組立式椅子

申请号 JP2015542081 申请日 2015-05-26 公开(公告)号 JP5832712B1 公开(公告)日 2015-12-16
申请人 株式会社グランドールインターナショナル; 发明人 松本 順也;
摘要 乳児、幼児、子供、大人等、老若男女が幅広く快適に使用することができる組立式椅子であって、1枚のシート(51)を用意すればよく、しかも用途との関係で該シート(51)の長さを簡単な作業で変えることができる組立式椅子を提供する。直線状辺部(11a、12a)と該直線状辺部(11a、12a)の一端部から一体延設された湾曲状辺部(11b、12b)とをそれぞれ有する一対のフレーム(11、12)と、該一対のフレーム(11、12)間に取外し可能に装着された複数の連結杆(21−23)と、該一対のフレーム(11、12)の相対する内側面に設けられた複数対の凹部(31)と、該凹部(31)に両端部が嵌合された状態で該一対のフレーム(11、12)間に取外し可能に装着された少なくとも1本の支持部材(41)と、該一対のフレーム(11、12)間にて支持部材(41)と連結杆(21−23)又は他の支持部材(42)との間に取外し可能に装架されたシート(51)とを備え、シート(51)の少なくとも一端部において、該シート(51)の幅方向に沿い複数の挿入部(61−63)が形成されており、該挿入部(61−63)の少なくとも一つに偏平なプレート(41a)が通され、また該挿入部(61−63)の他の一つに中間部が偏平に形成された支持部材(42)が通されていて、プレート(41a)を通した挿入部(61)と支持部材(41)を通した挿入部(63)の外周回りにシート(51)を巻き付けて該シート(51)の長さを調節し、かかる状態で支持部材(41、42)の両端部をフレーム(11、12)の凹部(31)に嵌合して装着するようにした。
权利要求

直線状辺部と該直線状辺部の一端部から一体延設された湾曲状辺部とをそれぞれ有する一対のフレームと、該一対のフレーム間に取外し可能に装着された複数の連結杆と、該一対のフレームの相対する内側面に設けられた複数対の凹部と、該凹部に両端部が嵌合された状態で該一対のフレーム間に取外し可能に装着された少なくとも1本の支持部材と、該一対のフレーム間にて支持部材と連結杆又は他の支持部材との間に取外し可能に装架されたシートとを備え、シートの少なくとも一端部において、該シートの幅方向に沿い複数の挿入部が形成されており、該挿入部の少なくとも一つに偏平なプレートが通され、また該挿入部の他の一つに中間部が偏平に形成された支持部材が通されていて、プレートを通した挿入部と支持部材を通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けて該シートの長さを調節し、かかる状態で支持部材の両端部をフレームの凹部に嵌合して装着するようにして成ることを特徴とする組立式椅子。シートの両端部においてそれぞれ、該シートの幅方向に沿い複数の挿入部が形成されており、該挿入部の少なくとも一つに偏平なプレートが通され、また該挿入部の他の一つに中間部が偏平に形成された支持部材が通されていて、プレートを通した挿入部と支持部材を通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けて該シートの長さを調節し、かかる状態で支持部材の両端部を一対のフレームの凹部に嵌合して装着するようにした請求項1記載の組立式椅子。シートの少なくとも一端部において、該シートの幅方向に沿い合計3本の挿入部が形成されており、該挿入部のうちで両外側の挿入部に偏平なプレートが通され、また該挿入部のうちで中側の挿入部に中間部が偏平に形成された支持部材が通されていて、プレートを通した挿入部と支持部材を通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けて該シートの長さを調節し、かかる状態で支持部材の両端部を一対のフレームの凹部に嵌合して装着するようにした請求項1又は2記載の組立式椅子。シートに股ベルトと肩ベルトが取外し可能に取付けられた請求項1〜3のいずれか一つの項記載の組立式椅子。一対のフレームの直線状辺部のそれぞれに、湾曲状辺部が一体延設された一端部にて、前後方向転倒防止用のストッパが設けられた請求項1〜4のいずれか一つの項記載の組立式椅子。一対のフレームの直線状辺部のそれぞれに、左右方向転倒防止用のストッパが取外し可能に取付けられた請求項1〜5のいずれか一つの項記載の組立式椅子。一対のフレームの湾曲状辺部の相対する内側面に両端部が嵌合され且つ正面部が該湾曲状辺部よりも突出した状態で足載せ台が取外し可能に装着された請求項1〜6のいずれか一つの項記載の組立式椅子。一対のフレームの湾曲状辺部の相対する内側面に一対の条溝が開設されており、該一対の条溝にテーブルの両端部から延設された枠部材が取外し可能に摺嵌して装着された請求項1〜7のいずれか一つの項記載の組立式椅子。

说明书全文

本発明は組立式椅子に関し、更に詳しくは、乳児、幼児、子供、大人等、老若男女が幅広く快適に使用することができる組立式椅子に関する。

従来、前記のような組立式椅子として、一対のフレームと、該一対のフレーム間に取外し可能に装着された複数の連結杆と、該一対のフレーム間に取外し可能に装架された背もたれ板及び座板と、落下防止部材や転倒防止部材等の安全用部材を備えるものが提案されている(例えば特許文献1参照)。また別の組立式椅子として、一対のフレームと、該一対のフレーム間に取外し可能に装着された複数の連結杆及び枠体と、該枠体に取外し可能に装架されたシートと、落下防止部材や転倒防止部材等の安全用部材とを備えるものも提案されている(例えば特許文献2参照)。

しかし、特許文献1のような従来の組立式椅子には、背もたれ板及び座板が木材やプラスチック等の硬質の材料で形成されているため、首や腰の座りが不充分な乳児には不向きであり、またロッキングチェアとしては使用できないという問題がある。また特許文献2のような従来の組立式椅子には、もともとが乳幼児用に作製されているため、大人には不向きであり、また複数の用途に使用できるという利点があるものの、その用途に応じて長さの異なる複数のシートを用意しなければならないという問題がある。

特許文献1や2のような従来の組立式椅子に対して、乳児、幼児、子供、大人等、老若男女が幅広く使用することができ、しかも用途に応じてシートの長さを変えることができるため、1枚のシートを用意するだけでよいものが提案されている(特許文献3参照)。

ところが、特許文献3のような従来の組立式椅子には、用途に応じてシートの長さを変えるとき、シートの端部に形成された筒状部に支持棒を通し、この支持棒に別の支持棒を添え、この状態で2本の支持棒がずれ動かないようにしつつそれらの外周回りにシートを巻き付け、かかる状態で2本の支持棒の両端部を揃えて一対のフレームの凹部に嵌合するという作業が必要であるため、かかる作業が誠に厄介という問題がある。

特開2006−68498号公報

特開2012−205616号公報

国際公開WO2015/015590号

本発明が解決しようとする課題は、乳児、幼児、子供、大人等、老若男女が幅広く快適に使用することができる組立式椅子であって、1枚のシートを用意すればよく、しかも用途との関係で該シートの長さを簡単な作業で変えることができる組立式椅子を提供する処にある。

前記の課題を解決する本発明は、直線状辺部と該直線状辺部の一端部から一体延設された湾曲状辺部とをそれぞれ有する一対のフレームと、該一対のフレーム間に取外し可能に装着された複数の連結杆と、該一対のフレームの相対する内側面に設けられた複数対の凹部と、該凹部に両端部が嵌合された状態で該一対のフレーム間に取外し可能に装着された少なくとも1本の支持部材と、該一対のフレーム間にて支持部材と連結杆又は他の支持部材との間に取外し可能に装架されたシートとを備え、シートの少なくとも一端部において、該シートの幅方向に沿い複数の挿入部が形成されており、該挿入部の少なくとも一つに偏平なプレートが通され、また該挿入部の他の一つに中間部が偏平に形成された支持部材が通されていて、プレートを通した挿入部と支持部材を通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けて該シートの長さを調節し、かかる状態で支持部材の両端部をフレームの凹部に嵌合して装着するようにして成ることを特徴とする組立式椅子に係る。

本発明に係る組立式椅子は、直線状辺部と該直線状辺部の一端部から一体延設された湾曲状辺部とをそれぞれ有する一対のフレームと、該一対のフレーム間に取外し可能に装着された複数の連結杆と、該一対のフレームの相対する内側面に設けられた複数対の凹部と、該凹部に両端部が嵌合された状態で該一対のフレーム間に取外し可能に装着された少なくとも1本の支持部材と、該一対のフレーム間にて支持部材と連結杆又は他の支持部材との間に取外し可能に装架されたシートとを備えている。詳しくは後述するように、本発明に係る組立式椅子は、一対のフレームの直線状辺部を例えば床上に置いた状態では通常の椅子として使用することができ、また一対のフレームの湾曲状辺部を例えば床上に置いた状態ではロッキングチェアとして使用することができるようになっているのである。

前記シートの少なくとも一端部には該シートの幅方向に沿い複数の挿入部が形成されており、該挿入部の少なくとも一つに偏平なプレートが通され、また該挿入部の他の一つに中間部が偏平に形成された支持部材が通されていて、プレートを通した挿入部と支持部材を通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けて該シートの長さを調節し、かかる状態で支持部材の両端部をフレームの凹部に嵌合して装着するようになっている。

連結杆の形状は任意であり、通常は断面円形、楕円形又は多形の棒材を用いるが、プレートは偏平な形状とし、例えば比較的薄い平板状とする。支持部材は中間部がプレートと同様に偏平な形状のものとし、例えば中間部は1個所又は2個所が括れたプレートよりも厚い全体として平板状にすると共に両端部は断面楕円形又は多角形とする。一対のフレームの相対する内側面に設けられた凹部は、支持部材の両端部の形状、好ましくは更に連結杆の両端部の形状に見合う形状とする。例えば、支持部材の両端部が断面楕円形となっている場合には、凹部もかかる両端部と嵌合できるように断面楕円形とし、支持部材の両端部が断面多角形となっている場合には、凹部もかかる両端部と嵌合できるように断面多角形とする。好ましくは、連結杆の両端部の形状と凹部の形状の関係も同様とする。

支持部材はその両端部を凹部に嵌合し、必要に応じてネジ止めするため、その長さはシートの幅方向長さよりも若干長くなっており、連結杆の長さも同様にシートの幅方向長さよりも若干長くなっているが、プレートはシートの幅方向長さと同等か、それよりも若干短くなっている。シートの少なくとも一端部に該シートの幅方向に沿い形成した複数の挿入部のうちで、支持部材を通す挿入部は筒状になっており、プレートを通す挿入部は筒状又は袋状になっている。

シートの一端部において、該シートの幅方向に沿い形成された複数の挿入部のうちで少なくとも一つの挿入部にプレートを通し、他の一つの挿入部に支持部材を通して、プレートを通した挿入部と支持部材を通した挿入部の外周回りにシートを巻き付け、この状態で支持部材の両端部を一対のフレームの相対する凹部に嵌合すると、該支持部材はプレートと共に固定された状態になる。シートの他端部においても同様にして支持部材の両端部を凹部に嵌合して固定するか、又はシートの他端部においては連結杆を挿入部に通し、その両端部を凹部に嵌合して固定する。結果として、長さを調節したシートも固定された状態になる。

シートの使用中に、シートに体重がかかっても、該シートの両端部における合計2本の支持部材又は1本の支持部材と1本の連結杆が一対のフレームからずれ動いたり、シートが緩むことはない。詳しくは後述するように、乳幼児が通常の椅子として使用するとき、また大人が通常の椅子として使用するとき、更には乳幼児がロッキングチェアとして使用するとき等、用途に応じて支持棒をフレームのどの位置の凹部に嵌合するかを選択でき、またシートは1枚でよく、しかもその長さを簡単に調節できる。かかるシートとしては、布製や網製のもの等を使用できるが、部分的に、例えば椅子として使用するときの座面に相当する部分に、自立性部材、例えば板材や、クッション材をシートに形成した袋状部に挿入できるようにしたもの等も使用することができる。

本発明に係る組立式椅子では、シートの両端部においてそれぞれ、該シートの幅方向に沿い複数の挿入部を形成し、該挿入部の少なくとも一つに偏平なプレートを通し、また該挿入部の他の一つに中間部が偏平に形成された支持部材を通して、プレートを通した挿入部と支持部材を通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けて該シートの長さを調節し、かかる状態で支持部材の両端部を一対のフレームの凹部に嵌合して装着するようにすることもできる。

シートの端部に形成する挿入部の本数は複数、具体的に2本以上であればよいが、合計3本とするのが好ましい。この場合、両外側の挿入部に偏平なプレートを通し、中側の挿入部に中間部が偏平に形成された支持部材を通して、プレートを通した挿入部と支持部材を通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けて該シートの長さを調節し、かかる状態で支持部材の両端部を一対のフレームの凹部に嵌合して装着する。

本発明に係る組立式椅子においては、シートに股ベルトを、更には肩ベルトを取外し可能に取付けることが好ましい。乳幼児が本発明に係る組立式椅子を使用するとき、不用意に動いて椅子から落下する危険を未然に防止するためである。

また本発明に係る組立式椅子においては、一対のフレームの直線状辺部のそれぞれに、湾曲状辺部が一体延設された一端部にて、前後方向転倒防止用のストッパを設けることが好ましく、更に一対のフレームの直線状辺部のそれぞれに、左右方向転倒防止用のストッパを取外し可能に取付けることが好ましい。これらのストッパにより、使用中の椅子が前後方向や左右方向へ転倒するのを未然に防止することができる。一対のフレームの湾曲状辺部の相対する内側面に、支持部材や連結杆と同様にして、足載せ台の両端部を取外し可能に装着し、このときに足載せ台の正面部が該湾曲状片部よりも正面側(前方側)に突出した状態となるようにすると、詳しくは後述するように、本発明に係る組立式椅子をロッキングチェアとして使用するとき、かかる足載せ台の正面部が転倒防止用のストッパとして機能する。

更に本発明に係る組立式椅子においては、一対のフレームの湾曲状辺部の相対する内側面に一対の条溝を開設し、該一対の条溝にテーブルの両端部から延設されたフレームを取外し可能に摺嵌することが好ましい。飲食、特に乳幼児の飲食に誠に便利であるからである。

本発明に係る組立式椅子によると、背もたれ面や座面がシート、通常は布製や網製のシートで形成されているため、首や腰の座りが不充分な乳児でも使用することができ、ロッキングチェアとしても使用できる。また背もたれ面や座面を形成するシートは1枚でよく、その長さが簡単な作業で調節できる。本発明に係る組立式椅子によると、乳児、幼児、子供、大人等、老若男女が幅広く快適に使用することができるのである。

本発明に係る組立式椅子を例示する全体斜視図。

図1の組立式椅子においてフレームの凹部に連結杆が装着された状態を示す正面側から見た部分拡大断面図。

図1の組立式椅子においてフレームの凹部に支持部材が装着された状態を示す正面側から見た部分拡大断面図。

図1の組立式椅子に用いたシートを示す展開図。

図1の組立式椅子に用いた支持部材を示す拡大正面図。

図1の組立式椅子に用いた他の支持部材を示す拡大正面図。

図1の組立式椅子のシートの一端部において支持部材を通した挿入部とプレートを通した挿入部の外周回りにシートを巻き付ける直前の状態を示す部分拡大断面図。

図7の状態から支持部材を通した挿入部とプレートを通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けた後の状態を示す部分拡大断面図。

本発明に係る他の組立式椅子のシートの一端部において支持部材を通した挿入部とプレートを通した挿入部の外周回りにシートを巻き付ける直前の状態を示す部分拡大断面図。

図9の状態から支持部材を通した挿入部とプレートを通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けた後の状態を示す部分拡大断面図。

図1の組立式椅子においてフレームの直線状辺部に取付けた左右方向転倒防止用のストッパを示す部分拡大斜視図。

図1の組立式椅子においてテーブルを示す拡大平面図。

図10のテーブルの枠部材をフレームの条溝に差し込んだ状態を示す部分拡大断面図。

図1の組立式椅子において足載せ台を示す拡大断面図。

図1の組立式椅子の他の使用状態を例示する全体斜視図。

図1の組立式椅子の更に他の使用状態を例示する全体斜視図。

図1の組立式椅子を示す部分拡大底面図。

図1は本発明に係る組立式椅子を例示する全体斜視図である。図1に例示した組立式椅子は、一対のフレーム11,12の直線状辺部11a,12aを床上に置き、主に乳幼児用の通常の椅子として使用する場合を例示している。図1に例示した組立式椅子は、直線状辺部11a,12aと直線状辺部11a,12aの一端部から一体延設された湾曲状辺部11b,12bとをそれぞれ有する一対のフレーム11,12と、一対のフレーム11,12の間に取外し可能に装着された複数の連結杆21〜23と、一対のフレーム11,12の相対する内側面に設けられた複数対の凹部31,31・・と、凹部31,31・・に両端部が嵌合された支持棒41,42と、一対のフレーム11,12間にて一方の支持棒41と他方の支持棒42との間に取外し可能に装架されたシート51とを備えている。

シート51の一端部(上端部)にはシート51の幅方向に沿い合計3本の挿入部61〜63が横方向に並列で形成されており、挿入部61,62は袋状に形成され、挿入部63は筒状に形成されていて、両外側の挿入部61,62には偏平なプレート41a,41bが通され、中側の挿入部63には支持部材41が通されている。シート51の一端部では、プレート41a,41bを通した挿入部61,62と支持部材41を通した挿入部63の外周回りにシート51を巻き付けてシート51の長さを調節し、かかる状態で支持部材41の両端部を一対のフレーム11,12の凹部31,31に嵌合している。説明を省略するがシート51の他端部(下端部)も同様の構成になっている。

図1に例示した本発明に係る組立式椅子には、シート51のほぼ中央部に股ベルト71と肩ベルト72が取外し可能に取付けられている。また一対のフレーム11,12の直線状辺部11a,12aのそれぞれに、湾曲状辺部11b,12bが一体延設された一端部にて、前後方向転倒防止用の爪状のストッパ81a,82aが前方に突設されている。更に一対のフレーム11,12の直線状辺部11a,12aのそれぞれ両端部に左右方向転倒防止用のストッパ81b,81c,82b,82cが取外し可能に取付けられている。更にまた一対のフレーム11,12の相対する内側面に一対の条溝11c,12cが開設されており、一対の条溝11c,12cにテーブル73の両端部から延設された枠部材73a,73bが取外し可能に摺嵌されている。そして一対のフレーム11,12の凹部31,31には足載せ台74の両端部が嵌合されており、足載せ台74の正面部74aは一対のフレーム11,12の湾曲状辺部11b,12bよりも正面側(前方側)に突出している。

図2は図1の組立式椅子においてフレームに連結杆が装着された状態を示す正面側から見た部分拡大断面図である。連結杆23の一端部の断面及びフレーム11の湾曲状辺部11bの内側面に設けられた凹部31の断面は共に偏平な楕円形状に形成されており、連結杆23の一端部が湾曲状辺部11bの凹部31に嵌合されている。湾曲状辺部11bには凹部31を臨んで孔91a穿設されており、連結杆23の一端部の中央軸線部にはネジ溝23aが設けられていて、ネジ91を孔91aを通してネジ溝23aに螺合し、締め付けることにより、連結杆23の一端部を湾曲状辺部11bの凹部31に取外し可能に装着している。説明を省略するが、連結杆23の他端部と湾曲状辺部12bの凹部31との関係も同様になっており、これらの関係は他の連結杆21,22についても同様になっている。

図3は図1の組立式椅子においてフレームに支持部材が装着された状態を示す正面側から見た部分拡大断面図である。支持部材41の一端部の断面及びフレーム11の湾曲状辺部11bの内側面に設けられた凹部31の断面は共に偏平な楕円形状に形成されており、支持部材41の一端部が湾曲状辺部11bの凹部31に嵌合されている。湾曲状辺部11bには凹部31を臨んで孔92aが穿設されており、支持部材41の一端部の中央軸線部にはネジ溝41dが設けられていて、図示しないネジを孔92aを通してネジ溝41dに螺合し、締め付けることができるようになっているが、図面の場合には前記のように嵌合するだけで支持部材41の一端部を湾曲状辺部11bの凹部31に取外し可能に装着している。説明を省略するが、支持部材41の他端部と湾曲状辺部12bの凹部31との関係も同様になっており、これらの関係は他の支持部材42についても同様になっている。

図4は図1の組立式椅子に用いたシートを示す展開図であり、図5及び図6は図1の組立式椅子に用いた支持部材を示す拡大正面図である。シート51は全体として長方形に形成されており、長さ方向の両端部にそれぞれ、詳しくは後述するように、幅方向に沿い合計3本の挿入部が形成されていて、中間部が2重の袋状になっており、座面用のクッション板51aや図示しない背もたれ用のクッション板を収納できるようになっている。支持部材41はシート51の一端部(上端部)の挿入部に通されるもので、中間部が緩やかに括れた全体としては偏平な形状になっており、両端部にフレーム11,12の凹部31,31・・と嵌合する断面楕円形の突出部が形成されている。また支持部材42はシート51の他端部(下端部)の挿入部に通されるもので、中間部が2個所で緩やかに括れた全体としては偏平な形状になっており、両端部にフレーム11,12の凹部31,31・・と嵌合する断面楕円形の突出部が形成されている。

図7は図1の組立式椅子のシートの一端部において支持部材を通した挿入部とプレートを通した挿入部の外周回りにシートを巻き付ける直前の状態を示す部分拡大断面図であり、また図8は図7の状態から支持部材を通した挿入部とプレートを通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けた後の状態を示す部分拡大断面図である。図7において、シート51の一端部(上端部)にはシート51の幅方向に沿い合計3本の挿入部61〜63が横方向に並列で形成されており、挿入部61,62は袋状に形成され、挿入部63は筒状に形成されていて、両外側の挿入部61,62には偏平なプレート41a,41bが通され、中側の挿入部63には支持部材41が通されている。図8において、シート51の一端部では、プレート41a,41bを通した挿入部61,62と支持部材41を通した挿入部63の外周回りにシート51を巻き付けてシート51の長さを調節し、かかる状態で支持部材41の両端部を一対のフレーム11,12の凹部31,31に嵌合する。説明を省略するがシート51の他端部(下端部)も、支持部材41が支持部材42に代わっているだけで、同様の構成になっている。

実際の手順では例えば、連結杆23のネジ91,92(但し、ネジ92は図示しない、以下同じ)を緩め、凹部31,31・・から支持部材41を取外して、支持部材41を通した挿入部63及びプレート41a,41bを通した挿入部61,62の外周回りに図7及び図8について前記した手順でシート51の端部を巻き付けてその長さを調節し、再び支持棒41の両端部を適宜に選択した凹部31,31・・にあてがった状態でネジ91,92を締め付けて、支持棒41の両端部を凹部31,31・・に嵌合し、長さを調節したシート51を一方の支持棒41と他方の支持棒42との間に取外し可能に装架する。

図9は他の組立式椅子のシートの一端部において支持部材を通した挿入部とプレートを通した挿入部の外周回りにシートを巻き付ける直前の状態を示す部分拡大断面図であり、また図10は図9の状態から支持部材を通した挿入部とプレートを通した挿入部の外周回りにシートを巻き付けた後の状態を示す部分拡大断面図である。図9において、シート52の一端部(上端部)にはシート52の幅方向に沿い合計2本の挿入部64,65が縦方向に並列で形成されており、挿入部64は袋状に形成され、挿入部65は筒状に形成されていて、外側の挿入部64には偏平なプレート41cが通され、中側の挿入部65には支持部材43が通されている。図10において、シート52の一端部では、プレート41cを通した挿入部64と支持部材43を通した挿入部65の外周回りにシート52を巻き付けてシート52の長さを調節し、かかる状態で支持部材53の両端部を一対のフレームの凹部に嵌合する。

図11は図1の組立式椅子においてフレームの直線状辺部に取付けた左右方向転倒防止用のストッパを示す部分拡大斜視図である。ストッパ81bは半球体の中央部に条溝を有する形状になっており、この条溝にフレーム11の直線状辺部11aが差し込まれている。説明を省略する他のストッパ81c,82b,82cも同様になっていて、これらのストッパ81b,81c,82b,82cで、使用中に組立式椅子が左右方向に転倒するのを未然に防止している。ストッパ81a,82aは、前記したように爪状になっており、一対のフレーム11,12の直線状辺部11a,12aから湾曲状辺部11b,12bが一体延設される一端部にて前方に突設されていて、使用中に組立式椅子が前後方向に転倒するのを未然に防止している。また足載せ台74の正面側(前方側)に突出した正面部74aは、詳しくは後述するように、組立式椅子をロッキングチェアとして使用するとき、ロッキングチェアが前後方向へ転倒し過ぎないようにするストッパとして機能する。

図12は図1の組立式椅子においてテーブルを示す拡大平面図であり、また図13は図12のテーブルの枠部材をフレームの条溝に摺嵌した状態を示す部分拡大断面図である。テーブル73は中央の載置台とその枠部材73a,73bとを備え、枠部材73a,73bの端部は載置台から後方に延設されている。一対のフレーム11,12の湾曲状辺部11b,12bの相対する内側面には枠部材73a,73bに相応する条溝11c,12cが設けられており、湾曲状辺部11b,12bにはかかる条溝11c,12cを臨んでスリット73e,73fが穿設されている。枠部材73a,73bにはネジ溝73g,73hが施されている。枠部材73a,73bを条溝に差し込み、ネジ73c,73dをスリットを通してネジ溝73g,73hに螺合し、締め付けることにより、テーブル73を一対のフレーム11,12の湾曲状辺部11b,12bに取外し可能に取付ける。

図15は図1の組立式椅子の他の使用状態を例示する全体斜視図である。図15に例示した組立式椅子は、図1の組立式椅子と同様、一対のフレーム11,12の直線状辺部11a,12aを床上に置き、通常の椅子として使用する場合を例示しているが、シート51の長さを図1の場合よりも長く調節すると共に、支持棒42の両端部と嵌合する凹部31,31の位置を図1の場合よりも低くし、また股ベルト61及びテーブル81を取外して、主に大人用の通常の椅子として使用する場合を例示している。

図16は図1の組立式椅子の更に他の使用状態を例示する全体斜視図である。図16に例示した組立式椅子は、図1や図15の組立式椅子とは異なり、一対のフレーム11,12の湾曲状辺部11b,12bを床上に置き、主に乳幼児用のロッキングチェアとして使用する場合を例示している。図16の組立式椅子では、シート51の長さを図1や図15の場合よりも長く調節すると共に、テーブル73を取外していて、足載せ台74の湾曲状辺部11b,12bよりも突出した正面部(図16では下面部)74aが、ロッキングチェアが前後方向へ転倒し過ぎないようにするストッパとして機能している。

図17は図1の組立式椅子を示す部分拡大底面図である。フレーム11の直線状辺部11aの底面に全体として直方形の凹部93が形成されており、凹部93に全体として直方形の弾性体94が嵌合されている。弾性体94には、2個所にやや大きめの空洞部95,96を有するL形の条溝97が形成されており、条溝97にネジ91用の六角レンチ98が嵌め込まれている。組立式椅子の組立や解体に必要な道具、この場合は六角レンチが紛失するのを防止するためである。

11,12 フレーム 11a,12a 直線状辺部 11b,12b 湾曲状辺部 21〜24 連結杆 31 凹部 41,42 支持棒 41a〜41c プレート 51 シート 71 股ベルト 72 肩ベルト 73 テーブル 81a〜81c,82a〜82c ストッパ

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