Seat for vehicle

申请号 JP26765694 申请日 1994-10-31 公开(公告)号 JPH07177947A 公开(公告)日 1995-07-18
申请人 Ca Greiner & Soehne Gmbh; ツェー.アー.グライナー ウント ゼーネ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング; 发明人 BAINGARUTONAA RUDORUFU; MIYUSENEDAA YOHAN;
摘要 PURPOSE: To provide a durable and clean set for an aircraft which can bear against a large stress exerted on a seat pad, and which can be easily subjected to maintenance.
CONSTITUTION: A seat pad 4 comprises a foamed plastic support 6 composed of a support part 7 made of an elastically plastic foamed material 42 having a specified specific weight, and a seat part 8 made of an elasticity plastic foamed material having a specific weight which is lower than the above- mentioned specified specific weight, and an ornament material 62. A fire- resistant intermediate layer 51 formed of a grid or a yarn 52 having a high temperature resistance is laid between the support 6 and the ornament material 62. An insertion piece 9 is disposed between the front or rear edge 11, 25 of the support part 7 or the seat part 8 and the center part thereof over a thicknesswise part of the support part 7 or the sear part 8. The insertion piece 9 has a hardness large than that of the support part 7 or the seat part 8, and a specified specific weight large than that of the support part 7.
COPYRIGHT: (C)1995,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 第1の特定比重を有する弾性プラスチック発泡体の支持部分と支持部分の特定比重より小さな第2の特定比重を有する弾性プラスチック発泡体の腰かけ部分とからなる発泡されたプラスチックの支持体と、装飾材料とを具備し、支持体と装飾材料が特に接着により所定位置で相互に連結され、必要に応じ、支持体と装飾材料との間に格子又は格子状に配された高温抵抗繊維もしくは糸から形成された耐火中間層が配設されている型の、特に航空機のための座席パッドを備えた乗物用座席であって、支持部分(7)及び/又は腰かけ部分(8)
    の厚さ(12)の少なくとも一部にわたって支持部分(7)及び/又は腰かけ部分(8)の前縁及び/又は後端縁とそのほぼ中央部分との間に、支持部分(7)及び/又は腰かけ部分(8)よりも大きな硬度を有する挿入片(9,84)が配設され、挿入片(9,84)の特定比重が支持部分(7)の第1の特定比重より小さくなっていることを特徴とする乗物用座席。
  • 【請求項2】 支持部分(7)の厚さ(12)の少なくとも一部にわたって支持部分の後端縁(25)とそのほぼ中央部分との間に支持部分(7)よりも大きな硬度を有するもう1つの挿入片が配設され、挿入片(84)の特定比重が支持部分(7)の第1の特定比重よりも小さくなっている請求項1に記載の乗物用座席。
  • 【請求項3】 挿入片(9)と他の挿入片(84)とが同一の特定比重及び/又は同一の硬度を有している請求項1又は2に記載の乗物用座席。
  • 【請求項4】 挿入片(9)及び/又は挿入片(84)
    が支持部分(7)の厚さの20から80%、好ましくは30から50%の厚さに相当する高さにわたって延びている請求項1から3のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項5】 挿入片(9,84)がポリエチレン発泡体からなる請求項1から4のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項6】 挿入片(9,84)が15〜50kg/m
    3 、好ましくは25kg/m 3の特定比重を有している請求項1から5のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項7】 挿入片(9,84)の硬度が40%の圧縮深さで30から100kPa を必要とする請求項1から6のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項8】 支持部分(7)の硬度が350Nから5
    50N、好ましくは400Nである請求項1から7のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項9】 腰かけ部分(8)の硬度が120Nから300N、好ましくは180Nである請求項1から8のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項10】 挿入片(9,84)が特にポリエチレンの閉鎖気泡プラスチック発泡体からなる請求項1から9のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項11】 腰かけ部分(8)から離れて向き合う側の前縁(11)の部分の挿入片(9)が支持部分(7)及び/又は挿入片(9)の下側面(13)を越えて突出する軸幹部(66)により形成されている請求項1から10のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項12】 支持部分(7)及び/又は腰かけ部分(8)の前側及び/又は後側の面(15)に近接して結合された連結部分(16)と挿入片(9)及び/又は他の挿入片(84)の上側面との間の支持面(20,8
    9)が角度(19)で傾斜され及び/又は特に凸面状に変形されている請求項1から11のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項13】 支持面(20,89)が座席パッド(4)の幅の方向に延びる傾斜によって形成され、挿入片(9,84)の前縁(11)及び/又は後端縁(2
    5)の方向で連結面(16)に対し角度(19,90)
    で傾斜している請求項1から12のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項14】 挿入片(9,84)が支持体(6)の全幅にわたって延びている請求項1から13のうちの1
    項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項15】 挿入片(9)が支持部分(7)の厚さ(12)の一部にわたってのみ延び、また支持脚状に構成された突起(79)を介して座席パッド(4)の幅(67)に平行に延びる長さだけ支持部分(7)の下側面(13)の部分を越え又は軸幹部(66)の面(6
    5)を越えて突出している請求項1から14のうちの1
    項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項16】 挿入片(9)が腰かけ部分(8)の厚さ(76)の最高30%に相当する腰かけ部分(8)の厚さ(76)の一部にわたって腰かけ部分(8)の中へと延びている請求項1から15のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項17】 挿入片(9)には、挿入片(9)の深さ(17)の方向に相互に偏倚し棚状又は階段状に配設された数個の支持面(20)が設けられている請求項1
    から16のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項18】 挿入片(9,84)のプラスチック発泡体が不燃性であり又は耐火剤(43)と混合され燃焼抵抗を増すようにしている請求項1から17のうちの1
    項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項19】 ばね芯(10)が挿入片(9)と他の挿入片(84)及び/又は支持部分(7)の後端縁(2
    5)との間に配設されている請求項1から18のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項20】 ばね芯(10)の上側面(40)が支持部分(7)の下側面(14)及び/又は下側面(1
    3)の下方に距離(41)をおいて配設されている請求項1から19のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項21】 ばね芯(10)と支持部分(7)の下側面(13)との間に摩耗抵抗性及び耐摩滅性の材料の中間層(33)が圧力分配層として配設されている請求項1から20のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項22】 支持部分(7)及び/又は挿入片(9)の下側面(13,22)上に耐火性装飾材料のような保護層(26)が好ましくは相互に離間した接着個所により配設されている請求項1から21のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項23】 中間層(53)が合成材料及び/又は天然材料の針通し又は熱結合からなる、好ましくは支持層(54)に針通しされた、少なくとも1つの層の繊維(58)のバット(59)により形成されている請求項1から22のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項24】 支持層(54)が100%ポリアミド及び/又は15から90g/m 2 、好ましくは35g/
    2の重量を有するようなポリエステルの繊維又は糸(60)の格子又は網によって形成されている請求項1
    から23のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項25】 基体層(54)がプラスチック、特に予め酸化されたポリアクリレート及び/又はポリアミド、ガラスフイラメント及び/又は天然材料で作られた繊維又は糸(60)の織成又は編成材料からなる請求項1から24のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項26】 基体層(54)が網として構成され、
    網の糸又は繊維がポリエステル又はポリアミドからなっている請求項1から25のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項27】 繊維又は糸の強度が22/1デシテックス又は44F10である請求項1から26のうちの1
    項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項28】 基体層(54)を形成する網もしくは格子又は織成もしくは編成材料が、80から180、好ましくは130から140の横編目/デシメートルの長さを有している請求項1から27のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項29】 支持層(54)を形成する網もしくは格子又は織成もしくは編成材料が40から140、好ましくは60から120の縦編目/デシメートルの長さを有している請求項1から28のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項30】 織成又は編成材料が400から150
    0、好ましくは580から1160の糸/単位表面の3
    倍からなる請求項1から29のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項31】 基体層の網が30から50%、好ましくは34から44%の長手方向又は横方向の延びを有している請求項1から30のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項32】 基体層(54)を形成する網が200
    から500Nの長手方向及び/又は横方向の最大引張り力に耐える請求項1から31のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項33】 基体層(54)を形成する網の引裂き強度が横方向と長手方向に240から500N/cmである請求項1から32のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項34】 繊維層(58)がウールや綿のような天然材料の繊維と糸(56,57)から主として構成され、これら繊維と糸が好ましくは5から20%、好ましくは10%の比率のポリプロピレンもしくはポリエチレンもしくはポリアクリレートの繊維又は糸(56,5
    7)と混合されている請求項1から33のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項35】 繊維層(58)がポリプロピレン及び/又はポリエチレン及び/又はポリアクリレート及び/
    又はポリベンゾイミダゾールのような合成材料の繊維又は糸(56,57)から主として構成され、繊維又は糸(56,57)の少なくとも一部が1000℃以上の溶融温度を有している請求項1から34のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項36】 繊維層(58)の繊維又は糸(56,
    57)の一部が合成材料から形成され、この合成材料が熱可塑性プラスチックからなっている請求項1から35
    のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項37】 繊維層(58)の繊維又は糸(56,
    57)が100と150℃の間、好ましくは100と1
    20℃の間の可塑化点又は溶融点を有している請求項1
    から36のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項38】 特にポリプロピレンもしくは芳香族アミドもしくはポリアミドの繊維層(58)の繊維又は糸(56,57)が40から80mmの長さを有している請求項1から37のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項39】 特にポリプロピレンもしくは芳香族アミドもしくはポリアミドの繊維層(58)の繊維又は糸(56,57)がフイラメントから作られている請求項1から38のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項40】 バット(59)が300と500g/
    2の間の表面重量に熱圧縮されている請求項1から3
    9のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項41】 中間層(51)が針通しを介してバット(59)の繊維層(58)の繊維又は糸(56,5
    7)に連結され及び/又は中間層(51)が基体層(5
    4)の反対側のバット(59)の表面部分に配設されている請求項1から40のうちの1 項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項42】 中間層(51)が、ガラス及び/又は金属及び/又はセラミック及び/又はカーボンの繊維又は糸(56,57)の網又は格子又は織成もしくは編成材料その他からなっている請求項1から41のうちの1
    項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項43】 中間層(51)が80から185g/
    2 、好ましくは120g/m 2の重量を有している請求項1から42のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項44】 連結具がバット(59)又は基体層(54)と装飾材料(62)との間に配設されている請求項1から43のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 【請求項45】 連結具がぎざぎざの付けられたテープ(64)又はジッパー用の支持テープによって形成されている請求項1から44のうちの1項に記載の乗物用座席。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は座席クッションを備えた乗物の座席に関し、特に発泡プラスチックの支持体を備えた型の航空機のための座席パッドを有する乗物用座席に関する。

    【0002】

    【従来の技術】発泡されたプラスチックのパッドの公知の座席−同一出願人のW0−A1−87/06894号による−は、第1の特定比重を有する開放気泡の弾性プラスチック発泡体で作られた支持体と、耐火性を有し第1の特定比重とは異なる第2の特定比重を有する開放気泡の弾性発泡プラスチックで作られた耐火層とを備えた、発泡プラスチックからなっている。 このプラスチック発泡体と耐火層は特に発泡工程を介して相互に連結され、そして高度に耐火性の家具用材料によって取囲まれる。 このようなパッドの空気に対する十分な透過性を達成するため、パッド装入の完了後にこのパッドに針を突き通し対応の空気の交換ができるようにすることがまた提案された。 これらのパッドはそれ自体が実施上非常に良好であることがわかったが、しかし特に極端な天候条件や様々な気候条件のもとでは座席の快適性は乗物に使用するよう意図された目的にとって十分なものではなかった。

    【0003】さらに、公衆の輸送のための座席として、
    ドイツ特許出願GM8506816号によれば、座席用装飾具で被覆された座席パッドを有し、この座席装飾具と座席パッドが高度に耐火性で無煙性の材料からなっている座席がすでに公知である。 多くの場合、耐火性の座席装飾具と大概はプラスチック発泡体からなる座席パッドとの間にガラス繊維のマットが配され座席装飾具が座席パッドの方向に燃え拡がることのないようにする。 しかしこれは、多くの場合火炎の作用は床から始まり、座席パッドのプラスチック発泡体は濃い煙の広がりを伴って燃焼し、それにより火災の起きた時大衆輸送機関は非常に短時間で煙が充満し、そのため乗客はその行き場を失うようになることがわかった。 したがって、この公知の座席においては、座席の支持フレームの座席パッドの下側に耐火プレートが配置される工夫がなされる。 したがって、特定の部分が座席パッドを保持するために用いられなければならず、またさらにこの耐火プレートを配置するのに余分の製造上の費用を必要とすることになる。 また、座席の通気性はこの形式の実施態様では十分ではない。

    【0004】発泡プラスチックのパッドを有する座席は最近の乗物の構造において非常に広く用いられている。
    とりわけ、これらの座席は鉄道及び路上車両に用いられているが、また航空機においても広く行われている。 用いられる材料の自己消火構造に関し又は煙の発生に関する鉄道車両に適用する規則は非常に厳格な指針を規定しているが、これらの規則は航空機産業に適用する規則によってさらに陵駕されるものとなる。 したがって、航空機に用いることが可能な座席においては試験が規定されており、この試験でパッドが取付けるよう用意された構造の中でバーナーからの火炎に直接さらされる。 この火炎は2分の間パッドに直接作用しその後に火炎は消され又は取除かれる。 火炎がその時までに自己消火しなかったならば、パッドは5分後に消火される。 この火災試験の後、パッドの重量損失が10%より高くてはならない。 これらの極めて厳しい規則を満足しかつ同時に長時間飛行の場合に高度の座席の快適性を達成し、また軽い重量とするために、耐火炎性で異なった特定比重を有する、種々の弾性の開放気泡軟質発泡材料のパッドが、一緒に接着されていた。

    【0005】このような公知の車両座席−ヨーロッパ特許公開第190064号による−は不燃性の装飾材料によって取巻かれた数層の針バット(針心綿)からなっている。 装飾材料と別々の層の針バットとの間に金属又はガラス繊維の補強マットが配設され破壊による損傷を減少するようにしている。 個々の層と多くの中間層との接着を通して、この公知の乗物用座席における十分な通気を達成するのはさらに困難である。

    【0006】他の公知の航空機用の座席においては座席パッドの複雑な空間的形状をさらに簡単にするため、支持体が燃焼遅延剤で処理された型の中で一部材に、成形された一部材から形成され、この部材の表面が燃焼遅延層で被覆されその後に不燃性装飾材料で被覆される。 しかしこの公知の座席では、航空機座席のためにはこの新しい、増大された安全仕様と試験規則は実施できるものではない。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に公衆輸送機関、特に航空機の座席において座席パッドの異常な応に対処しまた長期の耐久性に対処し、保守を容易にし特にこの座席パッドを清潔に保つのを容易にする座席パッドを創成し、また長期の使用にわたっても快適に座ることのできる座席パッドを提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は特許請求の範囲の請求項1の特徴部分に記載された結合構成によって解決される。 この座席パッドの構造の利点は、
    挿入片の硬さを大きくすることにより、高所に対し固定されかつ支持部分及び/又は腰かけ部分の周囲の部分よりも座席パッドの厚さの方向に圧縮されるのが少ない抵抗領域が形成されるということである。 圧力荷重の場合のより高い歪み抵抗により、この挿入片は一種の障壁又は突出接合片として作用し、これが、座席の使用者に座席から滑り出る感じを与える座席パッドの前縁の部分に背中を置いて座った時の重い重量のため、車両座席の支持面に対して傾斜した斜めの平面が生じるのをなくする作用をする。 突出接合片のこの作用は、使用者が座り方が悪く又は背中が乗物用座席の前方縁部分にある位置に座った場合でも、いかなる瞬間にも床に滑り落ちる感じを持たずに、座席が傾斜していても落着いたゆったりした着席姿勢をとることができる感じを使用者に与えるような、保持抵抗をつくり出す。 突出接合片のこの作用によりこのような座席パッドは、座席パッドの保護作用を消失し使用者が座席から滑り出ることなく、特に座った方向に前方に向って斜めに傾斜した16Gまでの荷重の厳しい試験に耐えることができるようになる。 さらに、
    この考慮された補強により、特に乗物用座席の前側領域における防護壁により、弾性特性と安定度が軟らかな腰かけ部分又は中央層によりさらに向上しまた腰かけ部分に関連した膝のくぼみに対面する腰かけ部分の縁部のこの堅さのもとの弾性特性が不利に変わることがなくなる。 こうして座席の改良された快適性が、より硬くより堅固な挿入片を取付けたにもかかわらず予想に反して達成でき、そのためまた座席パッドの支持能力と寿命がこの前方部分の意図した補強により得られるものとなる。
    さらに、腰かけ部分の寿命とばね特性もまた向上されるが、その理由は腰かけ部分が厚さ方向の過剰な圧縮により座席パッドの前縁部分の過剰な応力から保護されまたそのため座席パッドのための支持フレームに対するさらに高い屈撓応力から保護されるからである。 さらに、腰かけ部分に対面するその上縁に沿う硬い挿入片により中央層とまた腰かけ部分と挿入片との間の連結とを分離させ、それにより例えば一定期間の使用後に腰かけ部分が中央層と共にまた上方から侵入する湿気と液体による最高度の汚れに基づいて取外され、そして新しい中央層を備えた新しい腰かけ部分に取替えられるようにし、またそのため高所に固定されている支持部分が挿入片の補強によりさらに長時間にわたって使用することができるようになる。

    【0009】請求項2による実施態様はまた、座席パッドのより大きな支持強度が、垂直の圧力荷重がかかっている間支持フレームの方向に、座席パッドを2つに分割することなくして得られる。 このようにして、使用者は、垂直方向の衝撃、例えば滑走路上の航空機の衝撃の場合に支持フレームから侵入する金属片から発生する傷害を受けないよう保護される。 ここでは、支持体が閉鎖気泡構造の場合支持体が直方向に圧縮された時破壊しまた同じく支持体が減衰要素の場合にエネルギーの破壊を生じ、このため座席パッドの使用者の身体に作用する応力が減少されそのため傷害の危険がさらに少なくなるということが特に有利である。 この減衰効果は、垂直荷重から生じる閉鎖気泡挿入片の気泡構造の圧縮とこれから生じるエネルギー損失とにより増進される。 したがって、例えば航空機用に規定されている座席パッドが14
    Gの荷重に耐えなければならないというような、厳しい試験を受けた時でさえも、この座席を有利に用いることができる。

    【0010】請求項3による実施態様のさらなる発展において、強い垂直荷重の場合、例えば衝撃の場合、挿入片が気泡構造の垂直方向の破壊によって均一に変形され、それにより座席表面全体にわたって規則正しい遅れが達成されそのため挿入片の気泡構造が破壊した時でも座席から落ちることがないようにすることができる。

    【0011】請求項4による実施態様ではさらに、増大された強度が安定性又は座り心地を変えないようにすることができる。

    【0012】請求項5に記載された本発明の他の変更実施態様は挿入片の長期間にわたる大きな剛性と低重量とを達成し、同時に火災に対する高度の抵抗性を示す。

    【0013】請求項6にはさらに有利な発展が記載され、高所に対し固定された挿入片の特定比重が減少されるので座席パッドの全重量を軽減する。

    【0014】しかし、請求項7による実施態様がまた、
    座席パッドの高度に圧縮された縁部分の中への沈下が減少されまた座席表面の不必要の傾斜が椅子の前縁の方向で阻止されるので、可能となる。

    【0015】さらに有利な発展が請求項8に記載され、
    それによれば、使用者の座り心地の良さは臀部の部分で増進され、また高所に固定された挿入片により突出接合部が、座席パッドの前縁の部分において背中が座席パッドの前縁の方向に滑り出さないようにするのを保証する。

    【0016】請求項9による他の発展がまた可能である。 これは、増進された座り心地と着席表面の部分の良好な弾性を簡単に達成する。

    【0017】さらにまた、請求項10によるさらなる発展は、挿入片による分の吸収が大きく減少され挿入片の耐火能力が増進されるので、有利である。

    【0018】有利なさらなる発展が請求項11に記載されており、これにより、特に座席の背当ての方向の前縁からの応力にさらされた時その支持フレーム上の座席パッドの完全な支持及び固定が、座席パッドの安定性に不利な変化を生じないで保証される。

    【0019】しかし、請求項12による構造もまた可能であり、それはこの支持面の配置が、座席パッドの硬度の小さい部分と硬度の大きい部分との間の円滑な変移部分を、この変移部分による不快な感じを使用者に与えることなく達成するからである。

    【0020】有利なさらなる発展が請求項13に記載され、これにより、解剖学上の条件により挿入片上の使用者の背側の有利な支持が得られる。

    【0021】さらに、請求項14による構造は、いかなる腰かけ位置においてもまた使用者による座席の横への屈曲においても滑り出ないようにする抵抗力の増大を保証する。

    【0022】請求項15には有利なさらなる発展が記載されている。 この例では腰かけ面に直角な方向の挿入片の屈撓性が容易に調節できまたそれにもかかわらず十分な抵抗力を座席からの滑り出しを阻止するよう増進することができる。

    【0023】しかし請求項16による構造もまた可能であり、それによれば挿入片から前方に位置するよう設けられた腰かけ部分の軟かい部分が座席表面に直角な方向の強度に従うようになりしたがって挿入片の転動効果をさらに増進する。

    【0024】さらに有利な発展が請求項17に記載され、これによれば座席からの滑り出しを阻止する抵抗力がより強くなりそしてこの抵抗力が強くなるほど車両の座席での使用者の傾いた姿勢をより強力にする。

    【0025】請求項18による実施態様もまた可能であるが、それはこのような座席パッドが、座席パッドの重量の損失が火災試験の間最小に保たれるため航空機の座席に対する最も困難な安全試験と火災試験に合格することができるからである。

    【0026】請求項19によるさらなる発展がまた有利であるが、それはこれにより支持部分が長期間の使用を可能にする強度に達するからである。

    【0027】しかし、請求項20による構造がまた有利であるが、それは異なったばね抵抗がばねの芯の断面にわたって容易に平衡されそして摩擦領域がばね芯と隣接する金属部分との間でじゃまされるからである。

    【0028】しかし請求項21によるさらなる発展がまた有利である。 これによりばね芯と被覆層との間の支持体の過剰な応力と破壊が防止できる。

    【0029】さらに、請求項22による実施態様がまた可能である。 このような実施態様は火災が生じた場合でも装飾材料が火災により大量に消滅されるのを防止する。

    【0030】請求項23による実施態様のさらなる発展が可能でありそれにより座席パッド上の快適な腰かけ状態が達成されるようにする。

    【0031】請求項24による他の形式の実施態様がまた可能であるが、それによれば引裂きに対する抵抗力が増大されまた加えられた力により生じた繊維層と基体層の全複合構造の延伸が異なった延伸特性に適合できるからである。 さらに、基体層の重量を15から90g/m
    2に決定することにより、基体層の重量と機械的荷重との間の良好な平均値が達成できる。

    【0032】請求項25による実施態様がまた有利であるが、それによれば織成又は編成材料の基体層としての組立てと構造とにより、基体層が異なる強度と抵抗の条件に、例えば火炎からの高度の防護に迅速に適合できるからである。

    【0033】請求項26による実施態様は、火炎が座席に作用した時網構造により下側に配設された支持体への火の作用を減少させることができ、それにより網の糸又は繊維の太さに基づき火災又は規定された期間の火炎の作用に対する適当な抵抗が網又は格子が燃えつきることなしに達成できる。

    【0034】好適な変更例の請求項27による実施態様において、抵抗基体層が繊維と糸の強度により達成されるが、これは依然として十分な屈撓性と延伸性を有しそれにより腰かけの感じと快適さが害されないようにする。

    【0035】請求項28による他の変形例の実施態様では、対応の網の密度が、火炎がバット又はその基体層に作用した時支持体のプラスチック発泡体が着火できないような限度にその火が保たれるか又は燃え広がろうとする火が容量に対し最小に保たれることを保証する。 それによりプラスチック材料が焦げている時に煙の負荷が小さくまた特に航空機のための座席の生産に関する規則を守ることができるようになる。

    【0036】請求項29による実施態様は、その主要な方向の1つ例えば幅の方向により大きな延伸を示し、支持層が長手方向により大きな引張強度を有し同時に横方向に延びる方向のこのより大きな延伸により座席の十分な快適性が保たれる。

    【0037】請求項30による他の実施態様は十分な密度と目のつんだ網目とを有する基体層のコスト的に有効な生産を達成し、それにより装飾材料の取付けが妨げられずまた同時に装飾材料が取外された時に長い使用表面が形成され装飾材料が異なった乗物、特に航空機の乗客用座席にとって特に必要とされるよう頻繁に取替えられても長い使用期間の座席パッドを達成できるようにする。

    【0038】請求項30によるさらなる発展はまた、基体層の延伸が快適な座り心地をつくり出すのに十分であるが、一方において前記層の下側に配設された支持体の過剰応力が、厳重に限定された過剰負荷によって確実に阻止されるので、有利である。

    【0039】請求項32による実施態様のさらなる発展は、クッション上にひざまずいた時又は重いスーツケースを置いた時に起きる高い最大引張り力により引裂かれることがないので、有利である。

    【0040】請求項33によるさらに他の発展は、歩行を通して過剰な応力が生じた時パッドが基体層により支持フレームその他に余分の締結手段を設ける必要なしに取付けられ、特にこの座席の重量を低減することができるようにする。

    【0041】請求項34による繊維層の構造により、これから生産されたバットの気候条件に対する容易な適合が可能となる。

    【0042】請求項35による繊維層の実施態様がまたこれによるバットが簡単な方法で火災又は火炎を阻止することができるため有利である。

    【0043】しかし合成繊維又は糸が請求項36により用いられた場合は、バットを圧力下に置き同時に熱を維持することによりバットを熱接着し強化することが容易となる。

    【0044】請求項37による実施態様は、比較的低い温度が繊維又は糸の基体構造を変えず、熱圧縮又は加熱状態での糸の接着が達成でき、それにより圧力下で行われる成形を繊維又は糸の冷却が凝固点以下になるまで保持した時圧力下に生産された形状がまた冷却された状態に保持できるようにするので、有利である。

    【0045】バット又は繊維層の高い引裂き強度と負荷能力は請求項38から39による繊維又は糸構造により達成される。

    【0046】ここで、請求項40によるさらなる実施態様は熱圧縮が繊維と糸の強化したがってまたより高い引張り強度をつくり出すので、有利である。

    【0047】本発明による中間層の特定の比重は請求項41によるさらなる発展により低く保つことができるが、それは中間層をバットの繊維層の繊維又は糸に連結するための余分の接着層をなくすことができるからである。

    【0048】さらに、請求項42による変形実施態様はまた、基体層と共に火炎の侵入に対する非常に高い永続的な抵抗が達成されるので、有利である。

    【0049】請求項43から45によるさらなる発展からさらなる利点がもたらされる。

    【0050】

    【実施例】本発明のより良き理解のため、本発明が添付図面の実例を示すことにより以下にさらに詳細に説明される。

    【0051】図1は2つの腰かけ部2を有する2人がけ座席を示し、腰かけ部の各々は背当て部3と座席パッド4とからなっている。 腰かけ部2の座席パッド4は同一構造である。 背当て部3と座席パッド4は支持フレーム5の中に置かれる。 支持フレーム5はまた他の所望の形状とすることができる。

    【0052】略図式に示されるように、座席パッド4は支持部分7と腰かけ部分8と挿入片9とから形成される支持体6を有している。 腰かけ部分8はその深さ方向に支持部分7と挿入片9とに重なっている。

    【0053】本発明による座席パッド4の実施態様が図2から4にさらに詳細に示されている。

    【0054】図面からさらに詳細に見られるように、ばね芯10が支持部分7に埋設される。 このばね芯は、前縁11から離れて向き合う座席パッド4の後側半分に位置し、支持部分7の全厚さ12のほとんど全部にわたって、すなわち下側面13から上側面14へと延びている。 さらに支持部分7の面15へと挿入片9がその連結表面16を有して座席パッド4の前縁11の方向に延びている。 それにより、この挿入片9は、座席パッド4の40cmと60cmの間の深さで、前縁11と面15との間で30mmと200mmの間の深さを有している。 挿入片9
    の連結表面16は全厚さ12以上には延びていないが上側面18の部分では前縁11の方向に約角度19だけ傾斜した支持面20が設けられている。 この支持面20は挿入片9の上側22に向って上側面18から一定距離2
    1にわたって延びている。 挿入片9の連結表面16又は支持面20と支持部分7の面15との間の連結は、一方において例えば支持部分7が発泡工程の間挿入片9上で発泡されるときに行われ又は他方において破線で示すように特別の接着層23により行われる。 この接着層23
    は例えば熱に反応する溶融粉末等の可溶性接着箔からなっている。

    【0055】下側面13と22は側縁24、後端縁25
    及び上側面14を除き、ある部分が支持部分7又は挿入片9に相互にある距離だけ離間された接着個所によって連結された保護層26により取巻かれている。

    【0056】挿入片9は40%の圧縮深さで30と10
    kPa の間の硬度の、15と50kg/m 3の間、好ましくは25kg/m 3の特定比重を有しているポリエチレン発泡体からなっている。

    【0057】好ましくはポリエチレン発泡体からなる挿入片9は好ましくは閉鎖気泡のプラスチック構造を有している。

    【0058】さらに図2は必らずしも必要ではない好ましいさらなる発展を示しており、長手方向の又は横方向のワイヤ28,29の結び目が支持部分7の下側面13
    の溝30の部分に設けられている。 この結果、溝30の間に位置する突起31がばね芯10の下側担持面32の上方に突出し、それにより座席パッド4が平らな面の支持フレーム5上に位置した時、結合点27による保護層26の早期の破壊が生ぜず又はこれらの領域において保護層26のより長期の寿命が達成されるようにする。

    【0059】さらに、必らずしも必要ではないが、例えばばね芯10の担持面32と下側面13又はこれに配設された保護層26との少なくとも間に、金属、プラスチック、セラミックその他からなりさらに又は同時に高温に耐える、編成された材料、網、格子その他の形式の高い強度の繊維又は糸の中間層を配置することができる。
    またさらに、必要であれば、この中間層33はまた前縁11、側縁24及び後端縁25にわたって、すなわち上側面14を除き全表面にわたって延びるようにすることができる。

    【0060】支持部分7は発泡されたプラスチックから一部材に生産される。 このプラスチック発泡体は開放気泡とすることができまたさらに使用の各場合に適合するよう異なった弾性値を有することができる。 支持部分の特定重量は、350Nと550Nとの間、好ましくは4
    00Nの硬度で15kg/m 3と30kg/m 3の間、好ましくは25kg/m 3である。

    【0061】もちろん、この実施態様の変形例においては、支持部分を図3に鎖線で略図的に示されるように異なる発泡プラスチック37,38,39の数個の層3
    4,35,36から構成することができる。

    【0062】しかし、ばね芯10が発泡され又は支持部分7に成形された実施態様が特に好ましい。 ここでは、
    ばね芯10を支持部分7のために発泡型の中で予め応力を与えること、すなわちばねの物理的特性により高い弾性力を与えること又はより細いワイヤのばねを用い同一のばね機能を得ることが可能となる。 しかしこれにより、ばね芯10の重量を低減しまたそのため支持部分7
    の重量をも低減することがまた可能となる。 したがって、予め応力を与えたばね芯10の上側面40が支持部分7の上側面14からある距離をおいて位置する。 この距離は好ましくは5mmと7mmの間である。

    【0063】支持部分7は好ましくは所望の外側寸法に一致する型の中で生産される成形冷間発泡体からなる。
    一般に、これは例えばポリメタン発泡体のような弾性の開放気泡のプラスチック発泡体からなっている。 好ましくは、この成形発泡体は一部材に構成される。 プラスチック発泡体42は、粉末の耐火剤43、例えば斜線の部分に小さな点線で略図式に示されるメラミン樹脂及び/
    又は水酸化アルミニウムと混合される。 これらの耐火剤はもちろんある領域に略図式に示されるように挿入片9
    又は腰かけ部分8に添加することができる。

    【0064】さらに、支持部分7の改良された通気性を達成し又は座席表面44の部分から熱と水分とを取除くため、座席表面44の反対側の下側面13から支持部分7の上側面14に非常に接近するよう延びる凹所45又は空洞が設けられる。 しかし、支持部分7の下側面13
    から腰かけ部分8の上側面47の部分に孔46を設けることもまた可能である。 この凹所45又は孔46の配置はまた必要ならば改良された座り心地をもたらし又は挿入片9の重量をさらに減らすようにすることができる。

    【0065】腰かけ部分8は好ましくは、前縁11から後端縁25の方向に狭くなるよう延びしかも有利には支持部分7に対し低い特定比重を有する発泡プラスチック48で形成される。 腰かけ部分8の硬度は35kg/m 3
    と55kg/m 3の間の特定比重のもとに120Nと30
    0Nの間、好ましくは180Nである。 腰かけ部分8は上側面47上で支持部分7又は腰かけ部分8の担持面4
    9を越えて突出する挿入片9の方向のサンドイッチ構造50で囲まれている。

    【0066】支持部分7に対する挿入片9の大きな硬度を介して、高所に対し固定された抵抗領域が形成され、
    この抵抗領域は座席パッドの厚さの方向で挿入片を囲む領域よりも少ししか圧縮されないようにすることができる。 したがって挿入片はその高度の変形に対する抵抗のため、圧縮荷重の場合に、傾斜支持面20と共働して乗物用座席の使用者に座席から滑り出ないという感じを与える一種の障壁又は突出接合部として作用する。 したがって、一定の突出接合片効果又は保持抵抗がもたらされ、使用者がへたに腰かけ又は背中が座席の前方縁部分にあるような腰かけ姿勢をとった時でも使用者に、十分な平衡装置をつくり上げることにより平穏なゆったりした腰かけ姿勢をとることができるという感じを与える。

    【0067】車両座席の前面の領域における意図的な補強は座り心地の良さに関するより軟い腰かけ部分8又はサンドイッチ構造50の弾性特性により改善される。 したがって、座り心地は腰かけ部分において改善され座席パッドの担持能力と寿命とが増大される。 さらにまた、
    腰かけ部分の寿命とばね特性とがさらに向上されるが、
    その理由は腰かけ部分が支持フレームに対する厚さ方向の過剰の圧縮により座席パッド4の前縁の部分に過剰の応力を受けることのないように保護されるからである。
    さらに、挿入片9と支持部分7とに連結する部分で軟い腰かけ部分8を分離させ、それにより例えば一定期間の使用後に腰かけ部分8を、座席パッド4のこの部分が多くの場合上方から侵入する湿気又は液体によって生じた高度の汚れを生じるのに応じて、サンドイッチ構造50
    と一緒に取外すことができるようにする。 支持部分7又は挿入片9上に残るサンドイッチ構造はその後で取外され、そして支持部分7又は挿入片9上に新しいサンドイッチ構造50を有する新しい清潔な腰かけ部分8が簡単に取付けられる。 これは、座席パッドの容量の小さな部分だけを取替え又は清浄にする必要があるにすぎないので、座席パッド4の部分の清浄又は取替えに関し費用を著しく節減する。

    【0068】サッドイッチ構造50は、中間層51例えば織成又は編成材料と、ガラスもしくはプラスチック及び/又は金属及び/又はセラミック及び/又は黒鉛の高温抵抗繊維又は糸52の網又は格子と、中間層53と、
    基体層54とを具備している。 接着剤55により上側面47の全面にわたる領域で支持部分7に連結されているこの中間層51は同時にまた中間層53に摩擦及び形状固定式に連結されている。 それにより接着剤55は繊維と糸56,57からなるバット59の繊維層58を突き抜けそのため支持部分7と繊維層58との間に強力な摩擦複合構造を構成する。 勿論、中間層51が針通しを介して繊維層58の繊維及び糸56,57に連結されることが可能である。 中間層51は80g/m 2と185g
    /m 2の間、好ましくは120g/m 2の表面重量で0.5から8mmの間好ましくは3mmの網幅を有している。

    【0069】本発明によれば、糸57はまた図2で糸5
    7の1つが略図式に示されているように複数の繊維56
    から作ることができる。 好ましくはこれらの糸57はフイラメントから構成されそれにより糸57が編成又は針通しの間の良好な連結のための高い抵抗値と同様の表面粗さとを有し、しかも最小の抵抗力を生じるだけの曲げの緩和又は曲げの柔軟さを有している。 これにより高度の適合性を示すほぼ均一の変形機能を有する全体的な弾性体を得ることができる。

    【0070】繊維層58の繊維又は糸56,57は有利にはウール又は綿のような天然材料からなっている。 一方において、プラスチック繊維もしくは糸56,57のみを用いるか又はプラスチック繊維もしくは糸56,5
    7を任意の可能な方法で天然材料に混合することができる。 繊維及び糸が天然材料からなる場合は、綿、ウール、亜麻その他からなるものとし、一方、プラスチック繊維もしくは糸56,57はポリプロピレン及び/又はポリエチレン及び/又はポリアクリレートからなるものとするが、また5%と20%の間、好ましくは10%の部分を形成するポリベンゾイミダゾール及び/又は芳香族アミドからなるものとすることができる。

    【0071】芳香族アミドもしくはフイラメント又はポリベンゾイミダゾールの繊維又は糸56,57の部分が高くなるほどこのような繊維又は糸56,57と混合された繊維層58の溶融温度が高くなる。 これは芳香族アミド又はポリベンゾイミダゾールの繊維又は糸56,5
    7が1000℃以上の溶融温度を有しているからである。

    【0072】繊維層の繊維又は糸56,57が例えば熱分解蒸留又は熱結合により強化されるようにする。 したがって、これらの繊維又は糸56,57が熱可塑性プラスチックからなることが有利である。 特に熱可塑性プラスチックは大概が、繊維又は糸56,57の熱結合又はバット59の熱強化を有利にする100℃と150℃の間好ましくは100℃と120℃との間の可塑化又は溶融点を示す。

    【0073】ポリアミドから作られる繊維層58のための繊維又は糸56,57を用いることも勿論可能である。 さらに、繊維層58の繊維又は糸56,57にとって、これらがポリプロピレン又は芳香族アミド又はポリアミドからなる場合には繊維又は糸56,57は一定の繊度、すなわち2から8dtex、好ましくは3.5dtexの重量対長さの比を有している。 繊維層58は、個々の繊維又は糸56,57が針通しもしくはからませることを介するだけでまたある場合には熱結合、すなわち圧力と温度の同時作用を介して、相互に接着し、又はバット5
    9を形成するゆるいマットに保たれるようにして繊維層58が作られるので、高い引張強度と特にバットの低い特定比重での最終的な強度を達成し、正しい長さの繊維又は糸56,57を用いて繊維層58をつくり出すことが重要である。 40から80mmの長さが特に有利であることを示した。

    【0074】ここで、このバットをつくり出す時、例えば綿、ウール、亜麻、又はポリアミド、ポリエステル、
    PVC,PP,PEもしくはナイロンもしくは芳香族アミドその他の繊維又は糸56,57が、例えばコンベアベルトとして作用する基体層54上にかさばる物品として加えられなければならないことを考慮しなければならない。 この基体層上のかさばる物品の前方への運動の間、この繊維又は糸56,57のもつれは多くの場合、
    針通しされ又はかぎ付き針でかみ合わされ互いに密着した相互連結体を形成するようにされる。 この連結は、基体層が繊維もしくは糸56,57を介して繊維層に連結されるか又はコンベアベルトが連続して回転する機械部分であるかに依存する。

    【0075】上記のような方法によれば、座席に生じる応力領域に対して十分な抵抗強度を有する10と80kg
    /m 3の間のバットの繊維層の特定比重を用いることが可能となる。 したがって約5mmの厚さのバット59の繊維層58の平方メートル当りの重量は60と390g/
    2の間、好ましくは70g/m 2である。

    【0076】このような方法で作られたバット59の強度が十分であったならば、プラスチック繊維又は糸5
    6,57を用いた時バットは、例えばその後に続く熱圧縮を介して5mmの厚さで300と500g/m 2の間の表面重量を達成することが可能となる。

    【0077】特に自動車と航空機に用いられた時に低い特定比重又は表面重量のほかにこのようなバットを作るについてのさらなる利点は、基体層54、特にその表面部分に、余分の層なしで、したがってまた補強するための余分の重量なしで、連結できることである。

    【0078】さらに、この繊維層58は針通しを介し又は熱接着結合を介しバット59として形成され、そして同時に例えはポリアミド又はポリエステルのようなプラスチックの網又は格子又は織成、編成された材料その他から構成することのできる基体層54に移動しながら連結される。 このため、繊維層は100%ポリエステル又は100ポリアミドからなりまた直径61又はdtex22
    /1又は44F10を有する糸60を有している。 このようにして形成された基体層54は、単位表面当り40
    0から1500、好ましくは580から1160の3倍からなる、80から180、好ましくは130から14
    0の横編目/デシメートルの長さ又は40から140、
    好ましくは60から120の縦編目/デシメートルの長さを有している。

    【0079】基体層54を形成するこの網は15から9
    0g/m 2の間、好ましくは35g/m 2の重量を有することができる。

    【0080】この網が12穴/デシメートルの網目密度を有している場合に有利であることを示している。 さらに、この基体層は200から500Nの引張り強度に耐えなければならずまた基体層の引裂き抵抗は240と5
    00N/cmの間でなければならない。

    【0081】基体層54の繊維又は糸はまたフイラメントから形成することもでき、それにより少なくとも個々のフイラメントが予め酸化されたポリアクリレート、芳香族アミド又はポリベンゾイミダゾール及び/又は天然材料で構成することができる。

    【0082】特に航空機の座席の領域での基体層の好適な使用のために、30と50%の間、好ましくは34と44%の間の長手方向と横方向の延伸が推奨される。

    【0083】この結合において、基体層54が曲げの柔軟性又は曲げのゆるやかさを有しまた非常に低い弾性値を有している場合に有利である。 これは、本発明のバット59を強化する基体層54が、腰かけの快適性を損ね又は2人掛け座席1の座席パッド4の水平面と垂直面との間の曲がり部分において装飾材料62を摩滅させたり破ったりすることをなくする。

    【0084】バット59の表面63を形成するこの基体層54上に、多くの場合は支持部分7と中間層51と中間層53と基体層54とからなるサンドイッチ構造50
    を包むだけでまたぎざぎざをつけたテープ64により支持部分7又は挿入片9上に固定される、装飾材料62を形成する座席表面44が位置している。

    【0085】図2から最も良く見られるように、サンドイッチ構造50が後端縁25の部分で支持部分7の下側面13へと延びまたさらにその前縁が保護層26により重ねられている。 座席パッド4の前縁11の部分において、サンドイッチ構造50の前縁が前面65の高さまで上方に延び、前面65は上側面18から離れて対面する部分で挿入片9の下側面22を越えて突出する軸幹部6
    6によって形成されている。 保護層26はしたがって上記のように、後端縁25から延び、下側面13又は22
    と軸幹部66とを基体層54の表面63の領域まで被覆している。

    【0086】装飾材料62の座席パッド4への固定は異なる適用の場合又は複数のすでに発行された刊行物から見ることができるので、その詳細はこれ以上詳しく説明しない。

    【0087】図3から良くわかるように、挿入片9は腰かけ部分8又は支持部分7と同じ幅67を有している。
    したがって、座席パッド4は平らな表面の側縁24を有し、軸幹部66の前面65から始まり、腰かけ部分8の上側面47が包まれサンドイッチ構造50の中間層51
    から延びている。

    【0088】腰かけ部分8と支持部分7と挿入片9との間の連結は従来技術から公知の発泡プラスチックの間の任意の連結によって行われる。 したがって、例えばその担持面49を有する腰かけ部分8上で支持部分7又は挿入片9の上側面14又は18上に直接発泡することができる。 しかし、前面15を有する支持部分7と連結表面16を有する挿入片9との間の連結ですでに記載されたように、連結部を選択することも勿論可能である。 さらに,連結具として種々のぎざぎざのつけられたテープ又は他の接着材料を用いることもできる。

    【0089】図4は部分的に上昇されたサンドイッチ構造50を有する座席パッド4の平面図を示す。 この構造は上記したように、中間層51とバット59の繊維層5
    8と基体層54とからなっている。 このサンドイッチ構造50は装飾材料62により全側面から取囲まれている。

    【0090】上昇されたサンドイッチ構造50の下流側が見られそして腰かけ部分8の下側に支持部分7と挿入片9が連結される。

    【0091】幅71の座席パッド4は深さ72の方に見られるばね芯10の中心線73が座席パッド4の前縁から距離74をおいて配置される深さ72を有している。
    この距離74は座席パッド4の深さ72の約2/3に相当しそして大概は圧縮される座席表面44の部分に位置している。

    【0092】図5と6は挿入片9の変形実施態様を示し、同一部分には同一番号が用いられている。

    【0093】支持部分7はその表面15が挿入片9の連結表面16に連結される。 これら2つの面の連結はこれまでの図により詳細に記載されているのとは異なった方法で行うことができる。 挿入片9の連結における相異は、図2に示された実施態様と比べて挿入片9の上側面18が支持部分7の上側面14を越えて腰かけ部分8の方向に高さ75だけ突出していることにある。 挿入片9
    の上側面18は相互に偏倚し前縁11の方に傾斜するようにして構成された数個の支持面20を有している。 個々の支持面20の相互に対する偏倚は深さ17の方に又は座席パッド4の全幅67にわたって連続して生じる。
    これは上側面18の瓦状に重なった又は階段状の構造を実現することになる。

    【0094】連結表面16に対する個々の支持面20の傾斜は使用又は利用の場合に依存して異なるように実施することができる。 こうして、個々の支持面の相互に対する種々の傾斜は挿入片9上の腰かけ部分8の異なる支持特性を達成する。 支持部分7の上側面14を越えて腰かけ部分8の方向に突出する挿入片9の部分の高さ75
    は腰かけ部分8の最大厚さの約30%に相当する。

    【0095】図6は図5の実施態様による座席パッド4
    のサンドイッチ構造50を取除いた前面図を示す。

    【0096】腰かけ部分8は支持部分7と挿入片9とに重なる。 挿入片9は軸幹部66の前面65から腰かけ部分8に向って高さ78へと延びる下側面22の部分の凹所77を示している。 これらの凹所77は、挿入片9の前縁11に直角に整列された平面上の長手方向延長線上に配列されまた全深さ17を越えて連結面16にまで達している。 しかしまた、凹所77を深さ17の一部だけを越えて配設することができる。 個々の凹所77の間に幅80を有する支持足状の個々の突起79が形成される。 凹所77は座席パッド4の幅67の方向に延びる容積81を有している。 軸幹部66又は支持足状突起79
    は挿入片9の下側面22を越えて腰かけ部分8の反対方向に高さ82まで突出する。

    【0097】突起79の幅80と座席パッド4の幅67
    に対する凹所77の容積81を変えることにより、支持フレーム5上の座席パッド4の全体構造の様々な減衰特性が簡単な方法で達成できる。 さらに、凹所77の高さ78を変えることにより、座席表面44の部分の空気の供給と空気の解放を調整ししたがってまた特に長時間の飛行の間の好適な座り心地を達成することができる。

    【0098】耐火剤43が支持部分7に付加されまた前記典型的な実施態様の腰かけ部分8と挿入片9とに付加される。 凹所45又は孔46のこの配置は任意の可能な方法に選択することもできる。

    【0099】図7は座席パッド4の他の変形実施態様を示し同一部分には同一番号が用いられている。

    【0100】この形式の実施態様においては、座席パッド4もまた支持部分7と、腰かけ部分8と、挿入片9
    と、装飾材料62を有するサンドイッチ構造50と、支持部分7又は挿入片9の下側面13又は22上の保護層26とからなっている。

    【0101】上記の構成要素に加えて、もう1つの挿入片84が支持部分7の後端縁25と支持部分7の中央部分83との間に配置されている。 この挿入片84は下側面13又は22に対しその下側面85が平らな表面となるよう配置されまた支持部分7又は挿入片9の全幅67
    にわたって延びている。 挿入片84の厚さ86は支持部分7の厚さ12の20と80%の間好ましくは30と5
    0%の間であり、それにより上側面87が支持部分7の上側面14により覆われるようになっている。

    【0102】挿入片84の連結表面16は座席パッド4
    の後端縁25から座席パッド4の前縁11の方向に深さ88まで一定距離をもって配設され、30mmと100mm
    の間とすることができる。

    【0103】連結表面16と上側面87との間に支持面89があり、この支持面89は支持部分7の後端縁25
    の方向に連結表面16から始まり角度90で傾斜して延びそして挿入片84の全幅にわたって延びている。

    【0104】この追加の挿入片84は30と100kPa
    の間の硬度、圧縮の40%深さで15と50kg/m 3の間の、好ましくは25kg/m 3の特定比重を有するポリエチレン発泡体からなりこのプラスチック発泡体が好ましくは閉鎖気泡構造を有している。 連結表面16を有する挿入片84と支持部分7の後端面91との間の連結は図2にすでに詳しく記載されている種々の方法で行うことができる。

    【0105】座席パッドが損傷したり下方から発生する火炎の作用を受けたりしないよう十分な保護を行うため、下側面85,13及び22が、好ましくは一定の領域の相互から離間した接着点によって挿入片84、支持部分7及び挿入片9に連結されている保護層26により、被覆される。

    【0106】サンドイッチ構造50の層は図2に詳細に示されるような層に相当し、そして糸52を有する中間層51と中央層53と基体層54とからなっている。 中央層53は異なる繊維56又は糸57からバット59の発泡体の下側に繊維層58として構成される。 サンドイッチ構造50全体と座席パッド4の下側面の部分とが装飾材料62で被覆される。

    【0107】腰かけ部分8は座席パッド4の前縁11から全幅にわたって後端縁25へと延びまたその担持面4
    9で支持部分7の上側面14と挿入片9の上側面18とを被覆し、また上側面47において前縁11から後端縁25の方向に狭くなるよう形成される。 腰かけ部分8の硬度は特定比重35kg/m 3と55kg/m 3の間で12
    0Nと300Nの間、好ましくは180Nである。

    【0108】この2つの挿入片9又は84の下側に支持フレーム5の支持パイプ92が配設され又は座席パッド4が支持フレームにより支持される。 この構造と座席パッド4の他の構成要素に対する2つの挿入片の大きな硬度とを通して、使用者の眼により座席パッド4の支持作用が有利なやり方で行われていることがわかる。 座席パッド4の座席表面44への14Gの荷重をもって、座席パッド4は挿入片9又は84により支持フレーム5の支持パイプ92に載る。 このようにして、支持部分7は小さな強度又は高い弾性変形をもって作ることができ、またそれにもかかわらず座席パッドのより安定した位置がこの挿入片9又は84により支持フレーム5又はその支持パイプ92に保証される。

    【0109】こうして、特に座席パッドの使用者の背中がこの2つの挿入片9と84の間にその中心が位置し、
    それにより使用者により良好な座り心地を与える。

    【0110】突出接合片として作用する挿入片9又は8
    4のこの配置構造のさらなる利点は、16Gの荷重が座席パッドの前縁に向って斜めに作用するいわゆる傾斜荷重試験において航空機の使用者にとって安全性についての改善が得られるという事実にあり、その理由は、これらの高い荷重でも高い減衰作用が挿入片9,84を介して得られ、特にこのため使用者が高速時に座席から落下し前の座席に衝突して損傷を受けることがないからである。 与えられた大きな硬度を有する特に閉鎖気泡構造のポリエチレン発泡体を用いる利点は、この気泡構造の圧力下の変形の間この気泡構造が圧縮されこの圧縮に利用される変形のエネルギーが重力の高い加速を通してエネルギーを減少させるのに使用されまたそのためこの座席の使用者が衝撃又は衝突で損傷を受けることがないよう保護されるということにある。

    【0111】所望の保護作用に応じて挿入片を前縁11
    又は後端縁25の部分にのみ設けることが可能となる。
    担持面に対し垂直に加えられる荷重にさらされるだけの座席に関しては、単一の挿入片84を後端縁25の部分に配置することで十分であり、一方、特に前縁に向って斜めの方向の座席の応力の場合は前縁の部分に1つの挿入片9を設けるだけで十分であることがわかる。

    【0112】全体の保護を達成するためにはしかし、2
    つの挿入片9と84を一緒に1つの支持部分7に配置することができる。 これによりまた、強度の増加を介して座席パッドの重量の付加的な消失が達成されそれによりこのような座席を取付けた乗物、特に航空機の操作コストを低減できることが有利である。 したがって、重量の減少が特に大きく、この重量が乗客の数に関係なく各飛行に伴って運搬されねばならないため恒久的に取付けられる航空機機器にとって有利であることが考慮されなければならない。

    【0113】このようにして形成された座席パッドの試験の時、挿入片9又は84でのこの高い応力により発泡体の気泡構造が支持フレーム5の支持パイプ92によって一緒に押圧され、この変形過程が減衰過程として利用される。 したがって、この衝撃は減衰されこの座席の使用者は突き通す支持フレーム5の部分により損傷されないよう保護される。

    【0114】さらにまた、ばね芯10を支持部分7の中央領域83で支持部分7の挿入片9又は84の2つの連結表面16の間に配置することができるが、これは必須要件ではない。 ここに示されるばね芯10の実施態様の特徴は図2に示す実施態様の特徴とは、担持面49の結合点27が腰かけ部分8に配置されそれにより結合点2
    7が支持部分の上側面14の近くにある点が相違している。

    【0115】この典型的な実施態様では、ばね芯10の上側面40が支持部分7の上側面13の方を向いている。 ばね芯10の長手方向の延長部は支持部分7の厚さ12にほぼ一致している。 しかしまた、図2に記載したように、結合点27又は上側面40を支持部分7の上側面14又は下側面13から一定距離をおいて配置することもできる。

    【0116】凹所45又は孔46を支持部分7と挿入片9もしくは84と腰かけ部分8に配置し調整された空気の供給又は空気の放出により座り心地を良くすることもできる。

    【0117】さらにまた、挿入片9又は84の選択された又は通常の配置構造に関し、これら挿入片が支持部分7にだけ配置されたかあるいは支持及び腰かけ部分7もしくは8に配置されたかに関係なく、挿入片は座席パッド4の任意の可能な構造で用いることのできることを述べなければならない。 特に、どのような種類の層が座席表面44、前縁11もしくは25、及び側縁24の部分において支持又は腰かけ部分を被覆するかは全く問題ではない。

    【0118】特に、本発明によるこれら挿入片の配置構造のための解決思想はサンドイッチ構造50の構造にも存在にも関連がなく全くこれとは無関係に用いることができる。 これらの利点は特に鉄道貨車その他の、特に高い応力が衝撃時又はエネルギー停止時に生じる高速列車の座席として利用することができる。

    【0119】良好な状態を得るために、図面に示されている座席パッド4は一部が略図式にまた寸法が同じ比率でなく描かれていることが、本発明の理解において考慮されなければならない。 さらに、種々の層の個々の厚さは不釣合いで示され尺度は正確でない。 座席パッド4の実施態様の記載された構造の個々の特徴はまた本発明のそれ自体の手段を構成する。

    【0120】特に、図1,2から4,5,6,7に示されるそれぞれの実施態様は本発明の固有の手段の目的を形成することができる。 関連する目的と手段とはこれら図面の詳細な記載から明らかである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の座席パッドと背当てとを有する2人かけ座席の概略図である。

    【図2】腰かけ部分、基体部分及び挿入片からなる本発明の座席パッドの、図3のII−II線に沿った切断側面図である。

    【図3】本発明の座席パッドの図2の III−III 線に沿った切断前面図である。

    【図4】一部を切断した図2及び3の座席パッドの平面図である。

    【図5】座席パッドの他の変形実施態様の切断側面図である。

    【図6】保護層が取除かれた図5の座席パッドの前面図である。

    【図7】他の挿入片を有する座席パッドの他の形式の実施態様の切断側面図である。

    【符号の説明】

    1…2人かけ座席 2…腰かけ部 3…背当て 4…座席パッド 5…支持フレーム 6…支持体 7…支持部分 8…腰かけ部分 9…挿入片 10…ばね芯 11…前縁 12…厚さ 13…下側面 14…上側面 15…面 16…連結表面 18…上側面 20…支持面 22…下側面 23…接着層 24…側縁 25…後端縁 26…保護層 27…結合点 30…溝 31…突起 32…担持面 37,38,39…発泡プラスチック 40…上側面 42…プラスチック発泡体 43…耐火剤 45…凹所 46…孔 50…サンドイッチ構造 51…中間層 52…糸 54…基体層 56…繊維 57…糸 59…バット 62…装飾材料 64…ぎざぎざテープ 66…軸幹部 84…挿入片 92…支持パイプ

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