Tension anchoring structure

阅读:762发布:2024-01-06

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SOLUTION: A cylindrical member is inserted to the outside of the end of a tension member, and synthetic resin or mortar is filled to integrate the cylindrical member with the tension member 1 to form a stuck anchor body 2. The tension member 1 is inserted in a tension anchor jig 3 with an external thread cut on the outer peripheral surface, and the stuck anchor body 2 is locked to the tension anchor jig 3. A nut 4 is screwed in the tension anchor jig 3 to anchor the tension member 1 to a concrete member 10 or the like through an anchor plate 5. Tension is introduced in by screwing a tension pipe 6 to the outside of the tension anchor jig 3 and locking the other end of the tension pipe 6 to a jack 7. The tension anchor jig 3 can be a cylindrical member or a member split by an axial cutting face.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO,下面是Tension anchoring structure专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 非金属の連続繊維を主材料とする緊張材の端部に筒状部材を外挿し、合成樹脂又はモルタルで該緊張材と一体化して形成された付着定着体と、 前記緊張材を囲むように設けられ、該緊張材が抜け出さないように前記付着定着体と係止され、外周面にねじ山が切られた緊張定着治具と、 該緊張定着治具に螺合され、前記緊張材の周囲にある構造体に緊張力を伝達する定着ナットと、 前記付着定着体が内側に挿入され、一方の先端部が前記緊張定着治具に螺合されるとともに、他方の端部は、前記緊張材に張力を導入するためのジャッキに係止される緊張管と、を備えることを特徴とする緊張定着構造。
  • 【請求項2】 前記緊張定着治具は、最小内径が前記付着定着体の軸線と直角方向の最大寸法より大きくなっており、 前記緊張材の周囲から装着し、前記付着定着体を前記緊張定着治具に係止する係止金具を有することを特徴とする請求項1に記載の緊張定着構造。
  • 【請求項3】 前記係止金具は、リング状又は筒状の部材を軸線方向の切断面で複数に分割したものであり、
    該リング状又は筒状の部材の内径は、前記緊張材が挿通されるとともに前記付着定着体が係止される大きさに設定され、外径は、前記緊張定着治具の最小内径より大きく設定されていることを特徴とする請求項2に記載の緊張定着構造。
  • 【請求項4】 前記係止金具は、外径が変化する筒体を軸線方向の切断面によって複数に分割したくさび状部材であり、 前記緊張定着治具の内側に貫入して係止されるものであることを特徴とする請求項2に記載の緊張定着構造。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本願発明は、プレストレストコンクリート部材等に用いられる緊張材の緊張定着構造に係り、特に緊張材としてカーボン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等の非金属の連続繊維又はこれらの連続繊維を束ねて合成樹脂で棒状又はストランド状に成形したFRP緊張材を用いるときの緊張定着構造に関する。

    【0002】

    【従来の技術】コンクリートにプレストレスを導入するための緊張材としては、従来からPC鋼棒、PC鋼線又はPC鋼より線が広く用いられている。 これらの緊張材の定着は一般に、PC鋼棒では端部にねじ山を形成し、
    これにナットを螺合して、アンカープレートを介して定着する。 また、PC鋼線又はPC鋼より線ではくさびを用いて端部を把持し、緊張の導入及び定着が行われる。

    【0003】これに対し、近年プレストレストコンクリート用の緊張材として使用されるようになった非金属の連続繊維又は連続繊維を合成樹脂でロッド状に形成したFRP緊張材では、上記のような従来の定着構造をそのまま適用することは難しい。 つまり、PC鋼棒のようにFRP緊張材に直接ねじ山を設けることはできないし、
    くさびを用いて連続繊維又はFRP緊張材を強く把持すると、連続繊維は引張強度に比べてせん断強度が著しく小さいために、定着部分で破断し易くなる。 このため、
    連続繊維やFRP緊張材の定着は、合成樹脂又はモルタル等の付着力を利用したものが提案されており、例えば図4に示すような構造がある。

    【0004】この緊張定着構造では、FRP緊張材10
    1の端部を鋼の筒状部材102に挿入し、これらの間に無収縮モルタル又は合成繊維等を充填して硬化させ一体化する。 上記鋼の筒状部材102の外周面には、図4
    (a)に示すように、ねじ山が形成されており、これにナット103を螺合し、アンカープレート104を介してコンクリート部材等に定着される。 また、図4(b)
    に示すように、上記筒状部材102の先端部の内側には雌ねじが形成されており、緊張用ロッド105を挿入・
    螺合し、この緊張用ロッド105を介してジャッキ10
    6により緊張力を導入する。 なお、上記筒状部材の外側に筒状の緊張用部材を螺合し、これを介して緊張してもよい。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来の緊張定着構造では、次のような問題点がある。 緊張材の端部に設けられる緊張定着構造は、構造物の完成までに撤去され、永久構造として用いられないものがある。 特にFRP緊張材は周面に凹凸を設けるのが容易であり、コンクリート又はグラウトとの付着力を大きくすることができるので、いわゆるポストテンション方式でも緊張材に張力を導入した後、グラウトによってコンクリート構造体と一体化し、緊張定着部を撤去することが行われる。 つまり、シース内に挿通した緊張材に張力を導入し、定着具によってコンクリート部材に一旦定着した後、グラウトの充填を行い、硬化後に定着具を撤去する。 そうすると、緊張材とグラウトとの付着力により、緊張材の張力がコンクリートに伝達され、プレテンション方式でプレストレスが導入された部材と同様のメカニズムでコンクリートにプレストレスが導入されることになる。

    【0006】このようにしてプレストレスが導入されると、緊張材のコンクリート部材外に突き出した部分が切除される。 そして、図4に示す従来の定着構造では、緊張及び定着のために緊張材101に固着された鋼の筒状部材102も不要となる。 このような筒状部材102
    は、外周面に精密なねじ加工が施されており、製作費も多く必要となるものであるが、合成樹脂又はモルタル等で緊張材と強固に一体化されており、この筒状部材を再利用することは難しい。 このため、高価な筒状部材10
    2を一回限りで廃棄することになり、プレストレス導入のための費用が高くなるという問題がある。 また、緊張材を仮設材として用いる場合も同様に、緊張材そのものが撤去され、筒状部材は転用できず廃棄されることが多い。

    【0007】一方、プレテンション方式でコンクリートにプレストレスを導入する場合には、プレストレスコンクリート部材の製作ヤードに設けられたケーブル緊張用のアンカーブロックに反力を受けさせて緊張材に張力を導入し、定着が行われる。 しかし、緊張材を埋め込むように打設したコンクリートが硬化した後は、定着端で張力を緩め、コンクリートの部材端で緊張材は切断される。 したがって、切除された緊張材及びこの端部に固着された筒状部材は廃棄され、上記と同様に精密なねじ加工が施された部材の転用ができないという問題がある。

    【0008】本願発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、緊張材に張力を導入し、定着を行うための緊張定着構造において、精密な加工が施された部材の転用を可能とし、プレストレスの導入のための費用を低減することである。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、 非金属の連続繊維を主材料とする緊張材の端部に筒状部材を外挿し、合成樹脂又はモルタルで該緊張材と一体化して形成された付着定着体と、 前記緊張材を囲むように設けられ、該緊張材が抜け出さないように前記付着定着体と係止され、外周面にねじ山が切られた緊張定着治具と、 該緊張定着治具に螺合され、前記緊張材の周囲にある構造体に緊張力を伝達する定着ナットと、 前記付着定着体が内側に挿入され、一方の先端部が前記緊張定着治具に螺合されるとともに、他方の端部は、前記緊張材に張力を導入するためのジャッキに係止される緊張管と、を備えるものとする。

    【0010】このような緊張定着構造では、緊張材の端部に付着定着体が形成されており、これが緊張定着治具に係止されて、緊張材が緊張定着治具から抜け出さない。 そして、この緊張定着治具の外周面のねじ山に螺合されたナットを介してコンクリート部材等の構造体に緊張材の張力が伝達されることになる。

    【0011】また、緊張材に張力を導入するときには、
    上記付着定着体の外径より内径が大きい緊張管を、上記付着定着体の外側に装着し、一方の端部を緊張定着治具と螺合する。 そして他方の端部はジャッキに係止し、ジャッキを作動させることによって緊張管及び緊張定着治具を介して緊張材を引っ張る。 これにより緊張材には張力が導入され、伸びが生じて緊張材は周囲にある構造体から徐々に抜け出てくる。 これにともなってナットと構造体の間には隙間が生じ、ナットを回転させてこのナットを締めてゆく。 このようにして、緊張材には張力が導入され、ジャッキの作動を停止させることにより、ナットが構造体に係止されて緊張材の端部が定着される。

    【0012】緊張材が付着力等によって構造体と一体化されるか又は緊張力が不要となる等、緊張材を定着しておく必要がなくなったときには、定着具が撤去される。
    このとき、付着定着体を形成する筒状部材は、合成樹脂又はモルタルで緊張材と一体化されており、分離することは難しいが、ねじ山が形成された緊張定着治具は付着定着体に係止されているだけで、容易に取りはずすことができ、再利用が可能となる。

    【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の緊張定着構造において、 前記緊張定着治具は、最小内径が前記付着定着体の軸線と直方向の最大寸法より大きくなっており、 前記緊張材の周囲から装着し、前記付着定着体を前記緊張定着治具に係止する係止金具を有するものとする。

    【0014】緊張材を囲むように設けられた緊張定着治具が直接に付着定着体と係止されるためには、緊張定着治具の内径よりも付着定着体の軸線と直角方向の最大寸法が大きくなっている必要がある。 そして、このように付着定着体の寸法が緊張定着治具の内径より大きいと、
    付着定着体を緊張材の端部に形成した後に緊張定着治具を装着することができず、付着定着体の形成前に緊張材に装着しておかなければならない。

    【0015】しかし、請求項2に係る緊張定着構造では、緊張定着治具の最小内径は付着定着体の軸線と直角方向の最大寸法より大きくなっているので、付着定着体を緊張材の端部に形成した後にも、緊張定着治具の内側に付着定着体を挿通し、この緊張定着治具を装着することができる。 そして、係止金具を緊張定着治具と付着定着体との間に介挿してこれらを係止することにより、請求項1に記載の緊張定着構造と同様に緊張材の張力の導入及び定着を行うことができる。

    【0016】上記係止金具は、請求項3に記載のように、リング状又は筒状の部材を軸線方向の切断面で複数に分割したものとすることができる。

    【0017】このような係止金具は、複数に分割されているので、緊張定着治具に付着定着体及び緊張材の端部を挿入した後に、緊張材の周囲で組み合わせ、付着定着体と緊張定着治具の間に介挿することができる。 そして、付着定着体は係止金具に係止され、この係止金具の外径が緊張定着治具の最小内径より大きくなっているので、緊張定着治具に係止される。 したがって、付着定着体は緊張定着治具から抜け出さないように係止されることになる。

    【0018】また、上記係止金具は、請求項4に記載のように、外径が変化する筒体を軸線方向の切断面によって複数に分割したくさび状部材とし、緊張定着治具の内側に貫入して係止されるものとすることができる。

    【0019】このような係止金具でも複数に分割された部材を緊張材の周囲で組み合わせ、付着定着体と緊張定着治具の間に介挿してこれらを係止することができる。

    【0020】

    【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。 図1は、請求項1に記載の発明の一実施形態である緊張定着構造を示す概略断面図である。 この緊張定着構造は、FRP緊張材1を用いてコンクリート部材10にプレストレスを導入するものであり、図1(a)に示すように、FRP緊張材1の端部に外挿される筒状部材をモルタル等で緊張材1と一体化して形成した付着定着体2と、FRP緊張材1が挿通される円筒管からなり、端部に付着定着体2が係止される緊張定着治具3とを備えている。 この緊張定着治具3
    は、内径が付着定着体2の外径より小さくなっており、
    FRP緊張材1が抜け出さないように付着定着体2が端部に係止されている。 緊張定着治具3の外周面にはねじ山が切られており、このねじ山には定着ナット4が螺合されている。 この定着ナット4は、支圧面が定着プレート5に当接し、支圧ブロック9を介してコンクリート部材10にFRP緊張材1の張力を伝達するようになっている。

    【0021】上記FRP緊張材1は、カーボン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等の非金属の連続繊維を束ねて合成樹脂でストランド状又は棒状に成形したものである。 そして、周面に節状の凸部を設けることによって、
    グラウトとの付着力が大きくなるようにされている。 このFRP緊張材1は、コンクリート部材に筒状のシースを埋め込んでおくことによって形成されたダクト内に配置され、緊張及び定着を行う端部がコンクリート部材外に突き出している。 上記のようなFRP緊張材1は、P
    C鋼線などの金属材料に比べて軽量で、耐腐食性などに優れているという利点を持つ。 また、非磁性であり、磁界を制御する必要がある構造物に使用することもできる。

    【0022】上記付着定着体2は、金属製あるいはFR
    P製の筒状部材をFRP緊張材1の端部に外挿し、これらの間にモルタル又は合成樹脂を充填したものであり、
    硬化したモルタル等の付着力によって筒状部材とFRP
    緊張材1とが強固に一体化され、大きな緊張力が作用したときにも筒状部材がFRP緊張材1から抜け落ちないようになっている。 なお、この付着定着体2の筒状部材には、ねじ加工が施されていない。

    【0023】上記緊張定着治具3は、精密なねじ加工が施された金属製の円筒管であり、FRP緊張材1とは一体化せずに該緊張材1が内側に挿通され、付着定着体2
    が抜け出さないように係止される。 このとき、両者の接触部分は支圧に充分耐えられる寸法となっている。 緊張定着治具には先付けタイプと後付けタイプとがあるが、
    上記緊張定着治具3は先付けタイプであり、付着定着体2の取り付け時にあらかじめFRP緊張材1に装着しておく。 したがって、このタイプの緊張定着治具は、現場でFRP緊張材1に付着定着体2を取り付ける作業を順次行う場合に有効である。

    【0024】上記支圧ブロック9は、鋼の型材を補強したものであり、この支圧ブロック9を定着プレート5とコンクリート部材10との間に介挿して、FRP緊張材1に張力を導入する。

    【0025】次に、上記緊張定着治具3を用いてFRP
    緊張材1の緊張及び定着を行う方法について説明する。
    図1(a)に示すように、付着定着体2が形成されたF
    RP緊張材1の端部に、支圧ブロック9、定着プレート5、ナット4、緊張定着治具3を装着した後、付着定着体2の外側から緊張定着治具3の先端側に緊張管6を接合する。 この緊張管6は、内側に緊張定着治具3と螺合される雌ねじが形成されており、緊張定着治具3の先端部外側にねじ込むことによって容易に接合することができる。 さらに、この緊張管6は外周面にもねじ山が切られている。

    【0026】上記緊張管6の周囲には、センターホールジャッキ7を取り付け、先端部を定着プレート5に突き当てるとともに、ナット8を緊張管6の後部外側に螺合して該緊張管6をセンターホールジャッキ7に係止する。 その後、センターホールジャッキ7を油圧等により作動し、緊張管6および緊張定着治具3を介して付着定着体2を引っ張る。 これによりFRP緊張材1に張力が導入され、伸びが生じてFRP緊張材1はコンクリート部材10から徐々に抜け出てくる。 これにともなって定着ナット4のコンクリート部材側に隙間が生じ、定着ナット4を定着プレート5と密着させるように締め込む。
    このようにして、FRP緊張材1には張力が導入され、
    センターホールジャッキによる引張力を緩めたときにも、定着ナット4が定着プレート5、支圧ブロック9を介してコンクリート部材10に係止され、FRP緊張材1の端部が定着される。

    【0027】緊張および定着が終了した後、コンクリート部材10のダクト入口を粘土などの充填剤で塞ぎ、ダクト内部にチューブを差し込んでグラウトを注入し、F
    RP緊張材1とコンクリート部材10とを一体化する。
    グラウトが硬化した後、支圧ブロック9の間でFRP緊張材1が露出している部分に、のこぎり等を差し入れてFRP緊張材1を切断し、定着プレート5、定着ナット4、緊張定着治具3等を撤去する。 このとき、付着定着体2の筒状部材はモルタル等でFRP緊張材1と一体化されており、分離することは難しいが、精密なねじ加工が施された緊張定着治具3は付着定着体2に係止されているだけなので、容易に取りはずすことができる。 このため、緊張定着治具3を再利用することができる。

    【0028】また、上記緊張定着構造を用い、プレテンション方式でコンクリート部材にプレストレスを導入する場合は、製作ヤードに固定して設けられたアンカーブロックに反力を受けさせ、上記緊張管6および緊張定着治具3を介してFRP緊張材を張架し、定着する。 その後、張架された緊張材を囲い込むように型枠を組み立て、型枠内にコンクリートを打設してFRP緊張材と躯体とを一体化する。 コンクリートが硬化した後、緊張材の定着端で張力を解放し、コンクリート部材の端面に合わせてFRP緊張材を切断する。 このようにしてプレストレストを導入する場合においても、コンクリート部材に埋め込まれなかったFRP緊張材の端部及びこれに固着された付着定着体は廃棄されることになるが、緊張定着治具は再利用することができる。

    【0029】また、FRP緊張材を仮設材として用いる場合は、緊張材が不要となった後にFRP緊張材及びその定着具を撤去する。 この場合はFRP緊張材も再利用できることもあるが、一般に長さを調整して付着定着体を新たなものに付け替えなければならない。 このときにも緊張定着治具は再利用が可能となる。

    【0030】図2(a)は、請求項2又は請求項3に記載の発明の一実施形態である緊張定着構造を示す概略断面図である。 この緊張定着構造は、図1に示す緊張定着構造で用いられた緊張定着治具3に代えて、付着定着体12の外径よりも最小内径が大きくなるように形成された緊張定着治具13と、この緊張定着治具13の内側に嵌め入れられ、付着定着体12を緊張定着治具13に係止する係止金具17とを備えている。

    【0031】上記緊張定着治具13は、図2(b)に示すように、後端部付近に内側が張り出して内径が縮小された縮径部13aを有しており、緊張定着治具13内に挿入された係止金具17がこの縮径部13aに係止されるようになっている。 また、この緊張定着治具13の内周面と外周面にはねじ加工が施されている。 上記係止金具17は、内径が大きい部分と小さい部分とを有するリング状部材を軸線方向の切断面で二つに分割したものであり、内径が大きい部分17aに付着定着体12が挿入され、内径が小さい部分17bに付着定着体12の緊張材と接合される側の端面が突き当って係止される。

    【0032】このような緊張定着治具13は後付けタイプであり、内径が付着定着体12の外径より大きいので、FRP緊張材11に付着定着体12を取り付けた後でも挿着することができる。 このため、付着定着体12
    を工場などで一括して製作し、現場で緊張定着治具13
    を装着する場合に有効である。

    【0033】次に、上記緊張定着治具13および係止金具17を用いてFRP緊張材11の緊張及び定着を行う工程について説明する。 付着定着体12は工場などであらかじめFRP緊張材11に取り付けておく。 施工現場では、付着定着体12及びこれが取りつけられたFRP
    緊張材11を緊張定着治具13の後方からを挿入する。
    そして、二つに分割された係止金具17を付着定着体1
    2の後方でFRP緊張材11の周囲に組み合わせ、付着定着体12と緊張定着治具13の間に介挿する。 これにより、付着定着体12は係止金具17を介して緊張定着治具13に係止される。

    【0034】緊張定着治具13には、外周面に定着ナット14を螺合し、この定着ナット14の支圧面を定着プレート15に突き当てる。 定着プレート15とコンクリート部材20との間には支圧ブロック19を介挿しておく。 また、緊張定着治具13の後方の内側には、外周面にねじが切られた緊張管16をねじ込んで接続する。 この緊張管16を、図1に示す実施形態と同様にセンターホールジャッキ(図示せず)に係止し、緊張管16および緊張定着治具13を介して付着定着体12を牽引する。 そして、定着ナット14を定着プレート15側に締め込んで定着する。

    【0035】緊張及び定着が終了した後、緊張材が挿通されたシース内にグラウトを注入してFRP緊張材11
    とをコンクリート部材20と一体化し、グラウトが硬化した後、FRP緊張材11を切断し、定着具を撤去する。 このような緊張定着構造においても、緊張定着治具13の再利用が可能である。

    【0036】図3(a)は、請求項2又は請求項4に記載の発明の一実施形態である緊張定着構造を示す概略断面図である。 この緊張定着構造は、図1に示す緊張定着構造で用いられた緊張定着治具3に代えて、付着定着体22の外径よりも最小内径が大きく、コンクリート部材30の方向に向かって内径が縮小される部分を備えた緊張定着治具23と、外径が変化する筒体を二つに分割したくさび状の部材であって上記緊張定着治具23の内側に嵌め入れられる係止金具27とを備えている。 上記緊張定着治具23は、図3(b)に示すように、内径が徐々に縮小される部分23aと内径が変化しない部分23
    bとを有し、内径が縮小される部分23aに、図3
    (c)に示す係止金具27が嵌め入れられ、くさび作用によって係止されるようになっている。 また、緊張定着治具23の外周面と、内周面の径が変化しない部分にはねじ加工が施されており、内周面の雌ねじが設けられた部分に緊張管26が螺合される。 そして、緊張定着治具23の外側には定着ナット24が螺合され、定着プレート25に係止される。

    【0037】このような緊張定着治具23も後付けタイプであり、図2に示す緊張定着治具と同様に、FRP緊張材21に付着定着体22を取り付けた後でも装着することができる。 そして、二つに分割された係止金具27
    をFRP緊張材21の周囲に組み合わせ、付着定着体2
    2と緊張定着治具23の間に介挿して付着定着体22を緊張定着治具23に係止し、緊張材への張力の導入及び定着を行うことができる。 また、緊張定着構造が不要になった場合には、緊張定着治具23を再利用することができる。

    【0038】

    【発明の効果】以上説明したように、本願に係る発明の緊張定着構造では、構造体にプレストレスを導入した後、又は緊張材を仮設材として使用した後、定着端部の緊張定着構造が不要となったときに、精密なねじ加工が施された緊張定着治具を回収して再利用することが可能であり、プレストレス導入のためのコストを低減することができる。 また付着定着体と緊張定着治具との間に係止金具を用いることによって、付着定着体をFRP緊張材に取り付けた後でも緊張定着治具を装着することが可能となり、施工作業及び管理が容易となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】請求項1に記載の発明の一実施形態である緊張定着構造を示す概略断面図である。

    【図2】請求項2又は請求項3に記載の発明の一実施形態である緊張定着構造を示す概略断面図、及びこの緊張定着構造で用いられる緊張定着治具、係止金具を示す側面図、正面図である。

    【図3】請求項2又は請求項4に記載の発明の一実施形態である緊張定着構造を示す概略断面図、及びこの緊張定着構造で用いられる緊張定着治具、係止金具を示す側面図、正面図である。

    【図4】従来の緊張定着構造を示す概略断面図、及び緊張材を緊張する状態を示す図である。

    【符号の説明】

    1、11、21 FRP緊張材 2、12、22 付着定着体 3、13 23 緊張定着治具 4、14 24 定着ナット 5、15、25 定着プレート 6、16、26 緊張管 7 センターホールジャッキ 8 ナット 9、19、29 支圧ブロック 10、20、30 コンクリート部材 17、27 係止金具

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松元 香保里 栃木県河内郡南河内町仁良川1726 住友建 設株式会社内 (72)発明者 熊岡 禎二 東京都新宿区荒木町13番地 ライベストビ ル 株式会社四谷エンジニアリング内 Fターム(参考) 2E164 AA05 BA06 BA12 DA14 DA25 4G058 GA01 GB04 GF12 GF17 GF26 GF30

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