【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は木の香りを放ち安眠へのここちよいムードをかもしだす健康枕に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ヒノキ等の木の芳香は心をやすらげ安眠をもたらす効果があることから心身の健康に役立つとの考えにより、従来からヒノキのチップを内部に充填してなる健康枕が特開昭62−161311号,特開平4− 329908号,特開昭61−139666号,特開平1−10279号,特開平1−151762号,実開平4−91168号,実開平4−133777号等の刊行物により知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし従来の健康枕に充填されていた木材チップは、単なる粒状,棒状、或いは、おが屑状、或いはカンナ屑状のものであったので、 通気性がよくなく、水分を含んで重くなり易く、香りも短期間のうちに出難くなるという問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の健康枕は上記課題を解決しようとするもので、半筒状に切削加工された一対の木材片を互いに合着させて筒状木材片を形成し、 該筒状木材片を数ミリ〜拾数ミリの長さに切断することにより多数の小筒状木材片を形成しこれを内部に充填してなることを特徴とする。 【0005】 【作用】木材片が小筒状であるがために通気性があると共に内面が常に新鮮に保たれ長期にわたり芳香を放ち得る。 【0006】 【実施例】次に本発明の一実施例を図面と共に説明する。 図1にこの健康枕の外観斜視図、図2にその横断面図を示す。 図中1はカボック綿等のやわらかい繊維材を布袋中に充填してなる枕本体、2は該枕本体1の表面に被せられた網目状の生地からなるカバー、3は該カバー2の一端縁に設けられたジッパーである。 カバー2の上面中央には裏布4を当ててキルティング状に縫い合わせることにより3つの区画部5を形成し、該各区画部5中に図3に示したような多数の小筒状木材片6を充填している。 【0007】しかしてこの小筒状木材片6は、鉛筆の木部を製造するのと同じ製造工程で製造される。 そして切削性等の欠除から商品としての鉛筆にはならない廃材を使用することができる。 即ち、鉛筆の製造工程に倣い、 先ず板状の材料を図4に示したように切削加工して多数の半筒状部分7が並設された木材片8を成形し、この木材片8を鉛筆芯を入れることなく接着剤により互いに合着してから1本ずつ分離し、図5に示したような芯のない鉛筆状の筒状木材片9を形成する。 そしてこの筒状木材片9を数ミリ〜拾数ミリの長さに切断することにより図3に示した小筒状木材片6を得る。 【0008】なお、小筒状木材片6に周知の抗菌剤を含浸させることによりカビ,ダニ,悪臭等の発生を防ぐことができる。 また、小筒状木材片6の内面に適宜香水を付着させてもよい。 【0009】このように構成した健康枕では、適度な大きさの小筒状木材片6が就寝者の頭或いは首,肩等に当たり指圧のような心地よい感触をもたらすと共に、木の香りが発散され自然のぬくもりから心を安らげる効果があるので深い眠りをさそう。 そして小筒状木材片6は筒内を自由に空気が通るので通気性がよく頭を適度に冷し湿気の吸収,発散が行なわれると同時に、芳香が小筒状木材片6の内面からも発散される。 そして小筒状木材片6の内面には就寝者の汗等が付着し難いので常に新鮮に保たれ長期間にわたり良い香りを発散させることができる。 なお、この小筒状木材片6を座ぶとん,背もたれ等の充填材として使用することも可能である。 【0010】 【発明の効果】以上のように本発明の健康枕は、小筒状木材片を内部に充填しているので通気性がよいと共に、 小筒状木材片の表面からだけでなく内面からも木の香りが発散されるので長期にわたり心地よい使用感が得られる利点がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る健康枕の外観斜視図。 【図2】図1の健康枕の横断面図。 【図3】小筒状木材片の斜視図。 【図4】板材料の斜視図。 【図5】筒状木材片の斜視図。 【符号の説明】 1 枕本体 2 カバー 6 小筒状木材片 7 半筒状部分 8 木材片 9 筒状木材片 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成7年6月13日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0002 【補正方法】変更 【補正内容】 【0002】 【従来の技術】ヒノキ等の木の芳香は心をやすらげ安眠をもたらす効果があることから心身の健康に役立つとの考えにより、従来からヒノキのチップを内部に充填してなる健康枕が特開昭62−161311号,特開平4− 329908号, 実開昭 61−139666号, 実開平 1−10279号, 実開平 1−151762号,実開平4−91168号,実開平4−133777号等の刊行物により知られている。 |