Arm assembly for chair

申请号 JP2001296450 申请日 2001-09-27 公开(公告)号 JP2002191463A 公开(公告)日 2002-07-09
申请人 Formway Furniture Ltd; フォームウェイ ファーニチャー リミテッド; 发明人 PRINCE JONATHAN WILLIAM; WILKINSON PAUL MICHAEL;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an arm assembly for an office chair wherein a user can adjust the armrest to obtain comfort.
SOLUTION: This arm assembly 24 provided on a chair 12 has a forward direction and a rearward direction. Each arm assembly 24 comprises an armrest 26 and a supporting structure 28. An attaching device attaches the armrest to the supporting structure in a manner to be movable. The attaching device 30 constrains the movement of the armrest 26 relative to the supporting structure to a movement in a substantially horizontal plane having two degrees of freedom defined by a first and second axes crossing in the lateral direction, lying in the substantially horizontal plane. Thus, the armrest 26 moves under a substantially planar configuration without changing the orientation of the armrest 26.
COPYRIGHT: (C)2002,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 前方向と後ろ方向とを有する椅子の肘掛け組立体であって、 肘掛けと、 支持構造と、 肘掛けを支持構造に移動自在に取付ける取付け装置とより成り、 取付け装置は、支持構造に対する肘掛けの運動を、実質的に水平な面内にある第1及び第2の横断方向の軸により画定される2つの自由度を有する実質的に水平な面内の運動に制限する肘掛け組立体。
  • 【請求項2】 肘掛け組立体は、第1の軸が椅子の前方向に実質的に対応し、第2の軸が椅子の横方向に対応するように椅子に組み込まれる請求項1の肘掛け組立体。
  • 【請求項3】 肘掛けの運動を案内する第1の及び第2
    の案内手段をさらに備えた請求項1または2の肘掛け組立体。
  • 【請求項4】 取付け装置はキャリアを有し、第1の案内手段は肘掛けのキャリアに対する運動を案内するようにキャリアに組み込まれており、案内される第1の対応部分は肘掛け上にあり、第2の案内手段は支持構造に対して固定関係に設けられており、案内される第2の対応部分はキャリアに組み込まれている請求項3の肘掛け組立体。
  • 【請求項5】 第1の案内手段は離隔した平行な軌道より成り、案内される第1の部分は肘掛け上に設けたスロットまたはチャンネルより成る請求項3または請求項4
    の肘掛け組立体。
  • 【請求項6】 第2の案内手段は、支持構造に対して固定関係にある1対の離隔した平行な対向端縁部より成り、キャリアは対向端縁部と摺動係合するような形状を有する請求項4の肘掛け組立体。
  • 【請求項7】 第1の軸と第2の軸に沿う運動の限界を画定するための停止手段が設けられ、第1の軸に沿う運動の範囲は、第2の軸に沿う運動の範囲よりも大きい前記請求項のうち任意の1項の肘掛け組立体。
  • 【請求項8】 肘掛けは、平面内の複数の可能な位置のうちの任意の1つに選択的に配置可能である前記請求項のうち任意の1項の肘掛け組立体。
  • 【請求項9】 取付け装置は、有限数の可能な位置が存在するように取付ける請求項8の肘掛け組立体。
  • 【請求項10】 肘掛けを可能な位置のうちの任意の1
    つに着脱自在にロックするロック装置をさらに備えた請求項8の肘掛け組立体。
  • 【請求項11】 ロック装置は、支持構造の少なくとも上部に関して固定した姿勢で取付けられた固定部分を有し、この固定部分は複数の第1の係合部分を有し、第1
    の係合部分のうちの少なくとも一部と選択的に着脱自在に係合するために、肘掛けは第2の係合部分を支持し、
    あるいは、肘掛けは複数の第1の係合部分を有し、第2
    の係合部分は、第1の係合部分の少なくとも一部と選択的に着脱自在に係合するために支持構造に関して固定され、何れの場合も、第1の係合部分の一部は、第2の係合部分が係合すると各々が肘掛けの可能な位置を画定するように構成されている請求項10の肘掛け組立体。
  • 【請求項12】 第2の係合部分は、別個の係合部材または係合突出部より成り、第1の係合部材は、その係合部材または係合突出部と係合受容するために、それに応じた形状の凹部またはスロットより成る請求項11の肘掛け組立体。
  • 【請求項13】 別個の係合部材は、常態では、第1の係合部材のうちの1つと係合する位置に偏倚されている請求項12の肘掛け組立体。
  • 【請求項14】 第2の係合部材は、ボールの形状を有する請求項11乃至13のうちの任意の1つの肘掛け組立体。
  • 【請求項15】 固定部分は係合表面を有するパッドより成り、係合表面の上には離隔したディンプルのアレイが形成されている請求項11乃至14の肘掛け組立体。
  • 【請求項16】 縦方向軸及び横方向軸のそれぞれに沿う運動を案内する第1及び第2の案内手段をさらに有し、取付け装置はさらにキャリアを有し、第1の案内手段は、案内される第1の対応部分が肘掛け上にあるように、キャリア上に設けられて、キャリアに対する肘掛けの運動を案内し、第2の案内手段は、案内される第2の対応部分がキャリアに組み込まれるように固定部分に組み込まれ、固定部分は、キャリアの前方及び後方に延び、複数の第1の係合部分は、固定部分上に設けられている請求項11乃至15の肘掛け組立体。
  • 【請求項17】 キャリア上には、さらに第1の係合部分が設けられている請求項16の肘掛け組立体。
  • 【請求項18】 2つの第2の係合部分が設けられ、キャリア上の対応する第1の係合部分は、第2の係合部分が共に同時にキャリアと係合できないような構成である請求項17の肘掛け組立体。
  • 【請求項19】 ロック装置は、肘掛けを可能な位置の各々に常態でロックするように作動可能であり、ロック装置は選択的に解放可能である請求項10乃至18の肘掛け組立体。
  • 【請求項20】 ロック装置はさらに、第2の係合部分を第1の係合部分との係合から選択的に分離する分離手段を有する請求項11乃至19の肘掛け組立体。
  • 【請求項21】 分離手段は、第1及び第2の係合部分が係合する係合位置と、第1及び第2の係合部分を係合関係から離脱させる離脱位置とを有する移動自在な摺動手段より成る請求項20の肘掛け組立体。
  • 【請求項22】 第2の係合部分は、1またはそれ以上の別個の係合部材より成り、移動自在の摺動手段は、浅い部分及び深い部分を有する深さが暫時変化する、または可変の1またはそれ以上の凹部を有し、摺動手段の係合位置は、別個の係合部材が浅い部分に受容される位置に対応し、摺動手段の離脱位置は、別個の係合部材がそれぞれの凹部の深い部分に受容される位置に対応する請求項21の肘掛け組立体。
  • 【請求項23】 ロック装置はアクチュエータを有し、
    このアクチュエータは、肘掛けにその腕が支持されるユーザーの手により作動されるように配置されている請求項10乃至22の肘掛け組立体。
  • 【請求項24】 前方向と横方向とを有する椅子の肘掛け組立体であって、肘掛け組立体は、縦方向軸が椅子の前方向に実質的に対応するように椅子に組み込むようになっており、肘掛け組立体はさらに、横方向軸が椅子の横方向に対応するように椅子に組み込むようになっており、 肘掛け組立体はさらに、 肘掛けと、 椅子に固着自在の支持構造とより成り、 肘掛けは支持構造に取付け装置により取付けられ、肘掛けは、支持構造に対して、前後方向に選択的に移動可能で、縦方向軸に沿う複数の座標位置のうちの任意の1つを占めることができ、また横方向に選択的に移動可能で、横方向軸に沿う複数の座標位置のうちの任意のうちの1つを占めることができ、肘掛けは、縦方向軸及び横方向軸に沿うそれぞれの座標位置により画定される複数の可能な位置のうちの任意の1つに選択的に位置付け可能であり、取付け装置は、肘掛けを可能な位置のうちの任意の1つに着脱自在にロックするロック装置を備えている肘掛け組立体。
  • 【請求項25】 肘掛けは格子パターンで移動自在である請求項24の肘掛け組立体。
  • 【請求項26】 縦方向軸及び横方向軸のそれぞれに沿う運動を案内する第1及び第2の案内手段をさらに有する請求項24または25の肘掛け組立体。
  • 【請求項27】 取付け装置はキャリアを有し、第1の案内手段は肘掛けのキャリアに対する運動を案内するようにキャリアに組み込まれており、案内される第1の対応部分は肘掛け上にあり、第2の案内手段は支持構造に対して固定関係に設けられており、案内される第2の対応部分はキャリアに組み込まれている請求項26の肘掛け組立体。
  • 【請求項28】 第1の案内手段は離隔した平行な軌道より成り、案内される第1の部分は肘掛け上に設けたスロットまたはチャンネルより成る請求項27の肘掛け組立体。
  • 【請求項29】 第2の案内手段は、支持構造に対して固定関係にある1対の離隔した平行な対向端縁部より成り、キャリアは対向端縁部と摺動係合するような形状を有する請求項27または28の肘掛け組立体。
  • 【請求項30】 縦方向軸と横方向軸に沿う運動の限界を画定するための停止手段が設けられ、縦方向軸に沿う運動の範囲は、横方向軸に沿う運動の範囲よりも大きい請求項24乃至29のうち任意の1項の肘掛け組立体。
  • 【請求項31】 取付け装置は、有限数の可能な位置が存在するように取付ける請求項24乃至30のうち任意の1項の肘掛け組立体。
  • 【請求項32】 ロック装置は、支持構造の少なくとも上部に関して固定した姿勢で取付けられた固定部分を有し、この固定部分は複数の第1の係合部分を有し、第1
    の係合部分のうちの少なくとも一部と選択的に着脱自在に係合するために、肘掛けは第2の係合部分を支持し、
    あるいは、肘掛けは複数の第1の係合部分を有し、第2
    の係合部分は、第1の係合部分の少なくとも一部と選択的に着脱自在に係合するために支持構造に関して固定され、何れの場合も、第1の係合部分の一部は、第2の係合部分が係合すると各々が肘掛けの可能な位置を画定するように構成されている請求項24乃至31のうち任意の1項の肘掛け組立体。
  • 【請求項33】 第2の係合部分は、別個の係合部材または係合突出部より成り、第1の係合部材は、その係合部材または係合突出部と係合受容するために、それに応じた形状の凹部またはスロットより成る請求項32の肘掛け組立体。
  • 【請求項34】 別個の係合部材は、常態では、第1の係合部材のうちの1つと係合する位置に偏倚されている請求項33の肘掛け組立体。
  • 【請求項35】 第2の係合部材は、ボールの形状を有する請求項32乃至34のうちの任意の1つの肘掛け組立体。
  • 【請求項36】 固定部分は係合表面を有するパッドより成り、係合表面の上には離隔したディンプルのアレイが形成されている請求項32乃至35の肘掛け組立体。
  • 【請求項37】 縦方向軸及び横方向軸のそれぞれに沿う運動を案内する第1及び第2の案内手段をさらに有し、取付け装置はさらにキャリアを有し、第1の案内手段は、案内される第1の対応部分が肘掛け上にあるように、キャリア上に設けられて、キャリアに対する肘掛けの運動を案内し、第2の案内手段は、案内される第2の対応部分がキャリアに組み込まれるように固定部分に組み込まれ、固定部分は、キャリアの前方及び後方に延び、複数の第1の係合部分は、固定部分上に設けられている請求項32乃至36の肘掛け組立体。
  • 【請求項38】 キャリア上には、さらに第1の係合部分が設けられている請求項37の肘掛け組立体。
  • 【請求項39】 2つの第2の係合部分が設けられ、キャリア上の対応する第1の係合部分は、第2の係合部分が共に同時にキャリアと係合できないような構成である請求項の肘掛け組立体。
  • 【請求項40】 ロック装置は、肘掛けを可能な位置の各々に常態でロックするように作動可能であり、ロック装置は選択的に解放可能である請求項24乃至29の肘掛け組立体。
  • 【請求項41】 ロック装置はさらに、第2の係合部分を第1の係合部分との係合から選択的に分離する分離手段を有する請求項32乃至40の肘掛け組立体。
  • 【請求項42】 分離手段は、第1及び第2の係合部分が係合する係合位置と、第1及び第2の係合部分を係合関係から離脱させる離脱位置とを有する移動自在な摺動手段より成る請求項41の肘掛け組立体。
  • 【請求項43】 第2の係合部分は、1またはそれ以上の別個の係合部材より成り、移動自在の摺動手段は、浅い部分及び深い部分を有する深さが暫時変化する、または可変の1またはそれ以上の凹部を有し、摺動手段の係合位置は、別個の係合部材が浅い部分に受容される位置に対応し、摺動手段の離脱位置は、別個の係合部材がそれぞれの凹部の深い部分に受容される位置に対応する請求項42の肘掛け組立体。
  • 【請求項44】 ロック装置はアクチュエータを有し、
    このアクチュエータは、肘掛けにその腕が支持されるユーザーの手により作動されるように配置されている請求項24乃至43の肘掛け組立体。
  • 【請求項45】 前方向と横方向とを有する椅子の肘掛け組立体であって、肘掛け組立体は、縦方向軸が椅子の前方向に実質的に対応するように椅子に組み込むようになっており、肘掛け組立体はさらに、横方向軸が椅子の横方向に対応するように椅子に組み込むようになっており、 肘掛け組立体はさらに、 肘掛けと、 椅子に固着自在の支持構造とより成り、 肘掛けは支持構造に取付け装置により取付けられ、肘掛けは、支持構造に対して、前後方向に選択的に移動可能で、縦方向軸に沿う複数の座標位置のうちの任意の1つを占めることができ、また横方向に選択的に移動可能で、横方向軸に沿う複数の座標位置のうちの任意のうちの1つを占めることができ、肘掛けは、縦方向軸及び横方向軸に沿うそれぞれの座標位置により画定される複数の可能な位置のうちの任意の1つに選択的に位置付け可能であり、 取付け装置はさらに、肘掛けを可能な位置のうちの任意の1つに着脱自在にロックするロック装置を備えており、ロック装置は肘掛けの上のユーザーの手で作動可能である肘掛け組立体。
  • 【請求項46】 肘掛けは格子パターンで移動自在である請求項45の肘掛け組立体。
  • 【請求項47】 縦方向軸及び横方向軸のそれぞれに沿う運動を案内する第1及び第2の案内手段をさらに有する請求項45または46の肘掛け組立体。
  • 【請求項48】 縦方向軸と横方向軸に沿う運動の限界を画定するための停止手段が設けられ、縦方向軸に沿う運動の範囲は、横方向軸に沿う運動の範囲よりも大きい請求項45乃至47のうち任意の1項の肘掛け組立体。
  • 【請求項49】 取付け装置は、有限数の可能な位置が存在するように取付ける請求項45乃至48のうち任意の1項の肘掛け組立体。
  • 【請求項50】 ロック装置は、常態で、肘掛けを可能な位置のうちの任意の1つに着脱自在にロックするように作動可能であり、ロック装置は選択的に解放可能である請求項45乃至49のうち任意の1項の肘掛け組立体。
  • 【請求項51】 座部、背もたれ、及び座部と背もたれとを支持する支持フレームを有する主要部組立体と主要部組立体から着脱可能な肘掛け組立体とを有し、 肘掛け組立体は、 肘掛けと、 上端部及び下端部を有し、肘掛けをその上端部で支持する支持構造と、 支持構造の下端部またはそれに隣接した所に位置する細長い固着部とより成り、 細長い固着部は外表面を有し、外表面の所定の領域に雄型係合部を有し、雄型係合部は互いに離隔した外側雄型係合表面及び内側雄係合部表面を有し、 主要部組立体はさらに、細長い固定部を受容する孔部より成る肘掛け固着部を有し、孔部の表面は後部の所定の領域に雌型係合部を有し、雌型係合部は外側雌型係合表面と、内側雌型係合表面とを有し、内側及び外側雌型係合表面は、細長い固着部を肘掛け固着部に挿入すると、
    外側雄型係合表面と、内側雄型係合表面とがそれぞれ内側雌型係合表面と、外側雌型係合表面とに着脱自在に係合し、雄型係合表面は、細長い固着部の長さに比べて短いテイパーのない細長い固着部である椅子。
  • 【請求項52】 細長い固着部は、支持構造に対して下方に傾斜している請求項51の椅子。
  • 【請求項53】 椅子は空気バネにより支持された主トランサムを有し、肘掛け固着部は主トランサム上にある請求項51または52の椅子。
  • 【請求項54】 肘掛け固着部は、主トランサムに組み込まれた第1及び第2の帯より成る請求項53の椅子。
  • 【請求項55】 外側雄型係合表面と、内側係合表面との間の相互係合の長さは5mm未満であり、内側雄型係合表面と、外側雌型係合表面との間の相互係合長さは5
    mm未満である請求項51乃至54の椅子。
  • 【請求項56】 外側雄型係合表面が、細長い係合部の端部に隣接して設けられている請求項51乃至55の椅子。
  • 【請求項57】 中間部分が、外側雄型係合表面と、テイパーのある内側雄型係合表面との間に画定される請求項51乃至56の椅子。
  • 【請求項58】 肘掛け組立体を主要部組立体に着脱自在に固着するクリップをさらに有する請求項51乃至5
    7の椅子。
  • 【請求項59】 クリップが、クリップを離脱させ、細長い固着部を主要部組立体の固着部から解放するように設けられたアクチュエータと、常態で、ロックしている請求項58の椅子。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の分野】本発明は、肘掛け組立体に関する。 本発明は、特に限定しないが、ユーザーが心地よさを得るために肘掛けを調節できる、オフィス用椅子の肘掛け組立体に関する。 本発明はまた、肘掛けが着脱自在であるか、あるいは書き板のような別のタイプのものと置換え可能な、着脱自在の肘掛け組立体に関する。 本発明は、
    オフィス用椅子について説明するが、車付き椅子を備えた任意タイプの椅子に利用可能であることが理解されるであろう。 さらに、本発明は、椅子を超えた用途も有するかもしれない。 本発明の肘掛け組立体は、テーブルや、例えばタイピストの補助用具としてのワークステーションに固着することが可能である。

    【0002】

    【発明の背景】人間の体型及びサイズは種々雑多である。 このため、オフィス用椅子は、一般的に、例えば座部の高さや深さを調節可能である。 肘掛けを調節することも知られている。 調節可能なものとしては、垂直軸を中心とするツイスト動作がある。 もうひとつの公知の調節機構は、ツイスト動作だけでなく横方向の運動も可能にする。 さらに別の公知の調節機構は、平面内の所定の長円軌道での肘掛け運動を可能にする。 座部の深さの調節は、椅子のユーザーが必要とする主要な調節機構のうちの1つであり、市販のオフィス用椅子に普通見られるものである。 ユーザーが座部の深さを調節すると、座部に関する肘掛けの位置が変化するが、その変化は肘掛け位置がユーザーにとって全く不適当な所まで及ぶ。 公知のオフィス用椅子は、座部の深さ位置を合わせるために容易に調節可能でなければならないという条件をうまく満足させるものではない。

    【0003】公知の肘掛け調節機構のもう1つの欠点は、調節が簡単でないことである。 公知のタイプの中には、調節を行うために、ユーザーが肘掛けの下方から操作するのや、反対の手で調節しなければならないものがある。 このように調節しなければならないのは、面倒で不便である。

    【0004】公知の調節自在の肘掛けの一部が有するさらに別の欠点は、調節するためにが必要なことである。 ユーザーが通常の態様で椅子を使用する場合、肘掛けは、ユーザーが選択した位置で、意図された機能を有する。 しかしながら、ユーザーがうっかりして肘掛けにかなりの力を加えると、肘掛けは移動できる。 これは、
    ユーザーが椅子から立ち上がろうとして肘掛けを使用する場合に起こることが多い。 このため、ユーザーは不安定になりがちであり、ユーザーが椅子に再び座るとき肘掛けを再調節しなければならない。

    【0005】従って、本発明の目的は、上記欠点を解消するかその一部を軽減する肘掛け組立体を提供することにある。

    【0006】

    【発明の概要】本発明の第1の局面によると、前方向と後ろ方向とを有する椅子の肘掛け組立体であって、肘掛けと、支持構造と、肘掛けを支持構造に移動自在に取付ける取付け装置とより成り、取付け装置は、支持構造に対する肘掛けの運動を、実質的に水平な面内にある第1
    及び第2の横断方向の軸により画定される2つの自由度を有する実質的に水平な面内の運動に制限する肘掛け組立体が提供される。

    【0007】本発明は、2つの所定の軸に沿う運動に限定される必要がないことを理解されたい。 本発明の範囲内には、肘掛けが第1の軸に平行な径路及び第2の軸に平行な径路に沿って移動自在であることを含むことがわかる。 従って、肘掛けは格子パターンで移動可能である。 さらに、肘掛けは、第1及び第2の軸の両方を含む実質的に水平な平面に沿う任意の方向で移動自在である。 また、その平面に沿う移動が所定の限界内であるのは便利である。

    【0008】取付け装置により、肘掛けが、第1及び第2の軸に沿う座標位置の交差点により決まる複数の可能な位置のうちの任意のものを選択できるのが好ましい。
    用語「可能な位置」をこれによって定義する。

    【0009】本発明の最も好ましい実施例では、第1の軸は、一般的に、椅子の前方向に整列している。 さらに、肘掛けは細長い形状を有し、その縦方向軸は椅子の前方向に整列する。 第1の軸が椅子の前方向に整列する場合、第2の軸(またはそれに平行な径路)に沿う肘掛けの運動は椅子の横方向移動であろう。

    【0010】本発明の第2の局面によると、前方向と横方向とを有する椅子の肘掛け組立体であって、肘掛け組立体は、縦方向軸が椅子の前方向に実質的に対応するように椅子に組み込むようになっており、肘掛け組立体はさらに、横方向軸が椅子の横方向に対応するように椅子に組み込むようになっており、肘掛け組立体はさらに、
    肘掛けと、椅子に固着自在の支持構造とより成り、肘掛けは支持構造に取付け装置により取付けられ、肘掛けは、支持構造に対して、前後方向に選択的に移動可能で、縦方向軸に沿う複数の座標位置のうちの任意の1つを占めることができ、また横方向に選択的に移動可能で、横方向軸に沿う複数の座標位置のうちの任意のうちの1つを占めることができ、肘掛けは、縦方向軸及び横方向軸に沿うそれぞれの座標位置により画定される複数の可能な位置のうちの任意の1つに選択的に位置付け可能であり、取付け装置は、肘掛けを可能な位置のうちの任意の1つに着脱自在にロックするロック装置を備えている肘掛け組立体が提供される。

    【0011】オプションとしての特徴部分の以下の説明は、上述した本発明の第1または第2の局面の何れにも適用可能である。

    【0012】本発明はさらに、第1/縦方向及び第2/
    横方向軸に沿う移動を案内する案内手段を備えることができる。 第1の案内手段は取付け装置の一部の上に設けられ、肘掛けの案内手段に対する移動を案内し、案内される第1の対応部分は肘掛け上にある。 第2の案内手段は支持構造に対して固定関係に設けられており、案内される第2の対応部分はキャリアに組み込まれている。

    【0013】本発明のさらに別の局面によると、前方向と横方向とを有する椅子の肘掛け組立体であって、肘掛け組立体は、縦方向軸が椅子の前方向に実質的に対応するように椅子に組み込むようになっており、肘掛け組立体はさらに、横方向軸が椅子の横方向に対応するように椅子に組み込むようになっており、肘掛け組立体はさらに、肘掛けと、椅子に固着自在の支持構造とより成り、
    肘掛けは支持構造に取付け装置により取付けられ、肘掛けは、支持構造に対して、前後方向に選択的に移動可能で、縦方向軸に沿う複数の座標位置のうちの任意の1つを占めることができ、また横方向に選択的に移動可能で、横方向軸に沿う複数の座標位置のうちの任意のうちの1つを占めることができ、肘掛けは、縦方向軸及び横方向軸に沿うそれぞれの座標位置により画定される複数の可能な位置のうちの任意の1つに選択的に位置付け可能であり、取付け装置はさらに、肘掛けを可能な位置のうちの任意の1つに着脱自在にロックするロック装置を備えており、ロック装置は肘掛けの上のユーザーの手で作動可能である肘掛け組立体が提供される。

    【0014】本発明のさらに別の局面によると、座部、
    背もたれ、及び座部と背もたれとを支持する支持フレームを有する主要部組立体と、主要部組立体から着脱可能な肘掛け組立体とを有し、肘掛け組立体は、肘掛けと、
    上端部及び下端部を有し、肘掛けをその上端部で支持する支持構造と、支持構造の下端部またはそれに隣接した所に位置する細長い固着部とより成り、細長い固着部は外表面を有し、外表面の所定の領域に雄型係合部を有し、雄型係合部は互いに離隔した外側雄型係合表面及び内側雄係合部表面を有し、主要部組立体はさらに、細長い固定部を受容する孔部より成る肘掛け固着部を有し、
    孔部の表面は後部の所定の領域に雌型係合部を有し、雌型係合部は外側雌型係合表面と、内側雌型係合表面とを有し、内側及び外側雌型係合表面は、細長い固着部を肘掛け固着部に挿入すると、外側雄型係合表面と、内側雄型係合表面とがそれぞれ内側雌型係合表面と、外側雌型係合表面とに着脱自在に係合し、雄型係合表面は、細長い固着部の長さに比べて短いテイパーのない細長い固着部である椅子が提供される。

    【0015】本発明は、広い意味で、本願明細書において、それぞれ独立に、または集合的に言及した部品、要素及び特徴部分、並びにそれら部品、要素または特徴部分の任意の2つまたはそれ以上の任意または全ての組み合わせにあるということができ、それらは当該技術分野において公知の均等物を有し、かかる公知の均等物はあたかもそれぞれ開示されたように組み込まれていると考えるべきである。 本発明は、以下の例が示す構成を包含するものである。

    【0016】

    【好ましい実施例の説明】図1はオフィス用椅子を示し、その主要部組立体12は、座部14と、背もたれ1
    6とより成る。 座部14と、背もたれ16とは、車付き基部18と、中央支柱20とより成る支持フレームとにより、上方に支持されている。 支持フレームはまた、背もたれ16をリクラインさせる機構を備えており、背もたれ16がリクラインすると、それに同期して座部14
    が傾斜する。 この機構の詳細は、本発明にとって重要ではない。 中央支柱20は、従来の態様で座部14の高さを調節するための空気バネ(図示せず)を収容している。 空気バネは、図1にはないが、図2に示す椅子の主トランサムに連結されている。 主トランサム22は、椅子の横方向に延び、中央のバネ連結リンク23により空気バネに連結されている。

    【0017】図1はまた、2つの着脱可能な肘掛け組立体24を示す。 肘掛け組立体24は、ユーザーに心地良さを与えるためのパッドを備えた肘掛け26の上部を有する。 各肘掛け組立体は、直立の支持構造28も有する。 肘掛け26は、直立の支持構造28の上端部に取付けられている。 直立の肘掛け構造の下端部は、図3に示すように、下方に傾斜した度で内側に延びる細長い固着部30を有する。

    【0018】細長い固着部30は、図2に示す態様で主トランサム22の一端内で係合する。 固着の態様は、細長い固着部30が係合されるトランサム22の端部を示す種々の図である図4及び5a―5cにさらに詳細に示されている。 図5aから最もよくわかるように、細長い固着部30は、外側の雄型係合表面32と、内側の雄型係型表面34とを有する。 外側の雄型係合表面32は、
    内側の雄型係型表面34から離隔して、それらの間にテイパー付きの中間部36を画定する。 図面を見ればわかるように、用語「外側」及び「内側」は、肘掛け組立体に関する係合表面の位置を示すものである。

    【0019】主トランサム22の各端部は、細長い固着部30を収容するための空所を有する肘掛け固着部を備えている。 その空所は、四方が完全に囲まれた孔ではなく、その下側の内側雌型係合表面38及び外側雌型係合表面40によってのみ画定される。 細長い固着部30
    は、主トランサム22の内側及び外側係合表面38、4
    0により支持されることがわかるであろう。 細長い固着部30と、トランサム22の他の表面とは、接触関係にある。 これらは、0.2mmの隙間で配置されている。
    これらの別の表面は、横方向移動及び上下移動を阻止する。 この点に関して、「内側」及び「外側」は、主要部組立体12の斜視図で用いられることがわかる。 肘掛け組立体24を主要部組立体10に組み込むには、外側雄型係合表面32が内側雌型係合表面38と係合し、内側雄型係合表面34が外側雌型表面40と係合するまで、
    細長い固着部30を主トランサム内に挿入する。 雄型係合表面は、細長い係合固着部30の長さと比べると短く、テイパー付きでない細長い固着部30の部分の上に形成されている。

    【0020】細長い固着部30は、直立の支持構造28
    に関して下方に傾斜していることがわかる。 このようにする、ユーザーが肘掛け26に下向きの力を加えると、
    細長い固着部にその部分を肘掛け固着部内に押し込もうとする方向の力が加わる。 肘掛けに上向きの力を加えると、片持ちばね効果により同じ態様で細長い固着部に力がかかる。

    【0021】さらに、肘掛け組立体を固定するためのクリップが設けられている。 図5cに示すように、クリップはラッチ部材42を有し、そのフック44は主トランサム22の一部として形成されたラッチ表面45(図5
    aを参照)に係合可能である。 ラッチ部材42は、枢軸48上の第1の支点43と、ボタン46に押圧される第2の支点47とを有する。 ラッチ部材42は、第2の支点47がボタン46を外方に偏倚する一体的なばねを含むように形成されている。 ボタン46が内方に押されると、ラッチ部材42は支点43を中心として枢動して、
    フック44をラッチ表面45との係合関係から離脱させ、肘掛け組立体24を主要部組立体12から取り外せるようにする。

    【0022】図2から最も良くわかるように、支持構造28は、中空の下部支柱52内に入れ子式に受容される上部支柱50を有する。 上部支柱50と下部支柱52とは、図9乃至13を参照して詳細に説明する態様で、高さを調節するために互いに調節可能である。 下部支柱5
    2の下部から下方に傾斜した角度で延びるのは、脚部5
    4である。 上部支柱50は、固定部56を、常態で、それに固定した姿勢で支持する(もっとも、固定部56の高さは後述するように調節可能である)。

    【0023】図6を参照して、固定部は、横方向摺動可能なキャリア58の両側に延びるディンプル付きパッド57を備えることがわかる。 ディンプル付きパッド57
    は、固定部56内に自己配置可能な2つの別個の射出成型部品である。 図8bに示すように、固定部56は、摺動可能なキャリア58のための横方向案内手段を画定する。 従って、キャリア58は椅子の横方向に摺動可能である。 図8cを見ると、固定部56の側部は、キャリア58の横方向移動を制限するための停止部を画定することがわかる。

    【0024】キャリア58はさらに、2つの縦方向案内部62を有する。 これらの案内部62はそれぞれ、図示のようにT字形である。 図8aから最も良くわかるように、案内部62は肘掛けの基部66に設けた縦方向スロット64を貫通し、スロットの端部が縦方向移動の停止部を画定する。 このため、肘掛け26の基部66は、スロット64内の縦方向案内部62の摺動作用により、前後に摺動可能である。 キャリア58上に縦方向案内部6
    2が形成されているため、キャリア58を横方向に摺動させると、肘掛け26の基部66も同様に横方向に摺動する。

    【0025】縦方向案内部62と、横方向案内部60との結合作用により、肘掛けは、停止部により決まる所定の限界内で、横方向案内部及び縦方向案内部62により画定される水平な平面に沿う任意の方向に移動可能である。 その平面内で肘掛け26がとることのできる有限数の位置を決定するために、肘掛けは互いに固定した位置にある1対の金属製ボール70を支持する。 これらのボールは、共に、キャリア58上を移動し、ディンプル付き部分57に設けたディンプルの1つ72と係合する。
    さらに、キャリア58もディンプル74を有する。 これらのディンプルは、一方のボールだけが一度にキャリア58と係合し、もう一方のボールは一方または他方のディンプル付きパッド56のディンプル72と係合するように、離隔されている。

    【0026】ボール70は、図7に示すように、摺動部材80により肘掛け26の基部66に支持されている。
    図8bに示す摺動部材80の下側には、それぞれが1つのボール70を受容する2つの凹部82が形成されている。 各凹部は、浅い部分と、深い部分とを有するように形成され、浅い部分と深い部分の方向は同じである。 ボール70が凹部82の浅い部分内にある時、これらのボールはディンプルと係合関係に保持される。 ボール70
    をディンプル70との係合関係から離脱させるには、摺動部材80を長さ方向に摺動させて、凹部の深い部分をボール70と係合させる。 このようにすると、ボール7
    0がディンプル72との係合関係から離脱できる。

    【0027】図8aに示すように、摺動部材80は基部66内に摺動自在に取付けられている。 枢動自在のアクチュエータ84は、枢軸86を中心として基部66に枢動自在に取付けられている。 枢動自在のアクチュエータ84はL字形部材であり、押し込み部がユーザーの親指の近くの肘掛け上の便利な場所に配置されている。 摺動部材80は、ばね88により、ボール70が摺動部材の凹部の浅い部分にくる係合位置の方へ偏倚されている。
    従って、アクチュエータ84は、ばね88に抗して作動される。 摺動部材80のアクチュエータ84とは反対の摺動部材の端部は、摺動部材が解放位置にある時、停止部90と係合する当接突出部90を備えている。

    【0028】使用法について説明すると、ユーザーは、
    親指でアクチュエータ84を押すことにより、摺動部材80を、ボール70がディンプル72との係合関係から離脱する解放位置に移動させる。 ユーザーがアクチュエータ84に親指を押し付けたままにすると、基部66は縦方向案内部62に沿って前後に摺動することができる。 さらに、基部66は、キャリア54を横方向案内部に沿って移動することにより、横方向に移動することができる。 加えて、案内部62上の基部66と、横方向案内部上のキャリア58とを同期移動させることが可能であるため、基部66を所定の外側限界内でその平面に沿って任意の方向に移動することができる。 ユーザーがアクチュエータ84を解放すると、ボール70はディンプル付きパッド57及び/またはキャリア58の中央部上に押し付けられる。 そのため、肘掛け26をわずかに調節すると、ボール70が最も近いディンプル内に収まる。 そして、肘掛けは、ユーザーが再びアクチュエータ86を押すまで、その選択位置にロックされる。

    【0029】図9は、上部支柱50を、それが通常、入れ子式に受容される下部支柱52から取り外した状態の、肘掛け26の上半分を示す。 上部支柱50は、実質的に中実の支柱部材である。 図10は、高さ調節アクチュエータ101、ローラキャリッジ102及び連結ロッド103より成る上部支柱50の内部構成要素を示す。
    図10からわかるように、また図13にさらにわかりやすく示されるように、ローラキャリッジ102は、深い部分と浅い部分とを有する凹部105が形成されている。 ローラ104は、凹部105内に受容される。

    【0030】図11を参照して、ローラキャリッジ10
    2は、それが収容される位置付けレセプタ106により画定される上部支柱50の下方部分内で摺動可能である。 ローラキャリッジ102は、ユーザーがアクチュエータ101を作動すると、レセプタ106内で移動自在である。 ローラキャリッジ102は通常、ばね(図示せず)により図11に示す最下方位置に偏倚されている。

    【0031】図12及び13に示すように、上部支柱5
    0の下端部は、ステムライナの2つの半分内に受容される。 1つの半部108を、図12に示す。 もう1つの半部109を、図13に示す。 これら2つの半部108、
    109は、内部に上部支柱50の下方部分が入れ子式に受容される中央の導管部を画定する。 ステムライナ10
    8の半部108、109は、中空の下部支柱52内の空所の一部を占める。 リブ110は、その空所の一部を占める手助けをし、また、ステムライナの半部の強度を増加させる。 さらに、ステムライナの一方の半部には、そのステムライナを下部支柱52の一方の側の方へ偏倚するための板ばね(図示せず)が一体的に形成されている。 さらに、ステムライナの一方または両方の半部には、上部支柱50とステムライナとの間のゆるみを減少させるための板ばねが一体的に内部に形成されている。

    【0032】図12に示す半分108には、一連の離隔した樋状の凹部100が設けられている。 開口111
    (図9を参照)に一部が突出するローラ104は、この樋状の凹部100の1つと係合する形状を有する。 既に説明したように、ローラキャリッジ102は、常態では、図12に示す最下方位置にばねにより偏倚されている。 この位置で、ローラ104は凹部105の浅い部分に受容されると共に、1つの樋状凹部100と係合する。

    【0033】肘掛け26の高さを調節したい場合、ユーザーは、アクチュエータ101を作動してローラキャリッジ102を上方に移動させる。 実際、ローラ104
    は、凹部105内を、凹部105の基部と、樋状凹部1
    00との間に保持されなくなるまで、深い部分の方へ移動する。 ローラ104と樋状凹部100とが係合しなくなると、上部支柱50を下部支柱52に対して移動できる。 肘掛けの高さをうまく調節した後、ユーザーはアクチュエータを解放する。 恐らくわずかな調節が必要であろうが、ローラ104は樋状凹部100内に収まり、そうするにあたり、ローラキャリッジ102は、ばね(図示せず)の偏倚力により、ローラ104が凹部の浅い部分内に収まって凹部100と係合するロック位置に移動する。

    【0034】図13は、ステムライナのもう一方の半部109を示すが、その内側は細長い凹部112より成る2つの離隔した軌道を有する。 ローラキャリッジ102
    は2つの離隔した案内部114を備えており、これらは軌道112内に摺動自在に受容される形状を有する。 軌道は、半部109の上端部で終端するため、この終端点が、案内部114がこれ以上上方に移動できない上方限界点となる。 これにより、上部支柱50を下部支柱52
    から完全に取り外すことができない。

    【0035】図14は、肘掛け26aの変形例を示す。
    ユーザーに心地よさを与えるためにパッドを設けた肘掛け26aの上部は、摺動部材120を受容する開口11
    8を有する。 図15は、上部パッドを設けた部分が取り外されている点を除き、図14と同じ図である。 摺動部材120は、基部66に取付けられた摺動ケーシング1
    25内に摺動自在に受容されている。 摺動部材120
    は、図16に明示されている。 摺動部材は、浅い凹部1
    27を有する。 この凹部127には、CD(図示せず)
    のような光ディスクが収められる。 CDは、コンピュータに用いて、椅子10の動作的特徴をグラフィック表示する。

    【0036】図17及び18は、主トランサム22aの変形例を示す。 主トランサム22aのいくつかの特徴については、ここで詳しく説明しない。 主トランサム22
    aは、中央ばね連結リンク23aの所の空気ばねにより基部18から支持されている。 図17及び18は、肘掛け組立体の変形例の下部だけを示す。 この組立体は、カム支柱52aと、それから内方に延びる固着部130とを有する。 肘掛け組立体の変形例の上部は、前図のものと同じであり、下部支柱52aは上部支柱50を入れ子式に受容している。

    【0037】固着部130は、下部支柱50aに一体的に形成された外側固着部130aを含む2つの部分より成る。 さらに、固着部130は内側固着部130bを有し、この固着部はボルト131、132により外側固着部130aにボルト締めされている。 さらに別のボルト133が、固着部130全体を主トランサム22aに固定する。 内側固着部は、主として美感のため設けられている。

    【0038】上記説明は本発明の1つの実施例のみを説明したものであり、本発明の範囲から逸脱することなく変形例及び設計変更が可能である。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】図1は、本発明の好ましい実施例による2つの着脱可能な肘掛け組立体を備えた展開斜視図である。

    【図2】図2は、図1の椅子の一部の詳細図であり、一方の肘掛け組立体の固着の仕方を説明するものである。

    【図3】図3は、上部のパッドを取り外した肘掛け組立体の斜視図である。

    【図4】図4は、図3の肘掛け組立体の下部を下方から見た水平断面図である。

    【図5a】図5aは、図3の肘掛け組立体の下部を一部垂直断面で示す斜視図である。

    【図5b】図5bは、図5aに示す部品を下方から見た斜視図である。

    【図5c】図5cは、肘掛け組立体を固着するクリップを示されている点を除き、図5aと同様な垂直断面図である。

    【図6】図6は、わかりやすくするため部品を取り外した肘掛け組立体の上部を示す斜視図である。

    【図7】図7は、さらに別の部品を示す、図6と同様な斜視図である。

    【図8a】図8aは、わかりやすくするために肘掛けのパッドを取り外した、肘掛け組立体の上部を詳細に示す図である。

    【図8b】図8bは、図8aの肘掛け組立体の上部を示す縦方向断面図である。

    【図8c】図8cは、図8aの肘掛け組立体の上部を示す横方向断面図である。

    【図8d】図8dは、図1の肘掛けのパッドの斜視図である。

    【図9】図9は、垂下する上部支柱を備えた肘掛けの斜視図である。

    【図10】図10は、上部支柱の内部構造を詳細に示す肘掛けの斜視図である。

    【図11】図11は、図9の上部支柱50の下部を後方から見た詳細図である。

    【図12】図12は、ステムライナの半分内に受容された、図11で示す上部支柱の下部の詳細図である。

    【図13】図13は、ステムライナのもう一方の半分の詳細図である。

    【図14】図14は、本発明による肘掛けの変形例を示す斜視図である。

    【図15】図15は、肘掛けパッドを取り外した図14
    と同様な図である。

    【図16】図16は、さらに別の部品を取り外した図1
    5と同様な図である。

    【図17】図17は、肘掛け組立体の変形例の下部がトランサムに取付けられた、トランサムの変形例の下側を示す斜視図である。

    【図18】図18は、図17と同様な下部を示す別の斜視図である。

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