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Thermal formation of drop of aerosole

阅读:275发布:2020-07-21

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SOLUTION: A liquid medicine on a surface of a thermal converter (34) is vaporized to generate a bubble by instantaneously heating the liquid medicine filled in a chamber (32) using the thermal converter (34). The liquid in the chamber (32) is pushed out through an orifice (24) by expanding the bubble. The liquid medicine that is discharged from the chamber (32) that is formed to have a specified value of thickness of the chamber (32) against the square root of the area of the thermal converter disperses as many drops with small diameter.
COPYRIGHT: (C)2002,JPO,下面是Thermal formation of drop of aerosole专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 面積を有する略平坦部材である熱変換器(35)を基板(40)の上面(56)に担持した前記基板(40)と、 前記基板に取り付けられ、外表面(49)を有しており、前記外表面(49)を通ってオリフィス(25)が形成されるオリフィス部材(48)であって、前記熱変換器に隣接し、かつ前記オリフィス及び前記基板に設けられた吸入口(54)と液通し、これにより前記吸入口を通して室(33)に液体を伝達するように構成される前記室(33)を形成するオリフィス部材と、を備える液滴生成器(20)であって、 室の厚さは前記上面から前記外表面に延びる寸法であり、 前記変換器面積の平方根に対する前記室の厚さの比は約0.75より小さいことを特徴とする液滴生成器。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、エアロゾルの飛沫同伴に適する大きさの液滴の生成に関する。

    【0002】

    【従来の技術】医療およびバイオテクノロジの発展が続いていることにより、生体および化学物質(ペプチド、
    プロテインおよび微分子等)を患者の血流に送達することを要する効果的かつ有望な全身的治療が多数提供されつつある。 所定の物質を経皮および経口等従来の送達手段により血流に送り出すことに関連して様々な問題がある。 たとえば、治療用プロテインの経口送達は、プロテインが血流に到達する機会を有する前に消化されてしまうため機能しない。 したがって、上記および他の理由により、かかる物質をできる限り直接的な経路で血流に送達することが最良である。

    【0003】エアロゾルは気体中に浮遊する非常に細かい固体または液体粒子である。 エアロゾルは、現在、所定の薬品を患者のに送達するために使用される。 薬品または他の治療物質を患者の肺に送達することを肺送達ということもある。

    【0004】肺の最も内側の組織は肺胞上皮として知られ、肺胞と呼ばれる、大きな毛細血管網に囲まれた数億もの小さな気嚢を含む。 肺胞壁は薄い単一の細胞質層であり、肺胞から血流への液体の高速吸収を可能にする。
    最も有効な肺送達は、物質が肺胞に送達されるときに実現される。 送達プロセスでは、エアロゾルとして気体中で飛沫同伴され、患者が肺胞に吸い込むことができる極めて微粒子、すなわち液滴を生成し、これを血流に伝達することが必要となる。

    【0005】肺の肺胞は、直径が約4μmの液滴を容易に吸収することができ、これは33.5フェムトリットルの体積を表す。 1フェムトリットルは、1リットルの10の15乗分の一(10 -15 )である。 液滴が大きいほど肺胞に到達する前に肺壁に接触しやすく、血流への壁に浸透しにくくなる。 これは、肺胞への気道が、厚く繊毛状の粘液に覆われた細胞層で内張りされているからである。

    【0006】一般的な肺送達機構は、計量式吸入器(M
    DI)として知られる。 これらは、喘息の薬物の送達に広く用いられている。 MDI送達系は、肺組織に投薬するように設計される薬物に有効である一方、肺胞(すなわち、血流)への物質の送達に最適ではない。 これについて、MDIは、通常、加圧された容器において薬品を促進剤と混合させる。 装置の起動により、計量された量のエアロゾルが放出されるが、液滴の粒度分布は大きく、促進剤の蒸気圧は温度および使用回数によって変化する。 したがって、空気流中の物質の挙動およびどの程度の液滴が肺胞に到達するかはいくぶん予測不可能となる。

    【0007】上記の点に鑑みて、エアロゾルの飛沫同伴について、粒度分布がほぼ均一の極めて小さい体積の液滴を確実に生成可能な液滴生成器の必要があることが分かる。

    【0008】参考文献の1つとして米国特許第5,89
    4,841号では、インクジェット印刷に使用される種類から適合される液滴生成器を使用して極めて微粒の液滴を生成する可能性が認められている。 ここで、この当該種のインクジェット印刷(多くの場合、サーマルインクジェット印刷と呼ぶ)は、インクを小さい室に導く。
    各室は、たとえば、薄膜抵抗器等の熱変換器を含み、室上にあるオリフィスを通してインク滴を噴出する気泡を生成する。 室およびオリフィスはプリントヘッド素子に組み込まれ、このプリントヘッド素子はインク供給源に接続されるとともに、液滴の噴出に同期して画像を媒体上に再生するコントローラに接続されている。 上記の参考文献では、有効な肺送達に好適なフェムトリットルサイズの液滴を生成する熱効率のよい液滴生成器の詳細について提示していない。

    【0009】サーマルインクジェット印刷とともに使用されるような液滴生成器について、オリフィスサイズは、抵抗器(または他の適当な熱変換器)の起動ごとに放出される液滴体積のサイズを調節する一つのファクタでしかない。 オリフィスと関連するインク室の形状、ならびにこの室における熱変換器のサイズおよびエネルギー生成能の方がかなり大きな役割を果たす。

    【0010】現行のインクジェット設計は、4000フェムトリットルに等価な4ピコリットルと小さい液滴体積を生成する液滴生成器を提供する。 数十フェムトリットルの範囲の飛沫同伴可能な液滴を生成するためには、
    たとえば、液滴を肺胞に送達するエアロゾルにおいて、
    現行の設計の単純なスケールダウンによりこのような小さい液滴体積に到達することを妨げるいくつかの課題に直面する。

    【0011】たとえば、数十フェムトリットルのサイズ範囲で単一液滴を噴出する際、従来のインクジェットプリントヘッド製造プロセスで製造および制御することが困難な臨界寸法を有する極めて小さいインク室および抵抗器が必要である。 このような製造が行われたとしても、このような小さい抵抗器は熱効率が低くなりやすい。 このような小さな抵抗器からの熱損失(すなわち、
    気泡形成の過程においてインクに伝達されないエネルギー)は、気泡形成の際にエネルギー(ターンオンエネルギー(TOE)と呼ばれる)を比較的増大させて克服しなければならない。 TOEを増大することにより熱変換器においてより大きな応力が生じ、経時的に変換器の信頼性が低下していく傾向がある。

    【0012】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、室から液体を噴出することで、噴出された体積を多数の微粒の液滴に分解する効果が得られるように構成された形状を有する熱式液滴生成器を目的とする。 これにより、(熱変換器の起動ごとに1つの微粒の液滴を生成するような大きさのものと比べて)熱効率のよい液滴生成器を提供し、
    全体として、上述の困難な製造公差を満たす必要性をなくしている。

    【0013】

    【課題を解決するための手段】本発明の好ましい一実施形態において、液体室の厚さと熱変換器の面積の関係は上述の分解局面を提供するように制御される。

    【0014】液体の噴出は、噴出された液滴の量を精度よく計量する際の制御が容易である。 したがって、本発明により想到される液滴の熱生成は、1つの動作(すなわち、液体室の中身を放出するための熱変換器の制御された「発射(firing)」)において、放出された流体の量を計量し、かつ適度に微粒の液滴を生成することを行うということが理解されるであろう。 すなわち、室からの液体の発射に、噴出された液体の体積を適度に微粒の液滴に減じるためのその他の機構が伴う必要はない。

    【0015】本発明の別の態様において、室における液体の体積は、上述の体積分解局面を用いることで多数のオリフィスを通して放出される。 これは、熱変換器を起動する都度、生成される液滴の数を倍増する(単一オリフィスの実施形態に対して)効果がある。

    【0016】本発明を実施する装置および方法について以下詳述する。 本発明の他の利点および特徴については本明細書の以下の部分および図面を検討することで明らかになろう。

    【0017】

    【発明の実施の形態】図1は、本発明の一態様にしたがって形成される液滴生成器の動作の計算流体力学シミュレーションからのグラフの再現図である。 本図において、液滴生成器20は断面図で描かれている。 モデリングの目的で、固体オリフィス構造22は、円形オリフィス24を内部に形成した略平面部材として構成される。

    【0018】オリフィス構造は、オリフィス構造の下に位置する固体基板部材26と連なり、その対向側面は液通している。 基板には2個の吸入口28が形成され、液体が室32に流れ込む(矢30で示す)構成である。 室32は、液体が室からオリフィス24を通って噴出する前に流体を保持する小さい貯蔵部である。

    【0019】流体を室から噴出する機構は熱変換器34
    であり、液体が充填された室において気泡を生成し、この気泡の膨張により液体を噴出する。 計算の目的で、熱変換器34は平坦部材(薄膜抵抗器等)と考えられ、起動時に、約4nJ/m 2のエネルギー密度を供給する。
    考察中の液体は粘度が約3cpであり、沸点が100℃
    である。

    【0020】本発明によれば、室32の形状と熱変換器34により供給されるエネルギーの関係は、熱変換器3
    4の起動ごとに2つ以上のフェムトリットルサイズの液滴36を放出するように制御される。 室32内の液体を放出するため、変換器は気泡(図1において点線38で図示される)を生成する。 この気泡は、先端が室32から突出するまで膨張する。 上述の関係を履行するため、
    室32から全液体を放出するのに必要十分な体積を有する気泡を発生させるような、室の厚さと熱変換器の面積を選択する。 さらに、室は比較的薄いため、さらに十分に後述するように、室から噴出された液体は液滴36に分解し、それぞれの液滴は室から噴出された液体の体積の一部を構成する。 図1に示すように、液滴の軌跡はほぼ放射状に広がる。

    【0021】室32の形状と、液体室の中身全体を別々の液滴36の形状で放出するために熱変換器34により供給されるエネルギーとの関係に到達する1つの手法は、室を変換器の面積に対して比較的薄くすることである。

    【0022】たとえば、図1の寸法「T」は室の厚さを表し、寸法「R」は熱変換器の長さ寸法(より一般的にいえば、またこの図示において方形状の変換器と仮定したとき、Rは熱変換器の面積の平方根である)を表す。
    一実施形態において、変換器面積の平方根「R」に対する室の厚さ「T」の比からなる無次元パラメータは、約0.75より小さく、より好ましくは0.50より小さく、最も好ましくは約0.35になるように選択される。 かかる例において、体積が平均約33フェムトリットル(直径約4μm)である液滴が生成され、上記のように、この液滴はエアロゾルにおいて容易に飛沫同伴されるため肺送達にとって理想的である。

    【0023】以下では、前述した関係にしたがって液滴生成器を製造する1つの好ましい方法を説明する。

    【0024】図2は、本発明にしたがって形成される1
    つの液滴生成器20をかなり拡大した断面図を示す。 説明の目的で液滴生成器を1つだけ図示するが、以下で明らかになるように、本製造方法により、多数の液滴生成器の製造が可能である。 製造される液滴生成器の数は、
    所与の用途に必要な液滴の量によって異なる。 この要件をフラックス、すなわち、液滴生成器から同時に噴出される液滴の数について考察することができる。 フラックス要件が大きいほど、多くの液滴生成器が作製される。

    【0025】代表的な液滴生成器20はシリコンベース42から構成される剛性基板40を備える。 シリコンベース42は、好ましくは、従来のシリコンウェハとシリコンウェハ上に積層された二酸化ケイ素などの絶縁層から構成される。 基板40は、インクジェット印刷に関する従来技術、たとえば、米国特許第4,719,477
    号(参照により本明細書に援用する)に記載されたものと同様であってもよい。 基板はタンタルアルミニウム等の抵抗性材料の部分35の層を含み、この部分35が、
    より十分に後述するように、液滴生成器を操作するコントローラ52と接続する可撓性回路60(図6参照)上に設けられたトレースと、導電性層によって個々に接続されている。

    【0026】図2に戻って、抵抗層の個々の部分35は以下熱変換器または抵抗器と呼ばれ、纏めて基板40のコントロール層44とも呼ばれるものの一部である。 基板40は、抵抗器保護パッシベーション層およびその他、たとえば米国特許第4,719,477号に記載されるサブレイヤを含むことが好ましい。 パッシベーション層の要件は、室から噴出される液体が抵抗器を破損させない場合に最小とすることができる。

    【0027】なお、基板が、液滴生成器を発射する際に多重化制御信号を使用することができるCMOS回路素子を搭載可能であることは注目に値する。 熱変換器35
    との簡略化された接続(すなわち、多数のトレースを熱変換器に直接接続する必要がない)に加え、CMOS回路によりもたらされる複雑な制御ロジックにより、たとえば緻密な計量要件がその回路にプログラムされ、液滴生成器が製造されるための素子により担持されることが可能である。 たとえば、投与量を徐々に増やすことが必要なエアロゾル治療の際に医療液の液滴を噴出しようとする場合、以降素子を1回使用する毎に追加の液滴生成器を発射する(フラックスを増やす)ように制御回路をプログラム可能である。

    【0028】単一オリフィス部材48はコントロール層44に固定され、各液滴生成器につきオリフィス25およびオリフィスに連なる下部の液体室33を画定するような形状である。 抵抗器35は、電流のパルスにより選択的に駆動(加熱)される。 抵抗器からの熱は、室33
    内の液体の一部を気化させるのに十分であり、これによりオリフィス25を通過する液体が、図1について上述したように液滴36に分解される。

    【0029】各噴出後、各室33は、コントロール層4
    4を通って形成される吸入口54を通って室に流れ込んだ液体で再び充填される。 好ましい実施形態において、
    基板のコントロール層44の上面56には、吸入口54
    を形成するようにパターンが形成されてエッチングが施された後、オリフィス部材48が基板に取り付けられ、
    また、後述のように基板40のベース42にチャネル5
    8がエッチングされる。 (便宜上表面56を「上部」と呼ぶが、液滴生成器が図2に示す向きから反転した場合、表面56はコントロール層44の残部の下で配向されることが理解される。) 液滴生成器20の製造工程の詳細について、図3Aを参照して、予め形成されている吸入口54を設けたコントロール層44を担持するように処理された後の基板ベース42を示す。

    【0030】図3Bは、オリフィス部材48を構成することになるフォトレジスト材料の層が基板の上面56に塗布された後の基板40を図示する。 好ましい一実施形態において、オリフィス部材は低速架橋ポリマー(slow
    -cross-linking polymer)であり、たとえばKarl Suss
    KGにより製造されるような従来のスピンコーティングツールにより低速架橋ポリマーが塗布される。 好ましい一実施形態において、フォトレジスト材料は、SU−8として業界において一般に知られる光重合可能なエポキシ樹脂を含む。 一例として、マサチューセッツ州ニュートンにあるMicroChem社からSU8−10の商品名で販売されているものがある。 しかしながら、オリフィス部材は、UV放射等電磁放射に照射された後の現像液に不溶性になる多数のフォトレジスト材料のいずれを含んでもよいことが認められよう。

    【0031】スピンコーティングツールに関連するスピンコーティング工程により、低速架橋ポリマーが吸入口54を充填する際に平坦面を形成することができる。 スピンコーティング工程の一例は、70rpmに設定された、加速度100rpm/s、拡散時間20秒のスピンコーティングツールによりレジストの層を基板ウェハに拡散させる。 そして100rpm/sの減速で回転を停止して10秒間おく。 そしてコーティングされた基板を、加速度300rpm/sで30秒間1060rpm
    で回転させ、レジストをウェハ全体に拡散させる。

    【0032】代替のポリマー塗布工程として、ロールコーティング、カーテンコーティング、押出しコーティング、スプレーコーティング、ディップコーティングがある。 当業者であれば、ポリマー層を基板に塗布する他の方法が存在することが理解されよう。 低速架橋ポリマーは、光ダイ(たとえばオレンジ#3、〜2重量%)を光イメージ可能なポリイミドまたは光イメージ可能なエポキシ透明ポリマー材料に混ぜ合わせることによって作製される。 ダイを追加することによって、必要な電磁エネルギーの量は、この材料を架橋するダイを混合しない材料より大きい。

    【0033】図3Cは、少ない供与量の電磁エネルギーによる部材48の架橋ポリマー材料の層の照射を示す(矢62で示される)。 例示の実施形態において、上記工程は、カリフォルニア州サンホゼにあるSVG社により製造されるMicralign走査投影アライナにより、60.3ミリジュールの照射設定で実行される。 この照射設定は、ポリマーを照射不足にして所望の深さに架橋するのにちょうど十分である。 本実施形態において、照射不足である所望の深さは二重ハッチングで図示され、たとえば約2μmとすることができる。

    【0034】エネルギー(UV照射等)は、マスク(図示せず)を通してオリフィス部材材料に塗布される。 このマスクは、たとえば酸化鉄(II)等の半透明な誘電体層を有する石英基板を含む従来の素子である。 マスクにはクロム等の不透明物質がパターニングされ、(照射しないままとすることによって)オリフィス25の形状を画定する。 オリフィス25の形状は円形であることが好ましい。

    【0035】図3Dは、低速架橋ポリマー材料のさらなる照射を示し、この低速架橋ポリマー材料が、ポリマー48の層の厚み全体を照射して架橋するのに十分な比較的高供与量のエネルギーによりオリフィス部材層48を構成している。 このエネルギーの印加は、液体室33の基板40の上面56に隣接する部分が照射されないようにマスクされる。 図3Dに示すように、室のこの部分は熱変換器35に隣接し、吸入口54と上面56の接合面にかかるように延在している。

    【0036】図3Eは、吸入口54を充填する部分を含むオリフィス部材48の非照射部分、すなわち非架橋部分が除去される現像工程を示す。 例示の工程は、N―メチル―2―ピロリジノン(NMP)において1krpm
    で70秒間現像した後、イソプロピルアルコール(IP
    A)とNMPを1krpmで8秒間混合し、次にIPA
    により1krpmで10秒間洗浄し、最後に2krpm
    で60秒間回転させる。 かかる現像ツールは、カリフォルニア州サンホゼにあるSolitec Wafer Processing社から市販されている。

    【0037】図2は、現像工程の完了後、また基板の下面66が酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)
    等のシリコンエッチングでエッチングされチャネル58
    を形成した後の完成液滴生成器を示す。 チャネル58
    は、液体吸入口54と液通している。 これにより、チャネル58内の液体は吸入口54を通って流れ、室33から液体が1回噴出されるごとに室を再び充填することが可能である。

    【0038】上述のように、熱変換器35のサイズおよび室33の厚さは所望のT/R比を確立するように設計される。 上記の寸法「T」は室33の厚さを表し、コントロール層の上面56(上面56は室33における液体と固体の界面を表す)からオリフィス部材48の外表面49(図2)まで測定される。 寸法「R」は図2にも示され、上記のように定義される。 好ましい一実施形態において、T/R比は約0.75より小さくなるように選択され、最も好ましくは約0.35となるように選択される。 したがって、面積が144μm 2の方形状の熱変換器であれば(すなわち、「R」値が12μm)、最も好ましい室の高さ「T」は約0.35×12、すなわち約4μmである。

    【0039】ここで注目すべきは、たとえ有効な設計パラメータであったとしても、T/R比は、本発明の根底を成す室のサイズと抵抗エネルギーとの関係に到達する唯一の方法ではないことである。 たとえば、熱変換器の面積は、抵抗器(熱変換器)のエネルギー密度と相関し、室/抵抗器の関係は、たとえば、室から液体を噴出して液体を所望の容量範囲(数十フェムトリットル以下)の液滴に分解するのに必要な室の高さと変換器エネルギー密度の値で表現できることが理解されよう。 また、0.75より大きい(最大約1.0)のT/R比で製造された液滴生成器であってもここで問題のフェムトリットルサイズの液滴を提供できることが想到される。

    【0040】液体は、多数の方法のうちいずれによってもチャネル58に供給可能である。 たとえば、基板の下面66を液体の貯蔵器を担持する装置の本体68(図6
    参照)の外表面に取り付けてもよい。 本体表面は、いくつかの導管70(その1つを図2に示す)により構成され、各導管70はチャネル58と整列され、貯蔵器からチャネルに液体を導く。 上記のように、基板は多数の液滴生成器20を担持することが可能であり、そのいくつかを基板において線形チャネル58と流体結合させることが可能であり、かかるチャネルのいくつかを基板が担持することができる。 装置全体(多数の液滴生成器を有する基板)は、液滴生成器ヘッド72(図6)と考えることができる。

    【0041】図4は、図2と同様の、ただし本発明の別の好ましい実施形態にしたがって製造される液滴生成器を示す断面図である。 この液滴生成器120は、上記の基板140と熱変換器135とを含む。 しかしながら、
    本実施形態において、室133は2個以上のオリフィス125と液通している。 たとえば、室を中心としてその周りに配列された4個のオリフィス125を使用することが可能である(図4では上記のオリフィスが2個だけ現れている)。 この実施形態において、熱変換器135
    は単一部材であるため、上記の実施形態の場合と同様に各室に1つの熱変換器がある。 単一変換器135が起動され、生成された気泡により室の中身が2個以上のオリフィスを通って押し出され、液体を多数の液滴に分解する。 ここで使用される「単一」という用語は、熱変換器135が単体部材として機能することを意味するものとする。 たとえば、熱効率を高めるために熱変換器135
    の抵抗要素が分割され、あるいは他の方法で分化されることが考えられる。

    【0042】上述のように図4の多数オリフィスの実施形態が低いT/R比で構成される限り、液滴が個々のオリフィス125から出るときに液滴の分解がさらに生じるであろう。 したがって、この多数オリフィスの実施形態は、熱変換器が起動する都度、生成された液滴フラックスを(単一オリフィスの実施形態に対して)倍増させる効果がある。

    【0043】本発明にしたがって製造される液滴生成器の別の可能な構成の断面図を図5に示す。 この実施形態において、基板240には多数対の熱変換器235が、
    基板240のベース242にエッチングされたチャネル258の対向側面にくるように配置されている。 まずコントロール層244が塗布され、変換器235を構成する抵抗材料の層が、チャネル258の対向端縁上で対向する変換器対を形成するようにパターニングされる。 変換器235に対する導電性トレースは、対向する変換器の間隙にかからないように配列される。

    【0044】コントロール層244は、各対の変換器2
    35の間にスロットを形成するようエッチングされ、フォトイメージング可能なオリフィス部材248の塗布により変換器を覆い、スロットを充填する。 次にオリフィス部材248は、上記のように照射され、現像されて室233およびオリフィス225を形成する。 図5に示すように、オリフィス部材248と変換器235の間の間隙により流体吸入口254が形成される。

    【0045】好ましい一実施形態において、オリフィス部材材料が塗布される前に基板ベース242の上面を覆うように、プラズマを施した酸化テトラエトキシシラン(TEOS)等の保護層を塗布する。 この保護層は図5
    において点線80で図示され、2個の変換器235の間のスロットを、図示のようにコントロール層244にわずかに重なって覆うような形状である。 オリフィス部材材料248は保護層の表面に塗布され、前述のような形状である。

    【0046】保護層80は、チャネル258を1回目にエッチングしながら適所に設けられる。 この長い、ベース242を通る「バルク(bulk)」TMAHエッチングという用語は多少不均一の結果を残すおそれがある。 これについて、チャネル壁の図示の延長部82は、チャネル258の最初のエッチング後のこれらの壁を表す。 最初のエッチング1回だけである場合、対向する吸入口25
    4はサイズが一致しないことは明らかである。 具体的には、ベース242とオリフィス部材248の間のギャップが一致せず、チャネル258から室233への液体の流量が異なってしまう。

    【0047】しかしながら、本実施形態では、たとえばBOE(buffered oxide etchant:緩衝酸化物エッチャント)を介して保護層80を除去した後、(チャネル2
    58を完成するため)ベース242について二回目のT
    MAHエッチングを行う。 これにより、二回目のTMA
    Hエッチングがベース242とオリフィス部材248の間のギャップを等化するまで基板ベース242のシリコン表面が照射され、吸入口254を通って室233に流れる液体が液滴生成器全体にわたってほぼ均一になる。
    上述のように、各液滴生成器220は、上述した所望のT/R比を有するように構成される。

    【0048】本発明に係るエアロゾルの液滴の熱生成は他の液滴生成器の構成により実行されてもよいことが想到される。 たとえば、レーザ除去されたオリフィス部材により作製される、米国特許第5,305,015号(参照により本明細書に援用する)に記載されるような液滴生成器は、上述した室の厚さと変換器のサイズ(エネルギー)の関係を維持する場合に好適である。

    【0049】同様に、米国特許第5,608,436号(参照により本明細書に援用する)の記載に基づき構成される液滴生成器でも十分である。 これらの液滴生成器は、室の一部を形成し、かつ基板の上位層と薄膜の金属製オリフィス板の間にあるポリマー製障壁層を含む。 あるいは、米国特許第5,305,015号(参照により本明細書に援用する)に記載されるように、オリフィス板をレーザ除去されたポリマー材料で形成し、オリフィスを形成するようにしてもよい。 このような構成において、オリフィス板および/または障壁層は、所望のT/
    R関係が存在するように非常に薄膜に作製される(これら2個の要素は上述のオリフィス部材と同等と考えられる)。

    【0050】上記実施形態のいずれについても、比較的大きい厚さ寸法「T」の場合、対応して大きな変換器面積を使用することによっても所望のT/R比が依然として満たされることを念頭に置くことは重要である。 換言すれば、この比の両項は、所要のT/R比を満たすとともに他の設計制約を満足するため必要に応じて可変である。

    【0051】上記のように、本発明は、フェムトリットルサイズの液滴36(図1)を生成する熱効率に優れた液滴生成器であって、液滴36は、一例として、有効な肺送達の際にエアロゾルにおいて飛沫同伴するのに好適である、液滴生成器を提供する。 本実施形態において、
    これは、図6に示すような吸入器71を介して達成される。 かかる吸入器の一実施例は、薬液(または、上記のように、あらゆる流体系生体または化学物質)の供給源75が嵌合する容器を有する本体68を含む。

    【0052】供給源75は、針および相互連結中隔(sep
    tum interconnection)等によって本体の導管73と結合され、供給源の液体を、図2に関連して上述したように多数の液滴生成器を担持する液滴生成器ヘッド72に導く。 好ましくは導管および液滴生成器ヘッドは、製造時に、あるいは次に説明するように吸入器が動作して液滴を噴出する前にユーザによって(ヘッドのオリフィスに吸気を加えること等によって)プライミングしておく。

    【0053】上記の可撓性回路60は、たとえば、本体68の対応する形状のリセス61において吸入器71に接合されてもよい。 この回路は液滴生成器の熱変換器を、吸入器制御システム81の一部であるコントローラ52からの適当な調整済み制御信号と接続させる。 制御システム81は、電源79およびオペレータスイッチ7
    7を設けたコントローラ52を含む。 このコントローラは、制御された電流パルスをヘッド72に送ることによってスイッチ信号に応答し、必要に応じて液滴生成器を発射する集積回路である。 なお、上記制御システムは、
    多数の方法のいずれにより構成されてもよく、吸入器の本体と一体化されることが最も好ましいことが認められよう。

    【0054】液滴生成ヘッド72は、吸入器のマウスピース69に配置されることが好ましい。 液滴が空気中で飛沫同伴されるように、リセス61または他の機構を用いて吸気中に空気流を提供するようにしてもよい。

    【0055】なお、制御システム81および液滴生成器ヘッド72の配列(すなわち、ヘッド72により生成された液滴が即座に周囲の空気に放出されるような)により、噴出される液滴の量と放出される流体の量の精度のよい計量が行われるとともに、適度に微粒の液滴を生成することが理解されよう。 すなわち、室からの流体の排出に、噴出された液体の体積を適度に微粒の液滴に減じる他の機構を伴う必要がない。

    【0056】上記記載は肺胞への液滴のエアロゾル送達に適する液滴の製造に焦点を当ててきたが、このような微粒の液滴を他の適用について生成可能であることが理解されよう。 本発明の液滴生成器は、精確に調整された量の殺虫剤、塗料、燃料等を分注する芳香送達(scent d
    elivery)に適する液体の供給とともに組み込み可能である。

    【0057】以上、本発明の好ましい実施形態を説明してきたが、当業者には他の変形例を発明の範囲内で行うことが可能であることが予想される。 したがって、本発明の好適および代替の実施形態を説明してきたが、発明の精神および範囲はこれらの実施形態に制限されず、特許請求の範囲において定義される各種変形例および同等物に及ぶことが認められよう。

    【0058】本発明は以下に要約される。

    【0059】1. 面積を有する略平坦部材である熱変換器(35)を基板(40)の上面(56)に担持した前記基板(40)と、前記基板に取り付けられ、外表面(49)を有しており、前記外表面(49)を通ってオリフィス(25)が形成されるオリフィス部材(48)
    であって、前記熱変換器に隣接し、かつ前記オリフィス及び前記基板に設けられた吸入口(54)と液通し、これにより前記吸入口を通して室(33)に液体を伝達するように構成される前記室(33)を形成するオリフィス部材と、を備える液滴生成器(20)であって、室の厚さは前記上面から前記外表面に延びる寸法であり、前記変換器面積の平方根に対する前記室の厚さの比は約0.75より小さい、ことを特徴とする液滴生成器。

    【0060】2. 前記比は0.50より小さいことを特徴とする第1項に記載の液滴生成器。

    【0061】3. 前記比は約0.35であることを特徴とする第1項に記載の液滴生成器。

    【0062】4. 前記オリフィス部材(48)は、少なくとも2個のオリフィス(125)が前記室(33)
    から延びて前記オリフィス部材(48)の前記外表面(49)を通過するように開口し、これにより前記室から前記オリフィスを通って液体が放出されることを特徴とする第1項に記載の液滴生成器。

    【0063】5. 前記室(33)の前記熱変換器(3
    5)は単一部材であることを特徴とする第4項に記載の液滴生成器。

    【0064】6. 液滴生成方法は、液体の供給源を設けるステップと、室(33)に前記液体の一部を充填するステップと、前記各室から100フェムトリットルより小さい体積を有する前記液体の液滴(36)を放出するために必要な気泡を生成するのに十分な熱量を瞬間的に前記液体に加えるステップと、を備えることを特徴とする方法。

    【0065】7. 2つ以上の液滴に分解する略単一体積として前記液体を各室(33)から放出するステップを備えることを特徴とする第6項に記載の方法。

    【0066】8. 前記室(33)の前記液体を加熱した瞬間に前記液体が放出されるように前記液体を瞬間的に加熱するステップを備えることを特徴とする第7項に記載の方法。

    【0067】9. 少なくとも2個のオリフィス(12
    5)が前記室(33)から延びて前記オリフィスを通って前記室から液体を放出させるオリフィス部材(48)
    を設けるステップをさらに備えることを特徴とする第7
    項に記載の方法。

    【0068】10. 前記室(33)内の前記液体のほぼすべてがオリフィス(25)を通って放出されるように構成される単一のオリフィス(25)を設けるステップをさらに備えることを特徴とする第7項に記載の方法。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明にしたがって構成される液滴生成器の動作の計算流体力学シミュレーションからのグラフの再現図である。

    【図2】本発明にしたがって形成される単一液滴生成器の拡大断面図である。

    【図3】A−Eは、本発明の好ましい実施形態にしたがって液滴生成器を製造する工程を説明する断面図である。

    【図4】本発明の別の好ましい実施形態にしたがって製造される液滴生成器を説明する断面図である。

    【図5】本発明の別の好ましい実施形態にしたがって製造される液滴生成器を説明する断面図である。

    【図6】本発明にしたがって形成された液滴生成器について、エアロゾルにおいて飛沫同伴される液滴を生成する目的におけるその使用方法を説明する一部断面図による説明図である。

    【符号の説明】

    20 液滴生成器 25 オリフィス 33 室 35 熱変換器 36 液滴 40 基板 48 オリフィス部材 49 外表面 54 吸入口 56 上部面 125 オリフィス

    ─────────────────────────────────────────────────────

    【手続補正書】

    【提出日】平成14年1月31日(2002.1.3
    1)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】図面

    【補正対象項目名】全図

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【図1】

    【図2】

    【図3】

    【図4】

    【図5】

    【図6】

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