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Precast concrete column and joint construction of precast concrete column and beam

阅读:120发布:2024-02-25

专利汇可以提供Precast concrete column and joint construction of precast concrete column and beam专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide precast concrete columns and a joint structure of the columns with beams such that the beams extending through one linear span can be joined on the end faces of the capital parts of the columns by on-site joint means without timbering while using no beam components of complicated form which extend through plural spans, and that sufficient resistance and rigidity can be secured at the junctions between the columns and the beams.
SOLUTION: A column joint member 5 for connecting column main reinforcement 6 is buried in the capital part 3 of a column main body 2 and a column main reinforcement connecting end portion 6a secured to the column joint member buried in the capital part of the column of a lower story is projected from the end face of the pedestal part of the column main body. A joint construction for a beam has the pair of upper and lower columns. At a joint for the beam, the plurality of beams 9 extend laterally and/or longitudinally within the same plane with the beam ends opposite each other, and beam main reinforcement connecting end portions 11 projecting from the opposite beam ends are connected together by an on-site joint means 12. The column main reinforcement connecting end portions are passed between the beam main reinforcement connecting end portions and the on-site joint means for the beam and secured to the column joint member of the lower-story column.
COPYRIGHT: (C)2000,JPO,下面是Precast concrete column and joint construction of precast concrete column and beam专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】柱本体の柱頭部に、柱主筋を接続するための柱継手部材を埋入する一方、 柱本体の柱脚部端面に、下階の柱の柱頭部に埋入した柱継手部材に固定される柱主筋接続端部を突出させた、 ことを特徴とするプレキャストコンクリート製柱。
  • 【請求項2】請求項1記載のプレキャストコンクリート製柱を、上下に一対備え、 これら上下のプレキャストコンクリート製柱間の梁との接合部に、複数のプレキャストコンクリート製梁が、梁端を対向させるようにして同一平面内の左右方向及び/
    もしくは前後方向に延び、これら対向する梁端から突出した梁主筋接続端部を現場継手手段によって互いに接続してあり、 また、上階のプレキャストコンクリート製柱の柱主筋接続端部が、上記梁主筋接続端部と現場継手手段の間を通過して下階のプレキャストコンクリート製柱の上記柱継手部材に固定されている、 ことを特徴とするプレキャストコンクリート製の柱と梁の接合構造体。
  • 【請求項3】請求項1記載の柱において、 前記柱本体は、柱頭部の端面から前記柱脚部の端面にかけて柱軸方向にコンクリートもしくはモルタル等の充填材を通過可能な単数もしくは複数の貫通孔が形成されている、 プレキャストコンクリート製柱。
  • 【請求項4】請求項2記載の柱と梁の接合構造体において、 前記一対のプレキャストコンクリート製柱は、柱本体の柱頭部の端面から前記柱脚部の端面にかけて柱軸方向にコンクリートもしくはモルタル等の充填材の通過可能な単数もしくは複数の貫通孔が形成されている、 プレキャストコンクリート製の柱と梁の接合構造体。
  • 【請求項5】前記柱継手部材が、モルタル充填式の金属製のスリーブ材である、 請求項1記載のプレキャストコンクリート製柱。
  • 【請求項6】前記柱継手部材が、モルタル充填式の金属製のスリーブ材である、 請求項2記載のプレキャストコンクリート製の柱と梁の接合構造体。
  • 【請求項7】前記梁主筋が、多段配筋による複数の梁主筋から成り、 下端筋を含む梁主筋の梁主筋接続端部が前記現場継手手段によって接続されている、 請求項2記載のプレキャストコンクリート製の柱と梁の接合構造体。
  • 【請求項8】前記現場継手手段は、対向する梁接続用端部を接続する機械式継手部材から成る、 請求項2もしくは7記載のプレキャストコンクリート製の柱と梁の接合構造体。
  • 【請求項9】前記現場継手手段は、対向する梁接続用端部を接続する溶接もしくはガス圧接の手法による継手または重ね継手である、 請求項2もしくは7記載のプレキャストコンクリート製の柱と梁の接合構造体。
  • 【請求項10】前記一対の柱は、下階柱が上階柱よりも大径に形成され、 一方の階の柱の柱主筋を柱本体内で屈曲させることにより、柱脚部から突出する柱主筋接続端部を他方の階の柱の柱頭部に埋設された柱継手部材の位置と一致させてある、 請求項2記載のプレキャストコンクリート製の柱と梁の接合構造体。
  • 【請求項11】前記一対の柱は、下階柱が上階柱よりも大径に形成され、 上階柱の柱脚部から突出する柱主筋接続端部を外方に屈曲させることにより、下階柱の前記柱継手部材の位置と一致させてある、 請求項2記載のプレキャストコンクリート製の柱と梁の接合構造体。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、柱と梁との接合部において現場継手手段を介して梁同士の接続を行え、施工性にも優れたプレキャストコンクリート製柱、及びプレキャストコンクリート製の柱と梁との接合構造体に関するものである。

    【0002】

    【従来技術】従来のプレキャストコンクリート(PCa)
    製の柱(以下、単に柱という)Aは、図19に示すように柱頭部Bの端面から柱主筋Dの接続端部dが上方に突出し、柱脚部Cに下階の柱A'の突出した上記接続端部d'を受け入れて固定するスリーブ状の継手金具Eが埋め込まれている。 そして、上下階の柱A,A'の主筋D,D'は、プレキャストコンクリート製大梁(以下単に梁という)Fが接合された後、梁成から上方に突出する下階柱A'の柱主筋接続端部d'の先端部を、上階の柱Aの継手金具Eに挿し込み、モルタルを継手金具内に注入するなどして接続、固定される。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】したがって、こうした構造の柱では、梁Fとの接合部である柱頭部端面上方に柱主筋D'の接続端部d'が林立するので、複数の梁Fを接合部Hで接続しようとしてもこれらの柱主筋接続端部d'が邪魔になり、互いに対向する梁端から平に突出する梁主筋Gの接続端部gを現場で接続しにくい。 特に、梁同士が十字状に交差する接合の場合、梁下端筋の接続端部を、継手部材を介して接続することは殆ど不可能に近い。 このため、一般的には、図20や特開平6−
    322821号公報に見られるような十字型あるいは図21に見られるような略キの字型に組み合わされた接合部用の梁構成体Iを予め制作し、梁主筋の交差露出部J
    を柱主筋接続端部の上方から落とし込み、接合部Hにコンクリートを打設して柱Aと梁構成体Iを接合する。

    【0004】しかしながら、梁構成体Iは、1本の直線状の梁とは異なり、形が複雑でその製作が難しい。 また、重量が嵩むことから、吊り上げ施工する際に大型の揚重機を必要とし、操作も面倒となり、しかも梁構成体Iの各部を支持する支保工を行なわなければならない。
    また、建築コスト全体の上昇を招くという問題もある。
    更には、梁のスパン中間部で継手部を設けなければならず(図20の図中符号Xの位置あるいは図21の図中符号Yの位置など)、いきおい、継手個所が多くなるばかりでなく,各中間継手部での配筋、型枠やサポート金網の設置、コンクリート打設、支保工といった余分な作業が必要となる。

    【0005】本発明の目的は、複数のスパンに跨がる複雑な形状をした梁構成体を用いることなく、直線状の1
    スパンの梁同士を必要個所の柱頭部端面上で現場継手手段を介して確実かつ容易に接合できる、プレキャストコンクリート製柱、及び同柱とプレキャストコンクリート製梁との接合構造体を提供することにある。 また、本発明の目的は、支保工を必要とすることなく柱と梁を比較的簡単に接合することのできる、プレキャストコンクリート製柱、及び同柱とプレキャストコンクリート製梁との接合構造体を提供することにある。 更に、本発明の目的は、柱と梁との接合部に十分な耐と剛性を確保できる、プレキャストコンクリート製柱、及び同柱とプレキャストコンクリート製梁との接合構造体を提供することにある。

    【0006】

    【課題を達成するための手段】本発明は上記した目的を達成するために次の構成を備える。 すなわち、この発明の柱は、柱本体の柱頭部に、柱主筋を接続するための柱継手部材を埋入する一方、柱本体の柱脚部端面に、下階の柱の柱頭部に埋入した柱継手部材に固定される柱主筋接続端部を突出させた、点に特徴がある。

    【0007】また、本発明に係る柱と梁の接合構造体は、柱本体の柱頭部に柱主筋を接続するための柱継手部材を埋入する一方、柱本体の柱脚部端面に下階の柱の柱頭部に埋入した柱継手部材に固定される柱主筋接続端部を突出させたプレキャストコンクリート製柱を、上下に一対備える。 そして、これら上下のプレキャストコンクリート製柱間の梁との接合部において、複数のプレキャストコンクリート製梁が、梁端を対向させるようにして同一平面内の左右方向及び/もしくは前後方向に延びており、これら対向する梁端から突出した梁主筋接続端部を現場継手手段によって互いに接続してある。 また、上階のプレキャストコンクリート製柱の柱主筋接続端部が、上記梁主筋接続端部と梁の現場継手手段の間を通過して下階のプレキャストコンクリート製柱の上記柱継手部材に固定されている。

    【0008】柱と梁との接合部にコンクリートを打設し易くするために、柱頭部の端面から柱脚部の端面にかけて柱軸方向にコンクリートやモルタルなどの充填材の通過可能な貫通孔を形成しておくのが望ましい。 併せて柱の柱脚部端面を、中心方向に向けて下り傾斜するテーパ面を持つ断面逆台形状に形成すると良い。 貫通孔は単数でも複数でも良く、またその断面形状の如何を問わない。 柱継手部材としては、例えばモルタル充填式の金属製のスリーブ材が用いられる。 また、梁の現場継手手段は、多段配筋による複数の梁主筋の場合、下端筋を含む梁主筋の梁主筋接続端部を接続する。 現場継手手段は、
    ねじ方式や充填式あるいは鋼管圧着式などの機械式継手部材、または対向する梁接続用端部を溶接やガス圧接手段あるいは重ね継手によって接続する種々の継手手段を含む。

    【0009】下階柱が上階柱よりも大径に形成されている場合、両柱の柱主筋を接続するために、一方の階の柱の柱主筋を柱本体内で屈曲させるか、上階柱の柱脚部から突出する柱主筋接続端部を外方に屈曲させることにより、柱主筋接続端部を他方の階の柱の柱頭部に埋設された柱継手部材の位置と一致させる。

    【0010】

    【実施の最良の形態】以下、本発明を図示した実施例に基づいて詳説する。 図1は本発明の一実施例に係る柱の概略を示す正面図である。 図中符号2はプレキャストコンクリート製柱1の柱本体、3はその柱頭部、4は柱脚部である。 柱本体2は、1層の階高から柱頭部側に接合される梁の梁成並びに柱脚部4の端面と床スラブとの間のクリアランスを控除した長さで製作される。

    【0011】柱本体2の柱頭部3には、柱継手部材5が埋入されている。 柱継手部材5は、柱主筋と上階柱の柱主筋接続端部を接合するためのもので、例えば異形鉄筋相互をモルタルを介して一体化するスリーブ状の継手金具などの機械式継手金具が用いられる。 柱主筋6のうち、柱脚部4の端面から下方に突出した柱主筋接続端部6aは、その先端が柱1と梁との接合部8を通って下階の柱1'の柱頭部3'に埋入された柱継手部材5'に固定される。 したがって、柱主筋接続端部6aは、梁成と上記したクリアランスと継手に必要な長さとを加算した長さを有する。

    【0012】上記柱と梁との接合構造体7の典型例を図2と図3に示す。 この接合構造体7は、上下に上記構造の柱1,1'を備える。 上階柱1の柱脚部4と下階柱1'
    の柱頭部3'との間にある両柱の接合部8に、水平面十字方向にプレキャストコンクリート製の4本の梁9が配設されている。 これらの梁9は、全て1スパンの長さを有し、梁本体10に二段配筋から成る上端筋と下端筋が配筋されている。 梁本体10の梁端からは梁同士を接続するための梁主筋接続端部11が水平に突出している。
    図中左右方向に配設された梁9L,9Rは、上記接合部8において、対向する梁主筋接続端部11L,11Rが現場施工された梁継手部材12によって接続されている。 また、前後方向に配設された梁9F,9B(図3参照)も同様に、上記接合部8において、対向する梁主筋接続端部11F,11Bを梁継手部材13によって接続されている。 梁継手部材12,13としては、一般的にはネジ式あるいは充填式、鋼管圧着式などの機械式継手部材が用いられる。 また、梁継手部材以外の梁継手手段として、溶接やガス圧接手段によってあるいは重ね継手などコンクリートやモルタルを介して、対向する梁接続用端部を接続する、現場施工可能な各種の継手手段を用いることもできる。 柱頭部から柱主筋接続端部が突出しない状態で梁接続端部同士を接続するので、多様な現場継手手段を採用することができる。 上階の柱1は、柱脚部4から突出した柱主筋接続端部11が左右の梁9L,
    9Rと前後の梁9F,9Bの梁主筋接続端部11(11
    L,11R,11F,11B)及び梁継手部材12,1
    3の間を通過して下階のプレキャストコンクリート製柱1'の上記柱継手部材5'に固定されている。

    【0013】この柱1,1'と梁9の接合構造体の施工手順を、図4から図11を参照しつつ梁が水平面十字状に配設される場合について説明する。 先ず、施工階の柱1'を建て込み、墨出しを行う。 柱本体柱頭部3'の柱継手金具5'の露出する面から内部に異物が混入するのを防止するため、柱頭部端面に蓋体Sを被せるのが望ましい(図4参照)。

    【0014】この柱1'の平坦な柱本体柱頭部端面に、
    図中左右方向から一対の梁9L、9Rを互いの梁端が同軸方向になるようにしてセットする。 先乗せ側の梁9L
    は、正規のレベルで梁端を柱本体柱頭部端面に載置する。 次いで、後乗せ側の梁9Rを吊込むとともに宙に浮いたままの状態でその梁主筋接続端部11Rが先乗せ側の梁主筋接続端部11Lに対して同軸上に位置するように高さ方向及び水平方向のずれと度を調整する(図5
    参照)。 その後、四隅の対向する梁主筋接続端部11
    L,11Rをカプラーなどの梁継手部材12を介して接合する。 残りの梁主筋接続端部の接合は、後乗せ側の梁底と柱頭部端面との間にライナープレートを挿入し、後乗せ側の梁9Rを正規レベル位置で固定した後、同様に梁継手部材12を介して行われる。 これにより、左右方向の梁9Lと9Rは、下端筋を含む全主筋が梁継手部材12を介して確実に接続される(図6参照)。 なお、梁9L,9Rは、柱本体柱頭部の側面に設置した図示しない仮設用金具によって梁端の一部を支持するようにしても良い。 いずれにしろ、梁9L,9Rの載置と接合は、
    支保工に頼ることなく行われる。

    【0015】次いで、直交する方向(図4から図6の紙面に向かう前後方向)の一方の梁9Fを柱1'と梁9の接合部8に向けて吊り込む。 なお、図7から図11では、図示の都合上、図4から図6の状態を90度時計方向にずらし、同図中の9Rの梁を省略して示してある。
    吊り込み後、梁底と柱頭部端面との間にライナープレートを挿入し、上記一方の梁9Fを正規レベル位置で固定する(図7参照)。 その後、柱1'と梁9の接合部8に帯筋14を配設する。 帯筋14は上下方向が揃うように束ねられる。

    【0016】上記した前後方向の他方の梁9Bを上記一方の梁9Fと同様にして吊り込み(図8参照)、対向する梁主筋接続端部11Fと11Bを互いに梁継手部材1
    3によって接合する(図9参照)。 なお、柱本体柱頭部端面には何らの突出物もないので、いずれの方向の梁9
    (9L,9R,9F,9B)もともに、上方からだけでなく梁9の軸線横方向から滑り込ませるようにして接合に適正な位置にセットすることができ、梁9の建て込みと梁主筋接続端部11の接合作業を容易に行える。 また、一方の方向からの一対の梁9L,9Rの梁接合端部11L,11Rと他方の方向からの一対の梁9F,9B
    の梁接合端部11F,11Bは、上記実施例では時期をずらして梁継手部材13によって接合するようにしているが、一方の方向の梁9F,9Bの接合時に他方向の梁9L,9Rを同時に接合する手順であっても良い。

    【0017】次いで、プレキャストコンクリート製床板15をセットし、上階の柱1を建て込む。 柱1は、柱1,1'と梁9の接合部内の梁主筋接続端部11と梁継手部材12,13と帯筋14の位置に注意しながら、柱主筋接続端部6aの先端を下階の柱1'の継手金具5'内に挿入する(図10参照)。 柱1,1'と梁9の接合部8には梁9の梁主筋接続端部11が多数交叉しているが、水平方向のみに交叉しているので、柱主筋接続端部6aは、上方から無理なく挿し込むことができる。

    【0018】最後に、柱1,1'と梁9の接合部8の周囲空隙16(図3参照)に型枠17を設置し(図11参照)、同接合部にコンクリートを打設して柱相互と梁相互及び柱と梁相互を固定する。 型枠17の設置は、上階の柱1を建て込む前であっても良い。 コンクリートが硬化した後は、コンクリートの上面と上階の柱1の柱脚部端面との間の目地部に無収縮性のモルタルをグラウトする。 また、下階の柱1'の継手金具5'には、柱本体表面に開孔した孔部よりグラウト材を注入して柱主筋同士を接合固定する(図11参照)。

    【0019】水平面一方向に延びる一対の梁9L,9R
    のみが柱1,1'に接合された構造体を得るには、上記した実施例で直交する他方向の梁9F,9Bの接合を省いた工程で施工される。 また、柱と梁の接合部8において梁が水平面T字状に交差する接合構造体の場合、水平面一方向に延びる一対の梁を上記したと同様にして接合した後、1本の梁を直交する他方向から吊り込み、締着金具を介してあるいは先端を屈曲させるなどした梁主筋接続端部を接合部内に固定することで得られる。 いずれの場合も柱は前記した実施例と同様な作業で施工される。

    【0020】図12と図13は本発明の他の実施例に係る柱101を示す。 この柱101は、図1の実施例に係る柱の構成に加えて、貫通孔117を有する。 貫通孔1
    17は、柱本体102の柱頭部103の端面から柱脚部104の端面にかけて軸方向に貫通し、柱脚部下方の柱101'と梁109の接合部108に打設されるコンクリート、モルタル等の充填材を通過可能な径に形成される。 また、貫通孔117は単数でも複数でも良く、断面形状は四角あるいは三角などの多角形状または円形など適宜の形状を選択できる。 本柱101を用いた柱と梁の接合構造体107を施工する場合、柱同士の接合、梁1
    09同士の接合、及び柱101,101'と梁109の接合の各工程は、接合部108へのコンクリート打設工程を除いて前記した図1から図11の実施例と同じである。 この柱を用いた場合、型枠で囲まれた接合部には貫通孔117からコンクリートを落下打設する。 その後、
    目地モルタルのグラウト作業を行い、再び貫通孔117
    にコンクリートを供給して貫通孔117を塞ぐ。 このようにして本実施例の柱は、接合部108へのコンクリート打設作業を容易かつ確実に行える利点がある。

    【0021】図14と図15は本発明の別の実施例に係る柱を示す。 この柱201は、柱本体202の柱脚部端面に柱本体中心に向けて下り傾斜するテーパ面218を持つ。 この結果、柱脚部下端は断面略逆台形状を成す。
    他の構成は、上記第二の実施例の柱と同じである。 テーパ面218は、柱脚部底面と梁上面との間に環状の間隙219を形成する。 この間隙219は、貫通孔217からコンクリートが接合部に打設されたときに、打設の状況を外部から視認する開放窓として機能するとともに、
    打設コンクリートの空気抜きとして機能する。 また、この柱201を用いて柱と梁209の接合構造体207を形成すると、第一及び第二の実施例における目地部へのモルタルのグラウト作業が不要となる。 なお、いずれの場合もコンクリートには高流度コンクリートを用いるのが望ましい。 また、柱脚部下端を断面略逆台形状に形成した柱を、図14と図15の柱とは異なり、貫通孔を持たない柱として構成することもできる。 この場合には、
    柱と梁との接合部への充填材の充填操作は、前記した図1の実施例の柱と同様にして行われる。

    【0022】上記したいずれの実施例の場合にも、梁主筋接続端部同士を接続する現場継手手段として、機械式継手部材以外の溶接やガス圧接などの継手手段を用いることができる。 また、梁を水平面十字状に接合する場合、図16に示すように例えば一方向(図中左右方向)
    の一対の梁は、1スパン毎に個別に形成するのではなく2つの梁の梁主筋接続端部311を通し筋とした梁30
    9とし、直交する他方向の一対の梁409の梁主筋接続端部411を現場継手部材413によって接続するようにしても良い。

    【0023】図17は本発明の更に別の実施例に係る柱の概念構成図である。 図中符号301はn階の柱、40
    1は本実施例に係るn+1階の柱、501はn+2階の柱である。 n階とn+1階の柱は同径に形成され、n+2階の柱はこれらよりも小径に形成されている。 n階とn+
    2階の柱301,501の柱主筋306,506は柱本体内を真っ直ぐに延びている。 n+1階の柱401は、
    柱主筋406が柱本体402内に位置する部分を長さ方向中途で屈曲してある。 すなわち、この柱401の柱主筋406は、上端がn+2階の柱501の柱主筋接続端部506aを受け入れ可能な位置にあるスリーブ状の継手金具405内に挿入される一方、下端が柱脚部404
    から突出してn階の柱301の同様な継手金具305内に固定される位置にあるように、中間部が柱本体内で屈曲されている。 これにより、径の異なる柱301,40
    1と501間にあって、径方向に位置の異なる柱主筋3
    06,406と506とを無理なく接続させることができる。

    【0024】図18は、図17と同様に径の異なる柱を接合する場合の実施例を示している。 図中n階の柱60
    1よりもn+1階とn+2階の柱701,801がいずれも小径に形成されている。 そして、n+1階の柱701
    は、柱本体702から突出した柱主筋接続端部706a
    をn階の柱601に取付けられた継手金具605の位置と一致するように外方に屈曲されている。 また、n+2
    階の柱801の柱主筋806は、上部が更に上階の小径の柱に対応できる位置にあり、柱脚部804で一旦外方に屈曲された後、接続端部806aが互いに平行になるように再屈曲することにより、n+1階の柱701の継手金具に挿入されている。 図17と図18の柱を用いて柱と梁の接合構造体を施工する手順は、前記した第一から第三の実施例と同様であり、各梁の梁主筋接続端部は現場施工可能な継手手段を介して接合可能である。

    【0025】

    【発明の効果】以上述べたように、本発明の柱によれば、柱の柱頭部に柱主筋接続端部が突出していないので、障害物のない平坦な柱頭部端面上において、対向する梁の梁主筋接続端部を種々の現場継手手段によって確実に接合できる。 このため、従来のように複雑で大型の梁構成体を製作することなしに、1スパン毎の梁の梁端同士を柱との接合部で水平面一方向、T字方向あるいは十字方向に突き合わせるようにして容易に接合できる。
    また、梁のスパン中間部で梁同士を接合する梁構成体を用いる場合に比べて、梁同士の接合個所が少なくなって工程数をその分削減できるばかりでなく、掲重機も比較的小型のものを使用できて、建築コストの低減化を図ることができる。

    【0026】本発明の柱によれば、1スパン毎の梁を吊り下げて接合位置に配置でき、しかも柱との接合部に梁を上下あるいは軸方向からだけでなく梁幅方向に滑らせるようにして配置できるので、梁接合の作業性を向上できる。 しかも、梁接合に際して支保工を必要としないので、その分の手間や工程数も削減できる。

    【0027】また、柱の軸方向に貫通孔を設けた本発明に係る柱によれば、上階の柱が建て込まれて柱と梁との接合部が上階柱によって覆われた状態であっても、上記接合部にコンクリートを無理なく打設できる。

    【0028】また、本発明の柱並びに柱と梁との接合構造体によれば、多段配筋による梁主筋の上端筋は勿論のこととして下端筋をも、柱と梁との接合部内において現場で継手手段によって強固に接合でき、あるいは接合されているので、柱と梁との接合部に十分な耐力と剛性を確保できる。

    【0029】更に、本発明の柱並びに柱と梁との接合構造体によれば、上階の柱の柱脚部から突出する主筋接続端部を下階の柱の柱頭部に埋入された柱継手部材に挿入して一体化されるので、梁を支持する柱本体柱頭部内の柱主筋の断面積を増すこととなってその強度を補強できるものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施例に係る柱の概略を示す正面図。

    【図2】図1の柱と梁の接合構造体であって、一部の梁を省略した正面図。

    【図3】図2の接合構造体であって、一部の柱を省略した平面図。

    【図4】図5から図11とともに図2の接合構造体の施工手順を示す説明図。

    【図5】図4の次の工程を示す説明図。

    【図6】図5の次の工程を示す説明図。

    【図7】図6の次の工程を示す説明図。

    【図8】図7の次の工程を示す説明図。

    【図9】図8の次の工程を示す説明図。

    【図10】図9の次の工程を示す説明図。

    【図11】図10の次の工程を示す説明図。

    【図12】本発明の他の実施例に係る柱の概略を示す正面図。

    【図13】図12の柱の底面図。

    【図14】本発明の別の実施例に係る柱の概略を示す正面図。

    【図15】図15の柱の底面図。

    【図16】本発明の他の実施例に係る柱と梁の接合構造体の概略を示す平面図。

    【図17】本発明の別の実施例に係る柱の概念構成図。

    【図18】本発明の更に別の実施例に係る柱の概念構成図。

    【図19】従来の柱の概略を示す正面図。

    【図20】従来の梁構成体の一例を示す平面図。

    【図21】従来の梁構成の他例を示す平面図。

    【符号の説明】

    1,1',101,201,301,401,501,
    601,701,801プレキャストコンクリート製柱。 2,102',202 柱本体。 3,3',103 柱頭部 4,104 柱脚部 5,5' 柱継手部材。 6,306,406,506,706,806
    柱主筋。 6a 柱主筋接続端部。 7,107,207 柱と梁の接合構造体。 8,108 接合部。 9(9L,9R,9F,9B),109,209,40
    9 梁10 梁本体 11(11L,11R,11F,11B),311,4
    11梁主筋接続端部。 12,13,413 梁の現場継手部材 117 貫通孔。 218 テーパ面。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 恭司 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目9番1号 三井建設株式会社幕張事務所内 (72)発明者 山本 一朗 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目9番1号 三井建設株式会社幕張事務所内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB12 AC02 AC18 AC28 AG60 BA02 BA42 BA43 BA44 BB08 BB19 BB24 BB31 BB33 BC06 BC07 BD01 BE03 BE07 BF05 BF06 BF08 CA04 CA13 CA82 CA95 EA33

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