Control mechanism of the seat unit

申请号 JP2004571962 申请日 2003-09-08 公开(公告)号 JP2006513807A 公开(公告)日 2006-04-27
申请人 スチールケース デベロップメント コーポレイションSteelcase Development Corporation; 发明人 カーステン、ゲーリー・エル; チューバーゲン、レナード・ジー; ハイドマン、カート・アール; ベッドフォード、アダム・シー; ボドナー、デイヴィド・エイ;
摘要 座席ユニットは、ベースと、リクライニング式背もたれと、座部と、背もたれおよび座部をベース上に動作可能に支持して、直立 位置 とリクライニング位置との間で移動させる制御部とを含む。 制御部は、一対のたわみ支持部材と1つの連結部とを含み、これらは合わせて座部および背もたれを動作可能に支持して、リクライニング時にベース上で同期移動させる。 たわみ支持部材は、一方の構成要素と着座したユーザとを合わせた重量を支えるために垂直方向に剛性が高いが、リクライニング時のその端部の揺動移動を可能にするためにほぼ 水 平方向にたわみ性が高い。 連結部は剛直であり、水平軸を中心に移動するようにベースに枢着されるとともに、上記一方の構成要素にも枢着される。 この構成により、たわみ部材および連結部は、背もたれのリクライニング時に画定される経路に沿って上記一方の構成要素を移動させる。
权利要求
  • 座席ユニットであって、
    ベースと、
    リクライニング式背もたれ構成要素と、
    座部構成要素と、
    前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素を前記ベース上で動作可能に支持して、直立位置とリクライニング位置との間で同期移動させる制御部とを含み、
    該制御部は、前記ベース上で支持される少なくとも1つのたわみ支持部材と、前記ベースに枢着されて、該たわみ支持部材から離隔した位置でほぼ水平方向の軸を中心に移動する連結部とを含み、
    前記たわみ支持部材は、端部セクションが前記座部構成要素および前記背もたれ構成要素の少なくとも一方に動作可能に取り付けられたアームを有し、前記一方の構成要素と着座したユーザとを合わせた重量を支えるためにほぼ垂直方向に剛性が高いが、リクライニング時の同期移動を可能にするためにほぼ水平方向にたわみ性が高く、
    前記連結部は剛直であり、前記ベースに枢着されるとともに前記一方の構成要素にも枢動可能に接続され、
    それにより、前記たわみ部材および前記連結部は、前記背もたれ構成要素のリクライニング時に画定される経路に沿って前記一方の構成要素を移動させる、座席ユニット。
  • 前記一方の構成要素は前記座部構成要素である、請求項1に記載の座席ユニット。
  • 前記一方の構成要素は前記背もたれ構成要素である、請求項1に記載の座席ユニット。
  • 前記少なくとも1つのたわみ支持部材は、前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素それぞれと係合する第1および第2の支持部材を含む、請求項1に記載の座席ユニット。
  • 前記たわみ部材は、板ばね状の服従部材を備える、請求項1に記載の座席ユニット。
  • 前記連結部は、前記座部構成要素の後部部分に枢着されるとともに、該後部部分を円弧状に移動させ、
    前記たわみ部材は、前記座部構成要素の前部部分に取り付けられるとともに、該前部部分をほぼ直線状に移動させる、請求項1に記載の座席ユニット。
  • 前記アームの前記端部は、前記座部構成要素および該座部に着座したユーザがリクライニング時に持ち上げられるように、リクライニング時に上向き角度に沿って可動であり、それにより、リクライニング時にエネルギーが吸収され、体重が重い人ほどリクライニング時に与えられる釣り合い支持力が自動的に大きくなり、かつリクライニング位置から直立位置に戻る移動時に、前記体重が重い人に補助的な持ち上げ力が自動的に与えられる、請求項1に記載の座席ユニット。
  • 前記連結部に動作可能に取り付けられるブースター機構を含み、
    該ブースター機構は、リクライニング時に与えられる支持力を増強および増大させるように選択的に係合可能なねじりばねを有する、請求項1に記載の座席ユニット。
  • 座席ユニットであって、
    ベースと、
    座部構成要素およびリクライニング式背もたれ構成要素と、
    前記座部構成要素および前記背もたれ構成要素を動作可能に支持して、前記背もたれ構成要素のリクライニング時に連係して同期移動させる座部下制御部であって、前記座部構成要素および前記背もたれ構成要素の少なくとも一方を支持するためにほぼ水平方向に可動であるアームを含む、座部下制御部とを備え、
    前記一方の構成要素は、快適表面構造を有し、
    該快適表面構造は、着座したユーザの体の輪郭に応じて個別にたわむようになっている水平方向に延びる支持ワイヤを含み、それにより、リクライニング時に前記着座したユーザが前記一方の構成要素に対して摺動する傾向がないようにする、座席ユニット。
  • 前記アームは、リクライニング時に前記座部構成要素を持ち上げ、リクライニング時に増大した自動体重作動式背もたれ支持力を与える、請求項9に記載の座席ユニット。
  • 前記ワイヤは、前記一方の構成要素にわたって延びる平行な直線状セクションを含む、請求項9に記載の座席ユニット。
  • 前記一方の構成要素は前記座部構成要素である、請求項9に記載の座席ユニット。
  • 前記一方の構成要素は前記背もたれ構成要素である、請求項9に記載の座席ユニット。
  • 前記一方の構成要素は、主に水平方向に、但し垂直方向成分も伴って移動する、請求項9に記載の座席ユニット。
  • 前記座部構成要素の後部部分に枢着されるとともに、該後部部分をほぼ円弧状に移動させる連結部を含み、
    前記たわみ部材は、前記座部構成要素の前部部分に取り付けられるとともに、該前部部分をほぼ直線状に移動させる、請求項9に記載の座席ユニット。
  • 前記制御部は、前記ベースに取り付けられるとともに、前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素の一方を動作可能に支持する、少なくとも1つのたわみ部材を含む、請求項9に記載の座席ユニット。
  • 前記制御部は、前記座部および前記ベースに枢着される連結部を含み、該連結部は前記たわみ部材から離隔している、請求項16に記載の座席ユニット。
  • 座席ユニットであって、
    ベースと、
    背もたれ構成要素と、
    座部構成要素と、
    前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素に動作可能に接続されるとともに前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素を前記ベース上に支持して、直立位置とリクライニング位置との間を同期移動させる座部下制御部であって、前記座部構成要素および前記背もたれ構成要素の少なくとも一方を支持するためにほぼ水平方向に可動である服従アームを含み、前記ベースに枢着されるとともに前記座部構成要素に枢着されて、前記アームから離隔した位置で前記ベース上のほぼ水平方向の軸を中心に移動する連結部も含む、座部下制御部とを備える、座席ユニット。
  • 前記服従アームは、第1の方向に弾性およびたわみ性を有するが、該第1の方向に対して垂直な第2の方向に荷重を支える剛性および構造を有する、請求項18に記載の座席ユニット。
  • 前記服従アームは、前記背もたれ構成要素を支持する少なくとも1つの第1のアームと、前記座部構成要素を支持する少なくとも1つの第2のアームとを含む、請求項18に記載の座席ユニット。
  • 座席ユニットであって、
    ベースと、
    背もたれ構成要素と、
    座部構成要素と、
    前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素に動作可能に接続されるとともに前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素を前記ベース上に支持して、直立位置とリクライニング位置との間を同期移動させる座部下制御部であって、前記座部構成要素および前記背もたれ構成要素の少なくとも一方を支持するためにほぼ水平方向に可動である服従アームを含み、前記直立位置に向けて前記一方の構成要素を付勢するように選択的に係合可能なブースター機構も含む、座部下制御部とを備える、座席ユニット。
  • オン位置とオフ位置との間で前記ブースター機構を切り替えるオン/オフアクチュエータを含む、請求項21に記載の座席ユニット。
  • 座席ユニットであって、
    ベースと、
    背もたれ構成要素と、
    座部構成要素と、
    前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素に動作可能に接続されるとともに前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素を前記ベース上に支持して、直立位置とリクライニング位置との間を同期移動させる座部下制御部であって、前記座部構成要素および前記背もたれ構成要素の少なくとも一方を支持するためにほぼ水平方向に可動である服従アームを含み、前記リクライニング位置への前記一方の構成要素の移動を制限するように選択的に係合可能な背もたれ停止部も含む、座部下制御部とを備える、座席ユニット。
  • 前記服従アームは、第1の方向に弾性およびたわみ性を有するが、該第1の方向に対して垂直な第2の方向に荷重を支える剛性および構造を有する、請求項23に記載の座席ユニット。
  • 前記服従アームは、前記背もたれ構成要素を支持する少なくとも1つの第1のアームと、前記座部構成要素を支持する少なくとも1つの第2のアームとを含む、請求項24に記載の座席ユニット。
  • 座席ユニットであって、
    ベースと、
    背もたれ構成要素と、
    座部構成要素と、
    前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素に動作可能に接続されるとともに前記背もたれ構成要素および前記座部構成要素を前記ベース上に支持して、直立位置とリクライニング位置との間を同期移動させる座部下制御部とを備え、前記座部構成要素および前記背もたれ構成要素の少なくとも一方は、中心開口を画定するフレームと、着座したユーザを支持するように前記開口にわたって延びる複数の独立たわみワイヤと、該ワイヤを覆うシートとを含む、座席ユニット。
  • 前記ワイヤは、前記座部構成要素および前記背もたれ構成要素の両方に配置される、請求項26に記載の座席ユニット。
  • 前記シートの下にクッションを含む、請求項26に記載の座席ユニット。
  • 座席ユニットであって、
    座部と、
    複数の服従支持アームを有する制御機構であって、前記支持アームは、体重を支持するようにほぼ垂直方向の剛性が比較的高く、前記体重の移動を可能にするようにほぼ水平方向のたわみ性が比較的高い、制御機構と、
    前記複数の服従支持アームの少なくとも1つに取り付けられ、それにより、該服従支持アームがたわむと移動することができることにより、該座席ユニットに服従背もたれ支持システムを与える、背もたれとを備える、座席ユニット。
  • 前記服従支持アームは、前記背もたれおよび前記座部それぞれと係合する第1および第2の支持アームを含む、請求項29に記載の座席ユニット。
  • 前記服従支持アームは板ばね状服従部材を含む、請求項29に記載の座席ユニット。
  • 前記背もたれのリクライニング時に前方移動するように前記座部を動作可能に支持するベースを含む、請求項29に記載の座席ユニット。
  • 前記支持アームを支持するベースを含み、前記制御機構は、前記ベースに枢着されるとともに、前記座部および前記背もたれの一方にも枢着される連結部を含む、請求項29に記載の座席ユニット。
  • 座席ユニットであって、
    座部と、
    少なくとも1つの服従支持アーム、可動連結部、および該連結部が移動することを選択的に阻止する停止デバイスを有する、制御機構と、
    前記少なくとも1つの服従支持アームおよび前記可動連結部に取り付けられる背もたれであって、前記少なくとも1つの服従支持アームは、該少なくとも1つの服従支持アームがたわむと前記背もたれが移動できるようにし、それにより、前記連結部の移動が阻止されている場合でも該座席ユニットに服従背もたれ支持システムを与える、背もたれとを備える、座席ユニット。
  • 前記少なくとも1つの服従支持アームは、前記背もたれおよび前記座部それぞれと係合する第1および第2の支持アームを含む、請求項34に記載の座席ユニット。
  • 前記少なくとも1つの服従支持アームは板ばね状服従部材を含む、請求項34に記載の座席ユニット。
  • 前記背もたれのリクライニング時に前方移動するように前記座部を動作可能に支持するベースを含む、請求項34に記載の座席ユニット。
  • 说明书全文

    [背景]
    本発明は、制御部によって連係移動(coordinated movement)するように動作可能に支持される背もたれおよび座部を有する座席ユニットであって、上記制御部は、体重が重い着座したユーザに対してリクライニング時に付加的な支持を与える体重作動式機能(weight-activated function)も提供する、座席ユニットに関する。

    快適性およびスタイルは常に、着座の際に強く望まれる特徴である。 しかしながら、業界において続けられる競争により、新たなデザインは大きなコスト圧を受け続けている。 椅子のデザインの多くは気体すなわち空気ばねを用いているが、これらのデバイスは高価であり、保証問題が生じ得る。 機械的なコイルばねは低コストであるが、滑らかな外形を有する椅子のデザインの場合は梱包し難く、コイルばねをさらに調節することが困難であり得る。 たわみ性が高く(flexible)、種々の機能的配置に適合可能である一方で、外観および動作機構が現代的である椅子制御部デザインを提供することが望ましい。 また、機能および外観が新規かつ非自明であり、その構造を実施するために既知の技術および材料を用いる制御部を提供することが望ましい。

    上記のことに加えて、製造および組み立てが簡単であり、低コストであり、現代的で薄型の滑らかな外観を有する、座部下制御機構を提供することも望ましい。 多くの椅子において、座部下制御機構は、滑らかで細身の上品な外観を有する椅子に組み込むことができるように、薄型の外形を有さねばならない。 座部下制御機構は、体重が重いユーザがリクライニング時に調節することさえなくさらに支持されている感覚を受けるように、リクライニング時に体重作動式の支持を与える能力を有することが望ましい。 しかしながら、調節特徴部および/または補助調節可能な付勢デバイスを設けて、リクライニング時に付加的な背もたれ支持を選択的に与えて、リクライニング時に大部分のユーザよりもさらに高い支持力を望む特定のユーザの嗜好を満たすようにすることも望ましい。

    上記のことに加えて、リサイクル可能な部品を用いるように最適に設計され、かつリサイクルおよび/または修理のために容易に分離することができる構成要素を用いる椅子を提供することが望ましい。 熱硬化性発泡体(expanded thermoset foam)製品はリサイクル可能ではなく、鋼、再溶融可能な熱可塑性樹脂、およびリサイクル可能またはより天然の被覆材料よりも環境に優しくないと一般に考えられている。 熱硬化性発泡体を使用しないことは、100%リサイクル可能な椅子の作製に向けた重要なステップであろう。 しかしながら、快適性およびコスト利益は競争上の理由から維持せねばならない。

    したがって、上述の課題を解決するとともに上述の利点を有する装置が望まれる。

    [発明の概要]
    本発明の一態様では、座席ユニットは、ベースと、リクライニング式背もたれ構成要素と、座部構成要素と、背もたれ構成要素および座部構成要素をベース上に動作可能に支持して直立位置とリクライニング位置との間を同期移動させる制御部とを含む。 制御部は、ベース上に支持される少なくとも1つのたわみ(flexible)支持部材を含み、ベースに枢着されて(pivoted to)たわみ支持部材から離間した場所でほぼ平の軸を中心に移動する連結部も含む。 たわみ支持部材は、端部セクションが座部および背もたれ構成要素の少なくとも一方に動作可能に取り付けられたアームを有し、上記一方の構成要素と着座したユーザとを合わせた重量を支えるためにほぼ垂直方向の剛性が高いが、リクライニング時の同期移動を可能にするためにほぼ水平方向にたわみ性が高い。 連結部は剛直であり、ベースに枢着されるとともに上記一方の構成要素にも枢動可能に接続され、それによりたわみ部材および連結部は、背もたれ構成要素のリクライニング時に画定される経路に沿って上記一方の構成要素を移動させる。

    本発明の別の態様では、座席ユニットは、ベースと、座部構成要素と、リクライニング式背もたれ構成要素とを含む。 座席ユニットは、座部構成要素および背もたれ構成要素を動作可能に支持して、背もたれ構成要素のリクライニング時に連係して同期移動させる座部下制御部も含む。 制御部は、座部構成要素および背もたれ構成要素の少なくとも一方を支持するためにほぼ水平方向に可動であるアームを含む。 上記一方の構成要素は、快適表面構造を有し、快適表面構造は、着座したユーザの体の輪郭に応じて個別にたわむようになっている水平方向に延びる支持ワイヤを含み、それにより、リクライニング時に着座したユーザが上記一方の構成要素に対して摺動する傾向がないようにする。

    本発明の別の態様では、座席ユニットは、ベースと、背もたれ構成要素と、座部構成要素と、背もたれ構成要素および座部構成要素に動作可能に接続されるとともに背もたれ構成要素および座部構成要素をベース上に支持して、直立位置とリクライニング位置との間を同期移動させる座部下制御部とを含む。 制御部は、座部構成要素および背もたれ構成要素の少なくとも一方を支持するためにほぼ水平方向に可動である服従(compliant)アームを含み、ベースに枢着されるとともに座部構成要素に枢着されて、アームから離隔した位置でベース上のほぼ水平方向の軸を中心に移動する連結部も含む。

    本発明の別の態様では、座席ユニットは、ベースと、背もたれ構成要素と、座部構成要素と、背もたれ構成要素および座部構成要素に動作可能に接続されるとともに背もたれ構成要素および座部構成要素をベース上に支持して、直立位置とリクライニング位置との間を同期移動させる座部下制御部とを含む。 制御部は、座部構成要素および背もたれ構成要素の少なくとも一方を支持するためにほぼ水平方向に可動である服従アームを含み、直立位置に向けて一方の構成要素を付勢するように選択的に係合可能なブースター(booster)機構も含む。

    本発明のさらに別の態様では、座席ユニットは、ベースと、背もたれ構成要素と、座部構成要素と、背もたれ構成要素および座部構成要素に動作可能に接続されるとともに背もたれ構成要素および座部構成要素をベース上に支持して、直立位置とリクライニング位置との間を同期移動させる座部下制御部とを含む。 制御部は、座部構成要素および背もたれ構成要素の少なくとも一方を支持するためにほぼ水平方向に可動である服従アームを含み、リクライニング位置への一方の構成要素の移動を制限するように選択的に係合可能な背もたれ停止機構も含む。

    本発明のさらに別の態様では、座席ユニットは、ベースと、背もたれ構成要素と、座部構成要素と、背もたれ構成要素および座部構成要素に動作可能に接続されるとともに背もたれ構成要素および座部構成要素をベース上に支持して、直立位置とリクライニング位置との間を同期移動させる座部下制御部とを含む。 座部構成要素および背もたれ構成要素の少なくとも一方は、中心開口を画定するフレームと、着座したユーザを支持するように開口にわたって延びる複数の独立たわみワイヤと、ワイヤを覆うシートとを含む。

    本発明の別の態様では、座席ユニットは座部を含む。 制御機構は複数の服従支持アームを有し、上記支持アームは、体重を支えるためにほぼ垂直方向に比較的剛性が高いが、体重の移動を可能にするためにほぼ水平方向に比較的たわみ性が高い。 複数の服従支持アームの少なくとも1つには背もたれが取り付けられ、当該背もたれは、上記服従支持アームがたわむと移動することができることにより、上記座席ユニットに服従背もたれ支持システムを与える。

    本発明の別の態様では、座席ユニットは背もたれを含む。 制御機構は、少なくとも1つの服従支持アームと、可動連結部と、当該連結部が移動することを選択的に阻止する停止デバイスとを有する。 上記少なくとも1つの服従支持アームおよび上記可動連結部には背もたれが取り付けられ、上記少なくとも1つの服従支持アームは、当該少なくとも1つの服従支持アームがたわむと上記背もたれが移動できるようにし、それにより、上記連結部の移動が阻止されている場合でも上記座席ユニットに服従背もたれ支持システムを与える。

    本発明のこれらおよび他の態様、目的、および特徴は、以下の明細書、添付の特許請求の範囲、および添付図面を検討すれば、当業者には理解および認識されるであろう。

    [好ましい実施形態の詳細な説明]
    本発明を具現した椅子20(図1)は、ベース21と、座部22と、背もたれ23とを含み、座部22および背もたれ23は、座部下制御機構24によってベース21上に動作可能に支持され、背もたれ23のリクライニング時に同期移動する。 リクライニング時には、制御機構24が移動して座部22を上方前方に持ち上げ、リクライニング時に背もたれ23(および着座したユーザ)に体重作動式背もたれ支持力が自動的に与えられるようにする。 有利なことには、着座したユーザの体重が重いほど大きい背もたれ支持力を受けるため、ユーザが椅子のリクライニング時に背もたれ支持のための張力デバイスを調節する必要がなくなる(または少なくとも低減する)。 座部22(および同様に背もたれ23)は、局部的に服従する(locally-compliant)支持構造により形成される快適性の高い支持表面(本明細書の以下では「快適表面」と呼ぶ)を含み、これは、直立位置およびリクライニング位置のいずれにある場合にも、着座したユーザの体勢の変化(changing shape)および人間工学的支持に対する要求に適応する。 特に、快適表面は、リクライニング時に着座したユーザを椅子に快適に保持する一方で、着座したユーザの骨盤がリクライニング時に回転する際に、ユーザの体勢の変化に最適な局部的な人間工学的支持を与えるように、形状を変化させる。 さらに、椅子20は、膝における不快な持ち上げ力をうまく分配することにより、および/または膝領域から部分的に逸れてたわむことにより、着座したユーザの膝および腿の下にそのような力を加えることを避ける。 さらに、座部22および背もたれ23の快適表面により、着座したユーザを「把持する」とともに局部付近に応力を能動的に分配する、変化するバケツ形状(図2Aおよび図2B)が形成され、以下で説明するように、着座したユーザが座部22に快適に保持されていると感じ、リクライニング時に傾斜した/リクライニングした背もたれから滑り落ちて座部から前方に落ちるように感じないようにする。

    図示の制御機構24は、いくつかの利点および進歩的態様も有する。 制御機構24は、着座したユーザがリクライニング時にさらなる支持を望む場合、リクライニング時にさらに大きい背もたれ支持を与えるように(難なく)係合することができる「ブースター」機構25(図19)を含む。 有利なことには、制御機構24は薄型の外形を有し、製造および組み立てが非常に費用効率的であるため、薄型の側面外形を有する椅子構造にうまく組み込むことができる。 背もたれ22および座部23(図1)の快適表面と制御機構24との組み合わせにより、直立位置およびリクライニング位置を含む椅子のあらゆる位置において非常に快適で支持性が高い「座り心地(ride)」という形で、驚くべき予想外の結果が得られる。 快適な「座り心地」が得られる理由の少なくとも一部は、リクライニング時に座部が持ち上がって体重作動式背もたれ支持力を与えている間に、座部22および背もたれ23の表面が着座したユーザの膝の後ろの圧力を軽減するように動的に形状を変えるからである。 また、座部22および背もたれ23の快適表面は、リクライニング時に骨盤が「回転して」形状を変える際に骨盤を支持する変化するバケツ(図2Aおよび図2Bを参照)も形成し、これは、着座したユーザの体が背もたれ23のリクライニングした/傾斜した表面から滑り落ちて座部22から前方に落ちるように作用する重力に反作用する。 また、制御機構24のブースター機構25は係合または係脱が非常に容易であるため、(まるで押してオン・オフを切り替えるスイッチのように)用いられやすくなる。 また、このことにより、電子、機械、および他の方法を含む自動パネルおよび/または遠隔デバイスによって、ブースター機構25を動作させることができる。 有利なことには、制御機構24を含む椅子20の主要構成要素全てが分離可能かつリサイクル可能であることにより、修理が容易になり、環境に優しい構成要素およびプロセスが促進される一方で、低コスト、効率的な組み立て、比較的少数の複雑な部品、および他の競争上の利点が維持される。

    座部22(図3および図4)は、ナイロン等から成る成形周囲フレーム30を含む。 図示のフレーム30は半剛直であるが、限られた量だけたわみ、かつ捩れることができるため、曲がって、仕事の作業中に物品を取ろうと手を伸ばす着座したユーザとともに動くことができる。 フレーム30は、横方向後部セクション32により接続される水平方向側部セクション31を有するU字形後部を含み、側部セクション31の前部を接続するU字形前部33をさらに含む。 周囲フレーム30は、一体成形品であってもよく、または複数部品アセンブリであってもよいことが意図される。 図示のフレーム30は一続きのループを画定するが、例えば前部が開放されたU字形であってもよいことが意図される。 U字形前部33は、側部セクション31の端部につながって下方後方に延びる側部セクション34を含み、側部セクション34につながる横方向セクション35をさらに含む。 U字形前部33は、前部から見た場合「U」を形成し、下方後方に傾斜しており、周囲フレーム30の前部の着座したユーザの膝の下に対応する場所に、上方開口領域を残すようにする。 これにより、周囲フレーム30は、以下で説明するように、座部22が上昇している場合でもリクライニング時に着座したユーザの膝の裏を圧迫することがない。

    側部セクション31は、側部セクション31の前端部の後方に約3〜7インチ、またはより好ましくは4〜6インチのところに一連のノッチ36(かかるノッチは6個図示されている)を含む。 ノッチ36はたわみ点(flex point)を形成し、たわみ点は、側部セクション31の前端部に圧力が加わると側部セクション31の前部セクション37が下方にたわむようにする。 例えば、前部セクション37は、座部22の前部が着座したユーザの膝に突き当たるように持ち上げられてユーザが持ち上げられるとたわみ、これは背もたれ23のリクライニング時に生じる。

    一対のトラック38が、側部セクション31の底部のノッチ36の後方に取り付けられる。 一対のトラック38は、座部支持構造と摺動係合して椅子20の深さ調節可能特徴部を提供するようになっている。 とはいえ、本発明の概念は、深さ調節特徴部を有さない椅子でも用いることができることに留意されたい。

    周囲フレーム30(図5)の側部セクション31はそれぞれ、鋼製ロッド42(図3および図12)を受け入れる長手方向に延びる凹部40それぞれを上面に含む。 側部ロッド42は、側部セクション31の特にノッチ36の領域を弾性支持し、かつ補強する。 図示されるように(図3および図4)、凹部40は主にノッチ36の後方に位置するが、ノッチ36よりも前方に延びて、ノッチ36において側部セクション31にさらなる弾性支持を与える前部部分も含む。 ロッド42は異なる形状またはサイズであってもよく、または複数のロッドを用いてもよいことに留意されたい。 また、所望であれば、プラスチックまたは複合材料等の種々の材料をロッド42に用いることができる。 しかしながら、図示のロッド42は直線状であり、最適な強度、低い重量、長い耐用寿命、および競争力のあるコストを実現するために「硬引きばね鋼(hard-drawn spring steel)」から成る。 さらに、ロッド42の前部および後部は所定位置に機械的に取り付けられる。 ロッド42は、インサート成形、スナップ嵌め、または他の方法で所定位置に固定されることもできる。

    座部22(図3)(および背もたれ)の快適表面は、側部セクション31のポケット50と摺動可能に係合する平行な長寸セクション51およびU字形端部52とともに、個々の支持部材45により形成される。 ポケット50は13個図示されているが、椅子のデザインおよびそのデザインの機能要件に応じて、それよりも多くても少なくてもよいことが意図される。 さらに、所望であれば、複数のポケット50の代わりに、側部セクション31に長手方向に沿って形成される一続きの長い溝路を用いてもよい。 各ポケット50は内方に向いた開口51'の対(図5)を含み、開口51'間には「上方」突出部51''が形成される。 以下で説明するように、前部の8つの支持部材45の端部52は、内方および外方移動の制限のために前部の8つのポケット50に入って直接摺動可能に係合し、後部の5つの支持部材45の端部52は、後部の5つのポケット50の軸受53によって保持される。 ポケット50の内側面(すなわち、開口51'間に形成される「上方」突出部51'')は、支持部材45の端部52の内方摺動移動を制限する停止部を形成する。 これを行うことにより、当該内側面は、人が座部22の快適表面に座った時に「スリング」式動作で長寸セクション51が下方にたわむのを制限する。 特に、これにより、着座したユーザによって長寸セクション51が最大限にたわむ時に「緩やかな(soft)」停止動作が行われる。 「緩やかな」停止動作の理由の一部は、端部52がポケット50に底づきすると(bottom out)側部セクション31が内方にたわむことであるが、「緩やかな」停止動作の理由の一部は、個々の支持部材45が独立して動作すること、および支持部材45上に長寸セクション51が対になって配置されることでもある。 この構成により、着座したユーザの快適性が維持され、座部22を最大限に窪ませた場合であっても、不快感をもたらす急激な突然の停止を感じることがない。

    支持部材45(図7)は、円形の断面を有する硬引きばね鋼ロッド(図11)である。 ロッド(すなわち支持部材45)は、比較的鋭く曲がったを有する矩形ループ形状に曲がっており、平行な/直線状の長寸セクション51および平坦な/短寸の端部セクション52を含む。 図示の端部セクション52は、比較的正方形のU字形構成を形成するように、比較的鋭く曲がった角を有する。 また、図示の端部セクション52の一方では、ワイヤの両端部が隣接しているが接合されていない。 一方の端部セクション52の隣接端部は、必要であれば互いに溶接されてもよいことが意図されるが、これは本発明の椅子20では、特に軸受53が用いられる場合には必要ではないことがわかっており、これに関しては以下で説明する。 また、所望であれば、平行な長寸セクション51を有する矩形ループ形状の支持部材45の代わりに、個別の直線状ロッドを用いてもよいことが意図される。 このような場合、端部52は、ポケット50の「上方」突出部と係合して、人物が座部22に座っている時の内方移動を制限するように、フック形状またはL字形であることができる。 しかしながら、端部セクション52によって長寸セクション51の隣接する対を相互接続することにより、各対にさらなる安定性および「連係」協調移動をもたらすことができ、これは有利な効果を有すると考えられる。 特に、後部の5つの支持部材45は軸受53のところで、椅子20に着座したユーザがリクライニングした時/動き回った時にかなりの移動およびたわみを受けるので、これら5つの支持部材45では、ワイヤセクション51が接合された状態で軸受53があることが望ましいことがわかっている。

    上述のように、最後部の5つの支持部材45(図7)は、端部セクション52に取り付けられる軸受シュー53(本明細書では「軸受」とも呼ぶ)(図8〜図10)を含む。 軸受シュー53は、アセタールポリマーから成り、ポケット50内に動作可能に嵌まる形状になっており、椅子20に着座したユーザが動き回った時および支持部材45の長寸セクション51がたわんだ時に横方向に揺動(内方および外方)摺動移動を行う。 軸受シュー53は、U字形の端部セクション52を噛み合い可能に受け入れる形状のU字形の溝路54を含む。 軸受シュー53は、所望であれば、U字形の端部52にスナップ取り付けされる摩擦タブを位置55に含んでもよいが、ポケット50に軸受シュー53を捕捉する上蓋が設けられる場合、摩擦タブ自体は必要ない。 特に、軸受シュー53は、ワイヤの隣接する端部が溶接により互いに直接接合されていない場合でも、ワイヤ端部が互いに接触している端部セクション52を合わせて保持する。

    左右の上蓋57(図13および図14)は、ねじ取り付け、熱かしめ、または他の方法で側部セクション31に取り付けられる。 上蓋57(図7)は、ポケット50を覆う形状のボディ(body)58を含み、軸受シュー53を所定位置に動作可能に保持する。 ボディ58の後部は横方向に延び、ポケット50の最後部の1つをより完全に覆う一方で、最後部のワイヤセクション51は自由にたわむようにしておくためのスロット59を場合によっては含む(図7)。 側部セクション31および上蓋57はいずれもナイロンから成り、軸受シュー53はアセタールから成ることが意図されるが、これは、これらの材料が互いに係合した場合の摩擦係数が非常に低いからである。 さらに、開口51'(図7)は、ロッド支持部材45の長寸セクション51の直径よりも大きいサイズにされ、支持部材45がたわむと同時にポケット50内で軸受シュー53が動く際に引きずり(drag)が生じないようにする。

    図示の座部22(図1)は、布60で覆われており、場合によっては、座部22および背もたれ23の両方において、布60の下に薄い発泡体または不織PET繊維のトップクッションを含む。 しかしながら、試験によると、本発明の座部22はクッションが不要なほど快適であるため、座部22および/または背もたれ23は発泡体クッションを必要としなくてもよいことが意図される。 さらに、ワイヤセクション51間に空間があることにより、構造体が呼吸することができるため、着座したユーザは本発明の椅子20に座っている間に汗ばむことがなく、これも競争上の利点であり得る。 薄いトップ(topper)クッションまたはウェビングは、所望であれば、美観上布の下で用いることもできる。

    本発明の座部22の構成により、いくつかの利点が得られる。 組み立てが簡単であるため、座部の組み立てを間違えにくい。 本構成により、ワイヤセクションの異なる対はそれぞれ、異なる量だけたわむことができ、さらに、所与の支持部材の各長寸セクション51は、対の他方の長寸セクション51よりも大きくまたは小さくたわんでもよい(また異なる方向にたわんでもよい)。 ポケット50は軸受シュー53と係合してその移動を制限し、軸受シュー53は、支持表面が「過度に」たわむことができないように、ワイヤ長寸セクション51がたわむ最大量を制限する。 試験によると、ポケット54により許されるたわみの最大限度は、最大限にたわんだ時に着座したユーザが不意に停止または「衝突」したと感じないようなソフトな制限である。 本発明のワイヤ長寸セクション51/52は、全て同じ直径および形状であるが、異なる直径、剛性、または形状であってもよいことに留意されたい。 個々のワイヤ長寸セクション51は、着座したユーザの体を別個の独立した支持ラインに沿って支持するように動き、体と一致してユーザを支持するように出入りする。 具体的には、着座したユーザがリクライニングすると、ワイヤは着座したユーザに対して移動する新たな「支持ポケット」を形成するように移動してたわむ。 図2は、座部22にユーザが着座していない場合の、比較的平坦な(すなわちP1、実線を参照)座部22の快適表面60を示す。 (すなわち、座部22の支持部材45のワイヤ長寸セクション51はほぼ水平な共通平面に位置する。)着座したユーザが椅子20に直立位置で座っている場合、快適表面60は新たな形状にたわみ(すなわちP2、仮想線を参照)、この形状は、着座したユーザの臀部の突出した骨格、筋肉、および組織によって形成される(またこれらを受け入れて支持する)「直立位置」支持ポケット63を含む。 着座したユーザが背もたれ23を完全リクライニング位置(図2A)にリクライニングさせると、快適表面60は新たな形状(すなわちP3、破線を参照)にたわみ、この形状は、着座したユーザの臀部の突出部分、筋肉、および組織によって形成される(またこれらを受け入れて支持する)新たな形の「リクライニング位置」支持ポケット65を含む。 特に、リクライニング位置(図2B)にある際に座部22に形成される支持ポケット65は、リクライニング位置(図2Bを参照、この図では、直立位置およびリクライニング位置の座部の形状は、形状の変化をよりわかりやすく示すように重ねてある)にある場合に座部22に形成される支持ポケット63の後方に位置する。 これは、リクライニング時の臀部の転動により生じる。 ロッド支持部材45の長寸セクション51は独立しており、以前の作業用椅子には見られない新規かつ非自明の方法で、着座したユーザの臀部の転動活動に快適に対応することができる局部的な移動の自由度および力関係を与える。

    背もたれ23(図2)もまた、無応力位置P1(無応力、ユーザが着座していない)の快適表面66、直立応力位置P2(ユーザが着座している「直立位置」)のたわんだ快適表面66、およびリクライニング応力位置P3(ユーザが着座している「リクライニング位置」)のたわんでリクライニングした快適表面66で示すように、形状変化を受ける(図2A)。

    長寸ワイヤセクション51の対は、連係して分配動的様式(coordinated distributed dynamic fashion)(主に垂直方向)で働き、これにより最適な快適表面がもたらされる。 これは、ロッド支持部材45の長寸セクション51の隣接する対に対する軸受シュー53の拘束/制限された移動の結果であり、布60が長寸セクション51上に延びて長寸セクション51を覆う結果でもある。 とはいえ、長寸セクション51は、着座したユーザの体のための支持ポケットの形状が変化しても着座したユーザを挟んだり締め付けたりしないようにたわむため、布60がなくても極めて快適な支持を得ることができることに留意されたい。

    座部22の長寸セクション51は、主に垂直方向に支持を与えるようにたわみ移動するが、長寸セクション51の一部は、着座したユーザに水平または傾斜移動成分を有してもよく、かつ/または水平または傾斜分力を提供してもよいことに留意されたい。 特に、「リクライニング」支持ポケット65(ワイヤ51Aを参照)の手前にある長寸セクション51は、着座したユーザの突出した臀部領域の手前で(すなわち、着座したユーザの腿の後ろで、かつ着座したユーザの「主な」臀部領域の手前)、着座したユーザの肉の窪みに嵌まる傾向があり、これにより、着座したユーザを座部22にしっかりと保持する傾向がある。 これは、座部22の複数の独立してたわむ長寸セクション51により、特定の着座したユーザの肉の窪みの場所に関係なく行われる。 この付加的な保持力は、着座したユーザが傾斜した背もたれ(リクライニング時等)から滑り落ちて座部から前方に落ちるように感じないようにするのに重要であると思われる。 本発明者らは、この利点は些細なことではあるが、椅子20の非常に重要かつ顕著な利点であると考える。 特に、布カバーがある場合でも、布の下の長寸セクション51の移動、布の伸縮性、軸受シュー53の移動、および着座したユーザの臀部の回動により発生する力によってのみ制限される、長寸セクション51により与えられる水平分力があり得る。

    座部22の動作を図2〜図2Bに示す。 図2は、無応力状態(すなわち、ユーザが着座していない、実線P1を参照)と応力状態(すなわち、ユーザが着座している、仮想線P2を参照)との間での支持部材45の長寸セクション51の中心部のたわみ(どちらも椅子20が直立状態で)を示す。 図2Aは、椅子20に着座したユーザが直立位置(実線)およびリクライニング位置(破線)にある場合の椅子20を示す。 図2Bは、直立位置(実線P2を参照)とリクライニング位置(破線P3を参照)との間での座部22の快適表面の形状の変化を示すように意図される概略図である。 図2Bでは、着座したユーザの臀部が位置付けられる座部22の「ポケット」に形状の変化をよりわかりやすく示すために、座部22はリクライニング時に前方に移動していなかったかのようにして、座部22を比較する。 しかしながら、座部22は本発明の椅子20ではリクライニング時に前方に移動することに留意されたい。

    図7は、長寸セクション51が無応力状態である(すなわち、各ポケット50の外側位置に位置する)支持部材45のいくつかを示し、ワイヤ51がたわんだ状態である(すなわち、位置「B」にある、各ポケット50の内側位置に位置する軸受シュー53を参照)ロッド支持部材45のいくつかを示す。 図7は、部品の相互関係を示すため、ポケット50から分解した状態で、ロッド支持部材45の端部に予め取り付けられた軸受シュー53のいくつかも示す(位置「C」を参照)。 これらの軸受シュー53は、ポケット50に嵌め込む(drop downward)用意ができた状態であり、これは第1の組み立て技法を示す。 図7は、ポケット50に配置された軸受シュー50の1つも示し、関連するロッド支持部材45がその上に配置され、下方に移動して軸上シュー53の凹部と係合する準備ができている状態(位置「D」を参照)も示し、これは第2の組み立て方法を示す。

    背もたれ23(図15〜図17)は座部22と同様である。 したがって、背もたれ23の詳細な説明は非常に冗長になるため、当業者が理解するには必要ない。 しかしながら、上記の座部22に関する説明に鑑みて、背もたれに関して用いられる本発明を理解するのに十分な説明は以下に記載する。

    簡単に言えば、背もたれ23(図15〜図17)は、L字形の側部フレーム部材71から成る背もたれ周囲フレーム70を含む。 側部フレーム部材71には上部横フレーム部材72および底部横フレーム部材73が取り付けられて、半剛直な周囲を形成する。 フレーム70は一体部品でも複数部品でもよい。 強度および安定性のために必要であれば、さらなる横フレーム部材72A(図1)を加えることもできる。 側部フレーム部材71は、底部横フレーム部材73の下に延びる前方に延びる下部セクション74を含む。 以下で説明するように、下部セクション74は、位置75において制御機構24の座部支持体122に枢着され、位置141において制御機構24のたわみアーム部分に枢着される。

    座部22と同様に、背もたれの側部フレーム部材71は、ポケット77(座部のフレームポケット50を参照)と、ポケット77を覆うカバー77'(左側のカバー77'のみを図示する)と、支持部材78(座部の支持部材45と同様)とを含み、支持部材78は、長寸セクション79(座部の長寸セクション51と同様)を有する硬引きばね鋼ワイヤとして設けられる。 支持部材78のいくつかは、軸受シュー80(軸受シュー53と同様)により動作可能に支持される端部を有する。 特に、図示の背もたれ支持部材78は、背もたれ23の上部の幅の方が小さく、底部の幅の方が大きいことから、2つの異なる長さとなる。 (図15を参照し、側部フレーム部材71の中間領域におけるポケット77の位置の変化に注目。)側部フレーム部材71の上部半分は、軸受シュー80なしでワイヤ79を受け入れる複数のU字形ポケット81を含む。 上部フレーム部材72の上縁部はU字形であり、着座したユーザに対する首の支持および快適性を高めるために後方に曲がっている。 ワイヤストリップ83が、背もたれフレーム70の上隅部から着座したユーザの肩の間にある中心点まで延び、続いて下方に延びて底部横部材73の中心とつながる。 引っ張られると、ワイヤストリップ83は背もたれの快適表面(すなわち支持部材78)が初期凹面形状(「プリングルスポテトチップ形状」と呼ぶ場合がある)をとるようにする。 この凹面形状は、ユーザが椅子20に最初に座った時に、着座したユーザが収まるのにより優しい「ポケット」を背もたれ23に与えることにより快適性を高める。

    背もたれには調節可能な腰部支持体85(図15〜図17)が設けられ、これは側部フレーム部材71のそれぞれの内側リブ87に摺動可能に接続される一対のボディ86を含む。 ボディ86はクロス部材により接続されていてもよい(またはされていなくてもよい)。 ボディ86は、側部フレーム部材71およびワイヤ79に隣接してワイヤ79の後ろに位置付けられる。 着座したユーザが背もたれ23の後ろに手を伸ばして掴むためのハンドル88がボディ86の後部から延びる。 ボディ86はそれぞれ、ワイヤ79がポケット77から内側方向に延びると一部の(a section of)ワイヤ79と係合するフランジ90を含む。 ボディ86を垂直方向に調節することにより、フランジ90は異なるワイヤ79の後ろに移動し、種々のレベルの支持を行う(支持されるワイヤの有効長が短くなるため)。 あるいは、フランジ90は、所望であれば、垂直方向に調節されるとワイヤ79と物理的に係合してワイヤ79を曲げることができる。 図17はまた、線95で示すように、ワイヤ79の最大限の後方たわみを示す。

    本発明の制御機構24(図18)は、ベース21の一部を形成する固定ベース支持体121を含む。 座部22は座部支持体122を含み、背もたれ23は背もたれ支持体123を含む。 座部支持体122および背もたれ支持体123は、以下のようにベース支持体121に動作可能に取り付けられる。 ベース支持体121は、プレート115Aにより一部が覆われた上向き凹部115を含む。 凹部115は、ブースター機構25を受け入れる第1のポケット116を形成する。 凹部115は、ベース支持体121を通って垂直下方に延びて、高さ調節ポスト21Aのテーパ状上部セクション118を受け入れるテーパ状の第2のポケット117も形成する。 図示のベース21(図1)はポスト21Aの底部にハブと、ハブから延びる半径方向に延びる側部セクションと、椅子20を支持する側部セクションの端部にキャスターとを含む。 ロック可能な空気ばねがポスト21Aに組み込まれて、高さ調節時に釣り合い支持(counterbalancing support)を与える。 ポスト21A(図18)は、ベース支持体121の上部に配置される垂直作動式リリースボタン21Bを含む。 この場所において、リリースボタン21Bは、ベース支持体121の上部または側部に動作可能に取り付けられるハンドル(図示せず)により作動されることができ、ハンドルは、ハンドルをリリースボタン21Bと押下係合(depressingly engage)させて、椅子の高さ調節のために空気ばねを解除させることを選択的に行うように、枢動可能または回動可能である。 1つの特定のベースを図示しているが、本発明の椅子20と組み合わせて種々の異なる椅子ベースを用いることができることが、特に意図される。

    座部支持体122(図36)は、前部板ばね123'により、および板ばね123'の後方に離隔したピボット機構124により、ベース支持体121上に動作可能に支持される。 具体的には、前部板ばね123'は、ねじ締結具によりベース支持体121の傾斜前面126(約45°に向けられる)上に支持されて取り付けられる中央部分125を含み、座部支持体122の側部部材130の円筒状凹部129に摺動可能かつ回転可能に嵌まる樽状または球状軸受128を各端部に有するアーム127を含む。 軸受128は、円筒状ではなく樽状であることにより、アーム127がたわむとある程度の非軸方向回転および軸方向摺動を可能にするため、リクライニング時の高応力領域を減らすのに役立つとともにより広い移動範囲に適応する。 しかしながら、本発明の概念の要求を依然として満たす、異なる軸受構成が可能であることが意図される。

    側部部材130は、横梁(cross beam)131(図36)によりしっかりと相互接続される。 ピボット機構124は、ピボットピン133により一端がベース支持体121上に枢支され、かつピボットピン134''およびピン軸受134'により他端134が横梁131の中心に枢動可能に接続される、1つ(または複数)のピボット式アーム132を含む。 ピン軸受134'は、ねじ等により横梁131に取り付けられる。 ピボットピン133は、アーム132にキー式に取り付けられ(keyed to)、ピボットピン133が座部の移動時(すなわちリクライニング時)に回転するようにする。 したがって、座部支持体122(および座部22)の移動の方向および向きは、アーム127の板ばね123'がたわんだ時の軸受端部128の直線移動(前方上方に45°の角度、図38のR1を参照)により、およびピボットアーム132が回転した時のピボット機構124のピボット式アーム132の円弧状移動(45°の角度から始まって、背もたれ23が完全リクライニング位置に近づくと約10°の角度になる、図38のR2を参照)により、方向付けられる。 座部22の前部の移動距離は、好ましくは約1/2〜2インチの範囲、またはより好ましくは約1インチ上方および1インチ前方であるが、所望であればそれより大きくしても小さくしてもよい。 また、座部の後部の移動距離の垂直成分は、約1/2〜1インチの範囲であるが、所望であればそれよりも大きくしても小さくしてもよい。 特に、座部の移動の垂直成分は、椅子20のリクライニング時に蓄積される位置エネルギーに最も直接的に影響を与える成分である。 言い換えれば、リクライニング時の座部の垂直成分(すなわち、垂直方向の持ち上げ量)が大きいほど、リクライニング時に着座したユーザが受ける体重作動式支持は大きくなる。

    背もたれ支持直立体(upright)123(図36)は、ピボット位置75において座部支持体122の側部部材130に枢着される側部セクション135を含み、ピボット位置75はピボット129の位置とピボット134の位置との間のほぼ中間にある。 図示のピボット位置75は、軸受128(図19を参照)と高さがほぼ同じであるが、所望であれば、特定の椅子デザインに合わせてそれよりも高い位置にあっても低い位置にあってもよい。 後部板ばね137(図36)は、ベース支持体121の後部の前方傾斜面139に取り付けられる中央部分138を含み、背もたれ直立体123の側部セクション135の円筒状凹部142と枢動可能かつ摺動可能に係合する、樽状または球状軸受141を有するアーム140を含む。 後面139は、垂直線に対して約30°前方に傾斜して向けられ、これは前面126の後方傾斜角度(rearward angle)とは逆の角度である。 結果として、後部ばね137の側部セクション135がリクライニング時にたわむと、後部軸受141は後部傾斜面139に対して垂直な方向に前方下方に移動するよう強いられる(図38のR3およびR4を参照)。 したがって、ピボット75は、リクライニング時にラインR1およびR2に沿って座部22を前方に駆動し、続いて背もたれ23のリクライニング移動が、背もたれ支持体122を前方上方に移動させる。 上述のように、背もたれ支持体122の移動は、前部領域では、軸受128を45°の角度で直線方向に(方向「R1」に上方前方に)移動させる前部ばね123の端部のたわみによって制御され、後部領域では、ピボット式アーム132の円弧状(経路「R2」に沿って上方前方)の枢動によって制御される。 ピボットアーム132は、直立静止位置(図19および図38)にある場合は約45°の角度であり、完全リクライニング位置(図39)にある場合は約10°の角度であり、リクライニング時は2つの両極位置間を円弧状に移動する。 座部支持体122が移動すると、ピボット位置136(図38)が曲線経路に沿って前方に移動する。 その結果、背もたれ直立体123はリクライニング時に主に後方下方に回転するが(ラインR3を参照)、下部セクション74は、矢印R1およびR2(座部22に関して)ならびにR3〜R5(背もたれ23に関して)(図38)で示すように、座部22との連係同期移動により前方に移動する。

    具体的には、リクライニング時には、座部支持体122の後部は最初に、座部支持体122の前部と同時に持ち上げることにより移動し始める。 さらにリクライニングすると、座部支持体122の後部は(アーム132が10°の角度に近づくにつれて)低速を保って上昇し、座部支持体122の前部も同じ速度で上昇し続ける。 背もたれ23(すなわち背もたれ支持体123)は、リクライニング時に下方前方に角度移動する。 したがって、座部支持体122は背もたれ直立体123と同期移動するが、その動きは複雑である。 椅子デザインの当業者には理解されるように、種々の構成要素の角度および長さを変えることにより、多様な動きが可能である。

    ブースター機構25(図19)は、ピボットピン133により座部支持体121に取り付けられるねじりばね150を含む。 ねじりばね150は、ピボットピン133にキー式に取り付けられる内側リング(inner ring)151(図37)と、弾性ゴムリング152と、アーム154が半径方向外方に延びる外側リング(outer ring)153とを含む。 停止部材155が、ピボットピン155'によりベース支持体121に枢着され(かつピボットピン155'にキー式に取り付けられ)、アーム154と選択的に係合または係脱するように移動可能な停止面156を含む。 停止部材155がアーム154から停止面156を係脱させるように移動する場合(図19)、ねじりばね150は自由に動き、リクライニング時に制御部120にいかなる付勢も与えない。 しかしながら、停止部材155が停止面156をアーム154と係合させるように移動する場合(図20)、外側リング153がリクライニング時に移動することを阻止される。 これにより、ピボットピン133がリクライニング時に回転するため、ねじりばね150はリクライニング時に応力および張力を受け、リクライニング時にねじりばね150に蓄積されるエネルギー量は「増加する」ため、リクライニング時に着座したユーザが受ける支持の量が増える。 ねじりばね150はリクライニング時の付勢力の約15%〜20%を占め、残りの付勢力は、板ばね123および137の曲げと、リクライニング時に座部支持体および着座したユーザを持ち上げることにより蓄積されるエネルギーとにより供給されることが意図される。 しかしながら、力の割合は当然、特定の椅子デザインの特定の機能的および美的要件を満たすような設計により変わり得る。

    動作時には、ブースター機構25は「オフ」であり(図19)、着座したユーザが椅子をリクライニングさせるとアーム154が自由に移動する。 したがって、リクライニング時には、座部が上昇して着座したユーザを持ち上げると、板ばね123'および137のたわみアーム127および140がたわんでエネルギーを蓄積する。 これにより、着座したユーザはリクライニング時の第1のレベルの背もたれ支持を受ける。 さらなる支持が必要である場合(すなわち、従来の椅子の背もたれ支持のばね張力を増加させることと同等のもの)、停止部155を停止させることによりブースター機構25を係合させる(図20)。 これにより、アーム154の移動が阻止されるが、ピボットピン133はアーム132により回転させられる。 したがって、リクライニング時には、ねじりばね150のゴムリング152が伸びて、リクライニング時に着座したユーザにさらなる支持を与える。 言い換えれば、リクライニング時に背もたれ23に与えられる支持は、ブースター機構25の係合により「増大」する。

    いくつかの別個のねじりばね150をピボット154'の軸に加えてもよく、(各停止部155をわずかに異なる角度で係合させること等により)それらを順次係合させてもよいことが意図される。 これにより、ねじりばねが1つ係合されるごとに背もたれ支持が増大する。 (図25を参照。)別の代替形態では、1つの長いゴムリング152を用いて、1つの位置でピボットピン133に固着してもよいこと、およびいくつかの異なる外側リング153およびアーム154(共通の軸上で並んで配置される)を用いてもよいことが意図される。 さらなるアームが係合されると、リクライニング時にねじりばねのねじり力が増大する速度が速くなる。 停止部205(図21)のように停止部155にステップを設けて、「ブースター」ねじりばね150がリクライニング時に適時に異なる角度地点で係合して作動可能(active)になるようにしてもよいとも考えられる。 当業者が理解し、本開示から製造できるであろう他の構成および変形形態もいくつかある。 これらのさらなる概念は、本出願により包含されることが意図される。

    アーム132には停止ピン290(図37)が設けられ、ねじりばね150の外側リング153には当接部291が設けられる。 構成要素290と291とが係合し、またアーム132がベース支持体121と係合すると、背もたれ23が直立位置に確実に位置決め(positive location)される。 ゴムリング152には、ピン290と当接部291との係合により予張力がかけられ得る。 したがって、停止部材156が係合すると、ゴムリング152におけるこの予荷重は、背もたれ23のリクライニングの開始前に克服されねばならない。 これにより、停止部材155が係合されている場合は常に(図20を参照)、予張力が増加する(図24を参照)。 代替の構造では、停止ピン290'がアーム132に配置され、背もたれ23の直立位置を設定する手段として椅子制御部のベース支持体121の表面と当接するように位置付けられる。

    停止部材155には背もたれ停止部205(図21)が形成される。 背もたれ停止部205は、ピボットピン155'とともに動くようにピボットピン155'に直接キー式に取り付けられる。 図示の背もたれ停止部205にはねじりばね要素がない。 アーム132は、当接面203を有するレバー202を含む。 背もたれ停止部205は、ブースター停止部材155に隣接した位置でピボットピン155'に枢着される。 背もたれ停止部205は、第1の当接面206および第2の当接面207を含む。

    手動制御機構220(図26)は、座部支持構造122の下でベース支持体121に取り付けられるセレクタデバイス227を含む。 セレクタデバイス227は、ブースター停止部155および背もたれ停止部205を移動させるために、以下で説明するようにピボットピン155'に動作可能に接続される。 背もたれ停止部205は、ブースター機構25および背もたれ停止部205の手動制御機構220が「ホーム」係脱位置にある場合には、レバー202の当接面203と係合しない(図19および図21)。 ブースター機構25の停止部材155は、セレクタデバイス227が第1の調節位置に移動するときに、ねじりばね150と係合してねじりばね150を作動させる(図20)。 第1の位置では、当接面203はまだ係合していない(図20)。 しかしながら、制御部220が第2の調節位置(図22)に移動するとき、背もたれ停止部の当接面206はレバー202の当接面203と係合し、背もたれ23はその完全角度リクライニングの1/3のみに制限される。 (背もたれ停止部205は、当然ながら、所望であればさらなる中間ステップを有してもよい。)セレクタデバイス227が第3の調節位置(図23)にある場合、背もたれ停止部の当接面207がレバー202の当接面203と係合し、背もたれ23はリクライニングなしに制限される。 セレクタデバイス227のこれらの複数位置の効果は、図24のグラフにおいてそれぞれ211〜214と記されたラインによって示される。

    図24に示すように、ブースター機構25と背もたれ停止部205とを組み合わせると、独自の調節可能制御機構ができる。 実際に、このデバイスは全く新しい方法で2つの機能を組み合わせたものであり、背もたれ機能(すなわち、背もたれ停止機構202/205)および背もたれ張力調節機能(すなわち、ブースター機構150/155)を(1つの部材で)選択的に果たす1つのデバイスである。

    ピボットピン155'は、座部支持体122の下の、または座部支持体122に組み込まれた座部22の縁部に一端が位置するように延びていてもよいことが意図される。 このような場合、ピボットピン155'の当該端部は、ピボットピン155'を掴むとともに回転させるハンドルを含み得る。 しかしながら、手動制御機構220のセレクタデバイス227(図26および図27)は、椅子20のどの場所にあってもよい。

    手動制御機構220(図26)は、第1の端部221'がベース支持体121に取り付けられるスリーブ221と、スリーブ221内で可動な内部伸縮ケーブル(internal telescoping cable)222(図27)とを有するボーデンケーブル251を含む。 背もたれブースターおよび背もたれ停止機構のピボットピン155'には、ホイールセクション223がキー式に取り付けられるか、または他の方法で取り付けられる。 ケーブル222の端部224がホイールセクション223の外周に接線方向に取り付けられる。 (あるいは、ピボットピン155'の直径が十分に大きい場合、ケーブルの端部224はピボットピン155'に直接接線方向に接続することができる。)場合によっては、ばね225を用いてホイールセクション223を方向225'に付勢し、ケーブルを第1の方向225に引っ張ることができる。 しかしながら、ケーブル222の強度が伸縮自在に押し引きするのに十分である場合、ばね225は必要ない。 ケーブルスリーブ221は、座部支持体122から延びる固定ロッド支持体226の端部等に、座部支持体122に取り付けられる第2の端部を含む。 セレクタデバイス227は、種々の背もたれ支持/停止状態を選択するようにケーブル222を操作するために、ロッド支持体226の一端付近に取り付けられる。

    セレクタデバイス227(図28)は、自転車のギアをシフトする自転車ハンドルバーにおいて見られるギアシフトに非常によく似た動作をする。 セレクタデバイス227は、特許第6,179,384号に示す腰部力調節デバイス(ギア56および56'を除く)にもよく似ている。 2001年1月30日に発行された「FORCE ADJUSTING DEVICE」と題する特許、すなわち特許第6,179,384号は、所定のクラッチデバイスを開示していることに留意されたい。

    図示のセレクタデバイス227(図28〜図30)は、ロッド支持体226に取り付けられるハウジング228を含み、これは、ロッドに取り付けられる内側リングセクション229と、当該リングから外側に延びる(rising from)とともにリング229の回りに横方向に開口したキャビティ231を形成する環状カバー230とを有する。 カバー230の内周面(around an inside of)に移動止め(detent)凹部237が形成される。 ハブ242を含む一体プラスチック成形の回転可能なクラッチ部材233は、キャビティ231内に配置され、ケーブル端部221''に取り付けられる第1のセクション234を含む。 回転可能なクラッチ部材233は、ハブ242と一体形成されるクラッチ部分235をさらに含む。 ハンドル236は、支持体226の一端に回転可能に取り付けられ、クラッチ235と係合して以下のように移動止め凹部237との係合を制御する突出部238を含む。

    クラッチ部分235(図28)は、1つまたは複数の側部セクション240(好ましくは少なくとも2つの側部セクション240、最も好ましくは、図示の6つの側部セクションのような、円周方向に対称かつ均一な数の側部セクション)を含み、側部セクション240は、ハブ242から移動止め凹部237と接触するエルボー243まで一定の角度で延びる弾性の第1のセクション241と、第1のセクション241の端部からハブ242および移動止め凹部237間に位置する自由端245との間に、第1のセクション241とは逆方向に延びる第2のセクション244とを有する。 各自由端245は穴248を含む。 ハンドル236は、突出部238それぞれが側部セクション240それぞれの関連する自由端245の穴248と係合する場所において突出部238を支持する、クラッチ調節セクション246を含む。 移動止め237を画定するハウジングの内面に対する第1のセクション241の角度(図31A、矢印280を参照)により、第1のセクション241は、ケーブル222の張力により伝えられるばね225の付勢(矢印281を参照)に抗して、移動止め凹部237と噛み合い係合し、クラッチ235がハブ242により方向249(図31)に付勢される時のクラッチ235の移動を防止する。 したがって、ハンドル236が解除されると、クラッチ235は、ケーブル222によってクラッチ235に伝えられるばね225(図27)の力281に抗して再びロックする。 しかしながら、ハンドル236が把持されてハウジング228に対して回転方向283(図31A)に移動されると、ハンドルの突出部238は第2のセクション244を引っ張り、したがって第1のセクション241および第2のセクション244を引っ張り、回転可能部材230(およびクラッチ231)が回転するようになる。 ハンドル236が回転方向282(図31A)に移動されると、ハンドルの突出部238は第2のセクション(単数または複数)244を移動止め凹部237に対して低角度で押し、第2のセクション244(および第1のセクション241)が移動止め凹部237(図31B)を越えて滑り出すため、回転可能部材230(およびクラッチ231)が方向281に調節移動することができる。 したがって、本構成は、いずれの方向への調節も可能にするが、噛み合うとともに、ばね付勢力に抗した特定の方向への望ましくない調節を防止する。

    ブースター機構25および背もたれ停止部205の作動動作には、ばねの力に打ち勝つことも、ばね150により発生する摩擦力に打ち勝つことも必要ではないため、この作動は特に容易に行われることに留意されたい。 さらに、作動動作は、エネルギーを蓄積させる移動を必要としない(すなわち、ばねを圧縮または伸張する必要がない)。 したがって、単純なバッテリー駆動式直流電動機またはスイッチ制御式ソレノイドが、ブースター機構25および/または背もたれ停止部205を動作させる機能を果たすであろう。 図26は、バッテリーパックおよび電気回転モチベータ(motivator)(DCモータ等)を支持し、かつ端部に取り付けられたスイッチを含むハウジング300を示す。 図27Aは、ケーブル222に動作可能に接続されるリニアモチベータ301を示し、軸155'に接続される回転モチベータ302も示す。 ブースター機構25および背もたれ停止部205の移動には、最小限の摩擦抵抗を伴ったごく少量のエネルギーしか必要ないため、大型のエネルギー源を必要とせずに移動を行うことができる。 したがって、小型のバッテリー駆動式デバイスでも、バッテリーの再充電が必要となるまで長時間にわたって十分に機能するであろう。

    上記の図示の制御機構24は、座部および背もたれを支持するたわみ体重支持部材として用いられて、同期移動を修正する、前部および後部板ばねを有し、また座部の後部の移動を方向付けるのに役立つピボット式連結部/アームを有する。 しかしながら、本構成は、ベース支持体121に枢着される剛性アームも含むことができ、または「SEATING UNIT WITH MOTION CONTROL」と題する2002年9月12日に出願された出願第10/241,955号に示す支持構造のいずれかを含んでもよい。 また、「ブースター」機構25は、リクライニング時に停止部が係合されるとさらなる付勢支持をもたらす。 しかしながら、ブースター機構25の代わりに、ばね張力を調節するねじ部材またはカム等の継続的に調節可能な付勢デバイスを用いてもよいことが意図される。

    座部支持体122はリクライニング時に上昇するため、リクライニング時には位置エネルギーが蓄積される。 したがって、リクライニング時には、体重の軽い着座したユーザよりも体重の重い着座したユーザの方が大きい支持を受ける。 また、着座したユーザがリクライニング位置から直立位置に移動すると、このエネルギーが回復されるため、直立位置への移動を補助する。 これにより、体重作動式移動座部が提供され、この場合、座部はリクライニング時に持ち上がることにより、体重作動式運動制御部としての役割を果たす。 (すなわち、着座したユーザの体重が重いほど、リクライニング時にユーザを支持する付勢支持が大きくなる。)様々な異なる構造により体重作動式制御部を提供することができ、これらの構造は依然として本発明の範囲内にあることに留意されたい。

    変更形態 変更した椅子すなわち座席ユニット20B(図40〜図42)は、椅子20からの変更点および改良点を含む。 冗長な説明を最小限に抑えて比較を容易にするために、椅子20と同様または同一の椅子20Bの構成要素および特徴は、同じ識別番号の多くを用いて示すが、「B」という文字を付してある。

    椅子20B(図40)は、ベース21Bと、座部22Bと、背もたれ23Bとを含み、座部22Bおよび背もたれ23Bは、座部下制御機構24Bによってベース21B上に動作可能に支持され、背もたれ23Bのリクライニング時に同期移動する。 椅子20と同様に、椅子20Bのリクライニング時には、制御機構24Bは座部22Bを上方前方に移動させて持ち上げ、リクライニング時に背もたれ23B(および着座したユーザ)に体重作動式背もたれ支持力を自動的に与えるようにする。 座部22B(および同様に背もたれ23B)は、局部的に服従する支持構造(本明細書の以下では「快適表面」と呼ぶ)により形成される快適性の高い支持表面を含み、この支持構造は、直立位置およびリクライニング位置のいずれにある場合も、着座したユーザの体勢の変化および人間工学的支持に対する要求に適応する。 特に、快適表面は、リクライニング時に着座したユーザを椅子に快適に保持する一方で、着座したユーザの骨盤の骨がリクライニング時に回転する際に、ユーザの体勢の変化に最適な局部的な人間工学的支持を与えるように、形状を変化させる。 さらに、椅子20Bは、着座したユーザの膝における不快な持ち上げ力をうまく分配することにより、および/または膝領域から部分的に逸れてたわむことにより、着座したユーザの膝および腿の下にそのような力を加えることを避ける。 さらに、座部22Bおよび背もたれ23Bの快適表面により、着座したユーザを「把持する」とともに局部付近に応力を能動的に分配する、変化するバケツ形状(図2Aおよび図2Bに示すものと同様)が形成され、以下で説明するように、着座したユーザが座部22bに快適に保持されていると感じ、リクライニング時に傾斜した/リクライニングした背もたれから滑り落ちて座部から前方に落ちるように感じないようにする。

    椅子制御機構24B(図43)は、ブースター/背もたれ停止セレクタデバイス227Bを含み、これは、図19、図20、図22、および図23に示す複数の位置の間で背もたれ停止およびブースター機構(図19〜図23を参照)(構成要素156および205)を選択的に移動させる、第1の軸301を中心に回転可能なハンドル300を有する。 制御機構24Bはさらに、第2の軸304'を形成するロッド304を中心に回転可能な半径方向に延びるレバーハンドル303を有する、第2の制御デバイス302を含む。 第2の軸は、第1の軸301と平行ではあるが離隔して延びる。 ハンドル303はハンドル300に隣接して配置され、ハンドル300と係合してハンドル303の逆回転(back rotation)を制限する停止面を形成する突起部を含む。 ロッド304(図48)の内端には、半径方向に延びるフィンガ305がある。 ベース21B(図45)は、ケーブルスリーブのシースと係合する2つの固定タブ308と、ばね307の内部解除ボタンと動作可能に係合する1つの側部作動可能レバー309とを有する解除可能な自己ロック空気ばね307含む。 空気ばね307等の側部作動可能な空気ばねは市販されているため、本出願では詳細に説明する必要はない。 (Choの特許第6,276,756号を参照。)ケーブルアセンブリ(図48)は、一端311がフィンガ305に接続され、他端312(図45)がレバー309に接続されるケーブル310を含む。 ケーブルアセンブリはさらに、スリーブ313(図48)を含み、これは、ハンドル303の付近でベース支持体121Bに接続され、空気ばね307のタブ308(図45)まで延びてタブ308に接続される。

    図44〜図46に示すように、ベース支持体121Bは、ベース支持体121を裏返しにしたものである。 具体的には、ベース支持体121B(図46)は、ベース支持体121と同様に、同様のキャビティおよび内面と、ベース支持体121B内にレバー、停止部、およびブースター機構を支持する構造とを含む。 しかしながら、ベース支持体121Bのキャビティの前部部分116Bは下方に開いており、カバー115Bはベース支持体121Bの底部と係合する。 直立アーム315(図45)が停止部材155Bに取り付けられ、ベース支持体121Bの上部開口155B'を通って上方に延びる。 ケーブル316の端部316'は、アーム315に取り付けられ、ブースター/背もたれ停止セレクタデバイス227B(図48)の接線方向の接続部(tangential connection)まで延び、ハンドル300が回転するとケーブル316が引っ張られ(かつ/または押され)、したがって停止部材155Bが選択位置に移動するようになる(図19、図20、図22、および図23を参照)。

    前部ばね123B'(図47)の横方向に延びるアーム127Bは、球面軸受321に取り外し不可能にスナップ取り付けされるタブ320を含む。 座部支持体122B(図45)は、一対の側部フレーム部材322と、対向する側部フレーム部材322同士をしっかりと接続する横方向クロス部品323とを含む。 各側部フレーム部材322は、ボア324を含み、ボア324は所望であれば軸受スリーブ325を含む。 板ばね123'の各端部の球面軸受321はそれぞれ、スリーブ325/ボア324と回転可能かつ伸縮摺動(telesopingly slidingly)係合し、背もたれ23Bのリクライニング時に球面軸受321の非直線移動に対応する。 穴75B(図47)は、背もたれ支持直立体123Bの各側部セクション135Bを座部支持体122Bに回転可能に接続するピボットピンを受け入れる。 フランジ327は、側部フレーム部材322の上部に沿ってスロット328を形成する。

    各座部22B(図43)は、「L字形」の肘掛け支持構造482(図42)およびT字型の肘掛け483を受け入れて固定支持する取り付けソケット481を座部の側部フレーム部材322に形成する、ブラケット480を含む。

    座部22Bは深さ調節可能であり、各側に取り付けられて摺動深さ調節を行うための一対の座部キャリア330(図45)を含む。 具体的には、座部キャリア330はそれぞれ、座部支持体122Bの側部フレーム部材322の上部に摺動可能に係合するようになっているボディ331(図65)を含み、さらに、スロット328に嵌まって摺動可能に係合し、座部22Bの前部/後部深さ調節を行うための側方フランジ332を含む。 右側および左側の座部キャリア330のフランジ332が逆方向を向いているため、座部22Bは座部支持体122B上に捕捉される。 座部キャリア330の上部内側にある一連のノッチ333は、座部キャリア330に折りつけられるラッチ334により係合され、ラッチ334は係合位置まで下方に可動であることにより、座部22Bを選択した深さ位置に保持するために選択されたノッチ333と係合する。 ラッチ334は、ノッチ333と係脱するように上方に可動であり、それにより座部22Bの水平方向の深さ調節を可能にする。 ラッチ334は、座部22Bに取り付けられて垂直移動するブレード、または回転するとノッチ333と係合および係脱するように移動する端部セクションを有する屈曲線材(bent wire rod)等の、様々な異なる構成であってもよいことが意図される。 他のラッチおよび調節機構を組み立ててもよいことが意図される。

    図示の椅子デザインでは、ラッチ334は両側にあり(two-sided)(図63)、座部22Bの両側に係合して、座部22Bのラッキング(racking)、ならびに望ましくない角度方向の捩れおよび水平平面の回転を防止するようになっている。 言い換えれば、ラッチされると両方の座部キャリア330がそれぞれの側部フレーム部材322に固定され、着座したユーザがリクライニングしようとしている時に、望ましくない不均衡な形でトルクおよび捻りを与えることがない安定した座部配置を提供するようにすることが好ましい。

    図示のラッチ334(図63)は、U字形の屈曲ワイヤアクチュエータ334'により作動され、アクチュエータ334'は、座部の前部セクション388の下で把持可能なハンドルを形成する横方向ハンドルセクション470と、一対の脚部471および472とを含む。 各脚部471(および472)(図64)は、座部22Bの側壁365と側部セクション359との間(および側壁366と側部セクション359との間)の空間に嵌まる。 環状溝473(図64)が、壁365と366との間のリブ475のノッチ474に噛み合い可能に嵌まって、脚部471(および472)のためのピボットを形成する。 ラッチ334は軸476上で枢動し、ノッチ333と係合および係脱するように移動する形状のラッチ端部477を含み、かつ脚部471の後端479に方向「D」に動作可能に接続される第2の端部478を含む。 ハンドルセクション470が上方に移動すると、側部の脚部471および472はリブ475において枢動し、それにより脚部の先端479が下方に移動する。 脚部の先端479が下方に移動すると、ラッチ部材334がピボット476を中心に枢動して、ノッチ333からラッチ端部477を持ち上げる。 すると、座部22Bの深さを調節することができる。 横方向ハンドルセクション470と座部の前部セクション388との間にある1つまたは複数の弾性ばね480(図63)が、セクション470を下方に付勢することにより、ハンドルセクション470が解除されるとラッチ先端479が選択されたノッチ333と再び係合するようにする。

    上述のように、椅子制御機構24B(図43)は、ブースター/背もたれ停止セレクタデバイス227Bを含み、これは、図19、図20、図22、および図23に示す複数の位置の間で背もたれ停止およびブースター機構(図19〜図23を参照)(構成要素156および205)を選択的に移動させる、第1の軸301を中心に回転可能なハンドル300を有する。 より詳細には、管状支持体340(図48)が、右側側部フレーム部材322の外側に取り付けられる。 軸受スリーブ341が、圧縮コイルばね342、先細の軸方向先端344を有するクラウン形移動止めリング343、およびハンドル300とともに、管状支持体340内に配置される。 ロッド345が、ハンドル300から構成要素343、342、および340を通って側部フレーム部材322の内側まで延びる。 ハンドル300は、移動止めリング343の軸方向先端344と係合する歯状突起部349(図49)を含み、移動止めリング343は、先端344が突起部346と係合し続けるように軸方向および外側方向に付勢される。 さらに、移動止めリング343は、移動止めリング343が回転できないが軸方向に伸縮可能であるように、管状支持体340にキー式に取り付けられる。 先端344および突起部346は傾斜表面を含むため、ハンドル300の回転時に移動止めリング343がばね342の付勢に抗して軸方向内方に移動し、続いて先端344が隣接する突起部346間に嵌まると外方に跳ね返ることにより、ハンドル300が方向347に回転することを可能にする。 この構成により、ハンドル300は戻り止め回転移動する。 図示の配置は、ハンドル300に4つの突起部346と、移動止めリング343に16の先端とを含むが、それぞれそれ以外の数を用いてもよいことが意図される。 ハンドル300は、その機能を示すためにマーク349を含んでもよく、椅子技術分野で一般に用いられるハンドル形状のいずれを図示のデザインに組み込んでもよいことが意図される。

    ロッド345の内端からはレバー351(図48)が延び、これはケーブル316の一端353に動作可能に接続される。 ケーブル316の他端316'(図45)が、ブースターおよび背もたれ停止係合部材155Bの停止部材155Bのアーム315に接続されることを想起されたい。

    座部22B(図50)は、上部フレーム構成要素358と、上部フレーム構成要素358の右側および左側に取り付けられる右側および左側下部フレーム構成要素359および360とを備える、座部フレーム357を含む。 下部フレーム構成要素359および360は、前述の座部キャリア330(図45)の上部に直接取り付けられるか、または図示のキャリア330の特徴を組み込むように一体形成されてもよい。 支持部材45B(図50)は、以下で説明するように、ダウンフックが各端部に形成された単線を備える。

    下部フレーム部材359および360(図50)は、互いの鏡像であるため、下部フレーム構成要素359のみを説明する。 下部フレーム構成要素359は、底壁362と、前部および後部端壁363および364と、3つの長手方向壁365〜367とを有する、プラスチック成形構成要素である。 外壁365は美観上および構造上の外面を形成する。 中間壁366は、上部および下部フレーム構成要素358および359/360を互いに取り付けるねじ(図示せず)を受け入れる複数の開口ボス368を含む。 内壁367は、その上面からその高さのほぼ半分まで延びる複数の垂直方向に開いたスロット369を含み、さらに、スロット369の各側で壁367から壁366まで延びる平行壁370および371を含む。 以下で説明するように、平行壁370および371それぞれの間には、端部セクション52Bを受け入れる凹部すなわちポケット50Bが形成される。 中間壁366の内側は第1の停止面372(図52)を形成し、内壁367の外側は第2の停止面373を形成し、傾斜ランプ面(angled ramp surface)374が第2の停止面373から内方下方に延びる。

    各支持部材45B(図50)は、上述の支持部材45と同じタイプのワイヤの単線を備える。 各支持部材45Bは、長寸セクション51Bを有し、かつフックを形成する下向きL字形の(L-shaped down-formed)端部セクション52Bを有する。 長寸セクション51Bは直線状であり、ユーザが座部22Bに座っていない状態で取り付け位置にある場合、スロット369の底部を通ってほぼ水平方向に延びる。 端部セクション52Bは直線状であり、ポケット50B内に下方に延びる。 ユーザが座部22Bに座っていない状態で取り付け位置にある場合(図52の実線を参照)、端部セクション52Bは外側(第1の)停止面372に当接し、ワイヤの長寸セクション51Bが中央領域の位置374'においてわずかに下方に曲がるようにする。 これにより、ワイヤの支持部材45Bに予張力がかけられ、予め形状が与えられる(pre-form)。 ユーザが座部22Bに座ると(図52の破線を参照)、長寸セクション51Bは、端部セクション52Bが内側(第2の)停止面373と係合するまで曲がる。 これにより、長寸セクション51Bのさらなる曲がりすなわち屈曲が制限される。 さらに、傾斜ランプ面374は、端部セクション52Bの内側の長寸セクション51Bの端部をさらに支持するため、長寸セクション51Bの有効長が減る。 これにより、支持部材45Bの予め設定された最大屈曲は内側停止面373により制限され(すなわちスリング式効果)、ワイヤの長寸セクション51Bの有効長が短くなることによりさらに制限される(これはより硬い感覚を与える)。 これらの状況の両方により、ワイヤの支持部材45Bが最大屈曲までたわむと緩やかに底付きするようになる。 これと同時に、ワイヤの支持部材45Bは、その中心点だけでなくいずれの方向にも曲がることができるため、着座したユーザは特に快適な人間工学的支持を受ける。

    座部22Bは、クッションと椅子張りまたは布カバーとを備えるクッションアセンブリ375(図40)も含む。 支持体45Bはたわみ性および快適性が非常に高いため、クッションがなくてもよいことが意図される。 あるいは、厚さ1/4インチ〜1インチの範囲であることが好ましいクッションアセンブリ375を用いてもよい。 椅子張りカバーはいかなる材料であってもよいが、好ましくはある程度の(但し大きすぎない)弾性伸びを可能にし、かつ支持部材45Bの個別移動により与えられる形状変化に対応するように曲がるべきである。

    クッションアセンブリ375が十分な弾力性および弾性を有する(elastic and resilient)場合、クッションアセンブリ375は、座部支持構造(すなわちフレーム30B)の前部および後部にフック式に取り付けられることを可能にする、前部および後部フック状形状部(formations)を含んでもよい。 (図70および図71に関する以下の説明を参照。)

    支持部材45Bは、屈曲端部を有する1本の長寸ワイヤを備える代わりに、端部がヒンジにより側部フレーム構成要素に対して支持される長寸弾性ワイヤまたは剛性部材を含むようにしてもよく、その場合、ヒンジの回転軸が前方に延び、かつ長寸弾性ワイヤにおいて、またはそれよりもわずかに下にあることが意図される。 例えば、図52Aは、下方にオフセットしたリビング(living)ヒンジ381により支持されるストラップ380を含むようにされる、変更形態の下部フレーム構成要素359を有する座部を開示しており、リビングヒンジ381の底部に第2の(内側)停止面373がくるようになる。 ストラップ380は、ワイヤの直線長さ382を受け入れる形状の溝を有する。 着座したユーザがいない場合、ワイヤ382は水平方向に延び、リビングヒンジ381は、内壁367'が通常の上昇位置に移動することができるように移動する。 人が座部に座ると、リビングヒンジ381はたわみ、壁367'を内方下方に倒す。 (破線を参照。)これにより、座部22Bに関して上述したのと同様の動作および移動が行われる。

    座部の上部フレーム構成要素381(図50)は、側部セクション385および386と、後部セクション387と、膝下「滝状(waterfall)」前部セクション388とを含む周囲フレーム部分を含み、これは支持部材45Bが延びる大開口389を画定する。 側部セクション385および386は、下部側部フレーム構成要素359および360にねじ式に取り付けられ、いずれも、側部フレーム構成要素359および360を補強するとともに、ポケット50Bに端部セクション52Bを捕捉する。 後部セクション387は、座部22Bの剛性の後部領域を形成する。 前部セクション388は、前方に3〜6インチ延び、椅子20Bの着座したユーザの腿領域を快適に支持する前部「滝状」前面を形成する。 複数のスロット390および/または補強リブが最適な剛性を与えることにより、前部セクション388が弾性的にたわむ一方で、椅子20Bの直立位置およびリクライニング位置の両方で十分な支持および良好な感覚を与えるようにする。 セクション385〜388のいずれか1つを最適化するために、前後板ばねおよび横置き板ばねを追加してもよい。 特に、前部/後部ばねを追加すると、側部セクション385および386の前部付近の前部セクション388の端部における遷移領域の支持が補助されることが意図される。

    図示の補強プラスチックばね490(図63)は、永久歪みを伴わずにたわむようにされる、引き抜き成形された平坦板ばねである。 ばね490は、上部フレーム構成要素358の凹部にぴったりと嵌まり、下部フレーム構成要素359によりそこに保持される。 ばね490は、平坦な水平断面形状を有し、側部セクション359の前端部から前方に延びるが、他の構成および配置も可能であり、依然として同じ機能を果たすことが意図される。

    背もたれ23B(図53および図54)の構造は、座部22Bの構造とは異ならない。 したがって、詳細な説明を繰り返す必要はない。 しかしここで、背もたれ23Bは、直立側部セクション400、401と、上部横方向セクション402と、底部横方向セクション403とを含む、大きい開放領域404を画定する背もたれ周囲フレーム70Bを含むことに留意されたい。 側部セクション400および401の底部は、前方に延びる側部脚部セクション135Bを形成するように前方に延び、ピボット75Bにおいて座部の側部セクションに枢着される。 直立側部セクション400および401は、底壁405(図53)と、端壁406、407と、内壁408と、外壁410とを含む。 半分の深さのスロット411(図54)が内壁408に形成され、平行壁412および413が、内壁408と外壁410との間の各スロット411の各側に形成される。 ポケット77Bが、平行壁409と410との間で底壁405に形成される。 ボス409'が、内壁408と外壁410との間に形成され、平行壁412および413の隣接するもの同士の間に(凹部すなわちポケット77Bに干渉しない位置に)延びる短寸中間壁409により支持される。 支持部材78B(座部22Bの支持部材50Bと同様)が背もたれ23Bに配置され、これらはそれぞれ、スロット411内に延びる長寸ワイヤセクション414と、ポケット77B内に下方に延びるL字形屈曲端部セクション415とを含む。 ポケット77B内での端部セクション415の動きは、座部22Bに関して上述したのと同様である。 静止位置では、端部セクション415はポケット77Bの外面417に当接することにより、ワイヤを部分的に曲がった状態に保持する。 着座したユーザが椅子に座って背もたれに寄り掛かると、端部セクション415が内側停止面418に当接移動してワイヤの支持部材78Bがさらにたわむのを制限するまで、長寸セクション414がたわむ。 前部カバー420および421は(図53)が、背もたれの直立側部セクション400および401の前部に取り付けられる。 カバー420および421はいずれも、側部セクション400および401を補強し、またポケット77B内に端部セクション415を保持する。

    座部22Bに関して上述したものと同様にクッションアセンブリ375'(図40)が、背もたれフレーム70Bに取り付けられる。 これは異なる方法で取り付けられてもよい。 1つの最適な方法は、クッションアセンブリを広げて、上部横フレームセクション402および底部横フレームセクション403にフック式に取り付けることであることが意図される。 当業者は、背もたれ23Bの上部および底部への背もたれクッションアセンブリ375'の取り付け、および座部22Bの前部および後部への座部クッションアセンブリ375の取り付けに、図70および図71に示す取り付け構造を用い、かつ適合させることができることが意図される。 したがって、それぞれの詳細な説明は必要ない。

    図71に示すように、背もたれフレーム400の底部フレームセクション403は、一対のリッジ528および529を含み、リッジ528および529は、背もたれフレーム400の幅に一続きに延びる下向きの矩形ポケットすなわち溝路530を画定する。 移動止め溝路531(または所望であればリッジ)が、底部フレームセクション403の外側前面に沿って溝路530と平行に形成される。 クッションアセンブリ375'は、U字形の押し出し成形プラスチック取り付けクリップ532を含み、これは、平坦脚部533と、有刺脚部534と、脚部533および534を接続する弾性セクション535とを含む。 脚部533および534は、前方のリッジ529を受け入れてそのリッジ529と噛み合い係合するように離隔している。 移動止め突出部536が付勢され、弾性セクション535によって移動止め溝路531と係合する。

    クッションアセンブリ375'はさらに、弾性シート材料のストリップ541により平坦脚部533に接続される椅子張地(upholstery material)540のシートを含む。 (あるいは、試験により弾性シート材料541による弾性伸びを加える必要がないことが示された場合、弾性シート材料541を省いて、椅子張地540を平坦脚部533に直接取り付けてもよい。)具体的には、弾性シート材料541の一縁部が縫い付け部542によって平坦脚部533のクリップ532に縫い付けられ、反対側の縁部が縫い付け部543によって椅子張地540に縫い付けられる。 ストリップ541は、背もたれフレーム400の幅に完全に延びる。 椅子張地540をストリップ541に取り付けて縫い付け、かつ/またはストリップ541を平坦脚部533に取り付けて縫い付ける種々の方法が既知であり、1つの簡単な縫い目のみが図示されている。 好ましい形態では、シート材料541に加えて、発泡体層544および安定背もたれシート545がクッションアセンブリ375'に取り付けられるが、これは必須ではないことが意図される。

    クッションアセンブリ375'を背もたれフレーム400に取り付けるために、クッションアセンブリ375'の押し出し成形クリップ532の平坦脚部533は、背もたれフレーム400の底部フレームセクション403の溝路530に押し込まれ、対向する脚部534は、底部フレームセクション403の外側前面と摩擦係合する。 溝路530内に捕捉される弾性シート材料541と平坦脚部533とを合わせた厚さと、移動止め溝路531と移動止め突出部535との係合とにより、背もたれフレーム400にクッションアセンブリ375'を維持および保持する強力で確実な接続が形成される。 シート540および541は、クッションアセンブリ375'が背もたれフレーム400に完全に装着されると、有刺脚部534の上に重なることに留意されたい(図71の矢印548および図70の組み立て状態を参照)。 有刺脚部534の断面は厚みを増しているため、シート540および541の張力が、移動止め突出部535をさらに付勢して移動止め溝路531と係合させる。 また、有刺脚部534の厚みを増した断面は、縫い付け領域を受け入れるとともに、縫い付け領域の襞の複数の厚みを受け入れる空間を提供することにより、縫い付け部を隠すのに役立つことができる。

    レール424(図55)が、側部セクション400および401の内向き(inwardly directed)フランジ425の前部に形成される。 レール424は、側部セクション400および401の長さの約半分〜2/3にわたって垂直方向に延び、レール424と係合するアクセスポートを形成する上部終端部または端部426を含む。 レール424には種々の付属品を取り付けることができる。 例えば、腰部デバイス427およびヘッドレスト支持体428(図40)が図示される。

    図示の腰部デバイス427(図55)は、フランジ425の周りに延びるプラスチックボディ430と、レール424と摺動可能に係合する一対のフック状リテーナフィンガ431と、ボディ430からリテーナ431の反対側に延びるハンドル432とを含む。 一対の移動止めバンプまたは凹部433が、リテーナフィンガ431に隣接してボディ430に形成され、腰部デバイス427が上下移動すると一連のワイヤ支持部材78Bと移動止め係合するようになっている。 興味深いことに、腰部デバイス427は、非使用格納位置(図59を参照)まで下方に調節することができ、この位置では、腰部支持デバイス427が低すぎるため、着座したユーザに腰部支持を与える効果がもはやないことにより、腰部支持デバイス427は事実上使用不可能である。 腰部デバイス427が上方に移動すると、移動止めバンプ433に隣接するボディ430の領域は、内壁408の内側の位置で長寸ワイヤセクション414を支持する(図56を参照)。 したがって、図56および図57に示すように、長寸ワイヤセクション414の屈曲可能な有効長が短縮される。 このため、付加的な腰部支持は、長寸ワイヤセクション414があまりたわまないことにより得られるが、背もたれ23Bの腰部支持領域の形状変化が強いられることによっては得られない(但し、所望であれば、凹部の形状変化をもたらすように設計することもできる)。 着座したユーザが所望の付加的な腰部支持を受けるが、着座したユーザの背中および上半身は異なる体勢(body shape)をとるように強いられないため、この「平坦」調節は優れた人間工学的利点を有すると考えられる。

    別の重要な発見は、右側および左側腰部デバイス427が独立して動作することである。 右側および腰部デバイス427を同じ高さに調節することにより、最大腰部支持力が特定の領域で得られる(すなわち、2つのワイヤ長寸支持セクション414が支持される)。 右側および左側腰部デバイス427を異なる高さに調節することにより腰部支持領域が効果的に拡大される(すなわち、4つのワイヤ長寸支持セクション414が支持される)。 さらに、一方の腰部デバイス427を高く調節し、他方を比較的低く、但し依然として効果的な腰部支持領域に調節する場合、腰部デバイス427は非常に広範囲の不均一調節性を提供し、すなわち、ある領域では右寄りに、別の領域では左寄りに調節される。 ユーザが適当な腰部デバイス427を選択することにより所望の腰部支持を選択することができるように、種々の腰部デバイス427を設けることができることも考えられる。

    図示の腰部デバイス427を1つだけ用いる場合(例えば、他方の側部腰部支持デバイス427が使用不可能位置に停止している場合)でも、着座したユーザは背もたれ23Bから受ける腰部支持が不均衡だとは感じない。 しかしながら、本発明の腰部デバイス427は、腰部支持を片側に大きく移すように設計することができると考えられる(すなわち、長寸ワイヤセクション414が片側のみで支持されて、椅子の片側の方がより大きい腰部支持を与えられ、他方の側の方が小さい支持を与えられる)。 腰部支持が不均衡であることから、これは最初は望ましくないと思われるかもしれない。 しかしながら、着座したユーザの中には不均衡な腰部支持を望む、さらには好む者もいることが、試験により示されている。 これは、不均一な支持が健康上有利な効果を有する、脊椎が曲がったユーザに特に当てはまる可能性がある。 また、ユーザが非対称的な位置に座り、かつ/または片側でリクライニングする時、またユーザが椅子に座って種々の不均衡な位置に向いて移動する時に、ユーザはその時々で異なる腰部支持を望む場合がある。

    図示の背もたれフレーム70B(図67)は、組み立てを容易にする特有の構造を有する。 側部セクション400および401の底部500は中空であり、それぞれが円弧状のキャビティ501を画定する。 側部脚部セクション135Bは、キャビティ501内に伸縮摺動するように構成される円弧状ボディ502を含む。 ともに伸縮されると、底部500の穴503および側部脚部セクション135Bの穴504が一致する。 ピボットピンが穴503および504を通って延び、ピボット75Bを形成し、ピボットピンはいずれも構成要素(底部500および側部脚部セクション503および504)を互いに固定するが、座部22Bでの背もたれフレーム70Bのピボットとしての役割も果たす。

    座部22Bの側部フレーム部材322は、穴75Bの周りで円周方向に部分的に延びる一対の円弧状凹部510(図48および図67)を含む。 凹部510および穴75Bは、蝶ネクタイ形の特徴部を形成する。 側部脚部セクション135Bの内側は、凹部510に嵌まる一対の対向する突起部511(図67)を含む。 背もたれ70B(すなわち背もたれ23B)がピボットピン505を中心に直立位置と完全リクライニング位置との間で回転する時に、突起部511は凹部510の対向する両端部と係合することにより、背もたれ23Bの最大リクライニング位置を設定する停止部としての役割を果たす。

    ヘッドレスト440(図60)を椅子20Bに加えてもよい。 ヘッドレスト440は、ヘッドレスト支持体441と、垂直方向および角度方向に調節可能なヘッドレストアセンブリ442とを含む。 ヘッドレスト支持体441は、中心管443と、背もたれフレーム70Bの側部セクション400および401まで延びる右側および左側アーム444および445とを含む。 中心管443は、横方向上部フレームセクション402の後部に配置され、背もたれフレーム70Bの上部フレームセクション402にしっかりと係合して取り付けられるように構成されるタブ443'を含む。 あるいは、管443は、背もたれ238の後方に張り出した上部フレーム部材402の開口の下に沿って配置されてもよいことが意図される。 アーム444および445はそれぞれ、安定性を得るために付属レール424と係合するように構成される端部447を有する。 ヘッドレストアセンブリ442は、クッション付きのC字形ヘッド係合支持体441を含む。 一対のマウント449が、C字形支持体41の下の剛性シート448の後部に取り付けられる。 直立支持体450は、中心管443の開口を通って摺動可能に延びる垂直脚部451を含む。 ヘッドレストを選択位置に保持するために、直立支持体450および管443に移動止めを設けてもよい。

    直立支持体450の上部は、マウント449間に延びる横方向T字形ハンド452(図61)を含む。 ハンド452(図61)は、内面に長手方向のセレーション454を有する中空管部材453を含む。 マウント449の間にはバー455が延び、マウント449に固定される。 バー455は一対の長手方向溝路456を含み、一対の移動止めロッド457が溝路456に配置される。 ばね458がバー455の横方向の穴に配置され、移動止めロッド457を外方に付勢してセレーション454と係合させる。 この構成により、ヘッドレストアセンブリ442は、ヘッドレスト支持体441上で角度方向に調節されることができる。 C字形ヘッドレスト支持構造448は、断面が螺旋状であり、かつバー455を中心に非対称的である前面を有する。 C字形ヘッドレスト支持構造448の形状により、着座したユーザの頭部を支持する有効領域は、ヘッドレスト支持構造448が角度方向に回転調節されると前方に移動する。

    座部支持体(図50)、背もたれ支持体78B(図53)、座部フレーム30B(図45および図50)、背もたれフレーム70B(図53および図69)、ばね123B'および137B、ならびに制御機構24(図45)は、背もたれ23Bが完全直立位置に達すると緩やかに停止し、背もたれ23Bが完全リクライニング位置に達すると緩やかに停止する、服従椅子アセンブリを形成する。 リクライニング時の座り心地が流れるように滑らかであることと組み合わせて、激しい「衝撃」(hard "clunk")または滑らかさに欠ける停止がこのように避けられることは注目に値し、着座したユーザに対して驚くべき予想外のレベルの支持および快適性が得られる。

    椅子20B(図40)(および同様に図1の椅子20)のリクライニング時に、連結部132Bおよびアーム127Bおよび背もたれフレーム直立体123Bの構造は、背もたれ停止部材205Bが係合されている場合でも背もたれ23Bがある程度服従運動することを可能にすることがわかっている。 具体的には、図示の構成要素の場合、リクライニング時に背もたれ23Bが背もたれ停止部に対して「底付きする」と、支持アーム127Bおよび本発明の椅子制御部において関連する構成要素は、従来の椅子制御部ではこれまで見られなかった服従性を制御部内に与える。 具体的には、アーム127Bおよび関連する構成要素は、背もたれ23Bが限られてはいるが顕著な量だけ曲がって服従することを可能にする。 したがって、背もたれ停止部が係合した時点で、高い背もたれ支持力が着座したユーザに与えられるが、硬い「れんが壁」に衝突したような停止感は避けられる。 その代わりに、服従支持アーム127Bおよび背もたれフレーム直立体123Bはたわんで、背もたれ23Bが限られた変更経路に沿って移動して、対応した「緩やかな停止」をもたらすことを可能にする。 椅子および座席ユニットの製造技術分野の当業者には理解されるように、この限られた変更経路に沿った背もたれ23Bに対する力は、椅子の種々の構造要素の強度および重量感(massiveness)を変えることにより制御することができる。

    本発明による図示の椅子の外観およびデザイン、ならびに椅子の個々の構成要素(肘掛け、ヘッドレスト、背もたれの後部に見えるワイヤ、座部下制御ばねの「ガルウィング(gull wing)」形状、および他の部品)は、当業者にとって新規、装飾的、かつ非自明であると本発明者は考え、したがって特許性を有すると考えられることに留意されたい。

    オフィス用椅子が図示されているが、オフィス用椅子以外の他の座席ユニットでも本発明の概念が有用であることが特に意図される。 本発明の概念は、第2の構造に対して第1の構造が移動することが望ましい、特に同時連係または同期移動が望ましい、および/または付勢力が望ましいかまたは調節可能な停止が望ましい、椅子以外の家具および他の用途で有用であることも意図される。

    本発明の概念から逸脱しない限り、上述の構造に変形および変更を加えることができることを理解すべきであり、さらに、添付の特許請求の範囲においてその文言により特に明記されない限り、かかる概念は当該特許請求の範囲により包含されることが意図されることを理解すべきである。

    座席ユニットが背もたれおよび座部に快適支持表面を形成する横方向ワイヤを含む、本発明を具現した座席ユニットの斜視図である。

    図1の座部および背もたれの横方向ワイヤの位置を示し、ユーザが着座していない状態のワイヤ支持部材が実線で示され、ユーザが直立位置で着座している状態のワイヤ支持部材が仮想線で示される、概略断面図である。

    図2と同様であるが、ユーザが直立位置で着座している状態の椅子を仮想線で示し、リクライニング位置で着座している状態の椅子を破線で示す図である。

    図2Aと同様であるが、リクライニング時の座部の平行移動/回転移動(上方移動および前方移動)により生じる混乱をなくすために、座部の形状変化が重ねられた概略図である。

    図1の座部の平面図である。

    図1の座部の側面図である。

    図3の座部フレームの平面図である。

    図3の座部フレームの側面図である。

    図3の座部の角セクションの部分分解斜視図である。

    図7に示すワイヤの1つの端部を摺動可能に支持するために用いられる軸受シューの側面図である。

    図7に示すワイヤの1つの端部を摺動可能に支持するために用いられる軸受シューの上面図である。

    図7に示すワイヤの1つの端部を摺動可能に支持するために用いられる軸受シューの端面図である。

    図3に示す座部で用いられる2つの異なるワイヤの平面図である。

    図3に示す座部で用いられる2つの異なるワイヤの平面図である。

    図5および図6に示す座部フレームの側部セクション用のカバーの側面図である。

    図5および図6に示す座部フレームの側部セクション用のカバーの平面図である。

    図1に示す背もたれの正面斜視図である。

    図1に示す背もたれの後面斜視図である。

    図15に示す背もたれの側面図である。

    図1に示す座部下制御部の側面図である。

    図18と同様であるが、構成要素の断面を示し、図33の線XIXに沿って係脱されたブースター機構を示す断面図である。

    図18と同様であるが、構成要素の断面を示し、係合されたブースター機構を示す断面図である。

    図18と同様であるが、構成要素の断面を示し、図33の線XXIに沿って係脱された背もたれ停止機構を示す断面図である。

    図18と同様であるが、構成要素の断面を示し、背もたれの部分リクライニングのために第1のレベルに係合された背もたれ停止機構を示す断面図である。

    図18と同様であるが、構成要素の断面を示し、背もたれリクライニングなしのための第2のレベルに係合された背もたれ停止機構を示す断面図である。

    ブースターが係脱されているか係合されているか、および背もたれ停止部が部分リクライニングのために係合されているかリクライニング防止のために係合されているかに応じて、背もたれ支持力対たわみの種々の線を示すグラフである。

    椅子における異なる強度のブースター機構が、連続して1つずつ係合されるとエネルギー量を選択的に増加させる様子を示すグラフである。

    ブースターおよび背もたれ停止機構のための、座部下に配置される手動制御部を示す分解斜視図である。

    図26と同様であるが、代替の実施形態を示す図である。

    図33の線XXVIIに沿った断面図である。

    図27と同様であるが、代替の実施形態を示す図である。

    図26の手動制御部の分解斜視図である。

    完全に組み立てられた図28の手動制御部の断面図である。

    分解された図28の手動制御部の断面図である。

    クラッチをロック位置で示す、クラッチおよび外部ハウジングとのその係合の部分拡大図である。

    図31の一部のロック位置を示す部分拡大図である。

    図31の一部の解除位置を示す部分拡大図である。

    図18のベースおよび制御部の正面部分斜視図である。

    図18のベースおよび制御部の後面部分斜視図である。

    図33に示す制御部の部分正面図である。

    図33に示す制御部の部分平面図である。

    図33の分解斜視図である。

    図36に示すエネルギーブースト機構の拡大図である。

    図18と同様であるが、リクライニング時のピボット連結部の動作を示すために簡略化されている、図33の線XXXIXに沿った断面図であり、直立位置の制御部、座部、および背もたれの側面図である。

    図18と同様であるが、リクライニング時のピボット連結部の動作を示すために簡略化されている、図33の線XXXIXに沿った断面図であり、リクライニング位置の制御部、座部、および背もたれの側面図である。

    本発明の椅子の変更形態の正面斜視図である。

    本発明の椅子の変更形態の後面斜視図である。

    本発明の椅子の変更形態の側面図である。

    図40の椅子の座部下制御部の斜視図である。

    図43の座部下制御部および関連するベース構成要素の一部の上部分解斜視図である。

    図43の座部下制御部および関連するベース構成要素の一部の第2の上部分解斜視図である。

    図43の座部下制御部および関連するベース構成要素の一部の底部分解斜視図である。

    図43の座部下制御部の分解斜視図である。

    図45に示すブースターおよび背もたれ停止機構を調節するための手動制御部を示す、図43の座部下制御部の分解斜視図である。

    図45に示すブースターおよび背もたれ停止機構を調節するための手動制御部を示す、図43の座部下制御部の分解斜視図である。

    図40に示す座部の斜視図である。

    図40に示す座部の部分斜視図である。

    図50に示すワイヤ支持部材の、ワイヤ支持部材のたわみを示す断面図である。

    代替の取り付け構造を示す図52と同様の図である。

    図40に示す背もたれの分解斜視図である。

    図40に示す背もたれの分解斜視図である。

    腰部デバイスと、ワイヤ支持セクションに対するその作用との斜視図である。

    腰部デバイスと、ワイヤ支持セクションに対するその作用との斜視図である。

    腰部デバイスと、ワイヤ支持セクションに対するその作用との斜視図である。

    図57の腰部デバイスを示す概略図である。

    ワイヤ支持部材の図である。

    図55の腰部デバイスが使用不可能な格納位置にある、図40の椅子の斜視図である。

    図40の椅子のヘッドレストアセンブリの分解斜視図である。

    図60のヘッドレストアセンブリの分解斜視図である。

    図60のヘッドレストアセンブリの分解断面図である。

    深さ調節ラッチおよび解除ハンドルを含む、図50の座部フレームおよびワイヤ支持部材の分解斜視図である。

    図51と同様であるが、図50の座部サブアセンブリの前部角に焦点を置いた上部拡大斜視図である。

    ラッチ位置で示す図64のラッチ領域を垂直方向から見た断面図である。

    ラッチ部材の非ラッチ位置を示す図64のラッチ領域を垂直方向から見た断面図である。

    図53の背もたれフレーム部材および図45の側部フレーム部材の、直立部材の組み立てを示す部分図である。

    図53の背もたれフレーム部材および図45の側部フレーム部材の、直立部材の組み立てを示す部分図である。

    図53の背もたれフレーム部材および図45の側部フレーム部材の、完全な組み立て状態を示す部分図である。

    クッションアセンブリを図53の背もたれフレームに取り付けるための取り付け構成を示す断面図である。

    クッションアセンブリを図53の背もたれフレームに取り付けるための取り付け構成を示す断面図である。

    QQ群二维码
    意见反馈