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ゴキブリの防除管理方法及び防除管理システム

阅读:419发布:2021-04-14

专利汇可以提供ゴキブリの防除管理方法及び防除管理システム专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且【課題】ゴキブリの発生を制御するゴキブリの防除管理方法を提供する。 【解決手段】ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と油分と餌による誘引性と 温度 と湿度による生育性とを少なくとも含むゴキブリの特性情報D 1 を予めコンピュータに入 力 する第1入力工程1と、管理対象区域に於けるゴキブリの生息状況と生育環境と油分と餌の有無とゴキブリが外部から侵入する虞れの有無とゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを実地検査して得たゴキブリの発生要因情報D 2 を管理対象区域を所定のマス目に区割りした単位グリッド毎にコンピュータに入力する第2入力工程2とを備え、ゴキブリの特性情報と単位グリッド毎の発生要因情報に基づいてゴキブリ発生の危険性を単位グリッド毎に複数段階のフェーズで評価するフェーズ管理工程4と、単位グリッド毎のフェーズに対応して単位グリッド毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定工程5を具備している。 【選択図】図1,下面是ゴキブリの防除管理方法及び防除管理システム专利的具体信息内容。

ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報(D1)を予めコンピュータに入する第1入力工程(1)と、 管理対象区域(T)に於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査して得たゴキブリの発生要因情報(D2)を、上記管理対象区域(T)を所定のマス目に区割りした単位グリッド(Gi)毎に、コンピュータに入力する第2入力工程(2)とを、備え、 上記ゴキブリの特性情報(D1)と、上記単位グリッド(Gi)毎の上記発生要因情報(D2)に基づいて、ゴキブリ発生の危険性を上記単位グリッド(Gi)毎に複数段階のフェーズ(Fi)で評価するフェーズ管理工程(4)と、 上記単位グリッド(Gi)毎のフェーズ(Fi)に対応して、上記単位グリッド(Gi)毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定工程(5)を具備することを特徴とするゴキブリの防除管理方法。上記実地検査により、ゴキブリの捕獲・目撃・生息跡が確認された場合には、ゴキブリの食毒喫食試験により、ゴキブリの喫食性と、薬剤に対する抵抗性とを調査して、上記ゴキブリの特性情報(D1)に付加し、 上記対策案決定工程(5)にて、有効な薬剤によるゴキブリ対策案の決定を行う請求項1記載のゴキブリの防除管理方法。ゴキブリ対策案実行後の上記管理対象区域(T)の状況を調査して、上記単位グリッド(Gi)毎の新たなゴキブリ発生要因情報(D3)を入力し、上記フェーズ管理工程(4)にて上記単位グリッド(Gi)毎のフェーズ(Fi)に反映させるフィードバック工程(6)を備え、 上記対策案決定工程(5)に於て、上記単位グリッド(Gi)毎にゴキブリ対策案実行後の新たなゴキブリ対策案を決定する請求項1又は2記載のゴキブリの防除管理方法。ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報(D1)が予め入力された記憶手段(20)を有するコンピュータを具備し、 管理対象区域(T)に於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査して得たゴキブリの発生要因情報(D2)を、上記管理対象区域(T)を所定のマス目に区割りした単位グリッド(Gi)毎に、コンピュータに入力するための入力手段(21)を、備え、 上記ゴキブリの特性情報(D1)と上記単位グリッド(Gi)毎の発生要因情報(D2)に基づいて、ゴキブリが発生する危険性を、上記単位グリッド(Gi)毎に複数段階のフェーズ(Fi)で評価するフェーズ管理手段(22)と、 上記単位グリッド(Gi)毎のフェーズ(Fi)に対応して、上記単位グリッド(Gi)毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定手段(23)を備えたことを特徴とするゴキブリの防除管理システム。上記管理対象区域(T)に於けるゴキブリの喫食性、及び、薬剤に対する抵抗性を調査する食毒喫食試験手段(24)を備えた請求項4記載のゴキブリの防除管理システム。

ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報(D1)を予めコンピュータに入力する第1入力工程(1)と、 管理対象区域(T)に於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査し、 該実地検査により得たゴキブリの発生要因情報(D2)を、上記管理対象区域(T)を所定のマス目に区割りした単位グリッド(Gi)毎に、コンピュータに入力する第2入力工程(2)とを、備え、 上記ゴキブリの特性情報(D1)と、上記単位グリッド(Gi)毎の上記発生要因情報(D2)に基づいて、ゴキブリ発生の危険性を上記単位グリッド(Gi)毎に複数段階のフェーズ(Fi)で評価するフェーズ管理工程(4)と、 上記単位グリッド(Gi)毎のフェーズ(Fi)に対応して、上記単位グリッド(Gi)毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定工程(5)を具備することを特徴とするゴキブリの防除管理方法。上記実地検査により、ゴキブリの捕獲・目撃・生息跡が確認された場合には、ゴキブリの食毒喫食試験により、ゴキブリの喫食性と、薬剤に対する抵抗性とを調査して、上記ゴキブリの特性情報(D1)に付加し、 上記対策案決定工程(5)にて、有効な薬剤によるゴキブリ対策案の決定を行う請求項1記載のゴキブリの防除管理方法。ゴキブリ対策案実行後の上記管理対象区域(T)の状況を調査して、上記単位グリッド(Gi)毎の新たなゴキブリ発生要因情報(D3)を入力し、上記フェーズ管理工程(4)にて上記単位グリッド(Gi)毎のフェーズ(Fi)に反映させるフィードバック工程(6)を備え、 上記対策案決定工程(5)に於て、上記単位グリッド(Gi)毎にゴキブリ対策案実行後の新たなゴキブリ対策案を決定する請求項1又は2記載のゴキブリの防除管理方法。ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報(D1)が予め入力された記憶手段(20)を有するコンピュータを具備し、 管理対象区域(T)に於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査し、 該実地検査により得たゴキブリの発生要因情報(D2)を、上記管理対象区域(T)を所定のマス目に区割りした単位グリッド(Gi)毎に、コンピュータに入力するための入力手段(21)を、備え、 上記ゴキブリの特性情報(D1)と上記単位グリッド(Gi)毎の発生要因情報(D2)に基づいて、ゴキブリが発生する危険性を、上記単位グリッド(Gi)毎に複数段階のフェーズ(Fi)で評価するフェーズ管理手段(22)と、 上記単位グリッド(Gi)毎のフェーズ(Fi)に対応して、上記単位グリッド(Gi)毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定手段(23)を備えたことを特徴とするゴキブリの防除管理システム。上記管理対象区域(T)に於けるゴキブリの喫食性、及び、薬剤に対する抵抗性を調査する食毒喫食試験手段(24)を備えた請求項4記載のゴキブリの防除管理システム。

说明书全文

本発明は、ゴキブリの防除管理方法及び防除管理システムに関する。

ゴキブリは、人や農作物に危害を与える危害因子となるだけでなく、食品への異物混入や食中毒菌の汚染因子となって、食品の品質や安全性に大きな影響を与え、人の健康や生活環境に害を及ぼす存在そのものとして嫌悪されている。 従来、ゴキブリを防除する方法として、防除対象区域の全域に薬剤を散布してゴキブリを人の生活環境から遠ざける方法が採られていた(特許文献1参照)。

特開平03−48602号公報

しかし、従来の防除方法では、ゴキブリが発生する危険性が高いか低いかに関わらず全域に薬剤処理を行う為、作業効率の点で無駄が多く、能率が悪かった。また、比較的広い面積範囲に薬剤が拡散する虞れがあり、その殺虫成分により人の健康に害を及ぼす薬剤汚染リスクと環境への負荷が過大となる欠点があった。従って、いわゆる総合的有害生物管理(IPM)の観点から、決して好ましいものではなかった。

そこで、本発明は、人の健康に対する薬剤汚染リスクと環境への負荷を最小限とし、考え得る有効かつ適切な対策を組み合わせてゴキブリの発生を制御するゴキブリの防除管理方法及び防除管理システムを提供することを目的とする。

本発明に係るゴキブリの防除管理方法は、ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報を予めコンピュータに入する第1入力工程と、管理対象区域に於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査して得たゴキブリの発生要因情報を、上記管理対象区域を所定のマス目に区割りした単位グリッド毎に、コンピュータに入力する第2入力工程とを、備え、上記ゴキブリの特性情報と、上記単位グリッド毎の上記発生要因情報に基づいて、ゴキブリ発生の危険性を上記単位グリッド毎に複数段階のフェーズで評価するフェーズ管理工程と、上記単位グリッド毎のフェーズに対応して、上記単位グリッド毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定工程を具備する方法である。

また、上記実地検査により、ゴキブリの捕獲・目撃・生息跡が確認された場合には、ゴキブリの食毒喫食試験により、ゴキブリの喫食性と、薬剤に対する抵抗性とを調査して、上記ゴキブリの特性情報に付加し、上記対策案決定工程にて、有効な薬剤によるゴキブリ対策案の決定を行う方法である。 また、ゴキブリ対策案実行後の上記管理対象区域の状況を調査して、上記単位グリッド毎の新たなゴキブリ発生要因情報を入力し、上記フェーズ管理工程にて上記単位グリッド毎のフェーズに反映させるフィードバック工程を備え、上記対策案決定工程に於て、上記単位グリッド毎にゴキブリ対策案実行後の新たなゴキブリ対策案を決定する方法である。

また、本発明に係るゴキブリの防除管理システムは、ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報が予め入力された記憶手段を有するコンピュータを具備し、管理対象区域に於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査して得たゴキブリの発生要因情報を、上記管理対象区域を所定のマス目に区割りした単位グリッド毎に、コンピュータに入力するための入力手段を、備え、上記ゴキブリの特性情報と上記単位グリッド毎の発生要因情報に基づいて、ゴキブリが発生する危険性を、上記単位グリッド毎に複数段階のフェーズで評価するフェーズ管理手段と、上記単位グリッド毎のフェーズに対応して、上記単位グリッド毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定手段を備えたものである。 また、上記管理対象区域に於けるゴキブリの喫食性、及び、薬剤に対する抵抗性を調査する食毒喫食試験手段を備えたものである。

本発明のゴキブリの防除管理方法によれば、人の健康に対する薬剤汚染リスクと環境への負荷が最小限で済み、単位グリッド(単位区域)毎に考え得る有効かつ適切な対策を組み合わせてゴキブリを確実に防除できる。ゴキブリが発生する危険度を単位グリッド毎にフェーズで管理し、単位グリッド毎に最適のゴキブリ対策案の種類又は性能、及び、数量を自動的に選択でき、僅かな入力によって、適正な品質及びコストのゴキブリ対策案を単位グリッド毎に決定できる。

本発明のゴキブリの防除管理システムによれば、人の健康に対する薬剤汚染リスクと環境への負荷が最小限で済み、単位グリッド毎に考え得る有効かつ適切な対策を組み合わせてゴキブリを確実に防除できる。ゴキブリが発生する危険度を単位グリッド毎にフェーズで管理し、単位グリッド毎に最適のゴキブリ対策案の種類又は性能、及び、数量を自動的に選択でき、僅かな入力によって、適正な品質及びコストのゴキブリ対策案を単位グリッド毎に決定できる。

本発明のゴキブリの防除管理方法を示したブロック図である。

本発明のゴキブリの防除管理システムを示したブロック図である。

多層の建物の一例を示す斜視図である。

管理対象区域を説明する平面図である。

ベイト剤テストキットを示す斜視図である。

ベイト剤テストキットの断面平面図である。

以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。 図1に示すように、本発明のゴキブリの防除管理方法は、ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報D1を予めコンピュータに入力する第1入力工程1と、管理対象区域Tに於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査して得たゴキブリの発生要因情報D2をコンピュータに入力する第2入力工程2とを、備えている。

ゴキブリの特性情報D1は、ゴキブリの侵入性と誘引性と生育性の他、ゴキブリの喫食性と、行動性と、光と風による誘引性、ゴキブリが群れを成して潜伏するという集合性と、薬剤への抵抗性と、主な生育分布地域と、卵期間と幼虫期間と成虫寿命等の発育経過と、耐寒性と、温度選好性の内の全部又は一部の情報であり、さらに、種の固有生態、及び、主な有効的対策の情報を、データベースとして予めコンピュータに入力して記憶させる。 なお、本発明に於て、ゴキブリとは、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、キョウトゴキブリ、ヤマトゴキブリ、コワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ、オオゴキブリ等を包含する。

図3と図4に示すように、管理対象区域Tは、例えば、多層の建物(ビル)の各階Li(L0,L1,L2…)を、所定のマス目に区割りした複数の単位グリッド(単位区域)Gi(G1,G2,G3…)によって構成される。管理対象区域Tは、各階Li(L0,L1,L2…)の全部あるいは一部に設定しても良い。図4では、1つの単位グリッドG1に厨房Kを含有しているが、これに限定されず、厨房Kをさらに小さなマス目に区割りしても良い。即ち、ゴキブリの発生しやすい場所、例えば、シンクの返し部、コールドテーブルの中、排溝や排水枡、湿気が多い場所、冷蔵庫の裏や床との隙間、壁の隙間や割れ目等を、マス目に区割りして複数の小単位グリッドGiに分け、局所的に対応することで薬剤汚染リスクを低減する。また、給湯室や倉庫等に於ても同様である。 実地検査では、各階Liの管理対象区域T毎に、ゴキブリを対象として、目撃情報及び被害情報を聞き取り、全体を目視にて巡回調査して、ゴキブリの個体、糞、ローチスポット、卵鞘等の生息跡の有無を確認する。また、管理対象区域Tの単位グリッドGi毎に、ゴキブリを捕獲するためのトラップを配置し、ゴキブリの捕獲数を記録する。トラップの配置数は、過去の捕獲実績に基づいて決定する。即ち、厨房Kなどゴキブリの発生する虞れの多い場所には、比較的多くのトラップを設置し、事務所Cなどゴキブリの発生する虞れの少ない場所には、比較的少なくトラップを設置する。さらに、管理対象区域Tの壁・天井・床・排水溝等が清潔になっているか、また、定期的に清掃され腐敗した有機物が付着していないか等の清掃状況、段ボールや包装材が放置されていないかの整理整頓状況、食べ物や厨芥等が放置されていないか、また、ごみ箱は清掃されて厨芥等が付着していないか等の食物管理状況を、調査する。管理対象区域Tにゴキブリが外部から侵入できる隙間がないか、壁・天井・床とカウンター・棚等の間に狭い隙間がないか、パイプシャフト周囲に垂直に移動できる隙間がないか、排水口からゴキブリが侵入できない構造になっているか、厨房機器の下部は定期的に清掃されているか等を調査する。

図1に示すように、第2入力工程2では、実地検査して得たゴキブリの発生要因情報D2を、単位グリッドGi毎にコンピュータに入力し、次に、ゴキブリの特性情報D1と、単位グリッドGi毎の発生要因情報D2に基づいて、ゴキブリ発生の危険性を単位グリッドGi毎に複数段階のフェーズFiで評価するフェーズ管理工程4を備えている。 フェーズ管理工程4では、下記の表1に示すように、ゴキブリの生息状況と生育環境等に起因する危険度を6段階のフェーズF1〜フェーズF6に設定している。

フェーズ管理工程4では、単位グリッドGi毎の危険度(問題重要度)が高い順に、例えば、1箇所〜10箇所の重要管理点(CCP:critical control point)を設定するも好ましい。なお、フェーズ管理工程4では、ゴキブリの特性情報D1と発生要因情報D2に応じて、ゴキブリ発生の危険度を数値化し、その数値を単位グリッドGi毎に合算して、その合計値によってゴキブリ発生の危険性を客観的に評価して、6段階のフェーズF1〜フェーズF6に振り分けている。

次に、単位グリッドGi毎のフェーズFiに対応して、単位グリッドGi毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定工程5を具備する。 対策案決定工程5では、下記の表2に示すように、ゴキブリの対策案を決定する。

対策案決定工程5では、予めコンピュータに入力して記憶させたゴキブリ対策案を抽出して、コンピュータの表示部に表示する。具体的には、予防的対策として、適切な数のトラップを設置し、管理対象区域Tの壁・天井・床・排水溝等の清掃、整理整頓、食べ物や厨芥等の除去、ゴキブリが侵入しそうな隙間の閉鎖等を行う。 また、薬剤散布による防除対策は、従来から行われてきた薬剤散布法と、スプレードライ(SD)によって、炭酸ガスと共にプロフルトリン、シフェノトリン、フェノトリン等の薬剤を散布する方法である。 防除剤による清掃・洗浄とは、薬剤と気泡剤を混合し、排水溝や排水管等に噴射して、泡(ムース)によって、生息場所に潜伏しているゴキブリの群を捕殺する方法である。

実地検査に於て、ゴキブリの捕獲・目撃・生息跡が確認された場合には、ゴキブリの食毒喫食試験により、ゴキブリの喫食性と、薬剤に対する抵抗性とを調査する。 食毒喫食試験は、例えば、図5に示すようなベイト剤テストキット10を用いて行う。 図5と図6に示すように、ベイト剤テストキット10は、ゴキブリXが侵入可能な開口部11を有するシェルター本体12を備え、シェルター本体12の底壁面13に、複数種類のベイト剤14を散点状に配設したものである。ベイト剤14は、殺虫成分の作用点が異なるものや、誘引成分や餌成分が異なるものを複数種類用いるのが好ましい。図例では、7種類のベイト剤14を使用しており、その内の1つは、例えば、殺虫成分がフィプロニルで神経毒として作用する薬剤であり、他の1つのベイト剤14は、有効成分がヒドラメチルノンの薬剤であり、いずれも経口毒である。その他、殺虫成分として、ジノテフラン、インドキサカルブ、フィプロニルの少なくとも1つを含む薬剤を使用でき、経口以外にも経皮によって虫体内の作用点に到達する殺虫成分を用いるも好ましい。

ベイト剤14に対するゴキブリの抵抗性の発達の原因は、同じ種類のベイト剤14を長期間使用し続けることによって、ベイト剤14の誘引成分と餌成分に対する喫食性が低下し、ベイト剤14を食べなくなる個体が生き残る(行動的抵抗性)ことと、あるいは、ベイト剤14の殺虫成分に対して感受性は低下し、ベイト剤14を食べても死なない個体が生き残る(生理的抵抗性)ことの2種類の原因が知られている。 このため、管理対象区域Tに於て、複数種類のベイト剤14を試して、複数種類の内からゴキブリが良く食べるベイト剤14を特定することが、抵抗性の発達を防止し、高い防除効果を維持するために有効である。また、複数種類のベイト剤14を試すことで、薬剤に含まれる殺虫成分に対する感受性の低下を阻止できる。 ベイト剤テストキット10を、一定期間設置の後に回収し、ゴキブリが最も好んで食べたベイト剤14の種類を特定する。こうして、ゴキブリの喫食性と、薬剤に対する抵抗性とを調査して、特定したベイト剤14の種類を、ゴキブリの特性情報D1に付加する。対策案決定工程5にて、有効な薬剤によるゴキブリ対策案の決定を行う。

図5に示すように、シェルター本体12は、ゴキブリの狭い隙間を好む嗜好性を利用して、開口部11の縦幅が1mm〜30mmに設定されている。開口部11の縦幅が1mm未満であると、ゴキブリが侵入しにくくなり、縦幅が30mmを超える場合、狭い隙間を好むゴキブリの嗜好性を利用できない虞れがある。 また、シェルター本体12の底壁面13には、誘引剤15が装着されている。シェルター本体12内に誘引剤15を設けることにより、ゴキブリがシェルター本体12内に侵入する機会を増大させ、ベイト剤14に接触する確率を増大させる。その結果、ベイト剤14の摂食量を増大させることができる。

次に、ゴキブリ対策案実行後の管理対象区域Tの状況を再び実地検査により調査して、単位グリッドGi毎の新たなゴキブリ発生要因情報D3を入力し、フェーズ管理工程4にて単位グリッドGi毎のフェーズFiに反映させるフィードバック工程6を備えている。 対策案決定工程5に於て、単位グリッドGi毎にゴキブリ対策案実行後の新たなゴキブリ対策案を決定する。 本発明のゴキブリの防除管理方法は、全ての単位グリッドGiが、フェーズF2以下の危険度になるまでフェーズ管理工程4と対策案決定工程5とフィードバック工程6を繰返し実行し、管理対象区域Tの全ての単位グリッドGiがフェーズF2以下の状態を維持するよう管理する。

本発明のゴキブリの防除管理方法は、防除管理システムによって実行することができる。 即ち、図2に示すように、本発明のゴキブリの防除管理システムは、ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報D1が予め入力された記憶手段20を有するコンピュータを具備し、管理対象区域Tに於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査して得たゴキブリの発生要因情報D2を、管理対象区域Tを所定のマス目に区割りした単位グリッドGi毎に、コンピュータに入力するための入力手段21を、備えている。 さらに、ゴキブリの特性情報D1と単位グリッドGi毎の発生要因情報D2に基づいて、ゴキブリが発生する危険性を、単位グリッドGi毎に複数段階のフェーズFiで評価するフェーズ管理手段22と、単位グリッドGi毎のフェーズFiに対応して、単位グリッドGi毎にゴキブリ対策案の決定を行う対策案決定手段23を備えている。また、管理対象区域Tに於けるゴキブリの喫食性、及び、薬剤に対する抵抗性を調査する食毒喫食試験手段24を備えている。

なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、管理対象区域Tを区画形成するマス目の大きさや形状は、自由に変更でき、ゴキブリの発生する危険性が高い場所は、比較的小さなマス目に区割りし、ゴキブリの発生する危険性が低い場所は、比較的大きなマス目に区割りして、ゴキブリの発生する危険性によって大きさ及び形状の異なる単位グリッドGiを形成しても良い。

以上のように、本発明に係るゴキブリの防除管理方法は、ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報D1を予めコンピュータに入力する第1入力工程1と、管理対象区域Tに於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査して得たゴキブリの発生要因情報D2を、管理対象区域Tを所定のマス目に区割りした単位グリッドGi毎に、コンピュータに入力する第2入力工程2とを、備え、ゴキブリの特性情報D1と、単位グリッドGi毎の発生要因情報D2に基づいて、ゴキブリ発生の危険性を単位グリッドGi毎に複数段階のフェーズFiで評価するフェーズ管理工程4と、単位グリッドGi毎のフェーズFiに対応して、単位グリッドGi毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定工程5を具備するので、人の健康に対する薬剤汚染リスクと環境への負荷が最小限で済み、単位グリッドGi毎に考え得る有効かつ適切な対策を組み合わせてゴキブリを確実に防除できる。ゴキブリが発生する危険度を単位グリッドGi毎にフェーズFiで管理し、単位グリッドGi毎に最適のゴキブリ対策案の種類又は性能、及び、数量を自動的に選択でき、僅かな入力によって、適正な品質及びコストのゴキブリ対策案を単位グリッドGi毎に決定できる。即ち、IPM(Integrated Pest Management)による総合防除管理に最適なゴキブリの防除管理方法である。

また、実地検査により、ゴキブリの捕獲・目撃・生息跡が確認された場合には、ゴキブリの食毒喫食試験により、ゴキブリの喫食性と、薬剤に対する抵抗性とを調査して、ゴキブリの特性情報D1に付加し、対策案決定工程5にて、有効な薬剤によるゴキブリ対策案の決定を行うので、ゴキブリの喫食性を低下させることなく維持でき、高い防除効果を得ることができる。また、薬剤に対するゴキブリの生理的抵抗性が増強するのを抑制することできる。有効な薬剤のみをもってゴキブリを短期間で駆除することができ、薬剤汚染リスクを低減させることができる。

また、ゴキブリ対策案実行後の管理対象区域Tの状況を調査して、単位グリッドGi毎の新たなゴキブリ発生要因情報D3を入力し、フェーズ管理工程4にて単位グリッドGi毎のフェーズFiに反映させるフィードバック工程6を備え、対策案決定工程5に於て、単位グリッドGi毎にゴキブリ対策案実行後の新たなゴキブリ対策案を決定するので、ゴキブリ対策案実行後の単位グリッドGi毎に有効かつ適切な対策を組み合わせてゴキブリを確実に防除できる。また、その安全水準を長期にわたって維持できる。

また、本発明に係るゴキブリの防除管理システムは、ゴキブリの狭小な隙間への侵入性と、油分と餌による誘引性と、温度と湿度による生育性とを、少なくとも含むゴキブリの特性情報D1が予め入力された記憶手段20を有するコンピュータを具備し、管理対象区域Tに於けるゴキブリの生息状況と、ゴキブリの生育環境と、油分と餌の有無と、ゴキブリが外部から侵入する虞れの有無と、ゴキブリが好んで侵入する狭小な隙間の有無とを、実地検査して得たゴキブリの発生要因情報D2を、管理対象区域Tを所定のマス目に区割りした単位グリッドGi毎に、コンピュータに入力するための入力手段21を、備え、ゴキブリの特性情報D1と単位グリッドGi毎の発生要因情報D2に基づいて、ゴキブリが発生する危険性を、単位グリッドGi毎に複数段階のフェーズFiで評価するフェーズ管理手段22と、単位グリッドGi毎のフェーズFiに対応して、単位グリッドGi毎にゴキブリ対策案の決定をコンピュータで行う対策案決定手段23を備えたので、人の健康に対する薬剤汚染リスクと環境への負荷が最小限で済み、単位グリッドGi毎に考え得る有効かつ適切な対策を組み合わせてゴキブリを確実に防除できる。ゴキブリが発生する危険度を単位グリッドGi毎にフェーズFiで管理し、単位グリッドGi毎に最適のゴキブリ対策案の種類又は性能、及び、数量を自動的に選択でき、僅かな入力によって、適正な品質及びコストのゴキブリ対策案を単位グリッドGi毎に決定できる。即ち、IPM(Integrated Pest Management)による総合防除管理に最適なゴキブリの防除管理システムである。

また、管理対象区域Tに於けるゴキブリの喫食性、及び、薬剤に対する抵抗性を調査する食毒喫食試験手段24を備えたので、ゴキブリの喫食性を低下させることなく維持でき、高い防除効果を得ることができる。また、薬剤に対するゴキブリの生理的抵抗性が増強するのを抑制することできる。有効な薬剤のみをもってゴキブリを短期間で駆除することができ、薬剤汚染リスクを低減させることができる。

1 第1入力工程 2 第2入力工程 4 フェーズ管理工程 5 対策案決定工程 6 フィードバック工程 20 記憶手段 21 入力手段 22 フェーズ管理手段 23 対策案決定手段 24 食毒喫食試験手段 D1 ゴキブリの特性情報 D2 ゴキブリの発生要因情報 D3 新たなゴキブリ発生要因情報 T 管理対象区域 Gi 単位グリッド Fi フェーズ

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