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申请号 JP2000128016 申请日 2000-04-27 公开(公告)号 JP4380019B2 公开(公告)日 2009-12-09
申请人 タカタ株式会社; 发明人 秀雄 井関;
摘要
权利要求
  • ウェビングの挿通部を有したウェビング挿通部材であって、挿通部を有した金属製の本体と、該本体の挿通部に配置されたスリップピースと、該スリップピースを該本体に固着させるモールド樹脂とを有するウェビング挿通部材において、該本体 の側部凹部又は凸部が設けられると共に 、該スリップピースには該 本体部の凹部又は凸部が係合した凹部又は 凸部が設けられていることを特徴とするウェビング挿通部材。
  • 請求項1において、該スリップピースは互いに接近する方向に屈曲する内向き鍔部を備えており、該内向き鍔部に前記スリップピースの凹部又は凸部が設けられており、
    前記本体部の凹部又は凸部は、前記挿通部の下側のうち該スリップピースの凹部又は凸部と対面する位置に設けられていることを特徴とするウェビング挿通部材。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、シートベルト装置のショルダーアンカー等のウェビング挿通部材に関するものである。
    【0002】
    【従来の技術】
    シートベルト装置は、周知の通り、自動車、航空機等の高速移動体においてウェビングによって乗員を保護するように設けられるものである。 例えば自動車の前席用のシートベルト装置にあっては、ウェビングはBピラーのショルダーアンカーに掛けられている。
    【0003】
    このようなショルダーアンカーとして、金属製のプレート状の本体と、この本体に係合したスリップピースと、これらの本体及びスリップピースを一体に覆う合成樹脂モールドとからなるものが知られている。
    【0004】
    本体の上部には、Bピラーへの取付用のボルト挿通孔が設けられ、下部にはウェビングの挿通孔が設けられている。
    【0005】
    スリップピースはこの挿通孔の縁部が係合する溝を有していると共に、ウェビングを案内するための湾曲面を備えている。
    【0006】
    このスリップピースの溝を本体のウェビング挿通孔に係合させた状態でインサート成形して合成樹脂モールドを形成することにより、ショルダーアンカーが製造される。 この合成樹脂としては、例えばナイロン等のポリアミドなどが用いられている。
    【0007】
    【発明が解決しようとする課題】
    このようなスリップピースを用いたショルダーアンカーにおいては、本体にスリップピースを嵌合させた状態で樹脂モールディングする際に、特に、自動装置等を用いて樹脂モールディングを行う場合には、このスリップピースが装着された本体をモールディング用の金型にセットする前にスリップピースが振動等でずれたり、脱落し易かった。
    【0008】
    本発明は、振動等でずれにくいスリップピースと本体との嵌合構造を備えたウェビング挿通部材を提供することを目的とする。
    【0009】
    【課題を解決するための手段】
    本発明(請求項1)のウェビング挿通部材は、ウェビングの挿通部を有したウェビング挿通部材であって、挿通部を有した金属製の本体と、該本体の挿通部に配置されたスリップピースと、該スリップピースを該本体に固着させるモールド樹脂とを有するウェビング挿通部材において、該本体の側部凹部又は凸部が設けられると共に、該スリップピースには該本体部の凹部又は凸部が係合した凹部又は凸部が設けられていることを特徴とするものである。
    請求項2のウェビング挿通部材は、請求項1において、該スリップピースは互いに接近する方向に屈曲する内向き鍔部を備えており、該内向き鍔部に前記スリップピースの凹部又は凸部が設けられており、前記本体部の凹部又は凸部は、前記挿通部の下側のうち該スリップピースの凹部又は凸部と対面する位置に設けられていることを特徴とする。
    【0010】
    かかる本発明のウェビング挿通部材にあっては、本体とスリップピースとの一方に設けられた凸部と、他方に設けられた凹部又は開口とが係合し、この凸部が容易には凹部から抜け出さないものとなっているため、スリップピースが本体に装着されてから樹脂モールドされるまでの間に振動等によってずれたり、脱落したりすることがない。
    【0011】
    【発明の実施の形態】
    以下に、本発明の実施の形態について第1〜5図を参照して説明する。
    【0012】
    第1図は本発明の実施の形態に係るウェビング挿通部材としてのショルダーアンカーの正面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図のショルダーアンカー本体の構成を示す説明図、第4図はスリップピースの構成を示す説明図であり、第5図はショルダーアンカー本体とスリップピースとの係合構造を示す説明図である。 また、第3図において、(a)図はショルダーアンカー本体の正面図、(b)図は(a)図のB−B線に沿う断面図、(c)図は(a)図のC−C線に沿う断面図であり、第4図において(a)図はスリップピースの斜視図、(b)図は(a)図のB方向からの斜視図、(c)図はスリップピースの下面図、(d)図は(c)図のD−D線に沿う断面図であり、第5図において、(a)図はショルダーアンカー本体とスリップピースとの分解斜視図、(b)図はスリップピース装着時のショルダーアンカー本体の斜視図、(c)図はショルダーアンカー本体とスリップピースとの係合関係を示す要部断面図である。
    【0013】
    このショルダーアンカー1は、金属製のプレート状の本体2と、この本体2に係合したスリップピース3と、合成樹脂モールド4とからなる。
    【0014】
    本体2の上部には、Bピラーへの取付用のボルト挿通孔2aが設けられ、下部にはウェビングの挿通部2bが設けられている。 また本体2は、この本体2の両面をつなぐように貫通する貫通孔2cを有している。 この貫通孔2cには合成樹脂モールド4が入り込み、合成樹脂モールド4と本体2との一体性を高めるようになっている。
    【0015】
    スリップピース3は、金属板或いは合成樹脂等の弾性を有する材料からなり、第4図(a)に示すように、上側面が湾曲面3aとなったC字形断面形状を有する略半円筒形状のものであり、その下部の長手方向の両縁部は、互いに接近する方向に屈曲された内向き鍔部3bとなっている。 これらの内向き鍔部3bに挟まれた部分は本体2の挿通部2bの下側の縁部が入り込む溝3cとなっている。 また、スリップピース3の下部の両側の縁部から湾曲面3aに沿って、このスリップピース3が本体2に装着され且つこれらの本体2及びスリップピース3が一体に樹脂モールド4によって覆われた際に、この樹脂モールド4から露出して挿通部2bに沿ってウェビングの摺動面を形成する凸段部3dが設けられている。
    【0016】
    各内向き鍔部3bの溝3cに臨んでいる辺縁部の中央付近には、第4図(c)に示すように、それぞれ対面する内向き鍔部3bに向って延出した小凸部5と大凸部6とが交互に、複数個ずつ設けられている。 そして、小凸部5と大凸部6との各境界部分には溝7が設けられており、これにより、各大凸部6はスリップピース3の長手方向に沿って弾性的に微少移動可能なものとなっている。
    【0017】
    本実施の形態においては、各内向き鍔部3bに対して大凸部6が2個ずつ設けられている。 そして、一方の内向き鍔部3bにおいて、小凸部5を挟んで隣り合う大凸部6によって、後述する本体2の凸部9が係合する凹部8が形成されている。 この凹部8の幅(小凸部5を挟んで向かい合う大凸部6の辺縁部同士の間隔)は、スリップピース3が本体2に装着されていない状態において、該凸部9の幅よりもわずかに小さいものとなっている。 また、他方の内向き鍔部3bの一対の大凸部6は、共に小凸部5を挟んで並んだ状態で後述する本体2の凸部10によって挟まれるように、同じく後述する凹部11に係合するように構成されている。 これら一対の大凸部6の小凸部5を挟んで互いに相離反する側の辺縁部(凸部10によって挟まれる該一対の大凸部6の外側に位置する両辺縁部)同士の間隔は、該凹部10の幅よりもわずかに大きいものとなっている。 なお、これらの内向き鍔部3bは、溝3cをはさんで対称形状となっており、それぞれの内向き鍔部3bに設けられた各小凸部5及び大凸部6は、互いに同形状で且つ溝3cをはさんで対面するように配置されている。 また、対面する大凸部6の先端面の間隔は本体2の該凸部9,10の、本体2を挟んで相離反する側の先端面同士の間隔よりもわずかに小さいものとなっている。
    【0018】
    このスリップピース3は、本体2の挿通部2bの下側の縁部に対し、このスリップピース2bの下側の縁部がスリップピース3の溝3cに入り込むように装着される。
    【0019】
    第3図に示すように、本体2の挿通部2bの下側の縁部には、その表裏の両面において、スリップピース3が装着された際にその内向き鍔部3bが対面する位置に、それぞれ凸部9,10が設けられている。 本実施の形態においては、この本体2の表側の面に1個の凸部9が設けられ、裏側の面には所定間隔をあけて2個の凸部10が設けられている。 この本体2の裏側の面において、一対の凸部10によって挟まれた部分は凹部11となっている。 そしてこれらの凸部9,凹部11は、本体2にスリップピース3が装着された際に、凸部9が一方の内向き鍔部3bの凹部8と重なり、凹部11が他方の内向き鍔部3bの一対の大凸部6と重なるように配置されている。
    【0020】
    なお、この凸部9の幅は、スリップピース3の凹部8の幅よりもわずかに大きく、凹部11の幅は、スリップピース3の小凸部5を挟んで隣り合う一対の凸部6の相離反する側の辺縁部同士の間隔よりもわずかに小さいものとなっている。 また、凸部9と凸部10との本体2を挟んで相離反する側の先端面同士の間隔は、スリップピース3の溝3cを挟んで対面する大凸部6の先端面の間隔よりもわずかに小さいものとなっている。 これにより、スリップピース3を本体2に装着した際には、スリップピース3の弾性によって、スリップピース3の一方の内向き鍔部3bの凹部8は本体2の凸部が押し込まれるように付勢されると共に、他方の内向き鍔部3bの一対の大凸部6は本体2の凹部11に押し込まれるように付勢される。 このとき、凹部8は、その両側の大凸部6が凸部9から避けるようにスリップピース3の長手方向に沿って互いに離反する方向へ弾性的に移動することによって凸部9を受け入れる。 また、凹部11と重なった該一対の大凸部6は、凹部11の両側の凸部10から避けるようにスリップピース3の長手方向に沿って互いに接近する方向へ弾性的に移動することによって凹部11に入り込む。 そして、凸部9を受け入れた凹部8の両側の大凸部6は、この凸部9を両側から弾性的に付勢し、凹部11に入り込んだ一対の大凸部6は、凹部11の内側から凹部11の両側の凸部10を付勢するため、それぞれ容易には凹部から凸部が抜け出さず、これにより、スリップピース3は、本体2に装着された後に振動等によってずれたり、本体2から脱落したりすることのないものとなっている。
    【0021】
    このスリップピース3を本体2のウェビング挿通孔2bの下側の縁部に装着した状態でインサート成形して合成樹脂モールド4を形成することにより、ショルダーアンカーが製造される。 この合成樹脂としては、例えばナイロン等のポリアミドなどが用いられる。 この際、前述のように、スリップピース3は、本体2にしっかりと係合しているため、インサート成形時において、スリップピース3が本体2に装着されてから樹脂モールディングされるまでの間に、金型への移動や樹脂モールディング装置等から生じる振動等によってずれたり脱落したりすることがなく、確実にスリップピース3が本体2の所定位置に配置された状態でモールディングされたショルダーアンカーが製造される。
    【0022】
    【発明の効果】
    以上詳述した通り、本発明のウェビング挿通部材によると、例えば、このウェビング挿通部材としてのショルダーアンカーの本体と、このショルダーアンカー本体のウェビング挿通部に装着されるスリップピースとの一方に凸部(又は凹部)が設けられ、他方にはこの凸部(又は凹部)が係合する凹部(又は凸部)が設けられ、スリップピース装着時にはこれらの凸部と凹部とが係合し、且つ、各凸部がそれぞれ係合した凹部から容易には抜け出さないように構成したことにより、スリップピースは、ショルダーアンカー本体に装着された後に振動等によってショルダーアンカー本体からずれたり脱落することがなく、自動樹脂モールディング装置等を使用してこのショルダーアンカーを製造した場合であっても、確実に所定位置にスリップピースが配置された状態で樹脂モールディングされたショルダーアンカーを製造することが可能となる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明の実施の形態に係るウェビング挿通部材としてのショルダーアンカーの正面図である。
    【図2】第1図のショルダーアンカーのII−II線に沿う断面図である。
    【図3】第1図のショルダーアンカーの本体の構成を示す説明図である。
    【図4】第1図のショルダーアンカーのスリップピースの構成を示す説明図である。
    【図5】第1図のショルダーアンカーの本体とスリップピースとの係合構造を示す説明図である。
    【符号の説明】
    1 ショルダーアンカー2 本体3 スリップピース4 合成樹脂モールド5 小凸部6 大凸部7 溝8,11 凹部9,10 凸部

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