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Radio broadcast receiver and processing module of fncoding message

阅读:718发布:2020-07-23

专利汇可以提供Radio broadcast receiver and processing module of fncoding message专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To reduce the size of a data file in a radio broadcasting receiver forming a message in a system fitted to a display device and a voice synthesis circuit from control data. SOLUTION: Control data stored based on the encoding message in a storage device 12 has marking by a fist language. The control data has prescribed marking by a different language when it differs from that by the first language. In such as case, all the markings by the different languages have individual separation marks which are formerly placed at every time.,下面是Radio broadcast receiver and processing module of fncoding message专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 制御回路(7)が設けられており、該制御回路は、無線放送信号から導出された符号化メッセージを少なくとも1つの記憶装置(12,28)へ供給し、符号化メッセージから導出された制御データを少なくとも1つの記憶装置(12,28)から受け取り、該制御データから、表示装置(13)および/または音声合成回路(14)に適した形式でメッセージを形成するように構成されている無線放送受信機において、 少なくとも1つの記憶装置(12,28)内で符号化メッセージのもとに格納されている制御データは、第1の言語による少なくとも1つの表記を有しており、該制御データはまえもって定められた別の言語による所定の表記を、該表記が前記の第1の言語によるものとは異なっているときに有しており、 すべての別の言語の表記はそのつど1つの前置された分離マークを有することを特徴とする、 無線放送受信機。
  • 【請求項2】 所定の制御データをそれぞれ1つのエスケープコードのもとに格納するために少なくとも1つの記憶装置(12,28)が設けられており、 該記憶装置(12,28)内にエスケープコードのもとに格納されている制御データは、第1の言語の少なくとも1つの表記を有しており、該制御データはまえもって定められた別の言語による所定の表記を、該表記が前記の第1の言語によるものとは異なっているときに有しており、 すべての別の言語の表記はそのつど1つの前置された分離マークを有しており、 前記制御回路(7)は、少なくとも1つのエスケープコードを含む制御データを受け取ると、少なくとも1つのエスケープコードを記憶装置へ導き、該エスケープコードのもとに格納されている制御データを受け取るように構成されている、 請求項1記載の無線放送受信機。
  • 【請求項3】 別の言語の表記は、該表記が標準の順序で格納されていれば第1の前置分離マークを有し、そうでなければ第2の前置分離マークおよびそれに続いて言語を特徴づけるマークを有する、請求項2記載の無線放送受信機。
  • 【請求項4】 少なくとも1つの記憶装置(12,2
    8)内でそれぞれ1つの符号化メッセージまたは1つのエスケープコードのもとに格納されている制御データは、少なくとも1つの第1の言語による導出可能な正書法表記および/または発音表記を有しており、該制御データは少なくとも1つの別の言語による導出可能な正書法表記および/または発音表記を、該別の言語の正書法表記および/または発音表記が前記の第1の言語によるものとは異なっているときにのみ有する、請求項2または3記載の無線放送受信機。
  • 【請求項5】 少なくとも1つの記憶装置(12,2
    8)には、それぞれ1つの符号化メッセージに割り当てられた固有の制御データを有し各記憶領域に対応づけられたリスト(43,44,45)と、エスケープコードおよびそれぞれ割り当てられた制御データを有するエスケープリスト(46)が含まれている、請求項2〜4のいずれか1項記載の無線放送受信機。
  • 【請求項6】 前記制御回路(7)は、少なくとも地域特有の制御データを第1の記憶装置(28)から導き、
    発生事象に特有の制御データを第2の記憶装置(12)
    から導くように構成されている、請求項5記載の無線放送受信機。
  • 【請求項7】 少なくとも第1の記憶装置(28)にはエスケープリスト(46)が含まれている、請求項6記載の無線放送受信機。
  • 【請求項8】 少なくとも第1の記憶装置(28)は、
    カード読み取り装置(16)へ挿入するために設けられたチップカード(17)の一部分である、請求項6または7記載の無線放送受信機。
  • 【請求項9】 無線放送信号とともに供給される符号化メッセージは交通情報メッセージである、請求項1〜8
    のいずれか1項記載の無線放送受信機。
  • 【請求項10】 制御回路(64)が設けられており、
    該制御回路は、無線放送信号から導出された符号化メッセージを少なくとも1つの記憶装置(68,28)へ供給し、符号化メッセージから導出された制御データを少なくとも1つの記憶装置(68,28)から受け取り、
    該制御データから、表示装置(59)および/または音声合成回路(62)に適した形式でメッセージを形成するように構成されている、 無線放送信号から導出された符号化メッセージの処理モジュール(47)において、 少なくとも1つの記憶装置(28,68)内で1つの符号化メッセージのもとに格納されている制御データは、
    第1の言語による少なくとも1つの表記を有しており、
    該制御データはまえもって定められた別の言語による所定の表記を、該表記が前記の第1の言語によるものとは異なっているときに有しており、 すべての別の言語の表記はそのつど1つの前置された分離マークを有することを特徴とする、 無線放送信号から導出された符号化メッセージの処理モジュール。
  • 【請求項11】 無線放送受信機または無線放送信号から導出された符号化メッセージの処理モジュール(4
    7)のための、それぞれ1つの符号化メッセージに対し制御データを格納する記憶装置(12,28,68)において、 記憶装置(12,28,68)内で1つの符号化メッセージのもとに格納されている制御データは、第1の言語による少なくとも1つの表記を有しており、該制御データはまえもって定められた別の言語による所定の表記を、該表記が前記の第1の言語によるものとは異なっているときに有しており、 すべての別の言語の表記はそのつど1つの前置された分離マークを有することを特徴とする、 制御データを格納する記憶装置。
  • 【請求項12】 それぞれ1つの符号化メッセージに対し制御データを格納するための記憶装置(12,28,
    68)が設けられている、無線放送受信機または無線放送信号から導出された符号化メッセージの処理モジュール(47)のための、カード読み取り装置(16,6
    6)へ挿入されるチップカード(17)において、 記憶装置(12,28,68)内で1つの符号化メッセージのもとに格納されている制御データは、第1の言語による少なくとも1つの表記を有しており、該制御データはまえもって定められた別の言語による所定の表記を、該表記が前記の第1の言語によるものとは異なっているときに有しており、 すべての別の言語の表記はそのつど1つの前置された分離マークを有することを特徴とする、 カード読み取り装置へ挿入されるチップカード。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、無線放送受信機および無線放送信号から導出された符号化メッセージの処理モジュールに関する。 そこには制御回路が設けられており、該制御回路は、無線放送信号から導出された符号化メッセージを少なくとも1つの記憶装置へ供給し、符号化メッセージから導出された制御データを少なくとも1つの記憶装置から受け取り、該制御データから、表示装置および/または音声合成回路に適した形式でメッセージを形成するように構成されている。 さらに本発明は、制御データを格納する記憶装置ならびにカード読み取り装置へ挿入されるチップカードにも関する。

    【0002】

    【従来の技術】この種の無線放送受信機は雑誌”Funksc
    hau 8/92 I Spezial p.22 - p.26 から公知である。 この無線放送受信機では、受信した無線放送信号から導出された音声信号が音声回路において処理される。 さらに無線放送信号からRDSデータおよびTMCデータが導出される。 RDSは Radio Data System (ラジオデータシステム)の略語であり、TMCは Traffic Message
    Channel (交通情報メッセージチャネル)の略語である。 TMCはRDSの機能拡張を成している。 RDS−
    TMCデータは無線放送信号とともにディジタル符号化データとして伝送される。 TMCによって無線放送の聴取者はたとえば、無線放送機器内に記憶されている交通情報メッセージをドライブのスタート前またはスタート後に任意の頻度で呼び出し、所望の走行ルートに応じて選び出された交通情報メッセージを聞き取り、個々の国の言語に依存することなく聴取者自身の母国語で交通情報メッセージをアナウンスさせることができるようになる。 以下ではRDS−TMCデータのことを一般的に、
    符号化メッセージとも称する。 さらにここで考えられるのは、符号化された交通情報メッセージだけでなく気象通報やその他のニュースを、RDS−TMCデータあるいは符号化された同等のデータによって伝送することである。

    【0003】受信した符号化メッセージは記憶装置へ導かれ、それに応じて記憶装置は制御データを制御回路へ送出する。 記憶装置は交通情報を形成するためのデータファイルを有しており、この記憶装置はたとえば制御回路と接続された半導体メモリとすることができるし、チップカード上に配置された半導体メモリ、CD−ROM
    等とすることができる。 先に挙げた文献から知られているのは、制御データは正書法での言語の表記であり音声出のために用いられることである。 なお、正書法表記とは以下では、ある言語を表記する際の適正な書き方のことを意味する。 このような表記を音声で出力できるようにするために、制御回路はたとえば、記憶されているディジタル符号化音声信号ファイルをアクセス可能である。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、データファイルの小さくされた無線放送受信機を提供することにある。

    【0005】

    【課題を解決するための手段および利点】本発明によればこの課題は、少なくとも1つの記憶装置内で符号化メッセージのもとに格納されている制御データは、第1の言語による少なくとも1つの表記を有しており、該制御データはまえもって定められた別の言語による所定の表記を、該表記が前記の第1の言語によるものとは異なっているときに有しており、すべての別の言語の表記はそのつど1つの前置された分離マークを有することにより解決される。

    【0006】本発明による無線放送受信機へ、1つの符号化メッセージのもとに格納されている制御データが記憶装置から供給される。 この種の記憶装置はたとえば、
    無線放送受信機内に配置された内部記憶装置(たとえば半導体メモリ)および/または外部記憶装置(たとえばチップカード上に配置された半導体メモリ)とすることができる。 この場合、制御データには複数の言語の表記が含まれている。 この種の表記はたとえば、正書法表記(たとえば Roetenbach an der Pegnitz)、発音表記、
    または複数の言語に対し表示装置で表示可能な表記(たとえば Rotenb./Peg.)とすることができる。 データファイルを小さく抑える目的で、第1の言語による表記はすべて含まれるようにし、別の言語による表記は、その表記が第1の言語のものとは異なるときにのみ含まれるようにされる。 第1の言語がたとえばドイツ語であり別の言語が英語、フランス語およびオランダ語であるならば、たとえば地名 ”Koeln”に対する正書法表記のエントリは第1の言語(ドイツ語)では ”Koeln”となり、
    第2の言語(英語)では ”Cologne”となり、第3の言語(フランス語)では ”Cologne”となり、第4の言語(オランダ語)では”Keulen”となる。 地名”Lauf”については、第1の言語(ドイツ語)に対し正書法表記で1つのエントリが存在している。 それというのはこの地名については、英語、フランス語もしくはオランダ語でそれぞれ異なる正書法表記は存在しないからである。 種々異なる別の言語の表記を区別する目的で、それらの表記はそのつど1つの前置された分離マークを有しており、さらに第1の言語の表記と同様に所定の長さ(所定のストリング長)を有している。

    【0007】データファイルをいっそう小さくする目的で、所定の制御データをそれぞれ1つのエスケープコードに格納させる少なくとも1つの記憶装置が設けられている。 少なくとも1つのエスケープコード内でそのつど1つのエスケープコードに格納されている制御データは、第1の言語による少なくとも1つの表記を有しており、さらにそれらの制御データはまえもって定められた言語による所定の表記を、その表記が第1の言語によるものと異なっているときに有している。 すべての別の言語の表記には分離マークがそのつど前置されている。 制御回路は、少なくとも1つのエスケープコードを含む制御データを受け取ると、少なくとも1つのエスケープコードを記憶装置へ導き、そのエスケープコードのもとに格納されている制御データを受け取るように構成されている。

    【0008】1つまたは複数の記憶装置には、エスケープコードに対応づけられた制御データが格納されている。 エスケープコードに対応づけられたこの種の制御データは、たとえば ”Koeln(ケルン)”、”Anschlusst
    elle(ジャンクション)”等のように頻繁に用いられる名称が含まれている。符号化メッセージに対応し少なくとも1つのエスケープコードを含む制御データを制御回路が記憶装置から受け取ると、エスケープコードのもとに格納されている制御データが制御回路へ供給されてから、音声合成回路および/または表示装置のための対応のメッセージ(たとえば交通情報)を形成することができる。この種のエスケープコードは制御データよりも僅かな記憶スペースしか必要としないので、これによりデータファイルが小さくなる。このことは、交通情報を通報する無線受信機を使用し、大きな交通地域(たとえばドイツ全体)のデータを記憶装置に格納させる際に、きわめて有利なものである。本発明の別の利点は、エスケープコードのもとに格納された制御データを適切に選択することで、データファイル形成時に発生する可能性があり表示装置および/または音声合成回路において目立ってしまうようなエラーが確実に最小化されることである。エスケープコードのもとに格納された制御データの適切な選択ということは、文面、単語および単語部分(名称)を言語学的な観点にしたがって選択することである。

    【0009】表示装置および/または音声合成回路のためのメッセージを形成するために、制御回路が少なくとも1つの記憶装置を、エスケープコードのもとに格納されている制御データを読み出す目的で何度もアクセスしなければならない可能性がある。 このことを2つの実例を用いて説明する。 ”Anschlusstelle Koeln-Muehlheim
    (ジャンクション Koeln-Muehlheim)" の名称に対し、”12365-Muehlheim”または ”78654 43263-Muehlh
    eim”が制御データとして記憶装置内に配置されている可能性がある。最初の事例の場合、制御回路はたとえばエスケープコード”12365” に対し制御データ”32987
    Koeln” を読み出す。その後、名称を合成できるようにするため、エスケープコード”32987” に対しさらに制御データ(ここでは”Anschlusstelle =ジャンクション”) を読み出さなければならない。2番目の事例の場合、制御回路は、エスケープコード ”78654”と”42
    263” のところで名称”Anschlusstelle =ジャンクション” と”Koeln” を少なくとも1つの記憶装置から取り出す。

    【0010】本発明の1つの実施形態によれば別の言語による表記は、その表記が標準の順序で格納されていれば第1の前置分離マークを有し、そうでなければ第2の前置分離マークならびにそれに続く言語を特徴づける記号を有する。

    【0011】別の言語による表記が所定の順序(標準順序)で格納されていれば、それらの表記には第1の分離マークがそのつど前置される。 ドイツ語の後の標準順序がたとえば英語、フランス語そしてオランダ語であれば、第1の分離マークが用いられる。 このような標準順序は、たとえば英語による表記だけがドイツ語とは異なっているため、オランダ語のエントリが省略されフランス語のエントリが省略されても存在する。 このような標準順序は、n個の表記(n>k)のうち少なくともk番目の表記がなければ、もはや存在しなくなる。 このことはたとえば、ドイツ語の後にフランス語とオランダ語のエントリが続き、したがって英語のエントリが欠けているときに生じる。 フランス語およびオランダ語による1
    つのエントリだけがドイツ語と異なっているならば、このような順序が生じることになる。 この実例の場合、別の言語(フランス語、オランダ語)による表記に第2の分離マークおよびそれに続く言語を特徴づける記号が前置される。 このことでさらにデータを小さくできる。

    【0012】本発明の1つの実施形態によれば、少なくとも1つの記憶装置内でそれぞれ1つの符号化メッセージまたは1つのエスケープコードのもとに格納されている制御データは、少なくとも第1の言語による導出可能な正書法表記および/または発音表記を有しており、さらにそれらの制御データは、少なくとも1つの別の言語による導出可能な正書法表記および/または発音表記を、その別の言語による正書法表記および/または発音表記が第1の言語によるものとは異なっているときだけ有するように構成されている。

    【0013】少なくとも1つの記憶装置には、それぞれ1つの符号化メッセージに割り当てられた固有の制御データを有し各記憶領域に対応づけられたリストと、エスケープコードおよびそれぞれ割り当てられた制御データを有するエスケープリストが含まれている。 この種のリストはロケーションリスト、エリアロケーションリスト、セグメントロケーションリスト、常套句リスト等とすることができる。 ロケーションリストには地名情報(たとえば都市)が収容されており、エリアロケーションリストには交通関連上の地域(たとえば Ruhr 地方)、行政上の地域(たとえば Mittelfranken)あるいは観光上の地域(たとえば Teutoburger Wald)が収容されており、セグメントロケーションリストには道路区間が、さらに常套句リストには交通情報メッセージの一部分(たとえば 10 km Stau =渋滞10km)が収容されている。 ロケーションリスト、エリアロケーションリストおよびセグメントロケーションリストは地域特有のものであるのに対し、常套句リストは発生事象に特有のものである。

    【0014】制御回路は、第1の記憶装置から地域特有の制御データを導き、第2の記憶装置から事象特有の制御データを導くように構成されている。 この場合、第1
    の記憶装置には地域特有の制御データを有するエスケープリストを格納させ、第2の記憶装置には事象特有の制御データを格納させることができる。

    【0015】第1の記憶装置を、カード読み取り装置に挿入されるよう構成されているチップカードの一部分とすることができる。 この種のチップカードの構造ならびにその機能についてはたとえば、アメリカ合衆国特許第5001753号明細書、アメリカ合衆国特許第514
    6499号明細書、アメリカ合衆国特許第516315
    4号明細書ならびにアメリカ合衆国特許第516852
    1号明細書に記載されている。 この種のチップカードの利点は、無線放送受信機内で利用する際にチップカードを特定地域用の交通情報メッセージを復号するために設ければ、地名ないし地域の変更にあたり容易に交換を行えることである。

    【0016】本発明はさらに、無線放送受信機から導出された符号化メッセージを処理するモジュールにも関する。 このモジュールには制御回路が設けられており、この制御回路は、無線放送信号から導出された符号化メッセージを少なくとも1つの記憶装置へ供給し、符号化メッセージから導出された制御データを少なくとも1つの記憶装置から受け取り、それらの制御データから表示装置および/または音声合成回路に適した形式でメッセージを形成するように構成されている。

    【0017】少なくとも1つの記憶装置内で1つの符号化メッセージのもとに格納されている制御データは、第1の言語による少なくとも1つの表記を有しており、さらにそれらの制御データはまえもって定めれた別の言語による所定の表記を、その表記が第1の言語によるものとは異なるときに有する。 すべての別の言語による表記はそれぞれ1つの前置分離マークを有する。

    【0018】さらに本発明は、無線放送受信機のために、または無線放送信号から導出された符号化メッセージを処理するモジュールのために、それぞれ1つの符号化メッセージに対し制御データを格納する記憶装置に関する。 この記憶装置は、符号化メッセージのもとに格納されている第1の言語による少なくとも1つの表記を有しており、さらにこの記憶装置はまえもって定められた別の言語による所定の表記を、その表記が第1の言語とは異なるときに有している。 すべての別の言語による表記はそれぞれ1つの前置分離マークを有する。 このような記憶装置をチップカードの構成部分とすることができ、したがって本発明はこのチップカードにも関するものである。

    【0019】次に、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。

    【0020】

    【発明の実施の形態】図1には、無線放送信号を処理しRDS−TMCデータを復号してさらに処理する無線放送受信機が示されている。 RDSとは Radio Data Syst
    em (ラジオデータシステム)のことであり、たとえば交通情報メッセージ、チューニングされた送信局の別の周波数に関するデータ等が無線放送の聴取者に対し与えられる。 TMCは Traffic Message Channel (交通メッセージチャネル)の略語であり、RDSの機能拡張を成している。 符号化メッセージを成すRDS−TMCデータは、無線放送信号とともにディジタル符号化データとして伝送される。 TMCによって無線放送の聴取者はたとえば、無線放送機器内に記憶されている交通情報メッセージをドライブのスタート前またはスタート後に任意の頻度で呼び出し、所望の走行ルートに応じて選び出された交通情報メッセージを聞き取り、個々の国の言語に依存することなく聴取者自身の母国語で交通情報メッセージをアナウンスさせることができるようになる。

    【0021】RDS−TMC無線放送受信機(図1)のアンテナ1から受信された無線放送信号は、チューナ2
    および中間周波段3を介してステレオデコーダ4およびRDSデコーダ5へ伝送される。 チューナ2は同調回路6により制御され、同調回路6は制御回路7およびそれに接続された操作装置8により調整される。 ステレオデコーダ4により低周波ステレオ信号が供給され、それらの信号は音声増幅器9を介して2つのスピーカ10,1
    1へ導かれる。 ステレオデコーダ4と音声増幅器9は音声回路69を成している。 RDSデコーダ5は、中間周波段3により供給された低周波信号からRDS−TMC
    データを抽出する。 RDS−TMCデータとさらにクロック信号がRDSデコーダ5から制御回路7へ与えられる。

    【0022】さらにメモリ12、表示装置13、音声合成回路14、および必要に応じてたとえばカセットドデッキ、CDプレイヤー、自動車電話等のような1つまたは複数の別の装置15が制御回路7と接続されている。
    メモリ12は第2の記憶装置を成している。 さらにカード読み取り装置16も制御回路7と接続されていて、後続処理のためカード読み取り装置16はチップカード1
    7とデータ交換を行う。

    【0023】図2にはこの種のチップカード17の構造がブロック図として示されている。 チップカード17の中心となる素子はプロセッサ18であり、これは電流給電回路19、クロック処理回路20およびバス21と結合されている。 電流給電回路19は2つの端子22,2
    3と接続されており、これらの端子を介してカード読み取り装置16からチップカード17への電流供給が行われる。 さらにクロック処理回路20は、端子24を介してクロック信号をカード読み取り装置16から受け取る。 クロック処理回路20において、このクロック信号から別のクロック信号を導出できる。 プロセッサ18には別の端子25が接続されており、この端子を介してカード読み取り装置16からリセット信号を受け取ることができる。 また、ランダムアクセスメモリ26(以下ではRAMと称する)、リードオンリーメモリ27(以下ではプログラムROMと称する)、リードオンリーメモリ28(以下ではデータROMと称する)およびインターフェースユニット29が、バス21と結合されている。 インターフェースユニット29およびそれとつながっている2つの端子30,31を介して、カード読み取り装置16とチップカード17との間のデータ交換が行われる。 プログラムROM27にはプロセッサ18の動作に必要なプログラムが格納されており、RAM26には作動中に生じ変化し得るデータが格納されており、データROM28にはTMCデータが格納されている。 少なくともデータROM28は第1の記憶装置の一部分である。

    【0024】図1の制御回路7は、それぞれ符号化メッセージを成す受信したTMCデータの一部分をカード読み取り装置16を介してチップカード17へ供給する。
    受信したこれらのデータに基づき、それらから導出されたデータがチップカード17から制御回路7へ送り戻され、さらにこの制御回路7によりそれらのデータは、メモリ12から導出されたTMCデータを用いることで音声合成回路14および/または表示装置13用の制御データへ変換される。 音声合成回路14は制御データの受信後、合成された音声を制御回路7を介して音声増幅器9へ送出する。 その際に同時に制御回路7は、音声増幅器9の入力側を次のように切り換える。 すなわち、ステレオデコーダ4からのステレオ信号の代わりに、合成された音声信号が音声合成回路14から制御回路7および増幅器9を介してスピーカ10,11へ到達するよう、
    音声増幅器9の入力側を切り換える。 表示装置13は制御回路7から、正書法表記によるメッセージを表す制御データを受け取る。

    【0025】つまりこの場合、TMCデータは符号化された交通情報メッセージを有しており、それらのメッセージはチップカード17、メモリ12および制御回路7
    により復号され、合成された音声と表示装置13用の表示形態とに変換される。 データROM28内にはTMC
    データバンク40(TMCDB)が記憶されており、これはバイナリデータとして格納されている。 次に図3に基づきその論理構造について説明する。

    【0026】TMCデータバンク40(TMCDB)はディレクトリ構造を有しており、そのメインディレクトリにはたとえば汎用データ、地理メッセージ(GMSメッセージ; GMS = Geographic Message Selection)およびデータベースボリュームリストが格納されている。

    【0027】汎用データには、TMCデータバンク40
    の識別番号と座標メッセージおよびスケーリングメッセージが含まれている。 TMCデータバンク40には、測地的座標系の座標とは異なる別の座標系の座標が格納されている。 スケーリングメッセージを用いることで、記憶されているこの別の座標系の座標を測地的座標系の座標へ換算できる。

    【0028】地理メッセージには、該当する地域の送信局に関するデータが含まれている。 送信局に関する情報には、送信周波数を求めることのできる周波数決定係数(PIコード= Program Identification code)と、送信局の所在地に関する座標ならびにその受信範囲が含まれている。

    【0029】周波数決定係数(frequency offset)を用いることで、チューナ2により受信されるRDS−TM
    C信号成分を含む無線放送信号の搬送波周波数に合わせて同調される。 搬送波周波数はたとえば周波数決定係数を単位周波数0.1MHzで乗算し、基本周波数値8
    7.6MHzを加算することにより求められる。 周波数決定係数が0であるということはたとえば搬送波周波数が87.6MHzであることを意味し、203であるということは搬送波周波数が107.9MHzであることを意味する。 この計算は、チップカード17のプロセッサ18または無線放送受信機の制御回路7において行える。 求められた周波数に基づき、同調回路6はチューナ2を同調させる。

    【0030】データベースボリュームリストは少なくとも1つのサブディレクトリ41(VOL)を参照するよう指示するものであり、サブディレクトリ内には識別データ、区域内データバンクユニット42のデータおよびエスケープリスト(代用リスト、エスケープテーブル、
    ESC)46が記憶されている。 識別データは、EBU
    コード(EBU = European Broadcasting Union) と符号化番号(データベース番号)により構成されている。 E
    BUコードは国を表し、この国に対し区域内データバンク42のメッセージが格納されている。 符号化番号は区域内データバンクユニット42をアドレス指定するために用いられ、この区域内データバンクユニット42には、チップカード17を使用することになる1つまたは複数の地域に関するデータが含まれている。 1つの地域とは、1つの国の一部または1つの国を含む所定の領域であり、あるいは複数の国を部分的に含むまたは複数の国全体を含む所定の領域である。

    【0031】区域内データバンクユニット42には、ロケーションリスト43(LOL)、エリアロケーションリスト44、およびセグメントロケーションリスト45
    (SLL)が含まれている。 これらのリストはそれぞれ1つまたは複数のメモリ領域に格納されている。 ロケーションリスト43内にはロケーション情報たとえば都市、高速道路出口、フェリーターミナルに関する情報が含まれている。 エリアロケーションリスト44により、
    交通上の領域(たとえば Ruhr 地方)、行政上の領域(たとえば Mittelfranken)または観光上の領域(たとえば Teutoburger Wald)が表される。 セグメントロケーションリスト45には道路区間が含まれている。

    【0032】エスケープリスト46(代用リスト、ES
    C)も1つまたは複数のメモリ領域に格納されている。
    エスケープリスト46は、(区域固有の)町の名前および地域名の要約のために用いられる。 このリスト46には、ロケーションリスト43、エリアロケーションリスト44およびセグメントロケーションリスト45で繰り返し現れる名称および名称構成要素が格納されている。
    たとえばロケーションリストには、地名”Koeln”のほかに”Koeln-Dellbrueck”、”Koeln-Kalk”、”Koeln-
    Porz”のような種々の地区もエントリされている。そしてロケーションリストを小さなものにするため、ロケーションリスト中では地名”Koeln”に対し、エスケープリスト46内で詳細に特定されているエスケープ記号が含まれている。エスケープリスト46はそれぞれ1つの名称または1つの名称構成要素に対し1つのエスケープ記号を有しており、このエスケープ記号によりエスケープリスト45内のアドレス(たとえば2429)が表され、
    さらに代用されるべき名称または代用されるべき名称構成要素が正書法表記および発音表記で表されている。 想定可能なエスケープリスト46におけるエントリの実例を以下に示す。

    【0033】

    【表1】

    【0034】エスケープリスト46の上記の抜粋においてたとえばエスケープコード2438は、地名”Olpe”が正書法表記および発音表記("?Ol$p@) で表されている。
    つまりこの場合、1列目にはエスケープコード(EC)
    が格納されており、2列目には正書法表記(RS)が、
    さらに3列目には発音表記(LS)が格納されている。
    その際、発音表記としてSAMPA(SAMPA = speech a
    ssesment methods phonetic alphabet)が用いられる。
    地域固有のものではなく交通関連特有のものであり頻繁に用いられる名称構成要素(たとえば Anschlussstelle
    = ジャンクション, Autobahnkreuz =高速道路立体交差地点等)は、エスケープリスト46内にではなくRD
    S−TMC無線放送受信機のメモリ12の補助エスケープリストに記憶させておくことができる。 想定可能な補助エスケープリストは以下のエントリを含むように構成できる。

    【0035】

    【表2】

    【0036】上記の補助エスケープリストの場合、たとえばエスケープコード0019は名称構成要素”Anschlusst
    elle (ジャンクション)”が正書法表記と発音表記("
    ?an$SlUs$StEl$@) で表されている。 エスケープリストのこの部分は1列目にエスケープコードを有しており、
    2列目には正書法表記(RS)が、さらに3列目には発音表記(LS)を有している。

    【0037】ロケーションリスト43には場所ごとに、
    ロケーションコード(たとえば3038)および地名(たとえば Nordrhein Westfalen, Koeln) が正書法表記と発音表記で含まれている。 ロケーションコードは符号化メッセージであり、個々の地名のアドレス指定に用いられる。 次に、ロケーションリストからの5つの実例を示す。

    【0038】

    【表3】

    【0039】上記の想定可能なロケーションリストは1
    列目にロケーションコード(OC)を有しており、2列目には地名が正書法表記(RS)で全体または部分的にエスケープコードとして符号化された形式で、さらに3
    列目には地名が発音表記(LS)で全体または部分的にダミー記号として符号化された形式で含まれており、この場合、ダミー記号によってロケーションリストの2列目のエスケープコードをそのつど参照するよう指示される。 ここで上記の表の4列目はロケーションリスト中には存在しないものであり、ロケーションリスト中の個々のエスケープコードが何を意味するのかについて示そうとしただけである。 たとえばロケーションコード”303
    8”におけるエントリをチップカード17によって正書法表記および発音表記で読み出そうとした場合、制御回路7はキャラクタシーケンス”00182438”と”○ ○”
    を受け取る。 キャラクタ”0018”と”2438”は、エスケープリスト中のエスケープコードを表す。 エスケープコード”0018”のところにはたとえば上述の補助エスケープリスト中に”高速道路立体交差地点”がエントリされており、エスケープコード”2438”のところには”Olp
    e”がエントリされている。ダミー記号”○”は、エスケープリストのエントリ”0018”ないし”2438”のところにある相応の発音表記を読み出すべきであることを表す。そして制御回路7において、アドレス”2438”をもとにサーチされた地名が合成されて正書法表記(Autoba
    hnkreuz Olpe =高速道路立体交差地点 Olpe)と発音表記("?aU$to$ba:n$kROYts"?Ol$p@)が生成される。

    【0040】これまで説明したきたリストには、ロケーションコードまたはエスケープコードで正書法表記および発音表記のエントリが含まれている。 先に述べたように、正書法表記および発音表記でのエントリは制御データと呼ばれる。 以下では、ロケーションリスト中の正書法表記でのエントリを制御データにおける第1メインコンポーネントとし、ロケーションリスト中の発音表記でのエントリを制御データにおける第1サブコンポーネントとする。 また、エスケープリスト中の正書法表記でのエントリを第2メインコンポーネントとし、エスケープリスト中の発音表記でのエントリを第2サブコンポーネントとする。

    【0041】エリアロケーションリスト44中にはそれぞれ1つの地域に対し、エリアコード(たとえば480
    3)、正書法表記での地域名(たとえば Westliches Ruh
    rgebiet=西部ルール地方)ならびに発音表記での地域名("vEst$llC$@s"Ru:6$g@%bi:t)がエントリされている。 エリアコードは、個々の地域名をアドレス指定するために用いられる。 次に、想定可能なエリアリストから4つの実例を示す。

    【0042】

    【表4】

    【0043】想定可能なエリアリストからの上記の4つの抜粋では1列目にエリアコード(BC)が含まれており、2列目には正書法表記での地域名(RS)が完全にまたは部分的にエスケープコードとして符号化された形式で、さらに3列目には発音表記での地域名(LS)が完全にまたは部分的にダミー記号として符号化された形式で含まれている。 ここで4列目はエリアリスト中には存在していないものであり、エリアリスト中の個々のエスケープコードが何を意味していのるかを示そうとしたものである。 つまりたとえば、エリアコード4803のところの2列目のエントリ ”0012 Ruhrgebiet”(正書法表記)は”Westliches Ruhrgebiet =西部ルール地方”を意味しており、これはエスケープコード”0012”が名称構成要素”Westliches = 西部”を表していることによる。 また、ダミー記号(○)は、アドレス”0012”のところにある発音表記エントリ("vEst$llC$@s)を参照するよう指示するものである。エリアリスト中の正書法表記でのエントリによってやはり第1メインコンポーネントが形成され、このリスト中の発音表記でのエントリによって第1サブコンポーネントが形成される。

    【0044】この場合、制御回路7において以下のような制御プロセスが実行される。 制御回路7がたとえば符号化メッセージ”4803”を受け取った場合、符号化されているこのメッセージはアドレスまたはロケーションコードとしてチップカード17のデータROM28へ導かれる。 そしてチップカード17から制御回路7へ、正書法表記でのエントリ(0012 Ruhrgebiet) および発音表記でのエントリ(○ "Ru:6$g@%bi:t )が供給される。その際に制御回路7はエスケープコード(0012)を識別し、このエスケープコードのもとでメモリ12にエントリされている正書法表記および発音表記を読み出す。この場合、制御回路7はたとえば最初の数字に基づき、このコードをメモリ12のエスケープリストから読み出す必要があるのか、あるいはデータROM28のエスケープリストから読み出す必要があるのかを判定できる。正書法表記でのエントリ”Westliches”は先に読み出されたエントリ”Ruhrgebiet”と組み合わせられる。発音表記でのエントリについても同様に処理される。発音表記だけを合成して音声合成回路14へ送出しようとする場合には、以下のようにして処理される。この場合、制御回路7は発音表記(○"Ru:6$g@%bi:t )中のダミー記号”○”を識別し、このことでエリアリスト中で発音表記における対応のエスケープコード(0012)を読み出す。 次に制御回路7は、このエスケープコードのもとでメモリ12のエスケープリスト中に記憶されている発音表記のエントリを読み出す。 続いて上述のようにして発音表記が組み合わせられる。

    【0045】セグメントロケーションリスト45には、
    正書法表記と発音表記による道路区間ならびにセグメントコードがそれぞれ含まれている。 セグメントコードは符号化メッセージに対応するものであり、該当する道路区間をアドレス指定するために設けられている。 以下では、想定可能なセグメントロケーションリストから3つの実例を示す。

    【0046】

    【表5】

    【0047】セグメントロケーションリスト45の1列目にはセグメントコード(AC)がエントリされている。 2列目には道路名が正書法表記(RS1)で、あるいはエスケープリスト46中の正書法表記での道路名を参照するよう指示するエスケープコード(たとえば251
    1)が含まれている。 3列目には発音表記(LS1)で道路名がエントリされており、あるいはエスケープリスト中の発音表記での道路名の対応のエントリを指示するダミー記号がエントリされている。 該当する道路区間の起点と終点をそれぞれ表す道路区間の分岐点は、正書法表記で(たとえば Linz )、または完全にまたは部分的にエスケープコードとして符号化された形式で(たとえば2209)、4列目と6列目(RS2,RS3)に示されている。 5列目と7列目には分岐点が発音表記で、あるいは完全にまたは部分的にダミー記号として符号化された形式で示されている(LS2,LS3)。 8列目はセグメントロケーションリストの構成部分ではなく、個々のエスケープコードが何を意味するのかを理解できるようにするためのものである(たとえば Autobahn A3 =
    高速道路A3, Knotenpunkte Passau und Linz =分岐点 Passau と Linz)。 このセグメントロケーションリストには、それぞれ1つのセグメントコードのもとに格納されている制御データにおける全部で3つの第1メインコンポーネント(RS1,RS2,RS3)と3つの第1サブコンポーネント(LS1,LS2,LS3)が示されている。

    【0048】リスト43〜46の特定のエントリについてRDS−TMC無線放送受信機の個々のユーザに対しさらに別のメッセージを与えるようにする目的で、ロケーションリスト、エリアロケーションリストおよびセグメントロケーションリストに必要に応じてさらに別の列を設けることもできる。 上述のようにロケーションコード、エリアコードおよびセグメントコードは、それぞれ符号化された情報のための固有の名称である。

    【0049】RDS−TMC無線放送受信機において音声合成回路14または表示装置13のために処理できる完全なメッセージを形成する目的で、メモリ12に常套句を有する別のリストが格納されている。 したがってメモリ12は(常套句リストにおける)発生事象特有の制御データと(補助エスケープリストにおける)交通関連特有の制御データを有している。 この種の常套句リストにより、制御回路7において正書法表記でたとえば以下のようなメッセージを生成できるようにもなる。

    【0050】

    【表6】

    【0051】メッセージNo. 5は、たとえば以下のように符号化された形式でRDS−TMC無線放送受信機により受信されたものである。

    【0052】P1 { 5024, 3783, 3796 }, P2 このメッセージは2つの常套句P1とP2により構成されている。 常套句P1に対し、コード(P1のアドレスないし引数)”5024”,”3783”,”3796”のもとに格納されている名称または名称構成要素をチップカード1
    7により読み出す必要がある。 たとえばコード”5024”
    はセグメントリスト中で見い出せるものである。 セグメントコード”50242”のところには正書法表記で”A3, K
    oeln, Oberhausen” がエントリされている。P1の他の2つの引数またはコードは、たとえばロケーションリスト中で見い出せるものである。この場合、ロケーションコード”3783”のところには正書法表記で”Koeln-De
    llbrueck”がエントリされており、ロケーションコード”3796”のところには正書法表記で”Koeln-Muehlhei
    m”がエントリされている。コードの代わりに対応する名称を正書法表記で常套句P1に組み込む場合には以下のようになる。

    【0053】P1 { (A3, Koeln, Oberhausen), Anschlus
    stelle Koeln-Dellbrueck, Anschlusstelle Koeln-Mueh
    lheim } + P2 常套句P1ないしP2に対する正書法表記での正確な文面は常套句リストから引き出され、これは以下のとおりである。

    【0054】P1 = <Strassennummer (道路番号)>, <K
    notenpunkt (分岐点)> Richtung (方向) <Knotenpu
    nkt (分岐点)>, zwischen (間) <Ortsname (地名)> und(と)<Ortsname (地名)> : P2 = zaehfiessnder Verkehr (交通渋滞) <>内には、正書法表記での上述の名称(たとえばA
    3)で置き換える必要のある変数がおかれている。

    【0055】表示装置13で表示すべきメッセージを合成するために制御回路7で実行される措置は発音表記の合成に対しても同様に実行され、そのメッセージは音声合成回路14へ供給される。

    【0056】これまで述べてきたRDS−TMC無線放送受信機およびチップカード17は、表示装置13および/または音声合成回路14によりドイツ語で交通情報の通報されるユーザに適したものである。 この種のRD
    S−TMC無線放送受信機やチップカード17を他の言語に合わせて構成することもできる。 この場合、メモリ12とチップカード17のデータROM28内に、その言語の対応する正書法表記および/または発音表記を格納しておくことができる。

    【0057】また、RDS−TMC無線放送受信機とチップカード17を複数の言語に合わせて使用することもできる。 しかしながらその際にはコストを小さく抑える目的で、そのつど1つの無線放送受信機を特定の言語に合わせて(各言語固有のものとして)構成すべきである。 したがってメモリ12には、1つの言語(たとえばドイツ語)のための正書法表記および/または発音表記しか記憶されていない。 これとは対照的に、チップカード17は地域特有のものとして構成されている。 この場合、チップカード17のデータROM28には、複数の言語による地域特有のデータが記憶されている。 たとえばドイツ語、英語、フランス語、オランダ語といった複数の言語を利用できるようにしたいならば、チップカード17のデータROM28内に格納されたリストを拡張する。 たとえばエスケープリスト46はエスケープコード”2429”のところに以下のエントリを有している。

    【0058】

    【表7】

    【0059】場所”Koeln”に関して、エスケープリスト46中にはエスケープコード(EC)”2429”のところにドイツ語の正書法表記(RSd)と発音表記(LS
    d)、英語の発音表記(LSe)、フランス語の発音表記(LSf)およびオランダ語の発音表記(LSn)が設けられている。 必要に応じて、ドイツ語以外の言語の正書法表記のためのエントリを記憶させておくこともできる。 この場合、個々の発音表記の下の()内には、ドイツ語以外の言語の正書法表記が示されている。 ドイツ語以外の言語の発音表記は制御データの別の第1サブコンポーネントを成しており、それらはエスケープコード”2429”のところに格納されている。 さらにドイツ語以外の言語のために、各発音表記の前に第1の分離マーク(¶)が配置されている。 これらの分離マークによって、所定の順序(標準順序)でドイツ語以外の言語がリスト中にエントリされていることが表される。 つまり、
    種々異なる言語のためのリストエントリの順序は固定されている。 この順序の最後で言語が省略されてしまっていても(たとえばオランダ語)、標準順序は存在する。

    【0060】特定の名称について他の言語においてドイツ語の発音表記と異なっていなければ、リスト中に対応のエントリは含まれない。 ここでたとえば、場所”Koel
    n”に関する発音表記がフランス語でもドイツ語の発音表記と同じであるものとする。この場合、エスケープリスト46にはフランス語のためのエントリは含まれない。そしてリスト中のドイツ語以外の個々の言語は、場所”Koeln”に関してマーキングしなければならない。
    英語の発音表記をマーキングするために、発音表記の前で第2の分離マーク”‡”が言語固有の後続の1つのキャラクタ(e)により補われている。 オランダ語の場合には”‡n”が挿入される。 つまり第2の分離マーク”
    ‡”は、言語固有のキャラクタ”n”で補われている。
    場所”Koeln”に関するエントリは、ここで想定した事例の場合であれば以下のようになる。

    【0061】

    【表8】

    【0062】前述の実例のロケーションリスト43の場合、場所”Lauf”はロケーションコード”3109”のところに示されている。 この場所については、英語の正書法表記および発音表記もフランス語の表記もオランダ語の表記も存在しない。 英語の場合、フランス語の場合、そしてオランダ語の場合に、名称(たとえば場所”Lau
    f”)がドイツ語の場合と同じように書かれ同じように発音されるならば、正書法表記および発音表記における別のエントリも設けられない。

    【0063】異なる言語で種々の発音表記を有する少なくとも1つの名称と、異なる言語で同じ発音表記を有する少なくとも1つの名称とを組み合わせる場合、種々の発音表記を有する名称がエスケープリスト46にエントリされ、対応のテーブルはこの名称に対しエスケープコードを有する。 たとえばロケーションリスト43中には、ロケーションコード”3886”のことろに場所”Koel
    n-Muehlheim”がエントリされている。”Koeln”については、ロケーションリスト中でエスケープコード”242
    9”を参照するよう指示されている。名称”Muehlheim”
    は、先に挙げた言語すべてで同じように発音される。 したがって、ロケーションリスト43中の対応のエントリは以下のとおりになる。

    【0064】

    【表9】

    【0065】名称”Koeln”については、ドイツ以外の言語に関してそれぞれ異なる発音表記であってもロケーションリスト43中のエントリは不要である。 それというのは、これはすでにエスケープリスト46中に存在しているからである。

    【0066】このようにロケーションリスト43、エリアロケーションリスト44、セグメントロケーションリスト45およびエスケープリスト46中には、ドイツ語以外の発音表記がドイツ語と異なっているときに、それぞれドイツ語以外の発音表記が設けられている。 さらに常套句リストには、たとえば英語、フランス語、オランダ語のエントリが含まれている。 ドイツ語の常套句"< S
    trassennummer (道路番号)>, < Ortsname (地名)>,
    10 Kilometer Stau(10km渋滞)"に対し、対応のフランス語のエントリ"Sur l'autoroute < Strassennam
    e > a la hauteur de < Ortsname >, bouchonsur 10 ki
    lometres"が設けられている。

    【0067】道路番号と地名に対し、制御回路7においてさらに相応の道路名(たとえば”A4”と相応の地名(たとえば”Koeln”) を挿入する必要がある。

    【0068】制御回路7においてこのメッセージを合成する際、まずはじめに対応する制御データが常套句リストから引き出される。 メモリ12にフランス語のエントリしか格納されていなければ(フランス語用の無線放送受信機)、制御データはフランス語のためのエントリしか有しておらず、制御データにおいて選択を行う必要ない。 しかし、メモリ12にフランス語とドイツ語のエントリが含まれており、かつドイツ語が第1言語と設定されている場合、常套句リストから制御データを受け取った後でたとえばフランス語の発音表記エントリが選択される。

    【0069】次に、道路番号”A4”と場所”Koeln”のためのフランス語の発音表記エントリがサーチされる。
    その際、場所”Koeln”についてはまずはじめに、相応のロケーションコード(符号化メッセージ)のところに制御データがエントリされているロケーションリストに入る必要がある。 ロケーションリストが(第1言語として)ドイツ語のためのエントリを有し、かつ英語、フランス語、オランダ語のためのエントリを有している可能性があるならば、制御回路7においてロケーションリストから制御データを受け取った後で対応のフランス語のエントリがサーチされる。 これは存在しない。 なぜならば、ドイツ語の第1メインコンポーネント(ドイツ語の正書法表記)にはただ1つのエスケープコードしかエントリされていないからである。 この場合、ドイツ語の発音表記が省略されている可能性があるし、あるいはダミー記号がおかれている可能性がある。 次に制御回路7
    は、チップカード17のデータROM28に格納されているエスケープリスト46から、対応のエスケープコードの制御データを引き出す。 受け取った制御データから場所”Koeln”のためのフランス語の発音表記エントリが抽出され、常套句中に挿入される。 道路番号”A4”についてのフランス語の発音表記エントリを取り出す場合、制御回路7により同じプロセスが実行される。

    【0070】図4には、種々の線路を介してRDS−T
    MCモジュール47と結合された別の無線放送受信機が示されている。 この無線放送受信機は、ステレオデコーダ49、音声増幅器50、2つのスピーカ51、52を備えた音声回路48を有している。 音声回路48は、アンテナ53から受信されチューナ54および中間周波段55を介して転送された無線放送信号を受け取る。 ステレオデコーダ49において低周波ステレオ信号が形成され、このステレオ信号は音声増幅器50を介してスピーカ51,52の両方へ供給される。 中間周波段55の出力信号は、RDSデコーダ56とRDS−TMCモジュール47へも供給される。 RDSデコーダ56は、中間周波段55により供給された低周波信号からRDSデータを抽出する。 RDSデータとさらにクロック信号が、
    RDSデコーダ56からラジオコントロール回路57へ与えられる。 RDSデータと操作装置59から供給されるデータによりチューナ54が調整される。 この目的で、チューナ54を制御する同調回路58へラジオコントロール回路57から相応のデータが供給される。

    【0071】ラジオコントロール回路57にはさらにメモリ60と、表示装置61と、必要に応じてたとえばカセットデッキ、CDプレイヤー、自動車電話等のような1つまたは複数の装置62とが接続されている。 また、
    複数の線路を介してラジオコントロール回路57はRD
    S−TMCモジュール47と結合されており、このモジュール47はRDSデコーダ63、制御回路64、音声合成回路65、チップカード67を収容するカード読み取り装置66およびメモリ68を有している。 RDSデコーダ63は、中間周波段55の出力信号から抽出されたRDSデータおよびTMCデータならびにクロック信号を制御回路64へ供給する。 RDS−TMCデータを図1の制御回路7のように処理する制御回路64により、TMCデータがカード読み取り装置66へ供給され、カード読み取り装置66とメモリ68から受け取った別のデータ(正書法表記および発音表記のデータ)から制御データが形成され、この制御データは音声合成回路65へ供給される。 そして音声合成回路65は制御データから合成された音声を生成し、この音声はラジオコントロール回路57を介して音声増幅器50へ供給される。 さらに制御回路64により必要に応じて制御データから正書法表記での交通情報メッセージが形成され、このメッセージはラジオコントロール回路57を介して表示装置61へ導かれる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】RDS−TMC無線放送受信機の第1の実施例を示す図である。

    【図2】チップカードの構成を示す図である。

    【図3】たとえば図1のRDS−TMC無線放送受信機で用いるためにチップカードに格納されているデータの論理構造を示す図である。

    【図4】RDS−TMC無線放送受信機と結合されておりRDS−TMCデータを処理するモジュールを備えたRDS−TMC無線放送受信機の第2の実施例を示す図である。

    【符号の説明】

    2 チューナ 3 中間周波段 4 ステレオデコーダ 5 RDSデコーダ 6 同調回路 7 制御回路 8 操作装置 9 音声増幅器 12 メモリ 13 表示装置 14 音声合成回路 16 カード読み取り装置 17 チップカード

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