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Semiconductor laser and its manufacturing method

阅读:584发布:2024-02-11

专利汇可以提供Semiconductor laser and its manufacturing method专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a semiconductor laser which is applicable for a recording optical disc or the like and has a high-kink optical level and high output of low operation current, and to provide its manufacturing method.
SOLUTION: An n-type clad layer 103, a GaAs active layer 104, a p-type first clad layer 105, a p-type AlInP etching stop layer 106, a p-type (Al
0.5 Ga
0.5 )
0.5 In
0.5 P second clad layer 108, p-type intermediate layer 109, and p-type cap layer 110, are formed on an n-type GaAs substrate 102 in sequence. After an SiO
2 stripe 113 is formed on the p-type cap layer 110, it is used as a mask; and the p-type second clad layer 108, the p-type intermediate layer 109, and the p-type cap layer 110 are dry-etched by an induction coupled plasma using a mixed gas of SiCl
4 and Ar until the etching reaches the p-type etching stop layer 106, so as to form a ridge-type stripe.
COPYRIGHT: (C)2007,JPO&INPIT,下面是Semiconductor laser and its manufacturing method专利的具体信息内容。

  • 基板方位が(001)面から[110]方向に傾斜したオフ角を有する第1導電型半導体基板上に、第1導電型のクラッド層と、活性層と、第2導電型の第1クラッド層と、エッチングストップ層と、第2導電型の第2クラッド層とをこの順に備え、かつ前記第2導電型の第2クラッド層がストライプ状のリッジに形成されている半導体レーザ装置であって、
    前記エッチングストップ層は第2導電型の第2クラッド層よりAl含有率が高く、
    前記リッジのストライプ方向に垂直な断面形状がほぼ左右対称であり、
    前記半導体基板の面方位と前記リッジ型ストライプ側面の面方位とのなす角度が80°以上であることを特徴とする半導体レーザ装置。
  • 前記エッチングストップ層及び前記第2導電型の第2クラッド層がInをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ装置。
  • 前記リッジの裾にだれが無いことを特徴とする請求項1または2記載の半導体レーザ装置。
  • 前記エッチングストップ層のIn含有率が、前記第2導電型の第2クラッド層のIn含有率よりも高いことを特徴とする請求項2記載の半導体レーザ装置。
  • 前記エッチングストップ層はレーザ光を吸収しない程度のバンドギャップを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体レーザ装置。
  • 前記エッチングストップ層がAlInPまたはAlGaInPを含むことを特徴とする請求項5記載の半導体レーザ装置。
  • 半導体基板上に、第1導電型のクラッド層と、活性層と、第2導電型の第1クラッド層と、第2導電型の第2クラッド層よりAl含有率の高い層を含むエッチングストップ層と、第2導電型の第2クラッド層とを順次形成する工程と、
    ドライエッチング技術を用いて前記第2導電型の第2クラッド層を前記エッチングストップ層に至るまでエッチングし、レーザ共振器の長手方向に延びるリッジ型ストライプを形成する工程と、
    前記リッジ型ストライプを含む前記半導体基板上に電流ブロック層を形成する工程と、を備えた半導体レーザ装置の製造方法。
  • 前記第2導電型の第2クラッド層をエッチングする工程において、
    誘導結合型プラズマまたはECRプラズマを用いたドライエッチング法を用い、エッチングガスとして少なくともSiとClを含む混合ガスを使用することを特徴とする請求項7記載の半導体レーザ装置の製造方法。
  • 前記第2導電型の第2クラッド層をエッチングする工程において、
    前記エッチングストップ層が2層以上の構成であり、かつ最表面の層の一部もしくはすべてがドライエッチングもしくはウェットエッチングにより除去されていることを特徴とする請求項7または8記載の半導体レーザ装置の製造方法。
  • 说明书全文

    本発明は、光ディスク装置、情報処理装置などの光源として使用される半導体レーザ装置とその製造方法に関する。

    DVDなど光ディスクの高密度記録化の進展に伴い、再生だけでなく、DVD−RAMやDVD−RWなどの記録用DVDドライブが製品化されてきている。 そして、その記録倍速は高速化の一途をたどっている。

    このような記録用DVDドライブの記録倍速高速化に対応して、その光源として使用される半導体レーザの高出化の要望が強く高まってきている。 半導体レーザの高出力化の手段として、様々な提案がなされているが、活性層上部のクラッド層を加工して、対称性・垂直性の高いリッジ型ストライプを形成することが有効な手段のひとつとして挙げられる。

    リッジの対称性・垂直性を向上させ、電流分布形状と光分布形状を同等となるよう近づけることで、高出力化の際に課題となるキンクレベルを向上させることができる。 また、ストライプ断面リッジ形状のトップ寸法をボトム寸法と同等にすることで、電流注入の際の熱抵抗を減少させることができ、低動作電流を実現できる。

    このことについてもう少し詳しく説明する。

    半導体レーザの高出力化における課題は、半導体レーザのキンク光レベルの向上と、特に高出力動作時の動作電流の低減である。 キンク光レベルが低くなると、所望の光出力を一定の電流値で安定制御できないことやビーム形状(利用する光量)の不安定化が課題になる。 また、動作電流が大きくなると、熱エネルギーに変換される割合が高くなり、早期の素子劣化につながる。

    キンク光レベルの向上には、ストライプ断面でのリッジ形状が、半導体基板を下にして左右対称であることが望ましい。 これにより、キャリアの分布と光の分布の差が小さくなり、ホールバーニング現象も抑制され、リッジ部の非対称性に起因する横モードの不安定性が解消されるからである。

    また、動作電流の低減には、リッジ側面の面方位と基板面方位のなす度を大きくする(90°に近づける)ことで、ストライプ断面リッジ形状のトップ寸法が大きくなり、ストライプ上面の電気抵抗が低くなる。 これにより、電流注入時の発熱が減少し、レーザ動作電流を低減できるからである。

    しかしながら、発振波長650nm帯の可視光半導体レーザの場合、GaInP層の自然超格子(秩序化構造)形成を抑制するため、基板方位が(001)面から[110]方向に10°程傾斜したオフ角を有する半導体基板を用いることが一般的であり、ウェットエッチング技術を用いてリッジ型ストライプを形成すると、リッジ形状は基板オフ角を反映して非対称となる。 また、ウェットエッチング法ではエッチングマスクに対するサイドエッチ量が大きいため、そのリッジ形状は垂直性の低い台形状となる。 以上の点から、リッジ形状の非対称性及び垂直性を改善するのは非常に困難であった。

    近年、ドライエッチング技術とウェットエッチング技術を併用して、リッジ型ストライプを形成し、リッジの対称性・垂直性を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 ドライエッチングは異方性エッチングであるため、ウェットエッチングのみでリッジを形成する場合に比べて、対称性・垂直性が改善されたリッジ形状が得られる。

    さらにリッジの対称性・垂直性を向上させるために、ドライエッチング技術のみでリッジ型ストライプを形成する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。 この技術により、ドライエッチングとウェットエッチングを併用してリッジを形成する場合に比べ、対称性・垂直性がより改善されたリッジ形状が得られる。

    しかし、ドライエッチングはArイオンによるスパッタが主要因であるため、十分な選択性の確保が困難であり、エッチング深さ制御が重要である。

    特許文献1に示された第1の従来技術における半導体レーザ装置およびその製造方法について、図6、図7を用いて説明する。

    図6は第1の従来技術における半導体レーザ装置の断面図であり、図7はその製造工程説明図である。 なお、図7では、説明を簡単にするため、レーザ構造の一部を割愛した。

    図6に示すように、n型GaAs基板501上に、n型クラッド層503、量子井戸構造の活性層504、p型クラッド層505、p型エッチングストップ層506が順に積層された構造であり、エッチングストップ層506の上に、リッジ型ストライプのp型クラッド層507が形成されている。 p型クラッド層507の上にはp型GaAsキャップ層509が形成されており、p型クラッド層507およびp型GaAsキャップ層509の側面を覆うようにn型電流ブロック層510が形成されている。 最上層には、p型GaAsコンタクト層511が形成されている。 なお、p側電極、n側電極は図示していない。

    ここで、p型GaAsキャップ層509の幅は、p型クラッド層507の上面よりも広くなっているが、これは、以降に示す製造工程を経て形成される。

    以下、このレーザ装置の製造方法について説明する。

    図7(a)に示すように、n型GaAs基板501上に、n型クラッド層503、量子井戸構造の活性層504、p型クラッド層505、p型エッチングストップ層506、p型クラッド層507、p型GaAsキャップ層509をMOCVD法により、順次エピタキシャル成長させる。 その後、p型GaAsキャップ層509の表面上にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィー技術により、リッジ型ストライプパターン513を形成する。

    ここで、AlGaInP/GaInP系赤色半導体レーザ装置を作製する場合、p型クラッド層507とp型GaAsキャップ層509の間に、p型中間層を堆積する(図示せず)。

    また、リッジ型ストライプパターン513はフォトレジストを用いて作成されているが、SiO 2などの絶縁物を用いて作成されたリッジ型ストライプパターンとしてもよい(図示せず)。

    次に図7(b)に示すように、ドライエッチング技術を用いて、p型GaAsキャップ層509および、p型クラッド層507を、p型クラッド層507の下に形成されたp型エッチングストップ層506の上500Å〜3500Åの位置までエッチングする。

    次に図7(c)に示すように、p型エッチングストップ層506までウェットエッチングを行い、リッジ型ストライプを形成する。

    次に図7(d)に示すように、フォトレジストを除去した後、MOCVD法にてn型電流ブロック層510を堆積させ、ウェットエッチングにより電流注入領域の電流ブロック層を除去する。 その後、再度MOCVD法にてp型GaAsコンタクト層511を形成して、半導体レーザウェハを完成させる。

    上記の製造方法により、AlGaAs/AlGaAs系赤外半導体レーザ装置、およびAlGaInP/GaInP系赤色半導体レーザ装置において、対称性・垂直性の高いリッジ形状が得られる。

    ドライエッチングの後にウェットエッチングを行うことによりエッチング深さ制御、リッジ形状の均一化が図れるが、上述したように、AlGaInP系赤色半導体レーザ装置においては、一般的に基板方位が(001)面から[110]方向に傾斜したオフ角を有する半導体基板を用いるため、リッジ形状の対称性は完全ではない。

    次いで、特許文献1に示された第2の従来技術における半導体レーザ装置およびその製造方法について、図8、図9を用いて説明する。

    図8は第2の従来技術における半導体レーザ装置の断面図であり、図9はその製造工程説明図である。 なお、図9では、説明を簡単にするため、レーザ構造の一部を割愛した。

    また、図8に示した半導体レーザ装置の構造は、p型GaAsキャップ層とp型クラッド層の上面の幅との大小関係を除けば、図6に示した構造と同じであるため、説明を割愛する。

    図9(a)に示すように、n型GaAs基板701上に、n型AlGaAsクラッド層703、量子井戸構造の活性層704、p型AlGaAsクラッド層705、p型エッチングストップ層706、p型AlGaAsクラッド層707、p型GaAsキャップ層709をMOVPE法により、順次エピタキシャル成長させる。 その後、p型GaAsキャップ層709の表面上にAl 23などの絶縁物を堆積し、フォトリソグラフィー技術により、リッジ型ストライプパターン713を形成する。

    ここで、p型エッチングストップ層706は、レーザ光を吸収しないバンドギャップを有するか、または量子効果が得られるように設計された層厚のInを含む層で、例えばGaInPもしくはAlGaInPである。

    次に図9(b)に示すように、p型AlGaAsクラッド層707およびp型GaAsキャップ層709を、p型エッチングストップ層706に至るまでドライエッチングを行う。

    ドライエッチングにはICP(誘導結合プラズマ)によるドライエッチング法を用いており、p型エッチングストップ層706はInを含む層を用いているため、そのエッチングレートは、p型AlGaAsクラッド層707およびp型GaAsキャップ層709と比較して著しく低下する。 そのため、ドライエッチングでは、このInを含む層でエッチングストップすることができる。

    次に図9(c)に示すように、MOCVD法により、電流ブロック層710を形成する。 次いで、フォトレジストを用いたフォトリソグラフィー技術により、リッジ型ストライプ上に成長した電流ブロック層710の不要部分を除去した後、再度MOVPE法にてp型GaAsコンタクト層711を形成し、半導体レーザウェハを完成させる。

    上記の製造方法により、対称性・垂直性の高いリッジ形状が得られるが、ドライエッチングにおける選択性を確保するために、p型クラッド層にInが含まれていないAlGaAsを用いなくてはならず、AlGaInP系半導体レーザ装置には適用することができないという課題を有する。

    次に、特許文献2に示された第3の従来技術における半導体レーザ装置およびその製造方法について、図10、図11を用いて説明する。

    図10は第3の従来技術における半導体レーザ装置の断面図であり、図11はその製造工程説明図である。

    図10に示すように、この半導体レーザ装置では、n型GaAs基板902上にn型(Al 0.7 Ga 0.30.5 In 0.5 Pクラッド層903、GaInP/AlGaInP多重量子井戸構造活性層904、p型(Al 0.7 Ga 0.30.5 In 0.5 Pクラッド層907、p型GaInPヘテロ緩衝層908、p型GaAsキャップ層909が順に積層されており、このうち、p型クラッド層907、p型ヘテロ緩衝層908、p型キャップ層909がリッジ型ストライプ形状にパターニングされている。

    さらに、リッジ型ストライプを覆うように、n型AlInP電流ブロック層905、p型GaAsブロック層906が積層されており、p型GaAsブロック層906およびp型GaAsキャップ層909の上にp型GaAsコンタクト層910が形成されている。

    この表面にp側電極911が、基板902の裏面にn側電極901がそれぞれ形成されている。

    以下、この半導体レーザ装置の製造方法について説明する。

    図11(a)に示すように、n型GaAs基板902上にMOCVD法により、n型(Al 0.7 Ga 0.30.5 In 0.5 Pクラッド層903、GaInP/AlGaInP多重量子井戸構造活性層904、p型(Al 0.7 Ga 0.30.5 In 0.5 Pクラッド層907、p型GaInPヘテロ緩衝層908、p型GaAsキャップ層909を順次エピタキシャル成長させる。 その後、SiO 2膜を基板全面に成膜し、フォトリソグラフィー技術により、SiO 2ストライプ913を形成する。

    次に図11(b)に示すように、SiO 2ストライプ913をマスクとして、ドライエッチング技術を用いて、p型GaAsキャップ層909と、p型GaInPヘテロ緩衝層908、p型(Al 0.7 Ga 0.30.5 In 0.5 Pクラッド層907の一部をエッチングし、リッジ型ストライプを形成する。

    次に図11(c)に示すように、MOCVD法で、SiO 2ストライプ913をマスクとして、n型AlInP電流ブロック層905、p型GaAsブロック層906を順次エピタキシャル成長させる。

    次に図11(d)に示すように、SiO 2ストライプ913を除去し、MOCVD法で基板全面にp型GaAsコンタクト層910を成長させる。 最後に、p側電極911、n側電極901を形成して、半導体レーザ装置を作製する。

    上記の製造方法により、裾にだれが無く、対称性・垂直性の高いリッジ形状が実現できる。

    特開2003−69154号公報

    特開2000−294877号公報

    従来のウェットエッチング技術のみでリッジ型ストライプの形成を行うと、リッジ部が台形形状(上底が下底より狭い)となり、キンク光レベルを確保するために要求されるボトム幅(下底寸法)が狭い場合は、リッジ部トップ幅(上底)が極めて狭くなるため、リッジ部が作製できない場合もあった。 リッジ高さを低減することでリッジ形成は可能になるが、活性層に垂直な方向の光吸収(ロス)が増大するため、高出力レーザを設計、構成することは難しい。

    エッチング薬液を用いて半導体結晶をエッチングする場合、化学的に安定な細密面の(111)面がリッジ側面となるのが通常である。 そのため、基板方位が(001)面から[110]方向に傾斜したオフ角を有する半導体基板を用いると、リッジ形状は左右非対称となる。 また、リッジトップ付近のサイドエッチング量が大きいため、ストライプ上面の面積が小さくなり、電流注入時の電気抵抗が高くなる。 これらの現象は、ウェットエッチング量が大きいほど顕著となる。

    また、第2の従来技術で示したようにドライエッチングを用いてリッジ型ストライプを形成した場合、エッチング深さの制御が困難である。 ウェットエッチングを用いたリッジ型ストライプの形成時には、一般的に被エッチング材料よりもエッチングレートの十分小さい材料をエッチングストップ層として設け、エッチングレートの差を利用して被エッチング材料を下地に対し選択的にエッチングして深さ制御を行う。

    一方、ドライエッチングは物理現象であるスパッタが主要因であるため、大きな選択性が得られにくいため、エッチング深さの制御性に劣る。

    そのため、上述した第1の従来技術では、リッジ型ストライプ形成を、まずドライエッチング、続いてウェットエッチングを用いて行い、ウェットエッチングの高選択性を利用して、エッチング深さを制御している。 しかし、このようにしてリッジ型ストライプを形成する場合、ドライエッチングの深さばらつきによるエッチングストップ層の突き抜けを防ぐ目的で、ウェットエッチング量を増やさなければならず、リッジ形状の対称性・垂直性が低下してしまう。

    また、上述した第3の従来技術では、p型クラッド層907の途中でドライエッチングを止める方法を用いているが、ドライエッチングのエッチング量ばらつきによってリッジ側部のp型クラッド層の膜厚が変動し、特性ばらつきを生じるおそれが高い。

    本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、ドライエッチングで適用できるAl含有率の差を利用したエッチングストップ層を用いることにより、ドライエッチング技術のみで、あるいは少ないウェットエッチング量で、対称性・垂直性の高いリッジ型ストライプ形成を可能にし、キンク光レベルが高く、発振動作電流が小さい高出力半導体レーザ装置とその製造方法を提供することを目的としている。

    上記課題を解決するため、本発明の半導体レーザ装置は、基板方位が(001)面から[110]方向に傾斜したオフ角を有する第1導電型半導体基板上に、第1導電型のクラッド層と、活性層と、第2導電型の第1クラッド層と、エッチングストップ層と、第2導電型の第2クラッド層とをこの順に備え、かつ前記第2導電型の第2クラッド層がストライプ状のリッジに形成されている半導体レーザ装置であって、前記エッチングストップ層は第2導電型の第2クラッド層よりAl含有率が高く、前記リッジのストライプ方向に垂直な断面形状がほぼ左右対称であり、前記半導体基板の面方位と前記リッジ型ストライプ側面の面方位とのなす角度が80°以上であることを特徴とするリッジストライプ型の半導体レーザ装置。

    前記エッチングストップ層及び前記第2導電型の第2クラッド層がInをさらに含むことが好ましい。

    前記リッジの裾にだれが無いことが好ましい。

    前記エッチングストップ層のIn含有率が、前記第2導電型の第2クラッド層のIn含有率よりも高いことが好ましい。

    前記エッチングストップ層はレーザ光を吸収しない程度のバンドギャップを有することが好ましい。

    前記エッチングストップ層がAlInPまたはAlGaInPを含むことが好ましい。

    本発明の半導体レーザ装置の製造方法は、半導体基板上に、第1導電型のクラッド層と、活性層と、第2導電型の第1クラッド層と、第2導電型の第2クラッド層よりAl含有率の高い層を含むエッチングストップ層と、第2導電型の第2クラッド層とを順次形成する工程と、ドライエッチング技術を用いて前記第2導電型の第2クラッド層を前記エッチングストップ層に至るまでエッチングし、レーザ共振器の長手方向に延びるリッジ型ストライプを形成する工程と、前記リッジ型ストライプを含む前記半導体基板上に電流ブロック層を形成する工程と、を備えている。

    前記第2導電型の第2クラッド層をエッチングする工程において、誘導結合型プラズマまたはECRプラズマを用いたドライエッチング法を用い、エッチングガスとして少なくともSiとClを含む混合ガスを使用したことが好ましい。

    前記第2導電型の第2クラッド層をエッチングする工程において、前記エッチングストップ層が2層以上の構成であり、かつ最表面の層の一部もしくはすべてがドライエッチングもしくはウェットエッチングにより除去されていることが好ましい。

    以上のように、本発明によれば、書き換え可能な光ディスクに適用ができる、キンク光出力が高い、高出力半導体レーザ装置を得ることができる。 また、注入電流により発生する熱を抑えることで、動作電流の小さい半導体レーザ装置を得ることができる。

    次に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。

    図1は本発明の実施の形態における半導体レーザ装置の断面図であり、図2はその製造工程を示す断面図である。

    図1に示すように、n型GaAs基板102上に、n型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 Pクラッド層103、量子井戸構造のGaInP系材料の活性層104、p型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 P第1クラッド層105、p型AlInPエッチングストップ層106が順に積層された構造であり、エッチングストップ層106の上に、リッジ型ストライプのp型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 P第2クラッド層108が形成されている。 p型クラッド層108の上にはp型GaInP中間層109およびp型GaAsキャップ層110が形成されており、p型クラッド層108、p型中間層109およびp型GaAsキャップ層110の側面を覆うようにn型AlInP電流ブロック層107が形成されている。 最上層には、p型GaAsコンタクト層111が形成されている。 なお、p型コンタクト層111の上にp側電極112が、n型GaAs基板102の裏面にn側電極101がそれぞれ形成されている。

    また、n型GaAs基板102の面方位とリッジ型ストライプ側面の面方位とのなす角度をαとしており、αは約90°である。

    次に図2(a)に示すように、n型GaAs基板102上に、MOCVD法により、n型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 Pクラッド層103、GaAs系材料の活性層104、p型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 P第1クラッド層105、p型AlInPエッチングストップ層106、p型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 P第2クラッド層108(層厚1.2μm)、p型GaInP中間層109、およびp型GaAsキャップ層110を順次形成する。

    なお、用いているn型GaAs基板102は、基板方位が(001)面から[110]方向に10°傾斜したオフ角を有する傾斜基板である。

    また、GaAs系材料の活性層104は、GaAs/AlGaAs系多重量子井戸構造の活性層であってもよい。

    なお、本実施の形態では、ドライエッチング選択性確保のため、p型AlInPエッチングストップ層106を用いたが、p型第2クラッド層よりAl含有率が高いp型AlGaInP層をエッチングストップ層としてもよい。 また、AlInPまたはAlGaInPを含む多層構造としても構わない。

    次に図2(b)に示すように、p型GaAsキャップ層110上に、SiO 2膜を形成した後、フォトリソグラフィー技術とドライエッチング技術により、SiO 2ストライプ113を形成する。 次に、SiO 2ストライプ113をマスクとして、p型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 P第2クラッド層108、p型GaInP中間層109、およびp型GaAsキャップ層110を、p型AlInPエッチングストップ層106に至るまでドライエッチングし、リッジ型ストライプを形成する。

    ここでは、誘導結合型プラズマを用いて、SiCl 4とArの混合ガスを用いてドライエッチングを行った。 混合ガス中のSi含有率1%、混合ガス圧力0.5Pa、基板温度120℃の条件下でエッチングを行ったところ、リッジ裾にだれがない垂直形状が得られた。

    ここで、n型GaAs基板102の面方位とリッジ型ストライプ側面の面方位とのなす角度αは90°であることが望ましいが、80°以上であれば、ストライプ上面の面積を十分確保できるため、電流注入時の電気抵抗が高くなるのを防止し、キンクレベルの低下を防止できる。

    次に図2(c)に示すように、MOCVD法により、SiO 2ストライプ113をマスクとして、選択的にn型AlInP電流ブロック層107を成長させる。

    ここで、本実施の形態で用いたn型AlInP電流ブロック層107は、SiNやSiO 2などの誘電体膜であってもよい。 n型AlInP電流ブロック層107はAlを含有しているため、表面が酸化されやすく、p型GaAsコンタクト層111のエピタキシャル再成長が難しいからである。

    次に図2(d)に示すように、SiO 2ストライプ113を除去した後、再度MOCVD法によりp型GaAsコンタクト層111を成長させ、続いて蒸着法によりp側電極112、n側電極101を形成する。

    上記のように、p型第2クラッド層108よりもAl含有率が高いエッチングストップ層106を用いることで、ドライエッチングのみでリッジ型ストライプを形成することができ、対称性・垂直性の高いリッジ形状を得ることができる。 また、Al含有率の高いエッチングストップ層を用いているため、光吸収による光特性の劣化が低減できる。

    図3にAlGaInP系材料におけるドライエッチングレートのAl含有率依存性を示す。 ドライエッチング条件は上記の条件である。

    図3からわかるように、Al含有率が増加するにつれてエッチングレートが低下する。

    本実施の形態ではp型第2クラッド層108でx=0.5、エッチングストップ層106でx=1であるから、エッチング選択比は1.3〜1.4程度である。

    このp型AlInPエッチングストップ層106の膜厚は、膜厚・エッチング深さばらつきが5%程度であったため11nmとした。 AlInP層は高Al含有率によりバンドギャップが大きいため、層厚を大きくしても、光吸収ロスはない。 しかしその反面、MOCVD法による成長時間が長くなるため、量産性の観点からは、層厚は小さい方が好ましいことは言うまでもない。

    また、エッチングストップ層としてp型AlInPを用いる場合には、Al含有率を上げる代わりにIn含有率を高くしてもよい。 In塩化物の沸点が低いため、In含有率の増加に伴い、そのエッチングレートは低下し、p型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 P第2クラッド層108に対する選択比の確保が可能となる。 In含有率を増加させるとp型AlInPエッチングストップ層106に+側の歪(引っ張り歪)が加わるが、素子信頼性の観点から、歪量は+1×10 -3以内であることが望ましい。

    なお、図4に示すように、本実施の形態で用いたp型AlInPエッチングストップ層106の下に、p型GaInPエッチングストップ層114を形成した構造としてもよい。 また、図5(a)に示すように、SiO 2ストライプ113をマスクとして、p型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 P第2クラッド層108、p型GaInP中間層109、およびp型GaAsキャップ層110を、p型AlInPエッチングストップ層106に至るまでドライエッチングした後、図5(b)に示すように、ウェットエッチングによりリッジ型ストライプ以外の領域のp型AlInPエッチングストップ層106を除去して、リッジ型ストライプを形成してもよい。 p型AlInPエッチングストップ層106を除去することで、p型GaAsコンタクト層111のエピタキシャル再成長が容易となるからである。

    なお、本実施の形態では、Al含有率が0.5であるAlGaInP/GaAs系の赤外半導体レーザ装置を用いたが、本発明はAlGaInP/GaInP系の赤色半導体レーザ装置、あるいはAlGaAs系の赤外半導体レーザ装置にも適用が可能であることは言うまでもない。

    本発明に係る半導体レーザ装置は、リッジ形状を正確に制御しつつ、リッジ側面の傾斜角を90°に近づけられるため、リッジ上面の面積を十分確保でき、高出力が得られる半導体レーザ装置として有用である。

    本発明の実施の形態における半導体レーザ装置の断面図

    本発明の実施の形態の半導体レーザ装置の製造工程を示す断面図

    AlGaInP系材料におけるドライエッチングレートのAl含有率依存性を示す図

    本発明の実施の形態における別の半導体レーザ装置の断面図

    本発明の実施の形態における別の半導体レーザ装置の製造工程の途中を示す断面図

    第1の従来技術における半導体レーザ装置の断面図

    第1の従来技術における半導体レーザ装置の製造工程を示す断面図

    第2の従来技術における半導体レーザ装置の断面図

    第2の従来技術における半導体レーザ装置の製造工程を示す断面図

    第3の従来技術における半導体レーザ装置の断面図

    第3の従来技術における半導体レーザ装置の製造工程を示す断面図

    符号の説明

    101 n側電極 102 n型GaAs基板 103 n型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 Pクラッド層 104 GaAs系材料の活性層 105 p型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 P第1クラッド層 106 p型AlInPエッチングストップ層 107 n型AlInP電流ブロック層 108 p型(Al 0.5 Ga 0.50.5 In 0.5 P第2クラッド層 109 p型GaInP中間層 110 p型GaAsキャップ層 111 p型GaAsコンタクト層 112 p側電極 113 SiO 2ストライプ 114 p型GaInPエッチングストップ層 501 n型GaAs基板 503 n型クラッド層 504 量子井戸構造の活性層 505 p型第1クラッド層 506 p型エッチングストップ層 507 p型クラッド層 509 p型GaAsキャップ層 510 n型電流ブロック層 511 p型GaAsコンタクト層 513 リッジ型ストライプパターン 701 n型GaAs基板 703 n型AlGaAsクラッド層 704 量子井戸構造の活性層 705 p型AlGaAsクラッド層 706 p型エッチングストップ層 707 p型AlGaAsクラッド層 709 p型GaAsキャップ層 710 電流ブロック層 711 p型GaAsコンタクト層 713 リッジ型ストライプパターン 901 n側電極 902 n型GaAs基板 903 n型(Al 0.7 Ga 0.30.5 In 0.5 Pクラッド層 904 GaInP/AlGaInP多重量子井戸構造活性層 905 n型AlInP電流ブロック層 906 p型GaAsブロック層 907 p型(Al 0.7 Ga 0.30.5 In 0.5 Pクラッド層 908 p型GaInPヘテロ緩衝層 909 p型GaAsキャップ層 910 p型GaAsコンタクト層 911 p側電極 913 SiO 2ストライプ

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