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アミド、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、及びアルキル(メタ)アクリレートのコポリマーを含む農業製剤

阅读:927发布:2024-01-09

专利汇可以提供アミド、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、及びアルキル(メタ)アクリレートのコポリマーを含む農業製剤专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且本発明は、殺 有害 生物 剤と、N-ビニルラクタム、N-C1〜C6アルキルアクリルアミド及びN,N-ジ-C1〜C6アルキルアクリルアミドの少なくとも1つを含有するアミド(モノマーA);ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレート及び/又はモノC1〜22アルキル末端ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレート(モノマーB);並びにC1〜C8アルキル(メタ)アクリレート(モノマーC)を重合形態で含有するコポリマーとを含む組成物を提供する。更に、殺 有害生物 剤とコポリマーとを 接触 させることにより、前記組成物を製造する方法; 植物 病原性菌、及び/又は不要な植物生長、及び/又は不要な昆虫若しくはダニの蔓延を抑制するための、及び/又は植物の生長を調節するための方法を提供し、前記組成物は、個々の有害生物、それらの生息地、又は個々の有害生物から保護されるべき植物から、土壌に至るまで、及び/又は不要な植物及び/又は作物及び/又はそれらの生育地に至るまで効くよう誘起し; 植物繁殖 材料 は、前記組成物を含む。【選択図】なし,下面是アミド、ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、及びアルキル(メタ)アクリレートのコポリマーを含む農業製剤专利的具体信息内容。

有害生物剤と、 N-ビニルラクタム、N-C1〜C6アルキルアクリルアミド及びN,N-ジ-C1〜C6アルキルアクリルアミドからの少なくとも1つのモノマーを含有するアミド(モノマーA); ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレート及び/又はモノC1〜22アルキル末端ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレート(モノマーB);並びに C1〜C8アルキル(メタ)アクリレート(モノマーC) を重合形態で含有するコポリマーと を含む組成物。コポリマーが、 モノマーの総量に対して 少なくとも25wt%のモノマーA、 少なくとも1wt%のモノマーB、及び 少なくとも5wt%のモノマーC を含有する、請求項1に記載の組成物。コポリマーが、 25から85wt%のモノマーA、 1から40wt%のモノマーB、 5から50wt%のモノマーC、及び 15wt%までの更なるモノマーDを含有し、 モノマーA、B、C及びDの合計が100%に等しい、 請求項1又は2に記載の組成物。モノマーAが、N-ビニルピロリドン及びN-C1〜C6アルキルアクリルアミドを含む、請求項1から3のいずれかに記載の組成物。モノマーBが、モノC1〜22アルキル末端ポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリレートである、請求項1から4のいずれかに記載の組成物。モノマーCが、メタクリル酸メチルである、請求項1から5のいずれかに記載の組成物。殺有害生物剤が、10g/lまでの溶解度を有する、請求項1から6のいずれかに記載の組成物。10wt%までの水を含有する、請求項1から7のいずれかに記載の組成物。殺有害生物剤が、溶解した形態で存在する、請求項1から8のいずれかに記載の組成物。コポリマーと殺有害生物剤との重量比が、10:1から1:10の範囲内に位置付けられる、請求項1から9のいずれかに記載の組成物。式(I) R1-C(O)N(R2)2(I) (式中、R1はC5〜C19-アルキルであり、R2はC1〜C4-アルキルである)の少なくとも1つのアミドを含有し、任意選択でアルキルアルカノエート及び炭化水素油から選択される更なる溶媒を含有する、有機溶媒を含有する、請求項1から10のいずれかに記載の組成物。2〜20重量%のコポリマー; 40〜95重量%の有機溶媒; 3wt%以下の水; 1〜25重量%の水不溶性殺有害生物剤;及び 3〜50重量%の非イオン性界面活性剤 を含む、請求項1から11のいずれかに記載の組成物。有害生物剤及びコポリマーを接触させることによって、請求項1から13のいずれかに記載の組成物を製造する方法。植物病原性菌、及び/又は不要な植物生長、及び/又は不要な昆虫若しくはダニの蔓延を抑制するための、及び/又は植物の生長を調節するための方法であって、請求項1から13のいずれかに記載の組成物が、個々の有害生物、それらの生息地、又は個々の有害生物から保護されるべき植物から、土壌に至るまで、及び/又は不要な植物及び/又は作物及び/又はそれらの生育地に至るまで効くよう誘起する方法。請求項1から13のいずれかに記載の組成物を含む、植物繁殖材料。

说明书全文

本発明は、殺有害生物剤と、N-ビニルラクタム、N-C1〜C6アルキルアクリルアミド及びN,N-ジ-C1〜C6アルキルアクリルアミドの少なくとも1つを含有するアミド(モノマーA);ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレート及び/又はモノC1〜22アルキル末端ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレート(モノマーB);並びにC1〜C8アルキル(メタ)アクリレート(モノマーC)を重合形態で含有するコポリマーとを含む組成物を提供する。更に、殺有害生物剤とコポリマーとを接触させることにより、前記組成物を製造する方法;植物病原性菌、及び/又は不要な植物生長、及び/又は不要な昆虫若しくはダニの蔓延を抑制するための、及び/又は植物の生長を調節するための方法を提供し、前記組成物は、個々の有害生物、それらの生息地、又は個々の有害生物から保護されるべき植物から、土壌に至るまで、及び/又は不要な植物及び/又は作物及び/又はそれらの生育地に至るまで効くよう誘起し;植物繁殖材料は、前記組成物を含む。好ましい特徴と、他の好ましい特徴との組み合わせが、本発明によって包含されている。

農薬製剤中で、殺有害生物剤、特に不溶性のものを安定化させることは難しい。特に液体の製剤中では、殺有害生物剤は特に低温で結晶化する傾向がある。また、高濃度の水不溶性殺有害生物剤を配合することも難しい。必要とされる結晶化阻害剤は、製剤中で低濃度でのみ可溶であることが多い。これらの欠点を解決することが、本発明の目的であった。

当該目的は、殺有害生物剤と、 N-ビニルラクタム、N-C1〜C6アルキルアクリルアミド及びN,N-ジ-C1〜C6アルキルアクリルアミドから選択される少なくとも1つのモノマーを含有するアミド(モノマーA); ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレート及び/又はモノC1〜22アルキル末端ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレート(モノマーB);並びに C1〜C8アルキル(メタ)アクリレート(モノマーC) を重合形態で含有するコポリマーと を含む組成物により達成された。

アミド(モノマーA)は、N-ビニルラクタム、N-C1〜C6アルキルアクリルアミド及びN,N-ジ-C1〜C6アルキルアクリルアミドから選択される少なくとも1つのモノマーを含み得る。好ましくは、モノマーAは、N-ビニルラクタム及び/又はN-C1〜C6アルキルアクリルアミドを含む。より好ましくは、モノマーAは、N-ビニルピロリドン、及び任意選択でN-C1〜C6アルキルアクリルアミドを含む。特に、モノマーAは、N-ビニルピロリドン及びN-C1〜C6アルキルアクリルアミドを含む。

好適なN-ビニルラクタムは、ラクタム環に4から13個の炭素原子を有するN-ビニルラクタムである。例には、N-ビニル-2-ピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、N-ビニルバレロラクタム、N-ビニルラウロラクタム、N-ビニル-2-ピペリドン、N-ビニル-2-ピリドン、N-ビニル-3-メチル-2-ピロリドン、N-ビニル-4-メチル-2-ピロリドン及び/又はN-ビニル-5-メチル-2-ピロリドン、並びにそれらの混合物がある。N-ビニル-2-ピロリドン、N-ビニルカプロラクタム及び/又はN-ビニル-2-ピペリドンを使用することが好ましい。より好ましいN-ビニルラクタムは、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、又はそれらの混合物である。特に好ましいのはN-ビニルピロリドン(「VP」)である。

好適なN-C1〜C6-アルキルアクリルアミドは、N-メチルアクリルアミド、N-エチルアクリルアミド、N-n-プロピルアクリルアミド、N-イソ-プロピルアクリルアミド、N-n-ブチルアクリルアミド、N-tert-ブチルアクリルアミド、N-n-ペンチルアクリルアミド、N-n-ヘキシルアクリルアミド及びそれらの混合物である。好ましいのはN-C2〜C5-アルキルアクリルアミドであり、より好ましくはN-C3〜C4-アルキルアクリルアミドであり、N-tert-ブチルアクリルアミドが特に好ましい。

好適なN,N-ジ-C1〜C6-アルキルアクリルアミドは、N,N-ジメチルアクリルアミドである。

好適なモノマーBは、ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレート及び/又はモノC1〜22アルキル末端ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレートであり、後者が好ましい。好ましいモノマーBは、ポリ(C2〜4アルキレングリコール)(メタ)アクリレート及び/又はモノC1〜22アルキル末端ポリ(C2〜4アルキレングリコール)(メタ)アクリレートであり、後者が好ましい。より好ましいモノマーBは、ポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリレート及び/又はモノC1〜22アルキル末端ポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリレートであり、後者が好ましい。特に好ましいモノマーBは、モノC1〜22アルキル末端ポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリレートである。モノマーBは、通常2から60単位、好ましくは3から35単位のアルキレングリコールを含む。

モノC1〜22アルキル末端ポリ(C2〜6アルキレングリコール)(メタ)アクリレートにおいて、用語「アルキル」は、通常、直鎖状又は分枝状飽和アルキル基を意味する。通常、これらのアルキル基は、アリール基、ハロゲン基などの官能基又は二重若しくは三重結合を含まない。

好適なC1〜C8-アルキル(メタ)アクリレート(モノマーC)は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸tert-ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸tert-ブチル、及びそれらの混合物などのC1〜C8-アルカノールのアクリル酸及びメタクリル酸エステルである。好ましいモノマーCは、メタクリル酸メチルである。

コポリマーは、更なるモノマー(モノマーD)を含有し得る。好適なのは、モノマーA、B及びCと重合可能な、エチレン性不飽和モノマーなどの任意のモノマーである。別の形態では、コポリマーは、モノマーDを、15wt%未満、好ましくは2wt%未満含有し、特には含有せず、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)などのスルホン酸基を含む。

好ましくは、コポリマーは、有機溶媒(例えばN,N-ジメチルドデカンアミド)中において、20℃で、10g/l、好ましくは50g/lの濃度でさえ可溶である。コポリマーは、好ましくは、組成物中に溶解した形態で存在する。

コポリマーは、モノマーAを、モノマーの総量に基づいて、少なくとも20wt%、好ましくは少なくとも25wt%、特に少なくとも30wt%含有し得る。コポリマーは、モノマーAを、モノマーの総量に基づいて95wt%まで、好ましくは90wt%まで、及び特に85wt%までを含有し得る。

コポリマーは、モノマーBを、モノマーの総量に基づいて、少なくとも1wt%、好ましくは少なくとも4wt%、特に少なくとも8wt%含有し得る。コポリマーは、モノマーBを、モノマーの総量に基づいて50wt%まで、好ましくは40wt%まで、及び特に35wt%までを含有し得る。

コポリマーは、モノマーCを、モノマーの総量に基づいて、少なくとも1wt%、好ましくは少なくとも5wt%、特に少なくとも8wt%含有し得る。コポリマーは、モノマーCを、モノマーの総量に基づいて50wt%まで、好ましくは40wt%まで、及び特に35wt%までを含有し得る。

コポリマーは、モノマーDを、モノマーの総量に基づいて、少なくとも15wt%、好ましくは少なくとも10wt%、特に少なくとも2wt%含有し得る。別の形態では、コポリマーは、モノマーDを本質的に含まない。

通常、モノマーA、B、C及びDの合計は100%に等しい。

モノマーA及びCの合計は、モノマーの総量に基づいて、通常、少なくとも40wt%、好ましくは少なくとも50、特に少なくとも55wt%である。

コポリマーは、モノマーの総量に基づいて、少なくとも25wt%のモノマーA、少なくとも1wt%のモノマーB、少なくとも5wt%のモノマーCを含有でき、モノマーA及びBの合計は、少なくとも55wt%である。

コポリマーは、 25から85wt%のモノマーA、 1から40wt%のモノマーB、 5から50wt%のモノマーC、及び 15wt%までの更なるモノマーD を含有でき、 モノマーA、B、C及びDの合計は100%に等しい。

好ましくは、コポリマーは、 30から85wt%のモノマーA、 5から35wt%のモノマーB、 8から35wt%のモノマーC、及び 10wt%までの更なるモノマーD を含有し、 モノマーA、B、C及びDの合計は100%に等しい。

より好ましい形態では、コポリマーは、 N-ビニルラクタム及びN-C1〜C6アルキルアクリルアミドを含む、30から85wt%のモノマーA、 5から20wt%のモノマーB、 8から35wt%のモノマーC、並びに 10wt%までの更なるモノマーD を含有し、 モノマーA、B、C及びDの合計は100%に等しい。

より一層好ましい形態では、コポリマーは、 N-ビニルピロリドン及びN-C1〜C6アルキルアクリルアミドを含む、50から85wt%のモノマーA、 5から15wt%のモノマーB、 8から35wt%のモノマーC、並びに 10wt%までの更なるモノマーD を含有し、 モノマーA、B、C及びDの合計は100%に等しい。

別のより好ましい形態では、コポリマーは、 N-ビニルラクタムを含む、20から50wt%のモノマーA、 5から40wt%のモノマーB、 20から65wt%のモノマーC、及び 10wt%までの更なるモノマーD を含有し、 モノマーA、B、C及びDの合計は100%に等しい。

別のより一層好ましい形態では、コポリマーは、 N-ビニルピロリドンを含む、25から45wt%のモノマーA、 5から35wt%のモノマーB、 30から65wt%のモノマーC、及び 10wt%までの更なるモノマーD を含有し、 モノマーA、B、C及びDの合計は100%に等しい。

コポリマーは、一般に、平均モル重量Mwが、1000g/molから100000g/mol、好ましくは2000g/molから50000g/mol、より好ましくは2000g/molから30000g/molの範囲内にある。平均モル重量MNは、一般に、1000g/molから50000g/mol、好ましくは1000g/molから15000g/mol、より特に2000g/molから8000g/molの範囲内にある。

当該コポリマー中のモノマーA〜Dの割合は、通常は少なくとも85重量%、好ましくは少なくとも90重量%、より特に少なくとも95重量%、特に少なくとも98重量%である。コポリマーは、フリーラジカル開始剤分子、及び付加的な調節剤又は連鎖移動剤を、任意選択で含んでもよい。

コポリマーは、溶液重合などの通常の重合プロセスにより得ることができる。コポリマーは、好ましくは、モノマーA、B、C及び任意選択でDの重合により得ることができる。典型的には、コポリマーはグラフトポリマーではない。コポリマーは、通常、統計的ポリマー(statistical polymer)である。

当該コポリマーは、好ましくは、(i)水と、沸点が<140℃の少なくとも1種の有機溶媒とから成る溶媒混合物中、又は(ii)1種以上の純粋なアルコール中のいずれかでの、モノマーA〜Dのフリーラジカル重合によって得ることができる。フリーな又は調節された、好ましくはフリーな、ラジカル重合の典型的な方法を使用することができ、その反応混合物は、少なくとも1種の開始剤を含んでいる。溶媒混合物は、好ましくは、モノマーも、形成されたコポリマーも可溶性であるように選択される。ここで、可溶性であるとは、本発明の意味では、真溶液だけなく、非常に微細に分離されているために混濁が生成していない分散液も包含する。重合は、セミバッチ手法において、又は連続手法において、バッチ反応として実施され得る。重合は通常、溶液中で実施される。

重合のための好適な有機溶媒には、原則として、沸点が140℃未満である全ての溶媒が挙げられる。好ましい溶媒は、水と混和性があり、沸点が≦120℃であるものである。特に好ましい有機溶媒は、アルコール、エーテル及びニトリルである。特に好ましいアルコールの例には、メタノール、エタノール、n-プロパノール(1-プロパノール)、イソプロパノール(2-プロパノール)、n-ブタノール(1-ブタノール)、sec-ブタノール(2-ブタノール)、tert-ブタノール(2-メチルプロパン-2-オール)、1-ペンタノール、2-ペンタノール、3-ペンタノール、2-メチルブタノール、3-メチルブタン-2-オール、及び2,2-ジメチルプロパノールが挙げられる。特に好ましいアルコールは、メタノール、エタノール、n-プロパノール(1-プロパノール)、及びイソプロパノール(2-プロパノール)である。より特に好ましいのは、イソプロパノール(2-プロパノール)である。

反応時間は、一般には1時間から48時間の間の範囲内、好ましくは2時間から24時間の範囲内、より特に好ましくは4時間から24時間の範囲内に位置付けられる。反応がその中で実施可能な温度範囲は、一般には20℃から200℃、好ましくは30℃から120℃、より特に好ましくは40℃から90℃に及ぶ。

フリーラジカル重合のための開始剤として、典型的なラジカル形成物質が使用される。開始剤は、好ましくは、アゾ化合物、過酸化物化合物、又はヒドロペルオキシド化合物の群から選択される。例には、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、tert-ブチルペルオキシイソブチレート、過酸化カプロイル、クメンヒドロペルオキシド、アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、2,2'-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)ジヒドロクロリド、及び2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]ジヒドロクロリドが挙げられる。開始剤の混合物も使用できることが、理解されよう。

ランダムフリーラジカルコポリマーの多分散度及び分子量は、所望であれば、開始剤/モノマーの比、基質の供給時間(特にモノマー溶液(複数可)の供給時間との比較による開始剤溶液の供給時間)を変動させることを通じて、溶媒混合物のアルコール含有量(より詳細にはイソプロパノール含有量)を変動させることを通じて、及び重合濃度を通じて、調節可能である。短時間の開始剤供給、及び/又は溶媒混合物中の高いイソプロパノール含有量(調節剤又は連鎖移動剤)が選択された場合、及び/又は低い重合濃度(調節剤/モノマーの比が高い)が選択された場合、その結果の多分散度は、一般に、比較的低い。メルカプトエタノール、チオグリセロール又は1-ドデシルメルカプタンなどのメルカプタンの基からの付加的な調節剤又は連鎖移動剤の使用を通じて、所望であれば、コポリマーの多分散度における更なる低減を実現することが可能である。モル質量Mw及びMn並びに多分散度もまた、サイズ排除クロマトグラフィーによって測定され得る。使用可能な較正剤は、市販のポリスチレン又はポリ(エチレン酸化物)の較正セットである。

コポリマーは、所望であれば、単離され及び後処理されてもよい。後処理は、例えば従来技術のろ過ステップによるなどの、当業者が精通している公知の方法で実現される。これは、任意選択で、2-アミノ-2-メチルプロパンスルホン酸の副産物を除去することを可能にする。所望であれば、続いて、溶媒を除去してもよい。溶媒を除去する典型的な方法の例には、噴霧乾燥、減圧下での蒸発、凍結乾燥、及び大気圧下での任意選択で昇温を伴う蒸発が挙げられる。乾燥に好適な方法には、更に、流動床乾燥機中での乾燥が挙げられる。別の選択肢は、後処理なしの方法で得ることができるコポリマー溶液を使用することである。

殺有害生物剤という用語は、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤、毒性緩和剤及び/又は生長調節剤の群から選択される少なくとも1種の有効成分を指す。好ましい殺有害生物剤は、殺菌剤、殺虫剤、除草剤及び生長調節剤である。特に好ましい殺有害生物剤は、殺菌剤である。2種以上の前述の類からの殺有害生物剤混合物もまた、使用可能である。当業者は、こうした殺有害生物剤に精通しており、これらは例えばPesticide Manual, 15th Ed. (2009), The British Crop Protection Council, Londonで見出すことができる。好適な殺虫剤は、カーバメート、有機リン酸エステル、有機塩素の殺虫剤、フェニルピラゾール、ピレスロイド、ネオニコチノイド、スピノシン、アバメクチン、ミルベマイシン、幼若ホルモンアナログ、ハロゲン化アルキル、有機スズ化合物、ネライストキシンアナログ、ベンゾイル尿素、ジアシルヒドラジン、METI殺ダニ剤の類からの殺虫剤であり、また、クロルピクリン、ピメトロジン、フロニカミド、クロフェンテジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、ジアフェンチウロン、プロパルギット、テトラジホン、クロルフェナピル、DNOC、ブプロフェジン、シロマジン、アミトラズ、ヒドラメチルノン、アセキノシル、フルアクリピリム、ロテノン又はそれらの誘導体などの殺虫剤である。好適な殺菌剤は、ジニトロアニリン、アリルアミン、アニリノピリミジン、抗生物質、芳香族炭化水素、ベンゼンスルホンアミド、ベンゾイミダゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾフェノン、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアジン、ベンジルカーバメート、カーバメート、カルボキサミド、カルボン酸アミド、クロロニトリル、シアノアセトアミドオキシム、シアノイミダゾール、シクロプロパンカルボキサミド、ジカルボキシミド、ジヒドロジオキサジン、ジニトロフェニルクロトネート、ジチオカーバメート、ジチオラン、エチルホスホネート、エチルアミノチアゾールカルボキサミド、グアニジン、ヒドロキシ(2-アミノ)ピリミジン、ヒドロキシアニリド、イミダゾール、イミダゾリノン、無機物、イソベンゾフラノン、メトキシアクリレート、メトキシカーバメート、モルフォリン、N-フェニルカーバメート、オキサゾリジンジオン、オキシミノ酢酸、オキシミノアセタミド、ペプチジルピリミジンヌクレオシド、フェニルアセタミド、フェニルアミド、フェニルピロール、フェニル尿素、ホスホネート、ホスホロチオレート、フタラミン酸、フタルイミド、ピペラジン、ピペリジン、プロピオンアミド、ピリダジノン、ピリジン、ピリジニルメチルベンゾアミド、ピリミジンアミン、ピリミジン、ピリミジノンヒドラゾン、ピロロキノリノン、キナゾリノン、キノリン、キノン、スルファミド、スルファモイルトリアゾール、チアゾールカルボキサミド、チオカーバメート、チオファネート、チオフェンカルボキサミド、トルアミド、トリフェニルスズ化合物、トリアジン及びトリアゾールの類からの殺菌剤である。好適な除草剤は、アセトアミド、アミド、アリールオキシフェノキシプロピオネート、ベンズアミド、ベンゾフラン、安息香酸、ベンゾチアジアジノン、ビピリジリウム、カーバメート、クロロアセトアミド、クロロカルボン酸、シクロヘキサンジオン、ジニトロアニリン、ジニトロフェノール、ジフェニルエーテル、グリシン、イミダゾリノン、イソオキサゾール、イソオキサゾリジノン、ニトリル、N-フェニルフタルイミド、オキサジアゾール、オキサゾリジンジオン、オキシアセトアミド、フェノキシカルボン酸、フェニルカーバメート、フェニルピラゾール、フェニルピラゾリン、フェニルピリダジン、ホスフィン酸、ホスホロアミデート、ホスホロジチオエート、フタラメート、ピラゾール、ピリダジノン、ピリジン、ピリジンカルボン酸、ピリジンカルボキサミド、ピリミジンジオン、ピリミジニル(チオ)ベンゾエート、キノリンカルボン酸、セミカルバゾン、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン、スルホニル尿素、テトラゾリノン、チアジアゾール、チオカーバメート、トリアジン、トリアジノン、トリアゾール、トリアゾリノン、トリアゾロカルボキサミド、トリアゾロピリミジン、トリケトン、ウラシル及び尿素の類からの除草剤である。

好ましい殺有害生物剤は、水不溶性殺有害生物剤である。水不溶性殺有害生物剤は、水溶解度が、20℃で、10g/l以下であってもよい。それらの水溶解度は、好ましくは1g/l以下、より好ましくは0.5g/l以下である。好適な水不溶性殺有害生物剤の例(括弧内は各事例の20℃での水溶解度)は、ピラクロストロビン(1.9mg/l)、エポキシコナゾール(7mg/l)、プロクロラズ(34mg/l)、メトコナゾール(30mg/l)、フルキサピロキサド(0.00388g/l)、及び/又はフェンプロピモルフ(4mg/l)である。

殺有害生物剤(例えば水不溶性殺有害生物剤)の融点は、通常は少なくとも30℃、好ましくは少なくとも50℃、より好ましくは少なくとも70℃、非常に好ましくは少なくとも100℃である。

殺有害生物剤(例えば水不溶性殺有害生物剤)は、好ましくは組成物中で溶解した形態で存在する。これは、水不溶性殺有害生物剤の、典型的には少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも99重量%が、溶解した形態にあることを意味する。

殺有害生物剤の他に、当該組成物は、更なる殺有害生物剤も含むことができる。更なる殺有害生物剤は、溶解した形態、又は固体粒子の形態で(例えば懸濁液中)存在することができる。

組成物は、例えば1種、2種、3種又は4種の異なる溶媒などの、少なくとも1種の有機溶媒を含んでもよい。組成物は、好ましくは少なくとも2種の有機溶媒を含む。

意図される有機溶媒には、灯油及びディーゼル油などの、中沸点から高沸点の鉱物油留分などの溶媒を挙げることができ、また、コールタール油、また、植物又は動物起源の油、脂肪族、環状及び芳香族の炭化水素、例えばパラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化されたナフタレン及びそれらの誘導剤、アルキル化されたベンゼン及びその誘導剤、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びシクロヘキサノール、グリコールなどのアルコール、シクロヘキサノン及びγブチロラクトンなどのケトン、ジメチル脂肪酸アミド、アルキレンカーボネート、脂肪酸、DMSO、アルキルアルカノエート;又はN-メチルピロリドンなどの溶媒が挙げられる。原則として、溶媒混合物を使用することも可能である。

少なくとも1種の有機溶媒は、20℃での水溶解度が10重量%以下、好ましくは8重量%以下、より好ましくは6重量%以下、特に3重量%以下であってもよい。

好ましい有機溶媒は、式(I) R1-C(O)N(R2)2(I) の少なくとも1つのアミドを含み、 R1はC5〜C19-アルキルであり、R2はC1〜C4-アルキルである。式(I)の好ましいアミドは、R1がC7〜C14-アルキルであり、R2がメチルのものである。式(I)の特に好ましいアミドは、R1がC7〜C12-アルキルであり、R2がメチルのものである。前記アミドの混合物も使用できる。

有機溶媒は、式(I)の少なくとも1つのアミド、並びにアルキルアルカノエート及び炭化水素油から選択される更なる溶媒を含み得る。

好適な炭化水素油は、脂肪族、脂環式及び芳香族炭化水素、例えば、トルエン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化されたナフタレンを含有する。また、中沸点から高沸点の鉱物油留分、例えばケロシン、ディーゼル油も好適である。また、トルエン、キシレン、エチルベンゼン及び相対的に長鎖のアルキルラジカルを有するベンゼンなどのアルキル-置換芳香族、例えばC9〜C10-ジアルキル-及びトリアルキルベンゼン(例えば、Exxon Mobile EuropeからSolvesso(登録商標)100、又はExxon Mobile USAからAromatic 100の名称で販売されている)、C10〜C11-アルキルベンゼン(例えば、Exxon Mobile EuropeからSolvesso(登録商標)150又はExxon Mobile USAからAromatic 150の名称で販売されている)及びアルキルナフタレン(例えばExxon Mobile EuropeからSolvesso(登録商標)200又はExxon Mobile USAからAromatic 200の名称で販売されている)も好適である。好ましくは、炭化水素油は、脂肪族及び/又は脂環式炭化水素を少なくとも50wt%、より好ましくは少なくとも85wt%、並びに特に少なくとも95wt%含有する。別の好ましい形態において、炭化水素油は、芳香族炭化水素を10wt%まで、好ましくは5wt%まで、特に3wt%まで含有する。別の好ましい形態において、補助剤は、芳香族炭化水素を5wt%まで、好ましくは2.5wt%まで、特に1.5wt%まで含有する。

好適なアルキルアルカノエートは、脂肪酸エステル、二酸塩基のジエステル、ヒドロキシ酸のエステルである。好ましいアルキルアルカノエートは、二酸塩基のジエステル(直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族C4〜C18二酸塩基の直鎖状又は分枝状ジ-C1〜C20アルキルエステルなど)である。より好ましいアルキルアルカノエートは、アジピン酸ジブチルなど、直鎖状の脂肪族C4〜C8二酸塩基の直鎖状又は分枝状ジ-C1〜C6アルキルエステルである。

組成物は、非イオン性界面活性剤を含んでもよい。好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシレート、ブロックポリマー、Nアルキル化された脂肪酸アミド、アミンの酸化物、エステルの類からの界面活性剤、又は糖系の界面活性剤である。アルコキシレートの例は、アルコキシ化された、アルコール、アルキルフェノール、アミン、アミド、アリールフェノール、脂肪酸又は脂肪酸エステルなどの化合物である。アルコキシ化のために、エチレン酸化物及び/又はプロピレン酸化物を使用することが可能であり、エチレン酸化物が好ましい。Nアルキル化された脂肪酸アミドの例は、脂肪酸グルカミド、又は脂肪酸アルカノールアミドである。エステルの例は、脂肪酸エステル、グリセロールエステル、又はモノグリセリドである。糖系の界面活性剤の例は、ソルビタン、エトキシ化されたソルビタン、ショ糖エステル、及びグルコースエステル又はアルキルポリグルコシドである。好適なブロックポリマーは、A-B型又はA-B-A型のブロックポリマーであって、ポリエチレン酸化物及びポリプロピレン酸化物のブロックを含み、又はA-B-C型のブロックポリマーであって、アルカノール、ポリエチレン酸化物、及びポリプロピレン酸化物を含む。好ましい非イオン性界面活性剤は、アルコキシレート及びブロックポリマーの類からの、より特にアルコキシレートの類からの界面活性剤である。

組成物は、有機溶媒を、好ましくは少なくとも20重量%、より好ましくは少なくとも30重量%、非常に好ましくは少なくとも40重量%、特に少なくとも50重量%含む。組成物は、有機溶媒を、90重量%まで、好ましくは80重量%まで含んでもよい。

組成物は、水を、好ましくは10重量%以下、より好ましくは8重量%以下、非常に好ましくは5重量%以下、特に1重量%以下含む。

組成物は、有機溶媒を30から95wt%、好ましくは40から90wt%、特に50から85wt%含むことができ、有機溶媒は式(I)の少なくとも1つのアミドを含有し、任意選択でアルキルアルカノエート及び炭化水素油から選択される更なる溶媒を含有する。

式(I)のアミドと、アルキルアルカノエート及び炭化水素油から選択される更なる溶媒との重量比は、15:1から1:2、好ましくは10:1から1:1、特に7:1から1.5:1の範囲であってよい。

組成物は、コポリマーを、好ましくは少なくとも3重量%、より好ましくは少なくとも5重量%、非常に好ましくは少なくとも8重量%、特に少なくとも10重量%含む。組成物は、コポリマーを30重量%まで、好ましくは、20重量%まで含み得る。

組成物は、殺有害生物剤を、好ましくは少なくとも1重量%、より好ましくは少なくとも3重量%、非常に好ましくは少なくとも5重量%含む。組成物は、殺有害生物剤を、50重量%まで、好ましくは30重量%まで、より好ましくは20重量%まで含んでもよい。

組成物は、非イオン性界面活性剤を、好ましくは少なくとも3重量%、より好ましくは少なくとも6重量%、非常に好ましくは少なくとも9重量%、特に少なくとも15重量%含む。組成物は、非イオン性界面活性剤を、80重量%まで、好ましく50重量%まで、より好ましくは25重量%まで含むことができる。

組成物は、好ましくは a)少なくとも3重量%のコポリマー、 b)少なくとも20重量%の有機溶媒、 c)6重量%以下の水、 d)少なくとも1重量%の殺有害生物剤、及び e)少なくとも3重量%の非イオン性界面活性剤 を含む。

組成物は、より好ましくは a)2〜20重量%のコポリマー、 b)40〜95重量%の有機溶媒、 c)3wt%以下の水、 d)1〜25重量%の水不溶性殺有害生物剤、及び e)3〜50重量%の非イオン性界面活性剤 を含む。

通常、組成物に存在する全成分の量は、足し上げると100wt%になる。コポリマー対殺有害生物剤の重量比は、10:1から1:10、好ましくは5:1から1:5、より好ましくは2:1から1:2の範囲内に位置付けることができる。

組成物は、典型的には、例えば有機溶液などの、液体組成物である。

本発明の組成物は、配合助剤を含んでもよく、その場合、助剤の選択は、典型的には、特定の施用形態及び/又は有効成分により支配される。好適な配合助剤の例は、溶媒、表面活性化の化合物(界面活性剤、保護コロイド、湿展剤及び固着剤など)、有機及び無機の増粘剤、殺細菌剤、任意選択で着色剤及び固着剤(例えば種子の処理用)である。

意図される表面活性化の化合物(補助剤、湿潤剤、粘着剤、分散剤又は乳化剤)には、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び芳香族スルホン酸のアンモニウム塩、例えばligno-(Borresperse(商標登録)製品、Borregaard、ノルウェー)、フェノール-、ナフタレン-(Morwet(商標登録)製品、Akzo Nobel、米国)、及びジブチルナフタレン-スルホン酸(Nekal(商標登録)製品、BASF、ドイツ)のもの、また、脂肪酸、アルキルスルホネート及びアルキルアリールスルホネート、アルキル、ラウリルエーテル及び脂肪アルコール硫酸塩のもの、また、硫酸化されたヘキサ-、ヘプタ-及びオクタデカノールの塩、また、脂肪アルコールグリコールエーテルの塩、スルホン化されたナフタレン及びその誘導体とホルムアルデヒドとの縮合物、ナフタレン又はナフタレンスルホン酸とフェノール及びホルムアルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシ化されたイソオクチルフェノール、オクチルフェノール又はノニルフェノール、アルキルフェニル及びトリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪アルコールエチレン酸化物の縮合物、エトキシ化されたヒマシ油、ポリオキシエチレン-又はポリオキシプロピレン-アルキルエーテル、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセテート、ソルビトールエステル、リグニン-亜硫酸塩の廃液、また、タンパク質、変性タンパク質、多糖類(例えばメチルセルロース)、疎水性修飾デンプン、ポリビニルアルコール(Mowiol(商標登録)製品、Clariant、スイス)、ポリカルボキシレート(Sokalan(商標登録)製品、BASF、ドイツ)、ポリアルコキシレート、ポリビニルアミン(Lupamin(商標登録)製品、BASF、ドイツ)、ポリエチレンイミン(Lupasol(商標登録)製品、BASF、ドイツ)、ポリビニルピロリドン、及びそれらのコポリマーが挙げられる。

好適な増粘剤は、当該製剤に、改変されたレオロジー、即ち静止状態での高粘度、及び運動状態での低粘度を付与する化合物である。例には、多糖類、タンパク質(カゼイン又はゼラチンなど)、合成ポリマー、又は層化された無機鉱物がある。これらの種類の増粘剤は、商業的に入手可能であり、例として、キサンタンガム(Kelzan(商標登録)、CP Kelco、米国)(Rhodopol(商標登録)23、Rhodia、フランス)、又は(Veegum(商標登録)、R.T.Vanderbilt、米国)、又は(Attaclay(商標登録)、Engelhard Corp., NJ、米国)がある。製剤中の増粘剤の量は、その増粘剤の有効性によって支配される。当業者であれば、製剤の所望の粘度を得るために、量を選択することになろう。量は、通常は0.01重量%から10重量%となろう。殺細菌剤を、組成物を安定させるために添加してもよい。殺細菌剤の例には、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールに基づくもの、また、アルキルイソチアゾリノン及びベンゾイソチアゾリノンなどのイソチアゾリノン誘導体に基づくもの(Acticide(商標登録)、MBS、Thor Chemie製)がある。

好ましい一実施形態では、本発明の組成物は、農薬製剤の形態にある。組成物は、好ましくは、乳剤(EC)又は油分散液(OD)の形態にある。

農薬製剤は、通常、施用前に希釈して、タンクミックスと呼ばれるものを調製する。希釈のために意図されるものは、灯油、又はディーゼル油などの中沸点及び高沸点の鉱物油留分であり、また、コールタール油、また、植物又は動物起源の油、脂肪族、環状及び芳香族の炭化水素、例えばトルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化されたナフタレン、又はそれらの誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン、強極性溶媒、例えばジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドン、又は水が挙げられる。水を使用することが、好ましい。

希釈された組成物は、典型的には、噴霧又は噴射により施用される。タンクミックスは、(タンクミックスの)施用直前に、各種油、湿展剤、補助剤、除草剤、殺細菌剤、及び/又は殺菌剤と添加混合されてもよい。これらの添加物は、本発明の組成物へ、重量比1:100から100:1、好ましくは1:10から10:1で添加混合することができる。タンクミックス中の殺有害生物剤の濃度は、相当広い範囲内で様々であってもよい。一般的に言って、重量比は、0.0001%から10%の間、好ましくは0.01%から1%の間である。作物保護における使用での施用量率は、所望の効果の性質によって様々であり、1ha当たり0.01kgから2.0kgの間の有効成分とする。

本発明は、コポリマー、殺有害生物剤、及び任意選択で有機溶媒及び任意選択で非イオン性界面活性剤を接触させて、本発明の組成物を製造する方法を更に提供する。当該成分は、混合、乳化又は懸濁などの一般に知られた方法により、互いに接触させることができる。

本発明は、植物病原性菌、及び/又は不要な植物生長、及び/又は不要な昆虫若しくはダニの蔓延を抑制するための、及び/又は植物の生長を調節するための方法を更に提供し、この方法において、本発明の組成物が、個々の有害生物、それらの生息地、又は個々の有害生物から保護されるべき植物から、土壌に至るまで、及び/又は不要な植物及び/又は作物及び/又はそれらの生育地に至るまで効くよう誘起する。本発明は、加えて、植物病原性菌、及び/又は不要な植物生長、及び/又は不要な昆虫若しくはダニの蔓延を抑制するための、及び/又は植物の生長を調節するための本発明の組成物の使用を提供し、その使用において、当該組成物が、個々の有害生物、それらの生息地、又は個々の有害生物から保護されるべき植物から、土壌に至るまで、及び/又は不要な植物及び/又は作物及び/又はそれらの生育地に至るまで効くよう誘起する。

好適な作物の例は、穀物、例えばコムギ、ライムギ、オオムギ、ライコムギ、エンバク又はイネ;ビート、例えば砂糖又は飼料ビート;ナシ状果の果実、核果及び柔らかい果物、例えばリンゴ、西洋ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリー、スグリ又はグーズベリー;マメ科の植物、例えばマメ、レンズマメ、エンドウマメ、ムラサキウマゴヤシ又はダイズ;油料作物、例えばアブラナ、マスタード、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、カカオ、トウゴマの種子、アブラヤシ、ピーナッツ又はダイズ;ウリ科の植物、例えばカボチャ(pumpkin)/カボチャ(squash)、キュウリ又はメロン;繊維作物、例えばワタ、アマ、アサ又はジュート;柑橘類の果実、例えばオレンジ、レモン、グレープフルーツ又はタンジェリン;野菜植物、例えばホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、カボチャ(pumpkin)/カボチャ(squash)又はトウガラシ;ゲッケイジュ科の植物、例えばアボカド、シナモン又は樟脳;資源作物及び産業用供給原料作物、例えばトウモロコシ、ダイズ、コムギ、アブラナ、サトウキビ又はアブラヤシ;トウモロコシ;タバコ;木の実;コーヒー;チャ;バナナ;果実酒(デザートグレープ及びワイン醸造用ブドウ);ホップ;イネ科草本、例えば芝生;ハイノキ(Stevia rebaudania);ゴム科植物;観賞植物及び森林植物、例えば花、潅木、落葉樹及び針葉樹、並びに繁殖材料、例えば種子、並びにこれらの植物の収穫された農産物である。

作物という用語は、品種改良、突然変異誘発又は組換えの方法によって改変された植物も含み、市場に出ている又は開発されている過程にあるバイオテクノロジー農産物を含む。遺伝子組換え植物は、その遺伝物質が、自然条件下では起きない方法で、ハイブリッド形成、突然変異又は自然組換え(即ち遺伝物質の組換え)によって改変された植物である。ここでは、1種以上の遺伝子が、原則として、植物の特性を改良するためにその植物の遺伝物質中へ組み込まれることになる。こうした組換えの改変は、タンパク質、オリゴ-又はポリペプチドの翻訳後修飾も含み、例を挙げれば、例えばプレニル化された又はファルネシル化された残基又はPEG残基などのポリマーの糖鎖修飾又は結合によって行われる。

本発明は、本発明の組成物を含む、種子などの植物繁殖材料を、更に提供する。植物繁殖材料は、播種と一緒に若しくはその前であっても、又は移植と一緒に若しくはその前であっても、本発明の組成物を用いて予防的に処理され得る。これらの組成物は、水なしで施用してもよく、又は好ましくは繁殖材料に対して、より詳細には種子に対して、希釈して施用してもよい。希釈の場合、当該組成物は2倍から10倍に希釈することができ、このため、被覆するのに使用される組成物は、有効成分を0.01重量%から60重量%、好ましくは0.1重量%から40重量%含むことになる。施用は、播種の前、又は播種の間に行ってもよい。植物繁殖材料の処理、より詳細には種子の処理は、当業者には公知であり、例えば種子が成熟前に発芽するのを防ぐために、植物繁殖材料にまぶす、コーティングする、ペレット状にする、さっと浸す、又は十分浸すことによってなされ、処理は好ましくは、ペレット状にする、コーティングする、及びまぶすことによって、又は畝間処理によって行われる。種子の処理用としては、懸濁液を用いることが好ましい。こうした組成物は、典型的には、有効成分を1g/lから800g/l、界面活性剤を1g/lから200g/l、不凍剤を0g/lから200g/l、結着剤を0g/lから400g/l、着色剤を0g/lから200g/l、及び溶媒、好ましくは水を含む。

本発明の優位性は、当該組成物中で、殺有害生物剤が非常に良好に安定することである。殺有害生物剤は、非常にゆっくりと結晶化するのみである。低温であっても、殺有害生物剤の結晶化は、事実上起きない。タンクミックスを製造するために水で希釈した後であっても、当該殺有害生物剤は、結晶化を事実上示さない。当該組成物は、コポリマーが高濃度であることを可能にし、これは、結晶化を遅らせるために有利である。当該組成物は、殺有害生物剤が高濃度であることも容認する。コポリマーは、様々な殺有害生物剤に分解されがちな酸性基、特にスルホン酸基をほとんど含まなくてよい。組成物は、耐雨性(rain fastness)が高くなり、及び/又は殺有害生物剤が保持される。

以下の実施例は、本発明を制限することなく、本発明を例示するものである。

補助剤A:脂肪アルコールアルコキシレート、水溶解性、表面張(1g/l、23℃)28〜31mN/m 補助剤B:脂肪アルコールアルコキシレート、水溶解性、表面張力(1g/l、23℃)27〜29mN/m アミドA:N,N-ジメチルC8〜10脂肪酸アミド 界面活性剤A:非イオン性トリアリールフェノールエトキシレート、HLB12〜14 界面活性剤B:アニオン性アルキルベンゾルスルホネート、芳香族溶媒中に40wt% 炭化水素:芳香族炭化水素の工業用混合物、沸点範囲240〜300℃ VP:N-ビニルピロリドン tBAM:tert-ブチルアクリルアミド MMA:メタクリル酸メチル EA:アクリル酸エチル tBA:アクリル酸tert-ブチル MAS:メタクリル酸 SPEGMA:25単位のエチレングリコールを含有するC16/18アルキル末端ポリエチレングリコールメタクリレート MPEGMA:ポリエチレングリコールモノメチルエーテルメタクリレート。

コポリマーAの製造(34VP/6MMA/30EA/30SPEGMA) 供給原料1:102gのN-ビニルピロリドン 90gのSPEGMA 18gのメタクリル酸メチル 90gのアクリル酸エチル 400gのイソプロパノール 供給原料2:60gのイソプロパノール 8gの過ピバル酸tert.-ブチル 5gの2-メルカプト-1,2-プロパンジオール 供給原料3:30gのイソプロパノール 20gの過ピバル酸tert.-ブチル 供給原料4:300gのN,N-ジメチルドデカンアミド 供給原料1の17%を撹拌装置に入れ、撹拌しながら約80℃に加熱した。供給原料2の10%を80℃で添加し、前重合した。その後、供給原料1及び供給原料2の残りを添加した。反応混合物を5時間、後重合した。供給原料3の添加後、反応混合物を、更に2時間、後重合した。反応混合物を室温に冷却した。最終的に供給原料4を添加し、続いてイソプロパノールを除去した。透明な黄色のポリマー溶液を得た。以下の実施例の製剤中における濃度は、N,N-ジメチルドデカンアミド溶媒を伴わないポリマーの量に関する。

コポリマーB(40VP/20tBAM/30MMA/10SPEGMA)の製造 供給原料1:694gのイソプロパノール 100gのt-BAM 200gのSPEGMA 150gのMMA 10gの2-メルカプトエタノール 供給原料2:200gのビニルピロリドン 69gのイソプロパノール 供給原料3:20gのt-ブチルペルオクトエート 264gのイソプロパノール 供給原料4:500gのN,N-ジメチルドデカンアミド イソプロパノール中の供給原料1の37%、供給原料2の3%及び供給原料3の11%を、還流冷却器、内部温度計及び四分割供給デバイス(four separate feed device)を有する撹拌装置に導入し、混合物を撹拌しながら約82℃に加熱した。重合の開始に続いて、供給原料1の残りを12hにわたって添加し、供給原料2の残りを14hにわたって添加した。添加が完了した際に、混合物を、この温度で更に6時間、後重合した。供給原料4を添加しながら、反応混合物の溶媒を蒸留した。

コポリマーC(40VP/40tBAM/10MMA/10MPEGMA)の製造 コポリマーBの製造に従ってコポリマーCを製造し、以下のモノマー混合物を含有させた:40wt%のVP、40wt%のtBAM、10wt%のMMA及び10wt%の10MPEGMA。

コポリマーD(38VP/29MMA/20tBA/10SPEGMA/3MAS)の製造 コポリマーAの製造に従ってコポリマーDを製造し、以下のモノマー混合物を含有させた:38wt%のVP、29wt%のMMA、20wt%のtBA、3wt%のMAS及び10wt%の10SPEGMA。

コポリマーE(38VP/29MMA/20tBAM/10SPEGMA/3MAS)の製造 コポリマーAの製造に従ってコポリマーEを製造し、以下のモノマー混合物を含有させた:38wt%のVP、29wt%のMMA、20wt%のtBAM、3wt%のMAS及び10wt%の10SPEGMA。

実施例1:ボスカリドの製剤 表1に記載されている成分を混合することにより、製剤AからEを製造し、殺有害生物剤の乳剤(EC)を得た。

実施例2:Kixor(登録商標)の製剤 表2に記載されている成分を混合することにより、製剤AからFを製造し、殺有害生物剤の乳剤(EC)を得た。Kixor(登録商標)は、一般名サフルフェナシルに対するBASF SEの商品名である。

実施例3:フルキサピロキサドの製剤 表3に記載されている成分を混合することにより、製剤AからDを製造し、殺有害生物剤の乳剤(EC)を得た。

実施例4:フルキサピロキサド及びジフェノコナゾールの製剤 表4に記載されている成分を混合することにより、製剤AからDを製造し、殺有害生物剤の乳剤(EC)を得た。

実施例5:フルキサピロキサド及びメトコナゾールの製剤 表5に記載されている成分を混合することにより、製剤AからDを製造し、殺有害生物剤の乳剤(EC)を得た。

実施例6:貯蔵安定性 実施例1〜5のEC製剤の試料を-5℃で7日間貯蔵し、次いで視覚的に検査した。試料が透明なまま(「透明」)の場合、又は殺有害生物剤がある沈殿形態(「沈殿(Precipit.)」)を形成した場合について、表6にまとめた。

実施例7:噴霧タンク中の希釈済みサンプルの安定性 以下の試験は、これらの乳剤が、噴霧できる乳剤へ希釈した後で、標準の噴霧器において、噴霧する機械又は噴霧するノズルのフィルターを目詰まりさせずに使用できるかどうか調べるのに利用した。

試験機は、195lタンク、4ピストン膜ポンプ(3バールの圧力で)、及び六つの標準ノズルのある噴霧ランスを備えた液体噴霧器とした(型:LU90-03)。使用したノズルフィルターは、4メッシュフィルター(25、50、60及び80のメッシュ)、一体型の密封機構を有する60-メッシュのメッシュフィルター、及び25-メッシュのスロットフィルターであった。吸込フィルター及び加圧フィルターは、それぞれ50-メッシュのメッシュフィルターとした。

タンクに、最初に水75l、続いて乳剤3l(実施例1から5)を注入した。この混合物を、ピストンポンプで混合し(撹拌強度:約45l/分)、続いて、タンクを、更に水75lで満たした。生成混合物を、15分間、ポンプ循環(撹拌強度:約45l/分)した後、噴霧溶液を、ノズルを通してタンクから噴出させた。試験の間、タンク中の噴霧混合物の温度は、冷えた井戸水を模擬的に再現するために、5℃から10℃の間に、一定に保った。各施用の間に、機器を清掃せずに送達試験を3回繰り返した。この手順の最後に、ポンプ前方のフィルター及びポンプ下流のフィルター(吸込フィルター及び加圧フィルター)、並びにノズル中のフィルター(ノズルフィルター)の残渣について検査した。表7で、結果をまとめている。この表の中で「目詰まり」は、フィルター(吸込、加圧又はノズルフィルター)の少なくとも一つが、流れの低下又は目詰まりを引き起こす有意なファウリングを示したことを意味する。表中の「なし」は、有意なファウリングが見られなかったことを意味し、“-“は、試料が試験されなかったことを意味する。

実施例8:フルキサピロキサドの製剤 表8に記載されている成分を混合することにより、製剤AからFを製造し、殺有害生物剤の乳剤(EC)を得た。

実施例6に記載されているように、貯蔵安定性を試験した。製剤AからFは透明なままであった。

実施例7に記載されているように、希釈した試料の安定性を試験した。製剤AからFは、有意なファウリングを一切示さなかった(「なし」に該当する)。

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