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Radio telephone set and its controlling method

阅读:393发布:2022-01-05

专利汇可以提供Radio telephone set and its controlling method专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a radio telephone set capable of performing facsimile communications at a communication speed higher than that realized in a 'deemed voice' system before in the radio telephone set which consists of a master set to be connected with a telephone line and a slave set provided with an interface for housing a facsimile terminal and performs communications between the master set and the slave set through a digital radio transmission line such as a PHS.
SOLUTION: A master set (a) is provided with a facsimile modem 104 on the side of the master set and a slave set (b) is provided with a facsimile modem 112 on the side of the slave set. Then communications through the radio digital transmission line between the master set and the slave set are performed by using a signal modulated by the facsimile modem. By using the facsimile modem, faster communications are possible compared with an ADPCM signal by the conventional deemed voice.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO,下面是Radio telephone set and its controlling method专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 電話回線に接続可能な親機と、ファクシミリ端末を接続可能な子機とから構成され、前記親機と前記子機の間の通信をデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置において、 前記親機が、 前記電話回線を介してファクシミリ信号を送受信するとともに、前記デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する親機側ファクシミリ信号変復調手段を有し、 前記子機が、 接続されたファクシミリ端末とファクシミリ信号を送受信するとともに、前記デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する子機側ファクシミリ信号変復調手段を有することを特徴とする無線電話装置。
  • 【請求項2】 前記親機が、 前記ファクシミリ信号及び前記画像データのビット列を所定量蓄積する親機側蓄積手段を、 前記子機が、 前記ファクシミリ信号及び前記画像データのビット列を所定量蓄積する子機側蓄積手段を更に有し、 前記親機側ファクシミリ信号変復調手段及び前記子機側ファクシミリ信号変復調手段が、前記所定量の蓄積がなされた後に前記送信処理を行なうことを特徴とする請求項1記載の無線電話装置。
  • 【請求項3】前記所定量が1ページであることを特徴とする請求項2記載の無線電話装置。
  • 【請求項4】前記所定量が1ラインであることを特徴とする請求項2記載の無線電話装置。
  • 【請求項5】前記ファクシミリデータがパケット形式を有するとともに、前記所定量が1パケットであることを特徴とする請求項2記載の無線電話装置。
  • 【請求項6】 前記画像データのビットレートと、前記無線デジタル伝送路の通信速度を相互に変換する速度変換手段を前記親機及び前記子機が更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の無線電話装置。
  • 【請求項7】 前記速度変換手段が、前記無線デジタル伝送路の通信速度と、前記画像データのビットレートとの差分に応じた調整データを前記画像データのビット列に付加する手段と、前記調整データが付加された前記ファクシミリ信号形式のデータから、前記調整データを除去する手段を有することを特徴とする請求項6記載の無線電話装置。
  • 【請求項8】 前記速度変換手段が、所定の速度変換フレームを用いて前記変換を行なうことを特徴とする請求項6記載の無線電話装置。
  • 【請求項9】 前記速度変換フレームが、ITU−T勧告V. 110で規定される速度変換フレームであることを特徴とする請求項8記載の無線電話装置。
  • 【請求項10】 前記親機及び子機が、ファクシミリ通信における制御信号を識別する制御信号識別手段を更に有し、 前記親機側変復調手段が、前記制御信号の前記電話回線と前記無線デジタル伝送路間の送受信を制御するとともに、 前記子機側変復調手段が、前記制御信号の前記ファクシミリ端末と前記無線デジタル通信路間での送受信を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の無線電話装置。
  • 【請求項11】 前記制御信号が、トーン信号、バイナリ信号及びトレーニング信号の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10記載の無線電話装置。
  • 【請求項12】 電話回線に接続可能な親機と、ファクシミリ端末を接続可能な子機とから構成され、前記親機と前記子機の間の通信をデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置の制御方法であって、 前記親機において、前記電話回線を介してファクシミリ信号を送受信するとともに、前記デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する親機側ファクシミリ信号変復調ステップと、 前記子機において、接続されたファクシミリ端末とファクシミリ信号を送受信するとともに、前記デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する子機側ファクシミリ信号変復調ステップを有することを特徴とする無線電話装置の制御方法。
  • 【請求項13】 電話回線に接続可能な親機と、ファクシミリ端末を接続可能な子機とから構成され、前記親機と前記子機の間の通信をデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置の制御方法のプログラムを格納した記憶媒体であって、 前記親機において、前記電話回線を介してファクシミリ信号を送受信するとともに、前記デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する親機側ファクシミリ信号変復調ステップのプログラムコードと、 前記子機において、接続されたファクシミリ端末とファクシミリ信号を送受信するとともに、前記デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する子機側ファクシミリ信号変復調ステップのプログラムコードを有することを特徴とする記憶媒体。
  • 【請求項14】 電話回線に接続可能な親機と、ファクシミリ端末を接続可能な子機とから構成され、前記親機と前記子機の間の通信をデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置において、 前記親機及び前記子機が、 前記デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を互いに送受信するファクシミリ信号変復調手段を有することを特徴とする無線電話装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は電話回線に接続する親機とファクシミリ端末を収容するインタフェースを設けた子機とから構成され、前記親機と前記子機の間の通信をデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】親機と子機との間の通信をPHS(pers
    ona1 Handy-phone System)などのデジタル無線通信を通信を介して行う無線電話装置の子機の端末インタフェース部にファクシミリ(G3)を接続して他のファクシミリと通信を行う場合は従来では「みなし音声」方式を用いていた。

    【0003】「みなし音声」方式とはファクシミリのモデムの信号を音声とみなし、音声CODECを介してデジタル無線通信部を通そうというものである。

    【0004】図21は「みなし音声」方式でファクシミリ通信を行う場合の従来の無線電話装置の親機1701
    (図21(a))と子機1709(図21(b))の構成を示すブロック図である。

    【0005】1702は親機1701の制御部である親機制御部、1703は親機側メモリ、1704はADP
    CM符号復号化を行う親機側ADPCM CODEC、
    1705は親機側無線送受信部、1706は親機側アンテナ、1707は電話回線1708のインタフェース処理を行う電話回緑インタフェース処理部、1708は電話回線である。

    【0006】1710は子機1709の制御部である子機制御部、1711は子機側メモリ、1712はADP
    CM符号復号化を行う子機側ADPCM CODEC、
    1713は子機側無線送受信部、1714は子機側アンテナ、1715はファクシミリ1719を収容する端末インタフェース処理部、1716は発信時にダイヤルの入を行うダイヤルボタン、1717は通話の開始を入力する通話ボタン、1718は子機1709とファクシミリ1719を接続する接続ケーブル、である。 171
    9はファクシミリである。 ファクシミリ1719はG3
    規格を満たす。

    【0007】電話回線1708はアナログ電話回線を想定しているがISDN等のデジタル回線でもかまわない。 電話回線1708としてISDN基本インタフェースを想定した場合、音声符号化方式はPCM符号化方式となるので親機側ADPCMCODEC1704はAD
    PCM−PCM変換器となる。

    【0008】子機1709とファクシミリ1719との接続方式は複数考えられるが代表的なものを以下に示す。

    【0009】第1の方式として子機1709のマイクジャックに接続する方法がある。 マイクジャックで接続する場合、端末インタフェース処理部1715はマイクから音声を子機側ADPCM CODECへ入力する機能を持ち、形状はマイクプラグが差し込まれるような形状をしている。 接続ケーブル1718は、子機1709に差し込む側はマイクジャックに差し込める形状をしており、ファクシミリ1719側はアナログ電話線用二芯モジュラージャックの形状をしており、マイク出力とアナログ電話線の電気的な変換を行う機能を持っている。

    【0010】第2の方式としてアナログ電話線で接続する方法がある。 アナログ電話線で接続する場合、端末インタフェース処理部1715はアナログ電話線の網側の機能を有し、接続ケーブルはアナログ電話線用二芯のモジュラーケーブルとなる。

    【0011】第3の方式としてISDN基本インタフェーズなどのデジタル電話線で接続する方法がある。 IS
    DN基本インタフェースで接続する場合、端末インタフェース処理部1715はISDN基本インタフェースの網側の機能を有し、接続ケーブルはISDN基本インタフェース用八芯モジュラーケーブルとなる。 また、IS
    DN基本インタフェースでは音声符号化方式はPCM符号化方式となるので子機側ADPCM CODEC17
    12はADPCM−PCM変換器となる。

    【0012】図21の構成例で子機1709とファクシミリ1719の接続方式として第1の方式を採用した場合の従来の「みなし音声」方式を用いたファクシミリ通信の動作を説明する。

    【0013】子機1709とファクシミリ1719の使用者が電話回線1708を介して図示しない他のファクシミリとファクシミリ通信を行おうとして発信を行う場合、子機1709のダイヤルボタン1716によって相手番号を入力し、通話ボタン1717を押す。

    【0014】一般的なファクシミリは発信機能を備えているが、ファクシミリ1719の発信機能を用いて発信を行わないのは、第1の方式では端末インタフェース1
    715はマイクからの音声を無線回線に送信する機能が主でファクシミリ1719からの発信を検知したりダイヤル信号(パルス・トーンもしくは呼設定メッセージ)
    を受信して番号に翻訳する機能は備えていないからである。 第2・第3の方式では端末インタフェース1715
    は電話回線の網側の機能を備えているのでファクシミリ1719からの発信機能を用いて発信することができる。

    【0015】発信によって相手のファクシミリが応答した場合、ファクシミリ1719の手動送信の操作を行う。 一般的なファクシミリの場合はオフフックボタンを押して回線を接続し、原稿を読み取り部にのせてスタートボタンを押すことによって手動送信を開始する。

    【0016】ファクシミリ通信中は無線ファクシミリ通信で用いられるトーン信号やモデム信号は予め定められた音声符号化方式によって符号化されたデジタル信号がデジタル無線通話路上を流れる。 PHSの場合は音声符号化方式としてADPCM符号化方式が用いられている。 端末インタフェース処理部1715にファクシミリ1719より入力されたファクシミリ用のトーン信号及びモデム信号は子機側ADPCM CODEC1712
    によってADPCM符号化され子機側無線送受信部17
    13を介して親機1701に送信される。

    【0017】親機1701では、親機側無線送受信部1
    705を介して子機1709より受信したADPCM符号化されたファクシミリ用のトーン信号及びモデム信号を親機側ADPCM CODEC1704によって復号化し、電話回線インタフェース処理部1707より電話回線1708に送信する。 また、電話回線インタフェース処理部1707によって電話回線1708より受信した相手側ファクシミリのトーン信号及びモデム信号を親機側ADPCM CODEC1704によってADPC
    M符号化し、親機側無線送受信部1705を介して子機1709に送信する。

    【0018】子機1709では、子機側無線送受信部1
    713を介して親機1701より受信したADPCM符号化されたファクシミリ用のトーン信号及びモデム信号を子機側ADPCM CODEC1712によって復号化され端末インタフェース処理部1715よりファクシミリ1719に対して出力する。

    【0019】

    【発明が解決しようとする課題】PHSは32kbps
    のデジタル通信路を持っているが、従来例のように「みなし音声」方式を用いてファクシミリ通信を行うと9.
    6kbps程度の通信速度しか得られない。 ファクシミリの通信速度を14.4kbpsや28.8kbpsで通信を行おうとしても通信エラーを起こしてしまうために9.6kbps程度までフォールバックしてしまう。

    【0020】これには以下のような原因が考えられる。
    1)ADPCM符号化方式は音声波形の符号化を目的として規格化されたものであり、ファクシミリのトーン信号やモデム信号をADPCM符号化復号化を行うと元の波形がなまってしまう。 2)無線通信はノイズの影響を受けやすいので無線区間でエラーが発生する。

    【0021】したがって、従来例のような「みなし音声」方式を用いたファクシミリ通信では32kbpsのデジタル伝送路を持つPHSを用いて通信を行うのにもかかわらず9.6kbpsという遅い速度でしか通信できず、14.4kbpsや28.8kbpsといった高速の通信が行えないという課題があった。

    【0022】本発明の目的は、電話回線に接続する親機とファクシミリ端末を収容するインタフェースを設けた子機とから構成され、前記親機と前記子機の間の通信をPHS等のデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置において、従来「みなし音声」方式で実現されていた通信速度よりも高速の通信速度でファクシミリ通信を行うことができる無線電話装置を提供することにある。

    【0023】

    【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨は、電話回線に接続可能な親機と、ファクシミリ端末を接続可能な子機とから構成され、親機と子機の間の通信をデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置において、親機が、電話回線を介してファクシミリ信号を送受信するとともに、デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する親機側ファクシミリ信号変復調手段を有し、子機が、接続されたファクシミリ端末とファクシミリ信号を送受信するとともに、デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する子機側ファクシミリ信号変復調手段を有することを特徴とする無線電話装置に存する。

    【0024】また、本発明の別の要旨は、電話回線に接続可能な親機と、ファクシミリ端末を接続可能な子機とから構成され、親機と子機の間の通信をデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置の制御方法であって、親機において、電話回線を介してファクシミリ信号を送受信するとともに、デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する親機側ファクシミリ信号変復調ステップと、子機において、接続されたファクシミリ端末とファクシミリ信号を送受信するとともに、デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する子機側ファクシミリ信号変復調ステップを有することを特徴とする無線電話装置の制御方法に存する。

    【0025】また、本発明の別の要旨は、電話回線に接続可能な親機と、ファクシミリ端末を接続可能な子機とから構成され、親機と子機の間の通信をデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置の制御方法のプログラムを格納した記憶媒体であって、親機において、電話回線を介してファクシミリ信号を送受信するとともに、デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する親機側ファクシミリ信号変復調ステップのプログラムコードと、子機において、接続されたファクシミリ端末とファクシミリ信号を送受信するとともに、デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を送受信する子機側ファクシミリ信号変復調ステップのプログラムコードを有することを特徴とする記憶媒体に存する。

    【0026】また、本発明の別の要旨は、電話回線に接続可能な親機と、ファクシミリ端末を接続可能な子機とから構成され、親機と子機の間の通信をデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置において、親機及び子機が、デジタル無線伝送路を介して画像データのビット列を互いに送受信するファクシミリ信号変復調手段を有することを特徴とする無線電話装置に存する。

    【0027】

    【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づき説明する。 [第1の実施形態]図1は本発明の実施形態に係る無線電話装置の親機101(図1(a))と子機109(図1(b))の構成例を示すブロック図である。 図において、102は親機101の制御部である親機制御部、1
    03は親機側メモリ、104は親機側ファクシミリモデム/ADPCM CODEC、106は親機側無線送受信部、106は親機側アンテナ、107は電話回線10
    8のインタフェース処理を行う電話回線インタフェース処理部、108は電話回線である。

    【0028】110は子機109の制御部である子機制御部、111は子機側メモリ、112は子機側ファクシミリモデム/ADPCM CODEC、113は子機側無線送受信部、114は子機側アンテナ、115はファクシミリ119を収容する端末インタフェース処理部、
    116は発信時にダイヤルの入力を行うダイヤルボタン、117は通話の開始を入力する通話ボタン、118
    は子機109とファクシミリ119を接続する接続ケーブルである。 119はファクシミリである。 本実施形態において、ファクシミリ119はG3規格を満たすものとする。

    【0029】本実施形態において、電話回線108はアナログ電話回線を想定しているが、ISDN等のデジタル回線でもかまわない。 子機109とファクシミリ11
    9との接続方式は複数考えられるが代表的なものを以下に示す。

    【0030】第1の方式として子機109のマイクジャックに接続する方法がある。 マイクジャックで接続する場合、端末インタフェース処理部115はマイクから音声を子機ファクシミリモデム112へ入力する機能を持ち、形状はマイクプラグが差し込まれるような形状をしている。 接続ケーブル118は、子機109に差し込む側はマイクジャックに差し込める形状をしており、ファクシミリ119側はアナログ電話線用二芯モジュラージャックの形状をしており、マイク出力とアナログ電話線の電気的な変換を行う機能を持っている。

    【0031】第2の方式としてアナログ電話線で接続する方法がある。 アナログ電話線で接続する場合、端末インタフェース処理部115はアナログ電話線の網側の機能を有し、接続ケーブルはアナログ電話線用二芯のモジュラーケーブルとなる。

    【0032】第3の方式としてISDN基本インタフェースなどのデジタル電話線で接続する方法がある。 IS
    DN基本インタフェースで接続する場合、端末インタフェース処理部115はISDN基本インタフェースの網側の機能を有し、接続ケーブルはISDN基本インタフェース用八芯モジュラーケーブルとなる。 また、ISD
    N基本インタフェースでは音声符号化方式はPCM符号化方式となるので子端末インタフェース処理部115はPCM CODECの機能を含んでいる。

    【0033】また、親機側及び子機側ファクシミリモデム/ADPCM CODEC104、112は、ファクシミリモデムとADPCM CODECを有しており、
    通常の音声による通話においてはADPCM CODE
    Cが、ファクシミリ通信における画像データのビット列の伝送を行う場合にはファクシミリモデムがそれぞれ選択されて用いられる。

    【0034】この選択の方法は任意であるが、例えばファクシミリ通信で使用される制御信号を検出する信号検出部と、この信号検出部により制御されるスイッチを親機側及び子機側ファクシミリモデム/ADPCM CO
    DEC104、112に設け、入力信号から制御信号が検出されたら信号路をファクシミリモデム側に切り替えるように構成すればよい。

    【0035】通常の音声通話に関する動作は本発明と直接関係がないため、以下の説明においては、表記を簡単にするために親機側及び子機側ファクシミリモデム/A
    DPCM CODEC104、112は単に親機側及び子機側ファクシミリモデム104、112と記載する。

    【0036】図2はファクシミリ(G3)データの例を示す図である。 図2では1ページ分のファクシミリデータを示している。

    【0037】1ページ分のファクシミリデータは”00
    0000000001”というビット列で表されるEO
    L(End Of Line)で開始する。 EOLにつづいて原稿画像を符号化したデータが続き、走査線1ライン分のデータが終わるとEOLが挿入され、次のラインのデータとなる。 以後各ライン毎に同様な構成を繰り返し、6個の連続したEOLによって1ページのデータが終了する。 ファクシミリは走査の能力によって1ライン分のデータを送受信するのに必要な最小伝送時間が定められている。 そのため1ラインの画像を符号化した場合に最小伝送時間に満たない場合はデータの後ろに0のビット列であるフィルを挿入し、最小伝送時間を超える1ラインデータに整形する。

    【0038】本実施形態の特徴である親機側ファクシミリモデム104は、アナログ入出力端子を電話回線インタフェース処理部107に接続され、アナログ入力より図2で示される様なEOLで始まる画像データのビット列を変調したモデム信号(相手側ファクシミリからのファクシミリデータ)を受信した場合、モデム信号を復調し、復調後の画像データのビット列を親機側無線送受信部105を介して子機側無線送受信部113へ送信する。

    【0039】また、親機側無線送受信部105を介して子機から図2で示される様なEOLで始まる画像データのビット列を受信した場合には、画像データのビット列を変調したモデム信号をアナログ出力から電話回線インタフェース処理部107を介して電話回線108へ出力する。

    【0040】一方、子機側ファクシミリモデム112
    は、アナログ入出力端子を端末インタフェース処理部1
    15に接続され、子機側無線送受信部113を介して親機側無線送受信部105から図2で示される様なEOL
    で始まる画像データのビット列を受信した場合には、画像データのビット列を変調したモデム信号をアナログ出力から端末インタフェース処理部115を介してファクシミリ119へ出力する。

    【0041】また、端末インタフェース処理部115を介してアナログ入力から図2で示される様なEOLで始まる画像データのビット列を変調したモデム信号(ファクシミリ119からのファクシミリデータ)を受信した場合、モデム信号を復調し、復調後の画像データのビット列を子機側無線送受信部113を介して親機側無線送受信部105へ送信する。

    【0042】デジタル無線通話路としてPHSを用いる場合は親機側ファクシミリモデム104もしくは子機側ファクシミリモデム112によって復調された画像データのビット列は32kbpsの情報チャネルTCHを使用して送受信される。

    【0043】このような機能を有するファクシミリモデムを設けることによって、ADPCM符号化方式などを用いたデジタル無線伝送路の音声符号化復号化によるモデム信号の波形の再現性によって押さえられていた「みなし音声」方式によるファクシミリ通信の速度の上限に関係なくデジタル無線伝送路の速度を上限としたファクシミリ通信を実現することができる。

    【0044】ファクシミリ信号とデジタル無線伝送路との画像データのビット列の変換で問題になるのは、ファクシミリ信号の速度とデジタル無線伝送路との速度の違いである。 ファクシミリ信号を復調したビット列をそのままデジタル無線伝送路に送信したり、デジタル無線伝送路からのビット列をそのままファクシミリ信号に変調する場合はファクシミリ信号の速度とデジタル無線伝送路の速度が一致している場合にのみ有効である。 しかしながら、大抵の場合はファクシミリ信号の速度とデジタル無線伝送路の速度は異なる。 図3は、ファクシミリ信号の速度とデジタル無線伝送路の速度が異なる場合の通信形態を示す図である。

    【0045】図中301は相手側ファクシミリであり、
    302は公衆網である。 親機101と子機109で構成される本実施形態に係る無線電話装置や電話回線108
    ・接続ケーブル118・公衆網302などを介してファクシミリ119は相手ファクシミリ301と送受信を行う。 図3の例ではファクシミリ信号の速度は14.4k
    bpsでありデジタル無線伝送路の速度は32kbps
    である。 図2に示した様に、ファクシミリの画像データのビット列は1ページ分で連続したビット列なので、速度の整合性を考えないと受信側で連続したビット列として再現できない可能性がある。

    【0046】以下に述べる第2〜第4の実施形態はデジタル無線伝送路に画像データのビット列を送信する時に速度整合性を鑑み1ページ分で連続したファクシミリの画像データのビット列を受信できるようにしたことを特徴とする。

    【0047】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形態に係る無線電話装置は、ファクシミリの画像データのビット列を1ページ分蓄積してから送信する機能を親機101もしくは子機109に持たせることによって速度整合性の問題を解決したことを特徴とする。

    【0048】本実施形態において、親機101及び子機109の構成は図1に示した第1の実施形態と同一であるため構成の説明は省略する。

    【0049】図4は第2の実施形態に係る無線電話装置における、相手ファクシミリ301・親機101・子機109・ファクシミリ119の間のシーケンス図である。 図4のシーケンス図では相手ファクシミリ301からファクシミリ119に対して画像データが送信された場合の例を示している。 また、図5及び図6は、図4に示すシーケンスが実行された場合の親機101及び子機109の動作をそれぞれ示すフローチャートである。

    【0050】以下、第2の実施形態に係る無線電話装置の動作を、図4のシーケンス図及び図5及び図6のフローチャートを用いて説明する。

    【0051】親機101では画像データの送信フェーズになった場合に1ページ分のデータの始まりを検出する為に電話回線108からのモデム信号を復調してEOL
    を監視している(ステップS502)。 EOL(図4、
    a)を検出すると電話回線108からのモデム信号(図4、b)を復調して1ビットあるいは数ビットずつ親機側メモリ103内の受信データ格納エリアに畜積していく(ステップS503)。 親機101では1ページ分の画像データを蓄積してから子機109に対して送信するので、受信データを蓄積している間に1ページの終わりを示す6個の連続したEOLを検出している(ステップS504)。 6個の連続したEOL(図4、c)を検出すると、受信データの蓄積を終了し親機側メモリ103
    内の受信データ格納エリアに蓄積された画像データを子機109に対して送信する(ステップS505)。

    【0052】子機109では画像データの送信フェーズになった場合に1ページ分のデータの始まりを検出する為に親機101からの受信データ中のEOLを監視している(ステップS602)。 EOL(図4、d)を検出すると親機101からの受信データ(図4、e)を1ビットあるいは数ビットずつ子機側メモリ111内の受信データ格納エリアに蓄積していく(ステップS60
    3)。 子機109では1ページ分の画像データを蓄積してからファクシミリ119に対して送信するので、受信データを蓄積している間に1ページの終わりを示す6個の連続したEOLを検出している(ステップS60
    4)。 6個の連続したEOL(図4、f)を検出すると、受信データの蓄積を終了し子機側メモリ111内の受信データ格納エリアに蓄積された画像データを変調してファクシミリ119に対して送信する(ステップS6
    05及び図4、g)。

    【0053】図4乃至図6においては、相手ファクシミリ301よりファクシミリ119に画像データを送信する場合、すなわち親機101から子機109に画像データを送信する場合を示したが、ファクシミリ119より相手ファクシミリ301に画像データを送信する場合、
    すなわち子機109から親機101に送信する場合も上述の説明において親機101の動作を子機109が行い、上記例での子機109の動作を親機が行うことによって同様に実現できる。

    【0054】以上述べたように、第2の実施形態においては、親機と子機が1ページ分の連続した画像データのビット列を蓄積してから送信を行なうことにより、ファクシミリ信号の速度とデジタル無線伝送路の速度が異なる場合でも第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。

    【0055】(第3の実施形態)第2の実施形態においては、親機及び子機において1ページ分のデータを蓄積する機能を付加することにより、ファクシミリ信号の伝送速度とデジタル無線伝送路の速度が異なる場合に対処するものであったが、第2の実施形態では画像データを一旦蓄積する為に画像データの即時性が低下する。

    【0056】すなわち、ファクシミリは通常相手ファクシミリが1ページ分の画像データを受信したという応答が無い限り次のページの画像データを送信しない。 図4
    のシーケンスから明らかなように、第2の実施形態では受信側のファクシミリ119が1ページ分のデータを受信するまでに、画像データを二度蓄積している為にデジタル無線伝送路を介さない場合よりも1ページ分のデータを送信するのに二倍以上も時間が必要になる。 そのため、第3の実施形態及び第4の実施形態においては、さらに通信の即時性の問題を解決することを特徴とする。

    【0057】第3の実施形態は、1ライン毎にフィルを挿入したり除去することによってファクシミリ信号の速度とデジタル無線伝送路の速度の整合を取ることを特徴とする。 本実施形態においても第2の実施形態と同様、
    装置構成は図1に示した通りでよく、構成の説明は省略する。

    【0058】図7は第3の実施形態に係る無線電話装置において、相手ファクシミリ301・親機101・子機109・ファクシミリ119の間で行なわれるシーケンスを示す図である。 図7のシーケンス図も、図4と同様、相手ファクシミリ301からファクシミリ119に対して画像が送信された場合のシーケンスを示している。

    【0059】図8は図7で示されたシーケンスが実行された場合の1ページ分の画像データのフォーマット変換の例である。 図8において、F801は相手ファクシミリ301と親機101の間のフォーマット、F802は親機101と子機109の間のフォーマット、F803
    は子機109とファクシミリ119の間のフォーマットである。 また、本実施形態において、ファクシミリ信号の速度は14.4kbps、親機と子機との間の無線デジタル伝送路の速度は32kbpsであり、1ライン分の画像データはEOFとデータとフィルを含めて144
    bitで構成されるものとする。

    【0060】以下第3の実施形態に係る無線電話装置の動作を、図7、図8及び、親機101及び子機109の動作を示す図9及び図10のフローチャートを用いて更に説明する。

    【0061】親機101では画像データの送信フェーズになった場合に1ページ分のデータの始まりを検出する為に電話回線108からのモデム信号を復調してEOL
    を監視している(ステップS802)。 親機101はE
    OL(図7、a)を検出すると6個の連続したEOLを検出(ステップS806)するまでに図8に示される様なF801からF802へのフォーマット変換を1ライン毎に行い(ステップS804)子機109へ送信する(ステップS805)。

    【0062】親機101が行うフォーマット変換を以下に説明する。 親機101では前ラインの終了を示すEO
    Lから次のEOLが現れるまでのビット列、即ち1ライン分のデータ(図7、b)を親機側メモリ103に一旦蓄積する(ステップS803)。 この蓄積したデータのビット数にファクス信号の速度(D1とする)と無線デジタル伝送路の速度(D2とする)の比(D2/D1)
    を乗算して無線デジタル伝送路に必要なビット数を計算し、蓄積したデータとの差のビット数だけフィルを挿入したビット列(図7、e)を子機109に送信する(ステップS805)。 図8の例では、1ライン分のビット数は144bitなので速度の比(D2/D1=32k
    bps/14.4kbps)を乗算すると、32/1
    4.4*144=320となり、無線デジタル伝送路に必要なビット数は320bitとなる。

    【0063】従って、親機101はビット数の差分である320−144=176bitのフィル(0)を各ラインのデータに挿入する。 本フォーマット変換は1ライン毎に行っており、ファクシミリ通信の速度よりもデジタル無線伝送路の速度の方が速いので、デジタル無線伝送路の次ページ送信タイミングが来ても1ラインの受信が完了していない場合も生じるので、親機101が最初のEOL(図7、a)を受信してから最初のEOL(図7、d)を子機109に対して送信するまでの時間(図7、h)は想定される最大の1ライン受信時間(最大伝送時間)以上空けた方がよい。

    【0064】ステップS806において、受信データ中に1ページ分のデータ終了を示す6個の連続したEOL
    を検出すると、親機101における1ページ分の処理は終了する。

    【0065】子機109はEOL(図7、d)を検出すると(ステップS1002)、ステップS1006において6個の連続したEOL(図7、c)を検出するまでに図8に示される様なF802からF803へのフォーマット変換を1ライン毎に行い(ステップS100
    4)、変換後のデータを変調してファクシミリ119へ送信する(ステップS1005)。

    【0066】子機109が行うフォーマット変換を以下に説明する。 子機109では前ラインの終了を示すEO
    Lから次のEOLが現れるまでのビット列、すなわち1
    ライン分のデータを子機側メモリ111に一旦蓄積する(ステップS1003)。 この蓄積したデータのビット数に、親機と同様に無線デジタル伝送路とファクス信号の速度の比を乗算してファクス信号に必要なビット数を計算し、蓄積したデータとの差のビット数だけフィルを除去する。 すなわち、親機で挿入した速度差分フィルを除去する(ステップS1004)。 そして、残ったビット列を変調してファクシミリ119に送信する(ステップS1005)。

    【0067】前述の通り、本実施形態では無線デジタル伝送路の速度は320bps、ファクシミリ信号の速度は14.4kbpsであり、また親機から送信されてくる1ライン分のデータは320bitであるから、速度の比を乗算するとファクシミリ信号に必要なビット数は144bitとなる。 子機109ではこの差である17
    6bitのフィル(0)を除去する。

    【0068】図7乃至図10においては、相手ファクシミリ301よりファクシミリ119に画像データを送信する場合、すなわち親機101から子機109に画像データを送信する場合を示したが、ファクシミリ119より相手ファクシミリ301に画像データを送信する場合、すなわち子機109から親機101に送信する場合も上述の説明において親機101の動作を子機109が行い、上記例での子機109の動作を親機が行うことによって同様に実現できる。

    【0069】以上述べたように、第3の実施形態においては、親機と子機が1ライン毎にデータを送信を行なうとともに、無線デジタル伝送路とファクシミリ信号の速度差を親機で挿入するフィルによって吸収することにより、通信の即時性を向上させながら、なおかつ第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。

    【0070】(第4の実施形態)本実施形態は第3の実施形態とは別の方法でファクシミリ信号の速度とデジタル無線伝送路の速度の整合を実現することを特徴とする。 具体的には、ITU−T勧告V. 110の速度整合フレームを用いてファクシミリ信号の速度とデジタル無線伝送路の速度の整合を取ることを特徴とする。

    【0071】第4の実施形態に係る無線電話装置の構成は、他の実施形態と同様、図1に示した通りでよく、構成の説明は省略する。

    【0072】図11は14.4kbpsと32kbps
    の速度整合を行う場合のITU−T勧告V. 110における32kbps伝送路上のフォーマットを示す図である。 32kbps上でのビット伝送順序は本フォーマットの左から右および上から下の順である。 フォーマット上のD1〜D36は14.4kbpsの伝送路上のビット列に対応している。 S1〜S9及びXはステータスビット、E1〜E7はEビット、Fはフラグビットである。 すなわち、図11は、36ビットのデータ列を、8
    0ビット(10オクテット)に変換するフォーマットを示しており、14.4kbpsのファクシミリデータを32kbpsの無線デジタル伝送路へ送信する場合、1
    ライン144ビットのデータをこのフォーマット変換テーブルに基づいて変換することにより、320ビットのデータに変換することができる。

    【0073】従って、親機101が画像データの送信フェーズになった場合、電話回線108からのモデム信号を復調したビット列を図11のフォーマットに従って1
    4.4kbpsから32kbpsへの変換を行ってから子機109に送信し、子機109が画像データの送信フェーズになった場合、親機101からのデータビット列を図11のフォーマットにしたがって32kbpsから14.4kbpsへの変換を行ってからファクシミリ1
    19へ送信することにより、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。 また逆に、子機109が画像データの送信フェーズになった場合、ファクシミリ119
    からのモデム信号を復調したビット列を図11のフォーマットに従って14.4kbpsから32kbpsへの変換を行ってから親機101に送信し、親機101が画像データの送信フェーズになった場合、子機109からのデータビット列を図11のフォーマットにしたがって32kbpsから14.4kbpsへの変換を行ってから電話回線108へ送信することにより、ファクシミリ119から相手ファクシミリ301への送信時も同様の処理が可能である。

    【0074】第4の実施形態では勧告化された速度整合であるITU−T勧告V. 110を用いており、ファクシミリの1ページ分の連続したビット列を意識する必要がないので第2の実施形態や第3の実施形態の様にEO
    Lを検出する必要がない。

    【0075】以上述べたように、第4の実施形態においては、ITU−T勧告V. 110による速度整合を採用することにより、通信の即時性を向上させながら、なおかつ第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。

    【0076】(第5の実施形態)第1〜第4の実施形態ではファクシミリの1ページ分の画像データを連続したビット列の場合について述べたが、ファクシミリ通信ではECM(Error Correction Mode)を用いた通信の様に1ページ分の画像データを複数に分割してパケットで送る方法もある。 図12はこのようなパケット通信に用いられるパケットフォーマットの例を示す図である。 図12のパケットF1001はHDLC(High-level Dat
    a Link Control)で規定される構成を有しており、ファクシミリの画像データはインフォメーションフィールドにマッピングされる。

    【0077】第5の実施形態は図12に示されるパケットF1001を利用してファクシミリ通信を行う場合の実施形態である。 図13は第5の実施形態に係る無線電話装置における、相手ファクシミリ301・親機101
    ・子機109・ファクシミリ119の間のシーケンス図である。

    【0078】以下第5の実施形態を図12のパケットフォーマット、図13のシーケンス図と、親機101及び子機109の処理を示すフローチャートである図14及び図15を用いて説明する。

    【0079】親機101では、画像データの送信フェーズになった場合に電話回線108からのモデム信号を親機側ファクシミリモデム104で復調したビット列が図12のフォーマットを有するパケットF1001であるか否かを検出し(ステップS1101)、検出されたパケットF1001を子機109へ送信する(ステップS
    1102)。 1ページ分のデータ(Nフレーム(Nは自然数)とする)のデータ終了を示す6回連続したEOL
    を受信すると(ステップS1103)、親機101は6
    回連続したEOLを子機109に送信する(ステップS
    1104)。

    【0080】一方、子機109は親機101から受信したデータ中に、画像データのパケットF1001が含まれるか否かを検出し(ステップS1201)、検出した画像データのパケットF1001を子機側ファクシミリモデム112で変調してファクシミリ119へ送信する(ステップS1202)。 子機109からファクシミリ119へ1ページ分のデータを送信したら(ステップS
    1203)、6回連続したEOLを送信する(ステップS1204)。

    【0081】図13においては、相手ファクシミリ30
    1よりファクシミリ119に画像データを送信する場合、すなわち親機101から子機109に画像データを送信する場合を示したが、ファクシミリ119より相手ファクシミリ301に画像データを送信する場合、すなわち子機109から親機101に送信する場合も上述の説明において親機101の動作を子機109が行い、上記例での子機109の動作を親機が行うことによって同様に実現できる。

    【0082】以上述べたように、第5の実施形態においては、1ページ分の画像データを複数に分割してパケットで送るファクシミリ通信においても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。

    【0083】(第6の実施形態)第1〜第5の実施形態は、画像データの送受信のみを無線デジタル伝送路によって行なう場合であったが、第6の実施形態は、画像データの送受信だけでなくファクシミリの通信開始から終了までのすべてのファクシミリ通信のシーケンスを無線デジタル伝送路を介して行うことを特徴とする。

    【0084】図19はデジタル無線伝送路を介さない場合つまり有線アナログ回線でのファクシミリ通信のシーケンス図である。 ファクシミリ信号には、トーン信号・
    バイナリ信号・トレーニング信号がある。 発呼トーンC
    NG(M1201)や被呼局識別信号CED(M120
    2)はトーン信号であり、デジタル識別信号DIS(M
    1202)・デジタル命令信号DCS(M1203)・
    受信準備確認信号CFR(M1206)・マルチページ信号MPS(M1208)・メッセージ確認信号MCF
    (M1209)・手順終了信号EOP(M1211)・
    切断信号DCN(M1213)はバイナリ信号である。

    【0085】トーン信号ではある周波数のトーンによって相手に情報を通知する。 CNGは「1100Hzの0.5秒間送出+3秒間の無音」の繰り返しで発呼局謝別の為の信号である。 CEDは「2100Hzの3秒間送出」で被呼局識別の為の信号である。

    【0086】バイナリ信号はITU−T勧告V. 21で規定された300bpsのモデム信号を用いて伝送される信号で、図20に示すのHDLCのフォーマットで送信される。 バイナリ信号はプリアンブルとバイナリ信号フレームより構成される(F1601)。 プリアンブルは1秒間のフラグシーケンス(”01111110”)
    の連続である。 プリアンブルの後には一つもしくは複数のバイナリ信号フレームを続けることができ、一つのバイナリ信号フレームはF1602に示されるフォーマットを有する。 バイナリ信号の種別はファクシミリコントロールフィールドに記述される。 トレーニング信号はモデムの等化を行う為に送信する信号である。

    【0087】第6の実施形態では、第1〜第5の実施形態に係る無線電話装置に、以下の第1〜第3の機能を備えたものである。

    【0088】第1の機能は、バイナリ信号の情報をデジタル無線伝送路で送受信行う為の機能である。 第1の機能を具備した無線電話装置は、親機側ファクシミリモデム104と子機側ファクシミリモデム112にそれぞれ、アナログ入力より図20に示した様なバイナリ信号を受信した場合、ファクシミリコントロールフィールドに記述されているバイナリ信号種別を伴った『バイナリ信号通知メッセージ』を親機側無線送受信部105ないし子機側無線送受信部113へ送信する機能と、親機側無線送受信部105ないし子機側無線送受信部113から『バイナリ信号通知メッセージ』を受信した場合にバイナリ信号をアナログ出力から送信する機能を有する。

    【0089】第2の機能は、トレーニング信号の情報をデジタル無線伝送路で送受信行う為の機能である。 第2
    の機能を具備した無線電話装置は、親機側ファクシミリモデム104と子機側ファクシミリモデム112にそれぞれ、アナログ入力よりトレーニング信号を受信した場合に『トレーニング信号通知メッセージ』を親機側無線送受信部105ないし子機側無線送受信部113へ送信する機能と、親機側無線送受信部105ないし子機側無線送受信部113から『トレーニング信号通知メッセージ』を受信した場合にトレーニング信号をアナログ出力から送信する機能を有する。

    【0090】第3の機能は、トーン信号の情報をデジタル無線伝送路で送受信行う為の機能である。 第3の機能を具備した無線電話装置は、親機側ファクシミリモデム104と子機側ファクシミリモデム112にそれぞれ、
    アナログ入力よりトレーニング信号を受信した場合に『トレーニング信号通知メッセージ』を親機側無線送受信部105ないし子機側無線送受信部113へ送信する機能と、親機側無線送受信部105ないし子機側無線送受信部113から『トレーニング信号通知メッセージ』
    を受信した場合にトレーニング信号をアナログ出力から送信する機能を有する。

    【0091】図16は第6の実施形態に係る無線電話装置における、相手ファクシミリ301・親機101・子機109・ファクシミリ119の間のシーケンスを示す図である。 また、図17及び図18は図16のシーケンスが実行された場合の親機101及び子機109の動作をそれぞれ示すフローチャートである。

    【0092】以下第6の実施形態における無線電話装置の動作を、図16のシーケンス図及び図17・図18のフローチャートを用いて説明する。 親機101は電話回線103より図20に示したバイナリ信号を受信すると(ステップS1302)ファクシミリコントロールフィールドに記述されているバイナリ信号種別を伴った『バイナリ信号通知メッセージ』を子機109に対して送信する(ステップS1303)。 子機109は親機101
    より『バイナリ信号通知メッセージ』を受信すると(ステップS1402)、その中に含まれるバイナリ信号種別及びバイナリ信号をファクシミリ119に対して送信する(ステップS1403)。

    【0093】また、親機101は電話回線103よりトレーニング信号を受信すると(ステップS1304)、
    『トレーニング信号通知メッセージ』を子機に対して送信する(ステップS1305)。 子機109は親機10
    1より『トレーニング信号通知メッセージ』を受信すると(ステップS1404)トレーニング信号をファクシミリ119に対して送信する(ステップS1405)。

    【0094】また、親機101は電話回線103よりトーン信号を受信すると(ステップS1306)、『トーン信号通知メッセージ』を子機に対して送信する(ステップS1307)。 子機109は親機101より『トーン信号通知メッセージ』を受信すると(ステップS14
    06)トーン信号をファクシミリ119に対して送信する(ステップS1407)。

    【0095】親機101と子機109が画像データ送信フェーズになった場合(ステップS1308、ステップS1408)は第1〜第5の実施形態のいずれかに示された方法で画像データの送受信を行う(ステップS13
    09・ステップS1409)。

    【0096】第1〜第5の実施形態では画像データに関して見なし音声方式を用いない新しい通信方式を開示したが、第6の実施形態ではバイナリ信号・トレーニング信号・トーン信号などファクシミリ通信の開始から終了までに送受信される全ての信号に関して見なし音声方式を用いない新しい通信方式を開示したものである。

    【0097】第6の実施形態においては、第1〜第5の実施形態で得られる効果に加えて、ファクシミリ通信の開始から終了まで全てのフェーズにおいて見なし音声方式を用いないので、みなし音声方式で用いていたADP
    CMコーデック等が不要になりコストダウン・サイズダウンが見込めるという効果がある。

    【0098】なお、上述の説明においては、第6の実施形態に係る無線電話装置において、親機側及び子機側ファクシミリモデムがそれぞれ第1〜第3の機能の全てを備えた場合を説明したが、必ずしも第1〜第3の機能全てを具備していなくても良い。

    【0099】

    【他の実施形態】上述の実施形態は、互いに組み合わせることも可能であり、例えばフォーマット変換やITU
    −T勧告V. 110による速度変換を図13に示したパケット単位のデータ伝送に適応することもできるし、第6の実施形態で説明した無線デジタル伝送路を介したファクシミリ通信における制御信号のやりとりを他の実施形態の画像データ伝送と組み合わせることもできる。

    【0100】なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。

    【0101】また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。 この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。 また、
    コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
    などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

    【0102】さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

    【0103】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図5、図6、図9、図10、図14、図15、図17及び図18のいずれかに示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。

    【0104】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
    電話回線に接続する親機とファクシミリ端末を収容するインタフェースを設けた子機とから構成され、前記親機と前記子機の間の通信をPHS等のデジタル無線伝送路を介して行う無線電話装置において、「みなし音声」方式によるファクシミリ通信の速度の上限に関係なくデジタル無線伝送路の速度を上限としたファクシミリ通信が行えるという効果がある。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施形態に係る無線電話装置の構成例を示すブロック図である。

    【図2】ファクシミリ(G3)の画像データのビット列の例を示す図である。

    【図3】ファクシミリ信号の速度とデジタル無線伝送路の速度が異なる通信構成の例を示す図である。

    【図4】本発明の第2の実施形態における、相手ファクシミリ301・親機101・子機109・ファクシミリ109の間のシーケンス図である。

    【図5】図4で示されたシーケンスにおける親機101
    の動作を示すフローチャートである。

    【図6】図4で示されたシーケンスにおける子機109
    の動作を示すフローチャートである。

    【図7】本発明の第3の実施形態における、相手ファクシミリ301・親機101・子機109・ファクシミリ109の間のシーケンス図である。

    【図8】第3の実施形態における、1ページ分の画像データのフォーマット変換の例を示す図である。

    【図9】図7で示されたシーケンスにおける親機101
    の動作を示すフローチャートである。

    【図10】図7で示されたシーケンスにおける子機10
    9の動作を示すフローチャートである。

    【図11】14.4kbpsと32kbpsの速度整合を行う場合のITU−T勧告V. 110における変換フォーマットを示す図である。

    【図12】画像データパケットのフォーマット例を示す図である。

    【図13】第5の実施形態における、相手ファクシミリ301・親機101・子機109・ファクシミリ109
    の間のシーケンス図である。

    【図14】図13で示されたシーケンスにおける親機1
    01の動作を示すフローチャートである。

    【図15】図13で示されたシーケンスにおける子機1
    09の動作を示すフローチャートである。

    【図16】第6の実施形態における相手ファクシミリ3
    01・親機101・子機109・ファクシミリ109の間のシーケンス図である。

    【図17】図16で示されたシーケンスにおける親機1
    01の動作を示すフローチャートである。

    【図18】図16で示されたシーケンスにおける子機1
    09の動作を示すフローチャートである。

    【図19】有線アナログ回線でのファクシミリ通信のシーケンス図である。

    【図20】バイナリ信号のフォーマットを示す図である。

    【図21】「みなし音声」方式でファクシミリ通信を行う場合の従来の無線電話装置の構成例を示すブロック図である。

    【符号の説明】

    101 親機 102 親機制御部 103 親機側メモリ 104 親機側ファクシミリモデム 105 親機側無線送受信部 107 電話回線インタフェース処理部 108 電話回線 109 子機 110 子機制御部 111 子機側メモリ 112 子機側ファクシミリモデム 113 子機側無線送受信部 115 端末インタフェース処理部 118 接続ケーブル 119 ファクシミリ

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