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リチウム二次電池

阅读:969发布:2024-01-18

专利汇可以提供リチウム二次電池专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】安全性が向上するとともに充放電特性に優れたリチウム二次電池を提供する。 【解決手段】正極、負極、前記正極と負極との間に介在したセパレーター、及び非 水 溶媒にリチウム塩が溶解された非水電解質を含むリチウム二次電おいて、前記セパレーターは、気孔を有する多孔性基材;及び前記多孔性基材の少なくとも一面上に 位置 して、無機物粒子とバインダー高分子との混合物を含み、前記無機物粒子同士は前記バインダー高分子によって相互連結及び固定され、前記無機物粒子同士間の空き空間によって形成された気孔を有する多孔性コーティング層を含み、前記非水溶媒は、γ−ブチロラクトン、フルオロエチレンカーボネート及びこれらの混合物を含み、25℃における 粘度 が1.4cP以上の高粘度非水溶媒リチウム二次電池。 【選択図】図2,下面是リチウム二次電池专利的具体信息内容。

リチウム二次電池であって、 正極と、負極と、前記正極と負極との間に介在したセパレーターと、及び非溶媒にリチウム塩が溶解された非水電解質とを備えてなり、 前記セパレーターが、気孔を有するポリオレフィン系多孔性フィルムと、多孔性コーティング層とを備えてなり、 前記多孔性コーティング層が、前記ポリオレフィン系多孔性フィルムの少なくとも一つの面に位置してなり、 前記多孔性コーティング層が、無機物粒子とバインダー高分子との混合物を含んでなるものであり、前記無機物粒子同士が、前記バインダー高分子によって相互連結及び固定され、前記無機物粒子同士間の空き空間によって形成された気孔を有するものであり、 前記非水溶媒が、25℃における粘度が1.4cP以上4.1cP未満の高粘度非水溶媒であり、 前記高粘度非水溶媒が、γ‐ブチロラクトン、フルオロエチレンカーボネート及びこれらの混合物を含むことを特徴とする、リチウム二次電池。前記ポリオレフィン系多孔性フィルムが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン及びポリペンテンからなる群より選択されたいずれか一種の高分子またはこれらのうち二種以上の混合物で形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のリチウム二次電池。前記無機物粒子の平均粒径が、0.001ないし10μmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池。前記無機物粒子が、誘電率定数が5以上の無機物粒子、リチウムイオン伝達能を有する無機物粒子、及びこれらの混合物からなる群より選択されたことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記誘電率定数が5以上の無機物粒子が、BaTiO3、Pb(Zr,Ti)O3(PZT)、Pb1-xLaxZr1-yTiyO3(PLZT、ここで、01/3Nb2/3)O3‐PbTiO3(PMN‐PT)、ハフニア(HfO2)、SrTiO3、SnO2、CeO2、MgO、NiO、CaO、ZnO、ZrO2、SiO2、Y2O3、Al2O3、SiC、TiO2からなる群より選択されたいずれか一種の無機物粒子またはこれらのうち二種以上の混合物であることを特徴とする、請求項4に記載のリチウム二次電池。前記リチウムイオン伝達能力を有する無機物粒子が、リチウムホスフェート(Li3PO4)、リチウムチタンホスフェート(LixTiy(PO4)3、0xAlyTiz(PO4)3、0xOy系列ガラス(0xLayTiO3、0xGeyPzSw、0xNy、02系列ガラス(LixSiySz、02S5系列ガラス(LixPySz、0前記バインダー高分子が、溶解度指数が15ないし45MPa1/2であることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記バインダー高分子が、ポリフッ化ビニリデン‐ヘキサフルオロプロピレン、ポリフッ化ビニリデン‐トリクロロエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、エチレンビニルアセテート共重合体、ポリエチレンオキサイド、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、シアノエチルプルラン、シアノエチルポリビニルアルコール、シアノエチルセルロース、シアノエチルスクロース、プルラン、及びカルボキシルメチルセルロースからなる群より選択されたいずれか一種のバインダー高分子またはこれらのうち二種以上の混合物であることを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記多孔性コーティング層の無機物粒子とバインダー高分子との重量比が50:50ないし99:1であることを特徴とする、請求項1〜8の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記ポリオレフィン系多孔性フィルムの厚さが1ないし100μmであり、 前記多孔性コーティング層の厚さが0.01ないし20μmであることを特徴とする、請求項1〜9の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記非水溶媒が、25℃における粘度が2.0cP以上の高粘度非水溶媒であることを特徴とする、請求項1〜10の何れか一項に記載のリチウム二次電池。

リチウム二次電池であって、 正極と、負極と、前記正極と負極との間に介在したセパレーターと、及び非水溶媒にリチウム塩が溶解された非水電解質とを備えてなり、 前記セパレーターが、気孔を有するポリオレフィン系多孔性フィルムと、多孔性コーティング層とを備えてなり、 前記多孔性コーティング層が、前記ポリオレフィン系多孔性フィルムの少なくとも一つの面に位置してなり、 前記多孔性コーティング層が、無機物粒子とバインダー高分子との混合物を含んでなるものであり、前記無機物粒子同士が、前記バインダー高分子によって相互連結及び固定され、前記無機物粒子同士間の空き空間によって形成された気孔を有するものであり、 前記非水溶媒が、25℃における粘度が1.4cP以上4.1cP未満の高粘度非水溶媒であり、 前記高粘度非水溶媒が、γ‐ブチロラクトン、又はγ‐ブチロラクトンとフルオロエチレンカーボネートとの混合物を含むことを特徴とする、リチウム二次電池。前記ポリオレフィン系多孔性フィルムが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン及びポリペンテンからなる群より選択されたいずれか一種の高分子またはこれらのうち二種以上の混合物で形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のリチウム二次電池。前記無機物粒子の平均粒径が、0.001ないし10μmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池。前記無機物粒子が、誘電率定数が5以上の無機物粒子、リチウムイオン伝達能力を有する無機物粒子、及びこれらの混合物からなる群より選択されたことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記誘電率定数が5以上の無機物粒子が、BaTiO3、Pb(Zr,Ti)O3(PZT)、Pb1-xLaxZr1-yTiyO3(PLZT、ここで、01/3Nb2/3)O3‐PbTiO3(PMN‐PT)、ハフニア(HfO2)、SrTiO3、SnO2、CeO2、MgO、NiO、CaO、ZnO、ZrO2、SiO2、Y2O3、Al2O3、SiC、TiO2からなる群より選択されたいずれか一種の無機物粒子またはこれらのうち二種以上の混合物であることを特徴とする、請求項4に記載のリチウム二次電池。前記リチウムイオン伝達能力を有する無機物粒子が、リチウムホスフェート(Li3PO4)、リチウムチタンホスフェート(LixTiy(PO4)3、0xAlyTiz(PO4)3、0xOy系列ガラス(0xLayTiO3、0xGeyPzSw、0xNy、02系列ガラス(LixSiySz、02S5系列ガラス(LixPySz、0前記バインダー高分子が、溶解度指数が15ないし45MPa1/2であることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記バインダー高分子が、ポリフッ化ビニリデン‐ヘキサフルオロプロピレン、ポリフッ化ビニリデン‐トリクロロエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、エチレンビニルアセテート共重合体、ポリエチレンオキサイド、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、シアノエチルプルラン、シアノエチルポリビニルアルコール、シアノエチルセルロース、シアノエチルスクロース、プルラン、及びカルボキシルメチルセルロースからなる群より選択されたいずれか一種のバインダー高分子またはこれらのうち二種以上の混合物であることを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記多孔性コーティング層の無機物粒子とバインダー高分子との重量比が50:50ないし99:1であることを特徴とする、請求項1〜8の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記ポリオレフィン系多孔性フィルムの厚さが1ないし100μmであり、 前記多孔性コーティング層の厚さが0.01ないし20μmであることを特徴とする、請求項1〜9の何れか一項に記載のリチウム二次電池。前記非水溶媒が、25℃における粘度が2.0cP以上の高粘度非水溶媒であることを特徴とする、請求項1〜10の何れか一項に記載のリチウム二次電池。

说明书全文

本発明はリチウム二次電池に関し、より詳しくは、安全性の高い高粘度溶媒を含む非水電解質を備えたリチウム二次電池に関する。

本出願は、2009年08月10日出願の韓国特許出願第10−2009−0073369号及び第10−2009−0073374号、2010年08月10日出願の韓国特許出願第10−2010−0076689号に基づく優先権を主張し、該当出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に援用される。

近年、エネルギー貯蔵技術に対する関心が高まりつつある。携帯電話、カムコーダー、及びノートパソコン、さらには電気自動車のエネルギーまで適用分野が拡がるとともに、このような電子機器の電源として使用される電池の高エネルギー密度化に対する要求が高くなっている。リチウム二次電池は、このような要求に最も応えられる電池であって、これに対する研究が活発に行われている。

1990年代の初めに開発されたリチウム二次電池は、リチウムイオンを吸蔵及び放出できる炭素材などからなる負極、リチウム含有酸化物などからなる正極、正極と負極との間に介在するセパレーター、及び非水溶媒にリチウム塩が適量溶解された非水電解質で構成されている。

リチウム二次電池の非水溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートなどの環状カーボネート化合物と、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの線状カーボネート化合物とが適切に混合された極性の混合溶媒が使用されるが、セパレーターに対する良好な濡れ性(wettability)のために非水溶媒の粘度が低く調節される。

すなわち、セパレーターが非水溶媒に十分濡れなければリチウム二次電池を充放電することができないが、通常使用される非水溶媒は、ポリオレフィン系多孔性フィルムやポリエステル系不織布などの通常使用されるセパレーターとは極性度が異なり、セパレーターに対する濡れ性を向上させる必要がある。セパレーターに対する非水溶媒の濡れ性が低下すれば、リチウム二次電池の充放電が低下するか又は不可能になる。これにより、低粘度を有する非水溶媒を使用するか又はジメチルカーボネートのような低粘度有機溶媒を一定量以上添加して粘度を低めることで、セパレーターに対する非水溶媒の濡れ性を所定以上に維持させている。通常使用される非水溶媒の粘度は、25℃で1.0cPを少し上回る程度である。

しかし、低粘度の非水溶媒を使用すれば、漏水し易いだけでなく、揮発性が非常に高くて蒸発する恐れがある。また、可燃性も高いため、過充電、熱暴走、セパレーター貫通などリチウム二次電池が誤作動するとき、発火及び爆発などの安全問題が深刻になる。リチウム二次電池の爆発事故が社会的な問題になっている昨今には、このような問題はさらに深刻に受け取られている。

したがって、引火点の高い高粘度(通常25℃における粘度が1.4cP以上)非水溶媒の使用が持続的に要求されている。しかし、25℃における粘度が1.4cP以上の高粘度非水溶媒を含む非水電解質をポリオレフィン系多孔性フィルムや不織布などの通常のセパレーターに適用すれば、セパレーターに対する濡れ性が悪くなり、リチウム二次電池の充放電性能が大幅に低下するか又は充放電が不可能になる。

このような問題を解決するために界面活性剤を添加するか、または非水電解質を注入するとき熱や圧を加えるなどの方法が提案されたが、このような方法は追加的な工程を要するため経済的ではない。

一方、特許文献1には、多数の気孔を有する多孔性基材の少なくとも一面に無機物粒子とバインダー高分子との混合物をコーティングし、多孔性コーティング層を形成したセパレーターが開示されている。このような構造のセパレーターは、多孔性フィルムの熱収縮またはセパレーターの貫通時、正極と負極との間の短絡を防止することでリチウム二次電池の安全性を高める。しかし、リチウム二次電池がこのようなセパレーターを備えても、低粘度の非水溶媒を使用することで生じる上記の問題点は解決されない。

韓国特許公開2007−0019958号公報

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高粘度の非水溶媒を使用して安全性が向上するとともに充放電特性に優れたリチウム二次電池を提供することを目的とする。

上記の課題を達成するため、本発明によって正極、負極、正極と負極との間に介在したセパレーター、及び非水溶媒にリチウム塩が溶解された非水電解質を含むリチウム二次電池において、 前記セパレーターは、気孔を有する多孔性基材;及び前記多孔性基材の少なくとも一面上に位置して、無機物粒子とバインダー高分子との混合物を含み、前記無機物粒子同士は前記バインダー高分子によって相互連結及び固定され、前記無機物粒子同士間の空き空間(interstitial volμme)によって形成された気孔を有する多孔性コーティング層を含み、 前記非水溶媒は、25℃における粘度が1.4cP以上の高粘度非水溶媒であることを特徴とする。

本発明のリチウム二次電池において、多孔性基材としてはポリオレフィン系多孔性フィルム、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリペンテンをそれぞれ単独でまたはこれらのうち二種以上の混合物で形成された多孔性フィルムを使用し得る。また、多孔性基材として不織布、例えばポリエステル、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィドロ、ポリエチレンナフタレンをそれぞれ単独でまたはこれらのうち二種以上の混合物で形成された不織布を使用し得る。

本発明のリチウム二次電池において、多孔性コーティング層を構成する無機物粒子の平均粒径は、0.001ないし10μmであることが望ましいが、このような無機物粒子は、誘電率定数が5以上の無機物粒子、リチウムイオン伝達能力を有する無機物粒子をそれぞれ単独でまたはこれらを混合して使用することが望ましい。

本発明のリチウム二次電池において、多孔性コーティング層を構成するバインダー高分子としては溶解度指数が15ないし45MPa1/2であるものを使用することが望ましいが、ポリフッ化ビニリデン‐ヘキサフルオロプロピレン、ポリフッ化ビニリデン‐トリクロロエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、エチレンビニルアセテート共重合体、ポリエチレンオキサイド、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、シアノエチルプルラン、シアノエチルポリビニルアルコール、シアノエチルセルロース、シアノエチルスクロース、プルラン、カルボキシルメチルセルロースなどを使用し得る。

本発明のリチウム二次電池において、高粘度非水溶媒は25℃における粘度が2.0cP以上の非水溶媒を使用することがさらに望ましいが、高粘度非水溶媒は、γ‐ブチロラクトン、フルオロエチレンカーボネート、またはこれらの混合物を含み得る。特に、高粘度非水溶媒はイオン性液体を含むことが望ましいが、イオン性液体としては、イミダゾール系イオン性液体、アンモニウム系イオン性液体、ピロリジウム系イオン性液体、ピリジニウム系イオン性液体、ホスホニウム系イオン性液体などをそれぞれ単独でまたはこれらのうち二種以上を混合して使用し得る。

本発明によれば、無機物粒子及びバインダー高分子で形成された多孔性コーティング層が、セパレーターに対する高粘度非水溶媒の濡れ性を向上させる。これにより、高粘度非水溶媒を使用することができ、非水溶媒に混合される低粘度溶媒の含量も減らせるため、安全性が向上するとともに充放電特性に優れたリチウム二次電池を製造することができる。 本発明の好ましい態様 〔1〕 正極と、負極と、前記正極と負極との間に介在したセパレーターと、及び非水溶媒にリチウム塩が溶解された非水電解質とを備えた、リチウム二次電池であって、 前記セパレーターが、気孔を有する多孔性基材と、多孔性コーティング層とを備えてなり、 前記多孔性コーティング層が、前記多孔性基材の少なくとも一つの面に位置してなり、 前記多孔性コーティング層が、無機物粒子とバインダー高分子との混合物を含んでなるものであり、前記無機物粒子同士が、前記バインダー高分子によって相互連結及び固定され、前記無機物粒子同士間の空き空間によって形成された気孔を有するものであり、 前記非水溶媒が、25℃における粘度が1.4cP以上の高粘度非水溶媒であることを特徴とする、リチウム二次電池。 〔2〕 前記多孔性基材が、ポリオレフィン系多孔性フィルムであることを特徴とする、〔1〕に記載のリチウム二次電池。 〔3〕 前記ポリオレフィン系多孔性フィルムが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン及びポリペンテンからなる群より選択されたいずれか一種の高分子またはこれらのうち二種以上の混合物で形成されたことを特徴とする、〔1〕又は〔2〕に記載のリチウム二次電池。 〔4〕 前記多孔性基材が、ポリエステル、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィドロ及びポリエチレンナフタレンからなる群より選択されたいずれか一種の高分子またはこれらのうち二種以上の混合物で形成された不織布であることを特徴とする、〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔5〕 前記無機物粒子の平均粒径が、0.001ないし10μmであることを特徴とする、〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔6〕 前記無機物粒子が、誘電率定数が5以上の無機物粒子、リチウムイオン伝達能力を有する無機物粒子、及びこれらの混合物からなる群より選択されたことを特徴とする、〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔7〕 前記誘電率定数が5以上の無機物粒子が、BaTiO3、Pb(Zr,Ti)O3(PZT)、Pb1-xLaxZr1-yTiyO3(PLZT、ここで、0

1/3Nb

2/3)O

3‐PbTiO

3(PMN‐PT)、ハフニア(HfO

2)、SrTiO

3、SnO

2、CeO

2、MgO、NiO、CaO、ZnO、ZrO

2、SiO

2、Y

2O

3、Al

2O

3、SiC、TiO

2からなる群より選択されたいずれか一種の無機物粒子またはこれらのうち二種以上の混合物であることを特徴とする、〔6〕に記載のリチウム二次電池。 〔8〕 前記リチウムイオン伝達能力を有する無機物粒子が、リチウムホスフェート(Li

3PO

4)、リチウムチタンホスフェート(Li

xTi

y(PO

4)

3、0

xAl

yTi

z(PO

4)

3、0

xO

y系列ガラス(0

xLa

yTiO

3、0

xGe

yP

zS

w、0

xN

y、0

2系列ガラス(Li

xSi

yS

z、0

2S

5系列ガラス(Li

xP

yS

z、0

〔9〕 前記バインダー高分子が、溶解度指数が15ないし45MPa

1/2であることを特徴とする、〔1〕〜〔8〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔10〕 前記バインダー高分子が、ポリフッ化ビニリデン‐ヘキサフルオロプロピレン、ポリフッ化ビニリデン‐トリクロロエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、エチレンビニルアセテート共重合体、ポリエチレンオキサイド、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、シアノエチルプルラン、シアノエチルポリビニルアルコール、シアノエチルセルロース、シアノエチルスクロース、プルラン、及びカルボキシルメチルセルロースからなる群より選択されたいずれか一種のバインダー高分子またはこれらのうち二種以上の混合物であることを特徴とする、〔1〕〜〔9〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔11〕 前記多孔性コーティング層の無機物粒子とバインダー高分子との重量比が50:50ないし99:1であることを特徴とする、〔1〕〜〔10〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔12〕 前記多孔性基材の厚さが1ないし100μmであり、 前記多孔性コーティング層の厚さが0.01ないし20μmであることを特徴とする、〔1〕〜〔11〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔13〕 前記高粘度非水溶媒が、25℃における粘度が2.0cP以上の高粘度非水溶媒であることを特徴とする、〔1〕〜〔12〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔14〕 前記高粘度非水溶媒が、γ‐ブチロラクトン、フルオロエチレンカーボネート及びこれらの混合物を含むことを特徴とする、〔1〕〜〔13〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔15〕 前記高粘度非水溶媒が、イオン性液体を含むことを特徴とする、〔1〕〜〔14〕の何れか一項に記載のリチウム二次電池。 〔16〕 前記イオン性液体が、イミダゾール系イオン性液体、アンモニウム系イオン性液体、ピロリジウム系イオン性液体、ピリジニウム系イオン性液体、及びホスホニウム系イオン性液体からなる群より選択されたいずれか一種のイオン性液体またはこれらのうち二種以上の混合物を含むことを特徴とする、〔14〕に記載のリチウム二次電池。

比較例1のコインセルに対して充放電を行った結果を示したグラフである。

実施例1及び実施例2のコインセルに対して0.5Cサイクル条件で充放電を行った結果を示したグラフである。

実施例3〜6及び比較例2〜3のコインセルに対して充放電を行った結果を示したグラフである。

比較例4〜5及び実施例7〜10のコインセルに対して充放電を行った結果を示したグラフである。

以下、本発明について詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。

本発明のリチウム二次電池は、正極、負極、正極と負極との間に介在したセパレーター、及び非水溶媒にリチウム塩が溶解された非水電解質を含み、 前記セパレーターは、気孔を有する多孔性基材;及び前記多孔性基材の少なくとも一面上に位置して、無機物粒子とバインダー高分子との混合物を含み、前記無機物粒子同士は前記バインダー高分子によって相互連結及び固定され、前記無機物粒子同士間の空き空間(interstitial volμme)によって形成された気孔を有する多孔性コーティング層を含み、 前記非水溶媒は、25℃における粘度が1.4cP以上の高粘度非水溶媒であることを特徴とする。

本発明者は、多孔性コーティング層を含む上記の構造のセパレーターを使用すれば、多孔性コーティング層がセパレーターに対する非水溶媒の濡れ性を向上させることで、高粘度非水溶媒を適用できることを確認し本発明に至った。これにより、高粘度の非水溶媒をリチウム二次電池に適用できるようになるため、非水溶媒に混合される低粘度溶媒の含量も低減でき、リチウム二次電池の安全性が向上するとともに充放電特性も良好に維持される。

(a)セパレーター 本発明のリチウム二次電池において、セパレーターは気孔を有する多孔性基材;及び前記多孔性基材の少なくとも一面上に位置して、無機物粒子とバインダー高分子との混合物を含み、前記無機物粒子同士は前記バインダー高分子によって相互連結及び固定され、前記無機物粒子同士間の空き空間によって形成された気孔を有する多孔性コーティング層を含む。

気孔を有する多孔性基材としては、通常リチウム二次電池のセパレーターとして使用される多孔性フィルムや多孔性不織布を使用し得る。多孔性フィルムとしてはポリオレフィン系多孔性フィルム、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリペンテンをそれぞれ単独でまたはこれらのうち二種以上の混合物で形成された多孔性フィルムを使用し得る。また、多孔性不織布としては、上記のポリオレフィン系不織布の外に、例えばポリエステル、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィドロ、ポリエチレンナフタレンをそれぞれ単独でまたはこれらのうち二種以上の混合物で形成された不織布を使用し得る。

多孔性基材の厚さは、特に制限されないが、1ないし100μmが望ましい。多孔性基材に存在する気孔の大きさ及び気孔度も特に制限されないが、それぞれ0.01ないし50μm及び10ないし95%であることが望ましい。

前記多孔性基材の少なくとも一面上には多孔性コーティング層が形成される。多孔性コーティング層は多数の無機物粒子とバインダー高分子との混合物を含む。無機物粒子同士はバインダー高分子によって相互連結及び固定されるが、無機物粒子同士間の空き空間によって形成された気孔が多孔性コーティング層の気孔を構成する。このような性状の多孔性コーティング層は、無機物粒子及びバインダー高分子の含量、工程条件などを調節して容易に形成できる。多孔性コーティング層の無機物粒子は非水溶媒に対する親和性に優れる。よって、無機物粒子同士間の空き空間によって形成された気孔を通って高粘度溶媒が染み込み易い。すなわち、多孔性コーティング層がセパレーターに対する高粘度溶媒の濡れ性を向上させる機能を果たすようになる。

多孔性コーティング層の形成に使用される無機物粒子は、電気化学的に安定的であれば特に制限されない。すなわち、本発明で使用可能な無機物粒子は、適用されるリチウム二次電池の作動電圧範囲(例えば、Li/Li+基準に0〜5V)で酸化及び/または還元反応が起きないものであれば特に制限されない。特に、無機物粒子として誘電率の高い無機物粒子を使用する場合、液体電解質内の電解質塩、例えばリチウム塩の解離度増加に寄与して電解質のイオン伝導度を向上させることができる。

このような理由から、前記無機物粒子は誘電率定数が5以上、望ましくは10以上の高誘電率無機物粒子を含むことが望ましい。誘電率定数が5以上の無機物粒子の非制限的な例としては、BaTiO3、Pb(Zr,Ti)O3(PZT)、Pb1-xLaxZr1-yTiyO3(PLZT、ここで、0

1/3Nb

2/3)O

3‐PbTiO

3(PMN‐PT)、ハフニア(HfO

2)、SrTiO

3、SnO

2、CeO

2、MgO、NiO、CaO、ZnO、ZrO

2、Y

2O

3、Al

2O

3、TiO

2、SiCまたはこれらの混合体などが挙げられる。

また、無機物粒子としては、リチウムイオン伝達能力を有する無機物粒子、すなわちリチウム元素を含むものの、リチウムを貯蔵せずにリチウムイオンを移動させる機能を有する無機物粒子を使用し得る。リチウムイオン伝達能力を有する無機物粒子の非制限的な例としては、リチウムホスフェート(Li3PO4)、リチウムチタンホスフェート(LixTiy(PO4)3、0

xAl

yTi

z(PO

4)

3、0

2O‐9Al

2O

3‐38TiO

2‐39P

2O

5などのような(LiAlTiP)

xO

y系列ガラス(0

xLa

yTiO

3、0

3.25Ge

0.25P

0.75S

4などのようなリチウムゲルマニウムチオホスフェート(Li

xGe

yP

zS

w、0

3Nなどのようなリチウムナイトライド(Li

xN

y、0

3PO

4‐Li

2S‐SiS

2などのようなSiS

2系列ガラス(Li

xSi

yS

z、0

2S‐P

2S

5などのようなP

2S

5系列ガラス(Li

xP

yS

z、0

無機物粒子の平均粒径には制限がないが、均一な厚さのコーティング層の形成及び適切な孔隙率のために、0.001ないし10μmであることが望ましい。無機物粒子の平均粒径が0.001μm未満であれば分散性が低下し、10μmを超過すれば多孔性コーティング層の厚さが増加する恐れがある。

また、多孔性コーティング層を構成するバインダー高分子は、ガラス遷移温度(Tg)が−200ないし200℃の高分子を使用することが望ましい。これは最終的に形成される多孔性コーティング層の柔軟性及び弾性などのような機械的物性を向上できるからである。このようなバインダー高分子は、無機物粒子同士間または無機物粒子と多孔性基材との間を連結及び安定的に固定させるバインダーの役割を果たす。バインダー高分子は、多孔性基材上に多孔性コーティング層を形成する際に当業界で通常使用される高分子を使用し得るが、多孔性基材より耐熱性に優れる高分子を使用する。

バインダー高分子はイオン伝導能力を必ず有する必要はないが、イオン伝導能力を有する高分子を使用する場合、リチウム二次電池の性能を一層向上させることができる。よって、バインダー高分子はできるだけ誘電率定数が高い方が望ましい。実際に、電解質における塩の解離度は電解質溶媒の誘電率定数に依存するため、バインダー高分子の誘電率定数が高いほど電解質における塩の解離度を向上させることができる。このようなバインダー高分子の誘電率定数は、1.0ないし100(測定周波数=1kHz)が使用可能であり、特に10以上であるものが望ましい。

上記の機能の外に、バインダー高分子は、液体電解質に含浸するときゲル化することで、高い電解質含浸率(degree of swelling)を示す特徴を有し得る。これにより、溶解度指数が15ないし45MPa1/2である高分子を使用することが望ましく、さらに望ましい溶解度指数は、15ないし25MPa1/2及び30ないし45MPa1/2である。よって、ポリオレフィン類のような疎水性高分子よりは極性基を多く有する親水性高分子を使用することが望ましい。溶解度指数が15MPa1/2未満であるか又は45MPa1/2を超過する場合、通常の電池用液体電解質によって含浸(swelling)し難いからである。

このような高分子の非制限的な例としては、ポリフッ化ビニリデン‐ヘキサフルオロプロピレン、ポリフッ化ビニリデン‐トリクロロエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、エチレンビニルアセテート共重合体、ポリエチレンオキサイド、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、シアノエチルプルラン、シアノエチルポリビニルアルコール、シアノエチルセルロース、シアノエチルスクロース、プルラン、カルボキシルメチルセルロースなどが挙げられる。

本発明によって多孔性基材にコーティングされた多孔性コーティング層の無機物粒子とバインダー高分子との組成比は、例えば50:50ないし99:1が望ましく、さらに望ましくは70:30ないし95:5である。バインダー高分子に対する無機物粒子の含量比が50:50未満であれば、高分子の含量が多くなり、多孔性コーティング層の気孔の大きさ及び気孔度が減少する。無機物粒子の含量が99重量部を超過すれば、バインダー高分子の含量が少ないため、多孔性コーティング層の耐剥離性が低下することがある。多孔性コーティング層の気孔の大きさ及び気孔度は特に制限されないが、気孔の大きさは0.001ないし10μmが望ましく、気孔度は10ないし90%が望ましい。気孔の大きさ及び気孔度は主に無機物粒子の大きさに依存するが、例えば粒径が1μm以下の無機物粒子を使用する場合、形成される気孔も約1μm以下になる。このような気孔構造は以後注入される非水電解質で充填され、このように充填された非水電解質はイオン伝達の役割を果たす。気孔の大きさ及び気孔度がそれぞれ0.001μm及び10%未満の場合、抵抗層として働くことがある。気孔の大きさ及び気孔度が10μm及び90%をそれぞれ超過する場合は、機械的物性が低下することがある。

本発明によるセパレーターは、多孔性コーティング層の成分として前述した無機物粒子及び高分子の外に、本発明の目的から逸脱しない限度内でその他の添加剤をさらに含み得る。多孔性コーティング層の望ましい厚さは0.01ないし20μmである。

前記セパレーターは、無機物粒子が分散されたバインダー高分子の溶液を多孔性基材にコーティングして乾燥させることで製造できる。コーティング方法は当業界で周知の通常のコーティング方法を使用し得、例えばディップコーティング、ダイコーティング、ロールコーティング、コンマコーティングまたはこれらの混合方式など多様な方式を使用し得る。また、多孔性コーティング層は多孔性基材の両面または片面に選択的に形成し得る。

このような本発明のセパレーターは正極と負極との間に介在する。このとき、バインダー高分子として、液体電解質に含浸するときゲル化可能な高分子を使用する場合は、前記セパレーターを用いて電池を組み立てた後に注入される電解質と高分子とが反応してゲル化し得る。

(b)非水電解質 本発明のリチウム二次電池において、使用された非水溶媒は25℃における粘度が1.4cP以上の高粘度非水溶媒である。このような粘度を有する非水溶媒は、1種の非水溶媒または二種以上の非水溶媒を混合した混合溶媒であり得る。望ましくは、25℃における非水溶媒の粘度は2.0cP以上である。このような高粘度非水溶媒としては、γ‐ブチロラクトン、フルオロエチレンカーボネートなどが挙げられ、電池の熱的安定性に寄与できる高粘度非水溶媒であれば、特に限定されることなく全て使用し得る。

特に、高粘度非水溶媒としてイオン性液体を含むものが望ましい。例えば、イミダゾール系イオン性液体、アンモニウム系イオン性液体のような、いわゆるイオン性液体は非常に高い粘度を有する液体であって、難燃性で揮発せず、比較的高いイオン伝導度を示すためである。イオン性液体としては、イミダゾール系イオン性液体、アンモニウム系イオン性液体、ピロリジウム系イオン性液体、ピリジニウム系イオン性液体、ホスホニウム系イオン性液体などのように、リチウム二次電池の熱的安定性に寄与できるイオン性液体であれば全て使用し得、これらをそれぞれ単独でまたはこれらのうち二種以上を混合して使用し得る。

本発明による高粘度非水溶媒は、非水溶媒全体の25℃における粘度が1.4cP以上であれば、通常使用される非水溶媒、例えばジメチルカーボネートのような低粘度非水溶媒や環状カーボネートなどの他の非水溶媒をこれら高粘度溶媒に混合し得る。

本発明のリチウム二次電池に使用される非水電解質において、非水溶媒に溶解されるリチウム塩は、リチウム二次電池に通常使用されるものを制限なく使用し得る。リチウム塩の代表的な例としては、LiPF6、LiBF4、LiSbF6、LiAsF6、LiClO4、LiN(C2F5SO2)2、LiN(CF3SO2)2、CF3SO3Li、LiC(CF3SO2)3、LiBOB(LiC4BO8)などが挙げられる。また、リチウム二次電池の非水電解質には、本発明の目的から逸脱しない限度内でラクトン、エーテル、エステル、アセトニトリル、ラクタム、ケトンなどの化合物をさらに添加し得る。

リチウム塩が溶解された非水電解質の注入は、最終製品の製造工程及び求められる物性に応じて、電池を製造する工程中の適切な段階で行われ得る。すなわち、電池組立の前または電池組立の最終段階などで注入され得る。

(c)正極と負極 本発明のセパレーターとともに適用される電極(正極及び負極)は、特に制限されず、当業界で周知の通常の方法によって電極活物質を電極電流集電体に結着して製造できる。 前記電極活物質のうち正極活物質としては、従来リチウム二次電池の正極に使用できる通常の正極活物質を使用し得、特にリチウムマンガン酸化物、リチウムコバルト酸化物、リチウムニッケル酸化物、リチウム鉄酸化物、またはこれらを組み合わせたリチウム複合酸化物を使用することが望ましい。負極活物質としては、従来リチウム二次電池の負極に使用できる通常の負極活物質を使用し得、特にリチウム金属またはリチウム合金、炭素、石油コークス(petroleμm coke)、活性化炭素、グラファイト、またはその他炭素類などのようなリチウム吸着物質などが望ましい。正極電流集電体の非制限的な例としては、アルミニウム、ニッケルまたはこれらの組合せによって製造されるホイルなどがあり、負極電流集電体の非制限的な例としては、銅、金、ニッケル、銅合金、またはこれらの組合せによって製造されるホイルなどがある。

以下、本発明を具体的な実施例を挙げて説明する。しかし、本発明による実施例は多くの他の形態に変形され得、本発明の範囲が後述する実施例に限定されると解釈されてはならない。本発明の実施例は当業界で平均的な知識を持つ者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。

実施例1 セパレーターの製造 5重量比のポリフッ化ビニリデン‐ヘキサフルオロプロピレン共重合体及び5重量比のシアノエチルポリビニルアルコールをそれぞれアセトンに添加し、50℃で12時間以上溶解させてバインダー高分子溶液を製造した。製造したバインダー高分子溶液に、Al2O3粉末を高分子混合物/Al2O3=10/90重量比で添加し、12時間以上ボールミル法を用いてAl2O3粉末を平均粒径400nmに破砕及び分散してスラリーを製造した。このように製造されたスラリーを、ディップコーティング法で厚さ16μmのポリエチレン/ポリプロピレン積層フィルムにコーティングした。コーティングの厚さは、フィルムの一面を基準に約4μm程度に調節した。フィルムにコーティングされた多孔性活性層内の気孔の大きさは0.5μm程度であり、気孔度は58%であった。

電池の製造 LiCoO2とLi(Ni0.53Co0.20Mn0.27)O2とを2:1で混合した正極と、人造黒鉛からなる負極との間に、上記の方法で用意したセパレーターを介在させ、フルオロエチレンカーボネート(25℃における粘度が4.1cP)に1.0MのLiPF6を溶解させた非水電解質を注入した後、一般的な方法でコインセルを製造した。

実施例2 実施例1のポリエチレン/ポリプロピレン積層フィルムの代わりに、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート不織布を使用して多孔性コーティング層を形成したセパレーターを使用したことを除き、実施例1と同様の方法でコインセルを製造した。使用された不織布は平均厚さが約3μmの極細糸からなり、長径が70μm未満の気孔が50%を超過するものを使用した。

実施例3 実施例1の非水電解質の代わりに、エチレンカーボネートとγ‐ブチロラクトンとが2:3(体積比、25℃における粘度が2.0cP)で混合された混合溶媒に1.5MのLiBF4を溶解させた非水電解質を使用したことを除き、実施例1と同様の方法でコインセルを製造した。

実施例4 実施例2の非水電解質の代わりに、エチレンカーボネートとγ‐ブチロラクトンとが2:3(体積比)で混合された混合溶媒に1.5MのLiBF4を溶解させた非水電解質を使用したことを除き、実施例2と同様の方法でコインセルを製造した。

実施例5 実施例1の非水電解質の代わりに、エチレンカーボネート、γ‐ブチロラクトン及びジメチルカーボネートが2:3:2(体積比、25℃における粘度が1.44cP)で混合された混合溶媒に1.5MのLiBF4を溶解させた非水電解質を使用したことを除き、実施例1と同様の方法でコインセルを製造した。

実施例6 実施例2の非水電解質の代わりに、エチレンカーボネート、γ‐ブチロラクトン及びジメチルカーボネートが2:3:2(体積比)で混合された混合溶媒に1.5MのLiBF4を溶解させた非水電解質を使用したことを除き、実施例2と同様の方法でコインセルを製造した。

実施例7 実施例1の非水電解質の代わりに、エチルメチルイミダゾール‐トリフルオロメタンスルホニルアミド(EMIm‐TFSI、25℃における粘度が45.9cP)に0.8MのLiTFSIを溶解させた非水電解質を使用したことを除き、実施例1と同様の方法でコインセルを製造した。

実施例8 実施例7のポリエチレン/ポリプロピレン積層フィルムの代わりに、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート不織布を使用して多孔性コーティング層を形成したセパレーターを使用したことを除き、実施例7と同様の方法でコインセルを製造した。使用された不織布は平均厚さが約3μmである極細糸からなり、長径が70μm未満の気孔が50%を超過するものを使用した。

実施例9 実施例7の非水電解質の代わりに、エチルメチルイミダゾール‐トリフルオロメタンスルホニルアミドとジメチルカーボネートとが4:6(体積比、25℃における粘度が1.94cP)で混合された混合溶媒を使用したことを除き、実施例7と同様の方法でコインセルを製造した。

実施例10 実施例8の非水電解質の代わりに、エチルメチルイミダゾール‐トリフルオロメタンスルホニルアミドとジメチルカーボネートとが4:6(体積比、25℃における粘度が1.94cP)で混合された混合溶媒を使用したことを除き、実施例8と同様の方法でコインセルを製造した。

実施例11 正極活物質としてLiCoO2 95重量%、導電材としてSμper−P 2.5重量%、バインダーとしてPVdF 2.5重量%を、NMP(N‐メチル‐2‐ピロリドン)に添加して正極活物質スラリーを製造し、これをアルミニウムホイルの一面にコーティング、乾燥及び圧着して正極を製造した。

負極活物質として人造黒鉛95重量%、導電材としてSμper−P 2.5重量%、バインダーとしてPVdF 2.5重量%を、NMPに添加して負極活物質スラリーを製造し、これを銅ホイルの一面にコーティング、乾燥及び圧着して負極を製造した。

セルガード社製のセパレーターを、上記のようにして製造した正極と負極との間に介在させて電極組立体を製造した後、エチレンカーボネートとγ‐ブチロラクトンとが2:3(体積比、25℃における粘度が2.0cP)で混合された混合溶媒に1.5MのLiBF4を溶解させた非水電解質を注入し、一般的な方法で円筒型リチウム二次電池を製造した。

比較例1 実施例1のセパレーター製造工程のうち、多孔性コーティング層形成工程を省いたポリエチレン/ポリプロピレン積層フィルムをセパレーターとして使用したことを除き、実施例1と同様の方法でコインセルを製造した。

比較例2 実施例1のセパレーター製造工程のうち、多孔性コーティング層形成工程を省いたポリエチレン/ポリプロピレン積層フィルムをセパレーターとして使用したことを除き、実施例3と同様の方法でコインセルを製造した。

比較例3 実施例1のセパレーター製造工程のうち、多孔性コーティング層形成工程を省いたポリエチレン/ポリプロピレン積層フィルムをセパレーターとして使用したことを除き、実施例5と同様の方法でコインセルを製造した。

比較例4 実施例7のセパレーター製造工程のうち、多孔性コーティング層形成工程を省いたポリエチレン/ポリプロピレン積層フィルムをセパレーターとして使用したことを除き、実施例7と同様の方法でコインセルを製造した。

比較例5 実施例10のセパレーター製造工程のうち、多孔性コーティング層形成工程を省いたポリエチレンテレフタレート不織布をセパレーターとして使用したことを除き、実施例10と同様の方法でコインセルを製造した。

比較例6 実施例11の非水電解質の代わりに、エチレンカーボネート、γ‐ブチロラクトン、ジメチルカーボネートが2:3:3(体積比、25℃における粘度が1.28cP)で混合された混合溶媒に1.5MのLiBF4を溶解させた非水電解質を使用したことを除き、実施例11と同様の方法で円筒型リチウム二次電池を製造した。

充放電特性の評価 図1は比較例1のコインセルに対して充放電を行った結果を示したグラフであり、図2は実施例1及び実施例2のコインセルに対して0.5Cサイクルの条件で充放電を行った結果を示したグラフである。

図面を参照すれば、多孔性コーティング層を備えていないセパレーターと高粘度非水溶媒を使用した比較例1のコインセルは、充放電が不可能である一方、本発明の多孔性コーティング層を備えたセパレーターと高粘度非水溶媒を使用した実施例1及び実施例2のコインセルは、充放電性能が良好であることが分かる。特に、ポリオレフィン系多孔性フィルムを多孔性基材として使用した実施例1のコインセルよりも、ポリエチレンテレフタレート不織布を多孔性基材として使用した実施例2のコインセルがより優れた充放電性能を示した。これは不織布を構成する高分子の種類と不織布の気孔度などに起因すると考えられる。

図3は、実施例3〜6及び比較例2〜3のコインセルに対して充放電を行った結果を示したグラフである。図面を参照すれば、多孔性コーティング層を備えていないセパレーターを高粘度非水溶媒とともに使用した比較例1〜2のコインセルは、充放電性能が非常に不良である一方、本発明の多孔性コーティング層を備えたセパレーターと高粘度非水溶媒をともに使用した実施例3〜6のコインセルは、充放電性能が良好であることが分かる。 また、ポリオレフィン系多孔性フィルムを多孔性基材として使用した実施例3及び5のコインセルよりも、ポリエチレンテレフタレート不織布を多孔性基材として使用した実施例4及び6のコインセルがより優れた充放電性能を示した。

一方、図4は実施例7〜10及び比較例4〜5のコインセルに対して0.2Cサイクルの条件で充放電を行った結果を示したグラフである。図面を参照すれば、多孔性コーティング層を備えていないセパレーターとイオン性液体を非水溶媒として使用した比較例4のコインセルは、充放電性能が非常に不良である一方、本発明の多孔性コーティング層を備えたセパレーターとともにイオン性液体を使用した実施例7のコインセルは、充放電性能が良好であることが分かる。

また、イオン性液体とカーボネート溶媒との混合溶媒を使用した実施例9〜10のコインセルが、多孔性コーティング層を形成していないセパレーターとイオン性液体を単独でまたはイオン性液体とカーボネート溶媒とを混合して使用した比較例4〜5のコインセルより性能が良好であることを確認できる。

過充電特性の評価 実施例11及び比較例6によって円筒型リチウム二次電池をそれぞれ10個ずつ製造し、それぞれの電池を4.2Vで充電した。充電された電池を2Aの定電流で10Vになるまで過充電した。次いで、18.5Vの定電圧を6時間維持させながら発火及び爆発が発生するか否かを観察し、その結果を下記表1に示した。

また、過充電された円筒型リチウム二次電池を60℃のオーブンに入れ、過充電防止装置であるCIDが誤作動して電池が短絡する時点を測定し、その結果を下記表1に示した。

表1を参照すれば、本発明によって高粘度非水溶媒を使用した実施例11のリチウム二次電池は、比較例6のリチウム二次電池より過充電に対する安全性に優れ、高温環境でもガス発生量が少なくCIDの誤作動が防止できることが分かる。

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