Chair

申请号 JP2990895 申请日 1995-02-17 公开(公告)号 JPH08214984A 公开(公告)日 1996-08-27
申请人 Kokuyo Co Ltd; コクヨ株式会社; 发明人 KOJIMA KIYOSHI; SUGANO TAKAO; HIGANO AYAKO;
摘要 PURPOSE: To provide a chair with improved maneuverability for the aged and the helper. CONSTITUTION: A front leg 1 and a rear leg 2 of this chair are in contact with the floor face F via adjusters 31 and 43. In a position in adjacency of the rear part of the adjuster 31 of the front leg 1, a caster 7 capable of grounding on the floor face F prior to the adjuster 31 selectively correspondingly to the adjusted position of the adjuster is installed.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】前脚及び後脚がアジャスタを介して床面に接地される椅子において、前脚のアジャスタの後部に隣接する位置に、アジャスタ調節位置に応じて選択的にアジャスタよりも優先して床面に接地させることの可能なキャスタを取着してなることを特徴とする椅子。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、老人や病人、身障者などに特に好適に適用可能な椅子に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】椅子の種類の一つとして、脚の下端にキャスタを備えたものがある。 このようなキャスタ付きの椅子は、床面上を極めて小さい抵抗で滑動するため、椅子を引いて着座したり、姿勢を変更したり、椅子を移動させる場合などに極めて便利のよいものであり、オフィスや家庭などにおいて広く一般に常用されている。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】ところで、オフィス等の椅子は放射状に伸びる脚羽根の下端にキャスタを取り付けたタイプのものが増えて来ているのに対して、家庭等で用いられる椅子は、前脚及び後脚の下端にキャスタを取り付けた旧来タイプのものが圧倒的に多い。 そして、このような椅子では、脚による接地構造に基づいて前後方向に椅子の傾倒を惹起し易い。 このため、着座状態で使用者が重心を前後方向に移動させたときに、前脚又は後脚が浮いた後、キャスタの滑動性が災いして重心が前脚又は後脚の真上に在る思案点を越える位置にまで椅子全体が急回動することがあり、椅子もろとも使用者が前後方向に転倒し易いという問題がある。 特に、老人や病人、身障者などは、椅子を支えにして着座したり、
    椅子に対して必要以上に深く又は浅く腰掛ける傾向があるため、椅子の中心から前後方向へ偏位した位置に荷重を作用させ易く、通常の者に比べて上述した転倒の危険性は遥かに高い。

    【0004】このような危険を回避するために、前脚の下端近傍から前方に向かって、或いは後脚の下端近傍から後方に向かって、そり状の転倒防止部材を突出させておくことも考えられるが、このような構成を採用すると、使用者や介護者が足をとられ易く、危険である上に、使用者が椅子を引いたときに転倒防止部材が使用者のかかとに衝突することによっても危害が及ぶ恐れがある。

    【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、キャスタによる利便性を損なうことなく、転倒の危険性を安全かつ有効に回避した椅子を提供することを目的としている。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を達成するために、前脚及び後脚がアジャスタを介して床面に接地される椅子において、前脚のアジャスタの後部に隣接する位置に、アジャスタ調節位置に応じて選択的にアジャスタよりも優先して床面に接地させることの可能なキャスタを取着してなることを特徴とする。

    【0007】

    【作用】このような構成により、前脚のアジャスタの下端をキャスタの下端よりも高い位置に上昇させ、その位置で後脚のアジャスタの下端をキャスタの下端と同じ高さ位置に調節した状態では、椅子は、前脚に付帯するキャスタと、後脚のアジャスタとを介して床面に接地することになる。 次に、この状態から使用者が椅子の中心よりも前方へ偏位した位置に荷重を作用させると、後脚のアジャスタの下端と床面との摩擦が低減し、荷重の少なくとも大半が前脚のキャスタに支持されて、椅子は前後方向に容易に滑動し得る状態になる。 このとき、荷重偏位が大きく、必要以上の傾倒を惹起しようとしても、
    前脚のキャスタの前方に待機しているアジャスタが床面に接地して、椅子のそれ以上の前方への傾倒を阻止し、
    転倒を確実に防止するものとなる。 この転倒防止度はアジャスタによって調節可能である。 また、この椅子は後脚がキャスタではなくアジャスタによって支持されるため、椅子の後方への荷重偏位に対して、重心が後脚の真上に在る思案点を通過するまでは椅子全体が急回動するような恐れがなく、転倒の危険性は遥かに低いものとなる。

    【0008】一方、前脚のアジャスタの下端をキャスタの下端よりも低い位置にまで垂下させ、その位置で後脚のアジャスタの下端を前脚のアジャスタの下端と同じ高さ位置に調節した状態では、キャスタが床面から浮上して、椅子は、通常の椅子と同様に、前後のアジャスタを介して床面に接地することになる。

    【0009】そして、上記の構成は、前脚の前方や後脚の後方に転倒防止用の格別な部材を突出させることがないため、安全設計をする上で有用なものとなる。

    【0010】

    【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して説明する。

    【0011】この実施例の椅子は、例えば木製のもので、図1に示すように、左右の前脚1及び後脚2の下端がアジャスタ31、32によってそれぞれ支持されている。

    【0012】左右の前脚1及び左右の後脚2は、座4及び背もたれ5に掛かる荷重を安定して支持し得る位置に配設されたもので、角材製のものであり、下端中心部に図示しないインサートナットが埋設してある。 そして、
    これらのインサートナットに、螺合進退可能にアジャスタ31、32を螺着している。 アジャスタ31、32
    は、図2(A)、(B)に示すように、床面Fに接地可能な円板状のアジャスタ本体3aと、このアジャスタ本体3aの上面より上方に向けて突出するネジ部3bとを具備してなり、前記アジャスタ本体3aがグリップの役割を兼ねている。

    【0013】また、この椅子は、前脚1のアジャスタ3
    1の後部に隣接する位置に、キャスタ7を取着している。 キャスタ7は、チャンネル材製のブラケット7a
    と、このブラケット7aの下端近傍部に平支軸7bを介して軸着された車輪7cとを具備してなり、前記ブラケット7aの鉛直部分を前脚1の背面所定高さ位置にビス7dにより止着している。 そして、前脚1のアジャスタ31を調節したときに、アジャスタ31の下端31a
    がキャスタ7の下端7eよりも上方へ退避する位置(図3参照)と、該アジャスタ31の下端31aがキャスタ7の下端7eよりも下方へ垂下する位置(図5参照)とを選択し得るようにしている。

    【0014】このような構成により、前脚1のアジャスタ31の下端31aをキャスタ7の下端7eよりも上方に退避させ、その位置で後脚2のアジャスタ32の下端32aをキャスタ7の下端7eと同じ高さ位置に調節した状態では、椅子は、図3に示すように、前脚1に付帯するキャスタ7の下端7eと、後脚2のアジャスタ32
    の下端32aとを介して床面Fに接地する。 次に、この状態から使用者が重心移動するなどして、椅子の中心よりも前方へ偏位した位置に荷重を掛けると、後脚2のアジャスタ32の下端32aと床面Fとの摩擦力が低減するか、あるいは後脚2のアジャスタ32が完全に床面F
    から浮き上がるかして、荷重の少なくとも大半が前脚1
    のキャスタ7に支持され、椅子は図4に想像線で示すように、前後方向に容易に滑動し得る状態になる。 このため、椅子を引いたり、方向を変える動作等を極めて容易に行うことができる。 なお、このとき、荷重偏位が大きく、必要以上に椅子が傾倒しようとした場合には、同図中実線で示すように、前脚1のキャスタ7の前方に待機しているアジャスタ31が床面Fに接地して、椅子のそれ以上の前方への傾倒を阻止する。 このため、使用者もろとも椅子が転倒するような事態が確実に防止されるものとなる。 このような転倒防止作用が生じる角度は、アジャスタ31のねじ込み量が大きくなるほど増大する。
    また、この椅子は後脚2がキャスタではなくアジャスタ32によって支持されるため、使用者が背もたれ5に大きくよりかかるなどして、椅子の後方への荷重偏位が増大しても、椅子全体の重心が後脚2の真上に在る思案点を通過するまでは椅子全体が使用者もろとも急回動するような恐れがないため、後方への転倒の危険性も遥かに低いものにしておくことができる。 そして、このように前脚1の前方や後脚2の後方に格別な部材を突出させることなく転倒防止機能が働くようにしているため、使用者が足をとられて転倒したり、かかとを負傷するといった不測の事態を確実に防止することができる。

    【0015】一方、図5に示すように、前脚1のアジャスタ31の下端31aをキャスタ7の下端7eよりも低い位置にまで垂下させ、その位置で後脚2のアジャスタ32の下端32aを前脚1のアジャスタ31の下端31
    aと同じ高さ位置に調節した状態では、キャスタ7の下端7eが床面Fから浮上して、椅子は、前後のアジャスタ31、32を介して床面Fに安定接地することになる。 このため、通常のアジャスタ付き椅子と全く同様にして使用することも可能になる。

    【0016】以上のように、この椅子は、全脚がアジャスタで支持されている椅子に比べて、使用時の労力を遥かに軽減することができ、また、全脚がキャスタで支持されている椅子に比べて、使用時の安定性や安全性を確実に向上させることが可能になる。

    【0017】なお、各部の具体的な構成や断面形状は、
    上述した実施例のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。 例えば、上記実施例は木製の椅子に本発明を適用したものであるが、スチール製の椅子にも適用することができるのは勿論である。

    【0018】

    【発明の効果】本発明の椅子は、以上説明したように、
    前脚のアジャスタを調節して前脚に付帯するキャスタと後脚のアジャスタとを床面に接地させることによって、
    前後方向へのある程度の滑動性と、前後方向への転倒防止機能とを好適に両立させることができる。 また、前脚のアジャスタを調節して該アジャスタと後脚のアジャスタとを床面に接地させることによって、通常のアジャスタ付き椅子と全く同様の安定した使用状態を得ることも可能になる。

    【0019】このように、本発明の椅子は、特に老人や病人、身障者などにとって操作力が小さい上に安心して使用することのできる極めて使い勝手の良好なものとなり、また、背後から操作する介護者にとっても、操作のし易いものとなり得る。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。

    【図2】図1の要部拡大斜視図。

    【図3】同実施例の一使用状態を示す模式的な側面図。

    【図4】図3に対応した作用説明図。

    【図5】同実施例の他の使用状態を示す図3に対応した側面図。

    【符号の説明】

    1…前脚 2…後脚 31…前側のアジャスタ 32…後側のアジャスタ 7…キャスタ F…床面

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