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Functional food having cerebral function-improving effect

阅读:565发布:2021-10-29

专利汇可以提供Functional food having cerebral function-improving effect专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide a functional food having cerebral function-improving effects such as a learning ability-strengthening effect, a mneme-strengthening effect and a dementia-preventing effect, excellent in safety, and useful for the therapy of Alzheimer's disease, etc., by adding a cerebral function-improving composition containing docosahexaenoic acid to a food.
CONSTITUTION: This functional food is produced by adding a cerebral function- improving composition containing one or more kinds of the ester, amide, triglyceride and phospholipid of docosahexaenoic acid or its derivative as an active ingredient to a food. The docosahexaenoic acid derivative is preferably the triglyceride or phospholipid extracted from natural oils and fats.
COPYRIGHT: (C)1995,JPO,下面是Functional food having cerebral function-improving effect专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 食品中にドコサヘキサエン酸またはその誘導体のエステル、アミド、トリグリセリド、リン脂質のうち少なくとも一種以上を有効成分として含有する脳機能改善組成物を混入したことを特徴とする学習能力増強、記憶力増強、痴呆予防などの脳機能改善効果を有する機能性食品。 【請求項1】 請求項1に記載したドコサヘキサエン酸の誘導体が、天然油脂から抽出したトリグリセリド、リン脂質である学習能力増強、記憶力増強、痴呆予防などの脳機能改善効果を有する機能性食品。 【請求項1】 請求項1に記載したドコサヘキサエン酸の誘導体が、アミド、またはアルコリシスして得られたエステルである学習能力増強、記憶力増強、痴呆予防、
    などの脳機能改善効果を有する機能性食品。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は脳機能を改善する効果をもっている物質、即ち、脳機能改善組成物と、当該脳機能改善組成物を用いて具現化される学習能増強、記憶力増強、痴呆予防などの脳機能改善効果を有する機能性食品に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】近年、学習能力や記憶力、痴呆症等といった脳機能改善に作用する物質や方法に関しては、各方面で数多く研究や検討が進められ、少しづつその成果が発表されてきている。 それによると、従来より研究されている脳機能を改善する方法は、脳細胞に栄養を効率良く吸収させて、細胞の働きを活性化する脳エネルギー代謝改善法と、脳の血行を良くして脳細胞に必要な栄養や酸素を充分に供給しようとする脳循環改善法とに大別され、それぞれの病理学的作用を有する薬剤や治療法について研究が進められており、また、脳障害(痴呆症)については、神経系障害を原因として起こるアルツハイマー型痴呆症と、脳血管障害を原因とする脳血管性痴呆症との2つの型に分けて認識され、それぞれに対応した薬剤や治療法の研究が進められているようである。

    【0003】しかし、この分野の研究は、まだまだ理論的な面でも実用化の面でも、充分に研究され解明された段階とは言い難く、一般的に顕著な治療効果が確認され実用化されている物質や薬剤は少ない。

    【0004】近年発表された記憶力増強剤や老人性痴呆治療剤としては、例えば、 2−(7−インデニルオキシメチル)モルホリンまたはその酸付加塩を有効成分とする記憶力増強剤(特開昭56−123915号)、 薬学的に許容しうる酸を付加したデフエロキサミンの塩からなることを特徴とするアルツハイマー病治療剤(特開昭58−12123)、 H−X−Y−OH(式中XとYは異なり、TyrまたはArgを意味する。)で表わされるジペプチド化合物を含有する記憶改善剤(特開昭58−170719
    号)、 3.7−ジヒドロ−3−メチル−1−(5−オキソヘキシル)−7−プロピル−1H−プリン−2.6−ジオンを有効成分として含有する記憶障害治療剤( 特開昭61−229823号)などがあり、その他、 老人の記憶疾患の治療法としてPCT国際出願されたもの(特許出願公表昭61−501564号)がある。
    更に、 初老人性または老人性痴呆の治療のための医薬組成物として、リチュウム化合物および/または必須脂肪酸もしくはその塩を含有することとされている(特開昭62
    −185018号公報)。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】近年の高齢化社会に伴いかかる物質や薬剤は医学的のみならず社会的にも開発が切望されている。 そのような要請に応え、従来、上記のような各種の記憶力増強剤や老人性痴呆治療剤、および医薬組成物が開発されているが、アルツハイマー病の原因や脳の仕組みについて解明されたわけではなく、顕著な治療効果が確認され物質があるわけではないので、
    実用的には必ずしも満足出来るものではなかった。

    【0006】特に、前記特開昭62−185018号公報(ホロビン特許)には、初老人性または老人性痴呆の治療のための医薬組成物として、リチウム化合物と必須脂肪酸とその塩とが挙げられ、そのリチウム化合物はリチウム塩であればよいとしてリチウム塩の種類が一群として記載されている。 また、必須脂肪酸またはその塩についてもその種類が一群として具体的に記載されている。 しかし、その発明における技術思想は、「アルツハイマー病のような痴呆は、必須脂肪酸(EFAs)のプロスタグラジン類(PGs)への変換のインバランスに関係してしていること、EFAsのPGsへの過剰変換から発生するものとして説明し得るものと信ずる。」というもので、リチウム化合物群とその塩は、EFAsのPGsへの変換のインバランスを修正するように働くことができるからとなし、必須脂肪酸群とその塩については、「PG生合成前驅体として作用することに加え、E
    FAsはそれ自体生体学的において重要であり、そしてEFA欠乏はアルツハイマー病のような痴呆のある種の効果に対し責任がある。 」という漠然とした見解である。 つまり、当該発明は、リチウム化合物群や必須脂肪酸群の具体的な個々の物質の薬理作用ではなく、これらの物質の共通特性としてEFAsのPGsへの変換のインバランスに関係するから、これらの群に属する物質はすべてのアルツハイマー病のような痴呆のある種の効果があるであろうという(医学的、薬理学的作用効果を実証する記載はない)漠然とした推測的見解に基づいて、
    構成されたものである。 ところが、他の研究者からは必須脂肪酸のうちω−6系列の脂肪酸(ジホモガンマリノレン酸、アラキドン酸、ガンマリノレン)とω−3系列の脂肪酸(エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、アルファリノレン酸)とは、全く異なる生理作用、
    薬理作用をするものであることが報告されており、更に、ω−6系列の脂肪酸の過剰摂取は弊害になることが報告されているため、これらを考慮しないホロビン特許の開示内容と、その有用性については疑問がでている。
    更に、当該必須脂肪酸群の1種に中にドコサヘキサエン酸も記載されているが、その場合もドコサヘキサエン酸が必須脂肪酸群として有する前記の共通した一般特性が起こす漠然とした効果を期待してのもので、医学的、薬理学的に認められるような効果を実証する記載は一切ない。 ましてや、ドコサヘキサエン酸が物質として独自に有する脳機能を改善する効果や痴呆症に対する生理作用、薬理作用については全く言及していない。

    【0007】本発明者等は、老化に伴い、大脳の機能は低下する一方脳の脂肪酸組成も変化することがしられていること、脳の脂肪酸組成は摂取する脂質の影響を受けことが報告されているが、ドコサヘキサエン酸は、
    積極的に脳に保持されていること、特にドコサヘキサエン酸は選択的に脳膜のリン脂質に集中していること等から、中枢神経系の機能に大きな役割を果たしていると考えた。 そして、これらのことから、このドコサヘキサエン酸に注目し、その生理活性や薬物活性について研究しているうち、ドコサヘキサエン酸またはその誘導体が動物試験の結果、意外にも強力な学習能力向上、記憶力向上、痴呆予防及び治療効果を有している事実を見出した。 このようなドコサヘキサエン酸についての学習能力向上、記憶力向上、痴呆予防及び治療効果という病理学的作用については、いまだ学会等にも報告されていない新規な知見である。 しかも前述のホロビン特許(特開昭62−185018号公報)で開示された「必須脂肪酸群がアルツハイマー病のような痴呆のある種の効果に対し責任がある」といった極めて漠然とした推測的見解と相違し、ドコサヘキサエン酸という特定物質の生理作用、薬理作用を迷路試験による行動薬理学的な検証により明確にした点で、科学的、学問的に大きな意味を持つ知見である。 従って、両者の知見は、科学的みもても、
    技術的にみても、その発想、レベル、内容において格段の差異があり、本質的に相違するものである。

    【0008】本発明者は、このように行動薬理学的な検証により得たドコサヘキサエン酸の脳機能改善効果に関する新しい科学的知見と、ドコサヘキサエン酸が、ニシン類、いわし類などから得られる油に多く含まれているなど、自然界の食物の組成成分の一部として存在している事実と、経験的に安全性が確認されているという点に着目し、これは脳機能の改善効果のある薬剤や食品として極めて有用であるとの発想を得た。 そして、発明者は、前記発想に基づき、本発明にかかるドコサヘキサエン酸を有効成分とする脳機能改善組成物と、学習能力増強、記憶力増強、痴呆予防などの脳機能改善効果を有する機能性食品を具現化したものである。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】本発明において、脳機能改善効果を有する有効成分として見出され、有用されるドコサヘキサエン酸(以下DHAと称す。)は、C22H
    32O2 、分子量328.49で、4,7,10,13,
    16,19位にシス二重結合を持つ炭素数22の直鎖ヘキサエン酸であり、その融点は、−44.5〜−44.
    1℃である。 これはニシン類、いわし類等の魚油中に多く含まれているとともに、哺乳動物のリン脂質として肝臓などの各臓器から検出されているが、特に大脳に特徴的に多く含まれている。 近年当該DHAが、エイコサペンタエン酸(EPA)とともに、血漿コレステロールを低下させることによって高コレステロール症を防止させ、また血小板の凝集能を抑えるなどの生理作用の有することが、見出されて以来、DHA、EPAおよびそのエステル、トリグリセリドは、心筋梗塞、脳梗塞等の血栓症疾患の予防及び治療に有効であるとして注目されている。 しかし、このDHAが学習能力向上、記憶力向上、痴呆予防及び治療効果を有しているという薬理学的作用についてはいまだ報告されていない。 本発明者は、当該DHAが上記学習能力向上作用、記憶力向上作用、老人性痴呆症の予防及び治療に有効であるという薬理効果を実験結果によって見出したので、これら薬理効果を利用して、薬剤や、食品等の製品を具現化せんとしたものである。 以下、前記のような薬理効果について実験に基ずき詳細に説明する。 具体的には、ドコサヘキサエン酸の誘導体のうち少なくとも一種以上を有効成分として含有する飼料を給餌させて飼育したラットを対照区のラットとともにY迷路を用いて学習能力向上及び記憶力向上効果の実験を行うものである。

    【0010】即ち、DHAに学習能力向上効果が存することを検討するため、ウィスタ−系ラットと、DHAエチルエステルを有効成分として混入した飼料と、Y迷路とを用意し、当該ラットをY迷路に入れたうえ、次のような実験を行った。 まず、前記ウィスタ−系ラットは、
    雄のウィスタ−系4週令ラットを合計80匹を用意し、
    これを各20匹づつ4群に分け、所定期間給餌させる飼料の種類により、試験区群3と対照区群1とする。

    【0011】次に、前記実験において試験区群3と対照区群1とに分ける試験飼料は、次のように成分配合された飼料を用いている。 つまり、実験に用いる配合飼料は、第1表に示した配合比の原料で構成されており、その構成成分である脂肪の脂肪酸組成については、第2表のように差異のある3種類の試験飼料を用いるようにする。

    【0012】

    【表1】

    【0013】

    【表2】

    【0014】<実験例1. >“DHAエステル群”の学習能力向上及び記憶力向上効果の実験。 雄ウィスタ−系4週令ラット20匹を1週間予備飼育した後、11週間DHA含有エチルエステルを混入した試験飼料(第2表中のE試験飼料区)で飼育する。 その後、2週間ラットの体重が85%になるように個別飼いケ−ジに入れてShappingを行ってから本試験を行う。 以下、このように、E試験飼料により飼育をしたラット群を“DHAエステル群”と称す。

    【0015】実験は当該DHAエステル群中の一匹につき1日5回で20匹(一日合計100回の実験)を18
    日間行い、これを測定した。 当該実験方法は、まず動物を出発地点におく。 すると、動物は探索行動を始め、しばらくすると選択地点に到達するが、そこで灯りがついて餌のある側か、灯りも餌もない側かを選ぶ。 出発地点においてから30秒以内で餌のある側へ到達できた動物を正解とし、それ以上時間がかかったもの、餌のない側へ入ったものを不正解とした。 動物はY迷路の選択地点で初めて灯りだけが見え、灯りのある側へ餌を摂取できることを学習するとともに、これを毎日繰り返すことによりその記憶力を調べる。 なお、対照群は、DHAのかわりにサフラワ−油とオリ−ブ油を混合した対照飼料(第2表中の対照飼料区)を与え、飼育したラットを使用した。

    【0016】その結果を、第1図〜第3図に示す。 第1
    図に示されるように、実験を開始してから18日目にはDHAエステル群の正反応率が75%に達し、対照群(正反応率)にくらべて極めて高い正反応率を示した。

    【0017】また、第2図にDHAエステル群、第3図に対照群での反応の推移を示したが、当初は両群共に夜行性を好むため、R- (不正解反応回数)のほうがR+
    (正解反応回数)よりも高いが、DHAエステル群は5
    日目あたりからR- が減少するとともに、R+ が大幅に増加するのに対し、対照群ではR- がほとんど減少せず、従って、正解率はそれほど上昇しなかった。 つまり、DHAエステル群の方が、対照群に比較して早く灯りの側へ行けば、餌がもらえることを学習し、それを何日も忘れずに記憶していることになる。 以上より、
    “DHAエステル群”が、Y迷路を用いて行った明暗弁別餌とり行動において学習効果を強力に増強し、記憶力を増強することが判明した。

    【0018】<実験例2. >“DHAトリグリセリド群”の学習能力向上及び記憶力向上効果の実験。 ウィスタ−系ラットと、DHA含有トリグリセリドを有効成分として混入した飼料(第2表中のT試験飼料区)
    と、Y迷路とを用意し、当該ラットをY迷路に入れたうえ、次のような実験を行なった。 即ち、雄ウィスタ−系4週令ラット20匹を1週間予備飼育した後、11週間DHA含有トリグリセリドを有効成分として混入した試験飼料で飼育する。 その後、2週間ラットの体重が85
    %になるように個別飼いケ−ジに入れてShap−pi
    ngを行ってから本試験を行った。 以下、このように、
    試験飼料(第2表中のT試験飼料区)により飼育をしたラット群を“DHAトリグリセリド群”と称す。

    【0019】実験は、DHAトリグリセリド群の一匹につき1日5回で20匹(一日合計100回の実験)を1
    8日間行い、これを測定した。 実験の仕方は、前記実験例1. と同様な方法で実験を行った。 その結果を示したのが第4図〜第6図である。 第4図に示されるように、実験を開始してから18日目にはDHAトリグリセリド群の正反応率が74%に達し、対照群(正反応率)
    にくらべて極めて高い正反応率を示した。

    【0020】また、第5図、第6図に示されるように、
    当初は両群共にR- (不正解反応回数)のほうがR+
    (正解反応回数)よりも高いが、対照群は10日目あたりからR- が減少するのに対し、“DHAトリグリセリド群”は6日目あたりからR-が減少するとともに、R+
    が大幅に増加する。 つまり、DHA群の方が、早く灯りの側へ行けば、餌がもらえることを学習し、しかもそれを何日も忘れずに記憶していることになる。 つまり、
    DHA含有トリグリセリドを有効成分とした場合も、D
    HA含有エチルエステルを有効成分とした場合とほぼ同じように、Y迷路を用いて行った明暗弁別餌とり行動において学習効果を強力に増強し、記憶力を増強する効果が得られた。

    【0021】<実験例3. >“DHAリン脂質群”の学習能力向上及び記憶力向上効果の実験。 雄ウィスタ−系4週令ラット20匹を1週間予備飼育した後、11週間DHA含有リン脂質を有効成分として混入した試験飼料で飼育し、その後、2週間ラットの体重が85%になるように個別飼いケ−ジに入れてShap
    pingを行ってから本試験を行う。 以下、このように、試験飼料により飼育をしたラット群を“DHAリン脂質群”と称す。 実験はDHAリン脂質群の一匹につき1日5回の割合で20匹分の実験(一日合計100回の実験)を18日間ない、これを測定した。 実験の仕方は、前記実験例1と同様な方法である。

    【0022】その結果は、第7図〜第9図に示した通りである。 この場合も、実験を開始してから18日目にはDHAリン脂質群の正反応率が73%に達し、対照群(正反応率)にくらべて極めて高い正反応率を示している。 また、第8図、第9図に示されるように当初は、両群共にR- (不正解反応回数)のほうがR+ (正解反応回数)よりも高いが、対照群は10日目あたりからR-
    が減少するのに対し、DHAリン脂質群は4日目あたりからR- が減少するとともに、R+ が大幅に増加する。
    つまり、DHAリン脂質群の方が、早く灯りの側へ行けば、餌がもらえることを学習し、それを何日も忘れずに記憶していることになる。 つまり、DHA含有リン脂質の場合も、DHA含有トリグリセリドや、DHA含有エチルエステルを有効成分とした場合とほぼ同じように、
    Y迷路を用いて行った明暗弁別餌とり行動における学習効果を強力に増強し、記憶力を増強する効果が得られた。

    【0023】<実験例4. >血小板凝集能の測定。 Y迷路を用いて18日間学習能力向上効果試験を行ったDHAエステル群及び対照群のラット各々10匹から採血し、その血液について次のように測定した。 ラットの心臓から採取した血液9容と3.8%クエン酸ナトリウム1容を混和し、遠沈器で1000回転5分間遠沈し、
    その上、澄みを多血小板血漿(Platelet Ri
    ch Pla−sma;以下これをP. R. P. と称す。 )とし、このP. R. P. の血小板数を約20〜4
    0×104 個/mlになるように調整した。 また、乏血小板血漿(Platelet Poor Plasm
    a;以下P. P. P. と称す。 )は同遠沈器で3000
    回転15分間遠沈し、その上澄みをブランクして用いた。 測定には、東亜医用電子株式会社の自動血小板凝集測定装置AA−100(sysmex)を用いて、9.
    1μM濃度のアデノシンジ ホスフェイト(ADP)を惹起物質として行った。 その結果は、下記第3表および第10図に示した通りである

    【0024】

    【表3】

    【0025】すなわち、一次凝集及び二次凝集ともに対象群に比べて、試験区のDHAエステル群は、血小板凝集を抑制することで、血栓の形成を防止することが、容易に考えられる。 痴呆症は、前述したように、原因論的に分類によれば、ハルツハイマー型痴呆症と脳血管障害を原因とする脳血管性痴呆症の2つに分類されるが、D
    HAが血栓形成を防止することから、脳血管性痴呆症の予防及び治療に対して、効果をもつことが明らかになった。

    【0026】尚、DHA含有トリグリセリドを有効成分とした場合及びDHA含有リン脂質を有効成分とした場合も、別途実験の結果、血液の側から上記測定結果とほぼ同様な予防と治療効果があることが判明した。 叙上のように、本発明は、ドコサヘキサエン酸またはその誘導体のうち少なくとも一種以上を有効成分として含有する組成物であれば、薬剤でとしても機能性食品とした場合でも脳機能を改善する効果があり、それが学習能力増強効果や記憶力増強効果のみならず、痴呆症の予防及び治療効果等、脳機能を改善する効果となることが判明した。

    【0027】従って、本件発明について、発明者が特許を受けたいと希望する発明の範囲は、次のようなものとなる。

    【0028】特許を受けようとする第1発明は、食品中にドコサヘキサエン酸またはその誘導体のうち少なくとも一種以上を有効成分として含有する脳機能改善組成物を混入したことを特徴とする脳機能改善効果を有する機能性食品である。

    【0029】特許を受けようとする第2発明は、前記第1発明〜第6発明に記載したドコサヘキサエン酸の誘導体が、天然油脂から抽出したリン脂質、トリグリセリドである脳機能改善組成物、学習能力増強剤、記憶力増強剤、痴呆予防剤、痴呆治療剤、または脳機能改善効果を有する機能性食品である。

    【0030】特許を受けようとする第3発明は、前記第1発明〜第6発明に記載したドコサヘキサエン酸の誘導体が、アミド、またはアルコリシスして得られたエステルである脳機能改善組成物、学習能力増強剤、記憶力増強剤、痴呆予防剤、痴呆治療剤、または脳機能改善効果を有する機能性食品である。

    【0031】上記の本願発明で使用するドコサヘキサエン酸は、酸自体として使用することもできるが、エステル、アミド、リン脂質、トリグリセリド誘導体等として使用することもできる。

    【0032】更に、好ましいエステルとしては脂肪族トリグリセライド等の多価アルコールとのエステル、或はメタノール、エタノール等の低級アルキルアルコールとのエステル等が挙げられる。

    【0033】本発明によるドコサヘキサエン酸並びにその誘導体は、そのままの状態で学習能力増強、記憶力増強、痴呆予防をなし得るが、ドコサヘキサエン酸が高濃度に含有している油脂であれば充分で、機能性食品とするには、ドコサヘキサエン酸の含有量と風味などのバランスにも配慮して添加すればよい。 なお、ドコサヘキサエン酸並びにその誘導体は、食品油脂とおなじ様に扱えるので、油脂の含有した各種食品、例えば、マーガリン、マヨネーズ、ドレッシング、バター、調味用油、加工産物、肉製品などに添加すると、自然で食べやすい。

    【0034】

    【実施例】次に本願発明の機能性食品の実施例を示す。
    本発明によるドコサヘキサエン酸を含有する機能性食品は、ドコサヘキサエン酸が10%以上含有している油脂であればよいが、ドコサヘキサエン酸の強化のためには、
    18%以上含有する油脂が望ましい。

    【0035】(ドコサヘキサエン酸含有マーガリン) *[配 合 例] 液 体 油 32.3 % 25%DHA酸油 10.0 % 硬 化 油 42.3 % モノグリセライド 0.25 % レシチン 0.1 % フレーバー 0.044% 添 加 水 12.566% 脱脂粉乳 1.0 % 食 塩 1.4 % ビタミンE 0.04 %全 量 100.00 %

    【0036】(ドコサヘキサエン酸含有マヨネーズ) *[配 合 例] 卵 黄 8.0 % サラダ油 70.0 % 25%DHA油 10.0 % 食 酢 11.0 % 塩 0.8 % 調 味 料 0.2 %全 量 100.00 % 尚、機能性食品の形態はこれらの食品にかぎられるものではない。

    【0037】「本発明の効果」本発明は、叙上のように、ドコサヘキサエン酸またはその誘導体のエステル、
    アミド、トリグリセリド、リン脂質のうち少なくとも一種以上を有効成分として含有する脳機能改善組成物を添加した食品を食すことにより人体内に摂取されると、その有効成分によって生理作用がおこり学習能力が増強されるとともに、記憶力が増強され、更に脳障害によって起こる痴呆症を未然に予防することになる。 つまり本発明にかかるドコサヘキサエン酸またはその誘導体を混入して、その含有量を通常より増強してなる機能性食品は、従来の方法で製造した食品に比較して頭が良くなる機能性を具備した食品として、高付加価値商品となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係る実験例1. のY迷路明暗弁別餌取り行動実験の習得経過(正反応率%)を示すグラフである。

    【図2】実験例1. におけるDHAエステル群の正反応回数と誤反応回数を示すグラフで、

    【図3】実験例1. における対照群の正解反応回数と不正解反応回数を示すグラフであり、

    【図4】実験例2. のY迷路明暗弁別餌取り行動実験の習得経過(正反応率%)を示すグラフで、

    【図5】実験例2. におけるDHAトリグリセリド群の正解反応回数と不正解反応回数を示すグラフで、

    【図6】実験例2. における対照群の正解反応回数と不正解反応回数を示すグラフであり、

    【図7】実験例3. のY迷路明暗弁別餌取り行動実験の習得経過(正反応率%)を示すグラフで、

    【図8】実験例3. におけるDHA含有リン脂質群の正解反応回数と不正解反応回数を示すグラフで、

    【図9】実験例3. における対照群の正解反応回数と不正解反応回数を示すグラフであり、

    【図10】実験例4. における自動血小板凝集測定装置を用いて血小板凝集能を測定した結果を示すグラフである。

    フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/23 9454−4C 31/66 9454−4C 38/00 C11B 7/00 2115−4H 11/00 2115−4H C11C 3/00 2115−4H // C07C 57/03 (72)発明者 丸山 一輝 東京都中央区月島3丁目2番9号 大洋漁 業株式会社大洋研究所内 (72)発明者 野中 道夫 東京都中央区月島3丁目2番9号 大洋漁 業株式会社大洋研究所内

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