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Distribution board, junction box, outlet box, plug with cord, outlet box terminal board, table tap and in-house network system

阅读:491发布:2024-02-29

专利汇可以提供Distribution board, junction box, outlet box, plug with cord, outlet box terminal board, table tap and in-house network system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To utilize an in-house apparatus without caring a data communication network by connecting a plug 50 to the in-house apparatus with a composite cable.
SOLUTION: A distribution board 10 houses a signal cable 9 connected to the communication network and a power cable 3 connected to a distribution line. An in-house distribution breaker 12 is inserted between the power cable 3 and an in-house distribution cable 6. Each of optical repeaters 13A, 13B and 13C has a dual-direction conversion function. The three optical repeaters 13A, 13B and 13C are connected to daisy chains via serial interface cables of IEEE1394, respectively. Optical signal input/output terminals of the optical repeaters 13A, 13B and 13C are connected to an optical fiber cable 7 of the in-house network. The in-house apparatus 70 can be connected to an outlet box 40 of the in-house network.
COPYRIGHT: (C)2003,JPO,下面是Distribution board, junction box, outlet box, plug with cord, outlet box terminal board, table tap and in-house network system专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 通信ネットワークに接続された信号ケーブルと配電線に接続された電力用ケーブルの端末を収容し、 前記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、 前記通信ネットワークと宅内ネットワークとの間をインターフェースするゲートウエイと、 電気信号入出力端子と光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、前記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、前記光信号入出力端子に前記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータを備えたことを特徴とする分電盤。
  • 【請求項2】 配電線に接続された電力用ケーブルの端末を収容し、 前記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、 通信ネットワークと宅内ネットワークとの間をインターフェースするゲートウエイと、 電気信号入出力端子と光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、前記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、前記光信号入出力端子に前記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータとを備え、 前記ゲートウエイは前記宅内配電用ブレーカと光リピータとを収容するケーシングに外付けされたことを特徴とする分電盤。
  • 【請求項3】 請求項1または2に記載の分電盤において、 複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してデイジーチェーン接続したことを特徴とする分電盤。
  • 【請求項4】 請求項1または2に記載の分電盤において、 複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してツリー型に接続したことを特徴とする分電盤。
  • 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の分電盤において、 前記電気信号入出力端子は、IEEE1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とする分電盤。
  • 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載の分電盤において、 前記各光リピータはブリッジ機能により分電盤の上流側とネットワーク的に分離されていることを特徴とする分電盤。
  • 【請求項7】 宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、前記宅内配電ケーブルと接続されて、この宅内配電ケーブルを分配する分配器と、電気信号入出力端子と光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、一方の光信号入出力端子に分電盤側の光ファイバケーブルを接続し、他方の光信号入出力端子にアウトレットボックス側の光ファイバケーブルを接続した光リピータを備えたことを特徴とする宅内ネットワーク用ジャンクションボックス。
  • 【請求項8】 請求項7に記載のジャンクションボックスにおいて、 複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してデイジーチェーン接続したことを特徴とするジャンクションボックス。
  • 【請求項9】 請求項7に記載のジャンクションボックスにおいて、 複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してツリー型に接続したことを特徴とするジャンクションボックス。
  • 【請求項10】 請求項7または8に記載のジャンクションボックスにおいて、 前記電気信号入出力端子は、IEEE1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とするジャンクションボックス。
  • 【請求項11】 請求項7または8に記載のジャンクションボックスにおいて、 前記各光リピータのうち少なくとも最上位のリピータはブリッジ機能を有し、前記最上位リピータの上流側のネットワークと下流側のネットワークとがネットワーク的に分離されていることを特徴とするジャンクションボックス。
  • 【請求項12】 宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、前記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と、電気信号入出力端子と光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、前記光ファイバケーブルを自己の光信号入出力端子に接続した複数の光リピータと、前記光リピータの電気信号入出力端子に接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子とを備えたことを特徴とするアウトレットボックス。
  • 【請求項13】 請求項12に記載のアウトレットボックスにおいて、 複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してデイジーチェーン接続し、当該光リピータに、シリアルインタフェースケーブル用接続端子とを備えたことを特徴とするアウトレットボックス。
  • 【請求項14】 請求項12に記載のアウトレットボックスにおいて、 複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してツリー型に接続したことを特徴とするアウトレットボックス。
  • 【請求項15】 請求項12または13に記載のアウトレットボックスにおいて、 前記電気信号入出力端子は、IEEE1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とするアウトレットボックス。
  • 【請求項16】 請求項12または13に記載のアウトレットボックスにおいて、 前記各光リピータのうち少なくとも最上位のリピータはブリッジ機能を有し、前記最上位リピータの上流側のネットワークと下流側のネットワークとがネットワーク的に分離されていることを特徴とするアウトレットボックス。
  • 【請求項17】 機器に電源電力を供給する電源線と、
    当該機器と宅内ネットワークとを接続する信号ケーブルとを含む電気コードの一端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグと、前記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェース用プラグとを備えた電気コード付きプラグ。
  • 【請求項18】 請求項17に記載の電気コード付きプラグにおいて、 前記信号ケーブルは、IEEE1394シリアルインタフェースケーブルであることを特徴とする電気コード付きプラグ。
  • 【請求項19】 請求項17に記載の電気コード付きプラグにおいて、 前記シリアルインタフェース用プラグの全長は、前記電極プラグの全長より長いことを特徴とする電気コード付きプラグ。
  • 【請求項20】 請求項17に記載の電気コード付きプラグにおいて、 前記シリアルインタフェース用プラグの全長は、前記電極プラグの全長より短いことを特徴とする電気コード付きプラグ。
  • 【請求項21】 機器に電源電力を供給する電源線と、
    当該機器と宅内ネットワークとを接続する光フアイバケーブルとを含む電気コードの一端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグと、前記光フアイバケーブルと接続された光コネクタとを備えた電気コード付きプラグ。
  • 【請求項22】 請求項21に記載の電気コード付きプラグにおいて、 前記光コネクタの全長は、前記電極プラグの全長より短いことを特徴とする電気コード付きプラグ。
  • 【請求項23】 請求項21に記載の電気コード付きプラグにおいて、 前記光コネクタの全長は、前記電極プラグの全長より長いことを特徴とする電気コード付きプラグ。
  • 【請求項24】 機器に電源電力を供給する電源線と当該機器と宅内ネットワークとを接続する信号ケーブルとを含む電気コードの一端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグと、前記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェース用プラグとを備えた電気コード付きプラグと接続されるものであって、宅内配電ケーブルと接続され、前記電極プラグを受け入れる電極プラグ受容部と、この電極プラグ受容部の近傍に配置され、光リピータの電気信号入出力端子に接続され、前記シリアルインタフェース用プラグを受け入れるシリアルインタフェースケーブル用接続端子を備えたことを特徴とするアウトレットボックス用端子盤。
  • 【請求項25】 請求項24に記載のアウトレットボックス用端子盤において、 前記電気信号入出力端子は、IEEE1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とするアウトレットボックス用端子盤。
  • 【請求項26】 請求項24に記載のアウトレットボックス用端子盤において、 前記各光リピータのうち少なくとも最上位のリピータはブリッジ機能を有し、前記最上位リピータの上流側のネットワークと下流側のネットワークとがネットワーク的に分離されていることを特徴とするアウトレットボックス用端子盤。
  • 【請求項27】 配電線に接続された電力用ケーブルとネットワークに接続された信号ケーブルの両方を受け入れる分電盤と、この分電盤と、配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルを介して接続されたアウトレットボックスとを備え、このアウトレットボックスは、電気プラグを接続する電気プラグ受容部と、
    光ファイバコネクタを受け入れる光ファイバコネクタ受容部を備え、 電気プラグ先端が電気プラグ受容部に挿入されるとき、
    光ファイバコネクタ受容部の開口部を開放し、電気プラグ先端を電気プラグ受容部から抜き去ると、光ファイバコネクタ受容部の開口部を閉鎖するゲートを備えたことを特徴とする宅内ネットワークシステム。
  • 【請求項28】 請求項24または27に記載の宅内ネットワークシステムにおいて、 前記電気信号入出力端子は、IEEE1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とする宅内ネットワークシステム。
  • 【請求項29】 通信ネットワークに接続された信号ケーブルと配電線に接続された電力用ケーブルとを収容し、前記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、前記通信ネットワークと宅内ネットワークとの間をインターフェースするゲートウエイと、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、前記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、
    前記双方向変換機能により電気信号と対応する信号を入出力する光信号入出力端子に前記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータを備えた分電盤と、前記宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、前記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、前記光ファイバケーブルを自己の光信号入出力端子に接続し、前記双方向変換機能により前記光信号と対応する電気信号を入出力する電気信号入出力端子を有する複数の光リピータと、
    前記光リピータの電気信号入出力端子に接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子の対とを備えたアウトレットボックスとから成る宅内ネットワークシステム。
  • 【請求項30】 通信ネットワークに接続された信号ケーブルと配電線に接続された電力用ケーブルとを収容し、前記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、前記通信ネットワークと宅内ネットワークとの間をインターフェースするゲートウエイと、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、前記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、
    前記双方向変換機能により電気信号と対応する信号を入出力する光信号入出力端子に前記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータを備えた分電盤と、前記宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、前記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、前記光ファイバケーブルを自己の光信号入出力端子に接続し、前記双方向変換機能により前記光信号と対応する電気信号を入出力する電気信号入出力端子を有する複数の光リピータと、
    前記光リピータの電気信号入出力端子に接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子とを備えたアウトレットボックスとから成る宅内ネットワークシステム。
  • 【請求項31】 配電線に接続された電力用ケーブルの端末を収容し、前記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、前記通信ネットワークと宅内ネットワークとの間をインターフェースするゲートウエイと、電気信号入出力端子と光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、前記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、前記光信号入出力端子に前記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータとを備え、前記ゲートウエイは前記宅内配電用ブレーカと光リピータとを収容する分電盤のケーシングに外付けされ、
    前記宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、前記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、前記光ファイバケーブルを自己の光信号入出力端子に接続し、前記双方向変換機能により前記光信号と対応する電気信号を入出力する電気信号入出力端子を有する複数の光リピータと、前記光リピータの電気信号入出力端子に接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子とを備えたアウトレットボックスとから成る宅内ネットワークシステム。
  • 【請求項32】 請求項29乃至31のいずれかに記載の宅内ネットワークシステムにおいて、 前記分電盤と前記アウトレットボックスはいずれも、内部に収容した光リピータを駆動するための独立した電源を備えたことを特徴とする宅内ネットワークシステム。
  • 【請求項33】 請求項29乃至31のいずれかに記載の宅内ネットワークシステムにおいて、 前記分電盤と前記アウトレットボックスはいずれも、内部に収容した光リピータを駆動するための独立した電源であって、宅内配電ケーブルから電力を供給される電源を備えたことを特徴とする宅内ネットワークシステム。
  • 【請求項34】 機器に電源電力を供給する電源線と当該機器と宅内ネットワークとを接続する信号ケーブルとを含む電気コードと、 この電気コードの一端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグと前記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェース用プラグを設けたプラグと、 前記電気コードの他端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグ受容部と前記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子を設けたタップとを備えたテーブルタップ。
  • 【請求項35】 機器に電源電力を供給する電源線と当該機器と宅内ネットワークとを接続する光フアイバケーブルとを含む電気コードと、 この電気コードの一端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグと前記光ファイバケーブルと接続された雄型光コネクタを設けたプラグと、 前記電気コードの他端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグ受容部と前記光ファイバケーブルと接続された光ファイバコネクタ受容部を設けたタップとを備えたテーブルタップ。
  • 【請求項36】 配電線に接続された電力用ケーブルとネットワークに接続された信号ケーブルの両方を受け入れる分電盤と、この分電盤と、配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルを介して接続されたアウトレットボックスとを備え、 このアウトレットボックスは、前記宅内複合ケーブルの端末を収容し、前記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と宅内ネットワークのためのシリアルインタフェースケーブル用接続端子を備え、 機器に電源電力を供給する電源線と機器と宅内ネットワークとを接続する信号ケーブルとを含む電気コードと、 前記アウトレットボックスに接続されるものであって、
    前記電気コードの一端に設けられ、前記電源線と電気接続された電極プラグと前記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェース用プラグとを備えたプラグと、 前記電気コードの他端に接続された機器とを含む、宅内ネットワークシステム。
  • 【請求項37】 配電線に接続された電力用ケーブルとネットワークに接続された信号ケーブルの両方を受け入れる分電盤と、この分電盤と、配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルを介して接続されたアウトレットボックスとを備え、 このアウトレットボックスは、前記宅内複合ケーブルの端末を収容し、前記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と宅内ネットワークのための光ファイバコネクタ受容部を備え、 機器に電源電力を供給する電源線と機器と宅内ネットワークとを接続する光ファイバケーブルとを含む電気コードと、 前記アウトレットボックスに接続されるものであって、
    前記電気コードの一端に設けられ、前記電源線と電気接続された電極プラグと前記光ファイバケーブルと接続された光ファイバコネクタとを備えたプラグと、前記電気コードの他端に接続された機器とを含む、宅内ネットワークシステム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、宅内ネットワークシステムとこのシステムを構築するための分電盤やアウトレットボックス等に関する。

    【0002】

    【従来の技術】家庭内やオフィスの電気機器のコンピュータ化が進み、これらの電気機器を相互にネットワークで接続して、データ交換や遠隔制御やオフィスオートメーションを実現するためのインタフェースの標準化が進められている。 IEEE1394シリアルインタフェースやUSBインタフェースは、その代表的なインタフェースとして良く知られている。 例えばIEEE1394
    シリアルインタフェースは、いくつものブランチノードとツイストペアケーブルを使用する。 このインタフェースは、家庭やオフィス内の各部で、機器をホットプラギング(活線挿抜)することができる特徴を持つ。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のような従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。 上記のようなネットワークを構築するには、家庭やオフィスの内部にネットワーク用の配線を施す必要がある。 また、機器の電源コードとは別に、各機器にデータリンク用のケーブルを取り付け、これをネットワークのノードに接続することが必要になる。 しかしながら、こうしたケーブルの配線は煩雑になり、室内の美観を損なうおそれがある。 また、ケーブルの接続作業も煩雑で、
    接続不良による誤動作も生じ得る。 一方、ケーブルを使用しない電波等を用いたネットワークも知られているが、設備コストが割高になるという欠点がある。 また、
    な電波は人体に悪影響を及ぼし、微弱な電波は、部屋の壁で遮られた屋内のネットワークには不向きである。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決するため次の構成を採用する。

    【0005】〈構成1〉通信ネットワークに接続された信号ケーブルと配電線に接続された電力用ケーブルの端末を収容し、上記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、上記通信ネットワークと宅内ネットワークとの間をインターフェースするゲートウエイと、電気信号入出力端子光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、上記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、
    上記光信号入出力端子に上記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータを備えたことを特徴とする宅内ネットワーク用分電盤。 分電盤は、配電線に接続された電力用ケーブルとネットワークに接続された信号ケーブルの両方の端末を受け入れる。 この分電盤を利用する宅内ネットワークは、宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルやアウトレットボックスにより構成される。 アウトレットボックスは、電極プラグ受容部とシリアルインタフェースケーブル用接続端子とを備え、宅内ユーザは、ネットワークを意識しないでネットワークを構築できる。 通信ネットワークは、例えばインターネット等の広域ネットワークでもイントラネット等の閉域ネットワークでも構わない。 通信ネットワークと分電盤を接続する信号ケーブルは、同軸ケーブルでもペアケーブルでも光ファイバケーブルでも構わない。 宅内ネットワークの幹線に光ファイバケーブルを使用するので、信号減衰等が問題にならない。

    【0006】〈構成2〉配電線に接続された電力用ケーブルの端末を収容し、上記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、上記通信ネットワークと宅内ネットワークとの間をインターフェースするゲートウエイと、電気信号入出力端子と光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、上記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、上記光信号入出力端子に上記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータとを備え、上記ゲートウエイは上記宅内配電用ブレーカと光リピータとを収容するケーシングに外付けされたことを特徴とする分電盤。 構成1は、ゲートウエイを分電盤のケースに内蔵するものだったが、構成2はゲートウエイを分電盤のケースに外付けしたものである。

    【0007】〈構成3〉構成1または2に記載の分電盤において、複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してデイジーチェーン接続したことを特徴とする分電盤。

    【0008】〈構成4〉構成1または2に記載の分電盤において、複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してツリー型に接続したことを特徴とする分電盤。 分電盤と宅内ネットワークとを接続するための光ファイバケーブルが複数本ある場合に、分電盤の内部に複数の光リピータを設けることができる。 分電盤内部の各光リピータ間の間隔が短いので、電気信号入出力端子を用いて相互にデイジーチェーン接続をする。 宅内ネットワーク向けには光信号入出力端子を使用する。 これにより分電盤内部の構造が簡単になり安価になる。

    【0009】〈構成5〉構成1乃至3のいずれかに記載の分電盤において、上記電気信号入出力端子は、IEE
    E1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とする分電盤。 国際的に標準化されたIEEE1394シリアルインタフェースは、上記宅内複合ケーブルを使用した宅内ネットワークに最適である。

    【0010】〈構成6〉構成1乃至3のいずれかに記載の分電盤において、上記各光リピータはブリッジ機能により分電盤の外部(上流側)とネットワーク的に分離されていることを特徴とする分電盤。 光リピータのブリッジ機能は、ネットワーク動作中断により発生する障害を、決められた範囲、即ち、分電盤の内部に制限して、
    障害がネットワーク全体に波及するのを防止する。

    【0011】〈構成7〉宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、上記宅内配電ケーブルと接続されて、この宅内配電ケーブルを分配する分配器と、電気信号入出力端子と光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、一方の光信号入出力端子に分電盤側の光ファイバケーブルを接続し、他方の光信号入出力端子にアウトレットボックス側の光ファイバケーブルを接続した光リピータを備えたことを特徴とする宅内ネットワーク用ジャンクションボックス。 宅内配線と宅内ネットワークの分岐をするためのジャンクションボックス内部に、分電盤と同様の光リピータを設けた。 ジャンクションボックスは、宅内ネットワークの任意の箇所に配置できる。 従って、自由にネットワークの拡張変更ができる。

    【0012】〈構成8〉構成7に記載のジャンクションボックスにおいて、複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してデイジーチェーン接続したことを特徴とするジャンクションボックス。

    【0013】〈構成9〉構成7に記載のジャンクションボックスにおいて、複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してツリー型に接続したことを特徴とするジャンクションボックス。 ジャンクションボックスで複数の分岐をするためには、分電盤と同様に、複数の光リピータを設ける。 その場合のジャンクションボックス内部での光リピータ間の接続に電気信号入出力端子を利用し、分電盤と同様の効果を得る。

    【0014】〈構成10〉構成7または8に記載のジャンクションボックスにおいて、上記電気信号入出力端子は、IEEE1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とするジャンクションボックス。 構成5と同様である。

    【0015】〈構成11〉構成7または8に記載のジャンクションボックスにおいて、前記各光リピータのうち少なくとも最上位のリピータはブリッジ機能を有し、前記最上位リピータの上流側のネットワークと下流側のネットワークとがネットワーク的に分離されていることを特徴とするジャンクションボックス。 光リピータのブリッジ機能は、ネットワーク動作中断により発生する障害を、決められた範囲、即ち、ジャンクションボックスの内部に制限して、障害がネットワーク全体に波及するのを防止する。

    【0016】〈構成12〉宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、
    上記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と、電気信号入出力端子と光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、上記光ファイバケーブルを自己の光信号入出力端子に接続した複数の光リピータと、上記光リピータの電気信号入出力端子に接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子とを備えたことを特徴とするアウトレットボックス。 アウトレットボックスは、宅内機器と直接接続されるから、光リピータの電気信号入出力端子と接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子を設けた。 これで、宅内機器側の接続が、光接続と比べて簡便で安価になる。

    【0017】〈構成13〉構成12に記載のアウトレットボックスにおいて、複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してデイジーチェーン接続し、当該光リピータに、シリアルインタフェースケーブル用接続端子とを備えたことを特徴とするアウトレットボックス。

    【0018】〈構成14〉構成12に記載のアウトレットボックスにおいて、複数の光リピータを、電気信号入出力端子を介してツリー型に接続したことを特徴とするアウトレットボックス。 アウトレットボックスに、複数のシリアルインタフェースケーブル用接続端子を設けるために、複数の光リピータを設ける。 その場合の光リピータ相互間の接続は、分電盤等と同様に電気信号入出力端子を利用したデイジーチェーン接続をする。 これで、
    分電盤と同様の効果がある。

    【0019】〈構成15〉構成12または13に記載のアウトレットボックスにおいて、上記電気信号入出力端子は、IEEE1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とするアウトレットボックス。 構成5と同様である。

    【0020】〈構成16〉構成12または13に記載のアウトレットボックスにおいて、前記各光リピータのうち少なくとも最上位のリピータはブリッジ機能を有し、
    前記最上位リピータの上流側のネットワークと下流側のネットワークとがネットワーク的に分離されていることを特徴とするアウトレットボックス。 光リピータのブリッジ機能は、ネットワーク動作中断により発生する障害を、決められた範囲、即ち、アウトレットボックスの内部に制限して、障害がネットワーク全体に波及するのを防止する。

    【0021】〈構成17〉機器に電源電力を供給する電源線と、当該機器と宅内ネットワークとを接続する信号ケーブルとを含む電気コードの一端に接続され、上記電源線と電気接続された電極プラグと、上記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェース用プラグとを備えた電気コード付きプラグ。 この発明は、アウトレットボックスに抜き差しする宅内機器用のプラグである。
    これにより宅内機器は宅内ネットワークと簡単に接続されて、コンピュータによる制御やデータの送受信が可能になる。 この場合に、電源線と信号ケーブルとが一体化されているので、ユーザは宅内ネットワークを意識しないで、宅内機器の接続や切り離しができる。

    【0022】〈構成18〉構成17に記載の電気コード付きプラグにおいて、上記信号ケーブルは、IEEE1
    394シリアルインタフェースケーブルであることを特徴とする電気コード付きプラグ。 構成5と同様である。

    【0023】〈構成19〉構成17に記載の電気コード付きプラグにおいて、上記シリアルインタフェース用プラグの全長は、上記電極プラグの全長より長いことを特徴とする電気コード付きプラグ。

    【0024】〈構成20〉構成17に記載の電気コード付きプラグにおいて、上記シリアルインタフェース用プラグの全長は、上記電極プラグの全長より短いことを特徴とする電気コード付きプラグ。

    【0025】〈構成21〉機器に電源電力を供給する電源線と、当該機器と宅内ネットワークとを接続する光フアイバケーブルとを含む電気コードの一端に接続され、
    上記電源線と電気接続された電極プラグと、上記光フアイバケーブルと接続された光コネクタとを備えた電気コード付きプラグ。

    【0026】〈構成22〉構成21に記載の電気コード付きプラグにおいて、上記光コネクタの全長は、上記電極プラグの全長より短いことを特徴とする電気コード付きプラグ。

    【0027】〈構成23〉構成21に記載の電気コード付きプラグにおいて、上記光コネクタの全長は、上記電極プラグの全長より長いことを特徴とする電気コード付きプラグ。 いずれか一方が長いほうが、操作性がよくなる。 上記の全長とは、アウトレットボックスに差し込まれる方向に見た、差し込み部分の長さの事である。

    【0028】〈構成24〉機器に電源電力を供給する電源線と当該機器と宅内ネットワークとを接続する信号ケーブルとを含む電気コードの一端に接続され、上記電源線と電気接続された電極プラグと、上記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェース用プラグとを備えた電気コード付きプラグと接続されるものであって、
    宅内配電ケーブルと接続され、上記電極プラグを受け入れる電極プラグ受容部と、この電極プラグ受容部の近傍に配置され、光リピータの電気信号入出力端子に接続され、上記シリアルインタフェース用プラグを受け入れるシリアルインタフェースケーブル用接続端子を備えたことを特徴とするアウトレットボックス用端子盤。 このような構造のアウトレットボックス用端子盤を使用すれば、上記の電気コード付きプラグを用いて、ユーザが宅内機器を意識しないで宅内ネットワークに接続できる環境が整う。 アウトレットボックス用端子盤はアウトレットボックス前面に取り付けらる。 電極プラグ受容部のプラグ差し込み口近傍にシリアルインタフェースケーブル用接続端子を設けたので、電極プラグ受容部へのプラグの抜き差しと同時に、アウトレットボックスに対する宅内機器の電極プラグとシリアルインタフェース用プラグの接続ができる。

    【0029】〈構成25〉構成24に記載のアウトレットボックス用端子盤において、上記電気信号入出力端子は、IEEE1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とするアウトレットボックス用端子盤。 構成5と同様である。

    【0030】〈構成26〉構成24に記載のアウトレットボックス用端子盤において、前記各光リピータのうち少なくとも最上位のリピータはブリッジ機能を有し、前記最上位リピータの上流側のネットワークと下流側のネットワークとがネットワーク的に分離されていることを特徴とするアウトレットボックス用端子盤。 光リピータのブリッジ機能は、ネットワーク動作中断により発生する障害を、決められた範囲、即ち、アウトレットボックス用端子盤の内部に制限して、障害がネットワーク全体に波及するのを防止する。

    【0031】〈構成27〉配電線に接続された電力用ケーブルとネットワークに接続された信号ケーブルの両方を受け入れる分電盤と、この分電盤と、配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルを介して接続されたアウトレットボックスとを備え、このアウトレットボックスは、電気プラグを接続する電気プラグ受容部と、光ファイバコネクタを受け入れる光ファイバコネクタ受容部を備え、電気プラグ先端が電気プラグ受容部に挿入されるとき、光ファイバコネクタ受容部の開口部を開放し、電気プラグ先端を電気プラグ受容部から抜き去ると、光ファイバコネクタ受容部の開口部を閉鎖するゲートを備えたことを特徴とする宅内ネットワークシステム。 このシステムにより、光ファイバコネクタ受容部の防塵保護ができる。

    【0032】〈構成28〉構成24または27に記載の宅内ネットワークシステムにおいて、上記電気信号入出力端子は、IEEE1394シリアルインタフェースケーブル用接続端子であることを特徴とする宅内ネットワークシステム。 構成5と同様である。

    【0033】〈構成29〉通信ネットワークに接続された信号ケーブルと配電線に接続された電力用ケーブルとを収容し、上記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、上記通信ネットワークと宅内ネットワークとの間をインターフェースするゲートウエイと、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、上記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、上記双方向変換機能により電気信号と対応する信号を入出力する光信号入出力端子に上記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータを備えた分電盤と、上記宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、上記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、上記光ファイバケーブルを自己の光信号入出力端子に接続し、上記双方向変換機能により上記光信号と対応する電気信号を入出力する電気信号入出力端子を有する複数の光リピータと、上記光リピータの電気信号入出力端子に接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子の対とを備えたアウトレットボックスとから成る宅内ネットワークシステム。 構成1の分電盤と、構成12のアウトレットボックスにより構築した宅内ネットワークシステムである。

    【0034】〈構成30〉通信ネットワークに接続された信号ケーブルと配電線に接続された電力用ケーブルとを収容し、上記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、上記信号ケーブルに接続されて、上記通信ネットワークと宅内ネットワークとの間の通信路を接続するゲートウエイと、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、上記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、上記双方向変換機能により電気信号と対応する信号を入出力する光信号入出力端子に上記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータを備えた分電盤と、上記宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、上記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、上記光ファイバケーブルを自己の光信号入出力端子に接続し、上記双方向変換機能により上記光信号と対応する電気信号を入出力する電気信号入出力端子を有する複数の光リピータと、上記光リピータの電気信号入出力端子に接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子とを備えたアウトレットボックスとから成る宅内ネットワークシステム。 構成1の分電盤と、構成12のアウトレットボックスにより構築した宅内ネットワークシステムである。

    【0035】〈構成31〉配電線に接続された電力用ケーブルの端末を収容し、上記電力用ケーブルと宅内配電ケーブルとの間に挿入された宅内配電用ブレーカと、上記通信ネットワークと宅内ネットワークとの間をインターフェースするゲートウエイと、電気信号入出力端子と光信号入出力端子の間で電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、上記ゲートウエイの宅内ネットワーク接続用の電気信号入出力端子に自己の電気信号入出力端子を接続し、上記光信号入出力端子に上記宅内ネットワークの光ファイバケーブルを接続した複数の光リピータとを備え、上記ゲートウエイは上記宅内配電用ブレーカと光リピータとを収容する分電盤のケーシングに外付けされ、上記宅内配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルの端末を収容し、上記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と、電気信号と光信号との双方向変換機能を持ち、上記光ファイバケーブルを自己の光信号入出力端子に接続し、上記双方向変換機能により上記光信号と対応する電気信号を入出力する電気信号入出力端子を有する複数の光リピータと、上記光リピータの電気信号入出力端子に接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子とを備えたアウトレットボックスとから成る宅内ネットワークシステム。 構成2の分電盤と、構成12のアウトレットボックスにより構築した宅内ネットワークシステムである。

    【0036】〈構成32〉構成29乃至31のいずれかに記載の宅内ネットワークシステムにおいて、上記分電盤と上記アウトレットボックスはいずれも、内部に収容した光リピータを駆動するための独立した電源を備えたことを特徴とする宅内ネットワークシステム。

    【0037】〈構成33〉構成29乃至31のいずれかに記載の宅内ネットワークシステムにおいて、上記分電盤と上記アウトレットボックスはいずれも、内部に収容した光リピータを駆動するための独立した電源であって、宅内配電ケーブルから電力を供給される電源を備えたことを特徴とする宅内ネットワークシステム。

    【0038】〈構成34〉機器に電源電力を供給する電源線と当該機器と宅内ネットワークとを接続する信号ケーブルとを含む電気コードと、この電気コードの一端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグと前記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェース用プラグを設けたプラグと、前記電気コードの他端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグ受容部と前記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェースケーブル用接続端子を設けたタップとを備えたテーブルタップ。

    【0039】〈構成35〉機器に電源電力を供給する電源線と当該機器と宅内ネットワークとを接続する光フアイバケーブルとを含む電気コードと、この電気コードの一端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグと前記光ファイバケーブルと接続された雄型光コネクタを設けたプラグと、前記電気コードの他端に接続され、前記電源線と電気接続された電極プラグ受容部と前記光ファイバケーブルと接続された光ファイバコネクタ受容部を設けたタップとを備えたテーブルタップ。 テーブルタップも、アウトレットボックスと同様の構成をとることができる。

    【0040】〈構成36〉配電線に接続された電力用ケーブルとネットワークに接続された信号ケーブルの両方を受け入れる分電盤と、この分電盤と、配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルを介して接続されたアウトレットボックスとを備え、このアウトレットボックスは、前記宅内複合ケーブルの端末を収容し、前記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と宅内ネットワークのためのシリアルインタフェースケーブル用接続端子を備え、機器に電源電力を供給する電源線と機器と宅内ネットワークとを接続する信号ケーブルとを含む電気コードと、前記アウトレットボックスに接続されるものであって、前記電気コードの一端に設けられ、前記電源線と電気接続された電極プラグと前記信号ケーブルと電気接続されたシリアルインタフェース用プラグとを備えたプラグと、前記電気コードの他端に接続された機器とを含む、宅内ネットワークシステム。

    【0041】〈構成37〉配電線に接続された電力用ケーブルとネットワークに接続された信号ケーブルの両方を受け入れる分電盤と、この分電盤と、配電ケーブルと光ファイバケーブルとを含む宅内複合ケーブルを介して接続されたアウトレットボックスとを備え、このアウトレットボックスは、前記宅内複合ケーブルの端末を収容し、前記宅内配電ケーブルと接続された電極プラグ受容部と宅内ネットワークのための光ファイバコネクタ受容部を備え、機器に電源電力を供給する電源線と機器と宅内ネットワークとを接続する光ファイバケーブルとを含む電気コードと、前記アウトレットボックスに接続されるものであって、前記電気コードの一端に設けられ、前記電源線と電気接続された電極プラグと前記光ファイバケーブルと接続された光ファイバコネクタとを備えたプラグと、前記電気コードの他端に接続された機器とを含む、宅内ネットワークシステム。 構成36と37は、機器まで含めた構成を示す。

    【0042】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。 図1は、本発明の宅内ネットワークシステムに使用する分電盤の内部構成を示すブロック図である。 通信ネットワーク1は例えば公衆回線やCA
    TVケーブルネットワークである。 配電線2は、電柱等に架設された商用電源を供給する電源供給用の電線で、
    電力用ケーブル3は引き込み用の電線である。 この電力用ケーブル3を通じて電力が分電盤10の内部に送り込まれる。 信号ケーブル9は例えば光ファイバや同軸ケーブル等から成る。 図の分電盤10は、配電線2に接続された電力用ケーブル3と通信ネットワーク1に接続された信号ケーブル9の端末を収容している。 ここでは、引込み線4に、電力用ケーブル3と信号ケーブル9とを複合したケーブルを使用した。

    【0043】分電盤10には、例として3台の宅内配電用ブレーカ12が接続されている。 宅内配電用ブレーカ12は、電力用ケーブル3を宅内配電ケーブル6に接続する場合に、安全の為に挿入される遮断機である。 電力用ケーブル3は、宅内配電用ブレーカ12の一方の端子に接続されている。 宅内配電用ブレーカ12の他方の端子には、3台の宅内配電用ブレーカ12A,12B,1
    2Cが並列に接続されている。 こうした宅内配電用ブレーカ12、12A,12B,12C相互の接続方法は既存の分電盤に採用されている方法と同様である。

    【0044】一方、信号ケーブル9は、ゲートウエイ1
    1の一方の端子11Aに接続されている。 このゲートウエイ11は、内外のネットワーク間の通信路を接続し、
    信号のプロトコル変換、伝送方法の変換等のインタフェースとしての機能を持つ。 その構造自体は良く知られているので説明を省略する。 ゲートウエイ11の他方の端子11Bは、例えば、標準仕様に準拠したIEEE13
    94のシリアルインタフェースケーブルを接続することができる端子である。

    【0045】さらにこの分電盤10中には、3台の光リピータ13A,13B,13Cが備えられている。 3台の光リピータ13A,13B,13Cはいずれも、電気信号と光信号との双方向変換機能を持つ。 IEEE13
    94用の光リピータは、物理層主体の機能を持つLSI
    (大規模集積回路)で構成され、集積回路に集積化可能な機能は必要に応じてIEEE1394. aとIEEE
    1394. bとの間のプロトコル変換機能やブリッジ機能を持たせることができる。 シリアルインタフェースケーブルの着脱によってIEEE1394ネットワークに接続されているノードに変更が生じると、バスリセットが発生してネットワーク動作が中断されることがある。
    バスリセットが発生すると、所定時間ネットワークが使用できず、通信が不能になる。 光リピータのブリッジ機能は、ネットワーク動作中断により発生する障害がネットワーク全体に波及するのを防止する。 即ち、ブリッジ機能によりブリッジ機能をもつ光リピータの上流側のネットワークと下流側のネットワークとをネットワーク的に分離し、バスリセットの発生する範囲を制限できる。
    一般家庭では、ランダムなタイミングでノードが変更されることが予想される。 故に、部屋単位にブリッジ機能を持たせて、別の部屋で発生したバスリセットの影響が自分の部屋に及ばないようにすることが好ましい。 また、ブリッジ機能はIEEE1394規格からくるノード数制限を引き上げ、宅内ネットワークのアウトレットボックスに設けることができる信号接続端子数を大幅に増やすことを可能にする。

    【0046】電気信号入出力端子は、IEEE1394
    のシリアルインタフェースケーブルを接続して、信号を双方向に伝送する機能を持つ。 光リピータ13Aの電気信号入出力端子14Aは、ゲートウエイ11の端子11
    Bに接続されている。 また、光リピータ13Aの電気信号入出力端子15Aは、隣の光リピータ13Bの電気信号入出力端子14Bと接続されている。 光リピータ13
    Bの電気信号入出力端子15Bは、隣の光リピータ13
    Cの電気信号入出力端子14Cと接続されている。 即ち、3台の光リピータ13A,13B,13Cはそれぞれ電気信号入出力端子14A、15A、14B、15
    B、14C、15Cを介してデイジーチェーン接続されている。 なお、光リピータ13A,13B,13Cは、
    それぞれツリー型接続をすることもできる。 その場合には、光信号入出力端子や電気信号入出力端子を適宜増設してもよい。 電気信号入出力端子は図2に示されるような1本又は2本、あるいは、1ペア又は2ペア等のケーブルが接続されるように準備される。

    【0047】各光リピータ13A,13B,13Cの光信号入出力端子16A,16B,16Cは、宅内ネットワークの光ファイバケーブル7に接続されている。 図1
    には、1本の光ファイバケーブル7を図示し、他の光ファイバケーブルの図示は省略した。 なお、宅内ネットワークというのは、宅内配電ケーブル6と光ファイバケーブル7によって構築される建物内部の配電線とデータ通信用ネットワークのための複合ネットワークのことである。 図1の実施例では、宅内ネットワークのために、宅内配電ケーブル6と光ファイバケーブル7とを含む宅内複合ケーブル5を使用している。 これにより、配電線工事と同時にデータ通信用のネットワークの敷設ができる。 光信号入出力端子は図2に示されるような1本又は2本、あるいは、1ペア又は2ペア等のケーブルが接続されるように準備される。

    【0048】銅線を使用したIEEE1394シリアルインタフェースケーブルは、規格上、4.5m程度以上の長さをとることが許されない。 そこで、この実施例では、分電盤10やジャンクションボックスやアウトレットボックス間のデータ通信用ネットワークの接続には、
    信号の減衰や劣化の少ない光ファイバケーブル7を使用する。 一方、分電盤10の内部は狭いから、4.5m以下の長さのケーブルで光リピータ13A間を接続できる。 そこで、図1の実施例では、3台の光リピータ13
    A,13B,13Cを相互にそれぞれ電気信号入出力端子14、15を介して、銅線を使用したIEEE139
    4シリアルインタフェースケーブルを使用してデイジーチェーン接続した。 これにより、安価に複数のデータ通信用ネットワークのノードを分電盤に納めることができる。 接続作業も増設作業も容易であるから、いくつものルートに向けて光ファイバケーブル7を敷設できる。

    【0049】図1に示した光リピータ13A,13B,
    13Cには、駆動用の電源が必要である。 分電盤10中には空きスペースがある。 そこで、電力用ケーブル3からの電力を交流から直流に変換する電源18を取り付けて、ここから分電盤10の内部の全ての光リピータ13
    A,13B,13Cと、ゲートウエイ11に駆動電力を供給している。 銅線を使用したIEEE1394シリアルインタフェースケーブルは、一方から他方へ電力供給をすることができる。 従って、デイジーチェーン接続した3台の光リピータ13A,13B,13Cのうちの1
    台、例えば、光リピータ13Aに電源18から駆動電力を供給し、他の光リピータ13B,13Cには、IEE
    E1394シリアルインタフェースケーブルを通じて駆動電力を供給してもよい。

    【0050】以下の実施例では、分電盤とジャンクションボックスとアウトレットボックスとの間を光ファイバケーブル7を含む宅内複合ケーブル5で接続する。 従って、データ通信用ネットワークは光ファイバケーブル7
    により電気的に分断されるから、分電盤とジャンクションボックスとアウトレットボックスとの間で相互に電力供給ができない。 しかしながら、ジャンクションボックスやアウトレットボックスにはいずれも宅内複合ケーブル5によって宅内配電ケーブル6が引き込まれている。
    従って、分電盤もジャンクションボックスもアウトレットボックスもそれぞれに個別に電源を設けて各光リピータを駆動することができる。

    【0051】図2において、(a)と(b)はそれぞれ宅内複合ケーブルの別々の実施例を示す横断面図、
    (c)は後で説明するIEEE1394シリアルインタフェースケーブルを含む電気コードの横断面図、(d)
    はジャンクションボックスの内部構造を示すブロック図である。

    【0052】図2(a)、(b)の宅内複合ケーブル5
    X,5Yは、宅内配電ケーブル6と光ファイバケーブル7とを含むケーブルである。 (a)の宅内複合ケーブル5Xは、半2重方式で光信号の送受信をする場合を前提としたケーブルである。 この例の光ファイバケーブル7
    は1本の光ファイバから成る。 (b)の宅内複合ケーブル5Yは、光信号送信用と光信号受信用の一対の光ファイバから成る光ファイバケーブル7−1をケーブル内部に収容したものである。 (b)の宅内複合ケーブル5Y
    は(a)の宅内複合ケーブル5Xに比べて、伝送スキューや損失差が低減できる。 宅内複合ケーブル5Xや宅内複合ケーブル5Yは、建物の内部で主として分電盤とジャンクションボックスやアウトレットボックスとの間の接続に使用される。

    【0053】図2(c)の電気コード20は、電源線2
    1と、2本のツイストペア線22−1、22−2と、1
    本の電力線23を備える。 これは、主として宅内機器とアウトレットボックスとの間の接続に使用する。 この電気コード20は、接地電位でシールドされている。 ツイストペア線22−1、22−2は、データ通信ネットワーク用の信号送受信に使用する電線である。 また、電力線23は5V〜3V程度の直流電源を伝送する導体と、
    データ伝送速度認識用の導体とを含んでいる。 この電気コード20を構成する各線は、それぞれ必要に応じて適宜省略して構わない。

    【0054】即ち、宅内機器とアウトレットボックスとの間の接続に使用するケーブルは、宅内機器を駆動する電力を供給する電線と、宅内機器内部に組み込まれた情報処理装置を駆動する電力を供給する電線と、宅内機器内部に組み込まれた情報処理装置を宅内のデータ通信用ネットワークに接続するための信号線とを含む複合ケーブルであることが好ましい。 また、宅内機器には内部に組み込まれた情報処理装置を駆動するための電源を内蔵したものがある。 このような宅内機器とアウトレットボックスとの間の接続に使用するケーブルは、宅内機器を駆動する電力を供給する電線と、宅内機器内部に組み込まれた情報処理装置を宅内のデータ通信用ネットワークに接続するための信号線とを含む複合ケーブルであればよい。 アウトレットボックスにAC/DCアダプタを接続するような機器とアウトレットボックスとの間の接続に使用するケーブルは、機器を駆動するDC電力を供給する電線と、宅内機器内部に組み込まれた情報処理装置を駆動する電力を供給する電線と、宅内機器内部に組み込まれた情報処理装置を宅内のデータ通信用ネットワークに接続するための信号線とを含む複合ケーブルであることが好ましい。 また、こうしたケーブルに、シリアルインタフェースケーブルと電力を供給する電線とを複合したものを使用してもよい。 また、光ファイバケーブルと電力を供給する電線とを複合したものを使用してもよい。

    【0055】図2の(d)に示すジャンクションボックス30は、宅内配電ケーブル6と光ファイバケーブル7
    とを含む宅内複合ケーブル5の端末を収容する。 このジャンクションボックス30は、分電盤10と接続された宅内複合ケーブル5を受け入れて、例えば、2本の宅内複合ケーブル5に向けて電力を送り出し、データ通信ネットワークを接続する機能を持つ。 その内部には、宅内配電ケーブル6と接続されて、この宅内配電ケーブル6
    を通じて受け入れた電力を分配する分配器31を備える。 さらにこのジャンクションボックス30には、光リピータ33と光リピータ34が設けられている。 光リピータ33は、2個の光信号入出力端子35、37を持ち、1個の電気信号入出力端子36を持つ。 光リピータ34は、1個の光信号入出力端子16Dを持ち、2個の電気信号入出力端子14D、15Dを持つ。 光リピータ33と光リピータ34は、分電盤10に設けた光リピータ13A、13B、13Cと変わらない双方向性の電気光信号変換機能やブリッジ機能を持つ。

    【0056】図の例では、光リピータ33の光信号入出力端子37が、宅内複合ケーブル5Aに接続されている。 宅内複合ケーブル5Aと5Bは、それぞれ、宅内複合ケーブル5と同じ構造で別のルートに向けて配線されたケーブルである。 光リピータ33の電気信号入出力端子36には光リピータ34の電気信号入出力端子14D
    を接続し、光リピータ33と34とをデイジーチェーン接続した。 光リピータ33の光信号入出力端子37は、
    宅内複合ケーブル5Aの光ファイバケーブルに接続されている。 光リピータ34の光信号入出力端子16Dは、
    宅内複合ケーブル5Bの光ファイバケーブルに接続されている。 全ての光リピータ33、34は、宅内配電ケーブル6から電力を受け入れてAC/DC変換をする電源38から駆動電力を供給される。

    【0057】図3は、アウトレットボックスの内部構造の一例を示すブロック図である。 図のアウトレットボックス40は、宅内配電ケーブル6と光ファイバケーブル7とを含む宅内複合ケーブル5Aの端末を収容する。 このアウトレットボックス40は既存の配電用アウトレットボックスと同様の規格サイズのものが好ましい。 既存設備との置き換えが容易だからである。 アウトレットボックス40には、2個の端子盤43A,43Bと、2台の光リピータ41、42が設けられている。 端子盤43
    A,43Bにはそれぞれ電極プラグ受容部61A、61
    Bとシリアルインタフェースケーブル用接続端子62
    A、62Bとが設けられている。 また、全ての光リピータ41、42は、宅内配電ケーブル6から電力を受け入れてAC/DC変換をする電源48から駆動電力を供給される。 なお、この駆動電力は宅内機器の電気コードを通じて供給してもよい。

    【0058】宅内配電ケーブル6は電極プラグ受容部6
    1A、61Bに電気接続される。 光リピータ41の電気信号入出力端子45Aと光リピータ42の電気信号入出力端子45Bとが電気接続されており、光リピータ41
    と42は互いにデイジーチェーン接続されている。 光リピータ41の残りの電気信号入出力端子46Aは端子盤43Aのシリアルインタフェースケーブル用接続端子6
    2Aに接続されている。 光リピータ42の残りの電気信号入出力端子46Bは端子盤43Bのシリアルインタフェースケーブル用接続端子62Bに接続されている。

    【0059】図4は、アウトレットボックスに差し込むプラグの構造とアウトレットボックスの内部構造とを説明するもので、(a)はプラグの正面図、(b)は電気コード付きプラグの主要部側面図、(c)はアウトレットボックスの正面図、(d)はアウトレットボックスの主要部概略側面図である。

    【0060】図4の(b)に示すように、プラグ50
    は、電気コード20の一端に接続される。 電気コード2
    0は、図示しない機器に電源電力を供給する電源線21
    と、当該機器をデータ通信ネットワークに接続する信号ケーブル22とを含む。 プラグ50は、電源線21と電気接続された電極プラグ52と、信号ケーブル22と電気接続されたシリアルインタフェース用プラグ51とを備える。 なお、図4は、本発明の好適な一例を示すものであって、シリアルインタフェース用プラグ51と電極プラグ52の位置関係は任意である。 即ち、アウトレットボックス用端子盤60のデザインに合わせて、シリアルインタフェース用プラグ51と電極プラグ52の位置を上下逆に配置してもよいし、左右に並べて配置してもよい。 また、図4の例では、シリアルインタフェース用プラグ51の全長が、電極プラグ52の全長よりやや(例えば約5mm程度)長くなるようにした。 シリアルインタフェース用プラグ51を最初に差し込むほうが位置あわせが容易な場合に適する構造である。 しかしながら、これらの長さは同一であっても良い。 また、図の例とは逆に、電極プラグ52の全長が、シリアルインタフェース用プラグ51の全長よりやや(例えば約5mm程度)長くなるように選定しても構わない。 丈夫な電極プラグ52を最初に差し込むほうが、シリアルインタフェース用プラグ51に無理な力を与えないといった場合に適する構造である。 電極プラグ52とシリアルインタフェース用プラグ51の細部の構造は既知のものと同一であるから説明を省略する。

    【0061】(c)に示すように、アウトレットボックス用端子盤60は、図3に示したアウトレットボックス40の前面に配置される。 アウトレットボックス用端子盤60は、電極プラグ受容部61の近傍にシリアルインタフェースケーブル用接続端子62を配置している。 電極プラグ受容部61は、上記プラグ50の電極プラグ5
    2を受け入れる。 また、シリアルインタフェースケーブル用接続端子62は、上記プラグ50のシリアルインタフェース用プラグ51を受け入れる。 なお、(d)に示すように、電極プラグ受容部61には既知の配電用部品が使用される。 アウトレットボックス40の残りの空間には、シリアルインタフェースケーブル用接続端子62
    が収容される。 63、64は絶縁カバーである。 シリアルインタフェースケーブル用接続端子62は、例えば、
    図3に示した光リピータ41の電気信号入出力端子46
    Aに接続される。 また、電極プラグ受容部61には、例えば、図3に示した宅内配電ケーブル6が接続される。

    【0062】プラグ50と端子盤60とを図4に示したような構造にすれば、宅内機器は宅内ネットワークと簡単に接続されて、宅内機器のコンピュータによる制御や、データ通信ネットワークを利用したデータの送受信が可能になる。 電気コード20は、電源線21と信号ケーブル22とを一体化したものだから、ユーザはデータ通信ネットワークを意識しないで、従来どおりの感覚で宅内機器を電源に接続したり切り離したりすることができる。

    【0063】図5は、本発明の宅内ネットワークシステム全体の構成例を示すブロック図である。 図のように、
    既に詳細に説明をした分電盤10やジャンクションボックス30やアウトレットボックス60A,60B,60
    C,60Dを相互に宅内複合ケーブル5を用いて接続する。 分電盤10には引込み線4を接続する。 これらを組み合わせて使用することにより、拡張や接続の切り換えが自由な、使い易い宅内ネットワークを構築できる。 なお、ジャンクションボックス30は必要に応じて使用すればよい。 即ち省略してもかまわない。

    【0064】図6は、分電盤10から宅内機器70までの宅内ネットワークシステムの内部ブロック図例である。 図の分電盤10とジャンクションボックス30とは宅内複合ケーブル5により接続されている。 分電盤10
    の内部構造は、図1に示したものと同一であり、同一部分には同一符号を付した。 ジャンクションボックス30
    とアウトレットボックス40とは宅内複合ケーブル5A
    により接続されている。 ジャンクションボックス30とアウトレットボックス40の内部構造も、図1に示したものと同一であり、同一部分には同一符号を付した。 アウトレットボックス40には、宅内機器70の電気コード20が、プラグ50により接続されている。 宅内電気機器70の内部には、機器本体70Aと、データ通信用のインタフェース70Bとデータリンク70Cと情報処理部70Dとが設けられている。 機器本体70Aは、既に説明した宅内配電ケーブルを通じて駆動電力を供給されて動作する。 テレビジョン受信機であれば、これによりTV放送を受信する。 一方、情報処理部70Dは、例えば、既に説明した光ファイバケーブル等を通じて外部の通信ネットワークと接続され、TV受信機のディスプレイによるインターネット情報閲覧を可能にする。 また、別の部屋にあるコンピュータによって、録画制御等も可能になる。

    【0065】図7は、一般家庭に上記の宅内ネットワークシステムを採用した場合の概念図である。 図のように、家庭の各部屋には、任意の場所に任意の数のアウトレットボックスが取り付けられる。 例えば、アウトレットボックス60Aには、冷蔵庫71が接続される。 アウトレットボックス60Bには、エアコン72が接続される。 アウトレットボックス60Cには、テレビジョン受信機73が接続される。 アウトレットボックス60Dには、パーソナルコンピュータ74が接続される。 アウトレットボックス60E、60Fには、自由に任意の機器が接続される。 アウトレットボックス60Aは、分電盤10と直接接続されている。 アウトレットボックス60
    Bとアウトレットボックス60Cはジャンクションボックス30Aを通じて分電盤10と接続されている。 アウトレットボックス60Dとアウトレットボックス60
    E、60Fはジャンクションボックス30Bを通じて分電盤10と接続されている。 分電盤10は、外部から電力用ケーブル3と信号ケーブル9とを受け入れている。
    こうして、宅内ネットワークが構成され、例えば、エアコン72やテレビジョン受信機73を外出先からインターネットを通じて制御することができる。 また、家庭内で自由にデータ通信を行い、例えば、パーソナルコンピュータ74で冷蔵庫71に入れた物の管理ができる。 この場合にも、各機器の電気コード20を複合ケーブルにしておけば、プラグの抜き差しも簡単である。 アウトレットボックスとジャンクションボックスと分電盤との間の配線も、複合ケーブルを用いれば非常に簡素化できる。 また、既存設備と簡単に置き換えができる。

    【0066】上記の例ではIEEE1394のシリアルインタフェースを用いたものを説明した。 しかしながら、本発明は、同様の機能を持つ有線ネットワークであって、光ファイバケーブルを併用することができるネットワークに広く採用することができる。 インタフェースには例えば、USBインタフェースや、10/100B
    ase−SX,Gbitといったイーサネット(登録商標)方式など、他の任意の規格のインタフェースを用いてよい。 また、分電盤10やジャンクションボックス3
    0やアウトレットボックス40の内部に設ける電源を、
    例えば、充電式のバッテリにすれば、それぞれデータ通信ネットワークとして見た場合に、無停電電源とすることができる。

    【0067】図4の例では、電気コード20内部の信号ケーブル22をツイストペア線としたが、これを光ファイバケーブル(石英あるいはプラスチック光ファイバ)
    としてもよい。 この場合は、アウトレットボックスのシリアルインタフェースケーブル用接続端子は、防塵対策を施した光コネクタになる。

    【0068】図8は、電気コード内部の信号ケーブルを光ファイバケーブルとした場合の、実施例を示し、
    (a)はプラグの側面とアウトレットボックスの部分横断面図、(b)と(c)はアウトレットボックスの使用状態の部分正面図である。 図において、プラグ101には、雄型の光ファイバコネクタ102と電気プラグ10
    3が設けられている。 電気プラグ103は、光ファイバコネクタ102よりもやや長い。 アウトレットボックス104には、光ファイバコネクタ受容部105と電気プラグ受容部106が設けられている。 光ファイバコネクタ受容部105には光ファイバケーブル107が接続されている。 電気プラグ受容部106には宅内配電ケーブル108が接続されている。 ここで、電気プラグ103
    を電気プラグ受容部106の開口112に挿入するとき、電気プラグ103の先端が最初にゲート109に接触するようになっている。 このゲート109は、矢印1
    20方向にスライド可能に支持されている。 従って、電気プラグ103の先端がゲート109のくさび状の下端に接触するとゲート109は矢印120方向に上昇して、光ファイバコネクタ受容部105の開口部111を解放する。 その状態が図8の(b)に示す状態である。
    また、電気プラグ103を電気プラグ受容部106から抜き去ると、ゲート109が矢印120と反対の方向に下降する。 こうして、光ファイバコネクタ受容部105
    の開口部111を閉鎖する。 その状態が図8の(c)に示す状態である。 これにより、アウトレットボックスの光ファイバコネクタ受容部の防塵対策ができる。 また、
    プラグを接続していないときは光ファイバコネクタ受容部105の開口部111が閉鎖されているから、この開口部111からレーザ光が漏れて人の目を痛めるといった事故も防止できる。

    【0069】図9はテーブルタップの実施例斜視図である。 (a)に示したものは、図4で説明したものと同様の構造のプラグ81と電気コード82に、タップ83とを接続したものである。 即ち、プラグ81には、電極プラグ84とシリアルインタフェース用プラグ85とが設けられている。 電気コード82は、電源ケーブルとシリアルインタフェースケーブルの複合ケーブルである。 タップ83には、ここでは、3組のシリアルインタフェースケーブル用接続端子86と電極プラグ受容部87を備える。 一方、(b)のプラグ91には、電極プラグ94
    と一対の雄型光ファイバコネクタ95とが設けられている。 電気コード82は、電源ケーブルと光ファイバケーブルの複合ケーブルである。 タップ83には、ここでは、3組の光ファイバコネクタ受容部96と電極プラグ受容部97を備える。 こうしたテーブルタップも、電力供給用のケーブルとデータ通信ネットワークとの接続のためのケーブルを複合した複合ケーブルを使用することによって、従来の家庭電気機器用のテーブルタップと同様の取扱いが可能になる。 そして、机の周りに小規模な宅内ネットワークをいつでも簡単に構築することができる。

    【0070】図10は、上記分電盤の変形例を示すブロック図である。 図の各部の装置で、図1と同一のものには同一符号を付した。 この図の場合、ゲートウエイ11が、分電盤10のケース10Aに外付けされている点が図1の例と異なる。 ゲートウエイ11が分電盤10
    の内部に収容できない場合には、このような構造をとることが望ましい。 この場合にも、ゲートウエイ11は、
    図のように、分電盤10の内部に設けられた電源18から駆動電力の供給を受けるようにするとよい。

    【0071】

    【発明の効果】以上説明した上記のシステムは、既存設備と置き換えることが容易である。 即ち、分電盤、ジャンクションボックス、あるいはアウトレットボックスは、いずれも既存のものと同一の規格、サイズで設計することができるから、既存の配電設備と置き換えることにより安価に設置できる。 また、規格化されて建材が大量生産されるような住宅にも、設計変更することなくそのまま採用できる。 即ち、新たな構造やスペースも不要である。 また、配電設備と一体のため、非常にコストが安くなる。 さらに、データ通信ネットワークだけが独立していないので、ユーザがネットワークを意識せずに利用できる。 また、機器を接続したり切り離したりするプラグ部分に必ずしも光コネクタを使用しないでもよく、
    光コネクタを使わない場合には埃に強く安定性があるといった効果がある。

    【0072】このほか、アウトレットボックスの構造を従来の規格にあわせれば、従来の宅内機器との併用が可能になる。 また、小型化が著しい宅内機器側に、シリアルインタフェース用の接続端子等を取り付ける必要が無くなる。 さらに、分電盤10、ジャンクションボックス30、アウトレットボックスのいずれにおいても、ノードの部品交換が容易である。 例えば、パーソナルコンピュータを置いた部屋だけ高速用の信号線やインタフェースを使うといったことも可能になる。 また、各アウトレットはその内部に収容したリピータを独自の電源で駆動し、独立性を高めることができるから、個別に自由にバージョンアップできるという効果がある。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の宅内ネットワークに使用する分電盤の内部構成を示すブロック図である。

    【図2】(a)と(b)はそれぞれ宅内複合ケーブルの別々の例を示す横断面図、(c)は後で説明するIEE
    E1394シリアルインタフェースケーブルを含む電気コードの横断面図、(d)はジャンクションボックスの内部構造を示すブロック図である。

    【図3】アウトレットボックスの内部構造を示すブロック図である。

    【図4】アウトレットボックスに差し込むプラグの構造とアウトレットボックスの内部構造とを説明するもので、(a)はプラグの正面図、(b)は電気コード付きプラグの主要部側面図、(c)はアウトレットボックスの正面図、(d)はアウトレットボックスの主要部概略側面図である。

    【図5】本発明の宅内ネットワークシステム全体の構成を示すブロック図である。

    【図6】分電盤10から宅内機器70までの宅内ネットワークシステムの内部ブロック図例である。

    【図7】一般家庭に上記の宅内ネットワークシステムを採用した場合の概念図である。

    【図8】電気コード内部の信号ケーブルを光ファイバケーブルとした場合の、実施例を示し、(a)はプラグの側面とアウトレットボックスの部分横断面図、(b)と(c)はアウトレットボックスの使用状態の部分正面図である。

    【図9】テーブルタップの実施例斜視図である。

    【図10】分電盤の変形例を示すブロック図である。

    【符号の説明】

    1 通信ネットワーク 3 電力用ケーブル 7 光ファイバケーブル 9 信号ケーブル 10 分電盤 12 宅内配電用ブレーカ 13A,13B,13C 光リピータ

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