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接続構造体、及び異方性導電接着剤

阅读:61发布:2024-01-26

专利汇可以提供接続構造体、及び異方性導電接着剤专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】加飾印刷部にピンホールなどの欠陥が生じた場合でも、加飾印刷部の外観が損なわれるのを防止することができる接続構造体、及び異方性導電接着剤を提供する。【解決手段】接続構造体において、加飾層12上に電極13が形成された第1の電子部品10と、第1の電子部品10の電極13と対向する電極22が形成された第2の電子部品20と、第1の電子部品10の電極13と第2の電子部品20の電極22とを接続する異方性導電膜30とを備え、異方性導電膜30が、導電性粒子31と、黒色顔料32とを含有する異方性導電接着剤の硬化物からなる。これにより、加飾印刷部のピンホールの光漏れを低減させ、加飾印刷部の意匠性を維持することができる。【選択図】図1,下面是接続構造体、及び異方性導電接着剤专利的具体信息内容。

  • 加飾層上に電極が形成された第1の電子部品と、
    前記第1の電子部品の電極と対向する電極が形成された第2の電子部品と、
    前記第1の電子部品の電極と前記第2の電子部品の電極とを接続する異方性導電膜とを備え、
    前記異方性導電膜が、導電性粒子と、黒色顔料とを含有する異方性導電接着剤の硬化物からなる接続構造体。
  • 前記異方性導電膜が、ラジカル重合型の異方性導電接着剤の硬化物であり、
    前記黒色顔料が、炭素が主原料ではない請求項1記載の接続構造体。
  • 前記黒色顔料が、チタン系黒色顔料である請求項1又は2記載の接続構造体。
  • タッチパネル機能を有する表示窓部と、前記表示窓部以外の周縁部に形成された加飾層と、前記加飾層上に電極が形成された第1の電子部品と、
    前記第1の電子部品の電極と対向する電極が形成された第2の電子部品と、
    前記第1の電子部品の電極と前記第2の電子部品の電極とを接続する異方性導電膜とを備え、前記異方性導電膜が、導電性粒子と、黒色顔料とを含有する異方性導電接着剤の硬化物からなるタッチパネル。
  • 膜形成樹脂と、ラジカル重合性樹脂と、ラジカル重合開始剤と、導電性粒子と、炭素が主原料ではない黒色顔料とを含有する異方性導電接着剤。
  • 前記黒色顔料が、チタン系黒色顔料である請求項5記載の異方性導電接着剤。
  • 前記黒色顔料が、膜形成樹脂と、ラジカル重合性樹脂と、ラジカル重合開始剤とを含む接着剤成分100質量部に対して2〜40質量部配合されてなる請求項5又は6に記載の異方性導電接着剤。
  • 加飾層上に電極が形成された第1の電子部品の電極上に、導電性粒子と、黒色顔料とを含有する異方性導電フィルムを仮貼りし、
    前記異方性導電フィルム上に第2の電子部品を配置し、
    前記第2の電子部品の上面から圧着ヘッドにて押圧する接続構造体の製造方法。
  • 说明书全文

    本発明は、異方性導電接着剤を用いて電子部品を接続させた接続構造体、及び異方性導電接着剤に関する。

    近年、設計自由度を向上させるため、例えば、カバーガラス一体型タッチパネルにおいて、外周部に額縁状に加飾印刷された加飾層上に電極を形成し、加飾層上で回路部材と接合することが提案されている。

    しかし、加飾印刷部にピンホールなどの欠陥が生じた場合、バックライトの照光により光漏れなどが生じ、外観が損なわれる。 また、検査により加飾印刷部にピンホールを見つけても、すでに加飾層上に配線が形成されているため、修復は困難である。

    特開2009−088465号公報

    本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、加飾印刷部にピンホールなどの欠陥が生じた場合でも、加飾印刷部の外観が損なわれるのを防止することができる接続構造体、及び異方性導電接着剤を提供することを目的とする。

    前述した課題を解決するために、本発明に係る接続構造体は、加飾層上に電極が形成された第1の電子部品と、前記第1の電子部品の電極と対向する電極が形成された第2の電子部品と、前記第1の電子部品の電極と前記第2の電子部品の電極とを接続する異方性導電膜とを備え、前記異方性導電膜が、導電性粒子と、黒色顔料とを含有する異方性導電接着剤の硬化物からなることを特徴とする。

    また、本発明に係るタッチパネルは、タッチパネル機能を有する表示窓部と、前記表示窓部以外の周縁部に形成された加飾層と、前記加飾層上に電極が形成された第1の電子部品と、前記第1の電子部品の電極と対向する電極が形成された第2の電子部品と、前記第1の電子部品の電極と前記第2の電子部品の電極とを接続する異方性導電膜とを備え、前記異方性導電膜が、導電性粒子と、黒色顔料とを含有する異方性導電接着剤の硬化物からなることを特徴とする。

    また、本発明に係る異方性導電接着剤は、膜形成樹脂と、ラジカル重合性樹脂と、ラジカル重合開始剤と、導電性粒子と、炭素が主原料ではない黒色顔料とを含有することを特徴とする。

    また、本発明に係る接続構造体の製造方法は、加飾層上に電極が形成された第1の電子部品の電極上に、導電性粒子と、黒色顔料とを含有する異方性導電フィルムを仮貼りし、前記異方性導電フィルム上に第2の電子部品を配置し、前記第2の電子部品の上面から圧着ヘッドにて押圧することを特徴とする。

    本発明によれば、異方性導電膜の黒色顔料が、加飾印刷部における光漏れを低減するため、加飾印刷部の外観が損なわれるのを防止することができる。

    本発明を適用した接続構造体を示す断面図である。

    接続構造体の一例を示す斜視図である。

    実施例3の異方性導電フィルム用いて作製した接続構造体について、評価用ガラス基板側から照明を当て、評価用FPC側から金属顕微鏡で観察した写真である。

    比較例1の異方性導電フィルム用いて作製した接続構造体について、評価用ガラス基板側から照明を当て、評価用FPC側から金属顕微鏡で観察した写真である。

    以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。
    1. 接続構造体2. 異方性導電接着剤3. 実施例

    <1. 接続構造体>
    図1は、本発明を適用した接続構造体を示す断面図である。 図1に示すように、接続構造体は、加飾層12上に電極13が形成された第1の電子部品10と、第1の電子部品10の電極13と対向する電極22が形成された第2の電子部品20と、第1の電子部品10の電極13と第2の電子部品20の電極22とを接続する異方性導電膜30とを備える。 また、異方性導電膜30は、導電性粒子31と、黒色顔料32とを含有する異方性導電接着剤の硬化物からなる。 これにより、加飾印刷部にピンホールなどの欠陥が生じた場合でも、異方性導電膜30の黒色顔料32が、加飾印刷部における光漏れを低減させ、加飾印刷部の外観が損なわれるのを防止することができる。

    第1の電子部品10は、透明基板11と、透明基板上に加飾印刷された加飾層12と、加飾層12上に形成された電極13とを備える。

    透明基板11としては、例えば、可視光に対して80%以上の透過率を有するものを用いることができ、好ましくは95%以上の透過率を有するものを用いることができる。 一般に液晶表示装置に用いられるガラス等の無機透明基板、又は、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、環状オレフィンコポリマー等の透明樹脂基板を用いることができる。

    加飾層12は、着色樹脂組成物の硬化物により形成されてなる。 着色樹脂組成物は、例えば、モノマー、光重合開始剤、増感剤、溶剤などを含有する樹脂バインダーに着色剤を分散させて調製される。 着色剤は、加飾層12を所望の色に着色するものであり、顔料や染料を利用することができる。 顔料としては、有機顔料又は無機顔料のいずれであってもよく、また、その配合量は特に限定されるものではない。 加飾層12の色としては、デザイン性と生産性の観点から、遮光性のある黒色が好ましく用いられる。 デザイン性を重視する場合、金属層が設けられている場合もあるが、この場合でもコート材などで樹脂層が最表面に設けられることが多く、接着面の材質としては大きくは違わないことになる。

    このような第1の電子部品10として、例えば、カバーガラス一体型タッチパネルが挙げられる。 カバーガラス一体型タッチパネルは、タッチ位置感知するための信号ラインが形成されたタッチパネル機能を有する表示窓部と、透明基板11の視認側とは反対の面に形成され、表示窓部以外の周縁部に形成された加飾層11とを有する。 表示窓部は、例えば、静電容量式のタッチパネル層として、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、SiNx(シリコン窒化)などの透明電極が形成される。 上記のカバーガラスはガラス代替材料に置き換えられても、発明の本質には関係しないため、特に問題ない。

    第2の電子部品20は、基板21と、基板21上に形成された電極22とを備える。 このような第2の電子部品としては、FPC(Flexible Printed Circuits)、IC(Integrated Circuit)などが挙げられる。

    異方性導電膜30は、導電性粒子31と、黒色顔料32とを含有する異方性導電接着剤の硬化物からなり、導電性粒子31により第1の電子部品10と第2の電子部品20とを電気的に接続させる。

    異方性導電接着剤としては、ラジカル重合型、アニオン重合型、カチオン重合型などのいずれを用いても良いが、より低温硬化が可能であり、加飾層12への熱ダメージが少ないラジカル重合型が好適である。

    ラジカル重合型の異方性導電接着剤は、膜形成樹脂と、ラジカル重合性樹脂と、ラジカル重合開始剤と、導電性粒子と、黒色顔料とを含有する。 ここで、黒色顔料として一般的に用いられるカーボンブラックは、ラジカル補足性を有し、硬化阻害の要因となるため、ラジカル重合型の異方性導電接着剤には、炭素が主原料ではない黒色顔料が用いられる。 炭素が主原料ではない黒色顔料としては、チタン系黒色顔料を挙げることができる。

    このような構成からなる接続構造体は、第1の電子部品10の電極13上に、異方性導電フィルムを仮貼りし、異方性導電フィルム上に第2の電子部品20を配置し、第2の電子部品20の上面から圧着ヘッドにて押圧することにより製造される。 このような製造方法によれば、第1の電子部品10の電極13と第2の電子部品20の電極22とを導電性粒子31を介して電気的に接続するとともに、異方性導電フィルムを硬化させた異方性導電膜30によって第1の電子部品10と第2の電子部品20とを接着することができる。

    <2. 異方性導電接着剤>
    次に、前述した接続構造体に用いられる異方性導電接着剤について説明する。 本実施の形態における異方性導電接着剤は、膜形成樹脂と、ラジカル重合性樹脂と、ラジカル重合開始剤と、導電性粒子と、炭素が主原料ではない黒色顔料とを含有する。

    膜形成樹脂は、平均分子量が10000以上の高分子量樹脂に相当し、フィルム形成性の観点から、10000〜80000程度の平均分子量であることが好ましい。 膜形成樹脂としては、フェノキシ樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ブチラール樹脂などの種々の樹脂が挙げられ、これらは単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いても良い。 これらの中でも膜形成状態、接続信頼性などの観点からフェノキシ樹脂が好適に用いられる。 膜形成樹脂の含有量は、接着剤組成物100質量部に対して、通常30〜80質量部、好ましくは40〜70質量部である。

    ラジカル重合性樹脂は、ラジカルにより重合する官能基を有する物質であり、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレートなどが挙げられ、これらは単独で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。 これらの中でも、本実施の形態では、エポキシアクリレートが好ましく用いられる。 ラジカル重合性樹脂の含有量は、接着剤組成物100質量部に対して、通常10〜60質量部、好ましくは20〜50質量部である。

    ラジカル重合開始剤は、公知のものを使用することができ、中でも有機過酸化物を好ましく使用することができる。 有機過酸化物としては、パーオキシケタール類、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシジカーボネート類、パーオキシエステル類、ジアルキルパーオキサイド類、ハイドロパーオキサイド類、シリルパーオキサイド類などが挙げられ、これらは単独で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。 これらの中でも、本実施の形態では、パーオキシケタール類が好ましく用いられる。 ラジカル重合開始剤の含有量は、ラジカル系の接着剤組成物100質量部に対して、通常0.1〜30質量部、好ましくは1〜20質量部である。

    また、導電性粒子としては、例えば、金粒子、銀粒子、ニッケル粒子等の金属粒子、ベンゾグアナミン樹脂やスチレン樹脂等の樹脂粒子の表面を金、ニッケル、亜鉛等の金属で被覆した金属被覆樹脂粒子等を使用することができる。 このような導電性粒子の平均粒径としては、1〜30μm、より好ましくは3〜20μmである。

    黒色顔料は、炭素が主原料ではなければ、特に限定されるものではなく、酸化チタンなどのチタン系黒色顔料、鉄の酸化物(マグネタイト型四酸化三鉄)や、銅とクロムの複合酸化物、銅、クロム、亜鉛の複合酸化物などの酸化物系黒色顔料等を用いることができる。

    チタン系黒色顔料を用いる場合、平均一次粒径は、60nm以上800nm以下であることが好ましい。 また、チタン系黒色顔料は、接着剤成分100質量部に対して2〜40質量部配合することが好ましい。 これにより、導通抵抗、ピール強度、及び遮光特性に優れた接続構造体を得ることができる。

    また、バインダーへの他の添加組成物として、シランカップリング剤を添加することが好ましい。 シランカップリング剤としては、エポキシ系、アミノ系、メルカプト系、スルフィド系、ウレイド系などが挙げられる。

    また、無機基材への密着性を向上させるために、リン酸アクリレートを添加することが好ましい。 リン酸アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチルメタクリレートとリン酸との反応生成物である硬化性リン酸エステル化合物などが挙げられる。

    また、無機フィラーを添加させてもよい。 無機フィラーとしては、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、酸化マグネシウムなどを用いることができ、無機フィラーの種類は特に限定されるものではない。 また、これらバインダーの各成分を配合する際には、トルエン、酢酸エチル、又はこれらの混合溶剤が好ましく用いられる。

    このような構成からなる異方性導電接着剤は、炭素が主原料ではない黒色顔料が配合されているため、ラジカル反応を阻害させることなく、加飾印刷部のピンホールの光漏れを低減させ、加飾印刷部の外観が損なわれるのを防止することができる。

    <3. 実施例>
    以下、本発明の実施例について説明する。 本実施例では、黒色顔料を含有するラジカル硬化型の異方性導電フィルムを作製し、異方性導電フィルムの透過率を測定した。 また、異方性導電接フィルムを用いて接続構造体を作製し、接続構造体の導通抵抗、ピール強度、及び遮光特性について評価した。 なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

    異方性導電フィルムの透過率の測定、接続構造体の作製、導通抵抗の測定、ピール強度の測定、及び遮光特性の評価は、次のように行った。

    [異方性導電フィルムの透過率の測定]
    異方性導電接着フィルムの未硬化の状態の透過率について、分光光度計((株)島津製作所製 UV−3600)を用いて測定した。

    [接続構造体の作製]
    図2は、本実施例における接続構造体を示す斜視モデル図である。 厚み0.7mmのガラス表面に黒インク(帝国インキ製造社製 GLS−HF919)を5μm厚でコーティングし、その表面をITO(Indium Tin Oxide)コートすることでガラス/黒インク層/ITOとなる評価用ガラス基板51を作製した。 また、黒インク層には、1μm〜6μmの大きさで、1mm あたり150〜200個となるピンホールを形成した。 評価用ガラス基板51は、中間層に黒インク層を有する以外は、公知の評価用ITO(Indium Tin Oxide)コーティングガラス基板(全表面ITOコート、ガラス厚0.7mm)と同様である。 この評価用ガラス基板51と、評価用FPC(400μmP、Cu18μmt−Auメッキ、25μmt−Espanex-S基材)52とを、異方性導電フィルム53を用いて接合した。

    1.5mm幅にスリットされた異方性導電フィルム53を、評価用ガラス基板51に貼り付け、その上にFPC52を仮固定した後、100μm厚の緩衝材(ポリテトラフルオロエチレン)を用い、1.5mm幅のヒートツールにて150℃−4MPa−10secの条件で接合し、接続構造体を作製した。

    [導通抵抗の測定]
    接続構造体について、初期及び60℃/95%/500hrの高温高湿試験後について、接続抵抗を測定した。 デジタルマルチメータ(品番:デジタルマルチメータ7555、横河電機社製)を用いて4端子法にて電流1mAを流したときの接続抵抗を測定した。

    [ピール強度の測定]
    接続構造体について、初期及び60℃/95%/500hrの高温高湿試験後について、ピール強度を測定した。 評価用FPC52を評価用ガラス基板51から90°方向に剥離する90°剥離試験(JISK6854−1)を行い、ピール強度(N/mm)を測定した。

    [遮光特性の評価]
    接続構造体について、予めピンホールが形成された評価用ガラス基板51側から照明を当て、評価用FPC52側から金属顕微鏡で観察し、1mm あたりのピンホールの数が10未満の場合を「◎」、1mm あたりのピンホールの数が10以上50未満の場合を「○」、1mm あたりのピンホールの数が50以上の場合を「×」と評価した。

    [トータル判定]
    遮光性の評価が「◎」の場合であって、高温高湿試験後の導通抵抗が5.0Ω未満の場合を「A」と評価した。 また、遮光性の評価が「◎」の場合であって、高温高湿試験後の導通抵抗が5.0Ω以上10.0未満の場合を「B」と評価した。 遮光性の評価が「◎」の場合であって、高温高湿試験後の導通抵抗が10.0Ω以上の場合を「C」と評価した。 また、遮光性の評価が「○」の場合であって、高温高湿試験後の導通抵抗が5.0Ω未満の場合を「B」と評価した。 また、遮光性の評価が「○」の場合であって、高温高湿試験後の導通抵抗が5.0Ω以上の場合を「C」と評価した。 また、遮光性の評価が「×」の場合を「C」と評価した。

    [実施例1]
    膜形成樹脂としてポリエステルウレタン樹脂(品名:UR8200、東洋紡績株式会社製、メチルエチルケトン/トルエン=50/50の混合溶媒にて20質量%に溶解したもの)60質量部、ラジカル重合性樹脂(品名:EB−600、ダイセル・サイテック社製)34質量部、シランカップリング剤(品名:KBM−503、信越化学社製)1質量部、リン酸アクリレート(品名:P−1M、共栄化学社製)1質量部、及び反応開始剤(品名:パーヘキサC、日本油脂社製)4質量部を配合した接着剤中に導電性粒子(品名:AUL705、積化学工業社製)を粒子密度5000個/mm となるよう分散させ、さらに、平均一次粒径60nmのチタン系黒色顔料(品名:12S、三菱マテリアル社製)を12質量部分散させることにより、厚み20μmの異方性導電フィルムを作製した。

    実施例1の異方性導電フィルムの透過率は、13.4%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は2.2Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は7.0Ωであった。 また、初期のピール強度は6.0N/cm、高温高湿試験後のピール強度は4.1N/cmであった。 また、遮光特性の評価は◎であった。 よって、トータル判定はBであった。 表1にこれらの結果を示す。

    [実施例2]
    平均一次粒径100nmのチタン系黒色顔料(品名:13M−C、三菱マテリアル製)を12質量部分散させた以外は、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作製した。

    実施例2の異方性導電フィルムの透過率は、13.3%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は2.0Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は5.5Ωであった。 また、初期のピール強度は6.1N/cm、高温高湿試験後のピール強度は4.0N/cmであった。 また、遮光特性の評価は◎であった。 よって、トータル判定はBであった。 表1にこれらの結果を示す。

    [実施例3]
    平均一次粒径800nmのチタン系黒色顔料(品名:Tilack D、赤穂化成社製)を12質量部分散させた以外は、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作製した。

    実施例3の異方性導電フィルムの透過率は、13.8%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は1.8Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は3.2Ωであった。 また、初期のピール強度は6.0N/cm、高温高湿試験後のピール強度は4.3N/cmであった。

    また、図3は、実施例3の異方性導電フィルム用いて作製した接続構造体について、、予めピンホールが形成された評価用ガラス基板側から照明を当て、評価用FPC側から金属顕微鏡で観察した写真である。 ピンホールは観察されず、遮光特性の評価は◎であった。 よって、トータル判定はAであった。 表1にこれらの結果を示す。

    [比較例1]
    黒色顔料を分散させなかった以外は、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作製した。

    比較例1の異方性導電フィルムの透過率は、84.6%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は1.8Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は3.0Ωであった。 また、初期のピール強度は5.8N/cm、高温高湿試験後のピール強度は4.0N/cmであった。

    また、図4は、比較例1の異方性導電フィルム用いて作製した接続構造体について、予めピンホールが形成された評価用ガラス基板側から照明を当て、評価用FPC側から金属顕微鏡で観察した写真である。 ピンホールが観察され、遮光特性の評価は×であった。 よって、トータル判定はCであった。 表1にこれらの結果を示す。

    [比較例2]
    平均一次粒径800nmのチタン系黒色顔料(品名:Tilack D、赤穂化成社製)を1質量部分散させた以外は、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作製した。

    比較例2の異方性導電フィルムの透過率は、67.4%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は1.8Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は3.2Ωであった。 また、初期のピール強度は5.9N/cm、高温高湿試験後のピール強度は4.0N/cmであった。 また、遮光特性の評価は×であった。 よって、トータル判定はCであった。 表1にこれらの結果を示す。

    [実施例4]
    平均一次粒径800nmのチタン系黒色顔料(品名:Tilack D、赤穂化成社製)を2質量部分散させた以外は、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作製した。

    実施例4の異方性導電フィルムの透過率は、50.3%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は1.8Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は3.0Ωであった。 また、初期のピール強度は6.0N/cm、高温高湿試験後のピール強度は4.2N/cmであった。 また、遮光特性の評価は○であった。 よって、トータル判定はBであった。 表1にこれらの結果を示す。

    [実施例5]
    平均一次粒径800nmのチタン系黒色顔料(品名:Tilack D、赤穂化成社製)を5質量部分散させた以外は、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作製した。

    実施例5の異方性導電フィルムの透過率は、17.9%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は1.8Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は3.1Ωであった。 また、初期のピール強度は6.1N/cm、高温高湿試験後のピール強度は4.0N/cmであった。 また、遮光特性の評価は◎であった。 よって、トータル判定はAであった。 表1にこれらの結果を示す。

    [実施例6]
    平均一次粒径800nmのチタン系黒色顔料(品名:Tilack D、赤穂化成社製)を36質量部分散させた以外は、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作製した。

    実施例6の異方性導電フィルムの透過率は、11.2%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は2.3Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は7.9Ωであった。 また、初期のピール強度は6.3N/cm、高温高湿試験後のピール強度は4.1N/cmであった。 また、遮光特性の評価は◎であった。 よって、トータル判定はBであった。 表1にこれらの結果を示す。

    [比較例3]
    平均一次粒径800nmのチタン系黒色顔料(品名:Tilack D、赤穂化成社製)を48質量部分散させた以外は、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作製した。

    比較例3の異方性導電フィルムの透過率は、10.7%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は2.5Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は11.3Ωであった。 また、初期のピール強度は6.5N/cm、高温高湿試験後のピール強度は4.2N/cmであった。 また、遮光特性の評価は◎であった。 よって、トータル判定はCであった。 表1にこれらの結果を示す。

    [比較例4]
    黒色顔料として平均一次粒径15nmのカーボンブラック(品名:#2350、三菱化学製)を12質量部分散させた以外は、実施例1と同様にして異方性導電フィルムを作製した。

    比較例4の異方性導電フィルムの透過率は、12.0%であった。 また、異方性導電フィルムを用いて作製した接続構造体の初期の導通抵抗は5.2Ω、高温高湿試験後の導通抵抗は10.6Ωであった。 また、初期のピール強度は1.5N/cm、高温高湿試験後のピール強度は0.5N/cmであった。 また、遮光特性の評価は◎であった。 よって、トータル判定はCであった。 表1にこれらの結果を示す。

    表1に示すように、黒色顔料を適量配合することにより、ピンホールからの光漏れを防止する修復機能を付与することができ、また、加飾部の意匠性を維持することができることが分かった。 実施例1〜6に示すように、チタン系黒色顔料を用いる場合、平均一次粒径が60nm以上800nm以下のものを、接着剤成分100質量部に対して2〜40質量部配合することにより、導通抵抗、ピール強度、及び遮光特性に優れた接続構造体が得られることが分かった。 なお、比較例4に示すように、カーボンブラックは、ラジカル補足性を有し、硬化阻害の要因となるため、ラジカル硬化型の異方性導電フィルムの場合、カーボンブラック以外の黒色顔料を用いる必要がある。

    10 第1の電子部品、11 透明基板、12 加飾層、13 電極、20 第2の電子部品、21 基板、22 電極、30 異方性導電膜、51 ガラス基板、 52 FPC、 53 異方性導電フィルム

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