部、予測風速演算部。

    フロントページの続き (72)発明者 東 誠二 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号 九州電力株式会社内(72)発明者 進 康弘 福岡県福岡市南区清4丁目19番18号 株 式会社キューキ内(72)発明者 鳥飼 孝幸 福岡県福岡市南区清水4丁目19番18号 株 式会社キューキ内

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