首页 / 专利库 / 显示技术 / 介导现实 / 增强现实 / Musical sound synthesizer

Musical sound synthesizer

阅读:820发布:2023-10-01

专利汇可以提供Musical sound synthesizer专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To enhance the reality of musical sounds at a physical model sound source. SOLUTION: 101 to 10n are the string models constituted by the loop circuits having delay circuits 11 to 14 which simulate the propagation delays of string vibration and a terminating filter 15 which simulates the acoustic losses of the strings. An exciting waveform generating section 4 inputs the exciting signals, equivalent to the exciting vibrations caused by string hitting or flipping operations, into the loop circuits. Moreover, a sounding board system is simulated by the loop circuit consists of an adder 31, multipliers 32 and 33 and a sound board 30 having a transfer function F. The string models and the sounding board system are connected by a waveguide junction section. A prescribed weighting is added to the output of each loop circuit and is synthesized in an adder 35 and is again inputted to each loop circuit. Thus, faithful simulation including the sound radiated from the board 30 is realized.,下面是Musical sound synthesizer专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 少なくとも遅延手段を含む少なくとも1つの第1のループ手段と、 少なくとも共鳴体をシミュレートするためのフィルタを含む第2のループ手段と、 前記第1および第2の各ループ手段から取り出した信号を合成し、該合成された信号を前記第1および第2の各ループ手段に入力する結合手段と、 発音指示に応じて励振信号を前記第1のループ手段のうちの少なくとも1つのループ手段に入力する励振手段とを有することを特徴とする楽音合成装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、楽音合成装置に関し、特に、ピアノ音等の打弦楽器音やギター音等の撥弦楽器音の合成に用いて好適な楽音合成装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】自然楽器の発音メカニズムをシミュレートすることにより得られたモデル(物理モデル)を動作させ、これにより、自然楽器の楽音を合成する装置が知られている。 打弦楽器あるいは撥弦楽器の楽音合成装置としては、弦における振動の伝播遅延をシミュレートした遅延回路および弦における音響損失をシミュレートしたフィルタを含んだループ回路(ウェーブガイド)と、
    このループ回路に打弦あるいは撥弦の励振振動に相当する励起信号を入する励振回路とからなる構成のものが知られている(例えば、特公平7−74955号公報、
    特公平7−74958号公報あるいは特公平7−926
    68号公報などを参照されたい)。

    【0003】このような従来の楽音合成装置の構成の一例を図8に示す。 この図において、81は鍵盤等の演奏操作子、82は発生すべき音色を指定する音色指定部である。 83は、前記演奏操作子81から出力される音高データとタッチ情報および前記音色指定部82から出力される音色指定情報に基づいて、励振波形発生部84に対し制御信号を出力するとともに、弦モデル部等に各種のパラメータデータを出力する制御部である。 84は前記制御部から入力される制御情報に基づいて弦モデル部に対して励振波形を供給する励振波形発生部である。

    【0004】90 1 〜90 nはそれぞれピアノ等の打弦楽器における1本の弦をシミュレートする弦モデルであり、それぞれ、遅延回路91、92、93、94、加算器99、100、乗算器96、97、98、終端フィルタ95からなる閉ループ回路とされている。 ここで遅延回路91、92、93、94は弦における振動の伝播遅延をシミュレートするものであり、また、終端フィルタ95は弦における音響損失をシミュレートするものである。 加算器99および100は前記励振波形発生部84
    から出力される励振波形をこの閉ループ回路に入力するためのものであり、この弦を駆動する駆動点となる。

    【0005】遅延回路92および93には、それらの遅延時間の和が、弦が駆動点99において駆動されたときに図の右向きに伝播する振動波が右側の固定端において反射されて駆動点100に戻ってくるまでの時間と等しくなるように、それぞれの遅延時間が設定されている。
    また、遅延回路94および91には、その遅延時間の和が、弦が駆動点100において打鍵されたときに図の左向きに伝播する振動波が左側の固定端において反射されて駆動点99に戻ってくるまでの時間と等しくなるようにそれぞれの遅延時間が設定されている。 なお、これらの各遅延時間はその弦に対応する音高に応じて決定されるものであり、また、駆動点99および100を境にして左右に分けられる部分、すなわち、遅延回路91と9
    2および遅延回路93と94の遅延時間の比は音色あるいはそれに加えて音高に応じて決定される。

    【0006】乗算器98において、この閉ループ回路を流れる信号に「−1」が乗算され、これにより弦の一方の固定端において振動波の位相が反転する現象がシミュレートされている。 また、乗算器96においてループゲインLG1に「−1」が乗算され、該乗算器96の出力は乗算器97において終端フィルタ95の出力と乗算されている。 これにより、弦の他方の固定端における振動波の位相反転がシミュレートされるとともに、この弦のループゲインLG1が設定されている。 また、終端フィルタ95の特性はパラメータTF1により設定されている。 これらループゲインLG1〜nおよびフィルタ特性TF1〜nは、それぞれの弦モデルにより発生すべき音色や音高に応じて前記制御部83により設定される。

    【0007】このような構成において、演奏情報に応じて前記励振波形発生部84から励振波形が出力され、前記加算器99および100に入力されると、各弦モデル90 1 〜90 nの閉ループ回路には各弦における振動をシミュレートした信号が循環される。 各弦モデルにおけるこの信号はミキサ110においてそれぞれ対応する係数kiと乗算された後積算され、楽音信号として出力されることとなる。

    【0008】なお、上記においては、閉ループ回路を構成する遅延回路を4つに分割して設けているものとしたが、遅延回路の配置はこれに限られることはなく、例えば、駆動点の左右に1つずつ集中的に配置してもよい。
    また、前記弦モデルにおいて、閉ループ回路を巡回する信号として、力、速度あるいは変位のいずれの次元の信号を用いても、シミュレーションを行なうことができる。

    【0009】前記励振波形発生部84の構成の一例を図9に示す。 この図に示した励振波形発生部84は、弦とそれに対して励振エネルギーを与えるハンマーなどとの物理的関係をシミュレートするものである。 この図において、111、117、121および125は乗算器、
    112、115、118および122は加算器、11
    3、119、123および126は入力データを1サンプリング周期だけ遅延して出力する遅延回路、116は入力データに対して非線形関数の関係にある出力信号を出力する非線形回路である。 また、前記加算器112と遅延回路113により積分回路114が構成されており、同様に、加算器118と遅延回路119とで積分回路120が、加算器122と遅延回路123とで積分回路124がそれぞれ構成されている。

    【0010】このように構成された励振波形発生回路8
    4において、前記弦モデルより乗算器111に当該弦における振動に対応した信号(例えば、弦の速度に対応した信号)が入力される。 この信号は前記図8における右向き振動波信号と左向き振動波信号とが加算される加算器101からの出力信号である。 この弦速度信号は乗算器111において係数sadmが乗算されたのち、加算器112と遅延回路113からなる積分回路114に入力される。 これにより、前記弦速度信号が積分されて弦の基準位置からの変位に対応する弦変位信号xが得られる。 この弦変位信号xは加算器115の負側の入力端に入力される。 加算器115の正側の入力端には後述する積分器124から出力されるハンマの変位に相当するハンマ変位信号yが入力されており、該減算器115からはハンマと弦との相対変位に相当する相対変位信号z
    (=y−x)が出力される。

    【0011】ここで、弦がハンマに食い込んでいる場合、zは正となり、弦とハンマとの間にはその食い込み量に応じた反撥力が働く。 一方、弦とハンマとが軽く触れているだけの場合あるいは弦からハンマが離れている場合には、zは0あるいは負となり、反撥力は0である。 非線形回路116は相対変位信号zに基づいてこのような弦とハンマとの反撥力に相当する反撥力信号Fを出力するものであり、例えば2次曲線等の非線形関数のテーブルを記憶したROMにより構成されている。 前記相対変位信号zはこの非線形回路16に入力され、該非線形回路16から出力される反撥力信号Fは、前記弦モデルの駆動点である加算器99および100に印加される。 なお、本来ならば、反撥力信号Fに対し、弦の速度変化に対する抵抗に相当する係数を乗じて弦の速度変化分を算出し、この速度変化分を前記各弦モデルに入力すべきであるが、この例では、前述した乗算係数sadm
    に上記抵抗に相当する係数を含ませることにより、同等のシミュレーション効果を得ている。

    【0012】また、前記反撥力信号Fは乗算器125において係数fadmと乗算され、ハンマによって弦に与えられる速度変化分に相当する弦速度信号が得られ、この弦速度信号が遅延回路126において1サンプリング周期遅延されて、前記積分器114に入力されている。
    これにより、弦がハンマによってたたかれることによって変位する現象がシミュレートされる。

    【0013】前記反撥力信号Fはさらに乗算器117にも入力され、ここでハンマの慣性質量Mの逆数−1/M
    と乗算される。 この結果、乗算器117からハンマの加速度に相当する加速度信号が出力され、この加速度信号は積分回路120において積分されて、積分回路120
    からはハンマの速度変化分に相当するハンマ速度信号が出力される。 このハンマ速度信号は乗算器121において所定の減衰係数dが乗算されたのち、ハンマ初速度信号Voとともに、積分回路124に入力される。 これにより、積分回路124からは前述したハンマ変位信号y
    が出力される。 このようにして、図9に示した励振波形発生部84から前記弦モデル90 1 〜90 nの閉ループ回路にハンマによる打鍵をシミュレートした励振波形が供給される。

    【0014】なお、励振波形発生部84としては、図9
    に示したような弦とハンマとの物理的関係をシミュレートするもののほか、波形メモリに記憶した励振波形を読み出す方式など、通常の楽音波形発生装置において採用されている各種の方式により励振波形を供給するものであってもよい。 このような単純に演奏操作に応じて励振波形を発生する方式の場合においては、前述した図9の場合のように弦モデル部を巡回する信号を励振波形発生部に取り込むことは必ずしも必要ではない。 但し、この巡回する信号を使って、励振波形あるいはその発生に係わる信号(例えば、メモリアドレス)を変調するようにすることもできる。

    【0015】

    【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の楽音合成装置は、弦楽器における各弦の動作をシミュレートして、自然楽器が発生する楽音を再現することができるものである。 しかしながら、現実のピアノにおいてはハンマーにより弦を叩いたときに、弦だけではなく楽器全体が響いて楽音が発生されている。 すなわち、響板や弦の終端に設けられている駒など(以下、単に「響板」という)が、弦の振動とともに振動し、それによりピアノらしい音が引き出されている。 また、バイオリンやギターなどの擦弦楽器においても、共鳴胴による共鳴により、それらしい楽音となっている。

    【0016】このような響板や共鳴胴などの共鳴体による効果を付加するために、従来の楽音合成装置においては、合成された楽音に残響効果を付加することなどが行なわれているが、これだけでは、響板等からの弦への干渉については考慮されていない。

    【0017】そこで本発明は、響板や共鳴胴などの共鳴体による作用までを含めた忠実なシミュレーションを行なうことにより、より忠実な楽音を再現することのできる楽音合成装置を提供することを目的としている。

    【0018】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の楽音合成装置は、少なくとも遅延手段を含む少なくとも1つの第1のループ手段と、共鳴体をシミュレートするためのフィルタを含む第2のループ手段と、前記第1および第2の各ループ手段から取り出した信号を合成し、該合成された信号を前記第1および第2
    の各ループ手段に入力する結合手段と、発音指示に応じて励振信号を前記第1のループ手段のうちの少なくとも1つのループ手段に入力する励振手段とを有するものである。

    【0019】このように、響板や共鳴胴などの共鳴体をシミュレートするフィルタを含むループ手段を結合手段により結合させているので、響板や共鳴胴の作用を忠実にシミュレーションすることが可能となる。

    【0020】

    【発明の実施の形態】本発明の楽音合成装置の全体構成を説明する前に、まず、響板や共鳴胴などの共鳴体の作用のシミュレーションをどのように行なうかについて説明する。 なお、ここではピアノを例にとって、響板の作用をどのようにシミュレーションするかについて検討するが、擦弦楽器における共鳴胴についても同様に適用することができる。

    【0021】響板を含めたシミュレーションを行なうために、まず考えられる方法は、前述した弦モデルの終端に響板の有する音響特性に相当する伝達関数を有するフィルタを設けることである。 この構成を図2に示す。 この図において、18は弦の一方の固定端における振動波の位相反転をシミュレートするための乗算器であり、前述した図8における乗算器98に相当する。 また、36
    は響板の有する音響特性に相当する伝達関数Hを有するフィルタであり、このフィルタの出力Jは乗算器23において前記乗算器18からの出力と加算され、左向きの振動波S1bとなる。

    【0022】しかしながら、このような構成では、弦と響板のアドミタンスを考慮した接続形式とされていないために、響板から弦へ与えられる信号Jはある程度正確にシミュレートすることができたとしても、響板から放射される音に対応する信号はシミュレートされておらず、取り出すことができない。 また、複数の弦との相互作用(インタラクション)をシミュレートすることもできない。

    【0023】そこで、本発明においては、響板を1つの質量を有するウェーブガイド(閉ループ回路)として取り扱い、前記弦モデル部と該響板系とをウェーブガイドジャンクション部により接続した回路構成とする。 このようにすることにより、響板から放射される音に対応する信号を取り出すことができるようになり、さらに複数弦と響板とのインタラクションのシミュレーションも実現することができるようになる。

    【0024】このように響板系をウェーブガイドジャンクションにより結合した構成を図3に示す。 この図において、30は響板であり、その伝達関数はFとされている。 Rbは響板30に入力される入力信号であり、これは力の次元の信号とされている。 32は、入力信号Rb
    に応じて響板30から放射される音に対応する信号をシミュレートするために、信号の位相を反転させるための乗算器である。 また、乗算器33は響板系の終端における信号の位相反転をシミュレートするための乗算器であり、この乗算器33の出力信号は、加算器31の一方の入力となる。 加算器31の他方の入力にはウェーブガイドジャンクション部の加算器35の出力Jが印加されており、前記乗算器33の出力と加算されて響板への入力信号Rbが出力される。 前記乗算器32の出力Rfはまた、響板系の出力信号としてウェーブガイドジャンクション部の乗算器34に入力され、この乗算器34において響板側のウェーブガイド係数α rと乗算されてウェーブガイドジャンクション部の加算器35の一方の入力とされる。

    【0025】加算器35の他方の入力には、前記弦モデル部の弦1の終端部における信号S1fと弦側のウェーブガイド係数α sとが乗算される乗算器22の出力が入力されている。 また、前記加算器35の出力信号Jは加算器23の一方の入力とされており、前記弦における終端部における反転信号と加算されている。 すなわち、ウェーブガイドジャンクション部において、前記響板系の出力信号Rfと前記弦モデルにおけるループ信号S1f
    とが、それぞれ所定のウェーブガイド係数α rおよびα s
    をもって合成されている。 そして、この合成出力J
    は、加算器23において弦モデルのループ信号に加算され、また、加算器31において響板系のループ信号に加算される。

    【0026】このように響板系をウェーブガイドとして構成したときに、弦から響板系をみたときの伝達関数が、前記図2における伝達関数Hと同一でなければならない。 したがって、そのように前記Fを決定することが必要である。

    【0027】前記図2より、 H=J/S1f (1) である。 また、前記図3より、 F=−Rf/Rb (2) J=α s ×S1f+α r ×Rf (3) Rb=J−Rf (4) であるから、Hは、次の式(5)のように表わすことができる。

    【数1】

    【0028】一方、響板の伝達関数Hは実測することができ、これを実測すると、図4に示すような、その大きさ等により定まる比較的低い周波数でピークを有する低域通過特性が得られる。 このような形の周波数特性は2
    次のローパスフィルタ(LPF)により近似することが可能である。 したがって、例えば、Bi−Quad型のデジタルフィルタで近似することとし、実測結果である図4の特性曲線から、カットオフ周波数FhおよびピークのQ値Qhを求めると、その伝達関数Hは次の式(6)のように表わすことができる。 ただし、本シミュレーションではHの入出力は同一次元なので、通過帯域のゲイン(Ch)は”1”と正規化した。

    【数2】

    但し、z

    -1 =exp(−i2πfT)、Tはサンプリング周波数Fsの逆数である。

    【0029】この式(6)を前記式(5)に代入し、F
    を求めると、次の式(7)が得られる。

    【数3】

    但し、α

    s +α

    r =2を利用した。

    【0030】前記式(7)を、F=1−G とおく。 このとき、このGもまた、LPFの形式となっていることが分かる。 すなわち、前記式(7)の右辺第2項(G)
    において、 Fh=√α s ×Fg、 Qh=√α s ×Qg、 α r =Cg と置き換えると、次の式(8)が得られ、これはLPF
    を表わす前記式(6)と全く同型となっている。

    【数4】

    【0031】すなわち、元の伝達関数Hから測定されるカットオフ周波数の1/√α s倍のカットオフ周波数、
    もとのQの1/√α s倍のQ、および、通過帯域のゲインα rを有する2次のLPFを前記Gとして、F=1−
    Gを響板側のウェーブガイドのループに入れることにより、前記図3の構成を実現することができる。

    【0032】このようにした響板側のウェーブガイドの構成を図5(a)に示す。 この図において、前記図3と同一の構成要素には同一の番号を付してその説明は省略する。 破線30で囲まれたFの内部に、破線40で囲まれたGと加算器51とが設けられている。 この加算器5
    1の正側の入力端には前記加算器31からの出力Rbが入力され、負側には破線40で囲まれたGが入力されている。 これにより、前記F=1−Gが実現されている。

    【0033】破線40の内部には、前記加算器31の出力Rbと定数Cgとが入力される乗算器41、該乗算器41の出力と加算器47の出力との差を出力する加算器42、該加算器42の出力と定数agとを乗算する乗算器43、該乗算器43の出力と遅延回路45の出力とを加算する加算器44、該加算器44の出力を遅延する遅延回路45、該遅延回路46の出力と定数qgとを乗算する乗算器46、該乗算器46の出力と遅延回路50の出力とを加算する加算器47、前記加算器44の出力と定数agとを乗算する乗算器48、該乗算器48の出力と遅延回路50の出力とを加算する加算器49、該加算器49の出力を遅延する遅延回路50が設けられており、前記遅延回路50の出力がGの出力として前記加算器51に入力されている。 また、前記加算器42の出力はこの響板系を巡回している力波形出力Frとして、後述する音響信号出力のために取り出されている。 ここで、前記定数ag、qg、Cgは、ag=2πFgT=
    2πFhT/√α S 、qg=1/Qg=√α s /Qh、
    Cg=α rである。

    【0034】図5の(b)に、この各定数Cg、ag、
    qgを算出するための構成を示す。 この図において、5
    2は弦モデルのジャンクション係数α sを入力として√
    α sを出力する平方根演算回路であり、その出力√α s
    は乗算器54の一方の入力に供給されている。 乗算器5
    4の他方の入力にはQhの逆数1/Qhが入力されており、該乗算器54から前記qg=1/Qgが得られる。
    また、前記平方根演算回路52の出力は逆数演算回路5
    3にも入力されており、該逆数演算回路53の出力1/
    √α sは乗算器55の一方の入力に供給されている。 該乗算器55の他方の入力にはah=2πFhTが入力されており、該乗算器55からはag=2πFhT/√α
    s =2πFgTが出力される。 さらに、Cgにはα rと同一の値が与えられる。 このようにして、前記破線40
    で囲まれたLPF部の演算に用いられる各定数を得ることができる。 このようにして、響板をシミュレートしたウェーブガイドを2次のディジタルフィルタを用いて構成することができる。

    【0035】さて、楽音を発生させるときには音響信号を速度の次元で出力することが必要であるため、前述のように構成された響板系のウェーブガイドに流れる力の次元のループ信号を速度の次元に変換することが必要である。 そのためには、まずこのループ信号を響板の質量mrで割って加速度の次元に変換し、これを積分して速度の次元の信号に変換すればよい。 また、弦に流れるループ信号についても、力の次元とされているので同様の処理をして出力することが必要である。

    【0036】このような音響信号出力を取り出すための構成を図6に示す。 この図に示すように、弦を巡回する力波形出力Fs1は乗算器61において弦の質量の逆数に対応する係数Asと乗算され加算器63の一方の入力に入力される。 また、響板系を巡回する力波形出力Fr
    は乗算器62において前記響板の質量の逆数に対応する係数Arと乗算され加算器63に入力される。 加算器6
    3において前記乗算器61および62からの出力信号が合成され、その出力は積分器64に入力される。 積分器64内において、前記合成出力は乗算器65においてサンプリング周期Tと乗算された後、加算器66と遅延回路67により積分され、この出力が音響信号出力としてサウンドシステム等に出力される。

    【0037】また、以上の説明においては、弦が1本であるものとして説明してきたが、前述したように、本発明のようにウェーブガイドジャンクションを用いる構成とすることにより、複数弦の場合にも、弦と響板とのインタラクションをシミュレートすることができる。

    【0038】図7(a)は、このような複数弦の場合の構成を示す図であり、前記図3と同一の構成要素には同一の番号を付して詳細な説明は省略する。 この図に示すように、この場合には、1〜nの複数個の弦モデルが設けられている。 そして、各弦モデルのループ信号がそれぞれ対応するウェーブガイド係数α s1 〜α snと乗算されて、前記ウェーブガイドジャンクション部の加算器35
    に入力されている。 また、響板系のウェーブガイドは前述した図3の場合と同様の構成とされている。

    【0039】また、図7(b)はこのような複数弦の場合における音響出力の取り出し方を示す図であり、前述した図6と同一の構成要素には同一の番号が付されている。 この図に示すように、複数弦の場合においては、各弦モデルを巡回する力波形Fs1〜Fsnは、それぞれ対応する乗算器61 1 〜61 nにおいてそれぞれに対応する係数As1〜Asnを乗算された後、前記係数Ar
    が乗算された響板系の力信号Frとともに加算器63において合成され、積分器64において積分され、音響信号として出力されることとなる。

    【0040】図1に本発明の楽音合成装置の全体構成図を示す。 この図において、演奏操作子1、音色指定部2、制御部3および励振波形発生部4は、いずれも、図8に関して説明した演奏操作子81、音色指定部82、
    制御部83および励振波形発生部84と同一のものであるので、その詳細な説明は省略する。 また、弦モデル1
    1 〜10 nは前記図8における弦モデル90 1 〜90
    nと同様のものであり、また、各弦モデルに設けられている遅延回路11、12、13、14、加算器19、2
    0、21、乗算器16、17、18、終端フィルタ15
    の構成も前記図8における対応する遅延回路91、9
    2、93、94、加算器99、100、101、乗算器96、97、98、終端フィルタ95と同一のものであり、その詳細な説明は省略する。

    【0041】また、ウェーブガイドジャンクション部における乗算器22〜2n、34および加算器35、響板系における乗算器32、33、加算器31、響板30については、前記図3、図5および図7に関して説明したものと同一であり、その詳細な説明は省略する。 このような本発明の楽音合成装置の動作は、前述した説明と重複することとなるのでその詳細な説明は省略することとする。

    【0042】なお、以上の説明においては、ウェーブガイドジャンクション部は単一の加算器35を有する構成とされていたが、ウェーブガイドジャンクション部の構成はこれに限られることはない。 例えば、各ループ部からの出力をそれぞれ他のループ部に供給するように構成し、各ループ部内に他のループ部からの信号と自己のループ信号とを合成する結合回路を設けるようにしてもよい。 この場合には、各ループ部において、ウェーブガイド係数α s1snおよびα rを独立して設定することが可能となる。

    【0043】なお、以上の説明においては響板を有する打弦楽器、特にピアノをシミュレートする場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限られることはなく、
    ギターやバイオリン等の擦弦楽器をシミュレートする楽音合成装置において、共鳴胴による影響をシミュレートする場合に適用することができる。

    【0044】

    【発明の効果】このように、本発明の楽音合成装置においては、共鳴体、例えば響板系をウェーブガイドとしてシミュレートし、弦モデルと、ウェーブガイドジャンクションにより結合しているために、響板の影響を忠実にシミュレートすることが可能となり、よりリアルな楽音を再現することが可能となる。 例えば、ピアノ音合成に適用した場合には、アタックにピアノ特有のスペクトラムを含んだリアルなアタック感を付けることができるようになる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の楽音合成装置の全体構成図である。

    【図2】 響板をシミュレートするためのLPFを付加した構成を示す図である。

    【図3】 響板をシミュレートするウェーブガイドおよびジャンクション部を付加した構成を示す図である。

    【図4】 響板の伝達関数Hの周波数特性を示す図である。

    【図5】 響板系におけるフィルタの構成を示す図である。

    【図6】 音響出力を取り出すための構成を示す図である。

    【図7】 複数弦を有する場合の構成を示す図である。

    【図8】 従来の楽音合成装置の構成例を示す図である。

    【図9】 励振波形発生部の構成例を示す図である。

    【符号の説明】

    1、81 演奏操作子、2、82 音色指定部、3、8
    3 制御部、4、84励振波形発生部、10 1 〜10
    n 、90 1 〜90 n弦モデル、11、12、13、1
    4 遅延回路、15、95 終端フィルタ、16〜1
    8、22、32〜34、41、43、46、48、5
    4、55、61、62、65、96〜98乗算器、19
    〜21、23、31、35、42、44、47、49、
    51、63、66 99〜101 加算器、30 響板、36、40 フィルタ、45、50、67 1サンプリング周期遅延回路、52 平方根演算回路、53
    逆数演算回路、64 積分器、110 ミキサ、

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈