首页 / 专利库 / 建筑物 / 自动建模 / 建筑信息模型 / Model simulation device

Model simulation device

阅读:265发布:2022-05-27

专利汇可以提供Model simulation device专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To reduce the construction cats of a model and to enable a model simulation device to flexibly cope with a change in model 1 modeling an object in such a way that dynamic characteristics which hold to the object are independently constructed, managed, and utilized for every equipment and component constituting the object and, at the same time, handling of the status change of the object is unitarily managed. CONSTITUTION:A data managing means 3 registers an initial value 11 in a trend prediction data base 2 from a plant data base 1 as the predicted value 12 of the status of a plant at the present time and sets expressions related to dynamic characteristics regarding the status of each equipment in a model base 6 for dynamic characteristics of the plant. Then a rule checking means 5 selects holding conditions out of the conditions contained in a plant operating rule base 4 by referring to the present status of the plant through the managing means 3. A managing means 7 modifies a dynamic characteristic model 16 against the mode base 6 by referring to the present status of the plant and determining the changing information of the status of the plant caused by the operation of the plant by means of the rule checking means 5. Then a simulation means 8 registers a predicted value for the next time.,下面是Model simulation device专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 シミュレーションの対象に存在する動特性の影響および前記対象に対する積極的な働きかけにより、発生する状態の変化をシミュレーションにより予測する装置において、 対象データベース内に蓄積されている前記対象の初期データの取出しおよびシミュレーションにより予測された結果データをトレンド予測データベースに蓄積するためのデータ管理手段と、 前記対象に対する積極的な働きかけを定義した操作ルールを対象操作ルール知識ベースとして管理し、シミュレーションの現在の時刻において、前記操作ルールの内の条件が成立している操作ルールを選択するためのルールチェック手段と、 前記対象を構成する各機器や部品毎に対象特性および目標値特性からなる動特性モデルを定義し、各機器や部品に対してはそれぞれ持ち得る状態を定義し、かつ各状態において成り立つパラメータ間の関係式を定義することにより得られる動特性モデルを対象動特性モデルベースに蓄積管理し、前記データ管理手段から得られる前記対象の初期データまたは予測結果データ、および前記ルールチェック手段を通じて得られる操作ルールに基づいてこのモデルを修正し、現在のシミュレーション時刻において成り立つ対象の関係式を決定するモデル管理手段と、 このモデル管理手段により決定された前記対象の関係式に基づいて次の時刻の状態を予測するためのシミュレーション手段と、 を具備したモデルシミュレーション装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、プラント運転制御などのように、シミュレーションの対象に対する操作に関する知識を蓄積し、かつ対象に成り立つ動特性モデルを蓄積することにより、対象の将来の挙動を予測し、この予測結果に基づいて故障診断や予防保全やプラント運転操作支援などを行なうエキスパートシステム等に利用されるモデルシミュレーション装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】動特性などの影響により対象に発生する将来の挙動を予測するためにはシミュレーション装置が必要である。 従来のシミュレーション装置では、対象において成り立つ動特性モデルがシミュレーションの処理手続きの中に埋め込まれていたり、またシミュレーション手続きと分離されていた場合でも、動特性モデルが対象を構成する機器毎にまたは部品毎に管理されておらず対象全体で一限的に管理されている。 例えば、特開昭6
    4−67603号公報において、プラント制御におけるシミュレーションの重要性に言及しているが、そのシミュレーション機能の実現方式については言及されておらず、前述の動特性モデル表現に関する考慮はなされていないと考えられる。

    【0003】また特開平2−68629号公報のように、オブジェクト指向の考え方を採り入れて動特性モデルの表現を機能単位に階層化する試みもあるが、待ち行列解析のような離散系を対象にしたものであり、プラントなどの連続系を対象にしたものではない。

    【0004】さらに、文献(Daniel Dvora
    k,Benjamin Kuipers,“Model
    −based Monitoring of Dyna
    mic Systems”,proc.of IJCA
    I89,pp. 1238−1243(1989))において定性推論を用いた予測シミュレーションについて言及されているが、この手法では挙動の予測を行なう対象に対して外部から積極的に操作を加えるような場合にはそのままでは対応できず、対象のモニタリング(すなわち、リアルタイム性を考慮した診断)を対象タスクとしている。

    【0005】ところが、外部からの積極的な操作は対象の動特性モデルの変更を引き起こすことがしばしば発生する。 例えば、プラントなどに存在するスイッチを操作することにより、機器の電気的な接続関係やのフローに関する接続関係などが変わってくる。 特開平1−29
    0038号公報のように、シミュレーションにおける動特性モデルの変更について言及したものもあるが、これは動特性モデルの洗練化に関する視点から述べられており、問題点として現在注目している対象に対する外部からの積極的な操作をシミュレーション時に取り扱う技術や、そのための動特性モデルの表現方式に関しては全く言及されていない。 外部から対象に加えられた操作の取り扱いに関する最も容易な方法は、操作に対応するパラメータの値の変化を直接シミュレーション装置の入として与えることであるが、この方法では操作対象に固有の操作特性を直接モデル化して取り扱っていることにならない。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来のシミュレーション装置では、対象において成り立つ動特性モデルがシミュレーション処理手続きの中に埋め込まれているものがあり、このような装置ではシミュレーションを行なう対象を変えた場合には、シミュレーション処理手続きも含めて変更する必要があり、その変更に必要な作業コストが増加するという問題点があった。

    【0007】また、対象において成り立つ動特性モデルがシミュレーション処理手続きと分離されている場合でも、そのモデルをシミュレーション対象を構成する機器や部品毎に分けて管理する概念が乏しいため、シミュレーションを行なう対象を変えた場合にはすべての動特性モデル網羅的に丹念にチェックして必要な改造を行なう必要があり、モデルの修正に必要な作業コストが増加するという問題点があった。

    【0008】さらに、前述のいずれの場合においても、
    対象を構成する機器や部品が故障した状態や、対象を構成する機器や部品に対する操作により変化した状態において、シミュレーションを行なう場合に、故障状態や変化後の状態を各機器や部品毎に定義してこれをダイナミックに組み合わせてシミュレーションすることができないため、個々の機器や部品に対しては独立して比較的簡単に故障状態や操作による状態変化のモデルを定義できる場合でも、前述のいずれの場合であっても、各機器や部品の故障状態や変化後の状態の組合せに基づいて対象全体の取り得る全てのモデルを予め定義する必要性が発生し、故障状態におけるシミュレーション機能や、操作による状態変化を考慮したシミュレーション機能を実現するための作業コストが増加するという問題点があった。

    【0009】また特に操作などの対象に対する外部からの積極的な働きかけに対する取り扱いに関しては、従来のシミュレーション装置では操作に関係するパラメータ値の変動パターンを定義し、これを入力として取り扱う仕組みになっているものがある。 ところが、対象を構成する機器や部品の固有の特性に基づいてこれらの変動パターンが計算できる場合が多く、この特性も対象に成り立つ動特性として定義しておくべきものである。

    【0010】さらに、人間による操作に対しても、各オペレータの特性として同様の動特性モデルとして定義しておき、シミュレーション装置においては計算機による操作も人間による操作も統一的に取り扱えるように設計すべきである。

    【0011】以上述べたことから、従来のシミュレーション装置では操作対象に関する固有の操作特性をモデル化しておらず、シミュレーション装置とこれを利用する他の装置との間のインタフェイスを不明瞭にするという問題点があった。

    【0012】本発明は、動特性モデルの構築コストを大幅に低減でき、対象の状態変化を伴うような場合にも柔軟に対応できるモデルシミュレーション装置を提供することを目的とする。

    【0013】

    【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するために、以下のように構成したものである。 すなわち、シミュレーションの対象に存在する動特性の影響および前記対象に対する積極的な働きかけにより、発生する状態の変化をシミュレーションにより予測する装置において、対象データベース内に蓄積されている前記対象の初期データの取出しおよびシミュレーションにより予測された結果データをトレンド予測データベースに蓄積するためのデータ管理手段と、前記対象に対する積極的な働きかけを定義した操作ルールを対象操作ルール知識ベースとして管理し、シミュレーションの現在の時刻において、前記操作ルールの内の条件が成立している操作ルールを選択するためのルールチェック手段と、前記対象を構成する各機器や部品毎に対象特性および目標値特性からなる動特性モデルを定義し、各機器や部品に対してはそれぞれ持ち得る状態を定義し、かつ各状態において成り立つパラメータ間の関係式を定義することにより得られる動特性モデルを対象動特性モデルベースに蓄積管理し、前記データ管理手段から得られる前記対象の初期データまたは予測結果データ、および前記ルールチェック手段を通じて得られる操作ルールに基づいてこのモデルを修正し、現在のシミュレーション時刻において成り立つ対象の関係式を決定するモデル管理手段と、このモデル管理手段により決定された前記対象の関係式に基づいて次の時刻の状態を予測するためのシミュレーション手段とを具備している。

    【0014】

    【作用】本発明によれば、シミュレーションの対象に成り立つ対象特性および目標値特性からなる動特性を、前記対象を構成する機器や部品毎に独立的に構築・管理・
    利用し(モデルのモジュール性)、かつ操作や故障などによる対象の状態変化に対する取り扱いを統一的に管理し(モデルの状態定義)、さらに対象に対する操作に関しても操作対象の特性として統一的にモデル化することにより(操作特性のモデル化)以下のような作用が得られる。 すなわち、モデル管理手段により管理される動特性モデルは、対象を構成する機器や部品毎に定義されるため、シミュレーションの対象を変えた場合、モデルの変更箇所の指摘が容易になるばかりでなく、共通に利用できるモデルの発見も容易になり、モデル修正の作業コストが大幅に低減する作用を有し、またそのための階層的なモデル表現方式を採用することも可能である。 さらに、対象を構成する機器や部品毎に定義される動特性モデルには状態の定義が可能であり、状態に応じて具体的なパラメータ関係式を記述できるため、各機器や部品が、操作により取り得る状態や故障状態に対して成り立つ関係式を予め定義しておくことにより、シミュレーション実行時に各機器や部品の状態に応じた対象全体に成り立つ関係式をダイナミックに組み合わせる作用を持っている。

    【0015】さらに、操作対象毎の操作による特性を、
    操作対象そのものの対象特性及び操作対象に対する目標値決定の目標値特性により表現する。

    【0016】前者の対象特性は、前述の目標値生成モデルにより時々刻々に決定される目標値に対して、操作対象の持つプロセス量など動特性を特徴付けているパラメータ値を決定する。 対象特性は、一種のフィードバック制御機構として表現できる場合(プラントなどにおいても制御装置に関連する部分である制御系と、操作の直接の対象である操作系が相当する)と、物理的な現象のように制約関係のあるパラメータ間の関係として表現できる場合がある。

    【0017】後者の物理的な現象の場合は、操作に直接関係する特性をモデル化していないという意味で非操作特性であり、前者は操作に直接関係する特性をモデル化しているという意味で操作特性である。

    【0018】また、後者の目標値特性は、操作対象の特性パラメータの新しい目標値が与えられるとその現在の目標値とこの新しい目標値との差分に基づいて特性パラメータの次のシミュレーション時刻の目標値を決定する一種のフィードバック制御機構により表現される(目標値生成モデルとよぶ)。

    【0019】従って、前記のように、フィードバック系として表現された、あるいは、制約関係のあるパラメータ間の関係として表現された対象特性と目標値特性により、全ての操作を新しい目標値の設定または対象の状態に応じた関係式の変更として定式化し、動特性は対象特性と目標値特性の2つの特性により統一的にモデル化できる作用を持つている。

    【0020】このようなことから、動特性モデルの見通しがよく、いろいろなシミュレーションができ、従って、対象の状態変化を伴うような場合にも柔軟に対応できるようなモデルシミュレーション装置を提供することが可能になる。

    【0021】

    【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。 図1は本発明によるモデルシミュレーション装置の概略構成を示すブロック図である。

    【0022】対象データベース1A内に蓄積されているシミュレーションの対象の状態とパラメータ値を含む初期データの読出しや、シミュレーションにより予測された結果データを、トレンド予測データベース2Aに蓄積するためのデータ管理手段3A、前記対象に対する積極的な働きかけを定義した対象操作ルールを対象操作ルールベース4Aとして管理し、前記データ管理手段3Aを通じて得られる対象の状態やパラメータ値に基づいてシミュレーションの現在の時刻においてその条件が成立している操作ルールを選択するためのルールチェック手段5Aを有している。

    【0023】対象動特性モデルベース6Aに蓄積されていて、シミュレーションの対象を構成する各機器や部品毎に、対象特性および目標値特性からなる動特性モデルを定義し、各機器や部品に対してはそれぞれ持ち得る状態を定義し、かつ各状態において成り立つパラメータ間の関係式を定義することにより得られる動特性モデルを対象動特性モデルベースに蓄積管理し、前記データ管理手段から得られる前記対象の初期データまたは予測結果データおよび前記ルールチェック手段を通じて得られる操作ルールに基づいてこのモデルを修正し、現在のシミュレーション時刻において成り立つ対象の関係式を決定するするモデル管理手段7Aを有している。

    【0024】また、データ管理手段3Aを通じて得られる初期データまたは予測結果データ、および前記モデル管理手段7Aを通じて得られる対象の関係式に基づいて次の時刻の状態を予測するためのシミュレーション手段8Aを有している。

    【0025】図2は本発明の一実施例の構成を説明するためのブロック図で、同図に示すように、本発明のモデルシミュレーション装置は、プラントデータベース1、
    トレンド予測データベース2、プラント操作ルールベース3、プラント動特性モデルベース4、データ管理手段5、ルールチェック手段6、モデル管理手段7、シミュレーション手段8を備えている。

    【0026】次に、各構成ブロックの機能を、図2のブロック図と、図3のフローチャートに基づいてモデルシミュレーション手順に沿って説明する。

    【0027】図3(a)は同じく図3(b)に示された初期状態設定31を詳細に記述したものである。

    【0028】まず最初に、初期状態設定(S12)を以下の手順で実行する。 データ管理手段3はプラントデータベース1よりプラント初期状態、すなわち初期値11
    を読み込み(S1)、現在時刻(通常は時刻t=0)のプラント状態の予測値12としてトレンド予測データベース2に登録する(S2)。 また、このプラント初期状態から各プラント機器の状態を設定し(該当するパラメータを探す)(S3)、各機器の状態に関する動特性関係式をプラント動特性モデルベース6にセットする(S
    4)。

    【0029】以上の初期状態設定が終了すると、シミュレーションの終了条件が判定され(S5)、終了条件が成立していると、シミュレーションを停止する。 成立していないときは、次にルールチェック手段5が現在のプラント状態(パラメータの値、およびそれから決定できるプラントを構成する機器や部品の状態名)を示す現在値13をデータ管理手段3を通じて参照し、プラント操作ルールベース4の中のIF−THENルール14の中で条件部が成立しているものを選択する(S6)。

    【0030】そして、モデル管理手段7は、データ管理手段3を通じて現在のプラント状態、すなわち現在値2
    0を参照し、さらにプラント操作によるプラント状態の変更情報を{(S7)でYのケース}、ルールチェック手段5の出力である起動対象ルール15の実行部から決定し(S3)、これらの状態に関する情報に基づき、プラント動特性モデルベース6に対して動特性モデル16
    を修正(設定)する(S9)。 このとき、プラント操作特性、プラント状態の変更情報がなければ{(S7)でNのケース}、何もしない。

    【0031】この後に、シミュレーション手段8は、現在のプラント状態、すなわち現在値17をデータ管理手段3を通じて参照し、現在成立している動特性モデル1
    9に関連する関係式をモデル管理手段7を通じて参照し、次のシミュレーション時刻のプラント状態、すなわち次の時刻予測値21を予測し(S10)、この結果をデータ管理手段7を通じてトレンド予測データベース2
    に登録する(S11)。

    【0032】シミュレーション時刻が1単位進むと、シミュレーションの終了条件が判定され(S5)、終了条件が成立している場合はシミュレーションを停止し、終了条件が成立していない場合は再度ルールチェック手段5による実行可能なプラント操作ルール15の決定処理を繰り返し(S6),(S7)、前記の手順で生成された新しい時刻のプラント状態に対して再帰的に前記の処理を行なう(S8),(S9),(S10),(S1
    1)。

    【0033】ここで、シミュレーション終了条件としては、全てのパラメータの前の時刻の値と新しい時刻の値の差が規定値以下であること(整定条件)、または特定のパラメータに対して設定されていた条件(例えば最大値や最小値などに関する制約違反条件)が成立したこと等がある。 なお、前述のようなシミュレーション処理手順の全体的な流れを管理し制御するための手段は当然の要件として備わっているものとする。

    【0034】次に、以上述べたモデルシミュレーション装置を、火力発電プラントなどの給水ポンプに適用した場合の具体的な作用効果について説明する。

    【0035】図4は火力発電プラントなどに装備される給水ポンプの構成図を示している。 給水ポンプシステム32は脱気器と呼ばれる一種のタンクから水を吸いだし、蒸気を発生させるボイラに水を供給する装置である。 給水ポンプシステム32は、3台の並列に接続された給水ポンプA(33),給水ポンプB(34),給水ポンプC(35)から構成されている。 給水ポンプシステム32には図示しないが流量を調整するための制御機構が装備されている。 すなわち、APC(オートマチックプラントコントローラ)制御装置36およびAPC制御目標生成装置37は給水ポンプシステム32の動特性と関連し、ポンプ全体としての流量を制御する機能を有している。

    【0036】また、各給水ポンプ33〜35は、前記A
    PC制御装置36の支配下で運転される場合の他、これと独立して運転、または、停止することが可能である。
    従って、ポンプ33の動特性に関連するものとしては、
    対象特性の制御系としては、ポンプ33のAPC制御装置38とポンプ33のCPTR(コンピュータ)制御装置39とポンプ33のCPTR停止装置40の少なくとも一つがあり、その操作系としては、ポンプAの特性4
    1があり、動特性の目標値特性としては、ポンプAのC
    PTR制御目標生成装置37がある。 他のポンプ34,
    35に関しても同様に構成されている。

    【0037】従って、以上述べたシミュレーションの対象の動特性モデルは、給水ポンプシステム32とポンプ33〜35のように、動特性を有するポンプ33〜35
    毎に、階層機器である給水ポンプシステム32にて対して、および上位制御系に関連する対象特性、操作系に関連する対象特性、目標値特性のすくなくとも一つと関連付けることにより、独立的に記述・管理することが可能であり、これにより動特性モデルのモジュール性が向上し、モデルの視認性や修正において大いに有効である。

    【0038】以上に説明した対象毎に独立したモデルの記述と、モデルの状態定義および同動特性のモデル化をさらに具体的に関連付けるために、以下に例を用いて説明する。

    【0039】図5は給水ポンプシステムに対応するAP
    C制御装置36の動特性モデルを図示したものである。
    同図43,44,45は、APC制御装置の支配下にある3台の給水ポンプA,B,Cの制御系に対する部分が示されており、またこの3台の給水ポンプの操作系に対する部分が同図46,47,48に示されている。 これらの3台のポンプA,B,Cは、前述のようにAPC制御装置の支配から独立して運転制御することが可能であるが、これに対応する部分が同図49,50,51,5
    2,53,54に示した切換スイッチにより表現されている。

    【0040】ここで、切換スイッチ49と52は連動して動作するようになっており、また切換スイッチ50と53、ならび切換スイッチ51と54もそれぞれ連動して動作するようになっている。 従って、給水ポンプシステムに対応するAPC制御装置は連動している切換スイッチの49〜54の各組の状態、すなわちAPC(オートマチックポンプコントロール)端子、CPTR(コンピュータ)端子、OFF(停止)端子に切換ることにより、計9個の状態を有するモデルとして定義できる。 この時各スイッチの状態に関係なく常に成り立つ関係は別に記述することによりモデルをコンパクトに定義でき、
    モデル記述のコストを低減することもできる。

    【0041】また、給水ポンプシステムに対応するAP
    C制御目標生成装置37の動特性モデルを図6に示しており、Sはラプラス演算子、K 2 ,T 2は定数である。

    【0042】次に、3台の並列に接続された給水ポンプA,B,Cに関して、ポンプAを例にとり、動特性モデルについて説明する。 図7はポンプAに対応する制御系の動特性モデルであり、図7(a)は図5の切換スイッチ49,52がAPC端子に接続された状態、すなわち、APC制御装置の支配下にある状態のモデル(ポンプA APC制御装置38のモデル)、図7(b)は図5の切換スイッチ49,52がCPTR端子に接続された状態、すなわち、APC制御装置とは独立的に制御されている状態のモデル(ポンプA APC制御装置39
    のモデル)、図7(c)は図5の切換スイッチ49,5
    2がOFF端子に接続された状態、すなわち、停止状態のモデル(ポンプA APC制御装置40のモデル)を示す。 従って、図7はポンプAが取り得る状態として、
    前述の合計3つの状態を表現していることになる。 各状態において共通に成り立つ関係式は別に記述することにより、モデル記述のコストを低減することができるのは先の場合と同様である。

    【0043】図7に示された3つの状態の中でいづれかが、図5に示されたポンプAの制御系に対応する部分4
    3に組み込まれる。 各モデルにおいて、二重丸印は各モデルの端子(ターミナル)であり、他のモデルの端子(ターミナル)との対応付けが取られることにより、複数の機器のモデル記述が状態に応じてダイナミックに関連付けられる。 従って、モデルのモジュール性を意識して機器毎に独立に記述され(モデルのモジュール性)、
    かつ、機器の持つ状態毎に記述された(モデルの状態定義)動特性に関する関係式を柔軟に取り扱うことが可能であり、動特性モデル記述のコストを低減した上で対象の状態変化を伴うようなシミュレーションにも柔軟に対応できる。

    【0044】図8はポンプAの操作系に対応するモデルを示し(ポンプA特性42)、これはポンプA固有の操作特性を表現しており、これは前述と同様に図5に示されたポンプAの操作系に対応する部分46に組み込まれる。 また、図9はポンプAのCPTR制御目標生成装置(42)の動特性モデルを表現している。

    【0045】なお、図7、図8、図9において、Sはラプラス演算子、K 3 ,K 4 ,K 6 ,T 3 ,T 4 ,T 6は定数である。

    【0046】図10は3台のポンプの中で、ポンプAがAPC制御装置下で運転中でであり、ポンプBがCPT
    R制御装置下で運転中であり、ポンプCが停止中であるときの各機器の動特性モデル記述のダイナミックな関連付け状態を示したものである。 図10の55はポンプB
    に対する給水流量の新しい制御指令値が設定されたことを示している。 図10の56はこの新しい制御指令値に応じてポンプBのCPTR制御目標生成装置モデル57
    により給水流量の制御目標の時間特性が得られたことを示している。 図10の58は、前記の給水流量の制御目標の時間特性に従ってポンプBのCPTR制御装置モデル59とポンプBの特性モデル60によりポンプBの実際の流量が変動したことを示している。

    【0047】図10からも自明なように、機器の操作とは、新しい制御指令値55の設定、または機器状態の変更61のいずれか、または両方によって統一的に取り扱うことができる。 従って、オペレータによる操作に関しても、これに対応する図10の動特性モデル57,59
    を操作対象機器毎に定義し、人間オペレータによるマニュアル操作状態への変更61を示す切換スイッチの接点を定義することにより、モデルシミュレーション装置においては全く同じ枠組で取り扱うことができる。

    【0048】図11はポンプAに関する動特性モデルの記述例を示している。 ポンプAの持ち得る状態定義6
    2,63,64に対して、各状態において成り立つ関係式65,66,67と、他のモデルのターミナルとの対応関係68,69,70が定義されている。

    【0049】以上に説明してきた一実施例におけるモデルシミュレーション装置により、モデル記述のモジュール化とモデルの状態定義、動特性を有する対象の特性に関して制御系のモデル化と操作系のモデル化、および操作対象を制御系として見た観点に基づいた目標値特性のモデル化を通じて、従来のシミュレーション装置の問題点を解消し、動特性モデルの構築コストを大幅に低減させ、対象の状態変化を伴うような場合にも柔軟に対応できるシミュレーション方法論が実現できる。

    【0050】なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形可能であることは勿論である。 例えば、前述実施例では数値シミュレーションを基に説明を行なったが、これは定性シミュレーション、ファジィシミュレーションなどの手法においても適用可能である。

    【0051】

    【発明の効果】以上述べた本発明のモデルシミュレーション装置によれば、対象に成り立つ動特性を対象を構成する機器や部品毎に独立的に構築・管理・利用し(モデルのモジュール性)、かつ操作や故障などによる対象の状態変化に対する取り扱いを統一的に管理し(モデルの状態定義)、さらに対象に対する操作に関しても、操作対象を制御系および操作系のそれぞれの機能に基づいてモデル化し、さらに操作対象を制御系として見た観点に基づいて操作を目標値特性としてモデル化する、または対象の状態に応じた関係式の変更としてモデル化することにより、動特性モデルの構築コストを大幅に低減でき、対象の状態変化を伴うような場合にも柔軟に対応できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の概略構成を示すブロック図。

    【図2】本発明の一実施例を示すブロック図。

    【図3】図2によるモデルシミュレーションの処理手順を説明するための図。

    【図4】図2におけるモデルシミュレーションの対象として給水ポンプを使用した場合の構成図。

    【図5】図4におけるAPC制御装置の動特性モデルの表現を示した図。

    【図6】図4におけるAPC制御目標生成装置の動特性モデルの表現を示した図。

    【図7】図4におけるポンプAに対応する制御系の動特性モデルの表現を示した図。

    【図8】図4におけるポンプAの操作系に対応する動特性モデルの表現を示した図。

    【図9】図4におけるポンプAのCPTR制御目標生成装置の動特性モデルの表現を示した図。

    【図10】図4における各機器毎の動特性モデルをダイナミックに組み合わせたことを示した図。

    【図11】図4におけるポンプAに関する動特性モデルの記述例を示す図。

    【符号の説明】 1A…対象データベース、2A…トレンド予測データベース、3A…データ管理手段、4A…対象操作ルールベース、5A…ルールチェック手段、6A…対象動特性モデルベース、7A…モデル管理手段、8A…シミュレーション手段。

    高效检索全球专利

    专利汇是专利免费检索,专利查询,专利分析-国家发明专利查询检索分析平台,是提供专利分析,专利查询,专利检索等数据服务功能的知识产权数据服务商。

    我们的产品包含105个国家的1.26亿组数据,免费查、免费专利分析。

    申请试用

    分析报告

    专利汇分析报告产品可以对行业情报数据进行梳理分析,涉及维度包括行业专利基本状况分析、地域分析、技术分析、发明人分析、申请人分析、专利权人分析、失效分析、核心专利分析、法律分析、研发重点分析、企业专利处境分析、技术处境分析、专利寿命分析、企业定位分析、引证分析等超过60个分析角度,系统通过AI智能系统对图表进行解读,只需1分钟,一键生成行业专利分析报告。

    申请试用

    QQ群二维码
    意见反馈