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Projection aligner

阅读:493发布:2020-09-26

专利汇可以提供Projection aligner专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE:To make the irradiation uniformity of the title aligner good and to obtain the high resolution and the large depth of focus of the title aligner even when an ordinary reticle is used. CONSTITUTION:The title aligner is provided with the following: a light source 1 which radiates a beam of pulsed light; a deviation-angle prism 40 which deflects a light flux from the light source 1 and which is turned; fly-eye lenses 41a, 41b which form face light sources sequentially form the light flux deflected by it; and a condenser lens 8 which condenses beams of light from the fly-eye lenses and with which a reticle 9 is irradiated. The beam of pulsed light from the light source 1 is made alternately incident on the fly-eye lenses 41a, 41b at one beam of pulses beam or at a plurality of beams of pulsed light.,下面是Projection aligner专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 所定のパターンが形成されたマスクを照明光学系からの光で照明し、前記パターンの像を投影光学系を介して感光基板上に結像する投影露光装置において、 前記照明光学系は、パルス光を発する光源と、該光源からのパルス光により面光源を形成する面光源形成手段と、該面光源形成手段からの光を集光して前記マスクを照明するコンデンサーレンズとを有し、 前記光源と前記面光源形成手段との間に前記光源からのパルス光を偏向させる偏向手段を配置し、 該偏向手段を動かすことにより前記光源からのパルス光を1個又は複数個のパルス光毎に前記面光源形成手段の前記照明光学系の光軸から偏心した複数の位置に入射させ、 前記面光源形成手段により形成される複数の面光源が実質的に互いに分離されると共に前記照明光学系の光軸に対し偏心して形成される事を特徴とする投影露光装置。
  • 【請求項2】 前記面光源形成手段は、前記照明光学系の光軸から偏心した位置に設けられた複数個のオプティカルインテグレータを有し、前記偏向手段を動かすことにより、前記光源からのパルス光を1個又は複数個のパルス光毎に異なるオプティカルインテグレータに入射させる事を特徴とする請求項1記載の投影露光装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子又は液晶表示素子等をフォトリソグラフ技術を用いて製造する際に使用される投影露光装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】半導体素子等の回路パターンの形成には、一般にフォトリソグラフ技術と呼ばれる工程が必要である。 この工程には通常、レチクル(マスク)パターンを半導体ウエハ等の基板上に転写する方法が採用される。 基板上には、感光性のフォトレジストが塗布されており、照射光像、即ちレチクルパターンの透明部分のパターン形状に応じて、フォトレジストに回路パターンが転写される。 投影露光装置(例えばステッパー)では、
    レチクル上に描画された転写すべき回路パターンの像が、投影光学系を介して基板(ウエハ)上に投影、結像される。

    【0003】また、レチクルを照明するための照明光学系中には、フライアイレンズ、ファイバー等のオプティカルインテグレータが使用されており、レチクル上に照射される照明光の強度分布が均一化される。 その均一化を最適に行なうためにフライアイレンズを用いた場合、
    レチクル側焦点面(射出面側)とレチクル面(パターン面)とはほぼフーリエ変換の関係で結ばれており、更にレチクル側焦点面と光源側焦点面(入射面側)ともフーリエ変換の関係で結ばれている。 従って、レチクルのパターン面と、フライアイレンズの光源側焦点面(正確にはフライアイレンズの個々のレンズの光源側焦点面)とは、結像関係(共役関係)で結ばれている。 このため、
    レチクル上では、フライアイレンズの各光学エレメント(2次光源像)からの照明光がコンデンサーレンズ等を介することによってそれぞれ加算(重畳)されることで平均化され、レチクル上の照度均一性を良好とすることが可能となっている。

    【0004】従来の投影露光装置では、上述のフライアイレンズ等のオプティカルインテグレータ入射面に入射する照明光束の光量分布を、照明光学系の光軸を中心とするほぼ円形内(あるいは矩形内)でほぼ一様になるようにしていた。 図11は上述の如き従来の投影露光装置(ステッパー)の概略的な構成を示しており、照明光束L140は照明光学系中のフライアイレンズ41c、空間フィルター(開口絞り)5a及びコンデンサーレンズ8を介してレチクル9のパターン10を照射する。 ここで、空間フィルター5aはフライアイレンズ41cのレチクル側焦点面414c、即ちレチクルパターン10に対するフーリエ変換面17(以下、「瞳面」と略す)又はその近傍に配置されており、投影光学系11の光軸A
    Xを中心としたほぼ円形領域の開口を有し、瞳面内にできる2次光源(面光源)像を円形に制限する。 こうしてレチクル9のパターン10を通過した照明光は、投影光学系11を介してウエハ13のレジスト層に結像される。 このとき、照明光学系(41c,5a,8)の開口数と投影光学系11のレチクル側開口数との比、いわゆるσ値は開口絞り(例えば空間フィルター5aの開口径)により決定され、その値は0.3〜0.6程度が一般的である。

    【0005】さて、照明光L140はレチクル9にパターニングされたパターン10により回折され、パターン10からは0次回折光D 0 、+1次回折光D p 、及び−
    1次回折光D mが発生する。 それぞれの回折光(D 0
    m ,D p )は投影光学系11により集光され、ウエハ(基板)13上に干渉縞を発生させる。 この干渉縞がパターン10の像である。 このとき、0次回折光D 0と±
    1次回折光D p ,D mとがなすθ(レチクル側)はs
    inθ=λ/P(λ:露光波長、P:パターンピッチ)
    により決まる。

    【0006】ところで、パターンピッチが微細化するとsinθが大きくなり、sinθが投影光学系11のレチクル側開口数(NA R )より大きくなると、±1次回折光D p ,D mは投影光学系11内の瞳(フーリエ変換面)12の有効径で制限され、投影光学系11を透過できなくなる。 このとき、ウエハ13上には0次回折光D
    0のみしか到達せず干渉縞は生じない。 つまり、sin
    θ>NA Rとなる場合にはパターン10の像は得られず、パターン10をウエハ13上に転写することができなくなってしまう。

    【0007】以上のことから、今までの投影露光装置においては、sinθ=λ/P≒NA RとなるピッチPは次式で与えられていた。 P≒λ/NA R (1) これより、最小パターンサイズはピッチPの半分であるから、最小パターンサイズは0.5・λ/NA R程度となるが、実際のフォトリソグラフィ工程においてはウエハの湾曲、プロセスによるウエハの段差等の影響又はフォトレジスト自体の厚さのために、ある程度の焦点深度が必要となる。 このため、実用的な最小解像パターンサイズは、k・λ/NA Rとして表される。 ここで、kはプロセス係数と呼ばれ0.6〜0.8程度となる。 レチクル側開口数NA Rとウエハ側開口数NA Wとの比は、
    投影光学系の結像倍率と同じであるので、レチクル上における最小解像パターンサイズはk・λ/NA R 、ウエハ上の最小パターンサイズは、k・λ/NA W =k・λ
    /B・NA R (但しBは結像倍率(縮小率))となる。

    【0008】従って、より微細なパターンを転写するためには、より短い波長の露光光源を使用するか、あるいはより開口数の大きな投影光学系を使用するかを選択する必要があった。 勿論、露光波長と開口数の両方を最適化する試みも考えられる。 しかしながら、上記の如き従来の投影露光装置において、照明光源を現在より短波長化(例えば200nm以下に)することは、透過光学部材として使用可能な適当な光学部材が存在しない等の理由により現時点では困難である。 また、投影光学系の開口数は、現状でも既に理論的限界に近く、これ以上の大開口化はほぼ望めない状態である。 更に、もし現状以上の大開口化が可能であるとしても、±λ/2NA 2で表わされる焦点深度は開口数の増加に伴なって急激に減少し、実使用に必要な焦点深度がますます少なくなるという問題が顕著になってくる。

    【0009】また、レチクルの回路パターンの透過部分のうち、特定の部分からの透過光の位相を、他の透過部分からの透過光の位相よりπだけずらす、いわゆる位相シフトレチクルが、例えば特公昭62−50811号公報等で提案されている。 この位相シフトレチクルを使用すると、従来よりも微細なパターンの転写が可能となる。

    【0010】ところが、位相シフトレチクルについては、その製造工程が複雑になる分コストも高く、また検査及び修正方法も未だ確立されていないので、多くの問題が残されている。 そこで、位相シフトレチクルを使用しない投影露光技術として、レチクルの照明方法を改良することで転写解像を向上させる試みがなされている。 その1つの照明方法は、例えば図11の空間フィルター5aを輪帯状の開口にし、フーリエ変換面17上で照明光学系の光軸の回りに分布する照明光束をカットすることにより、レチクル9に達する照明光束に一定の傾斜を持たせるものである。

    【0011】

    【発明が解決しようとする課題】しかしながら、照明光学系のフーリエ変換面内での照明光束分布を輪帯状にするような特殊な照明方法を採用すると、確かに通常のレチクルでも解像力の向上は認められるが、レチクルの全面に渡って均一な照度分布を補償することが難しくなるといった問題点が生じた。 また、図11のように単に空間フィルター等のような部分的に照明光束をカットする部材を設けた系では、当然のことながらレチクル上又はウエハ上での照明強度(照度)を大幅に低下させることになり、照明効率の低下に伴う露光処理時間の増大という問題に直面する。 さらに、照明光学系中のフーリエ変換面には、光源からの光束が集中して通るため、空間フィルター等の遮光部材の光吸収による温度上昇が著しくなり、照明光学系の熱的な変動による性能劣化の対策(空冷等)も考える必要がある。

    【0012】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、通常のレチクルを使用しても、高解像度かつ大焦点深度が得られるとともに、照度均一性の優れた投影露光装置を提供することを目的とする。

    【0013】

    【課題を解決するための手段】本発明による投影露光装置は、例えば図1(b)に示す如く、所定のパターンが形成されたマスク(9)を照明光学系からの光で照明し、そのパターンの像を投影光学系(11)を介して感光基板(13)上に結像する投影露光装置において、その照明光学系は、パルス光を発する光源(1)と、この光源からのパルス光により面光源を形成する面光源形成手段(41)と、この面光源形成手段からの光を集光してそのマスク(9)を照明するコンデンサーレンズ(8)とを有し、その光源(1)とその面光源形成手段(41)との間にその光源(1)からのパルス光を偏向させる偏向手段(40)を配置する。

    【0014】そして、この偏向手段(40)を動かすことによりその光源(1)からのパルス光を1個又は複数個のパルス光毎にその面光源形成手段(41)のその照明光学系の光軸から偏心した複数の位置(42a及び4
    2bに対応する位置)に順次入射させ、その面光源形成手段により形成される複数の面光源が実質的に互いに分離されると共にその照明光学系の光軸に対し偏心して形成されるようにしたものである。

    【0015】この場合、その面光源形成手段は、例えば図1(a)に示すように、その照明光学系の光軸から偏心した位置に設けられた複数個のオプティカルインテグレータ(41a,41b)を有し、その偏向手段(4
    0)を動かすことにより、その光源(1)からのパルス光を1個又は複数個のパルス光毎に異なるオプティカルインテグレータに入射させるようにしてもよい。

    【0016】

    【作用】本発明による作用を図10を用いて説明する。
    説明の便宜上、面光源形成手段は2個のフライアイレンズ41a及び41bを含んで構成され、偏向手段は回転する偏角プリズム40より構成され、投影光学系11がレチクル9のレチクルパターン10の像をウエハ13上に転写するものとする。 図10において、本発明における実質的に分離した複数の2次光源(面光源)はフライアイレンズ41a及び41bの射出側面又はその近傍に形成される。 光源からの光束は光軸を中心に回転する偏角プリズム40によって偏向され、1個又は複数個のパルス光毎にフライアイレンズ41a又は41bのどちらかを照射するように同期がとられている。 ここでフライアイレンズ41a及び41bの中心は光軸AXより離れた位置にあり、形成された2次光源414a及び414
    bはレチクルパターン10のフーリエ変換面17とほぼ一致しているので、光軸AXとフライアイレンズ41
    a,41bとの距離によりこれらフライアイレンズを射出した光束のレチクル9への入射角が定まる。

    【0017】レチクル(マスク)9上に描画されたレチクルパターン10は、特に回路パターンの場合には一般に周期的なパターンを多く含んでいる。 従って1つのフライアイレンズ41aからの照明光が照射されたレチクルパターン10からは、0次回折光成分D 0 、±1次回折光成分D p ,D m及びより高次の回折光成分が、パターンの微細度に応じた方向に発生する。

    【0018】このとき、照明光束(主光線)が傾いた角度でレチクル9に入射するから、発生した各次数の回折光成分も、垂直に照明された場合に比べ、傾き(角度ずれ)をもってレチクルパターン10から発生する。 図1
    0中の照明光L130は、光軸に対してψだけ傾いてレチクル9に入射する。 照明光L130はレチクルパターン10により回折され、光軸AXに対してψだけ傾いた方向に進む0次回折光D 0 、0次回折光に対してθ pだけ傾いた+1次回折光D p及び0次回折光D 0に対してθ mだけ傾いて進む−1次回折光D mが発生する。 しかしながら、投影光学系11が両側テレセントリックであるとすると、照明光L130は投影光学系11の光軸A
    Xに対して角度ψだけ傾いてレチクルパターン10に入射するので、0次回折光D 0もまた投影光学系の光軸A
    Xに対して角度ψだけ傾いた方向に進行する。

    【0019】従って、+1次回折光D pは光軸AXに対して(θ p +ψ)の方向に進行し、−1次回折光D mは光軸AXに対して(θ m −ψ)の方向に進行する。 このとき回折角θ p 、θ mはそれぞれ sin(θ p +ψ)−sinψ=λ/P (2) sin(θ m −ψ)+sinψ=λ/P (3) である。

    【0020】ここでは、+1次回折光D p 、−1次回折光D mの両方が投影光学系11の瞳12を透過しているものとする。 レチクルパターン10の微細化に伴って回折角が増大すると先ず角度(θ p +ψ)の方向に進行する+1次回折光D pが投影光学系11の瞳12を透過できなくなる。 すなわちsin(θ p +ψ)>NA Rの関係になってくる。 しかし照明光L130が光軸AXに対して傾いて入射している為、このときの回折角でも−1
    次回折光D mは、投影光学系11を透過可能となる。 すなわちsin(θ m −ψ)<NA Rの関係になる。

    【0021】従って、ウエハ13上には0次回折光D 0
    と−1次回折光D mの2光束による干渉縞が生じる。 この干渉縞はレチクルパターン10の像であり、レチクルパターン10が1:1のラインアンドスペースのとき、
    約90%のコントラストとなってウエハ13上に塗布されたレジストに、レチクルパターン10の像をパターニングすることが可能となる。

    【0022】このときの解像限界は、 sin(θ m −ψ)=NA R (4) となるときであり、従って NA R +sinψ=λ/P P=λ/(NA R +sinψ) (5) が転写可能な最小パターンのレチクル側でのピッチである。

    【0023】一例として今sinψを0.5×NA R程度に定めるとすれば、転写可能なレチクル上のパターンの最小ピッチは P=λ/(NA R +0.5NA R ) =2λ/3NA R (6) となる。

    【0024】一方、図11に示したように、照明光の瞳17上での分布が投影光学系11の光軸AXを中心とする円形領域内である従来の露光装置の場合、解像限界は(1)式に示したようにP≒λ/NA Rであった。 従って、従来の露光装置より高い解像度が実現できることが分かる。 次に、レチクルパターンに対して特定の入射方向と入射角で露光光を照射して、0次回折光成分と1次回折光成分とを用いてウエハ上に結像パターンを形成する方法によって、焦点深度も大きくなる理由について説明する。

    【0025】図10のようにウエハ13が投影光学系1
    1の焦点位置(最良結像面)に一致している場合は、レチクルパターン10中の1点を出てウエハ13上の1点に達する各回折光は、投影光学系11のどの部分を通るものであってもすべて等しい光路長を有する。 このため従来のように0次回折光成分が投影光学系11の瞳面1
    2のほぼ中心(光軸近傍)を貫通する場合でも、0次回折光成分とその他の回折光成分とで光路長は相等しく、
    相互の波長収差も零である。 しかし、ウエハ13が投影光学系11の焦点位置に一致していないデフォーカス状態の場合、斜めに入射する高次の回折光の光路長は光軸近傍を通る0次回折光に対して焦点前方(投影光学系1
    1から遠ざかる方)では短く、焦点後方(投影光学系1
    1に近づく方)では長くなりその差は入射角の差に応じたものとなる。 従って、0次、1次、・・・の各回折光は相互に波面収差を形成して焦点位置の前後におけるボケを生じることとなる。

    【0026】前述のデフォーカスによる波面収差は、ウエハ13の焦点位置からのずれ量をΔF、各回折光がウエハ上の1点に入射するときの入射角θ wの正弦をr
    (r=sinθ w )とすると、ΔFr 2 /2で与えられる量である(このときrは各回折光の、瞳面12での光軸AXからの距離を表わす)。 従来の図11に示した投影露光装置では、0次回折光D 0は光軸AXの近傍を通るので、r(0次)=0となり、一方±1次回折光D
    p 、D mは、r(1次)=M・λ/Pとなる(Mは投影光学系の倍率)。 従って、0次回折光D 0と±1次回折光D p ,D mとのデフォーカスによる波面収差は以下のようになる。 ΔF・M 2 (λ/P) 2 /2

    【0027】一方、本発明における投影露光装置では、
    図10に示すように0次回折光成分D 0は光軸AXから角度ψだけ傾いた方向に発生するから、瞳面12における0次回折光成分の光軸AXからの距離はr(0次)=
    M・sinψである。 一方、−1次回折光成分D mの瞳面における光軸からの距離はr(−1次)=M・sin
    (θ m −ψ)となる。 そしてこのとき、sinψ=si
    n(θ m −ψ)となれば、0次回折光成分D 0と−1次回折光成分D mのデフォーカスによる相対的な波面収差は零となり、ウエハ13が焦点位置より光軸方向に若干ずれてもレチクルパターン10の像ボケは従来程大きく生じないことになる。 即ち、焦点深度が増大することになる。 また、(3)式のように、sin(θ m −ψ)+
    sinψ=λ/Pであるから、照明光束L130のレチクル9への入射角ψが、ピッチPのパターンに対して、
    sinψ=λ/2Pの関係にすれば照度深度をきわめて増大させることが可能である。

    【0028】更に、本発明は光源より発せられる照明光束(パルス光)を1個又は複数個のパルス光毎に、順番に各フライアイレンズ41a,41bに導くために、光源からの光束を光量的にわずかの損失のみで利用して、
    上記の高解像、大焦点深度の投影露光方式を実現することができる。

    【0029】

    【実施例】以下、本発明による投影露光装置の種々の実施例につき図面を参照して説明する。 図1(a)は本発明の一実施例を示し、この図1(a)において、1はレーザー光をパルス的に発生するパルスレーザーの光源である。 光源1としては、例えばパルス発光するKrFエキシマレーザー等の光源を使用することができる。 光源1から発生された光束(レーザー光)は回転する偏角プリズム40によって偏向される。 偏角プリズム40は図示省略した回転機構により照明光学系の光軸を中心に回転するように支持され、偏角プリズム40の回転とともにレーザー光の偏向方向が変化する様になっている。 その偏角プリズム40の回転に同期させて所望の偏向方向になった瞬間に光源1をパルス発光させる事により、照明光学系の光軸から離れた位置にほぼ軸対称に配置されたフライアイレンズ41a又は41bのどちらでもレーザー光で照射する事が可能となる。

    【0030】即ち、図1(a)に示す状態では光束は回転する偏角プリズム40により偏向された後に、固定された一方の偏角プリズム42aによって同じ角度だけ光軸方向に偏向されてフライアイレンズ41aに対して垂直に入射する。 この瞬間に光源1をパルス発光させれば、図1(a)に実線で示されている様にフライアイレンズ41aをレーザー光が照射する。 このフライアイレンズ41aにより形成された2次光源からの光はコンデンサーレンズ8によりほぼ平行な光束に変換されてレチクル9をフライアイレンズ41aの偏心量に応じて傾いた角度でほぼ均一な照度で照明する。 このレチクル9のパターンの像が投影光学系11によりウエハ13上のレジストに転写される。

    【0031】次に、偏角プリズム40が180°回転した瞬間に光源1をパルス発光させれば、図1(a)に破線で示すように、レーザー光は偏角プリズム40によって逆方向に偏向された後に、固定された他方の偏角プリズム42bによって同じ角度だけ光軸方向に偏向されてフライアイレンズ41bに対して垂直に入射する。 このフライアイレンズ41bにより形成された2次光源からの光もコンデンサーレンズ8によりほぼ平行な光束に変換されてレチクル9をほぼ均一な照度で照明する。 このレチクル9のパターンの像が投影光学系11によりウエハ13上のレジストに転写される。

    【0032】この様に偏角プリズム40の回転に同期してパルスレーザーの光源1を発光させ、フライアイレンズ41a及び41bをレーザー光で交互に照射すれば、
    時間平均では2つのフライアイレンズ41a及び41b
    によってレチクル9を照射しているとの実質的に等しいと言える。

    【0033】これに対して、例えば図4(a)に示すように、ハーフミラー32及びミラー31を用いて光源1
    からの光束を2分割する構成では2つのフライアイレンズ41a及び41bからの光の間に可干渉性があるためウエハ13上での結像に好ましくない影響を及ぼす虞がある。 しかしながら、図1(a)に示した構成では2つのフライアイレンズ41a,41bを交互に照射するため可干渉性の影響を除く事ができる。 この様にしてフライアイレンズ41a,41bの射出面に2つの分離した2次光源が形成され、コンデンサーレンズ8によりレチクル9がケーラー照明により照明される。

    【0034】ただし、図4(a)のハーフミラー32
    を、図4(b)に示すように、モーター32Bにより回転又は振動されるミラー32Aで置換すれば図1(a)
    と同様な作用効果が得られる。 即ち、図4(b)においては、ミラー32Aが光源1からの光束から外れているので、光源1からのレーザー光はそのままフライアイレンズ41bに入射する。 これに対して、図4(c)に示すように、ミラー32Aが光源1からのレーザー光を反射する位置に来ると、この反射されたレーザー光はミラー31で反射されてフライアイレンズ41aに入射する。 従って、ミラー32Aを回転又は振動させるのに同期して光源1をパルス発光させることにより、フライアイレンズ41a及び41bに交互にレーザー光を入射させることができる。 従って、このような回転又は振動するミラー32Aとミラー31との組合せも偏向手段の一例とみなすことができる。

    【0035】次に、図1(b)は図1(a)のフライアイレンズ41a,41bを一体化してフライアイレンズ41とした場合の実施例である。 この図1(b)においては、偏角プリズム40を回転させると、光源1からのレーザー光は固定された偏角プリズム42a又は42b
    を介してフライアイレンズ41の異なる部分に入射する。 これらフライアイレンズ41の異なる部分に入射するレーザー光により形成された2次光源からの光がそれぞれコンデンサーレンズ8を介して順次レチクル9を照明する。

    【0036】また、図5(a)及び図5(b)はそれぞれフライアイレンズ61a〜61dが4つの場合の実施例を示し、これら図5(a)及び図5(b)はそれぞれフライアイレンズを光源側から見た図である。 図5
    (a)の如くフライアイレンズ61a〜61dを配置した場合には、図1(a)の偏角プリズム40の回転により、仮に光源1から発生される光が連続光であれば、偏向された光の中心は円周71上を移動する。 本実施例ではパルス発光する光源を用い、光束がフライアイレンズ上に来た時に発光させることにより、偏角プリズム40
    の1回転ごとに4回のパルス発光で4つの光源を形成するものである。 勿論、光源の発光を制御することで4つ全てではなく一部のフライアイレンズだけに光をあてることもできる。 更に、1個のパルス光毎に別のフライアイレンズに移動するのではなく、例えば2パルス毎又は3パルス毎等に別のフライアイレンズに移動するようにしてもよい。

    【0037】また、図5(b)はフライアイレンズ61
    a〜61dの間隔を狭くしてフライアイレンズの中心を通る円周72が図5(a)の円周71よりも小さくなり、且つ4個のフライアイレンズの配置位置がそれぞれ45°回転された例である。 このように円周の大きさが変わり、フライアイレンズの配置位置が変わった場合には、偏角プリズム40による偏向角の大きさ及び光源1
    のパルス発光のタイミングを変えればよい。

    【0038】また、図6は図5(a)と等価な構成例を示し、この例では1つの大型のフライアイレンズ60を用意し、太線の枠で囲んだ矩形の領域62a,62b,
    62c及び62dに順次レーザー光を照射する。 これにより図5(a)と同じ効果を得る事ができ、偏角プリズム40の偏向角と光源のパルス発光のタイミングを調整すれば、図5(b)と等価にする事も可能となる。

    【0039】更に、任意のフライアイレンズの配置に対応するためには偏角プリズム40を図7(a)に示すように、偏角プリズム400a及び400bの2枚重ねに置き換えて、これら偏角プリズム400a及び400b
    を光軸を中心に相対的に回転可能とすればよい。 その相対的な回転により、レーザー光の偏向角ηを可変にする事が出来る。 この場合、図1(a)に示すフライアイレンズ41a,41b側の偏角プリズム42a,42b
    も、偏向角可変とするための図7(a)に示すように、
    2枚の偏角プリズム420a及び420bで置き換える。 そして、偏角プリズム420a及び420bの合成偏向角が偏角プリズム400a及び400bの合成偏向角を打ち消すように、偏角プリズム420aと420b
    との間の相対回転角を定める事は言うまでもない。 また、相対回転角が固定された状態で、1対の偏角プリズム400a,400bともう1対の偏角プリズム420
    a,420bとを一体として光軸を中心に回転することにより、レーザー光を順次異なるフライアイレンズに入射させる。

    【0040】次に、図7(a)の構成について数値的に解析する。 先ず、光源側の偏角プリズム400a及び4
    00bの頂角をそれぞれδ 1及びδ 2 、偏角プリズム4
    00a及び400bの屈折率をそれぞれn 1及びn 2とする。 これに対応して、フライアイレンズ側の偏角プリズム420a及び420bの頂角をそれぞれδ 2及びδ
    1として、偏角プリズム420a及び420bの屈折率をそれぞれn 2及びn 1とする。 また、偏角プリズム4
    00a,400b(の偏向中心)から偏角プリズム42
    0a,420b(の偏向中心)までの軸上距離をL、フライアイレンズ41a又は41bに入射するレーザー光の光軸と照明光学系の光軸との間隔をdとすると、図7
    (b)に示すように、間隔dはフライアイレンズ41
    a,41bの中心と照明光学系の光軸との距離に等しいことが望ましい。

    【0041】また、光源側の偏角プリズム400aと偏角プリズム400bとを図7(c)に示すように、相対的に回転させるとレーザー光の偏向角ηを変化させることができ、これに対応してフライアイレンズ側の偏角プリズム420aと偏角プリズム420bとを同じ角度だけ相対的に回転させることにより、レーザー光を照明光学系の光軸に平行にしてフライアイレンズに供給することができる。 そして、2枚の偏角プリズム400a及び400bの間の相対的な回転角をΔとすると、レーザー光と照明光学系の光軸との間隔dは次のようになる。

    【0042】 d=L{φ 1 2 +φ 2 2 −2φ 1 φ 2 cos(π−Δ)} 1/2ただし、φ 1及びφ 2は次のように表される。 φ 1 =δ 1 (n 1 −1)、φ 2 =δ 2 (n 2 −1) 従って、例えばフライアイレンズ41b,41aの間隔が変化したような場合には、それに追従して相対的な回転角Δを変化させることにより、フライアイレンズに入射するレーザー光の照明光学系の光軸からの距離を変化させることができる。

    【0043】次に、図2(a)はオプティカルインテグレータとしてフライアイレンズの代わりにロッド型インテグレータ52を用いた実施例である。 図2(a)において、光源1からの光束は回転する偏角プリズム40により偏向された後に、偏角プリズム42a又は42bによって照明光学系の光軸に平行になる。 偏角プリズム4
    2a又は42bを射出した光束は集光レンズ51によってロッド型インテグレータ52の入射面近傍に斜めに集光された後にこのロッド型インテグレータ52に入射し、内面反射を繰り返しながらロッド型インテグレータ52の射出面を均一に照明する。 このときロッド型インテグレータ52からの射出光の角度はロッド型インテグレータ52への入射光の角度に対応する。 ロッド型インテグレータ52の射出面からの光はレンズ53により集光されて、面55上に2つの分離した2次光源を形成する。 この2次光源は図1(b)においてフライアイレンズ41の射出面に形成される2光源と実質的に等価である。

    【0044】図2(b)は、図1(a)におけるフライアイレンズ41a,41bをロッド型インテグレータに置き換えた実施例を示す。 この図2(b)において、回転する偏角プリズム40により偏向された光束は、一方の偏角プリズム42aにより照明光学系の光軸に平行に戻された後に、集光レンズ51aにより一方のロッド型インテグレータ52aの入射面近傍に集光されてそのロッド型インテグレータ52aに入射する。 その後、光束は内面反射を繰り返してロッド型インテグレータ52a
    の射出面を均一に照明し、この射出面からの光はレンズ53aにより集光されて面55上に2次光源を形成する。

    【0045】一方、偏角プリズム40が図2(b)の状態から180°回転した状態では、偏角プリズム40により偏向された光束は、他方の偏角プリズム42bにより照明光学系の光軸に平行に戻された後に、集光レンズ51bにより他方のロッド型インテグレータ52bの入射面近傍に集光されてそのロッド型インテグレータ52
    bに入射する。 その後、光束は内面反射を繰り返してロッド型インテグレータ52bの射出面を均一に照明し、
    この射出面からの光はレンズ53bにより集光されて面55上に2次光源を形成する。 従って、面55上には等価的に互いに分離された2個の2次光源が形成されるが、これら2次光源は図1(a)においてフライアイレンズ41a,41bの射出面に形成される2次光源と実質的に等価である。

    【0046】図3(a)は、図2(b)における集光レンズ51a及び51bをそれぞれフライアイレンズ54
    a及び54bで置き換えた例を示す。 偏角プリズム42
    a又は42bを射出した光束は、それぞれフライアイレンズ54a又は54bを介してロッド型インテグレータ52a又は52bに入射する。 これによれば、レチクル9における照明光の照度均一性をより改善できる利点がある。

    【0047】図3(b)は、図1(a)における偏角プリズム40,42a,42cを3枚のミラー33〜35
    に置き換えた例を示す。 この図3(b)において、光源1からのレーザービームは、第1のミラー33、第2のミラー34及び第3のミラー35で順次反射された後にフライアイレンズ41a又は41bに入射する。 ミラー33〜35は図示省略した回転機構により一体的に照明光学系の光軸を中心として回転されるようになっている。 従って、3枚のミラー33〜35を光軸を中心に一体として回転する事によりレーザービームのフライアイレンズへの入射位置を変えるものであり、基本的には偏角プリズムを回転させる構成と同様の機能を果たす。 しかしながら、図3(b)の例では、レーザービームの反射回数が奇数回の場合にはミラーの回転の2倍の回転数でレーザービームも回転するためレーザービーム断面の対称性が悪い場合等には好都合である。

    【0048】次に露光すべきレチクルパターンに応じて、上述の照明光学系をどのように最適にするかを説明する。 分離した複数の2次光源の各位置(光軸と垂直な面内での位置)は、転写すべきレチクパターンに応じて決定(変更)するのが良い。 この場合の位置決定方法は作用の項で述べた通り、各2次光源からの照明光束が転写すべきパターンの微細化(ピッチ)に対して最適な解像度及び焦点深度の向上効果が得られるようにレチクルパターンに入射する位置(入射角ψ)を決定すればよい。

    【0049】次に、各2次光源の位置決定の具体例を図8及び図9(a)〜(d)を用いて説明する。 図8はフライアイレンズ41a,41bからレチクルパターン1
    0までの部分を模式的に表す図であり、フライアイレンズ41a,41bのレチクル側焦点面414a,414
    bが、レチクルパターン10のフーリエ変換面17と一致している。 またこのとき両者をフーリエ変換の関係とならしめるレンズ又はレンズ群を一枚のレンズ6として表してある。 更に、レンズ6のフライアイレンズ側主点からフライアイレンズ41a,41bのレチクル側焦点面414a,414bまでの距離と、レンズ6のレチクル側主点からレチクルパターン10までの距離は共にf
    であるとする。

    【0050】図9(a)及び(c)は共にレチクルパターン10中に形成される一部分のパターンの例を表わす図であり、図9(b)は図9(a)のレチクルパターンの場合に最適なフライアイレンズの中心のフーリエ変換面17(投影光学系の瞳面)での位置を示し、図9
    (d)は図9(c)のレチクルパターンの場合に最適な各フライアイレンズの位置(最適な各フライアイレンズの中心の位置、即ち各2次光源の中心)を表わす図である。

    【0051】図9(a)は、いわゆる1次元ラインアンドスペースパターンであって、透過部と遮光部が等しい幅でY方向に帯状に並び、それらがX方向にピッチPで規則的に並んでいる。 このとき、個々のフライアイレンズの最適位置は図9(b)に示すようにフーリエ変換面内に仮定したY方向の線分Lα上及び線分Lβ上の任意の位置となる。 図9(b)はレチクルパターン10に対するフーリエ変換面17を光軸AX方向から見た図であり、且つ、面17内の座標系X,Yは、同一方向からレチクルパターン10を見た図9(a)と同一にしてある。

    【0052】さて、図9(b)において、光軸AXが通る中心Cから各線分Lα及びLβまでの距離α及びβはα=βであり、λを露光波長としたとき、α=β=f・
    (1/2)・(λ/P)に等しい。 この距離α・βをf
    ・sinψで表わせば、sinψ=λ/2Pであり、これは作用の項で述べた数値と一致している。 従って各フライアイレンズの中心(各フライアイレンズのそれぞれによって作られる2次光源像の光量分布の各重心)位置が線分Lα、Lβ上にあれば、図9(a)に示す如きラインアンドスペースパターンに対して、各フライアイレンズからの照明光により発生する0次回折光と±1次回折光の内のどちらか一方との2つの回折光は、投影光学系瞳面12において光軸AXからほぼ等距離となる位置を通る。 従って前述の如く、ラインアンドスペースパターン(図9(a))に対する焦点深度を最大とすることができ、且つ高解像度を得ることができる。

    【0053】次に図9(c)はレチクルパターンがいわゆる孤立スペースパターンである場合であり、パターンのX方向(横方向)ピッチがPx、Y方向(縦方向)ピッチがPyとなっている。 図9(d)は、この場合の各フライアイレンズの最適位置を表わす図であり、図9
    (c)との位置及び回転の関係は図9(a)、(b)の関係と同じである。 図9(c)の如き、2次元パターンに照明光が入射するとパターンの2次元方向の周期性(X:Px、Y:Py)に応じた2次元方向に回折光が発生する。 図9(c)の如き2次元パターンにおいても回折光中の±1次回折光の内のいずれか一方と0次回折光とが投影光学系瞳面12において光軸AXからほぼ等距離となるようにすれば、焦点深度を最大とすることができる。 図9(c)のパターンではX方向のピッチはP
    xであるから、図9(d)に示す如く、α=β=f・
    (1/2)・(λ/Px)となる線分Lα、Lβ上に各フライアイレンズの中心があれば、パターンのX方向成分について焦点深度を最大とすることができる。 同様にr=ε=f・(1/2)・(λ/Py)となる線分L
    γ、Lε上に各フライアイレンズの中心があれば、パターンY方向成分について焦点深度を最大とすることができる。

    【0054】以上、図9(b)又は(d)に示した各位置に配置したフライアイレンズからの照明光束がレチクルパターン10に入射すると、0次回折光成分D 0と、
    +1次回折光成分D R又は−1次回折光成分D mのいずれか一方とが、投影光学系11内の瞳面12では光軸A
    Xからほぼ等距離となる光路を通る。 従って作用の項で述べたとおり、高解像度及び大焦点深度の投影露光装置が実現できる。

    【0055】以上、レチクルパターン10として図9
    (a)又は(c)に示した2例のみを考えたが、他のパターンであってもその周期性(微細度)に着目し、そのパターンからの+1次回折光成分または−1次回折光成分のいずれか一方と0次回折光成分との2光束が、投影光学系内の瞳面12では光軸AXからほぼ等距離になる光路を通るような位置に各フライアイレンズの中心を配置すればよい。 また、図9(a)及び(c)のパターン例は、ライン部とスペース部の比(デューティ比)が1:1のパターンであった為、発生する回折光中では±
    1次回折光が強くなる。 このため、±1次回折光のうちの一方と0次回折光との位置関係に着目したが、パターンがデューティ比1:1から異なる場合等では他の回折光、例えば±2次回折光のうちの一方と0次回折光との位置関係が、投影光学系瞳面12において光軸AXからほぼ等距離となるようにしてもよい。

    【0056】また、レチクルパターン10が図9(d)
    の如く2次元の周期性パターンを含む場合、特定の1つの0次回折光成分に着目したとき、投影光学系の瞳面1
    2上ではその1つの0次回折光成分を中心としてX方向(第1方向)に分布する1次以上の高次回折光成分と、
    Y方向(第2方向)に分布する1次以上の高次回折光成分とが存在し得る。 そこで、特定の1つの0次回折光成分に対して2次元のパターンの結像を良好に行うものとすると、第1方向に分布する高次回折光成分の1つと、
    第2方向に分布する高次回折光成分の1つと、特定の0
    次回折光成分との3つが、瞳面12上で光軸AXからほぼ等距離に分布するように、特定の0次回折光成分(1
    つのフライアイレンズ)の位置を調節すればよい。 例えば、図9(d)中でフライアイレンズ中心位置を点P
    ζ,Pη,Pκ,Pμのいずれかと一致させるとよい。
    点Pζ,Pη,Pκ,Pμはいずれも線分Lα又はLβ
    (X方向の周期性について最適な位置)の交点であるためX方向、Y方向のいずれのパターン方向についても最適な光源位置となる。

    【0057】尚、上述において2次元パターンとしてレチクル上の同一箇所に2次元の方向性を有するパターンを仮定したが、同一レチクルパターン中の異なる位置に異なる方向性を有する複数のパターンが存在する場合にも上記の方法を適用することができる。 レチクル上のパターンが複数の方向性又は微細度を有している場合、フライアイレンズ群の最適位置は、上述の様にパターンの各方向性及び微細度に対応したものとなるが、或いは各最適位置の平均位置にフライアイレンズを配置してもよい。 また、この平均位置は、パターンの微細度や重要度に応じた重みを加味した加重平均としてもよい。

    【0058】また、各フライアイレンズを射出した光束の0次回折光成分は、それぞれウエハに対して傾いて入射する。 このときこれらの傾いた入射光束(複数)の光量重心の方向がウエハに対して垂直でないと、ウエハ1
    3の微小デフォーカス時に、転写像の位置がウエハ面内方向にシフトするという問題が発生する。 これを防止する為には、各フライアイレンズからの照明光束(複数)
    の結像面又はその近傍の面上での光量重心の方向は、ウエハと垂直、即ち光軸AXと平行であるようにする。

    【0059】つまり、各フライアイレンズに光軸(中心線)を仮定したとき投影光学系11の光軸AXを基準としたその光軸(中心線)のフーリエ変換面内での位置ベクトルと、各フライアイレンズ群から射出される光量との積のベクトル和が零になる様にすればよい。 また、より簡単な方法としては、フライアイレンズを2m個(m
    は自然数)とし、その内のm個の位置を前述の最適化方法(図9)により決定し、残るm個は前記m個と光軸A
    Xについて対称となる位置に配置すればよい。

    【0060】尚、以上の系において、各動作部にはエンコーダ等の位置検出器を備えておくと良い。 例えば主制御系又は各駆動系は、これらの位置検出器からの位置情報を基に各構成要素の移動、回転、交換を行なう。 また、各フライアイレンズのレンズエレメントの形状であるが、通常レチクルの有効エリア又は回路パターンエリアは直方形であることが多い。 従って、フライアイレンズの各エレメントの入射面(レチクルパターンと結像関係:なぜなら射出面とレチクルパターン面はフーリエ変換の関係であり、入射面(光源側焦点面)と射出面(レチクル側焦点面)も当然フーリエ変換の関係であるため)は、レチクルパターン面の平面形状に応じた矩形であると、効率よくレチクルのパターン部のみを照射できる。

    【0061】また、各2次光源の大きさは、射出する各光束の1つあたりの開口数(レチクル上の角度分布の片幅)が、投影光学系のレチクル側開口数に対して0.1
    から0.3倍程度であるとよい。 これは0.1倍以下では転写パターン(像)の忠実度が低下し、0.3倍以上では、高解像度かつ大焦点深度の効果が薄らぐからである。

    【0062】また、本発明の実施例で示した装置において、面光源形成手段は、例えば図2(a)、図2(b)
    又は図3(a)に示す如くフライアイレンズと等価なロッド型インテグレータに置き換えても良い。 更に、上述実施例では、偏角プリズム又はミラーの回転により光束を異なる位置に入射させているが、その外に、例えば光源の前に配置された平行平面板を振動させることにより、光源からの光を照明光学系の光軸の上下に振るようにしてもよい。

    【0063】このように、本発明は上述実施例に限定されず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。

    【0064】

    【発明の効果】本発明によれば、マスクとして通常の透過及び遮光パターンが形成されたレチクルを使用しても、従来より高解像度且つ大焦点深度の投影露光装置を実現することが可能である。 しかも本発明によれば、すでに半導体生産現場で稼動中の投影露光装置の照明光学系部分を替えるだけでよく、稼動中の装置の投影光学系をそのまま利用してそれまで以上の高解像度化、即ち大集積化が可能となる利点がある。 この場合、光源からのパルス光を1個又は複数個パルス光毎に面光源形成手段の複数の位置に順次入射させているので、途中の光学系によるパルス光の損失が少ない。

    【0065】また、面光源形成手段が複数のオプティカルインテグレータを有する場合には、例えば1つの大きなオプティカルインテグレータを部分的に順次使用するのに比べて、オプティカルインテグレータの製造が容易である。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】(a)は本発明による投影露光装置の一実施例の光学系を示す構成図、(b)は図1(a)の複数のフライアイレンズを1個のフライアイレンズで置き換えた実施例を示す構成図である。

    【図2】(a)は面光源形成手段として1個のロッド型インテグレータを用いた実施例を示す構成図、(b)は複数のロッド型インテグレータを用いた実施例を示す構成図である。

    【図3】(a)は図2(b)の変形例を示す構成図、
    (b)は複数のミラーを回転させて光束を異なる位置に入射させる実施例を示す構成図である。

    【図4】(a)はハーフミラーを用いて光束を分割する場合を示す構成図、(b)は動くミラーと固定ミラーとを用いて光束を一方のフライアイレンズに入射させる場合を示す要部の構成図、(c)は動くミラーと固定ミラーとを用いて光束を他方のフライアイレンズに入射させる場合を示す要部の構成図である。

    【図5】(a)は4個のフライアイレンズを光源側から見た正面図、(b)は間隔が狭く角度位置が異なる4個のフライアイレンズを光源側から見た正面図である。

    【図6】1個の大きなフライアイレンズを光源側から見た正面図である。

    【図7】(a)は偏向角が可変の偏角プリズムを用いた実施例の要部を示す構成図、(b)は図7(a)のフライアイレンズの正面図、(c)は2枚の偏角プリズムの相対的な回転の説明図である。

    【図8】実施例におけるフライアイレンズを含む照明光学系の要部を示す構成図である。

    【図9】(a)〜(d)はそれぞれフライアイレンズの配置方法の説明に供する線図である。

    【図10】本発明の原理の説明に供する光学系の構成図である。

    【図11】従来の投影露光装置の投影原理の説明に供する光学系の構成図である。

    【符号の説明】

    1 光源 8 コンデンサーレンズ 9 レチクル 11 投影光学系 12 瞳 13 ウエハ 40,42a,42b 偏角プリズム 41,41a,41b フライアイレンズ 52,52a,52b ロッド型インテグレータ 54a,54b フライアイレンズ 400a,400b,420a,420b 偏角プリズム

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