Backrest of the chair |
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申请号 | JP2009240146 | 申请日 | 2009-10-19 | 公开(公告)号 | JP5606717B2 | 公开(公告)日 | 2014-10-15 |
申请人 | 株式会社岡村製作所; | 发明人 | 健 中山; 浩一郎 脇園; 僚 五十嵐; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 上下方向を向く左右1対の側部フレームを有する背フレームに、袋状の張り材を被嵌して張設してなる椅子の背凭れにおいて、 前記張り材における座者の腰部付近を支持する下部側の両側部内面と、その部分に接触する前記左右の側部フレームの外側面との少なくともいずれか一方に、張り材と側部フレームとの接触部の摺動抵抗を大としうる高摩擦部材を 設け、かつこの高摩擦部材の一側端部を、前記張り材を袋状に形成するべく、その両側端部を内方に折り重ねて縫着した縫着部に、この縫着部を覆うようにして固定したことを特徴とする椅子の背凭れ。 高摩擦部材の一側端部を、張り材の縫着部に、縫着により固定してなる請求項1記載の椅子の背凭れ。 高摩擦部材を、ポリウレタン樹脂またはその発泡体、ウレタン系エラストマー、ゴムのいずれかにより形成してなる請求項1または2記載の椅子の背凭れ。 |
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说明书全文 | 本発明は、背フレームに、袋状の張り材を被嵌して張設してなる椅子の背凭れに関する。 この種の椅子の背凭れとしては、例えば特許文献1及び2に記載されているものがある。 上記特許文献1及び2に記載されている背凭れにおける袋状の張り材には、通気性と伸縮性、及び引張強度等の観点から、合成繊維をメッシュ状に編成したものが使用されることが多い。 本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、側部フレームに対し、張り材下部の両側部を摺動しにくくすることにより、張り材のずり上がりによる弛み等の発生を防止しうるようにするとともに、張り材下部の前面部が後方に過度に撓むの防止して、座者の腰部付近を快適に支持しうるようにした椅子の背凭れを提供することを目的としている。 本発明によると、上記課題は、次の各項のようにして解決される。 このような構成とすると、側部フレームに対し、張り材下部の両側部が摺動しにくくなるので、張り材の下部がずり上がり、張り材に弛みや皺等が発生するのが防止される。 (2)上記(1)項において、 高摩擦部材の一側端部を、張り材の縫着部に、縫着により固定する。 このような構成とすると、張り材の両側端部の縫着部を覆う高摩擦部材の一側端部を、張り材の縫着部に、縫着により固定したことにより、張り材の両側端部が補強され、ほつれ等が発生する恐れがない。 (3)上記(1)または(2)項において、高摩擦部材を、ポリウレタン樹脂またはその発泡体、ウレタン系エラストマー、ゴムのいずれかにより形成する。 このような構成とすると、いずれの材料も、高摩擦部材として好ましく、かつ成形が容易で汎用性が高い材料であるので、比較的安価に実施することができる。 本発明によれば、張り材のずり上がりによる弛み等の発生を防止しうるとともに、張り材下部の前面部が後方に過度に撓むの防止して、座者の腰部付近を快適に支持しうるようにした椅子の背凭れを提供することができる。 以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。 支基3は、平面視および側面視において、脚柱2の上端より前方に向かってほぼ三角形状に拡開する形状をなしている。 支基3の前端部には、座5の前下部が、左右方向の基軸6をもって枢着され、座5は、図1に示すように、後上向きに傾斜する待機位置と、図2に示すように、水平か、やや後下向きに傾斜する使用位置とに、基軸6を中心として回動しうるようになっている。 座5の両側後部において、座5には、左右1対の肘掛け7、7が、一体的に形成されている。 肘当て部7bの前後方向の寸法は、その前端部が、図1に示す待機位置において、座5の枢着部である基軸6の中心を通る垂直線Sよりも前方に位置するように設定されている。 左右の肘掛け7、7における背凭れ枢支部7aのやや前方寄りの外側面には、背凭れ9の両側下部より前方に延出する前向側片10の前端部が、ほぼ左右方向を向く支軸11をもって枢着され、背凭れ9は、座5および肘掛け7に対して、図2に示す起立位置と、図示しない後傾位置とに、支軸11を中心として回動しうるようになっている。 背凭れ9の両側下部における背凭れ枢支部7aの後面と対向する部分は、背凭れ枢支部7aの後面の湾曲面8とほぼ補形をなす円弧状の凹曲面12としてあり、互いの対向面が近接するようにして、背凭れ9は、支軸11を中心として回動しうるようになっている。 背凭れ9における後記する下部フレーム20の左右方向の中央部と、支基3の前端部上面との間には、背凭れ9を起立方向に付勢するガススプリング、または圧縮ばね等からなる第1の付勢手段13が設けられている。 また、支基3内には、座5を待機位置に向かって付勢することにより、着座者が起立するのを補助しうる第2の付勢手段14が設けられている。 図3に示すように、背凭れ9は、上下方向を向き、かつ下端に上記前向側片10が連設された、前後寸法が下方に向かって漸次大をなす左右1対の側部フレーム18、18の上端同士を、左右方向を向く上部フレーム19により連結し、かつ両側部フレーム18、18の下端同士を、左右方向を向く下部フレーム20により連結し、さらに、上部フレーム19と下部フレーム20の左右方向の中間部同士を、両側部フレーム18、18より後方に位置する上下方向を向く中間フレーム21をもって連結することにより形成した、正面形が縦長方形枠状の背フレーム22を備えている。 この背フレーム22は、適度の弾性を有する合成樹脂材料により一体的に形成されている。 この合成樹脂材料には、ガラス繊維や炭素繊維等の強化繊維を加えて強度を高めておくのが好ましい。 両側部フレーム18、18の下部と、中間フレーム21の下部とは、側面視において、曲率中心が前方に位置する円弧状の湾曲形状とされ、上部フレーム19と下部フレーム20とは、平面視において、中間部が両側部より後方に位置する湾曲形状としてある。 これにより、背フレーム22に後記する袋状の張り材26を張設した際、張り材26における背フレーム22の前方及び後方に位置する前面部と後面部とが、前後に比較的大きく離間するようになる。 中間フレーム21は、背フレーム22における他のフレーム構成部材より細く形成することにより、他部より弾性変形し易くしてあり、後述する張り材26の前面部に負荷が掛かった際に、中間フレーム21が前方に弾性変形しうるようにしてある。 背フレーム22の上端には、両側部フレーム18、18の上端に、上方を向き、かつ側面視において中間部が上下部より前方に位置するように湾曲する延長フレーム23、23を連設し、両延長フレーム23、23の上端同士を、左右方向を向く頂部フレーム24により連結することにより形成したヘッドレストフレーム25が一体的に設けられている。 図3に示すように、背フレーム22とヘッドレストフレーム25とには、下端と両側下部とが開口する伸縮性を有する袋状の張り材26が、上方より被嵌して張設されている。 この張り材26は、例えば合成繊維をメッシュ状に編成したものよりなっている。 張り材26は、ヘッドレストフレーム25を覆うヘッドレスト覆い部27と、背フレーム22を覆う背凭れ覆い部28とからなっている。 張り材26は、その両側下部の開口から、左右の前向側片10、10を前方に向けて突出させ、かつ背フレーム22の前方及び後方に位置する前面部28aと後面部28bとの下端部同士を、背フレーム22における下部フレーム20の下方において、面ファスナ、ホック、ファスナ、その他の結合手段(いずれも図示略)により互いに結合することにより、所定の緊張状態をもって背フレーム22とヘッドレストフレーム25に張設されている。 なお、ヘッドレストを必要としないときは、ヘッドレストフレーム25及び張り材26におけるヘッドレスト覆い部27を省略して実施すればよい。 図3〜図7に示すように、張り材26の両側部の内面、すなわち、背フレーム22の側部フレーム18、18における前向側片10部を除く外側面と、ヘッドレストフレーム25の延長フレーム23、23の外側面とに接触する部分の内面には、両フレーム18、23に対し摺動抵抗の小さな薄肉可撓性の低摩擦部材29、29が取り付けられている。 また、座者の腰部付近を支持する張り材26の両側部内面、すなわち、両側部フレーム18の下部の外側面に接触する張り材26の内面には、側部フレーム18に対し摺動抵抗の大きな薄肉可撓性の高摩擦部材30、30が取り付けられている。 上記低摩擦部材29の材質としては、例えばポリアミド樹脂(商品名ナイロン)、フッソ樹脂(テフロン(登録商標)、商品名ダイフロン)、ポリアセタール等が好ましく、また、高摩擦部材30の材質としては、例えばポリウレタン樹脂またはその発泡体、ウレタン系エラストマー、ゴム等が好ましい。 図6及び図7の拡大断面図に示すように、張り材26は、その両側端部を、左右の側部フレーム18と延長フレーム23のいずれか一方の前部側の内面と近接する位置において、内方に折り重ねて縫い合わせることにより、袋状に形成されており、この縫い合わせと同時に、低摩擦部材29及び高摩擦部材30の前端部におけるU字状に折り返した部分が、張り材26の折り重ね部を覆うようにして縫着されている。 このようにすると、張り材26の両側端部の縫着部26aが補強される。 なお、低摩擦部材29及び高摩擦部材30をU字状に折り返さないで、それらの前端部を、単に張り材26の両側端部の縫着部26aに同時に縫着してもよい。 なお、低摩擦部材29と高摩擦部材30の取付け方としては、上記縫着による以外に、側部フレーム18と延長フレーム23の外側面または張り材26の両側部の内面に、接着剤等により直接固着してもよい。 さらに、図9に示すように、弾性変形可能な低摩擦部材29と高摩擦部材30を、側部フレーム18と延長フレーム23の外側面に、着脱自在に外嵌してもよく、このようにすると、側部フレーム18と延長フレーム23に、図8のような凹溝31を設ける必要はなくなる。 上記のような構成とした背凭れ9において、座者が背凭れ9に凭れ掛けると、図4の2点鎖線に示すように、張り材26の前面部28aが伸長しながら後方に撓むのに伴い、張り材26の後面部28bが引っ張られて伸長することにより、その両側部が、矢印のように若干前面部28a側に回り込み、前面部8aの後方への撓み量が増大する。 この際、張り材26の両側部の内面に取付けられた低摩擦部材29が、側部フレーム18における下部を除く外側面と、延長フレーム23の外側面とに接触しているので、それらの接触部の摺動抵抗が小さくなる。 その結果、張り材26における下部を除いた上方の両側部が、前面側に円滑に回り込むことにより、座者の背中と頭部を支持する張り材26の前面部28aを、背中や頭部にフィットするように、後方に効果的に撓ませることが可能となり、背中や頭部が柔軟性をもって快適に支持される。 一方、座者の腰部付近を支持する張り材26の両側部内面、すなわち、左右の側部フレーム18の下部外側面に接触する部分の張り材26の内面には、高摩擦部材30が取り付けられているので、側部フレーム18と張り材26の下部両側部との摺動抵抗が大となる。 本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、幾多の変形した態様での実施が可能である。 また、上記実施形態では、高摩擦部材30を、張り材26の両側部の内面に設けた態様と、側部フレーム18の外側面に設けた態様を例示したが、側部フレーム18の外側面と、張り材26の両側部内面との両方に高摩擦部材30を設け、高摩擦部材29同士を接触させて、摺動抵抗を大としうるようにすることもある。 本発明は、座5が上下に傾動しない一般的な椅子の背凭れにも適用しうることは、勿論である。 1 ベース 2 脚柱 3 支基 4 下部構成体 5 座 6 基軸 7 肘掛け 7a 背凭れ枢支部 7b 肘当て部 8 湾曲面 9 背凭れ10 前向側片11 支軸12 凹曲面13 第1の付勢手段14 第2の付勢手段15 ゴムトーションユニット16 第1リンク17 第2リンク18 側部フレーム19 上部フレーム20 下部フレーム21 中間フレーム22 背フレーム23 延長フレーム24 頂部フレーム25 ヘッドレストフレーム26 張り材26a縫着部27 ヘッドレスト覆い部28 背凭れ覆い部28a前面部28b後面部29 低摩擦部材30 高摩擦部材31 凹溝S 垂直線 |