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Diagnosis method and device of grout filling degree of pre-stress concrete

阅读:153发布:2024-02-22

专利汇可以提供Diagnosis method and device of grout filling degree of pre-stress concrete专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To immediately diagnose at a high accuracy a grout filling degree in a pre-stress concrete by a worker having no particular rule of thumb. SOLUTION: In this diagnosis method, a vibration generated at one end 3a of a steel product 3 disposed as a gist in a pre-stress concrete by directly hitting the other end 3b of the steel product 3 is directly detected by a sensor 8a. A wave form of an inherent vibration mode is reproduced at a signal processing portion 72 from a longitudinal vibration wave form of the vibration detected and a damping constant is calculated from a damping vibration wave form of the inherent vibration mode. A filling degree of a grout 6 is diagnosed by a diagnosis portion 74 based on the damping constant and the diagnosis result is outputted to an indicating portion 76.,下面是Diagnosis method and device of grout filling degree of pre-stress concrete专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 プレストレスコンクリート内に骨子として配置された鋼材の軸方向周囲に充填されるグラウトの充填度を診断する方法であって、 前記鋼材の一端に振動を検出するセンサを直接取付け、
    このセンサで当該鋼材の他端を直接打撃することで生じる振動を検出し、この検出した振動の縦振動波形から固有振動モードの波形を再現し、この固有振動モードの減衰振動波形から減衰定数を算出し、この減衰定数に基づいて前記グラウトの充填度を診断するようにしたことを特徴とするプレストレスコンクリートのグラウト充填度診断方法。
  • 【請求項2】 プレストレスコンクリート内に骨子として配置された鋼材の軸方向周囲に充填されるグラウトの充填度を診断する装置であって、 前記鋼材の一端にて当該鋼材の他端を直接打撃することで生じる振動を直接検出する振動検出手段と、 この振動検出手段により検出した振動の縦振動波形から固有振動モードの波形を再現し、その固有振動モードの減衰振動波形から減衰定数を算出する信号処理手段と、 この信号処理手段により算出した減衰定数に基づいて前記グラウトの充填度を診断する診断手段と、 この診断手段による診断結果を出力する出力手段と、を具備したことを特徴とするプレストレスコンクリートのグラウト充填度診断装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造の1様式であるプレストレスコンクリートの内部に骨子として配置された鋼棒,鋼線等の鋼材の軸方向周囲に当該鋼材の腐食防止等を目的に充填されるグラウトの充填度を診断する技術に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来のプレストレスコンクリートのグラウト充填度診断技術としては、プレストレスコンクリート内に配置された鋼棒,鋼線等の鋼材の一端近傍におけるコンクリート表面に振動センサ(加速度センサ)を取付けるとともに、当該鋼材の他端近傍におけるコンクリート表面から機械的衝撃を与え、この衝撃によって生じた機械的振動を前記センサで検出し、その機械的振動のレベルから作業員が経験的にグラウトの充填度を診断する技術が知られていた。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来のグラウト充填度診断技術においては、鋼材近傍のコンクリート表面から機械的衝撃を与えるため、鋼材及びグラウトへの衝撃による振動エネルギーの伝播効率が悪い上、コンクリート内部のノイズの影響を受け易く、信頼性の高い診断を行えなかった。 また、センサが検出した機械的振動のレベルのデータを作業員が現場で収集し、
    その後収集したデータを経験的に解析してグラウトの充填度を診断していたので、作業時間を要していた。

    【0004】本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、プレストレスコンクリートにおけるグラウトの充填度を、特別な経験則を持たない作業員でも即座に高い精度をもって診断することができるプレストレスコンクリートのグラウト充填度診断方法及び装置を提供しようとするものである。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明は、プレストレスコンクリート内に骨子として配置された鋼材の一端に振動を検出するセンサを直接取付け、このセンサで当該鋼材の他端を直接打撃することで生じる振動を検出する検出ステップと、この検出ステップで検出した振動の縦振動波形から固有振動モードの波形を再現し、この固有振動モードの減衰振動波形から減衰定数を算出する算出ステップと、この算出ステップで算出した減衰定数に基づいて当該鋼材の軸方向周囲に充填されるグラウトの充填度を診断する診断ステップとから、プレストレスコンクリートのグラウト充填度を診断する方法である。

    【0006】ここで、診断ステップは、当該鋼材と同一形態でグラウト未充填の鋼材における縦振動の減衰定数を予め設定し、この設定値と算出ステップで算出した当該鋼材の縦振動の減衰定数とを比較して診断することが好ましい。

    【0007】また、検出ステップは、当該鋼材を打撃するエネルギーを検出し、所定の規格内のエネルギーで打撃されたときの振動を抽出してセンサで検出することが好ましい。

    【0008】本願請求項2記載の発明は、プレストレスコンクリート内に骨子として配置された鋼材の一端にて当該鋼材の他端を直接打撃することで生じる振動を直接検出する振動検出手段と、この振動検出手段により検出した振動の縦振動波形から固有振動モードの波形を再現し、その固有振動モードの減衰振動波形から減衰定数を算出する信号処理手段と、この信号処理手段により算出した減衰定数に基づいてグラウトの充填度を診断する診断手段と、この診断手段による診断結果を出する出力手段とを備えたプレストレスコンクリートのグラウト充填度診断装置である。

    【0009】このものにおいて、診断手段としては、当該鋼材と同一形態でグラウト未充填の鋼材における縦振動の減衰定数を予め設定し、この設定値と信号処理手段で算出した当該鋼材の縦振動の減衰定数とを比較して診断する手段が考えられる。

    【0010】また、振動検出手段としては、当該鋼材を打撃するエネルギーを検出し、所定の規格内のエネルギーで打撃されたときの振動を抽出して検出する手段が考えられる。

    【0011】本発明では、既供用のプレストレスコンクリート構造物の場合、鋼材が配置されたコンクリート部分をはつり等の作業で剥して鋼材の両端部を露出させた後、鋼材の他端に衝撃を与える。 こうすることにより、
    鋼材に縦振動モードの振動を励起させることができる。
    鋼材の縦振動は、鋼材の材質,断面及び施工上の張力(応力)が定まっているなら、鋼材の長さとグラウトの接触状態のみの関数で表される。 鋼材の長さは予めわかっているので、鋼材に生じる縦振動の減衰定数がグラウトの接触状態と一意的に対応する。 したがって、鋼材に生じる縦振動の減衰定数からグラウトの充填度を高精度に診断できるようになる。

    【0012】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。

    【0013】図1は本発明に関わるプレストレスコンクリートのグラウト充填度診断装置の構成図である。 はじめに、プレストレスコンクリートについて説明する。 同図において、符号1はプレストレスコンクリート構造物であり、2は上記コンクリート構造物1内に形成されたパイプ状のシースであり、3は上記シース2内に当該プレストレスコンクリート構造物1の骨子として配置された鋼材である。 上記鋼材3は、その両端で定着板4a,
    4bによりコンクリート構造物1に支持され、かつ固定治具(ナット)5a,5bにより一定の張力をかけて締付固定されている。 このものにおいて、上記鋼材3が挿入されたシース2内には、鋼材3の腐食防止などを目的にグラウト6が注入され、鋼材3の軸方向周囲を覆うように充填されている。 なお、鋼材3としては、棒状の鋼棒,線状の鋼線,複数本の鋼線をよった鋼より線などが用いられる。

    【0014】次に、グラウト充填度診断装置について説明する。 この装置は、FFT(高速フーリエ変換)アナライザを用いた診断装置本体7と、前記鋼材3の両端部にそれぞれ設けられる第1及び第2の振動センサ8a,
    8bとを有している。 第1の振動センサ8aは前記鋼材3の一端3aに直接取付けられ、当該鋼材3の他端3b
    をハンマ9で軸方向に直接打撃することによって生じる振動を検出するものである。 第2の振動センサ8bは前記鋼材3の他端3b近傍に取付けられ、やはり上記他端3bをハンマ9で直接打撃することで生じる振動を検出する。

    【0015】診断装置本体7は、上記第1,第2の振動センサ8a,8bからのアナログ信号を受信し増幅してディジタル信号に変換するセンサ信号入力変換部71、
    このセンサ信号入力変換部71で得られるディジタル信号を処理して、前記第1の振動センサ8aで検出した振動の縦振動波形から固有振動モードの波形を再現し、その固有振動モードの減衰振動波形から減衰定数を算出する信号処理部72、グラウト充填度診断に必要なデータを予め記憶したデータベース73、前記信号処理部72
    により算出した減衰定数と前記データベース73に記憶されたデータとを用いてグラウトの充填度を診断する診断部74、この診断部74での診断結果を記憶する記憶部75及びその診断結果を表示出力する表示部76とを有している。 そしてこの診断装置本体7は、電源部10
    からの電力供給により駆動するものとなっている。 また、キーボードなどの入力部11を着脱自在に接続できるようになっている。

    【0016】ここに、第1のセンサ8aは振動検出手段を構成し、信号処理部72は信号処理手段を構成し、診断部74は診断手段を構成し、表示部76は出力手段を構成する。

    【0017】前記データベース73には、図2に示すように、プレストレスコンクリートに用いられる各種鋼材別に、材質(鋼棒,鋼線,鋼より線など),径(断面の直径),(軸方向の)長さ,(施工上の)張力のその鋼材が有する各要素のデータとともに、基準減衰定数α0
    及び係数κを設定記憶したテーブル20が形成されている。 因みに、基準減衰定数α0 は対応する鋼材の各要素(材質,径,長さ,張力)と同一形態でグラウト未充填の鋼材の固有振動数を算出し、その固有振動数を基に算出した縦振動の減衰定数である。 また、係数κは対応する鋼材の施工条件(材質の違いやコンクリート強度の違いなど)から定まる係数である。 なお、このテーブル2
    0は予め入力部11を介して必要なデータを入力することにより作成する。

    【0018】図3は前記診断装置本体7の診断アルゴリズムを示す流れ図である。 以下、この流れ図を用いて、
    グラウト充填度診断方法について説明する。

    【0019】先ず、診断前工程として、既供用のプロストレスコンクリート構造物1内に配置された鋼材3の軸方向周囲に充填されるグラウト6の充填度を診断する場合には、当該鋼材3の両端付近のコンクリート部分をはつり等の作業で剥して鋼材3の両端部3a,3bを露出させる。 そして、この露出した一方の端部3aに第1の振動センサ8aを直接取付け、他方の端部3bの近傍に第2の振動センサ8bを取付ける。 また、この被診断体である鋼材3の材質,径,長さ及び推定される張力によって定義された当該鋼材3の種類に関する情報を入力部11を介して診断装置本体7に入力する。

    【0020】以上の前工程を終了したならば、作業員は、露出した鋼材3の他端3bを軸方向にハンマ9で打撃する。 すると、その打撃によって生じた振動が第1,
    第2の振動センサ3bによってそれぞれ検出され、検出信号がそれぞれセンサ信号入力変換部71に入力される。

    【0021】ここで、センサ信号入力変換部71は、図3のP1として第2の振動センサ3b(打撃側センサ)
    からのアナログ信号を入力するとその信号レベルを調べ、P2としてその信号レベルが予め設定された規格範囲内か否かを判断する。 そして、規格範囲内の場合には、P3として第1の振動センサ3b(受信側センサ)
    からのアナログ信号を取得し、増幅後、ディジタル信号に変換してメモリで一時記憶する。 次に、P4として第1の振動センサ3bからの信号を所定数取得したか否かを判断し、取得していない場合にはP1に戻り、第2の振動センサ3bからの次の信号を入力する。 一方、P2
    にて第2の振動センサ3bからの信号のレベルが規格範囲外の場合には、第1の振動センサ3bからの信号を取得することなくP1に戻り、第2の振動センサ3bからの次の信号を入力する。

    【0022】これにより、センサ信号入力変換部71
    は、予め規格化された打撃エネルギーで鋼材3の他端3
    bが打撃された際の一端3aに生じた振動を複数回抽出して検出することになる。

    【0023】P4にて第1の振動センサ3bからの信号を所定数取得したことを判断した場合には、信号処理部72が作用する。 先ず、P5としてメモリで一時記憶している所定回数分の第1の振動センサ3bで検出した振動波形を平均化する。 次に、P6としてその平均化した振動波形について高速フーリエ順変換を行ってスペクトル分布を計算する。 次に、P7としてこのスペクトル分布波形より縦振動成分を抽出したならば、P8としてその抽出した固有振動スペクトル成分について高速フーリエ逆変換を行って固有振動波形を再現する。 しかる後、
    P9として上記固有振動波形の減衰振動波形から振幅包落線を求め、その包落線のピーク値から順に振幅強度I
    n及び時間tnを順次サンプリングする。 そしてサンプリング後、P10として次の(1)式により、指数関数近似によって減衰定数αを計算する。 なお、この(1)
    式において、kは2以上の整数であり、n<kの関係を有する。

    【0024】

    【数1】

    こうして、被診断体である鋼材3の縦振動の減衰定数α


    を算出したならば、次に、診断部74が作用する。 先ず、診断部74は、P11として次の(2)式により診断に用いる充填パラメータΔGを算出する。 なお、この(2)式において、αは前記信号処理部72で算出された鋼材3の縦振動の減衰定数αであり、α0 及びκは、


    当該鋼材3と同一形態でグラウト未充填の鋼材の縦振動の基準減衰定数及び係数であって、この基準減衰定数α


    0 及び係数κは、前工程において入力された鋼材3の種類に関する情報に対応して前記データベース73のテーブル20に設定された値である。

    【0025】

    【数2】

    次に、診断部74は算出した充填パラメータΔGの値を基に、次の(3),(4),(5)式で定義される範囲により、グラウト6充填状態(Aランク),グラウト6


    不完全状態(Bランク),グラウト6未充填状態(Cランク)の3段階でグラウト充填度が診断される。 なお、


    この(3),(4),(5)式において、g1,g2は予め設定されたしきい値であり、g1<g2の関係を有する。

    【0026】 Aランク: ΔG<g1 …(3) Bランク:g1<ΔG<g2 …(4) Cランク:g2<ΔG …(5) こうして、グラウト充填度の診断を完了したならば、診断部74は、P13としてその診断結果(被診断体である鋼材3の種類,診断ランクなど)を記憶部75に記憶し保存するとともに、表示部76に表示させて作業者に告知する。 以上で、グラウト充填度の診断を完了する。

    【0027】このように本実施の形態においては、プレストレスコンクリート構造物1の内部に配置された鋼棒,鋼線等からなる鋼材3の両端を露出させ、その一端3aに第1の振動センサ8aを直接取付ける。 またこの鋼材3の材質,径,長さ及び施工上の張力が予めわかっているので、これらの要素によって定義される当該鋼材3の種類の情報を入力部11を介して診断装置本体7に入力する。 しかる後、他端3bをハンマ9で軸方向に複数回打撃する。

    【0028】これにより、鋼材3に縦振動モードの振動が励起され、この振動が第1の振動センサ8aによって検出される。 縦振動モードの振動は鋼材3の断面に依存しないので、鋼材3の材質及び施工上の張力(応力)が定まっているならば、鋼材3の縦振動は鋼材3の長さとグラウトの接触状態のみの関数で表される。 鋼材3の長さは予めわかっているので、鋼材3に生じる縦振動の減衰定数はグラウトの接触状態と一意的に対応する。

    【0029】そこで本実施の形態では、第1の振動センサ3aで検出した振動波形について高速フーリエ順変換の処理によりスペクトル分布が計算される。 次いで、縦振動モードの固有振動スペクトル成分が抽出され、高速フーリエ逆変換の処理により固有振動波形が再現される。 そしてこの固有振動波形の減衰振動波形から振幅包落線が求められ、その複素包絡線から縦振動の減衰定数が算出される。 そしてこの減衰定数に基づいて当該鋼材3のシース2内に充填されるグラウト6の充填度がA
    (グラウト充填状態),B(グラウト不完全状態),C
    (グラウト未充填状態)の3ランクで診断され、その診断結果が記憶部75に記憶保持されるとともに、表示部76に表示される。

    【0030】したがって、作業員は被診断体としての鋼材3の種類さえ特定できれば、その鋼材3のシース内に充填されるグラウト6の充填度を診断することができる。 この場合において、鋼材3に対して直接インパルス打撃を与えるばかりか、そのときに鋼材3に生じた振動を振動センサ3aが直接検出しているので、振動エネルギーの伝播効率が良好な上、コンクリート内部のノイズの影響を受けにくく、精度のよい診断を行うことができる。 また、診断を行う上で作業員の経験則が不要であり、即座にその場でグラウトの充填度診断ができる。

    【0031】また、本実施の形態では、インパルス打撃を与える鋼材3の他端近傍にも第2の振動センサ3bを設け、この第2の振動センサ3bによって当該鋼材3を打撃するエネルギーを検出し、所定の規格内のエネルギーで打撃されたときの振動のみを抽出して第2の振動センサ3aで検出している。 しかも、この規格内の打撃が行われたときの振動を複数回検出し、各振動波形を平均化した波形から固有振動モードの波形を再現している。
    したがって、より信頼性の高い診断を行うことができる。

    【0032】図4はグラウト未充填状態(Cランク)の鋼材3を診断した場合の検出波形S1(図3P5の処理で得た波形),スペクトル分布波形S2(図3P6の処理で得た波形)及び固有振動波形S3(図3P8の処理で得た波形)を示しており、図5はグラウト充填状態(Aランク)の鋼材3を診断した場合の同様な波形S
    1,S2,S3を示している。 図示するように、グラウト未充填状態の鋼材3は固有振動波形S3の減衰振動波形は時間に伴って緩やかに減衰するのに対し、グラウト充填状態の鋼材3は時間に伴って急激に減衰し、減衰定数αはグラウト未充填状態のものと比べて大きい値をとる。

    【0033】図6は32mmφ×450mm長の鋼棒を供試体として用いてグラウト充填度を変えたときの減衰定数αの分布を示す。 なお、コンクリート供試体は150×
    150平方ミリメートル断面×450mm長とした。 また、図中“白丸”は供試体を吸音材(スポンジ)に載せて試験をした場合であり、図中“黒丸”は供試体を実験室の床において試験をした場合である。

    【0034】資料番号1〜5はグラウト充填度がAランク(グラウト充填状態)のものであり、資料番号6〜9
    はBランク(グラウト不完全状態)のものであり、資料番号10〜15はCランク(グラウト未充填状態)のものである。 図からわかるように、減衰定数αは供試体の外部状態に余り影響されず、A及びBランクで0.15
    〜0.33(1/S)程度の値をとり、Cランクの減衰定数αは0.03〜0.14(1/S)程度の値をとる。

    【0035】一方、図7は26/32mmφ×1200mm
    長の鋼棒を供試体として用いてグラウト充填度を変えたときの減衰定数αの分布を示す。 なお、コンクリート供試体は520mm高さ×1340mm幅×1050mm長の直方体とした。 また、図中“白丸”は第1の振動センサ3
    aによって測定される振動波形を単発で受信した場合であり、図中“黒丸”は第1の振動センサ3aによって測定される振動波形を10回受信し平均化処理をした場合である。

    【0036】資料番号1〜4はグラウト充填度がAランク(グラウト充填状態)のものであり、資料番号5〜9
    はCランク(グラウト未充填状態)のものである。 図からわかるように、減衰定数αは、平均化処理をしない場合はAランクで0.17〜0.29(1/S)、Cランクで0.13〜0.16(1/S)の値をとり、平均化処理をした場合はAランクで0.20〜0.22(1/
    S)、Cランクで0.14〜0.16(1/S)の値をとる。 したがって、平均化処理をした方が減衰定数の範囲が狭くなるので、精度が高くなる。

    【0037】なお、前記一実施の形態では、グラウト充填度を3段階で診断したが、しきい値の設定如何により2段階若しくは4段階以上で診断することも可能である。 また、診断結果の出力手段は表示に限定されるものではなく、例えば媒体への記録により出力してもよい。

    【0038】また、鋼材3の種類を入力するのでなく、
    要素(材質,径,長さ,張力)を入力し、診断装置本体7においてこれらの入力要素からテーブル20を参照して最も類似した鋼材種類を自動的に判別し、その基準減衰定数α0 及び係数κを決定して診断するようにしてもよい。

    【0039】

    【発明の効果】本発明によれば、プレストレスコンクリートにおけるグラウトの充填度を、特別な経験則を持たない作業員でも即座に高い精度をもって診断することができるプレストレスコンクリートのグラウト充填度診断方法及び装置を提供できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の一実施の形態の構成図。

    【図2】 図1のデータベースに記憶するテーブルの構成図。

    【図3】 同実施の形態の診断アルゴリズムを示す流れ図。

    【図4】 グラウト未充填状態の鋼材診断時の要部信号波形図。

    【図5】 グラウト充填状態の鋼材診断時の要部信号波形図。

    【図6】 供試体による実験での減衰定数の分布図。

    【図7】 別の供試体による実験での減衰定数の分布図。

    【符号の説明】

    1…プロストレスコンクリート構造物 2…シース 3…鋼材 6…グラウト 7…診断装置本体 8a,8b…第1,第2の振動センサ

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 佳一 東京都台東区元浅草三丁目18番10号 アイ レック技建株式会社内 (72)発明者 奥山 暁人 東京都台東区元浅草三丁目18番10号 アイ レック技建株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AA10 BC03 BC04 CA03 CA07 GG01 GG09 GG12 GG19

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