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Simulation system for vehicle

阅读:945发布:2020-11-03

专利汇可以提供Simulation system for vehicle专利检索,专利查询,专利分析的服务。并且PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a simple, general purpose simulation system for vehicles capable of simulating the steering reaction from a road surface in a real traveling vehicle by a simple constitution.
SOLUTION: The relation between the change of load Wa for pressing right and left wheels fitted to a steering device of a steering simulator to a loading surface without rotating these wheels around their axles and the change of steering torque Ta following the change of the load Wa is stored. A correction value is calculated so that the relation between a value obtained by converting self-aligning torque calculated in accordance with a signal generated by the input part of a driving simulator and a setting condition including load shared by both wheels into the torque around the steering center of the steering device and the correction value of the load shared by both wheels corresponds to the stored relation. When the right and left wheels are pressed to the loading surface, load corresponding to the correction value is applied as the load correlated to steering reaction whose transmission is simulated by the driving simulator.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO,下面是Simulation system for vehicle专利的具体信息内容。

【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】舵角入力部、駆動力入力部、制動力入力部を含む入力部と、その舵角入力部の操作反力を付与するアクチュエータを含むドライビングシミュレータ側アクチュエータとを有し、操舵反力の伝達を含む車両挙動をシミュレーションするドライビングシミュレータと、ステアリング装置に負荷を付与するアクチュエータを含む負荷付与機構を制御することで、そのステアリング装置に操舵反力に相関する負荷が付与された状態をシミュレーションするステアリングシミュレータと、その入力部により生成された信号と、予め定められた各車輪分担荷重を含む設定条件とに応じて、セルフアライニングトルクを含む制御パラメータを演算する手段とを備え、そのステアリングシミュレータは、そのステアリング装置に取り付けられた左右車輪の載置面を有すると共に、各車輪を車軸中心に回転させることなく、その負荷付与機構により各車輪を載置面に押し付け可能とされ、ドライビングシミュレータによりその伝達がシミュレーションされる操舵反力に相関する負荷を、その制御パラメータに基づきステアリングシミュレータにおいてステアリング装置に付与可能な車両用シミュレーションシステムにおいて、その載置面への負荷付与機構による左右車輪の押し付け荷重の変化と、その変化に伴う操舵トルクの変化との関係を記憶する手段と、前記設定条件として予め定められる各車輪分担荷重の補正値と、前記制御パラメータとして演算されるセルフアライニングトルクをステアリング装置の操舵中心回りのトルクに換算した値との関係が、その記憶した関係に対応するように、各補正値を演算する手段と、そのステアリング装置に取り付けられた各車輪を載置面に押し付けることで、各車輪分担荷重の補正値に対応する負荷を操舵反力に相関する負荷として付与できるように、その負荷付与機構が制御されることを特徴とする車両用シミュレーションシステム。
  • 【請求項2】その載置面への負荷付与機構による左右車輪の押し付け荷重の変化と、その変化に伴う操舵トルクの変化との関係として、その押し付け荷重をWa、操舵トルクをTaとした場合に、Ka=Wa/Taにより求められる比例定数Kaを記憶し、前記設定条件として予め定められる右車輪分担荷重をWfro、左車輪分担荷重をWflo、前記制御パラメータとして演算されるセルフアライニングトルクを前記ステアリング装置の操舵中心回りのトルクに換算した値をSAT、車輪分担荷重合計をWとして、Wfr=SAT・Ka・Wfro/W
    により右車輪分担荷重の補正値Wfrを演算し、Wfl
    =SAT・Ka・Wflo/Wにより左車輪分担荷重の補正値Wflを演算する請求項1に記載の車両用シミュレーションシステム。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、ドライバーへの操の伝達を含む車両挙動をシミュレーションするドライビングシミュレータと、ステアリング装置に操舵反力に相関する負荷が付与された状態をシミュレーションするステアリングシミュレータとを備える車両用シミュレーションシステムに関する。

    【0002】

    【従来の技術】ドライビングシミュレータとして、舵入力部、駆動力入力部、制動力入力部を含む入力部の生成信号に応じて、その舵角入力部の操作反力を付与するアクチュエータを含むドライビングシミュレータ側アクチュエータを制御することで、操舵反力の伝達を含む車両挙動をシミュレーションするものがある。 このドライビングシミュレータによれば、実車走行を行うことなくドライバーに運転感覚を与え、車両の挙動やドライバーの挙動等を評価できる。

    【0003】ステアリングシミュレータとして、台車に装着されたステアリング装置に取り付けられる左右車輪を載置面上に載置し、そのステアリング装置に負荷を付与するアクチュエータを含む負荷付与機構を制御することで、そのステアリング装置に操舵反力に相関する負荷が付与された状態をシミュレーションするものがある。
    このステアリングシミュレータによれば、実車走行を行うことなく、実車搭載前のプロトタイプのステアリング装置における負荷付与時の特性を評価できる。

    【0004】さらに、そのドライビングシミュレータとステアリングシミュレータとを組み合わせ、ドライビングシミュレータによりその伝達がシミュレーションされる操舵反力に相関する負荷を、ステアリングシミュレータにおいてステアリング装置に付与することが提案されている。 これにより、その操舵反力に相関する負荷をドライビングシミュレータの入力部の生成信号に応じて変化させることができることから、実車走行実験により膨大なデータを蓄積することなく、ステアリングシミュレータにおいてステアリング装置に多様な走行状態での操舵反力に相関する負荷を付与できる。

    【0005】そのステアリングシミュレータにおいて、
    ステアリング装置に付与する操舵反力に相関する負荷としては、各車輪の分担荷重やキングピン軸回りに作用するセルフアライニングトルク等がある。 その車輪分担荷重に対応する負荷は、その負荷付与機構によりステアリング装置に取り付けられる車輪を載置面に押し付けることで付与される。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】その操舵反力に相関する負荷は、実走車両においては各車輪と路面との間の動摩擦係数に相関する。 そのため、ステアリングシミュレータにおいてステアリング装置に取り付けられる各車輪を、車軸中心に回転させることなく載置面に押し付けた場合、車両諸元から定まる車輪分担荷重に対応する負荷をステアリング装置に付与しただけでは、実走車両における各車輪と路面との間の動摩擦係数を反映した操舵反力に相関する負荷を付与できない。 しかし、ステアリングシミュレータにおいてステアリング装置に取り付けられる車輪を載置面上で実際に車軸中心に回転させるためには、その載置面を回転ローラの外周面等により構成する必要があり、ステアリングシミュレータが大型化、複雑化して高価なものになるという問題がある。

    【0007】本発明は、上記問題を解決することのできる車両用シミュレーションシステムを提供することを目的とする。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】本発明は、舵角入力部、
    駆動力入力部、制動力入力部を含む入力部と、その舵角入力部の操作反力を付与するアクチュエータを含むドライビングシミュレータ側アクチュエータとを有し、操舵反力の伝達を含む車両挙動をシミュレーションするドライビングシミュレータと、ステアリング装置に負荷を付与するアクチュエータを含む負荷付与機構を制御することで、そのステアリング装置に操舵反力に相関する負荷が付与された状態をシミュレーションするステアリングシミュレータと、その入力部により生成された信号と、
    予め定められた各車輪分担荷重を含む設定条件とに応じて、セルフアライニングトルクを含む制御パラメータを演算する手段とを備え、そのステアリングシミュレータは、そのステアリング装置に取り付けられた左右車輪の載置面を有すると共に、各車輪を車軸中心に回転させることなく、その負荷付与機構により各車輪を載置面に押し付け可能とされ、ドライビングシミュレータによりその伝達がシミュレーションされる操舵反力に相関する負荷を、その制御パラメータに基づきステアリングシミュレータにおいてステアリング装置に付与可能な車両用シミュレーションシステムにおいて、その載置面への負荷付与機構による左右車輪の押し付け荷重の変化と、その変化に伴う操舵トルクの変化との関係を記憶する手段と、前記設定条件として予め定められる各車輪分担荷重の補正値と、前記制御パラメータとして演算されるセルフアライニングトルクをステアリング装置の操舵中心回りのトルクに換算した値との関係が、その記憶した関係に対応するように、各補正値を演算する手段と、そのステアリング装置に取り付けられた各車輪を載置面に押し付けることで、各車輪分担荷重の補正値に対応する負荷を操舵反力に相関する負荷として付与できるように、その負荷付与機構が制御されることを特徴とする。 本発明の構成によれば、載置面への負荷付与機構による左右車輪の押し付け荷重の変化と、その変化に伴う操舵トルクの変化との記憶される関係は、その左右車輪と載置面との間の動摩擦係数を反映する。 よって、ドライビングシミュレータにおいて設定条件として予め定められる各車輪分担荷重の補正値と、制御パラメータとして演算されるセルフアライニングトルクをステアリング装置の操舵中心回りのトルクに換算した値との関係を、その記憶される関係に対応させることで、各補正値はその動摩擦係数を反映したものとなる。 よって、ステアリング装置に取り付けられた左右車輪を載置面に押し付けることで、
    各補正値に対応する負荷を操舵反力に相関する負荷として付与し、実走車両における各車輪と路面との間の動摩擦係数を反映した操舵反力に相関する負荷を付与できる。 その左右車輪を載置面に押し付ける際に、各車輪を車軸中心に回転させる必要がないので、ステアリングシミュレータの構造を簡単化できる。

    【0009】その載置面への負荷付与機構による左右車輪の押し付け荷重の変化と、その変化に伴う操舵トルクの変化との関係として、その押し付け荷重をWa、操舵トルクをTaとした場合に、Ka=Wa/Taにより求められる比例定数Kaを記憶し、前記設定条件として予め定められる右車輪分担荷重をWfro、左車輪分担荷重をWflo、前記制御パラメータとして演算されるセルフアライニングトルクを前記ステアリング装置の操舵中心回りのトルクに換算した値をSAT、車輪分担荷重合計をWとして、Wfr=SAT・Ka・Wfro/W
    により右車輪分担荷重の補正値Wfrを演算し、Wfl
    =SAT・Ka・Wflo/Wにより左車輪分担荷重の補正値Wflを演算するのが好ましい。 その比例定数は載置面と各車輪との間の動摩擦係数に対応することから、各車輪分担荷重の補正値を容易に求めることができる。

    【0010】

    【発明の実施の形態】図1に示す車両用シミュレーションシステムは、図2に示すドライビングシミュレータ1
    と、図3に示すステアリングシミュレータ100とを備える。

    【0011】そのドライビングシミュレータ1は、オペレータを支持する本体2、この本体2の作動用アクチュエータ3、ステアリングホイールを模した舵角入力部4、その舵角入力部4への操作反力付加用アクチュエータ5、アクセルペダルを模した駆動力入力部6、ブレーキペダルを模した制動力入力部7、映像表示部9、および入力装置10を備える。

    【0012】その本体2は、支持プレート2aと、この支持プレート2a上に設けられるオペレータシート2b
    と、その支持プレート2aの周縁部に設けられる柵2c
    を有する。

    【0013】その本体2の作動用アクチュエータ3は複数の電動シリンダにより構成され、各電動シリンダの一端は支持プレート2aにリンク接続され、他端は床上のベース11にリンク接続される。 各電動シリンダの伸縮により本体2を任意方向に作動させることが可能とされている。 そのアクチュエータ3により本体2を作動させることで、車両挙動として車体の動きがシミュレーションされる。 この本体作動用アクチュエータ3は制御装置8に接続されている。 なお、本体作動用アクチュエータ3の構成は、車両挙動のシミュレーションを行うことができるように本体2を作動させることができれば特に限定されない。

    【0014】その舵角入力部4は、その本体2に回転操作可能に取り付けられる操作部4aと、この操作部4a
    の回転角度を検知する角度センサ4bと、この操作部4
    aの操作トルクを検知するトルクセンサ4cとを有する。 その角度センサ4bは、オペレータによる操作部4
    aの回転操作角度に応じた操舵角信号を生成して制御装置8に送る。 そのトルクセンサ4cは、オペレータによる操作部4aの操作トルクに応じた操舵トルク信号を制御装置8に送る。

    【0015】その操作反力付加用アクチュエータ5は、
    その舵角入力部4の一端に接続されるモータにより構成され、その舵角入力部4に操作反力を作用させる。 このアクチュエータ5は上記制御装置8に接続され、入力部4、6、7の生成信号に応じて制御される。 そのアクチュエータ5により舵角入力部4に操作反力を作用させることで、車両挙動として路面からステアリングホイールを介するドライバーへの操舵反力の伝達がシミュレーションされる。

    【0016】その駆動力入力部6は、その本体2に踏み込み操作可能に取り付けられる操作部6aと、この操作部6aの踏み込み量の検知センサ6bとを有する。 そのセンサ6bは、オペレータによる操作部6aの踏み込み量に応じた駆動信号を生成して制御装置8に送る。

    【0017】その制動力入力部7は、その本体2に踏み込み操作可能に取り付けられる操作部7aと、この操作部7aの踏み込み量の検知センサ7bとを有する。 そのセンサ7bは、オペレータによる操作部7aの踏み込み量に応じた制動信号を生成して制御装置8に送る。

    【0018】その映像表示部9は、例えばCRTディスプレイ等の表示器により構成され、制御装置8から送られる画像信号に応じた映像を表示する。

    【0019】上記ステアリングシミュレータ100は、
    フレーム状の本体101と左右車輪103を有する台車105と、この台車105を支持する支持機構106を備える。 その台車105に取り付けられるステアリング装置104に、その車輪103がサスペンション102
    を介して取り付けられる。

    【0020】そのステアリング装置104は、ステアリングホイール107とステアリングギヤとを備える。 そのステアリングギヤは、本実施形態ではラックピニオン型とされ、ステアリングホイール107の回転運動をラックの車両幅方向移動に変換する運動変換機構により構成され、そのステアリングホイール107の回転により両車輪103を転舵させる。 なお、ステアリングギヤの型式は特に限定されず、例えばボールスクリュー型であってもよい。

    【0021】そのステアリング装置104を操舵するためにステアリングホイール107の回転力を発生する操舵用アクチュエータ161と、そのステアリング装置1
    04の操舵反力として操舵トルクを検出するトルクセンサ162とが設けられている。 ステアリング装置104
    が電動パワーステアリング装置のように操舵補助力を発生するアクチュエータと、操舵トルク検出用センサとを有する場合、そのアクチュエータとセンサを、その操舵用アクチュエータ161とトルクセンサ162として利用するのが好ましい。

    【0022】その支持機構106は板状の左右第1支持プレート121を有する。 上記左右車輪103は、ゴム製タイヤと、このタイヤの内周に装着される金属製ホイールとを有する。 両第1支持プレート121の上面それぞれが載置面121aとされ、左方の第1支持プレート121の載置面121aに左方の車輪103が載置され、右方の第1支持プレート121の載置面121aに右方の車輪103が載置される。

    【0023】本体101の後部にはステアリング装置を介することなくサスペンションを介して後部左右車輪(図示省略)が取り付けられ、その載置面121aと同一高さの別の載置面上に載置される。 なお、4輪操舵車両のシミュレーションを行う場合、台車の後部に取り付けたステアリング装置に左右車輪を取り付け、前部左右車輪と同様にして負荷を付与するようにしてもよい。

    【0024】左右第1支持プレート121それぞれは左右支持装置110により、上下方向軸中心に回転可能、
    前後方向と左右方向に沿って移動可能に支持されている。 すなわち、各支持装置110は、図4に示すように、上記第1支持プレート121を上下方向に沿う軸1
    22中心に回転可能に支持する第2支持プレート123
    と、この第2支持プレート123をレール124を介して台車105の左右方向に沿って移動可能に支持する第3支持プレート125と、この第3支持プレート125
    をレール126を介して台車105の前後方向に沿って移動可能に支持する第4支持プレート127とを有する。 その第4支持プレート127が床等の固定側150
    に取り付けられている。

    【0025】上記ステアリング装置104に操舵反力に相関する負荷を台車105を介して付与するステアリングシミュレータ側アクチュエータを有する負荷付与機構111が設けられている。 この負荷付与機構111により付与される負荷の大きさと方向は変更可能とされている。 その負荷付与機構111は左右第1負荷付与装置1
    30と左右第2負荷付与装置140とを有する。

    【0026】各第1負荷付与装置130は、第1支持プレート121から台車105の左右車輪103を介してステアリング装置104に負荷を付与する。 すなわち、
    各第1負荷付与装置130は、第1アクチュエータ13
    1と、第2アクチュエータ132と、第3アクチュエータ133を有する。 各アクチュエータ131、132、
    133は伸縮可能な油圧式アクチュエータにより構成され、伸縮することで加振機能を奏することもできる。 なお各アクチュエータは電動式でも良い。

    【0027】各第1アクチュエータ131のシリンダチューブ131aは第2支持プレート123に上下方向軸131c中心に揺動可能に連結され、移動ロッド131
    bは第1支持プレート121に前記軸122から偏心した位置において上下方向軸131d中心に相対回転可能に連結され、前記軸122を通ることのない横方向に沿って伸縮可能とされている。 これにより、各第1アクチュエータ131により第1支持プレート121それぞれを上下方向軸122中心に回転させるモーメントを付与することで、各載置面121a上の車輪103それぞれに上下方向軸回りの負荷を付与できる。 この負荷の方向と大きさは各第1アクチュエータ131の駆動方向と駆動力とに応じて変更できる。

    【0028】各第2アクチュエータ132のシリンダチューブ132aは第3支持プレート125に上下方向軸132c中心に揺動可能に連結され、移動ロッド132
    bは第2支持プレート123に上下方向軸132d中心に揺動可能に連結され、台車105の左右方向(図4の左右方向)に沿って伸縮可能とされている。 各第3アクチュエータ133のシリンダチューブ133aは第4支持プレート127に上下方向軸133c中心に揺動可能に連結され、移動ロッド133bは第3支持プレート1
    25に上下方向軸133d中心に揺動可能に連結され、
    台車105の前後方向(図4の上下方向)に沿って伸縮可能とされている。 これにより、各第2アクチュエータ132により各第2支持プレート123を介して第1支持プレート121それぞれを台車105の左右方向に沿って移動させる横方向力を付与できる。 各第3アクチュエータ133により各第2支持プレート123と各第3
    支持プレート125を介して第1支持プレート121それぞれを台車105の前後方向に沿って移動させる横方向力を付与できる。 よって、各第2、第3アクチュエータ132、133により各載置面121a上の車輪10
    3それぞれを介して、両横方向力の合力に対応する横方向に沿う負荷をステアリング装置104に付与できる。
    この負荷の方向と大きさは各第2、第3アクチュエータ132、133の駆動方向と駆動力とに応じて変更できる。

    【0029】各第2負荷付与装置140は台車105の各サスペンション102を介してステアリング装置10
    4に負荷を付与可能な第4アクチュエータ141を有する。 各第4アクチュエータ141は上下方向に沿って伸縮可能な油圧式アクチュエータにより構成され、伸縮することで加振機能を奏することもできる。 なお各アクチュエータは電動式でも良い。 各第4アクチュエータ14
    1は、シリンダチューブ141aが固定側150に取り付けられ、伸縮ロッド141bがサスペンション102
    に接するものとされている。 これにより、各第4アクチュエータ141により、上下方向に沿ってサスペンション102を介して左右車輪103それぞれを車軸中心に回転させることなく載置面121aに押し付けることができる。 その押し付けにより左右車輪103それぞれを介してステアリング装置104にサスペンション102
    を介して上下方向に沿う負荷が付与され、その負荷は第4アクチュエータ141の伸縮によって変化する。

    【0030】なお、左右車輪103それぞれを介して付与される上下方向に沿う負荷を、サスペンション102
    側からではなく第1支持プレート121側から付与するようにしてもよい。 例えば、図3において2点鎖線で示すように、左右支持装置110を上下方向に伸縮可能な左右アクチュエータ141′により支持し、各アクチュエータ141′により各第1支持プレート121を介して左右車輪103それぞれを押し上げ、その押し上げによる各サスペンション102の上方への変位を固定側1
    50により受けられるようにする。

    【0031】上記第4アクチュエータ141の伸縮により、左右車輪103を介してステアリング装置104に付与される上下方向に沿う負荷が変化する。 これにより、横加速度によるロール運動に基づき変化する負荷が付与された状態をシミュレーションできる。 路面の粗さ変化やタイヤ構造の相違に基づく各車輪と路面との間の摩擦係数の変化は、各車輪の分担荷重と摩擦係数との積である摩擦抵抗の変化に対応する。 その摩擦抵抗の変化は各車輪103を介してステアリング装置104に付与される上下方向に沿う負荷の変化に対応する。 よって、
    各第4アクチュエータ141の伸縮により各車輪103
    に付与される上下方向に沿う負荷を変化させることにより、その摩擦係数に応じた負荷が付与された状態をシミュレーションできる。 また、各車輪103のタイヤのトレッド溝の深さや載置面121aの粗さを変更調整することで、その摩擦係数に応じた負荷が付与された状態をシミュレーションしてもよい。 実際の車両の操舵状態において車輪に作用するコーナリングフォースの変化は、
    第1支持プレート121上の左右車輪103それぞれに作用する横方向の負荷の変化に対応する。 すなわち、図5は実際の車輪に作用する負荷を示すもので、車両の進行方向(矢印aで示す)に対して車輪Tの回転面(2点鎖線bで示す)が滑り角θをなして操舵されている状態では、その車輪TにコーナリングフォースFが横方向に沿って作用し、また、セルフアライニングトルクMが上下方向軸回りに作用する。 そして、左右車輪103に付与される横方向の負荷は、各第2アクチュエータ132
    により第1支持プレート121それぞれを台車105の左右方向に沿って移動させる横方向力と、各第3アクチュエータ133により第1支持プレート121それぞれを台車105の前後方向に沿って移動させる横方向力の合力に対応する。 この合力の大きさと方向は、各第2、
    第3アクチュエータ132、133の発生圧力を変化させることで任意に変更できる。 よって、各第2、第3アクチュエータ132、133の伸縮により、変化するコーナリングフォースが付与された状態をシミュレーションできる。 実際の車両の操舵状態において車輪に作用するセルフアライニングトルクの変化は、第1支持プレート121上の左右車輪103それぞれに作用するキングピン軸まわりのモーメントの変化により対応する。 すなわち、実際の車両の車輪に作用するセルフアライニングトルクはキングピン軸回りに作用する。 そして、左右車輪103に付与される上下方向軸122まわりの負荷は、各第1アクチュエータ131により第1支持プレート121それぞれを上下方向軸122中心に回転させるモーメントに対応する。 このモーメントの大きさと方向は、各第1アクチュエータ131の駆動力を変更することで任意に変更できる。 よって、各第1アクチュエータ131の伸縮により、変化するセルフアライニングトルクが付与された状態をシミュレーションできる。

    【0032】図1に示すように、上記第1〜第4アクチュエータ131、132、133、141と操舵用アクチュエータ161とトルクセンサ162は、制御装置8
    に接続される。 また、その制御装置8に、その第1〜第4アクチュエータ131、132、133、141のストロークを検知するストロークセンサ131′、13
    2′、133′、141′と、モニタ、外部記憶装置、
    プリンタ等のデータ出力装置154が接続されている。

    【0033】その制御装置8は、ドライビングシミュレータ1を制御する第1制御部21と、ステアリングシミュレータ100を制御する第2制御部22とを有する。
    その第1制御部21と第2制御部22は、それぞれコンピュータにより構成され、互いに信号を授受可能にインターフェイスを介して接続される。 なお、その第1制御部21と第2制御部22を、両制御部21、22の機能を奏する1台のコンピュータから構成してもよい。

    【0034】その第1制御部21はドライビングシミュレーション用プログラムを記憶し、ドライビングシミュレータ側アクチュエータ3、5を上記入力部4、6、7
    の生成信号に応じてそのプログラムに従い制御する。 すなわち、そのプログラムにより設定され、あるいは入力装置10から入力される車両質量、各車輪の分担荷重、
    ホイールベースや車両重心位置やニューマティックトレール等の車両寸法諸元、車輪と接地面との間の摩擦係数等のシミュレーションのための設定条件と、上記入力部4、6、7により生成された操舵角信号、操舵トルク信号、駆動信号、制動信号とに応じて、シミュレーションのための制御パラメータを演算する。 その制御パラメータとして、セルフアライニングトルク、車両の前後方向速度、前後方向加速度、横方向速度、横方向加速度、ヨーレート、コーナリングフォース、走行距離、操舵方向等が求められるが、これらに限定されるものではない。
    その制御パラメータの算出は、実車走行試験におけるデータに基づく公知の演算式を用いて行うことができる。

    【0035】その第2制御部22は、記憶したステアリングシミュレーション用プログラムに従い負荷付与機構111を構成するステアリングシミュレータ側アクチュエータ131、132、133、141を制御する。 これにより、ステアリングシミュレータ100において、
    ステアリング装置104に操舵反力に相関する負荷が付与された状態をシミュレーションする。

    【0036】上記システムによるシミュレーションに先立ち、負荷付与機構111による載置面121aへの左右車輪103の押し付け荷重の変化と、その変化に伴うステアリング装置104の操舵トルクの変化との関係が予め求められ、その関係が第1制御部21に記憶される。 その操舵トルクは左右車輪103と載置面121a
    との間の動摩擦力に対応する。 図6に示すように、その押し付け荷重Waを第4アクチュエータ141により変化させた時の操舵トルクTaの変化をトルクセンサ16
    2により測定し、Ka=Wa/Taにより求められる比例定数Kaがその関係として記憶される。

    【0037】第1制御部21は、上記設定条件として予め定められる各車輪分担荷重の補正値と、上記制御パラメータとして演算されるセルフアライニングトルクをステアリング装置104の操舵中心回りのトルクに換算した値との関係が、その記憶した関係に対応するように、
    各補正値を演算する。 すなわち、その関係として記憶される上記比例定数Kaを含む以下の式(1)、(2)により、右車輪分担荷重の補正値Wfrと左車輪分担荷重の補正値Wflとが演算される。 その式(1)、(2)
    においては、上記設定条件として予め定められる右車輪分担荷重をWfro、左車輪分担荷重をWflo、その制御パラメータとして演算されるセルフアライニングトルクをステアリング装置104の操舵中心、すなわちステアリングホイール107の回転中心回りのトルクに換算した値をSAT、車輪分担荷重合計をW(=Wfro
    +Wflo)としている。 なお、そのセルフアライニングトルクのSATへの換算のため、ステアリング装置1
    04のステアリングホイール107の回転角変化に対する車輪103のトー角変化の減速比が、第1制御部21
    のドライビングシミュレーション用プログラムにより設定され、あるいは入力装置10から入力される設定条件とされる。

    【0038】 Wfr=SAT・Ka・Wfro/W (1) Wfl=SAT・Ka・Wflo/W (2)

    【0039】第2制御部22が負荷付与機構111の第4アクチュエータ141を制御することで、左右車輪1
    03が載置面121aに押し付けられ、各車輪分担荷重の補正値Wfr、Wflに対応する負荷が操舵反力に相関する負荷として付与される。 本実施形態では、第2制御部22は右車輪分担荷重Wfroの補正値Wfrに対応するストローク目標値を演算し、そのストローク目標値とストロークセンサによる右車輪103用第4アクチュエータ141のストローク検出値との偏差をなくすように、その第4アクチュエータ141をフィードバック制御し、また、左車輪分担荷重Wfloの補正値Wfl
    に対応するストローク目標値を演算し、そのストローク目標値とストロークセンサによる左車輪103用第4アクチュエータ141のストローク検出値との偏差をなくすように、その第4アクチュエータ141をフィードバック制御する。

    【0040】また、第2制御部22は、ドライビングシミュレータ1によりその伝達がシミュレーションされる操舵反力に相関する負荷を、その第1制御部21から送られる信号に応じて求め、その負荷を負荷付与機構11
    1を制御することでステアリング装置104に付与する。 その操舵反力に相関する負荷として、例えばキングピン軸回りに作用するセルフアライニングトルクやコーナリングフォースに対応する負荷が、第1〜第3アクチュエータ131、132、133の制御により付与される。 すなわち第2制御部22は、その操舵反力に相関する負荷に対応するストローク目標値を上記制御パラメータに基づき演算し、そのストローク目標値とストロークセンサによる第1〜第3アクチュエータ131、13
    2、133のストローク検出値との偏差をなくすように、第1〜第3アクチュエータ131、132、133
    をフィードバック制御する。

    【0041】そのセルフアライニングトルクやコーナリングフォースは、上記のように第1制御部21によりドライビングシミュレータ側アクチュエータ3、5の制御パラメータとして求められるので、そのセルフアライニングトルクやコーナリングフォースに対応する負荷は、
    その制御パラメータに対応する第1制御部からの信号により求めることができる。 この際、その制御パラメータはドライビングシミュレータ1のオペレータの操作により変化することから、多様な走行状態での操舵反力に相関する負荷を、実車走行実験により膨大なデータを蓄積することなく得ることができる。

    【0042】これにより、負荷付与機構111を構成するステアリングシミュレータ側アクチュエータ131、
    132、133、141は、ドライビングシミュレータ1によりその伝達がシミュレーションされる操舵反力に相関する負荷がステアリング装置104に付与されるように、第1制御部21から送られる信号に応じて第2制御部22によって制御される。 すなわちステアリングシミュレータ100により、実際の車両走行時における操舵反力に相関する負荷を、負荷付与機構111により台車105を介してステアリング装置104に付与することで、実際の車両においてステアリング装置104に負荷が付与された状態がシミュレーションされる。 その負荷付与機構111により付与される負荷の大きさと方向が変更可能とされているので、走行条件の変更に応じたシミュレーションができる。 また、第2制御部22は、
    ドライビングシミュレータ1の操作部4aの回転角度と同一角度だけステアリングホイール107が回転するように、第1制御部21から送られる舵角入力部4の角度センサ4bの生成信号に応じて、操舵用アクチュエータ161を制御する。 これにより、ステアリング装置10
    4は舵角入力部4の操作に対応して操舵される。

    【0043】上記第1制御部21は、上記制御パラメータに応じた制御信号を出力し、その制御信号に応じて上記本体作動用アクチュエータ3を作動させる。 また第1
    制御部21は、操作反力付加用アクチュエータ5を、第2制御部22から送られるステアリングシミュレータ1
    00のトルクセンサ162により検出されるステアリング装置104の操舵反力の検出信号に応じて制御する。
    すなわち、ドライビングシミュレータ1の舵角入力部4
    の操作反力トルクが、ステアリングシミュレータ100
    のステアリング装置104の操舵トルクに一致するように、操作反力付加用アクチュエータ5が駆動される。 これにより、そのステアリング装置104の操舵反力に対応する操作反力を舵角入力部4に付与することで、ドライビングシミュレータ1において、ステアリング装置1
    04を操舵した場合の操舵反力の伝達のシミュレーションを行うことができる。 また第1制御部21は、仮想の風景を生成するための画像信号を出力することで映像表示部9を制御する。 すなわち、シミュレートされる本体2の前後方向速度、前後方向加速度、横方向速度、横方向加速度、ヨーレート等が、その制御パラメータに対応するように本体作動用アクチュエータ3が駆動され、車速、走行距離、操舵方向等に応じて仮想風景が変化するように映像表示部9に画像信号が出力される。

    【0044】上記ドライビングシミュレータ1およびステアリングシミュレータ100によるシミュレーションに際して、ドライビングシミュレータ1によりシミュレーションされる車両挙動を示す振動波形や、ステアリング装置104の特性を示す振動波形等がデータ出力装置154に出力され、ステアリング装置104の機構や構造の解析や設計に利用される。

    【0045】上記構成によれば、載置面121aへの負荷付与機構111による左右車輪103の押し付け荷重の変化と、その変化に伴う操舵トルクの変化との記憶される関係は、その左右車輪103と載置面121aとの間の動摩擦係数を反映する。 よって、ドライビングシミュレータ1において設定条件として予め定められる各車輪分担荷重Wfro、Wfloの補正値Wfr、Wfl
    と、制御パラメータとして演算されるセルフアライニングトルクをステアリング装置104の操舵中心回りのトルクに換算した値SATとの関係を、その記憶される関係に対応させることで、各補正値Wfr、Wflはその動摩擦係数を反映したものとなる。 よって、ステアリング装置104に取り付けられた左右車輪103を載置面121aに押し付けることで、各補正値Wfr、Wfl
    に対応する負荷を操舵反力に相関する負荷として付与し、実走車両における左右車輪と路面との間の動摩擦係数を反映した操舵反力に相関する負荷を付与できる。 その左右車輪103を載置面121aに押し付ける際に、
    各車輪103を車軸中心に回転させる必要がないので、
    ステアリングシミュレータ100の構造を簡単化できる。 また、その記憶される関係として、その載置面12
    1aと各車輪103との間の動摩擦係数に対応する比例定数Kaを用いることで、各補正値Wfr、Wflを容易に求めることができる。 これにより、ドライビングシミュレータ1とステアリングシミュレータ100とを用いて多様な走行条件下でのシミュレーションを行う場合に、そのステアリングシミュレータ100において車輪を実際に回転させることなく、走行中における車輪分担荷重の負荷を簡便に模擬することができ、例えばステアリング装置104の操舵補助力発生用アクチュエータを操舵用アクチュエータ161として利用する場合に、そのアクチュエータ161の実車走行時における応答性を簡便に模擬するのに供することができる。

    【0046】本発明は上記実施形態に限定されない。 例えば、第1制御部と第2制御部を通信装置を介して接続したり、あるいは、第1制御部と第2制御部によりデータの読み書きができる共有メモリを設け、この共有メモリを介して両制御部を接続してもよい。 ステアリングシミュレータとして、台車に実際にロール運動をさせることができるものを用いてもよい。 また、ストロークセンサ131′、132′、133′、141′に代えて、
    操舵反力に相関する負荷に対応する第1〜第4アクチュエータ131、132、133、141の駆動力を検知する駆動力センサを第2制御部22に接続するようにしてもよい。 そのような駆動力センサは、例えば第1支持プレート121と第2支持プレート123との間に配置されて、第1〜第4アクチュエータ131、132、1
    33、141により付与される駆動力を検出する公知の多軸センサにより構成できる。 この場合、第2制御部2
    2は、操舵反力に相関する負荷に対応する駆動力目標値を演算し、その駆動力目標値と駆動力センサによる駆動力検出値との偏差をなくすように、第1〜第4アクチュエータ131、132、133、141をフィードバック制御する。

    【0047】

    【発明の効果】本発明によれば、実走車両における路面からの操舵反力の作用を、簡単な構造で、実車走行データを要することなく多様な走行条件下でシミュレーションできる簡便で汎用性の高い車両用シミュレーションシステムを提供できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の実施形態のドライビングシミュレータとステアリングシミュレータの構成説明図

    【図2】本発明の実施形態のドライビングシミュレータの斜視図

    【図3】本発明の実施形態のステアリングシミュレータの正面

    【図4】本発明の実施形態のステアリングシミュレータの要部の平面図

    【図5】車輪に作用する負荷の説明図

    【図6】本発明の実施形態のステアリングシミュレータにおける車輪の載置面への押し付け荷重の変化と、その変化に伴うステアリング装置の操舵トルクの変化との関係を示す図

    【符号の説明】

    1 ドライビングシミュレータ 3、5 アクチュエータ 4 舵角入力部 6 駆動力入力部 7 制動力入力部 8 制御装置 21 第1制御部 22 第2制御部 100 ステアリングシミュレータ 103 車輪 104 ステアリング装置 111 負荷付与機構 121a 載置面 161 操舵用アクチュエータ 162 トルクセンサ

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