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Optical mutual connection device and optical transmission system

阅读:413发布:2021-12-21

专利汇可以提供Optical mutual connection device and optical transmission system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide an integrated N×N optical mutual connection device capable of exchanging, multiplexing and demultiplexing many input/output wavelength channels at a low crosstalk level and with low insertion loss. CONSTITUTION: Two practically the same N×M star couplers 10 and 12 are connected by an optical diffraction grating composed of the M pieces of the waveguides of different lengths provided with prescribed intervals from each other. The respective couplers are composed of a dielectric plate tar stipulating a tree space area between the two sets of cyclic waveguide arrays 20 and 22 respectively disposed radially towards virtual focuses. For the arrays 20 and 22, a corresponding focus is separated from the free space area for a prescribed distance and arranged so as to minimize a phase error due to mutual coupling between the adjacent waveguides. The focuses of the respective arrays connected to the respective start couplers match with the phase center of the other-array connected to the same coupler. A residual phase error is reduced by appropriately taking the length of the waveguides inside the optical diffraction grating between the star couplers. The difference of the lengths between the adjacent waveguides is not fixed over the entire diffraction gratings.,下面是Optical mutual connection device and optical transmission system专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 複数個の入力ポートから第一の焦点に向かって放射状に配設された第一の複数個の入力導波路と、 前記複数個の入力導波路に接続された入力を有する第一のスターカプラと、 第二の焦点に放射状に向かうように配設されかつ前記第一のスターカプラの出力に接続された第一の複数個の出力導波路と、 前記第一の複数個の出力導波路に接続された入力を有する等しくない長さの複数個の導波路よりなる光回折格子と、 前記光回折格子の出力に接続され第三の焦点に放射状に向かうように配設された第二の複数個の入力導波路と、 前記第二の複数個の入力導波路の出力に接続された入力を有する第二のスターカプラと、 複数個の出力ポートから第四の焦点に向かって放射状に配設されかつ前記第二のスターカプラの出力に接続された第二の複数個の出力導波路とを有し、 前記第一及び第二の焦点が前記第一のスターカプラから所定の距離だけ離れた位置に配置されかつ前記第三及び第四の焦点が前記第二のスターカプラから所定の距離だけ離れた位置に配置されていることを特徴とする光相互接続装置。
  • 【請求項2】 前記焦点の前記スターカプラからの前記所定の距離が、位相誤差が低減されるようなものであることを特徴とする請求項1の装置。
  • 【請求項3】 前記焦点の前記スターカプラからの前記所定の距離が、導波路間の相互結合によって引き起こされる収差が低減されるようなものであることを特徴とする請求項1の装置。
  • 【請求項4】 前記放射状に配設された入力及び出力導波路が各々対応する位相中心を規定し、 前記入力導波路の前記焦点が実質的に前記出力導波路の位相中心と一致し、 前記出力導波路の前記焦点が実質的に前記入力導波路の位相中心と一致することを特徴とする請求項1の装置。
  • 【請求項5】 前記光相互接続装置における残留位相誤差を低減するために前記光回折格子の隣接する導波路間の経路長差が前記回折格子全体にわたる全ての隣接する導波路に対して同一ではないことを特徴とする請求項2
    の装置。
  • 【請求項6】 所定のジオメトリを有する自由空間領域と、 導波路間の相互結合によって引き起こされる位相誤差を低減するために前記自由空間領域の外部の所定の距離だけ離れた位置に配置された第一の焦点に向かって放射状に配設された少なくとも一つの導波路アレイとを有することを特徴とする光相互接続装置。
  • 【請求項7】 前記光相互接続装置が、さらに、導波路間の相互結合によって引き起こされる位相誤差を低減するために前記自由空間領域の外部の所定の距離だけ離れた位置に配置された第二の焦点に向かって放射状に配設された第二の導波路アレイを有することを特徴とする請求項第6項に記載の光相互接続装置。
  • 【請求項8】 前記第一の焦点に向かって配設された前記導波路アレイが第一の位相中心を規定しかつ出力導波路よりなる前記第二の導波路アレイが第二の位相中心を規定しており、 前記第一の焦点が実質的に前記第二の位相中心と一致しかつ前記第二の焦点が実質的に前記第一の位相中心と一致することを特徴とする請求項7の装置。
  • 【請求項9】 前記光相互接続装置が、さらに、前記第二の導波路アレイに接続されかつ各々他の導波路とは所定の長さだけ異なる予め定められた長さを有する複数個の光導波路よりなる光回折格子を有しており、当該回折格子内の隣接する2つの導波路間の長さの差が当該回折格子全体にわたって一定ではなく当該回折格子内の導波路の長さが残留する位相誤差が低減されるようなものであることを特徴とする請求項7の装置。
  • 【請求項10】 少なくともその一つが光通信信号を受信するような複数個の入力ポートと、 少なくともその一つが光通信信号を送出するような複数個の出力ポートと、 前記複数個の入力ポート及び前記複数個の出力ポートとの間に配設され、所定のジオメトリを有する自由空間領域及び導波路間の相互結合によって引き起こされる位相誤差を低減するために前記自由空間領域の外部の所定の距離だけ離れた位置に配置された第一の焦点に向かって放射状に配設された入力導波路アレイを有する光相互接続手段とを有することを特徴とする光伝達システム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、光スイッチング、光マルチプレクシング、及び光デマルチプレクシングの機能を行なうことが可能な光相互接続装置に関する。 より詳細に述べれば、本発明は光スイッチ、光マルチプレクサ、及び光デマルチプレクサにおいて用いられる導波路アレイにおける相互の結合によって生ずる収差の補正に関する。

    【0002】

    【従来の技術】光スイッチング、光マルチプレクシング、及び光デマルチプレクシングは、従来、スターカプラの入信号のやりとりを行なう複数個の近接して配置された入力導波路を有する相互接続装置を用いて実現されてきた。 スターカプラの出力は、各々最近接のものと所定の量だけその長さが異なる一連の導波路を構成している回折格子と信号のやりとりを行なう。 その回折格子は第二のスターカプラの入力に接続されており、そのスターカプラの出力はスイッチング、マルチプレクシング、及びデマルチプレクシング装置を構成している。 例えば、米国特許第5,002,350号を参照。

    【0003】その種の装置のジオメトリーは、各々個別の入力ポートに接続された複数個の個別の導波路が全て組み合わせられて所定の出力ポートに現われるというものである。 このようにしてこの種の装置はマルチプレクシング機能を実現する。 このような状況においては、複数個の入力導波路はこの種の装置の所定の入力ポートに接続されている。 入力導波路は各々他のものとは分離されており、装置の出力ポートの所定のものへ導かれている。 入力波長を適切に選択することにより、所定の入力ポートと所定の出力ポートとの間のスイッチングも可能になる。

    【0004】比較的多くの数の入力ポートと比較的多くの数の出力ポートとの間の高効率な光エネルギー伝送を実現するために、スターカプラに接続された入力及び出力導波路はスターカプラに近接して配置されなければならない。 このため、隣接している入力及び出力導波路間の相互の結合が著しくなり、チャネル間の望ましくないクロストークが増加し、選択された入力ポートから選択された出力ポートへの光エネルギーの伝送効率が低下する。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的は、光スイッチング、光マルチプレクシング、及び光デマルチプレクシング装置における隣接する導波路間の相互結合によって生成されるクロストークを、当該装置の入力から出力への効率的なエネルギー伝送を維持しつつ、低減することである。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明に係る装置によって実現される。 本発明に係る装置においては、当該装置内の導波路間の相互結合によってひき起こされる位相誤差を低減するために、光スターカプラの自由空間領域に関して所定の位置に配置された焦点を有する少なくとも一つの動径方向に配置された導波路アレイが用いられている。 焦点を配置した後に残存している位相誤差は、当該装置に含まれている光回折格子内の導波路の長さを適切に設定することにより低減される。

    【0007】

    【実施例】図1は、本発明に係る光スイッチ、光マルチプレクサあるいは光デマルチプレクサとして用いられ得る光相互接続装置の一例を示した図である。 当該装置は、実質的に対称的な光回折格子14を構成している導波路によって接続された2つの実質的に同一かつ対称的に配置されたスターカプラ10及び12を有している。

    【0008】図1には、焦点F2に対するN個の入力ポートから放射状に配列されたN個の入力導波路からなるアレイ16が示されている。 入力導波路の各々は所定の幅Wを有しており、隣接する導波路から度αだけ異なった角度を有するように配置されている。

    【0009】スターカプラ10は、2つの曲線状、好ましくは円弧状、の境界18a及び18bを有する自由空間領域を形成する誘電体平板18よりなる。 アレイ16
    中の入力導波路は、境界18aに沿って実質的に一様であるように自由空間領域18に接続されている。 図1に示されているように、これらの導波路は各々その隣接する導波路から境界18aに沿って距離tだけ離れている。

    【0010】M個の出力導波路よりなるアレイ20は、
    焦点F1に向かって放射状に配置されている。 アレイ2
    0中の各々の導波路は幅W'を有しており、隣接する導波路から角度α'だけ異なった角度を有するように配置されている。 アレイ20中の出力導波路は、境界18b
    に沿って実質的に一様であるように自由空間領域18に接続されている。 出力導波路の各々は、図1に示されているように、隣接導波路から境界18bに沿って距離t'だけ離れている。

    【0011】回折格子14のM個の導波路は、各々長さl sを有する導波路が対称的に配置されたものである。
    ここで添字sは中心の導波路を0としている。 図2に示されているように、回折格子14の半分は各々3つの部分から出来ており、各々放射状、円弧状及び等間隔平行導波路を構成している。 s番目の導波路の全体の長さは、l s =2R s (θ s −sinθ s )+2t s (1−co
    sθ s )+h 0である。 ここで、h 0は定数であり、R sはs番目の曲率半径である。

    【0012】アレイ20中の出力導波路は各々回折格子14の導波路の入力に接続されている。 回折格子中の各々の導波路の長さは回折格子中の他の全ての導波路の長さと異なっており、その結果、スターカプラ10から回折格子の導波路に伝播する光信号に所定の相異なった位相差が与えられる。 なぜなら、信号が回折格子の出力に到達するまでに通過しなければならない経路長が異なるからである。 よって、回折格子14の導波路の出力は、
    導波路の長さの関数であるような相異なった位相を有することになる。

    【0013】回折格子14の導波路の出力は、焦点F4
    から放射状に配置されているM個の入力導波路よりなるアレイ22に接続される。 アレイ22は回折格子14の出力を第二のスターカプラ12に接続する。 スターカプラ10と同様、スターカプラ12は、2つの曲線状、好ましくは円弧状、の境界24a及び24bを有する自由空間領域を形成している平板誘電体材料24よりなる。
    入力導波路のアレイ22は、境界24aに沿って実質的に一様な分布となるよう自由空間領域に対して接続されている。

    【0014】N個の出力導波路よりなるアレイ26は、
    焦点F3に対するN個の出力ポートから放射状に配置されている。 アレイ26中の出力導波路は、境界24bに沿って実質的に一様な分布となるよう自由空間領域に対して接続されている。

    【0015】アレイ16、20、22、及び26中の隣接する導波路間の相互結合によって引き起こされる位相誤差は、図1に示されたデバイスのようなデバイスにおけるクロストークを増大させ、エネルギー伝送効率を低下させる。 従って、焦点F1−F4はこのような位相誤差を最小にするような特定の位置に配置される。 より詳細に述べれば、焦点F1はアレイ16の位相中心S2に位置しており、F2はアレイ20の位相中心S1、F3
    はアレイ22の位相中心S4、及びF4はアレイ26の位相中心S3にそれぞれ位置している。

    【0016】図1に示されたアレイのような導波路アレイの位相中心は、当該アレイが特定の入力導波路から励起された場合に当該アレイによって放出される光波面に対する等位相面を最もよく近似する円の中心であると考えられる。 図1に示されたアレイのような導波路間の相互結合の程度が著しいアレイにおいては、位相中心は、
    一般的に、自由空間領域の境界から距離dだけ離れた自由空間領域の外部に位置している。 放射状に配列された導波路アレイの位相中心の位置は、与えられた励起に対する導波路から流出する放射の振幅及び位相を導波路からの距離の関数として計算する公知のビーム伝播法を用いることによって決定される。 この方法によれば、図1
    の装置においてある一つのアレイの中心の導波路が励起されると仮定される。 入力励起が中心の導波路、すなわち同一のスターカプラに接続されている他方の導波路アレイの焦点を通過するように配置された導波路、に対して印加されたと仮定すると、距離dは当該焦点を中心とするある参照円に沿って計算された位相の偏差が最小となるように選択される。 この最小化に関しては、種々の方策が適応され得る。 例えば、dは、中心導波路と隣接する2つの導波路との位相差を出来る限り0に低減するように選択される。 あるいは、中心の導波路と周辺の導波路との位相差を最小にするように選択される。 一般に、後者のようにすることによってアレイ全体としての位相差のピーク値を最小にすることが可能であることがわかっている。

    【0017】このようにしてdが選択された場合、導波路アレイ全体にわたって受容され難いほどの位相誤差が残存してしまう。 この残存誤差は、回折格子の腕の長さl sを適切に選択して回折格子全体にわたって腕の長さの差l s −l s-1が相異なるようにすることにより低減される。

    【0018】図1の装置は、光スイッチ、光マルチプレクサ、あるいは光デマルチプレクサとして用いられ得る。 ある特定の波長λ 1の入力エネルギーがアレイ16
    の特定の入力導波路すなわち入力ポートへの入力である場合、入力エネルギーは自由空間領域18中に拡散し回折格子14のM個の導波路に分配され、入力エネルギーの部分部分がM個の導波路の各々を通じて伝播する。 これらの入力エネルギーの部分部分は自由空間領域24において境界24bに沿った希望するポイントに可能な限り最大のエネルギーが集中されるように組み合わせられる。 このポイントはアレイ26の複数個の出力導波路内の希望する入力に位置しているように選択され、このため入力光エネルギーが選択された出力導波路に入射される。 入力エネルギーが集中されるポイントの位置、及び入力光エネルギーが導かれる出力導波路の識別は、入力光エネルギーの波長の関数である。 よって、入力エネルギーが導かれる出力導波路を、入力光の波長を適切に設定することによって選択することが可能である。 入力エネルギーが導かれる出力導波路の識別は、入力エネルギーが導かれる入力導波路の識別の関数でもある。 よって、図1に示された装置は、N個の入力ポート及びN個の出力ポートを有する場合に、N個の入力導波路の内のいずれかからの光エネルギーをN個の出力導波路の内のいずれかへスイッチすることが可能である。

    【0019】図1の装置におけるある特定の入力ポートからある特定の出力ポートへの透過係数は実質的に入力波長の周期関数であり、ある特定の周期においては1に近い単一の透過ピークを有している。 入力及び出力導波路が空間的に任意の間隔を有して配置されている場合には、図1の装置は一般に各々の周期においてN 2個の異なった波長において透過極大を有している。 なぜなら、
    2は種々の入力及び出力ポートに対応する透過係数の総数であるからである。 これらの波長間の差は入力及び出力導波路の間隔によって決定される。 多くの応用例においては、特定の周期におけるこのN 2個の波長を実質的にN個の波長λ 1 、. . . 、λ Nにおける透過極大に合体させるために、一様な間隔を選択することが重要である。 以下、本発明に係るデバイスにおいてはこのような望ましい配置を有するように配置されていると仮定する。

    【0020】透過極大λ 1 、. . . 、λ Nの内の複数個の適切な波長からなる光入力エネルギーが入力導波路の内の一つに同時に導入されると、各々の波長はスターカプラ10内で拡散する。 光エネルギーの一部は回折格子1
    4のM個の導波路を通して伝播し、スターカプラ12の自由空間領域において組み合わせられる。 各々の波長の光エネルギーは相異なった出力導波路の入力に集中させられる。 よって、単一の入力ポートに導入された各々の波長の光エネルギーは、当該デバイスによって相異なった出力ポートに出力される。 すなわち、当該デバイスは入力導波路の内の一つに導入された複数個の波長のデマルチプレクサとして機能し得る。 出力導波路上に現われる波長の順序は複数個の波長を導入する入力導波路の関数である。 よって、複数個の波長よりなる入力波長が相異なった入力導波路に導かれた場合にはその順序が異なるものとなる。 よって、図1のデバイスはN個の入力ポート及びN個の出力ポートを有する場合にN×Nデマルチプレクサとして用いられ得る。

    【0021】既に述べられているように、図1のデバイスは対称的である。 それ故、複数個の相異なった入力波長λ 1 、. . . 、λ Nの入力光エネルギーが各々の入力導波路に導入された場合には、全ての入力波長は単一の出力導波路に導かれる。 出力導波路の識別は入力波長が入力導波路に導入される際の空間的順序の関数であり、かつ波長の大きさの関数である。 よって、図1の装置はN
    個の入力ポート及びN個の出力ポートを有する場合にN
    ×Nマルチプレクサとして用いられ得る。

    【0022】前述されているように入力導波路アレイの焦点を出力導波路アレイの位相中心に配置すること、及びその逆、により、デバイスのチャネル間のクロストークを低減し、所定の入力ポートから所定の出力ポートへのエネルギー伝送効率を維持することが可能である。 このことは、適切な導波路長を有する光回折格子全体にわたって一定ではない適切な経路長差を導入することにより、さらに改善される。 このようにして改善された図1
    の装置のスイッチング、マルチプレクシング、及びデマルチプレクシング機能は、種々の光通信システムにおいて用いられ得る。 この改善は、あらゆる光信号、例えば音声、データ、あるいはビデオ信号等を伝達する通信システムにおいて用いられ得る。 この改善は、長距離通信システムやローカルエリアネットワーク等の種々の配置の通信システムにおいて用いられ得る。

    【0023】以下に記述されている本発明の実施例の詳細は、図1に関してその概略が既に述べられている事項に関する理論的考察を反復しさらに強調するものである。 より詳細庭たる理論的考察が記述され、計算及び実験結果の詳細が報告される。

    【0024】ここで、以下の記述の理解を容易にするためのターミノロジーを議論する。 図1はp番目の入力ポートに導入された入力光エネルギーPを示している。 出力光エネルギーPT p,qはq番目の出力ポートから放出されるものであり、T p,qはp番目の入力ポートからq
    番目の出力ポートへの透過係数である。 p及びqの値はそれぞれ中央の入力ポート及び中央の出力ポートを0番目の入力ポート及び0番目の出力ポートとして数えた値である。 p番目の入力ポートは中央の入力ポートから角度にしてpαだけ離れており、q番目の出力ポートは中央の出力ポートから角度にしてqαだけ離れている。 光エネルギーP sは回折格子14のs番目の導波路を通過する。 sの値は回折格子の中央の導波路を0番目の導波路としてそこから数えた値である。 s番目の導波路は長さl sを有しており、アレイ20及び22の近傍において中央の導波路から角度sα'だけ離れている。

    【0025】例1: 以下に記載されるのは、図1に示された、数多くの入力及び出力チャネルを同時にマルチプレクス及びデマルチプレクスすることが可能な、本発明に係る波長選択N×N集積マルチプレクサの一例である。 当該マルチプレクサの波長応答は周期的であり、その周期はΛである。 各々の周期において、当該マルチプレクサは各々の入力ポートからN個の波長チャネルを受け取り、これらはデマルチプレクスされて効率的にN個の出力ポートに伝達される。 同様に、各々の出力ポートは、各々の周期において、N個のチャネルを各々の入力ポートから一つずつ受信する。 このようなマルチプレクサは、図1に従って、2つのN×Mスターカプラ及びそれらを組み合わせていてその2つのスターカプラ間の回折格子として機能するM個の相異なった長さを有する導波路から構成されたレンズ導波路によって実現され得る。 しかしながら、既に述べられているように、導波路アレイより成り立っているこの種の装置は、一般に、入力及び出力導波路間及び回折格子に接続された導波路間の相互結合によって引き起こされる収差の影響を受ける。 一般に、相互結合による望ましくない結果として、
    ある特定の出力ポート宛の入力信号の内のいくらかが他のポートにも伝達されてしまい、望ましくないクロストークを引き起こす。 相互結合によるその他の望ましくない結果としてはマルチプレクサ効率の低下があげられる。 もちろん、入力及び出力導波路の間隔あるいは回折格子に接続された導波路の間隔を増すことによって相互結合を低減することは可能である。 しかしながら、このことによりある与えられた周期Λ内に収まるチャネルの総数Nが減少し、以下の議論から明らかになるように、
    回折格子の効率も低下してしまう。 従って、以下に記述されるのは、強く結合された導波路を用いて、相互結合により引き起こされる収差を実質的に低減し、理想的に近い波長応答を実現させる修正方法の詳細である。

    【0026】図1に示されているようなマルチプレクサは、SiO 2 /Siテクノロジーを用いて集積化された形態で実現するのに特に適している。 より詳細に述べれば、導波路、スターカプラ、及び光学回折格子は、例えば光リソグラフィー技法を用いてSi基板上にパターニングされたSiO 2領域によって構成される。 マルチプレクサは長距離ネットワーク及びローカルエリアネットワークの双方において有用である。 ローカルエリアネットワークにおいては、マルチプレクサを用いることにより数多くのレシーバ及びトランスミッタを効率的に相互接続することが可能になる。 放送型スター配置の場合とは異なり、マルチプレクサには関連する1/N分割損失が存在しない。 このマルチプレクサは、その伝達行列が、それぞれ相異なった出力ポートに現われる信号に対応する同一の波長が複数個の入力ポートにおいて同時に用いられることをかのうにするような波長ルーティングデバイスである。 よって、各々N個の波長をカバーし得るN個の波長可変レーザーを用いることによって、当該マルチプレクサはN×Nスイッチとしても用いられ得る。 以下の2つのデザインは特に重要である。

    【0027】その内の1つのデザインは、与えられた回折格子のアパーチャに対する利用可能な最大数Nによって特徴付けられる。 このデザインは非常に効率的である。 なぜなら、あらゆる入力ポートに与えられた信号エネルギーのほとんどが出力ポートに伝達され、このことが当該マルチプレクサの各々の周期Λ(フリースペクトルレンジ)内の全ての波長において実質的に実現されるからである。 しかしながら、このマルチプレクサは比較的高いレベルのクロストークの影響を受け、それ故、付加的な入力及び出力フィルタを用いる必要が生ずる。 他方、第2のデザインは、非常に低レベルのクロストークを実現することが可能であるが、少なくともチャネル幅の2倍という比較的大きなチャネル間隔を必要とする。
    このデザインの重要な特徴は、その非常に優れた周波数応答であり、回折格子のアパーチャ分布を適切に最適化することにより、サイドローブを実質的に(非常に低いレベル、すなわち−30dB以下まで)低減するすることが可能である。 サイドローブが非常に低減されたこの種のマルチプレクサは、チャネル数Nが大きい場合に特に有用である。 なぜなら、干渉が利用可能な最大のNを決定する最も重要な制限になるからである。

    【0028】図1のマルチプレクサは、2つの公知の条件を満たさなければならない。 第一に、当該マルチプレクサが効率的であるために、各々の入力導波路に供給されたエネルギーの大部分が回折格子の導波路に伝達されなければならない。 第二に、入力導波路は回折格子の中央のブリユアンゾーン内に位置していなければならない。 図1においては、回折格子は角度的にα'の間隔を有する放射状導波路に接続されたM個の結合されていない導波路よりなる。 それ故、回折格子の視野を規定する中央ゾーンの角度幅2γ'は、2γ'α'〜λ/Rという関係式によって決定される。 ここで、RはF 1からF 2
    までの距離である。 回折格子が前記視野内で効率的に機能するためには、回折格子の放射状導波路が自由空間領域の近傍で強く結合されていなければならない。

    【0029】さらに、回折格子の角度アパーチャは入力アレイによって放射される入力エネルギー全体と交差するのに充分なほど大きくなくてはならない。 すなわち、
    Mα'は各々の入力導波路によって照射される自由空間領域内のフィールドの角度幅2γを越えていなければならない。 この条件下におけるある与えられたMに対するNの最大値はMに等しいことが容易に示され、入力及び出力導波路が強く結合している場合に実現される。 各々の入力導波路の自由空間領域内の放射パターンは、その角度幅が近似的に入力アレイの中央のブリユアンゾーンの幅に等しいような四角形のパターンに近ずく。 最大のNを有するこの種のマルチプレクサは最大の効率を有している。 しかしながら、後に指摘されるように、その波長応答によって生成される比較的大きなサイドローブを有している。 これらのサイドローブは後に示されているようにNを低減することによって実質的に低減される。
    以下においては、図1の2つのスターカプラが上記基準に従って適切にデザインされており、各々の入力導波路に供給されたエネルギーがアレイのM個の導波路に効率的に伝達される、ということが仮定されている。 よって、残存する問題点は、相互結合によって引き起こされるクロストークを最小にしながら入力エネルギーの種々の波長成分を効率的にデマルチプレクスさせることである。

    【0030】図1の各々のアレイは、2つの特性点、F
    i 、S i 、によって特徴付けられる。 ここで、F iは放射状の線の焦点であり、 S iはアレイの中央の導波路を励起することによって生成される放射の位相中心である。 修正方法は2つの条件が満たされることを要求する。 第一の条件は2つのスターカプラを最適化するものである。 この条件は、各々のスターカプラを、カプラに接続された各々のアレイの位相中心が同一のカプラに接続された他のアレイの焦点と実質的に一致するようにデザインすることによって充足される。 第二の条件は、相互結合によって引き起こされる残留収差を最小にするものであり、回折格子を形成しているM個の導波路の長さl iを適切に選択することによって充足される。 これらの導波路の機能は、回折格子の隣接する導波路を伝播する信号間に一定の経路長差lを導入することである。 l
    の適切な値は、βl=2πJを満たすような特定の波長におけるマルチプレクサの端子特性を最適化することによって得られる。 ここで、Jはアレイの次数であり、β
    は導波路の伝播定数である。 この波長において、マルチプレクサの透過係数は2つの特定のポートに対して最適化されなければならない。 この特定のポートは2つのカプラの焦点F 1 、F 2及びF 3 、F 4を含む中央の導波路である。 出力信号を最大にするために、長さl iは、M個の導波路に対応する種々の信号成分が全て同一位相で寄与するよう、回折格子の次数によって決まる2πJの定数倍を除いて適切に選択されなければならない。 このようにすることによって入力エネルギーの大部分は考慮している出力ポートへ伝達される。 よって他のポートへ伝達される入力エネルギーが無視できるほどであるため、
    クロストークも無視できるレベルとなる。 さらに、当該マルチプレクサが中央のポートに対して最適化されると、当該マルチプレクサは他のポートに関してもクロストークは無視できるレベルとなり効率的に機能する。 このことは本発明に係る修正方法における第一の条件の結果であり、以下に詳述される。

    【0031】本発明に係るマルチプレクサの2つの特定のポート、すなわちp番目の入力ポート及びq番目の出力ポートを考える。 対応する透過係数は、ローレンツ(Lorentz)の交換法則に従って、マルチプレクサをこれら2つのポートから励起してM個の導波路内に生成される信号を決定することによって最も適切に導出される。 この2組の信号は反対方向に伝播する。 さらに、マルチプレクサの対称線を考慮することによって、
    q番目の出力ポートを励起することによって生成される信号はq番目の入力ポートを励起することによって生成される信号の複素共役であることが理解される。 ここで、A i 、φ iがそれぞれp番目のポートによって生成された対称線上での振幅及び位相を表わすものとする。 透過率が最大となる波長において前記2組の信号の間で完全な一致(結合度1)を得るためには、A i 、φ iは本質的に3つの条件を充足しなければならない。 まず第一に、A iがpとは独立でなければならない。 第二に、φ i
    −φ i-1がpに関してリニアに変化しなければならない。 第三に、φ i −φ i-1はiとは独立でなければならない。 本発明に係る修正方法は、よい近似でこれら3つの条件を充足する。 最後の条件から、最大透過率はφ i
    φ i-1が2πの整数倍となるような波長において実現されることが理解される。 他の2つの条件は、焦点F 1及びF 2の位置を適切に選択することによってより近似で充足される。 相互結合がない場合には、最適位置は既知である。 この場合は焦点F 1及びF 2を自由空間領域の境界上に配置するのが最適である。 この条件が充足されない場合にどのようなことが生ずるかも既知である。 焦点F 1が境界からdだけ離れることによって、位相誤差 φ i −φ i-1 〜kdα'×(2i−1)/2 がp=0に対して生ずる。 この場合には、正規化された振幅A i /A 0もpの関数となる。 F 2の位置がずれることによって同様の結果が生じ、A iにpに関する新たな依存性が導入される。 このようなマルチプレクサは全てのポートに関して効率的ではありえなくなる。 ここで、
    その焦点が自由空間領域の境界に位置しているようなカプラにおける相互結合の影響を考える。 中央の導波路を励起することにより、自由空間領域中に放射された波面がF 1に中心を有さないことが理解される。 すなわち、
    その波面の曲率中心は境界からずれており、そのずれはA i及びφ iの双方に影響を与える。 これらの相互作用に起因する収差を補正するためには、各々のアレイの焦点は境界からずれた、他のアレイの位相中心と一致する場所に位置していなければならない。 dの最適値は、p=
    0に関して生成される前記位相誤差を最小にすることによって得られる。 他方、他の焦点F 2は、全てのpに関して近似的に同一のA iが生成されるように選択されなければならない。 実際には、各々周辺のポートに対応するpの特定の2つの値に対してこの条件が満たされれば充分である。

    【0032】マルチプレクサデザインにおける前述の条件の重要性は、この技法を用いて最適化された集積化S
    iO 2 /Siマルチプレクサの波長応答の計算結果を完全には最適化されていないマルチプレクサの波長応答と比較して示した図3において示されている。 前記最適化された場合においては、希望する波長応答を実現するために、前記焦点が自由空間領域から350μm離れて配置されなければならない。 前記完全には最適化されていない場合には、前記焦点の自由空間領域からのずれの量は200μmに低減されており、相互結合の影響が現われている。 この実施例における各々の自由空間領域は1
    350μmの長さRを有するものと仮定されており、導波路は一定幅W=W'=5μmを有するストリップで屈折率n 1 〜1.44を有しており、屈折率n 2 〜n 1
    0.003を有する物質によって分離されている。 自由空間領域の環状境界における隣接する導波路間の最終的な間隔t=t'は3μmである。

    【0033】前述した修正方法はNが大きい場合に特に重要である。 この場合には、回折格子の視野の与えられた角度幅γ'に対する入力導波路の角度差αは小さくなる。 p=0の場合に生成される位相誤差φ i −φ i-1は、
    隣接する入力導波路間の相当量の結合によって特徴付けられる相互作用領域の長さにリニアに比例して増大することが理解される。 この長さは、W及びW+tの与えられた値に関して、1/αにリニアに比例して増大する。
    よって、たとえW及びtの比較的大きな値が用いられたとしても、入力及び出力アレイの導波路間の相互結合を避けることは困難となる。 さらに、マルチプレクサの大きさを実質的に増大して与えられたウエハサイズに関して実現され得るNの最大値を実質的に減少させてしまうために、Wを余りにも大きく選択することはできない。

    【0034】以上に記載されてきた修正方法は図1に示された特定の回折格子に関して記述されたものである。
    しかしながら、当該方法は明らかに他の回折格子に関しても適用され得る。 その場合にも、入力及び出力導波路間の相互結合によって引き起こされるクロストークは、
    入力及び出力導波路の焦点の位置を適切に選択し、回折格子のアパーチャMα'にわたって相互作用によって引き起こされる位相誤差を(例えば適切なレンズあるいは反射鏡を用いて)修正するよう回折格子を適切にデザインすることによって実質的に除去される。

    【0035】図1のマルチプレクサが上述された修正方法を用いて最適化されると、当該マルチプレクサは、その波長応答の各々の周期Λにおいて、総数N個の入力チャネルをデマルチプレクスするようになる。 特定の入力ポートに対応するチャネルの間隔は、出力導波路の間隔によって決定される。 同様に、ある特定の出力ポートに伝達されるN個のチャネルの間隔は、入力導波路の間隔によって決定される。 ある応用例においては、一様でない間隔が望ましい場合があり、このことは入力及び出力アレイを適切にデザインすることによって実現され得る。 与えられたMの値に対して実現可能なNの最大値は、入力及び出力導波路が近接して配置されている場合に実現される。 このことにより、マルチプレクサの挿入損失も最小化される。 なぜなら、各々のカプラによるエネルギー伝達効率が最大となるからである。 しかしながらこのようなカプラは好ましくない特徴を有しており、
    その波長応答は比較的大きなサイドローブの影響を受け、最大透過率を有する波長以外の波長におけるクロストークとなる。 このことは、既に説明されているように、入力導波路によって近似的に生成される四角形の照明パターンの結果である。 しかしながら、このサイドローブは、本発明に係る以下の方法によって実質的に低減される。 この目的のためには入力導波路の幅W及び間隔tを増加しなければならず、与えられたMに対するNの値が低減される。 サイドローブを近似的に最小にする幅の最適値は、入力導波路による放射パターンの最初の2
    つの零点、あるいは適切な零点、近似的に回折格子の周辺導波路に対応する方向に生成される場合に近似的に得られる。 より詳細に述べれば、コサイン分布、すなわち(P s /P 00.5 〜cos(su)、を近似的に生成する必要があり、入力導波路の幅W及び間隔W+tを実質的に増加してNを低減し、回折格子の周辺部に対してP
    s 〜0としてパラメータuを最適化しなければならない。 このようにすることによって波長応答における第一のサイドローブをメインローブに関してその−30dB
    以下のレベルまで低減することが出来る。 このレベルは、回折格子の導波路内で生成される信号振幅A iをわずかに変化させるために回折格子の放射状アレイを一様ではない間隔を用いて修正することによってさらに低減され得る。 第一のサイドローブを最適に低減するためには、この第一のサイドローブのピークに対応する波長をまず決定しなければならず、次いで正弦波的摂動δA i
    〜δAcos(ci)をcを適切に選択して導入して、
    サイドローブにおける対応する摂動が第一のサイドローブのピークで最大となるようにしなければならない。 その後、振幅δAを適切に選択することにより、性能を犠牲にすることを最小限に抑えつつ所定のサイドローブの低減が実現される。

    【0036】例2: 以下に記述されるのは、本発明に係る、数多くの(およそ50までの)入力及び出力波長チャネルを同時にマルチプレクス及びデマルチプレクスすることが可能な別の集積化N×Nマルチプレクサのデザインである。 このマルチプレクサは2×2マハツェンダ(Mach−Zehnder)マルチプレクサの一般化である。 このマルチプレクサは、経路長が等しくないM個の経路によって接続された2つのN×Mスターカプラを有している。 導波路配列内の相互結合によって引き起こされる収差は、各々のスターカプラにフーリエ変換を正確に実行させる修正方法によって最適化される。 このマルチプレクサは、長距離ネットワーク及びローカルエリアネットワークにおける波長ルーティングデバイスとして有用である。

    【0037】N×Nマルチプレクサのデザインは、前述のSiO 2 /Siテクノロジーを用いて集積化された形態で大きなNの値に対して実現されるのに適している。
    このマルチプレクサは、図1に示されているように、回折格子を構成している等しくない経路長l sを有するM
    個の互いに結合されていない導波路によって接続された2つのスターカプラを有している。 各々のカプラは理想的な状況下においては100%に迫る効率を実現する放射状導波路よりなる2組の共焦点アレイという平面配置を用いて実現されるが、この場合には導波路間に強い相互結合が存在する。 相互結合によって引き起こされる収差は、各々のスターカプラに有限フーリエ変換を正確に実行させる修正方法を用いて最小化される。 この方法を用いることによって、実験結果によって例示されているように、回折格子のブリユアンゾーン全体にわたって高効率を得ることが可能である。 この種のマルチプレクサは、長距離ネットワーク及びローカルエリアネットワークの双方において波長ルーティングデバイスとして有用である。 このマルチプレクサの入力−出力のマッピングにより、同一の信号が複数個の入力ポートに同時に印加されることが可能となり、対応する信号はそれぞれ相異なった出力ポートへ現われることとなる。 よって、N個の波長を生成することが可能なN個の波長可変レーザーを用いることにより、このマルチプレクサはN×Nスイッチとして用いられ得る。

    【0038】図1のマルチプレクサは、2つの同一のカプラと伝播定数βを有するM個の結合されていない導波路よりなる回折格子とからなる対称的な装置である。 第一のカプラは焦点F 1及びF 2を有する2組の放射状導波路からなる周期的アレイよりなり、第二のカプラは焦点F 3及びF 4を有する2組の放射状導波路からなる周期的アレイよりなる。 導波路は屈折率n 1を有するストライプによって分離された一定の屈折率n 2を有するストライプである。 各々の焦点F iは、一様な屈折率n 2によって特徴付けられる自由空間領域の円弧状境界から(dあるいはd'だけ)ずれた場所に位置している。 ある特定の波長Λでp番目の入力ポートに供給された入力エネルギーPは、効率ε p =(ΣP s )/Pで回折格子に伝達される。 ここで、P sは回折格子のs番目の腕におけるエネルギーである。 最適化されたマルチプレクサにおいては、残留収差を無視することにより、p番目の入力ポートからq番目の出力ポートへのエネルギー伝達係数T
    p,qは、T p,q =|ΣP s exp(jφ s )| 2 /P 2で与えられる。 ここで、位相φ sは回折格子の腕の長さl sによって決定される。 これらの長さは、隣接する経路間での経路差が一定値lとなるように適切に選択されている。
    それ故、位相差φ=φ s −φ s-1は実質的にsに依存せず、 φ〜βl+kR(p−q)αα' (1) となる。 ここで、α、α'は(各々のカプラの)2つのアレイの導波路間の角度の差であり、RはF 1からF 2への距離である。 よって、T p,qとP sのフーリエ変換と間の簡単な関係式が得られる: T p,q =ε p ε q |h(φ)| 2 (2) ここで、 h(φ)=[ΣP s exp(jsφ)]/(ΣP s ) (3) である。 この関係式はマルチプレクサがまったく収差を有していないことを仮定している。 よって、T p,qの最大値によって与えられるマルチプレクサの効率は、2つのカプラの効率の積ε p ε qとなる。 このことは以下のように正当化される。 ローレンツの交換法則に従って、透過係数T p,qは、2つのポートp及びqを励起することによって回折格子内で(反対方向に)生成される2つのスーパーモード間の結合係数によって決定される。 2つのモード間の完全な一致(結合係数1)を仮定すると、
    p,q =ε p ε qとなる。 しかしながら、このためには2
    つの条件が必要となる。 第一に、2つのポートp及びq
    間の総光路長φ sはsに独立でなければならない。 第二に、エネルギーの相対値P s /P 0は、p及びqに独立でなければならない。 これらの条件は、前述のように焦点F iの位置を最適化することにより、よい近似で実現され得る。

    【0039】回折格子内で、F 1にその中心を有する参照円上のp=0に対して生成された信号を考える。 入力導波路間の相互結合が信号の位相に影響を与える。 相互結合により位相誤差δφ sが引き起こされるが、これはF 1の位置を最適化することによって最小化されなければならない。 F 1の最適位置は決定され得るものであり、これは入力アレイの位相中心と呼ばれる。 同様に、
    2の最適位置は第二のアレイの位相中心である。 もう一方のカプラに接続された導波路に関するF 3及びF 4の最適位置も同様にして決定される。 各々のカプラの2つの焦点の位置が適切に最適化されると、各々のカプラは近似的に各々のアレイの導波路間の相互結合のない2つのアレイよりなる共焦点配置と同等となり、その結果式(1)−(3)が近似的に成立する。 しかしながら、2
    つの焦点の位置を最適化するだけでは、収差は実質的に低減されるが完全には除去されない。 このような残存収差は長さl sを適切に選択することにより低減され得る。 この、2つの焦点の位置及び長さl sをそれぞれ適切に選択する方法は、最も完全な修正方法である。 一般に、その焦点が最適位置からずらされたマルチプレクサは収差を有しており、以下に例示されるように、効率が低下しクロストークが増加する。 F 1が長手方向にわずかにずれると、位相誤差δφ s 〜kδd(α's) 2 /2
    が引き起こされる。 他方、F 2のずれは一義的にはエネルギーP sに影響を与える。 このずれは第二のアレイを照射する入力電界の横方向のずれδx p 〜pαδd'を引き起こし、P sがpに従って変化することになる。 チャネル間隔Φ 0 、周期内のチャネルの総数N、及び焦点距離Rとの間には、近似的に成り立つ簡単な関係式が存在する。 式(1)−(3)より、透過係数T 0,1はT 0,0
    からΦ 0 =kRαα'だけ異なっている。 さらに、h
    (φ)は周期2πを有する周期関数であり、それ故一周期内のチャネルの総数はλ/(Rαα')である。 これは回折格子の中央のブリユアンゾーン内の入力導波路の総数でもある。 実際、このゾーンの角度幅はλ/(R
    α')であり、それ故、この値を角度間隔αで割ることにより所望の結果が得られる。 一般にNは整数ではなく、λに関して変化することに留意されたい。

    【0040】理想的には、サイドローブは非常に低いことが望ましく、同時に、チャネル間隔を最小化してチャネル総数を最大にするために、与えられたMに対するN
    をできるだけ大きくすることが望ましい。 Nの最大値は明らかにMであり、これはP s /P 0 〜1であるような効率のよいアレイを用いることにより効率的に実現され得る。 よって、N〜Mに対しては、 h〜sin(Nφ/2)/[Nsin(φ/2)] となり、最小のチャネル間隔を与える。 この値は、|h
    2の3dB落ちの点によって決定されたチャネル幅に近似的に等しい。 しかしながら、この場合のhは比較的大きなサイドローブの影響を受ける。 このサイドローブを実質的に低減するために、以下に示されているように、チャネル間隔をファクタ1.7だけ増加させ、M〜
    2Nとしなければならない。

    【0041】まず、全てのアレイがコア幅W〜5μmで△n〜0.003のSiO 2 /Si導波路を用いて効率的にデザインされていると仮定する。 自由空間領域の近傍でコア間には3μmのギャップtがあることを仮定し、デザイン波長λ〜λ/n=1.3μmとする。 回折格子の中央のブリユアンゾーン内の入力導波路の数Nは焦点距離Rによって決定される。 以下の例においてはR
    〜1350μmとするのでN〜10となる。 入力アレイの放射特性を伝播光束法によって計算することにより、
    回折格子の各々の腕での振幅及び位相を決定することが可能である。 F 1の位置を最適化することにより、各々の位相中心の自由空間領域からのずれが(d/W)ta
    nα〜0.55によって正確に与えられることがわかる。 よって、R=1350μmに対してはd〜350μ
    mとなる。 図4は、N=10及びM=11に対して伝播光束法によって最適化されたマルチプレクサにおけるT
    0,0の振舞いを示した図である。 この図には、dを20
    0μmだけ小さくした場合の効果も示されている。 相互結合の結果として生じた収差によりメインローブが乱され、効率が低減しクロストークが増大している。

    【0042】上述された具体例においては、入力アレイが回折格子の各々の腕にほぼ等しいエネルギーを供給している。 次に、近似的なコサイン分布、すなわち(P s
    /P 00.5 〜cos(su)、を生成し、入力導波路の幅W及びその間隔W+tを実質的に増加してNを低減することにより、パラメータuを最適化する。 Nを10から7に低減し、W〜10μm及びt=6μmとすることにより、hのサイドローブは図4に示されているように−25dB以下に低減され得る。 Mを11から15に増加することによっても、このサイドローブは、図4及び図5に示されているように、さらに−36dB以下に低減され得る。 この時点においてチャネル間隔はチャネル幅の1.7倍以上であり、これはサイドローブが−30
    dB以下である場合に実現され得る(おそらく)最小チャネル間隔である。 T p,qの振舞いは、p,qの全ての値に対して式(1)−(3)と合致することが見いだされた。 よって、波長依存性は近似的にp,qとは独立であり、φ=0に対する効率は、T p,q =(T 0,p0,q
    0.5によって正確に与えられた。 ここで、T 0,qは、|q
    |=0、. . . 、3に対してそれぞれ0.944、0.
    943、0.927、0.816である。 このことは、
    マルチプレクサが回折格子の中央ゾーン全体において、
    すなわちh(φ)の周期によって決定される自由スペクトルレンジ全体において、良好に動作していることを示している。 このゾーンのエッジに対応する入力及び出力ポートの周辺効率は、ブラッグ反射から予想されるように実質的に低い。

    【0043】以上、W及びtの代表的な値を有するマルチプレクサの性能が議論された。 比較的小さな焦点距離R〜1350μmが選択され、N=7−10となる。 より大きなRを選択することによってより大きなNが得られる。 なぜなら、W及びW+tの与えられた値に対してNはRに関してリニアに増大するからである。 しかしながら、収差もRに関してリニアに増大するのでこのことはデザインの際に考慮されなければならない。 大きなN
    に対しては入力及び出力導波路間の相互結合を回避することは困難であり、大きなNに対しても収差を修正する方法は特に重要になる。 次の具体例は前述されたデザインに基づく2つのマルチプレクサの測定された性能を記述する。

    【0044】例3: SiO 2 /Si導波路を用いて作成された集積化されたN×Nマルチプレクサの性能が測定された。 N=7に対する挿入損失は通常2.5dB以下であり、クロストークは−25dB以下であった。 このマルチプレクサの応答はほぼ周期的である。 各々の周期において、マルチプレクサは各々の入力導波路から総数N個のチャネルを受容し、各々のチャネルを特定の出力ポートへ効率的に伝達する。 同様に、各々の出力ポートは各々の入力ポートからN個のチャネルを受信する。
    よって、同時に伝達され得るチャネルの総数はN 2であるが、光の周波数としてはN個しか必要としない。

    【0045】ここに報告されているのは、SiO 2 /S
    i導波路を用いて作成された集積化されたN×Nマルチプレクサの性能である。 マルチプレクサの応答はほぼ周期的である。 各々の周期において、マルチプレクサは総数N 2個のチャネルをマルチプレクスしデマルチプレクスする。 よって、各々の出力ポートは各々の入力ポートからN個のチャネルを受信する。 同一の波長が同時に全ての入力ポートにおいて用いられ得る。 なぜなら、対応する信号が相異なった出力ポートに現われるからである。 よって、各々N個の波長をカバーするN個の波長可変レーザーを用いることによって、このマルチプレクサはN×Nスイッチとして用いられ得る。 さらに、放送型スターカプラと異なり、1/N分割損失は存在しない。

    【0046】このマルチプレクサは、図1に示されているように、カプラ間の回折格子として機能するM個の導波路によって接続された2つの同一のスターカプラよりなる。 一つの入力ポートから信号を挿入するように動作させられた場合には、このマルチプレクサは通常の1×
    Nデマルチプレクサとして機能する。 しかしながら、このマルチプレクサは周期Λ全体にわたって良好な性能を有するという点で従来技術に係るものとは異なっている。 この特徴は、種々のアレイにおける隣接する導波路間の相互結合によって引き起こされる収差を最小にする前述の修正方法を用いることによって得られるものである。 N=7及びN=11を有するような種々の集積化されたマルチプレクサが作製され、その実測された性能は前述の伝播光束法に基づく計算結果とよく一致している。 N=7に対しては、入力から出力ファイバーへの挿入損失は通常2.5dB以下であり、クロストークは通常−25dB以下である。 同様の結果はより大きなNに対しても期待される。 よって、このマルチプレクサは長距離ネットワーク及びローカルエリアネットワークそしておそらくパケットスイッチにおける波長ルーティングデバイスとして有用である。

    【0047】このマルチプレクサは、図1に示されているように、カプラ間の回折格子を形成しているM個の導波路によって結合された2つの同一のスターカプラよりなる。 各々のカプラは、虚焦点F iから放射状に配置されている放射状導波路よりなる2組の周期的アレイの間の自由空間領域を構成している誘電体平板を有している。 この自由空間領域の近傍においては各々の導波路は近接して配置されている。 その結果、隣接する導波路間の結合が収差を引き起こし、カプラの伝達行列に影響を与えてしまうため、前述された修正方法を用いて最小化されなければならない。 この目的のために、各々のカプラの焦点は自由空間領域からの距離d及びd'を適切に選択することにより最適化されなければならない。 最適なdは、例えば第一のカプラの中央のポートを励起し、
    1に中心を有する参照円上の回折格子の腕において生成される計算された位相誤差を最小にすることにより求められる。 2つのカプラによって引き起こされる位相誤差を最小にした後に残留する位相誤差は回折格子の腕の長さl sを最適化することによってさらに低減され得る。 このため、最適化された回折格子はその回折格子全体にわたる一定の差l s −l -1によって正確に特徴付けられるものではないことに留意されたい。

    【0048】このマルチプレクサは以下のように機能する: p番目のポートに供給された入力信号は自由空間領域へ放射され、そのエネルギーの大部分は回折格子によって受容される。 このエネルギーのある部分は第二のカプラによってq番目の出力ポートへ伝達される。 この回折格子の目的は、2つのカプラを接続している隣接する経路間の一定の経路長差l〜l s −l s-1を実現することである。 このことにより、伝播定数β〜2π/λに比例して増加する位相差φ=βlが生ずる。 よって、エネルギー伝達係数T p,qは実質的に1/λに関して周期的に変化することになり、φが2πの整数倍であるような波長において伝達係数のピークが形成される。 この際、
    本発明に係る修正方法を用いて、周期Λ(lによって決定される自由スペクトル範囲)全体にわたってより改善された性能を得ることが可能である。

    【0049】上述の方法は最大透過係数を実現する波長において2つのカプラ間のよいマッチングを保証する。
    よって、マルチプレクサの効率は、よい近似で、2つの量、すなわち2つのカプラの効率ε p及びε q 、の積で表わされるようになる。 この内の一つのε pは、入力エネルギーの回折格子へ伝達される割合である。 同様に、伝達の方向を逆にして考えると、ε qはq番目のポートから回折格子のM個の導波路へのエネルギー伝達効率である。 積ε p ε qは、T p,qの最大値に対応するマルチプレクサの効率ε p,qに近似的に等しい。 T p,qの波長依存性は、係数C s =P s /P 0のフーリエ変換によって規定される。 ここで、P sはp番目の入力ポートから回折格子のs番目の導波路へ伝達されるエネルギーを表わしている。 結果としてメインローブの幅及びサイドローブのレベル等のT p,qの主たる特性は、入力アレイの放射特性によって決定される。 すなわち、それらは入力導波路の幅W及びその間隔W+tによって決定される。 既に議論されているように、効率的に最狭の波長応答及び最小のチャネル間隔を実現するデザインは、最小の間隙tを有するように配置された入力アレイ及び強く結合された導波路を用いることによって得られる。 このことにより(ある与えられた回折格子に対する)チャネル数を最大にすることが出来るが、比較的高いサイドローブも生成されてしまう。 このサイドローブを低減するにはNを低減しなければならない。 ここでは、2つの相異なったアプローチ、すなわち一方は近接して配置された導波路を用いてNを最大にする方法、他方はサイドローブを最小にする方法、を用いてデザインされた2つのマルチプレクサの実測された性能が記述される。

    【0050】第一の方法を用いた場合では、全てのアレイに対して同一のW及びtの値が選択された。 コアは一定の幅W=W'=5μmを有しており、間隙は自由空間領域の近傍で幅t=t'=3μmである。 コアは屈折率差Δn〜0.0035を有するようにして実現された。
    第一のデザインは、N=11及びM=11によって特徴付けられる。 N=11及びM=11の場合には、焦点F
    1と境界18aとの間の距離、焦点F2と境界18bとの間の距離、焦点F3と境界24aとの間の距離、及び焦点F4と境界24bとの間の距離は全て350μmであった。

    【0051】第二のデザインにおいては、入力導波路の幅及び間隔は、N=7、W=10μm及びt〜6μmと選択することによって増加させられており、実質的にサイドローブが低減されている。 同一のNの値及びM=1
    1、13及び15を有する複数個のマルチプレクサが製作された。 N=7及びM=11、13、及び15の場合には焦点F1と境界18aとの間の距離及び焦点F4と境界24bとの間の距離は20μmであった。 N=7に関するこれら3つの場合には焦点F2と境界18bとの間の距離及び焦点F3と境界24aとの間の距離は共に350μmであった。 これらの3つのマルチプレクサは同様な性能を有していたが、M=15の場合により低いサイドローブが実現された。 ここでの議論を簡潔にするために、N=11、M=11、Λ〜16.5nm及びN
    =7、M=15、Λ〜23.1nmの場合に対して得られた性能が示される。

    【0052】双方の場合とも、T p,qのパターンはp,
    qに関してはほとんど変化せず、挿入損失はε p,q
    (ε 0p ε 0q0.5によって近似的に与えられた。 N=1
    1の場合のチャネル間隔はチャネル幅に近似的に等しく、図6にTM偏光に関して示されているように、T
    p,qのパターンは比較的高いサイドローブを有している。 N=7に関してはサイドローブはより低く−25d
    B以下であり、チャネル間隔のチャネル幅に対する比は、図7に示されているように、ファクタ1.7だけ増加した。 全ての透過係数は入力ファイバーから出力ファイバーへ測定された。 これらの値にはファイバーの結合損失及び曲げ損失に起因する0.7dBが含まれている。 N=7に関しては、TM偏光に対する挿入損失を与える効率ε 0,0はおよそ−2.3dBであり、およそ−
    1.7dBほどの過剰な損失があることになる。 TE偏光に対する損失はより大きく、およそ−2.5dBであった。 さらに、歪に起因する複屈折により、TE偏光に対する伝達ピークはパターン全体の形に対する影響はなかったもののおよそ6オングストロームほどシフトした。 図8及び図9は、中央のポートp=0に対するT
    p,qのパターンを示した図である。 N=7に対しては、
    p=0に関する挿入損失の実測値は ε 0,q =0.58、0.58、0.57、0.44(|
    q|=0、1、2、3) であった。 p≠0の場合には、挿入損失はε p,q 〜(ε
    0p ε 0q0.5で近似的に与えられる。

    【0053】収差のないマルチプレクサに対する透過係数T p,qは、係数P s /P tのフーリエ変換によって決定される。 ここで、P tは総入力エネルギーを表わし、P s
    は回折格子のs番目の導波路に伝達されるエネルギーを表わしている。 P sの値はマルチプレクサを対称線に沿って劈開することにより測定された。 これらの値は残留収差によって回折格子内に引き起こされる全ての位相誤差を除去することによって得られるマルチプレクサの性能を決定するために用いられた。 その結果は計算されたパターンとよく一致した。 より詳細に述べれば、N=7
    の場合にはサイドローブは−32dBより小さいものであった。 図8におけるより大きなサイドローブは、主として0.05λより小さい位相誤差によって引き起こされたものであり、これは長さl sをわずかに修正することによって補正され得る。

    【0054】上述された結果は、2つのスターカプラを用いることにより、2×2マハツェンダ干渉計に類似のN×Nマルチプレクサを実現することが可能であることを示している。 強く結合された入力及び出力導波路を用いることにより、チャネル間隔をチャネル幅に近付けることが可能となり、応答関数T p,qは|sin(Nφ/
    2)/[Nsin(φ/2)]| 2で近似的に与えられる。 さらに、N=7に対して得られた結果は、T p,qのサイドローブが、M〜2Nとなるように選択しかつチャネル間隔をおよそファクタ1.7ほど増大させることによって実質的に低減され得ることを示している。 双方のデザインの重要な特徴は、それらが回折格子の利用可能な視野全体を完全に利用するという点である。

    【0055】以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。

    【0056】

    【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、光スイッチング、光マルチプレクシング、及び光デマルチプレクシング装置における隣接する導波路間の相互結合によって生成されるクロストークを、当該装置の入力から出力への効率的なエネルギー伝送を維持しつつ、低減する装置が提供される。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明に係る集積化された光スイッチング、
    光マルチプレクシング、及び光デマルチプレクシング装置の一例を示す図である。

    【図2】 図1に示されている光回折格子の一導波路の半分を示した図である。

    【図3】 図1に示された装置と同等の装置の完全に補正された場合及び部分的に補正された場合の波長応答の一周期Λ分を示した図である。 すなわち、中央の入力ポートから中央の出力ポートへの経路の透過係数T
    0,0を、Λに関して規格化して透過係数が最大となる波長を0とした場合の入力波長Φの関数として示した図である。

    【図4】 N=10及びM=11の場合に最適化されたマルチプレクサのT 0,0のパターンを最適化されていない場合と対応させて示したグラフである。 N=7及びM
    =11及び15の場合の最適化されたT 0,0のパターンも示されている。

    【図5】 N=7及びM=15の場合の最適化されたマルチプレクサのT 0, qパターンを示すグラフである。

    【図6】 チャネル間隔が1.5nmの場合の最適化された11×11マルチプレクサの実測されたTM透過係数パターンT 0,0及びT 0,1を示す図である。

    【図7】 チャネル間隔が3.3nmの場合の最適化された7×7マルチプレクサの実測されたTM透過係数パターンT 0,0及びT 0,1を示す図である。

    【図8】 最適化された11×11マルチプレクサの実測されたTM透過係数パターンT 0,qを示す図である。
    周期Λはおよそ16.4nmである。

    【図9】 最適化された7×7マルチプレクサの実測されたTM透過係数パターンT 0,qを示す図である。 周期Λはおよそ23.1nmである。

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