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Absorption type air conditioner

阅读:206发布:2021-03-13

专利汇可以提供Absorption type air conditioner专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To provide an absorption type air conditioner in which it has a superior raising in starting of cooling operation and an interior region is rapidly cooled when a cooling operation is started. CONSTITUTION:During a cooling operation, an amount of combustion in a gas burner 11 is controlled to show a value of 6000kcal/h f (predetermined heat quantity or less with a cooling control means 88. When a cooling operation is started, in the case that a water temperature detected by a cold or hot water temperature sensor 86 is 15 deg.C or higher, the amount of combustion at the gas burner 11 is controlled to 10000kcal/h (a maximum heat quantity by a rapid cooling means 89. Then, since the absorption liquid in a boiler 14 is rapidly heated, a difference in concentration of the absorption liquid is rapidly increased and the amount of refrigerant is also increased. In addition, a difference of inner pressure is also rapidly increased. As a result, a rapid evaporation of the refrigerant at an evaporator 18 may occur and a temperature of cold or hot water supplied from the evaporator 18 to an indoor heat exchanger 61 is rapidly decreased to make a fast cooling of an interior region.,下面是Absorption type air conditioner专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】a)吸収液を加熱させる加熱手段と、 b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収液の一部を気化させる再生器、この再生器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化した液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具備する吸収式冷凍サイクルと、 c)室内に設置され、室内空気と熱媒体とを熱交換する室内熱交換器、前記蒸発器で液化冷媒が蒸発する際に蒸発潜熱が奪われて冷却された熱媒体を、前記室内熱交換器へ導くとともに、前記室内熱交換器で室内空気と熱交換された熱媒体を再び前記蒸発器へ導く熱媒体回路、この熱媒体回路に設けられ、熱媒体を循環させる熱媒体ポンプを備えた室内空調手段と、 d)冷房運転中、前記加熱手段の加熱量を所定加熱量以下に制御する冷房制御手段と、 e)冷房運転を開始する際、前記加熱手段の加熱量を前記所定加熱量より大きな最大加熱量に制御する急速冷房手段とを備える吸収式空調装置。
  • 【請求項2】請求項1の吸収式空調装置において、 前記急速冷房手段は、 冷房運転を開始する際、前記蒸発器から前記室内熱交換器へ供給される熱媒体の温度が所定温度よりも高い場合に、前記加熱手段を前記最大加熱量に制御することを特徴とする吸収式空調装置。
  • 【請求項3】請求項1の吸収式空調装置において、 前記急速冷房手段は、 前記再生器の吸収液の温度が所定温度より上昇した場合に、前記加熱手段を前記所定加熱量以下に制御することを特徴とする吸収式空調装置。
  • 【請求項4】請求項1の吸収式空調装置において、 前記加熱手段は、暖房運転用に、前記所定加熱量よりも大きな最大加熱量を発生可能に設けられ、 前記急速冷房手段は、暖房運転用に設けられた最大加熱量を利用して、前記加熱手段を前記最大加熱量に制御することを特徴とする吸収式空調装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、吸収式冷凍サイクルを用いて室内の冷房が可能な吸収式空調装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】吸収式冷凍サイクルの基本的な構成は、
    吸収液を加熱し、吸収液の一部を気化させる再生器と、
    この再生器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮器と、この凝縮器で液化した液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器と、この蒸発器で蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器とから構成され、吸収器で気化冷媒を吸収した吸収液は、溶液ポンプによって再生器へ送られる。 そして、蒸発器で冷媒が蒸発する際、蒸発器から熱媒体回路を介して室内熱交換器へ送られる熱媒体(等)から潜熱を奪う。 そして、熱が奪われて冷却された熱媒体は、室内熱交換器に送られて室内空気と熱交換し、室内を冷房する。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】冷房運転を開始する際、使用者は、冷房運転を開始してから素早く室内が冷房されるのを望む。 しかるに、吸収式冷凍サイクルによる冷房運転は、吸収液の濃度差や、内部の圧差を利用して冷房を行うものであるため、加熱手段を作動させ、
    吸収式冷凍サイクル際に冷房運転を行うのに十分な圧力差が生じるまでに時間がかかる。 このため、吸収式冷凍サイクルによって冷房運転を行う際の冷房の立ち上がりを向上させる要望が高い。

    【0004】

    【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、冷房運転の立ち上がりに優れ、冷房開始時に室内を素早く冷房することのできる吸収式空調装置の提供にある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本発明の吸収式空調装置は、上記の目的を達成するために、次の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕吸収式空調装置は、 a)吸収液を加熱させる加熱手段と、 b)この加熱手段で吸収液を加熱することによって吸収液の一部を気化させる再生器、この再生器で発生した気化冷媒を冷却して液化する凝縮器、この凝縮器で液化した液化冷媒を低圧下で蒸発させる蒸発器、この蒸発器で蒸発した気化冷媒を吸収液に吸収させる吸収器、この吸収器内の吸収液を前記再生器へ圧送する溶液ポンプを具備する吸収式冷凍サイクルと、 c)室内に設置され、室内空気と熱媒体とを熱交換する室内熱交換器、前記蒸発器で液化冷媒が蒸発する際に蒸発潜熱が奪われて冷却された熱媒体を、前記室内熱交換器へ導くとともに、前記室内熱交換器で室内空気と熱交換された熱媒体を再び前記蒸発器へ導く熱媒体回路、この熱媒体回路に設けられ、熱媒体を循環させる熱媒体ポンプを備えた室内空調手段と、 d)冷房運転中、前記加熱手段の加熱量を所定加熱量以下に制御する冷房制御手段と、 e)冷房運転を開始する際、前記加熱手段の加熱量を前記所定加熱量より大きな最大加熱量に制御する急速冷房手段とを備える。

    【0006】〔請求項2の手段〕請求項1の吸収式空調装置において、前記急速冷房手段は、冷房運転を開始する際、前記蒸発器から前記室内熱交換器へ供給される熱媒体の温度が所定温度よりも高い場合に、前記加熱手段を前記最大加熱量に制御することを特徴とする。

    【0007】〔請求項3の手段〕請求項1の吸収式空調装置において、前記急速冷房手段は、前記再生器の吸収液の温度が所定温度より上昇した場合に、前記加熱手段を前記所定加熱量以下に制御することを特徴とする。

    【0008】〔請求項4の手段〕請求項1の吸収式空調装置において、前記加熱手段は、暖房運転用に、前記所定加熱量よりも大きな最大加熱量を発生可能に設けられる。 そして、前記急速冷房手段は、暖房運転用に設けられた最大加熱量を利用して、前記加熱手段を前記最大加熱量に制御することを特徴とする。

    【0009】

    【作用および発明の効果】

    〔請求項1の作用〕冷房運転を開始する際、加熱手段の加熱量は、急速冷房手段によって、冷房時の最大値である所定加熱量より大きな、最大加熱量に制御される。 これによって、再生器内の吸収液の温度の上昇が速くなり、吸収式冷凍サイクル内の吸収液の濃度差が大きくなるとともに、冷媒の生成量も多くなる。 また、再生器内の温度上昇速度が速くなり、吸収式冷凍サイクル内の圧力差の増加速度も速くなる。 この結果、吸収器へ戻る吸収液の速度が速くなり、蒸発器における冷媒の蒸発が素早く起こる。 すると、蒸発器で蒸発潜熱を奪われた熱媒体が、室内熱交換器へ導かれ、室内を冷房する。

    【0010】〔請求項1の効果〕本発明の吸収式空調装置は、上述のように、冷房運転を開始する際、加熱手段の加熱量が、冷房時の最大値より大きな最大加熱量に制御されることによって、蒸発器における冷媒の蒸発が素早く起こり、冷房の立ち上がりが速くなる。 この結果、
    冷房運転の開始時に、室内を素早く冷房することができる。

    【0011】〔請求項2の作用および効果〕冷房運転を開始する際、蒸発器から室内熱交換器へ供給される熱媒体の温度が所定温度より高い場合は、冷房の立ち上がりが遅い。 このため、冷房運転の開始時に蒸発器から室内熱交換器へ供給される熱媒体の温度が高い場合は、加熱手段の加熱量を最大加熱量に制御し、冷房の立ち上がりを速くする。

    【0012】〔請求項3の作用および効果〕冷房運転を開始した際、再生器の吸収液の温度が所定温度より高い場合は、吸収式冷凍サイクル内の圧力差が十分大きい。
    このため、再生器の吸収液の温度が所定温度より高い場合は、加熱手段の加熱量を所定加熱量以下の通常制御とすることで、圧力差が大きくなりすぎるのを防ぐことができる。

    【0013】〔請求項4の作用および効果〕加熱手段は、暖房運転用に、冷房時の最大値より大きな最大加熱量を発生可能に設けられている。 このため、加熱手段に最大加熱量を発生させても、加熱手段に過剰負荷を与えない。

    【0014】

    【実施例】次に、本発明の吸収式空調装置を、図に示す実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1および図2は実施例を示すもので、図1は室内の空調を行う2重効用型の吸収式冷凍サイクルを用いた吸収式空調装置の概略構成図である。 本実施例の吸収式空調装置1は、大別して、吸収液(本実施例では臭化リチウム水溶液)を加熱する加熱手段2
    と、2重効用型の吸収式冷凍サイクル3と、吸収式冷凍サイクル3で冷却または加熱された冷温水(本発明の熱媒体で、本実施例では水)で室内を空調する室内空調手段4と、吸収式冷凍サイクル3内で主に気化冷媒(本実施例では水蒸気)を冷やすために用いられる冷却水を冷却する冷却水冷却手段5と、搭載された各電気機能部品を制御する制御装置6とから構成される。

    【0015】〔加熱手段2の説明〕本実施例の加熱手段2は、燃料であるガスを燃焼して熱を発生させ、発生した熱によって吸収液を加熱するガス燃焼装置で、ガスの燃焼を行うガスバーナ11、このガスバーナ11へガスの供給を行うガス供給手段12、ガスバーナ11へ燃焼用の空気を供給する燃焼ファン13等から構成される。
    なお、本実施例におけるガスバーナ11の最大定格燃焼量は、10000kcal/hに設けられている。 そして、ガスバーナ11のガス燃焼で得られた熱で、吸収式冷凍サイクル3の沸騰器14を加熱し、沸騰器14内の低濃度吸収液を加熱するように設けられている。

    【0016】〔吸収式冷凍サイクル3の説明〕吸収式冷凍サイクル3は、加熱手段2によって加熱される沸騰器14を備え、この沸騰器14内の低濃度吸収液が加熱されることによって低濃度吸収液に含まれる冷媒(水)を気化(蒸発)させ、低濃度吸収液を中濃度吸収液にする高温再生器15と、この高温再生器15内の気化冷媒の凝縮熱を利用して中濃度吸収液を加熱し、中濃度吸収液に含まれる冷媒を気化させて中濃度吸収液を高濃度吸収液にする低温再生器16と、高温再生器15および低温再生器16からの気化冷媒(水蒸気)を冷却して液化する凝縮器17と、この凝縮器17で液化した液化冷媒(水)を真空に近い圧力下で蒸発させる蒸発器18と、
    この蒸発器18で蒸発した気化冷媒を低温再生器16で得られた高濃度吸収液に吸収させる吸収器19とから構成される。

    【0017】〔高温再生器15の説明〕高温再生器15
    は、上述のように、加熱手段2によって低濃度吸収液を加熱する沸騰器14を備える。 この沸騰器14で沸騰した低濃度吸収液は、沸騰器14から上方へ延びる吹出筒21から、円筒容器形状の高温再生容器22内に吹き出す。 この高温再生容器22内に吹き出された高温の低濃度吸収液は、気液分離用のバッフル23に衝突する。 そして、高温再生容器22内に吹き出された低濃度吸収液は、一部蒸発して気化冷媒になり、残りが吹出筒21の周囲に滴下して中濃度吸収液になる。 なお、気化冷媒は、高温再生容器22で冷却されて液化冷媒(水)になる。

    【0018】高温再生容器22内には、液化冷媒(水)
    と、中濃度吸収液とを分離するために、吹出筒21と高温再生容器22との間に仕切筒24が設けられている。
    そして、高温再生容器22で冷却されて液化し、仕切筒24の外側に分離された液化冷媒(水)は下部に接続された液冷媒管25を通って凝縮器17に供給される。 また、仕切筒24の内側と吹出筒21との間に分離された中濃度吸収液は下部に接続された中液管26を通って低温再生器16に供給される。 なお、中液管26には、オリフィス等の絞り手段27が設けられている。 この絞り手段27は、後述する冷暖切替弁55が閉じられると、
    高温再生器15と低温再生器16との圧力差を保った状態で中濃度吸収液を流し、冷暖切替弁55が開かれると中濃度吸収液を殆ど流さない。

    【0019】〔低温再生器16の説明〕低温再生器16
    は、高温再生容器22を覆う筒状容器形状の低温再生容器31を備え、中液管26を通って供給される中濃度吸収液を高温再生容器22の天井部分に向けて注入するものである。 低温再生容器31内の温度は、高温再生容器22の温度に比較して低いため、低温再生容器31内の圧力は高温再生容器22の圧力に比較して低い。 このため、中液管26から低温再生容器31内に供給された中濃度吸収液は蒸発し易い。 そして、中濃度吸収液が高温再生容器22の天井部分に注入されると、高温再生容器22の壁によって中濃度吸収液が加熱され、中濃度吸収液に含まれる冷媒の一部が蒸発して気化冷媒になり、残りが高濃度吸収液になる。

    【0020】ここで、低温再生容器31の上方は、環状容器形状の凝縮容器32の上側と、連通部33により連通している。 このため、低温再生容器31内で蒸発した気化冷媒は、連通部33を通って凝縮容器32内に供給される。 一方、高濃度吸収液は、低温再生容器31の下部に落下し、低温再生容器31の下部に接続された高液管34を通って吸収器19に供給される。 なお、低温再生容器31内の上側には、天井板35が設けられ、この天井板35の外周端と低温再生容器31との間には、気化冷媒が通過する隙間36が設けられている。

    【0021】〔凝縮器17の説明〕凝縮器17は、環状容器形状の凝縮容器32によって覆われている。 この凝縮容器32の内部には、凝縮容器32内の気化冷媒を冷却して液化させる凝縮用熱交換器37が配置されている。 この凝縮用熱交換器37は、環状のコイルで、内部には冷却水が流れる。 そして、低温再生器16から凝縮容器32内に供給された液化冷媒は、凝縮用熱交換器3
    7によって冷却されて液化し、凝縮用熱交換器37の下方へ滴下する。

    【0022】一方、凝縮容器32の下側には、上述の高温再生器15から液冷媒管25を通って冷媒が供給される。 なお、この供給冷媒は、凝縮容器32内に供給される際に、圧力の違い(凝縮容器32内は約70mmHg
    の低圧)から、再沸騰し、気化冷媒と液化冷媒とが混合した状態で供給される。 また、凝縮容器32には、液化冷媒を蒸発器18に導く低液供給管38が接続されている。 この低液供給管38には、凝縮容器32から蒸発器18に供給される液化冷媒の供給量を調節する冷媒弁3
    9が設けられている。

    【0023】〔蒸発器18の説明〕蒸発器18は、吸収器19とともに、凝縮容器32の下部に設けられるもので、低温再生容器31の周囲に設けられた環状容器形状の蒸発吸収容器41によって覆われている。 この蒸発吸収容器41の内部の外側には、凝縮器17から供給される液化冷媒を蒸発させる蒸発用熱交換器42が配置されている。 この蒸発用熱交換器42は、環状のコイルで、
    内部には室内空調手段4に供給される熱媒体(冷温水)
    が流れる。 そして、凝縮器17から低液供給管38を介して供給された液化冷媒は、蒸発用熱交換器42の上部に配置された冷媒散布具43から蒸発用熱交換器42の上に散布される。

    【0024】蒸発吸収容器41内は、ほぼ真空(例えば6.5mmHg)に保たれるため、沸点が低く、蒸発用熱交換器42に散布された液化冷媒は、大変蒸発しやすい。 そして、蒸発用熱交換器42に散布された液化冷媒は、蒸発用熱交換器42内を流れる熱媒体から気化熱を奪って蒸発する。 この結果、蒸発用熱交換器42内を流れる熱媒体が冷却される。 そして、冷却された熱媒体は、室内空調手段4に導かれ、室内を冷房する。

    【0025】〔吸収器19の説明〕吸収器19は、上述のように、蒸発吸収容器41に覆われる。 そして、吸収器19は、蒸発吸収容器41の内部の内側に、高液管3
    4から供給される高濃度吸収液を冷却する吸収用熱交換器44を備える。 この吸収用熱交換器44は、環状のコイルで、内部には、高濃度吸収液を冷却するとともに、
    蒸発器18で気化した気化冷媒を冷却して液化させる冷却水が供給される。 なお、吸収用熱交換器44を通過した冷却水は、凝縮器17の凝縮用熱交換器37を通過した後、冷却水冷却手段5に導かれ、冷却される。 そして冷却水冷却手段5で冷却された冷却水は、再び吸収用熱交換器44に導かれる。

    【0026】一方、吸収用熱交換器44の上部には、高液管34から供給される高濃度吸収液を吸収用熱交換器44に散布する吸収液散布具45が配置される。 吸収用熱交換器44に散布された高濃度吸収液は、上方から下方へ落下する間に、蒸発用熱交換器42から蒸発吸収容器41内に導かれた冷媒を吸収する。 さらに、蒸発吸収容器41の底に落下した吸収液は、吸収用熱交換器44
    によって液化された液化冷媒を吸収し、濃度が薄くなって低濃度吸収液となる。 蒸発吸収容器41の底には、蒸発吸収容器41の底の低濃度吸収液を沸騰器14に供給するための低液管46が接続されている。 この低液管4
    6には、ほぼ真空状態の蒸発吸収容器41内から沸騰器14に向けて低濃度吸収液を流すために、溶液ポンプ4
    7が設けられている。

    【0027】〔吸収式冷凍サイクル3における上記以外の構成部品の説明〕図1に示す符号51は、高温再生器15から低温再生器16へ流れる中濃度吸収液と、吸収器19から沸騰器14へ流れる低濃度吸収液とを熱交換する高温熱交換器で、高温再生器15から低温再生器1
    6へ流れる中濃度吸収液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器14へ流れる低濃度吸収液を加熱するものである。 また、図1に示す符号52は、低温再生器16から吸収器19へ流れる高濃度吸収液と、吸収器19から沸騰器14へ流れる低濃度吸収液とを熱交換する低温熱交換器で、低温再生器16から吸収器19へ流れる高濃度吸収液を冷却し、逆に吸収器19から沸騰器14へ流れる低濃度吸収液を加熱するものである。

    【0028】また、本実施例の吸収式冷凍サイクル3には、上述の作動による冷房運転の他に、暖房運転を行うための暖房運転手段53が設けられている。 暖房運転手段53は、高温再生器15から低温再生器16へ中濃度吸収液を導く中液管26の途中から分岐して、温度の高い吸収液を蒸発器18および吸収器19を収納する蒸発吸収容器41へ導く暖房管54と、この暖房管54を開閉する冷暖切替弁55とから構成される。 この冷暖切替弁55は、暖房運転時に開弁して高温の吸収液を蒸発吸収容器41内へ導き、蒸発器18を通過する冷温水を加熱するものである。

    【0029】〔室内空調手段4の説明〕室内に設置された室内熱交換器61、冷温水を循環させる冷温水回路6
    2(本発明の熱媒体回路に相当する)、および熱媒体回路で熱媒体を循環させる冷温水ポンプ63(本発明の熱媒体ポンプに相当)を備える。 室内熱交換器61は、蒸発器18を通過した冷温水と室内空気とを熱交換する気体と液体の熱交換器で、室内熱交換器61を流れる冷温水と室内空気とを強制的に熱交換し、熱交換後の空気を室内に吹き出させるための室内ファン64を備える。

    【0030】冷温水回路62は、蒸発器18を通過した冷温水を、室内に設置された室内熱交換器61に導き、
    室内空気と熱交換した冷温水を再び蒸発器18へ導く水管で、この冷温水回路62中には、室内熱交換器61と冷温水ポンプ63の他に、冷温水を蓄えて、冷温水回路62内に冷温水の補充を行うシスターン65を備える。
    このシスターン65には、内部へ冷温水(水道水)を供給する給水管66が接続されている。 この給水管66には、シスターン65内へ冷温水の供給、停止を行う給水バルブ67が設けられている。 このシスターン65には、図示しない水位センサを備え、シスターン65内の冷却水が低下すると、給水バルブ67を開いてシスターン65内に冷温水を補充するように設けられている。 また、シスターン65には、オーバーフローした冷温水を、後述する冷却水タンク78内へ導くオーバーフロー水供給手段68が設けられている。

    【0031】〔冷却水冷却手段5の説明〕冷却水冷却手段5は、蒸発型の冷却塔71、冷却水を循環させる冷却水回路72、および冷却水回路72で冷却水を循環させる冷却水ポンプ73を備える。 冷却塔71は、吸収器1
    9および凝縮器17を通過した冷却水を、上方から下方へ流し、流れている間に外気と熱交換して放熱するとともに、流れている間に一部蒸発させて、蒸発時に流れている冷却水から気化熱を奪い、流れている冷却水を冷却するもので、上方において冷却水を散布する散布部74
    と、冷却水が流れる広い表面積の蒸発部75と、この蒸発部75を通過した冷却水を集める収集部76とから構成される。 また、この冷却塔71は、蒸発部75に空気流を生じさせ、蒸発部75における冷却水の蒸発および冷却を促進する冷却水ファン77を備える。

    【0032】冷却水回路72は、吸収器19および凝縮器17を通過して、温度の上昇した冷却水を、冷却塔7
    1へ導き、この冷却塔71で冷却された冷却水を再び吸収器19および凝縮器17へ送る水管で、この冷却水回路72中には、冷却塔71と冷却水ポンプ73の他に、
    冷却水を蓄える冷却水タンク78を備える。 この冷却水タンク78は、冷却塔71の下方で、且つシスターン6
    5の下方に設置され、冷却塔71を通過した冷却水が供給されるとともに、シスターン65でオーバーフローした水が供給されるように設けられている。 冷却水タンク78には、図示しない水位センサを備え、冷却水タンク78内の冷却水が低下すると、給水バルブ67を開いてシスターン65から水を溢れさせ、溢れた水をオーバーフロー水供給手段68から冷却水タンク78内へ導き、
    冷却水を補充するように設けられている。

    【0033】〔制御装置6の説明〕制御装置6は、上述の冷媒弁39、溶液ポンプ47、冷温水ポンプ63、室内ファン64、冷暖切替弁55、給水バルブ67、冷却水ポンプ73、冷却水ファン77などの電気機能部品、
    および加熱手段2の電気機能部品(燃焼ファン13、ガス量調節弁81、ガス開閉弁82、点火装置83等)
    を、使用者によって手動設定されるコントローラ(図示しない)の操作指示や、複数設けられた各センサの入力信号に応じて通電制御するものである。

    【0034】本実施例の制御装置6は、センサの一例として、沸騰器14内の低濃度吸収液の温度を検出する吸収液センサ85と、蒸発器18から室内熱交換器61へ供給される冷温水の温度を検出する冷温水センサ86とを備える。

    【0035】〔暖房運転の燃焼量制御〕制御装置6は、
    暖房運転中、冷温水センサ86によって検出される冷温水の温度が所定温度(例えば60℃一定)となるように、ガスバーナ11の燃焼量を比例制御する暖房制御手段87が設けられている。 なお、暖房時におけるガスバーナ11の最大燃焼量は、10000kcal/hで、
    ガス量調節弁81の開度制御によって、10000kc
    al/h以下に比例制御される。

    【0036】〔冷房運転の燃焼量制御〕制御装置6は、
    冷房運転中、冷温水センサ86によって検出される冷温水の温度に基づいて、加熱手段2の加熱量、つまりガスバーナ11における燃焼量を、3段階(燃焼量6000
    kcal/hのHi燃焼、燃焼量2500kcal/hの
    Low 燃焼、燃焼量0kcal/hのOFF 燃焼)に制御する冷房制御手段88が設けられている。 なお、燃焼量6
    000kcal/hのHi燃焼が、本発明の所定加熱量に相当し、冷房運転は、冷房制御手段88によって、60
    00kcal/h以下の燃焼量に制御される。

    【0037】また、制御装置6は、コントローラから冷房運転を開始する指示が与えられると(冷房運転を開始する際)、蒸発器18から室内熱交換器61へ供給される冷温水の温度が所定温度よりも高い場合(例えば、1
    5℃以上の場合)にコールドスタート(沸騰器14が冷えた状態からのスタート)であると判断して、加熱手段2の加熱量、つまりガスバーナ11の燃焼量を、冷房運転時の最大値である燃焼量6000kcal/h(所定加熱量)よりも大きな、燃焼量10000kcal/h
    のMAX 燃焼に制御する急速冷房手段89が設けられている。 なお、このMAX 燃焼の燃焼量10000kcal/
    hは、暖房運転用に設定された最大燃焼量を利用したもので、本発明の最大加熱量に相当する。

    【0038】この急速冷房手段89は、MAX 燃焼を行う場合、加熱手段2によって加熱された沸騰器14内の吸収液の温度が、所定温度より上昇した場合(例えば16
    0℃以上の場合)に、MAX 燃焼を停止して、ガスバーナ11の燃焼量を6000kcal/h以下の3段階に制御するように設けられている。 つまり、沸騰器14内の吸収液の温度が、160℃以上に上昇すると、急速冷房手段89による燃焼制御から、冷房制御手段88による燃焼制御へ移行するものである。

    【0039】次に、上記冷房制御手段88および急速冷房手段89による加熱手段2の作動を、図2のフローチャートに基づき説明する。 コントローラより冷房運転を開始する指示が与えられると(スタート)、まず、冷温水センサ86で検出される冷温水の温度が15℃以上か否かの判断を行う(ステップS1 )。 この判断結果がYE
    S の場合は、コールドスタートと判断して、ガスバーナ11の燃焼量をMAX 燃焼(10000kcal/h)に制御する(ステップS2 )。 次に、吸収液センサ85によって検出された沸騰器14内の低濃度吸収液の温度が160℃以上か否かの判断を行う(ステップS3 )。 この判断がNOの場合は、吸収式冷凍サイクル3内に十分な圧力差が生じていないと判断して、ステップS2 へ戻り、MAX 燃焼を行う。 また、ステップS3 の判断結果が
    YES の場合は、吸収式冷凍サイクル3内に十分な圧力差が生じたと判断して、ステップS5 (後述する)へ進み、ガスバーナ11の燃焼量をHi燃焼(6000kca
    l/h)に制御する。

    【0040】ステップS1 の判断結果がNOの場合は、コールドスタートではなく、室内熱交換器61へ冷えた冷温水が供給されている。 そこで、まず冷温水センサ86
    で検出される冷温水の温度が7℃以下か否かの判断を行う(ステップS4 )。 この判断結果がNOの場合は、冷温水の温度がまだ十分冷えていないと判断して、ガスバーナ11の燃焼量をHi燃焼(6000kcal/h)に制御し(ステップS5 )、その後、ステップS4 へ戻る。

    【0041】ステップS4 の判断結果がYES の場合は、
    冷温水センサ86で検出される冷温水の温度が5℃以下か否かの判断を行う(ステップS6 )。 この判断結果が
    NOの場合は、冷温水の温度が適切に冷えていると判断して、ガスバーナ11の燃焼量をLow 燃焼(2500kc
    al/h)に制御する(ステップS7 )。 次に、冷温水センサ86で検出される冷温水の温度が11℃以上か否かの判断を行う(ステップS8 )。 この判断結果がNOの場合はステップS6 へ戻り、判断結果がYES の場合は、
    冷温水の温度が高くなったと判断してステップS5 へ進み、ガスバーナ11の燃焼量をHi燃焼(6000kca
    l/h)に制御する。

    【0042】ステップS6 の判断結果がYES の場合は、
    冷温水が十分に冷え、これ以上冷やすと凍結する可能性があると判断して、ガスバーナ11の燃焼量をOFF 燃焼(0kcal/h、つまり燃焼停止)に制御する(ステップS9 )。 次に、冷温水センサ86で検出される冷温水の温度が9℃以上か否かの判断を行う(ステップS1
    0)。 この判断結果がNOの場合はステップS9 へ戻り、
    判断結果がYES の場合は、冷温水の温度が上昇したと判断してステップS1 へ戻り、冷却水の温度に適した燃焼量で燃焼を開始する。

    【0043】なお、ステップS1 〜S3 、S5 の制御が急速冷房手段89による制御で、ステップS4 〜S10の制御が冷房制御手段88による制御である。

    【0044】〔実施例の効果〕夏期など外気温度が高い状態で、冷房運転を開始すると、吸収式空調装置1の停止時間が長い場合では、冷温水センサ86で検出される冷温水の温度が15℃より高い。 すると、加熱手段2のガスバーナ11で10000kcal/hのMAX 燃焼が行われる。 10000kcal/hでガスバーナ11がガスを燃焼すると、沸騰器14による低濃度吸収液の加熱速度が速くなり、吸収式冷凍サイクル3内における吸収液の濃度差が大きくなるとともに、凝縮器17における冷媒の生成量も多くなる。 一方、沸騰器14による低濃度吸収液の加熱速度が速くなると、吸収式冷凍サイクル3内の圧力差も急速に大きくなり、蒸発器18の圧力が真空に素早く近づく。 すると、蒸発器18における冷媒の蒸発が素早く起こり、蒸発器18から室内熱交換器61へ供給される冷温水の温度が早く低下する。

    【0045】このように、冷房運転開始時に、1000
    0kcal/hでガスバーナ11を燃焼することにより、室内熱交換器61へ素早く冷却された冷温水を供給することができる。 この結果、冷房の立ち上がりが速くなり、室内を素早く冷房することができる。

    【0046】〔変形例〕上記実施例では、加熱器内の吸収液の温度が所定温度以上に上昇した際に急速冷房手段から冷房制御手段へ移行する例を示したが、加熱器内の吸収液の温度でなく、高温熱交換器に流入するまでの吸収液の温度が所定温度に上昇した際に急速冷房手段から冷房制御手段へ移行させたり、蒸発器から室内熱交換器へ供給される冷温水の温度が所定温度に低下した際に急速冷房手段から冷房制御手段へ移行させるなど、他の部位の状態に基づいて制御しても良い。 上記の実施例では、2重効用型の吸収式冷凍サイクルを例に示したが、
    1重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良いし、3重以上の多重効用型の吸収式冷凍サイクルでも良い。 また、低温再生器内に中濃度吸収液を注入する際、低温再生器の上方から注入する例を示したが、下方から注入しても良い。

    【0047】加熱手段の加熱源としてガスバーナを用いたが、石油バーナや電気ヒータを用いて、石油バーナの燃焼量や、電気ヒータの通電量を制御することで、加熱手段の加熱量を制御するように設けても良い。 凝縮用熱交換器、蒸発用熱交換器、吸収用熱交換器をコイル状に設けた例を示したが、チューブアンドフィンや、積層型熱交換器など他の形式の熱交換器を用いても良い。 吸収液の一例として臭化リチウム水溶液を例に示したが、冷媒にアンモニア、吸収剤に水を利用したアンモニア水溶液など他の吸収液を用いても良い。

    【0048】熱媒体の一例として、水道水を用い、冷却水回路の冷却水と共用した例を示したが、冷却水回路の冷却水とは異なる不凍液やオイルなど他の熱媒体を用いても良い。 上記実施例中で示した数値は、実施例を判り易くするために用いた一例であって、本願発明は実施例の数値になんら限定されるものではなく、使用目的や装置の規模に適した数値を適宜採用可能なものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】吸収式空調装置の概略構成図である。

    【図2】制御装置の作動を示すフローチャートである。

    【符号の説明】

    1 吸収式空調装置 2 加熱手段 3 吸収式冷凍サイクル 4 室内空調手段 5 冷却水冷却手段 6 制御装置 15 高温再生器 16 低温再生器 17 凝縮器 18 蒸発器 19 吸収器 47 溶液ポンプ 61 室内熱交換器 62 冷温水回路(熱媒体回路) 63 冷温水ポンプ(熱媒体ポンプ) 85 吸収液センサ 86 冷温水センサ 88 冷房制御手段 89 急速冷房手段

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