Disk device

阅读:746发布:2021-02-15

专利汇可以提供Disk device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To prevent the destruction of user data which are caused by the operating mistakes, the computer virus, etc., and to improve the reliability for protection of users by recording the prescribed flag information to show whether the recording of data is allowed or not to the sectors of a recording medium. CONSTITUTION:The flag information is detected if the sector under passing is identical with the relevant one. That is, it is decided whether the relevant sector is now available or not based on the flag information. If a normal sector or a substitute sector is decided based on a set of bits, a lower-order bit is decided. When a substitute sector is decided or the ID information is not decided, the use of any sector is not allowed for writing the data. If a sector is available, a lower-order bit of the flag information is decided. Then it is decided whether the writing attribute of the user data is allowed, inhibited or allowed only once to the relevant sector.,下面是Disk device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 回転する円板状データ記録媒体上の指定されたトラックにヘッドを対向させて、前記トラック内の指定されたセクタに対するデータの記録再生を行うディスク装置において、 前記記録媒体上の各セクタについて、当該セクタに対するデータの記録が許可されているかまたは禁止されているかを表わす所定のフラグ情報が記録されている構成としたことを特徴とするディスク装置。
  • 【請求項2】 前記フラグ情報は、前記記録媒体上の各セクタを識別するためのセクタID部内に記録されていることを特徴とするディスク装置。
  • 【請求項3】 前記フラグ情報は、当該セクタに対するデータの記録が一度だけ可能であることを表わすことを特徴とする請求項1または2記載のディスク装置。
  • 【請求項4】 各々のセクタにおける前記フラグ情報の設定は、インタフェースを介して接続されたホストコンピュータからも可能とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のディスク装置。
  • 【請求項5】 前記フラグ情報が、装置本体に設けられた不揮発メモリ内に記録されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のディスク装置。
  • 【請求項6】 前記セクタID部内に記録された前記フラグ情報の書き換えが行われた直後に、前記不揮発メモリ内に記録された対応する前記フラグ情報の書き換えを行うことを特徴とする請求項5記載のディスク装置。
  • 【請求項7】 前記フラグ情報が、その設定が行われる際に装置本体に設けられた一時メモリ内に保持され、装置本体に対する外部からの動作要求がなくなったとき、
    前記セクタID部内に記録されることを特徴とする請求項1〜4記載のディスク装置。
  • 【請求項8】 前記フラグ情報によってデータの記録が禁止されているセクタに対する書き込み要求がインタフェースを介して行われたとき、書き込み禁止であることを前記インタフェースを介して回答することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載のディスク装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は回転型記録再生媒体を有するディスク装置に係り、特に故意または過失による記録データの破壊を防止することにより、記録データの信頼性を向上させることのできるディスク装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来のディスク装置は、例えばSCSI
    (Small Computer System Interface)などのインタフェースを介してホストに接続されている。 このインタフェースで使用されるディスク装置の制御コマンドの場合には、制御コマンドを受け取ったディスク装置側でそのコマンドの正当性を判断することは不可能であり、制御コマンドによって指示される動作(読み出しや書き込みなど)を無条件に実行していた。

    【0003】ところで今日では、ディスク装置などの補助記憶装置がコンピュータシステム中に占める位置は、
    ますます重要なものとなっている。 すなわちディスク装置には、ますます複雑かつ高度な処理を行うアプリケーションプログラムや、預金残高等の貴重なユーザデータなどが保存されるようになっている。 しかし同時に、ホスト側のアプリケーションプログラムの処理誤り、システムを扱うオペレータの操作ミス、さらには、今日社会問題となりつつあるコンピュータウイルスなどの存在により、ディスク装置に保存されている代替不能な貴重なデータが破壊されてしまう危険性が高まっている。

    【0004】このようなユーザデータ破壊の危険を防止するため、例えば特開平4ー287254号公報において、ホスト側を制御するOS(Operation System)がディスク装置の記憶領域を管理することによってディスク装置への異常なデータ書き込み等を事前に抑止するなどのファイル管理方法が提案されている。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術においては、ホスト側におけるソフト的なユーザデータ保護しか行われない。 このため、例えば、ホストを操作するユーザの操作ミスで投入されたフォーマットコマンドなどに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因する故意のユーザデータ破壊に対しては、極めて不十分な対応しかできなかった。

    【0006】したがって本発明の目的は、上記の問題点を解決して、他の諸機能については従来と同程度の性能を維持しつつ、ディスク装置側においてハード的なユーザデータ保護を行うことのできるディスク装置を提供することにある。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明のディスク装置は、回転する円板状データ記録媒体上の指定されたトラックにヘッドを対向させて、
    前記トラック内の指定されたセクタに対するデータの記録再生を行うディスク装置において、前記記録媒体上の各セクタについて、当該セクタに対するデータの記録が許可されているかまたは禁止されているかを表わす所定のフラグ情報が記録されている構成としたものである。

    【0008】また、前記フラグ情報は、前記記録媒体上の各セクタを識別するためのセクタID部内に記録されているものである。

    【0009】また、前記フラグ情報は、当該セクタに対するデータの記録が一度だけ可能であることを表わすものである。

    【0010】また、各々のセクタにおける前記フラグ情報の設定は、インタフェースを介して接続されたホストコンピュータからも可能とされているものである。

    【0011】また、前記フラグ情報が、装置本体に設けられた不揮発メモリ内に記録されているものである。

    【0012】また、前記セクタID部内に記録された前記フラグ情報の書き換えが行われた直後に、前記不揮発メモリ内に記録された対応する前記フラグ情報の書き換えが行われるものである。

    【0013】また、前記フラグ情報が、その設定が行われる際に装置本体に設けられた一時メモリ内に保持され、装置本体に対する外部からの動作要求がなくなったとき、前記セクタID部内に記録されるものである。

    【0014】また、前記フラグ情報によってデータの記録が禁止されているセクタに対する書き込み要求がインタフェースを介して行われたとき、書き込み禁止であることを前記インタフェースを介して回答するものである。

    【0015】

    【作用】上記構成に基づく作用を説明する。

    【0016】本発明のディスク装置では、回転する円板状データ記録媒体上の指定されたトラックにヘッドを対向させて、前記トラック内の指定されたセクタに対するデータの記録再生を行うディスク装置において、前記記録媒体上の各セクタについて、当該セクタに対するデータの記録が許可されているかまたは禁止されているか、
    あるいは、一度だけ可能であることを表わす所定のフラグ情報が記録されている構成とした。 そして、前記フラグ情報は、前記記録媒体上の各セクタを識別するためのセクタID部内に記録されている。

    【0017】このため、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因する故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0018】また、各々のセクタにおける前記フラグ情報の設定を、インタフェースを介して接続されたホストコンピュータからも可能とすることにより、ホストコンピュータからの指示によってユーザデータ保護の対象とするセクタへの書き込みを禁止し、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0019】また、前記フラグ情報を、装置本体に設けられた不揮発メモリ内に記録するため、フラグ情報の更新を伴うデータ記録の場合には、記録媒体上のセクタにおけるデータ部への書き込み終了直後に不揮発メモリ内の対応するフラグ情報の更新のみを行えばよく、これによってディスク装置のスループットを従来と同程度に維持し、あるいは向上させることができる。 この場合、セクタID部内に記録されたフラグ情報の書き換えが行われた直後に、不揮発メモリ内に記録された対応するフラグ情報の書き換えを行うことにより、セクタID部と不揮発メモリの内容を常に一致させておくことができる。

    【0020】また、前記フラグ情報を、その設定が行われる際に装置本体に設けられた一時メモリ内に保持し、
    装置本体に対する外部からの動作要求がなくなったとき、前記セクタID部内に記録するため、フラグ情報の更新を伴うデータ記録の場合にも、記録媒体上のセクタにおけるデータ部への書き込み終了直後に一時メモリ内の対応するフラグ情報の更新が行われた時点でホスト側に書き込み完了が伝えられ、これによってディスク装置のスループットを従来と同程度に維持し、あるいは向上させることができる。

    【0021】また、前記フラグ情報によってデータの記録が禁止されているセクタに対する書き込み要求がインタフェースを介して行われたとき、書き込み禁止であることを前記インタフェースを介して回答するため、例えばホストコンピュータ側において、ディスク装置に対して異常な命令が発行されたことを認識し、何らかの対策を講ずることができる。

    【0022】

    【実施例】以下、本発明のディスク装置の実施例を図面を用いて詳細に説明する。

    【0023】図1は、本発明のディスク装置の第1実施例におけるセクタのフォーマットパターンを示す図であり、本ディスク装置における記録再生ヘッドの位置決めは、データを記録するディスク上にセクタとともに記録されているサーボ領域を利用するデータ面サーボ方式によって行われる。 同図中、101は記録再生ヘッドである磁気ヘッド、104はトラック上に物理的に記録されるセクタ、105は磁気ヘッド101のトラックからのずれを知るためのサ−ボ領域、106は通常のアクセス対象とされる記録再生領域、107はセクタ番地など各セクタの識別情報が格納されるID部(請求項中のセクタID部に相当する)、108は記録再生の対象であるユーザデータが格納されるDATA部である。 セクタに対するアクセスが行われる際には、磁気ヘッド101
    は、サ−ボ領域105→ID部107→DATA部10
    8の順に通過していく。

    【0024】セクタ104を構成する各領域の詳細説明を以下に示す。

    【0025】セクタ104の前後には、記録媒体である磁気ディスクの回転変動を吸収するための隙間領域であるGAP1およびGAP2がそれぞれ設けられており、
    前のセクタの後端にあるGAP2から次のセクタの前端にあるGAP1にかけて、ユ−ザには非公開としているサ−ボ領域105が埋め込まれる。

    【0026】ID部107は、セクタの識別情報そのものが格納されるID領域と、次に述べるPAD1および
    W.SPLICEによって構成される。 すなわち、磁気ディスクにデ−タを記録するためには、ホストと磁気ディスク装置との間のデータ入出に使われる01信号(例えば、
    シリアル伝送の場合にはNRZ信号)を、磁気ディスクへの記録に適した1−7、8−9符号に変換する必要がある。 このとき、符号化回路はある一定以上の信号が入力されないと符号化できないため、上記識別情報とともに符号変換に必要なダミー情報を磁気ディスク上に記録する。 このダミー情報がPAD1である。 磁気ディスク装置の場合、このID領域に記録された上記識別情報によって目的のセクタかどうかを確認した後、次のDAT
    A部108に対するデータの記録再生を行う。 このとき、電子回路が記録再生に必要な準備を行っている間にも磁気ディスクは回転する。 そこで、この準備が完了するまでの間に磁気ヘッド101がDATA部108を行き過ぎないようにするため、W.SPLICEが設けられる。

    【0027】ID領域は、制御回路が同期をとるためのSYNC1,直後にセクタの識別情報であるヘッダが記録されていることを示すAM1,ヘッダ,ヘッダに誤りがないかどうかを確認するためのCRC符号によって構成されている。 そしてヘッダには、当該セクタのシリンダ番号,ヘッド番号,セクタ番号,当該セクタに関するフラグ情報が記録される。 本実施例では、特徴として、
    このフラグ情報中に当該セクタに対するユーザデータの書き込み(新規にデータを登録する場合およびすでに登録されたデータを更新する場合の両方を含む)の許可,
    禁止,1回のみ書き込み可などの属性が含まれるようにする。

    【0028】DATA部108は、ユーザデータとその関連情報が格納されるDATA領域と、前述したPAD
    1と同様の働きをするPAD2によって構成される。 そしてDATA領域には、制御回路が同期をとるためのS
    YNC2,存在するユーザデータ領域に対するデータの記録再生の開始タイミングを示すAM2,ブロックデ−
    タの読み誤りを検出および訂正するためのECC符号が記録される。

    【0029】サーボ領域105は、上述したようにGA
    P1およびGAP2に隠されており、ユーザには非公開とされている。 そしてサーボ領域105は、磁気ディスクからの信号の再生出力を一定化するためのISG1領域,位置情報の開始タイミングを示すDCイレーズ領域,セクタの開始を示すAM領域,トラック番号が記録されているCYL領域,磁気ヘッド101のトラックからの微細なずれを認識するためのバースト領域,サーボ領域105の終端を示すISG2領域によって構成される。

    【0030】サ−ボ処理の場合には、アナログ位置信号を用いて磁気ヘッドの位置決め制御を行うため、磁気ディスクからの信号の再生出力レベルを磁気ヘッドの位置に関わらず一定とする必要がある。 このため、サ−ボ領域の先頭にあるISG1領域において、制御回路で再生される信号の振幅が一定となるように、AGC(AutoGa
    in Control )の振幅値を固定する。 AM領域には、セクタの開始点を示すパルスを発生するためのコ−ドが記録されており、このコードをもとにして制御回路でセクタパルスやインデックスパルスが生成される。 CYL領域には、トラック番号がグレイコ−ドで記録されており、読み間違えても高々1シリンダしか違わない。 バースト領域には、磁気ヘッド101のトラックからの微妙なずれを認識するための4相パタ−ンのPOSA,POSB,PO
    SC,POSDが、それぞれ前後に回路のディスチャ−ジ時間を取るためのMA領域を伴って記録されている。

    【0031】以上のようにセクタのフォーマットパターンを定めることにより、ディスク装置におけるユーザデータの読み書きが実現される。

    【0032】すなわち、ディスク上の各セクタにおけるID部内のヘッダ中に記録されたフラグ情報に、次に続くDATA領域に対するユーザデータの書き込みを、許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定する属性を含めることで、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因するユーザが知らない間に生じる故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0033】また、各々のセクタにおける前記フラグ情報の設定を、インタフェースを介して接続されたホストコンピュータからも可能とすることにより、ホストコンピュータからの指示によってユーザデータ保護の対象とするセクタへの書き込みを禁止し、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0034】また、前記フラグ情報を、装置本体を制御するための電子回路基板上に設けられた不揮発メモリ内に記録するため、フラグ情報の更新を伴うデータ記録の場合には、記録媒体上のセクタにおけるデータ部への書き込み終了直後に不揮発メモリ内の対応するフラグ情報の更新のみを行えばよく、これによってディスク装置のスループットを従来と同程度に維持し、あるいは向上させることができる。

    【0035】また、前記フラグ情報を、その設定が行われる際に装置本体に設けられた一時メモリ(電源供給の停止とともに保持しているデータを失う揮発性のメモリ)内に保持し、装置本体に対する外部からの動作要求がなくなったとき、前記セクタID部内に記録するため、フラグ情報の更新を伴うデータ記録の場合にも、記録媒体上のセクタにおけるデータ部への書き込み終了直後に一時メモリ内の対応するフラグ情報の更新が行われた時点でホスト側に書き込み完了が伝えられ、これによってディスク装置のスループットを従来と同程度に維持し、あるいは向上させることができる。

    【0036】また、前記フラグ情報によってデータの記録が禁止されているセクタ(書き込み禁止属性とされたセクタ)に対する書き込み要求がインタフェースを介して行われたとき、書き込み禁止であることを前記インタフェースを介して回答するため、例えばホストコンピュータ側において、ディスク装置に対して異常な命令が発行されたことを認識し、何らかの対策を講ずることができる。

    【0037】また、ディスク装置における記憶領域の全体を複数の部分記憶領域に分割し、インタフェースを介してホストコンピュータが認識する論理アドレスをそれぞれの部分記憶領域に割り当てて、1台のディスク装置を論理的に複数のディスク装置として分割管理できるようにしたうえで、それぞれの論理的なディスク装置内のすべてのセクタに対するユーザデータの書き込みを、前記フラグ情報によって許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定しておくことにより、ホストコンピュータは、保存するデータの重要度に応じた属性を有するセクタの選択を容易に行うことができる。

    【0038】さらに、ホストコンピュータからインタフェースを介して指示することで、上記によって分割管理されている各部分記憶領域の割合を変更し、ディスク装置に記録するデータの重要度の割合に応じて、1台のディスク装置における書き込み許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかの属性を有する論理的なディスク装置の割合を変更することにより、コンピュータシステムの運用の変化に応じて随時ディスク装置の運用形態を柔軟に変更することができる。

    【0039】なお、本実施例は、磁気ディスクのみならず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができる。

    【0040】図2は、本発明のディスク装置の第2実施例におけるセクタのフォーマットパターンを示す図であり、本実施例では、図1と同様にデータ面サーボ方式が採用されており、磁気ヘッドがデュアルヘッドである場合を示している。 同図中、図1と同一構成部分については同一符号を付し、その説明を省略する。 また、102
    および103は、磁気ヘッド101として一体形成された書き込み用ヘッドおよび読み出し用ヘッド、109および110は、それぞれID部107に含まれる書き込み用ID部および読み出し用ID部である。 すなわち、
    デュアルヘッドの場合には書き込み用ヘッド102の書き込み幅の中心と、読み出し用ヘッド103の読み出し幅の中心が1μm程度ずれてしまう。 この解決策として、デュアルヘッドを搭載した磁気ディスク装置では、
    書き込み用ID部109と読み出し用ID部110とを別々に設けることが一般に行われている。

    【0041】図2において、書き込み用ID部109と読み出し用ID部110には、セクタの識別情報として同一の情報が格納されており、その内容は第1実施例の場合と同様に、シリンダ番号,ヘッド番号,セクタ番号,フラグ情報などによって構成されている。 インタフェースを介してホストコンピュータからあるセクタに対するアクセス要求があった場合には、ディスク装置は、
    読み出し用ヘッド103によって識別情報を読み出すことで目的とするセクタの検出を行う。 フラグ情報は、第1実施例で示した属性のほかに、当該セクタが正常セクタ(現在読み書きが可能であるセクタ),不良セクタ(ディスクの損傷などで読み書きできないセクタ),交代セクタ(不良セクタの代わりに使用されているセクタ),予備セクタ(不良セクタが発生した場合の交換用に予め確保されているセクタ)のいずれであるかを示す属性も有している。 すなわち、フラグ情報を保持するフラグバイトは、不良セクタであることを示すビット(b
    it7),交代セクタであることを示すビット(bit
    6),予備セクタであることを示すビット(bit
    5),書き込みが許可されていることを示すビット(b
    it4),1回のみ書き込みが可能であることを示すビット(bit3),書き込みが禁止されていることを示すビット(bit2),未使用ビット(bit1,0)
    によって構成される。

    【0042】ここで、あるセクタに対するユーザデータの書き込みが行われる場合について考える。 磁気ヘッド101が図2に示す矢印の様に移動して目的のセクタ1
    04に接近すると、まず最初に読み出し用ヘッド103
    がサーボ領域を通過する。 このとき、読み出された位置信号の大きさによって目的トラックからのずれ量を認識して、ディスク装置の制御回路に搭載されている位置決め制御回路(図示せず)の指示に従い、磁気ヘッド10
    1の位置決め制御を行う。 今回はデータ書き込みの場合なので、書き込み用ヘッド102がDATA部108の中心を通過するように位置決め制御が行われる。 次に、
    読み出し用ヘッド103は、書き込み用ID109の中心を通過する。 ここで、上述したセクタの識別情報ID
    を読み出すことで、ディスク装置の制御回路は当該セクタが目的のセクタであるかどうか判断する。 そして、フラグ情報の上位ビットを参照して、当該セクタが正常セクタか,不良セクタか,交代セクタか,予備セクタのいずれであるのかを判定する。 さらに、本実施例の特徴として、フラグ情報の下位ビットを参照して、書き込み属性が許可,禁止,1回のみ許可のいずれであるのかを判定する。

    【0043】以上のように、ディスク上の各セクタにおけるID部内のヘッダ中に記録されたフラグ情報に、次に続くDATA領域に対するユーザデータの書き込みを、許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定する属性を含めることで、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因するユーザが知らない間に生じる故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0044】例えば、ユーザデータを故意に破壊することを目的としてホストコンピュータ側のOSのファイル管理システムに不正を検出されないようにディスク装置にデータ書換え要求を行ったとしても、ディスク装置の制御回路がハード的にファイルアクセスの管理を行っているため、上記フラグ情報によって書き込み禁止属性が設定されていれば、記録されたデータを破壊することはできない。 すなわち、ユーザデータの破壊を意図する者が、ディスク装置に搭載されている制御回路をコントロールする内蔵マイコンのプログラムを変更する可能性は極めて少ないため、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0045】なお、上記実施例においては書き込み用I
    D部109と読み出し用ID部110に同一の識別情報が格納されている場合について述べたが、それぞれ異なった情報が格納されていてもよい。 例えば、読み出し用ID部110におけるフラグ情報中に読み出し許可属性または読み出し禁止属性を含めることにより、記録されたデータの機密保持を図ることもできる。

    【0046】また、本実施例は、磁気ディスクのみならず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができる。

    【0047】図3は、本発明のディスク装置の第2実施例におけるデータ書き込みの処理フローを示す図であり、データ面サーボ方式のトラックフォーマットに対し、デュアルヘッドによって読み書きを行う場合を示す。 ここでは、磁気ヘッド101はすでにデータ書き込みの対象とされるセクタ104を含むトラックに位置決めが完了しており、ホストコンピュータから指示されたセクタにデータを書き込むために、対象セクタの書き込み用ID部109を読み出し用ヘッド103が探索中の状態から記述してある。 すなわち図2および図3において、まず最初に読み出し用ヘッド103が、現在通過中のセクタの番地を識別するために、書き込み用ID部1
    09を読み込む(ステップ201)。 そして、この書き込み用ID部109がデータ書き込みの対象セクタを示すものであるかどうかを判断する(ステップ202)。
    対象セクタではなかった場合には、セクタの探索回数が規定回数に達しているかどうか判断する(ステップ20
    3)。 規定回数に達していたにもかかわらず対象セクタが検出されなかったときには、対象セクタがなかったものとしてエラー処理を行う(ステップ204)。 また、
    探索回数が規定回数に達していないときは、次に読み出し用ヘッド103が到達するセクタの書き込み用ID部109の読み込みに備えるため、ステップ201に戻る。

    【0048】ステップ202において、現在通過中のセクタが対象セクタであることが検出された場合には、フラグ情報の検出を行う。 すなわち、対象セクタがセクタとして現在使用可能かどうかを調べる(ステップ20
    5)。 これは、フラグ情報によって判断する。 すなわち、図2で示したフラグ情報の場合にはbit7〜5の組合せで判断し、正常セクタか交代セクタの場合は問題なく、下位ビットの判断を行う。 交代元セクタやID情報不確定の場合は、データを書き込むためのセクタとして使用することが許されていない。 本来、磁気ディスク装置の制御回路は、データを書き込めるセクタを狙って期待する書き込み用ID部を選択しているのに、データの書き込みが許されていなかったことになる。 このため、現在通過中のセクタを読み飛ばして読み出し用ヘッド103が次のセクタにかかるまで待つのか、または、
    エラー処理を行うのか、制御回路の処理判断になる(ステップ206)。 ステップ205においてセクタが使用可能と判断された場合には、さらに、フラグ情報の下位ビットの判断を行って、対象セクタに対するユーザデータの書き込み属性が、許可,禁止,1回のみ書き込み許可のいずれであるかの判断を行う(ステップ207)。
    そして、書き込み禁止属性とされていた場合には、上記と同様に制御回路の処理判断になる(ステップ20
    6)。 (1回のみ)書き込み許可属性とされていた場合には、対象セクタのDATA部にホストから送信されたデータの書き込みを行う(ステップ208)。

    【0049】この後、対象セクタに対するデータ書き込みを今後も許可するかどうかを判断する。 (ステップ2
    09)。 データの書き込みを今後も許可する場合には、
    そのまま処理を終了する。 また、データの書き込みを今後は禁止する場合には、書き込み用ヘッド102が書き込み用ID部109の中心を通過するように、ヘッドの位置決めを行う(ステップ210)。 この位置決め動作は、通常1〜3ms程度の時間で完了する。 また、データを記録するディスクの回転速度は7200rpm程度であり、1回転に必要な時間は8.3ms程度なので、半回転以内に磁気ヘッドの位置決めは十分に完了する。 その後、書き込み用ヘッド102が今回データ書き込みを行った対象セクタの書き込み用ID部109に到達するまで待つ(ステップ211)。 この書き込み用ID部に書き込み用ヘッド102が到達したかどうかは、磁気ヘッドの位置決め情報が記録されているセクタ直前のサーボ領域によって判定できる。

    【0050】サーボ領域には、通常、シリンダ番号と、
    セクタの開始を示すセクタパルスを作るタイミング信号を記録するためのAM(アドレスマーク)領域が記録されており、AM領域は2バイト分設けられている。 従来のAM領域には、トラック内の先頭セクタであることを示すインデックスパルスと、その他のセクタの先頭を示すセクタパルスの2種類のタイミング信号を示す2種類の符号のみが記録されていたが、本実施例では、この領域に各セクタの固有番号を記録する。 現在、セクタ数は1トラック当たり80セクタ程度であり、一方AM領域は2バイト設けられているため、256種類の符号を記録することが可能であり、十分将来に対応することができる。

    【0051】これにより、ディスク装置の制御回路は、
    対象セクタに到達したかどうか判断する。 そして、対象セクタにおける書き込み用ID部109のフラグ情報を書き込み禁止属性に書き換える(ステップ212)ことによって、以後、ホストからの指示で当該セクタのデータを書き換えることは不可能になる。 なお、上述したように、対象セクタが検出されない場合は、探索回数が規定回数に達したかどうか判断する(ステップ213)。
    そして、探索回数が規定回数に達したにもかかわらず対象セクタが検出されない場合には、対象セクタがないものとしてエラー処理を行う(ステップ214)。

    【0052】以上のように、ディスク上の各セクタにおける書き込み用ID部内のヘッダ中に記録されたフラグ情報に、次に続くDATA領域に対するユーザデータの書き込みを、許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定する属性を含めることで、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、
    最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因するユーザが知らない間に生じる故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0053】例えば、ユーザデータを故意に破壊することを目的としてホストコンピュータ側のOSのファイル管理システムに不正を検出されないようにディスク装置にデータ書換え要求を行ったとしても、ディスク装置の制御回路がハード的にファイルアクセスの管理を行っているため、上記フラグ情報によって書き込み禁止属性が設定されていれば、記録されたデータを破壊することはできない。 すなわち、ユーザデータの破壊を意図する者が、ディスク装置に搭載されている制御回路をコントロールする内蔵マイコンのプログラムを変更する可能性は極めて少ないため、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0054】なお、本実施例では、書き込み用ID部1
    09の内容を書き換える場合について説明したが、書き込み用ID部109と読み出し用ID部110に同一の識別情報を記録したい場合には、上記説明と同様に読み出し用ID部110を更新すればよい。 また、書き込み用ID部109と読み出し用ID部110の内容を異なるものとしてもよい。 例えば、読み出し用ID部110
    におけるフラグ情報中に読み出し許可属性または読み出し禁止属性を含めることにより、記録されたデータの機密保持を図ることもできる。

    【0055】また、各々のセクタにおける前記フラグ情報の設定を、インタフェースを介して接続されたホストコンピュータからも可能としてもよい。 また、特に1回のみ書き込み許可属性を有するセクタは、フォーマット時にID部に記録することで実現させてもよい。 また、
    ディスク装置における記憶領域の全体を複数の部分記憶領域に分割し、インタフェースを介してホストコンピュータが認識する論理アドレスをそれぞれの部分記憶領域に割り当てて、1台のディスク装置を論理的に複数のディスク装置として分割管理できるようにしたうえで、それぞれの論理的なディスク装置内のすべてのセクタに対するユーザデータの書き込みを、前記フラグ情報によって許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定してもよい。 さらに、ホストコンピュータからインタフェースを介して指示することで、上記によって分割管理されている各部分記憶領域の割合を変更できるようにしてもよい。

    【0056】図4は、本発明のディスク装置の第3実施例におけるデータ書き込みの処理フローを示す図である。 本ディスク装置では、その制御回路内に不揮発メモリを搭載しており、第2実施例においては書き込み用I
    D部109に格納されていたセクタの識別情報(の一部または全部)を上記不揮発メモリ中に保持していることが特徴である。 また、搭載されているディスクが8枚,
    ユーザシリンダ数が2488本,1トラックあたりセクタ数が82(このうち予備セクタ数が2)であり、磁気ヘッドの位置決め方式として、サーボ面とデータ面の両方の信号を使うハイブリッドサーボ方式を採用している。 また、CDR(Constant Density Recording)を実現するためのデータ記録速度として8種類を採用している。 したがって、データ記録用ディスク面の数はサーボ面を除く15面となる。 この場合には、前述したディスク上の書き込み用ID部を更新する方式を採用すると、
    ID部の書き換えを行ったときは、従来に比べてディスクが1回転余計に回転する。 したがって、回転速度を72
    00rpmとしても、8.3msもの時間の無駄となり、
    磁気ディスク装置のスループットが低下することになる。 そのため、本実施例では更新されたセクタの識別情報をディスクドライブ上に反映させないようにすることにより、上記の無駄な時間の発生を防止する。

    【0057】具体的には、制御回路内に不揮発メモリを搭載してセクタ情報を保持する。 この場合、ID部の領域は、読み出しミス検出用のCRCを除いて5バイトであるが、ID部の更新はフラグ情報の更新のためのみに行うので、不揮発メモリに保持すべきデータは各セクタに対応するフラグ情報1バイトのみである。 したがって、ディスク装置全体で保持すべきフラグ情報量は、 2488本×82セクタ×15面×1バイト=3.1メガバイト である。 すなわち、3.1メガバイトの容量を記憶できる不揮発型のフラッシュメモリなどを磁気ディスク装置の制御回路に搭載することにより、更新されたセクタの識別情報をディスクドライブ上に反映させないようにして、無駄な時間の発生を防止する。

    【0058】図4において、ホストコンピュータからディスク装置にデータ書き込み要求があった場合を考える。 まず最初に、ディスク装置の制御回路は不揮発メモリを参照して、データ書き込み要求の対象書き込み用I
    D部のフラグ情報の内容を読み出す(ステップ40
    1)。 そして、このフラグ情報から対象セクタがセクタとして使用可能かどうか判定する(ステップ402)。
    対象セクタが、正常セクタまたは交代セクタであった場合には、ステップ404に分岐する。 交代元セクタ(不良セクタ)であった場合には、データを書き込むためのセクタとして使用することが許されていない。 この場合、データ書き込みを実行できないことをホストコンピュータへ報告し(ステップ403)、ホストコンピュータからの次の指示を待つ。

    【0059】ステップ402において対象セクタがセクタとして使用できると判定されたときには、フラグ情報の下位ビットの内容によって、対象セクタの書き込み属性が許可,禁止,1回のみ許可のいずれであるかを判定する(ステップ404)。 書き込み禁止属性である場合には、同様にステップ403で書き込めないことをホストへ報告して、ホストコンピュータからの次の指示を待つ。 書き込み許可属性である場合には、データ書き込みを今後も許可するかどうかを判断して(ステップ40
    5)、書き込みを行わないときには、不揮発メモリ上の対象セクタに対応するフラグ情報中の書き込み属性を書き込み禁止とする更新を行う(ステップ406)。

    【0060】次に、書き込み用ヘッドが対象セクタを含むトラックの中心に位置づけられるように、磁気ヘッドの移動を指示し(ステップ407)、書き込み用ヘッドの位置決めが完了した後に、まず読み出し用ヘッドによって現在通過中のセクタを認識するために書き込み用I
    D部を読み込む(ステップ408)。 そして、この書き込み用ID部がデータ書き込みの対象セクタであるかどうかを判定する(ステップ409)。 対象セクタではなかった場合には、探索回数が規定回数に達したかどうかを判定する(ステップ411)。 そして、探索回数が規定回数に達したにもかかわらず対象セクタが見つからない場合には、対象セクタはないものとしてエラー処理を行う(ステップ412)。 規定回数に達していない場合には、ステップ409に戻って次の書き込み用ID部の読み込みに備える。 ステップ409において対象セクタであることが判明した場合、直後に続くDATA部にホストから書き込み要求のあったデータを書き込む(ステップ410)。

    【0061】以上のように、ディスク装置の制御回路内に設けられた不揮発メモリに記録されたディスク上の各セクタに対応するフラグ情報に、当該セクタのDATA
    領域に対するユーザデータの書き込みを、許可,禁止,
    1回のみ書き込み可のいずれかに指定する属性を含めることで、第1および第2実施例の場合と同様に、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因するユーザが知らない間に生じる故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。 この場合、セクタID部内に記録されたフラグ情報の書き換えが行われた直後に、不揮発メモリ内に記録された対応するフラグ情報の書き換えを行うことにより、セクタID部と不揮発メモリの内容を常に一致させておくことができる。

    【0062】なお、本実施例では、書き込み用ID部の内容を不揮発メモリ内に保持する場合について説明したが、書き込み用ID部と読み出し用ID部の内容を異なるものとしたいときには、不揮発メモリ内に別の新たな領域を設けて、読み出し用ID部の内容を保持してもよい。 書き込み用ID部と読み出し用ID部の内容を異なるものとしてもよい。 また、本実施例ではディスク上の全セクタに対応するフラグ情報を不揮発メモリ内に保持する場合について述べたが、例えば書き込み許可属性(常時書き込み可)を除く他の属性を有するすべてのセクタや、書き込み許可属性や禁止属性のうち保存すべき情報が少ないセクタに対応するフラグ情報のみを不揮発メモリ内に保持するなど、不揮発メモリを節約する構成としてもよい。

    【0063】また、本実施例は、磁気ディスクのみならず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができる。

    【0064】図5は、本発明のディスク装置の第4実施例におけるデータ書き込みの処理フローを示す図であり、データ面サーボ方式のトラックフォーマットに対し、デュアルヘッドによって読み書きを行う場合を示す。 本ディスク装置では、その制御回路内に一時メモリを搭載しており、ディスク上のセクタにおける書き込み用ID部の更新があった場合には、更新された内容を一時メモリに一旦保持し、ディスク装置に対するホストコンピュータからの要求がなくなったとき、保持された内容をディスク上のセクタにおける書き込み用ID部に書き込むことが特徴である。

    【0065】図5において、まず最初に磁気ヘッドが、
    現在通過中のセクタの識別情報を認識するために書き込み用ID部の内容を読み込む(ステップ501)。 そして、読み込んだ書き込み用ID部がデータ書き込みの対象セクタであるかどうかを判定する(ステップ50
    2)。 対象セクタでなかった場合には、探索回数が規定回数に達したかどうかを判定する(ステップ503)。
    そして、探索回数が規定回数に達したにもかかわらず対象セクタが見つからなかった場合には、対象セクタがなかったものとしてエラー処理を行う(ステップ50
    4)。 探索回数が規定回数に達していない場合には、ステップ501に戻って、再度、次の磁気ヘッドが到達する書き込み用ID部の読み込みに備える。

    【0066】ステップ502で通過中のセクタが対象セクタであることが判明した場合は、次にセクタのフラグ情報を調べる。 まず最初に、対象セクタがセクタとして現在使用可能かどうかを調べる(ステップ505)。 これは、フラグ情報によって判定できる。 対象セクタが前述した交代元セクタ(不良セクタ)やID情報不確定であった場合には、データを書き込むためのセクタとして使用できない。 すなわち、本来磁気ディスク装置の制御回路は、データを書き込めるセクタを狙って期待する書き込み用ID部を選択しているにもかかわらず、データを書き込めないセクタを選択したことになるため、次に磁気ヘッドが到達するセクタを待つのか、またはエラー処理を行うのか、制御回路の処理判断になる(ステップ506)。 ステップ505で対象セクタが使用可能であると判定された場合には、対象セクタ中のID部に記録されたフラグ情報の下位ビットを読み込んで、対象セクタの書き込み属性が、許可,禁止,1回のみ許可のいずれであるかを判定する(ステップ507)。 書き込み禁止属性であった場合には、上記と同様に次に磁気ヘッドか到達するセクタを待つのか、または、エラー処理を行うのか、制御回路の処理判断になる(ステップ50
    6)。 書き込み許可属性であった場合には、対象セクタのDATA部にホストコンピュータから送信されたデータを書き込む(ステップ508)。 そして、書き込み終了後にデータ書き込みを今後も許可するかどうかを判定して(ステップ509)、データの書き込みを今後も許可する場合には、ステップ510に分岐する。

    【0067】ステップ509において対象セクタへのデータ書き込みを禁止すると判定した場合には、書き込み禁止として本来ディスクドライブ上で更新すべきフラグ情報を一時メモリ上に一旦保持する(ステップ51
    1)。 そして、現在ドライブ上における書き込み用ID
    の更新が可能かどうか調べる(ステップ512)。 更新が不可能と判定された場合には、次回のデータ書き込み時に更新すればよいため、そのまま作業を終了する。 更新可能と判定された場合には、まず、書き込み用ヘッドが書き込み用ID部の中心を通過するように、ヘッドの位置決めを行う(ステップ513)。 そして、磁気ヘッドがID部を更新すべき対象セクタの書き込み用ID部に到達するのを待つ(ステップ514)。 磁気ヘッドがID部に到達したかどうかは、セクタの前に記録されているサーボ領域における磁気ヘッドの位置決め情報で判断できる。 そして、対象セクタであることを確認した後、フラグ情報中の書き込み属性を書き込み禁止に書き換えることにより、以後はホストコンピュータからの指示で当該セクタのデータを書き換えることはできなくなる。 また同時に、一時メモリ中に一旦保持しておいたフラグ情報の削除を行う(ステップ515)。 もちろん、
    上述したように、対象セクタがなかった場合には、探索回数が規定回数に達したかどうかを判定する(ステップ516)。 探索回数が規定回数に達したにもかかわらず対象セクタが見つからなかった場合には、対象セクタがなかったものとしてエラー処理を行う(ステップ51
    7)。 探索回数が規定回数に達しない場合には、ステップ514に戻って対象セクタが来るまで待つ。

    【0068】また、ステップ509において、今後もデータ書き込みを許可すると判定した場合には、以前更新された他のセクタのフラグ情報が一時メモリ内に仮に保持されているかどうかを判定する(ステップ510)。
    他のセクタのフラグ情報がなかった場合には、このまま処理を終了する。 他のセクタのフラグ情報があった場合には、上述したステップ512へ分岐する。

    【0069】以上のように、本実施例では更新されたフラグ情報を一時保存メモリに一旦保持して、ディスク装置に対する外部からの動作要求がなくなったとき、ディスク上のセクタID部内に記録するため、従来の様にディスク上へのデータ書き込みおよびフラグ情報更新が完了するまでホストコンピュータを待たせる必要がなくなり、ディスク装置およびホストコンピュータ間のデータバスの占有時間が短縮される。 したがって例えば、SC
    SI(Small Computer System Interface )のようにひとつのデータバスに複数の周辺装置が接続されたシステム構成であっても、データバスを他の装置が使用できる時間が増加するため、システムとして効率の良いバス環境を得ることができる。

    【0070】また、ディスク上の各セクタにおける書き込み用ID部内のヘッダ中に記録されたフラグ情報に、
    次に続くDATA領域に対するユーザデータの書き込みを、許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定する属性を含めて、ディスク装置の制御回路でハード的にファイルアクセスの管理を行うことにより、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因するユーザが知らない間に生じる故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、
    ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0071】なお、本実施例では、書き込み用ID部の内容を書き換える場合について説明したが、書き込み用ID部と読み出し用ID部に同一の識別情報を記録したい場合には、上記説明と同様に読み出し用ID部を更新すればよい。 また、書き込み用ID部と読み出し用ID
    部の内容を異なるものとしてもよい。 例えば、読み出し用ID部におけるフラグ情報中に読み出し許可属性または読み出し禁止属性を含めることにより、記録されたデータの機密保持を図ることもできる。

    【0072】また、本実施例は、磁気ディスクのみならず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができる。

    【0073】図6は、本発明のディスク装置の第4実施例のハードウェア構成を示す図であり、データ面サーボ方式のトラックフォーマットに対し、デュアルヘッドによって読み書きを行う場合を示す。 同図中、本ディスク装置は、ディスクドライブおよびアクチュエータを駆動するための機構部1001と、機構部1001を制御するための電子回路1002とに大別することができる。
    機構部1001は、デ−タを記録保存する磁気ディスク1003、磁気ディスク1003に対するデ−タの読み書きを行うための磁気ヘッド101、磁気ディスク10
    03を回転駆動するためのスピンドルモ−タ1005、
    磁気ヘッド101を指示するガイドア−ム1006、磁気ヘッド101を移動させるためのVCM(Voice Coil
    Motor)1007、前述した各部(101,1003〜1
    007)を封入するためのケ−ス1008、各部の制御を行う電子回路を搭載した基板1009によって構成される。 電子回路1002は、磁気ディスク1003へのデ−タの読み書き制御を行うためのリ−ド/ライト機能部1010、磁気ディスク1003の回転数制御を行うためのメカ制御部1011と、リ−ド/ライト機能部1
    010と外部システムとの間のデータ転送制御を行うためのデ−タ転送制御部1012からなる。

    【0074】また、リ−ド/ライト機能部1010は、
    磁気ディスクに対するデ−タの記録再生を行うためのR
    /Wアンプ1013、磁気ディスクから読み出された信号の波形を整える波形整形回路1014、波形整形回路1014で整形された読み出し波形から基準クロックの抽出をおこなうデ−タセパレ−タ1015、波形整形回路1014で整形された読み出し波形および前記基準クロックを用いて磁気ディスク1003に記録された符号のNRZ符号への変換と、デ−タ転送制御部1012から送られてくるNRZ信号を磁気ディスク1003に記録する符号に変換とを行う弁別回路1016からなる。
    メカ制御部1011は、磁気ヘッド101で検出される位置決め信号から位置情報を生成するための位置信号生成回路1017、この位置情報に基づいて磁気ヘッド1
    01の位置決め制御を行うヘッド位置決め制御部101
    8、この位置決め制御部1018からの出力信号をVC
    M1007に送るためのモ−タドライバ1019、スピンドルモ−タの回転数制御を行うためのスピンドルモ−
    タ制御/ドライバ1020、位置信号生成回路1017
    の出力に基づいてリ−ド/ライト機能部1010にライトクロックを送るためのライトクロック生成回路102
    1よりなる。 データ転送制御部1012は、ホストコンピュータとのデータ転送において標準的に用いられるS
    CSIプロトコルの制御を行うSCSIコントロ−ラ1
    022、ホストコンピュータから転送されるパラレルデ−タと磁気ディスクに対する記録再生に用いられるデ−
    タ(一般的にはシリアルデ−タ)との相互変換を行うH
    DC(Hard Disk Controller)1023、ホストコンピュータ←→HDC間およびHDC←→磁気ディスク間のデ−タ転送速度の差異を調整するためのバッファRAM
    1024、磁気ディスク装置全体の各部位の制御を行うCPU1025、フラグ情報を一時保存するための一時メモリ1026からなる。

    【0075】図6において、磁気ヘッド101は、読み込み用ヘッドと書き込み用ヘッドを個別に有するデュアルヘッドである。 以下、本構成においてホストコンピュータから磁気ディスク装置に対してデータ書き込み命令が発行された場合について説明する。 まず最初に、ホストコンピュータからSCSIプロトコルに従ってディスク装置内の書き込み位置(論理アドレス)と書き込むデータがディスク装置に与えられる。 次に、ディスク装置の制御回路内に搭載されているCPU1025が、ディスク装置において具体的に記録されるべき位置、すなわち、シリンダ番号,トラック番号,セクタ番号,ヘッド番号を、上記論理アドレスに基づいて決定する。 そして、CPU1025がこの位置をヘッド位置決め制御1
    018に与えることで、磁気ヘッド101の位置決めが行われる。 さらに、CPU1025はHDC1023にこの位置をセットする。 やがて磁気ヘッド101の位置決めが終了すると、読み出し用ヘッド103によって読み出し対象のセクタにおける書き込み用ID部の読み出しを行う。

    【0076】そして、書き込み用ID部からの読み出し値とHDCにセットした値とが一致した場合にはフラグ情報を判定して、データ書き込みが許可されているときにはHDC1023からリード/ライト機能部1010
    に対してデータ書き込み指示が行われて、ディスク上にデータ書き込みが行われる。 データ書き込み完了後、ホストコンピュータからデータ書き込み命令があった場合に、今後も書き込みを許可するかどうかを判断する。 ホストコンピュータからの指示が書き込み禁止属性の設定を指示していたり、データ書き込みの対象セクタに1回のみ書き込み許可属性が設定されていた場合には、今後の対象セクタへの書き込みを禁止するために、データ書き込み禁止を示すフラグ情報を一時メモリ1026に登録する。 以降のセクタに対するデータ書き込みも同様に行われる。 ここで、CPU1025によって指定されるHDC1023のデータ書き込み位置は、自動設定機能が付いているHDC1023であれば、次セクタ以降は指定する必要がない。 以上のようにして、ホストコンピュータからのデータ書き込み指示はすべて実行される。

    【0077】この後、一時メモリ1026内に登録されているディスクドライブの書き込みID部を更新するフラグ情報を、ディスク上に書き込める状態であるかどうかをCPU1025が判断する。 ディスク上に書き込むことが可能な場合には、磁気ヘッド101の書き込み用ヘッド103が書き込み用ID部の中心を通過するように、CPU1025がヘッド位置決め制御1018に対して指示して、書き込みID部の更新を行う。 このとき、一時メモリ内の書き込み用ID部の更新フラグ情報は、データ書き込み直後に更新されるとは限らない。 したがって、ホストコンピュータからの指示でドライブにデータを書き込む場合には、データ書き込みを行ったセクタの書き込み用ID部のフラグ情報とともに、一時保存メモリ内に登録された後で更新すべきフラグ情報も参照する必要がある。

    【0078】以上のように、ディスク上の各セクタにおける書き込み用ID部内のヘッダ中に記録されたフラグ情報に、次に続くDATA領域に対するユーザデータの書き込みを、許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定する属性を含めることで、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、
    最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因するユーザが知らない間に生じる故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。

    【0079】また、ディスク装置における全セクタに対して1回のみ書き込み許可属性を設定することにより、
    一度ホストコンピュータから書き込まれたデータは破壊することが不可能になる。 これで、データの保存の信頼性を向上することも可能になる。 また、ワンタイムの光ディスクと同じとみなすことができるので、新規にインターフェイスソフトを開発する必要がない。

    【0080】さらに、絶対に消失したくないアプリケーションソフトなどをディスク装置に保存する際に、アプリケーションソフトが記録されたセクタを書き込み禁止属性とすることにより、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因するユーザが知らない間に生じる故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができる。
    また、アプリケーションの消失によるユーザの作業停止から発生する損失や、アプリケーションの復旧作業から発生する損失などを最小限に抑えることができる。

    【0081】なお、本実施例は、磁気ディスクのみならず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができる。

    【0082】

    【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明のディスク装置によれば、回転する円板状データ記録媒体上の指定されたトラックにヘッドを対向させて、前記トラック内の指定されたセクタに対するデータの記録再生を行うディスク装置において、前記記録媒体上のすべてのセクタについて、それぞれ所定のフラグ情報が前記記録媒体上の各セクタを識別するためのセクタID部内に記録されている構成とした。 そして、前記フラグ情報は、
    当該セクタに対するデータの記録が許可されているかまたは禁止されているかを、さらに、当該セクタに対するデータの記録が一度だけ可能であることを表わしている。

    【0083】このため、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因する故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができるという効果が得られる。

    【0084】また、各々のセクタにおける前記フラグ情報の設定を、インタフェースを介して接続されたホストコンピュータからも可能とすることにより、ホストコンピュータからの指示によってユーザデータ保護の対象とするセクタへの書き込みを禁止し、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させることができるという効果が得られる。

    【0085】また、前記フラグ情報を、装置本体に設けられた不揮発メモリ内に記録するため、フラグ情報の更新を伴うデータ記録の場合には、記録媒体上のセクタにおけるデータ部への書き込み終了直後に不揮発メモリ内の対応するフラグ情報の更新のみを行えばよく、これによってディスク装置のスループットを従来と同程度に維持し、あるいは向上させることができるという効果が得られる。 この場合、セクタID部内に記録されたフラグ情報の書き換えが行われた直後に、不揮発メモリ内に記録された対応するフラグ情報の書き換えを行うことにより、セクタID部と不揮発メモリの内容を常に一致させておくことができるという効果が得られる。

    【0086】また、前記フラグ情報を、その設定が行われる際に装置本体に設けられた一時メモリ内に保持し、
    装置本体に対する外部からの動作要求がなくなったとき、前記セクタID部内に記録するため、フラグ情報の更新を伴うデータ記録の場合にも、記録媒体上のセクタにおけるデータ部への書き込み終了直後に一時メモリ内の対応するフラグ情報の更新が行われた時点でホスト側に書き込み完了が伝えられ、これによってディスク装置のスループットを従来と同程度に維持し、あるいは向上させることができるという効果が得られる。

    【0087】また、前記フラグ情報によってデータの記録が禁止されているセクタに対する書き込み要求がインタフェースを介して行われたとき、書き込み禁止であることを前記インタフェースを介して回答するため、例えばホストコンピュータ側において、ディスク装置に対して異常な命令が発行されたことを認識し、何らかの対策を講ずることができるという効果が得られる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明のディスク装置の第1実施例におけるセクタのフォーマットパターンを示す図である。

    【図2】本発明のディスク装置の第2実施例におけるセクタのフォーマットパターンを示す図である。

    【図3】本発明のディスク装置の第2実施例におけるデータ書き込みの処理フローを示す図である。

    【図4】本発明のディスク装置の第3実施例におけるデータ書き込みの処理フローを示す図である。

    【図5】本発明のディスク装置の第4実施例におけるデータ書き込みの処理フローを示す図である。

    【図6】本発明のディスク装置の第4実施例のハードウェア構成を示す図である。

    【符号の説明】

    101 磁気ヘッド 104 セクタ 105 サーボ領域 106 記録再生領域 107 ID部 108 DATA部 1001 機構部 1002 電子回路 1003 磁気ディスク 1005 スピンドルモータ 1007 VCM(Voice Coil Motor) 1008 ケース 1009 基板 1010 リード/ライト機能部 1011 メカ制御部 1012 データ転送制御部 1026 メモリ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 昭 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 斉木 栄作 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 永重 ゆかり 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内

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