通気性シート

申请号 JP2013199105 申请日 2013-09-26 公开(公告)号 JP6113617B2 公开(公告)日 2017-04-12
申请人 株式会社タチエス; 发明人 宮田 敬; 吉川 淳平;
摘要
权利要求

ウレタンフォームからなるクッション本体を有する通気性シートクッションにおいて、 前記クッション本体に通気性を有する立体網状クッション体が一体成形され、前記立体網状クッション体は、前記クッション本体において、乗員の左右の大腿部が当たる位置で、前側の左右に分離して配置されると共に、前記クッション本体の上面側から下面側に渡って貫通し、前記クッション本体の下面には、不織布からなる板状のベース部が設けられ、左右の前記立体網状クッション体の端部は、金型のキャビティを形成する壁面に当接する前記板状のベース部と一体になっていることを特徴とする通気性シート。前記各立体網状クッション体の表面には、ウレタンフォーム含侵層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の通気性シート。ウレタンフォームからなるクッション本体を有する通気性シートバックにおいて、 前記クッション本体には、通気性を有する立体網状クッション体が一体成形され、前記立体網状クッション体は、前記クッション本体において、乗員の背中が当たる位置で、上側の左右に分離して配置されると共に、前記クッション本体の前面側から背面側に渡って貫通していることを特徴とする通気性シート。

说明书全文

本発明は、乗員の蒸れ感を防止する通気性シートに関するものである。

従来、このような分野の技術として、特開2012−115515号公報がある。この公報に記載された通気性シートは、シートクッションの着座部における臀部にウレタンを配置し、大腿部の位置に繊維材よりなる立体網状クッション体を配置させている。そして、通気性のある立体網状クッション体を利用することによって、乗員の大腿部の蒸れ感を低減している。

特開2012−115515号公報

前述した従来の通気性シートにおいて、立体網状クッション体は、シートクッションの前側で広範囲に渡って配置されているので、蒸れ感の低減に大きく寄与している。しかしながら、立体網状クッション体は、広範囲に渡っているので、へたり易く、これによって、シートの寿命が短くなるといった問題点がある。

本発明は、へたり難い通気性シートを提供することを目的とする。

本発明は、ウレタンフォームからなるクッション本体を有する通気性シートクッションにおいて、 前記クッション本体に通気性を有する立体網状クッション体が一体成形され、前記立体網状クッション体は、前記クッション本体において、乗員の左右の大腿部が当たる位置で、前側の左右に分離して配置されると共に、前記クッション本体の上面側から下面側に渡って貫通していることを特徴とする。

この通気性シートにおいては、立体網状クッション体を、乗員の左右の大腿部が当たる位置で、前側の左右に分離して配置されているので、立体網状クッション体が広範囲に渡って配置されることがなく、これによって、シートクッションがへたり難く、シートの寿命が短くなり難い。しかも、シートクッションにおいては、臀部の位置が体重の影響を一番大きく受け、前側に行くにつれて体重の影響を受けに難いので、立体網状クッション体を前側の左右に分離して配置させることで、シートクッションのへたりを更に低減させることができる。

また、左右の前記立体網状クッション体の端部は、金型のキャビティを形成する壁面に当接する板状のベース部と一体になっている。 このような構成を採用すると、製造時にウレタン発泡液をキャビティ内に注入した際、立体網状クッション体がキャビティ内で位置ズレを起こし難く、確実な一体発泡成形が可能となる。

また、前記各立体網状クッション体の表面には、ウレタンフォーム含浸層が形成されている。 このような構成を採用すると、立体網状クッション体がウレタンフォーム含浸層によって変形し難くなり、これによって、立体網状クッション体のへたりを更に低減させることができる。

本発明は、ウレタンフォームからなるクッション本体を有する通気性シートバックにおいて、 前記クッション本体には、通気性を有する立体網状クッション体が一体成形され、前記立体網状クッション体は、前記クッション本体において、乗員の背中が当たる位置で、上側の左右に分離して配置されると共に、前記クッション本体の前面側から背面側に渡って貫通していることを特徴とする。

この通気性シートにおいては、立体網状クッション体を、乗員の背中が当たる位置で、上側の左右に分離して配置されているので、立体網状クッション体が広範囲渡って配置されることがなく、これによって、シートバックがへたり難く、シートの寿命が短くなり難い。

本発明によれば、蒸れ感を低減させつつ、シートのへたりを防止することができる。

本発明に係る通気性シートの一実施形態を示す斜視図である。

図1のY−Y線に沿う断面図である。

シートクッションのクッション本体を示す斜視図である。

図3のX−X線に沿う断面図である。

金型を示す断面図である。

ウレタン発泡液がキャビティ内に注入された金型の断面図である。

以下、図面を参照しつつ本発明に係る通気性シートの好適な実施形態について詳細に説明する。

図1に示されるように、通気性シート1は、車床上にスライドレールを介して取り付けられた通気性シートクッションSCと、シートクッションSCに対して傾動自在に取り付けられた通気性シートバックSBを備えている。

図2に示されるように、シート1のシートクッションSCは、ウレタンフォームからなるクッション本体2を有し、クッション本体2の左右上部には、座面3の左右で隆起するサイドサポート部4が一体に設けられている。このサイドサポート部4は、クッション本体2より密度が高いウレタンフォームからなる。

クッション本体2及びサイドサポート部4は、通気性を有する表皮5に覆われ、クッション本体2には、線状のSバネからなる網状のバネ体6によって下面側が支持されている。このバネ体6の周縁部は、フレーム7に固定されている。

クッション本体2には、通気性を有する立体網状クッション体10が一体成形され、立体網状クッション体10は、クッション本体2において、乗員の左右の大腿部が当たる位置で、前側の左右に分離して配置されている(図1参照)。そして、クッション本体2は、クッション本体2の上面2a側から下面2b側に渡って貫通している(図4参照)。

この立体網状クッション体10は、ポリプロピレン、ポリプロピレンとPETの混紡等の繊維体からなると共に、その形状が直方体又は円柱体に形成されている。シートクッションSCの左右に配置された立体網状クッション体10の下端部は、金型14のキャビティSを形成する壁面15a(図5参照)に当接する板状のベース部11と一体になっている。そして、ベース部11には、立体網状クッション体10に対応する位置に矩形の開口部11aが形成されている(図4参照)。

このベース部11は、不織布により形成されると共に、クッション本体2の下面2bとバネ体6との間に配置され、バネ体6がクッション本体2に食い込むのを防止するバネ受け板として利用されている。そして、立体網状クッション体10及びベース部11の表面には、金型14のキャビティS内に注入される発泡液(例えば発泡性ウレタン)が含浸してなるウレタンフォーム含浸層Pが形成されている。

クッション本体2の上面2aと表皮5との間には、通気性を有するスラブウレタンからなる薄いスポンジ12が介装されている。スポンジ12は、座面3に対応して配置され、このスポンジ12によって、クッション本体2と材質の異なる立体網状クッション体10が存在することによる違和感を低減させている。

図3及び図4に示されるように、立体網状クッション体10を、乗員の左右の大腿部が当たる位置で、前側の左右に分離して配置されているので、立体網状クッション体10が広範囲に配置されることがなく、これによって、シートクッションSCがへたり難く、シート1の寿命が短くなり難い。しかも、シートクッションSCにおいては、臀部の位置が体重の影響を一番大きく受け、前側に行くにうれて体重の影響を受けに難いので、立体網状クッション体10を前側の左右に分離して配置させることで、シートクッションSCのへたりを更に低減させることができる。

また、各立体網状クッション体10の表面には、ウレタンフォーム含浸層Pが形成されている。このような構成を採用すると、立体網状クッション体10がウレタンフォーム含浸層Pによって変形し難くなり、これによって、立体網状クッション体10のへたりを更に低減させることができる。そして、ウレタンフォーム含浸層Pは、ベース部11の表面にも形成されているので、板状のベース部11の形状の安定化が図られ、乗員が着座することによりクッション本体2が受ける荷重を、バネ体6で均一に受けることができる。

図5に示されるように、分割可能な上型15と下型16との協働により形成されるキャビティS内には、ベース部11に一体に固定された立体網状クッション体10が、ベース部11を上にして配置される。そして、型閉めの際、ベース部11は、上型15のキャビティSの壁面15aに当接される。

そして、型閉め後、キャビティSにおいて、サイドサポート部4に相当する領域S1には、発泡度の低い発泡液が注入され、その後、キャビティS内に領域S1に注入した発泡液より発泡度の高い発泡液が注入される。

このとき、各立体網状クッション体10及びベース部11の表面には、ウレタンフォーム含浸層Pが形成される。そして、ベース部11を採用すると、製造時にウレタン発泡液をキャビティS内に注入した際、立体網状クッション体10がキャビティS内で位置ズレを起こし難く、確実な一体発泡成形が可能となる。

本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、図1に示されるように、通気性シートバックSBにおいて、クッション本体には、通気性を有する立体網状クッション体20が一体成形され、立体網状クッション体20は、クッション本体において、乗員の背中が当たる位置で、上側の左右に分離して配置されると共に、クッション本体の前面側から背面側に渡って貫通している。

なお、シートバックSBは、シートクッションSCと同様の成型方法及び構造が採用されているので、シートクッションSCと同等のベース部及びウレタンフォーム含浸層を備えている。

1…通気性シート 2…クッション本体 3…座面 4…サイドサポート部 5…表皮 6…バネ体 7…フレーム 10…立体網状クッション体 11…ベース部 12…スポンジ 14…金型 15…上型 15a…壁面 16…下型 20…立体網状クッション体 P…ウレタンフォーム含浸層 S…キャビティ SB…シートバック SC…シートクッション

QQ群二维码
意见反馈