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Combustion apparatus

阅读:1发布:2022-06-22

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  • 液体燃料を気化して燃料ガス化する気化部を有し、生成された燃料ガスまたは空気が混合された燃料ガスを燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置において、前記燃焼部は、低濃度の燃料ガスを噴射する主炎孔と、主炎孔から噴射される燃料ガスよりも高濃度の燃料ガスを噴射する補助炎孔とを有し、前記気化部と補助炎孔とを連通して補助炎孔に燃料ガスを供給する濃ガス流路と、前記気化部と主炎孔とを連通して主炎孔に燃料ガスを供給する淡ガス流路を備え、前記気化部は一端が閉塞された中空円筒状で、前記濃ガス流路の開口は気化部の内周壁近傍に位置すると共に前記淡ガス流路の開口は気化部の径方向内方に位置し、前記気化部は回転部材を内蔵し、当該回転部材は回転軸と一体的に回転する天板部と当該天板部の周縁に形成される撹拌羽根を有する撹拌部とを備えた構成であり、
    回転部材を前記気化部の内部で周方向へ回転させて液体燃料を飛散させつつ気化された燃料ガスを撹拌することにより、気化部の内周壁近傍に生成される高濃度の燃料ガスを前記濃ガス流路に供給し、気化部の径方向内方近傍に生成される低濃度の燃料ガスを前記淡ガス流路へ供給することを特徴とする燃焼装置。
  • 前記気化部の開放端側の内周壁に沿って全周に渡って円筒状の隔壁が設けられており、当該隔壁の外周壁と気化部の内周壁で形成される隙間は濃ガス流路と連通して濃ガス流路の開口として機能し、当該隔壁の内周壁よりも内方は淡ガス流路と連通して淡ガス流路の開口として機能することを特徴とする請求項 に記載の燃焼装置。
  • 前記回転部材の天板部に液体燃料を気化部の軸方向閉塞端側へ流動させる開口を設けたことを特徴とする請求項 または に記載の燃焼装置。
  • 前記回転部材は、気化部の軸方向開放端側に配された第1の回転部材と気化部の軸方向閉塞端側に配された第2の回転部材で形成され、第1の回転部材の天板部には、液体燃料の一部を第2の回転部材側へ流動させる開口が設けられており、
    供給される液体燃料の一部は第1の回転部材で飛散されつつ気化撹拌されて気化部の径方向内方近傍に低濃度の燃料ガスを生成し、供給される液体燃料の残部は第2の回転部材で飛散されつつ気化撹拌されて気化部の内周壁近傍に高濃度の燃料ガスを生成することを特徴とする請求項 または に記載の燃焼装置。
  • 前記回転部材の天板部に設けられる開口は、天板部の一部を切り起こして形成されることを特徴とする請求項 または に記載の燃焼装置。
  • 前記主炎孔および補助炎孔が交互に配列されることを特徴とする請求項1乃至 のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  • 請求項1乃至 のいずれか1項に記載の燃焼装置において、燃焼に必要な空気を前記気化部を含む各部に供給する送風機を有すると共に、前記気化部は液体燃料を飛散させる回転部材を内蔵した構成とされており、送風機の回転中心軸と回転部材の回転中心軸が同一軸線状に並べられ、送風機と回転部材が単一の原動機によって回転駆動されることを特徴とする燃焼装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は液体燃料を使用する給湯器や温暖房機、ファンヒータ等に好適な燃焼装置に係り、更に詳しくは、燃料ガスを希薄な状態で燃焼させる濃淡燃焼方式を採用したものに関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    都市ガスやプロパンガスが普及した現在でも、給湯器や暖房機等にはランニングコスト低減のために、安価な灯油等の液体燃料を使用する燃焼装置が多用されている。 このような燃焼装置の中でも比較的発熱量が小さい用途に使用される燃焼装置は、気化部によって液体燃料を気化し、気化された燃料ガスを燃焼部に送って燃焼させる構成を採用するものが多い。
    【0003】
    ところで、NOxなどの有害排気ガス成分を低減させる燃焼方式として希薄燃焼方式が知られており、なかでも、濃淡燃焼方式は有害ガスの排出を効果的に低減可能な燃焼方式として燃焼装置に多く用いられている。
    この濃淡燃焼方式とは、低濃度の燃料ガスを燃焼させる主炎に高濃度の燃料ガスを燃焼させる補炎を隣接させて燃焼を行わせるもので、混合気を希薄にすることにより火炎の温度を低下させてNO xなどの有害ガスの排出量を低減させるものである。 このような濃淡燃焼方式を採用した燃焼装置として、例えば、特開2001−248808号公報に記載されたものが挙げられる。 当該公報に記載された燃焼装置によれば、ランニングコストを低減しつつ、有害ガスの排出を抑えた燃焼を行うことができる。
    【0004】
    【発明が解決しようとする課題】
    ところが、上記濃淡燃焼方式を採用した燃焼装置は、液体燃料を気化して高濃度および低濃度の燃料ガスを生成しつつ燃焼させるものであり、構造が複雑になる嫌いがあった。
    また、生成した高濃度の燃料ガスの一部に空気を混合して低濃度の燃料ガスを生成する燃焼装置では、気化した燃料ガスに温度の低い空気を混合するために液体燃料の再凝縮が生じ易く、再凝縮した液体燃料が燃焼部の外部に漏れて異臭が生じたり、火災の要因となるため改善が望まれていた。
    【0005】
    本発明は、前記事情に鑑みて提案されるもので、構造を簡略化しつつ安定した燃焼を行うことのできる濃淡燃焼方式を採用した液体燃料用の燃焼装置を提供することを目的としている。
    【0006】
    【課題を解決するための手段】
    前記目的を達成するために提案される請求項1に記載の燃焼装置は液体燃料を気化して燃料ガス化する気化部を有し、生成された燃料ガスまたは空気が混合された燃料ガスを燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置において、燃焼部は、低濃度の燃料ガスを噴射する主炎孔と、主炎孔から噴射される燃料ガスよりも高濃度の燃料ガスを噴射する補助炎孔とを有し、気化部と補助炎孔とを連通して補助炎孔に燃料ガスを供給する濃ガス流路と、気化部と主炎孔とを連通して主炎孔に燃料ガスを供給する淡ガス流路を備え、気化部は一端が閉塞された中空円筒状で、濃ガス流路の開口は気化部の内周壁近傍に位置すると共に淡ガス流路の開口は気化部の径方向内方に位置し、気化部は回転部材を内蔵し、当該回転部材は回転軸と一体的に回転する天板部と当該天板部の周縁に形成される撹拌羽根を有する撹拌部とを備えた構成であり、回転部材を気化部の内部で周方向へ回転させて液体燃料を飛散させつつ気化された燃料ガスを撹拌することにより、気化部の内周壁近傍に生成される高濃度の燃料ガスを濃ガス流路に供給し、気化部の径方向内方近傍に生成される低濃度の燃料ガスを淡ガス流路へ供給する構成とされている。
    【0007】
    回転部材に液体燃料を供給すると、液体燃料は回転部材の回転による遠心を受けて径方向外方へ向けて飛散し、飛散した液体燃料は気化部の内周壁に衝突して気化される。 則ち、回転部材に液体燃料を供給しつつ気化部に空気供給を行うと、生成される燃料ガスは気化部の内周壁近傍で高濃度となり、径方向内方へ向かうに連れて濃度が低減する。
    【0008】
    従って、濃ガス流路の開口を気化部の内周壁近傍に設けると高濃度の燃料ガスが濃ガス流路に供給される。 また、淡ガス流路の開口を気化部の径方向内方に設けると低濃度の燃料ガスが淡ガス流路に供給される。 これにより、濃ガスおよび淡ガスを生成するための複雑な構造を採ることなく、簡単な構成によって濃度の安定した濃ガスおよび淡ガスを生成して各流路へ供給可能となる。
    【0009】
    請求項に記載の本発明は、請求項に記載の燃焼装置において、気化部の開放端側の内周壁に沿って全周に渡って円筒状の隔壁が設けられており、当該隔壁の外周壁と気化部の内周壁で形成される隙間は濃ガス流路と連通して濃ガス流路の開口として機能すると共に、当該隔壁の内周壁よりも内方は淡ガス流路と連通して淡ガス流路の開口として機能する構成とされている。
    【0010】
    本発明によれば、濃ガス流路の開口、則ち、隔壁の外周壁と気化部の内周壁とで形成される隙間は気化部の周方向全周に渡る。 また、淡ガス流路の開口、則ち、隔壁の内周壁よりも内方の部位も気化部の周方向全周に渡る。 これにより、気化部で生成された燃料ガスを濃ガス流路および淡ガス流路に区分して気化部の径方向外方へ向けて全周に渡って均等に供給可能となる。
    本発明において、気化部に空気を供給しつつ液体燃料を気化させる場合は、隔壁の内部に空気導入筒を設ければ良い。 この構成によれば、隔壁の内周壁と空気導入筒の外周壁の隙間が淡ガス流路の開口として機能する。
    【0011】
    請求項に記載の本発明は、請求項またはに記載の燃焼装置において、回転部材の天板部に、液体燃料を気化部の軸方向閉塞端側へ流動させる開口を設けた構成とされている。
    【0012】
    本発明によれば、噴射された液体燃料の一部は回転部材による遠心力を受けて径方向外方へ飛散しつつ気化部の内周壁に達して気化される。 一方、液体燃料の残部は回転部材の天板部に設けた開口を通じて気化部の閉塞端側へ流動して気化される。 そして、気化部の閉塞端側で気化した燃料ガスは径方向外方へ広がり、先に内周壁で気化した燃料ガスを径方向内方へ押しやりつつ、内周壁に沿って軸方向開放端側へ向けて流動する。
    【0013】
    従って、回転部材の開口形状を適宜に設定することにより、気化部の内周壁近傍では燃料ガスの濃度が高く、径方向内方へ向かうに連れて燃料ガスの濃度が低くなるように濃度の異なる燃料ガスを安定して生成することができる。
    また、本発明によれば、気化部内部で濃度の異なる濃ガスおよび淡ガスを生成するので、気化部において生成された燃料ガスに空気を混合して低濃度化した淡ガスを生成する必要がなく、安定した燃焼を行うことが可能となる。
    【0014】
    請求項に記載の本発明は、請求項またはに記載の燃焼装置において、回転部材は、気化部の軸方向開放端側に配された第1の回転部材と気化部の軸方向閉塞端側に配された第2の回転部材で形成され、第1の回転部材の天板部には、液体燃料の一部を第2の回転部材側へ流動させる開口が設けられており、供給される液体燃料の一部は第1の回転部材で飛散されつつ気化撹拌されて気化部の径方向内方近傍に低濃度の燃料ガスを生成する一方、供給される液体燃料の残部は第2の回転部材で飛散されつつ気化撹拌されて気化部の内周壁近傍に高濃度の燃料ガスを生成する構成とされている。
    【0015】
    本発明によれば、噴射された液体燃料の一部は気化部の軸方向開放端側の第1の回転部材によって飛散されつつ気化撹拌され、液体燃料の残部は気化部の軸方向閉塞端側の第2の回転部材によって飛散されつつ気化撹拌される。
    従って、第1の回転部材の開口を適宜に設定することにより、第2の回転部材で生成された高濃度の燃料ガスは、気化部の内周壁に沿って閉塞端側から開放端側へ流動する。 また、第1の回転部材で生成された低濃度の燃料ガスは、第2の回転部材で生成された燃料ガスによって気化部の内周壁から離れた径方向内方近傍へ押しやられつつ開放端側へ向けて流動する。
    則ち、第1および第2の回転部材を設けることにより、気化部の内部に濃度の異なる燃料ガスを安定して生成することが可能となる。
    【0016】
    請求項に記載の燃焼装置は、請求項またはに記載の燃焼装置において、回転部材の天板部に設けられる開口は、天板部の一部を切り起こして形成される構成とされている。
    回転部材の天板部を切り起こすと、切り起こしによって形成される開口を介して液体燃料を気化部の軸方向閉塞端側へ流動可能であると共に、切り起こされた部位は燃料ガスの撹拌を行う撹拌羽根の機能を呈する。 これにより、液体燃料を飛散させつつ気化された燃料ガスを均一に撹拌することができ、濃度むらのない燃料ガスを生成することが可能となる。
    本発明において、切り起こし部は回転部材の中心軸に対して放射状となるように天板部に設けるのが良い。 また、切り起こし部は、天板部の一部を軸方向開放端側へ向けて切り起こして形成しても良く、逆に、軸方向閉塞端側へ向けて切り起こして形成しても良い。
    【0017】
    請求項に記載の本発明は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の燃焼装置において、主炎孔および補助炎孔が交互に配列される構成とされている。
    主炎孔と補助炎孔とを交互に配列することにより、低濃度の燃料ガスを燃焼させる主炎に高濃度の燃料ガスを燃焼させる補炎を隣接させて安定した濃淡燃焼を行わせることができ、火炎の温度を低下させてNO Xの排出量を低減させることが可能となる。
    【0018】
    本発明において、燃焼部に設けられる主炎孔と補助炎孔を列状に形成し、これらを隣接して配する構成を採ることができる。
    則ち、液体燃料を気化して燃料ガス化する気化部を有し、生成された燃料ガスまたは空気が混合された燃料ガスを燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置において、燃焼部は、低濃度の燃料ガスを噴射する列状の主炎孔と、主炎孔から噴射される燃料ガスよりも高濃度の燃料ガスを噴射する列状の補助炎孔とを有し、列状の主炎孔に隣接して列状の補助炎孔が設けられた構成を採ることができる。
    この構成によれば、主炎を安定して補炎することができ、有害ガスの排出を抑えた安定した濃淡燃焼が可能となる。
    【0019】
    また、請求項に記載の燃焼装置は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の燃焼装置において、燃焼に必要な空気を気化部を含む各部に供給する送風機を有すると共に、気化部は液体燃料を飛散させる回転部材を内蔵した構成とされており、送風機の回転中心軸と回転部材の回転中心軸が同一軸線状に並べられ、送風機と回転部材が単一の原動機によって回転駆動される構成とされている。
    【0020】
    本発明によれば、送風機と回転部材の回転駆動を1つの原動機で行うので、部材点数が削減され、小型化、省コスト化が図れると共に製造を容易に行うことができる。
    ここで、本発明では回転部材と送風機とが単一の原動機で駆動されるので、回転部材の回転数に応じて送風機による空気供給量が変動する。 そこで、送風機の下流側に空気量調節部を設けて、送風機の回転数に拘わらず下流側への空気供給量を制御可能な構成を採ることができる。 この構成によれば、単一の原動機で駆動しつつ下流側の気化部などへ必要量の空気を供給することが可能となる。
    【0021】
    【発明の実施の形態】
    以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。 尚、以下の説明において上下の関係は、燃焼装置を給湯器等に設置した状態を基準とする。
    【0022】
    (第1実施形態)
    本発明は、液体燃料を気化させて濃淡燃焼を行う燃焼装置であり、燃焼装置に採用する気化部および燃焼部に特徴を有したものである。 そこで、燃焼装置の全体構成および動作を説明しつつこれらの特徴部分を詳細に説明する。
    図1は本発明の実施形態に係る燃焼装置1の断面図、図2は燃焼装置1の気化部および燃焼部の内部構造を示す部分破断斜視図、図3は燃焼装置1の気化部に内蔵される回転部材の斜視図、図4は燃焼装置1に採用する空気量調節部の斜視図、図5は燃焼装置1における空気および燃料ガスの流れを示す部分拡大断面図である。
    【0023】
    本実施形態の燃焼装置1は、炎孔を上に向けて給湯器などに内蔵されるもので、図1の様に、下から送風機2、駆動機械部3、空気量調節部4、混合部5及び燃焼部6が順次積み重ねられて構成される。 また、混合部5及び燃焼部6の近傍には気化部7が設けられ、空気量調節部4と気化部7の間は、流路形成部材44および一次空気導入筒50で接続されて空気流路が形成されている。
    【0024】
    下部側から順次説明すると、送風機2は、鋼板を曲げ加工して作られた凹状のハウジング20の内部にファン21が回転可能に配されたもので、ハウジング20の中央部には開口22が設けられている。
    【0025】
    駆動機械部3は箱体10を有し、その底板12の中央にモータ30が取り付けられている。 モータ30は上下方向へ回転軸30a,30bを突出させており、回転軸30a,30bは、燃焼装置1の略全長を上下へ向けて貫通している。
    モータ30の下方側の回転軸30bは、ファン21に接続され、上方側の回転軸30aは、気化部7の回転部材8に接続されている。 則ち、モータ30の回転駆動により、ファン21が回転駆動されて上方へ向けて送風(空気供給)を行うと共に、回転部材8が同時に回転駆動される。
    【0026】
    空気量調節部4は、図1,図4の様に、円板状の移動側板状部材41と方形状の固定側板状部材42によって構成され、固定側板状部材42に対して移動側板状部材41が回転可能に取り付けられたものである。
    則ち、移動側板状部材41の円板面には略3形の開口41aが軸挿通孔41cを中心として等間隔で放射状に設けられ、円板の周辺近傍には、略長方形の開口41bが軸挿通孔41cを中心として等間隔で放射状に設けられている。 また、固定側板状部材42は長方形状をしており、移動側板状部材41の開口41a,41bと対応させて、軸挿通孔42cを中心として放射状に略三角形の開口42aおよび略長方形の開口42bが等間隔に設けられている。
    【0027】
    移動側板状部材41は、固定側板状部材42の下に回転可能に取り付けられ(図4では説明の便宜上、反転して示す)ている。 そして、ステップモータ40を回転させると、当該モータ40の駆動軸40aに係合した駆動片43が揺動し、移動側板状部材41に設けられた係合部41dを周方向へ向けて駆動する。 その結果、移動側板状部材41が、固定側板状部材42の上で中央の軸挿通孔41cを中心として相対的に回転し、移動側板状部材41と固定側板状部材42の開口同士の重なり具合が変動する。 これにより、上下を連通する開口面積を変動させて空気量を調節するものである。
    【0028】
    本実施形態では、燃焼装置1の燃焼量に応じて空気量調節部4の移動側板状部材41を制御することにより、一次空気(気化部7および淡ガス流路に直接供給する空気)および二次空気(燃焼部周辺へ供給する空気)の双方の供給量を最適に調節する構成としている。
    尚、ステップモータ40への制御信号は、燃焼装置1の各部に設けたセンサ(不図示)およびスイッチ(不図示)の信号に基づいて制御回路部13で生成している。
    【0029】
    流路形成部材44は、図1の様に、薄板を凹状に曲げて作られたものであり、内部は空洞で上下に連通している。 則ち、流路形成部材44は、上部と下部に開口を有し、両者は連通しており、下部の開口は、前記した固定側板状部材42の中心部へ当接し、上部の開口は、後述する一次空気導入筒50へ連通している。
    【0030】
    流路形成部材44の内側には、燃料パイプ(燃料供給管)9が固定されている。 燃料パイプ9は、流路形成部材44の下部の開口から内部に入り、流路形成部材44および一次空気導入筒50を貫通して気化部7の内部に至るように取り付けられる。
    【0031】
    混合部5、燃焼部6及び気化部7は、炎孔ベース60を中心として構成され、炎孔ベース60の中央部に気化部7が設けられている。 そしてこれらの構成部品がハウジング11内に収納されたものである。
    炎孔ベース60は、アルミダイカストによって作られたものであり、複雑な枠組と開口によって燃料ガスの流路および炎孔が形成されている。
    【0032】
    則ち、炎孔ベース60は、図2,図5の様に、底板61と天板63の間に仕切り板62を備えて形成される。 そして、仕切り板62と天板63の間には、円筒体で成る主炎孔64を上端が天板63から突出するように複数配列し、天板63における主炎孔64同士の間には、開口で成る補助炎孔65を複数設けている。
    そして、炎孔ベース60を形成する底板61と仕切り板62とで形成される空間は、主炎孔64と連通して淡ガス流路66として機能し、仕切り板62と天板63とで形成される空間は、補助炎孔65と連通して濃ガス流路67として機能する。 また、天板63の上部には上下方向に多数の貫通孔を配列したセラミック多孔板68を配して火炎の安定を図っている。
    【0033】
    尚、図2では、横方向に列状に配された主炎孔64の間に補助炎孔65を配した構成として示しているが、縦方向に列状に配された主炎孔64の間に補助炎孔65を配しても良く、また、主炎孔64に対して補助炎孔65を千鳥状に配することも可能である。
    【0034】
    炎孔ベース60の仕切り板62の中央部は、図2,図5の様に、気化部7近傍において上方に折曲されて、気化部7の開放端側に位置する円筒状の隔壁62aを形成している。 この隔壁62aの上端はフランジ状に折曲され、フランジの周縁は気化部7の内周壁に当接している。
    この構造により、隔壁62aの外周壁と気化部7の内周壁との間の隙間は濃ガス流路67と連通すると共に、隔壁62aによって濃ガス流路67と気化部7の内部とは遮断されている。 但し、隔壁62aには円形の開口62bが設けられており、唯一この開口62bを介して気化部7と濃ガス流路67が連通している。
    則ち、気化部7は隔壁62aに設けられた開口62bを通じて濃ガス流路67へ連通し、濃ガス流路67を形成する天板63には複数の補助炎孔65が配列された構造である。
    【0035】
    また、一次空気導入筒50は底板61に固定されており、一次空気導入筒50の外周壁と隔壁62aの内周壁との間の隙間は淡ガス流路66と連通して淡ガス流路の開口66aとして機能する。 則ち、気化部7は開口66aを通じて淡ガス流路66に連通し、淡ガス流路66は仕切り板62から天板63を貫通して配列される複数の主炎孔64に連通する構造である。
    【0036】
    気化部7は、図1,図2の様に、気化室70と回転部材8によって構成されている。
    気化室70は、天面部70aと周部70bを持つ円筒体であり、天面部70aは閉塞し、下部は開口している。 則ち、気化室70は窪んだ形状をしており、天面部70a及び周部70bは閉塞していて気密・水密性を持ち、下部は開放されている。 このように、気化室70は天面部70a及び周部70bを持ち、あたかもコップを逆さまにした様な形状をしていて、炎孔ベース60の中央部分に取り付けられている。
    【0037】
    気化室70の天面部70a内には、電気ヒータ71が内蔵されている。 この電気ヒータ71に通電することにより天面部70aが発熱し、さらにこの熱が気化室70の壁を伝導し、気化室70の内壁が全体的に加熱される。 これにより、気化室70の内部で飛散された液体燃料を容易に気化させる構成としている。
    また、本実施形態では、図1の様に、一次空気導入筒50の下端、則ち、底板61の中央開口部にも電気ヒータ51を設けている。 これにより、送風機2で生成された空気流を電気ヒータ51で加熱して温度を上昇させつつ気化室70に供給して、液体燃料の気化を促進させる構成としている。
    【0038】
    回転部材8は、図2,図3の様に、円板状の天板部80と、天板部80の周縁を折曲して形成される撹拌部83を備えて形成される。
    天板部80は略円板形をしており、中央部に回転軸30aを挿通して固定する挿通孔86を有し、挿通孔86の周囲には天板部80の一部を下方へ切り起こして形成される開口85が複数設けられている。 この切り起こし部84は撹拌機能を有する。 また、天板部80の周縁は下方に折曲されて複数の撹拌羽根81が形成され、各撹拌羽根81の一部は更に三角形状に内方へ折曲されて補助撹拌羽根82が形成されている。 これらの撹拌羽根81,82で撹拌部83を構成している。
    【0039】
    回転部材8は、その中心軸を円筒形の気化室70の中心軸に合わせて回転軸30aに取り付けられ、気化室70の内部で高速回転する。 則ち、回転部材8は、燃料パイプ9を介して噴射される液体燃料を遠心力によって飛散させると共に、気化された燃料ガスと送風機2から供給される一次空気とを撹拌する働きを行う。
    【0040】
    気化部7に燃料を供給する燃料パイプ9は、図1,図2,図5の様に、流路形成部材44および一次空気導入筒50の内部を通って回転軸30aに沿って上方に延伸し、燃料パイプ9の上端は回転部材8の内部に至る。 また、燃料パイプ9の上端部近傍には、右方へ枝分かれした細い枝管(燃料分岐部)9aが設けられており、枝管9aの先端部は前記隔壁62aに設けた開口62bに至っている。
    ここで、開口62bの内径は枝管9aの外径よりも大きい。 これにより、気化部7で生成された燃料ガスの一部は枝管9aと開口62bとの隙間を通じて濃ガス流路67へ流入すると共に、枝管9aを介して供給される液体燃料は開口62bの内部へ直接噴射されて気化される。
    【0041】
    次に、この構成の燃焼装置1における燃焼時の動作を、図1〜図5を参照して説明する。 尚、以下の説明では、燃焼装置1の各部の制御を制御回路部13で統括して行うものとする。
    【0042】
    まず、燃焼要求が生じると、制御回路部13は電気ヒータ71,51に通電を開始して気化室70および一次空気導入筒50の予熱を開始する。
    予熱が完了すると、制御回路部13は空気量調節部4のステップモータ40に制御信号を送出して開口面積を調節制御し、次いで、モータ30を駆動して一次空気導入筒50を介して所定量の一次空気の供給を開始すると共に、燃料パイプ9を介して所定量の液体燃料を噴射する。
    【0043】
    モータ30の駆動に伴って回転部材8は回転を開始し、図5の様に、噴射された液体燃料の一部は回転部材8によって気化室70の径方向外方へ向けて飛散され、気化室70の内周壁に達して気化される。 また、回転部材8へ向けて噴射された燃料の残部は、天板部の開口85を介して飛散されつつ気化室70の天面部70aに達して気化される。
    そして、天面部70aで気化された燃料ガスは、気化室70に供給される一次空気流と回転部材8の回転によって気化室70の天面部70aから内周壁に沿って気化室70の開放端側へ向けて流動する。 一方、先に気化室70の内周壁に飛散され気化された燃料ガスは、天面部70aで気化され内周壁に沿って開放端側へ流動する燃料ガスによって径方向内方へ押しやられつつ開放端側へ向けて流動する。
    【0044】
    ここで、本実施形態では、回転部材8の開口85の形状を適宜に設定することにより、回転部材8によって気化室70の径方向外方へ向けて飛散される液体燃料に比べて、気化室70の天面部70aへ流動する液体燃料を多くしている。
    これにより、気化室70の内周壁に沿って開放端側へ流動する燃料ガスは濃度が高く、径方向内方近傍を開放端側へ流動する燃料ガスは濃度が低くなる。
    【0045】
    従って、生成された燃料ガスのうち、気化室70の内周壁に沿って流動する高濃度の燃料ガスの一部は、隔壁62aに設けた開口62bから濃ガス流路67へ流入する。 また、開口62bには燃料パイプ9の枝管9aを介して液体燃料の一部が噴射され気化室70の内周壁に達して気化されて高濃度の燃料ガスが生成されて濃ガス流路67へ流入する。 則ち、開口62bに流入した高濃度の燃料ガスと開口62bにおいて気化生成された燃料ガスが濃ガス流路67を下流側へ向けて流動しつつ混合され、高濃度の濃ガスが補助炎孔65から噴射される。
    【0046】
    一方、気化室70の内周壁に沿って開放端側へ流動する高濃度の燃料ガスの残部と、径方向内方の部位を開放端側へ流動する低濃度の燃料ガスとは開口66aを通じて淡ガス流路66に流れ込み、淡ガス流路66を下流側へ向けて流動しつつ混合されて、低濃度の淡ガスが主炎孔64から噴射される。
    この後、制御回路部13は点火装置(不図示)を駆動して補助炎孔65から噴射される濃ガスおよび主炎孔64から噴射される淡ガスに着火して燃焼を開始する。
    【0047】
    このように、本実施形態の燃焼装置1では、気化室70の内周壁近傍では高濃度で径方向内方では低濃度となるように濃度の異なる燃料ガスを生成している。
    そして、濃ガス流路67に内周壁近傍の高濃度の燃料ガスの一部を流入させると共に、濃ガス流路67の入口で更に液体燃料を気化させて高濃度の燃料ガスを生成している。 これにより、淡ガス流路66に流入する燃料ガスに比べて濃ガス流路67に流入する燃料ガスの濃度を充分高濃度とすることができ、安定した濃淡燃焼を行うことが可能となる。
    【0048】
    尚、本実施形態の燃焼装置1では、気化部において濃度差を持たせた状態で燃料ガスを生成しているが、本発明はこのような構成に限られるものではない。
    則ち、気化部で生成した均一な濃度の燃料ガスを濃ガス流路および淡ガス流路へ流入させつつ、濃ガス流路の開口に液体燃料を直接噴射する構成を採用しても良い。
    【0049】
    (第2実施形態)
    図6は、第2実施形態の燃焼装置1aにおける空気および燃料ガスの流れを示す部分拡大断面図である。
    本実施形態の燃焼装置1aは、前記第1実施形態で示した燃焼装置1の構成の一部を変更したものである。 従って、同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
    【0050】
    前記第1実施形態で示した燃焼装置1(図5参照)では、燃料パイプ9から枝管9aを分岐させた構成であったが、本実施形態の燃焼装置1aでは枝管9aは設けていない。
    また、前記第1実施形態で示した燃焼装置1では、隔壁62aの上端に設けたフランジの周縁を気化室70の内周壁に当接させて、気化室70と濃ガス流路67とを遮蔽した構成であった。 これに対して、本実施形態の燃焼装置1aでは、隔壁62aの上端部にフランジを設けていない。 則ち、隔壁62aの外周壁と気化室70の内周壁との間には、周方向全周に渡って隙間67aが形成され、この隙間67aは濃ガス流路67に連通して濃ガス流路の開口67aとして機能する構成である。
    【0051】
    本実施形態の燃焼装置1aによれば、前記第1実施形態で示した燃焼装置1と同様にして気化室70の内部で液体燃料が気化されて燃料ガスが生成される。 則ち、前記第1実施形態と同様の燃料ガスの生成過程により、気化室70の内周壁近傍では高濃度の燃料ガスが生成され、気化室70の径方向内方へ向かうに連れて濃度が低下した燃料ガスが生成され、これらの燃料ガスは軸方向閉塞端側へ向けて流動する。
    従って、濃ガス流路67の開口67aには高濃度の燃料ガスが流入して補助炎孔65から噴射され、淡ガス流路66の開口66aには低濃度の燃料ガスが流入して主炎孔64から噴射される。
    【0052】
    このように、本実施形態の燃焼装置1aによれば、隔壁62aを設けただけの簡単な構成によって、気化部7で生成された濃度の異なる燃料ガスを濃ガス流路67および淡ガス流路66へ分離して供給することができ、安定した濃淡燃焼を行うことが可能となる。
    【0053】
    (第3実施形態)
    図7は、第3実施形態の燃焼装置1bにおける空気および燃料ガスの流れを示す部分拡大断面図、図8(a),(b)は、その燃焼装置1bに採用する回転部材8a,8bを示す斜視図である。
    本実施形態の燃焼装置1bは、前記第2実施形態で示した燃焼装置1aにおいて回転部材8の構成を変更したものである。 従って、同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
    【0054】
    前記第2実施形態の燃焼装置1a(図6参照)では、気化部7に1個の回転部材8を配した構成であった。 これに対して、本実施形態の燃焼装置1bでは2個の回転部材8a,8bを配した構成である。 則ち、気化室70の軸方向開放端側には回転部材8aを配し、軸方向閉塞端側には回転部材8bを配している。
    【0055】
    回転部材8aは、図8の様に、円板状の天板部80aと、天板部80aの周縁を折曲して形成される撹拌部83aを備えている。
    天板部80aは略円板形をしており、中央部に回転軸30aを挿通して固定する挿通孔86aを有し、挿通孔86aの周囲には略三角形の開口85aを放射状に複数設けている。 また、天板部80aの周縁は下方に折曲されて複数の撹拌羽根81aが形成され、各撹拌羽根81aの一部は更に三角形状に内方へ折曲されて補助撹拌羽根82aが形成されている。 これらの撹拌羽根81a,82aで撹拌部83aを構成している。
    【0056】
    一方、回転部材8bは、回転部材8aと同一外形であるが、天板部80aに開口を設けていない形状である。
    これらの回転部材8a,8bは、前記第2実施形態に示した回転部材8よりも僅かに低い形状を有している。
    【0057】
    本実施形態の燃焼装置1bによれば、図7の様に、回転部材8aに噴射された液体燃料の一部は回転部材8aによって気化室70の径方向外方へ向けて飛散され、内周壁に達して気化される。
    また、回転部材8aに噴射された燃料の残部は、天板部80aの開口85aを介して回転部材8bへ流動し、回転部材8bによって気化室70の径方向外方へ向けて飛散され、内周壁に達して気化される。
    【0058】
    ここで、本実施形態では、回転部材8aの開口85aの形状を適宜に設定して、回転部材8aによって飛散される液体燃料に比べて、回転部材8bによって飛散される液体燃料を多くしている。
    これにより、回転部材8bによって飛散され気化した高濃度の燃料ガスは、気化室70に供給される一次空気流と回転部材8bの回転によって気化室70の軸方向閉塞端側から内周壁に沿って気化室70の開放端側へ向けて流動する。
    一方、回転部材8aによって飛散されて気化した低濃度の燃料ガスも軸方向開放端側へ流動するが、内周壁に沿って流動する高濃度の燃料ガスによって径方向内方へ押しやられて径方向内方近傍を開放端側へ向けて流動する。
    【0059】
    従って、濃ガス流路67の開口67aには高濃度の燃料ガスが流入して補助炎孔65から噴射され、淡ガス流路66の開口66aには低濃度の燃料ガスが流入して主炎孔64から噴射される。
    【0060】
    このように、本実施形態の燃焼装置1bによれば、回転部材8bによって気化室70の内周壁近傍に高濃度の燃料ガスを生成し、回転部材8aによって径方向内方近傍に低濃度の燃料ガスを生成することができ、1つの回転部材を用いる構成に比べて濃度を安定させた燃料ガスを生成可能である。
    【0061】
    (第4実施形態)
    図9は、第4実施形態の燃焼装置1cにおける空気および燃料ガスの流れを示す部分拡大断面図である。
    本実施形態の燃焼装置1cは、前記第2実施形態で示した燃焼装置1aの構成の一部を変更したものである。 従って、同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
    【0062】
    前記第2実施形態で示した燃焼装置1a(図6参照)では、隔壁62aの上端を気化室70の軸方向閉塞端側へ向けて内部に侵入させた形状であった。 これに対して、本実施形態の燃焼装置1cでは、隔壁62aを低くして、隔壁62aの上端が気化室70の開放端近傍に位置する構成としている。
    【0063】
    また、前記第2実施形態で示した燃焼装置1aでは、炎孔ベース60の底板61は遮蔽された板体であったが、本実施形態の燃焼装置1cでは、底板61に複数の空気導入孔69を設けている。 この空気導入孔69は、底板61において主炎孔64の中心軸から外れた位置に設けている。 これにより、空気導入孔69から流入した空気流が直接的に主炎孔64から流出することを防止すると共に、淡ガス流路66における燃料ガスと空気との混合を促進させている。
    【0064】
    また、本実施形態の燃焼装置1cでは、流路形成部材44の周壁に沿って環状の電気ヒータ45を内設すると共に、流路形成部材44には周部から上部に渡るスリット状の開口44aを全周に渡って放射状に複数設けている。 これにより、空気量調節部4の開口41a(42a)を介して下流側に供給される空気の一部は、電気ヒータ45の近傍を通過し流路形成部材44の開口44aを介して淡ガス流路66へ向けて流動する構成とされている。
    【0065】
    本実施形態の燃焼装置1cによれば、前記第2実施形態で述べたように、気化室70で生成される燃料ガスは内周壁近傍では濃度が高く、径方向内方近傍は濃度が低い。 しかし、隔壁62aが低いために、生成された燃料ガスが濃ガス流路67の開口67aおよび淡ガス流路66の開口66aに至る間に混合されて、各々の開口66a,67aには濃度が均一化された燃料ガスが流入する。 則ち、濃ガス流路67および淡ガス流路66には濃度が略等しい燃料ガスが供給される。
    そして、濃ガス流路67を流動する燃料ガスはそのまま補助炎孔65から噴射される。
    【0066】
    一方、淡ガス流路66にも濃ガス流路67と濃度の略等しい燃料ガスが流動するが、送風機2から空気量調節部4の開口41a(42a)を介して供給される空気が電気ヒータ45で加熱されつつ炎孔ベース60に設けられた空気導入孔69を介して淡ガス流路に流入する。 これにより、淡ガス流路66を流動する燃料ガスは空気導入孔69から流入する加熱昇温された希釈空気と混合されて濃度の低い淡ガスとなって主炎孔64から噴出する。
    【0067】
    このように、本実施形態の燃焼装置1cによれば、淡ガス流路66に加熱した希釈空気を供給して低濃度化した淡ガスを生成するので、液体燃料の再凝縮を防止しつつ濃度の安定した淡ガスを生成することができ、安定した濃淡燃焼を行わせることが可能となる。 また、本実施形態において、空気導入孔69の開口面積を調節することにより、淡ガスの濃度を適宜に調整することが可能である。
    【0068】
    尚、本実施形では、隔壁62aを低くして淡ガス流路66および濃ガス流路67へ流入する燃料ガスの濃度を均一化しているが、本発明はこのような構成に限られるものではない。 例えば、隔壁62aを前記第2実施形態の燃焼装置1a(図6参照)と同様の高さにして、濃ガス流路67と淡ガス流路66へ供給する燃料ガスに濃度差を持たせつつ、更に淡ガス流路66へ希釈空気を供給する構成としても良い。 この構成によれば、供給する希釈空気量を低減することができる。
    【0069】
    また、本実施形態では、気化部7において濃度の異なる燃料ガスを生成する構成を採用している。 しかし、本発明は淡ガス流路66に希釈空気を供給する構成であるので、気化部7で濃度の均一な燃料ガスを生成して淡ガス流路および濃ガス流路へ供給する構成としても良い。
    【0070】
    また、本実施形態では、空気量調節部4の開口41a(42a)を通じて下流側に供給される空気の一部を希釈空気として淡ガス流路66へ供給する構成を採用した。 しかし、例えば、空気量調節部4の開口41b(42b)の近傍に電気ヒータを配し、当該開口41b(42b)を介して供給される空気を希釈空気として淡ガス流路66へ供給する構成などを採用することも可能である。 さらに、本実施形態では、流路形成部材44の周壁に沿って環状の電気ヒータ45を設ける構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電気ヒータ45を設けない構成とすることも可能である。
    【0071】
    尚、前記第1〜第4実施形態で説明した燃焼装置は、上方へ向けて火炎を噴出する上方燃焼型の構成として示したが、下方へ向けて火炎を噴出する下方燃焼型の構成を採用することも可能である。
    【0072】
    【発明の効果】
    請求項に記載の本発明によれば、気化部において濃度の異なる濃ガスおよび淡ガスを生成して各流路に供給することができ、安定した濃淡燃焼を行うことのできる燃焼装置を提供できる。
    請求項に記載の燃焼装置によれば、簡単な構成によって濃ガス流路および淡ガス流路に安定して燃料ガスを供給することができる。
    請求項に記載の燃焼装置によれば、気化部において濃度の異なる燃料ガスを安定して生成することができる。 また、淡ガスを生成するために燃料ガスに希釈空気を混合する必要がなく、希釈空気の混合に伴う燃料の再凝縮を未然に防止した安定した燃焼を行うことができる。
    請求項に記載の燃焼装置によれば、回転部材によって液体燃料の飛散および撹拌を安定して行うことが可能となり、生成される濃ガスおよび淡ガスの濃度を安定させることができる。
    請求項に記載の本発明によれば、主炎に補炎を隣接させて燃焼させるので、有害排気ガスの排出を低減し安定した濃淡燃焼を行うことが可能となる。
    請求項に記載の本発明の燃焼装置によれば、部材点数を削減し、小型化、省コスト化が図れると共に製造を容易に行うことができる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 本発明の実施形態に係る燃焼装置の断面図である。
    【図2】 図1に示す燃焼装置の気化部および燃焼部の内部構造を示す部分破断斜視図である。
    【図3】 図1に示す燃焼装置の気化部に内蔵される回転部材を示す斜視図である。
    【図4】 図1に示す燃焼装置に採用する空気量調節部を示す斜視図である。
    【図5】 図1に示す燃焼装置における空気および燃料ガスの流れを示す部分拡大断面図である。
    【図6】 本発明の別の実施形態に係る燃焼装置の空気および燃料ガスの流れを示す部分拡大断面図である。
    【図7】 本発明の別の実施形態に係る燃焼装置の空気および燃料ガスの流れを示す部分拡大断面図である。
    【図8】 図7に示す燃焼装置の気化部に内蔵される回転部材を示す斜視図である。
    【図9】 本発明の更に別の実施形態に係る燃焼装置の空気および燃料ガスの流れを示す部分拡大断面図である。
    【符号の説明】
    1,1a,1b,1c 燃焼装置2 送風機30 原動機(モータ)
    30a 回転軸6 燃焼部62a 隔壁(円筒状の隔壁)
    64 主炎孔65 補助炎孔66 淡ガス流路66a 淡ガス流路の開口67 濃ガス流路67a 濃ガス流路の開口69 空気導入孔7 気化部8 回転部材8a 第1の回転部材8b 第2の回転部材80 天板部81,82 撹拌羽根83 撹拌部85 回転部材の開口85a 第1の回転部材の開口9a 燃料分岐部(枝管)

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