Chair

申请号 JP2000549120 申请日 1999-05-13 公开(公告)号 JP3730119B2 公开(公告)日 2005-12-21
申请人 スティールケイス・インコーポレーテッド; 发明人 ヴァッサロ,スティーヴン・ピー; ヴェイル,アラン・エム; サフェル,マーク; スチュワート,ロバート・エル; チャン,リザード・クリスティン・アール; リッチ,デイヴィッド・ジェイ;
摘要
权利要求
  • 床(214)を提供する作業環境で使用するための入れ子式椅子(10、10a、10b)であって、複数の脚(26、28)を含むベース(12)及びこのベース(12)に連結された支持体(14)を含む椅子において、
    前記支持体(14)に連結されたシートアッセンブリ(16)であって、前記 支持体(14)に対して実質的に垂直な軸線を中心として枢動可能であり、且つ実質的に水平な軸線を中心として全体として水平な位置から全体として垂直な位置まで枢動可能であり、さらに前記ベース(12)に関して垂直方向で移動可能であるシートアッセンブリ(16) と、
    前記椅子を入れ子にするために、前記シートアッセンブリ(16)を格納位置まで前記水平な軸線を中心に枢動させたときに、前記シートアッセンブリ(16)を前記ベース(12)に関して所定の高さに自動的に設定するシート作動式機構とを有し、
    前記ベース(12) の前記複数の脚(26)は、別の椅子(10a、10b、10c)のベース(12) の複数の脚(28)内に水平方向で入れ子にできるように形成されている、椅子。
  • 前記ベース(12)は、別の椅子(10a、10b、10c)のベース(12)内に水平方向で入れ子になるように形成されている、請求項1に記載の椅子。
  • 前記ベース(12)は、入れ子受け入れ部分及び被入れ子受け入れ部分を含む、請求項1に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)は、シート(18)及び前記シートアッセンブリ(16)に連結された背もたれ(20)を含む、請求項1に記載の椅子。
  • 前記シート(18)は、使用位置と格納 される入れ子位置との間で移動するように形成されている、請求項4に記載の椅子。
  • 前記使用位置は全体に水平な位置であり、前記格納位置は全体に垂直な位置である、請求項5に記載の椅子。
  • 前記シート(18)は、このシート(18)を前記格納位置まで移動させるとき、中央入れ子位置に 配置することができる、請求項5に記載の椅子。
  • 前記シート(18)の枢動 された後の前記格納位置での配置は、均等な入れ子 となるように調節できる、請求項5に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16) の前記シート(18)及び前記背もたれ(20)は、別の椅子(10a、10b、10c)のシートアッセンブリ(16) のシート(18)及び背もたれ(20)に水平方向で入れ子にできるように形成されている、請求項5に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)は、別の椅子(10a、10b、10c)のシートアッセンブリ(16)に、前記ベース(12)に対して均等な高さで入れ子になるように形成されている、請求項9に記載の椅子。
  • 前記ベース(12)に関する前記シート(18)の枢動 された後の前記格納位置での配置を位置合わせするための機構を更に有する、請求項10に記載の椅子。
  • 前記シート( 18 )の枢動 された後の前記格納位置での配置を位置合わせするための前記機構は、前記シート(18)が 入れ子のために前記格納位置にあるとき、これを表示する、請求項11に記載の椅子。
  • 前記ベース(12)に関する前記シート(18)の 枢動された後の前記格納位置での配置を位置合わせするための機構は、コーティング歯(182)及びスロット(184)を含む、請求項12に記載の椅子。
  • 前記シート(18)を前記格納位置まで移動したとき、前記シート(12)の 配置を、中央入れ子位置に自動的に位置合わせできるように形成された機構を更に有する、請求項10に記載の椅子。
  • 前記ベース(12)に関する前記シート(18)の枢動 された後の前記格納位置での配置を位置合わせするための位置合わせ機構を更に有する、請求項10に記載の椅子。
  • 前記位置合わせ機構により、前記シート(18)が前記ベース(12)と整合する、請求項15に記載の椅子。
  • 前記位置合わせ機構は、前記シート(18)を固定した 配置に係止するための係止機構を含む、請求項16に記載の椅子。
  • 前記シート(18)を水平位置に保持するためのラッチ機構(124)を更に有する、請求項10に記載の椅子。
  • 前記ラッチ機構(124)はハンドル(126)を含む、請求項18に記載の椅子。
  • 前記ラッチ機構(124)を選択的に解放するように形成されたラッチ解放ハンドル(126)を更に有する、請求項18に記載の椅子。
  • 少なくとも二つの椅子(10a、10b、10c)の少なくとも二つのベース(12)が入れ子構成をなして互いに嵌まることができる、請求項4に記載の椅子。
  • 少なくとも二つのシートアッセンブリ(16)が入れ子構成をなして互いに嵌まることができる、請求項4に記載の椅子。
  • 前記ベース(12)は、別の椅子(10a、10b、10c)のベース(12)に入れ子になったとき、床(214)に沿って転がることができるトレインを形成する、請求項4に記載の椅子。
  • 前記入れ子受け入れ部分は、前記被入れ子受け入れ部分を受け入れるためのレセプタクルを提供する、請求項4に記載の椅子。
  • 前記被入れ子受け入れ部分は、前記入れ子受け入れ部分の下に嵌まるように形成されている、請求項24に記載の椅子。
  • 前記入れ子受け入れ部分は、一対の後脚(28)によって形成され、前記被入れ子受け入れ部分は一対の前脚(26)によって形成される、請求項25に記載の椅子。
  • 前記入れ子受け入れ部分はテーパした輪郭を有する、請求項26に記載の椅子。
  • 前記入れ子受け入れ部分は全体にV字形状である、請求項27に記載の椅子。
  • 前記ベース(12)は星型である、請求項27に記載の椅子。
  • 前記ベース(12)は、前記ベース(12)の前記被入れ子受け入れ部分に連結された少なくとも一つの材料部品(30)を更に含む、請求項29に記載の椅子。
  • 前記入れ子受け入れ部分の面積は前記被入れ子受け入れ部分よりも大きい、請求項30に記載の椅子。
  • 前記ベース(12)は突出部を有する、請求項31に記載の椅子。
  • 前記突出部(74)は、前記被入れ子受け入れ部分を入れ子にするための移動を停止するのに役立つ、請求項32に記載の椅子。
  • 前記後脚(28)には、少なくとも一つのラブストリップ(70、72)が設けられている、請求項33に記載の椅子。
  • 前記ラブストリップ(70、72)は、前記ベース(12)の前記被入れ子受け入れ部分のストップとして役立つ、請求項34に記載の椅子。
  • 前記脚(26、28)は足(32)を更に含む、請求項35に記載の椅子。
  • 前記ベース(12)には、更に、前記ベース(12)が床(214)に沿って転動移動できるようにする複数のキャスタ(34)が設けられている、請求項36に記載の椅子。
  • 前記支持体(14)は、前記ベース(12)の前記被入れ子受け入れ部分を前記ベース(12)の前記入れ子受け入れ部分に連結するコア部分(30)を含む、請求項5に記載の椅子。
  • 前記支持体(14)はペデスタルを含む、請求項38に記載の椅子。
  • 前記支持体(14)は、第1高さから第2高さまで調節されるようになっている、請求項39に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)の高さを調節するための機構を更に有する、請求項40に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)の高さを、基準入れ子位置に自動的に調節できる、請求項41に記載の椅子。
  • 前記シート(18)の垂直方向高さは、均等な入れ子高さに調節される、請求項42に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)の高さを調節するための前記機構は、ガスばねを含む、請求項41に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)の高さを調節するための前記機構は、空気圧シリンダ(38)を含む、請求項41に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)の高さを調節するための前記機構は、前記シート(18)が入れ子位置に位置決めされたとき、これを表示する、請求項45に記載の椅子。
  • 前記支持体(14)に含まれるヨーク(24)を更に有する、請求項4に記載の椅子。
  • 前記シート(18)は前記ヨーク(24)に枢着されている、請求項47に記載の椅子。
  • 前記ヨーク(24)は、アクスル(60)を更に含む、請求項48に記載の椅子。
  • 前記ヨーク(24)は、背もたれ(20)に連結されたアクスル(60)を更に含む、請求項49に記載の椅子。
  • 前記アクスル(60)はばね(96)を含む、請求項50に記載の椅子。
  • 前記アクスル(60)はストップ機構を含む、請求項51に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)に連結され、第1背もたれ位置と第2背もたれ位置との間で移動するようになった背もたれ支持体(60)を更に含む、請求項4に記載の椅子。
  • 前記背もたれ支持体(60)は、背もたれを調節するための機構を提供する、請求項53に記載の椅子。
  • 前記背もたれを調節するための機構は、ヨーク(24)に少なくとも部分的に設置されている、請求項54に記載の椅子。
  • 前記背もたれを調節するための前記機構は、張力調節制御機構を提供する、請求項55に記載の椅子。
  • 前記背もたれ支持体(60)は、張力の作用下で前記第1背もたれ位置と前記第2背もたれ位置との間を移動するようになっている、請求項56に記載の椅子。
  • 前記背もたれ支持体(60)は、前記張力制御機構が提供する張力の作用下で前記第1背もたれ位置と前記第2背もたれ位置との間を移動する、請求項57に記載の椅子。
  • 前記背もたれ支持体(60)は、前記ヨーク(24)に連結された取り付けフレームを含む、請求項58に記載の椅子。
  • 前記背もたれ支持体(20)に連結された背もたれシェル(62)及びこの背もたれシェル(62)に取り付けられた張替えカバーを更に有する、請求項59に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)に連結された一対の肘掛け(22)を更に有する、請求項60に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)は張替えカバーを含む、請求項60に記載の椅子。
  • 前記シート(18)は、前記肘掛け(22)間に入れ子になるように形成されている、請求項61に記載の椅子。
  • 前記背もたれ支持体(60)は張替体を含む、請求項61に記載の椅子。
  • 前記シートアッセンブリ(16)は、別の椅子(10a、10b、10c)の前記シートアッセンブリ(16)内で水平方向で入れ子にできるように形成されている、請求項1に記載の椅子。
  • 入れ子受け入れ部分及び被入れ子受け入れ部分を持つベース(12)及び支持体(14)に対して実質的に垂直な軸線を中心として枢動し且つ前記ベース(12)に対して垂直方向に移動するようになったシートアッセンブリ(16)を含む椅子(10a、10b、10c)の作動方法であって、
    前記ベース(12)に対する前記シートアッセンブリ(16)の垂直方向高さ調節工程、
    前記シート(18)を 水平な軸線を中心に水平な位置から垂直な位置に枢動させる工程
    前記椅子を入れ子にするために、前記シートアッセンブリ(16)を格納位置まで前記水平な軸線を中心に枢動させたときに、前記シートアッセンブリ(16)を前記ベース(12)に関して所定の高さに自動的に設定するシート作動工程、及び
    前記ベース(12) の前記複数の脚(26)を別のベース(12) の複数の脚(28)内に水平方向で入れ子にする工程を含む、方法。
  • 前記シートアッセンブリ(16) の前記シート(18)及び前記背もたれ(20)を別のシートアッセンブリ(16) のシート(18)及び背もたれ(20)に水平方向で入れ子にする工程を更に含む、請求項66に記載の方法。
  • 前記ベース(12)の被入れ子受け入れ部分を入れ子受け入れ部分の下に嵌める工程を更に含む、請求項67に記載の方法。
  • 前記シートアッセンブリ(16)の前記ベース(12)に関する 配置を整合する工程を更に含む、請求項68に記載の方法。
  • 前記シートアッセンブリ(16)の高さを、入れ子にするため、別のシートアッセンブリ(16)の高さとほぼ同じ高さにする、請求項69に記載の方法。
  • 前記シートアッセンブリ(16)の高さを前記ベース(12)に対して位置合わせする工程を更に含む、請求項70に記載の方法。
  • 前記シートが全体として垂直な位置にあるときに、前記シート(18)の枢動された配置を位置合わせする工程を更に含む、請求項71に記載の方法。
  • 前記シート(18)の枢動 された配置を、全体として垂直な位置に係止する工程を更に含む、請求項72に記載の方法。
  • 前記シートアッセンブリ(16)が入れ子位置に位置決めされているとき、これを表示する工程を更に含む、請求項73に記載の方法。
  • 前記シートアッセンブリ(16)の背もたれ支持体(60)の張力を調節する工程を更に含む、請求項74に記載の方法。
  • 前記ベース(12)を床(214)に沿って転動させる工程を更に含む、請求項75に記載の方法。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は椅子に関する。 詳細には、本発明は平方向入れ子構成を提供するように形成された椅子に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    コンパクトに収納する目的で、一つの椅子が別の椅子内に受け入れられる入れ子式椅子又は入れ子式椅子からなるシステムを提供することが知られている。 一つの椅子を別の椅子の上に重ねて垂直な椅子の積み重ねを形成する、垂直方向で入れ子可能な即ち「積み重ね」椅子についての構成は周知である。 代表的には、垂直方向で入れ子可能なこのような椅子は、全体に直交するベース(即ち、少なくとも二つの、代表的には四つのベース支持体を持つ「箱」状ベース)を含み、ベースは、一方の椅子を別の椅子に上側の椅子のベースが下側の椅子のシート上に嵌まった状態でコンパクトな構成で嵌めることができるように形成されている。 このような椅子は、コンパクトに収納できるけれども、一般的には座り心地が悪く、恰好が悪く、例えば入れ子中又は積み重ね中の取り扱いをうまく行うことができない。 このような積み重ねた椅子の輸送は特に困難であり、別のカート等が必要となる。
    【0003】
    一つの椅子を別の椅子に嵌め込んで水平な椅子の線を形成する、水平方向で入れ子にできる椅子の構成もまた周知である。 このような水平方向で入れ子にできる椅子もまた、代表的には、全体に直交するベースを含む(即ち少なくとも二つのベース支持体を含む)。 更に、このような椅子は、座り心地が悪く且つ恰好が悪いことが多く、均等に入れ子にすることは容易ではない。 更に、入れ子にした椅子の輸送は、比較的困難である。
    【0004】
    椅子のシートを椅子のベース又は背もたれ支持体に折畳むことができる折畳み椅子もまた周知である。 任意の代表的な構成では、このような折畳み椅子は、通常の使用中、シート又は背もたれ支持体のベースに関するどのような種類の調節も提供しない。 更に、このような折畳み椅子は座り心地が比較的悪い。 更に、このような折畳み椅子は、収納の目的で管理するのが困難であり、場合によっては、ラックやカート等の追加の構造を必要とする。
    【0005】
    上文中に説明したように、このような周知の入れ子式の椅子及び折畳み椅子の構成は、コンパクトに収納し且つ空間を節約するようになっており、一般的にはこのような目的を達成する。 しかしながら、これらの周知の構成は、代表的には、全体としての機能、即ち快適さ、調節自在性、使用の容易性、運び勝手、等を犠牲にすることによってのみ、コンパクトに収納し且つ空間を節約することを達成するのである。 更に、入れ子式の椅子及び折畳み椅子についてのこれらの周知の構成は、必然的に、美観についての設計上の可能性を制限する。
    【0006】
    【発明が解決しようとする課題】
    従って、比較的コンパクトに収納できるばかりでなく、例えば一般的に「作業用椅子(task chair)」や「事務所用椅子」(即ちシートアッセンブリがベースに関して枢動回転し及び/又はシートの高さを垂直方向で移動できる椅子)と関連した機能を高める、水平方向で入れ子にできる椅子及び/又は入れ子式の椅子からなるシステムを提供するのが有利である。 更に、入れ子にするために形成でき、その後に均等に入れ子にすることが比較的容易であるように形成できる、水平方向で入れ子にできる椅子を提供することが有利である。 更に、輸送する目的で及び/又はコンパクトに収納する目的で、入れ子にした椅子からなる整然とした「トレイン(train)」に形成できる、水平方向で入れ子にできる椅子からなるシステムを提供するのが有利である。
    【0007】
    【課題を解決するための手段】
    本発明は、作業環境で使用するための、複数の椅子を含む入れ子式の椅子からなるシステムに関する。 各椅子は、ベース、このベースに連結された支持体、この支持体に連結されており、ベースに関して垂直方向で調節されるようになったシートアッセンブリを含む。 複数の椅子のうちの第1の椅子のベースを、複数の椅子のうちの第2の椅子のベース内に入れ子にすることができる。
    【0008】
    本発明は、更に、作業空間等で使用するための椅子に関する。 椅子は、入れ子受け入れ部分(nesting portion)及び被入れ子受け入れ部分(nested portion)を持つベース、このベースに連結された支持体、この支持体に連結されており、ベースに関して垂直方向で調節されるようになったシートアッセンブリを含む。 ベースの被入れ子受け入れ部分は、ベースの入れ子受け入れ部分内に入れ子にできるように形成されている。
    【0009】
    本発明は、更に、作業空間等で使用するための椅子に関する。 椅子は、入れ子受け入れ部分及び被入れ子受け入れ部分を持つベース、このベースに連結されたペデスタル、このペデスタルに連結されたヨーク、及びこのヨークに連結されており、枢動するようになっており、前記ベースに関して垂直方向で調節されるようになったシートアッセンブリを含む。 ベースの被入れ子受け入れ部分は、ベースの入れ子受け入れ部分内に入れ子にできるように形成されている。
    【0010】
    本発明は、更に、作業空間等で使用するための椅子に関する。 椅子は、入れ子受け入れ部分及び被入れ子受け入れ部分を持つベース、このベースに連結された支持体、及び背もたれ及び背もたれ張調節機構を含む支持体に連結されたシートアッセンブリを含む。 ベースの被入れ子受け入れ部分は、ベースの入れ子受け入れ部分内に入れ子にできるように形成されている。
    【0011】
    本発明は、更に、椅子の作動方法に関する。 椅子は、ベース、このベースに連結された支持体、及びこの支持体に連結されたシートアッセンブリを含む。 このシートアッセンブリはベースに対して回転移動するようになっており且つ垂直移動するようになっており、全体に水平な位置と全体に垂直な位置との間で枢動するようになったシートを含む。 この方法は、シートを枢動する工程を含む。 本方法は、更に、シートが全体に垂直な位置にあるとき、シートの枢動される配置を位置合わせする工程を含む。 本方法は、更に、シートアッセンブリを回転する工程を含む。 更に、本方法は、シートアッセンブリの垂直位置を位置決めする工程を含む。
    【0012】
    本発明は、更に、第1椅子及び第2椅子の作動方法に関する。 各椅子は、ベース、このベースに連結された支持体、及びこの支持体に連結されたシートアッセンブリを含む。 各シートアッセンブリは、ベースに対して回転移動するようになっており且つ垂直移動するようになっており、全体に水平な位置と全体に垂直な位置との間で枢動するようになったシートを含む。 第1椅子のベースは第2椅子のベース内に入れ子になるように形成されている。 この方法は、第1椅子及び第2椅子のシートを枢動する工程を含む。 この方法は、更に、第1椅子及び第2椅子のシートアッセンブリを回転する工程を含む。 更に、この方法は、第1椅子及び第2椅子のシートアッセンブリの垂直位置を位置決めする工程を含む。 本発明方法は、更に、第1椅子のベースを第2椅子のベース内に全体に水平方向で入れ子にする工程を含む。
    【0013】
    【発明の実施の形態】
    図1及び図2を参照すると、これらの図には本発明の好ましい実施例による椅子10が示してある。 この椅子10は、ペデスタル14を提供するベース12、シート18を含むシートアッセンブリ16、及び背もたれ20を含む。 椅子10は、更に、肘掛け22(これは、変形例によればなくすことができる)を含む。 シートアッセンブリ16は、更に、シート18及び背もたれ20が連結されたヨーク24を含む。 シートアッセンブリ16は、ヨーク24を含む支持アッセンブリを通してベース12に連結されている。 支持アッセンブリは、ベース12のペデスタル14に設置されている。
    【0014】
    ベース12は、全体に対称な星型形体(図22参照)であり、中空構造チューブ30(例えば中央コア)から半径方向外方に延びる二つの同じ前脚26及び二つの同じ後脚28を有する。 前脚26及び後脚28の各々は、足32を有し、この足のところに回転ホイール36を備えた回転自在のキャスタ34が設置されている。 椅子10は、かくして、床214に沿って転動できる。
    【0015】
    ガスシリンダ又は空気圧シリンダ38がベース12のチューブ即ちコア30内に固定的に設置されている(これは、図7に部分的に示してある)。 任意の特に好ましい実施例によれば、空気シリンダ38(即ちガスばね)は、本体39、及びアクチュエータ即ちストラット40を持つ従来の構成の装置である。 このストラットは、逃がし弁機構(ストラット40の頂部に設けられたボタン42によって作動された状態で示してある)を押し込んだときに本体39から延ばしたりこの本体内に引っ込めたりできる。 更に、ストラット40は、空気シリンダ38の本体39内で、中央軸線44を中心として(ストラット40の中央を通って延びる)、大きな摩擦抵抗を伴わずに本質的に自由に回転できる。
    【0016】
    ヨーク24は、シートアッセンブリ16がベース12に関して中央軸線44を中心として枢動回転でき、及びシートアッセンブリ16の高さをベース12の中央軸線44に沿って調節できるようにストラット40のところでペデスタル14に連結されている。 (図10に示す特に好ましい実施例によれば、ベース12の鋼製ストラット40はテーパした上端46を有し、この上端が、ヨーク24の底部内の対応するテーパを備えたブッシュ48内にしっかりと設置される。その結果、解放バルブ機構のボタン42がヨーク24の中央に突出する。)ベース12に関する(即ち中央軸線44を中心とした)シートアッセンブリ16の枢動回転は、ストラット40を空気圧シリンダ38の本体39内で回転させることにより(図1及び図1のAを比較されたい)行われる。 ベース12に関するシートアッセンブリ16の高さ調節は、中央軸線44に沿った所定の移動路内で空気圧シリンダ38の本体39内に引っ込められるか或いは空気圧シリンダ38の本体39から延びるように(図1及び図2を比較されたい)形成された空気圧シリンダ38のストラット40によって行われる。 図1及び図2に示すように、シートアッセンブリ16の高さは、これによって、一杯に延ばした状態と一杯に引っ込めた状態との間の移動範囲内で調節でき、これらの二つの状態間の所定の垂直方向着座位置範囲を椅子の使用者に提供する。
    【0017】
    図1及び図2を参照すると、これらの図には、シートアッセンブリ16のシート18及び背もたれ20の椅子10のヨーク24への連結の全体的構成が示してある。 椅子10のシート18は、クロス部材52が二つの平行な横部材54及び56に連結された「U」字形状シートチューブ50として示す取り付け構造を含む。 シートチューブ50は、更に、シート外シェル58用の取り付け構造を提供する。 図1及び図2に示すように、シート18は、ヨーク24に(取り付け構造を通して)枢着されている。 ヨーク24は、横方向軸線45を構成する横方向アクスル(参照番号60が附してあるが、図1及び図2は示してない)を有する。 この横方向軸線を中心として、シート18を、「使用」位置(図1参照)から格納位置(図2参照)まで枢動させることができる。 シートアッセンブリ16の背もたれ20は、横方向アクスル(図1及び図2には示さず)に連結されており且つヨーク24の横端から延びる一対の支持部材66を含む。 これらの支持部材66は、更に、背もたれ20の背もたれ外シェル62が内部に設置されたフレームを提供する。 (背もたれ外シェル62もまた取り付けフレームを含む。図24を参照されたい。)椅子10の使用中、背もたれ20は、ヨーク24の横方向アクスルが構成する横方向軸線45を中心として、所定の移動路内で(及び所定の張力で)、肘掛け22 と共に回動自在である。 各肘掛け22(任意の好ましい実施例に従って張り替えることができる)を取り付けるための全体に水平な取り付け構造68を提供するため、各支持部材66から肘掛け支持体64が延びている。 任意の好ましい実施例に従って、張り替えた(例えば布及びフォーム)又は他の種類の外面を、実質的に剛性のプラスチック材料でできたシート外シェル又は背もたれ外シェルに取り付けることができる。
    【0018】
    ベース12の後脚28には後脚ラブストリップ70が設けられており、ベース12の前脚26には前脚ラブストリップ72が設けられており、これらのラブストリップ70、72は耐久性プラスチック材料製であり、前脚26及び後脚28の各々をシールドし且つ保護するようになっている。 例示の実施例(図4参照)によれば、各ラブストリップ70は、足32とキャスタ34との間に「捕捉」され、ファスナ(脚の構造形材にねじ込んだねじ206として示す)によって脚28の下側に固定されている。 後脚ラブストリップ70は、後脚28の下側に沿って部分的にだけ延びており、内端に突出部74(「鮫の歯」とも呼ぶ)が設けられている。 図4に示すように、各後ラブストリップ70の突出部74は、後脚28の下側から延びる裏打ち部材76に嵌まっている。
    【0019】
    任意の好ましい実施例によれば、椅子は、一つの椅子を別の椅子内に水平方向で入れ子にできる入れ子構成を提供するように形成されている。 図3に示す特に好ましい実施例から明らかなように、入れ子構成は、椅子の一つ又はそれ以上の特徴により得ることができる。 椅子には、シートを格納位置まで回転させたときにシートアッセンブリをベースに関して所定の高さに自動的に設定するシート作動式機構が設けられているのがよい。 その結果、入れ子にされるべき各椅子のシートアッセンブリは、入れ子にする目的に良好に適した均等な高さにある。 椅子には、ベースに関するシートアッセンブリの回転位置を固定的に配置することができるように、ロッキング(又は他の「位置合わせ」機構)が設けられているのがよい。 その結果、入れ子にされるべき各椅子のシートアッセンブリは、入れ子にする目的に良好に適した均等な回転した配置にある。 椅子には、一つの椅子を別の椅子内に、入れ子にする目的で、しっかりと入れ子可能に「嵌まる」ように形成されたベースが設けられているのがよい。
    【0020】
    添付図面のうち特に図3を参照すると、この図には特に好ましい実施例による椅子10のベース12の形体が示してある。 椅子10bの後脚28は、椅子10bの前脚26を受け入れることができる受け入れ領域即ちレセプタクル29を形成する(図1のAを参照のこと)ように形成されている。 後脚28は、前脚26に関して上方にあり、後脚28及び前脚26もまたテーパした輪郭を備えている。 従って、椅子10aの前脚26は、別の椅子10bの後脚28の下に「嵌まり」(後脚28の各々の間に形成されたレセプタクル29内に受け入れられ)、入れ子式にする目的で椅子10aを椅子10b内に転がし入れたとき、「中央に置かれ」、対応するテーパ輪郭に沿って案内される。 椅子10bの後脚28の各々の後脚ラブストリップ70は、椅子10aの前脚26の各々が入れ子中に損傷しないように保護し、後脚ラブストリップ70の各々の突出部74は、入れ子にする際の前脚26の後脚28の下での移動に対して「ストップ」を提供するのに役立つ。 図3に示すように、椅子10aの前脚26の各々が椅子10bの後脚28の後脚ラブストリップ70の対応する各突出部74と接触したとき、椅子10aは椅子10b内にしっかりと「入れ子」にされる。
    【0021】
    図3に示すように、椅子は、均等で、整合し、且つ再現性がある入れ子構成で入れ子状態で重ねられる。 任意の特定の好ましい実施例によれば、入れ子になった椅子からなる「トレイン」(倉庫保管及び/又は保守の目的で事務所環境内の床に亘って転がすことができる)を形成するように任意の数の椅子を水平方向で入れ子にできる。
    【0022】
    図5乃至図10を参照すると、これらの図には、ヨーク24及び関連構造の詳細が示してある。 ヨーク24は、ヨークハウジング80及びこのハウジングに取り付けられたヨークキャップ82を含む。 ヨークハウジング80内には、背もたれ20及びシート18用の枢動連結体を提供するため、ヨーク24を横切って延びる横方向アクスル60が設置される。
    【0023】
    アクスル60(任意の好ましい実施例による金属製中空チューブ)は、ヨークハウジング80内で所定の移動範囲内で回転自在である。 図9に示すように、アクスル60は、ヨークハウジング80に形成されたネスト84内のベアリング(即ち青銅製ブッシュ等)61内に各端が着座しており、ねじ87として示すファスナによってヨークハウジング80に固定されたアクスルストラップ86によって保持されている。 (変形例によれば、アクスルの各端のベアリングを省略し、アクスルを適当なネスト内に又はヨークハウジング内のブラケットに直接支承できる。)
    図6を参照すると、端プレート88及び90がアクスル60の各端に取り付けられている。 端プレート88及び90の各々には、円形キャップ92が取り付けられる。 これらの円形キャップは、背もたれ20の支持部材66の各々の端部の取り付け構造を提供する(ねじ89として示すファスナを取り付け穴91にねじ込む)。 支持部材66の円形のキャップ92を端プレート88及び90に固定することにより、背もたれ20をアクスル60に椅子の使用中に回転移動するように連結する。 各円形キャップ92の開放中央部分にハブキャップ94をスナップ嵌めする。
    【0024】
    アクスル60の回転は、トーションばね96(柔軟なゴムコアを持つ「ゴムパック」とも呼ばれる)として示す張力機構により制限され、或いは制御される。 トーションばね96はアクスル60に(即ち仮付け溶接等によって、関連したブッシュ97の各端に)取り付けられており、クレビス98でヨークハウジング80に連結されている。 図10に示すように、ねじ山を備えた端部102を持つ調節ノブ100がヨークハウジング80の継手104を通って延びており、クレビス98に(ナット106及びバーワッシャ108によって)螺着されている。 調節ノブ100を廻すと、トーションばね96が「緩む」か或いは「締まり」、これによりアクスル60を拘束の程度が低い状態又は高い状態のいずれかに置き、これにより背もたれ20の張力を調節する。
    【0025】
    アクスル60は、更に、ストップ機構を含む。 一対のストップピン110がアクスル60の穴を通って横方向に延びており、アクスルを設置するとき、ストップピン110が、ヨークハウジング80に形成された一組の前ストップ(図示せず)及び後ストップ112(図6に部分的に示す)と整合し、これらの上方に位置決めされる。 (前ストップ及び後ストップはほぼ同じ形体を有する。)前ストップ及び後ストップ112は、ヨークハウジング80内での回転自在のアクスル60の移動範囲を制限する。 アクスル60を移動範囲の前限度まで回転させると、例えば、ノブ100を調節することによってトーションばね96によって予負荷張力が加わえられた状態で前限度まで回転させた場合には、ストップピン110が前ストップと接触し、アクスル60を反対方向に移動範囲の後限度まで回転させた場合には、例えば背もたれ20をリクライニング位置に向かって駆動した場合には、ストップピン110が後ストップ112と接触する。 別の実施例によれば、何等かの他の種類の張力機構又はストップ機構及び/又は背もたれ−シートアッセンブリと関連した他の構造を使用できる。
    【0026】
    シートチューブ50(即ちシート18用の取り付け構造)は、クロス部材52(仮想線で示す)及び二つの平行な横部材54及び56(図2に示すが、図5乃至図7には示さず)を含む。 シートチューブ50の右横部材54は、右118として示す取り付けフランジを有し、シートチューブ50の左横部材56は、左耳120として示す取り付けフランジを有する。 各取り付けフランジ118及び120は、アクスル60に取り付けられる中央取り付け穴117を有する。 これにより、シート18をヨーク24に関して(及び従ってベース12に関して)、アクスル60の回転とは別個に、全体に水平な「使用」位置と全体に垂直な格納位置との間の所定の移動範囲内で枢動回転させることができる。 図17乃至図19に示すように、取り付けフランジ118及び120は、ヨークハウジング80に形成された押縁122と接触するタブ121を含む。 取り付けフランジは、シート18を「使用」位置まで前方に回転させたときに「ストップ」として役立つ。
    【0027】
    通常の使用では、椅子10のシート18は、ラッチ機構124によって「使用」位置に保持される。 ラッチ機構124と関連して、ラッチ解放ハンドル126がシート外シェル58の下に取り付けられており、ケーブル130がラッチ解放ハンドル126からラッチ機構124(この機構はケーブル作動式である)まで延びている。 ラッチ解放ハンドル126は、解放位置(この位置では、ケーブル130がラッチ機構124から引っ張られる)とラッチ位置(この位置では、ケーブル130がラッチ機構124に向かって引っ張られる)との間で回転するようにブッシュに枢着されている。 ラッチ解放ハンドル126は、グリップ部分132及びケーブル130が固定される張力部分134を含む。 図12及び図13に示すように、ケーブル130及び外スリーブ即ち導管136がシート外シェル58の下側のチャンネル138内に収容されており、シートチューブ50によってチャンネル138内に保持されている。
    【0028】
    かくして、ケーブル130の一端は、取り付けスロット142内に保持されたねじ141として示すファスナによってシート外シェル58に固定された端部継手140によってシート外シェル58の下に取り付けられており、端部継手140は、導管136(即ちケーブルシールド)内に溝144を有し、ぴったりと固定でき(即ち掴むことができ)、ケーブル130は、(ラッチ解放ハンドル126の張力部分134を固定するため)これを通って延びる。 ケーブル130の張力は、端部継手104のねじ141に関する取り付けスロット142に沿った又は取り付けスロット142内での位置を摺動自在に又は回転自在に調節することによって、(僅かに)調節できる。
    【0029】
    ケーブル130の反対端は、ラッチ機構124のところでラッチピン146のボア内に止めねじ145で固定されている。 図15及び図16に示すように、ラッチピン146は、ラッチ位置(図15参照)及び解放位置(図16参照)との間で摺動し、ヨークハウジング80内の溝212内にラッチキャップ137によって保持されている。 ラッチ位置では、シート18用の取り付け構造の左耳とラッチピン146が係合し、これによってシート18がヨーク24に関して移動しないようにする。 左耳120には、ラッチピン146のテーパした即ち度をなした端部147が挿入される穴125が設けられている。 この穴125は、ねじ208として示すファスナによって左耳120に固定されたラッチ挿入体123(硬質金属製)によって強化される。 (ラッチピン146と係合したとき、ラッチ挿入体123は、シート18を後方に回転させた場合の「ストップ」を提供する。)解放位置では、ラッチピン146は、左耳120と係合した状態から引っ込められており、そのため、シート18を、ヨーク24に関して、例えば格納位置まで回転させることができる。
    【0030】
    ラッチ機構124は、ヨークハウジング80内に取り付けられたラッチキャップ137を含む(取り付けタブ154の取り付け穴152と係合するねじ151として示すファスナによって行われる、図14乃至図16参照)。 ラッチキャップ137には、ケーブル130の端部継手128及び導管136が挿入されるスロット153が形成されている。 端部継手128を設置したとき、ケーブル130及び導管136はラッチピン146と整合する(図15及び図16参照)。 ラッチ機構124は、更に、ラッチピン146をラッチ位置(図15参照)に押圧する戻しばね156を含む。 この戻しばね156は、ラッチピン146の周りに装着されており、ラッチピン146に挿入されたロールピン158とラッチキャップ137の側壁160との間に保持される。 ラッチ機構124は「自動係止」を行うようになっており、そのため、シート18を「使用」位置まで回転させ、左耳の穴125をラッチピン146と整合させると、戻しばね156がラッチピン146の角度をなした端部147を穴125内に案内し、ラッチ挿入体123と係合させる。
    【0031】
    ラッチ機構124の作動は、かくして、ラッチ解放ハンドル126によって行われる。 グリップ部分132を持ち上げると、張力部分134がケーブル130をラッチ機構124の端部継手128に引込み、ラッチピン146が戻しばね156の作用に抗して左耳120と係合した状態から引き出される。 シート18は格納位置まで自由に回転できる。 グリップ部分132を解放すると、戻しばね156がラッチピン146の平らな前縁を押圧し、左耳120と接触させる。 左耳120の穴125がラッチピン146と整合するようにシート18を回転させると、ラッチピン146の角度をなした端部147が案内され、穴125に打ち込まれる。 シート18は「使用」位置に固定される。
    【0032】
    図5乃至図7に示すように、ヨークワイヤ162がヨーク24の横方向アクスル60に沿ってこのアクスルの下を延びている。 ヨークワイヤ162は、球形のドーム状端部166を持つベンド164を含む。 ヨークワイヤ162は、他端が、ヨークハウジング80内にヨークワイヤアクスル163(各端がジャーナル168に取り付けられている、図11参照)によってラッチキャップ137の下に枢着されている。 かくして、ヨークワイヤ162のドーム状端部166は、所定の移動路内で上下に自由に移動する。 図7及び図10に示すように、通常の作動状態では、ヨークワイヤ162は、ベース12のペデスタル14内の空気圧シリンダ38のストラット40の頂部のボタン42(即ち解放バルブ機構)に載止している。
    【0033】
    ヨーク24は、ヨークワイヤ162と関連したパドル170を含むシート高さ調節機構を含む。 図8に示すように、パドル170は、ヨーク24と関連した背もたれ20の左支持部材66の左円形キャップ92の開口部174を通して設置される。 パドル170は、露呈されたパドル部分176、及びヨークワイヤ162のドーム状端部166と接触するアクチュエータ部分178(左円形キャップ92内に設けられている)を含む。 パドル170は、更に、一体のアクスル区分172(即ち材料のビード)を含み、この区分を中心としてパドル170が開口部174内で枢動する。 パドル170のアクチュエータ部分178は、パドル170のパドル部分176を持ち上げたとき、ヨークワイヤ162のドーム状端部166を下方に押す。
    【0034】
    シート高さ調節キャップの作動では、パドル170のパドル部分176を持ち上げると、空気圧シリンダ38の解放バルブ機構のボタン42が押され、ベース12に関するシートアッセンブリ16の高さ調節を行うことができる。 空気圧シリンダ38の本体39内にストラット40を下ろすことによってシートアッセンブリ16を下げることができ、空気圧シリンダ38の本体39内でストラット40を上げることによってシートアッセンブリ16を持ち上げることができる。 (通常の作動状態では、空気圧シリンダのストラット40の頂部に設けられた解放バルブ機構は、流体、例えば空気圧シリンダ38内に収容されたガス又は空気の圧力で上方に突出している。)
    ヨーク24は、更に、シートを格納位置まで回転させたときにシートアッセンブリの高さをベースに関して所定の高さに自動的に設定するシート作動式機構を含む。 シート18が水平な「使用」位置にある場合、ヨークワイヤ162は、空気圧シリンダ38のストラット40の頂部に設けられた解放バルブ機構のボタン42に軽く載っている。 解放バルブ機構は作動されておらず(即ちボタンが押されておらず)、ストラット40は空気圧シリンダ38の本体39内のその現在の位置を維持する。 図17に示すように、ヨークワイヤ162は、シート18用の取り付け構造の右耳118の周囲に形成された凹所202にぴったりと載っており、空気圧シリンダ38の解放バルブ機構のボタン42が提供する上方への力によって所定位置に保持される。 (シートアッセンブリ16の高さ調節は、シート高さ調節機構によって行うことができる。)シート18を格納位置まで回転させると、ヨークワイヤ162が押圧されて凹所202から外れ、右耳118の周囲がヨークワイヤ162の上面に当接するため、下方に押しやられる。 図18に示すように、ひとたびシート18を格納位置まで回転させると、ヨークワイヤ162が下方に押され、下方に(移動範囲の端部に又はその近くに)保持される。 空気圧シリンダ38の解放バルブ機構のボタン42が押し込まれ、その状態に保持されている。 従って、シートアッセンブリ16は、ストラット40によって上方に所定の高さ(空気圧シリンダ38の本体39内でのストラット40の上方への全移動路に相当する)まで持ち上げられる。 その結果、各椅子のシートを格納位置まで回転させると、入れ子にされるべき各椅子のシートアッセンブリが、入れ子にする目的に適した均等な高さになる。 (シート18を回転させて「使用」位置に戻すと、シートアッセンブリ16の高さは、再び、シート高さ調節機構の制御下に戻る。)
    シート18及びベース12のコア30は、協働係止体即ち「位置合わせ」機構を提供する。 ベースに関するシートアッセンブリの回転位置を所定の配置 (例えばシートアッセンブリ16がベース12と整合した配置 )で位置合わせできる。 シートアッセンブリ16は、通常は、中央軸線44を中心として、ベース12のペデスタル14に関して回転自在である。 特に好ましい実施例によれば、各椅子のベースは、入れ子にする目的で一つの椅子が別の椅子に(例えば一つのベースが他のベースに)しっかりと入れ子式に「嵌まる」ように形成されている。 図3に示すように、椅子10bの後脚28は、椅子10bの前脚26を受け入れることができる受け入れ領域即ちレセプタクル29を形成するような形体を備えている(図1のAを参照されたい)。 従って、椅子を入れ子にしようとする場合には、各椅子のベースを椅子のシートアッセンブリと(入れ子にされるべき全ての椅子について)均等に整合させ、入れ子にする上での効率を更に高める(例えば収納密度及び機動性を改善するため)のが好ましい。
    【0035】
    図20乃至図23に示すように、「歯−スロット」構造によりシート18をベース12と位置合わせする。 任意の特定の好ましい実施例によれば、歯及びスロットには、噛み合い摩擦嵌め(例えば摩擦傾斜角度)が提供される。 これにより、十分にしっかりと(しかし、「誤って」又は望ましからぬ荷重が加わることにより歯及びスロットが損傷することがない)選択的に係合できる。 図20及び図21を参照すると、ベース12のコア30には、上方及び外方に突出した湾曲した歯182を持つ円形のキャップリング180(ねじ183によって固定してある)が設けられている。 シート18にはスロット即ち溝184(シート外シェル58の後縁部の下の中央に形成されている)が設けられている。 シートアッセンブリ16をベース12に関して位置合わせする上で適正な配置まで回転させると、歯182が溝184と摩擦係合し、この溝内に保持される。 図22及び図23に示す変形例(この変形例では、歯及びスロットが逆になっている)によれば、スロット187を備えた円形のキャップリング181(ねじ189によって固定してある)がベース12のコア30に設けられている。 突出シート歯188を含む歯アッセンブリ186がシート18に取り付けられている(例えば、ねじ210によってシート外シェル58の後縁部の下の中央に取り付けられている)。 シートアッセンブリ16をベース12に関して適正な配置まで回転させると、シート歯188がスロット187と係合し、このスロット内に保持される。 その結果、入れ子にされるべき椅子の各々のシートアッセンブリは、入れ子の目的に適した均等な回転した向き配置される。 任意の好ましい実施例によれば、椅子を入れ子にする作業中、入れ子にした椅子からなる「トレイン」の倉庫保管中及び/又は配置中に遭遇する通常の力が作用しているとき、椅子のベースに関するシートアッセンブリの「位置合わせ」位置が維持される(この際、歯及び/又はスロットは壊れないように保護されている)。 例えば、特に好ましい実施例によれば、歯及びスロットは、13.608kgf(30ポンド力)以上の側方負荷が加わった場合やシートが後方に押しやられた場合に歯がスロットから「ぽんと」飛び出すように形成されている(これは、歯及び/又はスロットを適切に形成することによって行われる)。
    【0036】
    特に好ましい実施例によれば、椅子のシート外シェル及び背もたれ外シェルの各々に張替えカバー(例えば布及びフォーム)を設けることができる。 布及びフォームのカバーは、ねじ山を備えた複数のファスナによってシート外シェルに取り付けることができる。 これらのファスナは、例えばシート外シェルの下に配置された取り付け箇所に固定される。 同様に、図24乃至図27に示すように、張替えカバー190を背もたれ外シェル62に取り付けることもできる。 張替えカバー190の内面192には、一連のフック194(例えばプラスチック)が設けられており、これらのフックは、背もたれ外シェル62に設けられた対応するスロット204(面取り部205を備えている)内に挿入されるように装着される。 図26に示すように、フック194の挿入後、張替えカバー190を背もたれ外シェル62にしっかりと保持する。 (変形例によれば、張替えカバーは、同様のフック−スロット構成でシート外シェルに取り付けることができる。)図24に示すように、張替えカバー190はボス196を更に有する。 これらのボスは、背もたれ外シェル62の対応する位置に設けられた穴200に押し込まれ、リングファスナ198(例えば係止ワッシャ)によって固定される。 変形例によれば、椅子のシート及び背もたれに張替えカバーを設けるための様々な他の構成を使用できる。 例えば、柔軟なフック又は他の種類のファスナ又はファスニングシステム(締まり嵌め、コンプライアント嵌め(compliant fit)、接着剤、等)を単独で又は任意の適当な組み合わせで使用できる。
    【0037】
    本発明の幾つかの例示の実施例だけを上文中に詳細に説明したけれども、本発明の新たな教示及び利点から大きく逸脱することなく、例示の実施例に多くの変更を加えることができるということは、本開示を検討する当業者には容易に理解されよう。 好ましい例示の実施例によれば、椅子のエレメントは、本開示を検討できる当業者に周知の任意の適当な材料で製造できる。 例えば、ヨークハウジングはアルミニウム(プラスチック製ヨークキャップを備えている)で製造でき、パドルは外シェル及びラッチ解放ハンドルと同様にABSプラスチック製であり、ベース(脚)はダイカストアルミニウム製であり、空気圧シリンダ(例えばガスばね)はペンシルバニア州のスタビラスオブコルマーが販売している種類であり、ラッチピン及びラッチ挿入体は焼入れ鋼(8620, ロックウェル硬度64)であり、ラブストリップはポリプロピレン製であり、「歯−スロット」はナイロン製であり、シートアッセンブリの構造部材等の様々な金属製部品及び様々な調節機構を任意の適当な金属、例えば冷間圧延鋼で形成できる。
    【0038】
    変形例によれば、特許請求した発明に従って相互関係し又は機能する他の形体をベース、支持アッセンブリ、又はシートアッセンブリ等の椅子のエレメントに与えることができる。 従って、全てのこのような変更は、特許請求の範囲に定義された本発明に範疇に含まれる。 特許請求の範囲では、各ミーンズプラスファンクションクローズ(means−plus−function clause)は、本明細書中に記載した構造を、記載の機能を実施するものとして含もうとするものであり、構造的等価物ばかりでなく等価な構造も含まれる。
    【0039】
    好ましい実施例の設計、作動条件、及び構成において、特許請求の範囲に記載の本明細書の精神から逸脱することなく、他の代替物、変形、変更、及び省略を行うことができる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 本発明の好ましい実施例による椅子の斜視図であり、図1のAは椅子の斜視図である。
    【図2】 シートが格納位置にある椅子の斜視図である。
    【図3】 入れ子構成の二つの椅子の斜視図である。
    【図4】 椅子のベースの脚の部分正面図である。
    【図5】 椅子のヨーク及びペデスタルを含むシートの部分斜視図である。
    【図6】 椅子のヨークの分解斜視図である。
    【図7】 図5の7−7線に沿った椅子のヨーク及びペデスタルの立断面図である。
    【図8】 図7の8−8線に沿った椅子のヨークの立断面図である。
    【図9】 図7の9−9線に沿った椅子のヨークの立断面図である。
    【図10】 図5の10−10線に沿った椅子のペデスタルの立断面図である。
    【図11】 図7の11−11線に沿った椅子のヨークの立断面図である。
    【図12】 図5の12−12線に沿った椅子のシートの立断面図である。
    【図13】 図5の13−13線に沿った椅子のシートの立断面図である。
    【図14】 図7の14−14線に沿った椅子のヨークの立断面図である。
    【図15】 係合位置にあるラッチ機構を示す図7の15−15線に沿った椅子のヨークの立断面図である。
    【図16】 図15のラッチ機構を解放位置で示す平断面図である。
    【図17】 「使用」位置に配置されたシート用の取り付け構造を示す図7の17−17線に沿った椅子のヨークの立断面図である。
    【図18】 格納位置に配置された図17の取り付け構造を示す立断面図である。
    【図19】 図7の19−19線に沿った椅子のヨークの立断面図である。
    【図20】 図7の20−20線に沿った椅子のペデスタルの平面図である。
    【図21】 図20の21−21線に沿った椅子のペデスタルの立断面図である。
    【図22】 変形例による椅子のペデスタルの平断面図である。
    【図23】 図22の23−23線に沿った椅子のペデスタルの立断面図である。
    【図24】 変形例による椅子の背もたれ外シェル及び張替えカバーの分解斜視図である。
    【図25】 図24に示す張替えカバー及び背もたれ外カバーの取り付けの詳細を示す部分分解斜視図である。
    【図26】 図25の詳細の部分立断面図である。
    【図27】 図24に示す張替えカバーの背もたれ外カバーへの取り付けの詳細を示す部分立断面図である。
    【符号の説明】
    10 椅子 12 ベース 14 ペデスタル 16 シートアッセンブリ 18 シート 20 背もたれ 22 肘掛け 24 ヨーク 26 前脚 28 後脚 30 中空構造チューブ 32 足 34 キャスタ 36 回転ホイール 38 空気圧シリンダ 40 ストラット 42 ボタン 44 中央軸線 46 テーパした上端 48 ブッシュ

    QQ群二维码
    意见反馈