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Acid gas absorbent, acid gas removal device and acid gas removal method

阅读:1发布:2021-03-13

专利汇可以提供Acid gas absorbent, acid gas removal device and acid gas removal method专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an acid gas absorbent with improved acid gas absorption capacities, and an acid gas removal device and an acid gas removal method using the acid gas absorbent.SOLUTION: An acid gas absorbent according to an embodiment comprises a hetero aromatic ring compound and a primary or secondary amine compound. An acid gas removal device and an acid gas removal method according to an embodiment use the acid gas absorbent.,下面是Acid gas absorbent, acid gas removal device and acid gas removal method专利的具体信息内容。

  • 下記一般式2または一般式3のいずれか一方で表されるヘテロ芳香環化合物と、1級または2級のアミン化合物を含む酸性ガス吸収剤。

    (上記一般式2および一般式3において、R1はそれぞれ水素原子、アルキル基、または、芳香族基から選ばれるいずれか1つを表し、それぞれのR1は同じであっても異なっていても構わない。また、R2はOR3基またはNR4 基を表す。R3、R4はそれぞれ水素原子、アルキル基、または、芳香族基から選ばれるいずれか1つを表し、それぞれのR4は同じであっても異なっていても構わない。)
  • 前記アミン化合物がアルカノールアミンまたはヘテロ環状アミンであることを特徴とする請求項1記載の酸性ガス吸収剤。
  • 前記ヘテロ環状アミンがピペラジン誘導体であることを特徴とする請求項2記載の酸性ガス吸収剤。
  • 前記一般式3のNR4 基がアミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基のいずれかであることを特徴とする請求項3記載の酸性ガス吸収剤。
  • 酸性ガスを含むガスと酸性ガス吸収液とを接触させて、前記酸性ガスを前記酸性ガス吸収液に吸収させる吸収塔と、
    前記酸性ガスを吸収した前記酸性ガス吸収液を再生する再生塔と、
    前記再生塔で再生した前記酸性ガス吸収液を前記吸収塔で再利用する酸性ガス除去装置であって、
    前記酸性ガス吸収液が請求項1記載の酸性ガス吸収剤を含むことを特徴とする酸性ガス除去装置。
  • 酸性ガスを含むガスと、下記一般式2または一般式3のいずれか一方で表されるヘテロ芳香環化合物と1級または2級のアミン化合物を含む酸性ガス吸収剤溶媒に溶かした酸性ガス吸収液とを接触させて、前記酸性ガスを含むガスから前記酸性ガスを除去することを特徴とする酸性ガス除去方法。

    (上記一般式2および一般式3において、R1はそれぞれ水素原子、アルキル基、または、芳香族基から選ばれるいずれか1つを表し、それぞれのR1は同じであっても異なっていても構わない。また、R2はOR3基またはNR4 基を表す。R3、R4はそれぞれ水素原子、アルキル基、または、芳香族基から選ばれるいずれか1つを表し、それぞれのR4は同じであっても異なっていても構わない。)
  • 说明书全文

    本発明は、酸性ガス吸収剤、これを用いた酸性ガス除去装置および酸性ガス除去方法に関する。

    近年、地球の温暖化現象の一因としてCO (二酸化炭素)濃度の上昇による温室効果が指摘され、地球規模で環境を守る国際的な対策が急務となってきている。 CO の発生源としては産業活動によるところが大きく、その排出抑制への機運が高まっている。 したがって、化石燃料を使用する火発電所などの設備を対象に、化石燃料(石炭、石油、天然ガス等)を燃焼する際に発生する排ガスをアルカノールアミン溶液等と接触させ、燃焼排ガス中のCO を除去して回収する方法、さらに回収されたCO を貯蔵する方法が世界中で行われている。 また、アルカノールアミン水溶液を用いてCO 以外にH S(硫化水素)等の酸性ガスを除去することが提案されている。

    CO をはじめとする酸性ガスの濃度の上昇を抑制するための技術としては、省エネルギー製品の開発、排出する酸性ガスの分離回収技術、酸性ガスの資源としての利用や隔離貯留させる技術、酸性ガスを排出しない自然エネルギーや原子力エネルギーなどの代替エネルギーへの転換などがある。 現在までに研究されてきた酸性ガス分離技術としては、吸収法、吸着法、膜分離法、深冷法などがある。 中でも吸収法は、ガスを大量に処理するのに適しており、工場や発電所への適用が検討されている。

    一般的に、吸収法において使用される物質としてモノエタノールアミン(MEA)に代表されるアルカノールアミン類が1930年代ころから開発されており、現在も使用されている(特許文献1)。 この方法は、経済的でありまた除去装置の大型化が容易である。

    既存に広く使用されるアルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノールアミン、メチルアミノエタノール、エチルアミノエタノール、プロピルアミノエタノール、ジエタノールアミン、ビス(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)アミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノ−1−メチルエタノールなどがある。 特に、1級アミンのメチルエタノールアミン及び2級アミンのジエチルエタノールアミンなどは、反応速度が速いため世界中で広く使用されてきた。 しかし、これらの化合物が有する腐食性、再生エネルギーが高い、劣化などの課題がある。 また、メチルジエタノールアミンは、腐食性と再生エネルギーが低いものの吸収速度が低いという欠点を有する。 これらの点を踏まえて新しい吸収液の開発が要求されている。

    最近の吸収液の開発傾向としては、アミン系の吸収液の中でもとりわけ構造的に立体障害を有するアルカノールアミンに対する研究が盛んに行われている(特許文献2)。 立体障害を有するアルカノールアミンは、酸性ガスの選択度が非常に高くまた、再生に必要なエネルギーが少ないという長所があるからである。 立体障害アミンの反応速度は、その立体構造によって決定される反応の障害の程度に依存し、メチルエタノールアミン、ジエタノールアミンなどの1、2級アミンよりは低いが、3級アミンよりは高い。 例えば、吸収液に用いるアルカノールアミンとして、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−ピペリジンエタノールなどが知られている。

    一方で、アルカノールアミン類と構造の異なる環状アミンを吸収剤として使用する方法が知られている(特許文献1、特許文献3)。

    特開2008−307519号公報

    特許第2871334号公報

    米国特許4112052号明細書

    もっとも、これまでの吸収液での酸性ガス吸収能力、すなわち酸性ガス吸収量と酸性ガス吸収速度については、経済性の観点からするといまだ不十分といわざるを得ない。

    本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、酸性ガス吸収能力の高い酸性ガス吸収剤、これを用いた酸性ガス除去装置および酸性ガス除去方法を提供することにある。

    本発明の一態様の酸性ガス吸収剤は、下記一般式1で表されるアザビシクロ化合物と、1級または2級のアミン化合物を含むことを特徴とする。


    (上記一般式1において、pおよびqは1以上の整数であり、m、nは0以上の整数であり、XとYの組み合わせが窒素原子と炭素原子、炭素原子と炭素原子、または、炭素原子と窒素原子のいずれかである)


    ことを特徴とする。

    本発明の一態様の酸性ガス吸収剤は、下記一般式2または一般式3のいずれか一方で表されるヘテロ芳香環化合物と、1級または2級のアミン化合物を含むことを特徴とする。


    (上記一般式2および一般式3において、R1はそれぞれ水素原子、アルキル基、または、芳香族基から選ばれるいずれか1つを表し、それぞれのR1は同じで合っても異なっていても構わない。また、R2はOR3基またはNR4

    基を表す。R3、R4はそれぞれ水素原子、アルキル基、または、芳香族基から選ばれるいずれか1つを表し、それぞれのR4は同じで合っても異なっていても構わない。)

    本発明によれば、酸性ガス吸収能力の高い酸性ガス吸収剤、これを用いた酸性ガス除去装置および酸性ガス除去方法を提供することが可能となる。

    第4の実施の形態の酸性ガス除去装置の概略図である。

    (第1の実施の形態)
    本実施の形態の酸性ガス吸収剤は、下記一般式1で表されるアザビシクロ化合物と、1級または2級のアミン化合物を含む酸性ガス吸収剤である。

    ここで、上記一般式1において、pおよびqは1以上の整数であり、m、nは0以上の整数であり、XとYの組み合わせが窒素原子と炭素原子、炭素原子と炭素原子、または、炭素原子と窒素原子のいずれかである。

    上記アザビシクロ化合物とアミン化合物を、例えば、水などの溶媒に溶解させることにより、酸性ガス吸収能力の高い酸性ガス吸収液を得ることが可能である。 以下、特に、酸性ガスが二酸化炭素の場合を例に説明するが、硫化水素等、その他の酸性ガスについても同様の効果が得られる。

    一般式1に示されるアザビシクロ化合物は、窒素原子に結合する炭素原子が後ろ手に縛られた構造となっている。 このために窒素原子上の非共有電子対まわりの立体障害が小さく、求核性が著しく高い。 このため、二酸化炭素の吸収能力が高くなる。 そして、1級または2級のアミン化合物がこのようなアザビシクロ化合物の二酸化炭素吸収を促進する促進剤として機能して、さらに二酸化炭素の吸収能力が向上する。

    本実施の形態のアザビシクロ化合物としては、例えば、1−アザビシクロ[1.1.0]ブタン、1,3−ジアザビシクロ[1.1.0]ブタン、1−アザビシクロ[2.1.0]ヘプタン、1,3−ジアザビシクロ[2.1.0]ヘプタン、1,4−ジアザビシクロ[2.1.0]ヘプタン、1−アザビシクロ[2.2.0]ヘキサン、1,3−ジアザビシクロ[2.2.0]ヘキサン、1−アザビシクロ[2.1.1]ヘキサン、1,3−ジアザビシクロ[2.1.1]ヘキサン、1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1,3−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、1,3−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、1,4−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、1,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン、1−アザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,3−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1−アザビシクロ[3.2.1]オクタン、1,3−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、1,4−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、1,6−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン、1−アザビシクロ[4.1.1]オクタン、1,3−ジアザビシクロ[4.1.1]オクタン、1,4−ジアザビシクロ[4.1.1]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4.1.1]オクタン、1,6−ジアザビシクロ[4.1.1]オクタン、1,7−ジアザビシクロ[4.1.1]オクタン、1−アザビシクロ[4.2.0]オクタン、1,3−ジアザビシクロ[4.2.0]オクタン、1,4−ジアザビシクロ[4.2.0]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4.2.0]オクタン、1,7−ジアザビシクロ[4.2.0]オクタン、1−アザビシクロ[3.3.1]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン、1−アザビシクロ[3.2.2]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン、1,8−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン、1−アザビシクロ[4.3.0]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、1,7−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、1,8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、1−アザビシクロ[4.2.1]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン、1,7−ジアザビシクロ[4.2.1]ノナン、1−アザビシクロ[5.2.0]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[5.2.0]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[5.2.0]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[5.2.0]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[5.2.0]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[5.2.0]ノナン、1,7−ジアザビシクロ[5.2.0]ノナン、1,8−ジアザビシクロ[5.2.0]ノナン、1−アザビシクロ[5.1.1]ノナン、1,3−アザビシクロ[5.1.1]ノナン、1,4−アザビシクロ[5.1.1]ノナン、1,5−アザビシクロ[5.1.1]ノナン、1,6−アザビシクロ[5.1.1]ノナン、1,7−アザビシクロ[5.1.1]ノナン、1−アザビシクロ[6.1.0]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[6.1.0]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[6.1.0]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[6.1.0]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[6.1.0]ノナン、1,7−ジアザビシクロ[6.1.0]ノナン、1,8−ジアザビシクロ[6.1.0]ノナン、1−アザビシクロ[7.1.0]デカン、1,9−ジアザビシクロ[7.1.0]デカン、1−アザビシクロ[6.2.0]デカン、1,8−ジアザビシクロ[6.2.0]デカン、1−アザビシクロ[6.1.1]デカン、1,8−ジアザビシクロ[6.1.1]デカン、1−アザビシクロ[5.3.0]デカン、1,7−ジアザビシクロ[5.3.0]デカン、1−アザビシクロ[5.2.1]デカン、1,7−ジアザビシクロ[5.2.1]デカン、1−アザビシクロ[4.3.1]デカン、1,6−ジアザビシクロ[4.3.1]デカン、1−アザビシクロ[4.2.2]デカン、1,6−ジアザビシクロ[4.2.2]デカン、1−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカン、1−アザビシクロ[5.3.1]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[5.3.1]ウンデカン、1−アザビシクロ[5.2.2]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[5.2.2]ウンデカン、1−アザビシクロ[4.4.1]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[4.4.1]ウンデカン、1−アザビシクロ[4.3.2]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[4.3.2]ウンデカンからなる群より選択された1種の化合物または2種以上の混合化合物などが使用できる。

    上記一般式1において、pおよびqは1以上6以下であることが好ましい。 6より大きい場合、水等の溶媒への溶解性が低下したり、酸性ガスの吸収能力が低下したりするおそれがあるからである。

    また、これらのアザビシクロ化合物に水酸基、1級または2級または3級アミノ基、スルホン酸基、炭素数1〜18個の置換非置換の直鎖あるいは分岐のアルキル基、置換非置換の芳香族などが結合していてもよい。

    アザビシクロ化合物は水溶性であるが、水溶性の向上や昇華性の制御のために水酸基やカルボニル基、エステル基の導入は有効である。 例えば、ビシクロ環内の2級炭素の一つ又は複数をカルボニル基と置換した化合物やビシクロ環内の2級炭素の一つ又は複数をエステル化した化合物やビシクロ環内の2級炭素、3級炭素にヒドロキシ基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基などの水酸基ないし水酸基を有する有機基を結合させた化合物などは好ましい。

    本実施の形態の1級または2級のアミン化合物は、上述のように二酸化炭素吸収を促進する促進剤として機能する。 一般に、1級アミノ基の窒素原子は二酸化炭素と結合してカルバメートイオンを形成して初期の吸収速度の向上に寄与する。 また、2級アミノ基の窒素原子は、結合した二酸化炭素を重炭酸イオン(HCO )に転換する役割を担い、反応後半の速度向上に寄与する。

    本実施の形態の1級または2級のアミン化合物は、アルカノールアミンまたはヘテロ環状アミンであることが望ましい。 アルカノールアミンまたはヘテロ環状アミンとアザビシクロ化合物を組み合わせた組成物の溶液、例えば水溶液によれば、吸収剤単位モル当たりの二酸化炭素吸収量、水溶液の単位体積当たりの二酸化炭素吸収量および吸収速度を一層向上させることが可能となる。 さらに、二酸化炭素の吸収後に二酸化炭素を分離し、吸収液を再生させる際のエネルギーを低下させることが可能となる。

    アルカノールアミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−ジプロパノールアミン、メチルアミノエタノール、エチルアミノエタノール、プロピルアミノエタノール、ジエタノールアミン、ビス(2−ヒドロキシ−1−メチルエチル)アミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノ−1−メチルエタノール、2−メチルアミノエタノール、2−エチルアミノエタノール、2−プロピルアミノエタノール、n−ブチルアミノエタノール、2−(イソプロピルアミノ)エタノール、3−エチルアミノプロパノール、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、2−メチル−2アミノ−プロパノール等があげられる。

    また、ヘテロ環状アミンとしては、ピペラジン、2−メチルピペラジン、ヘキサメチレンテトラミン、ピロリジン、ピペリジン、アゼチジン、オクタヒドロアゾシン、ヘキサヒドロ−1H−アゼピンなどがあげられる。 特に、ヘテロ環状アミンがピぺラジン誘導体であることが二酸化炭素吸収量および吸収速度向上の観点から望ましい。 また、ピぺラジン誘導体がピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジンのうちの少なくとも1種類であることがより好ましい。

    二酸化炭素の吸収分離工程は、基本的に常温付近で二酸化炭素を吸収し、吸収された二酸化炭素を高温で吸収液から分離して吸収液を再び吸収工程に投入して構成している。 従って、二酸化炭素の吸収分離工程において、多量のエネルギーが消費される工程は二酸化炭素を吸収液から分離して吸収液を再生する部分であり、全体工程の約50〜80%程度のエネルギーがこの過程で消費される。 すなわち、吸収液の再生工程で消費されるエネルギーを低減することにより経済的に有利な二酸化炭素の吸収分離工程ができる。

    本実施の形態によれば、再生工程で消費されるエネルギーを低減することも可能となる。 したがって、より経済的に有利な二酸化炭素の吸収分離工程が実現できる。

    (第2の実施の形態)
    本実施の形態の酸性ガス吸収剤は、下記一般式2で表されるヘテロ芳香環化合物と、1級または2級のアミン化合物を含む酸性ガス吸収剤である。

    上記一般式2において、R1はそれぞれ水素原子、炭素数1〜18の置換または非置換のアルキル基、または、芳香族基から選ばれるいずれか1つを表す。 それぞれのR1が、同じ置換基であっても、異なる置換基であっても構わない。 また、R1同士が環を形成しても構わない。

    一般式2のヘテロ芳香環化合物は、pKaが6以上である。 もっとも、脂肪族系のアミン化合物と比較すると塩基性が小さいため、二酸化炭素等の酸性ガスを吸収する際の反応熱が小さくなる。

    上記ヘテロ芳香環化合物とアミン化合物を、例えば、水などの溶媒に溶解させることにより、第1の実施の形態と同様、酸性ガス吸収能力の高い酸性ガス吸収液を得ることが可能である。 以下、特に、酸性ガスが二酸化炭素の場合を例に説明するが、硫化水素等、その他の酸性ガスについても同様の効果が得られる。

    一般式2に示されるヘテロ芳香環化合物は、sp2混成軌道を占める窒素原子の非共有電子対が芳香族性の形成に利用されない。 このため、この窒素原子が塩基性を有する。 また、これらヘテロ芳香環化合物は酸と塩基を形成するので水溶性になる。

    そして、第1の実施の形態のアザビシクロ化合物と同様、窒素原子に結合する炭素原子が後ろ手に縛られた構造となっている。 このために、窒素原子上の非共有電子対まわりの立体障害が小さく、求核性が著しく高い。 したがって、二酸化炭素の吸収能力が高くなる。 そして、1級または2級のアミン化合物がこのようなヘテロ芳香環化合物の二酸化炭素吸収を促進する促進剤として機能して、さらに二酸化炭素の吸収能力が向上する。

    本実施の形態のヘテロ芳香環化合物としては、例えば、イミダゾール、1−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−シアノイミダゾール、4−シアノイミダゾール、ベンズイミダゾール、1−メチルベンズイミダゾール、2−メチルベンズイミダゾールからなる群より選択された1種の化合物または2種以上の混合化合物などが使用できる。

    上記一般式2において、R1が、置換または非置換のアルキル基である場合、炭素数は1以上6以下であることが好ましい。 6より大きいと化合物の相分離が生ずるおそれがあるからである。

    本実施の形態の1級または2級のアミン化合物の機能や要求される組成、特性については第1の実施の形態と同様であるので記載を省略する。

    また、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様、再生工程で消費されるエネルギーを低減することも可能となる。 したがって、より経済的に有利な二酸化炭素の吸収分離工程ができる。

    (第3の実施の形態)
    本実施の形態の酸性ガス吸収剤は、下記一般式3で表されるヘテロ芳香環化合物と、1級または2級のアミン化合物を含む酸性ガス吸収剤である。


    上記一般式3において、R1はそれぞれ水素原子、炭素数1〜18の置換または非置換のアルキル基、または、芳香族基から選ばれるいずれか1つを表す。 それぞれのR1が、同じ置換基であっても、異なる置換基であっても構わない。 また、R1同士が環を形成しても構わない。 R2はOR3基またはNR4

    基を表す。 R3、R4はそれぞれ水素原子、アルキル基、または、芳香族基から選ばれるいずれか1つを表し、それぞれのR4は同じで合っても異なっていても構わない。

    本実施の形態の酸性ガス吸収剤は、ヘテロ芳香環化合物が一般式2ではなく、一般式3で表わされること以外は、第2の実施の形態と同様である。 したがって、第2の実施の形態と重複する内容については記載を省略する。

    一般式3のヘテロ芳香環化合物は、pKaが6以上である。 もっとも、脂肪族系のアミン化合物と比較すると塩基性が小さいため、二酸化炭素等の酸性ガスを吸収する際の反応熱が小さくなる。

    なお、R2に適切な置換基を導入することで、本実施の形態のヘテロ芳香環化合物の求核性または塩基性について、所望の特性に調整することが可能となる。 R2にOR3基またはNR4 基を導入することで求核性または塩基性が向上する。 OR3基は例えば、(OCH 、OC 、OC 、OC(CH 、OC )である。

    上記ヘテロ芳香環化合物とアミン化合物を、例えば、水などの溶媒に溶解させることにより、第1および第2の実施の形態と同様、酸性ガス吸収能力の高い酸性ガス吸収液を得ることが可能である。 以下、特に、酸性ガスが二酸化炭素の場合を例に説明するが、硫化水素等、その他の酸性ガスについても同様の効果が得られることが期待される。

    本実施の形態のヘテロ芳香環化合物としては、例えば、ピリジン、4−アミノピリジン、4−メチルピリジン、4−メトキシピリジン、4−メチルアミノピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、4−ジアミノメチルピリジン、2−アミノピリジン、キノリン、4−メチルキノリン、4−メトキシキノリン、4−メチルアミノキノリン、4−ジメチルアミノキノリン、イソキノリン、6−メチルアミノイソキノリン、6−ジメチルアミノイソキノリン、フェナントリジン、1−アミノフェナントリジン、1−メチルアミノフェナントリジン、1−ジメチルアミノフェナントリジン、4−メトキシピリジン、4−エトキシピリジン、4−プロポキシピリジン、4−t−ブトキシピリジン、4−フェノキシピリジンからなる群より選択された1種の化合物または2種以上の混合化合物などが使用できる。

    一般式3の置換基であるNR4 基がアミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基のいずれかであることが好ましい。 求核性または塩基性が向上し、二酸化炭素吸収量および吸収速度が向上するからである。

    本実施の形態の1級または2級のアミン化合物の機能や要求される組成、特性については第1の実施の形態と同様であるので記載を省略する。

    また、本実施の形態によれば、第1および第2の実施の形態と同様、再生工程で消費されるエネルギーを低減することも可能となる。 したがって、より経済的に有利な二酸化炭素の吸収分離工程ができる。

    (第4の実施の形態)
    本実施の形態の酸性ガス除去装置は、酸性ガスを含むガスと酸性ガス吸収液とを接触させて、酸性ガスを酸性ガス吸収液に吸収させる吸収塔と、酸性ガスを吸収した酸性ガス吸収液を再生する再生塔と、再生塔で再生した酸性ガス吸収液を吸収塔で再利用する酸性ガス除去装置であって、この吸収液が第1ないし第3の実施の形態で記載したいずれかの酸性ガス吸収剤を含む。

    図1は、本実施の形態の酸性ガス除去装置の概略図である。 この酸性ガス除去装置は、酸性ガスを含むガスと酸性ガス吸収液とを接触させて酸性ガスを吸収させて除去する吸収塔10と、酸性ガスを吸収した酸性ガス吸収液から酸性ガスを分離し再生する再生塔12とを備えている。 以下酸性ガスとして二酸化炭素を例に説明する。

    例えば、火力発電所の燃焼排ガスのように、二酸化炭素を含んだガスが、ガス供給口14を通って、吸収塔10下部へ導かれる。 吸収塔10に押し込められたガスは、吸収塔10上部から供給される二酸化炭素の吸収液と接触する。 この二酸化炭素の吸収液は、第1ないし第3の実施の形態で説明した酸性ガス吸収剤を含む溶液、例えば水溶液である。

    酸性ガス吸収液は、pHで少なくとも9以上に調整すればよいが、排ガス中の有害ガスの種類、濃度、流量等によって適宜最適条件を選択することになる。 また、この酸性ガス吸収液には、上記酸性ガス吸収剤と水のような溶媒の他に、吸収性能を向上させる含窒素化合物、酸化防止剤、pH調整剤等その他化合物を任意の割合で含有していてもよい。

    ガスが二酸化炭素の吸収液と接触することにより、ガス中の二酸化炭素が吸収除去される。 そして、ガスはガス排出口16から吸収塔10外へ排出される。

    二酸化炭素を吸収した吸収液は、熱交換器18、加熱器20に送られ、加熱されて再生塔12に送られる。 そして、再生塔12内部で、吸収液は再生塔12下部へと流れる。 この間にガス中の二酸化炭素が脱離して再生する。

    再生した吸収液は、ポンプ22によって熱交換器18、吸収液冷却器24を経て、吸収液供給口26から吸収塔10へと戻される。

    一方、再生塔12上部において、吸収液から分離された二酸化炭素は、供給される還流水と接触して、再生塔12外へと排出される。 そして、還流冷却器28により冷却される。 さらに、還流ドラム30にて二酸化炭素に伴っている水蒸気が凝縮した還流水と分離され、回収二酸化炭素ライン32により二酸化炭素回収工程に導かれる。 分離された還流水は、還流水ポンプ34で再生塔12に送られる。

    本実施の形態の酸性ガス除去装置によれば、二酸化炭素の吸収および脱離特性に優れた吸収液を用いることにより、効率の高い二酸化炭素の吸収除去を行うことが可能となる。

    (第5の実施の形態)
    本実施の形態の酸性ガス除去方法は、酸性ガスを含むガスと、第1ないし第3の実施の形態で説明した酸性ガス吸収剤を溶媒に溶かした酸性ガス吸収液とを接触させて、酸性ガスを含むガスから酸性ガスを除去する。

    酸性ガス吸収液は、pHで少なくとも9以上に調整すればよいが、排ガス中の有害ガスの種類、濃度、流量等によって適宜最適条件を選択することになる。 また、この酸性ガス吸収液には、上記酸性ガス吸収剤と水のような溶媒の他に、吸収性能を向上させる含窒素化合物、酸化防止剤、pH調整剤等その他化合物を任意の割合で含有していてもよい。

    本実施の形態の酸性ガス除去方法によれば、二酸化炭素の吸収および脱離特性に優れた吸収液を用いることにより、効率の高い二酸化炭素の吸収除去を行うことが可能となる。

    以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。 上記、実施の形態はあくまで、例として挙げられているだけであり、本発明を限定するものではない。 また、実施の形態の説明においては、酸性ガス吸収剤、酸性ガス除去装置および酸性ガス除去方法等で、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる酸性ガス吸収剤、酸性ガス除去装置および酸性ガス除去方法等に関わる要素を適宜選択して用いることができる。

    その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての酸性ガス吸収剤、酸性ガス除去装置および酸性ガス除去方法は、本発明の範囲に包含される。 本発明の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物の範囲によって定義されるものである。

    次に、本発明の実施例、比較例を用いて詳細な説明を行うが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

    各実施例および比較例の水溶液の組成を表1、測定結果を表2に記載する。

    (実施例1)
    ジアザビシクロオクタン(DABCO)を3.0mol/L、ピペラジン(PZ)を0.6mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 水溶液をガラス容器に移し、40℃に調整したウォーターバス中に設置した。 この水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度をCO 濃度計(CGT−7000、島津製作所社製)を用いて測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.4mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.5mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.10mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.5molと0.1molの差の0.4mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (実施例1')
    実施例1と同様にして、30℃に調整したウォーターバス中でCO を吸収させた。 この場合、吸収速度は1時間あたり0.4mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.621mol−CO /mol−amineであった。

    (実施例2)
    ジアザビシクロオクタン(DABCO)を2.5mol/L、ピペラジンを0.6mol/L、2−メチル−2アミノ−プロパノールを1.0mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 実施例1と同様に、40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.4mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.47mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.10mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.47molと0.1molの差の0.37mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (実施例3)
    1−メチルイミダゾールを0.6mol/L、ピペラジンを3.0mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 実施例1と同様に、40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.34mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.34mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.04mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.30mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (実施例4)
    1−メチルイミダゾールを0.6mol/L、ピペラジンを2.8mol/L、メチルアミノエタノール0.2mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 実施例1と同様に、40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.35mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.36mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.05mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.31mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (実施例5)
    4−ジメチルアミノピリジンを3.0mol/L、ピペラジンを0.6mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 実施例1と同様に、40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.41mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.48mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.06mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.42mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (実施例6)
    4−アミノピリジン3.0mol/L、ピペラジンを0.6mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 実施例1と同様に、40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.39mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.46mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.05mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.41mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (実施例7)
    4−メチルアミノピリジン3.0mol/L、ピペラジンを0.6mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 実施例1と同様に、40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.38mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.44mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.04mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.40mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (実施例8)
    4−ジメチルアミノピリジン2.8mol/L、ピペラジンを0.6mol/L、モノエタノールアミン0.2mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 実施例1と同様に、40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.36mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.42mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.06mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.34mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (実施例9)
    4−ジメチルアミノピリジン2.8mol/L、ピペラジンを0.6mol/L、メチルアミノエタノール0.2mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 実施例1と同様に、40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.36mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.41mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.05mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.36mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (実施例10)
    4−ジメチルアミノピリジン3.0mol/L、2−メチルピペラジンを0.6mol/Lとなるように調整した水溶液を用意した。 実施例1と同様に、40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.40mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.48mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.06mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.42mol−CO /mol−amineのCO が回収できることが判明した。

    (比較例1)
    3級アミンの代表的な例として、メチルジエタノールアミン(MDEA)を用いて比較例とする。 MDEAを3.0mol/L、ピペラジンを0.6mol/Lとなるように調整した水溶液を準備した。 実施例1と同様に40℃の水溶液に10%/90%=CO /N の混合ガスを導入し、CO を吸収させ、出口のCO 濃度を測定することで、水溶液中に吸収されるCO の吸収速度と水溶液中のCO 濃度を観測した。 吸収速度は1時間あたり0.33mol−CO /mol−amineであり、吸収量は0.32mol−CO /mol−amineであった。 次に吸収液温度を120℃にセットし、100%CO 濃度のガスを導入し、CO が100%濃度における吸収量を測定したところ0.06mol−CO /mol−amineであった。 40℃でCO を吸収させ、120℃で脱離させる過程で0.32molと0.06molの差の0.26mol−CO /mol−amineのCO の回収に留まった。

    以上のことから、実施例に示されるジアザビシクロオクタン(DABCO)を含む吸収液が、従来の代表的な3級アミンを含む吸収液に比べて、吸収速度および吸収量で20%増加、回収量も良好であることがわかった。

    実施例に示される1−メチルイミダゾールを含む吸収液が、従来の代表的な3級アミンを含む吸収液に比べて、回収量が良好であることがわかった。 実施例に示されるジメチルアミノピリジン、4−アミノピリジン、4−メチルアミノピリジンのいずれかを含む吸収液が、従来の代表的な3級アミンを含む吸収液に比べて、吸収速度および吸収量、回収量のいずれにおいても良好であることがわかった。

    10 吸収塔12 再生塔

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