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System lsi development support system

阅读:133发布:2020-11-28

专利汇可以提供System lsi development support system专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a development support system for efficiently dividing different levels of a development process of a system LSI between geographically and temporally different development units.
SOLUTION: The system LSI development support system has a modeling development level computer 20 describing and generating required specification data of the system LSI in predetermined modeling language on the basis of specifications required by a customer, a CASE (Computer Aided System Engineering) development level computer 30 generating detailed required specification data from the required specification data generated by the modeling development level computer, and a packaging design level computer 40 generating a program of a packaging level described in a predetermined program code converted from the detailed required specification data. It also has a design common database 62 connected to the modeling development level computer, the CASE development level computer and the packaging design level computer via a network 10, provided on the network, storing the required specification data described in the modeling language, and allowing access from each of the computers.
COPYRIGHT: (C)2004,JPO,下面是System lsi development support system专利的具体信息内容。

  • システムLSI開発支援システムにおいて、
    顧客が要求する仕様に基づいてシステムLSIの要求仕様データを所定のモデリング言語で記述して生成するモデリング開発層コンピュータと、
    前記モデリング開発層コンピュータで生成された前記要求仕様データから詳細要求仕様データを生成するケース開発層コンピュータと、
    前記詳細要求仕様データから変換され所定のプログラムコードで記述された実装レベルのプログラムを生成する実装設計層コンピュータとを有し、
    前記モデリング開発層コンピュータと前記ケース開発層コンピュータと前記実装設計層コンピュータとが、ネットワークを介して接続され、
    更に、当該ネットワーク上に設けられ前記モデリング言語で記述された要求仕様データを格納し、全階層内のコンピュータからアクセス可能な設計共通データベースを有することを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
  • 請求項1において、
    前記要求仕様データを格納し、前記モデリング開発層コンピュータとケース開発層コンピュータとからアクセス可能な第1の設計共有データベースと、前記詳細要求仕様コードから変換された所定のソースコードのプログラムを格納し、前記ケース開発層コンピュータと実装設計層コンピュータとからアクセス可能な第2の設計共有データベースとを有することを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
  • 請求項2において、
    前記第1の設計共有データベースは、前記モデリング開発層コンピュータとケース開発層コンピュータとを接続するローカルネットワーク上に配置され、
    前記第2の設計共有データベースは、前記ケース開発層コンピュータと実装設計層コンピュータとを接続するローカルネットワーク上に配置されることを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
  • 請求項1において、
    前記設計共通データベースが、前記各階層のコンピュータをクライアントとするグローバルサーバにより管理されていることを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
  • 請求項2において、
    前記設計共有データベースが、隣接する階層のコンピュータ群とピア・ツー・ピア型で実現されるローカルサーバにより管理されることを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、システムLSIの開発支援システムに関し、特に、地理的、時間的に異なる開発部隊により平分業化された開発フレームワークを実現可能とするシステムLSI開発支援システムに関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    システムLSIは、機能の高度化及び複雑化に伴い、設計品質と開発期間の短縮がより重要になっている。 システムLSIの開発プロセスとして、従来からV字型開発プロセスモデルが提案されている。 このV字型開発プロセスモデルでは、最初に顧客の要求を検討しその要求する仕様を抽出して要求仕様書を作成し、その要求仕様書に基づいてシステム全体の詳細仕様を開発し、実装レベルの具体的な設計を行い、そして、設計結果を実際のデバイスにハードウエア及びソフトウエアの形で実装する。 その後、そのハードウエア及びソフトウエアとして実装されたシステムLSIについて、モジュール統合テスト、システム統合テストを行い、最後にシステム受入テストを行う。
    【0003】
    上記のV字型開発プロセスモデルは提唱こそされているが、実際の開発プロセスにおいては、開発の最上流で要求仕様書を作成する段階で、原始的な紙レベルでの仕様のやりとりや検討が顧客と開発メーカとの間で行われており、この段階で双方の誤解や認識不足によりメーカが作成する要求仕様書と顧客が要求する仕様との間に不整合がしばしば発生する。 このような不整合が存在すると、その後のシステム詳細仕様や設計に多大な影響を及ぼし、開発期間の長期化と開発コストの増大をもたらす。
    【0004】
    このような誤解や認識不足による不整合を削減するために、規格化されたモデリング言語であるUML(Unified Modeling Language)によって開発の上流段階でのモデリングを記述することが提案され、各業界においてその具体化が検討されている。
    【0005】
    【発明が解決しようとする課題】
    上記のように、より効率的で仕様のもれを防止する手法が提案されているが、大規模なシステムLSIを開発するためには、例えば100名以上の開発人員が開発プロセスに従事する必要がある。 そのような人員が1箇所に集結してシステムLSIを開発する環境を実現することは難しくなってきている。 従って、地理的及び時間的に離れた複数の開発部隊が、開発プロセスの異なる階層を分担して開発する必要性があり、上流工程と下流工程とで頻繁にコミュニケーションをとりながら開発することは困難になっている。
    【0006】
    また、大規模で多人数による開発プロセスでは、システムLSIの部分的な変更が他の部分に複雑に影響しあい、開発プロセスの特に下流での安易な変更は極めて困難になりつつある。 そのため、下流工程で不具合が発覚したことによる上流工程への手戻りの発生は、開発時間の長期化とコスト増を招くことになる。
    【0007】
    そこで、本発明の目的は、開発プロセスにおいて、上流側と下流側とで水平分業を可能にし、できるだけ下流工程から上流工程への手戻りの発生を防止することができるシステムLSIの開発支援システムを提供することにある。
    【0008】
    【課題を解決するための手段】
    上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、システムLSI開発支援システムにおいて、顧客が要求する仕様に基づいてシステムLSIの要求仕様データを所定のモデリング言語で記述して生成するモデリング開発層コンピュータと、モデリング開発層コンピュータで生成された要求仕様データから詳細要求仕様データを生成するケース(CASE、Computer Aided System Engineering)開発層コンピュータと、前記詳細要求仕様データから変換され所定のプログラムコードで記述された実装レベルのプログラムを生成する実装設計層コンピュータとを有する。 更に、モデリング開発層コンピュータとケース開発層コンピュータと実装設計層コンピュータとが、ネットワークを介して接続され、当該ネットワーク上に設けられ前記モデリング言語で記述された要求仕様データを格納し、前記各コンピュータからアクセス可能な設計共通データベースを有する。
    【0009】
    上記の発明の側面によれば、モデリング開発層とケース開発層と実装設計層に分けて水平分業化を可能にし、各階層での設計と検証とを他の階層層と分離して行うと共に、その検証に利用した検証パターンを、後に実際にデバイスに実装されたシステム検証にも利用することが可能になり、設計共通データベースに格納された要求仕様データを、全ての階層のコンピュータからアクセス可能にして、各階層から共通の要求仕様データを参照することが可能になる。 また、各階層のコンピュータをネットワークで接続することにより、各階層の開発者は、仮想的なサイバー開発空間での開発作業が可能になり、地理的及び時間的に異なる複数の地域の開発部隊によるシステムLSIの開発支援を行うことができる。
    【0010】
    更に、上記の発明の好ましい実施例では、要求仕様データを格納しモデリング開発層コンピュータとケース開発層コンピュータとからアクセス可能な第1の設計共有データベースと、詳細仕様データを格納しケース開発層コンピュータと実装設計層コンピュータとからアクセス可能な第2の設計共有データベースとを有する。
    【0011】
    上記の実施例によれば、隣接する階層コンピュータが、両階層間で引き渡される設計データを格納する設計共有データベースに高速にアクセス可能になり、上流の開発層から次の下流の開発層及び設計層に設計データを引き渡す段階でのそれぞれの検証工程を適切に行うことができ、開発の下流工程からの手戻りを限りなく減らすことが可能になる。
    【0012】
    【発明の実施の形態】
    以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。 しかしながら、本発明の保護範囲は、以下の実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物にまで及ぶものである。
    [システムLSI開発支援システムの概略]
    図1は、本実施の形態におけるシステムLSI開発支援システムの概略図である。 この開発プロセスのフレームワークは、開発の上流から下流までを水平分業化し、開発段階では上流から下流に検証段階では下流から上流へ進むV字開発プロセスフレームワーク50と、各階層のコンピュータを特定ネットワーク10で接続して設計共通データベース62へのアクセスを実現し、更にグループウエアにより各階層のコンピュータ間での意志決定支援や協調開発環境支援などを行う協調開発フレームワーク52とを有する。
    【0013】
    このV字開発プロセスフレームワーク50では、上流のモデリング開発層20からCASE(Computer Aided System Engineering)開発層30、実装設計層40を経由してシステムLSIを開発し、開発されたソフトウエアをデバイスに実装し、その後、各実装設計層40とCASE開発層30とモデリング開発層20での検証工程30A,20Aを行う。 これらの開発層及び設計層は、地理的または時間的にことなる地域の開発部隊によりそれぞれ担当される。 また、協調開発フレームワーク52では、特定ネットワーク10に接続された設計共通データベース62に、モデリング開発層20で開発されたシステムLSIに要求される仕様が、UML(Unified Modeling Language)で記述された要求仕様データとして格納され、全ての開発層または設計層のコンピュータからアクセス可能になっている。
    【0014】
    更に、協調開発フレームワーク52には、モデリング開発層20とCASE開発層30のコンピュータで共有される第1の設計共有データベース63と、CASE開発層30と設計層40のコンピュータで共有される第2の設計共有データベース65とが含まれる。
    [開発プロセスの概略]
    図2は、システムLSIの開発プロセスの具体例を示す図である。 この開発プロセスは、図1におけるV字開発プロセスフレームワーク50の具体例である。 そして、図16は、その開発プロセスのフローチャート図であり、図2及び図16を参照して開発プロセスの概略を説明する。
    【0015】
    最上流のモデリング工程S20は、図1のモデリング開発層20で行われる顧客の要求仕様を定義する工程である。 この工程では、顧客からの要求を分析し、その要求に応じることができるシステムLSIの仕様をUMLにより記述することで、システム全体のモデリングを行う(S21)。 UMLで記述される要求仕様データには、ユースケース図、シーケンス図、クラス図、状態遷移図などが含まれる。
    【0016】
    図3、図4は、UMLによるユースケース図の一例を示す図である。 この例は、車の後部ライトの制御に関する要求仕様に関する。 ユースケース図とは、UMLダイヤグラムの振る舞い図の一つであり、システムの外部機能やユーザ要求を定義する。 図3のユースケース図には、後部ライトの制御についてのモデル要素の入れ物を示す4つのパッケージ101〜104が示されている。 そこで、ブレーキライト制御のパッケージ101についての要求仕様を定義する図を以下に例示する。
    【0017】
    図4には、ドライバ105からの何らかの作用に応じてブレーキライト点灯106とブレーキライト消灯107の振る舞い(ユースケース)が発生することが、ユースケース図として示される。
    【0018】
    図5,6は、UMLによるシーケンス図の一例を示す図である。 シーケンス図は、図4のユースケースを実現する時のそれに参加するオブジェクト間のメッセージの送受信を表現する。 図5のブレーキライト点灯のシーケンス図では、ドライバ105からのブレーキペダル押し下げM1がテールライトコントローラ108に送信されると、それがブレーキライト点灯指示M2をブレーキライト制御部109に送信し、そのブレーキライト制御部109がブレーキライト点灯要求M3をブレーキライト110に送信する。 このように、図4のユースケース106を実現するためのオブジェクト間のメッセージの送受信シーケンスが図5のシーケンス図に示される。
    【0019】
    図6のブレーキライト消灯のシーケンス図も、図5と同様であり、各オブジェクト間で図示したメッセージM11〜M13が送受信される。
    【0020】
    図7,図8,図9は、UMLによるクラス図の一例を示す図である。 クラス図は、モデルの組立部品の集合であるクラスの関係を定義するものであり、クラスの構造とクラス間の関係を表現した仕様書である。 図7では、モデル要素の入れ物であるパッケージとして、ドメイン112とデバイス114との関係が定義されている。 つまり、パッケージ間の関係を示すものである。
    【0021】
    図8には、上記のドメイン112のクラス図が示されている。 ここには、ドメインパッケージのクラス構造と関係が示される。 図8に示されたクラス116〜122は、それぞれ共通の構造と挙動を持つオブジェクトの定義であり、それぞれ図示されるクラス名と状態を有する。 また、図9には、上記のデバイス114のクラス図が示されている。 ここでは、デバイスパッケージのクラス構造と関係が示され、各クラス122〜126は、図示されるクラス名と状態を有する。 ここでは、テールライト112が、ブレーキライト123、フラッシャー124、バックライト125、リバースライト126としてライト状態になることが定義されている。
    【0022】
    図10、図11は、UMLによる状態遷移図(ステートチャート図)の一例を示す図である。 図10には、ブレーキライトの状態遷移図が示され、黒丸のスタートからそれぞれ遷移される3つの状態127,128,129が示されている。 これらの消灯中、点灯中、PWM(Pulse Width Modulation(パルス幅変調))点灯中の状態は、図示される要求に応答して、図示される方向に遷移する。 図11には、ブレーキライト制御の状態遷移図が示され、スタートからそれぞれ遷移する4つの状態130〜133の関係が示されている。
    【0023】
    上記以外にも、UMLで記述されるダイヤグラムがある。 例えば、構造図として、クラス図以外にもオブジェクト図やパッケージ図があり、振る舞い図として、ユースケース図、シーケンス図や状態遷移図以外に、コラボレーション図、アクティビティ図があり、実装図としてコンポーネント図や配置図がある。
    【0024】
    このようなUMLによる様々なダイヤグラムを利用して、顧客が要求するシステムの要求仕様が、モデリング工程S20で、モデリング開発層20内のコンピュータに支援されて生成される。 そして、そのようにして生成された要求仕様データは、全ての階層のコンピュータからアクセス可能な設計共通データベース62に格納される(S23)。
    【0025】
    図2のモデリング工程S20内に示されるとおり、モデリング工程S20では、上記の要求仕様データを生成するモデリング(S21)に加えて、UMLレベルでのシステム検証が行われ、要求仕様データが適切であるか否かの検証が行われる(S22)。 具体的には、シーケンス図をもとにして、ランタイムイベントを発生させ、それらランタイムイベントに対応するランタイムシーケンス図を生成し、元のシーケンス図と比較することで要求仕様データが適切であるかの検証を行う。
    【0026】
    この検証工程で生成される検証パターンは、モデリング工程での検証に利用されると共に、実装後のモデリング開発層レベルでの検証(S20A)にも利用される。 検証パターンは、外界とのやりとりを含めた全てのイベントの組合せをカバーするパターンである。 そして、図1に示したとおり、モデリング開発層20にて要求仕様データの開発と共に生成される検証パターンは、デバイスへの実装後に行われる自動化検証工程20Aでも利用され、これにより検証工程20Aを効率的に行うことができる。
    【0027】
    モデリング工程S20にて、要求仕様データが開発され、その検証も行われると、UMLによる要求仕様データが、CASE工程S30に手渡される。 具体的には、モデリング開発層20とCASE開発層30間で共有する設計共有データベース63に、クラス図や状態遷移図などの要求仕様データが格納される(S24)。
    【0028】
    CASE工程では、モデリング開発層20から提供された要求仕様データにしたがって、システムの詳細仕様データを生成する(S31)。 即ち、所定のコンバータにより、UMLで記述されたクラス図及び状態遷移図を変換してシステム言語で記述される状態遷移表が作成される。 この変換手段は、例えばモデルコンパイラが一般的である。 そして、その状態遷移表によって処理のもれや抜けを明確に浮き出させて、詳細仕様の精度を向上させる。 変換された状態遷移表に修正や詳細データの追加が行われて、詳細仕様データが生成される。 そして、CASE工程S30においても、詳細仕様データの開発と共に、その検証が行われる(S32)。 また、その検証で利用した検証パターンは、実装後の検証工程30Aでもそのまま利用される。
    【0029】
    図12、図13は、CASE工程での状態遷移表の一例を示す図である。 図12は、図10のブレーキライトの状態遷移図を変換して得たブレーキライトの状態遷移表であり、横方向の3つの状態と、状態間の遷移のトリガとなる縦方向の3つのイベントとの関係が表に示される。 例えば、点灯中の状態でブレーキライト消灯要求のイベントが発生すると、ブレーキライトが消灯するイベントが発生し、消灯中の状態に遷移することが表に示される。 図中、斜線の部分は、状態遷移図から変換されなかった遷移であり、この状態遷移図を検証することで、処理のもれ又は抜けの有無をチェックすることができる。 更に、状態遷移図を利用することにより、あらゆるパターンをカバーする検証用パターンを生成することもできる。
    【0030】
    図13は、図11のブレーキライト制御の状態遷移図から変換した状態遷移表を示す。 この状態遷移表も、図12と同様に、4つの状態と4つのイベントとの状態遷移の関係が示される。
    【0031】
    CASE工程S30で状態遷移表において処理のもれや抜けが発生していることが判明するとCASE工程にてその修正が行われ、更に、CASE工程で詳細仕様に必要な詳細データが追加される(S31)。 また、CASE工程で修正できない重大な誤りがあると、モデリング工程S20でその要求仕様データの修正が行われる。 この修正は、上流工程での修正作業であるので、比較的容易に修正を行うことができる。 そして、修正された要求仕様データは、再び設計共有データベース63に格納されて、CASE工程S30での検証の対象になる。 このように、モデリング工程とCASE工程との間で、共有するデータベースを介して検証と必要な修正が適切に行われる。
    【0032】
    さて、CASE工程S30では、システムに組み込まれる詳細仕様データが生成されると共に、その動作検証が行われる(S32)。 この時の検証パターンは、後の実デバイスへの検証工程(S30A)でも利用される。 そして、CASE工程で開発された詳細要求仕様データの例えば状態遷移図及び状態遷移表は、変換ツールによってC言語やC++言語で記述されるソースコードに変換される。 そして、変換されたソースコードは、ケース開発層30のコンピュータと実装設計層40のコンピュータとで共有される設計共有データベース65に格納されて、設計工程S40に設計入データとして引き渡される(S33)。
    【0033】
    実装設計工程S40では、引き渡されたC言語やC++言語のソースコードがCコンパイラやC++コンパイラによって実装レベルのソースコードが生成される(S41)。 更に、実装設計工程S40では、そのソースコードのプログラムについて、デバイスレベルでの種々の検証が行われる(S41)。 また、実装設計層40で何らかのバグが判明した場合は、再度CASE工程S30でその修正が行われる場合がある。 つまり、CASE工程と実装設計工程との間でも、検証と修正とが繰り返される。
    【0034】
    実装設計工程S40で検証されたソースコードのソフトウエアがアセンブラにより機械コードに変換され、デバイスに実装される(S42)。 そして、再度、実装設計工程レベルでの実デバイスの検証(S43)、CASE工程レベルでの実デバイスや実システムの検証(S30A)、最後にモデリング工程レベルでの実システムの検証(S20A)が行われる。 各検証工程では、図1に示した通り、開発時の検証パターンがそのまま実デバイスや実システムの検証パターンとしても利用される。
    【0035】
    図1に戻り、モデリング開発層20ではUMLによる要求仕様データが開発され、検証され、設計共通データベース62に格納される。 また、UMLによる要求仕様データは、モデリング開発層20とCASE開発層30とで共有される設計共有データベース63にも格納され、モデリング開発層20からCASE開発層30への設計入力データとして引き渡される。 更に、CASE開発層30で開発された詳細要求仕様データは、同様にその開発層内で検証され、ソースコードに変換されて、第2の設計共有データベース65に格納され、設計層40への設計入力データとして引き渡される。
    【0036】
    各層のコンピュータは、特定ネットワーク10を介して相互に接続され、そのネットワーク上に配置される設計共通データベース62にアクセスして、モデリング開発された要求仕様データを参照することができる。 この要求仕様データは、各開発層のコンピュータに共通の言語であるUMLで記述されている。 これにより、地理的に時間的に異なる各開発層のコンピュータから、共通のモデリング開発資産を参照することができ、各開発層での設計ミスを未然に防ぐことができる。
    【0037】
    図14は、本実施の形態におけるシステム構成図の一例を示す図である。 簡単のために、図14には、モデリング開発層20のシステムと特定ネットワーク10と、設計共通データベース62及び設計共有データベース63の関係だけが示される。 モデリング開発層20には、UMLで記述される要求仕様データの生成を支援するモデリング設計装置(コンピュータ)21と、その生成された要求仕様データの検証を行うモデリング検証装置(コンピュータ)22とが、LAN24を介して接続される。 前述したとおり、モデリング開発層20は、例えば同じ開発地域に配置され、その開発層内のコンピュータがLAN24で接続される。
    【0038】
    CASE開発層30及び実装設計層40においても、モデリング開発層20と同様に、開発装置と検証装置とが各階層30、40内のLANを介して接続されている。
    【0039】
    別の実施例としては、隣接する階層間のLANを介して各階層の開発装置と検証装置とが接続されていても良い。
    【0040】
    更に、図14の例では、特定ネットワーク10上に、モデリング開発層で生成されたUMLの要求仕様データを格納した設計共通データベース62おとその管理サーバ60とが配置されている。 この管理サーバ60を介して、全階層の装置から要求仕様データへのアクセスが可能である。 従って、管理サーバ60は、全階層からのアクセスを管理し、要求仕様データの版数を管理し、また、厳重なセキュリティ管理を行う。
    【0041】
    図14の例では、各階層間で共有する設計データが格納される設計共有データベース63、65は、第2の管理サーバ61を介して、特定ネットワーク10上に配置される。 ここの格納される共有データベースは、隣接する階層のコンピュータからのアクセスのみ受け付けて、検証、修正に伴って頻繁に改版される。 従って、設計共通データベース62に比較して、より高速にアクセスできる環境にする必要がある。
    【0042】
    このように、全ての階層のコンピュータからアクセス可能な設計共通データベース62と、隣接する階層のコンピュータからアクセス可能な設計共有データベース63,65とが、別々のデータベースとして異なる管理サーバにより管理されている。 従って、より頻繁なアクセスが要求される設計共有データベース63,65へのアクセス環境をより高速な形態にすることができると共に、広くアクセスが要求される設計共通データベース62のセキュリティ環境をより厳重なものにすることができる。
    【0043】
    図15は、本実施の形態におけるシステム構成図の別の例を示す図である。 この例では、図14の例と同様に、各階層に設計装置21,31,41と、検証装置22,32,42とを設け、それぞれ階層内のLAN24,34,44を介して接続する。 そして、それらの装置は、特定ネットワーク10により接続され、設計共通データベース62にアクセス可能である。 そして、隣接階層間で共有される設計共有データベース63,65は、共有する階層間にローカルに配置され、隣接階層内のコンピュータから高速にアクセス可能に管理される。
    【0044】
    グローバルなネットワーク上に配置される管理サーバ60とその設計共通データベース62とは、全階層のコンピュータに対して、クライアント・サーバ型で実現される。 従って、全階層のコンピュータがクライアントとして、管理サーバ60にアクセスし、認証を伴って、設計共通データベース62内のデータを取得する。
    【0045】
    また、ローカルなネットワーク上に配置される管理サーバ61,64と、その設計共有データベース63,65とは、ピア・ツー・ピア型で実現される。 即ち、モデリング開発層20内の複数のクライアントコンピュータ群(第1のピア)とCASE開発層30内の複数のクライアントコンピュータ群(第2のピア)がローカルネットワークで接続され、それらのクライアントコンピュータの一つが管理サーバ61として機能する。 従って、この管理サーバ61は、管理サーバ60よりも構成が簡単であり、隣接階層からの高速アクセスを可能にする。
    【0046】
    図15の水平分業開発支援システムによる開発工程について、以下に簡単に説明する。 最初にモデリング開発層20内のモデリング設計装置21を利用して、顧客の要求仕様データがUMLで記述されて生成される。 そして、モデリング検証装置22により、所定の検証パターンに対して正常に動作するか否かが検証される。 この検証パターンは、後の実システムへの検証パターンとして保管される。
    【0047】
    モデリング開発層内で設計と検証が終了すると、そのクラス図や状態遷移図などが設計入力データとして設計共有データベース63に格納される。 そこで、CASE開発層30内の設計装置31により状態遷移表に変換され、その状態遷移表に従って処理の誤りがないか否かがチェックされ、もれや抜けの修正と詳細データの追加が行われて、システムのより詳細要求仕様データが生成され、検証装置32で検証される。 また、状態遷移表で重大な誤りが検出されると、モデリング開発層20にフィードバックされ、そこで修正、検証が再度行われる。
    【0048】
    CASE開発層30での設計と検証が終了すると、そこで生成された状態遷移図などがCやC++のソースコードに変換され、入力設計データとして、設計共有データベース65に格納される。 そして、実装設計層40の実装設計装置41にて、上記のソースコードに実装レベルの関数の追加などが行われ、生成されたソースコードに対して、実装検証装置42にて検証が行われる。 検証をパスすると、そのソースコードが機械コードにコンパイルされデバイスに実装される。
    【0049】
    実デバイスに対して、実装設計層40のレベルでの検証パターンを利用してその実際の動作を検証する。 それが終わると、更に、CASE開発層30にて、実デバイスまたは実システムに対して、開発時に生成した検証パターンを利用して動作検証が行われる。 その後、更に、モデリング開発層20にて、実デバイスまたは実システムに対して開発時に生成した検証パターンを利用して動作検証を行う。
    【0050】
    このように、各階層が、地理的に時間的に異なる開発部隊に分業化されていても、各階層のコンピュータからグローバルアクセスにより設計共通データベース62内のモデルデータを参照することができ、また、隣接階層のコンピュータからローカルなアクセスにより設計共有データベース63,65内の設計入力データに高速にアクセスして共有することができる。
    【0051】
    以上、実施の形態例をまとめると以下の付記の通りである。
    【0052】
    (付記1)システムLSI開発支援システムにおいて、
    顧客が要求する仕様に基づいてシステムLSIの要求仕様データを所定のモデリング言語で記述して生成するモデリング開発層コンピュータと、
    前記モデリング開発層コンピュータで生成された前記要求仕様データから詳細要求仕様データを生成するケース開発層コンピュータと、
    前記詳細要求仕様データから変換され所定のプログラムコードで記述された実装レベルのプログラムを生成する実装設計層コンピュータとを有し、
    前記モデリング開発層コンピュータと前記ケース開発層コンピュータと前記実装設計層コンピュータとが、ネットワークを介して接続され、
    更に、当該ネットワーク上に設けられ前記モデリング言語で記述された要求仕様データを格納し、全階層内のコンピュータからアクセス可能な設計共通データベースを有することを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
    【0053】
    (付記2)付記1において、
    前記各階層のコンピュータは、対応する階層の開発データを生成する設計装置と、当該生成された開発データの検証を行う検証装置とを有することを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
    【0054】
    (付記3)付記1において、
    前記要求仕様データを格納し、前記モデリング開発層コンピュータとケース開発層コンピュータとからアクセス可能な第1の設計共有データベースと、前記詳細要求仕様コードから変換された所定のソースコードのプログラムを格納し、前記ケース開発層コンピュータと実装設計層コンピュータとからアクセス可能な第2の設計共有データベースとを有することを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
    【0055】
    (付記4)付記3において、
    前記第1の設計共有データベースは、前記モデリング開発層コンピュータとケース開発層コンピュータとを接続するローカルネットワーク上に配置され、
    前記第2の設計共有データベースは、前記ケース開発層コンピュータと実装設計層コンピュータとを接続するローカルネットワーク上に配置されることを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
    【0056】
    (付記5)付記1において、
    前記設計共通データベースが、前記各階層のコンピュータをクライアントとするグローバルサーバにより管理されていることを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
    【0057】
    (付記6)付記3において、
    前記設計共有データベースが、隣接する階層のコンピュータ群とピア・ツー・ピア型で実現されるローカルサーバにより管理されることを特徴とするシステムLSI開発支援システム。
    【0058】
    【発明の効果】
    以上、本発明によれば、地理的、時間的に異なる開発部隊がシステムLSIの開発プロセスの異なる階層を効率的に分業するための開発支援システムを提供することができる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本実施の形態におけるシステムLSI開発支援システムの概略図である。
    【図2】システムLSIの開発プロセスの具体例を示す図である。
    【図3】UMLによるユースケース図の一例を示す図である。
    【図4】UMLによるユースケース図の一例を示す図である。
    【図5】UMLによるシーケンス図の一例を示す図である。
    【図6】UMLによるシーケンス図の一例を示す図である。
    【図7】UMLによるクラス図の一例を示す図である。
    【図8】UMLによるクラス図の一例を示す図である。
    【図9】UMLによるクラス図の一例を示す図である。
    【図10】UMLによる状態遷移図(ステートチャート図)の一例を示す図である。
    【図11】UMLによる状態遷移図(ステートチャート図)の一例を示す図である。
    【図12】CASE工程で得られる状態遷移表の一例を示す図である。
    【図13】CASE工程で得られる状態遷移表の一例を示す図である。
    【図14】本実施の形態におけるシステム構成図の一例を示す図である。
    【図15】本実施の形態におけるシステム構成図の別の例を示す図である。
    【図16】システムLSIの開発プロセスのフローチャート図である。
    【符号の説明】
    10 特定ネットワーク20 モデリング開発層30 ケース開発層、CASE開発層40 実装設計層62 設計共通データベース63,65 設計共有データベース

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