专利汇可以提供Insecticidal composition专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PURPOSE: To obtain an insecticidal composition capable of providing high insecticidal effects with a small amount of chemical under various meteorological conditions and recognized stabilized insecticidal effects for a long period.
CONSTITUTION: The insecticidal composition is obtained by blending a benzohydroximoylazole derivative of formula I {X is halogen, alkyl, alkoxy, alkenyl, alkynyl, alkenyloxy, alkynyloxy, cycloalkylidenealkyl, alkyloxyalkyl, alkyloxyalkyloxy, formula II [R
1 is H or alkyl; R
2 is cycloalkyl, cycloalkenyl or formula III (R
4 to R
6 are alkyl, alkenyl or phenyl); m is 0-3] or formula IV (R
3 is cycloalkyl, alkylamino, alkylthio, phenyl or formula III); Y is alkyl; Z is N or CH; n is 1 or 2} with powdery active carbon in an amount of 0.5-5 pts.wt., preferably 13 pts.wt. based on 1 pt.wt. compound of formula I.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO&Japio,下面是Insecticidal composition专利的具体信息内容。
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭を含有することを特徴とする殺虫剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明のベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体は、ウンカ類、ヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類などの半翅目、コナガ、ハスモンヨトウなどの鱗翅目、イエバエ、アカイエバエなどの双翅目、イネミズゾウムシ、アズキゾウムシなどの鞘翅目、チャバネゴキブリなどの直翅目害虫及びナミハダニ、ミカンハダニなどのハダニ類に対して優れた効果を示す新規或いは、
特開平1−308260号公報等に記載される公知の化合物である。 一方、特定の農薬組成物に粉末活性炭を配合し、化合物の徐放性が付与された組成物を得る試みがなされているが(特開昭51−123829号、特開昭54−67033号、特開昭61−197503号、特開平1−102009号、特公昭57−15803号公報等)、これらの技術は、種々の気象条件下で安定した農薬の効果を期待するものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体は殺虫活性が強く、実用性は高いが、低薬量においては気象条件等により一定の殺虫効果が得られない場合がある。 昨今、農薬は作物残留及び環境汚染などの問題から使用量を減らすことが強く望まれているが、そのためには農薬化合物の持つ生理活性機能を最大限に引き出し、農薬化合物を効率的に使用する必要がある。 従って、低薬量で長期間安定した殺虫効果が得られる殺虫剤組成物の出現が望まれている。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、低薬量で長期間安定した効果を有するベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体を含有する殺虫剤組成物について鋭意研究した結果、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭を含有した殺虫剤組成物が低薬量で長期間にわたり安定した殺虫効果が得られることを見いだし本発明を完成したものである。 即ち、本発明は、一般式
【0005】
【化5】
【0006】{式中、Xはハロゲン原子、アルキル基、
ハロゲン原子で置換されてもよいアルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子で置換されてもよいアルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、アルキル基で置換されてもよいシクロアルキリデンアルキル基、
ハロゲン原子で置換されてもよいアルキルオキシアルキル基、アルキルオキシアルキルオキシ基、
【0007】
【化6】
【0008】〔式中、R1 は水素原子またはアルキル基を示し、R2 はハロゲン原子またはアルキル基で置換されてもよいシクロアルキル基、シクロアルケニル基または
【0009】
【化7】
【0010】(式中、R4 、R5 及びR6 は互いに独立してハロゲン原子で置換されてもよいアルキル基、アルケニル基またはフェニル基を示す。)を示し、mは0〜
3の整数を示す。 〕または
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R3 はハロゲン原子またはアルキル基で置換されてもよいシクロアルキル基、アルキルアミノ基、アルキルチオ基、フェニル基または化7を示し、R1及びmは前記と同一の意味を示す。)を示し、
Yはアルキル基を示し、Zは窒素原子またはメチン基を示し、nは1または2の整数を示す。 但し、他方の置換基がハロゲン原子またはアルキル基を示すことはない。 }にて表されるベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭を含有することを特徴とする殺虫剤組成物を提供するものである。
【0013】更に詳しくは、本発明は、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体1重量部に対して粉末活性炭が0.5〜5重量部を含有することを特徴とする低薬量で長期間安定した効果を有する殺虫剤組成物提供するものである。
【0014】次に、次に、本発明で使用する代表的なベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体の例を表1〜表1
1に示す。 なお、化合物番号は以下の記載に於いて参照される。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】
【表7】
【0022】
【表8】
【0023】
【表9】
【0024】
【表10】
【0025】
【表11】
【0026】本発明で使用する化合物は、以下に示す方法によって製造することができる。 製造法〈A〉
【0027】
【式9】
【0028】(式中、Aはハロゲン原子を示し、X、
Y,Z及びnは前記と同じ意味を示す。 )
【0029】即ち、一般式〔I〕で示される本発明で使用する化合物は、式〔II〕で示されるベンゾヒドロキシモイルアゾール化合物と式〔III〕で示されるハロゲン化合物を塩基の存在下で反応させ製造することができる。 本反応において、ハロゲン化合物は、当量またはそれ以上使用することができる。 また、使用することができる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類などの無機塩基類またはトリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン等の有機塩基類が挙げられる。
【0030】反応は必要ならば適当な希釈剤の存在下で行うことができる。 使用できる希釈剤としては水または不活性な有機溶媒、例えばアセトン、ブタノン等のケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等のハロゲン化されてもよい芳香族炭化水素類、石油エーテル、リグロイン等の脂肪族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類またはN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類等が挙げられる。 反応温度は0℃から反応系における還流温度までの任意の温度であり、好ましくは40℃〜10
0℃である。 反応時間は化合物により異なるが、1〜6
時間反応させればよい。 製造法〈B〉
【0031】
【式10】
【0032】(式中、Bはハロゲン原子を示し、X、
Y、Z及びnは前記と同じ意味を示す。 )
【0033】即ち、一般式〔I〕で示される本発明で使用する化合物は式〔IV〕で示されるベンゾヒドロキシモイルハライド化合物と、式〔V〕で示されるアゾールまたはトリアゾール化合物とを塩基の存在下で反応させて製造することができる。 本反応において、アゾールまたはトリアゾール化合物は塩基または溶媒をかね、当量以上使用することもできる。 また、塩基としては、A法で使用したものと同様の塩基が使用できる。
【0034】反応は必要ならば適当な希釈剤の存在下で行うことができる。 使用できる希釈剤としてはA法で使用したものと同様の希釈剤を挙げることができる。 反応温度は室温から反応系における還流温度までの任意の温度であり、好ましくは80〜130℃である。 反応時間は化合物により異なるが、2〜5時間反応させれば収率良く目的物を製造することができる。 製造法〈C〉
【0035】
【式11】
【0036】(式中、Rはアルキル基またはハロゲン置換アルキル基を示し、Dは、アルキル基またはハロゲン原子を示し、A'はハロゲン原子またはアルキルスルホニルオキシ基、置換されてもよいベンゼンスルホニルオキシ基を示し、pは0、1の整数を示し、Y、及びZは前記と同じ意味を示す。)
【0037】即ち、一般式〔VIII〕で示される本発明で使用する化合物は、式〔VI〕で示されるベンゼン環上に水酸基を有する化合物と式〔VII〕で示されるハロゲン化合物またはスルホン酸エステル化合物とを塩基の存在下で反応させ製造することができる。 本反応において、
ハロゲン化合物またはスルホン酸エステル化合物は、当量またはそれ以上使用することができる。 また、塩基としては、A法で使用したものと同様の塩基が使用できる。
【0038】反応は必要ならば適当な希釈剤の存在下で行うことができる。 使用できる希釈剤としてはA法で使用したものと同様の希釈剤を挙げることができる。 反応温度は0℃から反応系における還流温度までの任意の温度であり、好ましくは40〜120℃である。 反応時間は、化合物により異なるが、1〜8時間反応させればよい。 製造法〈D〉
【0039】
【式12】
【0040】(式中、Eはアルキル基またはフッ素原子置換アルキル基を示し、X、Y,Z及びnは前記と同じ意味を示す。)
【0041】すなわち、一般式〔X〕で示される本発明で用いる化合物は、式〔VI〕で示されるベンゼン環上に水酸基を有する化合物と〔IX〕で示されるアルコール性化合物とをトリフェニルホスフィン及びアゾジカルボン酸ジエチルまたはアゾジカルボン酸ジメチルの存在下で反応させ製造することができる。 本反応において、アルコール性化合物は当量またはそれ以上使用することができる。
【0042】反応は必要ならば適当な希釈剤の存在下で行うことができる。 使用できる希釈剤としては、A法で使用したものと同様の希釈剤をあげることができ、好ましくは、アセトニトリルまたはテトラヒドロフランをあげることができる。 反応温度は0℃から反応系における還流温度までの任意の温度であり、好ましくは、30〜
120℃である。 反応時間は化合物により異なるが0.
5〜72時間反応させればよい。
【0043】原料となる一般式〔II〕、〔IV〕及び〔V
I〕で示される化合物は以下に示すE法、F法及びG法によって製造することができる。 製造法〈E〉
【0044】
【式13】
【0045】(式中、X、Z、B及びnは前記と同じ意味を示す。)
【0046】即ち、一般式〔II〕で示されるベンゾヒドロキシモイルアゾール化合物は、式〔XI〕で示されるベンゾヒドロキシモイルハライド化合物を、例えば炭酸カリウム等の塩基の存在下で、アセトニトリル等の溶媒中にて、式〔V〕で示されるアゾールまたはトリアゾール化合物と反応させて製造することができる。 反応温度は、0℃から反応系における還流温度までの任意の温度であり、好ましくは50〜80℃である。 反応時間は、
化合物により異なるが、1〜6時間反応させればよい。
製造法〈F〉
【0047】
【式14】
【0048】(式中、X、Y、B及びnは前記と同じ意味を示す。)
【0049】即ち、一般式〔IV〕で示されるベンゾヒドロキシモイルハライド化合物は、式〔XII〕で示されるベンズアミド化合物を、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類またはクロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類等の不活性溶媒の存在下または非存在下で、五塩化燐、塩化チオニル等のハロゲン化試薬と反応させるか、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類またはベンゼン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類等の不活性溶媒の存在下で、トリフェニルホスフィンと四塩化炭素またはトリフェニルホスフィンと四臭化炭素とからなるハロゲン化剤と反応させることにより製造することができる。 この場合、四塩化炭素及び四臭化炭素は溶媒として併用することもできる。 反応温度は、0℃から反応系における還流温度までの任意の温度であり、好ましくは50〜80℃である。 反応時間は、
反応時間は、化合物により異なるが、1〜6時間反応させればよい。 製造法〈G〉
【0050】
【式15】
【0051】(式中、D、Y、Z及びpは前記と同じ意味を示す。)
【0052】即ち、一般式〔VI〕で示される化合物は、
相当するベンジルオキシ化合物〔XIII〕を、不活性溶媒、例えば、水、酢酸、アルコール類、酢酸エステル類、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒類中、パラジウム炭素を触媒として加水素分解するか、相当するベンジルオキシ化合物〔XIII〕を、ベンゼン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類またはジクロロメタン、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類等の不活性溶媒中において、三臭化ホウ素または三塩化ホウ素と反応させ、脱ベンジル化させることにより製造することができる。 反応温度は、−60℃から40℃であり、好ましくは−30℃から室温である。 反応時間は、化合物により異なるが、1〜8時間反応させればよい。
【0053】一般式〔XI〕で示される化合物は、相当するベンズアルデヒド化合物とヒドロキシアミン塩酸塩を公知の方法によって反応させ、相当するベンズアルドキシムとし、これにN−ブロモコハク酸イミド、N−クロロコハク酸イミド及び塩素等のハロゲン化剤を反応させることにより製造することができる。 一般式〔XII〕で示される化合物は、安息香酸誘導体を公知の方法により安息香酸ハライドまたは安息香酸イミダゾールとし、これにアルコキシアミンを反応させることにより製造することができる。 また、一般式〔XIII〕で示される、ベンジルオキシ化合物は、ヒドロキシ安息香酸誘導体をベンジル化した後、公知の方法により安息香酸ハライドとし、これにアルコキシアミンを反応させ、次いでE法に準じてハロゲン化した後、B法に準じて製造することができる。 次に本発明で使用する化合物の製造法を具体的に説明する。
【0054】製造例1 1−[O−イソプロピル−3−(3,3−ジメチルブトキシ)ベンゾヒドロキシモイル]−1H−1,2,4−
トリアゾールの製造 1−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)ベンゾヒドロキシモイル]−1H−1,2,4−トリアゾール1.6g
(5.6mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド100m
lに溶かし、水素化ナトリウム0.16g(6.7mmol)を加え80℃にて20分間加熱攪拌した。 約50℃まで自然冷却し、更に2−ヨードプロパン1.1g(6.5mmo
l)を加え同温度で1時間反応させて反応終了とした。
反応液は室温まで自然冷却して水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。 有機層は水洗後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を減圧下にて除き、残渣をカラムクロマトグラフィーにて精製して20℃における屈折率1.5
289の目的物1.4g(収率78%)を得た。
【0055】製造例2 1−(O−イソプロピル−3−イソペンチルベンゾヒドロキシモイル)−1H−1,2,4−トリアゾールの製造 O−イソプロピル−3−イソペンチルベンゾヒドロキシモイルクロリド1.5g(5.6mmol)、1,2,4−トリアゾール0.8g(11.6mmol)及び炭酸カリウム1.6g(11.6mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド100mlに加え、120℃にて3時間加熱攪拌して反応終了とした。 反応液は室温まで自然冷却して水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。 有機層は水洗後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を減圧下にて除き、残渣をカラムクロマトグラフィーにて精製して20℃における屈折率1.5317の目的物1.4g(収率82%)
を得た。
【0056】製造例3 1−(O−イソプロピル−3−イソブトキシベンゾヒドロキシモイル)−1H−1,2,4−トリアゾールの製造 1−(O−イソプロピル−3−ヒドロキシベンゾヒドロキシモイル)−1H−1,2,4−トリアゾール1.2g
(4.9mmol)、イソブチルブロマイド0.7g(5.1mm
ol)及び炭酸カリウム0.8g(5.8mmol)をN,N−
ジメチルホルムアミド100mlに加え、80℃にて撹拌下1時間で反応終了とした。 反応液は、自然冷却後水に注ぎ酢酸エチルにて抽出した。 有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を減圧下に除き残渣をカラムクロマトグラフィーにて精製して20℃における屈折率1.5341の目的物1.1g(収率73%)を得た。
【0057】製造例4 1−(O−イソプロピル−3−ネオペンチルオキシベンゾヒドロキシモイル)−1H−1,2,4−トリアゾールの製造 1−(O−イソプロピル−3−ヒドロキシベンゾヒドロキシモイル)−1H−1,2,4−トリアゾール2.5g
(10.0mmol)、2,2−ジメチル−1−プロパノール0.9g(10.0mmol)及びトリフェニルホスフィン2.6g(10.0mmol)をTHF40mlに溶かし、水浴中、10℃以下に冷却する。 この溶液にアゾジカルボン酸ジエチル1.7g(10.0mmol)を内温が20℃を越えない温度範囲内でゆっくり滴下する。 滴下終了後、反応液を一昼夜攪拌し、次いで60℃に加温する。 反応液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーにて精製して、20℃における屈折率1.5202の目的物0.8g
(収率25%)を得た。
【0058】製造例5 1−[3−(3,3−ジメチルブトキシ)ベンゾヒドロキシモイル]−1H−1,2,4−トリアゾールの製造法 3−(3,3−ジメチルブトキシ)ベンゾヒドロキシモイルクロリド2.3g(9.1mmol)、1,2,4−トリアゾール1.9g(27.5mmol)および炭酸カリウム1.
5g(10.9mmol)を1,2−ジメトキシエタン100
mlに加え約50℃にて8時間反応させた。 自然冷却後溶媒を減圧下に除き、残渣をカラムクロマトグラフィーにて精製して、目的物1.2g(収率46%)を得た。
【0059】製造例6 O−イソプロピル−3−イソペンチルベンゾヒドロキシモイルクロリドの製造法 O−イソプロピル−3−イソペンチルベンゾヒドロキサム酸5.4g(23.5mmol)、トリフェニルホスフィン9.9g(37.8mmol)および四塩化炭素11.6g(7
5.3mmol)をアセトニトリル200mlに加え1時間加熱還流した。 自然冷却後溶媒を減圧下に除き、残渣をカラムクロマトグラフィーにて精製して、目的物5.1g
(収率88%)を得た。
【0060】製造例7 1−(O−イソプロピル−3−ヒドロキシベンゾヒドロキシモイル)−1H−1,2,4−トリアゾールの製造法 1−(O−イソプロピル−3−ベンジルオキシベンゾヒドロキシモイル)−1H−1,2,4−トリアゾール(m.p.62〜67℃)5.0g、10%Pd−C1gを酢酸エチル150mlに加え常温で加水素分解を行った。
8時間後Pd−Cをろ別した。 ろ液を減圧下に濃縮し、
残渣をカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的の白色固体(m.p.160〜163℃)3.2g(収率89
%)を得た。
【0061】本発明で用いる粉末活性炭は、粉末状であれば使用可能である。 これらのものとしては、木材、ヤシガラ、パルプ廃液等の植物系、亜炭や瀝青炭等の石炭、石油コークス、石油残渣等の鉱物系、フェノール樹脂や尿素樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂類等を原料とし、塩化亜鉛、リン酸、硫化カリウム、リン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム等から選ばれる溶液に含浸させた後、不活性ガス雰囲気中で加熱し賦活化した薬品賦活炭、原料を炭化した後加熱した水蒸気、二酸化炭素、空気、燃焼ガスを炉内に送り込み高熱で賦活化したガス賦活炭等が挙げられ、500〜
1200平方メートル/グラムの比表面積を持つものが有効に使用できる。 粉末活性炭はベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体1重量部に対して0.5〜5重量部、
望ましくは1重量部に対して1〜3重量部の割合で配合する。
【0062】本発明の農薬組成物中には、界面活性剤として例えば、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアリールエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等、増量剤として例えば、クレー、タルク、カオリン、ベントナイト、炭酸カルシウム、硅砂等の鉱物質類、硫安、尿素などの水溶性担体類、水等、有機溶剤として例えば、キシレン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、プロパノール等のアルコール類、エチレングリコール、エチレングリコールモノプロピルエーテル等のグリコール類等、物理性向上剤としては、植物油、アルキルリン酸エステル類、リン酸塩、キサンタンガム等が挙げられ、その他にホワイトカーボン、分解防止剤、結合剤、凍結防止剤等の補助剤を配合することができ、粉剤や水和剤、粒剤、顆粒水和剤、懸濁剤等の製剤形態とすることができる。 又、他の殺虫剤あるいは殺菌剤等を混合し、混合製剤とすることもできる。
【0063】殺虫剤組成物への粉末活性炭の配合方法は、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭とを混合した後、他の原料と混合するか、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体をアセトン、ジクロロメタンなどの有機溶剤に溶かした後、粉末活性炭に吸着し、
他の原料と混合するか、あるいは全ての原料を同時に混合する方法等があるが、いずれの方法によっても配合可能である。 次に、代表的な製剤の製造方法について説明する。
【0064】粉剤の形態とする場合は、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭とを混合した後、
物理性向上剤、ホワイトカーボン、及びクレー、炭酸カルシウム等の増量剤を均一に混合するか、あるいはこれらの原料を同時に混合し、必要により粉砕して微粉化する。
【0065】水和剤の形態とする場合は、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭とを混合した後、界面活性剤、ホワイトカーボン、及びクレー、炭酸カルシウム等の増量剤を均一に混合するか、あるいはこれらの原料を同時に混合し、必要により粉砕して微粉化する。
【0066】粒剤の形態とする場合は、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭とを混合した後、
リン酸塩等の物理性向上剤、結合剤、及びクレー、タルク、炭酸カルシウム、ベントナイト等の増量剤を混合するか、これらの全原料を同時に混合した後、少量の水を加えて混練したものを小径の孔から押し出し、乾燥する。 あるいは、硅砂と少量の有機溶剤を混合したところに、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭、ホワイトカーボンの混合物を徐々に加えて混合する。
【0067】顆粒水和剤の形態とする場合は、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭とを混合した後、界面活性剤、結合剤、及びクレー、タルク、炭酸カルシウム、カオリン等の増量剤を混合するか、あるいはこれらの全原料を同時に混合した後、少量の水を加えながら混合撹拌して造粒し乾燥する。
【0068】懸濁剤の形態とする場合は、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭とを混合した後、界面活性剤、キサンタンガム等の物理性向上剤、凍結防止剤、ホワイトカーボン、及び水、有機溶媒等の増量剤を混合し、必要により粉砕する。
【0069】
【実施例】次に、本発明の実施例及び試験例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 なお、各例における部はすべて重量部を示す。
【0070】実施例1. 粉剤 化合物102を1.5部、活性炭粉末(武田薬品製、商品名:カルボラフィン)3部、PAP(日本化学工業製、ジイソプロピルホスフェートとモノプロピルホスフェートの混合物)0.3部、植物油(ホーネン製)0.
3部、ホワイトカーボン(シオノギ製薬製、商品名:カープレックス#80)1.8部、炭酸カルシウム93.
1部を均一に混合粉砕し粉剤を得る。
【0071】実施例2. 粉剤 実施例1の化合物102を化合物103に置き換え粉剤を得る。
【0072】実施例3. 粉剤 化合物134を1.5部、活性炭粉末(武田薬品製、商品名:白鷺A)4.5部、PAP(前出)0.3部、植物油(前出)0.3部、ホワイトカーボン(前出)1.
8部、クレー91.6部を均一に混合粉砕し粉剤を得る。
【0073】実施例4. 粉剤 実施例3の化合物134を化合物154に置き換え粉剤を得る。
【0074】実施例5. 粉剤 実施例3の化合物134を化合物26に置き換え粉剤を得る。
【0075】実施例6. 水和剤 化合物102を10部、粉末活性炭(カルボラフィン、
武田薬品製)30部、特殊アニオン界面活性剤(第一工業製薬製、商品名:ディクスゾールWK)5部、リグニンスルホン酸カルシウム(山陽国策パルプ製、商品名:
サンエキスP201)5部、クレー50部を均一に混合粉砕し水和剤を得る。
【0076】実施例7. 水和剤 実施例6の化合物102を化合物103に置き換え水和剤を得る。
【0077】実施例8. 水和剤 実施例6の化合物102を化合物134に置き換え水和剤を得る。
【0078】実施例9. 顆粒水和剤 化合物102を10部、粉末活性炭(関東化学製試薬)
20部、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王製、商品名:デモールN)3部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩(ライオン製、
商品名:デタージェント60)2部、カルボキシメチルセルロース(第一工業製薬製、商品名:セロゲンPR)
2部、珪藻土63部を均一に混合し、加水して混練後、
直径0.6mmの孔より押し出して造粒後、乾燥して顆粒水和剤を得る。
【0079】実施例10. 懸濁剤 化合物102を10部と粉末活性炭(関東化学製試薬)
20部を均一に混合後、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル(竹本油脂製、商品名:ニューカルゲンCP−15−200)3部、ナフタレンスルホン酸ナトリウム塩のホルマリン縮合物(竹本油脂製、商品名:
ニューカルゲンPS−P)5部、キサンタンガム0.3
部、水61.7部を湿式粉砕機で混合粉砕し懸濁剤を得る。
【0080】比較例1. 粉剤 実施例1の粉末活性炭を炭酸カルシウムに置き換え粉剤を得る。
【0081】比較例2. 粉剤 実施例2の粉末活性炭を炭酸カルシウムに置き換え粉剤を得る。
【0082】比較例3. 粉剤 実施例3の粉末活性炭をクレーに置き換え粉剤を得る。
【0083】比較例4. 粉剤 実施例4の粉末活性炭をクレーに置き換え粉剤を得る。
【0084】(比較例5.水和剤 実施例6の粉末活性炭をホワイトカーボンに置き換え水和剤を得る。
【0085】比較例6. 水和剤 実施例7の粉末活性炭をホワイトカーボンに置き換え水和剤を得る。
【0086】試験例1. 光安定性試験 実施例1〜10及び比較例1〜6の粉剤、水和剤、顆粒水和剤及び懸濁剤を用いて、光安定性試験を行った。 粉剤は30mgを、水和剤、顆粒水和剤及び懸濁剤は化合物として100ppmの希釈液5mlを8.5cm径シャーレに薄く伸ばし、ターンテーブル上に静置し、UV
ランプを照射した。 所定時間後にシャーレ中に残存する化合物量を高速液体クロマトグラフィーにて求め、残存率を算出した。 対照としてシャーレ上面をアルミ箔で覆ったものを用いて、同様に試験した。 結果を表12に示した。
【0087】
【表12】
【0088】試験例2. トビイロウンカ残効性試験 実施例1〜4、6、7及び比較例1〜6の粉剤及び水和剤を用いてトビイロウンカ幼虫に対する殺虫効果試験を行った。 実施例1〜4、比較例1〜4の粉剤をベルジャーダスターを用いて10アール当り1kg及び3kg相当量を1万分の1ア−ルのポット植え水稲に散布した。
又、実施例6、7、比較例5、6の水和剤は、有効成分が100ppm及び300ppmとなる様に水希釈調製して50mlを1万分の1ア−ルのポット植え水稲に散布した。 薬剤を散布した水稲は、遮光率0%及び50
%、通風状態及び密閉状態、一日一回降水量10mmの降雨を30分間処理及び無降雨処理の各温室に放置した。 薬剤散布の直後及び7日、14日経過後の各ポットに1ポット当り10頭のトビイロウンカ幼虫を接種し、
各ポットについて接種6日後に死虫数を調査し、死虫率を算出した。 試験は各処理区とも2連制で行った。 粉剤10ア−ル当り1kg相当、水和剤100ppm相当を散布した結果を表13、表14に示し,粉剤10ア−ル当り3kg相当、水和剤300ppm相当を散布した結果を表15、表16に示した。
【0089】
【表13】
【0090】
【表14】
【0091】
【表15】
【0092】
【表16】
【0093】
【発明の効果】ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体と粉末活性炭を含有する殺虫剤組成物は、ベンゾヒドロキシモイルアゾール誘導体が光によって分解することがなく、又、低薬量で長期にわたり種々の気象条件下で安定した殺虫効果が得られ、農薬散布量あるいは散布回数を低減することができる。 従って、作物や動植物、環境への安全性が高まるなどの効果が期待できる。
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
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