調節可能な横臥及び着座面を有する個人用休息ユニットを備えた機構、並びに休息ユニットを制御する方法

申请号 JP2017568241 申请日 2016-07-02 公开(公告)号 JP2018519114A 公开(公告)日 2018-07-19
申请人 ルンメル マトラッツェン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフト; 发明人 ノイデッカー クラウス;
摘要 本発明は、人のための1つ又はそれより多くの休息ユニット(B;Hyx)を有する機構に関し、各休息ユニットは、横臥及び着座面(B1)と、高さ及び/又は硬さプロファイル(V1、V2、V3)を調節するために横臥及び着座面に作用することができるアクチュエータ(A;A1...A10)と、を有する。入 力 手段(EE)は、入力値(KG)を 指定 することを可能にし、この入力値は、衣類サイズシステムにおける特定の人の衣料品の標準サイズに対応する。制御装置(S)は、入力値から制御 信号 (SL)を生成し、この制御信号をアクチュエータに出力し、その結果、アクチュエータは、横臥及び着座面において、高さ及び/又は硬さプロファイルを自律的にプリセットし、これは衣類サイズによって表されたその人の物理的身体パラメータに適合される。データネットワーク(DNi)によって、制御ユニットは、機構内でその人のために選択された休息ユニット(Hyx)のアクチュエータ(A)に対して、制御信号(SLyx)を出力することもできる。本発明は、個人用休息ユニット、特にマットレス及びスラット状フレームを有するベッド、並びにボックススプリングベッドの自動的な個別化された予備調節を、その人がその休息ユニットを事前に占有することを必要とすることなく可能にする。本発明は、多くの、好ましくは同一の、休息ユニットを有する宿泊施設、例えばホテルに特に適している。 【選択図】図1
权利要求

−少なくとも1人の人のための休息ユニット(B)であって、 −少なくとも1つの横臥及び着座面(B1)と、 −高さ及び/又は硬さプロファイル(V1、V2、V3)を設定するための、前記横臥及び着座面(B1)に作用することができる少なくとも1つのアクチュエータ(A;A1...A10)と、 を有する、休息ユニット(B)と、 −衣類サイズシステムにおける特定の人の衣料品の標準サイズに対応する入値(KG)のための、入力手段(EE)と、 −前記入力値(KG)から制御信号(SL)を生成して前記少なくとも1つのアクチュエータ(A;A1...A10)に出力し、その結果、前記アクチュエータが、前記衣類サイズによって表される前記人の物理的身体パラメータに適合された高さ及び/又は硬さプロファイルを、前記横臥及び着座面(B1)において自律的にプリセットするようさせる、制御ユニット(S)と、 を含むことを特徴とする、機構。−それぞれ少なくとも1人の人のための休息ユニット(H11、H12、H1x;H21、H22、H2x;Hy1、Hy2、Hyx)であって、前記休息ユニットの各々は、 −少なくとも1つの横臥及び着座面(B1)と、 −高さ及び/又は硬さプロファイル(V1、V2、V3)を調節するために前記横臥及び着座面(B1)に作用することができる少なくとも1つのアクチュエータ(A;A1...A10)と、 を有する、休息ユニットと、 −衣類サイズシステムにおける特定の人の衣料品の標準サイズに対応する入力値(KG)のための、入力手段(EE)と、 −入力値(KG)から前記少なくとも1つのアクチュエータ(A)のための制御信号(SLyx)を生成し、その結果、前記アクチュエータを通じて、横臥及び着座面(B1)において、前記衣類サイズによって表される前記人の物理的身体パラメータに適合された高さ及び/又は硬さプロファイルが自律的にプリセットされることができるようにする制御ユニット(S)と、 −前記制御ユニット(S)が、前記特定の人のために選択された休息ユニット(Hyx)の前記少なくとも1つのアクチュエータ(A)に前記制御信号(SLyx)をこれに対して出力する、データネットワーク(DNi)と、 を含むことを特徴とする、機構(H)。前記休息ユニットの前記横臥及び着座面は、前記アクチュエータのアイドル状態において、少なくとも1つの一致した横臥パラメータ、特に同じ硬さ値を有することを特徴とする、請求項2に記載の機構(H)。前記入力手段(EE)は、 インターネット(DNe)及び第2のデータインタフェース(DM2)上で前記制御ユニット(S)に接続することができるパーソナルHMIデバイス(EEx)、特にパーソナルコンピュータを含むことを特徴とする、請求項2〜請求項3のいずれかに記載の機構。前記入力手段(EE)は、 無線ネットワーク(DWi)及び第1のデータインタフェース(DM1)を介して前記制御ユニットに接続することができるパーソナル移動体デバイス(DBx)、特に携帯電話又はスマートフォンを含むことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の機構。前記入力手段(EE)は、 全身スキャナ(KS)を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の機構。休息ユニット(B)は、 −横臥及び着座面(B1)を有するマットレス(M)と、 −前記マットレス(M)の前記横臥及び着座面(B1)における高さ及び/又は硬さプロファイル(V1、V2、V3)を調節するために前記アクチュエータ(A)がそれに対して作用する、前記マットレス(M)の調節可能なばねサスペンション、特に調節可能なスラット状フレーム(L)と、 を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の機構。−マットレス(M)は、中間範囲の値の横臥硬さを有し、 −前記アクチュエータは、ホームポジションから開始して、前記マットレス(M)の前記横臥及び着座面(B1)における増大又は減少する高さ及び/又は硬さプロファイル(V1、V2、V3)が調節可能であるように制御することができる、 ことを特徴とする、請求項7に記載の機構。制御ユニット(S)は、 −衣類サイズシステムにおける標準サイズについてのデータレコード(SG)を収容する記憶装置(DB)と、 −入力値(KG)によって、前記記憶装置(DB)からそれぞれの衣類サイズに関連付けられた前記データレコード(SG)を読み出し、そこから前記少なくとも1つのアクチュエータ(A)のための制御信号(SL)を生成する、処理ユニット(VE)と、 を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の機構。請求項1〜請求項9のいずれかに記載の機構を有することを特徴とする、特にホテルである、人々のための宿泊施設。それぞれ少なくとも1人の人のために休息ユニット(H11、H12、H1x;H21、H22、H2x;Hy1、Hy2、Hyx)の機構を制御する方法であって、前記休息ユニットの各々は、調節可能な高さ及び/又は硬さプロファイルを有する横臥及び着座面(B1)を有する、方法において、 −衣類サイズシステムにおける特定の人の衣料品の標準サイズに対応する入力値(KG)が指定され、 −前記入力値(KG)から制御信号(SL)が生成され、その結果、休息ユニットの前記横臥及び着座面において、前記衣類サイズによって表される前記人の物理的身体パラメータに適合された高さ及び/又は硬さプロファイルが自律的にプリセットされることができるようにされ、 −前記制御信号(SL)は、前記特定の人のための選択された、前記機構の休息ユニット(H11)に対して出力される、 ことを特徴とする、方法。前記入力値(KG)は、 前記特定の人によって、インターネット(DNe)上で指定することができることを特徴とする、請求項11に記載の方法。前記入力値(KG)は、 前記特定の人によって、パーソナル移動体デバイス(DBx)、特に携帯電話又はスマートフォンを用いて指定されることができることを特徴とする、請求項11〜請求項12のいずれかに記載の方法。前記入力値(KG)は、 前記特定の人によって、全身スキャナ(KS)を用いて自動的に決定され入力されることができることを特徴とする、請求項11〜請求項13のいずれかに記載の方法。

说明书全文

本発明は、休息ユニットを有する機構、及び少なくとも1人のための休息ユニットを有する機構、並びにかかる休息ユニットを有する宿泊施設、及び休息ユニットの機構を制御する方法に関し、各休息ユニットは、調節可能な高さ及び/又は硬さプロファイルを有する横臥及び着座面(lying and sitting surface)を有する。

横臥面を有する個人用休息ユニットは、日常の使用のための様々な形状になってきている。結果として、例えばマットレス、クッション、リクライニングチェア、カウチ、オットマン、並びに、ベッド、ボックススプリングベッド、ソファ、寝椅子などの休息ユニットは、人間がリラックスするためにほぼ平の姿勢又はわずかに傾いた姿勢をとることを可能にする。この点に関して、休息ユニットの横臥面は、その上で休息する人の個別の物理的身体パラメータ、例えば体重及び身長に合わせて調節されることが所望されることが多い。

このために、寝心地は、通常、人が自分の私生活において、その弾性が快適であると知覚されるように構築された休息ユニットを選択することによって決定される。この目的で、様々な硬度のマットレスが入手可能であり、これは、各場合において使用される詰め物(upholstery)材料及び内部構造のデザインを製造のなるべく初期の時点で選択することによってカスタマイズすることができる。しかしながら、かかるカスタマイズされたマットレスは、異なる身体パラメータを有する他の人にはあまり適合しないか又はまったく適合しない。

それゆえ、休息ユニットの横臥及び着座面をその上で休息する任意の人が、例えばその人の体重及び身長などの物理的身体パラメータに合わせてカスタム調節できること及び必要に応じていつでも再調節できることがますます望まれている。このために、休息ユニットにアクチュエータを装備することができ、そのアクチュエータは、手動で操作することができ、又はモータ駆動によって制御することができ、例えば、横臥面全体又はその一部のゾーン(例えば、頭部、背中、骨盤、脚及び足の領域における)の高さ及び度の調節を可能にする。それゆえ、人が、特に現在の主観的な寝心地に応じて、横臥面のカスタム高さプロファイルを調節すること及び必要に応じて再調節することができるようにすることが可能である。かかる制御可能なアクチュエータを用いると、横臥面上で休息する人の又はその身体の一部の沈み込み深さ、すなわち横臥面又はそのサブゾーンの硬さ又は弾性を調節することも可能である。

それぞれの休息ユニットの構造のタイプに応じて、多様なデザインが公知である。それゆえ、休息ユニットの横臥及び着座面に作用するアクチュエータは、例えば電気的駆動部とすることができ、これは横臥面の下又は中にあるレバーメカニズム及びウォーム駆動部を作動する。その1つの例はモータフレームであり、これは、その上に配置されたマットレスの下で、調節可能なばねサスペンションとして使用される。アクチュエータは、例えばポンプとすることもでき、これは休息ユニットの横臥及び着座面の中の袋形又はチューブ形の中空空間に作用し、圧縮空気又は水の充填又は排出を可能にする。

さらに、アクチュエータは、他の物理的原理を使用して、例えば電気歪み又は磁場によって、位置決めを発生させることもできる。さらに、ケーブル引張りシステムもまた公知であり、マットレスの中又は下に位置する表面領域を、それによってアクチュエータを介して締め付けること又は緩めることができる。本明細書で言及する横臥及び着座面における高さ及び/又は硬さプロファイルのアクチュエータ制御調節のための装置は、単なる例として提示されるものである。それぞれの休息ユニットの構造的デザインに応じて、本発明において、この種類の任意の装置を組み合わせて使用することもできる。

かかる休息ユニットのためのよく知られているデザインは、例えばベッドフレームであり、マットレスを上に載せた調節可能なスラット支持体がその中に挿入される。かかるスラット支持体の場合、例えば、背中領域、骨盤領域及び足領域、又は個々のスラットでさえも、高さ及び/又は角度を調節することができるようにデザインすることができる。加えて、個々のスラット及びスラット群の可撓性を動的に調節することもまた可能であり得る。マットレス(通常は可撓性である)の横臥及び着座面における又はそれに沿った高さ及び/又は硬さプロファイルは、かかるスラット支持体(一種の調節可能なばねサスペンションとして作用する)を用いて、人が、その身体の物理的特性及び現在の要求に関してカスタム調節することができる。このタイプの調節可能なばねサスペンションは、例えば、個別に制御可能な表面要素の格子状パターンを有することもできる。

さらに、制御可能なアクチュエータが直接装備された、調節可能なマットレスが公知である。これらのアクチュエータは、中空空間を有することができ、これに、横臥及び着座面の高さ及び/又は硬さプロファイルに影響を及ぼすために、例えば調節可能な圧縮空気を供給することができる。横臥面の引張応力をゾーンごとに調節することを可能にするために、調節可能な繋索(lashing)要素を装備したマットレスも存在する。ベッドフレーム又はベッドボックスと、その上に配置される、多様な設定及び調節オプションを装備した又は有する寝具クッションとの特定の組合せは、ボックススプリングベッドとも称される。

休息ユニットの横臥面の高さ及び/又は硬さプロファイルの調節は、その上で休息する人によって自分の個人的要件に従って行われる。この目的で、入手可能な制御可能アクチュエータは、その人によって、それぞれの休息ユニットの設定値が現時点で主観的に満足であることが見いだされるまで作動される。このようにして手動で経験的に見いだされた個人的設定値を電子的デバイス内に保存し、必要に応じてこれらの設定値を再びアクティブにすることもまた公知である。このタイプの休息ユニットは、任意の人が、それぞれの所望する又は要求する横臥条件に合わせてカスタムパラメータ化することができるが、しかし、各自が再びその身体固有の設定値を見いだした後でなければそれをデータ技術によって電子的デバイス内に保存することができないという欠点がある。

特許文献1は、ワークステーション椅子の要素の位置及びユーザの着座姿勢を判定して位置信号を生じるセンサ手段を含む、ワークステーション椅子システムを開示する。コンピューティングユニットが、位置信号からフィードバック信号を生成する。このフィードバック信号は、ワークステーション椅子の要素及びユーザの着座姿勢の可能な修正のための提案を含む。

フィードバック信号の表示に応答して、ユーザは、ワークステーション椅子の要素を変更するために、調節手段を作動させることができる。ユーザは、人間工学的に改善された着座姿勢をとることもできる。コンピューティングユニットは、人間工学的データと基準データ、特にユーザの物理的特性との比較から、フィードバック信号を生じることができる。このために、ユーザの身体構造及び衣類サイズに関する情報を使用することができる。したがって、ユーザが最適な座部設定値又はより詳細には座部位置を反復方式で見いだすことを支援する、監視及びメッセージ伝達システムが記載されている。

独国特許出願公開第10 2014 112 548号明細書

本発明の目的は、休息ユニットの横臥及び着座面の個人固有の高さ及び/又は硬さプロファイルの先進的なパラメータ化が容易に可能であるような方式で、上記タイプの1つ又はそれより多くの休息ユニットを有する機構(arrangement)をさらに開発することである。

かかる目的は、請求項1及び請求項2において開示される休息ユニットの機構によって達成される。かかる目的はまた、請求項10の宿泊施設、及び請求項11に開示されるような休息ユニットの機構を制御するための方法によって達成される。従属請求項は、本発明の有利な更なる実施形態を含む。

本発明は、任意の人が、その人が着用している衣類の標準サイズを入力することによって、横臥及び着座面を、その横臥及び着座面がそれぞれの人に適合した高さ及び/又は硬さプロファイルを呈するように自分自身でプリセットすることが可能であるという特別な利点を提供する。衣類サイズは、それぞれの休息ユニットの高さ及び/又は硬さプロファイルにおけるカスタマイズされた基本調節を行うために、各人について容易に入手可能な、汎用的で正確な入力値として特に好適である。例えば、背が低く体重が軽い人々又は背が高く体重が重い人々がその着座面又は横臥面を適合した状態にするために、休息ユニットの制御可能なアクチュエータにおける時間がかかる変更を行う必要がない。

特に、統一され標準化された衣類サイズシステムの衣類サイズ値が、入力値として適している。この場合、例えば、胸囲、胴囲及び臀部周囲;身長;腕の長さ;股下長さ;体重;身体測定値;上半身、ウェスト及びヒップ幅、等の特徴的な物理的寸法からなる個々のサイズ値は、例えば多数の被験者から得られる。加えて、男性、女性及び子供、並びに世界の様々な地域出身の人々の異なる身体パラメータも同時に考慮に入れることができる。それゆえ、特に、国際的な衣類サイズ、すなわちXS、S、M、L、XL、XXLといった入力値、並びに各国の衣類サイズ、例えば、ドイツ、フランス、イタリア、イギリス及びアメリカの標準サイズが、衣類サイズシステムとして使用される。本発明において、履物のサイズもまた、人の衣料品の標準サイズとして使用することができ、特に靴を入力値として使用することができる。加えて、本発明は、人が、任意の、選択された、特に読み取りやすい衣類サイズを使用することを可能にする。それゆえ、本発明の機構を用いて、その人は、例えば各場合において使用しているアウターウェア(例えばシャツ又はブラウス、スポーツウェア又は仕事着、例えばスーツ又はスカート)のサイズによって、いわば自分のアイデンティティを容易に証明することができる。

本発明は、個人用休息ユニット、特にマットレス及びスラット状フレームを有するベッド並びにボックススプリングベッドの自動的な個別化されたプリセットを、それぞれの人がその休息ユニットを事前に占有すること要することなく、可能にする。結果として、横臥及び着座面における、特定の人に適合された高さ及び/又は硬さプロファイルの事前製作を、同様に調節可能な休息ユニットをその人が実際に使用する時点よりずっと以前に、既に計画及び組織化することが可能である。本発明は、複数の好ましくは同一の休息ユニットを有する宿泊施設、例えばホテルにとって特に好適である。結果として、休息ユニットを任意の宿泊客のためにいつでもすべての部屋において迅速かつ効果的にプリセットすることを可能にすることによって、宿泊客のためのユーザ快適性を改善すること及び操作手順の組織化を促進することが可能である。

本発明の有利な更なる展開において、休息ユニットの先進的なパラメータ化、すなわちいわばカスタム化された寝心地を発注することを、宿泊客自身が、機構の制御ユニットに無線ネットワークによって結合することができる例えば携帯電話又はスマートフォンなどのパーソナル携帯デバイスの使用によって簡単かつ迅速に行うことができる。全身スキャナを、例えば受付エリアにおいて入力手段として使用する場合、本発明の先進的なパラメータ化を完全に自動的に決定することができ、データ技術を介して、本発明による機構の制御ユニットに伝送することができる。

休息ユニットの機構を制御するための本発明の方法は、上述の休息ユニットの先進的なパラメータ化をより容易にする。それゆえ、衣類サイズについての入力値のエントリ及びその自動的な更なる処理は、特にホテルの宿泊の予約手順を行う過程で、人が、インターネット上で行うこともできる。この場合、データ技術によってインターネット上で機構の制御ユニットに一時的に接続することができるパーソナルHMIデバイス、特にパーソナルコンピュータを、入力手段として使用することができる。かかる予約を行う場合、所望の横臥及び着座面における高さ及び/又は硬さプロファイルの自律的プリセットのための衣類サイズは、この事前に要求される仕様、特に、例えば特定の部屋における特定のカテゴリの休息ユニットの選択に対して、単純な付加事項として入力することもできる。

本発明はまた、特にホテルにおける室内備品の簡素化を可能にする。それゆえ、本発明の有利な実施形態において、均一な、例えばフォーム状の寝具パッドを、一致した横臥パラメータを有する休息ユニットとして使用することができ、これは同一の、好ましくは中程度の硬さ値を有する。これは、制御可能な休息ユニットとして、例えば調節可能なスラット状フレームを有する、マットレスとばねサスペンションとの組合せを使用する場合に特に有利である。このタイプのマットレスは、安価に購入され、日常的に交換することができる。

本発明及びその更なる有利な実施形態を、図面に示す例示的な実施形態によって、より詳細に後述する。

単一の休息ユニットを有する本発明の機構の横断面の模式図である。

図1の休息ユニットにおける第1の高さプロファイルの一例の模式図である。

図1の休息ユニットにおける第2の高さプロファイルの一例の模式図である。

図1の休息ユニットにおける硬さプロファイルの一例の模式図である。

アクチュエータによって調節することができる、マットレス及びばねサスペンションを有する休息ユニットの好ましい実施形態の横断面の模式図である。

特に個人用の宿泊施設、例えばホテルにおける、好ましくは同じ構造タイプの複数の休息ユニットを有する本発明の機構のブロック図である。

図1は、自己充足的な独立型の休息ユニットBを有する本発明の機構を模式的形態で示す。この休息ユニットは、特に詰め物をした横臥及び着座面B1を有し、その上に1人又はそれより多くの人が横臥することができ、また一時的に座ることもできる。

少なくとも1つのアクチュエータAは、横臥及び着座面において、それぞれの人の物理的身体パラメータに対して適合されるカスタム高さ及び/又は硬さプロファイルを調節するために、1つの休息ユニットBの横臥及び着座面B1に作用することができる。この場合、少なくとも1つのアクチュエータは、象徴的に例えば床を表す、支持面F上で支持される。このようにして、横臥及び着座面の片側の上に着座した人、又は好ましくは水平に横臥した人が、解剖学的に沈み込むこと、及び、個々の身体部分の歪みを軽減すること又はそれらを目指す方法で支持することが可能になる。したがって、それぞれの人の物理的身体パラメータ、例えば身長、体重、性別及び身体形状などに応じて、その人は、特に快適な、人間工学的及び健康的な横臥位置を占めることができる。

図1に示す例において、別々に制御可能な複数のアクチュエータAは、それらが対向する縁部B11及びB12の間で横臥及び着座面B1全体にわたって好ましくはほぼ均等に分布するように、配置されることが好ましい。図示した横臥及び着座面B1が例えばマットレスの上部支持側である場合、縁部B11及びB12は、頭端部及び足端部に関連づけることができる。この場合、個々のアクチュエータA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7及びA8(これらは単なる例としての役割を果たす)は、横臥及び着座面における異なるゾーンZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7及びZ8に作用する。図1において単なる例として示す休息ユニットBが、寝具マットレスを有するベッドである場合、ゾーンZ1からZ8、及び個々のアクチュエータの係合エリアは、面B1を横切るストリップとして延びることができ、例えば、頭、肩、背中、腰、臀部、上肢、下肢及び足領域に割り当てることができる。

図1において、支持面Fに対してほぼ直交して延びるアクチュエータA1...A10の作用矢印は、単なる例としての役割を果たす。本明細書で示されていない他の実施形態において、アクチュエータは、別様に分布してもよく、異なる空間的方向で横臥及び着座面に作用し得る。それぞれのアクチュエータの機械的構造及び物理的動作原理に応じて、アクチュエータは、例えば、横方向に水平に分布するように配置されてもよく又は格子状のマトリックスで広い面積にわたって分布するように配置されてもよく、横臥及び着座面の特定の点に作用し得る。

本発明によれば、図1の機構は、特に、電子的入力手段EE及び制御ユニットSを装備する。かかる電子的入力手段により、人が、データ技術によって、衣類サイズシステムにおけるその人の衣料品の標準サイズに対応する値KGを制御ユニットSに入力することができる。制御ユニットSは、衣類サイズの入力値KGからアクチュエータAのための制御信号SLを生成し、この制御信号をアクチュエータA1...A8に対して出力し、その結果、衣類サイズで表されるその人の物理的身体パラメータに対して適合された高さ及び/又は硬さプロファイルを横臥及び着座面B1において自動的にプリセットすることができる。

それゆえ、本発明は、特に横臥及び着座面の横臥パラメータの、完全に自動化された、個別化された迅速な先進的なパラメータ化を可能にする。この態様は、人が最初に自分自身で、困難を伴って、おそらくは複数のアクチュエータを手動で連続的に作動させることによってカスタム横臥姿勢を調節しなければならないという労力を省く。典型的には、この予備調節は、衣類サイズの入力値によって事前に適正に行うことができるので、人が手動で再び再調節を行う必要はめったにない。本発明は、ある人が休息ユニットを使用する前に、その人が事前に迅速かつ正確な予備調節を行うことを可能にする。本発明の機構が寝室、例えばホテルの部屋の中にある場合、横臥及び着座面の横臥パラメータの先進的なパラメータ化は、人が、部屋に入るとすぐに、単に自分の衣類サイズを入力手段に入力することによって行うことができる。

それゆえ、本発明による機構は、例えば、ホテル及びホステルなどの宿泊施設における使用に適しているが、病院、サナトリウム、客船、大型旅客機、露営、キャンプ、セツルメントにも適している。これらの設備は、複数の休息ユニット、例えばベッドを有し、それらは様々な物理的身体パラメータを有する常に入れ替わる個人によって利用される。本発明は、かかる大型施設におけるユーザの快適性を顕著に高めることができる。この種類の1つの特に有利な更なる実施形態は、図6に示す例によってさらに詳細に後述される。

また、図1は、本発明の特に有利な実施形態を一例として示す。この場合、制御ユニットSは、記憶装置DBも有しており、その中に、衣類サイズシステムの各標準サイズ値について、関連付けられたデータレコードSGが格納されている。入力手段EEに接続された処理ユニットVEは、入力値KGと相関するデータレコードSGを読み出し、アクチュエータAのための関連付けられた制御信号SLを生成し、自動予備調節を実行するために、この制御信号をアクチュエータAに対して出力する。次いで、休息ユニットの横臥及び着座面B1は、本発明により、関連づけられた人の、入力された衣類サイズ及びその衣類サイズによって表される物理的身体パラメータに適合された、高さ及び/又は硬さプロファイルを呈する。

既に図1の例でも示した有利な実施形態において、制御信号は、付加的な出力ユニットAEによって発せられ、これは、その制御信号から、横臥及び着座面B1に作用するアクチュエータAを直接駆動するのに好適な制御信号SLを形成する。それゆえ、これらの制御信号は、有利には、使用されるアクチュエータのそれぞれの物理的動作原理に合わせて信号技術によって事前に適合され、その直接的かつ即時の作動を可能にする。

本発明によれば、入力値KGは、衣類サイズシステムの標準サイズに対応する。この場合、任意の可能な衣類サイズシステムを考慮に入れることができ、例えばデータレコードSGの形で記憶装置DBに格納することができる。人が、例えば個人的な衣料品の現在のサイズ値を読み取って、これを本発明の機構の入力手段によって伝達することは特に容易である。男性用、女性用及び子供用の国際的な衣類サイズシステムを衣類サイズシステムとして使用することができる。各国の衣類サイズシステム、例えば、ドイツ、イギリス、フランス及びイタリアの標準サイズシステム、又は、例えば靴及びスポーツウェアのサイズシステムを使用することもまた可能である。本発明は、人が、衣類サイズシステム(例えば女性、男性又は子供のアウターウェア用、女性又は男性のパンツ用、シャツ又はスポーツウェア用)の入力値によって、アクチュエータをパラメータ化して、横臥及び着座面においてカスタム高さ及び/又は硬さプロファイルがプリセットされるようにすることを可能にする。

制御信号SLは、例えば被験者の一連の測定から実験的に見いだすことができ、個々の衣類サイズに割り当てられ、これをそれぞれのアクチュエータ用に記憶装置DBに保存することができる。それゆえ、衣類サイズシステムの値のおそらく全範囲を網羅する衣類サイズの人々を使って、休息ユニットの横臥及び着座面を用いて一連の測定を実行することができる。これらの人々の各々について、その人によって快適であると感じられるカスタム適合された高さ及び/又は硬さプロファイルを決定して保存することができる。

入力手段EEは、例えば、制御ユニットSに直接接続されたローカル操作要素BZを有することができる。この場合、その操作要素は、例えばハードワイヤードの手動操作ユニットであり、その場合、人は、自分の衣類サイズを例えばキーボード又はスクリーンメニューを用いて、例えば休息ユニットBに隣接したサイトに直接入力することができる。手動操作ユニットはまた、その人が必要に応じて横臥及び着座面の設定値を簡単に手動訂正することも可能にする。

本発明の付加的な実施形態において、休息ユニットの使用を望む人のパーソナル電子デバイスを入力手段EEとして使用することもできる。それゆえ、図1の機構の制御ユニットSに無線ネットワークDWi及び第1のデータインタフェースDM1を経由して接続することができるパーソナル移動体デバイスDBx、例えば、携帯電話又はスマートフォン、タブレット、ノートブック等を使用して、衣類サイズを入力することができる。

本発明の既に図1で示した他の実施形態において、要求される衣類サイズの入力値を測定技術、特に全身スキャナKSによって検知することもでき、そして制御ユニットに送ることができる。この特徴は、例えば衣類サイズ値が利用できない場合などであっても、人が本発明の機構を操作することをより容易にする。さらに、かかる入力手段を用いると、衣類サイズの検知及び入力が完全に自動化されるので、それぞれの人による入力はもはや必須ではなくなる。

全身スキャナKSは、様々な方式でデザインすることができる。それゆえ、全身スキャナを例えばドアの枠に組み込むことができ、例えばそれぞれの人が本発明の機構を備えたホテルの部屋に入ったときに、要求される衣類サイズ値を自動的に検知することができ、その衣類サイズ値を完全に自動的に制御ユニットに伝送することができる。随意に、全身スキャナKSは、安全装置の一部であってもよく、例えばホテル又は病院の入場又は受付エリア、空港のチェックインエリア、客船の入場領域等の中央に設置することができる。

図2は、一例として、本発明の機構における例示的な休息ユニットBの第1の高さプロファイルV1を示す。この場合、アクチュエータAのすべてが同様に制御されているので、休息ユニットBの横臥及び着座面B1は、ほぼ平面であり、支持面Fに対して平行に延びている。かかる均一な横臥及び着座面全体の上昇又は下降は、例えば、アクチュエータA1、A2、A3、A4、A5、A6、A7のすべてを単一の線SL上の同じ制御信号で駆動することによって達成することができる。この特徴は、有利には、例えば1つの縁部B11、B12における座面高さを人の身長に合わせて調節すること、すなわち背の高い人には上昇させ、背の低い人には下降させることを可能にする。特に、この態様は、高齢者がベッドとして使用される休息ユニットに出入りすることを支援することができる。

別の高さプロファイルにおいても、横臥及び着座面B1は、ほぼ平面を形成する。この場合、アクチュエータを、横臥及び着座面全体が傾いた角度を占めるように、すなわち支持面Fに対して傾斜するように駆動させることができる。縁部B12が例えばベッドの足領域を表す場合、これを例えば頭部領域の縁部B11に対して低くすることができる。

図3は、一例として、別の高さプロファイルV2を示す。この場合、上縁部及び下縁部B11、B12に対して鏡像になるように設置されたアクチュエータは、横臥及び着座面B1の中心に向かって一対ごとに別様に駆動される。それゆえ、アクチュエータA1、A8は、アクチュエータA2、A7よりも大きく駆動される。さらに内側に置かれたアクチュエータA3、A6は、わずかしか駆動されず、横臥及び着座面の中央に作用するアクチュエータA4、A5は、下部ホームポジションに位置する。このようにして、横臥及び着座面は、ハンモックに相当する、トラフ形のほぼ対称的な凸面プロファイルを占める。横向きに寝る人のシルエットを近似する、波打つ輪郭横臥及び着座面を有するように高さプロファイルを調節することも可能である。

図4は、一例として、本発明の機構における休息ユニットBの硬さプロファイルV3を示す。この場合、アクチュエータAは、上方から作用する圧力荷重に対して、横臥及び着座面が好ましくはゾーンごとに異なる抵抗力(これは図4において、異なる形式の異なる線の太さで矢印を示すことによって記号化されている)で抵抗するように、単一の線SL上で駆動される。結果として、太い多重線を有する矢印によって表されるアクチュエータは、本数が少ない幅の細い線の矢印によってあらわされるアクチュエータよりも高い抵抗力を発生させ、それゆえ横臥及び着座面においてより高度の硬さを発生させる。

それゆえ、図4に示す例において、アクチュエータA4、A5は、それぞれの隣接するアクチュエータA3、A6よりも高度の硬さを発生させる。アクチュエータA1、A2及びA7、A8は、最小の硬さを発生させる。かかる硬さプロファイルは、アクチュエータA1、A2及びA7、A8に関連付けられる頭部、肩及び脚領域における弾性に悪影響を及ぼすことなく、使用者の臀部及び腰領域が沈み込む度合いを低減する。中間に設置されたそれぞれのアクチュエータA3、A6は、横臥及び着座面の移行エリアにおいて中程度の硬さ値を調節する。実際には、アクチュエータを駆動して、横臥及び着座面の高さ及び硬さプロファイルの両方を組み合わせて調節することができるようにすることが特に有利である。かかるデザインは、例えば、図3及び図4の表現の重ね合わせから得られる。

図5は、本発明の機構のための特に有利な休息ユニットBの横断面図を模式的な形態で示す。この場合、横臥及び着座面B1は、マットレスMの上部着座及び横臥側M1としてデザインされる。マットレスMは、有利には、スラット状フレームLの形態であることが有利な調節可能なばねサスペンション上に配置され、それに対して、マットレスの横臥及び着座面の高さ及び/又は硬さプロファイルを調節するためのアクチュエータが作用する。スラット状フレームLは、部分的ばね領域を有し、これはマットレスMの幅にわたって延びており、そのマットレスをセクション内で支持し、フレームL1に接続されている。図5に示す例において、部分的ばね領域は、いくつかの横断スラットを有し、これらはマットレスMの支持下側M2と接触する。それゆえ、例えば、部分的ばね領域L11は、横断スラットL11a、L11b、L11c、L11d、L11e、L11fを含む。部分的ばね領域の各々は、それぞれの部分的ばね領域における高さ及び/又は硬さを調節するための少なくとも1つのアクチュエータに関連付けられる。部分的ばね領域は、上縁部及び下縁部B11、B12の間で、マットレスMの全長にわたって、好ましくは人間の身体領域に従うような寸法にされて配置される。

それゆえ、例えば、部分的ばね領域L11は、マットレスMの頭部領域に配置され、アクチュエータA1、A2によって調節可能である。部分的ばね領域L12は、例えば肩領域BSに配置され、アクチュエータA3によって調節可能である。部分的ばね領域L13は、背中領域BRに配置され、アクチュエータA4によって調節可能である。部分的ばね領域L14は、腰領域に配置され、アクチュエータA5によって調節可能である。さらに、図5に示す例示的な実施形態において、部分的ばね領域L15は、マットレスMの臀部領域BGに配置され、アクチュエータA6によって調節可能であり、部分的ばね領域L16は、上肢領域に配置され、アクチュエータA7によって調節可能であり、部分的ばね領域L17は、下肢領域BUに配置され、アクチュエータA8によって調節可能であり、部分的ばね領域L18は、マットレスMの足領域BFに配置され、アクチュエータA9、A10によって調節可能である。

部分的ばね領域毎に少なくとも2つのアクチュエータの機構は、それぞれの部分的ばね領域の高さ及び硬さの両方を調節することを可能にする。結果として、人の物理的身体パラメータに適合された、横臥及び着座面の複数の個別の調節が可能である。それゆえ、部分的ばね領域の高さは、互いに例えば階段様又はランプ様の方式で変化させることができる。さらに、人に対して、例えば上半身領域においてほぼ直立した坐位を規定することができ、足領域において脚を持ち上げた横臥位置を規定することができ、骨盤領域においてより高度の硬さを規定することができる。付加的な実施形態において、高さ及び/又は硬さプロファイルを発生させるために、部分的ばね領域並びにそれらの横断スラットを別々に調節することができる。別の実施形態は、高さ及び/又は硬さプロファイルを調節するための制御可能なアクチュエータが直接作用する、少なくとも1つの調節可能なマットレスを含む。かかる機構は、例えばボックススプリングベッドにおいて採用することができる。

アクチュエータが作用する調節可能なばねサスペンションとそのばねサスペンションの上に配置されたマットレスとの形態の休息ユニットを有する本発明の1つの実施形態において、特に有利なのは、マットレスMが中間範囲の値の横臥硬さを有し、アクチュエータを、ホームポジションから開始して、マットレスの横臥及び着座面の増大又は減少する高さ及び/又は硬さプロファイルが調節可能であるように制御することができることである。かかる機構により、横臥及び休息面の非常に細かく段階付けされた高さ及び/又は硬さプロファイルを、非常に広範囲の値で調節することが可能である。加えて、中程度の硬さを有するかかるマットレスは、特に適合性がある。したがって、かかる場合、アクチュエータは、中央のゼロ位置から開始して、選択された領域のマットレスの横臥及び着座面を選択的に硬化又は軟化させることができる。加えて、かかるマットレスは、通常、構築が容易であり、したがって費用効果がある。したがって、特に宿泊施設において本発明の複数の機構を使用する場合、かかるマットレスを衛生上の理由で日常的に交換することが経済的に可能である。

図6は、好ましくは同じ構造タイプの複数の調節可能な休息ユニットを有する、本発明の機構Hのブロック図を示す。かかる実施形態は、人々のための宿泊施設で使用するのに特に好適である。この場合、これは、ホテル、病院又はサナトリウム、すなわち多数の頻繁に入れ替わる人、患者及び宿泊客の一時的な宿泊のための施設であり得る。少なくとも1人の人のためのおそらくは多数の休息ユニットを備えたかかる機構は、他の施設、例えば、客船、大型旅客機、ブロックハウスのセツルメント、グループの所有物、ホリデー用及びレジャー用施設その他でも存在し得る。これらのすべての場合において、本発明の手段によって、調節可能な休息ユニットの操作の著しい簡素化、並びにユーザの寝心地及び睡眠の快適さの改善を達成することができる。

それゆえ、一例として図6に示すブロック図において、休息ユニットH11、H12...H1xは、例えば建物の一階にある、例えば第1のユニット内に配置され、休息ユニットH21、H22...H2xは、例えば建物の別の階にある第2のユニット内に配置され、休息ユニットHy1、Hy2...Hyxは、例えばいくつかの隣接した建物の複合体の中の別の建物の、別のユニットに配置される。これらの休息ユニットの各々は、少なくとも1人の人に対して少なくとも1つの横臥及び着座面B1を有する。横臥及び着座面B1に作用することができる少なくとも1つのアクチュエータAにより、横臥及び着座面の高さ及び/又は硬さプロファイルのカスタマイズされた調節が、やはり入力値としての衣類サイズの関数として可能である。

図1に示す本発明の実施形態の場合、人が、ローカル入力手段の支援の下で、そのスポットにある、すなわち関連付けられた休息ユニットのすぐ近くにある制御ユニットに衣類サイズの入力値を入力することが可能であるが、図6に示す実施形態は、いわゆるネットワークソリューションを提供する。

この場合、図6の例において示される、やはり衣類サイズシステムにおける特定の人についての特定の衣料品の標準衣類サイズに対応する入力値KGのための入力手段EEは、好ましくは集中的に配置され、機構Hにおいて選択された各々個別の休息ユニットに対するデータ技術的な結合を可能にする。この目的で、入力手段EEは、制御ユニットS(これもやはり好ましくは集中的である)及びデータネットワークDNiによって各休息ユニットHyxに接続される。この状態を、すべての休息ユニットHyxについての一例として、休息ユニットH11において示す。この場合、休息ユニットH11に提供される制御信号SLyxは、例えばデータネットワークDNiから、ローカル出力ユニットAE11によって読み出だされ、少なくとも1つのアクチュエータAに、そこで横臥及び着座面B1を適切にプリセットすることを可能にするために送られる。付加的なローカル操作要素BL11、例えば手動操作デバイスは、人が必要に応じて休息ユニットH11の横臥及び着座面B1の高さ及び/又は硬さプロファイルの微調整を行うことを可能にする。

図6の例における制御ユニットSは、好ましくは図1の制御ユニットSに関連して既に説明したのと同じ様式で構築されるが、入力手段EEとデータネットワークDNiへのインタフェースとの間に集中的に配置される。この制御ユニットは、やはり、入力信号KGから、選択された休息ユニットHyxにおける少なくとも1つのアクチュエータAに対する制御信号SLyxを生成し、その結果、この制御信号によって、衣類サイズによって表されるその人の物理的身体パラメータに適合された高さ及び/又は硬さプロファイルを、関連付けられた横臥及び着座面B1において自律的にプリセットすることが可能になる。このようにして形成された制御信号SLxyは、特定の人に対して割り当てられた又はこの人によって特に選択された休息ユニットHyxの少なくとも1つのアクチュエータAに対して、制御ユニットSzによって、データネットワークDNi上で出力される。

本発明のこれらの実施形態は、任意の人についての衣類サイズの入力値の上位エントリ(higher ranking entry)並びにそこから生成される制御信号の分布及び標的化された送達を、例えばその人に特に割り当てられた予約されたホテルの部屋における休息ユニットに対して可能にする。この目的で、入力手段EEとして、例えば宿泊施設の受付にある操作要素BZ、例えば集中キーボードを使用することが可能である。やはり使用することができる入力ユニットEEの例は、例えばホテルにおける休息ユニットを予約した人の、パーソナル移動体デバイスDBxを含む。使用することができる移動体デバイスのいくつかの例は、スマートフォン、タブレットPC及び他の無線HMIデバイスを含み、これらは、図6の例において、無線ネットワークDWi及び第1のデータインタフェースDM1、例えば無線モデムを介して、データ技術によって制御ユニットに接続される。

入力ユニットEEは、人の少なくとも1つの物理的身体パラメータを自動的に検知するため、及び各々の関連付けられた入力値KGを自動的に生成するための、全身スキャナKSを装備することもできる。例えば、人の体重、身長及び輪郭を検知して衣類サイズを割り当てることができる。かかる実施形態は、図1に示す例に関連して既に説明した。

図6の例に示す、いわばデータ技術によってネットワーク化された本発明による機構の実装は、入力手段(EE)として、インターネットDNe及び第2のデータインタフェースDM2を介して制御ユニットSに結合することができるパーソナルHMIデバイスEEx、特にパーソナルコンピュータを使用することもまた可能であるという、付加的な特別な特徴を提供する。この特徴は、例えばインターネットポータルによってホテル滞在を予約する顧客が、同時に個人的な衣類サイズを追加入力することによって、その顧客が意図したホテル滞在中に使用することになる休息ユニットの横臥及び着座面におけるカスタマイズされた高さ及び硬さプロファイルを指定することを可能にする。

特に本発明による機構の使用を望むすべての人々に利益をもたらすことになるこれらの利点に加えて、本発明はまた、例えば、本発明の機構を装備した宿泊施設のオペレータに対する利益も提供する。それゆえ、すべての休息ユニット、特にそれらのクッション及びマットレスが同一になるように構成することができる。このことは、それらを購入すること、清掃すること、及び必要に応じて交換することをかなり容易にする。好ましくは、アクチュエータのアイドル状態における休息ユニットの横臥及び着座面は、少なくとも1つの一致した横臥パラメータ、特に同じ硬さ値を有する。加えて、この横臥及び着座面は、例えば環境適合性、耐久性、及び有害物質が無いことに関して以前に検査された材料と同じもので作ることができる。

B:休息ユニット B1:横臥及び着座面 B11、B12:縁部、特に頭端部及び足端部 BK:頭部領域 BS:肩領域 BR:背中領域 BL:腰領域 BG:臀部領域 BO:上肢領域 BU:下肢領域 BF:足領域 Z:ゾーン Z1、Z2...Z8:第1、第2、...第8ゾーン A:アクチュエータ A1、A2...A10:第1、第2...第10のアクチュエータ M:マットレス M1:上部着座及び横臥側 M2:支持下側 L:スラット状フレーム L1:フレーム L11...L18:部分的ばね領域 L11a...L11f:第1の部分ばね領域L11の横断スラット F:支持面 V1、V2:第1、第2の高さプロファイル V3:硬さプロファイル EE:入力手段 KG:衣類サイズについての入力値 BZ:操作要素、例えば、手動操作又は集中キーボード KS:例えば中央アクセスエリアにおける全身スキャナ、 DM1:第1のデータインタフェース、例えば無線モデム DWi:無線ネットワーク DBx:パーソナル移動体デバイス、例えばスマートフォン DM2:第2のデータインタフェース、例えばネットワークモデム DNe:通信ネットワーク、例えばインターネット EEx:パーソナルHMIデバイス、例えば分散型PC S:制御ユニット VE:処理ユニット DB:衣類サイズおよび制御変数のための記憶装置 SG:衣類サイズについてのデータレコード AE:休息ユニットBにおける出力ユニット SL:Bにおける少なくとも1つのアクチュエータのための制御信号 AE11:休息ユニットH11における出力ユニット SLyx:H11における少なくとも1つのアクチュエータのための制御信号 H:例えば、ホテル、ホステル、病院、客船、大型旅客機、セツルメントにおける、休息ユニットを有する機構 H11、H12...H1x:第1のユニットにおけるアクチュエータを有する休息ユニット H21、H22...H2x:第2のユニットにおけるアクチュエータを有する休息ユニット Hy1、Hy2...Hyx:他のユニットにおけるアクチュエータを有する休息ユニット DNi:データネットワーク BL11:休息ユニットH11のローカル操作要素

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