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Building management equipment

阅读:887发布:2022-05-22

专利汇可以提供Building management equipment专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To provide the building management equipment in which an arrangement time for deciding a specification of an interface is reduced, simple design is attained and the extension performance is improved.
CONSTITUTION: A central monitor panel 10 and an installation controller 13 of each installation equipment are connected with an interface 12 and an interface logic model adopting an object orientation analysis is applied between the monitor panel 10 and the controller 13, and interface information such as operation, monitor, setting and maintenance is formed to a model to simplify the specification of the interface 12 and to make it clear. Furthermore, the communication for maintenance and setting is realized by providing an exclusive file transfer mode in the interface 12. Moreover, the design of the interface is much more simplified by adopting a model for the interface information. Thus, the interface 12 is built up without grasping mutual configuration between the central monitor panel 10 and each installation equipment and the information is communicated with each other, the arrangement time for building up the interface is much reduced and the simple design and the improvement of the extension performance are attained.
COPYRIGHT: (C)1995,JPO,下面是Building management equipment专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ビル内に設置された空調機器や照明機器などのビル設備機器を制御する設備コントローラと、前記設備コントローラと連動してビルの全設備機器の運転状態の監視、操作、設定、メンテナンスを行う中央監視盤とを備え、前記設備コントローラと前記中央監視盤が相互に情報交換を行い前記機能を実現するための共通的なモデルとして、前記照明、空調等の設備機器の監視、
    操作、設定、メンテナンス等に必要な情報により抽象化されたインタフェース論理モデルを有するビル管理装置であって、前記設備コントローラと前記中央監視盤とは、前記監視、操作機能を行うために、インタフェースを介して相互の情報交換を行うための共通的な論理モデルとして、前記設備コントローラが担当する管理対象空間をモデル化した空間モデルを共有することを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項2】 請求項1記載のビル管理装置であって、
    前記管理対象空間がビルにおいて設定される最小テナント単位の集合で構成されることを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項3】 請求項1記載のビル管理装置であって、
    前記管理対象空間がビルにおいて設定される建築上のモジュール単位集合で構成されることを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項4】 請求項2または3記載のビル管理装置であって、前記管理対象空間を構成する単位をセルとし、
    前記セルの集合をグループとして、各単位、セル及びグループについての前記空間モデルに階層を設け、それぞれのデータを共用できるようデータ構造に継承をもたせたことを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記中央監視盤は前記空間モデルとして送られてくる情報を表示装置に表示し及び前記管理対象空間の環境設定情報を前記空間モデルに変換して前記インタフェースに出力し、前記制御手段は、前記空間モデルとして送られてくる前記環境設定情報を前記環境調整装置が有する各機器の制御情報に変換し及び前記管理対象空間の環境情報を前記空間モデルに変換して前記インタフェースに出力することを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記インタフェースに、
    前記管理対象空間の区分及び管理スケジュールの設定と前記設備コントローラが有する各機器のメンテナンスのためのトランスペアレントなファイル転送モードを設けたことを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項7】 請求項6記載のビル管理装置であって、
    前記中央監視盤の表示装置に前記設備コントローラのウインドウを開いて前記設定及びメンテナンスを行い及びその確認ができるクライアントサーバ機能を有することを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記インタフェースを介して交換される前記空間モデルの情報に、トランスペアレントに使用できるエリアを設けて、前記設備コントローラが有する各機器の物理的なメンテナンス情報を送れることを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項9】 請求項8記載のビル管理装置であって、
    前記中央監視盤の表示装置に前記トランスペアレントな部分の情報を表示できることを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記管理対象空間がビル空間上に設けられる座標で指定されることを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記管理対象空間がラベルで指定されることを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項12】 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記設備コントローラと前記中央監視盤とは、設定、メンテナンス用の物理的機器をモデル化した機器モデルを共有することを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項13】 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記インタフェース論理モデルの構成要素を、各構成要素を弁別するためのアクセス対象と各アクセス対象が管理する属性とインタフェースを介して各アクセス対象が開示できる機能でモデル化し、前記中央監視盤と設備コントローラ間でやり取りされるインタフェース情報を前記インタフェース論理モデル上に定義された「サービス+アクセス対象+属性種類+属性値」で構成することを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項14】 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記「アクセス対象」を「アクセス対象名+識別番号」で表現することを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項15】 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記「アクセス対象」を「アクセス対象名+識別番号+文字列」で表現することを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項16】 請求項1から請求項15のいずれか1
    項に記載のビル管理装置であって、前記「属性種類名+
    属性値」を前記属性値の前に属性値の各値の持つ特性を表すデータ型式識別子を設け、「属性種類名+データ型式識別子+属性値」にすることを特徴とするビル管理装置。
  • 【請求項17】 請求項1から請求項16のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記識別番号の前に識別番号の各値の持つ特性を表すデータ型式識別子を設け、前記「アクセス対象」を「アクセス対象名+データ型式識別子+識別番号」で表現することを特徴としたビル管理装置。
  • 【請求項18】 請求項1から請求項17のいずれか一項に記載のビル管理装置であって、前記「属性種類+属性値」を「属性種類名+属性値+文字列」の構成にすることを特徴とするビル管理装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明はビル管理装置、特に情報交換を行うための共通論理モデルである空間モデルを使用するビル管理装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】昨今のビルにおいては、ビル内に設置された空調、照明などの設備機器を効率的に運転管理するとともに、快適な居住環境を実現するためのビル管理装置の導入が活発化している。 前記ビル管理装置は、従来集中制御型の装置構成がとられていた。

    【0003】すなわち図16に示されるように、中央監視盤10に、空調機器11、照明機器25、受配電機器26等のビル内の設備機器が接続されており、これらの設備機器は中央監視盤10により一括して制御されている。 従って、各設備機器は中央監視盤10からの指令により必要な動作を行っている。

    【0004】ここで、ビル管理装置に要求される主な機能としては、監視、操作、設定、メンテナンスの4つがある。

    【0005】監視とは、運転状態の監視であり、各設備機器の運転状態、すなわち機器のオン/オフや機器の正常/異常などを監視することである。

    【0006】操作とは、遠方操作であり、中央監視盤からの操作により各設備機器の運転状態を操作することである。

    【0007】設定とは、設備機器を運用するための各種情報の設定であり、例えばレイアウト設定、スケジュール設定等がある。 レイアウト設定は、ビル内の間仕切りの変更に応じて各設備機器の監視、操作のグループを中央監視盤から変更することである。 またスケジュール設定は、各設備機器の運転スケジュールを中央監視盤から設定、変更することである。

    【0008】メンテナンスとは、メンテナンス監視であり、中央監視盤により、各設備機器の故障、異常状態及び故障履歴を監視することである。

    【0009】このように、ビル管理装置に要求される機能は非常に高いので、集中制御型の装置構成では、ビルの大型化に伴い中央監視盤10も大型化する必要があり、ビルの規模に対し装置のコストが加速度的に高くなる。 また、各設備機器を制御するのは中央監視盤10だけなので、快適な居住空間を実現するためのきめこまやかな設備機器の運転が困難である。

    【0010】このため、ビル管理装置としては分散型の装置構成が増えてきている。 分散型のビル管理装置においては、図17に示されるように、照明、空調、受配電等の各設備機器種別毎に、接続された設備機器を制御する制御手段としての設備コントローラ13が接続され、
    設備毎のサブシステムを構成している。 中央監視盤10
    と各設備コントローラ13は、インタフェース12によって接続されている。 各設備機器は、中央監視盤10から送られてくる運転管理値に基づき、この設備コントローラ13によって各設備サブシステム毎に独立して制御されながら運転されている。 このためビルが大型化しても、制御機能が分散されているため、集中制御型ほど中央監視盤10を大型化する必要はなく、安価でシステムが構築できる。

    【0011】また、このような設備毎に分散型の装置構成をとることにより各設備に最適な運転、管理の方法を、設備毎に実現することができるため、よりきめこまやかな設備機器の運転が可能となる。

    【0012】一方、設備機器製造者は、各々自社の設備機器の機能を最大限に引き出すように、独自の設備サブシステムを製造している。 一般的に分散型のビル管理装置は、コンピュータメーカー等が製造する中央監視盤と各設備機器メーカーが製造した各設備サブシステムをインタフェースで接続することにより実現される。

    【0013】前記インタフェース方法は、接続対象の設備サブシステム種別毎に、さらに空調サブシステムという同種の設備のサブシステムであっても製造者が異なればインタフェース方法が異なるために、現状では、管理アドレスを利用して情報伝達を行うことが一般的に行われている。 この例が図18に示される。 図18においては、設備機器のうち空調機器に関する例が示されている。

    【0014】図18において、中央監視盤10と空調機器11とは、インタフェース12によって接続されている。 空調機器11には、設備コントローラ13が設けられており、中央監視盤10との通信はインタフェース1
    2を介して設備コントローラ13により行われる。

    【0015】図18に示されるように、インタフェース12を介した通信には、全てその対象を特定するための管理アドレスが使用されている。

    【0016】例えば、「操作」について説明すると、ビル管理人が中央監視盤10で、操作したい操作対象機器を指定し必要な操作を指示すると、中央監視盤10は管理アドレス−対象機器対応表30により対象機器の管理アドレスを特定する。 次いでインタフェース12を介して前述の管理アドレスとともにその指示を対象機器、すなわち空調機器11の設備コントローラ13に伝達する。 設備コントローラ13は伝達された指示に基づいて空調機器11の運転を制御する。 このように中央監視盤10と設備コントローラ13の間の通信は必ず管理アドレスによって対象機器を特定しながら行われる。

    【0017】また「監視」について説明すると、機器のオン/オフ等の運転状態に関する情報が設備コントローラ13に集められており、中央監視盤10から運転状態の監視要求があった場合にこの情報が設備コントローラ13からインタフェース12を介して中央監視盤10に伝達される。 この時設備コントローラ13では、管理アドレス−対象機器対応表30に基づいて、対応する機器の管理アドレスがこの情報に付される。 従って中央監視盤10では、この管理アドレスによりどの機器の情報かを判別することができる。

    【0018】その他前記と同様に、設定及びメンテナンスについても管理アドレスで対象を特定しながら通信をすることにより実施される。

    【0019】つまり、この管理アドレスにより特定されるのは、対象機器のみならず、インタフェース12を介して通信が行われる全てのデータである。 例えば、ビル内のある場所の温度データや機器の異常を表示するための接点などにも管理アドレスが割り当てられる。

    【0020】管理アドレスを使用した通信用フレームの例が図19に示される。 このフレームは、通信ソフト上必要になるヘッダ31とテキスト32により構成される。 テキスト32は、通信の内容を表すコマンドと、管理アドレス及び操作指示やその応答等を表すオペランドからなる。 この例では、管理アドレスが6桁の数字で構成されている。

    【0021】

    【発明が解決しようとする課題】しかし、管理アドレスを使用する場合は、上述のようにインタフェース12を介して通信が行われる全ての対象について管理アドレスの割り付けが必要になる。 従って、インタフェース12
    を構築するためには中央監視盤10と各設備機器のメーカがそれぞれ相手の装置の仕様を十分理解する必要があるが、装置の仕様はメーカごとに異なるため、相互の理解、調整のためには膨大な打ち合わせ時間およびインタフェースを実現するソフトウェアの開発が必要になり、
    そのためのコストも高くなるという問題がある。

    【0022】また、通信されるデータの内容は、ビルの間仕切りなどビルの運用によって決定される部分があり、ビルの完成間近にならないとインタフェース12の仕様が確定しない場合が多いが、上述のように物件毎に膨大な打ち合わせ時間および開発が必要だと工期に間に合わないという問題もある。

    【0023】さらに、ビル管理装置の機能の高度化や昨今の人手不足によるメンテナンス要員の不足により、従来人手を介して行ってきたビル設備機器のグルーピング情報や運転スケジュールの設定、メンテナンス作業をシステム内で自動的に行う診断機能やファシリティマネージメント機能の実現への要求が高まっている。

    【0024】本発明は前記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、インタフェースの仕様決定のための打ち合わせ時間および物件ごとの開発労を削減でき、簡易に設計ができ、また拡張性の向上したビル管理装置を提供することにある。

    【0025】

    【課題を解決するための手段】ビル管理装置の機能を前述のように監視、操作、設定、メンテナンスと大別する。

    【0026】ビル管理者のビル設備機器の運営管理に必要な監視、操作の対象は、設備機器の運転状況ではなく、むしろビル内の設備機器の設置された空間(テナント、部屋)の運転状況である。 現状のビル管理装置では、各設備サブシステムから集めた設備機器の状態を中央監視装置10にて、ビル空間上の部屋単位の情報に変換することにより、前記機能を実現している。 一方、設定、メンテナンスに関しては、空間の情報ではなく、各設備機器の情報が必要である。

    【0027】本発明では、前記ビル管理装置の機能による対象の違いに着目し、中央監視盤と各設備サブシステム間のインタフェースに、監視、操作の対象としての空間をモデル化するとともに、設定、メンテナンスの機能のためには、ファイル転送機能を持たせることにより、
    インタフェース実現のコストを大幅に削減しようとするものである。

    【0028】また、本発明では、設定、メンテナンス用に、設定、メンテナンス情報を中心とするインタフェースのための仮想的な機器モデルを使用することにより、
    診断やファシリティマネジメント機能の実現に対しても、インタフェース仕様決定に要する時間やコストを削減し、ビル管理装置設計の簡易化と拡張性向上を図る。

    【0029】前記達成のために、本発明の請求項第1項に係わるビル管理装置は、ビル内空間(テナント、部屋等)に設置された空調機器、照明機器などを制御して、
    ビルの居住環境を対象空間毎に管理する分散型のビル管理装置であって、空調機器、照明機器などのビル設備機器と、これら機器の動作を自律的に制御する制御手段として、管理対象空間の生活環境を計測および調整する設備コントローラと、ビル全体の運転状態の監視、操作を行う中央監視盤と、を備え、前記設備コントローラと前記中央監視盤とは、前記監視、操作機能を行うために、
    インタフェースを介して相互の情報交換を行うための共通論理モデルとして、前記管理対象空間をモデル化した空間モデルを共有することを特徴とする。

    【0030】請求項2に係るビル管理装置は、前記管理対象空間がビルにおいて設定される最小テナント単位の集合で構成されることを特徴とする。

    【0031】請求項3に係るビル管理装置は、前記管理対象空間がビルにおいて建築設備の基本単位として設定される最小単位ユニットであるモジュール単位の集合で構成されることを特徴とする。

    【0032】請求項4に係るビル管理装置は、前記管理対象空間を構成する単位の集合をセルとし、前記セルの集合をグループとして、各単位、セル及びグループについての前記空間モデルに階層を設け、それぞれのデータを共用できるようデータ構造に継承をもたせたことを特徴とする。

    【0033】請求項5に係るビル管理装置は、前記中央監視盤は前記空間モデルとして送られてくる情報を表示装置に表示し及び前記管理対象空間の環境設定情報を前記空間モデルに変換して前記インタフェースに出力し、
    前記設備コントローラは、前記空間モデルとして送られてくる前記環境設定情報を前記設備コントローラが有する各機器の制御情報に変換し及び前記管理対象空間の環境情報を前記空間モデルに変換して前記インタフェースに出力することを特徴とする。

    【0034】請求項6に係るビル管理装置は、前記インタフェースに、前記管理対象空間の区分及び管理スケジュールの設定と前記環境調整装置が有する各機器のメンテナンスのための情報をトランスペアレントにやりとりするためのファイル転送モードを設けたことを特徴とする。

    【0035】請求項7に係るビル管理装置は、前記中央監視盤と設備コントローラで、前記インタフェースを用いてクライアントサーバ型の機能を実現し、前記中央監視盤の表示装置にて、設定およびメンテナンスを行いその確認ができることを特徴とする。

    【0036】請求項8に係るビル管理装置は、前記インタフェースを介して交換される前記空間モデルの情報に、トランスペアレントに使用できるエリアを設けて、
    前記環境調整装置が有する各機器の物理的なメンテナンス情報を送れることを特徴とする。

    【0037】請求項9に係るビル管理装置は、前記中央監視盤の表示装置に前記トランスペアレントな部分の情報を表示できることを特徴とする。

    【0038】請求項10に係るビル管理装置は、前記管理対象空間がビル空間上に設けられる座標で指定されることを特徴とする。

    【0039】請求項11に係るビル管理装置は、前記管理対象空間がラベルで指定されることを特徴とする。

    【0040】請求項12に係わるビル管理装置においては、設定、メンテナンス用には、物理的な機器の設定、
    メンテナンス情報を中心とする仮想的なインタフェースのための機器モデルを使用することを特徴とする。

    【0041】請求項13に係わるビル管理装置は、情報のやり取りのための通信の情報形式として、「サービス名+アクセス対象名+属性種類+属性値」で構成することを特徴とする。

    【0042】請求項14に係わるビル管理装置は、前記「アクセス対象」の指定方法として、「アクセス対象名+識別番号」で表現することを特徴とする。

    【0043】請求項15に係わるビル管理装置は、請求項14の表現に前記アクセス対象の詳細情報を付加するための文字列を追加し、「アクセス対象名+識別番号+
    文字列」で表現することを特徴とする。

    【0044】請求項16に係わるビル管理装置は、「属性種類+属性値」を前記属性値を小数や整数など種々の表現形式でやりとりができるように属性値の前に属性値のデータの特性を表すデータ型式識別子を設け、「属性種類名+データ型式識別子+属性値」にすることを特徴とする。

    【0045】請求項17に係わるビル管理装置は、前記識別番号の前に識別番号の各値の持つ特性を表すデータ型式識別子を設け、前記「アクセス対象」を「アクセス対象名+データ型式識別子+識別番号」で表現することを特徴とする。

    【0046】請求項18に係わるビル管理装置は、前記「属性種類+属性値」に前記属性値の詳細情報を付加するための文字列を追加し「属性種類名+属性値+文字列」の構成にすることを特徴とする。

    【0047】

    【作用】前記ビル管理装置においては、各設備コントローラと中央監視盤とがインタフェース論理モデルを用いて情報交換することで、操作、監視、設定、メンテナンスなどビル管理装置として必要な情報伝達が簡便に可能になる。

    【0048】設定及びメンテナンスについては、インタフェースに設けられている、専用のトランスペアレントなファイル転送モードにより行うこともできる。

    【0049】さらに、インタフェース情報の構成方法を型式化することにより、インタフェース設計が簡易化される。

    【0050】

    【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。

    【0051】図1には、本発明に係るビル管理装置の第1実施例が示され、前述した図16から図19における従来例と同一の対象には同一の符号を付して説明を省略する。

    【0052】図1においては、ビル管理装置のうち空調機器に関する例が示される。 中央監視盤10と空調機器11とがインタフェース12によって接続され、また空調機器11には、制御手段としての設備コントローラ1
    3が設けられている。

    【0053】ビル管理装置においては、監視及び操作の対象は各設備機器ではなくビル内の所定の空間、すなわち管理対象空間である。 例えばビルを使用するテナントが入っている部屋がこの管理対象空間に該当する。 従って、中央監視盤10と設備コントローラ13とがインタフェース12を介して情報交換を行なう際には、この管理対象空間毎に通信を行なえばよいことになる。

    【0054】このため、中央監視盤10と設備コントローラ13とは、この管理対象空間毎に設定された情報通信のための論理モデルである空間モデルを共有している。

    【0055】そして、インタフェース12はこの空間モデルの形式で情報を伝達する。 従って、監視及び操作の際には、この空間モデルに中央監視盤10と設備コントローラ13のそれぞれがアクセスすることにより情報交換が行なえることになる。

    【0056】ここで、空間モデルの例が図4に示される。 図4の例では、管理対象空間が空間セルとして指定される。 その空間セルには、ビル内の種々の空間を識別するために、セルIDがそれぞれ割り付けられている。
    また、セルIDと共に運転状態、運転モード、異常モード等の空間の空調運転に必要な情報が設けられており、
    これらにより空間モデルが構成されている。

    【0057】次に、図1に示されたビル管理装置の機能のうち、空間モデルを使用する操作及び監視の機能について説明する。

    【0058】まず操作について説明する。 管理対象空間の生活環境を調整するために、ビル管理人が中央監視盤10から環境設定値を指示すると、中央監視盤10は必要な情報を空間モデルに変換してインタフェース12に出力する。 この情報は空間モデルにより管理対象空間単位で指定されている。

    【0059】この情報がインタフェース12を介して設備コントローラ13に到達すると、設備コントローラ1
    3では管理対象空間単位で指定されている空間モデルから対象機器の制御に必要な情報、すなわち各対象機器ごとの制御情報への変換が行われる。 この制御情報に基づいて、設備コントローラ13が対象機器である空調機器11の制御を行ない、対象空間の環境を所定のものに調整する。

    【0060】次に監視について説明する。 対象機器からの情報、例えば管理対象空間の温度や湿度あるいは各機器のオン/オフや故障に関する情報は運転情報として設備コントローラ13に集められる。 設備コントローラ1
    3でこれらの情報を空間モデルに変換し、これがインタフェース12を介して中央監視盤10に伝達される。 この場合にも、情報の伝達に使用されるのは、空間モデルだけであり、中央監視盤10及び空調機器11のそれぞれが空間モデルを共有していれば情報伝達が可能となる。 この際中央監視盤10では、送られてきた空間モデルから表示装置に表示するための必要な変換が行われることになる。

    【0061】図5には環境調整装置としての空調機器1
    1の構成が示される。 上述の通り、中央監視盤10からインタフェース12を介して管理対象空間を指定した空間モデルにより管理情報14が設備コントローラ13に送られる。 設備コントローラ13は、管理情報14に基づいて所定の空間の空気調和を司どる所定の室外機及び室内機の運転制御を行なう。 例えば、管理情報によって指定された管理対象空間が空間1の場合、設備コントローラ13は図5に示される室外機1及び室内機1を制御して空間1の環境を管理情報14に含まれる指示に合わせるように動作する。 この際、室外機及び室内機の運転制御に関しては設備コントローラ13のみが行ない、中央監視盤10はそれらの個別的な運転に関しては一切関与しない。

    【0062】本発明において特徴的なことは、中央監視盤10と空調機器11の設備コントローラ13との間の情報交換が、それぞれに共通な論理モデルである空間モデルを使用することにより行われている点である。

    【0063】この空間モデルは、個別的な機器を対象とするものではなく、生活環境を制御したい管理対象空間そのものを対象としているので、相互の装置の仕様について詳しく知る必要がない。 すなわち、中央監視盤10
    からは、対象空間の生活環境に関する情報のみをインタフェース12に出力すればよく、その生活環境を調整するための各機器についての個別的な指示を出す必要がない。

    【0064】また、個別的な機器、図1の例においては空調機器11は、中央監視盤10から送られてきた生活環境に関する情報(環境設定値)に基づいて、その環境に管理対象空間を導くために必要な動作をすればよいことになる。 そのために必要な制御は、すべて設備コントローラ13が司どることになる。 従って、インタフェース12を介して行われる情報通信は、上述の通り対象空間に関する生活環境設定値のみである。

    【0065】以上より、中央監視盤10及び空調機器1
    1の各メーカーとしては、空間モデルについてのみ把握しておけばよく、それぞれ相手の装置の仕様について深く理解しなくてもインタフェース12を構築できることになる。 このため、インタフェース12の構築のための打ち合わせ時間および接続対象の装置毎の新規開発コストを大幅に削減することができる。

    【0066】次に図1に示されるメンテナンスについて説明する。 メンテナンスは、先に説明した通り、各設備機器の故障や異常状態あるいは故障履歴を監視することであるが、本来これらの情報は、各対象機器について詳細な仕様が把握されていないとその監視が困難である。
    つまり各対象機器がどのような構成かが把握されていないと、その機器のどの部分に故障があるかを中央監視盤10の表示装置に表示することはできない。

    【0067】しかし、これらの情報は、中央監視盤10
    の表示装置に表示されるだけでメンテナンス監視の機能を果たすことができるので、各対象機器からのメンテナンス情報信号を表示装置にどの様に表示するかの点だけが決められていればよいことになる。 従って、インタフェース12にこれらの情報を転送するためのトランスペアレントのファイル転送モードを設けておけばよい。 すなわち、対象機器から故障等に関する信号が前記ファイル転送モードにより伝達された場合には、その信号を識別して所定の表示を表示装置にする構成を中央監視盤1
    0に設けておけばよい。

    【0068】これにより、対象機器からの信号の識別だけを出来るようにしておけば、各機器の詳細な仕様について中央監視盤10の側で知る必要はなくなる。

    【0069】次に設定に関し説明する。

    【0070】設定はビル内のレイアウトに関する機器のグルーピングの情報や機器の運転スケジュールを設備コントローラ13に設定する機能である。 ビルテナントの変更や部屋の模様替えなどにより、レイアウトを変更する場合等に必要となる機能である。

    【0071】中央監視盤10から、設定を行う場合、従来のビル管理装置においては、設備装置11の内部構成を中央監視盤および設備コントローラ13の双方に設定する必要があった。 しかし、これらの設定情報は、設備コントローラ13に、設定情報をダウンロードすることにより設定の機能を果たすことができるので、設備コントローラ13にどのような形式で設定情報を受け渡すかの点だけが決められていればよいことになる。 したがって、メンテナンスと同様に、トランスペアレントなファイル転送モードを使用して簡単に設定機能を実現することが可能である。

    【0072】図6には設定及びメンテナンスに関する情報の伝達方法が示される。 これらの情報は、上述したように、中央監視盤10と設備コントローラ13の間でやりとりが行われる。 図1の説明でも述べたように、インタフェース12に設定データ及びメンテナンスデータを転送するためのトランスペアレントなファイル転送モードを設けてこれらのデータが転送される。

    【0073】中央監視盤10から入力された設定データは設定、メンテナンス用エディタ15によりファイル形式に編集され、インタフェース12を介して設備コントローラ13に転送される。 設備コントローラ13では、
    ファイルマネージャ16によりフォーマットが変換されかつファイル格納部17の所定の場所へ格納される。

    【0074】また、設備機器の故障等のメンテナンスデータは、一旦フィイル格納部17に格納され、ファイルマネージャ16によりファイル格納部から引き出されて、中央監視盤10に向け転送される。 中央監視盤10
    にファイル転送されたメンテナンスデータは、設定、メンテナンス用エディタ15により中央監視盤10の表示装置に所定の形式で表示される。 尚、このファイル転送の場合は上述した空間モデルは使用されない。

    【0075】以上説明した通信用フレームの例が図7に示される。 このフレームは、空間モデルで使用されるテキスト18と、ファイル転送で使用されるテキスト19
    の2種類がある。 空間モデルで使用されるテキスト18
    は、そのテキストが監視及び操作で使用されるコマンドなのかファイル転送であるのかを識別するためのコマンドファイル識別部と、運転状態監視要求等のコマンドと、そのコマンドが適用される対象空間と、設備機器の運転状態等を伝達するオペランドにより構成されている。 一方ファイル転送に使用されるテキスト19は、同じくコマンドファイル識別部と転送されるべきファイル等によって構成されている。 ここでコマンド及びオペランドの例が図7に示されている。

    【0076】次に管理対象空間の決め方について説明する。 管理対象空間とは、上述の通りビル管理装置で管理するビル内の所定の空間のことをいう。 この管理対象空間の決め方としては、当該ビルにおいて設定する最少のテナント単位の集合とすることができる。 最小テナント単位とは、そのビルにテナントを入れる場合に、1つのテナントが使用することの出来る最小の空間をいう。

    【0077】また、管理対象空間は3.3m×3.3
    m、3.2m×3.2m、あるいは3.6m×2.7m
    で照明、空調、防災設備の最小単位として利用される建築上のモジュール単位の集合で構成してもよい。

    【0078】これらの管理対象空間を構成する単位をセルとして、このセルを空間モデルの基本単位とする。

    【0079】基本的には、このセル単位の空間モデルを中央監視盤10と設備コントローラ13が共有し、互いにアクセスすることにより、監視、操作の機能を実現する。 監視、操作の対象としては、前記セルが基本単位となるが実際のビル運用面から考えると、いくつかのセルを組み合わせたグループという空間概念を持つことが、
    テナント、部屋単位の監視、操作を実現する場合に便利なものとなる。

    【0080】そこで、複数セルの集合をグループとして、空間モデルを階層化し、グループ空間モデルの持つデータにセルとの共通性を持たせた(継承関係)。

    【0081】これにより、セルとグループに対して、操作、監視をセルの場合もグループの場合も同じ方法(同じコマンド、手順)でアクセスできるようにし、インタフェース方法を簡単にした。

    【0082】図8に示されるように、セルとしては、前述の通り建築上のモジュールあるいは最小テナント単位とすることができる。 またそのセルの集合をグループとして、一つのテナントに使用させることもできる。 これら階層が付けられた空間毎すなわちセル及びグループの空間モデル定義の一例が図9に示されている。

    【0083】図9に示されるように、セルのIDにより当該セルが指定される。 またこれに加えて、運転状態、
    運転モード、異常モード等の情報によりセルの空間モデルが構成されている。

    【0084】またこのセルの集合としてのグループに対応する空間モデルは、グループを特定するためのグループID及びグループを構成する関連セル、更にそのグループの状態を表現するための状態作成論理がセルの空間モデルに追加された形になっている。 従って、運転状態、運転モード及び異常モード等の情報はセルとグループで共通のものとなっている。 すなわちこれらのデータ構造に継承があることになる。

    【0085】次に、管理対象空間の指定方法について説明する。 管理対象空間は、空間毎にラベルを設けてこのラベルによって指定することも可能である。

    【0086】また、図10に示されるように、ビル内にX軸Y軸Z軸を指定して、座標の形で指定することも可能である。 すなわち、X軸Y軸によって同一フロアの平面上の位置指定を行ない、Z軸によってフロアの階数を指定することができる。

    【0087】図6及び図7に説明した例においては、メンテナンスの監視に関する情報は、インタフェース12
    に設けたファイル転送モードを使用して送ることになっていたが、この情報を空間モデルを使用して送ることもできる。 すなわち図11に示されるように、空間モデルで使用されるテキスト18にトランスペアレントに使用することができる領域、すなわちトランスペアレント領域を設けて、これにより空間モデルに定義された以外の監視情報を付加的に転送することができる。

    【0088】このようなトランスペアレント領域を有するテキスト18によって送られてきた情報を中央監視盤10において表示する装置の例が図12に示される。 図12に示される例では、例えば管理対象空間である社長室の空調がONとなっており、その際トランスペアレント領域によって送られてきた当該社長室の設定温度、冷房装置の運転モード及びその運転時間などの詳細な監視情報が、中央監視盤10の表示画面40の中のウィンドウ41に表示されている。

    【0089】次に、本発明に含まれるクライアントサーバー型のビル管理装置について説明する。 この例が図1
    3に示される。 図13においては、中央監視盤10と設備機器の設備コントローラ13とに、クライアントサーバー型システムを実現するためのネットワークOS42
    が備えられている。 中央監視盤10の側においては、ネットワークOS42上でユーザインタフェースアプリケーション20が作動しており、設備コントローラ13側においては、ネットワークOS42上で前述したファイルマネージャー16及びスケジュール管理やグループの指定に関する情報を管理するサーバーアプリケーション21が作動している。

    【0090】クライアントサーバー型システムでは、単なる情報通信に止まらず、中央監視盤10から設備機器の設備コントローラ13に直接働きかけ、機器の調整等を中央監視盤10のユーザーインタフェース側から行なうことができるという利点がある。 すなわち、ユーザーインタフェースアプリケーション20は、ネットワークOS42を介して設備コントローラ13のファイルマネージャー16及びサーバーアプリケーション21に直接働きかけることができる。 このため、従来は現場に設置された設備コントローラ13によって各機器の機器の調整等を行なう必要があったが、クライアントサーバーシステムによれば、中央監視盤10の表示装置に設備コントローラ13のウィンドウを開いて機器の調整等を行なうことができる。 グループ70はグループ識別子、構成空調リストなどの属性種類があり、モニタや設定などのサービスを持つ。

    【0091】図2に、中央監視盤10と設備コントローラ13が情報交換のためのインタフェース論理モデルとして、操作、監視の対象となる空間モデル52と、設定、メンテナンスの対象となる機器モデル53を共有し、インタフェース12を介して情報交換を行うビル管理装置図を示す。

    【0092】図2において、監視や操作では、ビル管理人51は中央監視盤10を使って対象空間モデル52に対してアクセスし、設備コントローラ13は空間モデル52を空調機器11に変換し、指定された内容を空調機器11に対して実行する。

    【0093】また図2において、設定やメンテナンスでは、ビル管理人51は中央監視盤10を使って対象機器モデル53に対してアクセスし、設備コントローラ13
    は機器モデル53を空調機器11に変換し、指定された内容を空調機器11に対して実行する。

    【0094】図3には、図2における前記インタフェース論理モデルをオブジェクト図の形式で表現している。
    前記オブジェクト図は、「オブジェクト指向分析(P.
    コ−ド、E. ヨ−ドン著)」等の文献の表現形式を引用している。 図3における各オブジェクトは、請求項12
    における監視、操作、設定、メンテナンス用のインタフェース論理モデルの具体例である。 図3に示すように、
    インタフェース論理モデルは、操作、監視用空間モデル55と設定、メンテナンス用機器モデル56の2つに分類できる。 図3において、オブジェクト54に注目すると、各インタフェ−ス論理モデルの内部は構成要素を区別するための「アクセス対象」、各アクセス対象が管理する「属性種類」、各アクセス対象の持つ機能を表す「サービス」で構成されている。 また、図3における半円記号12は、半円周の中点から円の外に向かう線が汎化を示すように線を引き、オブジェクト指向分析における汎化−特化構造を表わすものである。

    【0095】前記「アクセス対象」には、操作、監視用のインタフェース論理モデルの中の空間モデルの一種として空調単位、グループ等の構成要素があり、設定、メンテナンス用のインタフェース論理モデルとして空調機器、室外機、室内機、リモコン等の構成要素がある。 前記「属性種類」には、空調における制御パラメータである温度や湿度、暖房や冷房などの運転モード、運転や停止などの運転状態、設定する温度や湿度などの上下限値等を属性種類として定義している。 前記「サービス」には、監視やメンテナンスを行うためのモニタ、操作などを行うための設定がある。

    【0096】空調システムの操作、監視は、ビルの間仕切りで区切られた部屋などを空間単位で行うのが一般的である。 図3において、操作、監視におけるアクセス対象は、空調単位57である。 空調単位57は、温度、湿度、運転モード、運転状態、設定における上下限値などの属性種類があり、モニタや設定などのサービスを持つ。 グループ70は、グループ識別子、構成空調リストなどの属性種類があり、モニタや設定などのサービスを持つ。

    【0097】操作の例を説明する。 空調単位57の設定温度を25℃にしたい場合は、請求項13にあるインタフェース情報形式「サービス名+アクセス対象名+属性種類名+属性値」に基づき、「設定+空調単位+設定温度+25℃」という形式で、中央監視盤10からインタフェース12を介して空調用の設備コントローラ13へ情報を送る。

    【0098】ビルにおいては、複数の空調単位により空調制御を行うため、前記空調単位に識別番号が必要である。 例えば、NO. 5の空調単位の温度設定を行う場合、請求項13及び請求項14にあるインタフェース情報形式を用いて、「設定+(空調単位+NO.5)+設定温度+25℃」と表現し、複数の空調単位のうちの1
    つを選択的に操作できるようにする。 前記では、NO.
    5として選択される空調単位を操作するときの例を示している。

    【0099】また、NO. 5の空調単位だけでは、ビル管理人が具体的な場所をイメージしにくいため、空調単位の具体的な場所が明示できれば、便利である。 例えば、NO. 5の空調単位がビル内の”社長室”に相当する場合を考える。 図14には、図2と同等のビル管理装置と中央監視盤10のウィンドウ65から室温を25℃
    に設定している。 前記動作により、請求項13及び請求項15にあるインタフェース情報形式に基づき、「設定+(空調単位+NO.5+”社長室”)+設定温っ度+
    25℃」と表現される情報が中央監視盤10からインタフェース12を介して設備コントローラ13に伝達され、対象機器が制御される。

    【0100】前記設定温度の指定の際には、絶対値で2
    5℃と指定する場合と、現在の気温に対する相対値(現在の気温と設定値との差異、気温が30℃のときは−5
    ℃)で指定する場合がある。 前記のごとく同じ設定でも異なった設定温度の指定をする場合、請求項16のインタフェース情報形式にある[データ型式識別子]により属性値を識別することで解消できる。

    【0101】絶対値で設定温度を指定する場合、絶対値を表す[データ型式識別子]として[ABSOLUT
    E]を用いると、請求項13及び請求項16により「設定+空調単位+設定温度+[ABSOLUTE]+25
    ℃」と表現できる。

    【0102】気温が30℃のときに相対値で25℃の設定温度にしたい場合、相対値を表す[データ型式識別子]として[RELATIVE]を用いると、「設定+
    空調単位+設定温度+[RELATIVE]+(−5
    ℃)」と表現できる。

    【0103】次に監視の例を説明する。 監視は、ある時点で対象の持つ情報の読取りを行うことである。 例えば、現在のNO. 5の空調単位の室温を知りたい場合には室温の現在値のモニタ要求を行った場合、前記インタフェース情報形式を用いて「モニタ応答+空調単位+N
    O. 5+室温+[ABSOLUTE]+25℃」という表現でNO. 5の空調単位から現在の室温が応答される。

    【0104】次に設定の例を説明する。 図3に示すとおり、空調機器59は室内機60、室外機61、リモコン62等のオブジェクトを持つ。 前記機器の設定項目としては、温度、湿度以外に図3の室外機61の属性である「対象室内機リスト」がある。 「対象室内機リスト」
    は、室外機が制御対象とする室内機のリスト形式のデータのことであり、室内機の番号などの複数個のデータで構成される。 前記のようなリスト形式のデータを前記インタフェース情報形式で設定する場合、前記[データ識別子]によりリスト形式のデータであることを明示すれば良い。

    【0105】しかし、前記の場合、設定の「アクセス対象」は空間ではなく空調機器であるため、ここまで使用してきた空間モデルでは「アクセス対象」を表現できない。 したがって、設定用のインタフェース論理モデルには、空間を対象とした空間モデルではなく、物理的な機器を対象とした機器モデルを使うのがよい。

    【0106】例えば、NO. 3の室外機の制御対象をN
    O. 1からNO. 5までの室内機に設定したい場合、リスト形式のデータであることを表す[データ型式識別子]を[LIST]として、「設定+室外機+NO.3
    +対象室内機リスト+[LIST]+NO. 1+・・・
    ・+NO. 5」と表現できる。

    【0107】また、空調機器には設定温度の範囲が設けてあるため、設定温度の下限値と上限値を指定する場合がある。 前記の場合には、上下限値設定用の[データ型式識別子]として[RANGE]を設ければ、請求項1
    3及び請求項16におけるインタフェース情報形式で表現できる。 例えば、NO. 3の室外機の設定温度の下限値を15℃、上限値を30℃としたい場合、インタフェース情報形式は「設定+室外機+NO.3+設定温度上下限値+[RANGE]+15℃+30℃」と表現できる。

    【0108】次に、メンテナンスの例を説明する。 メンテナンスは、ある時点での対象機器の運転状態に関する情報の読取りを行い、故障状況や故障への対処方法をユーザに告知することである。 前記運転状態は、〈運転〉、〈停止〉、〈正常〉、〈異常〉から1項目あるいは複数項目を選択したもので表現できる。 しかし、ある空調機器が故障した場合に必要な情報は、故障の発生した空間よりも故障機器自体に関する情報である。 したがって、メンテナンスの場合にも空間モデルではなく、機器モデルを使用することが望ましい。

    【0109】前記運転状態を1項目で表現する場合の[データ型式識別子]を[SELECTOR]とすると、NO. 3の室外機の運転状態の監視結果が〈運転〉
    の場合、請求項13及び請求項16のインタフェース情報形式に基づき、「モニタ応答+室外機+NO.3+運転状態+[SELECTOR]+運転」と表現できる。

    【0110】前記運転状態を複数項目で表現する場合の[データ型式識別子]を[MULTI_SELECTO
    R]とすると、運転状態が〈停止〉及びの〈異常〉場合、請求項13及び請求項16のインタフェース情報形式に基づき、「異常通報+室外機+NO.3+運転状態+[MULTI_SELECTOR]+停止+異常」と表現できる。

    【0111】前記のように運転状態が<異常停止>の場合、ビル管理者は異常修復のために更に詳細な情報を必要とする。 請求項18にあるインタフェース情報形式「属性種類名+属性値+文字列」を用いると、更に詳細な異常の内容をビル管理者が知ることができる。 例えば、室外機の故障が異常の原因であった場合のインタフェース情報形式は、「異常通報+室外機+NO.3+運転状態+異常+”室外機故障”」と表現できる。

    【0112】図15は、前記<異常停止>で室外機が故障した場合の中央監視盤の表示例を示している。 図15
    においては、社長室用のウィンドウ64に異常停止と表示し、異常内容表示用のウィンドウ65で異常の内容と対処方法の例を示している。

    【0113】

    【発明の効果】本発明により、中央監視盤と設備コントローラがインタフェース論理モデルを用いてインタフェース情報を交換することにより、操作、監視、設定、メンテナンス等の情報伝達が簡易になる。

    【0114】設定及びメンテナンスは、インタフェースに設けられている専用のトランスペアレントのファイル転送モードによっても行うことができる。

    【0115】また、前記インタフェース情報を型式化することにより、前記インタフェース設計がさらに簡易化される。

    【0116】この結果、中央監視盤と各設備機器のメーカーがそれぞれ相手の装置の仕様を十分理解しなくてもインタフェースを構築できるので、インタフェースの仕様決定のための打ち合わせ時間を削減でき、簡易な設計が可能で拡張性の向上したビル管理装置を提供することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係るビル管理装置の第1実施例を示すブロック図及び機能説明図である。

    【図2】本発明に係るビル管理装置の第2実施例を示すブロック図及び機能説明図である。

    【図3】本発明に係るビル管理装置のインタフェース論理モデルのオブジェクト例を示す図である。

    【図4】本発明に係るビル管理装置の空間モデルの説明図表である。

    【図5】図1の実施例の空調機器を示す構成図である。

    【図6】本発明に係るビル管理装置の設定及びメンテナンスに関する情報の伝達方法の説明図である。

    【図7】本発明に係るビル管理装置の通信用フレームの説明図である。

    【図8】本発明に係るビル管理装置における空間の階層モデルの説明図表である。

    【図9】図8の階層モデルに対応する空間モデルの説明図表である。

    【図10】本発明に係るビル管理装置における管理対象空間の指定方法の説明図である。

    【図11】本発明に係るビル管理装置におけるトランスペアレント領域を有するテキストの説明図である。

    【図12】図11のトランスペアレント領域を表示する装置の説明図である。

    【図13】本発明に係るクライアントサーバー型のビル管理装置の構成図である。

    【図14】本発明に係るビル管理装置の操作の表示例を示すブロック図である。

    【図15】本発明に係るビル管理装置のメンテナンスの表示例を示すブロック図である。

    【図16】従来における集中制御型のビル管理装置の構成図である。

    【図17】従来における分散型のビル管理装置の構成図である。

    【図18】図17のビル管理装置のブロック図及び機能説明図である。

    【図19】従来における管理アドレスを使用した通信用フレームの説明図である。

    【符号の説明】

    10 中央監視盤 11 空調機器 12 インタフェース 13 設備コントローラ 14 管理情報 15 設定、メンテナンス用エディタ 16 ファイルマネージャ 17 ファイル格納部 18、19 テキスト 20 ユーザインタフェースアプリケーション 21 サーバーアプリケーション 25 照明機器 26 受配電機器 30 管理アドレス−対象機器対応表 31 ヘッダ 32 テキスト 40 表示画面 41 ウィンドウ 42 ネットワークOS 51 ビル管理人 52 空間モデル 53 機器モデル 54 オブジェクト 55 操作・監視用空間モデル 56 設定・メンテナンス用機器モデル 57 空調単位(オブジェクト) 58 半円記号 59 空調機器(オブジェクト) 60 室内機(オブジェクト) 61 室外機(オブジェクト) 62 リモコン(オブジェクト) 63 表示器 64 制御対象表示ウィンドウ 65 操作入力用ウィンドウ 66 異常表示用ウィンドウ 70 グループ(オブジェクト)

    ─────────────────────────────────────────────────────

    【手続補正書】

    【提出日】平成6年1月11日

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0090

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0090】クライアントサーバー型システムでは、単なる情報通信に止まらず、中央監視盤10から設備機器の設備コントローラ13に直接働きかけ、機器の調整等を中央監視盤10のユーザーインタフェース側から行なうことができるという利点がある。 すなわち、ユーザーインタフェースアプリケーション20は、ネットワークOS42を介して設備コントローラ13のファイルマネージャー16及びサーバーアプリケーション21に直接働きかけることができる。 このため、従来は現場に設置された設備コントローラ13によって各機器の機器の調整等を行なう必要があったが、クライアントサーバーシステムによれば、中央監視盤10の表示装置に設備コントローラ13のウィンドウを開いて機器の調整等を行なうことができる。

    【手続補正2】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0099

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0099】また、NO. 5の空調単位だけでは、ビル管理人が具体的な場所をイメージしにくいため、空調単位の具体的な場所が明示できれば、便利である。 例えば、NO. 5の空調単位がビル内の”社長室”に相当する場合を考える。 図14には、図2と同等のビル管理装置と中央監視盤10のウィンドウ65から室温を25℃
    に設定している。 前記動作により、請求項13及び請求項15にあるインタフェース情報形式に基づき、「設定+(空調単位+NO.5+”社長室”)+設定温度 +2
    5℃」と表現される情報が中央監視盤10からインタフェース12を介して設備コントローラ13に伝達され、
    対象機器が制御される。

    【手続補正3】

    【補正対象書類名】図面

    【補正対象項目名】図6

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【図6】

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤崎 克己 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株式 会社生活システム開発研究所内

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