車両用シート

申请号 JP2014224273 申请日 2014-11-04 公开(公告)号 JP6096744B2 公开(公告)日 2017-03-15
申请人 本田技研工業株式会社; 发明人 西出 治宝; 荒田 祐二; 長友 広光;
摘要
权利要求

シートバックフレームに、乗員の背中を支持するための板状の受圧部材が取り付けられてなる、車両用シートにおいて、 前記シートバックフレームは、下部シートバックフレームと、この下部シートバックフレームの上部に対して前後方向にスイング可能に取り付けられた上部シートバックフレームと、からなり、 前記受圧部材は、折り曲げ可能に構成され、且つ乗員の肩に対応する肩部受圧部から腰に対応する腰部受圧部まで配置されていると共に、前記上部シートバックフレームに支持され、 前記肩部受圧部の上端部には、前記上部シートバックフレームに設けられた第1ワイヤに係止された係止部が形成され、 前記肩部受圧部の下端部には、前記下部シートバックフレームに設けられた第2ワイヤに対してスライド可能に設けられたスライド部が形成され、 前記スライド部は、 前記受圧部材の後面から鉛直に延びる鉛直部と、 前記鉛直部から下方に向かって前記受圧部材の前記後面と平行に延び、当該後面と共に前記第2ワイヤを挟む平行部と、を有する、 ことを特徴とする車両用シート。シートバックフレームに、乗員の背中を支持するための板状の受圧部材が取り付けられてなる、車両用シートにおいて、 前記シートバックフレームは、下部シートバックフレームと、この下部シートバックフレームの上部に対して前後方向にスイング可能に取り付けられた上部シートバックフレームと、からなり、 前記受圧部材は、折り曲げ可能に構成され、且つ乗員の肩に対応する肩部受圧部から腰に対応する腰部受圧部まで配置されていると共に、前記上部シートバックフレームに支持され、 前記肩部受圧部の上端部には、前記上部シートバックフレームに設けられた第1ワイヤに係止された係止部が形成され、 前記肩部受圧部の下端部の後面には、前記下部シートバックフレームに設けられた第2ワイヤが接触している、 ことを特徴とする車両用シート。前記受圧部材は、前記肩部受圧部の曲げ剛性が、前記腰部受圧部の曲げ剛性よりも低いことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。前記肩部受圧部には、左右の肩胛骨に対応する部位の間を切り欠いた切り欠き形状部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の車両用シート。前記下部シートバックフレームによって支持され、前記受圧部材の後方に位置する押さえ部が備えられ、 前記受圧部材の後面は、前記押さえ部に当接していることを特徴とする請求項1から請求項4記載いずれか1項記載の車両用シート。

说明书全文

本発明は、改良された車両用シートに関する。

車両用シートのシートバックは、シートバックの骨格を構成するシートバックフレームにクッション材が設けられ、さらに、表皮に覆われてなる。さらに、一部のシートバックフレームには、乗員の背中を支持するための受圧部材が取り付けられている。シートバックフレームに受圧部材が取り付けられた車両用シートとして、特許文献1に開示される技術がある。

特許文献1に示されるシートバックフレームにおいて、矩形状を呈する受圧部材は、コイルスプリングを介して、シートバックフレームの両側部に取り付けられている。クッション材は、受圧部材の前方に設けられ、受圧部材は、クッション材と供に、乗員の背中を支持する。

ここで、車両用シートのシートバックには、乗員の体型に合わせてシートバックの上部を前後にスイング可能に構成したものが知られている。例えば、シートバックフレームは、下部シートバックフレームと、この下部シートバックフレームの上部に対して前後方向にスイング可能に取り付けられた上部シートバックフレームと、からなる。

このようなスイング可能なシートバックにおいて、上部シートバックフレームを前方にスイングさせた際に、上部シートバックフレームのみが変位し、受圧部材が十分に変位しない虞がある。この場合、乗員の背中から受圧部材までの距離が離れる。距離が過度に離れると、受圧部材の効果が薄れ、車両用シートに着座している乗員の快適性が損なわれる。

特開2000−236985号公報

本発明は、着座する乗員の快適性の高い車両用シートの提供を課題とする。

請求項1による発明によれば、シートバックフレームに、乗員の背中を支持するための板状の受圧部材が取り付けられてなる、車両用シートにおいて、 前記シートバックフレームは、下部シートバックフレームと、この下部シートバックフレームの上部に対して前後方向にスイング可能に取り付けられた上部シートバックフレームと、からなり、 前記受圧部材は、折り曲げ可能に構成され、且つ乗員の肩に対応する肩部受圧部から腰に対応する腰部受圧部まで配置されていると共に、前記上部シートバックフレームに支持され 前記肩部受圧部の上端部には、前記上部シートバックフレームに設けられた第1ワイヤに係止された係止部が形成され、 前記肩部受圧部の下端部には、前記下部シートバックフレームに設けられた第2ワイヤに対してスライド可能に設けられたスライド部が形成され、 前記スライド部は、 前記受圧部材の後面から鉛直に延びる鉛直部と、 前記鉛直部から下方に向かって前記受圧部材の前記後面と平行に延び、当該後面と共に前記第2ワイヤを挟む平行部と、を有することを特徴とする車両用シートが提供される。 請求項2による発明によれば、シートバックフレームに、乗員の背中を支持するための板状の受圧部材が取り付けられてなる、車両用シートにおいて、 前記シートバックフレームは、下部シートバックフレームと、この下部シートバックフレームの上部に対して前後方向にスイング可能に取り付けられた上部シートバックフレームと、からなり、 前記受圧部材は、折り曲げ可能に構成され、且つ乗員の肩に対応する肩部受圧部から腰に対応する腰部受圧部まで配置されていると共に、前記上部シートバックフレームに支持され、 前記肩部受圧部の上端部には、前記上部シートバックフレームに設けられた第1ワイヤに係止された係止部が形成され、 前記肩部受圧部の下端部の後面には、前記下部シートバックフレームに設けられた第2ワイヤが接触していることを特徴とする。

請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記受圧部材は、前記肩部受圧部の曲げ剛性が、前記腰部受圧部の曲げ剛性よりも低い。

請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記肩部受圧部には、左右の肩胛骨に対応する部位の間を切り欠いた切り欠き形状部が形成されている。

請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記下部シートバックフレームによって支持され、前記受圧部材の後方に位置する押さえ部が備えられ、 前記受圧部材の後面は、前記押さえ部に当接している。

請求項1及び2に係る発明では、シートバックフレームは、下部シートバックフレームと、この下部シートバックフレームの上部に対して前後方向にスイング可能に取り付けられた上部シートバックフレームと、からなり、受圧部材は、乗員の肩に対応する肩部受圧部から腰に対応する腰部受圧部まで配置されていると共に、上部シートバックフレームに支持されている。

すなわち、受圧部材は、スイング可能に取り付けられた上部シートバックフレームに支持されている。そのため、受圧部材は、上部シートバックフレームのスイングに連動して変位する。上部シートバックフレームが前方にスイングすると、受圧部材については、乗員の肩部受圧部が乗員の背中に近づく。上部シートバックフレームがスイングする場合であっても、受圧部材は、乗員の肩周辺を支持することができる。結果、車両用シートに着座している乗員の快適性は高まる。

請求項3に係る発明では、受圧部材は、肩部受圧部の曲げ剛性が、腰部受圧部の曲げ剛性よりも低い。受圧部材の肩部受圧部は、曲がりやすくなる。そのため、受圧部材は、上部シートバックフレームのスイングに連動しやすくなる。

請求項4に係る発明では、肩部受圧部には、左右の肩胛骨に対応する部位の間を切り欠いた切り欠き形状部が形成されている。切り欠き形状部が形成されることにより、肩部受圧部の剛性を下げられ、上部シートバックフレームに対する連動性は高まる。加えて、受圧部材は、乗員の背中において硬い部位である肩胛骨を支持することができる。硬い部位を支えることにより、乗員の背中を安定的に支持することができる。

請求項5に係る発明では、下部シートバックフレームによって支持され、受圧部材の後方に位置する押さえ部が備えられ、受圧部材の後面は、押さえ部に当接している。受圧部材は、押さえ部を介して、下部シートバックフレームに支持される。そのため、受圧部材の腰部受圧部は、乗員の背中を支持することができる。

加えて、上述の通り、受圧部材の後面は、押さえ部に当接している。すなわち、受圧部材は、押さえ部に固定されていない。そのため、受圧部材の上下方向への移動は制限されない。結果、上部シートバックフレームのスイング時において、受圧部材は、上部シートバックフレームとスムーズに連動することができる。

よって、受圧部材は、腰部受圧部における支持と上部シートバックとの連動性を両立させている。

本発明の実施例1による車両用シートの斜視図である。

図1に示された車両用シートのシートフレーム及び受圧部材の斜視図である。

図2に示された受圧部材の正面図である。

図2の4ー4断面図である。

図4に示された上部シートバックのスイングに連動する受圧部材の変位の状態を説明する図である。

図1に示された車両用シートの作用図である。

本発明の実施例2による車両用シートの受圧部材の正面図である。

本発明の実施例2による車両用シートの断面図である。

本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。 <実施例1>

図1には、車両用シートが示されている。車両用シート10は、床部11に脚部を介して取り付けられる左右のレール12,12と、これらの左右のレール12,12に前後方向にスライド可能に支持されたシートクッション20と、このシートクッション20の後端から立ち上げられるシートバック30と、とからなる。

シートクッション20は、乗員が着座する着座部21と、この着座部21の左右の両端から上方に膨らむ左右のクッション部サイドサポート22,22と、からなる。シートクッション20の左側方には、シートクッション20の一部と左のレール12を覆う樹脂製の側部カバー23が設けられている。

シートバック30は、乗員の背中を支える背凭れ部31と、この背凭れ部31の左右の両端から前方に膨む左右のバック部サイドサポート32,32とからなる。シートバック30は、スポンジ状のクッション材33の表面が表皮34によって覆われてなる。

図2を参照する。図2には、クッション材33(図1参照)と共に乗員の背中を支持するための受圧部材40が取り付けられたシートフレーム50が示されている。シートフレーム50は、前後方向に延びる左右のレール12,12にスライダー13(左のスライダー13のみが示されている。)を介して支持されたシートクッションフレーム60と、このシートクッションフレーム60に取り付けられたシートバックフレーム70とからなる。

シートバックフレーム70は、シートクッションフレーム60の後端に対して、左右の第1軸部材51,51を介して、前後方向にスイング可能に取り付けられている。

シートクッションフレーム60は、左右のスライダー13に沿って前後に延びるシートクッションフレーム側部61,61と、これらシートクッションフレーム側部61,61の前端からシート幅中央へ延びるシートクッションフレーム前部62とからなる。左右のシートクッションフレーム側部61,61の後端には、円筒形状を呈する連結部63が掛け渡されている。

シートバックフレーム70は、シートバック30(図1参照)の下部の骨格を構成する下部シートバックフレーム71(以下、下部フレーム71とする。)と、この下部フレーム71の上部に取り付けられ、シートバック30の上部の骨格を構成する上部シートバックフレーム72(以下、上部フレーム72とする。)と、からなる。

上部フレーム72は、下部フレーム71の上端に対して、左右の第2軸部材52,52を介して、前後方向にスイング可能に取り付けられている。乗員は、自身の体型に合わせて、上部フレーム72をスイングさせることができる。上部フレーム72は、左右の第2軸部材52,52を中心に、前後方向にスイングする。下部フレーム71の右側部には、上部フレーム72をスイングさせる駆動部53が取り付けられている。駆動部53には、周知の機構が採用される。

駆動部53は、電動モータ54の回転をウォームギア機構を有する伝達部55に伝達し、この伝達部55から伝わる動力によりアジャスタ56を上下方向に作動させる機構である。アジャスタ56は、ピン57を介して、上部フレーム72と繋がっている上下動可能な部材である。アジャスタ56内部には、回転軸部材の外形面に形成されたねじ山に対応するねじ山が形成されている。

電動モータ54が回転して、回転軸部材が回転すると、アジャスタ56は、上下に移動する。アジャスタ56が上下動する力は、ピン57を介して上部フレーム72に伝わる。すると、上部フレーム72は、左右の第2軸部材52,52を中心にスイングする。

下部フレーム71は、第1軸部材51,51の間に亘ってシート幅方向に延びる第1の下部クロスメンバ73と、この第1の下部クロスメンバ73の両端から上方に延びる左右の下部フレーム側部74,74と、これら左右の下部フレーム側部74,74の上端をつなぐ第2の下部クロスメンバ75と、からなる。

上部フレーム72は、左右の下部フレーム側部74,74の上部から上方に延びる左右の上部フレーム側部76,76と、これら左右の上部フレーム側部76,76の上端を繋ぐ上部クロスメンバ77と、からなる。

受圧部材40は、シートバックフレーム70内において、乗員の肩に対応する部位から腰に対応する部位まで配置されている。受圧部材40のなかの、乗員の腰の後方に位置する部位を腰部受圧部41といい、乗員の肩の後方に位置する部位を肩部受圧部42という。

図3及び図4を併せて参照する。 左右の上部フレーム側部76,76の間には、受圧部材40の上部(肩部受圧部42)を支持するための第1ワイヤ14が設けられている。

下部フレーム71には、受圧部材40の中央部から下部(腰部受圧部41)を支持するための第2ワイヤ15が設けられている。第2ワイヤ15は、下部フレーム側部76,76に設けられた駆動部53付近から、シート幅方向に向かって延びている。第2ワイヤ15は、シート幅略中央において、下方に向かって略U字状に曲げられている。第2ワイヤ15は、下部フレーム71の側部74,74と、第1の下部クロスメンバ73と、によって支持されている。

肩部受圧部42には、乗員の左右の肩胛骨に対応する部位の間を切り欠いた切り欠き形状部97が形成されている。これにより、肩部受圧部42は、乗員の右の肩胛骨の後方に位置する右肩部受圧部42aと、乗員の左の肩胛骨の後方に位置する左肩部受圧部42bと、からなる。

右肩部受圧部42aの上端部には、矩形状を呈する第1孔91が形成されている。第1孔91の後方には、第1ワイヤ14に係止される係止部44が形成されている。係止部44は、シートバックフレーム70の側方から見た場合において、半円形状を呈する円環部45が形成されてなる。

左肩部受圧部42bの上端部も同様である。左肩部受圧部42bの上端部には、矩形状を呈する第1孔91が形成されている。第1孔91の後方には、第1ワイヤ14に係止する係止部44が形成されている。係止部44は、シートバックフレーム70の側方から見た場合において、半円形状を呈する円環部45が形成されてなる。

右肩部受圧部42aの下端部には、矩形状を呈する第2孔92が形成されている。第2孔92の後方には、第2ワイヤ15に対してスライドして係止するスライド部46が形成されている。スライド部46は、受圧部材40の後面から鉛直に延びる鉛直部47と、この鉛直部47から下方に向かって、受圧部材40の後面と平行に延び、受圧部材40の後面と共に第2ワイヤを挟む平行部48、とからなる。

左肩部受圧部42bの下端部も同様である。左肩部受圧部42bの下端部には、矩形状を呈する第2孔92が形成されている。第2孔92の後方には、第2ワイヤ15に対してスライドして係止するスライド部46が形成されている。スライド部46は、受圧部材40の後面から鉛直に延びる鉛直部47と、この鉛直部47から下方に向かって受圧部材40の後面と平行に延び、受圧部材40の後面とともに第2ワイヤ15を挟む平行部48、とからなる。

腰部受圧部41の後方には、下部フレーム71によって支持される、押さえ部80が備えられている。押さえ部80は、押さえ部本体81と、この押さえ部本体81の先端に設けられる押さえワイヤ82とからなる。受圧部材40の後面は、押さえワイヤ82に当接している。

図3を参照する。受圧部材40の左右の肩部受圧部,において、係止部44とスライド部46との間には、それぞれ第1凹部95が形成されている。

腰部受圧部41には、シート幅方向に延びるスリット94が、高さ方向に2列形成されている。列と列との間には、シート幅方向に延びる第2凹部96が形成されている。受圧部材40の下端は、下方に向かって突出する突出部49が形成されている。肩部受圧部42と腰部受圧部41との間の部位には、スリット94と矩形状の第3孔93が形成されている。

次に本発明の作用及び効果について説明する。 図5を参照する。上部フレーム72は、左右の第2軸部材52を介して、下部フレーム71の上部に対して前後方向にスイング可能に取り付けられている。そして、受圧部材40の肩部受圧部42は、第1ワイヤ14を介して、左右の上部フレーム側部76に支持されている。そのため、肩部受圧部42は、上部フレーム72のスイングに連動して変位することができる。

併せて図6を参照する。上部シートバックフレーム72(図5参照)が前方にスイングした場合、受圧部材40の肩部受圧部42は、乗員Mnの背中に近づく。そのため、肩部受圧部42は、乗員Mnの肩周辺を支持することができる。結果、車両用シート10に着座している乗員Mnの快適性は高まる。

次に、上部フレーム72が前方にスイングした場合における、受圧部材40の変位の詳細を説明する。

受圧部材40のスライド部46は、第2ワイヤ15を介して、下部フレーム71に支持されている。スライド部46は、シートバックフレーム70を側方から見た場合において、第2軸部材52の近傍に位置する。そのため、上部フレーム72が第2軸部材52を中心に前方にスイングした場合、受圧部材40も第2軸部材52の近傍を起点に前方に折れ曲がる。上部フレーム72のスイング度と受圧部材40の折れ曲がり角度は同程度になるため、受圧部材40は、乗員Mnの体型に沿って支持することができる。乗員Mnの快適性は高まる。

さらに、スライド部46は、受圧部材40の後面と平行に延び、受圧部材40の後面と共に第2ワイヤを挟む平行部48を有する。そして、押さえ部本体81の先端に設けられる押さえワイヤ82は、受圧部材40の後面に当接している。すなわち、受圧部材40は、スライド部46及び押さえ部80において、固定されていない。そのため、受圧部材40は、受圧部材40の延びるシートの高さ方向に変位が可能となる。結果、上部フレーム72のスイング時において、受圧部材40は、上部フレーム72とスムーズに連動することができる。

図3を参照する。受圧部材40の肩部受圧部42には、左右の肩胛骨に対応する部位の間を切り欠いた切り欠き形状部97が形成されている。そのため、肩部受圧部42の曲げ剛性は、腰部受圧部41の曲げ剛性よりも低い。

切り欠き形状部97が形成されることにより、肩部受圧部42の剛性を下げられ、受圧部材40の上部フレーム72(図5参照)に対する連動性は高まる。加えて、受圧部材40は、乗員の背中において硬い部位である肩胛骨を支持することができる。硬い部位を支えることにより、受圧部材40は、乗員の背中を安定的に支持することができる。

<実施例2> 次に、本発明の実施例2について説明する。実施例2においては、第2ワイヤ15の受圧部材40Aに対する支持の構成が異なる。その他の構成については、実施例1の車両用シート10と同様であり、符号を流用すると共に説明を省略する。

図7及び図8を参照する。受圧部材40Aには、第2ワイヤ15に対してスライドして係止するスライド部46(図3参照)、及び、第2孔92(図3参照)は形成されていない。第2ワイヤ15は、受圧部材40Aの後面と当接し、受圧部材40Aを支持している。すなわち、受圧部材40Aにおいて、係止している部位は、第1ワイヤ14に係止する係止部44のみである。

受圧部材40Aにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。さらに、受圧部材40Aによれば、上記の構成により、以下の特有の効果を得ることができる。

受圧部材40Aの後面は、第2ワイヤ15に対して係止でなく当接している。そのため受圧部材40Aは、シートの高さ方向の変位がしやすくなり、上部フレーム72がスイングした場合に肩部受圧部42から腰部受圧部41にかけてより滑らかに折り曲げることができる。結果として、受圧部材40Aは、乗員Mnの体型に沿って支持することができる。乗員Mnの快適性はより高まることができる点でより好ましい。

なお、第2ワイヤ15は、受圧部材40Aに対して、当接せずに離れていても良い。この場合、当接する部位は押さえ部80のみとなる。受圧部材40Aは、さらに滑らかに折り曲げることができる。

本願発明は実施例に限定されるものではない。例えば、実施例1の受圧部材40及び実施例2の受圧部材40Aについては、第3孔93,第1凹部95及び第2凹部96を形成せずに平坦なものとしてもよい。

本発明の乗り物用シートは、乗用車に搭載するのに好適である。

10…車両用シート 14…第1ワイヤ 15…第2ワイヤ 30…シートバック 40…受圧部材 41…腰部受圧部 42…肩部受圧部 46…スライド部 47…鉛直部 48…平行部 49…突出部 70…シートバックフレーム 71…下部シートバックフレーム 72…上部シートバックフレーム 80…押さえ部 97…切り欠き形状部 Mn…乗員

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